(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-26
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】債権保証システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20220127BHJP
【FI】
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2018121360
(22)【出願日】2018-06-26
【審査請求日】2021-02-26
(73)【特許権者】
【識別番号】516330815
【氏名又は名称】株式会社Warranty technology
(74)【代理人】
【識別番号】100109553
【氏名又は名称】工藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】今村 末男
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-15778(JP,A)
【文献】特開2001-291038(JP,A)
【文献】特開2001-216394(JP,A)
【文献】特開2003-22371(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0107790(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、
受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、
保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、
受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、
を有する保証サービス装置と、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、
受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、
保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、
保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、
を有する保険サービス装置と、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、
入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、
蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、
受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、
を有する保証請求装置と、
からなる債権保証システム。
【請求項2】
保証サービス装置の保証請求受信部は、複数の債権に関する複数債権情報を含む保証請求であるバッチ保証請求を受信するバッチ保証請求受信手段を有し、
保証請求装置の保証請求送信部は、複数の債権に関する複数債権情報を含む保証請求であるバッチ保証請求を送信するバッチ保証請求送信手段を有する請求項1に記載の債権保証システム。
【請求項3】
保証サービス装置の保険請求生成部は、バッチ保証請求に基づいて複数の保証請求に対して一括保険を請求するバッチ保険請求を生成するバッチ保険請求生成手段を有し、
保険請求送信部は、生成したバッチ保険請求を保険サービス装置に送信するバッチ保険請求送信手段を有し、
保険引受情報受信部は、送信したバッチ保険請求に応じて各保証請求に対応する各保険内容に関連付けられたバッチ保険請求を引き受ける旨の情報であるバッチ保険引受情報を受信するバッチ保険引受情報受信手段を有し、
保険引受情報保持部は、受信したバッチ保険引受情報を保持するバッチ保険引受情報保持手段を有する、
請求項2に記載の債権保証システム。
【請求項4】
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する債務不履行情報受信部と、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、
をさらに有する保証サービス装置と、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、
をさらに有する保険サービス装置と、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、
取得した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、
をさらに有する保証請求装置と、
からなる請求項1に記載の債権保証システム。
【請求項5】
前記債権は割賦債権であり、
保証サービス装置は、
債務不履行時の割賦債権の残債を演算する残債演算部と、
演算された残債に基づいて保証金の支払いに関する情報を生成するためのルールである残債依存保証金支払ルール保持部と、をさらに有し、
保証金支払情報生成部は、保持されている残債依存保証金支払ルールと演算された残債とに基づいて保証金の支払いに関する情報を生成する残債依存保証金支払情報生成手段を有する請求項4に記載の債権保証システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一に記載の保証サービス装置。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか一に記載の保険サービス装置。
【請求項8】
請求項1から請求項5のいずれか一に記載の保証請求装置。
【請求項9】
保証サービス装置と、保険サービス装置と、保証請求装置と、からなる債権保証システムの動作方法であって、
保証サービス装置は、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信ステップと、
保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力ステップと、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成ステップと、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信ステップと、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信ステップと、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧ステップと、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信ステップと、
を実行し、
保険サービス装置は、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信ステップと、
保険請求を出力する保険請求出力ステップと、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成ステップと、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信ステップと、
を実行し、
保証請求装置は、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得ステップと、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付ステップと、
債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信ステップと、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信ステップと、
受信した保証情報を出力する保証情報出力ステップと、
を実行する、
債権保証システムの動作方法。
【請求項10】
保証サービス装置は、
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を取得する債務不履行情報取得ステップと、
取得した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成ステップと、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信ステップと、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信ステップと、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成ステップと、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信ステップと、
をさらに実行し、
保険サービス装置は、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信ステップと、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成ステップと、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信ステップと、
をさらに実行し、
保証請求装置は、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成ステップと、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信ステップと、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信ステップと、
受信した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力ステップと、
をさらに実行する、
からなる請求項9に記載の債権保証システムの動作方法。
【請求項11】
保証サービス装置と、保険サービス装置と、保証請求装置と、からなる債権保証システムの動作プログラムであって、
保証サービス装置は、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信ステップと、
保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力ステップと、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成ステップと、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信ステップと、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信ステップと、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧ステップと、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信ステップと、を実行し、
保険サービス装置は、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信ステップと、
保険請求を出力する保険請求出力ステップと、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成ステップと、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信ステップと、
を実行し、
保証請求装置は、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得ステップと、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付ステップと、
債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信ステップと、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信ステップと、
受信した保証情報を出力する保証情報出力ステップと、
を実行する、
債権保証システムの動作プログラム。
【請求項12】
保証サービス装置は、
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を取得する債務不履行情報受信ステップと、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成ステップと、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信ステップと、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信ステップと、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成ステップと、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信ステップと、
をさらに実行し、
保険サービス装置は、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信ステップと、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成ステップと、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信ステップと、
をさらに実行し、
保証請求装置は、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成ステップと、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信ステップと、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信ステップと、
受信した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力ステップと、
をさらに実行する、
請求項11に記載の債権保証システムの動作プログラム。
【請求項13】
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、
受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、
保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、
受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証する保証サービス装置と、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、
受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、
保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、
保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、
を有する保険サービス装置と、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、
入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、
蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、
受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、
を有する保証請求装置と、
からなる債権保証システムの保証サービス装置の動作方法であって、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信ステップと、
保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力ステップと、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成ステップと、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信ステップと、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信ステップと、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧ステップと、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信ステップと、
を実行する保証サービス装置の動作方法。
【請求項14】
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する債務不履行情報受信部と、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、
をさらに有する保証サービス装置と、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、
をさらに有する保険サービス装置と、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、
取得した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、
をさらに有する保証請求装置と、
からなる請求項13に記載の債権保証システムの保証サービス装置の動作方法であって、
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を取得する債務不履行情報取得ステップと、
取得した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成ステップと、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信ステップと、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信ステップと、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成ステップと、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信ステップと、
をさらに実行する請求項13に記載の保証サービス装置の動作方法。
【請求項15】
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、
