(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-26
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】携帯端末用透明フィルム
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20220127BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20220127BHJP
H04M 1/21 20060101ALI20220127BHJP
C03C 17/32 20060101ALI20220127BHJP
【FI】
G09F9/00 302
H04M1/02 C
H04M1/21 K
G09F9/00 313
C03C17/32 C
(21)【出願番号】P 2018155310
(22)【出願日】2018-08-22
【審査請求日】2020-09-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 別紙記載のウェブサイトの公開日、アドレス
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 別紙記載の販売日、販売場所
(73)【特許権者】
【識別番号】393010318
【氏名又は名称】エレコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】高橋 弘樹
(72)【発明者】
【氏名】河内 基典
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3207091(JP,U)
【文献】登録実用新案第3195707(JP,U)
【文献】特開2016-036126(JP,A)
【文献】特開2016-196383(JP,A)
【文献】特開2017-171556(JP,A)
【文献】特開2013-129826(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1717507(KR,B1)
【文献】特開2018-60081(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B1/00-43/00
C03C15/00-23/00
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
H01L27/32
51/50
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、該本体上に配置される表示画面と、を備え、前記表示画面が、上面が略平面形状に構成される画面本体と、該画面本体の左右両端のそれぞれから左右方向外側に向けて延設され端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる湾曲面を有し、かつ、前記本体の厚み方向に張り出している左右縁部と、を備える携帯端末に、前記表示画面を保護するために該表示画面上に配置される
強化ガラスからなる携帯端末用透明フィルムであって、
裏面が略平面形状に構成され前記画面本体を覆うフィルム本体と、該フィルム本体の左右両端から左右方向外側に向けて延設される左右フィルム縁部と、を備え、
少なくとも前記フィルム本体を前記画面本体に粘着するための粘着層を、該フィルム本体の裏面に備え、
前記左右フィルム縁部は、前記表示画面の左右縁部の湾曲が開始する湾曲開始部分
のみを覆うとともに該湾曲開始部分の表面に沿うように裏面が端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる
直線に近い緩やかな湾曲面に形成さ
れ、
前記湾曲開始部分は、該湾曲開始部分の湾曲面の湾曲度合いが左右方向外側に位置する他の部分の湾曲面の湾曲度合よりも小さい直線に近い緩やかな湾曲面を備えていることを特徴とする携帯端末用透明フィルム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の表示画面を保護するための携帯端末用透明フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記携帯端末用透明フィルムとしては、例えば特許文献1が既に提案され、
図3に示している。この携帯端末用透明フィルム10は、強化ガラスで構成される板状でフラットな強化ガラスフィルム11と、強化ガラスフィルム11の裏面に位置する接着層12と、接着層12により接着されるPET層13と、PET層13の裏面に位置しPET層13を携帯端末2の表示画面3に貼り付けるための貼着層14と、を備えている。なお、携帯端末2は、各種の基板やカメラレンズあるいはバッテリ等を内蔵したケーシングを有する本体4を備え、本体4の上に前記表示画面3が設けられる。
【0003】
ところで、近年において携帯端末の表示画面が、新製品の登場とともに大型化している。
図3に示すように、前記表示画面3は、上面が略平面形状に構成される画面本体3Aと、該画面本体3Aの左右両端のそれぞれから左右方向外側に向けて延設され端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる湾曲面3bを有し、かつ、前記本体4の厚み方向に張り出している左右縁部3B,3B(
