(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-25
(45)【発行日】2022-02-02
(54)【発明の名称】火格子構造体およびストーカ式焼却炉
(51)【国際特許分類】
F23H 11/10 20060101AFI20220126BHJP
F23H 17/12 20060101ALI20220126BHJP
F23G 5/50 20060101ALI20220126BHJP
F23G 5/00 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
F23H11/10
F23H17/12
F23G5/50 G
F23G5/50 H
F23G5/50 L
F23G5/00 109
(21)【出願番号】P 2018083987
(22)【出願日】2018-04-25
【審査請求日】2020-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005119
【氏名又は名称】日立造船株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110847
【氏名又は名称】松阪 正弘
(74)【代理人】
【識別番号】100136526
【氏名又は名称】田中 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100136755
【氏名又は名称】井田 正道
(72)【発明者】
【氏名】重政 祥子
(72)【発明者】
【氏名】田中 陽平
【審査官】長尾 裕貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-028125(JP,A)
【文献】特開2005-180710(JP,A)
【文献】特開2003-161420(JP,A)
【文献】特開2002-333118(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23H 11/10
F23H 17/12
F23G 5/50
F23G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストーカ式焼却炉において、被焼却物の搬送方向に配列される複数の火格子ブロックを含む火格子構造体であって、
第1火格子ブロックと、
前記搬送方向において、前記第1火格子ブロックに隣接して配置される第2火格子ブロックと、
を備え、
前記第1および第2火格子ブロックが、前記複数の火格子ブロックに含まれ、
前記複数の火格子ブロックのそれぞれが、酸素を含むガスの噴出口を有し、
前記第1火格子ブロックにおける前記ガスの噴出方向が、前記第2火格子ブロックにおける前記ガスの噴出方向と交差することにより、前記第1および第2火格子ブロックの近傍における酸素濃度が周囲よりも高くな
り、
前記火格子構造体が、
前記第1火格子ブロックと同様の構造を有する少なくとも1つの火格子ブロックと前記第1火格子ブロックとの集合であり、前記第1火格子ブロックから前記第2火格子ブロックとは反対側に向かって連続して並ぶ一のブロック群と、
前記第2火格子ブロックと同様の構造を有する少なくとも1つの火格子ブロックと前記第2火格子ブロックとの集合であり、前記第2火格子ブロックから前記第1火格子ブロックとは反対側に向かって連続して並ぶ他のブロック群と、
を備えることを特徴とする火格子構造体。
【請求項2】
請求項1に記載の火格子構造体であって、
前記第1火格子ブロックにおける前記ガスの主噴出方向が、前記第2火格子ブロックにおける前記ガスの主噴出方向と交差することを特徴とする火格子構造体。
【請求項3】
ストーカ式焼却炉であって、
燃焼室と、
前記燃焼室内に設けられる請求項1
または2に記載の火格子構造体と、
前記火格子構造体における一部の火格子ブロックを往復運動させることにより、前記火格子構造体上の被焼却物を前記搬送方向に搬送する火格子駆動部と、
前記火格子構造体に対して酸素を含むガスを供給するガス供給部と、
を備えることを特徴とするストーカ式焼却炉。
【請求項4】
請求項
3に記載のストーカ式焼却炉であって、
前記ガス供給部が、前記火格子構造体の下方にて前記搬送方向に配列される複数の風箱を有し、
前記火格子構造体における前記第1および第2火格子ブロックに対して、同一の風箱を介して前記ガスが供給されることを特徴とするストーカ式焼却炉。
【請求項5】
請求項
3に記載のストーカ式焼却炉であって、
前記ガス供給部が、前記火格子構造体の下方にて前記搬送方向に配列される複数の風箱を有し、
前記火格子構造体における前記第1および第2火格子ブロックに対して、互いに異なる風箱を介して前記ガスが供給されることを特徴とするストーカ式焼却炉。
【請求項6】
請求項
3ないし
5のいずれか1つに記載のストーカ式焼却炉であって、
前記火格子構造体上の被焼却物の燃え切り位置を検出する燃切位置検出部と、