受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、
保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、
受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証する保証サービス装置と、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、
受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、
保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、
保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、
を有する保険サービス装置と、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、
入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、
蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、
受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、
を有する保証請求装置と、
からなる債権保証システムの保険サービス装置の動作方法であって、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信ステップと、
保険請求を出力する保険請求出力ステップと、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成ステップと、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信ステップと、
を実行する保険サービス装置の動作方法。
【請求項16】
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する債務不履行情報受信部と、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、
をさらに有する保証サービス装置と、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、
をさらに有する保険サービス装置と、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、
取得した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、
をさらに有する保証請求装置と、
からなる請求項15に記載の債権保証システムの保険サービス装置の動作方法であって、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信ステップと、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成ステップと、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信ステップと、
をさらに実行する請求項15に記載の保険サービス装置の動作方法。
【請求項17】
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、
受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、
保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、
受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証する保証サービス装置と、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、
受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、
保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、
保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、
を有する保険サービス装置と、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、
入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、
蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、
受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、
を有する保証請求装置と、
からなる債権保証システムの保証請求装置の動作方法であって、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得ステップと、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付ステップと、
債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信ステップと、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信ステップと、
受信した保証情報を出力する保証情報出力ステップと、
を実行する保証請求装置の動作方法。
【請求項18】
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する債務不履行情報受信部と、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、
をさらに有する保証サービス装置と、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、
をさらに有する保険サービス装置と、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、
取得した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、
をさらに有する保証請求装置と、
からなる請求項17に記載の債権保証システムの保証請求装置の動作方法であって、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成ステップと、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信ステップと、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信ステップと、
受信した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力ステップと、
をさらに実行する請求項17に記載の保証請求装置の動作方法。
【請求項19】
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、
受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、
保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、
受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証する保証サービス装置と、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、
受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、
保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、
保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、
を有する保険サービス装置と、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、
入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、
蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、
受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、
を有する保証請求装置と、
からなる債権保証システムの保証サービス装置の動作プログラムであって、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信ステップと、
保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力ステップと、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成ステップと、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信ステップと、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信ステップと、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧ステップと、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信ステップと、
を実行する保証サービス装置の動作プログラム。
【請求項20】
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する債務不履行情報受信部と、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、
をさらに有する保証サービス装置と、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、
をさらに有する保険サービス装置と、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、
取得した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、
をさらに有する保証請求装置と、
からなる請求項19に記載の債権保証システムの保証サービス装置の動作プログラムであって、
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を取得する債務不履行情報取得ステップと、
取得した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成ステップと、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信ステップと、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信ステップと、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成ステップと、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信ステップと、
をさらに実行する請求項19に記載の保証サービス装置の動作プログラム。
【請求項21】
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、
受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、
保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、
受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証する保証サービス装置と、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、
受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、
保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、
保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、
を有する保険サービス装置と、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、
入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、
蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、
受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、
を有する保証請求装置と、
からなる債権保証システムの保険サービス装置の動作プログラムであって、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信ステップと、
保険請求を出力する保険請求出力ステップと、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成ステップと、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信ステップと、
を実行する保険サービス装置の動作プログラム。
【請求項22】
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する債務不履行情報受信部と、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、
をさらに有する保証サービス装置と、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、
をさらに有する保険サービス装置と、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、
取得した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、
をさらに有する保証請求装置と、
からなる請求項21に記載の債権保証システムの保険サービス装置の動作プログラムであって、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信ステップと、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成ステップと、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信ステップと、
をさらに実行する請求項21に記載の保険サービス装置の動作プログラム。
【請求項23】
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、
受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、
保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、
保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、
生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、
送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、
保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、
受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、
受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証する保証サービス装置と、
保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、
受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、
保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、
出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、
保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、
生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、
を有する保険サービス装置と、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、
入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、
蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、
受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、
を有する保証請求装置と、
からなる債権保証システムの保証請求装置の動作プログラムであって、
事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得ステップと、
事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付ステップと、
債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信ステップと、
送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信ステップと、
受信した保証情報を出力する保証情報出力ステップと、
を実行する保証請求装置の動作プログラム。
【請求項24】
事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する債務不履行情報受信部と、
受信した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、
生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、