図3では一方(右側)のみ図示している)と、を有している。そのため、携帯端末2の表示画面3をできるだけ覆うことができるように携帯端末用透明フィルム10の大きさを表示画面3の大きさに対応した大きさに設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-242567号公報(
図2参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図3に、前述した大型化した携帯端末2の表示画面3に上記特許文献1の携帯端末用透明フィルム10を貼り付けた場合を示している。この携帯端末用透明フィルム10を表示画面3に貼り付ける場合には、略平面形状の強化ガラスフィルム11の中心部を画面本体3Aに容易に貼り付けることができるものの、湾曲面3bを有する左右縁部3B,3Bに強化ガラスフィルム11の左右両端部11B,11B(
図3では一方(右側)のみ図示しているが、他方も同様である)を容易に貼り付けることができない。これは、強化ガラスフィルム11の左右両端部11B,11Bを表示画面3の左右縁部3B,3Bの湾曲面3b,3bに押し当てて貼り付けることになるが、押し当てられて曲げられた強化ガラスフィルム11の左右両端部11B,11Bが元に戻ろうとする復元力の方が貼着層14の貼着力よりも強いため、強化ガラスフィルム11の左右両端部11B,11Bが左右縁部3B,3Bから剥がれてしまう。そのため、強化ガラスフィルム11の左右両端部11B,11Bが左右縁部3B,3Bの湾曲が開始する湾曲開始部分3C,3Cから浮いた状態になってしまうという不都合が発生する。
【0006】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、できるだけ表示画面を覆うことができながらも、表示画面の左右縁部の湾曲開始部分から浮いた状態にならないように装着できる携帯端末用透明フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯端末用透明フィルムは、前述の課題解決のために、本体と、該本体上に配置される表示画面と、を備え、前記表示画面が、上面が略平面形状に構成される画面本体と、該画面本体の左右両端のそれぞれから左右方向外側に向けて延設され端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる湾曲面を有し、かつ、前記本体の厚み方向に張り出している左右縁部と、を備える携帯端末に、前記表示画面を保護するために該表示画面上に配置される携帯端末用透明フィルムであって、裏面が略平面形状に構成され前記画面本体を覆うフィルム本体と、該フィルム本体の左右両端から左右方向外側に向けて延設される左右フィルム縁部と、を備え、少なくとも前記フィルム本体を前記画面本体に粘着するための粘着層を、該フィルム本体の裏面に備え、前記左右フィルム縁部は、前記表示画面の左右縁部の湾曲が開始する湾曲開始部分を覆うとともに該湾曲開始部分の表面に沿うように裏面が端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる湾曲面に形成されていることを特徴としている。
【0008】
かかる構成によれば、フィルム本体及び左右フィルム縁部を表示画面に押し当てると、少なくともフィルム本体の裏面に備えている粘着層でフィルム本体が表示画面に粘着される。このとき、裏面が湾曲面に形成された左右フィルム縁部が、表示画面の左右縁部の湾曲開始部分の表面に沿うように該湾曲開始部分を覆う。よって、左右フィルム縁部が、表示画面の左右縁部の湾曲開始部分から浮いた状態にならない。したがって、表示画面の画面本体だけでなく、左右縁部の湾曲開始部分も携帯端末用透明フィルムで良好に覆うことができる。
【0009】
また、本発明の携帯端末用透明フィルムは、前記粘着層を前記左右フィルム縁部それぞれの裏面に備え、前記粘着層の厚みは、前記左右フィルム縁部の裏面のうちの最下端と前記フィルム本体の裏面とのフィルム厚み方向における離間距離よりも大きいことが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、左右フィルム縁部それぞれの裏面に備える粘着層の厚みを、左右フィルム縁部の裏面のうちの最下端とフィルム本体の裏面とのフィルム厚み方向における離間距離よりも大きくすることによって、左右縁部の曲率半径が携帯端末によって異なる場合であっても、粘着層の厚みで曲率半径の違いを吸収することができ、左右フィルム縁部を左右縁部の湾曲開始部分に確実に粘着させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示画面の左右縁部の湾曲が開始する湾曲開始部分の表面に沿うように裏面が端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる湾曲面に形成されている左右フィルム縁部を備えることによって、できるだけ表示画面を覆うことができながらも、表示画面の左右縁部の湾曲開始部分から浮いた状態にならないように装着できる携帯端末用透明フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】(a)は携帯端末の表示画面に携帯端末用透明フィルムを粘着させる直前の状態を示す前後方向から見た図、(b)は携帯端末の表示画面に携帯端末用透明フィルムを粘着させた状態を示す前後方向から見た図である。