前記燃え切り位置が前記第1および第2火格子ブロックの近傍となるように、前記ガス供給部により供給される前記ガスの流量もしくは温度、または、前記火格子駆動部による被焼却物の搬送速度を制御する制御部と、
をさらに備えることを特徴とするストーカ式焼却炉。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火格子構造体およびストーカ式焼却炉に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ストーカ式焼却炉では、ごみの燃え切り位置を制御することが行われている。例えば、特許文献1における焼却炉の燃焼制御装置では、被焼却物の気体燃焼の終了位置を検出する燃え切り位置検出手段と、検出された燃え切り位置が設定範囲に入るように被焼却物の搬送速度を調節する燃焼制御手段とが設けられる。
【0003】
なお、特許文献2では、火格子構造体が開示されている。当該火格子構造体では、幅方向に隣接する2つの火格子(火格子ブロック)の側面の間に第1スリットが形成され、各火格子の上壁部に第2スリットが設けられる。また、上壁部の前端に設けられる前壁部の先端部と、他の火格子の上壁部との間に第3スリットが形成される。当該火格子構造体では、燃焼空気が、第1ないし第3スリットから噴出されるため、燃焼空気の流れが偏らず、火格子全体に燃焼空気を接触させることが可能となる。その結果、火格子が効率よく冷却され、耐久性が改善される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平5-141640号公報
【文献】特開2016-211836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のように、被焼却物の搬送速度を調節するのみでは、被焼却物の燃え切り位置を安定させることは容易ではない。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、被焼却物の燃え切り位置を容易に安定させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、ストーカ式焼却炉において、被焼却物の搬送方向に配列される複数の火格子ブロックを含む火格子構造体であって、第1火格子ブロックと、前記搬送方向において、前記第1火格子ブロックに隣接して配置される第2火格子ブロックとを備え、前記第1および第2火格子ブロックが、前記複数の火格子ブロックに含まれ、前記複数の火格子ブロックのそれぞれが、酸素を含むガスの噴出口を有し、前記第1火格子ブロックにおける前記ガスの噴出方向が、前記第2火格子ブロックにおける前記ガスの噴出方向と交差することにより、前記第1および第2火格子ブロックの近傍における酸素濃度が周囲よりも高くなり、前記火格子構造体が、前記第1火格子ブロックと同様の構造を有する少なくとも1つの火格子ブロックと前記第1火格子ブロックとの集合であり、前記第1火格子ブロックから前記第2火格子ブロックとは反対側に向かって連続して並ぶ一のブロック群と、前記第2火格子ブロックと同様の構造を有する少なくとも1つの火格子ブロックと前記第2火格子ブロックとの集合であり、前記第2火格子ブロックから前記第1火格子ブロックとは反対側に向かって連続して並ぶ他のブロック群とを備える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の火格子構造体であって、前記第1火格子ブロックにおける前記ガスの主噴出方向が、前記第2火格子ブロックにおける前記ガスの主噴出方向と交差する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、ストーカ式焼却炉であって、燃焼室と、前記燃焼室内に設けられる請求項1または2に記載の火格子構造体と、前記火格子構造体における一部の火格子ブロックを往復運動させることにより、前記火格子構造体上の被焼却物を前記搬送方向に搬送する火格子駆動部と、前記火格子構造体に対して酸素を含むガスを供給するガス供給部とを備える。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のストーカ式焼却炉であって、前記ガス供給部が、前記火格子構造体の下方にて前記搬送方向に配列される複数の風箱を有し、前記火格子構造体における前記第1および第2火格子ブロックに対して、同一の風箱を介して前記ガスが供給される。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のストーカ式焼却炉であって、前記ガス供給部が、前記火格子構造体の下方にて前記搬送方向に配列される複数の風箱を有し、前記火格子構造体における前記第1および第2火格子ブロックに対して、互いに異なる風箱を介して前記ガスが供給される。