送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、
受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、
生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、
をさらに有する保証サービス装置と、
保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、
受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、
生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、
をさらに有する保険サービス装置と、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、
取得した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、
をさらに有する保証請求装置と、
からなる請求項23に記載の債権保証システムの保証請求装置の動作プログラムであって、
事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成ステップと、
生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信ステップと、
送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信ステップと、
受信した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力ステップと、
をさらに実行する請求項23に記載の保証請求装置の動作プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、債権の債務不履行時に債権者に対して保証サービスを行うためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
売掛債権の債権者である販売店等は、常に回収不能リスクにさらされている。一般消費者を対象とする小売業では、顧客一人一人に対する債権額はそれほど大きな額でなく事業の継続を脅かすにはいたらないが、顧客規模、すなわち売り上げ規模を急拡大しようとすると、手元資金が事業規模の拡大に追い付かず一定の割合で発生する回収不能件数が急激に巨大になり手元資金の枯渇が発生する危険性が高まる。従って、売り上げ規模を拡大できる状況にあるにもかかわらずそれに二の足を踏んでしまい、せっかくの事業規模拡大のチャンスを逃すという事態が発生する。
【0003】
特許文献1には次のような技術が開示されている。該技術は、取引信用保険に加入している販売会社などの債権者から債権譲受人へ債権を譲渡し、その債権譲受人は社債やコマーシャルペーパーなどの流通性の高い債券を発行し、資金調達を行うためのシステムである。該技術により、複数の債権を一括して債権譲受人が譲り受け、証券化して市場で流通させることが可能となる。このように債権を流動性の高い債券とした結果、債権譲渡人には債権譲受人から譲渡代金が一括して支払われるために債権譲渡人は債権の早期現金化が可能となり、手元資金が潤沢になるので事業規模の急拡大を比較的低いリスクで実現可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、引用文献のスキームでは、取引信用保険の保険契約は、保険者と、債権譲渡人である販売会社との間で直接契約が結ばれるため、債権譲受人が多数の債権を買い集める過程で多数の債権譲渡人にて多数の保険契約が発生し、スキーム全体から見ると保険契約に係る手数料負担が全体のリスク対リターンの経済効率を落としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本件発明では、保証サービスを行う企業や社団法人等の団体が、保険会社と取引信用保険の包括契約を締結した上で債権保証サービスを行うための債権保証システムを提供する。債権発生時においては、販売会社等の事業者等が有する保証請求装置が、発生した債権情報の含まれた保証請求を保証サービス装置に送信し、保証サービスを行う団体が有する保証サービス装置は、保証請求に基づいて団体扱いの取引信用保険(保証機関型取引信用保険など)の保険請求処理を実行する。保険会社が有する保険サービス装置は、保険請求処理に応じて保険引受情報を保証サービス装置に送信する。債務不履行時においては、保証請求装置では債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成し、保証サービス装置に送信する。保証サービス装置は、保険引受情報に基づいた保険請求情報を生成し、これを保険サービス装置に送信する。保険サービス装置は保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成し、保証サービス装置に送信する。保証サービス装置では保険金支払情報に基づいて保証金支払い情報を生成し、保証請求装置に対して送信する処理を実行する。
【0007】
具体的には、第一の発明として、事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する保証請求受信部と、受信した保証請求を保持する保証請求保持部と、保持されている保証請求を閲覧のために出力する保証請求閲覧用出力部と、保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する保険請求生成部と、生成した保険請求を後記する保険サービス装置に送信する保険請求送信部と、送信した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する保険引受情報受信部と、保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための保険内容閲覧部と、受信した保険引受情報を保持する保険引受情報保持部と、受信した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する保証情報送信部と、を有する保証サービス装置と、保証サービス装置から送信される保険請求を受信する保険請求受信部と、受信した保険請求を保持する保険請求保持部と、保持されている保険請求を出力する保険請求出力部と、出力された保険請求に基づいた保険引受情報を生成する保険引受情報生成部と、保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する保険内容保持部と、生成した保険引受情報を前記保証サービス装置に送信する保険引受情報送信部と、を有する保険サービス装置と、事業者識別情報を取得する事業者識別情報取得部と、事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける債権情報入力受付部と、入力を受付けた債権情報を蓄積する債権情報蓄積部と、蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する保証請求送信部と、送信した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する保証情報受信部と、受信した保証情報を出力する保証情報出力部と、を有する保証請求装置と、からなる債権保証システムを提供する。
【0008】
さらに第二の発明として、上記第一の発明の構成に加えて、保証サービス装置の保証請求送信部は、複数の債権に関する複数債権情報を含む保証請求であるバッチ保証請求を送信するバッチ保証請求送信手段を有し、保証請求装置の保証請求送信部は、複数の債権に関する複数債権情報を含む保証請求であるバッチ保証請求を送信するバッチ保証請求送信手段を有する債権保証システムを提供する。
【0009】
さらに第三の発明として、上記第二の発明の構成に加えて、保証サービス装置の保険請求生成部は、バッチ保証請求に基づいて複数の保証請求に対して一括保険を請求するバッチ保険請求を生成するバッチ保険請求取得手段を有し、保険請求送信部は、取得したバッチ保険請求を保険サービス装置に送信するバッチ保険請求送信手段を有し、保険引受情報生成部は、送信したバッチ保険請求に応じて各保証請求に対応する各保険内容に関連付けられたバッチ保険請求を引き受ける旨の情報であるバッチ保険引受情報を生成するバッチ保険引受情報取得手段を有し、保険引受情報保持部は、生成したバッチ保険引受情報を保持するバッチ保険引受情報保持手段を有する、債権保証システムを提供する。
【0010】
さらに第四の発明として、上記第一の発明の構成に加えて、債務不履行時のために、事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、生成した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する保険請求情報生成部と、生成された保険請求情報を送信する保険請求情報送信部と、送信した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する保険金支払情報受信部と、受信した保険金支払情報に基づいて保証金の支払いに関する情報である保証金支払情報を生成する保証金支払情報生成部と、生成した保証金支払情報を送信する保証金支払情報送信部と、をさらに有する保証サービス装置と、保険請求情報を受信する保険請求情報受信部と、受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する保険金支払情報生成部と、生成した保険金支払情報を送信する保険金支払情報送信部と、をさらに有する保険サービス装置と、事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する債務不履行情報生成部と、生成された債務不履行情報を送信する債務不履行情報送信部と、送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する保証金支払情報受信部と、受信した保証金支払情報を出力する保証金支払情報出力部と、をさらに有する保証請求装置と、からなる債権保証システムを提供する。
【0011】
さらに第五の発明として上記第四の発明の構成に加えて、債権は割賦債権であり、保証サービス装置は、債務不履行時の割賦債権の残債を演算する残債演算部と、演算された残債に基づいて保証金の支払いに関する情報を生成するためのルールである残債依存保証金支払ルール保持部と、をさらに有し、保証金支払情報生成部は、保持されている残債依存保証金支払ルールと演算された残債とに基づいて保証金の支払いに関する情報を生成する残債依存保証金支払情報生成手段を有する債権保証システムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
以上のような構成をとる第一の発明によって、事業者において債権が発生すると、保証サービスを行う企業や社団法人等の団体が、その債権の情報に基づいて取引信用保険の保険請求を行い、引受が可能な場合に回収不能リスクに対する保証サービスの提供を実行することが可能である。ここでの保険請求は、保険会社と団体扱いの包括保険契約を締結済みの企業や社団法人等の団体により実行されるので、事業者が個別に保険契約を締結するよりも有利な条件で請求処理を実行することが可能である。
【0013】
第二の発明によって、事業者で発生した債権に対してバッチ処理により保証請求が可能となり、複数の債権について保証請求を実行することが可能である。
【0014】
第三の発明によって、保証サービス装置において取得された保証請求に基づいてバッチ処理による保険請求が可能となり、複数の保証請求をまとめて実行することが可能である。
【0015】
第四の発明によって、保証サービス装置においては債務不履行時にその債務にかかる債権について保険金を請求し、保険金の債権者である事業者に対して保証金を支払うための処理を実行することが可能である。
【0016】
第五の発明によって、債権が割賦債権である場合において、その残債に基づいて所定のルールで保証金を算出し保証金の支払いのための処理を実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施例1の債権保証システムの処理の概要を説明するための図
【
図2】実施例1の債権保証システムの機能的構成の一例を表す図
【
図3】実施例1の債権保証システムにおける債権保証システムにおける情報処理の一例を示す図
【
図4】実施例1の債権保証システムの情報処理の一例をXML形式で示した図
【
図5】実施例1の債権保証システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【
図6】実施例1の債権保証システムにおけるハードウエア構成の一例を表す概略図
【
図7】実施例2の債権保証システムにおけるバッチ処理を実行する場合の処理の流れを示した概略図
【
図8】実施例2の債権保証システムにおけるハードウエア構成の一例を表す概略図
【
図9】実施例3の債権保証システムの処理の概要を説明するための図
【
図10】実施例3の債権保証システムの機能的構成の一例を表す図
【
図11】実施例3の債権保証システムの債務不履行時の情報処理の一例をXML形式で示した図
【
図12】実施例3の債権保証システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【
図13】実施例3の債権保証システムにおけるハードウエア構成の一例を表す概略図
【
図14】実施例4の債権保証システムの機能的構成の一例を表す図
【
図15】実施例4の債権保証システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャート
【
図16】実施例4の債権保証システムにおけるハードウエア構成の一例を表す概略図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、実施例1は、主に請求項1、9、11、13、15、17、19、21、23について説明する。実施例2は、主に請求項2、3について説明する。実施例3は主に請求項4、10、12、14、16、18、20、22、24について説明する。実施例4は、主に請求項5について説明する。
【0019】
≪実施例1≫
<実施例1 債権保証システム 概要>
図1は本実施例の概要を示す図である。この図にあるように、商品等を購入した購入者である甲と、販売店等の事業者であるA事業会社と、A事業会社に対して保証サービスを提供するB保証サービス団体と、B保証サービス団体と保険契約を締結している保険会社のC保険会社とが存在する。甲はA事業会社より指輪(0101)を後払いにて150万円で購入する。するとA事業会社に150万円の債権が生ずる。A事業会社の保証請求装置(0102)では事業者識別情報として「事業者名:A事業会社」と債権情報として「商品:指輪、債権額150万円、支払方法:一括、支払い期日:2018年9月30日…」などの情報を、端末等より入力を受け付けることにより蓄積する。次にこれら事業者識別情報と債権情報とが関連付けられて保証請求としてB保証サービス団体の有する保証サービス装置(0103)に送信される(1)。B保証サービス団体の保証サービス装置(0103)では入力として保証請求を受信し、これに基づいて保証請求に関連付けられた保険請求を生成する。例えば保険金額として保証金支払額と同額である120万円とする請求等が含まれる保険請求を生成する。この保証金支払額は保証請求の債権額150万円の80%を演算により算出したものである。ここで80%はB保証サービス団体とA事業会社との間で取り決めた料率である。生成された保険請求はC保険会社の有する保険サービス装置(0104)に対して送信される(2)。保険サービス装置においては受信し保持されている保険請求に基づいて保険内容(保険金額:保証金支払額と同額、上限額:300万円…)が関連付けられた保険引受情報を生成する。保険引受情報には保険請求が事前に取り決められた保険内容の条件に保険請求が適合しているか否かの判断結果等が含まれる。生成された保険引受情報は保証サービス装置(0103)に対して送信される(3)。保証サービス装置(0103)は受信され保持された保険引受情報に基づいて、事業者識別情報である事業者名:A事業会社と、債務不履行時に不履行債務の一部である120万円まで保証する旨の情報とを関連付けて保証情報としてA事業会社の保証請求装置(0102)に対して送信する(4)。A事業会社の保証請求装置(0102)は保証サービス装置(0103)から送信された保証情報を受信する。これによりA事業会社で発生した150万円の債権の保証申し込み処理が完了する。取得された保証情報はプリンタ等の出力デバイスにより保証書として出力され、金融機関において融資を受ける際の参考資料等として活用される。
【0020】
以下では、本実施例の債権保証システムの機能及び処理の流れ、並びにハードウエアの内容について、詳細に説明する。なお、以下に記載する本システムの機能ブロックは、ハードウエア及びソフトウェアの組み合わせとして実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU(中央演算装置)や主メモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクドライブや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、情報入力に利用される入力デバイス、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウエア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェース、通信用インターフェース、それらハードウエアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、ユーザインターフェース用アプリケーションなどが挙げられる。そして主メモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェースなどから入力され、メモリやハードディスク上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、上記各ハードウエアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。あるいは本システムの機能ブロックは専用ハードウエアによって実現されても良い。
【0021】
また、この発明はシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるプログラム、及びプログラムを固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0022】
<実施例1 債権保証システム 機能的構成>