【
図3】従来の携帯端末用透明フィルムを携帯端末の表示画面に粘着させた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の携帯端末用透明フィルムについて説明する。この携帯端末用透明フィルム1は、
図1に示すように、携帯端末(例えばiPhone(登録商標))2の表示画面3を覆うように配設される。なお、
図1において携帯端末2の左右方向及び前後方向を設定し、その設定した方向で以下において説明する。
【0014】
携帯端末2は、各種の基板やカメラレンズあるいはバッテリ等を内蔵した長方形状のケーシングを有する本体4と、本体4上に配置され、上面が略平面形状で長方形状の前記表示画面3と、を備えている。なお、本体4と表示画面3の左右端部における境界部分に段差が発生しないように、本体4の曲率半径と表示画面3の曲率半径とを略同一にしている。
【0015】
表示画面3は、タッチパネルを兼用し、
図1及び
図2(a),(b)に示すように、上面が略平面形状に構成され平面視において長方形状に構成された画面本体3Aと、画面本体3Aの左右両端のそれぞれから左右方向外側に向けて延設され端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる湾曲面3bを有し、かつ、本体4の厚み方向の上方に張り出している左右縁部3B,3B(
図1では左側のみを図示し、
図2(a),(b)では右側のみを図示している)と、を有している。なお、湾曲面3bの曲率半径は、携帯端末2を製造するメーカー毎や携帯端末2の機種毎に異なる場合が多い。
【0016】
携帯端末用透明フィルム1は、例えば強化ガラスからなり、表面及び裏面が略平面形状に構成されるフィルム本体1Aと、フィルム本体1Aの左右両端から左右方向外側に向けて延設される左右フィルム縁部1B,1Bと、を備えている。左右フィルム縁部1B,1Bは、表示画面3の左右縁部3B,3Bの湾曲が開始される湾曲開始部分3C,3C(
図2(a)の破線間部分)のみを覆うとともに湾曲開始部分3C,3Cの表面に沿うように裏面1R,1Rが端に向かうほど下方に位置するように上方に凸となる湾曲面に形成されている。
【0017】
前記湾曲面のうちの湾曲開始部分3C,3Cの湾曲面が、直線に近い緩やかな湾曲面に形成され、これら湾曲開始部分3C,3Cを覆う左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rも直線に近い緩やかな湾曲面(湾曲開始部分3C,3Cの湾曲面と略同一の湾曲面)に形成されている。このように左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rを直線に近い緩やかな湾曲面に形成することによって、フィルム本体1Aの裏面1a及び左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rに後述する粘着層5を塗布し易い利点もある。言い換えれば、湾曲開始部分3C,3Cの湾曲面の湾曲度合が、湾曲開始部分3C,3Cよりも左右方向外側に位置する他の部分の湾曲面の湾曲度合よりも小さいので、直線に近い緩やかな湾曲面になっている。
【0018】
また、左右フィルム縁部1B,1Bの表面が、左右方向外側端に向かうほど下方に位置する上方に凸となる湾曲面に形成されている。この表面の湾曲面の湾曲度合が裏面の湾曲面の湾曲度合よりも大きく設定されているため、左右フィルム縁部1B,1Bの上下の厚みが左右方向外側端に向かうほど細い先細り形状になっているが、表面の湾曲面の湾曲度合を裏面の湾曲面の湾曲度合と略同一にして、どの部分でも同一厚みになるように設定してもよい。
【0019】
フィルム本体1Aの裏面(下面)1a及び左右フィルム縁部1B,1Bの裏面(下面)1R,1Rのそれぞれには、粘着層5を備えている。この粘着層5は、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂のうちの少なくとも1種から構成される。
【0020】
左右フィルム縁部1B,1Bに備える粘着層5の厚み(左右フィルム縁部1Bの裏面1Rから粘着層5の裏面5Rまでの距離)を、左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rのうちの最下端1Cとフィルム本体1Aの裏面1aとのフィルム厚み方向における離間距離L(
図2(b)参照)よりも大きくしている。よって、左右縁部3B,3Bの曲率半径が携帯端末2によって異なる場合であっても、粘着層5の厚みで曲率半径の違いを吸収することができ、左右フィルム縁部1B,1Bを左右縁部3B,3Bの湾曲開始部分3C,3Cに確実に粘着させることができる。なお、粘着層5の厚みは、フィルム本体1Aに塗布された部分の厚みと左右フィルム縁部1B,1Bに塗布された部分の厚みとが略同一になっている。
【0021】
また、携帯端末用透明フィルム1の裏面全体に備える粘着層5の厚み、つまりフィルム本体1Aの裏面1a及び左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rに備える粘着層5の厚みを、左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rのうちの最下端1Cとフィルム本体1Aの裏面1aとのフィルム厚み方向における離間距離L(
