(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-26
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】ワイヤレスデバイスのページングを扱うための、方法、第1のネットワークノード、コンピュータプログラムおよびキャリア
(51)【国際特許分類】
H04W 68/02 20090101AFI20220127BHJP
H04W 8/20 20090101ALI20220127BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W8/20
(21)【出願番号】P 2019502061
(86)(22)【出願日】2016-07-19
(86)【国際出願番号】 SE2016050725
(87)【国際公開番号】W WO2018017002
(87)【国際公開日】2018-01-25
【審査請求日】2019-03-27
【審判番号】
【審判請求日】2021-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ルーン, ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ダ シルヴァ, イカロ エル.イェー.
(72)【発明者】
【氏名】ミルデ, グンナル
(72)【発明者】
【氏名】プラダス, ホセ ルイス
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】望月 章俊
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-521057(JP,A)
【文献】特開2015-188182(JP,A)
【文献】特表2009-510972(JP,A)
【文献】特開2007-151045(JP,A)
【文献】Nokia,Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Paging for light conncection[online],3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-163888,2016年5月27日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-163888.zip>
【文献】Huawei,HiSilicon,China Telecom,On RAN initiated paging[online],3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-163932,2016年5月27日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-163932.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00 H04B7/24-H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスデバイスのページングを扱うための、ワイヤレスネットワークの第1のネットワークノードによって実施される方法であって、
前記第1のネットワークノードによってサポートされる無線アクセスネットワークエリア(RANA)をデータベースに登録することと、
前記RANAをサポートするネットワークノードのセットを前記データベースにおいて識別することと、
ワイヤレスデバイスが前記RANAにおいてページングされる必要があることを検出することと、
識別されたネットワークノードのセットに、ページングメッセージの無線送信を実施するための命令として前記ページングメッセージを配信することと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1のネットワークノードが、前記識別されたネットワークノードのセットにおけるネットワークノードのうちの少なくともいくつかへの接続を確立し、前記接続を使用して前記ページングメッセージを配信する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記登録することおよび前記識別することが、前記RANAをサーブするコアネットワークノードを介して実施される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記配信することが、前記識別されたネットワークノードのセットへの前記ページングメッセージの配信のための中継器としてのコアネットワークノードに前記ページングメッセージを送ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コアネットワークノードに送られた前記ページングメッセージが、前記RANAに、または前記識別されたネットワークノードのセットにおける各ネットワークノードにアドレス指定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記コアネットワークノードが、前記RANAに属する別のネットワークノードから前記ワイヤレスデバイスのコンテキストを取り出すための中継器として