図2は、本実施例の債権保証システムにおける機能的構成の一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の債権保証システムは、「保証サービス装置」(0201)と、「保険サービス装置」(0202)と、「保証請求装置」(0203)とからなる。保証サービス装置(0201)は、「保証請求受信部」(0204)と、「保証請求保持部」(0205)と、「保証請求閲覧用出力部」(0206)と、「保険請求生成部」(0207)と、「保険請求送信部」(0208)と、「保険引受情報受信部」(0209)と、「保険内容閲覧部」(0210)と、「保険引受情報保持部」(0211)と、「保証情報送信部」(0212)と、を有する。保険サービス装置(0202)は、「保険請求受信部」(0213)と、「保険請求保持部」(0214)と、「保険請求出力部」(0215)と、「保険引受情報生成部」(0216)と、「保険内容保持部」(0217)と、「保険引受情報送信部」(0218)と、を有する。「保証請求装置」(0203)は、「事業者識別情報取得部」(0219)と、「債権情報入力受付部」(0220)と、「債権情報蓄積部」(0221)と、「保証請求送信部」(0222)と、「保証情報受信部」(0223)と、「保証情報出力部」(0224)と、を有する。なお、本明細書においては「保証」という言葉を用いて全体説明を行うが、損失の穴埋めという意味で「保証」に替えて「補償」という言葉を用いることも考えられる。この言葉の採用手法によって本件発明の本質が変わるものではない。
【0023】
<実施例1 債権保証システム>
「債権保証システム」は上記の通り、「保証サービス装置」(0201)と、「保険サービス装置」(0202)と、「保証請求装置」(0203)と、からなる。
【0024】
<実施例1 保証サービス装置>
「保証サービス装置」(0201)は、保証サービスを提供する団体等に設置され、後述する「保証請求装置」(0203)が送信する保証請求を受けて保険請求を生成し、後述する「保険サービス装置」(0202)に対して送信する機能を有する。また、保険サービス装置(0202)より、保険引受情報を受信し、保証情報を生成し、保証請求装置に対して保証情報を送信する機能を有する。
【0025】
なお、これら装置は必ずしも保証サービスを提供する団体等や、保険会社や、事業所に存在する必要はなく、インターネット上に設けられた拠点においてこれら装置の機能や記憶域の提供を行う、クラウド上に存在する態様でもよい。下記で説明する装置の構成要件についても同様であり、一部構成要件のみクラウド上に存在するといった態様でもよい。また、これら3つの装置は物理的に3つのサーバとして存在する必要はなく、1つまたは2つ、あるいは4つ以上のサーバ上に実現されるものであってもよい。
【0026】
<実施例1 保証サービス装置 保証請求受信部>
「保証請求受信部」(0204)は、事業者識別情報と関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者が提供する商品又は/及びサービス(以下「商品等」という)を後払いによって購入する購入者に対して当該事業者が有する債権に関する情報である債権情報を含み当該債権に関して債務不履行が生じた場合の少なくとも残債の一部を保証することを求める保証請求を受信する機能を有する。保証請求の具体例としては、
図1に示すように事業者識別情報として「事業者名:A事業会社」と、債権情報として「商品:指輪」、「債権額:150万円」、「支払方法:一括」、「支払い期日:2018年9月30日」などが挙げられる。ここで、保証請求により請求される保証は保証サービス団体が債権者である事業会社等に対して事前に付与する保証枠内において実行されるものであって良い。すなわち、当部あるいは後述の保険請求生成部において、保証請求に含まれる債権額の事業会社等毎の総額が設定された保証枠内であるか否かを判断する処理が可能な構成を取るものであって良い。保証請求装置(0203)が送信する保証請求を入力として受付け、後述する保証請求保持部(0205)に格納する。受信の態様は、通信ネットワークを通じて保証請求を直接データとして受信するもののほか、B保証サービス団体のオペレータが保証請求装置(0203)にログインし保証請求のデータを確認して保証請求保持部(0205)に格納するといったものが考えられる。なお、以下この明細書中においては、送信部と受信部間の送受信は通信ネットワークを使用して直接情報をやり取りする態様の他、受信部側のオペレータが端末等により送信部を有する装置にアクセスしディスプレイ等の出力デバイスに出力された情報を取得するという態様も「受信」に含まれるものとする。本部の機能はRAMに保持されており、CPUにて実行される保証請求受信プログラムやネットワークI/F等により実現される。
【0027】
<実施例1 保証サービス装置 保証枠の概念>
「保証枠」の概念を説明する。保証枠は、事業者と、保証サービスを事業とする者(例えば保証サービス装置の管理者、保証サービス装置の利用者)との間で契約される合意であり、事業者における債権の発生の都度保証請求を行って個別に保証契約を結ぶのでなく、予め将来に発生するであろう債権を予測して、その予測された債権が将来発生した場合にはその債権が予測した範囲内であれば改めて契約を結ぶのでなく、すでに予約されている契約として契約が自然に実現する形式のものである。従って、保証請求側も保証を請求される側も新規に発生した債権に対する保証が予め保証枠設定時に定められている条件を満たすことを確認できれば自動的にその債権に対する保証契約を成立させ、保証請求側である事業者は債務不履行時に保証請求をする権利を当然に有し、保証請求される側は当該債務不履行時に当然に保証をする義務が発生する、というものである。
当該保証サービス装置は、この保証枠設定型で機能する場合には前記保証枠設定時の条件を保証請求が満たしているかを判断することになる。この判断は保険請求生成部で判断されることとなる。
【0028】
<実施例1 保証サービス装置 保険枠の概念>
「保険枠」:保証が保証枠を設定する形で行われる場合には保険請求も保険枠という形で予め一定の保証枠に応じて一定の保険枠を設定する場合が多い。このように保証枠に対して保険枠を設定する場合も同様に保証枠設定に対応して、予め満たされている保証条件である場合には将来発生する保証に対する保険を引き受けるという予約契約を行う。従って、保証枠内で請求された保証請求に基づいて保険請求を生成する際には、保証請求が設定枠内であれば、その設定枠に応じて設けられている保険枠内であることとなるので、自動的にその保険枠を利用する保険請求が生成される。この自動的に生成された保険枠内での保険請求は、保険サービス装置で保険枠内であることが確認され、保険引受情報が生成される。この保険請求が保険枠内であるかについては保険サービス装置の保険引受情報生成部が自動的に行うこととなる。
【0029】
<実施例1 保証サービス装置 保証請求保持部>
「保証請求保持部」(0205)は、受信した保証請求を保持する機能を有する。保証請求取得部(0204)より保証請求を受け取り記憶域に格納する。本部の機能は揮発性記憶であるRAMや、ハードディスク等の不揮発性記憶などにより実現される。
【0030】
<実施例1 保証サービス装置 保証請求閲覧用出力部>
「保証請求閲覧用出力部」(0206)は、保持されている保証請求を閲覧のために出力する機能を有する。保証請求保持部(0205)にアクセスし、格納されている保証請求のデータをディスプレイやプリンタ等の出力デバイスにより出力する。本部の機能はRAMに保持されており、CPUにて実行される保証請求閲覧用出力プログラム、ディスプレイ、プリンタ等の出力デバイスにより実現される。
【0031】
<実施例1 保証サービス装置 保険請求生成部>
「保険請求生成部」(0207)は、保証請求に基づいて保証請求に関連付けて保険請求を生成する機能を有する。「保険請求」とは、保険引受契約の締結の請求である。具体的には、保証請求で保証を請求する債務不履行時の保証が発生した場合に保証金額の少なくとも一部の金銭相当額を支払うことを約する引受契約の締結の請求である。「保険請求を生成する」とは、保証請求に含まれる情報を所定のルールに基づいて処理を実行し、保険請求を行うための情報を生成する処理を指す。
図1を用いて説明すると、「事業者名:A事業会社」、「商品:指輪」、「債権額:150万円」、「支払方法:一括」、「支払期限:2018年9月30日」など(他に債権者名、債権者住所、債権者の銀行口座番号、債権者の電話番号、債権者のマイナンバーなど)一以上の情報の組合せが含まれる保証請求に基づいて、「保険請求金額:120万円」などが含まれる保険請求を生成する。ここで用いられた「所定のルール」は、例えば事業者、債権額、販売した商品やサービスの種類、債務支払方法、債務者情報などの一以上に応じて定められるものである。事業者情報としては、事業者自体の信用度、格付けなどが該当し、債権額は例えば10万円単位でどのゾーンに該当するかなどが該当し、販売した商品やサービスの種類としては、生活必需品、し好品、趣味用品、ブランド品、などが該当し、債務支払い方法としては、一括後払い、月々払の6か月、12か月、24か月などが該当し、債務者情報としては、商品やサービスの購入者の与信情報などが該当する。そして、これらパラメータに応じて保証金額の何割を保険として引き受けるか、保険の条件などが定められる。これによって、例えば「保証金支払額と同額の保険請求金額とする」といったものであり、このルールはB保証サービス団体とC保険会社の間で保険契約を締結した際にあらかじめ定められ、記憶域に格納されている。生成された保険請求は、保険請求送信部(0208)に対して送られる。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険請求生成プログラムにより実現される。また、保証のための手数料としてA事業会社にいくら請求するかなどもこの保険請求生成と同時に行われるように構成してもよい。例えば、保険請求処理と同様の情報を用いて保証請求金額を所定のルールに基づいて生成する保証金額生成部を本保証サービス装置は有していてもよい。
【0032】
<実施例1 保証サービス装置 保険請求送信部>
「保険請求送信部」(0208)は、取得した保険請求を保険サービス装置(0202)に送信する機能を有する。送信は通信ネットワークによりデータを保険サービス装置(0202)の保険請求受信部(0213)へ送信する処理などを実行する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険請求送信プログラム、ネットワークI/F等により実現される。
【0033】
<実施例1 保証サービス装置 保険引受情報受信部>
「保険引受情報受信部」(0209)は、出力した保険請求に応じて保険内容に関連付けられた保険引受情報を受信する機能を有する。保険サービス装置(0202)において生成された保険引受情報を保険引受情報送信部(0218)から通信ネットワーク等を通じ受信する。あるいは保証サービス団体の端末装置により保険サービス装置(0202)にオペレータがアクセスし、保険引受情報送信部(0218)によりディスプレイ等のデバイスに出力された保険引受情報を取得する処理などが考えられる。「保険引受情報」とは、保険請求の内容が、保険契約(所定の条件下、将来的に保険を引き受けることを約する契約をいう。)で定めた内容となっているか否かの判断の結果として後述する「保険引受情報生成部」(0216)にて生成される情報である。C保険会社がA事業会社の顧客による債務不履行に対してB保証サービス団体による保証を実行するに際して、その支払われる保証金の少なくとも一部に該当する金銭相当額の支払についての保険を引き受けたことを通知するための情報である。従って、この通知の送信によってB保証サービス団体は、保険が引き受けられたことを確認できる。「保険引受情報」の具体例としては、「対象者:A事業会社→OK」、関連付けられている保険内容として「保険金額:保証金支払額である120万円→OK」、「保険金上限額:300万円/一保証→OK」、「保険料:債権額の5%→OK」、「保険金支払先:B保証サービス団体」などの情報が挙げられる。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険引受情報受信プログラム、ネットワークI/F等により実現される。
【0034】
保険が引き受けられた場合には保険引受情報が受信されるが、保険を引き受けることができない場合には、保険引受情報が受信されないか、あるいは保険引受情報内に引き受けることができない旨の情報を含めて受信するといったこととなる。保険が引き受けられないとの判断根拠については、保険請求の内容が、保険契約で定められた、上記に記載したような条件に満たない場合が含まれるが、その他にも保険会社が独自に自己あるいは他社の保有する信用情報等にアクセスして引受の拒否を決定する場合も含まれる。例えば、債権者であるA事業会社より商品を購入した甲が、以前別の事業会社との取引においても事故を起こしていた場合や、甲に重大な犯罪履歴があったことが判明した場合等である。
【0035】
保険引受情報の中には、例えば「A、B、C」といった引受ランクが含まれていてもよい。例えば、保険金額が、ランクAは保証金支払額の90%、ランクBは80%、ランクCは70%と定めたりするなどが考えられる。これらのランクは、債権者ごとに定められ付与されていてもよい。さらに事業会社の情報、債権の内容、例えば取引をした商品や、購入者に関する情報や、支払い条件等種々の要因により上下してもよい。すでに保証サービス装置で記載したと同様に、例えば事業者、事業者の信用調査会社の格付、債権額、販売した商品やサービスの種類、債務支払方法、債務者情報などの一以上に応じて引受ランクが定められるように構成することもできる。事業者情報としては、事業者自体の信用度、格付けなどが該当し、債権額は例えば10万円単位でどのゾーンに該当するかなどが該当し、販売した商品やサービスの種類としては、生活必需品、し好品、趣味用品、ブランド品、などが該当し、債務支払い方法としては、一括後払い、月々払の6か月、12か月、24か月などが該当し、債務者情報としては、商品やサービスの購入者の与信情報(銀行の信用度データベース情報、購入者の職業種別、購入者の年齢、購入者の性別、購入者が既婚か否か、購入者に扶養家族があるか、購入者の住宅が賃貸か、持ち家か、など)などが該当する。
【0036】
<実施例1 保証サービス装置 保険内容閲覧部>
「保険内容閲覧部」(0210)は、受信し、保持されている保険引受情報に関連付けられた保険内容を閲覧するための機能を有する。「保険内容」とは、保険引受情報に関連付けて保持されている情報であり、この情報に含まれている条件により保険が引き受けられていることを示すための情報である。つまり、保険サービス装置(0202)において審査され、審査の結果が付された認証付きの情報である。「閲覧」とはディスプレイやプリンタ等のデバイスに対して出力された保険内容を目視により確認することを指す。保険引受情報に保険内容が含まれており、後記する保険引受情報保持部(0211)を参照することで保険内容を閲覧する場合と、保険サービス装置の保険内容保持部(0217)を参照することで保険内容を閲覧する場合との両方が考えられる。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険内容閲覧プログラムやディスプレイ等の出力デバイスにより実現される。保険内容閲覧部で閲覧できる保険内容は受信した保険引受情報その者であってもよいし、受信した保険引受情報に関連付けられている情報も含めて保険内容として閲覧することができるものであってもよい。つまり、保険引受情報は識別子の集合体からなる情報であって、保険内容閲覧部では、各識別子に応じた日本語(各国語を含んでもよい)が保険内容情報保持手段などに保持されており、閲覧の際には識別子に関連付けられている日本語の説明が表示、印刷されるように構成されていてもよい。
【0037】
<実施例1 保証サービス装置 保険引受情報保持部>
「保険引受情報保持部」(0211)は受信した保険引受情報を保持する機能を有する。具体的には保険引受情報受信部(0209)により受信された保険引受情報を保証サービス装置(0201)の記憶域に格納する。本部の機能は揮発性記憶であるRAMや、ハードディスク等の不揮発性記憶などにより実現される。
【0038】
<実施例1 保証サービス装置 保証情報送信部>
「保証情報送信部」(0212)は、取得した保険引受情報に基づいて、事業者識別情報と、その事業者識別情報に関連付けてその事業者識別情報で識別される事業者の保証要求にかかる債権の債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報と、からなる保証情報を送信する機能を有する。「保証情報」の具体例としては、
図1で示されているように、事業者識別情報として「事業者名:A事業会社」、債務不履行時に不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報として「審査結果:OK」、「保証金額:120万円」などが挙げられる。ここでは所定のルールとして、「保証金額は債権額の80%」などが適用され、保証金額が決定されている。保険金額債権毎に保証情報を送信する場合には「保証対象商品:指輪」などが付加される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証情報送信プログラム、ネットワークI/F等により実現される。
【0039】
<実施例1 保険サービス装置>
「保険サービス装置」(0202)は、保険会社等に設置され、保証サービス装置(0201)より保険請求を受信し、その請求に応じて保険引受情報を生成し、保証サービス装置(0201)に対して送信する機能を有する。
【0040】
<実施例1 保険サービス装置 保険請求受信部>
「保険請求受信部」(0213)は保険サービス装置(0202)において保証サービス装置(0201)から送信される保険請求を受信する機能を有する。受信は通信ネットワークを用いて、保証サービス装置(0201)の保険請求送信部(0208)から送信される保険請求データを受信することにより実行される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険請求受信プログラム、ネットワークI/F等により実現される。
【0041】
<実施例1 保険サービス装置 保険請求保持部>
「保険請求保持部」(0214)は取得した保険請求を保持する機能を有する。本部の機能はRAMなどの揮発性記憶媒体やハードディスク等の不揮発性記憶媒体などにより実現される。
【0042】
<実施例1 保険サービス装置 保険請求出力部>
「保険請求出力部」(0215)は保険請求保持部(0214)において保持されている保険請求を出力する機能を有する。「出力」とは保険請求データを後述する保険引受情報取得部(0216)に対して出力するといった処理を指す。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険請求出力プログラムにより実現される。
【0043】
<実施例1 保険サービス装置 保険引受情報生成部>
