(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-25
(45)【発行日】2022-02-02
(54)【発明の名称】飲料を製造するためのカートリッジ受け、カートリッジシステム、飲料調製機械、および方法
(51)【国際特許分類】
A47J 31/36 20060101AFI20220126BHJP
A47J 31/06 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
A47J31/36 122
A47J31/06 323
A47J31/06 328
(21)【出願番号】P 2018554634
(86)(22)【出願日】2017-01-12
(86)【国際出願番号】 EP2017050567
(87)【国際公開番号】W WO2017121802
(87)【国際公開日】2017-07-20
【審査請求日】2019-12-17
(31)【優先権主張番号】102016200254.6
(32)【優先日】2016-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102016212012.3
(32)【優先日】2016-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102016212013.1
(32)【優先日】2016-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102016218509.8
(32)【優先日】2016-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102016218507.1
(32)【優先日】2016-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102016218884.4
(32)【優先日】2016-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】518245593
【氏名又は名称】フレーツィオ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】特許業務法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリューガー,マルク
(72)【発明者】
【氏名】エムプル,ギュンター
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー,ダニエル
【審査官】沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04408701(US,A)
【文献】特表2009-522183(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0130140(US,A1)
【文献】実開平02-079300(JP,U)
【文献】特開平10-245099(JP,A)
【文献】特開2015-134645(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/36
A47J 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料調製機械(3)に挿入可能であって、飲料物質(7)を充填した貯蔵器(6)を含むカートリッジ(2)に接続可能であり、
前記貯蔵器(6)に流体接続可能で前記飲料物質(7)と該飲料物質(7)とは異なる流体とを混合する混合チャンバ(8)と、前記混合チャンバ(8)につながって前記飲料物質(7)とは異なる流体を供給する流体供給部(12)とを有し、
カバー要素(60)と前記カバー要素(60)に接続された出口要素(61)とを含み、飲料(70)を生成するためのカートリッジ受け(10)であって、
前記カバー要素(60)が、前記貯蔵器(6)につながるカートリッジ開口(63)が前記カバー要素(60)によって少なくとも一時的に閉鎖されるように前記カートリッジ(2)に可逆的に接続可能であり、
前記出口要素(61)が、前記カバー要素(60)に可逆的に接続可能であり、
前記カートリッジ開口(63)と前記混合チャンバ(8)との間の流体接続が、弁ユニットを用いて確立され、
前記弁ユニットが、前記流体接続を確立するために前記カバー要素(60)と前記出口要素(61)との間の相対移動によって閉状態から開状態に移行可能であり、
前記カバー要素(60)が、前記カートリッジ開口(63)につながる通過開口(62)を有し、
前記弁ユニットが、前記通過開口(62)と前記出口要素(61)の前記通過開口(62)内に突出する突起(64)とによって形成され、前記カバー要素(60)と前記出口要素(61)との間の相対移動により、前記突起(64)が、前記通過開口(62)を閉鎖する閉位置から前記通過開口(62)を部分的に開放する開位置に移動されることを特徴とするカートリッジ受け(10)。
【請求項2】
前記飲料物質(7)を前記貯蔵器(6)から前記混合チャンバ(8)内に少なくとも部分的に移送するように設けられるカートリッジ空化装置(34)を有している、請求項1に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項3】
前記カートリッジ(2)に固定してまたは解放可能に接続可能であり、前記混合チャンバ(8)は、前記混合チャンバ(8)内への前記流体供給部(12)の出口の領域に混合構造物を有している、請求項1または請求項2に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項4】
前記カートリッジ空化装置(34)は、圧縮空気源(41)に接続するための圧縮空気接続部(42)と前記圧縮空気接続部(42)から圧縮空気出口(43)に延びる圧縮空気管(40)とを含み、
前記圧縮空気出口(43)は、圧縮空気を前記貯蔵器(6)に吹き込むために前記カートリッジ(2)の前記貯蔵器(6)の方向に突出する、請求項2に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項5】
前記カートリッジ空化装置(34)は、前記飲料物質(7)が前記圧縮空気によって前記貯蔵器(6)から前記混合チャンバ(8)内に押し込まれるように構成されている、請求項4に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項6】
前記混合チャンバ(8)は、前記飲料物質(7)と流体との混合物から形成された飲料(70)が放出される飲料出口(11)を有し、
前記カートリッジ受け(10)は、前記飲料(70)が前記飲料出口(11)から飲料容器に直接導入されるように構成されている、請求項4または請求項5に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項7】
ラッチ接続部(50)によって前記カートリッジ(2)に解放可能に接続可能である、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項8】
前記カートリッジ(2)が前記カートリッジ受け(10)に留められると、前記カートリッジ(2)に形成された保持フランジ(52)の裏で係合する弾性ラッチ要素(51)を有している、請求項7に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項9】
前記出口要素(61)は、前記流体供給部(12)、前記圧縮空気接続部(42)、前記混合チャンバ(8)、および前記飲料出口(11)を有している、請求項6に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項10】
前記カバー要素(60)は、前記貯蔵器(6)の方向に突出する前記圧縮空気出口(43)を有し、
前記圧縮空気出口(43)は、前記圧縮空気管(40)を介して前記カバー要素(60)または前記出口要素(61)に形成された前記圧縮空気接続部(42)に動作可能に接続されている、請求項4~請求項6のいずれか一項に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項11】
前記通過開口(62)の壁は、少なくとも1つの横チャネル(65)を設けられ、
前記突起(64)は、前記通過開口(62)を部分的に開放する開位置において前記少なくとも1つの横チャネル(65)の領域に配置される、請求項10に記載のカートリッジ受け(10)。
【請求項12】
飲料(70)を生成するためのカートリッジシステム(1)であって、
飲料調製機械(3)に挿入可能であり、飲料物質(7)を充填された貯蔵器(6)を含むカートリッジ(2)と前記カートリッジ(2)に接続されている、請求項1~請求項11のいずれか一項に記載のカートリッジ受け(10)とを有している、カートリッジシステム(1)。
【請求項13】
前記カートリッジ受け(10)は、混合チャンバ(8)と、前記飲料物質(7)を前記貯蔵器(6)から前記混合チャンバ(8)内に少なくとも部分的に移送するように設けられるカートリッジ空化装置(34)と前記混合チャンバ(8)につながる流体供給部(12)とを有している、請求項12に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項14】
前記飲料物質(7)が、圧縮空気によって前記貯蔵器(6)から前記混合チャンバ(8)内に押し込まれるように構成されている、請求項13に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項15】
前記流体供給部(12)は、冷蔵ユニットによって冷却される流体を供給され、
前記冷蔵ユニットは、前記飲料調製機械または前記飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である、請求項13または請求項14に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項16】
