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特許7015251段ボールブランクの折曲げステーション、及び段ボールブランクから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-25
(45)【発行日】2022-02-02
(54)【発明の名称】段ボールブランクの折曲げステーション、及び段ボールブランクから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械
(51)【国際特許分類】
   B31B 50/52 20170101AFI20220126BHJP
   B65D 5/44 20060101ALI20220126BHJP
   B65D 5/66 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
B31B50/52
B65D5/44 E
B65D5/66 311D
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018561720
(86)(22)【出願日】2017-05-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-07-18
(86)【国際出願番号】 IB2017052881
(87)【国際公開番号】W WO2017203393
(87)【国際公開日】2017-11-30
【審査請求日】2020-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】518410962
【氏名又は名称】エフ.エル. オート エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ポンティ,ジュゼッペ
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-530291(JP,A)
【文献】特表2015-526355(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0294638(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0360433(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0336026(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03093246(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 50/52
B65D 5/44
B65D 5/66
B31B 100/00
B31B 110/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包用の段ボールブランク(C)を折り畳むための折曲げステーション(S3)であって、入口(IN)及び出口(OUT)を備え、前記入口(IN)で、梱包用の段ボールブランク(C)を受け取るように予め配設され、
前記段ボールブランク(C)が、2つの横方向縁部(B1、B2)及び2つの長手方向縁部(BL)を有し、第1の横方向縁部(B1)から第2の横方向縁部(B2)までの第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)、及び第1の長手方向縁部(BL)から第2の長手方向縁部(BL)までの4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)を備えるようになっており、
2つの長手方向折目線(L1、L2)が、互いに平行であり、且つ前記2つの長手方向縁部(BL)に平行であり、前記段ボールブランク(C)によって包装及び梱包すべき物品の底面の長さ(L)に対応する互いからの相互距離にあり、前記2つの長手方向折目線(L1、L2)が、前記段ボールブランク(C)内で、前記2つの長手方向折目線(L1、L2)及び前記2つの長手方向折目線(L1、L2)の外側にある2つの側方区域(SL1、SL2)の間に中央区域(SC)を画定し、
前記4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)が、互いに平行であり、且つ前記横方向縁部(B1、B2)に平行であり、前記4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)が、前記段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)から始めて:
前記段ボールブランク(C)によって包装及び梱包すべき前記物品の第1の側方側面の高さ(H)に対応する前記段ボールブランク(C)の前記第1の横方向縁部(B1)からの距離にある第1の横方向折目線(T1);
前記物品の前記底面の幅(l)に対応する前記第1の横方向折目線(T1)からの距離にある第2の横方向折目線(T2);
前記物品の第2の側面の高さ(H)に対応する前記第2の横方向折目線(T2)からの距離にあり、前記第1の側方側面に平行であり対向している第3の横方向折目線(T3);
梱包すべき前記物品の上面の幅(L)に対応する前記第3の横方向折目線(T3)からの距離にある第4の横方向折目線(T4);
を含み、
前記折曲げステーション(S3)の前記入口(IN)で受け取られた前記段ボールブランク(C)が、前記中央区域(SC)で、
前記4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)によって画定された5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を有し、
前記第1の横方向折目線(T1)と前記第2の横方向折目線(T2)との間の第1の部分(P1);
前記段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)と前記第1の横方向折目線(T1)との間にあり、前記第1の部分(P1)に隣接し、前記第1の横方向折目線(T1)によって前記第1の部分(P1)に蝶番状に取り付けられた第2の部分(P2);
前記第2の横方向折目線(T2)と前記第3の横方向折目線(T3)との間にあり、前記第1の部分(P1)に隣接し、前記第2の横方向折目線(T2)によって前記第1の部分(P1)に蝶番状に取り付けられた第3の部分(P3);
前記第3の横方向折目線(T3)と前記第4の横方向折目線(T4)との間にあり、前記第3の部分(P3)に隣接し、前記第3の横方向折目線(T3)によって前記第3の部分(P3)に蝶番状に取り付けられた第4の部分(P4);及び
前記第4の横方向折目線(T4)と前記段ボールブランク(C)の前記第2の横方向縁部(B2)との間の第5の部分(P5)
を備え、
前記折曲げステーション(S3)の前記入口(IN)で受け取られた前記段ボールブランク(C)が、さらに、前記2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれにおいて、4つの横方向カット(I1、I2、I3、I4)を備え、前記4つの横方向カット(I1、I2、I3、I4)が、前記段ボールブランク(C)の前記2つの長手方向縁部(BL)から、前記2つの長手方向折目線(L1、L2)に達するまで延在し、前記4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)に実現され、それにより、前記2つの側方区域(SL1、SL2)で、前記段ボールブランク(C)が:
前記段ボールブランク(C)の前記第1の横方向縁部(B1)と、前記第1の横方向折目線(T1)に実現された第1の横方向カット(I1)との間に;前記第1の長手方向折目線(L1)によって前記第2の部分(P2)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第1の補強フラップ(R1)、及び前記第2の長手方向折目線(L2)によって前記第2の部分(P2)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第2の補強フラップ(R2)を備え;
前記第2の横方向折目線(T2)に実現された第2の横方向カット(I2)と前記第3の横方向折目線(T3)に実現された第3の横方向カット(I3)との間に:前記第1の長手方向折目線(L1)によって前記第3の部分(P3)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第3の補強フラップ(R3)、及び前記第2の長手方向折目線(L2)によって前記第3の部分(P3)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第4の補強フラップ(R4)を備え;
前記第1の横方向折目線(T1)に実現された前記第1の横方向カット(I1)と前記第2の横方向折目線(T2)に実現された前記第2の横方向カット(I2)との間に:前記第1の長手方向折目線(L1)によって前記第1の部分(P1)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第1の側方包囲フラップ(A1)、及び前記第2の長手方向折目線(L2)によって前記第1の部分(P1)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第2の側方包囲フラップ(A2)を備え;
前記第3の横方向折目線(T3)に実現された前記第3の横方向カット(I3)と前記第4の横方向折目線(T4)に実現された第4の横方向カット(I4)との間に:前記第1の長手方向折目線(L1)によって前記第4の部分(P4)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第5の補強フラップ(R5)、及び前記第2の長手方向折目線(L2)によって前記第4の部分(P4)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第6の補強フラップ(R6)を備え;
前記段ボールブランク(C)がさらに、
前記第1の側方包囲フラップ(A1)において、平行であり、特定の距離で実現された1対の長手方向折り線(a、b)を備え、中央部分(C3)が、前記1対の長手方向折り線(a、b)の間に画定され、前記中央部分(C3)と前記第1の長手方向折目線(L1)との間で前記第1の長手方向折目線(L1)に蝶番状に取り付けられた第1の折曲げタブ(a1)、及び前記中央部分(C3)と前記段ボールブランク(C)の前記長手方向縁部との間にある第2の折曲げタブ(a2)も画定され、
前記第2の側方包囲フラップ(A2)において、平行であり、特定の距離で実現された1対の長手方向折り線(c、d)を備え、中央部分(C4)が、前記1対の長手方向折り線(c、d)の間で、前記第2の側方包囲フラップ(A2)に画定され;前記中央部分(C4)と前記第2の長手方向折目線(L2)との間で、前記第2の長手方向折目線(L2)に蝶番状に取り付けられた第3の折曲げタブ(a3)、及び前記中央部分(C4)と前記段ボールブランク(C)の前記第2の長手方向縁部(BL)との間にある第4の折曲げタブ(a4)も画定され、
前記折曲げステーション(S3)が:
コンベア(4)を備え、前記コンベア(4)が、前記入口(IN)から前記出口(OUT)まで延在し、前記段ボールブランク(C)を載置して受け取ることが可能であり、
前記第1の横方向縁部(B1)、したがって前記第1の横方向折目線(T1)が、前記コンベア(4)の上流に、横方向に配置され、
前記第2の横方向縁部(B2)、したがって前記第4の横方向折目線(T4)が、前記コンベア(4)の上流に、横方向に配置され、
前記2つの長手方向縁部(BL)が、前記コンベア(4)に平行であり、
前記コンベア(4)が、前記段ボールブランク(C)がその前記中央区域の少なくとも一部で載置して配置されるように寸法設定されて予め配設され、前記2つの側方区域(SL1、SL2)が、前記コンベア(4)の2つの側部を越えて側方に突出し、前記コンベア(4)が、前進方向(V)で前記段ボールブランク(C)を搬送して輸送するために作動可能であり、前記段ボールブランク(C)を、前記入口(IN)と前記出口(OUT)との間の所与の位置(Z)で停止させ;
前記折曲げステーション(S3)が、第1の折曲げバー(61)を備え、前記第1の折曲げバー(61)が、前記コンベア(4)が前記段ボールブランク(C)を停止させる前記位置(Z)で、前記コンベア(4)の第1の側の側面によって位置され;
前記折曲げステーション(S3)が、第2の折曲げバー(62)を備え、前記第2の折曲げバー(62)が、前記コンベア(4)が前記段ボールブランク(C)を停止させる前記位置(Z)で、前記コンベア(4)の第2の側の側面によって位置され;
前記第1の折曲げバー(61)が、前記コンベア(4)に平行に配置され、前記コンベア(4)に平行な第1の回転軸(V1)、すなわち前記コンベア(4)の前記前進方向(V)に沿って旋回可能及び回転可能であるように予め配設され、
一方、前記第2の折曲げバー(62)が、前記コンベア(4)に平行に配置され、前記コンベア(4)に平行な第2の回転軸(V2)、すなわち前記コンベア(4)の前記前進方向(V)に沿って旋回可能及び回転可能であるように予め配設され;
前記第1の折曲げバー(61)及び前記第2の折曲げバー(62)が、前記コンベア(4)の前記2つの側部に配置され、前記コンベア(4)に垂直な方向に従って並進可能であり、互いに近付けられ又は遠ざけられ、それにより、前記第1の折曲げバー(61)及び前記第2の折曲げバー(62)を前記コンベア(4)に近付ける又は遠ざけることができ、前記第1の折曲げバー(61)及び前記第2の折曲げバー(62)の位置を、前記コンベア(4)の前記2つの側部から突出する前記段ボールブランク(C)の前記2つの側方区域(SL1、SL2)の実際の位置及び寸法に調節し、
前記第1の折曲げバー(61)及び前記第2の折曲げバー(62)が、順次に作動可能であり、それぞれ前記第1の回転軸(V1)及び前記第2の回転軸(V2)の周りで回転されて、
前記第1の折曲げバー(61)が、前記第1の回転軸(V1)の周りで回転可能であり、前記第1の補強フラップ(R1)、前記第1の側方包囲フラップ(A1)の前記第1の折曲げタブ(a1)、前記段ボールブランク(C)の前記2つの側方区域(SL1、SL2)の第1の側方区域(SL1)に存在する前記第3の補強フラップ(R3)及び前記第5の補強フラップ(R5)に当接し、それらを前記第1の長手方向折目線(L1)の周りで回転させて、それぞれ:前記第1の補強フラップ(R1)を前記中央区域(SC)の前記第2の部分(P2)の上に折り畳んで配置し;前記第1の折曲げタブ(a1)を前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部の上に折り畳んで配置し;前記第3の補強フラップ(R3)を前記中央区域(SC)の前記第3の部分(P3)の上に折り畳んで配置し、前記第5の補強フラップ(R5)を前記中央区域(SC)の前記第4の部分(P4)の上に折り畳んで配置し、
前記第2の折曲げバー(62)が、前記第2の回転軸(V2)の周りで回転可能であり、前記第2の補強フラップ(R2)、前記第2の側方包囲フラップ(A2)の前記第3の折曲げタブ(a3)、前記段ボールブランク(C)の前記2つの側方区域(SL1、SL2)の第2の側方区域(SL2)に存在する前記第4の補強フラップ(R4)及び前記第6の補強フラップ(R6)に当接し、それらを前記第2の長手方向折目線(L2)の周りで回転させて、それぞれ:前記第2の補強フラップ(R2)を前記中央区域(SC)の前記第2の部分(P2)の上に折り畳んで配置し;前記第3の折曲げタブ(a3)を前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部の上に折り畳んで配置し;前記第4の補強フラップ(R4)を前記中央区域(SC)の前記第3の部分(P3)の上に折り畳んで配置し、前記第6の補強フラップ(R6)を前記中央区域(SC)の前記第4の部分(P4)の上に折り畳んで配置し、
前記折曲げステーション(S3)が、当接要素(43、44)を備え、前記当接要素(43、44)が、特定の位置で前記コンベア(4)の上に位置され、前記位置が、前記段ボールブランク(C)の前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)の上での前記第1の折曲げタブ(a1)及び第3の折曲げタブ(a3)の前記回転及び折曲げ中、前記第1の側方包囲フラップ(A1)の前記中央部分(C3)によって、及び前記第2の側方包囲フラップ(A2)の前記中央部分(C4)によって当接されるような位置であり、前記中央部分(C3)及び前記中央部分(C4)を制約して、前記中央部分(C3)および前記中央部分(C4)がそれぞれ前記第1の折曲げタブ(a1)及び前記第3の折曲げタブ(a3)に蝶番状に取り付けられる前記1対の長手方向折り線(a、b)の長手方向折り線(a)及び前記1対の長手方向折り線(c、d)の長手方向折り線(c)に関して上昇され保持される