「保険引受情報生成部」(0216)はされた保険請求に基づいた保険引受情報を生成する機能を有する。保険引受情報の例については上記で説明済みである。「保険請求に基づいた」とは、保険請求データを参照し保険を引き受けることが可能か否かの判断処理を行い、保険を引き受けることが可能である場合にはその可能である保険請求データにその旨の情報を付加するといった処理が実行されるという事を指す。なお、保険を引き受けることが不可能な場合においてはその旨を示す情報を引受情報として生成したり、引受情報自体が生成されないように構成したりしてもよい。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険引受情報生成プログラムにより実現される。
【0044】
<実施例1 保険サービス装置 保険内容保持部>
「保険内容保持部」(0217)は保険引受情報で引き受ける保険内容を保持する機能を有する。保険引受情報生成部(0216)により生成された保険引受情報の中より保険内容の情報を取得し、記憶域に格納し保持する。本部の機能はRAM等の不揮発性記憶およびハードディスク等の不揮発性記憶により実現される。
【0045】
<実施例1 保険サービス装置 保険引受情報送信部>
「保険引受情報送信部」(0218)は、取得した保険引受情報を保証サービス装置(0201)に送信する機能を有する。送信された保険引受情報は保証サービス装置(0201)の保険引受情報受信部(0209)により受信される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険引受情報送信プログラム、ネットワークI/F等により実現される。
【0046】
<実施例1 保証請求装置>
「保証請求装置」(0203)は、保証対象となる製品やサービスを取り扱う事業者の事業所等に設置され、債権情報の入力を受け付け、事業者識別情報と関連付けて、保証請求として保証サービス装置(0201)に対して送信する機能を有する。また、保証サービス装置(0201)より保証情報を受信し、出力する機能を有する。
【0047】
<実施例1 保証請求装置 事業者識別情報取得部>
「事業者識別情報取得部」(0219)は事業者識別情報を取得する機能を有する。事業者識別情報とは、保証を希望している販売会社等を特定するための情報である。例えば、保証サービスが会員制の場合には会員企業に対して保証サービス団体が付与する固有のIDなどが事業者識別情報に該当する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される事業者識別情報取得プログラムにより実現される。
【0048】
<実施例1 保証請求装置 債権情報入力受付部>
「債権情報入力受付部」(0220)は事業者識別情報と関連付けてその事業者が有する債権に関する情報である債権情報の入力を受付ける機能を有する。債権情報の例としては
図1に示されるように、「商品:指輪」、「債権額:150万円」、「支払方法:一括」、「支払期日:2018年9月30日」などが挙げられる。「入力を受け付ける」とは、キーボードやマウス、POSのバーコードリーダー等の入力デバイスにより、債権情報の入力を受け付けるといった処理を指す。本部の機能は上記入力デバイスおよびRAMに格納されCPUにて実行される債権情報入力受付プログラム、キーボード等の入力デバイス等により実現される。
【0049】
<実施例1 保証請求装置 債権情報蓄積部>
「債権情報蓄積部」(0221)は、入力を受付けた債権情報を蓄積する機能を有する。債権情報入力受付部(0220)で入力受付された債権情報を記憶域に格納する処理を実行する。本部の機能はRAM等の揮発性記憶およびハードディスク等の不揮発性記憶により実現される。
【0050】
<実施例1 保証請求装置 保証請求送信部>
「保証請求送信部」(0222)は、蓄積されている債権情報を含む保証を請求する旨の情報である保証請求を保証サービス装置に送信する機能を有する。「送信」とは通信ネットワーク等を介して保証サービス装置(0201)の保証請求取得部(0204)に対して保証請求データを送信するといった処理を指す。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証請求送信プログラム、ネットワークI/F等により実現される。
【0051】
<実施例1 保証請求装置 保証請求受信部>
「保証情報受信部」(0223)は出力した保証請求に応じた保証情報を保証サービス装置から受信する機能を有する。保証サービス装置(0201)の保証情報出力部(0212)より保証情報データを取得する。受信の態様は通信ネットワーク等を介して保証サービス装置(0201)の保証情報送信部(0212)より保証情報データを受信するといった処理である。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証情報受信プログラム、ネットワークI/F等により実現される。
【0052】
<実施例1 保証請求装置 保証情報出力部>
「保証情報出力部」(0224)は取得した保証情報を出力する機能を有する。ここでの出力は保証情報をディスプレイやプリンタ等により画面や紙媒体に表示あるいは印刷されることを指す。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証情報出力プログラム、プリンタやディスプレイ等の出力デバイスにより実現される。
【0053】
<実施例1 債権保証システム まとめ>
図3は、本実施例の債権保証システムにおける情報処理の一例を示す図である。この図にあるように、まず保証請求装置において事業者識別情報と入力された債権情報とで保証請求が生成される。事業者名、商品、債権額、支払い方法、支払い期日等が保証請求に含まれている。これらの保証請求を保証サービス装置が受信し保険請求生成処理を実行する。具体的には保証金額(債権額の80%である120万円と決定された)と同額の金額を保険請求金額とする処理や、保険料を取得する処理、保険金支払先を取得する処理等が実行され保険請求が生成される。保険請求は保険サービス装置へ送信され、保険引受情報生成処理が実行される。ここでは保険請求内の各項目が、事前に合意された契約条件に適合しているか否かを審査する処理が実行される。生成される保険引受情報には各項目の審査の結果が含まれている。保険引受情報は保険サービス装置が送信し保証サービス装置が受信する。保証サービス装置においては、保険情報生成処理が実行される。具体的には、保証金支払い先を取得する処理や、保証対象商品を取得する処理、保険引受情報に含まれる審査結果を取得する処理などが実行される。生成された保証情報は保証請求装置に対して送信され、保証請求装置はこれを受信する。受信した保証情報は文書化され保証書の形式でプリンタ等の出力デバイスより出力される。
【0054】
図4は、本実施例の債権保証システムの情報処理の一例をXML形式で示した図である。この図にあるように、保証サービス装置において保証請求001(
図4(1))が生成される。まず事業者識別情報として保証請求主体である「A事業会社」が事業者名として含まれている。そのほか債権情報として商品である「指輪」、債権額「150万円」、支払方法「一括」、支払期日「2018年9月30日」が含まれる。この保証請求001は保証サービス装置に送られる。保証サービス装置においては保証請求001に基づいて保険請求001(
図4(2))が生成される。保険請求001には、対応する保証請求IDとして「保証請求001」と、保険金額として「保証金額」、すなわち保証金額と同額の金額、保険金上限額として「300万円」、保険料として「債権額の5%」、保険金支払先として「B保証サービス団体」といった情報が含まれている。この保険請求001は保険サービス装置に送られる。保険サービス装置においては保険請求001に基づいて保険引受情報001(
図4(3))が生成される。保険引受情報には対応する保険請求IDとして「保険請求001」と、保険内容が含まれる。保険内容タグ内では対応する保険請求001の保険請求項目に対して、保険契約に照らして適切か否かの判断結果情報として<OK>フラグあるいは<NG>フラグを付与している。図のようにフラグを付与された保険引受情報001は保証サービス装置に送られる。保証サービス装置においては、保険引受情報001に基づいて保証情報001(
図4(4))が生成される。保証情報001には対応する保険引受情報として「保険引受情報001」が、また対応する保証請求として「保証請求001」が含まれる。事業者識別情報として事業者名「A事業会社」、保証金額「120万円」、保証対象商品「指輪」などの情報が含まれる。この保証情報001は保証請求装置に対して送られる。
【0055】
<処理の流れ>
図5は、本実施例の債権保証システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず保険請求装置において、事業者識別情報を取得する(ステップS0501)。次に債権情報の入力を受け付ける(ステップS0502)。次に、保証請求を保証サービス装置にむけ送信する(ステップS0503)。保証サービス装置では、送信された保証請求を受信し(ステップS0504)、必要であれば保証請求を閲覧のために出力する(ステップS0505)。次に保険請求を生成し(ステップS0506)、生成された保険請求を保証請求装置に対して送信する(ステップS0507)。保証請求装置においてはまず送信された保険請求を受信し(ステップS0508)、保険請求を出力する(ステップS0509)。次に保険引受情報を生成し(ステップS0510)、生成された保険引受情報を保証サービス装置に対して送信する(ステップS0511)。保証サービス装置では送信された保険引受情報を受信し(ステップS0512)、必要であれば保険内容を閲覧する(ステップS0513)。次に保証情報を保険請求装置にむけ送信する(ステップS0514)。保証請求装置においては送信された保証情報を受信する(ステップS0515)。受信した保証情報は必要に応じて出力される(ステップS0516)。
【0056】
<ハードウエア的構成>
図6は、上記の機能的な各構成要件をハードウエアとして実現した際の、債権保証システムにおける構成の一例を表す概略図である。この図を利用して本発明の処理におけるそれぞれのハードウエア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、本実施例の債権保証システムは、保証サービス装置と、保険サービス装置と、保証請求装置とからなる。これらそれぞれが「CPU」(0601、0621、0631)と、「RAM」(0602、0612、0622)と、ハードディスクドライブなどの「不揮発性メモリ」(0603、0613、0623)と、「ネットワークI/F」(0604、0614、0624)と、キーボード、マウス等の「U/I」(0605、0615、0625)と、ディスプレイやビデオカード等からなる「表示デバイス」(0606、0616、0626)と、プリンタ(0628)からなる。そしてそれらが「システムバス」(0607、0617、0627)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0057】
また、RAM(0602、0612、0622)は、各種処理を行うプログラムをCPU(0601、0611、0621)に実行させるためにそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、RAM(0602、0612、0622)は不揮発性メモリ(0603、0613、0623)に保存すべき情報や、RAM(0602、0612、0622)に格納されており、画面において表示すべき情報などを一時的に保存することが可能である。
【0058】
まず、保証請求装置の不揮発性メモリ(0623)に格納されている事業者識別情報取得プログラムがRAM(0622)に呼び出され、CPU(0621)にて実行される。実行の結果、記憶域に格納されていた事業者識別情報が呼び出されRAM(0622)に一時的に保持される。次に、債権情報入力受付プログラムが不揮発性メモリ(0623)からRAM(0622)に呼び出されCPU(0621)にて実行される。同プログラムはU/I(0625)から債権情報の入力を受け付ける。受け付けた債権情報は事業者識別情報と関連付けられ、C:債権情報データとしてRAM(0622)に蓄積される。次にRAM(0622)上に保証請求送信プログラムが呼び出されCPU(0621)にて実行される。同プログラムはRAM(0622)に蓄積されているC:債権情報データを含むS:保証請求データを取得し保証サービス装置に対してネットワークI/F(0624)を介し送信する。ここで送信されるS:保証請求データは一の債権に限られていてもよいし、複数の債権情報を含む複数の保証請求データをRAM(0622)等に格納しておき、所定のタイミングで一度に送信するバッチ処理を実行するものでもよい。
【0059】
保証サービス装置においては、RAM(0602)に呼び出された保証請求受信プログラムがCPU(0601)にて実行される。同プログラムは保証請求装置より送信された保証請求データをネットワークI/F(0604)を介して受信し、S:保証請求データとしてRAM(0602)に格納し保持される。このS:保証請求データは保証請求閲覧用出力プログラムをCPU(0601)にて実行することで、表示デバイス(0606)に保証請求データを出力することが可能である。次に、保険請求生成プログラムがRAM(0602)に呼び出され、CPU(0601)にて実行される。同プログラムは保持されているS:保証請求データに基づいて、S:保証請求データに関連付けられたL:保険請求データを生成し、RAM(0602)上に一時的に保持する。次に保険請求送信プログラムがRAM(0602)に呼び出されCPU(0601)にて実行される。同プログラムは、保持されているL:保険請求データをネットワークI/F(0604)を介して保険サービス装置に対して送信する。ここで送信されるL:保険請求データは一の保証請求に関するものに限られていてもよいし、複数の保証請求データを含む複数の保険請求データをRAM(0602)等に格納しておき、所定のタイミングで一度に送信するバッチ処理を実行するものでもよい。
【0060】
保険サービス装置においては、保険請求受信プログラムがRAM(0612)に呼び出されCPU(0611)にて実行される。同プログラムは送信されたL:保険請求データをネットワークI/F(0614)を介して受信し、RAM(0612)に格納する。格納され保持されているL:保険請求データは、保険請求出力プログラムがRAM(0612)上に呼び出されCPU(0611)にて実行されることで表示デバイス(0616)等に出力される。次に保険引受情報生成プログラムがRAM(0612)上に呼び出されCPU(0611)にて実行される。同プログラムは、L:保険請求データに基づき、あらかじめ保険契約時にRAM(0612)や不揮発性メモリ(0613)に保険内容として格納されたI:保険内容データに関連付けてU:保険引受情報データを生成する。生成されたデータはRAM(0612)上に一時的に保持される。次に、保険引受情報送信プログラムがRAM(0612)に呼び出されCPU(0611)にて実行される。同プログラムは一時的に保持されているU:保険引受情報データをネットワークI/F(0614)を介し保証サービス装置に対して送信する。
【0061】
保証サービス装置においては、保険引受情報受信プログラムがRAM(0602)上に呼び出されCPU(0601)にて実行される。同プログラムは送信されたU:保険引受情報をネットワークI/F(0604)を介して受信し、RAM(0602)等に格納する。U:保険引受情報は保険内容閲覧プログラムがRAM(0602)に呼び出されCPU(0601)にて実行されることでU:保険引受情報に関連付けられたI:保険内容データを表示デバイス(0606)により出力することが可能である。次に、保証情報送信プログラムがRAM(0602)に呼び出されCPU(0601)にて実行される。同プログラムは、U:保険引受情報に基づいて事業者識別情報とこれに関連付けられた不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報である保証情報データをネットワークI/F(0604)を介し、保証請求装置に対して送信する。
【0062】
保証請求装置においては、保証情報受信プログラムがRAM(0622)に呼び出されCPU(0621)にて実行される。同プログラムはネットワークI/F(0624)を介して保証情報データを受信し、RAM(0622)等の記憶域に一時的に格納する。格納された保証情報データは保証情報出力プログラムがCPU(0621)にて実行されることにより、表示デバイス(0626)や、プリンタ(0628)等の出力デバイスにより出力される。
【0063】
≪実施例2≫
<実施例2 債権保証システム 概要>
本実施例の債権保証システムは、複数の債権(一債権は、購入者の後払売買契約単位、必ずしも購入商品単位ではない)をまとめてバッチ処理により保証請求したり、その保証請求に基づいて保証サービス装置が保険請求をバッチ処理にて実行したりすることが可能である。さらに、保険サービス装置において生成された保険引受情報もバッチ処理により受信し、保持が可能である。
【0064】
<実施例2 債権保証システム 機能的構成>
本実施例の債権保証システムは、「保証サービス装置」と、「保険サービス装置」と、「保証請求装置」とからなる。保証サービス装置は、「保証請求受信部」と、「保証請求保持部」と、「保証請求閲覧用出力部」と、「保険請求生成部」と、「保険請求送信部」と、「保険引受情報受信部」と、「保険内容閲覧部」と、「保険引受情報保持部」と、「保証情報送信部」と、を有する。保険サービス装置は、「保険請求受信部」と、「保険請求保持部」と、「保険請求出力部」と、「保険引受情報生成部」と、「保険内容保持部」と、「保険引受情報送信部」と、を有する。「保証請求装置」は、「事業者識別情報取得部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報蓄積部」と、「保証請求送信部」と、「保証情報受信部」と、「保証情報出力部」と、を有する。これらの構成要件については既に上記で説明済みであるので、記載および図示は省略する。本実施例の債権保証システムの機能的構成における特徴は、保証サービス装置の保証請求受信部が、「バッチ保証請求受信手段」を有し、保証請求装置の保証請求送信部が、「バッチ保証請求送信手段」を有する点である。
【0065】
<実施例2 保証サービス装置 保証請求受信部 バッチ保証請求受信手段>
「バッチ保証請求受信手段」は、保証サービス装置の保証請求受信部において、複数の債権に関する複数債権情報を含む保証請求であるバッチ保証請求を受信する機能を有する。具体的には保証請求装置のバッチ保証請求送信手段より送信されたバッチ保証請求をネットワーク等を介して受信し、保証請求保持部に格納する処理を実行する。本手段の機能はRAMに格納されCPUにて実行されるバッチ保証請求受信プログラムや、ネットワークI/Fなどで実現される。バッチ保証請求は、これに基づく保険請求を生成する際に、バッチに含まれている各保証請求内容の適正性の判断とともに、バッチで保険請求をする際の全体集合体としての適性性の判断を重ねて行う。つまり、全体集合体としての適性性の判断が各単数の保険請求を生成する場合に比較して加重的に行われる。