前記冷蔵ユニットは、コンプレッサ冷却ユニット、吸収体冷却ユニットまたは熱電冷却器を含む、請求項15に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項17】
前記流体供給部(12)は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給される、請求項13~請求項16のいずれか一項に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項18】
前記カーボネータは、前記飲料調製機械(3)の一部であり、
前記カーボネータは、CO
2カートリッジのための受け器と、CO
2カートリッジからのCO
2を前記流体に加えるための供給装置とを有している、請求項17に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項19】
前記カートリッジ受け(10)は、ラッチ接続部(50)によって前記カートリッジ(2)に解放可能に接続される、請求項12~請求項18のいずれか一項に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項20】
前記カートリッジ受け(10)は、前記カートリッジ(2)が前記カートリッジ受け(10)に留められると、前記カートリッジ(2)に形成された保持フランジ(52)の裏で係合する弾性ラッチ要素(51)を有している、請求項19に記載のカートリッジシステム(1)。
【請求項21】
請求項12~請求項20のいずれか一項に記載のカートリッジシステム(1)が挿入可能である、飲料(70)を生成するための飲料調製機械(3)であって、
前記カートリッジ(2)に接続された前記カートリッジ受け(10)が挿入可能である保持ユニット(90)と、前記流体を前記流体供給部(12)に注入するための流体源(91)と、圧縮空気を圧縮空気接続部(42)に吹き込むための圧縮空気源(41)とを有している飲料調製機械(3)。
【請求項22】
請求項12~請求項20のいずれか一項に記載のカートリッジシステム(1)を用いて飲料(70)を生成する方法であって、以下のステップ:
前記カートリッジシステム(1)を飲料調製機械(3)の保持ユニット(90)に挿入するステップと、
カートリッジ空化装置(34)を用いて、前記飲料物質(7)を前記カートリッジ(2)の前記貯蔵器(6)から前記カートリッジ受け(10)の混合チャンバ(8)内に移送するステップと、
流体供給部(12)を用いて流体を混合チャンバ(8)に注入するステップと、
混合チャンバ(8)内において前記飲料物質(7)を前記流体と混合することによって生成された前記飲料(70)を飲料出口(11)を用いて放出するステップと
を有し、
前記カートリッジシステム(1)の前記保持ユニット(90)内への挿入前、挿入中または挿入後、弁ユニットがカバー要素(60)と出口要素(61)との間の相対移動によって開かれることにより、前記貯蔵器(6)と混合チャンバ(8)との間で流体接続が確立される、方法。
【請求項23】
前記飲料物質(7)は、圧縮空気によって前記貯蔵器(6)から混合チャンバ(8)内に移送される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記流体は、混合チャンバ(8)に注入される前に冷却され、炭酸を加えられる、請求項22または請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料調製機械に挿入可能である、飲料、特に、冷飲料を生成するためのカートリッジシステムに基づくものであり、このカートリッジシステムは、飲料物質を充填された貯蔵器を有するカートリッジと、このカートリッジに可逆的に接続可能であり、および、カートリッジが可逆的に挿入可能であり、かつ、貯蔵器から混合チャンバ内への飲料物質の少なくとも部分的な移送を行うカートリッジ空化装置を有するカートリッジ受けとを有する。
【背景技術】
【0002】
そのようなシステムは、例えば、欧州特許出願公開第1806314A1号明細書および米国特許出願公開第2002/130140A1号明細書から公知であり、事前に小分けされたカートリッジから飲料を生成するために使用される。
そのようなシステムを用いた飲料の生成は、使用者がカートリッジを挿入し、スタートボタンを押下しさえすればよいことから、ユーザにとってきわめて便利である。
この場合、飲料調製機械は、完全に自動化された方法で飲料の生成を行い、すなわち、飲料物質は、所定量の液体、特に、冷たい炭酸水と混合され、飲料容器に運ばれる。
このように、混合飲料は、労力をかけずに使用者にとってきわめて容易かつ迅速に生成することができる。
この場合、使用者は、多数の異なるカートリッジから選択することができ、所望通りの様々な飲料を生成することができる。
【0003】
そのようなシステムの大きい課題は、飲料の生成中、飲料調製機械の逆汚染(back-contamination)を確実かつ完全に防止することであり、なぜなら、さもなければ、飲料調製機械内で形成されるかびで汚れるリスクがあるからである。
これは、果糖、アルコール、または、ミルクを含有する飲料物質を収容したカートリッジに当てはまる。
【0004】
先行技術から公知のシステムでは、カートリッジは、飲料調製機械の固定構成要素として構成されるカートリッジ受けに挿入され、カートリッジは、両側、すなわち、入口側および出口側で開放される。
続いて、入口側で流体供給部を用いて水がカートリッジに導入され、飲料物質が水と混合されて、カートリッジの貯蔵器内に飲料がすでに形成されている。
出口側では、飲料は、カートリッジを出て飲料容器に運ばれる。
プロセスにおいて、水は、貯蔵器を十分に流れ、飲料物質が貯蔵器の外に運ばれる。
【0005】
飲料物質を充填された貯蔵器に水が直接導入される場合、貯蔵器は、飲料物質で完全に満たされ、水の導入時に貯蔵器内で圧力がかなり上昇するため、供給部の逆汚染を完全に防止することはできないことが分かった。
貯蔵器内の圧力のこの上昇および貯蔵器のフラッシングの両方により、飲料の生成中および/または飲料の生成直後にきわめて小さい液滴、粒子、および/または、飲料物質の浮遊固形物が流体供給部に入り、飲料調製機械が継続的に汚れる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、カートリッジ受けと、カートリッジシステムと、飲料調製機械と、カートリッジシステムを飲料調製機械に挿入することによって飲料を生成する方法とを提供することであり、この方法において、飲料調製機械の逆汚染が回避される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1のカートリッジ受けと、請求項13で特許請求されるカートリッジシステムとによって達成される。
【0008】
本発明によるカートリッジ受けおよびカートリッジシステムは、先行技術と比較して、流体供給部が、先行技術と異なり、カートリッジの貯蔵器ではなく、この貯蔵器から分離した混合チャンバにつながっている。
これは、単純かつコスト効率よく実現できる方法において、飲料調製機械の逆汚染が流体供給部を通じて起こるのを防止する。
このために、貯蔵器に流体を流すのではなく、飲料物質および流体は、互いに個別に混合チャンバに入る。
流体は、混合チャンバに直接通され、一方、飲料物質は、カートリッジ空化装置により、流体とは別に混合チャンバ内に移送される。
結果として、飲料調製機械の逆汚染は、流体供給部に直接作用する超過圧力が貯蔵器で発生しないため、先行技術と比較して効果的な方法で防止される。
飲料調製機械内に可逆的に挿入可能なカートリッジ受け内の混合チャンバの構成により、この混合チャンバが交換可能なカートリッジシステムの一部であることが保証される。
このように、交換可能であるか、使い捨てであるか、または、再利用可能なカートリッジシステムの一部のみが飲料物質と接触するため、飲料物質による飲料調製機械の汚れが効果的に回避される。
カートリッジは、飲料生成作業ごとに交換され、一方、カートリッジ受けは、交換される前に数回の飲料生成作業で使用される。
カートリッジシステムの貯蔵器は、封止要素によって閉鎖され、この封止要素は、カートリッジシステムの飲料調製機械への挿入時または挿入後のみ開放される。
封止要素は、輸送または保管中、香気を密封する方法でカートリッジを閉鎖する役割を果たし、例えば、カートリッジの長期の保管寿命を得ることができる。
【0009】
本発明の構成が、請求項および図面を参照した説明から明らかになる。
【0010】
本発明によれば、カートリッジは、カートリッジ受けに固定してもしくは解放可能に接続されると規定され、または、カートリッジ受けは、カートリッジに固定してまたは解放可能に接続可能である。
カートリッジ受けは、ラッチ接続によってカートリッジに可逆的に留められる。
例えば、カートリッジは、円環状の保持フランジを備えた(カートリッジ開口を有する)一種のボトルネックを含み、カートリッジ受けは、ボトルネックにクリップ式に留められる。
プロセスでは、弾性ラッチ要素、例えば、保持アームが保持フランジの裏で係合する。
カートリッジは、再利用可能である、特に、飲料物質のための使い捨て容器として設けられる。
カートリッジ受けは、様々なカートリッジに留めることができることにより、複数回使用することができる。
さらに、カートリッジおよびカートリッジ受けは、別々に製造でき、カートリッジ受けがカートリッジにクリップ式に留められるのみであるため、カートリッジシステムの製造が単純化される。
カートリッジは、角のある、または、円筒形の、または、丸みの付いたボトルを含む。
カートリッジは、射出吹込成形プロセスにおいて、または、射出成形プロセスにおいて、または、他の成形プロセスでプラスチックから製造される。
ただし、原理的に、カートリッジを製造するのに熱成形プロセスも想定できる。
さらに、カートリッジが複数回使用可能であることもできる。
【0011】