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれか1つに記載のストーカ式焼却炉であって、前記火格子構造体上の被焼却物の燃え切り位置を検出する燃切位置検出部と、前記燃え切り位置が前記第1および第2火格子ブロックの近傍となるように、前記ガス供給部により供給される前記ガスの流量もしくは温度、または、前記火格子駆動部による被焼却物の搬送速度を制御する制御部とをさらに備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ストーカ式焼却炉において酸素濃度が高い局所的な空間を容易に形成することができる。その結果、被焼却物の燃え切り位置を容易に安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の一の実施の形態に係る焼却炉1の構成を示す図である。焼却炉1は、被焼却物であるごみを火格子構造体(ストーカ)により搬送しつつ燃焼させるストーカ式の焼却炉である。被焼却物は、廃棄物固形燃料(RDF)や木質チップ等であってもよい。
【0017】
焼却炉1は、燃焼室2と、ガス供給部31と、ごみ供給部4と、排出経路6と、制御部8とを備える。制御部8は、焼却炉1の全体制御を担う。燃焼室2では、ごみの燃焼と、ごみから発生した可燃性ガスの燃焼とが行われる。燃焼室2から排出される排ガス(燃焼ガス)は、排出経路6にて所定の排ガス処理が施され、大気へと導かれる。
【0018】
ごみ供給部4は、ホッパ41と、給じん装置42とを備える。ホッパ41は、ごみを貯留する。ホッパ41内には、クレーンにより、ごみピットからごみが投入される。給じん装置42は、駆動機構421によるプッシャーやスクリュー等を用いた押出動作により、ホッパ41内のごみを燃焼室2内の後述の火格子構造体21上に供給する。駆動機構421を制御することにより、給じん装置42から火格子構造体21上へのごみの供給速度(例えば、所定時間当たりの押出動作の回数)が調整可能である。
【0019】
燃焼室2内には、火格子構造体21と、排出部22とが設けられる。排出部22は、給じん装置42から離れた位置に配置される。火格子構造体21は、複数の火格子ブロックを備える。複数の火格子ブロックは、給じん装置42と排出部22との間において連続的に配列される。複数の火格子ブロックは、給じん装置42から排出部22へと向かうごみの搬送経路を形成する。後述するように、搬送経路の各位置においてごみに対して、燃焼用のガスが供給され、ごみが燃焼する。燃焼後のごみ(主として灰)は排出部22にて燃焼室2外に排出される。以下の説明では、搬送経路において給じん装置42から排出部22へと向かう方向を「搬送方向」という。
図1の例では、搬送経路の一部が水平方向に対して傾斜し、残りが水平方向に平行となるが、搬送経路の全部が水平方向に対して傾斜、または、水平方向に平行であってもよい。火格子ブロックの詳細については後述する。
【0020】
火格子構造体21における搬送経路は、搬送方向において3個の部分に区分される。搬送経路における給じん装置42側(搬送方向上流側)の部分23には、給じん装置42によりごみが供給され、当該部分23において主としてごみの乾燥が行われる。搬送経路における中央の部分24では、主としてごみの燃焼が行われ、排出部22側(搬送方向下流側)の部分25では、主としてごみの後燃焼が行われる。以下の説明では、搬送経路における3個の部分23,24,25を、それぞれ乾燥火格子23、燃焼火格子24および後燃焼火格子25と呼ぶ。乾燥火格子23、燃焼火格子24および後燃焼火格子25は、搬送方向に沿って順に設けられる。すなわち、燃焼火格子24は乾燥火格子23の搬送方向下流側(以下、単に「下流側」という。)に隣接し、後燃焼火格子25は燃焼火格子24の下流側に隣接する。乾燥火格子23、燃焼火格子24および後燃焼火格子25のそれぞれは、複数の火格子ブロックの集合である。
【0021】
図1の焼却炉1では、燃焼火格子24が、第1燃焼火格子241と、第2燃焼火格子242とにさらに区分される。第2燃焼火格子242は第1燃焼火格子241の下流側に隣接する。また、後燃焼火格子25が、第1後燃焼火格子251と、第2後燃焼火格子252とにさらに区分される。乾燥火格子23、第1燃焼火格子241、第2燃焼火格子242および後燃焼火格子25のそれぞれには、火格子駆動部26が設けられる。火格子駆動部26は、一部の火格子ブロック(後述の可動火格子ブロック)を往復移動させることにより、ごみを搬送方向に搬送する。乾燥火格子23、第1燃焼火格子241、第2燃焼火格子242および後燃焼火格子25では、ごみの搬送速度が個別に調整可能である。焼却炉1では、火格子構造体21が、鉛直方向および搬送方向に垂直な幅方向において複数の搬送レーンに分割されてもよい。
【0022】
