IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社セガの特許一覧

<>
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図1
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図2
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図3
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図4
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図5
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図6
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-26
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220127BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20220127BHJP
   A63F 13/497 20140101ALI20220127BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20220127BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20220127BHJP
【FI】
G06Q30/02 310
A63F13/35
A63F13/497
A63F13/79 500
A63F13/795
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017101983
(22)【出願日】2017-05-23
(65)【公開番号】P2018197932
(43)【公開日】2018-12-13
【審査請求日】2020-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100080953
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 克郎
(72)【発明者】
【氏名】本池 哲
(72)【発明者】
【氏名】石川 伸
(72)【発明者】
【氏名】郡司 英夫
(72)【発明者】
【氏名】岡林 芳弘
(72)【発明者】
【氏名】松下 佳樹
【審査官】安田 勇太
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-123560(JP,A)
【文献】特開平09-215848(JP,A)
【文献】特開2015-226634(JP,A)
【文献】特開2016-187448(JP,A)
【文献】特開2008-250711(JP,A)
【文献】特開2004-329948(JP,A)
【文献】特開2014-239727(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0220854(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0013294(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -99/00
A63F 13/35
A63F 13/497
A63F 13/79
A63F 13/795
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づき、特定のプレイヤについて前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、
を備え、
前記予測手段は、前記将来の行動として、特定のプレイヤについて前記店舗への来店を予測し、
前記予測手段の予測により得られた予測結果に応じて対応処理する対応処理手段を更に備える、
情報処理装置。
【請求項2】
店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づき、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、
を備え、
前記予測手段は、前記将来の行動として、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗への来店を予測し、
前記予測手段の予測により得られた予測結果に応じて対応処理する対応処理手段を更に備え、
前記対応処理手段は、前記予測結果が前記来店を示す場合、前記特定のプレイヤ又は前記特定のプレイヤ層がゲームを開始するための準備処理を実行する、
情報処理装置。
【請求項3】
店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づき、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、
を備え、