【0066】
<実施例2 保証請求装置 保証請求送信部 バッチ保証請求送信手段>
「バッチ保証請求送信手段」は、保証請求装置の保証請求送信部において、複数の債権に関する複数債権情報を含む保証請求であるバッチ保証請求を送信する機能を有する。具体的には保証請求装置の保証請求送信部において生成された複数の債権にかかる保証請求を記憶域に保持し、所定のタイミングで保証サービス装置のバッチ保証請求受信手段に対して送信処理を実行する。「所定のタイミング」とは、利用者からトリガをかけられたタイミングや、「月曜日の朝4時」などのあらかじめスケジュールされたタイミング、保証請求の件数が一定数に達した場合、複数の債権の総額が一定額に達した場合、などが考えられる。本手段の機能はRAMに格納されCPUにて実行されるバッチ保証請求送信プログラムやネットワークI/Fなどで実現される。バッチ保証請求は積み上げられた複数の債権に対するデフォルト時の保証をまとめて請求するものである。バッチ保証請求は、自動的に生成されてもよいし、人為的に債権を選択して集合体とし、生成してもよい。前者の場合には、蓄積される債権の集合が所定の条件を満たした場合に債権の集合体を特定して保証請求が自動的に生成される。債権の集合体が満たすべき条件としては、集合体の債権総額、集合体に含まれている債権の種類(一括後払、割賦など)、集合体の債務者(債務者の人数、性別など)や、集合体の債務者の属性が所定の条件(年収範囲、その他の債務の総額)を満たすか、保証請求総額、債権の支払期限などである。自動的にバッチ保証請求が作成されると、自動的にこれが送信されて以降の処理がなされる。また人為的に債権の種類などからバッチ保証請求を形成する債権を選択する場合には、それに人為的に形成されたバッチ保証請求が管理者の指示に応じてバッチ保証請求として送信される。送信指示があるまでは保持されているバッチ保証請求は編集されて変更されるように構成されてもよい。
【0067】
<実施例2 債権保証システム 別の機能的構成>
本実施例の債権保証システムは、「保証サービス装置」と、「保険サービス装置」と、「保証請求装置」とからなる。保証サービス装置は、「保証請求受信部」と、「保証請求保持部」と、「保証請求閲覧用出力部」と、「保険請求生成部」と、「保険請求送信部」と、「保険引受情報受信部」と、「保険内容閲覧部」と、「保険引受情報保持部」と、「保証情報送信部」と、を有する。保険サービス装置は、「保険請求受信部」と、「保険請求保持部」と、「保険請求出力部」と、「保険引受情報生成部」と、「保険内容保持部」と、「保険引受情報送信部」と、を有する。「保証請求装置」は、「事業者識別情報取得部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報蓄積部」と、「保証請求送信部」と、「保証情報受信部」と、「保証情報出力部」と、を有する。さらに保証サービス装置の保証請求受信部が、「バッチ保証請求受信手段」を有し、保証請求装置の保証請求送信部が、「バッチ保証請求送信手段」を有する。これらの構成要件については既に上記で説明済みであるので、記載および図示は省略する。本実施例の債権保証システムの機能的構成における特徴は、さらに、保証サービス装置の保険請求生成部が「バッチ保険請求生成手段」を有し、保険請求送信部が「バッチ保険請求送信手段」を有し、保険引受情報受信部が「バッチ保険引受情報受信手段」を有し、保険引受情報保持部が「バッチ保険引受情報保持手段」を有する点である。
【0068】
<実施例2 保証サービス装置 保険請求生成部 バッチ保険請求生成手段>
「バッチ保険請求生成手段」は、保証サービス装置の保険請求生成部において、バッチ保証請求に基づいて複数の保証請求に対して一括保険引受を請求するバッチ保険請求を生成する機能を有する。保証請求保持部に保持されているバッチ保証請求を取得し、各保証請求のデータを所定のルールで処理し、バッチ保険請求を生成する。生成されたバッチ保険請求はバッチ保険請求送信手段に送られる。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行されるバッチ保険請求生成プログラムにより実現される。バッチ保険請求生成手段は、受信したバッチ保証請求単独に基づいて生成されてもよいし、複数のバッチ保証請求をさらにまとめて大きなバッチ保険請求としてもよい。バッチ保険請求を生成する際には、予め定められたルールにのっとって適正なバッチ保険請求となるかが判断される。具体的には、すでに述べたように、バッチに含まれている各保証請求内容の適正性の判断とともに、バッチで保険請求をする際の全体集合体としての適性性の判断を重ねて行う。全体集合としての適性性の判断は、バッチ保証請求にて判断された条件と同様であり、集合体の債権総額、集合体に含まれている債権の種類(一括後払、割賦など)、集合体の債務者(債務者の人数、性別など)や、集合体の債務者の属性が所定の条件(年収範囲、その他の債務の総額)を満たすか、債権の支払期限などであるが、その他に保証サービス装置の収益関連要件も判断される。例えば債権額に対して何パーセントの保険を請求するのか、保険の支払条件として所定の範囲内に収まる請求であるか(例えば、支払期限、支払方法、免責事項、免責金額)も判断要素となる。これは予め保険会社との間で契約されている範囲であり、その範囲にバッチ保険請求が収まっているかを判断する。この判断が適正であるとの判断である場合にバッチ保険請求が生成され、送信される。
【0069】
<実施例2 保証サービス装置 保険請求送信部 バッチ保険請求送信手段>
「バッチ保険請求送信手段」は、保証サービス装置の保険請求送信部において、生成したバッチ保険請求を保険サービス装置に送信する機能を有する。バッチ保険請求生成手段よりバッチ保険請求を受け取り、所定のタイミングで保険サービス装置に対してネットワーク等を介して当該請求を一括送信する。「所定のタイミング」とは、利用者からトリガをかけられたタイミングや、「月曜日の朝4時」などのあらかじめスケジュールされたタイミング、保険請求の件数が一定数に達した場合、複数の保険請求の総額が一定額に達した場合、などが考えられる。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行されるバッチ保険請求送信プログラムと、ネットワークI/F等により実現される。
【0070】
<実施例2 保証サービス装置 保険引受情報受信部 バッチ保険引受情報受信手段>
「バッチ保険引受情報受信手段」は、保証サービス装置の保険引受情報受信部において送信したバッチ保険請求に応じて各保証請求に対応する各保険内容に関連付けられたバッチ保険請求を引き受ける旨の情報であるバッチ保険引受情報を受信する機能を有する。保険サービス装置において生成された保険引受情報を、ネットワーク等を介して受信し、バッチ引受情報保持手段に格納する処理を実行する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行されるバッチ保険引受情報受信プログラムや、ネットワークI/Fにより実現される。
【0071】
<実施例2 保証サービス装置 保険引受情報保持部 バッチ保険引受情報保持手段>
「バッチ保険引受情報保持手段」は、受信したバッチ保険引受情報を保持する機能を有する。バッチ保険引受情報受信手段により受信したバッチ保険引受情報を受け取り、記憶域に格納する処理を実行する。本部の機能はRAMやハードディスク等の不揮発性メモリ等で実現される。
<実施例2 保険サービス装置 バッチ処理時の適正性の判断>
保険サービス装置では保証サービス装置から受信したバッチ保険請求が予め保証サービサーとの間で締結されている契約に従って適正なバッチ保険請求であるか判断される。判断要素としてはすでに述べたものと同様であり、具体的には、集合体の債権総額、集合体に含まれている債権の種類(一括後払、割賦など)、集合体の債務者(債務者の人数、性別など)や、集合体の債務者の属性が所定の条件(年収範囲、その他の債務の総額)を満たすか、債権の支払期限、債権額に対して何パーセントの保険を請求するのか、保険の支払条件として所定の範囲内に収まる請求であるか(例えば、支払期限、支払方法、免責事項、免責金額)などである。
<実施例2 保険サービス装置 バッチ処理時の保険引受情報の生成>
バッチ保険請求が所定の条件に対して適正であると判断された場合には、バッチ保険引受情報が生成され保証サービス装置に対して返信される。ここで生成されるバッチ保険引受情報は、予め保証サービサーとの間で契約されているルールにのっとって生成されるものであり、バッチ保険請求を受ける代償としての保険手数料がバッチ保険請求のコンテンツに応じた所定の幅に入っているか、また保険の免責や、保険金の支払時期、支払方法が所定の条件を満たしているか、保険金の支払総額が所定の範囲に入っているか、などである。保険金の支払総額に関しては、バッチ保険請求に応じた保証支払が所定の額を超えた場合には以降の保証支払が発生したとしても、その保険には応じないというものも含まれ得る。また、保険請求のコンテンツに過誤(債権情報、債務者情報、事業者情報)が含まれている割合や、その有無などに応じて保険金の支払いを拒絶できるという条件なども予め定められている契約の範囲内で明示されているか判断される。
【0072】
<処理の流れ>
上記処理の流れを、
図7を用いて説明すると、保証請求装置(0701)において債権情報(0702)が入力され、事業者識別情報と関連付けて蓄積されている。バッチ保証請求送信手段(0703)は蓄積されている複数の債権にかかる情報を処理してバッチ保証請求(0704)を作成し、保証サービス装置(0705)のバッチ保証請求受信手段(0706)に対して送信する。続いてバッチ保証請求受信手段(0706)において受信されたバッチ保証請求に応じて、バッチ保険請求生成手段(0707)においてバッチ保証請求に基づいてバッチ保険請求(0708)が生成される。これらは、バッチ保険請求送信手段(0709)により保険サービス装置(0710)に対して所定のタイミングで一括して送信処理が実行される。保険サービス装置(0710)においてはバッチ保険請求により送信された複数の保険請求を、後述する保険引受情報生成部(0711)にて保険引受情報に変換、生成する処理を実行する。こうして処理が完了した複数の保険引受情報は、まとめられバッチ保険引受情報(0712)として所定のタイミングで保証サービス装置(0705)に対して送信される。同装置においては、バッチ保険引受情報(0712)は、バッチ保険引受情報受信手段(0713)により受信され、バッチ保険引受情報保持手段(0714)に格納される。保証サービス装置(0705)は保持されているバッチ保険引受情報を処理して保証情報(0715)を生成して保証請求装置(0701)に対して送信する。保証請求装置は保証情報を受信し出力等を実行する。
【0073】
<実施例2 ハードウエア的構成>
図8は、上記の機能的な各構成要件をハードウエアとして実現した際の、債権保証システムにおける構成の一例を表す概略図である。この図を利用して本発明の処理におけるそれぞれのハードウエア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、本実施例の債権保証システムは、保証サービス装置と、保険サービス装置と、保証請求装置とからなる。これらそれぞれが「CPU」(0801、0821、0831)と、「RAM」(0802、0812、0822)と、ハードディスクドライブなどの「不揮発性メモリ」(0803、0813、0823)と、「ネットワークI/F」(0804、0814、0824)と、キーボード、マウス等の「U/I」(0805、0815、0825)と、ディスプレイやビデオカード等からなる「表示デバイス」(0806、0816、0826)と、プリンタ(0828)からなる。そしてそれらが「システムバス」(0807、0817、0827)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0074】
また、RAM(0802、0812、0822)は、各種処理を行うプログラムをCPU(0801、0811、0821)に実行させるためにそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、RAM(0802、0812、0822)は不揮発性メモリ(0803、0813、0823)に保存すべき情報や、RAM(0802、0812、0822)に格納されており、画面において表示すべき情報などを一時的に保存することが可能である。
【0075】
まず、保証請求装置の不揮発性メモリ(0823)に格納されている事業者識別情報取得プログラムがRAM(0822)に呼び出され、CPU(0821)にて実行される。実行の結果、記憶域に格納されていた事業者識別情報が呼び出されRAM(0822)に一時的に保持される。次に、債権情報入力受付プログラムが不揮発性メモリ(0823)からRAM(0822)に呼び出されCPU(0821)にて実行される。同プログラムはU/I(0825)から債権情報の入力を受け付ける。ここまでの処理を、今回保証を請求する債権の契約数だけ繰り返す。受け付けた債権情報は事業者識別情報と関連付けられ、順次C:債権情報データとしてRAM(0822)に蓄積される。次に、RAM(0822)上にバッチ保証請求送信プログラムが呼び出されCPU(0821)にて実行される。同プログラムはRAM(0822)に蓄積されている複数の債権にかかるC:債権情報データを含むSb:バッチ保証請求データを取得し保証サービス装置に対してネットワークI/F(0824)を介し送信する。
【0076】
保証サービス装置においては、RAM(0802)に呼び出されたバッチ保証請求受信プログラムがCPU(0801)にて実行される。同プログラムは保証請求装置より送信されたバッチ保証請求データをネットワークI/F(0804)を介して受信し、Sb:保証請求データとしてRAM(0802)に格納し保持される。このSb:保証請求データは保証請求閲覧用出力プログラムをCPU(0801)にて実行することで、表示デバイス(0806)にバッチ保証請求データを出力することが可能である。次に、バッチ保険請求生成プログラムがRAM(0802)に呼び出され、CPU(0801)にて実行される。同プログラムは保持されているSb:バッチ保証請求データに基づいて、Sb:バッチ保証請求データに関連付けられたLb:バッチ保険請求データを生成し、RAM(0802)上に一時的に保持する。次にバッチ保険請求送信プログラムがRAM(0802)に呼び出されCPU(0801)にて実行される。同プログラムは、保持されているLb:バッチ保険請求データをネットワークI/F(0804)を介して保険サービス装置に対して送信する。
【0077】
保険サービス装置においては、保険請求受信プログラムがRAM(0812)に呼び出されCPU(0811)にて実行される。同プログラムは送信されたLb:バッチ保険請求データをネットワークI/F(0814)を介して受信し、RAM(0812)に格納する。格納され保持されているLb:バッチ保険請求データは、保険請求出力プログラムがRAM(0812)上に呼び出されCPU(0811)にて実行されることで表示デバイス(0816)等に出力される。次に保険引受情報生成プログラムがRAM(0812)上に呼び出されCPU(0811)にて実行される。同プログラムは、Lb:バッチ保険請求データに基づき、あらかじめ保険契約時にRAM(0812)や不揮発性メモリ(0813)に保険内容として格納されたI:保険内容データに関連付けてUb:バッチ保険引受情報データを生成する。生成されたデータはRAM(0812)上に一時的に保持される。次に、保険引受情報送信プログラムがRAM(0812)に呼び出されCPU(0811)にて実行される。同プログラムは一時的に保持されているU:保険引受情報データをネットワークI/F(0814)を介し保証サービス装置に対して送信する。
【0078】
保証サービス装置においては、バッチ保険引受情報受信プログラムがRAM(0802)上に呼び出されCPU(0801)にて実行される。同プログラムは送信されたU:バッチ保険引受情報をネットワークI/F(0804)を介して受信し、RAM(0802)等に格納する。Ub:バッチ保険引受情報は保険内容閲覧プログラムがRAM(0802)に呼び出されCPU(0801)にて実行されることでUb:バッチ保険引受情報に関連付けられることで含まれるI:保険内容データを表示デバイス(0806)により出力することが可能である。次に、保証情報送信プログラムがRAM(0802)に呼び出されCPU(0801)にて実行される。同プログラムは、Ub:バッチ保険引受情報に基づいて事業者識別情報とこれに関連付けられた不履行債務の少なくとも一部を保証する旨の情報である保証情報データをネットワークI/F(0804)を介し、保証請求装置に対して送信する。
【0079】
保証請求装置においては、保証情報受信プログラムがRAM(0822)に呼び出されCPU(0821)にて実行される。同プログラムはネットワークI/F(0824)を介して保証情報データを受信し、RAM(0822)等の記憶域に一時的に格納する。格納された保証情報データは保証情報出力プログラムがCPU(0821)にて実行されることにより、表示デバイス(0826)や、プリンタ(0828)等の出力デバイスにより出力される。
【0080】
≪実施例3≫
<実施例3 債権保証システム 概要>
本実施例では債権保証システムにおける、債務不履行時における各装置の処理について記載する。
図9は本実施例の債権保証システムの概要を示す図である。この図にあるように、指輪を購入した甲からの支払額の全額である150万円が支払期日までに支払われなかったとする。保証請求装置では、事業者識別情報と、債権情報と、残債務情報として商品代金の150万円が含まれる債務不履行情報が生成される。債務不履行情報は保証サービス装置に送信され、保証サービス装置は、同情報と、不履行となった債務に対する保証に対応する保険引受情報と、に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する。具体的な処理として
図9では、保険引受情報より「保険金額:保証金支払額と同額」等を取得して、保険請求情報として保険サービス装置に対して送信する。保険サービス装置では、保険請求情報を受信し、これに基づいて保険金支払情報を生成する。保険金支払情報の例としては「保険金額:保証金額と同額=120万円」、「保険金支払先:B保証サービス団体」、といった情報が含まれることになる。保険金支払情報は保証サービス装置に送信され、同情報に基づいて保証金支払情報が生成される。保証金支払情報の例としては、「保証金支払先:A事業会社」、「保証対象商品:指輪」、「保証金額:120万円」などが含まれる。保証金支払情報は最終的にA事業会社の保証請求装置に対して送信され、受信される。
【0081】
<実施例3 債権保証システム 機能的構成>