ことを特徴とする、折曲げステーション(S3)。
【請求項2】
前記コンベア(4)と前記第1の折曲げバー(61)との間で、前記コンベア(4)の第1の側部に配置された前記段ボールブランク(C)の第1の保定部材(45)、及び
前記コンベア(4)と前記第2の折曲げバー(62)との間で、前記コンベア(4)の第2の側部に配置された前記段ボールブランク(C)の第2の保定部材(46)
を備え、
前記第1の保定部材(45)及び前記第2の保定部材(46)が、前記コンベア(4)が前記段ボールブランク(C)を停止させる前記位置(Z)に対応する位置で、前記コンベア(4)の前記2つの側部に位置決めされ、前記コンベア(4)から特定の距離に位置され、前記コンベア(4)から側方に突出する前記段ボールブランク(C)の前記中央区域(SC)の前記部分に当接し、前記第1の折曲げバー(61)及び前記第2の折曲げバー(62)の回転作動中に前記部分を制約することができ、前記2つの側方区域(SL1、SL2)の前記補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)及び前記2つの折曲げタブ(a1、a3)を、前記段ボールブランク(C)の前記中央区域(SC)の前記5つの部分(P1、P2P3P4P5)に折り畳む
ことを特徴とする請求項1に記載の折曲げステーション。
【請求項3】
前記第1の保定部材(45)が、前記段ボールブランク(C)を保定するための一連の吸引機構(451)を設けられたプレート(450)を備え、前記プレート(450)が、前記コンベア(4)に平行に、且つ前記第1の折曲げバー(61)に平行に配置され、
前記第2の保定部材(46)が、前記段ボールブランク(C)を保定するための一連の吸引機構(461)を設けられたプレート(460)を備え、前記プレート(460)が、前記コンベア(4)に平行に、且つ前記第2の折曲げバー(61)に平行に配置される
ことを特徴とする請求項2に記載の折曲げステーション。
【請求項4】
前記第1の折曲げバー(61)が、前記コンベア(4)に平行な前記第1の回転軸(V1)に従って前記第1の保定部材(45)の前記プレート(450)に蝶番状に取り付けられ、
前記第2の折曲げバー(62)が、前記コンベア(4)に平行な前記第2の回転軸(V2)に従って前記第2の保定部材(46)の前記プレート(460)に蝶番状に取り付けられる
ことを特徴とする請求項3に記載の折曲げステーション。
【請求項5】
前記第1の保定部材(45)に関して前記第1の回転軸(V1)の周りで前記第1の折曲げバー(61)を回転するように作動して折曲げ操作を行う第1の作動手段(610)、及び
前記第2の保定部材(46)に関して前記第2の回転軸(V2)の周りで前記第2の折曲げバー(62)を回転するように作動して折曲げ操作を行う第2の作動手段(620)
を備えることを特徴とする請求項4に記載の折曲げステーション。
【請求項6】
前記第1の保定部材(45)及び前記第2の保定部材(46)が、前記コンベア(4)の前記2つの側部に予め配設されて、垂直方向に沿って往復して可動及び並進可能であり、
前記第1の保定部材(45)及び前記第2の保定部材(46)を、それらが前記コンベア(4)よりも低いレベルにある下側位置(Pi)とそれらが前記コンベア(4)と同じレベルにある上側位置(Ps)との間で移動させることができ、このようにして、
前記コンベア(4)が作動されて、前記段ボールブランク(C)を輸送及び移動するときに、前記第1の保定部材(45)及び前記第2の保定部材(46)が前記下側位置(Pi)に導かれ、前記コンベア(4)が前記段ボールブランク(C)を前記位置(Z)に停止させると、前記保定部材(45、46)が、前記上側位置(Ps)に導かれて、前記段ボールブランク(C)の前記中央区域(SC)の部分に当接して制約し、したがって前記段ボールブランク(C)を制約することができ折曲げ操作を行うための前記2つの折曲げバー(61、62)の作動を可能にする
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載の折曲げステーション。
【請求項7】
前記コンベア(4)の第1の側部に配置された第1のフレーム(T1)、及び逆に前記コンベア(4)の第2の側部に配置された第2のフレーム(T2)を備え、
前記第1の保定部材(45)、前記第1の保定部材(45)に蝶番式に取り付けられた前記第1の折曲げバー(61)、及び前記第1の折曲げバー(61)を回転させるための第1の作動手段(610)が、前記第1のフレーム(T1)に予め配設されて取り付けられ、
前記第2の保定部材(46)、前記第2の保定部材(46)に蝶番式に取り付けられた前記第2の折曲げバー(62)、及び前記第2の折曲げバー(62)を回転させるための第2の作動手段(620)が、前記第2のフレーム(T2)に予め配設されて取り付けられる
ことを特徴とする請求項2~6のいずれか一項に記載の折曲げステーション。
【請求項8】
前記第1の保定部材(45)が、前記第1のフレーム(T1)によって形成された第1の鉛直摺動ガイド(30)に沿って往復して摺動して並進されるように前記第1のフレーム(T1)に取り付けられ、
前記第2の保定部材(46)が、前記第2のフレーム(T2)によって形成された第2の鉛直摺動ガイド(33)に沿って往復して摺動して並進されるように前記第2のフレーム(T2)に取り付けられ、
前記折曲げステーションが、
前記第1の鉛直摺動ガイド(30)に摺動可能に取り付けられ、前記第1の保定部材(45)に接続された第1のキャリッジ(31)、及び前記第1の鉛直摺動ガイド(30)に沿って前記第1のキャリッジ(31)を移動させるための第1の移動機構(32);
前記第2の鉛直摺動ガイド(33)に摺動可能に取り付けられた第2のキャリッジ(34)、及び前記第2の鉛直摺動ガイド(33)に沿って前記第2のキャリッジ(34)を移動させるための第2の移動手段(35)
を備えることを特徴とする請求項7に記載の折曲げステーション。
【請求項9】
前記折曲げステーションが、水平摺動ガイド(48)を備え、前記水平摺動ガイド(48)が、前記コンベア(4)の下に、前記コンベア(4)に垂直に配置され、前記水平摺動ガイド(48)に、前記第1のフレーム(T1)及び前記第2のフレーム(T2)が摺動可能に取り付けられ;
前記折曲げステーションがさらに、移動手段(9)を備え、前記移動手段(9)が、前記水平摺動ガイド(48)に沿って前記第1のフレーム(T1)及び前記第2のフレーム(T2)を並進及び移動させるように予め配設されて構成されて、前記第1のフレーム(T1)及び前記第2のフレーム(T2)を相互に近付ける又は遠ざける、すなわち前記コンベア(4)に近付ける又は遠ざけることが可能であり、
前記コンベア(4)の前記2つの側部から突出する前記段ボールブランク(C)の前記2つの側方区域(SL1、SL2)の実際の位置及び寸法に基づいて、前記2つの折曲げバー(61、62)の前記位置を調節する
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の折曲げステーション。
【請求項10】
前記移動手段(9)が、ループ巻きベルト(91)を備え、前記ループ巻きベルト(91)が、前記コンベア(4)の下に、前記コンベア(4)に対して横方向に且つ垂直に、並びに水平摺動ガイド(48)に平行に配置され;
前記移動手段(9)がさらに、2つの反対の移動方向に従って前記ループ巻きベルト(91)を作動させるための駆動部材(90)を備え;
前記移動手段(9)がさらに、第1の摺動要素(95)を備え、前記第1の摺動要素(95)が、前記水平摺動ガイド(48)と摺動可能に結合され、前記第1のフレーム(T1)と前記ループ巻きベルト(91)の第1のブランチとの両方に制約され、
前記移動手段(9)がさらに、第2の摺動要素(96)を備え、前記第2の摺動要素(96)が、前記水平摺動ガイド(48)と摺動可能に結合され、前記第2のフレーム(T2)と、前記第1のブランチとは反対側の前記ループ巻きベルト(91)の第2のブランチとの両方に制約される
ことを特徴とする請求項9に記載の折曲げステーション。
【請求項11】
前記折曲げステーションが、第1の押圧器要素(15)を備え、前記押圧器要素(15)が、前記コンベア(4)の上に配置され、且つ前記第1の側方包囲フラップ(A1)及び前記第2の側方包囲フラップ(A2)の前記中央部分(C3、C4)の前記当接要素(43、44)の間に位置され;前記第1の押圧器要素(15)が、前記コンベア(4)に対する上昇位置から可動であるように予め配設されて、前記コンベア(4)が前記段ボールブランク(C)を移動させて、前記段ボールブランク(C)を、前記2つの折曲げバー(61、62)の間の前記位置(Z)で、下側位置に位置決めできるようにし、下側位置で、前記第1の押圧器要素(15)が、前記段ボールブランク(C)の前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)に対して押圧されて、折曲げ操作を行うための前記2つの折曲げバー(61、62)の回転作動中に前記段ボールブランク(C)を平坦に且つ前記コンベア(4)に接触するように保つ
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の折曲げステーション。
【請求項12】
前記折曲げステーションが、第2の押圧器要素(16)及び第3の押圧器要素(17)を備え、前記第2の押圧器要素(16)及び前記第3の押圧器要素(17)が、特定の位置で前記コンベア(4)の上に配置され、それにより、前記段ボールブランク(C)が前記位置(Z)で前記コンベア(4)によって停止されるときに、前記第2の押圧器要素(16)が、前記段ボールブランク(C)の前記中央区域(SC)の前記第3の部分(P3)及び前記第4の部分(P4)の上にあり、前記第3の押圧器要素(17)が、前記中央区域(SC)の前記第2の部分(P2)の上にあるようにし、
前記第2の押圧器要素(16)及び前記第3の押圧器要素(17)が、前記コンベア(4)に対する上昇位置と下側位置との間で可動であり、前記下側位置で、前記第2の押圧器要素(16)及び前記第3の押圧器要素(17)が、前記中央区域(SC)の前記第2の部分(P2)、前記第3の部分(P3)及び前記第4の部分(P4)の上に前記2つの折曲げバー(61、62)によって折り畳まれた補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)を押圧し、前記折曲げステーション(S3)の前記入口(IN)の上流で塗布されている接着物質によるそれらの相互結合を容易にする
ことを特徴とする請求項11に記載の折曲げステーション。
【請求項13】
段ボールシート(F)から得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械(100)であって、
-前記機械(100)が、貯蔵部(M)を備え、前記貯蔵部(M)に、段ボールの連続ストリップ(S)が、ファンフォールド(SF)を形成するように折り畳まれて予め配されており;
-前記機械(100)がさらに、前記貯蔵部(M)の下流に位置する、前記段ボールの連続ストリップ(S)からの段ボールシート(F)の区分化ステーション(S1)を備え、
前記区分化ステーション(S1)が、コンベア面(1)を備え、前記コンベア面(1)が、前記ファンフォールド(SF)から巻き解かれた前記段ボールの連続ストリップ(S)を載置して受け取ることが可能であるように予め配設され、
前記区分化ステーション(S1)がさらに、搬送手段(2)を備え、前記搬送手段(2)が、前記段ボールの連続ストリップ(S)を前記コンベア面(1)に沿って前進方向(w)に前進させ、前記段ボールの連続ストリップ(S)を停止させて、その切断を可能にし;
前記区分化ステーション(S1)がさらに、区分化グループ(3)を備え、前記区分化グループ(3)が、前記コンベア面(1)の上に予め配設されて、段ボールシート(F)を前記段ボールの連続ストリップ(S)から区分化し、同時に、前記段ボールの連続ストリップ(S)での切断された縁部に平行な第4の横方向折目線(T4)を実現し;
-前記機械(100)がさらに、前記区分化ステーション(S1)の下流にある折目線形成ステーション(S1)を備え、前記折目線形成ステーション(S1)に、前記区分化ステーション(S1)から来た前記切断された段ボールシート(F)が送給され、前進方向に前進され、
前記折目線形成ステーション(S1)が、第1の折目線形成手段(51)を備え、前記第1の折目線形成手段(51)が、前記段ボールシート(F)に2つの長手方向折目線(L1、L2)を実現するように予め配設され、前記2つの長手方向折目線(L1、L2)が、前記前進方向に平行であり、且つ前記段ボールシート(F)の長手方向縁部(BL)に平行であり、梱包すべき前記物品の底面の長さ(L)に対応する距離だけ互いから離隔されて、前記段ボールシート(F)において、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別し、;
前記折目線形成ステーション(S1)がさらに、第2の折目線形成手段(52)を備え、前記第2の折目線形成手段(52)が、3つの横方向折目線(T1、T2、T3)を実現するように予め配設され、前記3つの横方向折目線(T1、T2、T3)が、互いに平行であり、且つ前に実現された前記第4の横方向折目線(T4)に平行であり、離隔されており、前記中央区域(SC)において、前記区分化ステーション(S1)で前に実現された前記第4の横方向折目線(T4)によって構成された前記第4の横方向折目線(T4)と共に5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を識別し、前記5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)が:前記包装すべき物品の底面に対応する寸法を有する、前記3つの横方向折目線(T1、T2、T3)の第1の横方向折目線(T1)と前記3つの横方向折目線(T1、T2、T3)の第2の横方向折目線(T2)との間の第1の部分(P1);前記物品の第1の側面に対応する寸法を有する、前記段ボールシート(F)の第1の横方向縁部(B1)と前記第1の横方向折目線(T1)との間の第2の部分(P2);前記第1の側面とは反対側の前記物品の第2の側面に対応する寸法を有する、前記第2の横方向折目線(T2)と前記3つの横方向折目線(T1、T2、T3)の第3の横方向折目線(T3)との間の、前記第1の部分(P1)に隣接する第3の部分(P3);前記物品の上面に対応する寸法を有する、前記第3の横方向折目線(T3)と前記第4の横方向折目線(T4)との間の第4の部分(P4);及び前記第4の横方向折目線(T4)と前記段ボールシート(F)の前記第2の横方向縁部(B2)との間の前記段ボールシートの材料のストリップによって構成された第5の部分(P5)であり;
前記折目線形成ステーション(S1)がさらに、第3の折目線形成手段(53)を備え、前記第3の折目線形成手段(53)が、前記2つの側方区域(SL1、SL2)の前記段ボールシート(F)の部分において、前記第1の部分(P1)の側面で、第1の対の長手方向折り線(a、b)及び第2の対の長手方向折り線(c、d)を実現するように予め配設され、前記第1の対の長手方向折り線(a、b)及び前記第2の対の長手方向折り線(c、d)が、前記2つの長手方向折目線(L1、L2)に平行であり、前記第1の部分(P1)と同じ幅方向の広がりを有し、