ガス供給部31は、空気予熱器311と、加熱空気供給管312と、補助空気供給管313と、複数の分岐管314と、複数の風箱315とを備える。空気予熱器311は、外部からファン(図示省略)を介して供給される燃焼用の空気を加熱し、加熱空気を排出する。加熱空気供給管312の一端は、空気予熱器311に接続される。加熱空気供給管312の他端は、複数の分岐管314に分岐しており、複数の分岐管314は、複数の風箱315にそれぞれ接続される。複数の風箱315は、搬送方向に配列される。詳細には、複数の風箱315は、乾燥火格子23、第1燃焼火格子241、第2燃焼火格子242、第1後燃焼火格子251および第2後燃焼火格子252の下方にそれぞれ配置される。
【0023】
補助空気供給管313の一端は、加熱空気供給管312に接続される。補助空気供給管313の他端には、未加熱の空気が供給される。これにより、加熱空気供給管312において補助空気供給管313が接続される位置316を混合位置として、加熱空気よりも低い温度の空気が当該加熱空気に混合される。加熱空気供給管312において、混合位置316と分岐管314との間には温度計331が設けられる。温度計331の出力値に基づいて、空気予熱器311から排出される加熱空気の流量(すなわち、空気予熱器311に供給される空気の流量)、および、補助空気供給管313を流れる未加熱の空気の流量が調整される。これにより、加熱空気供給管312を流れる空気の温度が調整される。
【0024】
加熱空気供給管312を流れる空気は、複数の分岐管314および複数の風箱315を介して、乾燥火格子23、第1燃焼火格子241、第2燃焼火格子242、第1後燃焼火格子251および第2後燃焼火格子252に導かれる。各分岐管314には、ダンパ334および流量計335が設けられる。制御部8が、流量計335の出力値に基づいてダンパ334を制御することにより、各分岐管314を流れる空気の流量、すなわち、乾燥火格子23、第1燃焼火格子241、第2燃焼火格子242、第1後燃焼火格子251および第2後燃焼火格子252のそれぞれに供給する空気の流量が調整される。
【0025】
ガス供給部31では、燃焼室2から排出される排ガスと空気とを含むガスが、火格子構造体21(乾燥火格子23、第1燃焼火格子241、第2燃焼火格子242、第1後燃焼火格子251および第2後燃焼火格子252)に供給されてもよい。当該ガスは、排ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)ガスと呼ばれ、例えば、排出経路6に設けられるバグフィルタ(図示省略)を通過した排ガスと空気とが混合されたものである。以上のように、ガス供給部31は、酸素を含むガスを火格子構造体21に対して供給すればよく、以下の説明では、ガス供給部31が火格子構造体21に供給するガスを、「酸素含有ガス」という。なお、ガス供給部31が、燃焼室2内において排出経路6へと向かうガスに対して、酸素含有ガスを供給(噴出)するノズルを含んでもよい。
【0026】
燃焼室2には、熱画像撮像部71がさらに設けられる。熱画像撮像部71は、例えば赤外線カメラであり、火格子構造体21上のごみの熱画像を取得する。熱画像は、火格子構造体21上のごみの表面温度の分布を示すものであり、制御部8に出力される。制御部8では、火格子構造体21上において炎が見えなくなる搬送方向の位置、すなわち、ごみの燃え切り位置が、熱画像に基づいて検出される。このように、熱画像撮像部71および制御部8により、ごみの燃え切り位置を検出する燃切位置検出部が実現される。以下の説明では、燃切位置検出部により検出された燃え切り位置を、「検出燃え切り位置」という。
【0027】
燃切位置検出部は、他の構成により実現されてもよい。例えば、火格子構造体21において搬送方向に沿って複数の温度計が設けられ、当該複数の温度計の測定値に基づいて検出燃え切り位置が取得されてもよい。また、燃え切り位置の検出において、燃焼室2内における圧力と各風箱315内の圧力との差圧等に基づいて推定されるごみの層の厚さが、参照されてもよい。
【0028】
制御部8では、検出燃え切り位置が、後燃焼火格子25における所定の目標位置となるように、ガス供給部31により燃焼室2内に供給される酸素含有ガスの流量もしくは温度、または、火格子駆動部26によるごみの搬送速度が制御される。例えば、検出燃え切り位置が目標位置よりも搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という。)である場合には、燃え切り位置を下流側に移動するために、後燃焼火格子25に供給する酸素含有ガスの流量を低減して、後燃焼火格子25におけるごみの燃焼が抑制される。検出燃え切り位置が目標位置よりも上流側である場合に、酸素含有ガスの温度が低減されてもよく、また、火格子駆動部26によるごみの搬送速度が増大されてもよい。検出燃え切り位置が目標位置よりも下流側である場合には、燃え切り位置を上流側に移動するために、後燃焼火格子25に供給する酸素含有ガスの流量を増大して、後燃焼火格子25におけるごみの燃焼が促進される。検出燃え切り位置が目標位置よりも下流側である場合に、酸素含有ガスの温度が増大されてもよく、また、火格子駆動部26によるごみの搬送速度が低減されてもよい。
【0029】