図10は、本実施例の債権保証システムにおける機能的構成の別の一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の債権保証システムは、「保証サービス装置」(1001)と、「保険サービス装置」(1002)と、「保証請求装置」(1003)とからなる。保証サービス装置は、「保証請求受信部」と、「保証請求保持部」と、「保証請求閲覧用出力部」と、「保険請求生成部」と、「保険請求送信部」と、「保険引受情報受信部」と、「保険内容閲覧部」と、「保険引受情報保持部」と、「保証情報送信部」と、を有する。保険サービス装置は、「保険請求受信部」と、「保険請求保持部」と、「保険請求出力部」と、「保険引受情報生成部」と、「保険内容保持部」と、「保険引受情報送信部」と、を有する。「保証請求装置」は、「事業者識別情報取得部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報蓄積部」と、「保証請求送信部」と、「保証情報受信部」と、「保証情報出力部」と、を有する。これらの構成要件については既に上記で説明済みであるので、記載および図示は省略する。本実施例の債権保証システムの機能的構成における特徴は、保証サービス装置(1001)が、「債務不履行情報受信部」(1026)と、「保険請求情報生成部」(1027)と、「保険請求情報送信部」(1028)と、「保険金支払情報受信部」(1029)と、「保証金支払情報生成部」(1030)と、「保証金支払情報送信部」(1031)と、を新たに有し、保険サービス装置(1002)が、「保険請求情報受信部」(1032)と、「保険金支払情報生成部」(1033)と、「保険金支払情報送信部」(1034)と、を新たに有し、保証請求装置(1003)が、「債務不履行情報生成部」(1035)と、「債務不履行情報送信部」(1036)と、「保証金支払情報受信部」(1037)と、「保証金支払情報出力部」(1038)と、を新たに有する点である。
【0082】
<実施例3 保証サービス装置 債務不履行情報受信部>
「債務不履行情報受信部」(1026)は保証サービス装置(1001)において、事業者識別情報と、当該事業者が有する特定の債権に関して生じた残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を受信する機能を有する。具体的には保証請求装置(1003)の債務不履行情報送信部(1036)が送信する債務不履行情報を受信し、保険請求情報生成部(1027)に対して出力する処理を実行する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される債務不履行情報受信プログラムやネットワークI/F等で実現される。
【0083】
<実施例3 保証サービス装置 保険請求情報生成部>
「保険請求情報生成部」(1027)は取得した債務不履行情報に基づいて、債務不履行に係る債権に応じた保証に対応する保険引受情報に基づいた保険の請求である保険請求情報を生成する機能を有する。保険請求情報とは、保険サービス装置において保険事故であるとの認定を受けるための根拠情報である。
図9に示すように債務不履行情報に残債務情報として「残債務額:150万円」が含まれていたとすると、B保証サービス団体と、A事業会社との間での保証契約は、不履行にかかる残債務額の80%との契約であるので(と仮定する)、保証金の支払義務として120万円が発生する。一方、B保証サービス団体と、C保険会社との間の保険契約では、保険金の支払いは、B保証サービス団体が実際に支払う又は支払った保証金額の100%というものである(と仮定する)。そこで、
図9に示した保険引受情報の「保険金額:保証金支払額と同額」が適用され、演算処理により保険請求金額として120万円が取得される。ここで、本システムの保証サービス装置が債権者(
図9ではA事業会社)が保証契約に基づいて保証サービス団体に対して支払うべき保証料の一部または全額が未払いとなっていると判断する場合には、債権者に対して支払うべき保証金額を決定する機能部分においてその額を減額する処理があってもよい。この情報をもとに保険サービス装置に対しては、この処理に伴って保険請求額を所定の額だけ控除するといった処理が本部で行われてもよい。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険請求情報生成プログラムにより実現される。なお、保険請求情報を生成する際には原則的にC保険会社との間の保険契約にのっとって生成されなければならない。従って、生成する保険請求がその保険契約の条件に合致するものであるかの判断処理が行われる。判断要素としては、契約にもよるが、1件当たりの最大請求金額以内であるか、複数の保険請求が一契約内で認められる場合には複数件の保険請求が所定の累積保険支払金額以内か、保険契約有効期間内か、保険請求が一契約で複数認められる場合に、所定の回数以内か、保険の免責金額は正しく反映されているか、B保証サービス団体の事業内容が保険契約時に限定された事業範囲内に収まっているか、B保証サービス団体の資本金、資産、従業員数、組織構成、関連会社その他の属性がC保険会社との契約時に限定されている場合に、現在もその範囲内であるか、などである。これらの情報は保険請求を生成する機能部分が常にデータベース等にアクセスできるように構成することで判断可能となる。これらのデータを利用して判断するためのルールが保険請求情報生成部内に格納されており、これらのルールとこれらのデータとを用いた判断機能部分が保険請求情報生成部内にあるように構成することが考えられる。これらは保険引受情報に含まれる条件を利用することが考えられる。
【0084】
保険請求情報生成部(1027)では、取得した債務不履行情報に基づいて保険請求情報を生成する。しかしながら、事業会社が虚偽の債務不履行情報を送信する等の不正な請求を行う可能性が残る。本部は債務不履行情報を取得した場合に債務者である商品等の購入者に対して督促処理を行うことで債務不履行の事実の裏付けを行う構成を取ってもよい。具体的には督促処理を電子メールやダイレクトメール、オペレータによる架電を行う構成などが考えられる。電子メールによる場合には、債務不履行情報を取得すると同時に督促メールを生成する処理などを実行する。ダイレクトメールによる場合には、督促文を印刷する処理を実行する。オペレータによる架電の場合には、オペレータが使用している端末装置に債務者の電話番号を表示して架電を支援するといった処理を実行する。これらの処理のための債務者に関する情報は、保証請求装置からの保証請求の情報中に含まれているように構成することが考えられる。また、債務不履行が発生した場合の債務不履行情報に含まれていてもよい。もちろん両者に含まれるように構成することもできる。時間の経過に応じて債務者情報(例えば、結婚による姓の変更、住所の変更、電子メールアドレスの変更、携帯電話の番号の変更、SNSアドレスの変更など)が変化する可能性があるので、両者に含まれるように構成するとより取引の安全性が高まる。督促処理を行った結果、債務者からの債務不履行を認めるフィードバック(電子メール中のリンクをクリック、ダイレクトメールから誘導されたWebサイトでリンクをクリック、オペレータに対する応答等)が得られた場合、又は、債務不履行を行っていない旨のフィードバックが得られない場合に、保険請求情報の生成処理に移るといった構成を取ってもよい。さらに、これらの構成によりもたらされる機能を保証サービス団体から、債権者である事業会社にASP(Application Service Provider)等の形態で提供する構成を取ってもよい。この場合には、かかる債務不履行確認処理がなされていることを保証サービス装置で確認することによって債務不履行があったという前提でその後の処理を行うように構成する。
【0085】
<実施例3 保証サービス装置 債務不履行時の設定枠条件合致判断>
「保証・保険の実行」
保証枠、保険枠を設定する場合には保証の実行、保険の実行に対しても所定の条件を定める場合がある。この実行条件の判断は債務不履行が発生した場合に、予め枠で設定されている実行条件に合致するか保証サービス装置、保険サービス装置にて判断される。
これは特に保証サービス装置の保険請求情報生成部と、保険サービス装置の保険金支払情報生成部にて判断されることになる。
【0086】
<実施例3 保証サービス装置 保険請求情報送信部>
「保険請求情報送信部」(1028)は生成された保険請求情報を送信する機能を有する。具体的には、保険請求情報生成部(1027)において生成された保険請求情報を保険サービス装置(1002)の保険請求情報受信部(1032)に対して送信する処理を指す。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険請求情報送信プログラムや、ネットワークI/F等により実現される。
【0087】
<実施例3 保証サービス装置 保険金支払情報受信部>
「保険金支払情報受信部」(1029)は出力した保険請求情報に応じた保険金支払いに関する情報である保険金支払情報を受信する機能を有する。具体的には、保険サービス装置(1002)の保険金支払情報送信部(1034)より送信される保険金支払情報を受信する処理を実行する。受信された保険金支払情報は保証金支払情報生成部(1030)に渡される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険金支払情報受信プログラムとネットワークI/F等により実現される。
【0088】
<実施例3 保証サービス装置 保証金支払情報生成部>
「保証金支払情報生成部」(1030)は取得した保険金支払情報に基づいて保証金の支払に関する情報である保証金支払情報を生成する機能を有する。ここで、保険サービス装置の保険金支払情報生成部における処理の結果、保険金が満額支払われないとの情報が生成された場合でも保証契約を結んだ債権者に契約上の不履行などがなければB保証サービス団体は満額である120万円の支払いを受けるように処理される。一方、保証契約で事情の変化に応じて満額支払われないケースが設けられ、その事情に合致する事情があった場合には、支払われる保証金の額も減額された保険金に基づき、保険請求において請求した120万円より減額してもよい。例えば、大災害の発生(例えば、911、311事件など)、戦争の発生(北朝鮮と韓国との戦争状態への突入)、株式市場の暴落(リーマンショックなど)などの経済的事情の大変動、外交問題の発生による多国間取引の強制停止などである。これらの情報は外部データとして取り込まれ、予め設けられている条件との一致判断がなされ、一致する場合には予め定められているルールに従った減額処理が行われる。こうして生成された保証金支払情報は保証金支払情報送信部(1031)に渡される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証金支払情報生成プログラムにより実現される。
【0089】
<実施例3 保証サービス装置 保証金支払情報送信部>
「保証金支払情報送信部」(1031)は生成した保証金支払情報を出力する機能を有する。保証金支払情報生成部(1030)において生成された保証金支払情報を保証請求装置(1003)の保証金支払情報受信部(1037)に対して送信する処理を実行する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証金支払情報送信プログラムと、ネットワークI/F等により実現される。
【0090】
<実施例3 保険サービス装置 保険請求情報受信部>
「保険請求情報受信部」(1032)は保険サービス装置(1002)において、保険請求情報を受信する機能を有する。保証サービス装置(1001)の保険請求情報送信部(1028)により送信された保険請求情報を受信し、保険金支払情報生成部(1033)に対して出力する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険請求情報受信プログラムとネットワークI/F等により実現される。
【0091】
<実施例3 保険サービス装置 保険金支払情報生成部>
「保険金支払情報生成部」(1033)は受信した保険請求情報に基づいて保険金支払情報を生成する機能を有する。具体的には、保険請求情報内の各請求項目について、保険引受情報に照らして引受条件を満たしているか否かの判断を実行しその結果を保険金支払情報とする処理を実行する。判断の結果、条件を満たしており、保険事故であるとの認定がされると保険金支払の手続きが実行される。例えば保険請求金額が120万円との情報が保険請求情報に含まれていた場合、これらの情報が、保険引受情報の「保険金額:保証金支払額と同額とする、保険金上限額:300万円」などの条件を満たしていると判断される。そうすると、保険金支払情報の保険金額の項目に条件を満たしている旨の情報を付加する等の処理を実行する。一方、同様の保険請求が行われた場合において、保険会社が独自に自己あるいは他社の保有する信用情報等にアクセスして保険金支払情報を生成する場合も含まれる。生成された保険金支払情報は、保険金支払情報送信部(1034)に渡される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険金支払情報生成プログラムにより実現される。
【0092】
<実施例3 保険サービス装置 保険金支払情報送信部>
「保険金支払情報送信部」(1034)は生成した保険金支払情報を送信する機能を有する。保険金支払情報生成部(1033)より渡された保険金支払情報を保証サービス装置(1001)の保険金支払情報受信部(1029)に対して送信を行う。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保険金支払情報送信プログラムとネットワークI/F等により実現される。
【0093】
<実施例3 保証請求装置 債務不履行情報生成部>
「債務不履行情報生成部」(1035)は保証請求装置(1003)において事業者識別情報と、前記残債務情報を含む債務不履行に関する情報である債務不履行情報を生成する機能を有する。事業者識別情報としてA事業会社を特定する情報と、債務不履行に関する情報として、「商品」、「残債務額」、「支払方法」、「支払期日」などが含まれた情報とを関連付けて債務不履行情報とする処理を実行する。このほか、債務不履行となった債権を対象とした保証を特定するための情報(保証ID)などが債務不履行情報に含まれる。当該情報は引受けられた保険を特定するための情報(保険ID)と関連付けられており、保証サービス装置の保険請求情報生成部(1027)にて保険請求情報を生成する際に用いられる。債務不履行情報の生成は、債権情報に含まれる「支払期日」を監視し、この期日が経過し、債務不履行を検出した場合に生成処理が実行される。債権者側で支払期日と銀行口座とをモニタリングして、入金予定日に入金されたか否かを確認する。入金が予定通り実行されなかった場合には、当部に債務不履行情報の生成を促す。なお当該処理は債権者側(事業会社)で実行されてもよいし、債権の保証を行う保証サービス団体により実行されてもよい。生成された債務不履行情報は債務不履行情報送信部(1036)に対して渡される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される債務不履行情報生成プログラムにより実現される。なお、債務不履行情報は複数のランクのものがあってもよい。例えば、購入者甲の同一契約中での支払い遅延の回数に応じて回数が少ないランクの債務不履行情報から回数が多いランクの債務不履行情報を生成したり、支払遅延日数に応じてランク付けしたり、支払督促回数に応じてランク付けするなどが考えられる。これらはランク付けルールと、購入者甲の債務不履行情報とに応じて判断され、生成されるように構成することが考えられる。
【0094】
<実施例3 保証請求装置 債務不履行情報送信部>
「債務不履行情報送信部」(1036)は生成された債務不履行情報を送信する機能を有する。債務不履行情報生成部(1035)より渡された債務不履行情報を保証サービス装置(1001)の債務不履行情報受信部(1026)に対して送信を実行する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される債務不履行情報送信プログラムと、ネットワークI/F等により実現される。この債務不履行情報送信部は、前述のランク付けされる債務不履行情報の一定の範囲のランクの債務不履行情報のみを送信するように構成することもできる。生成されている債務不履行情報のランクが送信ルールにのっとって判断され、送信ルールに照らして送信すべきであると判断された債務不履行情報のみを送信するように構成することができる。これらのルール、判断条件は、A事業会社とB保証サービス団体との間で保証契約を締結する際に定められ、設定されるルールである。
【0095】
<実施例3 保証請求装置 保証金支払情報受信部>
「保証金支払情報受信部」(1037)は送信した債務不履行情報に応じた保証金支払情報を受信する機能を有する。保証サービス装置(1001)の保証金支払情報送信部(1031)により送信された保証金支払情報を受信する処理を実行する。受信した保証金支払情報は保証金支払情報出力部(1038)に渡される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証金支払情報受信プログラムとネットワークI/F等により実現される。
【0096】
<実施例3 保証請求装置 保証金支払情報出力部>
「保証金支払情報出力部」(1038)は受信した保証金支払情報を出力する機能を有する。具体的には保証金支払情報をディスプレイやプリンタ等の出力デバイス等により出力する処理を実行する。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される保証金支払情報出力プログラムや、ディスプレイ、プリンタ等の出力デバイスにより実現される。
<実施例3 まとめ>
【0097】
図11は、本実施例の債権保証システムの債務不履行時の情報処理の一例をXML形式で示した図である。この図にあるように、保証請求装置において債務不履行情報001(
図11(1))が生成される。債務不履行情報001は、事業者識別情報と残債務情報とからなる。事業者識別情報としては事業者名「A事業会社」などが含まれる。残債務情報としては、商品名「指輪」、残債務額「150万円」、支払方法「一括」、支払期日「2018年9月30日」などが含まれている。債務不履行情報001は保証サービス装置に対して送信される。保証サービス装置においては、受信した債務不履行情報001に基づいて保険請求情報001(
図11(2))が生成される。保険請求情報001は対応する債務不履行情報として「債務不履行情報001」と、保険金額として「保証金額」、保険金上限額として「300万円」、保証金支払先として「B保証サービス団体」等が含まれる。保険請求情報001は保険サービス装置に送信される。保険サービス装置においては、保険請求情報001に基づいて保険金支払情報001(
図11(3))が生成される。保険金支払情報001には、対応する保険請求情報を示す「保険請求001」や、保険引受情報において定義された保険金額、保険金情報減額、保険金支払先等の情報が含まれている。そしてこれらの情報が保険事故として認められるために、保険請求された結果、保険引受情報等の情報に照らして適合しているか否かの情報が付加される。