-前記機械(100)がさらに、前記折目線形成ステーション(S1)の下流にある横方向切断ステーション(S2)を備え、前記横方向切断ステーション(S2)に、前記段ボールシート(F)が、前記中央区域(SC)に前記2つの長手方向折目線(L1、L2)を有し、前記2つの側方区域(SL1、SL2)に前記3つの横方向折目線(T1、T2、T3)、前記第4の横方向折目線(T4)及び前記第1の対の長手方向折り線(a、b)及び前記第2の対の長手方向折り線(c、d)を有して前進方向に送給され、前記横方向切断ステーション(S2)が、切断手段(41、42)を備え、切断手段(41、42)が、前記3つの横方向折目線(T1、T2、T3)及び前記第4の横方向折目線(T4)で、前記段ボールシート(F)の前記2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれに関して4つの横方向カット(I1、I2、I3、I4)を行い:前記第2の部分(P2)の2つの端部に、第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)が得られ;前記第1の部分(P1)の2つの端部に、第1の側方包囲フラップ(A1)及び第2の側方包囲フラップ(A2)が得られ、前記第1の側方包囲フラップ(A1)が、前記第1の対の長手方向折り線(a、b)を含み、前記第1の対の長手方向折り線(a、b)が、前記第1の対の長手方向折り線(a、b)の折り線(a)と第1の長手方向折目線(L1)との間の第1の折曲げタブ(a1)、前記第1の対の長手方向折り線(a、b)の折り線(b)と前記第1の側方包囲フラップ(A1)の縁部との間の第2の折曲げタブ(a2)、及び前記第1の対の長手方向折り線(a、b)の間の中央部分(C3)を識別し、前記第2の側方包囲フラップ(A2)が、前記第2の対の長手方向折り線(c、d)を含み、前記第2の対の長手方向折り線(c、d)が、前記第2の対の長手方向折り線(c、d)の折り線(c)と第2の長手方向折目線(L2)との間の第3の折曲げタブ(a3)、前記第2の対の長手方向折り線(c、d)の折り線(d)と前記第2の側方包囲フラップ(A2)の縁部との間の第4の折曲げタブ(a4)、及び前記第2の対の長手方向折り線(c、d)の間の中央部分(C4)を識別し;
前記第3の部分(P3)の前記2つの端部に、第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)が得られ;
前記第4の部分(P4)の前記2つの端部に、第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)が得られ;
前記第4の横方向折目線(T4)と前記第2の横方向縁部(B2)との間に、前記段ボール箱を閉じるための閉止タブ(AC)を形成して、前記横方向切断ステーション(S2)の前記出口に、物品を梱包するための段ボールブランク(C)を提供し;
-前記機械(100)がさらに、前記横方向切断ステーション(S2)の下流に第1の折曲げステーション(S3)を備え、前記第1の折曲げステーション(S3)に前記段ボールブランク(C)が前進方向で送給され、第1の折曲げステーション(S3)が、請求項1~12のいずれか一項に記載の折曲げステーション(S3)に従って実現され、前記第1の折曲げステーション(S3)において、
前記中央区域(SC)の前記第2の部分(P2)で、前記第1の長手方向折目線(L1)及び前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第1の補強フラップ(R1)及び前記第2の補強フラップ(R2)が折り畳まれて、第1の側方閉止壁(C1)が得られ;
前記中央区域(SC)の前記第3の部分(P3)で、前記第1の長手方向折目線(L1)及び前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第3の補強フラップ(R3)及び前記第4の補強フラップ(R4)が折り畳まれて、第2の側方閉止壁(C2)が得られ;
前記中央区域(SC)の前記第4の部分(P4)で、前記第1の長手方向折目線(L1)及び前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第5の補強フラップ(R5)及び前記第6の補強フラップ(R6)が折り畳まれて、上側閉止壁(PS)が得られ;
前記第1の長手方向折目線(L1)に沿って、前記第1の側方包囲フラップ(A1)の前記第1の折曲げタブ(a1)が折り畳まれて、前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、前記第1の側方包囲フラップ(A1)の前記中央部分(C3)を前記コンベア(4)に対する上昇位置に残し、第3の側方閉止壁(C3)を画定し、
前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第2の側方包囲フラップ(A2)の前記第3の折曲げタブ(a3)が折り畳まれて、前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、前記第2の側方包囲フラップ(A2)の前記中央部分(C4)を前記コンベア(4)に対する上昇位置に残し、第4の側方閉止壁(C4)を画定し、
-前記機械(100)がさらに、梱包すべき物品の送給ステーション(S3)を備え、前記送給ステーション(S3)に、前記第1の折曲げステーション(S3)から来た前記段ボールブランク(C)が送給され、梱包すべき物品が、前記段ボールブランク(C)の前記第1の部分(P1)に乗せられて載置され、第1の側面が前記第1の側方閉止壁(C1)に面し、前記第1の側面とは反対側の第2の側面が前記第2の側方閉止壁(C2)に面し、前記第1の側面及び前記第2の側面に対して横方向の第3の側面が前記第3の側方閉止壁(C3)に面し、前記第3の側面とは反対側の第4の側面が前記第4の側方閉止壁(C4)に面し;
-前記機械(100)がさらに、第2の折曲げステーション(S4)を備え、前記第2の折曲げステーション(S4)に、前記物品がその前記第1の部分(P1)で載置されている前記段ボールブランク(C)が前進方向に送給されて前進され、
前記第2の折曲げステーション(S4)が、第1の折曲げ手段(71)を備え、前記第1の折曲げ手段(71)が、
前記第3の側方閉止壁(C3)を前記第1の折曲げタブ(a1)から分離する前記第1の対の長手方向折り線(a、b)の折り線(a)に関して前記第3の側方閉止壁(C3)を回転させて、前記第3の側方閉止壁(C3)を折り畳み、最終的に前記第3の側方閉止壁(C3)が前記物品の第3の側面を覆うようにし、且つ
前記第2の折曲げタブ(a2)を前記第3の側方閉止壁(C3)から分離する前記第1の対の長手方向折り線(a、b)の折り線(b)に関して前記第2の折曲げタブ(a2)を回転させて、前記第2の折曲げタブ(a2)を折り畳み、前記第2の折曲げタブ(a2)を前記物品の前記上面の一部に重畳するようにし;
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、第2の折曲げ手段(72)を備え、前記第2の折曲げ手段(72)が、
前記第4の側方閉止壁(C4)を前記第3の折曲げタブ(a3)から分離する前記第2の対の長手方向折り線(c、d)の折り線(c)に関して前記第4の側方閉止壁(C4)を回転させて、前記第4の側方閉止壁(C4)を折り畳み、最終的に前記第4の側方閉止壁(C4)が前記物品の前記第4の側面を覆うようにし、且つ
前記第4の折曲げタブ(a4)を前記第4の側方閉止壁(C4)から分離する前記第2の対の長手方向折り線(c、d)の折り線(d)に関して前記第4の折曲げタブ(a4)を回転させて、前記第4の折曲げタブ(a4)を折り畳み、最終的に前記第4の折曲げタブ(a4)を前記物品の前記上面の一部に重畳するようにし;
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、接着剤を塗布するための手段(73)を備え、前記接着剤を塗布するための手段(73)が、前記物品の前記上面に折り畳まれている前記第2の折曲げタブ(a2)及び前記第4の折曲げタブ(a4)に接着剤を塗布するように予め配設され;
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、前記接着剤を塗布するための手段(73)が前記接着剤を塗布した後に前記段ボールブランク(C)を阻止して停止させるためのブロック手段(74)を備え;
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、前記第2の横方向折目線(T2)に関して前記第2の側方閉止壁(C2)を回転させるための第3の折曲げ手段(75)を備え、前記物品が載置されている前記第1の部分(P1)に関して前記第2の側方閉止壁(C2)を折り畳み、最終的に前記第2の側方閉止壁(C2)が前記物品の前記第2の側面を覆うようにし、
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、引き続いて、前記第3の横方向折目線(T3)に対して前記上側閉止壁(PS)を回転させるための第4の折曲げ手段(76)を備え、前記上側閉止壁(PS)を前記第2の側方閉止壁(C2)に対して折り畳み、最終的に前記上側閉止壁(PS)が前記物品の前記上面を覆うようにし、したがって、前記第2の折曲げステーション(S4)からの出口で、前記梱包された物品を中に含む一部閉じられた段ボール箱(SCA)を提供し;
-前記機械(100)がさらに、最終閉止ステーション(S5)を備え、前記最終閉止ステーション(S5)が、前記第2の折曲げステーション(S4)の下流に位置され、前記最終閉止ステーション(S5)に、前記一部閉じられた段ボール箱(SCA)が送給され、前記最終閉止ステーション(S5)が:
前記段ボール箱(SCA)を停止させるように作動可能なストップ手段(8);及び
第5の折曲げ手段(81)を備え、前記第5の折曲げ手段(81)が、前記第1の横方向折目線(T1)に関して前記第1の側方閉止壁(C1)を回転させるために前記箱(SCA)が停止された後に作動されるように予め配設され、前記物品が載置されている前記第1の部分(P1)に関して前記第1の側方閉止壁(C1)を折り畳み、前記第1の側方閉止壁(C1)が前記物品の前記第1の側面を覆うようにし;
-前記機械(100)がさらに、接着剤塗布機構(82)を備え、
前記接着剤塗布機構(82)が、前記第5の折曲げ手段(81)に機能的に関連付けられ、前記第1の側方閉止壁(C1)が前記第5の折曲げ手段(81)によって前記物品の前記第1の側面に対して折り畳まれる間に前記第1の側方閉止壁(C1)の一部に接着剤を塗布するように予め配設され、
前記接着剤塗布機構(82)がさらに、第6の折曲げ手段(83)に機能的に関連付けられ、前記第6の折曲げ手段(83)が、前記第4の横方向折目線(T4)に関して前記閉止タブ(AC)を回転させ、前記閉止タブ(AC)を、前記上側閉止壁(PS)に関して、前記接着剤が塗布されている前記第1の側方閉止壁(C1)の上側部分に向けて折り畳むように作動可能であり、前記閉止タブ(AC)を前記第1の側方閉止壁(C1)の前記上側部分に接着して、前記物品が中に梱包されている前記段ボール箱(SCA)の閉止を完了して、前記最終閉止ステーション(S5)の前記出口で、前記梱包された物品を中に含む完全に閉じられた段ボール箱(SCA)を提供する、
機械(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール箱の中に物品を包装及び梱包することに関する特定の技術分野に関する。
【0002】
特に、本発明は、段ボールブランクを折り畳んで形成するための折曲げステーション、及び段ボールブランクから得られる段ボール箱の中への物品の梱包を実現するための機械に関する。
【背景技術】
【0003】
物流や商品発送の分野では、発送すべき商品を保護して守る目的で、適当な段ボール箱にそれらの商品を梱包及び包装する必要性が知られている。
【0004】
本出願人は、物品を包装するための特別な段ボール箱を実現しており、この段ボール箱は、中に物品を梱包及び包装するための補強壁を有する段ボール箱を成して、特別な保護及び耐衝撃性を与えるために使用可能である。また、本出願人は、梱包すべき物品の実効寸法に基づいて、段ボールシートから適当な段ボールブランクを取得及び実現し、その段ボールブランクで物品の周りを包んで、物品を箱の中に包装するための特別な操作処置を企図する。
【0005】
本出願人は、2015年5月13日出願のイタリア特許出願第102015000014902号の所有者であり、上記特許出願には、物品の包装に利用可能な包装用の段ボールブランクの特別な形状が記載されている。
【0006】
上記特許出願によって開示され、図1に示されている梱包用の段ボールブランク(C)は、例えば段ボールシートから得られ、段ボールブランク(C)は、段ボールの連続ストリップから切断され、次いで折目形成及び切断操作を受けて、例示される段ボールブランクの特別な形状が実現される。
【0007】
図1に示される段ボールブランクを折り畳んで、適当な物品を中に含む包装箱を実現することができる一連の可能な操作が、一連の図1A~1Fに示されており、本出願人に属する上記特許出願にも記載されている。
【0008】
段ボールブランク(C)は、四辺形状を有し、例えば正方形状又は好ましくは矩形状でよく、2つの横方向縁部(B1、B2)及び2つの長手方向縁部(BL)を有し、第1の横方向縁部(B1)及び第2の横方向縁部(B2)に、互いに平行な2つの長手方向折り線(L1、L2)を備える:2つの長手方向折目線(L1、L2)は、段ボールシート内で、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別する。
【0009】
通常、梱包されて発送される物品は、四角形又は矩形の底面を有する平行六面体形状を有する容器内に予め入れられている。
【0010】
2つの長手方向折目線(L1、L2)は、梱包すべき物品の底面の実効寸法に基づいて、例えば物品の底面の長さに基づいて互いに離隔されて段ボールブランク(C)に実現される。
【0011】
段ボールブランク(C)はさらに、互いに平行な4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)を備え、これらの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)は、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)に、及び2つの横方向縁部(B1、B2)の間に、5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を識別する。
【0012】
4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)は、梱包すべき物品の実効寸法に応じて、特に物品の底面の幅(l)、物品の上面の幅(L)、及び側面の高さ(H)に基づいて互いに離隔されるように形成される。
【0013】
詳細には、段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)から始めて、
-第1の横方向折目線(T1)及び第2の横方向折目線(T2)は、梱包すべき物品の底面の幅に対応する距離(l)だけ互いに離して実現され、このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、梱包すべき物品の底面に対応する寸法を有する第1の部分(P1)が識別され、この第1の部分(P1)に、包装操作中に物品を載置することができる;
-第1の横方向折目線(T1)は、段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)から特定の距離だけ離して実現され、この距離は、物品の第1の側方側面の高さ(H)に対応し、このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、第2の部分(P2)が、第1の横方向縁部(B1)と第1の部分(P1)との間に識別され、梱包すべき物品の第1の側方側面に対応する寸法を有し、包装操作中、第1の横方向折目線(T1)に沿って折り畳まれた後に物品の第1の側面を覆うように成されている;
-第3の横方向折目線(T3)は、第1の側面と平行であって反対側の物品の第2の側面の高さ(H)に対応する距離だけ第2の横方向折目線(T2)から離して実現される;このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、第3の部分(P3)は、第1の部分(P1)に隣接し、第2の部分(P2)とは反対側に、梱包すべき物品の第2の側方側面に対応する寸法を有するように成され、また、包装操作中、第2の横方向折目線(T2)に沿って折り畳まれた後に第2の側面を覆うように成されている;
-第4の横方向折目線(T4)は、梱包すべき物品の上面の幅(L)に対応する距離だけ第3の横方向折目線(T3)から離して実現され、このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、第4の部分(P4)は、第3の部分(P3)に隣接し、梱包すべき物品の上面に対応する寸法を有するように成され、また、第3の部分(P3)が第2の横方向折目線(T2)に沿って折り畳まれて物品の第2の側面を覆い、第4の部分(P4)が第3の横方向折目線(T3)に沿って折り畳まれた後に、上側面を覆うように成されている。
【0014】
段ボールブランク(C)はさらに、やはり中央区域(SC)に、第5の部分(P5)を備え、第5の部分(P5)は、第4の部分(P4)に隣接し、第4の横方向折目線(4)によって第4の部分(P4)に蝶番状に設けられており、第5の部分(P5)は、開閉タブ(AC)を構成し、この開閉タブ(AC)は、第2の部分(P2)が物品の第1の側面を包むように折り畳まれ、第3の部分(P3)及び第4の部分(P4)がそれぞれ物品の第2の側面及び物品の上面を包むように折り畳まれた後に、段ボールブランク(C)の第2の部分(P2)に接着されるように成されている。