本発明によれば、カートリッジ空化装置は、圧縮空気源に接続するための圧縮空気接続部と、圧縮空気接続部から圧縮空気出口まで延びる圧縮空気管とを含むと規定され、圧縮空気出口は、圧縮空気を貯蔵器に吹き込むために、カートリッジの貯蔵器の方向に突出する。
したがって、カートリッジ受けに組み込まれたカートリッジ空化装置は、本発明の趣旨内において、第1に、1つのみの圧縮空気管を含み、圧縮空気は、この圧縮空気管を通って外部から貯蔵器に導入される。
カートリッジシステムは、飲料物質が圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に押し込まれるように構成される。
圧縮空気は、飲料調製機械によって供給される。
カートリッジシステムが、飲料調製機械に挿入されると直ちに、圧縮空気源が、圧縮空気接続部に直接接続される。
これは、カートリッジシステムが挿入されるとカートリッジ空化装置が直接圧力を受け、飲料物質が、圧縮空気管の方向、特に飲料調製機械の圧縮空気源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を回避する。
したがって、飲料物質は、貯蔵器から混合チャンバの方向にのみ移動することができる。
【0012】
本発明によれば、混合チャンバは、飲料物質と流体との混合物から形成された飲料が放出される飲料出口を有し、カートリッジシステムは、飲料が飲料出口から携帯容器に直接導入されるように構成される。
したがって、飲料物質も生成された飲料も、飲料調製機械のいずれの部分とも接触せず、そのため、飲料調製機械の任意の(逆)汚染が、概ね回避される。
流体は、混合チャンバに単独で供給される。
流体は、圧力をかけられて混合チャンバに導入されるのが好ましい。
流体は、飲料調製機械によって供給される。
カートリッジシステムが、飲料調製機械に挿入されると直ちに、流体源が、カートリッジ受けの対応する流体接続部に直接接続される。
この場合、流体接続部は、流体管を介して混合チャンバに流体接続される。
これは、カートリッジシステムが挿入されると、流体接続部が直接圧力を受け、飲料物質が流体管の方向、特に、飲料調製機械の流体源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を回避する。
したがって、飲料物質および飲料は、混合チャンバから飲料出口の方向にのみ移動することができる。
流体には、水、好ましくは、加圧され、冷却され、かつ/または炭酸を加えられた飲料水が含まれる。
【0013】
本発明によれば、混合チャンバは、混合構造物を備える。
混合物は、飲料物質および流体の混合が確実に改善されるようにする。
このために、混合構造物は、混合チャンバに流入した流体が旋回するように構成される。
混合構造物は、混合チャンバの底部で流体供給部の領域に配置され、流体が流入する方向に対して実質的に直角に延びる1つまたは複数の混合リブを含む。
したがって、混合リブは、流体のためのバリアとして機能し、流体は旋回し、飲料物質とのより良好な混合が得られる。
【0014】
本発明によれば、流体供給部は、冷蔵ユニットによって冷却された流体を供給し、この冷蔵ユニットは、飲料調製機械または飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である。
したがって、カートリッジが冷却されず、例えば、室温の状態にある場合でも冷飲料を生成することが可能である。
既存の冷蔵庫にシステムを組み込みことは、冷蔵庫の既存の冷蔵ユニットが飲料調製機械のために効率的な方法で容易に共用されるという利点を有する。
特に、(アメリカン冷蔵庫と称されることも多い)「観音開きの」冷蔵庫として公知のものは、システムを組み込むための十分な設置空間を前部に認めることができる。
飲料調製機械は、そのような冷蔵庫のための後付けセットである。
冷蔵ユニットは、コンプレッサ冷却ユニット、吸収体冷却ユニット、または、熱電冷却器を含む。
【0015】
本発明によれば、流体供給部は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給される。
カーボネータは、飲料調製機械の一部であることができ、カーボネータは、CO2カートリッジのための受けと、CO2カートリッジからのCO2を流体に加えるための供給装置とを有している。
したがって、システムを用いて炭酸清涼飲料を生成することも可能である。
カーボネータが、外部CO2接続器を有する。
【0016】
本発明によれば、カートリッジ受けは、一部品で形成されるか、または、カートリッジ受けは、カバー要素と、カバー要素に接続された出口要素とを含む。
本発明の趣旨内において、カートリッジ受けの一部品形態とは、カートリッジ受けが単一部品で構成されなければならないことを意味するのではなく、単に、この特定の一部品の実施形態において、カートリッジ受けが、カバー要素および個別の出口要素のみで構成されないことを意味する。
換言すると、カバー要素および出口要素は、一部品の実施形態では、1つの部品で形成される。
【0017】
本発明によれば、カバー要素は、貯蔵器につながるカートリッジ開口がカバー要素によって少なくとも一時的にまたは部分的に閉鎖されるようにカートリッジに可逆的に接続可能であってラッチ留め可能であり、出口要素は、カバー要素に可逆的に接続可能であり、かつ、ラッチ留め可能である。
カートリッジシステムを実現するために、カートリッジが製造され、このカートリッジは、カートリッジ開口を通じて飲料物質を充填され、カートリッジ開口を閉鎖するためにカートリッジ受けがカートリッジにクリップ式に留められる。
この場合、出口要素は、流体供給部、圧縮空気接続部、混合チャンバ、および飲料出口を有し、一方、カバー要素は、圧縮空気を貯蔵器に導入するために貯蔵器内に突出した圧縮空気出口を有している。
圧縮空気出口は、圧縮空気管を介して、カバー要素または出口要素に形成された圧縮空気接続部に動作可能に接続された中空スパイクを含む。
【0018】
本発明によれば、カートリッジ開口と混合チャンバとの間の流体接続が、弁ユニットを用いて確立され、弁ユニットは、流体接続を確立するために、カバー要素と出口要素との間の相対移動によって閉状態から開状態に移行可能である。
カバー要素と出口要素との間の相対移動が行われることにより、貯蔵器は、相応して開放され、飲料物質が圧縮空気を用いて貯蔵器から混合チャンバ内に移送される。
この相対移動は、カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入される前または後に行うことができる。
【0019】
カバー要素は、カートリッジ開口につながる通過開口を有し、弁ユニットは、通過開口と、通過開口内に突出する出口要素の突起とで形成され、カバー要素と出口要素との間の相対移動により、突起は、通過開口を閉鎖する閉位置から通過開口を部分的に開放する開位置に移動する。
通過開口の壁は、少なくとも1つの横チャネルを設けられ、突起は、通過開口を少なくとも部分的に開放する開位置において、少なくとも1つの横チャネルの領域に配置される。
並列の方法で配置された複数の横チャネルが通過開口の壁に設けられる。
横チャネルは、通過開口の断面に垂直に延びるが、それぞれが、壁の一部分にわたってのみ延びる。
突起は、閉じた状態で通過開口の内壁に接し、通過開口を閉鎖する外縁封止エッジを有している。
相対移動により、突起は、貯蔵器の方向または貯蔵器から離れる方向に好ましくは直線的に移動するため、外縁封止エッジは、横チャネルの領域に入り、その封止作用をなくし、なぜなら、飲料物質が横チャネルを通って封止エッジの周りを流れ得るからである。
【0020】
横チャネルの断面および/または横チャネルの数量が飲料物質の粘性に合わせられ、横チャネルは、混合チャンバの方向の飲料物質の流れを制御または制限する。
高い粘性では、複数の横チャネルまたは断面の比較的大きい横チャネルが使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネルまたは断面の小さい横チャネルが設けられる。
したがって、様々なタイプの飲料物質に対して、(それぞれ適応した横チャネルを有する)異なるカバー要素が使用される。
したがって、適応したカバー要素が、それぞれのカートリッジに対して存在する。
突起は、アンビルの形態で構成され、外縁封止エッジは、アンビルのベース部に対して拡張した断面を形成する。
【0021】
上記の実施形態では、カバー要素および出口要素は、相対移動を実行可能にするために別々の部品として構成される。
この場合、相対移動には、突起を通過開口内で横チャネルに対して移動させるために、カバー要素および出口要素が互いに向かう直線移動、または、カバー要素および出口要素が互いから離れる直線移動がある。
【0022】
本発明によれば、カートリッジは、貯蔵器に流体接続されるカートリッジ開口を有し、このカートリッジ開口は、封止要素によって閉鎖され、封止要素は、カートリッジ開口の縁部に付けられ、かつ、封着された封止薄膜を含む。
この実施形態では、カートリッジ受けは、一部品で構成され、すなわち、個別の出口要素およびカバー要素がない。
このカートリッジシステムを実現するために、第1に、カートリッジ開口を有するカートリッジが作製され、このカートリッジは、カートリッジ開口を通じて飲料物質を充填され、続いて、カートリッジ開口が封止要素によって閉鎖され、カートリッジ受けが、閉じたカートリッジ開口の領域でカートリッジにクリップ式に留められる。
カートリッジシステムの飲料調製機械内への挿入前、挿入中、および、挿入後、封止要素は、圧縮空気を導入することによって飲料物質を貯蔵器から混合チャンバ内に移送できるようにするために、例えば、封止薄膜に穴をあけることにより、カートリッジ開口の領域で開放される必要がある。
このために、カートリッジ受けは、カートリッジの方向に突出した穴抜きスパイクを有し、カートリッジ受けとカートリッジとの間の相対移動により、穴抜きスパイクが封止要素に穴をあけ、貯蔵器と混合チャンバとの間の流体接続が形成される。
カートリッジは、第1に、穴抜きスパイクが封止要素から離れるカートリッジ受け内の予備位置に着座し、カートリッジシステムが飲料調製機械に導入された後、予備位置から、穴抜きスパイクが封止要素に穴をあける最終位置に移される。