図11(3)ではすべての項目が適合している結果となったので<OK>タグがすべての項目に付加されている。保険支払い情報001は保証サービス装置に送信される。保証サービス装置においては、受信した保証金支払情報001に基づいて保証金支払情報001(
図11(4))が生成される。保証金支払情報001には、対応する保険金支払情報を示す「保険金支払情報001」、保証金支払先として「A事業会社」、保証対象商品として「指輪」、保証金額として「120万円」等がふくまれている。保証金支払情報001は保証請求装置に対して送信される。
【0098】
<実施例3 処理の流れ>
図12は、本実施例の債権保証システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず保証請求装置において債務不履行情報を生成する(ステップS1201)。次に債務不履行情報を送信する(ステップS1202)。次に保証サービス装置において債務不履行情報を受信する(ステップS1203)。次に保証請求情報を生成する(ステップS1204)。生成された保険請求情報は送信(ステップS1205)され、保険サービス装置にて受信(ステップS1206)する。次に保険金支払情報の生成を行い(ステップS1207)、保証サービス装置に送信する(ステップS1208)。保証サービス装置においては保険金支払情報を受信し(ステップS1209)、保証金支払情報を生成する(ステップS1210)。生成された保証金支払情報を保証請求装置に送信し(ステップS1211)、保証請求装置において受信する(ステップS1212)。次に、受信した保証金支払情報を出力する(ステップS1213)。
【0099】
<実施例3 ハードウエア的構成>
図13は、上記の機能的な各構成要件をハードウエアとして実現した際の、債権保証システムにおける構成の一例を表す概略図である。この図を利用して本発明の処理におけるそれぞれのハードウエア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、本実施例の債権保証システムは、保証サービス装置と、保険サービス装置と、保証請求装置とからなる。これらそれぞれが「CPU」(1301、1321、1331)と、「RAM」(1302、1312、1322)と、ハードディスクドライブなどの「不揮発性メモリ」(1303、1313、1323)と、「ネットワークI/F」(1304、1314、1324)と、キーボード、マウス等の「U/I」(1305、1315、1325)と、ディスプレイやビデオカード等からなる「表示デバイス」(1306、1316、1326)と、プリンタ(1328)からなる。そしてそれらが「システムバス」(1307、1317、1327)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0100】
また、RAM(1302、1312、1322)は、各種処理を行うプログラムをCPU(1301、1311、1321)に実行させるためにそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、RAM(1302、1312、1322)は不揮発性メモリ(1303、1313、1323)に保存すべき情報や、RAM(1302、1312、1322)に格納されており、画面において表示すべき情報などを一時的に保存することが可能である。
【0101】
支払いが支払い期日までに行われず、債務不履行が発生した場合に、保証請求装置においては、不揮発性メモリ(1323)に格納されている債務不履行情報生成プログラムがRAM(1322)上に呼び出されCPU(1321)にて実行される。同プログラムはRAM(1322)等に格納されている事業者識別情報データと、同じくRAM(1322)等に格納されている残債務情報データと、を用いてD:債務不履行情報データを生成する。生成されたD:債務不履行情報データはRAM(1322)に一時的に保持される。次に債務不履行情報送信プログラムがRAM(1322)に呼び出されCPU(1321)において実行される。同プログラムは保持されているD:債務不履行情報データを保証サービス装置に対してネットワークI/F(1324)を介して送信する。
【0102】
保証サービス装置においては、債務不履行情報受信プログラムがRAM(1302)上に呼び出されCPU(1301)にて実行される。同プログラムは、保証請求装置より送信されたD:債務不履行情報データをネットワークI/F(1304)を介して受信する。受信されたデータはRAM(1302)に一時的に保持される。次に保証請求情報生成プログラムがRAM(1302)上に呼び出されCPU(1301)にて実行される。同プログラムは、D:債務不履行情報データと、RAM(1302)や不揮発性メモリ(1303)に格納された保険引受情報データとを用いてP:保険請求情報データを生成する。生成されたデータはRAM(1302)に一時的に保持される。次に保険請求情報送信プログラムがRAM(1302)に呼び出されCPU(1301)にて実行される。同プログラムは、一時的に保持されたP:保険請求情報データをネットワークI/F(1304)を介して保険サービス装置に対して送信する。
【0103】
保険サービス装置においては、保険請求情報受信プログラムがRAM(1312)上に呼び出され、CPU(1311)にて実行される。同プログラムは保証サービス装置より送信された保険請求情報データをネットワークI/F(1314)を介して受信し、RAM(1312)に一時的に格納する。次に、保険金支払情報生成プログラムがRAM(1312)に呼び出されCPU(1311)にて実行される。同プログラムは一時的にRAM(1312)に格納されたP:保険請求情報データに基づいてY:保険金支払情報データを生成する。生成されたY:保険金支払情報データは一時的にRAM(1312)上に保持される。次に、保険金支払情報送信プログラムがRAM(1312)上に呼び出され、CPU(1311)にて実行される。同プログラムは一時的に保持されているY:保険金支払情報データをネットワークI/F(1314)を介して保証サービス装置に送信する。
【0104】
保証サービス装置においては、保険金支払情報受信プログラムがRAM(1302)に呼び出されCPU(1301)において実行される。同プログラムは、保険サービス装置より送信されたY:保険金支払情報データをネットワークI/F(1304)を介して受信し、RAM(1302)上に一時的に保持する。次に保証金支払情報生成プログラムがRAM(1302)上に呼び出され、CPU(1301)にて実行される。同プログラムは、一時的に保持されているY:保険金支払情報データに基づいてZ:保証金支払情報データを生成する。生成されたZ:保証金支払情報データはRAM(1302)上に一時的に保持される。次に保証金支払情報送信プログラムがRAM(1302)上に呼び出されCPU(1301)にて実行される。同プログラムは、一時的に保持されているZ:保証金支払情報データをネットワークI/F(1304)を介して保証請求装置に対して送信する。
【0105】
保証請求装置においては、保証金支払情報受信プログラムがRAM(1322)上に呼び出されCPU(1321)にて実行される。同プログラムは、保証サービス装置において送信されたZ:保証金支払情報データをネットワークI/F(1324)を介して受信しRAM(1322)に一時的に格納する。次に保証金支払情報出力プログラムがRAM(1322)上に呼び出され、CPU(1321)において実行される。同プログラムは、一時的にRAM(1322)に格納されたZ:保証金支払情報データをディスプレイ等の表示デバイス(1326)や、プリンタ(1328)等のデバイスに対して出力を行う。
【0106】
≪実施例4≫
<実施例4 債権保証システム 概要>
本実施例では債権保証システムにおける、債権が割賦債権である場合の債務不履行時における処理について記載する。債務不履行時において保証サービス装置では、まず割賦債権の残債を演算する処理が実行される。次に演算の結果と、保持されている所定のルールとに基づいて、顧客保証金の支払いに関する情報を生成する処理を実行する。例えば、顧客甲が、24回の分割払で300万円の指輪を購入したとする。月々の支払額は12万5000円である。支払期日は毎月5日であるところ、10回目の支払までは期日通りに銀行口座より引き落としがされたが11カ月目の5日に引き落としが残高不足でできなかった。その後も支払いが実行されないため、保証請求装置において債務不履行情報を生成して保証サービス装置に送信した。債務不履行情報には、残債権額として「175万円」が含まれる。A事業会社とB保証サービス団体との間では、残債権額の90%を保証するとの契約がなされており、かつ、B保証サービス団体と、C保険会社との間では、支払う保証額の100%を保険金として支払うとの契約があったとする。保証サービス装置や保険サービス装置の処理によって事故認定がされ、保険金支払情報が生成されると、同情報が受信を受信した保証サービス装置において保証金支払情報が生成される。このとき残債務額の175万円と所定のルールとに基づいて保証金額が決定される。例えば前記契約のルールを適用し、157万5000円を保証金として決定し、保証金支払情報に含めるといった処理を実行する。
【0107】
<実施例4 債権保証システム 機能的構成>
図14は、本実施例の債権保証システムにおける機能的構成の別の一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の債権保証システムは、「保証サービス装置」(1401)と、「保険サービス装置」(1402)と、「保証請求装置」(1403)とからなる。保証サービス装置は、「保証請求受信部」と、「保証請求保持部」と、「保証請求閲覧用出力部」と、「保険請求生成部」と、「保険請求送信部」と、「保険引受情報受信部」と、「保険内容閲覧部」と、「保険引受情報保持部」と、「保証情報送信部」と、を有する。保険サービス装置は、「保険請求受信部」と、「保険請求保持部」と、「保険請求出力部」と、「保険引受情報生成部」と、「保険内容保持部」と、「保険引受情報送信部」と、を有する。「保証請求装置」は、「事業者識別情報取得部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報入力受付部」と、「債権情報蓄積部」と、「保証請求送信部」と、「保証情報受信部」と、「保証情報出力部」と、を有する。これらの構成要件については既に上記で説明済みであるので、記載および図示は省略する。さらに、保証サービス装置(1401)が、「債務不履行情報受信部」(1426)と、「保険請求情報生成部」(1427)と、「保険請求情報送信部」(1428)と、「保険金支払情報受信部」(1429)と、「保証金支払情報生成部」(1430)と、「保証金支払情報送信部」(1431)と、を有し、保険サービス装置(1402)が、「保険請求情報受信部」(1432)と、「保険金支払情報生成部」(1433)と、「保険金支払情報送信部」(1434)と、を有し、保証請求装置(1403)が、「債務不履行情報生成部」(1435)と、「債務不履行情報送信部」(1436)と、「保証金支払情報受信部」(1437)と、「保証金支払情報出力部」(1438)と、を有する。これらの構成要件については既に上記で説明済みであるので、記載は省略する。本実施例の債権保証システムの特徴は、保証サービス装置(1401)が、「残債演算部」(1439)と、「残債依存保証金支払ルール保持部」(1440)を新たに有し、保証金支払情報生成部(1433)が残債依存保証金支払情報生成手段(1441)を新たに有する点である。
【0108】
<実施例4 保証サービス装置 残債演算部>
「残債演算部」(1439)は、債務不履行時の割賦債権の残債を演算する機能を有する。具体的には、保証請求装置に当部がアクセスし、割賦債権の支払履歴情報等を取得する。この支払履歴情報と債権情報蓄積部に格納されている債権額とを用いて残債を演算により算出する。算出のタイミングであるが、債務不履行情報生成部により債務不履行情報が生成されたタイミングでもよいし、割賦の各回の支払が行われたタイミングで算出してもよい。算出された残債は残債依存保証金支払情報生成手段(1441)に渡される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される残債演算プログラムにより実現される。
【0109】
<実施例4 保証サービス装置 残債依存保証金支払ルール保持部>
「残債依存保証金支払ルール保持部」(1440)は、債務不履行時の割賦債権の残債に基づいて保証金の支払いに関する情報を生成するためのルールである残債依存保証金支払ルールを保持する機能を有する。後述する残債依存保証金支払情報生成手段(1441)において保証金支払情報を生成するためのルールを保持している。ここで「ルール」とは、債務不履行情報内の残債額や保険サービス装置(1402)において生成された保険金支払情報等を入力とし、保証金支払情報を生成するためのルールである。具体的には、保証金額を算出するために、「残債額に一定の料率を乗じたものを保証金額とする」といったルールや、「残債額が減少するに従って保険金額に占める保証金額の割合を高める」というルールなどが考えられる。保持されている残債依存保証金支払ルールは、残債依存保証金支払情報生成手段(1441)に渡される。本部の機能はRAMなどの揮発性記憶やハードディスク等の不揮発性記憶により実現される。
【0110】
<実施例4 保証サービス装置 残債依存保証金支払情報生成手段>
「残債依存保証金支払情報生成手段」(1441)は、保証金支払情報生成部において、保険金支払情報と、保持されている残債依存保証金支払ルールと、残債とに基づいて保証金の支払いに関する情報を生成する機能を有する。債務不履行情報受信部(1426)より残債情報を、残債依存保証金支払ルール保持部(1440)より残債依存保証金支払ルールを入力として受け取り、この両者に基づいて保証金支払情報を生成する。生成された情報は、保証金支払情報送信部(1431)に渡される。本部の機能はRAMに格納されCPUにて実行される残債依存保証金支払情報生成プログラムにより実現される。
【0111】
<実施例4 処理の流れ>
図15は、本実施例の債権保証システムにおける処理の流れの一例を表すフローチャートである。保証請求装置によって債務不履行情報の生成と送信とが実行されてから保証サービス装置において、保険請求情報の生成、保険サービス装置において保険金支払情報の生成がされ、保険金支払情報の送信が実行されるまでの処理はすでに記載済みであるので説明は省略する。この図にあるように、送信された保険金支払情報を受信し(ステップS1501)、残債依存保証金支払ルールを読み出す(ステップS1502)。次に、残債依存保証金支払ルールと残債とに基づいて残債依存保証金支払情報を生成する(ステップS1503)。そのほかの保証金支払情報も生成する(ステップS1504)。次に保証請求装置に向け、生成された保証金支払情報を送信する(ステップS1505)。その後の保証請求装置における処理は上記に記載済みであるので説明は省略する。
【0112】
<ハードウエア的構成>
図16は、上記の機能的な各構成要件をハードウエアとして実現した際の、債権保証システムにおける構成の一例を表す概略図である。この図を利用して本発明の処理におけるそれぞれのハードウエア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、本実施例の債権保証システムは、保証サービス装置と、保険サービス装置と、保証請求装置とからなる。これらそれぞれが「CPU」(1601)と、「RAM」(1602)と、ハードディスクドライブなどの「不揮発性メモリ」(1603)と、「ネットワークI/F」(1604)と、キーボード、マウス等の「U/I」(1605)と、ディスプレイやビデオカード等からなる「表示デバイス」(1606)と、等からなる。そしてそれらが「システムバス」(1607)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0113】
また、RAM(1602)は、各種処理を行うプログラムをCPU(1601)に実行させるためにそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、RAM(1602)は不揮発性メモリ(1603)に保存すべき情報や、RAM(1602)に格納されており、画面において表示すべき情報などを一時的に保存することが可能である。
【0114】
なお、
図16の図示は本実施例において特徴的な点を有する保証サービス装置のみを表わしており、保証請求装置、保険サービス装置についてはすでに上記で説明済みであるので記載は省略する
【0115】
保証請求装置において債務不履行情報が生成され、保証サービス装置において保険請求情報が生成され、保険サービス装置において保険金支払情報が生成される。なおここまでの処理は上記で説明済みであるので記載は省略する。保険サービス装置において保険金支払情報が送信されると、保証サービス装置の有する保険金支払情報受信プログラムがRAM(1602)上に呼び出されCPU(1601)にて実行される。同プログラムは、ネットワークI/F(1604)を介して保険金支払情報を受信しRAM(1602)上に一時的に保持する。次に保証金支払情報生成プログラムがRAM(1602)上に呼び出されCPU(1601)にて実行される。同プログラムは、さらに残債依存保証金支払情報生成プログラムをRAM(1602)より呼び出し、CPU(1601)にて実行する。同プログラムはRAM(1602)等に格納されている残債データとR:残債依存保証金支払情報ルールとに基づいて残債依存保証金支払情報データを生成する。生成された同データは保証金支払情報生成プログラムに渡され、その他の生成された保証金支払情報データと共にRAM(1602)上に一時的に保持される。保持された残債依存保証金支払情報データを含む、保証金支払情報データは保証金支払情報送信部がRAM(1602)上に呼び出されCPU(1601)にて実行され、同データをネットワークI/F(1604)を介して保証金請求装置に対して送信する。その後の処理については上記と同様であるので記載は省略する。
【符号の説明】
【0116】
0201 保証サービス装置
0202 保険サービス装置
0203 保証請求装置
0204 保証請求受信部
0205 保証請求保持部
0206 保証請求閲覧用出力部
0207 保険請求生成部
0208 保険請求送信部
0209 保険引受情報受信部
0210 保険内容閲覧部
0211 保険引受情報保持部
0212 保証情報送信部
0213 保険請求受信部
0214 保険請求保持部
0215 保険請求出力部
0216 保険引受情報生成部
0217 保険内容保持部
0218 保険引受情報送信部
0219 事業者識別情報取得部
0220 債権情報入力受付部
0221 債権情報蓄積部
0222 保証請求送信部
0223 保証情報受信部
0224 保証情報出力部