前記予測手段は、前記将来の行動として、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗への来店を予測し、
前記予測手段の予測により得られた予測結果に応じて対応処理する対応処理手段を更に備え、
前記対応処理手段は、前記予測結果が前記来店を示す場合、前記特定のプレイヤ又は前記特定のプレイヤ層による過去のプレイが記録されたリプレイ映像を出力する、
情報処理装置。
【請求項4】
店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づき、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、
を備え、
前記予測手段は、前記将来の行動として、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗への来店を予測し、
前記予測手段の予測により得られた予測結果に応じて対応処理する対応処理手段を更に備え、
前記対応処理手段は、前記予測結果が前記特定のプレイヤの来店を示す場合、前記特定のプレイヤ、及び、前記店舗に既に居るプレイヤの何れか一方から他方に対して対戦リクエストを通知する、
情報処理装置。
【請求項5】
店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づき、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、
を備え、
前記予測手段は、前記将来の行動として、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗への来店を予測し、
前記予測手段の予測により得られた予測結果に応じて対応処理する対応処理手段を更に備え、
前記対応処理手段は、前記予測結果が前記特定のプレイヤの来店を示す場合、前記特定のプレイヤと前記店舗内のプレイヤとの間の関係性を取得し、前記関係性に応じて、前記特定のプレイヤ及び前記店舗内のプレイヤの少なくとも一方に対して前記関係性を通知する、
情報処理装置。
【請求項6】
店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づき、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、
を備え、
前記予測手段は、前記将来の行動として、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗への来店を予測し、
前記予測手段の予測により得られた予測結果に応じて対応処理する対応処理手段を更に備え、
前記対応処理手段は、前記予測結果が前記特定のプレイヤの来店を示す場合、前記店舗内のプレイヤが居る座席の周囲の座席を提案する提案情報を前記特定のプレイヤに通知する、
情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータを、
店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、
前記関連情報に基づき、特定のプレイヤについて前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、
として機能させるプログラムであって、
前記予測手段は、前記将来の行動として、特定のプレイヤについて前記店舗への来店を予測し、
前記予測手段の予測により得られた予測結果に応じて対応処理する対応処理手段を更に備える、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、店舗における現在の店舗状況をサーバが管理し、当該サーバから携帯端末に送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-108649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ゲーム装置が設置された店舗においても、この特許文献1に記載の技術を適用することが考えられる。しかしながら、プレイヤが、現在の店舗状況を確認して、混雑している、友人がいない等、その店舗状況がプレイヤの望まない状況であると、当該プレイヤの来店意欲や在店意欲が下がる場合もある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレイヤの来店意欲や在店意欲を高めることができる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する取得手段と、前記関連情報に基づき、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について前記店舗に関する将来の行動を予測する予測手段と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について店舗に関する将来の行動の予測結果を得ることができる。これにより、プレイヤが、現在の店舗状況では店舗に行かない或いは残らないような場合でも、予測結果、すなわち、特定のプレイヤや特定のプレイヤ層の店舗に関する将来の行動を知らせることで、プレイヤに対して、特定のプレイヤが来店するのであれば店舗に来店してみよう或いは残ってみようという意欲(来店意欲や在店意欲)を高めることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、プレイヤの来店意欲や在店意欲を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本実施形態に係る情報処理装置としてのサーバ装置を含む管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、図1に示すサーバ装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、図3に示す閲覧履歴の一例を説明するための図である。