使用される、請求項3から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のネットワークノードが、前記第1のネットワークノードによってサポートされる複数のRANAを前記データベースに登録し、前記ワイヤレスデバイスが登録されたRANAのうちの少なくとも1つにおいてページングされる必要があることを検出する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記登録することが、前記第1のネットワークノードのIPアドレスまたは完全修飾ドメイン名(FQDN)、および前記第1のネットワークノードによってサポートされる前記RANAの識別子を前記データベースに登録することを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記登録することが、前記第1のネットワークノードが前記RANAに配置されるとき、または、前記第1のネットワークノードが再設定され、以前になされた登録を更新する必要があるときに実施される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記識別することが、ルックアップキーとしての前記RANAの識別子を伴うクエリを前記データベースに送ることを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ページングメッセージが前記RANAに属する別のネットワークノードから受信され、前記第1のネットワークノードが、前記RANAに属する前記ネットワークノードのうちの少なくともいくつかに、接続を通して前記ページングメッセージを転送することによってハブノードとして働く、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
別のRANAに属する第2のネットワークノードを前記データベースにおいて識別することと、前記第2のネットワークノードから前記第1のネットワークノードへとハンドオーバされる前記ワイヤレスデバイスのコンテキストを前記第2のネットワークノードから取り出すこととをさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のネットワークノードが、第1のホップで、前記識別されたネットワークノードのセットにおける近隣ネットワークノードのサブセットにのみ前記ページングメッセージを送り、その結果、前記ページングメッセージが、前記近隣ネットワークノードから同じRANAに属するそのそれぞれの近隣ネットワークノードへと前記ページングメッセージを転送する少なくとも第2のホップを使って、前記識別されたネットワークノードのセットに配信される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ページングメッセージが、
同じページングメッセージを送ったいずれかのネットワークノードに前記ページングメッセージを転送するのを回避するために使用され得るメッセージ識別子を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のネットワークノードが、近隣ネットワークノードの前記サブセットへの接続を確立し、前記第1のホップで、前記接続を使用して前記ページングメッセージを送る、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
ワイヤレスデバイスのページングを扱うように構成された、ワイヤレスネットワークの第1のネットワークノードであって、
前記第1のネットワークノードによってサポートされる無線アクセスネットワークエリア(RANA)をデータベースに登録し、
前記RANAをサポートするネットワークノードのセットを前記データベースにおいて識別し、
ワイヤレスデバイスが前記RANAにおいてページングされる必要があることを検出し、
識別されたネットワークノードのセットに、ページングメッセージの無線送信を実施するための命令として前記ページングメッセージを配信する
ように設定された第1のネットワークノード。
【請求項17】
前記識別されたネットワークノードのセットにおけるネットワークノードのうちの少なくともいくつかへの接続を確立するように設定され、かつ前記接続を使用して前記ページングメッセージを配信するように設定された、請求項16に記載の第1のネットワークノード。
【請求項18】
前記登録することおよび前記識別することを、前記RANAをサーブするコアネットワークノードを介して実施するように設定された、請求項16または17に記載の第1のネットワークノード。
【請求項19】
前記配信することを、前記識別されたネットワークノードのセットへの前記ページングメッセージの配信のための中継器としてのコアネットワークノードに前記ページングメッセージを送ることによって実施するように設定された、請求項16に記載の第1のネットワークノード。
【請求項20】
前記コアネットワークノードに送られた前記ページングメッセージが、前記RANAに、または前記識別されたネットワークノードのセットにおける各ネットワークノードにアドレス指定される、請求項19に記載の第1のネットワークノード。
【請求項21】