カートリッジシステムが、予備位置から最終位置に移されると、カートリッジおよびカートリッジ受けは、互いに向かってさらに特に並進移動し、封止要素は、この移動中、穴抜きスパイクによって能動的に穴をあけられる。
続いて、穴抜きスパイクは、封止要素を貫通してカートリッジ開口の方向に突出する。
封止要素が穴をあけられたときに飲料物質を混合チャンバの方向に運ぶための少なくとも1つの横チャネルが穴抜きスパイクの壁に導入される。
この場合、穴抜きスパイク上で横方向に形成された横チャネルを通じて、飲料物質は、封止要素を通り過ぎて混合チャンバの方向に流れることができる。
複数の横チャネルが穴抜きスパイクに形成される。
横チャネルは、片側を開放された溝の形態でそれぞれ形成される。
【0023】
横チャネルの断面および/または横チャネルの数量が、飲料物質の粘性に合わせられ、横チャネルは、混合チャンバの方向の飲料物質の流れを制御または制限する。
高い粘性では、複数の横チャネルまたは断面の比較的大きい横チャネルが使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネルまたは断面の小さい横チャネルが設けられる。
したがって、適応したカートリッジ受けが、それぞれのカートリッジに対して存在する。
【0024】
穴抜きスパイクは、圧縮空気先端具が、この圧縮空気先端具が貯蔵器の方向に穴抜きスパイクを越えて突出しない後退位置と、圧縮空気先端具が穴抜きスパイクを越えて貯蔵器内に突出する伸長位置との間で移動可能であるように取り付けられる貫通穴を有している。
圧縮空気先端具は、封止要素が穴抜きスパイクによって穴をあけられた後、後退位置から伸長位置の方向に移送される。
次いで、圧縮空気先端具を用いて圧縮空気が貯蔵器に導入され、そのため、飲料物質は、溝を通って混合チャンバ内に押し込まれ、混合チャンバ内で流体と共に飲料を形成する。
このために、圧縮空気管が圧縮空気先端具に組み込まれる。
圧縮空気先端具の、特に、貯蔵器から離れている側に圧縮空気接続部が形成され、この圧縮空気接続部は、カートリッジ受けの外からアクセス可能であるのが好ましく、飲料調製機械の圧縮空気源に接続することができる。
圧縮空気先端具は、カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。
この場合、任意の逆汚染を防止するために、圧縮空気は、圧縮空気先端具にすでに供給されている。
圧縮空気先端具は、飲料調製機械から供給された圧縮空気により、後退位置から伸長位置に移動する。
【0025】
上記の形態では、穴抜きスパイクは、カートリッジ受けに固定される方法で、または、カートリッジ受けと一体に構成されるのではなく、カートリッジ受けは、スパイクガイドと、スパイクガイド内に移動可能な方法で取り付けられた穴抜きスパイクとを含む。
穴抜きスパイクは、穴抜きスパイクが封止要素から離れる後退位置と、穴抜きスパイクが封止要素に穴をあけて貯蔵器内に突出する伸長位置との間でスパイクガイドに対して移動可能であるように取り付けられる。
一方、穴抜きスパイクの外壁は、封止要素が穴をあけられたときに飲料物質を混合チャンバの方向に運ぶための少なくとも1つの横チャネルを設けられる。
この場合、穴抜きスパイク上に横方向に形成された横チャネルを通じて、飲料物質は、封止要素を通り過ぎて混合チャンバの方向に流れることができる。
複数の横チャネルが穴抜きスパイクに形成される。
横チャネルは、特に、片側を開放された溝の形態でそれぞれ形成される。
【0026】
この実施形態では、横チャネルの断面および/または横チャネルの数量が飲料物質の粘性に合わせられ、横チャネルは、混合チャンバの方向の飲料物質の流れを制御または制限することもできる。
高い粘性では、複数の横チャネルまたは断面の比較的大きい横チャネルが使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネルまたは断面の小さい横チャネルが設けられる。
したがって、適応したカートリッジ受けが、それぞれのカートリッジに対して存在する。
【0027】
この代替形態では、圧縮空気管は、穴抜きスパイクに組み込まれる。
しかしながら、穴抜きスパイクは、移動可能な圧縮空気先端具を有するのではなく、圧縮空気管が穴抜きスパイクの端部の固定圧縮空気先端具を通じてカートリッジ開口につながる。
穴抜きスパイクの、特に、貯蔵器から離れている側に圧縮空気接続部が形成され、この圧縮空気接続部は、カートリッジ受けの外からアクセス可能である。
カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると、穴抜きスパイクは、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。
この場合、飲料調製機械の任意の逆汚染を防止するために、圧縮空気は、圧縮空気先端具にすでに供給されている。
圧縮空気先端具は、飲料調製機械から供給された圧縮空気により、後退位置から伸長位置に移動する。
【0028】
本発明によれば、カートリッジは、カートリッジ開口の反対側にさらなるカートリッジ開口を有し、前記さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止要素、特にさらなる封止薄膜によって閉鎖される。
カートリッジは、射出成形プロセスで製造することもできる。
【0029】
本発明によれば、カートリッジおよび/またはカートリッジ受けは、製品識別子を有し、飲料調製機械またはカートリッジ受けは、製品識別子を識別するための識別子検出器を有している。
製品識別子は、バーコード、RFIDコード、QRコード、データマトリクスコード、カラーコード、またはホログラムコードなどで具現化される。
したがって、製品識別子の自動読み取りが可能である。
識別子検出器は、カートリッジが飲料調製機械に挿入されると、バーコード、QRコード、またはデータマトリクスコードを自動的に読み取る光センサ、例えば、CCDカメラを含む。
識別子検出器は、RFIDコードを自動的に読み取るためのトランシーバアンテナを含む。
また、製品識別子は、他の自動読み取り可能なコンピュータチップで具現化されることも想定できる。
QRコードという用語には、本発明の趣旨内において、任意のデータマトリクスコードが含まれる。
これに関して、QRコードおよびデータマトリクスコードという用語は、同義に使用される。
加えて、製品識別子には、バーコード、ドットコード、バイナリコード、モールス符号、または点字コード(浮出し印刷)などが含まれることもできる。
この場合、コードは、3次元構造、例えば、浮彫りで具現化することもできる。
製品識別子には、製品識別番号として公知のもの、特に、統一商品コード(UPC)、欧州統一商品番号(EAN)、GS1コード、または、グローバルトレードアイテムナンバー(GTIN)などが含まれる。
この方法では、新たなコードシステムを導入する必要はない。
製品識別子は、GS1標準規格に準拠する。
【0030】
製品識別子は、カートリッジ内に配置された飲料物質を特定する役割を果たす。
飲料調整プロセス中または飲料調整プロセスの開始前に、製品識別子は、識別子検出器で読み取られる。
したがって、飲料調製機械は、いずれのタイプのカートリッジが飲料調製機械に導入されたかが分かる。
飲料調製機械の評価および制御ユニットは、様々な飲料の調製のために用意され、例えば、供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および/または圧力に関して互いに異なる、事前に格納された複数の飲料生成プログラムを有することができる。
異なる圧縮空気供給(例えば、圧力が異なる)が、異なる飲料生成プログラムで使用される。
各飲料生成プログラムは、1つまたは複数の製品識別子に対応する。
カートリッジが飲料調製機械に導入されると、このカートリッジに付いた製品識別子が、識別子検出器で読み取られ、次いで、事前に格納したデータと比較される。
このように、飲料生成プログラムは、製品識別子を使用して、事前に格納された複数の飲料生成プログラムから選択され、続いて、この選択された飲料生成プログラムを用いて飲料生成プロセスが開始される。
供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および/または、圧力などのパラメータは、特定の飲料物質を用いて生成される飲料にとって最善の結果を得るために、選択された飲料生成プログラムによって事前に設定または制御される。
【0031】
飲料生成プロセスは、製品識別子が識別不可能であるか、または、識別された製品識別子が事前に格納されたいずれの飲料生成プログラムにも対応しない場合、全く始まらないことが想定できる。
これは、システム互換性のないカートリッジが飲料生成機械で使用されるのを防止し、システム互換性のないカートリッジは、飲料生成機械での動作を保証されておらず、その結果として、例えば、(このカートリッジが、より低圧で動作することを意図されている場合に)カートリッジの破裂により、飲料生成機械が損傷するかまたは使用者が事故に遭遇するリスクがある。
【0032】
製品識別子は、カートリッジの壁またはカートリッジ開口を封止する封止要素(特に、封止薄膜)に印刷されるか、または、貼り付けられるのが好ましい。
製品識別子は、カートリッジが飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の識別子検出器の検出領域内に配置されるようにカートリッジに配置される。
製品識別子は、カートリッジではなく、カートリッジ受けの外壁に適切な方法で配置されることもできる。
【0033】
本発明は、カートリッジシステムが挿入可能である飲料調整機械であり、この飲料調製機械は、カートリッジに接続されたカートリッジ受けが挿入可能である保持ユニットと、流体を流体供給部に注入するための流体源と、圧縮空気を圧縮空気接続部に吹き込むための圧縮空気源とを有している。
飲料調製機械は、圧縮空気先端具または穴抜きスパイクを後退位置から伸長位置に移送するための解放要素を有する。
