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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-26
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】装飾部材
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/12 20060101AFI20220127BHJP
【FI】
E04F13/12 C
E04F13/12 G
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2017160946
(22)【出願日】2017-08-24
(65)【公開番号】P2019039192
(43)【公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】517294462
【氏名又は名称】プロテクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】特許業務法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内山 直行
【審査官】前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-016093(JP,A)
【文献】特開昭63-261052(JP,A)
【文献】実開平06-044920(JP,U)
【文献】特開昭59-150853(JP,A)
【文献】特開平01-006455(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0272060(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/00-13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板材より形成され、長手方向を有する基材と、金属板材より立体的に形成され、上記基材の両側縁部にスライド自在に取り付けられる複数の装飾体と、を有しており、
上記装飾体は、立体を構成する立体部を有しており、
上記立体部は、錐体状に形成されている、装飾部材。
【請求項2】
上記立体部の板厚が、上記立体部の基部から先端部に向かって薄くなる、請求項に記載の装飾部材。
【請求項3】
上記立体部の高さは、20mm以上50mm以下である、請求項1または2に記載の装飾部材。
【請求項4】
上記立体部は、上記金属板材が絞られた状態にある、請求項のいずれか1項に記載の装飾部材。
【請求項5】
上記装飾体は、
上記基材の両側縁部のうら面側に回り込む一対のアーム部を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の装飾部材。
【請求項6】
上記アーム部の板厚は、上記立体部の板厚よりも厚い、請求項に記載の装飾部材。
【請求項7】
上記装飾体に継ぎ目がない、請求項1~のいずれか1項に記載の装飾部材。
【請求項8】
上記金属板材を構成する金属は、ステンレス、鉄、アルミニウム、銅、チタン、または、真鍮である、請求項1~のいずれか1項に記載の装飾部材。
【請求項9】
上記金属板材を構成する金属は、ヘアライン仕上げされたステンレスである、請求項1~のいずれか1項に記載の装飾部材。
【請求項10】
上記基材は、
上記装飾部材が取り付けられる取り付け面に当接させる当接面部と、
上記取り付け面との間に隙間が形成されるように上記当接面部よりも上記装飾体側に配置された上記基材の両側縁部と、
上記基材の両側縁部と上記当接面部の両側縁部との間を連結する一対の段差形成部と、
を有する、請求項1~のいずれか1項に記載の装飾部材。
【請求項11】
一対の上記段差形成部は、上記当接面部の両側縁部から上記装飾体側へ傾斜している、請求項10に記載の装飾部材。
【請求項12】
上記基材の両側縁部に、上記基材を形成する板材がうら側に折れ曲がった折れ曲がり部を有する、請求項1~11のいずれか1項に記載の装飾部材。
【請求項13】
建築物の内壁、外壁、天井、または、半外、あるいは、看板の装飾に用いられる、請求項1~12のいずれか1項に記載の装飾部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建築物の壁面に装飾を施すための装飾部材としては、例えば、特許文献1に記載されるように、基材の表面に複数の装飾体が接着剤によって接着されてなる装飾部材などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-75262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の装飾部材は、装飾体が基材に接着されている。そのため、従来の装飾部材は、装飾体の配置を組み替えるなどして簡易に模様替えを行うことができない。また、従来の装飾部材は、装飾体を脱着することも困難である。そのため、従来の装飾部材は、基材と装飾体とを分離した状態で運搬することができず、運搬性が悪い。さらに、従来の装飾部材は、接着剤の接着力によって装飾体が基材に固定されているので、装飾体の高さを増すと、装飾体が金属材料からなる場合等に装飾体が脱落するおそれがある。そのため、従来の装飾部材は、金属の質感を有する装飾体によってくっきりとした陰影を得ることが難しい。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、簡易に模様替え、装飾体の脱着が可能であり、金属の質感を有する装飾体によってくっきりとした陰影を出すことが可能な装飾部材を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、板材より形成され、長手方向を有する基材と、