前記コアネットワークノードを、前記RANAに属する別のネットワークノードから前記ワイヤレスデバイスのコンテキストを取り出すための中継器として使用するように設定された、請求項18から20のいずれか一項に記載の第1のネットワークノード。
【請求項22】
前記第1のネットワークノードによってサポートされる複数のRANAを前記データベースに登録するように設定され、かつ前記ワイヤレスデバイスが登録されたRANAのうちの少なくとも1つにおいてページングされる必要があることを検出するように設定された、請求項16から21のいずれか一項に記載の第1のネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ワイヤレスデバイスのページングを扱うための、方法およびワイヤレスネットワークの第1のネットワークノードに関する。
【背景技術】
【0002】
用語「ワイヤレスネットワーク」は、本説明で、ワイヤレスデバイスと無線通信が可能な基地局、アクセスポイント、eNodeB、その他などのネットワークノードを含む、任意のネットワークを表すために使用される。用語「無線アクセスネットワーク(RAN)」は、本開示全体を通して、ワイヤレスネットワークの代わりに同義で使用することができる。ワイヤレスデバイスとそのような無線通信を実施するネットワークにおけるノードはまた、本明細書では広く「ネットワークノード」と表される。用語「無線アクセスノード」は、本開示全体を通して、ネットワークノードの代わりに同義で使用することができる。ワイヤレスネットワークまたはRANは、コアネットワーク(CN)にさらに接続されてよい。
【0003】
さらに、用語「ワイヤレスデバイス」は、ワイヤレスネットワークと、すなわち、ワイヤレスネットワークの一部である無線アクセスネットワーク(RAN)に含まれるネットワークノードと、無線通信が可能な任意の通信装置を表す。本明細書で説明する手順に関与することができるワイヤレスデバイスのいくつかの非限定的な例には、モバイル電話、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、およびマシンツーマシン(M2M)デバイスが含まれる。
【0004】
Long Term Evolution(LTE)ワイヤレスネットワークにおいて、ワイヤレスデバイスについての主な状態の1つが、いわゆるアイドルモードであり、このモードのワイヤレスデバイスは、たとえばデータを受信するためにワイヤレスデバイスがコンタクトされるのを可能にするために、ワイヤレスネットワークの一部であるコアネットワーク(CN)においてはコンテキスト(すなわち、ワイヤレスデバイスに関係した情報/データ)を有するものの、RANにおいては未確認である。このアイドルモードまたはアイドル状態において、トラッキングエリアのリストは、CNによってワイヤレスデバイスに配分されている。ワイヤレスデバイスは、普通、リストにはないトラッキングエリアに入るときに、トラッキングエリア更新要求と呼ばれる更新メッセージをネットワークに送ることによって、CNに通知するように設定される。このようにCNは、トラッキングエリアリストの正確さによって、ワイヤレスデバイスがどこに位置しているかを把握することができる。CNがワイヤレスデバイスにコンタクトする必要があるとき、たとえば、ワイヤレスデバイスに送付されるべきなんらかのデータが存在するとき、CNは、ワイヤレスデバイスの割り当てられたトラッキングエリアのリストに含まれるトラッキングエリアにおいて、ワイヤレスデバイスのページングを開始する。
【0005】
ワイヤレスデバイスがコンタクトされ、ページングされる必要があるとき、CNは、ワイヤレスデバイスの割り当てられたトラッキングエリアリストに含まれたトラッキングエリアをサポートするネットワークノードに、ページングメッセージを配信することを担当する。これらのネットワークノードは次いで、予測可能な、部分的にデバイス個別のページング機会に、ページングメッセージを送信することになり、その結果、ワイヤレスデバイスは、デバイスがどこに位置するかに応じて、送信ネットワークノードのうちの少なくとも1つからメッセージを受信することができる。この手順を可能にするために、各ネットワークノードは、たとえば、S1-MMEインターフェースが確立されるときに、ネットワークノードがどのトラッキングエリアをサポートするかについて、MMEに通知する必要がある。こうして、あるワイヤレスデバイスがページングされることになるとき、MMEは、トラッキングエリアリストに従って、どのネットワークノードにページングメッセージが配信されるべきかを見つけ出すことができる。
【0006】
この手順が
図1に示されており、ここで、ワイヤレスデバイスD1は、たとえば、規則的な間隔で、またはデバイスD1が新しいトラッキングエリア(TA)の中に移る度に、アクション1:1によって示すように、トラッキングエリア更新メッセージをMMEまたはアンカーノード100に送る。別のアクション1:2で、MMEまたはアンカーノード100は、ワイヤレスデバイスD1に向けられたデータを受信し、別のアクション1:3で、その最後のトラッキングエリア更新メッセージに従って、ワイヤレスデバイスD1がおそらく存在するTA、この例ではTA1を見つける。MMEまたはアンカーノード100は次いで、続くアクション1:4で、TA1に属するネットワークノード102にページングメッセージを配信し、ページングメッセージは、TA1にあるネットワークノード102がページングメッセージの無線送信を実施することを事実上命令する、または可能にする。最終アクション1:5は、ページングメッセージが、それに応じてTA1にあるネットワークノード102から送信されることを示している。