図5図5は、管理システムが実行する予約情報の閲覧処理の流れを示すフローチャートである。
図6図6は、管理システムの特にサーバ装置が実行する予測処理の流れを示すフローチャートである。
図7図7は、管理システムが実行する、予測結果の出力処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0011】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理装置としてのサーバ装置10を含む管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。管理システム1は、図示のように、サーバ装置10と、店舗16の内(以下、「店舗内」と称す。)に設置された一又はゲーム装置12と、複数の端末装置14等の装置を備える。
【0012】
管理システム1は、各装置10~14を用いて、(1)ゲーム装置12の予約情報をプレイヤに閲覧させる閲覧処理や、(2)特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について店舗16に関する将来の行動を予測する予測処理、(3)予測処理の予測により得られた予測結果を出力する出力処理等を実行する。
【0013】
ここで、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層に関する将来の行動としては、店舗16への来店や、店舗16内での各種行動、店舗16から店舗外への退出等が挙げられる。店舗16内での各種行動としては、特定のゲーム装置12をプレイすることや、他のプレイヤと対戦することや、閾値以上の遊戯価値を支払うこと等が挙げられる。
また、特定のプレイヤとは、氏名や住所、ID、最上級者や、最も有名人等で、一義的に定まる一人の人物である。特定のプレイヤ層とは、互いに同じ特定の属性を有したプレイヤ同士で構成された層である。例えば、プレイヤ層としては、例えば、男性と女性を区分する層、ゲームの初心者と中級者と上級者を区別する層、プレイヤの年齢で区別する層、有名人か一般人か要注意人物かを区別する層等が挙げられ、特定のプレイヤ層としては、男性という属性を有したプレイヤの層、上級者という属性を有したプレイヤの層等が挙げられる。
【0014】
サーバ装置10は、例えば店舗内に設置されている。サーバ装置10は、例えばイントラネットやインターネット等の通信ネットワークNTを介して、店舗内のゲーム装置12や端末装置14と通信可能に構成されている。サーバ装置10は、ゲーム装置12の予約を管理する機能と、特定のプレイヤについて店舗16への来店を予測する機能等を備える。
【0015】
ゲーム装置12は、当該ゲーム装置12に対応する、現金やメダル等の遊戯価値を支払ったプレイヤに対して、ゲームを提供するものである。ゲーム装置12は、通信ネットワークNTを介して、サーバ装置10と通信可能に構成されている。
【0016】
端末装置14は、プレイヤ(現在はまだゲームをプレイしていないが、将来においてゲーム装置12でゲームをプレイする可能性がある者を含む。)が所有する端末である。端末装置14は、通信ネットワークNTを介して、サーバ装置10と通信可能に構成されている。プレイヤは、端末装置14を利用して、サーバ装置10と通信することで、ゲーム装置12の予約情報を確認したり、サーバ装置10による予測結果を確認したりすることができる。
【0017】
<ハードウェア構成>
図2は、図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図示のように、サーバ装置10は、ハードウェア構成として、制御装置30と、通信装置36と、記憶装置38と、を備える。制御装置30は、CPU32及びメモリ34を主に備える。
【0018】
制御装置30では、CPU32がメモリ34或いは記憶装置38等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能実現手段として機能する。この機能実現手段の詳細については後述する。
【0019】
通信装置36は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置36は、例えば、ゲーム装置12や端末装置14との間で各種の情報を送受信する。
【0020】
記憶装置38は、ハードディスク等で構成される。記憶装置38は、制御装置30における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0021】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。