金属板材より立体的に形成され、上記基材の両側縁部にスライド自在に取り付けられる複数の装飾体と、
を有する、装飾部材にある。
【発明の効果】
【0007】
上記装飾部材は、上記構成を有している。上記装飾部材は、例えば、壁面等の取り付け面に、基材を複数並べて固定した後、固定された各基材の端部から複数の装飾体を基材の長手方向に沿って順次スライド移動させることで、基材の両側縁部に装飾体を取り付けることができる。そのため、上記装飾部材は、基材の長手方向で複数の装飾体をスライド移動させて、各装飾体の配置位置を適宜調節することにより、隣接する上記装飾部材間における各装飾体の並びを自由に組み替えて簡易に模様替えを行うことができる。上記装飾部材は、取り付け面に基材を並べる方向を、縦方向、横方向、斜め方向等に変化させることによっても、簡易に模様変えを行うことができる。
【0008】
また、上記装飾部材によれば、基材の長手方向に沿って装飾体を基材の端部まで順次スライド移動させ、基材の端部から装飾体を取り外すことができる。上記装飾部材は、上記の通り、装飾体を脱着可能なため、基材と装飾体とを分離した状態で運搬することができ、運搬性に優れる。
【0009】
さらに、上記装飾部材は、装飾体が、金属板材より立体的に形成されているので、装飾体の高さを確保しやすく、立体感に優れる。そのため、上記装飾部材は、金属の質感を有する装飾体によってくっきりとした陰影を出すことが可能となり、デザイン性を向上させることができる。
【0010】
他にも、上記装飾部材は、基材および装飾体が板材より形成されているので、軽量化にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態1の装飾部材を模式的に示した説明図である。
図2図1におけるII-II線矢視断面を拡大して模式的に示した説明図である。
図3】実施形態1の装飾部材における基材を模式的に示した平面図である。
図4】実施形態1の装飾部材における基材の端面を拡大して模式的に示した説明図である。
図5】実施形態1の装飾部材における装飾体を模式的に示した平面図である。
図6】実施形態1の装飾部材における装飾体を、基材の長手方向から見て模式的に示した側面図である。
図7】実施形態1の装飾部材における装飾体を、基材の短手方向から見て模式的に示した側面図である。
図8】実施形態1の装飾部材を複数用いて構成した装飾面の一例である。
図9】実施形態1の装飾部材を複数用いて構成した装飾面の別の一例である。
図10】実施形態1の装飾部材を複数用いて構成した装飾面の変形例の一例である。
図11】実施形態1の装飾部材を複数用いて構成した装飾面の別の変形例の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態1)
実施形態1の装飾部材について、図1図9を用いて説明する。図1図7に例示されるように、本実施形態の装飾部材1は、基材2と、複数の装飾体3と、を有している。
【0013】
基材2は、板材より形成され、長手方向を有している。基材2を形成する板材としては、例えば、ステンレス鋼、ガルバニウム鋼板等の金属板材などを例示することができる。なお、金属には、合金を含む。金属板材の板厚は、例えば、0.3mm~0.5mm程度とすることができる。本実施形態では、基材2の幅は、例えば、83mm程度とすることができる。また、基材2の板厚は、例えば、0.3~0.5mm程度とすることができる。
【0014】
基材2は、具体的には、装飾部材1が取り付けられる取り付け面(不図示)に当接させる当接面部22と、取り付け面との間に隙間が形成されるように当接面部22よりも装飾体3側に配置された基材2の両側縁部21と、基材2の両側縁部21と当接面部22の両側縁部との間を連結する一対の段差形成部23と、を有する構成とすることができる。
【0015】
この構成によれば、基材2の当接面部22を取り付け面に当接させ、ビスやボルト等で基材2を固定した際に、段差形成部23を介して支持された基材2の両側縁部21と取り付け面との間に、隙間が形成される。そのため、この構成によれば、取り付け面に固定された基材2の両側端部21に装飾体3を取り付けたり、取り外したりしやすくなる。それ故、この構成によれば、装飾体3の脱着性に優れた装飾部材1が得られる。また、段差形成部23により、基材2の剛性を向上させることも可能になる。なお、このような構成を有する基材2は、例えば、板材を折り曲げ加工することなどによって形成することができる。
【0016】
基材2における一対の段差形成部23は、当接面部22の両側縁部から装飾体3側へ傾斜する構成とすることができる。この構成によれば、段差形成部23の折り曲げ加工性に優れるため、製造性のよい装飾部材1が得られる。
【0017】