【0015】
段ボールブランク(C)はさらに、2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれに関して4つの横方向カット(I1、I2、I3、I4)を備え、これらの横方向カット(I1、I2、I3、I4)は、段ボールブランク(C)の長手方向縁部(BL)から2つの長手方向折目線(L1、L2)に達するまで延び、4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)に形成されている。
【0016】
このようにして、段ボールブランクの2つの側方区域(SL1、SL2)において、段ボールブランク(C)は、以下のものを備える:
-段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B2)と、第1の横方向折目線(T1)に形成された横方向カット(I1)との間で:第2の部分(P2)の第1の端部にあり、第1の長手方向折目線(L1)に沿って第2の部分(P2)に折曲げ可能な、第1の補強フラップ(R1)、-及び第2の部分(P2)の第2の端部にあり、第1の補強フラップ(R1)に少なくとも一部重畳するように第2の長手方向折目線(L2)に沿って第2の部分(P2)に折曲げ可能な、第2の補強フラップ(R2):折り畳まれ、少なくとも一部重畳された第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)を有する第2の部分(P2)は、第1の側方閉止壁(C1)を構成し、第1の側方閉止壁(C1)は、第1の横方向折目線(T1)に沿って折曲げ可能であり、梱包すべき物品の第1の側方側面を覆う(図1A、1Bを参照のこと);
-第2の横方向折目線(T2)に実現された第2の横方向カット(I2)と第3の横方向折目線(T3)に実現された第3の横方向カット(I3)との間で:第3の部分(P3)の第1の端部にあり、第1の長手方向折目線(L1)に沿って第3の部分(P3)に折曲げ可能な、第3の補強フラップ(R3)、及び第3の部分(P3)の第2の端部にあり、第3の補強フラップ(R3)に少なくとも一部重畳するように第2の長手方向折目線(L2)に沿って第3の部分(P3)に折曲げ可能な、第4の補強フラップ(R4):第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)が折り畳まれて少なくとも一部重畳された第3の部分(P3)は、第2の側方閉止壁(C2)を構成し、第2の側方閉止壁(C2)は、第2の横方向折目線(T2)に沿って折曲げ可能であり、梱包すべき物品の第1の側面とは反対側の第2の側方側面を覆う(図1B、1Cを参照のこと);
-第1の横方向折目線(T1)に実現された第1の横方向カット(I1)と第2の横方向折目線(T2)に実現された第2の横方向カット(I2)の間で、第1の部分(P1)の第1の端部にあり、梱包すべき物品の第3の側方側面を覆って包むように第1の長手方向折目線(L1)に沿って折曲げ可能な、第1の側方包囲フラップ(A1)、及び第1の部分(P1)の第2の端部にあり、梱包すべき物品の第3の側面とは反対側の第4の側面を覆って包むように第2の長手方向折目線(L2)に沿って折曲げ可能な、第2の側方包囲フラップ(A2)(図1A、1Bを参照のこと);
-第3の横方向折目線(T3)に形成された第3のカット(I3)と第4の横方向折目線(T4)に形成された第4のカット(I4)との間で、第4の部分(P4)の第1の端部にあり、第1の長手方向折目線(L1)に沿って第4の部分(P4)に折曲げ可能な、第5の補強フラップ(R5)、及び第4の部分(P4)の第2の端部にあり、第5の補強フラップ(R5)に少なくとも一部重畳するように第2の長手方向折目線(L2)に沿って第4の部分(P4)に折曲げ可能な、第6の補強フラップ(R6):第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)が折り畳まれて少なくとも一部重畳された第4の部分(P4)は、上側閉止壁(PS)を構成し、上側閉止壁(PS)は、第2の側方閉止壁(C2)が第2の横方向折目線(T2)に沿って折り畳まれて第2の側方側面を覆った後、第3の横方向折目線(T3)に沿って折曲げ可能であり、梱包すべき物品の上面を覆う(図1A、1Fを参照のこと)。
【0017】
第1の側方包囲フラップ(A1)は、1対の長手方向折り線(a、b)を備え、長手方向折り線(a、b)は、平行であり、特定の距離だけ離して実現されて、第1のフラップ(A1)において2つの折り線(a、b)の間に、梱包すべき物品の第3の側方側面の高さに対応する高さを有する第3の側方閉止壁(C3)が識別され、また、第3の側方閉止壁(C3)と第1の長手方向折目線(L1)との間の第1の折曲げタブ(a1)、及び第3の側方閉止壁(C3)と段ボール箱(C)の長手方向縁部(BL)との間の第2の折曲げタブ(a2)も識別される。
【0018】
第1の折曲げタブ(a1)は、第1の長手方向折目線(L1)に関して回転された後、第1の部分(P1)の一部に重畳して補強縁部を形成するように成され、第2の折曲げタブ(a2)は、第3の側方閉止壁(C3)が第1の折曲げタブ(a1)に関して折り畳まれて物品の第3の側面を覆った後、第3の側方閉止壁(C3)に関して折り畳まれて、物品の上面の一部分を覆うように成され、その後、その面が上側閉止壁(PS)によって覆われる。
【0019】
それに対応して、第2の側方包囲フラップ(A2)は、1対の長手方向折り線(c、d)を備え、長手方向折り線(c、d)は、平行であり、特定の距離だけ離して実現されて、第2のフラップ(A2)において、梱包すべき物品の第3の側方側面とは反対側の第4の側方側面の高さに対応する高さを有する第4の側方閉止壁(C4)が識別され、また、第4の側方閉止壁(C4)と第2の長手方向折目線(L2)との間の第3の折曲げタブ(a3)、及び第4の側方閉止壁(C4)と段ボール箱(C)の第2の長手方向縁部(BL)との間の第4の折曲げタブ(a4)も識別される。
【0020】
第3の折曲げタブ(a3)は、第2の長手方向折目線(L2)に関して回転された後、第1の部分(P1)の一部に重畳して補強縁部を形成するように成され、第4の折曲げタブ(a4)は、第4の側方閉止壁(C4)が第3の折曲げタブ(a3)に関して折り畳まれて物品の第4の側面を覆った後、第4の側方閉止壁(C4)に関して折り畳まれて、物品の上面の一部分を覆うように成され、その後、その面が上側閉止壁(PS)によって覆われる(図1C~1Fを参照のこと)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【文献】イタリア特許出願第102015000014902号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明は、段ボールブランクの中央区域のそれぞれの部分での、段ボールブランクの2つの側方区域に存在する補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域に存在する第1の部分での、2つの側方包囲フラップの第1の折曲げタブ及び第3の折曲げタブの折曲げを高速で効果的に実施及び実現することが可能な折曲げステーションを提供することを狙いとする。
【0023】
より詳細には、本発明は、前述し、図1に示されるものなど、段ボールブランク(C)を入口で受け取る折曲げステーションを提供することを狙いとし:
-第1の長手方向折目線(L1)に沿った、段ボールブランク(C)の第1の側方区域(SL1)に存在する第1の補強フラップ(R1)の回転、及び第2の長手方向折目線(L2)に沿った、段ボールブランク(C)の第2の側方区域(SL2)に存在する第2の補強フラップ(R2)の回転を実現して、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第2の部分(P2)に沿ったフラップ(R1、R2)を折り畳み、また、2つの補強フラップが互いに少なくとも一部重畳されて、補強壁を形成し、この補強壁が、段ボールブランクから得られる段ボール箱の補強された第1の側方閉止壁(C1)を構成する;
-第1の長手方向折目線(L1)に沿った、段ボールブランク(C)の第1の側方区域(SL1)に存在する第3の補強フラップ(R3)の回転、及び第2の長手方向折目線(L2)に沿った、段ボールブランク(C)の第2の側方区域(SL2)に存在する第4の補強フラップ(R4)の回転を実現して、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第3の部分(P3)に沿ったフラップ(R1、R2)を折り畳み、また、2つの補強フラップが互いに少なくとも一部重畳されて、補強壁を形成し、補強壁が、段ボールブランクから得られる段ボール箱の補強された第2の側方閉止壁(C2)を構成する;
-第1の長手方向折目線(L1)に沿った、段ボールブランク(C)の第1の側方区域(SL1)に存在する第5の補強フラップ(R5)の回転、及び第2の長手方向折目線(L2)に沿った、段ボールブランク(C)の第2の側方区域(SL2)に存在する第6の補強フラップ(R6)の回転を実現して、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第4の部分(P4)に沿ったフラップ(R1、R2)を折り畳み、また、2つの補強フラップが互いに少なくとも一部重畳されて、補強壁を形成し、補強壁が、段ボールブランクから得られる段ボール箱の補強された第2の上側閉止壁(PS)を構成する;
-第1の長手方向折目線(L1)に沿った、段ボールブランク(C)の第1の側方区域(SL1)に存在する第1の側方包囲フラップ(A1)の第1の折曲げタブ(a1)の回転を実現して、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に第1の折曲げタブ(a1)を折り畳んで配置して、第1の補強縁部を形成し、
第2の長手方向折目線(L2)に沿った、段ボールブランク(C)の第2の側方区域(SL2)に存在する第2の側方包囲フラップ(A2)の第3の折曲げタブ(a3)の回転を実現して、中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に第3の折曲げタブ(a3)を折り畳んで配置して、第2の補強縁部を形成する。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上記の狙いは、請求項1に記載の折曲げステーションによって得られる。
【0025】
また、本発明は、ファンフォールド内に収納された段ボールの連続ストリップから始めて、緒言で述べて図1に示したような、梱包すべき物品の底面、側方側面、及び上壁の実効寸法に対応する寸法を有する段ボールブランクを得るため、並びに段ボールブランクから得られる箱の中への物品の包装を行うのに必要な全ての操作を行うための機械を提供することを狙いとする。
【0026】
また、本発明の目的は、段ボール箱の中への物品の包装を完了するのに必要な全ての操作を非常に迅速且つ効率的に行うことが可能な機械を提供することであり、1時間当たりに包装される物品の数に関して高い生産性、すなわち1時間当たり最大1000個の物品の包装を保証することを狙いとする。
【0027】
この狙いは、請求項13によるプリアンブルに記載されており、請求項1に記載の折曲げステーションを備える、段ボールブランクから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械によって得られる。
【0028】
本発明の段ボールブランクを折り畳むための折曲げステーション、及び段ボールブランクから得られる段ボール箱の中に物品を包装するための機械の好ましい実施形態の特徴を、添付図面の各図を参照して以下に述べる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本明細書の緒言で述べた図であって、本出願人によって設計された包装用の段ボールブランク、及び上記のイタリア特許出願の対象物を示す斜視図である。この段ボールブランクは、本発明の折曲げステーションの入口に供給され、折曲げステーションを備える本発明による機械は、連続するワークステーションで処理を行って、段ボールブランクから得られる段ボール箱内に物品を梱包することができる。
図1A】物品を包装すること、及び物品を中に含む閉じた段ボール箱を得ることを可能にするための、本出願人によって出願された上記特許出願で述べられている図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップの斜視図である。
図1B】物品を包装すること、及び物品を中に含む閉じられた段ボール箱を得ることを可能にするための、本出願人によって出願された上記特許出願で述べられている図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップの斜視図である。
図1C】物品を包装すること、及び物品を中に含む閉じられた段ボール箱を得ることを可能にするための、本出願人によって出願された上記特許出願で述べられている図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップの斜視図である。
図1D】物品を包装すること、及び物品を中に含む閉じられた段ボール箱を得ることを可能にするための、本出願人によって出願された上記特許出願で述べられている図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップの斜視図である。
図1E】物品を包装すること、及び物品を中に含む閉じられた段ボール箱を得ることを可能にするための、本出願人によって出願された上記特許出願で述べられている図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップの斜視図である。
図1F】物品を包装すること、及び物品を中に含む閉じられた段ボール箱を得ることを可能にするための、本出願人によって出願された上記特許出願で述べられている図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップの斜視図である。
図2A】本発明の段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械の全体的なレイアウトを示す概略上面図である。
図2B図2Aの機械を横から見た図である。
図2C】本発明の包装機械が行ういくつかの主要な作業操作の例示的な実施形態を、連続する略図で概略的に示す図である。ファンフォールドに含まれる段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートから始めて、まず図1に示される段ボールブランクを得て、次いで段ボールブランクを物品の周りに折り畳み、物品が中に包装されて閉じられた状態の閉じた段ボール箱を得る。
図2D】斜視図での一連の略図と共に、本発明の機械の操作シーケンスを非常に概略的に示す図である。
図3A】前述して図1に示したような、段ボールブランクを入口で受け取るように設計された本発明の折曲げステーションを示す概略斜視図である。この折曲げステーションは、段ボールブランクの中央区域のそれぞれの部分での、段ボールブランクの2つの側方区域に存在する補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第1の部分の一部での、段ボールブランクの2つの側方区域に存在する2つの側方包囲フラップの第1及び第3の折曲げタブの折曲げを実現する。いくつかの部品は、折曲げステーションの他の重要な部品及び構成要素を強調するために取り除かれている。
図3B】関連の第1の可能な構成で本発明の折曲げステーションのいくつかの重要な構成要素を示す概略斜視図である。
図3C】第2の可能な構成での図3Bの折曲げステーションの構成要素を示す同様の概略斜視図である。それらの構成要素は、段ボールブランクの中央区域の関連の部分での補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第1の部分のそれぞれの部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを実現している。