【0022】
また、図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。
【0023】
---機能的な構成---
図3は、図1に示すサーバ装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図示のように、サーバ装置10は、記憶手段100と、閲覧受付手段110と、予約受付手段112と、取得手段114と、予測手段116と、出力手段118、対応処理手段120等の機能手段を備える。記憶手段100は、一又は複数の記憶装置38で実現される。その他の機能手段は、制御装置30がプログラムを実行することにより実現される。
【0024】
記憶手段100には、例えば、予約情報テーブル100Aと、閲覧履歴テーブル100Bと、予測結果テーブル100D等が記憶される。
【0025】
予約情報テーブル100Aには、一又は複数の予約情報が記述されている。この予約情報は、例えば、予約者の識別情報(ID)と、予約日時と、予約対象である特定のゲーム装置12の識別情報と、を含む。なお、予約対象はゲーム装置12でなく、店舗16そのものであってもよい。
【0026】
閲覧履歴テーブル100Bには、例えば、店舗16に設置されたゲーム装置12に関連する関連情報が閲覧されたことを示す閲覧情報の履歴が記述されている。関連情報は、ゲーム装置12に関連するものであれば、特に限定されず、例えば、ゲーム装置12の予約情報や、ゲーム装置12に関するウェブページに掲載されているウェブ情報、ゲーム装置12に関連するアプリケーションの出力情報等を含む。ウェブ情報としては、ゲームの攻略情報や、広告情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービスにおける掲載情報(投稿情報)等が挙げられる。なお、閲覧情報もゲーム装置12に関連するので、関連情報の一部である。出力情報としては、プレイヤの成績を示すランキング等の情報やアプリケーションの起動画面情報等が挙げられる。本実施形態では、関連情報は、ゲーム装置12の予約情報であり、閲覧情報は、予約情報が閲覧されたことを示す情報である場合を説明する。
【0027】
予測結果テーブル100Dは、予測手段116により得られた予測結果が記述されたものである。
【0028】
閲覧受付手段110は、プレイヤからの閲覧要求を受け付け、当該閲覧要求に対応する予約情報をプレイヤに提供する機能手段である。
【0029】
予約受付手段112は、プレイヤからのゲーム装置12の予約を受付け、その予約情報を予約情報テーブル100Aに記憶する機能手段である。
【0030】
取得手段114は、店舗に設置されたゲーム装置に関連する関連情報を取得する機能手段である。
【0031】
予測手段116は、関連情報に基づき、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層について店舗16に関する将来の行動を予測し、その予測結果を予測結果テーブル100Dに格納する機能手段である。本実施形態では、予測手段116が、特定のプレイヤについて店舗16への来店を予測する場合を説明する。
【0032】
出力手段118は、サーバ装置10の管理者やプレイヤ等の要求に応答して、予測結果テーブル100Dを参照し、予測結果を取得し、ディスプレイや外部に出力する機能手段である。
【0033】
対応処理手段120は、予測結果に応じて対応処理する機能手段である。対応処理内容としては、ゲーム装置12に関するイベントを制御したり、店舗の店員やプレイヤ等の予め定められた宛先に予測結果を通知したり、他の店舗16へ誘導する案内情報をプレイヤに通知したりすることが挙げられる。
【0034】
上記イベントは、プレイヤ同士の対戦大会の大会イベントを含んでもよい。また、イベントは、来店したプレイヤに対して、特別なゲームステージのプレイ権利を付与したり、特別な敵と対戦させたり、特別な報酬を付与したりする付与イベントを含んでもよい。また、イベントは、プレイヤが支払うプレイ料金、ゲーム装置12がプレイヤに付与する報酬、又は、プレイヤに対する宣伝の何れか一つを変更する変更イベントを含んでもよい。また、イベントは、プレイヤや店員等に予測結果や当該予測結果に基づく情報を通知する通知イベントを含んでもよい。これらのイベントにより、例えば店舗16へのプレイヤの来店数を調整することができる。なお、特定プレイヤが来店中には、全てのプレイヤに変更イベントを提供してもよいし、特定プレイヤとゲーム内でマッチングしたプレイヤに限って変更イベントを提供してもよい。
【0035】
例えば、対応処理手段120は、予測結果が、特定のプレイヤが来店することを示す場合には、プレイ料金を通常料金よりも下げたり、宣伝回数を多くしたりするイベントを制御して、プレイヤの来店を促すようにしてもよい。また、対応処理手段120は、予測結果テーブル100Dが、特定のプレイヤが来店することを示す場合には、ゲーム装置12やゲームのプレイ結果に応じてプレイヤに付与する景品を増やす等の準備をするよう店員に通知するイベントを制御してもよい。
【0036】