図2は、火格子構造体21の一部を示す断面図である。
図2では、後燃焼火格子25における複数の火格子ブロック51(2つの火格子ブロックに符号51a,51bを付している。)の幅方向に垂直な断面を示している。また、搬送方向を矢印A1により示している。後燃焼火格子25における複数の火格子ブロック51は、搬送方向、および、紙面に垂直な幅方向に沿って配列される。
図2に示す複数の火格子ブロック51は、例えば、第1後燃焼火格子251に含まれる。
【0030】
各火格子ブロック51は、有蓋かつ無底の箱状であり、上面部511と、前面部512と、後面部513と、2つの側面部とを備える。上面部511は、幅方向に平行、かつ、搬送方向に対して僅かに傾斜した板状である。
図2の例では、上面部511は、下流側の端部が上流側の端部よりも僅かに上方に配置されるように、傾斜している。前面部512は、上面部511における下流側の端部から、上面部511に略垂直に下方に向かって延びる。後面部513は、上面部511における上流側の端部から、上面部511に略垂直に下方に向かって延びる。2つの側面部は、上面部511における両側端部から下方に向かって延びるとともに、前面部512と後面部513とを接続する。火格子ブロック51は、下部に開口を有する中空部材である。後面部513の上流側には、被保持部514が設けられる。被保持部514は、下方に向かって開口するとともに幅方向に延びる凹部である。
【0031】
搬送方向に関して、互いに隣接する2つの火格子ブロック51の各組合せでは、当該2つの火格子ブロック51が部分的に重なる。具体的には、当該2つの火格子ブロック51において、上流側に配置される火格子ブロック51における前面部512の下端部515が、下流側に配置される火格子ブロック51における上面部511の上面と接する。後述するように、一方の火格子ブロック51が上面部511に沿って往復移動するため、当該下端部515は、当該上面部511の上面と摺動する。
【0032】
火格子構造体21では、幅方向に延びる複数の支持梁261が、搬送方向に配列されており、各火格子ブロック51の被保持部514を、支持梁261に嵌め込むことにより、当該火格子ブロック51が支持梁261により支持される。実際には、搬送方向の各位置において、幅方向に並ぶ複数の火格子ブロック51は、同じ支持梁261により支持される。
【0033】
搬送方向に並ぶ複数の支持梁261のうち1つ置きに配置される支持梁261は、火格子駆動部26により、幅方向に垂直かつ上面部511に沿う方向に往復移動する。換言すると、当該支持梁261に支持される火格子ブロック51が、可動火格子ブロックとなる。複数の支持梁261のうち残りの支持梁261は、燃焼室2の壁部等に対して固定されており、当該支持梁261に支持される火格子ブロック51は、固定火格子ブロックとなる。焼却炉1の構造によっては、搬送方向に延びる複数の支持梁が幅方向に配列されてもよい。この場合、幅方向に並ぶ複数の火格子ブロック51のうち1つ置きに配置される火格子ブロック51が可動火格子ブロックとなり、残りの火格子ブロック51が固定火格子ブロックとなる。
【0034】
後燃焼火格子25は、2種類の火格子ブロック51を含む。一の種類の火格子ブロック51では、前面部512にガスの噴出口516(以下、「前面噴出口516」という。)が形成される。他の種類の火格子ブロック51では、上面部511にガスの噴出口517(以下、「上面噴出口517」という。)が形成される。
図2の例では、前面噴出口516を含む火格子ブロック51には、上面噴出口517が形成されず、上面噴出口517を含む火格子ブロック51には、前面噴出口516が形成されない。前面噴出口516を含む火格子ブロック51において、前面部512に複数の前面噴出口516が形成されてもよい。同様に、上面噴出口517を含む火格子ブロック51では、上面部511に複数の上面噴出口517が形成されてもよい。
【0035】
後燃焼火格子25では、前面噴出口516を含む複数の火格子ブロック51が、上流側において幅方向および搬送方向に配列され、上面噴出口517を含む複数の火格子ブロック51が、下流側において幅方向および搬送方向に配列される。以下、前面噴出口516を含む複数の火格子ブロック51の集合を「上流側ブロック群52」といい、上面噴出口517を含む複数の火格子ブロック51の集合を「下流側ブロック群53」という。
【0036】
上流側ブロック群52および下流側ブロック群53は、搬送方向に連続する。したがって、搬送方向における、上流側ブロック群52と下流側ブロック群53との境界である切替位置において、前面噴出口516を含む火格子ブロック51と上面噴出口517を含む火格子ブロック51とが切り替わる。本実施の形態では、搬送方向の切替位置は、幅方向の全体に亘って一定である。切替位置は、幅方向の位置によって僅かに変動してもよい。