図4A】本発明の折曲げステーションの操作シーケンスを示す斜視図である。段ボールブランクの中央区域の第2の部分での第1及び第2の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第3の部分での第3及び第4の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第4の部分での第5及び第6の補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第5の部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを示す。
図4B】本発明の折曲げステーションの操作シーケンスを示す斜視図である。段ボールブランクの中央区域の第2の部分での第1及び第2の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第3の部分での第3及び第4の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第4の部分での第5及び第6の補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第5の部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを示す。
図4C】本発明の折曲げステーションの操作シーケンスを示す斜視図である。段ボールブランクの中央区域の第2の部分での第1及び第2の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第3の部分での第3及び第4の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第4の部分での第5及び第6の補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第5の部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを示す。
図4D】本発明の折曲げステーションの操作シーケンスを示す斜視図である。段ボールブランクの中央区域の第2の部分での第1及び第2の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第3の部分での第3及び第4の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第4の部分での第5及び第6の補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第5の部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを示す。
図4E】本発明の折曲げステーションの操作シーケンスを示す斜視図である。段ボールブランクの中央区域の第2の部分での第1及び第2の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第3の部分での第3及び第4の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第4の部分での第5及び第6の補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第5の部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを示す。
図4F】本発明の折曲げステーションの操作シーケンスを示す斜視図である。段ボールブランクの中央区域の第2の部分での第1及び第2の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第3の部分での第3及び第4の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第4の部分での第5及び第6の補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第5の部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを示す。
図4G】本発明の折曲げステーションの操作シーケンスを示す斜視図である。段ボールブランクの中央区域の第2の部分での第1及び第2の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第3の部分での第3及び第4の補強フラップの折曲げ、段ボールブランクの中央区域の第4の部分での第5及び第6の補強フラップの折曲げ、並びに段ボールブランクの中央区域の第5の部分での第1及び第3の折曲げタブの折曲げを示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
添付図面の各図を参照すると、符号(S3)は、本発明の段ボールブランクを折り畳むための折曲げステーションを表し、参照番号(100)は、様々なワークステーションの間に折曲げステーション(S3)を備える、段ボールシートから得られた段ボール箱の中に物品を包装するための機械の全体を表す。
【0031】
本発明の折曲げステーション(S3)は、前述したように、段ボールブランクの中央区域の対応する部分での、段ボールブランクの2つの側方区域に存在する補強フラップの折曲げ、並びに中央区域に存在する第1の部分の一部での、段ボールブランクの2つの側方区域に存在する2つの側方包囲フラップの第1の折曲げタブ及び第3の折曲げタブの折曲げを実現するように設計される。
【0032】
詳細には、折曲げステーション(S3)は、段ボールシート(F)を受け取るための入口(IN)、上述したように一部折り畳まれた段ボールブランクを出口で提供するための出口(OUT)、及びコンベア(4)、例えばコンベアベルトを備え、コンベア(4)は、入口(IN)から出口(OUT)まで延在し、段ボールシート(F)を入口(IN)から出口(OUT)まで前進方向(V)に従って搬送する。
【0033】
折曲げステーション(S3)は、その入口(IN)で段ボールブランク(C)を受け取ることができ、段ボールブランク(C)は、特定の向きで入口(IN)に供給され、それにより、関連の2つの横方向縁部(B1、B2)及び関連の長手方向縁部(BL)を提供し、横方向縁部(B1、B2)は、コンベア(4)に対して横方向に且つ垂直に、並びにコンベア(4)の前進方向(V)に配置され、長手方向縁部(BL)は、コンベア(4)に平行に、したがってコンベア(4)の前進方向(V)に配置される。
【0034】
折曲げステーション(S3)は、その入口(IN)で段ボールブランク(C)を受け取り(図1及び図4Aを参照のこと)、この段ボールブランク(C)は、段ボールブランク(C)の長手方向縁部(BL)及びコンベア(4)の前進方向(V)に平行な2つの長手方向折目線(L1、L2)、並びに段ボールブランク(C)の横方向縁部(B1、B2)、及び前進方向(V)に対して横方向であり垂直な4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)を備える。
【0035】
2つの長手方向折目線(L1;L2)が、段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)から第2の横方向縁部(B2)まで互いに平行であり、段ボールブランク(C)から得られる段ボール箱内に梱包すべき物品の底面の長さ(L)に対応する互いからの相互距離にある。
【0036】
4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)が、段ボールブランク(C)の一方の長手方向縁部(BL)から他方の長手方向縁部(BL)まで互いに平行であり、梱包すべき物品の実効寸法に応じて、特に、物品の底面の幅、物品の上面の幅(L)、及び物品の2つの向かい合う側面の高さ(H)に基づいて互いに離隔される。
【0037】
特に、コンベア(4)の前進方向(V)に対する上流縁部である段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)から始めて:
-第1の横方向折目線(T1)が、物品の第1の側方側面の高さ(H)に対応する段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)からの距離にある;
-第2の横方向折目線(T2)が、梱包すべき物品の底面の幅(l)に対応する第1の折り線(T1)からの距離にある;
-第3の横方向折目線(T3)が、物品の第2の側面の高さ(H)に対応する第2の横方向折目線(T2)からの距離にあり、第1の側面に平行であり対向しており;
-第4の横方向折目線(T4)が、梱包すべき物品の上面の幅(L)に対応する第3の折目線(T3)からの距離にある。
【0038】
したがって、折曲げステーション(S3)がその入口(IN)で受け取る段ボールブランク(C)が、2つの長手方向折目線(L1、L2)の間の中央区域(SC)、及び2つの長手方向折目線(L1、L2)の外側の2つの側方区域(SL1、SL2)を有する。
【0039】
中央区域(SC)で、段ボールブランク(C)は、4つの横方向折目線(T1、T2;T3、T4)によって画定された5つの部分(P1、P2;P3、P4、P5)を備え、特に(図1及び図4Aを再び参照のこと):
-第1の横方向折目線(T1)と第2の横方向折目線(T2)との間の第1の部分(P1);
-段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)と第1の横方向折目線(T1)との間にあり、第1の部分(P1)に隣接し、第1の横方向折目線(T1)によって第1の部分(P1)に蝶番状に取り付けられた第2の部分(P2);
-第2の横方向折目線(T2)と第3の横方向折目線(T3)との間にあり、第1の部分(P1)に隣接し、第2の横方向折目線(T2)によって第1の部分(P1)に蝶番状に取り付けられた第3の部分(P3);
-第3の横方向折目線(T3)と第4の横方向折目線(T4)との間にあり、第3の部分(P3)に隣接し、第3の横方向折目線(T3)によって第3の部分(P3)に蝶番状に取り付けられた第4の部分(P4);
-第4の横方向折目線(T4)と段ボールブランク(C)の第2の横方向縁部(B2)との間の第5の部分(P5)
を備える。
【0040】
さらに、本発明の折曲げステーション(S3)の入口(IN)で受け取られた段ボールブランク(C)が、2つの横方向スコア(SL1、SL2)それぞれに関して、4つのカット(I1、I2、I3、I4)を備え、4つのカット(I1、I2、I3、I4)が、段ボールブランク(C)の長手方向縁部(BL)から、2つの長手方向折目線(L1、L2)に達するまで延在し、4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)に形成される。
【0041】
したがって、折曲げステーション(S3)の入口(IN)で受け取られた段ボールブランクは、さらに、2つの側方区域(SL1、SL2)で:
-段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)と、第1の横方向折目線(T1)に形成された横方向カット(I1)との間に:第1の長手方向折目線(L1)によって第2の部分(P2)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第1の補強フラップ(R1)、及び第2の長手方向折目線(L2)によって第2の部分(P2)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第2の補強フラップ(R2)を備え;
-第2の横方向折目線(T2)に実現された横方向カット(I2)と第3の横方向折目線(T3)に実現された横方向カット(I3)との間に:第1の長手方向折目線(L1)によって第3の部分(P3)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第3の補強フラップ(R3)、及び第2の長手方向折目線(L2)で第3の部分(P3)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第4の補強フラップ(R4)を備え;
-第1の横方向折目線(T1)に実現された横方向カット(I1)と第2の横方向折目線(T2)に実現された横方向カット(I2)との間に:第1の長手方向折目線(L1)によって第1の部分(P1)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第1の側方包囲フラップ(A1)、及び第2の長手方向折目線(L2)によって第1の部分(P1)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第2の側方包囲フラップ(A2)を備え;
-第3の横方向折目線(T3)に実現された横方向カット(I3)と第4の横方向折れ線(T4)に実現された横方向カット(I4)との間に:第1の長手方向折目線(L1)によって第4の部分(P4)の第1の端部に蝶番状に取り付けられた第5の補強フラップ(R5)、及び第2の長手方向折目線(L2)によって第4の部分(P4)の第2の端部に蝶番状に取り付けられた第6の補強フラップ(R6)を備える。
【0042】
最後に、段ボールブランク(C)がさらに、
-第1の側方包囲フラップ(A1)において、平行であり、特定の距離で実現された1対の長手方向折り線(a、b)を備え、2つの長手方向折り線(a、b)の間に中央部分(C3)が識別され、第3の中央部分(C3)と第1の折目線(L1)との間で第1の長手方向折目線(L1)に蝶番状に取り付けられた第1の折曲げタブ(a1)、及び中央部分(C3)と段ボールブランク(C)の長手方向縁部(BL)との間にある第2の折曲げタブ(a2)も識別される。
-さらに、第2の側方包囲フラップ(A2)において、平行であり、特定の距離で実現された1対の長手方向折り線(c、d)を備え、中央部分(C4)が、第2の側方包囲フラップ(A2)に識別され、中央部分(C4)と第2の折目線(L2)との間で、第の長手方向折目線(L2)に蝶番状に取り付けられた第3の折曲げタブ(a3)、及び中央部分(C4)と段ボールブランク(C)の第2の長手方向縁部(BL)との間にある第4の折曲げタブ(a4)も画定される。
【0043】
コンベア(4)は、段ボールブランク(C)が上に配置されて、その中央区域の少なくとも一部で載置するように予め配設され、コンベア(4)の2つの側部を側方に越えて突出する2つの側方区域(SL1、SL2)を有する(図4Aを参照のこと)。
【0044】
本発明の折曲げステーション(S3)は、コンベア(4)の第1の側部に側方配置された第1の折曲げバー(61)、及びコンベア(4)の第2の側部に側方配置された第2の折曲げバー(62)を備える。
【0045】
第1の折曲げバー(61)は、コンベア(4)に平行に配置され、コンベア(4)に平行な第1の回転軸(V1)、すなわちコンベア(4)の前進方向(V)に沿って旋回可能及び回転可能であるように予め配設される;同様に、第2の折曲げバー(62)は、コンベア(4)に平行に配置され、コンベア(4)に平行な第2の回転軸(V2)、すなわちコンベア(4)の前進方向(V)に沿って旋回可能及び回転可能であるように予め配設される。
【0046】
コンベア(4)を段階的に作動させて、段ボールブランク(C)を、入口(IN)から、段ボールブランク(C)が2つの折曲げバー(61、62)の間に来る位置(Z)まで前進させることができ、次いで、コンベア(4)が停止されて、段ボールブランク(C)をこの位置で止める。
【0047】
第1の折曲げバー(61)及び第2の折曲げバー(62)が、順次に作動可能であり、関連の回転軸(V1、V2)の周りで回転されて、段ボールブランク(C)の2つの側方区域(SL1、SL2)に存在する補強フラップ並びに2つの包囲フラップの第1の折曲げタブ(a1)及び第3の折曲げタブ(a3)に当接し、それらを第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に対して回転させて折り畳み、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)のそれぞれの部分の上に配置されるようにする。
【0048】
詳細には、第1の折曲げバー(61)は、第1の回転軸(V1)の周りで回転可能であり、第1の補強フラップ(R1)、第1の包囲フラップ(A1)の第1の折曲げタブ(a1)、段ボールブランク(C)の第1の側方区域(SL1)に存在する第3の補強フラップ(R3)及び第5の補強フラップ(R5)に当接し、それらを第1の長手方向折目線(L1)の周りで回転させて、それぞれ:第1の補強フラップ(R1)を中央区域(SC)の第2の部分(P2)の上に折り畳んで配置し;第1の折曲げタブ(a1)を中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部の上に折り畳んで配置し;第3の補強フラップ(R3)を中央区域(SC)の第3の部分(P3)の上に折り畳んで配置し、第5の補強フラップ(R5)を中央区域(SC)の第4の部分(P4)の上に折り畳んで配置する。