図4は、図3に示す閲覧履歴テーブル100Bの一例を説明するための図である。図示のように、閲覧履歴テーブル100Bには、テーブルの行番号毎に、予約情報を閲覧した閲覧者のID(識別情報)と、閲覧日時と、閲覧対象の予約情報と、が記述されている。このような閲覧履歴テーブル100Bでは、例えば図4の1行目に示すように、IDが「23233」である閲覧者が、閲覧対象として、2017年4月2日の12時~13時に「ゲーム装置1」のゲームをプレイするための予約をしたことを示す予約情報を、3月29日に閲覧したということが把握可能となっている。
【0037】
<(1)閲覧処理>
図5は、管理システム1が実行する予約情報の閲覧処理の流れを示すフローチャートである。この閲覧処理は、プレイヤによる閲覧操作を端末装置14が受け付けた場合に開始される。
【0038】
(ステップSP10)
端末装置14は、プレイヤの閲覧操作に応答して、予約情報を閲覧するための閲覧ページを要求する閲覧ページ要求であって、特定の予約情報を指定する指定情報やプレイヤのID、閲覧要求日時を含む閲覧要求を、サーバ装置10に送信する。そして、処理はステップSP12の処理に移行する。なお、指定情報は、特定の予約情報の識別情報を含む。
【0039】
(ステップSP12)
サーバ装置10は、端末装置14から閲覧ページ要求を受信する。そして、処理はステップSP14の処理に移行する。
【0040】
(ステップSP14)
閲覧ページ要求の受信に応答して、サーバ装置10の閲覧受付手段110は、予約情報テーブル100Aを読み込む。そして、処理はステップSP16の処理に移行する。
【0041】
(ステップSP16)
閲覧受付手段110は、予約情報テーブル100Aの予約情報の中から、閲覧要求内の指定情報に対応する予約情報を取得する。そして、処理はステップSP18の処理に移行する。
【0042】
(ステップSP18)
閲覧受付手段110は、取得した予約情報の閲覧ページを生成する。そして、処理はステップSP20の処理に移行する。
【0043】
(ステップSP20)
閲覧受付手段110は、生成した閲覧ページを、閲覧要求元の端末装置14に送信する。そして、処理はステップSP22とステップSP24の処理に移行する。
【0044】
(ステップSP22)
端末装置14は、閲覧ページを受信する。これに応答して、端末装置14は、受信した閲覧ページを表示する。そして、閲覧処理が終了する。
【0045】
(ステップSP24)
サーバ装置10の取得手段114は、閲覧要求内のプレイヤのIDや、閲覧要求日時(閲覧日時)、取得した予約情報の識別情報等を含む閲覧情報を取得し、この閲覧情報を閲覧履歴テーブル100Bに追加する。そして、閲覧処理が終了する。
【0046】
<(2)予測処理>
図6は、管理システム1の特にサーバ装置10が実行する予測処理の流れを示すフローチャートである。この予測処理は、行動予測対象の特定のプレイヤについて実行される、又は行動予測対象が複数の場合には特定のプレイヤ毎に、例えば毎日繰り返し実行される。なお、この予測処理は、1分毎や1時間毎に繰り返し実行されてもよい。
【0047】
(ステップSP30)
情報処理装置の予測手段116は、予め定められている、特定のプレイヤのID(特定のID)を取得する。そして、処理はステップSP32の処理に移行する。なお、特定のIDがゲーム運営者や店舗16が設定してもよい。
【0048】
(ステップSP32)
予測手段116は、予約情報テーブル100Aを参照する。そして、処理はステップSP34の処理に移行する。
【0049】
(ステップSP34)
予測手段116は、取得したIDのプレイヤが、店舗16のゲーム装置12について予約済みであるか否か、言い換えれば、取得した特定のIDが、予約情報テーブル100Aの予約情報の中にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には処理はステップSP36の処理に移行し、否定判定された場合には処理はステップSP38の処理に移行する。
【0050】
(ステップSP36)
予測手段116は、取得したIDを含む予約情報の予約日時が、本日か否かを判定する。そして、肯定判定された場合はステップSP46の処理に移行し、否定判定された場合は特定のプレイヤについての予測処理を終える。
【0051】
(ステップSP38)
予測手段116は、閲覧履歴テーブル100Bを参照する。そして、処理はステップSP40の処理に移行する。
【0052】
(ステップSP40)
予測手段116は、閲覧履歴テーブル100Bの中に取得したIDが有るか否かを判定する。そして、肯定判定された場合はステップSP42の処理に移行し、否定判定された場合特定のプレイヤについての予測処理を終える。
【0053】
(ステップSP42)
予測手段116は、閲覧履歴テーブル100Bに基づき、特定のIDのプレイヤが本日の予約情報を閲覧した閲覧回数を算出する。そして、処理はステップSP44の処理に移行する。
【0054】
(ステップSP44)
予測手段116は、算出した閲覧回数が閾値のN回以上であるか否かを判定する。なお、Nは例えば5や10等の正の整数である。そして、肯定判定された場合はステップSP46の処理に移行し、否定判定された場合は特定のプレイヤについての予測処理を終える。
【0055】
(ステップSP46)