また、基材2は、その両側縁部21に、基材2を形成する板材がうら側に折れ曲がった折れ曲がり部210を有する構成とすることができる。この構成によれば、折れ曲がり部210によって基材2の両側縁部21の強度を向上させることができる。そのため、この構成によれば、基材2の両側縁部21への装飾体3の取り付け強度を確保しやすい装飾部材1が得られる。また、この構成によれば、基材2の側端面を基材2のうら側へ隠すことが可能となり、外観向上に有利な装飾部材1が得られる。
【0018】
装飾体3は、金属板材より立体的に形成され、基材2の両側縁部21にスライド自在に取り付けられる。なお、図1では、基材2と装飾体3との関係をわかりやすくするため、複数の装飾体3が取り付けられた状態において、基材2が露出するように描かれているが、複数の装飾体3は、基材2の長手方向の全体にわたって取り付けられることができる。装飾体3を形成するための金属板材を構成する金属(合金含む。)としては、例えば、ステンレス、鉄、アルミニウム、銅、チタン、または、真鍮などを例示することができる。なお、上記にいう鉄は、鉄合金を含む。同様に、アルミニウムは、アルミニウム合金を含む。銅は、銅合金を含む。チタンは、チタン合金を含む。この構成によれば、上記金属に特有の質感を有する装飾部材1が得られる。
【0019】
装飾体3を形成するための金属板材を構成する金属が、特に、ヘアライン仕上げされたステンレスである場合には、ヘアラインによってステンレスの光沢が抑えられ、くっきりとした陰影を出しやすい装飾部材1が得られる。また、この構成によれば、装飾部材1の耐食性が向上するため、長期にわたってくっきりとした陰影を確保しやすい装飾部材1が得られる。本実施形態では、ヘアライン仕上げされたSUS304を用いることができる。
【0020】
装飾体3は、金属板材より立体的に形成されているため、中空構造を有している。装飾体3は、具体的には、基材2の両側縁部21のうら面側に回り込む一対のアーム部31と、立体を構成する立体部32と、を有する構成とすることができる。なお、基材2のおもて側は、基材2における装飾体3の配置側であり、基材2のうら側は、その反対側である。上記構成によれば、装飾体3は、基材2の両側縁部21のうら面側に回り込む一対のアーム部31によって、基材2の両側縁部21を抱え持つことができる。そのため、上記構成によれば、基材2の両側端部21をアーム部31で抱え持った状態で、装飾体3を、基材2の長手方向に自在にスライド移動させることができる。
【0021】
立体部32は、錐体状に形成されている。この構成によれば、装飾体3によるくっきりとした陰影を得やすい利点がある。好ましくは、多数の面によってくっきりとした陰影が形成されやすいなどの観点から、立体部32は、角錐状に形成されているとよい。より好ましくは、装飾体3による基材2の遮蔽性、基材2の両側縁部21への装飾体3の取り付け性などの観点から、立体部32は、四角錐状に形成することができる。図1図7では、装飾体3が四角錐状の立体部32を有する例が示されている。なお、錐体状とは、厳密な意味での錐体に限定されることなく、四角錐等における錐体の先端部が丸みを帯びていたり、錐体を構成する隣り合う面同士がなす稜線が丸みを帯びていたりしていてもよく、錐体とみなすことができる場合をも含む意味である。
【0022】
本実施形態では、より具体的には、装飾体3は、装飾体基部33を有しており、当該装飾体基部33から延びた一対のアーム部31が、基材2の両側縁部21のうら面側に回り込んでいるとともに、装飾体基部33に立体部32の基部が接続されている。アーム部31は、具体的には、例えば、略L字状の断面を有することができる。
【0023】
本実施形態において、立体部32の高さは、陰影によるデザイン性向上などの観点から、例えば、20mm以上50mm以下、好ましくは、25mm以上45mm以下、さらに好ましくは、30mm以上40mm以下とすることができる。本実施形態では、装飾体基部33からの立体部32の先端までの高さは、例えば、35mm程度とすることができる。
【0024】
本実施形態において、立体部32の板厚は、立体部32の基部から先端部に向かって薄くなるように構成することができる。この構成によれば、金属板材の塑性変形を利用して高さのある装飾体3を比較的簡易に形成することができる。立体部32の板厚は、立体部32の基部から先端部に向かって徐々に薄くされていてもよいし、段階的に薄くされていてもよい。本実施形態では、立体部32の板厚は、例えば、0.4mm~0.3mmの範囲で、立体部32の基部から先端部に向かって薄くなるように構成することができる。また、装飾体基部33、アーム部31の板厚は、いずれも、立体部32の厚みよりも厚くすることができる。この構成によれば、装飾体基部33、アーム部31の強度を確保しやすくなるため、基材2に対する装飾体3の取り付け強度の向上に有利である。本実施形態では、装飾体基部33およびアーム部31の板厚は、例えば、4mm程度とすることができる。また、装飾体基部33の大きさは、例えば、縦85mm×横85mm×高さ8mm程度とすることができる。基材2の両側縁部21に対向するアーム部31の表面と装飾体基部33との距離は、例えば、4mm程度とすることができる。アーム部31の幅は、例えば、15mm程度とすることができる。
【0025】
装飾体3は、継ぎ目がない構成とすることができる。この構成によれば、装飾体3の外観に優れるため、デザイン性の向上に有利な装飾部材1が得られる。
【0026】