【0049】
さらに、第2の折曲げバー(62)は、第2の回転軸(V2)の周りで回転可能であり、第2の補強フラップ(R2)、第2の側方包囲フラップ(A2)の第3の折曲げタブ(a3)、段ボールブランク(C)の第2の側方区域(SL2)に存在する第4の補強フラップ(R4)及び第6の補強フラップ(R6)に当接し、それらを第2の長手方向折目線(L2)の周りで回転させて、それぞれ:第2の補強フラップ(R2)を中央区域(SC)の第2の部分(P2)の上に折り畳んで配置し;第3の折曲げタブ(a3)を中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部の上に折り畳んで配置し;第4の補強フラップ(R4)を中央区域(SC)の第3の部分(P3)の上に折り畳んで配置し、第6の補強フラップ(R6)を中央区域(SC)の第4の部分(P4)の上に折り畳んで配置する。
【0050】
このようにして:
-第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)は、中央区域(SC)の第2の部分(P2)の上に折り畳まれて位置決めされ、互いに少なくとも一部重畳して、補強壁を形成し、この補強壁は、段ボール箱の第1の側方閉止壁(C1)を構成して、段ボール箱の中に梱包すべき物品の第1の側方側面を包み;
-第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)は、中央区域(SC)の第3の部分(P3)の上に折り畳まれて位置決めされ、互いに少なくとも一部重畳し、それにより補強壁を形成し、この補強壁は、段ボール箱の第2の側方閉止壁(C2)を構成して、段ボール箱の中に梱包すべき物品の第1の側面とは反対側の第2の側面を包み;
-第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)は、中央区域(SC)の第4の部分(P4)の上に折り畳まれて位置決めされ、互いに少なくとも一部重畳し、補強壁を形成し、この補強壁は、段ボール箱の上側閉止壁(PS)を構成して、段ボール箱の中に梱包すべき物品の上壁を包み;
-第1の折曲げタブ(a1)及び第3の折曲げタブ(a3)は、段ボールブランクの中央区域(SC)の第1の部分(P1)の関連部分の上に折り畳まれて位置決めされ、第1の部分(P1)の側部に補強縁部を形成し、第1の部分(P1)は、梱包すべき物品の底面を載置して受け取り、したがって段ボール箱の底壁を構成するように成されている。
【0051】
添付図面の各図に示される好ましい実施形態(一連の図4A~4Gを参照のこと)では、第2のバー(62)が最初に作動され、第1のバー(61)は、第2のバー(62)がその折曲げ操作を完了した直後に作動され、折曲げ中に2つの側方区域の補強フラップ間の衝撃を生じない。
【0052】
さらなる可能な実施形態(図示せず)では、逆の状況が生じ得る。すなわち、第1のバー(61)が、第2のバー(62)よりも前に作動される。
【0053】
2つの折曲げバーの作動はほぼ同時であり、したがって、折曲げ操作は実質的に同時である。
【0054】
本発明の折曲げステーション(S3)のさらなる特別な態様は、第1の折曲げバー(61)及び第2の折曲げバー(62)が、コンベア(4)の2つの側部に配置され、互いに近付けられ又は遠ざけられ、それにより、第1の折曲げバー(61)及び第2の折曲げバー(62)をコンベア(4)に近付ける又は遠ざけることができることにある。
【0055】
特に、2つの折曲げバー(61、62)は、並進可能及び可動であり、相互に近付き又は遠ざかり、コンベア(4)に対して横方向及び垂直な方向に従って互いに平行を保つ。
【0056】
この特徴により、作動されて関連の回転軸(V1、V2)の周りで回転する前、及びその折曲げ操作を行う前に、中に梱包すべき物品の実効寸法に対応する段ボールブランク(C)の実効寸法に基づいてコンベア(4)に対して2つの折曲げバー(61、62)を位置決めすることが可能になる。
【0057】
したがって、少なくとも中央部でコンベア(4)に載置している中央区域(SC)の実効寸法、及びコンベア(4)の2つの側部から突出する2つの側方区域(SL1、SL2)の実効寸法(幅)に基づいて、2つの折曲げバー(61、62)は、相互に近付けられ又は遠ざけられて、段ボールブランクの2つの側方区域(SL1、SL2)に対して特定の位置に位置決めされ、それにより、2つの折曲げバー(61、62)は、作動されて関連の回転軸の周りで回転するときに、これら2つの側方区域に存在する補強フラップ及び折曲げタブに当接する又は第1及び第2の長手方向折目線の周りで回転させることができ、それらを折り畳んで、中央区域の関連の部分の上に配置する。
【0058】
最後に、本発明の折曲げステーション(S3)のさらなる特別な態様は、当接要素(43、44)を備えることにあり、当接要素(43、44)は、特定の位置でコンベア(4)の上に位置され、その位置は、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第1の部分(P1)の上での第1の折曲げタブ(a1)及び第3の折曲げタブ(a3)の回転及び折曲げ中、第1の側方包囲フラップ(A1)の中央部分(C3)に、及び第2の包囲フラップ(A2)の中央部分(C4)に当接されるような位置であり、中央部分(C3)及び中央部分(C4)を制約して、それらがそれぞれ第1の折曲げタブ(a1)及び第3の折曲げタブ(a3)に蝶番状に取り付けられる関連の長手方向折り線(a、c)に関して上昇位置で上昇させて保ち、それにより、それぞれ、段ボール箱の第3の側方閉止壁(C3)及び第4の側方閉止壁(C4)を識別し、これらの側方閉止壁(C3、C4)は、段ボール箱に梱包すべき物品の第3の及び第4の側面を包むように成されている。
【0059】
例えば、当接要素(43、44)は、好ましくは、コンベア(4)の周りで相互に傾けられて配置されたプレートによって構成される。
【0060】
これらの折曲げ操作が実施された後、2つの折曲げバー(61、62)は、関連の回転軸(V1、V2)の周りで反対方向に回転されて、段ボールブランク(C)を解放し、コンベア(4)が新たに作動されて、一部折り畳まれた段ボールブランク(C)を折曲げステーション(S3)の出口(OUT)に搬送する。
【0061】
本発明の折曲げステーション(S3)が、折曲げ操作を迅速且つ効率的に行うことができることは明らかである。これは、単一の操作で、段ボールブランクの2つの側方区域それぞれに存在する全ての補強フラップ及び折曲げタブが同時に、段ボールブランクの中央区域のそれぞれの部分の上に折り畳まれるからである;これは、コンベアの2つの側部に2つの折曲げバーが存在することによるものであり、2つの折曲げバーは、順次に連続して、コンベアに平行な回転軸の周りに作動可能である。
【0062】
さらに、折曲げステーション(S3)は、段ボールブランクの全ての可能な寸法に適合させることが可能である。これは、段ボールブランクの2つの側方区域に存在してコンベアの側部から突出する補強フラップ及び包囲フラップの実効位置及び幅に基づいて、2つの折曲げバーが相互に近付く又は遠ざかることができ、それらの位置を調整し、したがってコンベアからのそれらの距離を調整するからである。
【0063】
本発明によって提案される折曲げステーション(S3)の他の有利な好ましい特徴を以下に述べる。
【0064】
折曲げステーション(S3)は、コンベア(4)と第1の折曲げバー(61)との間で、コンベア(4)の第1の側部に配置された段ボールブランク(C)の第1の保定部材(45)、及びコンベアと第2の折曲げバー(62)との間で、コンベア(4)の第2の側部に配置された段ボールブランク(C)の第2の保定部材(46)を備える。
【0065】
第1の保定部材(45)及び第2の保定部材(46)が、コンベア(4)が段ボールブランク(C)を停止させる位置(Z)に対応する位置で、コンベア(4)に側方配置されて位置決めされ、コンベア(4)から特定の距離に位置され、コンベア(4)から側方に突出する段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の部分に当接し、第1の折曲げバー(61)及び第2の折曲げバー(62)の回転作動中にそれらの部分を制約することができ、2つの側方区域(SL1、SL2)の補強フラップ及び2つの折曲げタブを、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の関連の部分に折り畳む。
【0066】
特に、第1の保定部材(45)は、段ボールブランク(C)を保定するための一連の吸引機構(451)を設けられたプレート(450)を備え、プレート(450)は、コンベア(4)に平行に、且つ第1の折曲げバー(61)に平行に配置される。
【0067】
さらに、第2の保定部材(46)が、段ボールブランク(C)を保定するための一連の吸引機構(461)を設けられたプレート(460)を備え、プレート(460)が、コンベア(4)に平行に、且つ第2の折曲げバー(61)に平行に配置される。
【0068】
折曲げステーション(S3)の好ましい態様では、第1の折曲げバー(61)は、コンベア(4)に平行な第1の回転軸(V1)に従って第1の保定部材(45)のプレート(450)に蝶番状に取り付けられ、第2の折曲げバー(62)は、コンベア(4)に平行な第2の回転軸(V2)の周りで第2の保定部材(46)のプレート(460)に蝶番状に取り付けられる。
【0069】
折曲げステーション(S3)はさらに、第1の作動手段(610)を備え、第1の作動手段(610)は、第1の保定部材(45)に関して第1の回転軸(V1)の周りで第1の折曲げバー(61)を回転させるように作動して、折曲げ操作を行い、折曲げステーション(S3)はさらに、第2の作動手段(620)も備え、第2の作動手段(620)は、第2の保定部材(46)に関して第2の回転軸(V2)の周りで第2の折曲げバー(62)を回転させるように作動して、当該の折曲げ操作を行う。
【0070】
例えば、図面に示される好ましい実施形態によれば、第1の作動手段(610)は、その端部で第1の折曲げバー(61)に蝶番式に取り付けられた少なくとも1つの油圧式又は空気圧式ピストンを備えることができ、第2の作動手段(620)は、その端部で第2の折曲げバー(62)に蝶番式に取り付けられた少なくとも1つの油圧式又は空気圧式ピストンを備えることができる。
【0071】
特に有利な態様では、第1の保定部材(45)及び第2の保定部材(46)は、コンベア(4)の2つの側部に予め配設されて、垂直方向に沿って往復して可動及び並進可能であり、第1の保定部材(45)及び第2の保定部材(46)を、それらがコンベア(4)よりも低いレベルにある下側位置(Pi)(例えば図4Aを参照のこと)とそれらがコンベア(4)と同じレベルにある上側位置(Ps)(例えば図4Bを参照のこと)との間で移動させることができる。
【0072】
このようにして、コンベア(4)が作動されて、(例えば、入口(IN)から折曲げ操作が実施される位置(Z)まで、及び位置(Z)から出口(OUT)までの)段ボールブランク(C)を輸送及び移動するときに、第1の保定部材(45)及び第2の保定部材(46)が下側位置(Pi)に導かれ、コンベア(4)が段ボールブランク(C)を位置(Z)に停止させると、保定部材(45、46)は、上側位置(Ps)に上昇されて、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の部分に当接して制約し、したがって段ボールブランク(C)を制約することができ、上記折曲げ操作を行うための2つの折曲げバー(61、62)の作動を可能にする。
【0073】
折曲げステーション(S3)はまた、コンベア(4)の第1の側部に配置された第1の
フレーム(T1)、及び逆にコンベア(4)の第2の側部に配置された第2のフレーム(T2)を備える。
【0074】
第1の保定部材(45)及び第1の折曲げバー(61)、並びに第1の折曲げバー(61)の第1の作動手段(610)は、第1のフレーム(T1)に取り付けられ、前述したように互いに接続される。
【0075】
第2の保定部材(46)及び第2の折曲げバー(62)、並びに第2の折曲げバー(62)の第2の作動手段(620)は、第2のフレーム(T2)に取り付けられ、前述したように互いに接続される。
【0076】
特に、第1の保定部材(45)は、第1のフレーム(T1)によって支持された第1の鉛直摺動ガイド(30)に沿って往復して摺動して並進させることが可能であるように第1のフレーム(T1)に取り付けられる。
【0077】
これに関して、折曲げステーション(S3)は、第1の鉛直摺動ガイド(30)に摺動可能に取り付けられ、第1の保定部材(45)に接続された第1のキャリッジ(31)、及び第1の鉛直摺動ガイド(30)に沿って第1のキャリッジ(31)を移動させるための第1の移動機構(32)(例えば、一連の油圧式又は空気圧式ピストンによって構成される)を備える。
【0078】
それに対応して、第2の保定部材(46)は、第2のフレーム(T1)によって支持された第2の鉛直摺動ガイド(30)に沿って往復して摺動して並進されるように第2のフレーム(T2)に取り付けられる。
【0079】
第2の鉛直摺動ガイド(33)、及び第2の鉛直摺動ガイド(33)に沿って第2のキャリッジ(34)を移動させるための第2の移動手段(35)(例えば、一連の油圧式又は空気圧式ピストンによって構成される)に摺動可能に取り付けられた第2のキャリッジ(34)も存在する。
【0080】
折曲げステーション(S3)はさらに、水平摺動ガイド(48)を備え、水平摺動ガイド(48)は、コンベア(4)の下に、コンベア(4)に垂直に配置され、水平摺動ガイド(48)に、第1のフレーム(T1)及び第2のフレーム(T2)が摺動可能に取り付けられる;
【0081】
折曲げステーション(S3)はさらに、移動手段(9)を備え、移動手段(9)は、水平摺動ガイド(48)に沿って第1のフレーム(T1)及び第2のフレーム(T2)を並進及び移動させるように予め配設されて構成されて、第1のフレーム(T1)及び第2のフレーム(T2)を相互に近付ける又は遠ざける、すなわちコンベア(4)に近付ける又は遠ざけることが可能であり、コンベアの2つの側部から突出する段ボールブランク(C)の2つの側方区域(SL1、SL2)の実際の位置及び寸法に基づいて、2つの折曲げバー(61、62)の位置を調節する。
【0082】
移動手段(9)は、ループ巻きベルト(91)を備え、ループ巻きベルト(91)は、コンベア(4)の下に、コンベア(4)に対して横方向に且つ垂直に、並びに水平摺動ガイド(48)に平行に配置され;移動手段(9)がさらに、2つの反対の移動方向にループ巻きベルト(91)を作動させるためのモータ機構(90)を備え;移動手段(9)がさらに、第1の摺動要素(95)を備え、第1の摺動要素(95)が、水平摺動ガイド(48)と摺動可能に結合され、第1のフレーム(T1)とループ巻きベルト(91)との両方に制約され、移動手段(9)がさらに、第2の摺動要素(96)を備え、第2の摺動
要素(96)が、水平摺動ガイド(48)と摺動可能に結合され、第2のフレーム(T2)と上記のループ巻きベルト(91)との両方に制約される。
【0083】
特に、第1の摺動要素(95)は、ループ巻きベルト(91)の下側ブランチに拘束され、第2の摺動要素(96)は、ループ巻きベルト(91)の上側ブランチに拘束される。
【0084】
このようにして、一方向又は他方向へのモータ機構(90)によるループ巻きベルト(91)の作動及び移動により、第1のフレーム(T1)及び第2のフレーム(T2)を互いに近付ける又は遠ざけることが可能であり、それにより、2つのフレーム、したがって2つの折曲げバーをコンベアに近付ける又は遠ざけることが可能である。
【0085】
さらなる好ましい態様では、折曲げステーション(S3)は、第1の押圧器要素(15)を備え、押圧器要素(15)は、コンベア(4)の上に配置され、且つ2つの包囲フラップ(A1、A2)の中央部分(C3、C4)の当接要素(43、44)の間に位置される。
【0086】
第1の押圧器要素(15)は、コンベア(4)に対する上昇位置(図4Aを参照のこと)から可動であるように予め配設されて、コンベア(4)が段ボールブランク(C)を移動させて、段ボールブランク(C)を2つの折曲げバー(61、62)の間の位置(Z)で下側位置(図4Bを参照のこと)に位置決めできるようにし、下側位置で、第1の押圧器要素(15)が、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第1の部分(P1)に対して押圧されて、折曲げ操作を行うための2つの折曲げバー(61、62)の回転作動中に段ボールブランク(C)を平坦に且つコンベア(4)と接触するように保つ。