予測手段116は、取得したIDが示す特定のプレイヤが、本日、店舗16へ来店すると予測する。予測後、予測手段116は、予測により得られた予測結果を予測結果テーブル100Dに格納する。そして、処理はステップSP48の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP48)
対応処理手段120は、予測結果に応じて対応する対応処理を実行する。本実施形態では、対応処理手段120は、予測結果が、特定のプレイヤが来店することを示す場合、特定のプレイヤがゲームを開始するための準備処理を実行する。この準備処理としては、ゲーム装置12に対して、特定のプレイヤが来店する前に、特定のプレイヤのプレイデータを不図示のサーバからダウンロードしておくように指示したり、特定のプレイヤの対戦相手を見つけておくようゲーム装置12に指示したり、当該特定のプレイヤのために店舗内にあるゲーム装置12の座席を予約したりすることが挙げられる。なお、対応処理手段120は、予測結果が、特定のプレイヤが来店しないことを示す場合にも、その旨をプレイヤや店員に通知する等の対応処理を実行してもよい。そして、特定のプレイヤについての予測処理を終える。
【0057】
<(3)出力処理>
図7は、管理システム1が実行する、予測結果の出力処理の流れを示すフローチャートである。この出力処理は、プレイヤによる検索指示操作を端末装置14が受け付けた場合に開始される。
【0058】
(ステップSP60)
端末装置14は、プレイヤの検索指示操作に応答して、予測結果を検索するための検索ページを要求する検索ページ要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理はステップSP62の処理に移行する。
【0059】
(ステップSP62)
サーバ装置10は、検索ページ要求をサーバ装置10から受信する。これに応答して、サーバ装置10の出力手段118は、検索ページを端末装置14に送信する。そして、処理はステップSP64の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP64)
端末装置14は、サーバ装置10から検索ページを受信する。これに応答して、端末装置14は、受信した検索ページを表示する。そして、処理はステップSP66の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP66)
端末装置14は、プレイヤによる検索条件の入力を受け付ける。そして、処理はステップSP68の処理に移行する。なお、検索条件は、例えば将来の日時を含む。
【0062】
(ステップSP68)
端末装置14は、受け付けた検索条件を含む検索要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理はステップSP70の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP70)
サーバ装置10は、検索要求を受信する。これに応答して、出力手段118は、複数の予測結果テーブル100Dの中から、検索条件に一致する予測結果を検索する。そして、処理はステップSP72の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP72)
出力手段118は、検索した予測結果を端末装置14に送信する。そして、処理はステップSP74の処理に移行する。
【0065】
(ステップSP74)
端末装置14は、予測結果をサーバ装置10から受信する。これに応答して、端末装置14は、受信した予測結果を表示する。この際、端末装置14は、予測結果をグラフ化して表示してもよい。
【0066】
<作用>
以上、本実施形態によれば、特定のプレイヤについて店舗16への来店の予測結果を得ることができる。これにより、プレイヤが、現在の店舗状況では店舗16に行かない或いは残らないような場合でも、予測結果、すなわち、特定のプレイヤについて店舗16への来店を知らせることで、プレイヤに対して、特定のプレイヤが来店するのであれば店舗16に来店してみよう或いは残ってみようという意欲(来店意欲や在店意欲)を高めることができる。また、店舗16の店員に対しても、特定のプレイヤの来店を知らせることで、準備等の適切な対応を行わせることができる。
【0067】
また、本実施形態によれば、対応処理手段120は、予測結果が特定のプレイヤの来店を示す場合、当該特定のプレイヤがゲームを開始するための準備処理を実行するので、特定のプレイヤが来店したときにゲームをすぐに開始することができるようになる。これにより、特定のプレイヤに対して店舗内において快適にゲームをプレイさせることができ、もって、特定のプレイヤの来店意欲を高めることができる。
【0068】
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0069】
例えば、上記本実施形態では、サーバ装置10が、店舗内に設置されている場合を説明したが、店舗16を管理する管理会社等、店舗外に設置されてもよい。
【0070】
また、上記本実施形態では、予測手段116は、関連情報に基づき予測する場合を説明したが、関連情報に加えて又は関連情報の代わりに、関連情報を閲覧したプレイヤの位置情報や、店舗16の周り或いは関連情報を閲覧したプレイヤの周りにおける天候情報等に基づき、予測してもよい。