【0034】
飲料調製機械は、識別子検出器に接続され、検出されたQRコードを解析することにより、製品識別子を特定することを意図された評価および制御ユニットを有する。
評価電子機器は、QRコードからGS1コードを特定し、これは、飲料調製機械に配置されたカートリッジの一義的な識別を可能にする。
飲料調製機械は、特定した製品識別子を事前に格納された製品識別子と比較することを意図される選択比較ユニットを有し、比較に基づいて飲料生成プログラムを選択するのがさらに好ましい。
飲料調製機械は、検出したQRコードがシステムに属するか(すなわち、既知であるか)、または、システム互換性がないかどうかを明確にするアルゴリズムを使用するアルゴリズム識別手段を有することができる。
この場合、アルゴリズムは、公知の暗号化/暗号復号化法に従って機能する。
【0035】
本発明は、カートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法であり、この方法は、以下のステップ:カートリッジシステムを飲料調製機械の保持ユニットに挿入するステップと、カートリッジ空化装置を用いて、飲料物質をカートリッジの貯蔵器からカートリッジ受けの混合チャンバ内に移送するステップと、流体供給部を用いて流体を混合チャンバに注入するステップと、この混合チャンバ内において飲料物質を流体と混合することによって生成された飲料を飲料出口を用いて放出するステップとを有する。
プロセスにおいて、飲料物質は、圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に移送される。
【0036】
流体は、混合チャンバに注入される前に冷却され、かつ/または、炭酸を加えられ、冷飲料および炭酸清涼飲料が生成可能になる。
【0037】
本発明によれば、圧縮空気先端具または穴抜きスパイクは、カートリッジシステムの保持ユニットへの挿入前、挿入時、または、挿入後に後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ開口にある封止要素に穴をあける。
こうして、貯蔵器は、自動的に開放され、飲料物質を混合チャンバ内に移送することができる。
開放動作中、圧縮空気および流体は、すでにカートリッジ受けに導入されており、そのため、飲料物質による飲料調製機械の逆汚染が防止される。
圧縮空気先端具および/または穴抜きスパイクは、被動アクチュエータまたは圧縮空気によって移送される。
【0038】
本発明によれば、カートリッジシステムの保持ユニットへの挿入前、挿入時、または、挿入後、カバー要素と出口要素との間の相対移動によって弁ユニットが開かれることにより、貯蔵器と混合チャンバとの間に流体接続が確立される。
貯蔵器は、こうして自動的に開放され、それにより、飲料物質を混合チャンバ内に移送することができる。
弁開放動作中、圧縮空気および流体は、すでにカートリッジ受けに導入されており、そのため、飲料物質による飲料調製機械の逆汚染が防止される。
相対移動は、被動アクチュエータまたは圧縮空気によって引き起こされる。
【0039】
本発明は、図面および図面を参照した実施形態の以下の説明から明らかになる。
図面は、本発明の実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本発明による、飲料調製機械に挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法の基本原理を示す。
【
図2a-2h】本発明の第1実施形態によるカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図。
【
図3a-3g】本発明の第2実施形態によるカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図。
【
図4a-4c】本発明の第3実施形態によるカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図。
【
図5a-5b】本発明の第3実施形態による、飲料調製機械の保持ユニットに挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図。
【発明を実施するための形態】
【0041】
各種の図において、同一部品は、常に同じ参照符号を付与され、それぞれ一度のみ説明される。
【0042】
図1は、動作原理を示すために、飲料調製機械3に挿入され、飲料70が調製される本発明によるカートリッジシステム1の断面図を示す。
【0043】
このシステムは、交換可能なカートリッジシステム1が挿入可能である(概略的にのみ図示した)飲料調製機械3を含む。
各カートリッジシステム1は、特定の飲料物質7を充填されるカートリッジ2を有する。
飲料調製機械3内において、飲料70は、飲料物質7と、以下の本文で流体源41と称する追加的な給水源とを用いて生成される。
この場合、カートリッジ2には、特定の飲み量分、例えば、飲用グラス1杯分の所望の飲料70を生成するのに必要である、事前に小分けされた量の飲料物質7が充填される。
複数の異なるカートリッジシステム1が利用可能であり、カートリッジシステム1のカートリッジ2または貯蔵器6は、様々な飲料70を生成するために様々な飲料物質7を充填される。
システム1の使用者が特定の飲料70を飲むことを望むとき、使用者は、複数の異なるカートリッジシステム1から、所望の飲料70を生成するための対応する飲料物質7を含むカートリッジシステム1を選択し、そのカートリッジシステム1を飲料調製機械3の保持ユニット90に挿入し、例えば、開始ボタンを押すことにより、または、接触感応ディスプレイに適切な方法で触れることにより、または、ジェスチャもしくは音声制御により、または、携帯電話の適切なアプリケーションを用いて飲料調製機械3で飲料生成プロセスを開始すればよい。
飲料生成プロセスは、新たなカートリッジシステム1の保持ユニット90への挿入が検出されたときに自動的に始まる。
次いで、所望する飲料70が、自動的に生成され、飲料容器に運ばれ、使用者に提供される。
続いて、使用済みのカートリッジシステム1は、取り出されて処分される。
このとき、飲料調製機械3は、さらなる飲料70を生成するために、再度、任意の所望する新たなカートリッジシステム1を補充する準備ができている。
【0044】
飲料物質7は、カフェイン入りの、炭酸入りの、果物風味の、および/または甘いソーダおよびジュースなどの清涼飲料、ビール(混合)飲料、または他のアルコールもしくはノンアルコール(混合)飲料のための液体事前混合成分を含む。
【0045】
カートリッジシステム1は、角に丸みの付いた筒状の容器の形態のカートリッジ2を含む。
容器は、中空であり、飲料物質7のための貯蔵器6を含む。
カートリッジ2は、射出吹込成形プロセスによってプラスチックから製造される。
また、カートリッジ2は、カートリッジ開口63を有し、貯蔵器6は、カートリッジ開口63から液体飲料物質7を充填される。
この実施例では、貯蔵器6の底部は、漏斗状に構成され、カートリッジ開口63は、漏斗状の底部の中心に配置されている。
カートリッジ2に充填した後、このカートリッジ2は、本発明によるカートリッジ受け10に可逆的に接続され、カートリッジ受け10は、ラッチ接続部50を用いてカートリッジ開口63の領域でカートリッジ2に接続される。
このために、カートリッジ受け10は、弾性保持アームの形態の横ラッチ要素51を有し、横ラッチ要素51は、カートリッジ開口63の領域に配置されたカートリッジ2の円環状の保持フランジ52を囲んで係合する。
カートリッジ受け10は、カートリッジ2に装着した後、このカートリッジ2にクリップ式に留められる。
【0046】
カートリッジ受け10は、混合チャンバ8を有し、この混合チャンバ8は、飲料生成プロセス中、貯蔵器6に流体接続されるため、飲料物質7は、カートリッジ受け10のカートリッジ空化装置34を用いて貯蔵器6から混合チャンバ8内に少なくとも部分的に移送することができる。
このために、カートリッジ空化装置34は、圧縮空気管40を含む。
圧縮空気管40の一端は、圧縮空気を圧縮空気管40に導入するために、飲料調製機械3の圧縮空気源41に接続できる圧縮空気接続部42に接続され、他端は、貯蔵器6の方向に開放され、圧縮空気を貯蔵器6に導入する圧縮空気出口43につながっている。
圧縮空気を導入することで、飲料物質7が、混合チャンバ8内に押し込まれる。
【0047】
飲料調製機械3の流体源91から供給を受けるカートリッジ受け10の流体供給部12も、混合チャンバ8につながっている。
流体供給部12は、クイックカップリングを有し、流体供給部12は、クイックカップリングによって飲料調製機械3の流体源91に接続することができる。
クイックカップリングは、例えば、カートリッジシステム1が保持ユニット90に挿入されると、流体供給部12を介した流体源91と混合チャンバ8との間の流体接続が自動的に確立されるように構成することができる。
飲料生成プロセス中、流体、特に、冷却された炭酸飲料水が、この流体接続によって流体供給部12から混合チャンバ8に入る。
さらに、飲料生成プロセス中、飲料物質7が、貯蔵器6から混合チャンバ8に入る。
飲料物質7が混合チャンバ8で流体と混合された結果、飲料70が形成され、飲料70が飲料出口11を通って混合チャンバ8から出る。
【0048】
カートリッジ受け10は、飲料出口11を有し、混合チャンバ8内で生成された飲料70は、飲料出口11を通って混合チャンバ8から出て、飲料容器(図示せず)まで直接運ばれ、すなわち、飲料調製機械3の部品が、飲料70と接触することなく飲料容器まで運ばれる。
このように、飲料調製機械3の逆汚染が、防止される。
飲料容器は、飲料出口11の真下に配置される。
【0049】
飲料生成プロセスの完了後、カートリッジシステム1は、保持ユニット90から取り外されて、飲料調製機械3は、新たな未使用カートリッジシステム1を装着することができる。
カートリッジ受け10は、ラッチ接続部50を解放して、使用済みのカートリッジ2から切り離し、新たなカートリッジ2にクリップ式に留めることで再利用することができる。