【0087】
段ボールブランク(C)での折曲げステーション(S3)の上流で、折曲げステーション(S3)の入口(IN)に供給される前に、補強フラップによって覆われるように成されている中央区域(SC)の部分に、及び/又は補強フラップ自体にも接着剤が塗布されて、相互の結合及び互いの接着を可能にする。
【0088】
これに関して、補強フラップと段ボールブランクの中央区域での関連の部分との接着及び結合を容易にする狙いで、折曲げステーション(S3)はさらに、第2の押圧器要素(16)及び第3の押圧器要素(17)を備え、第2の押圧器要素(16)及び第3の押圧器要素(17)は、特定の位置でコンベア(4)の上に配置され、それにより、段ボールブランク(C)が位置(Z)でコンベア(4)によって停止されるときに、第2の押圧器要素(16)は、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第3の部分(P3)及び第4の部分(P4)の上にあり、第3の押圧器要素(17)は、中央区域(SC)の第2の部分(P2)の上にあるようにする。
【0089】
第2の押圧器要素(16)及び第3の押圧器要素(17)は、コンベア(4)に対する上昇位置(図4A~4Dを参照のこと)と下側位置(例えば図4E及び4Fを参照のこと)との間で可動であり、下側位置で、第2の押圧器要素(16)及び第3の押圧器要素(17)が、中央区域(SC)の関連の部分の上に2つの折曲げバーによって折り畳まれた補強フラップを押圧し、事前に塗布されている接着物質によるそれらの相互結合を容易にする。
【0090】
本発明の折曲げステーション(S3)の好ましい態様では、第1の折曲げバー(61)は、少なくとも2つのフラップ(66、67)を備え、フラップ(66、67)は、関連の位置で第1の折曲げバー(61)に沿って互いに遠位に位置決めされて、折曲げ操作のための第1の折曲げバー(61)の回転作動中、第1の補強フラップ(R1)及びまた少なくとも第5の補強フラップ(R5)に当接して、中央区域(SC)の関連の部分(P2、P4)への折曲げを容易にする。
【0091】
同様に、第2の折曲げバー(62)は、少なくとも2つのフラップ(68、69)を備え、フラップ(68、69)は、関連の位置で第1の折曲げバー(61)に沿って互いに遠位に位置決めされて、折曲げ操作のための第2の折曲げバー(62)の回転作動中、第2の補強フラップ(R2)及びまた少なくとも第6の補強フラップ(R6)に当接して、中央区域(SC)の関連の部分(P2、P4)への折曲げを容易にする。
【0092】
しかし、2つの折曲げバーに存在するフラップは、段ボールブランクの2つの側方区域の2つの側方包囲フラップの中央部分に当接も衝突もしないように位置決めされて寸法を取られている。これは、側方包囲フラップを、上昇されて持ち上げられた位置で保たなければならないからである。
【0093】
図4Aにおいて、コンベア(4)は、2つの折曲げバー(61、62)の間の位置(Z)に段ボールブランク(C)を搬送して停止させている;2つの保定部材(45、46)は、コンベア(4)の下の位置(Pi)にある:作動手段(9)は、2つのフレーム(T1、T2)を互いに近付ける又は遠ざけるように作動させることができ、2つの折曲げバー(61、62)の位置を、コンベア(4)の2つの側部から突出する段ボールブランクの2つの側方区域(SL1、SL2)の実効寸法及び幅に合わせて調整する。
【0094】
図4Bにおいて、2つの保定部材(45、46)は、それらの位置(Ps)に上昇されており、関連の吸引機構は、コンベア(4)の側部から突出する段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の部分に当接して保定することができ、第1の押圧器要素(15)は、その下側位置に導かれ、下側位置において、第1の押圧器要素(15)は、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第1の部分(P1)に押圧されて、段ボールブランク(C)を平坦に且つコンベア(4)と接触するように保つ。
【0095】
図4Cにおいて、第2の折曲げバー(62)は、関連の回転軸の周りで回転するように作動されており、第2の補強フラップ(R2)を段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第2の部分(P2)の上に回転させて折り畳み、第2の側方包囲フラップ(A2)に存在する第3の折曲げタブ(a3)を中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部の上に回転させて折り畳み、第4の補強フラップ(R4)を第3の部分(P3)の上に回転させて折り畳み、第6の補強フラップ(R6)を中央区域(SC)の第4の部分(P4)の上に回転させて折り畳み、第2の側方包囲フラップ(A2)の中央部分(C4)は、当接要素(44)に当接して、上昇位置で維持される。
【0096】
図4Dにおいて、第1の折曲げバー(61)は、関連の回転軸の周りで回転するように作動されており、第1の補強フラップ(R1)を段ボールブランク(C)の中央区域(SC)の第2の部分(P2)の上に回転させて折り畳み、第1の側方包囲フラップ(A1)に存在する第1の折曲げタブ(a1)を中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部の上に回転させて折り畳み;第3の補強フラップ(R3)を第3の部分(P3)の上に回転させて折り畳み、第5の補強フラップ(R5)を中央区域(SC)の第4の部分(P4)の上に回転させて折り畳み、第1の側方包囲フラップ(A1)の中央部分(C3)は、当接要素(44)に当接して、上昇位置で維持される。
【0097】
図4Eにおいて、第2の押圧器要素(16)及び第3の押圧器要素(17)は、それらの下側位置に導かれ、中央区域(SC)の関連の部分の上で、2つの折曲げバーによって折り畳まれた補強フラップに押圧されて維持されて、事前に塗布されている接着剤によるそれらの相互結合を容易にする。
【0098】
図4Fにおいて、2つの折曲げバーが、前の方向とは反対方向に関連の回転軸の周りで回転するように作動されて、段ボールブランクから距離を空けられる。
【0099】
図4Gにおいて、コンベア(4)が作動されて、上記のようにして一部折り畳まれた段ボールブランク(C)を、段ボールステーション(S3)の出口(OUT)に移送及び輸送する。
【0100】
図2A及び2Bにおいて、上から及び横から見た関連の図で前に示したように、本発明の段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を包装するための機械(100)のレイアウトが示されており、機械(100)は、前述した折曲げステーション(S3)を備える。
【0101】
図2C及び図2Dは、一連の略図において、包装機(100)が実施する様々な操作を概略的に示し、段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートを得ることから始まり、その段ボールシートを処理して、包装用の段ボールブランクを得て、さらに、物品を包装するために段ボールブランクをラッピングする操作、及び包装された物品を中に含む閉じた段ボール箱を得る操作を示す。
【0102】
特に、図2Cは、一連の略図で、本発明の機械のいくつかの主な操作ステップを示しており、図2Dは、段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートから始まって、段ボール箱の中に物品を包装するために機械(100)が実施する全ての操作ステップの完全な連続を示しており、これらの操作は、切断された段ボールシートから始めて、図1に示されるような段ボールブランク(C)を実現し、段ボールブランクを物品の周りに折り畳んで物品を包装し、物品を段ボール箱の中に閉じることを含む。
【0103】
図2C及び2Dでの一連の略図で示される操作シーケンスは、異なる形状及び寸法の2つの物品の包装を参照して示されており、したがって、それら2つの場合に得られる段ボールブランク及び最終的な箱はどちらも、異なる形状及び寸法を有する。
【0104】
これはまた、本発明の機械(100)が、物品の寸法に関係なく、適当な段ボール箱の中に物品を包装して閉じることができる様子を示すためのものでもある。すなわち、機械(100)は、物品の実効寸法に基づいて包装用の段ボールを実現して、半製品を物品の周りに折り畳み、包装されて梱包された物品を中に含む適当な箱を得ることができる。
【0105】
機械(100)は、以下のものを備える:
-機械(100)は、貯蔵部(M)を備え、貯蔵部(M)に、段ボールの連続ストリップ(S)が、ファンフォールド(SF)を形成するように蛇腹式に折り畳まれて予め配されており;
-機械(100)はさらに、段ボールの連続ストリップ(S)からの段ボールシート(F)の区分化ステーション(S1)を備え、区分化ステーション(S1)は、貯蔵部(M)の下流に位置され、ファンフォールド(SF)から巻き解かれた段ボールの連続ストリップ(S)が、前進方向(w)で送給及び前進され、切断されて、段ボールシート(F)が得られ、同時に、横方向折目線(T4)が、段ボールの連続ストリップ(S)での切断縁部に平行に実現され;
-機械(100)はさらに、区分化ステーション(S1)の下流にある折目線形成ステーション(S1)を備え、折目線形成ステーション(S1)に、区分化ステーション(S1)から来た切断された段ボールシート(F)が送給され、その段ボールシート(F)に、2つの長手方向折目線(L1、L2)が実現されて、段ボールシート(F)において、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別し;さらに、3つの横方向折目線(T1、T2、T3)が実現され、中央区域(SC)において、区分化ステーション(S1)で前に実現されている折目線(T4)と共に、5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を識別し、2つの側方区域(SL1、SL2)の段ボールシートの部分に、2対の長手方向折り線(a、b)、(c、d)が第1の部分(P1)の側面に形成され、これらの長手方向折り線(a、b)、(c、d)が、2つの側方折曲げフラップ(A1、A2)の第1の折曲げタブ(a1)、第2の折曲げタブ(a2)、第3の折曲げタブ(a3)、及び第4の折曲げタブ(a4)を識別し、それらの折曲げタブから、段ボール箱の第3の側方閉止壁(C3)及び第4の側方閉止壁(C4)が得られる。
【0106】
折目線形成ステーション(S1)において、長手方向折目線(L1、L2)及び横方向折目線(T1、T2、T3)は、包装すべき物品の実効寸法に応じて実現され、特に、物品の底面(幅L、長さl)の寸法及び物品の側面の高さ(H)の寸法に応じて実現される。
【0107】
特に、例えば、2つの長手方向折目線(L1、L2)は、物品の底面の長さ(L)に等しい相互距離で形成され、第1の横方向折目線(T1)は、物品の第1の側面の高さ(H)に対応する段ボールシートの第1の横方向縁部(B1)(折目線形成ステーションへの送込み方向に対して上流の縁部)からの距離で形成され、第2の横方向折目線(T2)は、物品の底面の幅(l)に基づく第1の横方向折目線(T1)からの距離で形成され、第3の横方向折目線(T3)は、第1の側面とは反対側の物品の第2の側面の高さ(H)に対応する第2の折目線(T2)からの距離で形成され、且つ物品の上面の幅(L)に対応する第4の横方向折目線(T4)からの距離で形成され、第4の横方向折目線(T4)は、区分化ステーション(S1)で前に実現されている折目線(T4)に対応する。
【0108】
段ボールの連続ストリップ(S)からの段ボールシート(F)の上記の区分化ステーション(S1)は:コンベア面(1)を備え、コンベア面(1)は、ファンフォールド(SF)から巻き解かれた段ボールの連続ストリップ(S)を載置して受け取ることが可能であるように予め配設され、区分化ステーション(S1)はさらに、搬送手段(2)を備え、搬送手段(2)は、段ボールの連続ストリップ(S)をコンベア面(1)に沿って前進方向(w)に前進させ、段ボールの連続ストリップ(S)を停止させて、その切断を可能にし、区分化ステーション(S1)はさらに、区分化グループ(3)を備え、区分化グループ(3)は、コンベア面(1)の上に予め配設されて、段ボールシート(F)を段ボールの連続ストリップ(S)から区分化して切断し、同時に、(段ボールシートでの第4の折目線(T4)を構成する)切断縁部の近位に折目線(T4)を実現する。
【0109】
折目線形成ステーション(S1)は、以下のものを備える(図2A、2B):
折目線形成ステーション(S1)は、第1の折目線形成手段(51)を備え、第1の折目線形成手段(51)は、段ボールシート(F)に2つの長手方向折目線(L1、L2)を実現するように予め配設され、長手方向折目線(L1、L2)が、前進方向に平行であり、且つ段ボールシート(F)の長手方向縁部(BL)に平行であり、梱包すべき物品の底面の長さ(L)に対応する距離だけ互いに離隔されて、段ボールシート(F)において、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別する(例えば、図2Dで左から3番目の略図を参照のこと);
折目線形成ステーション(S1)は、第2の折目線形成手段(52)を備え、第2の折目線形成手段(52)は、中央区域(SC)に3つの横方向折目線(T1、T2、T3)を実現するように予め配設され、横方向折目線(T1、T2、T3)が、互いに平行であり、且つ離隔されており、中央区域(SC)において、(区分化ステーション(S1)に実現された折目線(T4)である)第4の折目線(T4)と共に、上述した5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を以下のように識別する(図1、及び図2Dでの左から4番目の略図を参照のこと)。
【0110】
包装すべき物品の底面に対応する寸法を有する、第1の横方向折目線(T1)と第2の横方向折目線(T2)との間の第1の部分(P1);
物品の第1の側面に対応する寸法を有する、段ボールシート(F)の第1の横方向縁部(B1)と第1の横方向折目線(T1)との間の第2の部分(P2);
第1の側面とは反対側の物品の第2の側面に対応する寸法を有する、第2の横方向折目線(T2)と第3の横方向折目線(T3)との間の、第1の部分(P1)に隣接する第3の部分(P3);
物品の上面に対応する寸法を有する、第3の折目線(T3)と(上述したように、区分化ステーション(S1)に実現されている折目線(T4)である)第4の折目線(T4)との間の第4の部分(P4);及び
段ボール箱の閉止/開放タブ(AC)を構成する、第4の横方向折目線(T4)を越えて段ボールシート(F)の第2の横方向縁部(B2)までの段ボールシートの材料のストリップによって構成された第5の部分(P5)。
【0111】
特に、第2の折目線形成手段(52)は、段ボールシート(F)の一方の長手方向縁部(BL)から他方の長手方向縁部(BL)への3つの横方向折目線(T1、T2、T3)を実現するように予め配設され、それにより、横方向折目線はまた、段ボールシート(F)の2つの側方区域(SL1、SL2)にも関わる。
【0112】
最後に、折目線形成ステーション(S1)はさらに、第3の折目線形成手段(53)を備え、第3の折目線形成手段(53)は、2つの側方区域(SL1、SL2)の段ボールシート(F)の部分において、第1の部分(P1)の側面で、複数対の長手方向折り線(a、b)、(c、d)を実現するように予め配設され、これらの対は、2つの折目線(L1、L2)に平行であり、第1の部分(P1)と同じ幅方向の広がりを有する。
【0113】
この機械はさらに、折目線形成ステーション(S1)の下流にある横方向切断ステーション(S2)を備え、横方向切断ステーション(S2)に、段ボールシート(F)が、長手方向折目線(L1、L2)及び横方向折目線(T1、T2、T3、T4)、並びに複数対の折り線(a、b)、(c、d)を有して前進方向に送給され、横方向切断ステーション(S2)において、2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれについて、4つの横方向カットが、段ボールシート上で、4つの横方向折目線(T1;T2、T3、T4)でそれぞれ関連の横方向折目線に形成される。
【0114】
横方向切断ステーション(S2)は、上述したように、その出口に、前に例示して図1に図示したような包装用の段ボールブランク(C)を提供し、すなわち、中央区域(SC)に5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)、2つの側方区域(SL1、SL2)にある6つの補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)及び2つの側方包囲フラップ(A1、A2)を有する段ボールブランクを提供する(図2C及び2Dも参照のこと)。