図2では、上流側ブロック群52のうち最も下流側に配置される火格子ブロックに符号51aを付し、下流側ブロック群53のうち最も上流側に配置される火格子ブロックに符号51bを付している。火格子ブロック51a,51bは、切替位置において搬送方向に互いに隣接する。
【0037】
上流側ブロック群52および下流側ブロック群53の下方には、風箱315(
図1参照)が配置される。既述のように、風箱315には、高温の酸素含有ガスが供給されており、当該酸素含有ガスは、各火格子ブロック51の下部開口を介してその内部へと送られる。これにより、前面噴出口516を含む火格子ブロック51では、酸素含有ガスが前面噴出口516から下流側に向かって噴出される。上面噴出口517を含む火格子ブロック51では、酸素含有ガスが上面噴出口517から上方に向かって噴出される。
図2では、前面噴出口516における酸素含有ガスの噴出方向を矢印B1により示し、上面噴出口517における酸素含有ガスの噴出方向を矢印B2により示している。
【0038】
ここで、切替位置に配置される
図2の火格子ブロック51a,51b(以下、「注目火格子ブロック51a,51b」という。)に注目すると、上流側ブロック群52に含まれる注目火格子ブロック51aにおける酸素含有ガスの噴出方向は、およそ搬送方向に沿うとともに下流側を向く。また、下流側ブロック群53に含まれる注目火格子ブロック51bにおける酸素含有ガスの噴出方向は、およそ鉛直方向に沿うとともに上方を向く。したがって、
図2のように幅方向に沿って見た場合に、注目火格子ブロック51aの噴出方向が、注目火格子ブロック51bの噴出方向と交差する。これにより、注目火格子ブロック51a,51bの近傍において酸素濃度が周囲よりも高い(すなわち、単位時間当たりの酸素含有ガスの供給量が周囲よりも大きい)局所的な空間が形成される。
図2では、当該空間を破線の円C1にて抽象的に示している。なお、注目火格子ブロック51aの噴出方向と、注目火格子ブロック51bの噴出方向との交差は、両者が直交する場合には限定されない。
【0039】
一方、上流側ブロック群52では、全ての火格子ブロック51が同じ方向に向かって酸素含有ガスを噴出するため、注目火格子ブロック51aを除く全ての火格子ブロック51の近傍では、酸素濃度(酸素含有ガスの供給量)がおよそ一定となる。同様に、下流側ブロック群53では、全ての火格子ブロック51が同じ方向に向かって酸素含有ガスを噴出するため、注目火格子ブロック51bを除く全ての火格子ブロック51の近傍では、酸素濃度がおよそ一定となる。したがって、後燃焼火格子25では、切替位置近傍でのみ酸素濃度が局所的に高くなる濃度分布(供給量の分布)が形成される。
【0040】
火格子構造体21の一例では、上流側ブロック群52および下流側ブロック群53の下方に1つの風箱315が配置される。この場合、注目火格子ブロック51a,51bに対して、同一の風箱315を介して酸素含有ガスを供給しつつ、上記濃度分布を形成することが可能となる。火格子構造体21の他の例では、上流側ブロック群52および下流側ブロック群53に対して風箱315が個別に配置され、注目火格子ブロック51a,51bに対して、互いに異なる風箱315を介して酸素含有ガスが供給される。この場合、切替位置の近傍以外において、上流側ブロック群52における酸素濃度と、下流側ブロック群53における酸素濃度とを個別に変更することが可能となる。
【0041】
以上に説明したように、ストーカ式焼却炉1に用いられる火格子構造体21は、前面噴出口516を有する注目火格子ブロック51aと、上面噴出口517を有する注目火格子ブロック51bとを備える。焼却炉1におけるごみの搬送方向に対応する方向において、注目火格子ブロック51aと注目火格子ブロック51bとが隣接して配置される。また、注目火格子ブロック51aにおけるガスの噴出方向が、注目火格子ブロック51bにおけるガスの噴出方向と交差する。これにより、焼却炉1において、酸素濃度が高い局所的な空間を容易に形成することができる。その結果、ごみの燃え切り位置を注目火格子ブロック51a,51bの近傍にて容易に安定させることができる。
【0042】
ところで、
図2の火格子構造体21において、仮に、注目火格子ブロック51bの下流側に隣接する火格子ブロック51を、前面噴出口516を含む火格子ブロック51に置き換えると、当該火格子ブロック51の上方では、酸素濃度が周囲よりも低い(酸素含有ガスの供給量が周囲よりも小さい)局所的な空間が、切替位置の近傍に形成されてしまう。注目火格子ブロック51aの上流側に隣接する火格子ブロック51を、上面噴出口517を含む火格子ブロック51に置き換える場合も同様である。
【0043】