【0050】
カートリッジシステム1の3つの異なる実施形態が、以下の本文で説明される。
3つの異なる実施形態は、カートリッジ受け10が異なる方法で構成され、貯蔵器6と混合チャンバ8との間の流体接続を確立するための機構が異なる方法で構成される点で相違しており、その他の点では、3つの実施形態は、すべて、
図1を用いて上記に説明したカートリッジシステム1と実質的に同じである。
【0051】
図2a~
図2hは、本発明の第1実施形態によるカートリッジ受け10およびカートリッジシステム1の概略図を示す。
【0052】
この第1実施形態では、カートリッジ受け10は、カバー要素60および個別の出口要素61を含む。
カバー要素60は、上記に説明した解放可能なラッチ接続部50を用いて、カートリッジ2に直接クリップ式に留められる。
出口要素61も、同様に、解放可能なラッチ接続部を用いてカバー要素60にクリップ式に留められる。
混合チャンバ8および飲料出口11は、出口要素61に組み込まれている。
カートリッジ開口63を閉じ、飲料物質7が、混合チャンバ8内に移送されるのを可能にするために、飲料生成プロセス中にのみ開く弁ユニットが、カバー要素60と出口要素61との間に形成されている。
飲料生成プロセス中、弁ユニットは、混合チャンバ8への飲料物質7の流れを制限するかまたは制御する流れ制御装置としても機能する。
【0053】
弁ユニットを形成するために、カバー要素60は、開放されたカートリッジ開口63の領域に配置され、貯蔵器6に直接流体接続される中央の通過開口62を含む。
出口要素61は、通過開口62内に突出する突起64を有する。
突起64は、アンビルの形態で構成され、アンビルのベース部に対して断面が拡張された外縁封止エッジを含む。
カバー要素60と出口要素61との間の相対移動により、突起64は、通過開口62を閉鎖する閉位置から通過開口62を部分的に開放する開位置に移動する。
閉位置では、封止エッジは、通過開口62の内壁に密着し、この通過開口62が飲料物質7に対して閉じられる。
この例では、相対移動により、突起64は、貯蔵器6から直線的に離れる方向において混合チャンバ8の方向に移動するため、外縁封止エッジは、平行な複数の横チャネル82を設けられた通過開口62の領域に入る。
このとき、飲料物質7は、横チャネル82を通って封止エッジの周りを混合チャンバ8の方向に流れることができるため、封止エッジの封止作用は、こうしてなくなる。
横チャネル82は、通過開口62の壁を直線方向に延び、片側を開放された溝をそれぞれ含む。
その結果、横チャネル82は、通過開口62を閉じる閉位置と通過開口62を部分的に開放する開位置とを実現するために、通過開口62の断面に垂直に延びるが、それぞれが壁の一部分にわたってのみ延びている。
【0054】
横チャネル82の断面および/または横チャネル82の数量は、飲料物質7の粘性に合わせられ、横チャネル82は、混合チャンバ8の方向の飲料物質7の流れを制御または制限する。
高い粘性では、複数の横チャネル82および/または断面の比較的大きい横チャネル82が使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネル82および/または断面の小さい横チャネル82が設けられる。
【0055】
カバー要素60と出口要素61との間の相対移動は、カートリッジシステム1を飲料調製機械3に挿入する前に手動で行われるか、または、カートリッジシステム1の飲料調製機械3内への挿入中もしくは挿入後に自動的に行われる。
【0056】
飲料生成プロセスを迅速に進めるために、貯蔵器6から混合チャンバ8への飲料物質7の移送は、カートリッジ空化装置34によって支援される。
この例では、カートリッジ空化装置34は、カートリッジ開口63内に突出する中空スパイクの形態に構成された圧縮空気出口43を含む。
このスパイクを用いて圧縮空気が貯蔵器6に吹き込まれ、前記圧縮空気は、飲料物質7が横チャネル82から混合チャンバ8に進むようにするか、または、これを促進する。
圧縮空気は、飲料調製機械3によって供給され、圧縮空気接続部42を介してカートリッジ受け10に導入され、圧縮空気管40を用いて中空スパイクに運ばれる。
中空スパイクは、カバー要素60の一部であり、一方、圧縮空気接続部42および圧縮空気管40は、任意選択的に、カバー要素60または出口要素61のいずれかに形成することができる。
カバー要素60の一部としての中空スパイクは、通過開口62が開放される前にこうしてすでに貯蔵器6に流体接続されている。
混合チャンバ8は、個別の流体供給部12をさらに有し、混合チャンバ8は、この流体供給部12を通じて、冷却されたかつ/または炭酸が入った飲料水を供給される。
この例では、流体供給部12は、出口要素61の一部である。
【0057】
流体源91および圧縮空気源41の両方は、カートリッジシステム1が飲料調製機械3に挿入されるかまたは飲料生成プロセスが開始されると直ちに、かつ、通過開口62が開放される前にそれぞれ流体供給部12および圧縮空気接続部42に直接接続される。
この方法では、飲料調製機械3の方向の逆汚染が効果的に回避され、なぜなら、流体供給部12およびカートリッジ空化装置34がカートリッジシステム1の挿入時に超過圧力を直接受け、、これは、飲料物質7がそれぞれ流体源91の方向および圧縮空気源41の方向に移動するのを防止するからである。
したがって、飲料物質7は、通過開口62が開放されると直ちに貯蔵器6から混合チャンバ8の方向にのみ移動することができる。
【0058】
図3a~
図3gは、本発明の第2実施形態によるカートリッジ受け10およびカートリッジシステム1の概略図を示す。
【0059】
第2実施形態は、カートリッジ受け10が、2つの部品(個別のカバー要素60および出口要素61)ではなく、1つの部品で具現化される、すなわち、カバー要素60および出口要素61が、上記の方法でカートリッジ2にクリップ式に留められ、混合チャンバ8、飲料出口11、カートリッジ空化装置34、および流体供給部12を有する共通部品(カートリッジ受け10)として構成される点で第1実施形態と異なる。
この実施形態において、カートリッジシステム1の保管および輸送中、香気を密封する方法でカートリッジ2を閉鎖するために、カートリッジ開口63は、薄い封止薄膜の形態の封止要素18で閉鎖される。
封止薄膜は、射出吹込成形プロセスでのカートリッジ2の製造後、カートリッジ開口63の縁部に接着で接合または封着される(
図3aを参照されたい)。
そのとき、カートリッジ受け10が、カートリッジ2にクリップ式に留められる(
図3bを参照されたい)。
【0060】
図3cは、カートリッジ2が射出吹込成形プロセスではなく射出成形プロセスで製造される代替案を示す。
この場合、カートリッジ2は、さらなるカートリッジ開口を有し、さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止薄膜19がさらなるカートリッジ開口の縁部に同様の方法で封着されることにより、さらなる封止薄膜19によって閉鎖される。
しかし、この場合、2つの封止ステップが必要であるため、この代替案は、あまり好ましくない。
したがって、
図3d~
図3gは、再度
図3aおよび
図3bに示すカートリッジ2に基づいている。
【0061】
ここで、第2実施形態では、カートリッジ受け10は、カートリッジ2の方向に突出する固定穴抜きスパイク73を有する。
カートリッジ2とカートリッジ受け10との間の互いに向かう相対移動により、穴抜きスパイク73は、封止要素18に穴をあける。
カートリッジシステム1の製造後、カートリッジ2は、最初に、穴抜きスパイク73が封止要素18から離れるカートリッジ受け10内の予備位置に着座する。
カートリッジ2がこの予備位置から、穴抜きスパイク73が封止要素18を貫通する最終位置に移送されるのは、カートリッジシステム1の飲料調製機械3への導入の直前、導入中もしくは導入直後、または飲料生成プロセスの開始直後のみである。
カートリッジ2が予備位置から最終位置に移送されると、カートリッジ2およびカートリッジ受け10は、互いに向かってさらに並進移動し、封止要素18は、この移動中、穴抜きスパイク73によって能動的に穴をあけられる(
図3e~
図3fを参照されたい)。
続いて、穴抜きスパイク73は、封止要素18を貫通してカートリッジ開口63内で貯蔵器6の方向に突出する。
片側で開放され、互いに平行に延びる溝の形態に構成された複数の横チャネル71が穴抜きスパイク73の外側に導入されている。
封止要素18に穴をあけた後、横チャネル71は、貯蔵器6と流体接続されるようになるため、飲料物質7は、穴をあけられた封止要素18の縁部の周りを混合チャンバ8の方向に流れることができる。
【0062】
この実施形態でも、横チャネル71の断面および/または横チャネル71の数量を飲料物質7の粘性に合わせ、横チャネル71は、混合チャンバ8の方向の飲料物質7の流れを制御または制限する。
高い粘性では、複数の横チャネル71および/または断面の比較的大きい横チャネル71が使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネル71および/または断面の小さい横チャネル71が設けられる。
【0063】
穴抜きスパイク73は、圧縮空気先端具72が移動可能な方法で配置される貫通穴を有している。
圧縮空気先端具72は、この圧縮空気先端具72が穴抜きスパイク73を越えて貯蔵器6の方向に突出しない(
図3fに示す)後退位置と、圧縮空気先端具72が穴抜きスパイク73を越えてカートリッジ開口63または貯蔵器6内に突出する(
図3gに示す)伸長位置との間を移動することができる。
圧縮空気接続部42に接続された圧縮空気管40は、圧縮空気先端具72に組み込まれる。
圧縮空気先端具72の、貯蔵器6から離れている側に圧縮空気接続部42が形成されるため、この圧縮空気接続部42は、カートリッジ受け10の外からアクセス可能であり、飲料調製機械3の圧縮空気源41に直接接続することができる。
【0064】
圧縮空気先端具72は、封止要素18が穴抜きスパイク73によって穴をあけられた後、後退位置から伸長位置の方向に移送される。