【0115】
横方向切断ステーション(S2)は、切断手段(41、42)を備え、切断手段(41、42)は、例えば、段ボールシート(F)の両側に配置された2対の回転切断ダイ(41、42)によって構成されて、4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)で、段ボールシート(F)の2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれに関して4つの横方向カット(I1、I2、I3、I4)を行い:第2の部分(P2)の2つの端部に、第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)が得られ;第1の部分(P1)の2つの端部に、第1の側方包囲フラップ(A1)及び第2の側方包囲フラップ(A2)が得られ、第1の側方包囲フラップ(A1)が、第1の対の長手方向折り線(a、b)を含み、第1の対の長手方向折り線(a、b)が、第1の折り線(a)と第1の長手方向折目線(L1)との間の第1の折曲げタブ(a1)、折り線(b)と第1の包囲フラップ(A1)の縁部との間の第2の折曲げタブ(a2)、及び2つの長手方向折り線(a、b)の間の中央部分(C3)を識別し、第2の側方包囲フラップ(A2)が、第2の対の長手方向折り線(c、d)を含み、第2の対の長手方向折り線(c、d)が、折り線(c)と第2の長手方向折目線(L2)との間の第3の折曲げタブ(a3)、折り線(d)と第2の包囲フラップ(A2)の縁部との間の第4の折曲げタブ(a4)、及び2つの長手方向折り線(c、d)の間の中央部分(C4)を識別し;第3の部分(P3)の2つの端部に、第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)が得られ;第4の部分(P4)の2つの端部に、第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)が得られ;第4の横方向折目線(T4)と第2の横方向縁部(B2)との間に、段ボール箱を閉じるためのタブ(AC)を形成して、横方向切断ステーション(S2)の出口に、物品を梱包するための段ボールブランク(C)を提供する。
【0116】
この横方向切断ステーション(S2)の下流に、機械(100)はさらに、段ボールブランクから得られた箱の中への物品の包装を実現するのに必要な段ボールブランク(C)に対する操作を行うための連続する一連のワークステーションを備える。
【0117】
詳細には、横方向切断ステーション(S2)の下流に、機械(100)は、互いに順次に以下のものを含む。前に述べた折曲げステーション(S3)と同様に実現された第1の折曲げステーション(S3)、包装すべき物品の送給ステーション(S3)、物品の周りでの段ボールブランクの部分的な折曲げのための第2の折曲げステーション(S4)、及び物品の周りでの段ボールブランクの最終的な折曲げのための閉止ステーション(S5)。それにより、完全に梱包されて包装された物品を中に含む閉じた段ボール箱が得られる(図2A、2Bを参照のこと)。
【0118】
前述した第1の折曲げステーション(S3)は、前に述べた折曲げステーション(S3)と同様に実現され、横方向切断ステーション(S2)の下流に配置され、第1の折曲げステーション(S3)に、段ボールブランク(C)が前進方向で送給され、第1の折曲げステーション(S3)で、段ボールブランク(C)が停止され、同時に、すなわち単一操作で:
中央区域(SC)の第2の部分(P2)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)を折り畳み、第1の側方閉止壁(C1)を得て;
中央区域(SC)の第3の部分(P3)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)を折り畳み、第2の側方閉止壁(C2)を得て;
中央区域(SC)の第4の部分(P4)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)を折り畳み、上側閉止壁(PS)を得て;
第1の長手方向折目線(L1)に沿って、第1の側方包囲フラップ(A1)の第1の折曲げタブ(a1)を折り畳み、中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第1の包囲フラップ(A1)の中央部分(C3)を上昇位置に残し、第3の側方閉止壁(C3)を画定し、
第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第2の側方包囲フラップ(A2)の第3の折曲げタブ(a3)を折り畳み、中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第2の側方包囲フラップ(A2)の中央部分(C4)を上昇位置に残して、第4の側方閉止壁(C4)を画定する
図1A図2Cでの左から5番目の略図、及び図2Dでの左から7番目の略図を参照のこと)。
【0119】
上記のように、これらの折曲げ操作は、段ボールブランクで、互いに同時に、すなわち単一のアクションで前述したように行われ、したがって、非常に高速且つ迅速であり、段ボールブランクに関する必要な休止時間が真に短くなる。
【0120】
第1の折曲げステーション(S3)の出口で、段ボールブランク(C)は、そこに形成された、第1の側方閉止壁(C1)、第2の側方閉止壁(C2)、上側閉止壁(PS)を有し、これらの壁は全て、互いに折り畳まれて一部重畳される補強フラップにより補強構造を有し、段ボールブロックの第1の部分(P1)と同じ平面上にある。一方、第3の側方閉止壁(C3)及び第4の側方閉止壁(C4)は、第1の部分(P1)の上方への第1の折曲げタブ(a1)及び第3の折曲げタブ(a3)の折曲げ後、すでに部分的に起立され、中央部分(P1)に関して折り畳まれている。段ボールブランクは、図2Cで左側から5番目の略図で示され、図1Bにも示される形状を有している。
【0121】
この第1の折曲げステーション(S3)の下流で、機械(100)は、梱包すべき物品の送給ステーション(S3)を備え(図2A、2B、及び2Dを参照のこと)、送給ステーション(S3)で、梱包すべき物品は、段ボールブランク(C)の第1の部分(P1)に乗せられて載置され(図2D)、第1の側面が第1の側方閉止壁(C1)に面し、第1の側面と反対側の第2の側面が第2の側方閉止壁(C2)に面し、最初の2つの側面に対して横方向の第3の側面が第3の側方閉止壁(C3)に面し、第3の側面とは反対側の第4の側面が第4の側方閉止壁(C4)に面する。
【0122】
この点で、機械(100)はさらに、物品の挿入ステーション(S3)の下流に、第2の折曲げステーション(S4)を備え、第2の折曲げステーション(S4)に向けて、第1の部分(P1)に物品が載置されている段ボールブランク(C)が前進方向に送給されて前進される。
【0123】
第2の折曲げステーション(S4)において、段ボールブランク(C)は、前進方向に前進され、同時に段ボールブランク(C)は運動中である(例えば、図2Cの最後から3番目の略図、又は図2Dの最後から3番目の、側面を起立された2つの略図の対を参照のこと):
第3の側方閉止壁(C3)を第1の折曲げタブ(a1)から分離する折目線(a)に沿って第3の側方閉止壁(C3)が折り畳まれて、物品の第3の側面を覆い、第2の折曲げタブ(a2)を第3の側方閉止壁(C3)から分離する折目線(b)に沿って第2の折曲げタブ(a2)が折り畳まれて、第2の折曲げタブ(a2)を物品の上面の一部に重畳し、
第4の側方閉止壁(C4)を第3の折曲げタブ(a3)から分離する折目線(c)に沿って第4の側方閉止壁(C4)が折り畳まれて、物品の第4の側面を覆い、第4の折曲げタブ(a4)を第4の側方閉止壁(C4)から分離する折目線(d)に沿って第4の折曲げタブ(a4)が折り畳まれて、第4の折曲げタブ(a4)を物品の上面の一部に重畳する。
【0124】
前述したように、これらの折曲げ操作は、前進方向に沿って段ボールブランクを前進させることによって行われ、これらの折曲げ操作が完了するとすぐに、機械(100)は、物品の上面に折り畳まれた第2の折曲げタブ(a2)及び第4の折曲げタブ(a4)に接着剤を塗布する。
【0125】
機械(100)はまた、やはり第2の折曲げステーション(S4)において、接着剤が塗布された後、段ボールブランクを停止させることを含み(例えば、図2の最後から2番目の略図、又は図2Dの最後から2番目の2つの略図の対を参照のこと):
機械(100)はさらに、第2の側方閉止壁(C2)を第2の横方向折目線(T2)に関して回転させて、物品が載置されている第1の部分(P1)に関して第2の側方閉止壁(C2)を折り畳み(例えば90°だけ折り畳まれ)、最終的に第2の側方閉止壁(C2)が物品の第2の側面を覆うようにすることを含む。
機械(100)はさらに、次いで、引き続いて、上側閉止壁(PS)を第3の横方向折目線(T3)に関して回転させて、上側閉止壁(PS)を第2の側方閉止壁(C2)に関して折り畳み(例えば90°だけ折り畳まれ)、最終的に上側閉止壁(PS)が物品の上面を覆うようにすることを含む。
【0126】
この目的で、機械(100)は、この第2の折曲げステーション(S4)に以下のものを備える(図2A、2Bを参照のこと):
機械(100)は、第1の折曲げ手段(71)を備え、第1の折曲げ手段(71)は、第3の側方閉止壁(C3)を第1の折曲げタブ(a1)から分離する折り線(a)に関して第3の側方閉止壁(C3)を回転させて、第3の側方閉止壁(C3)を折り畳み、最終的に第3の側方閉止壁(C3)が物品の第3の側面を覆うようにし、且つ第2の折曲げタブ(a2)を第3の側方閉止壁(C3)から分離する折目線(b)に関して第2の折曲げタブ(a2)を回転させて、第2の折曲げタブ(a2)を折り畳み、最終的に第2の折曲げタブ(a2)を物品の上面の一部に重畳するようにし;
機械(100)はさらに、第2の折曲げ手段(72)を備え、第2の折曲げ手段(72)は、第4の側方閉止壁(C4)を第3の折曲げタブ(a3)から分離する折目線(c)に関して第4の側方閉止壁(C4)を回転させて、第4の側方閉止壁(C4)を折り畳み、最終的に第4の側方閉止壁(C4)が物品の第4の側面を覆うようにし、且つ第4の折曲げタブ(a4)を第4の側方閉止壁(C4)から分離する折目線(d)に関して第4の折曲げタブ(a4)を回転させて、第4の折曲げタブ(a4)を折り畳み、最終的に第4の折曲げタブ(a4)を物品の上面の一部に重畳するようにし;
機械(100)はさらに、接着剤を塗布するための手段(73)を備え、接着剤を塗布するための手段(73)は、物品の上面に折り畳まれている第2の折曲げタブ(a2)及び第4の折曲げタブ(a4)に接着剤を塗布するように予め配設され;
機械(100)はさらに、接着剤を塗布するための手段(73)が接着剤を塗布した後に段ボールブランク(C)を阻止して停止させるためのブロック手段(74)を備え、
機械(100)はさらに、第2の横方向折目線(T2)に関して第2の側方閉止壁(C2)を回転させるための第3の折曲げ手段(75)を備え、物品が載置されている第1の部分(P1)に関して第2の側方閉止壁(C2)を折り畳み、最終的に第2の側方閉止壁(C2)が物品の第2の側面を覆うようにし、
機械(100)はさらに、引き続いて、第2の側方閉止壁(C2)の折曲げ後に、第3の横方向折目線(T3)に対して上側閉止壁(PS)を回転させるための第4の折曲げ手段(76)を備え、上側閉止壁(PS)を第2の側方閉止壁(C2)に関して折り畳み、最終的に上側閉止壁(PS)が物品の上面を覆うようにし、したがって、第2の折曲げステーション(S4)からの出口で、梱包された物品を中に含む一部閉じられた段ボール箱(SCA)を提供する。
【0127】
この時点で、物品は、折り畳まれた段ボールブランク及びほぼ完成した包装箱にほぼ完全に包まれている。
【0128】
したがって、機械(100)は、上述したように物品の周りに一部折り畳まれた段ボールブランク(C)を、第2の折曲げステーション(S4)の下流に位置する最終閉止ステーション(S5)に移送し、最終閉止ステーション(S5)で、段ボールブランクが停止され、第1の側方閉止壁(C1)が、第1の横方向折目線(T1)に関して回転され、第1の部分(P1)に関して(例えば90°だけ)折り畳まれて、それにより、第1の側方閉止壁(C1)が物品の第1の側面を覆うようになる;第1の側方閉止壁(C1)の折曲げと同時に、第1の側方閉止壁(C1)の上部に接着剤が塗布される(図2Dの最後の2つの略図の対の左側の略図を参照のこと)。
【0129】
最後に、これらの操作の完了後、機械(100)は、依然として最終閉止ステーション(S5)に段ボールブランクを静止させたまま、第4の横方向折目線(T4)に関して閉止タブ(AC)を回転させ、第1の側方閉止壁(C1)の上部に向けて上壁(PS)に関して閉止タブ(AC)を(例えば90°だけ)折り畳み、閉止タブ(AC)を第1の側方閉止壁(C1)の上部に接着し、包装された物品を中に含む段ボール箱の閉止を完了する(図2Cの最後の略図及び図2Dの2つのさらなる略図の対の右側の略図を参照のこと)。
【0130】
この目的で、機械(100)は、この最後の閉止ステーション(S5)において、以下のものを備える(図2A、2Bを参照のこと):
機械(100)は、段ボール箱(SCA)を停止させるように作動可能なストップ手段(8)を備え;
機械(100)はさらに、第5の折曲げ手段(81)を備え、第5の折曲げ手段(81)は、第1の横方向折目線(T1)に関して第1の側方閉止壁(C1)を回転させるために箱(SCA)が停止された後に作動されるように予め配設され、物品が載置されている第1の部分(P1)に関して第1の側方閉止壁(C1)を折り畳み、第1の側方閉止壁(C1)が物品の第1の側面を覆うようにし;
機械(100)はさらに、接着剤塗布機構(82)を備え、接着剤塗布機構(82)は、第5の折曲げ手段(81)に機能的に関連付けられ、第1の側方閉止壁(C1)が第5の折曲げ手段(81)によって物品の第1の側面に向けて折り畳まれる間に第1の側方閉止壁(C1)の一部に接着剤を塗布するように予め配設され、
機械(100)はさらに、第6の折曲げ手段(83)を備え、第6の折曲げ手段(83)は、第4の横方向折目線(T4)に関して閉止タブ(AC)を回転させ、閉止タブ(AC)を、上壁(PS)に関して、接着剤が塗布されている第1の側方閉止壁(C1)の上側部分に向けて折り畳むように作動可能であり、閉止タブ(AC)を第1の側方閉止壁(C1)の上側部分に接着して、物品が中に梱包されている段ボール箱(SCA)の閉止を完了し、そのようにして、最終閉止ステーション(S5)の出口で、梱包された物品を中に含む完全に閉じられた段ボール箱(SCA)を提供する。
【0131】
次いで、機械100は、包装された物品を中に含む段ボール箱を最終閉止ステーション(S5)の出口に移送し、それにより、段ボール箱を収集し、注文品の管理及び発送のためのステーションに向けることができる。
【0132】
機械(100)はさらに、横方向切断ステーション(S2)と第1の折曲げステーション(S3)との間に、切落しステーション(S2)も備え、切落しステーション(S2)において、段ボールブランクを長手方向縁部に沿って切り落とすことができ、補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)の幅を第2の部分(P2)、第3の部分(P3)、及び第4の部分(P4)の実効寸法に適合させ、それにより、補強フラップをそれらの部分の上に効果的に折り畳み、互いに少なくとも一部重畳させることができ、2つの側方折曲げフラップ(A1、A2)の幅を物品の第3の側面及び第4の側面の実効寸法に適合させる。
【0133】
機械(100)はまた、やはり横方向切断ステーション(S2)と第1の折曲げステーション(S3)との間で、切落しステーション(S2)の下流に、接着剤塗布ステーション(S2**)を備え、接着剤塗布ステーション(S2**)は、少なくとも補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)に、及び/又は後続の第1の折曲げステーション(S3)において補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)を折り畳んで重ねなければならない第2の部分(P2)、第3の部分(P3)、及び第4の部分(P4)に、接着剤を塗布するための手段を備える。
図1
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G