これに対し、好ましい火格子構造体21における下流側ブロック群53は、注目火格子ブロック51bに加えて、注目火格子ブロック51bと同様の構造を有する複数の火格子ブロック51を有し、これらの火格子ブロック51が、注目火格子ブロック51bから、他方の注目火格子ブロック51aとは反対側に向かって連続して並ぶ。これにより、下流側ブロック群53において、酸素濃度が低い局所的な空間が形成されることを防止することができる。同様に、好ましい火格子構造体21における上流側ブロック群52は、注目火格子ブロック51aに加えて、注目火格子ブロック51aと同様の構造を有する複数の火格子ブロック51を有し、これらの火格子ブロック51が、注目火格子ブロック51aから、他方の注目火格子ブロック51bとは反対側に向かって連続して並ぶ。これにより、上流側ブロック群52において、酸素濃度が低い局所的な空間が形成されることを防止することができる。
【0044】
焼却炉1では、火格子構造体21上のごみの燃え切り位置を検出する燃切位置検出部が設けられる。そして、当該燃え切り位置が注目火格子ブロック51a,51bの近傍となるように、ガス供給部31により供給される酸素含有ガスの流量もしくは温度、または、火格子駆動部26によるごみの搬送速度が制御される。これにより、ごみの燃え切り位置を注目火格子ブロック51a,51bの近傍にてより確実に安定させることができる。焼却炉1の設計によっては、注目火格子ブロック51a,51bが、燃焼火格子24等に設けられてもよい。
【0045】
図3は、火格子構造体21の他の例を示す図である。
図3の火格子構造体21では、
図2の上流側ブロック群52に含まれる各火格子ブロック51に上面噴出口517aが追加され、下流側ブロック群53に含まれる各火格子ブロック51に前面噴出口516aが追加される。他の構成は、
図2の火格子構造体21と同様であり、同じ構成に同じ符号を付す。
【0046】
上面噴出口517aは、上流側ブロック群52に含まれる各火格子ブロック51の上面部511に形成される。上面噴出口517aの開口面積は、下流側ブロック群53に含まれる各火格子ブロック51の上面噴出口517よりも小さい。また、前面噴出口516aは、下流側ブロック群53に含まれる各火格子ブロック51の前面部512に形成される。前面噴出口516aの開口面積は、上流側ブロック群52に含まれる各火格子ブロック51の前面噴出口516よりも小さい。
図3では、前面噴出口516aにおける酸素含有ガスの噴出方向を矢印B1aにより示し、上面噴出口517aにおける酸素含有ガスの噴出方向を矢印B2aにより示している。また、前面噴出口516aにおける酸素含有ガスの噴出量(単位時間当たりの噴出量)は、前面噴出口516よりも小さくなり、上面噴出口517aにおける酸素含有ガスの噴出量は、上面噴出口517よりも小さくなるため、矢印B1a,B2aの長さを、矢印B1,B2よりも短くしている。
【0047】
上流側ブロック群52に含まれる各火格子ブロック51では、複数の前面噴出口516が形成されてよく、複数の上面噴出口517aが形成されてもよい。下流側ブロック群53に含まれる各火格子ブロック51では、複数の上面噴出口517が形成されてよく、複数の前面噴出口516aが形成されてもよい。
【0048】
ここで、各火格子ブロック51において、酸素含有ガスの噴出量が最大となる噴出方向を主噴出方向と呼ぶ。
図3の例では、上流側ブロック群52に含まれる各火格子ブロック51において、前面部512に形成される前面噴出口516の開口面積の和が、上面部511に形成される上面噴出口517aの開口面積の和よりも大きく、主噴出方向が前面噴出口516の噴出方向となる。また、下流側ブロック群53に含まれる各火格子ブロック51において、上面部511に形成される上面噴出口517の開口面積の和が、前面部512に形成される前面噴出口516aの開口面積の和よりも大きく、主噴出方向が上面噴出口517の噴出方向となる。主噴出方向は、各火格子ブロック51における酸素含有ガスの噴出量の合計のうち50%以上の噴出量となる方向であることが好ましい。
【0049】
図3の火格子構造体21では、幅方向に沿って見た場合に、注目火格子ブロック51aにおける酸素含有ガスの主噴出方向が、注目火格子ブロック51bにおける酸素含有ガスの主噴出方向と交差する。これにより、焼却炉1において酸素濃度が高い局所的な空間を容易に形成することができ、ごみの燃え切り位置を注目火格子ブロック51a,51bの近傍にて容易に安定させることができる。なお、
図2の火格子構造体21の各火格子ブロック51では、前面噴出口516または上面噴出口517の一方のみが形成されるため、その噴出方向がそのまま主噴出方向となる。
【0050】
上記火格子構造体21およびストーカ式焼却炉1では様々な変形が可能である。
【0051】
図2および
図3の火格子構造体21では、各注目火格子ブロック51a,51bにおける主噴出方向が、前面部512または上面部511の法線方向となるが、主噴出方向が当該法線方向に対して傾斜した方向であってもよい。また、注目火格子ブロック51a,51bの双方において、上面部511(または、前面部512)に噴出口が形成されてもよい。
図4の例では、注目火格子ブロック51aにおける上面噴出口517bの中心線が、上面部511の法線方向に対して傾斜する。注目火格子ブロック51bにおける上面噴出口517の中心線は、上面部511の法線方向に平行である。