次いで、圧縮空気が、圧縮空気先端具72を用いて貯蔵器6に吹き込まれ、そのため、飲料物質7は、横チャネル71を通って混合チャンバ8内に押し込まれる。
飲料物質7は、混合チャンバ8内で流体と混合され、飲料70を形成する。
圧縮空気先端具72は、カートリッジシステム1が飲料調製機械3に挿入されるときもしくは挿入後、または、飲料生成プロセスの開始後、後退位置から伸長位置に移送されることが想定できる。
これは、圧縮空気先端具72に供給された圧縮空気によって行われ、圧縮空気先端具72は、後退位置から伸長位置に移動する。
【0065】
流体源91および圧縮空気源41の両方は、カートリッジシステム1が、飲料調製機械3に挿入されるかまたは飲料生成プロセスが開始されると直ちに、かつ、封止要素18が穴をあけられる前に、それぞれ流体供給部12および圧縮空気接続部42に直接接続される。
この方法では、飲料調製機械3の方向の逆汚染が回避され、なぜなら、流体供給部12およびカートリッジ空化装置34がカートリッジシステム1の挿入時に超過圧力を直接受け、飲料物質7がそれぞれ流体源91および圧縮空気源41の方向に移動するのを防止するからである。
したがって、飲料物質7は、封止要素18が開放されると直ちに貯蔵器6から混合チャンバ8の方向にのみ移動することができる。
【0066】
図4a~
図4cは、本発明の第3実施形態によるカートリッジ受け10およびカートリッジシステム1の概略図を示す。
第3実施形態は、
図3a~
図3gで示された第2実施形態と同様であるが、第3実施形態では、第2実施形態と対照的に、穴抜きスパイク73は、カートリッジ受け10に固定して接続されるのではなく、カートリッジ受け10が、穴抜きスパイク73が移動可能な方法で取り付けられたスパイクガイド80を有する。
この場合、封止要素18は、カートリッジ2とカートリッジ受け10との間の相対移動によってではなく、移動可能な穴抜きスパイク73が、封止要素18から離れた後退位置と(
図4bを参照されたい)、封止要素18に穴をあけ(
図4cを参照されたい)、カートリッジ開口63または貯蔵器6内に突出する伸長位置との間で移送されることによって開放される。
【0067】
穴抜きスパイク73の外壁は、第2実施形態に対してすでに説明したように、封止要素18が穴をあけられたときに飲料物質7を混合チャンバ8の方向に運ぶための複数の横チャネル82を設けられている。
さらに、圧縮空気管40が穴抜きスパイク73に組み込まれる。
しかし、穴抜きスパイク73は、さらに、第2実施形態と同様に、移動可能な圧縮空気先端具72を有するのではなく、圧縮空気管40が、穴抜きスパイク73の端部に固定された圧縮空気先端具72を通ってカートリッジ開口63に入る。
これに関連して、第2の実施形態と異なり、この場合、穴抜きスパイク73に対する圧縮空気先端具72の移動も必要ない。
圧縮空気先端具72は、穴抜きスパイク73が伸長位置に移動したときに自動的に通過開口63内に突出する。
【0068】
また、穴抜きスパイク73の、貯蔵器6から離れている側に圧縮空気接続部42が形成され、この圧縮空気接続部42は、カートリッジ受け10の外からアクセス可能であり、飲料調製機械3の圧縮空気源41に接続可能である。
穴抜きスパイク73は、カートリッジシステム10の飲料調製機械3への挿入中もしくは挿入後、または、飲料生成プロセスの開始後、好ましくは、圧縮空気源41が、穴抜きスパイク73の底端部に形成された圧縮空気接続部42に接続されたときに、カートリッジ空化装置34に流入した圧縮空気によって後退位置から伸長位置に移送される。
【0069】
第2実施形態と同様の方法で、第3実施形態でも、流体源91および圧縮空気源41の両方は、カートリッジシステム1が飲料調製機械3に挿入されるか、または、飲料生成プロセスが開始されると直ちに、かつ、封止要素18が開放される前に、それぞれ流体供給部12および圧縮空気接続部42に直接接続される。
この方法では、飲料調製機械3の方向の逆汚染が回避され、なぜなら、流体供給部12およびカートリッジ空化装置34がカートリッジシステム1の挿入時に超過圧力を直接受け、飲料物質7がそれぞれ流体源91および圧縮空気源41の方向に移動するのを防止するからである。
したがって、飲料物質7は、封止要素18が開放されると直ちに貯蔵器6から混合チャンバ8の方向にのみ移動することができる。
【0070】
図5aは、飲料調製機械3の保持ユニット90に挿入された、本発明の第1実施形態、第2実施形態、または、第3実施形態によるカートリッジ受け10およびカートリッジシステム1の概略図を示す。
図5bは、保持ユニット90の詳細図を示し、保持ユニット90は、カートリッジ受け10のための受け器からなり、飲料調製機械3の流体源91まで延びる、カートリッジシステム1の流体供給部に接続するための導管を含む。
【0071】
以下の本文において、本発明によるカートリッジ受けと、本発明によるカートリッジシステム1と、本発明による飲料調製機械と、本発明による飲料を調製する方法との実現可能な実施形態が説明される。
【0072】
実施形態1は、飲料物質7を充填された貯蔵器6を含むカートリッジ2を用いて飲料70を生成するためのカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、飲料調製機械3に挿入可能でって、カートリッジ2に接続可能であり、カートリッジ受け10は、貯蔵器6に流体接続可能な混合チャンバ8とこの混合チャンバ8につながる流体供給部12とを有している。
【0073】
実施形態2は、実施形態1によるカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、飲料物質7を貯蔵器6から混合チャンバ8に少なくとも部分的に移送するように設けられたカートリッジ空化装置34を有している。
【0074】
実施形態3は、前の実施形態のいずれかによるカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、カートリッジ2に固定してまたは解放可能に接続可能であり、かつ/または、混合チャンバ8は、この混合チャンバ8内への流体供給部12の出口の領域に混合構造物を有している。
【0075】
実施形態4は、前の実施形態の1つによるカートリッジ受け10に関し、カートリッジ空化装置34は、圧縮空気源41に接続するための圧縮空気接続部42とこの圧縮空気接続部42から圧縮空気出口43に延びる圧縮空気管40とを含み、圧縮空気出口43は、圧縮空気を貯蔵器6に吹き込むために、カートリッジ2の貯蔵器6の方向に突出する。
【0076】
実施形態5は、実施形態4によるカートリッジ受け10に関し、カートリッジ空化装置34は、飲料物質7が圧縮空気によって貯蔵器6から混合チャンバ8内に押し込まれるように構成されている。
【0077】
実施形態6は、前の実施形態の1つによるカートリッジ受け10に関し、混合チャンバ8は、飲料物質7と流体との混合物から形成された飲料70が放出される飲料出口11を有し、カートリッジ受け10は、飲料70が飲料出口11から携帯容器に直接導入されるように構成されている。
【0078】
実施形態7は、前の実施形態の1つによるカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、ラッチ接続部50によってカートリッジ2に解放可能に接続可能である。
【0079】
実施形態8は、実施形態7によるカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、カートリッジ2がカートリッジ受け10に留められると、カートリッジ2に形成された保持フランジ52の裏で係合する弾性ラッチ要素51を有している。
【0080】
実施形態9は、前の実施形態の1つによるカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、実質的に1つの部品で形成されるか、または、カートリッジ受け10は、カバー要素60と、カバー要素60に接続される出口要素61とを含む。
【0081】
実施形態10は、実施形態9によるカートリッジ受け10に関し、カバー要素60は、貯蔵器6につながるカートリッジ開口63がカバー要素60によって少なくとも一時的にまたは部分的に閉鎖されるようにカートリッジ2に可逆的に接続可能であり、ラッチ留め可能であり、出口要素61は、カバー要素60に可逆的に接続可能であり、ラッチ留め可能である。
【0082】
実施形態11は、実施形態10によるカートリッジ受け10に関し、出口要素61は、流体供給部12、圧縮空気接続部42、混合チャンバ8、および/または飲料出口11を有している。
【0083】
実施形態12は、実施形態9または実施形態11によるカートリッジ受け10に関し、カバー要素60は、貯蔵器6の方向に突出する、特に、中空スパイクの形態の圧縮空気出口43を有し、この圧縮空気出口43は、圧縮空気管40を介して、カバー要素60または出口要素61に形成された圧縮空気接続部42に動作可能に接続されている。
【0084】
実施形態13は、実施形態10~実施形態12の1つによるカートリッジ受け10に関し、カートリッジ開口63と混合チャンバ8との間の流体接続は、弁ユニットを用いて確立され、弁ユニットは、流体接続を確立するために、カバー要素60と出口要素61との間の相対移動によって閉状態から開状態に移行可能である。
【0085】
実施形態14は、実施形態10~実施形態13の1つによるカートリッジ受け10に関し、カバー要素60は、カートリッジ開口63につながる通過開口62を有し、弁ユニットは、通過開口62と、出口要素61の通過開口62内に突出する突起64とによって形成され、カバー要素60と出口要素61との間の相対移動により、突起64は、通過開口62を閉鎖する閉位置から通過開口62を部分的に開放する開位置に移動される。
【0086】
実施形態15は、実施形態14によるカートリッジ受け10に関し、通過開口62の壁は、少なくとも1つの横チャネル65を設けられ、突起64は、通過開口62を部分的に開放する開位置において、少なくとも1つの横チャネル65の領域に配置されている。
【0087】