なお、このような構成を有する装飾体3の立体部32は、例えば、金属板材が絞られた状態にある絞り加工体より構成することができ、金属板材を絞り加工することによって形成することができる。この場合、立体部32は、1回の絞り加工で必要な高さを得るようにしてもよいし、2回以上の絞り加工で必要な高さを得るようにしてもよい。なお、本実施形態では、より具体的には、例えば、4mm程度の板厚を有する金属板材に対して、絞り加工を2回行うことにより、立体部32の基部から先端部に向かって0.4mm~0.3mmの範囲で板厚が薄くなり、かつ、その高さが35mm程度である立体部32を形成することができる。また、装飾体3のアーム部31は、例えば、金属板材を折り曲げ加工することによって形成することができる。
【0027】
次に、本実施形態の装飾部材の作用効果を、図8図9を用いて説明する。
【0028】
装飾部材1は、上記構成を有している。装飾部材1は、壁面等の取り付け面に、基材2を複数並べて固定した後、固定された各基材2の端部から複数の装飾体3を基材2の長手方向に沿って順次スライド移動させることで、基材2の両側縁部21に装飾体3を取り付けることができる。
【0029】
例えば、図8図9に、複数の装飾部材1を用いて構成した装飾面の一例を示す。図8図9では、壁面等の取り付け面に、基材2の長手方向が水平方向となるように、複数の基材2が、水平方向と直交する方向に並べて固定されている。そして、複数の装飾体3は、固定された各基材2の端部から基材2の長手方向に沿って順次スライド移動させることで、各基材2の両側縁部21に取り付けられている。図8は、隣り合う基材2同士の間で、取り付けられた各装飾体3同士の並びが一致するように、各装飾体3が配置されている例である。一方、図9は、隣り合う基材2同士の間で、取り付けられた各装飾体3同士の並びが装飾体半個分だけずれるように、各装飾体3が配置されている例である。
【0030】
このように、装飾部材1は、基材2の長手方向で複数の装飾体3をスライド移動させて、各装飾体3の配置位置を適宜調節することにより、隣接する装飾部材1間における各装飾体3の並びを自由に組み替えて簡易に模様替えを行うことができる。なお、本実施形態では、取り付け面に基材2を並べる方向を、水平方向と直交する方向としたが、他にも、水平方向に対して斜めとなるように取り付け面に基材2を並べることもできる。装飾部材1は、取り付け面に基材2を並べる方向を変化させることによっても、簡易に模様変えを行うことができる。
【0031】
また、装飾部材1によれば、基材2の長手方向に沿って装飾体3を基材2の端部まで順次スライド移動させ、基材2の端部から装飾体3を取り外すことができる。装飾部材1は、上記の通り、装飾体3を脱着可能なため、基材2と装飾体3とを分離した状態で運搬することができ、運搬性に優れる。
【0032】
さらに、装飾部材1は、装飾体3が、金属板材より立体的に形成されているので、装飾体3の高さを確保しやすく、立体感に優れる。そのため、装飾部材1は、金属の質感を有する装飾体3によってくっきりとした陰影を出すことが可能となり、デザイン性を向上させることができる。
【0033】
上述した装飾部材1は、例えば、建築物の内壁、外壁、天井、または、半外、あるいは、看板などの装飾に好適に用いることができる。
【0034】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0035】
例えば、装飾部材1の基材2には、上述した装飾体3以外の別の装飾体を取り付けることもできる。上述した装飾体3を第1の装飾体としたとき、基材2の長手方向の大きさ、および/または、基材2の短手方向(基材の幅方向)の大きさが、第1の装飾体3の複数倍とされた第2の装飾体30を取り付けることもできる。このように、基材2の長手方向の大きさ、および/または、基材2の短手方向の大きさが異なる装飾体を取り付けた場合には、装飾部材1により装飾される装飾面のデザイン自由度を高めることができる。
【0036】
具体的には、図10は、基材2の長手方向の大きさ、および、基材2の短手方向の大きさが、いずれも同等とされた図8図9に示される装飾体3(以下、1×1装飾体という。)の2倍とされた装飾体301(以下、2×2装飾体という。)が、基材2に取り付けられている例である。なお、図10では、具体的には、2×2装飾体301は、隣り合って並ぶ2つの基材2における一方の基材2の側縁部21と、他方の基材の側縁部21とに、取り付けられている。
【0037】
また、図11は、基材2の長手方向の大きさが1×1装飾体3の4倍、基材2の短手方向の大きさが1×1装飾体3の4倍とされた装飾体302(4×4装飾体)や、基材2の長手方向の大きさが1×1装飾体3の1倍、基材2の短手方向の大きさが1×1装飾体3の4倍とされた装飾体303(1×4装飾体)や、基材2の長手方向の大きさが1×1装飾体3の3倍、基材2の短手方向の大きさが1×1装飾体3の1倍とされた装飾体304(3×1装飾体)が、基材2に取り付けられている例である。なお、図11では、具体的には、4×4装飾体302、1×4装飾体303は、隣り合って並ぶ4つの基材2における一方外側の基材2の側縁部21と、他方外側の基材2の側縁部21とに、取り付けられている。
【符号の説明】
【0038】
1 装飾部材
2 基材
21 両側縁部
3 装飾体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11