図4の火格子構造体21においても、注目火格子ブロック51aにおける酸素含有ガスの主噴出方向が、注目火格子ブロック51bにおける酸素含有ガスの主噴出方向と交差することにより、酸素濃度が高い局所的な空間を容易に形成することができる。
【0052】
さらに、
図5および
図6に示すように、前面部512と上面部511とが接続する角部に噴出口518を形成することも可能である。
図5では、注目火格子ブロック51aの当該角部に噴出口518が形成され、
図6では、注目火格子ブロック51bの当該角部に噴出口518が形成される。噴出口518の中心線(噴出方向)は、前面部512の法線方向および上面部511の法線方向の双方に対して傾斜する。
図5および
図6のいずれの場合も、注目火格子ブロック51a,51bにおける主噴出方向が互いに交差することにより、注目火格子ブロック51a,51bの近傍において酸素濃度が周囲よりも高くなる。前面部512と上面部511との角部に設けられる噴出口518では、前面噴出口516および上面噴出口517に比べて、ごみが詰まることを抑制することができる。もちろん、各注目火格子ブロック51a,51bにおいて、噴出口518と、前面噴出口516または上面噴出口517とが設けられてもよい。幅方向に沿って見た場合に、注目火格子ブロック51a,51bにおける2つの主噴出方向がなす角度、すなわち、2つの主噴出方向により形成される角度のうち小さい方の角度(90度以下となる。)は、例えば30度以上であり、好ましくは45度以上であり、より好ましくは60度以上である。
【0053】
また、
図7に示すように、例えば、前面噴出口516のみが形成される上流側ブロック群52と、上面噴出口517aおよび前面噴出口516が形成される下流側ブロック群53とが設けられてもよい。
図7の例では、搬送方向に隣接して配置される注目火格子ブロック51a,51bにおける主噴出方向(矢印B1参照)が同じとなるが、注目火格子ブロック51aの主噴出方向が、注目火格子ブロック51bのおよそ上方を向く噴出方向(矢印B2a参照)と交差することにより、注目火格子ブロック51a,51bの近傍において、酸素濃度が高い局所的な空間を形成することが可能となる。以上のように、注目火格子ブロック51a,51bにおけるガスの噴出方向が交差することにより、注目火格子ブロック51a,51bの近傍における酸素濃度が周囲よりも高くなる火格子構造体21は、様々な態様にて実現されてよい。
【0054】
上流側ブロック群52において、注目火格子ブロック51aと同様の構造を有する1つの火格子ブロック51のみが注目火格子ブロック51aに連続して設けられてもよい。すなわち、上流側ブロック群52では、注目火格子ブロック51aと同様の構造を有する少なくとも1つの火格子ブロック51と当該注目火格子ブロック51aとを含む複数の火格子ブロック51,51aが、当該注目火格子ブロック51aから他方の注目火格子ブロック51bとは反対側に向かって連続して並んでいればよい。同様に、下流側ブロック群53では、注目火格子ブロック51bと同様の構造を有する少なくとも1つの火格子ブロック51と当該注目火格子ブロック51bとを含む複数の火格子ブロック51,51bが、当該注目火格子ブロック51bから他方の注目火格子ブロック51aとは反対側に向かって連続して並んでいればよい。その結果、酸素濃度が高い空間の極近傍に、酸素濃度が低い空間が形成されることを防止することが可能となる。
【0055】
焼却炉1の設計によっては、前面噴出口516を含む複数の火格子ブロック51が、幅方向および搬送方向に並ぶブロック群において、上面噴出口517を含む火格子ブロック51が、搬送方向における所定の位置にて幅方向に一列に並べられてもよい。同様に、上面噴出口517を含む複数の火格子ブロック51が、幅方向および搬送方向に並ぶブロック群において、前面噴出口516を含む火格子ブロック51が、搬送方向における所定の位置にて幅方向に一列に並べられてもよい。
【0056】
搬送方向に互いに隣接するとともに、酸素濃度が周囲よりも高くなる火格子ブロックを設ける上記手法は、既存の焼却炉の火格子構造体において採用されてもよい。既存の焼却炉では、火格子構造体において単一種類の火格子ブロックが用いられており、例えば、目標位置近傍における火格子ブロックを、主噴出方向が異なる他の種類の火格子ブロックに置き換えることにより、酸素濃度が周囲よりも高くなる火格子ブロックを含む火格子構造体を実現することが可能となる。
【0057】
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
【符号の説明】
【0058】
1 焼却炉
2 燃焼室
8 制御部
21 火格子構造体
26 火格子駆動部
31 ガス供給部
51,51a,51b 火格子ブロック
52 上流側ブロック群
53 下流側ブロック群
71 熱画像撮像部
315 風箱
516,516a 前面噴出口
517,517a,517b 上面噴出口
518 噴出口