図2(b)参照)よりも大きくしている。換言すれば、フィルム本体1Aの裏面1aに備える粘着層5の裏面5A及び左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rに備える粘着層5の裏面5R,5Rが、左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rのうちの最下端1Cよりも下方に位置するように表示画面3側に突出している。よって、携帯端末用透明フィルム1を表示画面3に対して位置ずれして左右フィルム縁部1B,1Bが略平面形状の画面本体3Aに貼り付けられる場合でも、湾曲した左右フィルム縁部1B,1Bを粘着層5の厚みで画面本体3Aに確実に粘着させることができる。
【0022】
各湾曲開始部分3Cは、各左右縁部3Bの左右方向の全長の1/3の長さ又は1/3以下の長さに設定することによって、左右縁部3B,3Bの曲率半径が携帯端末2によって異なる場合であっても、各湾曲開始部分3Cに左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rを粘着層5で剥がれることがなく覆うことができ好ましいが、各左右縁部3Bの1/3を越える長さでかつ各左右縁部3Bの1/2以下の長さであってもよい。
【0023】
具体的には、フィルム本体1Aの裏面1aから左右フィルム縁部1B,1Bの最下端1C,1Cまでのフィルム厚み方向における離間距離Lが0.01mm~0.05mmの範囲の任意の値であり、これに対して粘着層5の厚み(上下方向の寸法)が0.18mm~0.25mmの範囲の任意の値である。また、フィルム本体1Aの厚みを、ここでは0.33mmとしているが、他の数値であってもよい。
【0024】
上記のように構成されたフィルム本体1A及び左右フィルム縁部1B,1Bを表示画面3に押し当てると、少なくともフィルム本体1Aの裏面1aに備えている粘着層5でフィルム本体1Aが表示画面3に粘着される。このとき、左右フィルム縁部1B,1Bが、表示画面3の左右縁部3B,3Bの湾曲開始部分3C,3Cに沿うように湾曲開始部分3C,3Cを覆う。しかも、左右フィルム縁部1B,1Bが、左右縁部3B,3Bの湾曲が開始する湾曲開始部分3C,3Cのみを覆うようにしているので、左右縁部3B,3Bの曲率半径が携帯端末によって異なる場合であっても、湾曲開始部分3C,3Cにおける湾曲面の湾曲開始地点から左右方向外側の湾曲終了地点(終端)までのフィルム厚み方向における距離を小さく抑えることができるため、表示画面3の左右縁部3B,3Bの湾曲開始部分3C,3Cから浮いた状態にならない。よって、表示画面3の画面本体3Aだけでなく、左右縁部3B,3Bの湾曲開始部分3C,3Cを携帯端末用透明フィルム1で良好に覆うことができる。
【0025】
携帯端末用透明フィルム1の形成方法としては、例えばガラス板を研削機を用いて研削する方法の他、溶融ガラスを金型に入れて形成する方法等が挙げられる。
【0026】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0027】
例えば、携帯端末用透明フィルムを貼り付ける携帯端末としては、iPhone(登録商標)の他、Andoroid(登録商標)、iPad(登録商標)、iPod(登録商標)であってもよい。
【0028】
また、前記実施形態では、携帯端末用透明フィルム1を強化ガラスから構成したが、硬質合成樹脂で構成することもできる。
【0029】
また、前記実施形態では、携帯端末用透明フィルム1のフィルム本体1Aの裏面1a及び左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rに粘着層5を備えたが、フィルム本体1Aの裏面1aのみに粘着層5を備えて実施することもできる。
【0030】
また、前記実施形態では、携帯端末用透明フィルム1の裏面全体に備える粘着層5の厚み、つまりフィルム本体1Aの裏面1a及び左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rに備える粘着層5の厚みを、左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rのうちの最下端1Cとフィルム本体1Aの裏面1aとのフィルム厚み方向における離間距離L(
図2(b)参照)よりも大きくしたが、左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rに備える粘着層5の厚みのみを、左右フィルム縁部1B,1Bの裏面1R,1Rのうちの最下端1Cとフィルム本体1Aの裏面1aとのフィルム厚み方向における離間距離L(
図2(b)参照)よりも大きくしてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1…携帯端末用透明フィルム、1A…フィルム本体、1B…左右フィルム縁部、1C…最下端、1R…裏面、1a…裏面、2…携帯端末、3…表示画面、3A…画面本体、3B…左右縁部、3C…湾曲開始部分、3b…湾曲面、4…本体、5…粘着層、5A…裏面、5R…裏面、10…携帯端末用透明フィルム、11…強化ガラスフィルム、11B…左右両端部、12…接着層、13…PET層、14…貼着層、L…離間距離