実施形態16は、実施形態1~実施形態9の1つによるカートリッジ受け10に関し、カートリッジ2は、貯蔵器6に流体接続されたカートリッジ開口63を有し、このカートリッジ開口63は、封止要素18によって閉鎖され、封止要素18は、カートリッジ開口63の縁部に付けられ、かつ、封着された封止薄膜を含む。
【0088】
実施形態17は、実施形態16によるカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、カートリッジ2の方向に突出する穴抜きスパイク73を含み、カートリッジ受け10とカートリッジ2との間の相対移動の結果として、穴抜きスパイク73は、封止要素18に穴をあけ、および、貯蔵器6と混合チャンバ8との間の流体接続が形成される。
【0089】
実施形態18は、実施形態17によるカートリッジ受け10に関し、封止要素18が穴をあけられたときに飲料物質7を混合チャンバ8の方向に運ぶための少なくとも1つの横チャネル71は、穴抜きスパイク73の壁に導入される。
【0090】
実施形態19は、実施形態16~実施形態18の1つによるカートリッジ受け10に関し、穴抜きスパイク73は、圧縮空気先端具72が、この圧縮空気先端具72が貯蔵器6の方向に穴抜きスパイク73を越えて突出しない後退位置と、圧縮空気先端具72が穴抜きスパイク73を越えて貯蔵器6内に突出する伸長位置との間で移動可能であるように取り付けられる貫通穴を有する。
【0091】
実施形態20は、実施形態19によるカートリッジ受け10に関し、圧縮空気管40は、圧縮空気先端具72に組み込まれ、圧縮空気接続部42は、圧縮空気先端具72の、特に、貯蔵器6から離れている側に形成され、圧縮空気接続部42は、カートリッジ受け10の外からアクセス可能である。
【0092】
実施形態21は、実施形態19および実施形態20のいずれかによるカートリッジ受け10に関し、圧縮空気先端具72は、カートリッジシステム1が飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。
【0093】
実施形態22は、実施形態16によるカートリッジ受け10に関し、このカートリッジ受け10は、スパイクガイド80と、スパイクガイド80内に移動可能な方法で取り付けられた穴抜きスパイク81とを含み、この穴抜きスパイク81は、穴抜きスパイク81が封止要素19から離れている後退位置と、穴抜きスパイク81が封止要素18に穴をあけ、かつ、貯蔵器6内に突出する伸長位置との間で移動可能である。
【0094】
実施形態23は、実施形態22によるカートリッジ受け10に関し、封止要素18が穴をあけられたときに飲料物質7を混合チャンバ8の方向に運ぶための少なくとも1つの横チャネル82は、穴抜きスパイク81の外壁に導入される。
【0095】
実施形態24は、実施形態22および実施形態23のいずれかによるカートリッジ受け10に関し、圧縮空気管40は、穴抜きスパイク81に組み込まれ、圧縮空気接続部42は、穴抜きスパイク81の、特に、貯蔵器6から離れている側に形成され、圧縮空気接続部42は、カートリッジ受け10の外からアクセス可能である。
【0096】
実施形態25は、実施形態22~実施形態24の1つによるカートリッジ受け10に関し、穴抜きスパイク81は、カートリッジシステム1が飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。
【0097】
実施形態26は、飲料70を生成するためのカートリッジシステム1に関し、このカートリッジシステム1は、飲料調製機械3に挿入可能であり、カートリッジシステム1は、飲料物質7を充填された貯蔵器6を含むカートリッジ2と、カートリッジ2に接続されている、前の実施形態の1つによるカートリッジ受け10とを有している。
【0098】
実施形態27は、実施形態26によるカートリッジシステム1に関し、カートリッジ受け10は、混合チャンバ8と、飲料物質7を貯蔵器6から混合チャンバ8内に少なくとも部分的に移送するように設けられるカートリッジ空化装置34と、混合チャンバ8につながる流体供給部12とを有している。
【0099】
実施形態28は、実施形態27によるカートリッジシステム1に関し、カートリッジ2は、カートリッジ受け10に固定してまたは解放可能に接続され、カートリッジシステム1は、飲料物質7が圧縮空気によって貯蔵器6から混合チャンバ8内に押し込まれるように構成されている。
【0100】
実施形態29は、実施形態27および実施形態28のいずれかによるカートリッジシステム1に関し、流体供給部12は、冷蔵ユニットによって冷却される流体を供給され、冷蔵ユニットは、飲料調製機械または飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である。
【0101】
実施形態30は、実施形態29によるカートリッジシステム1に関し、冷蔵ユニットは、コンプレッサ冷却ユニット、吸収体冷却ユニット、または熱電冷却器を含む。
【0102】
実施形態31は、実施形態27~実施形態30の1つによるカートリッジシステムに関し、流体供給部12は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給される。
【0103】
実施形態32は、実施形態31によるカートリッジシステム1に関し、カーボネータは、飲料調製機械3の一部であり、カーボネータは、CO2カートリッジのための受け器と、CO2カートリッジからのCO2を流体に加えるための供給装置とを有する。
【0104】
実施形態33は、実施形態27~実施形態32の1つによるカートリッジシステム1に関し、カートリッジ受け10は、ラッチ接続部50によってカートリッジ2に解放可能に接続されている。
【0105】
実施形態34は、実施形態33によるカートリッジシステムに関し、カートリッジ受け10は、カートリッジ2がカートリッジ受け10に留められると、カートリッジ2に形成された保持フランジ52の裏で係合する弾性ラッチ要素51を有している。
【0106】
実施形態35は、実施形態26~実施形態34の1つによるカートリッジシステム1に関し、カートリッジ2は、貯蔵器6に流体接続されたカートリッジ開口63を有し、カートリッジ開口63は、封止要素18によって閉鎖され、封止要素18は、カートリッジ開口63の縁部に付けられ、封着された封止薄膜を含む。
【0107】
実施形態36は、実施形態26~実施形態35の1つによるカートリッジシステム1に関し、カートリッジ2は、カートリッジ開口63の反対側にさらなるカートリッジ開口を有し、前記さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止要素19、特にさらなる封止薄膜によって閉鎖される。
【0108】
実施形態37は、請求項26~実施形態36の1つによるカートリッジシステム1が挿入可能である、飲料70を生成するための飲料調製機械3に関し、飲料調製機械3は、カートリッジ2に接続されたカートリッジ受け10が挿入可能である保持ユニット90と、流体を流体供給部12に注入するための流体源91と、圧縮空気を圧縮空気接続部42に吹き込むための圧縮空気源41とを有している。
【0109】
実施形態38は、実施形態37による飲料調製機械3に関し、飲料調製機械3は、圧縮空気先端具72または穴抜きスパイク81を後退位置から伸長位置に移送するための解放要素を有している。
【0110】
実施形態39は、実施形態26~実施形態36の1つによるカートリッジシステム1を用いて飲料70を生成する方法に関し、その方法は、以下のステップ:
カートリッジシステム1を飲料調製機械3の保持ユニット90に挿入するステップと、
カートリッジ空化装置34を用いて飲料物質7をカートリッジ2の貯蔵器6からカートリッジ受け10の混合チャンバ8内に移送するステップと、
流体供給部12を用いて流体を混合チャンバ8に注入するステップと、
混合チャンバ8内において飲料物質7を流体と混合することによって生成された飲料70を、飲料出口11を用いて放出するステップと
を有している。
【0111】
実施形態40は、実施形態39による方法に関し、飲料物質7は、圧縮空気によって貯蔵器6から混合チャンバ8内に移送される。
【0112】
実施形態41は、実施形態39および実施形態40のいずれかによる方法に関し、流体は、混合チャンバ8に注入される前に冷却され、かつ/または、炭酸を加えられる。
【0113】
実施形態42は、実施形態39~実施形態41の1つによる方法に関し、カートリッジシステム1の保持ユニット90への挿入前、挿入中、または、挿入後、圧縮空気先端具72または穴抜きスパイク81は、後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ開口63の封止要素18に穴をあける。
【0114】
実施形態43は、実施形態39~実施形態42の1つによる方法に関し、カートリッジシステム1の保持ユニット90内への挿入前、挿入中、または、挿入後、弁ユニットが、カバー要素60と出口要素61との間の相対移動によって開かれることにより、貯蔵器6と混合チャンバ8との間で流体接続が確立されている。
【符号の説明】
【0115】
1 ・・・カートリッジシステム
2 ・・・カートリッジ
3 ・・・飲料調製機械
6 ・・・貯蔵器
7 ・・・飲料物質
8 ・・・混合チャンバ
10 ・・・カートリッジ受け
11 ・・・飲料出口
12 ・・・流体供給部
18 ・・・封止要素
19 ・・・さらなる封止要素
34 ・・・カートリッジ空化装置
40 ・・・圧縮空気管
41 ・・・圧縮空気源
42 ・・・圧縮空気接続部
43 ・・・圧縮空気出口
50 ・・・ラッチ接続部
51 ・・・ラッチ要素
52 ・・・保持フランジ
60 ・・・カバー要素
61 ・・・出口要素
62 ・・・通過開口
63 ・・・カートリッジ開口
64 ・・・突起
65、71、82 ・・・横チャネル
70 ・・・飲料
71 ・・・横チャネル
72 ・・・圧縮空気先端具
73 ・・・穴抜きスパイク
80 ・・・スパイクガイド
81 ・・・穴抜きスパイク
82 ・・・横チャネル
90 ・・・保持ユニット
91 ・・・流体源