【0071】
また、本実施形態では、特定のプレイヤについて店舗16への来店を予測する場合を説明したが、これに加えて或いはこれに代えて、特定のプレイヤ層について店舗16への来店を予測してもよい。この場合、特定のプレイヤ層を構成するプレイヤのID分、図6に示す予測処理を繰り返せばよい。そして、特定のプレイヤ層のプレイヤのうち一人のプレイヤの来店を予測すれば、特定のプレイヤ層が来店すると予測してもよいし、特定のプレイヤ層のうち半分以上のプレイヤの来店を予測すれば、特定のプレイヤ層が来店すると予測してもよい。
なお、特定のプレイヤや特定のプレイヤ層は、上記のように予め定められていてもよいし、ゲーム運営者や店舗16が指定(設定)してもよい。また、サーバ装置10等が複数のプレイヤの中から、個人情報やプレイデータ等に基づき、特定のプレイヤや特定のプレイヤ層を判定してもよい。例えば、サーバ装置10は、特定のプレイヤ層として、例えば上級者の層であるか否かを、あるゲームのランキングで閾値以上のランクになっている者や、あるゲームにおいて閾値以上の連勝を重ねている者、あるゲームのレベルが閾値以上の者、プレイ回数が閾値以上の者かどうかで判定してもよい。また、特定のプレイヤや特定のプレイヤ層は、ゲーム運営者や店舗16の設定変更によって変化してもよいし、時間の経過とともに変化してもよいし、ゲームの結果によって変化してもよい。例えば、特定のプレイヤに勝利したプレイヤが特定のプレイヤに変化し、敗北したプレイヤは特定のプレイヤではないプレイヤに変化してもよい。
【0072】
また、本実施形態では、対応処理手段120は、予測結果が特定のプレイヤの来店を示すとき、特定のプレイヤがゲームを開始するための準備処理を実行する場合を説明したが、特定のプレイヤ層がゲームを開始するための準備処理を実行してもよい。また、対応処理手段120は、これらの対応に加えて或いはこれらの対応に代えて、以下の対応を行ってもよい。
【0073】
例えば、対応処理手段120は、予測結果が特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層の来店を示す場合、ゲーム装置12等に指示することにより、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層による過去のプレイが記録されたリプレイ映像を再生出力してもよい。リプレイ映像は、例えばゲームを管理するサーバからプレイデータが取得され、当該プレイデータに基づいて生成され再生されてもよい。また、リプレイ映像は、既に生成され記憶手段100に記憶されている動画ファイルが読み出されて再生されてもよい。これにより、店舗内にいるプレイヤに対して、特定のプレイヤ又は特定のプレイヤ層と対戦するための攻略方法を検討させることができる。なお、リプレイ映像の再生出力先は、店舗内に設置された大型ディスプレイや、端末装置14のディスプレイや、ゲーム装置12のディスプレイ等が挙げられる。
【0074】
また、対応処理手段120は、予測結果が特定のプレイヤの来店を示す場合、ゲーム装置12等に指示することにより、特定のプレイヤ、及び、店舗16に既に居るプレイヤの何れか一方から他方に対して対戦リクエストを通知してもよい。これにより、特定のプレイヤや店舗内のプレイヤの来店意欲や在店意欲を高めることができる。
【0075】
また、対応処理手段120は、予測結果が特定のプレイヤの来店を示す場合、他のプレイヤや店員等にその旨を通知してもよい。
【0076】
また、対応処理手段120は、予測結果が特定のプレイヤの来店を示す場合、特定のプレイヤと店舗内のプレイヤとの間の関係性を記憶手段100等から取得し、取得した関係性に応じて、特定のプレイヤ及び店舗内のプレイヤの少なくとも一方に対してその関係性を通知してもよい。これにより、特定のプレイヤや店舗内のプレイヤに対して、店舗16に行こう或いは店舗16に残ろうという動機を与えることができる。なお、関係性とは、フレンドか否か、家族か否か、初対面か否か等が挙げられる。
【0077】
また、対応処理手段120は、予測結果が特定のプレイヤの来店を示す場合、店舗内のプレイヤ、特に、特定のプレイヤとフレンド関係のあるプレイヤが居る座席の周囲の座席を提案する提案情報を特定のプレイヤに通知してもよい。これにより、特定のプレイヤに対して、他のプレイヤと話しながらゲームをプレイできる環境を提供でき、もって特定のプレイヤや他のプレイヤの在店意欲を高めることができる。
【0078】
また、対応処理手段120は、予測結果を予め定められたウェブページに掲載(投稿)してもよい。これにより、ウェブページにアクセスしたプレイヤに予測結果を見せることできるようになり、もってプレイヤの来店意欲や在店意欲を高めることができる。
【0079】
また、上記実施形態では、サーバ装置10は、店舗内に設ける場合を説明したが、店舗外に設けられてもよい。この場合、サーバ装置10は、複数の店舗16のゲーム装置12又はある特定のゲームを管理してもよい。
【符号の説明】
【0080】
10…サーバ装置(情報処理装置)、114…取得手段、116…予測手段、120…対応処理手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7