【0007】
将来的なワイヤレスネットワーク、たとえば、第5世代(5G)に従って設定されるネットワークは、ワイヤレスデバイスの観点で上で説明した非接続アイドルモードに類似したRAN状態を用いることになるものと思われるが、ここで、CNの観点では、ワイヤレスデバイスは接続されており、したがって、CNは、ワイヤレスデバイスをアイドルとして見ない。このモードまたは状態では、RANが、ページングを扱い、ワイヤレスデバイスからのエリア更新を受信する。そのような状態はまた、LTEネットワークと5Gネットワークとの緊密な統合を促進するために、LTEにおいても同様に導入されるものと思われる。この状態はまた「休眠状態」と呼ばれてもよく、本説明において、たとえばページング目的のためにワイヤレスデバイスに割り当てられたエリアは、RANエリア(RANA)と呼ばれる。休眠状態は、5Gにおけるアイドルモードの代わりに使用されてもよいし、またはアイドルモードと並行して存在してもよく、その結果、休眠状態とアイドルモードとが互いに補完することができる。
【0008】
休眠状態では、アンカーノードが存在することになり、アンカーノードは、任意の制御およびユーザプレーンS1接続などの、CNとのワイヤレスデバイスの関連付けられた接続を維持する、RANにおけるネットワークノードのうちの1つであり得る。このアンカーノードはまた、ワイヤレスデバイスが休眠状態にあるときにその現在のRANAにおいてリスンすることができるネットワークノードの間で、ページングメッセージを開始し、配信することを担当することになる。
【0009】
そのようなネットワークにおいてはRANがページング手順を扱うので、RANは、どのネットワークノードが同じRANAに属するのかを把握している必要がある。このことは、該当するエリアにおいてページングを可能にするために必要とされ、休眠状態にあるときのページ応答およびワイヤレスデバイスによって開始されたネットワークアクセスの間に、デバイスコンテキストを取り出すためにもまた有用であり得る。用語「コンテキスト」は、本明細書ではワイヤレスデバイスに関係した情報/データを指し、この情報/データは、静的および/または動的であってよく、ワイヤレスデバイスに関連付けられた能力またはサブスクリプションに関係した情報は、前者の例であってよく、確立されたベアラ、最近のモビリティ統計、および最後に確認された位置は、後者の例であってよい。本説明全体を通して、ネットワークノードがRANAをサポートするとは、ネットワークノードがRANAに属することを意味する。各ネットワークノードは、したがって、好ましくは、同じRANAに属するすべての他のネットワークノードに気付くべきであり、オプションとしてまた、同じRANAにおけるすべての他のネットワークノードへの接続(たとえば、X2インターフェースまたは対応するインターフェース)を有して、ページ配信を促進する。
【0010】
しかしながら、このことは、ノードがページングを開始する、すなわち、MMEがページングに関与すべきすべてのネットワークノードに対する知識および必要なインターフェースを既に有している、LTEにおけるアイドル状態のページングと比較すると、困難または不可能であることがある。その上、RANAに属するネットワークノードのセットは、ネットワークノードが追加される、取り除かれる、移動する、または再設定されるときなどに、経時的に変化することがある。したがって、現在どのネットワークノードがRANAに属しているかについての知識が不十分であるために、ページングされるRANAにおける1つまたは複数のネットワークノードからページングメッセージが送信されないことがあるのは、問題である。
【発明の概要】
【0011】
本明細書で説明する実施形態の目的は、上で概説した問題および課題のうちの少なくともいくつかに対処することである。この目的および他の目的は、添付の独立請求項に規定される方法および第1のネットワークノードを使用することによって成し遂げることが可能である。
【0012】
一態様によれば、ワイヤレスデバイスのページングを扱うための方法が、ワイヤレスネットワークの第1のネットワークノードによって実施される。この方法において、第1のネットワークノードは、第1のネットワークノードによってサポートされる無線アクセスネットワークエリア(RANA)をデータベースに登録する。第1のネットワークノードはさらに、RANAをサポートするネットワークノードのセットをデータベースにおいて識別する。ワイヤレスデバイスがRANAにおいてページングされる必要があることを検出したとき、第1のネットワークノードは、識別されたネットワークノードのセットに、ページングメッセージの無線送信を実施するための命令としてページングメッセージを配信する。
【0013】
別の態様によれば、ワイヤレスネットワークの第1のネットワークノードが、ワイヤレスデバイスのページングを扱うように構成される。第1のネットワークノードは、たとえば、登録ユニットを使って、第1のネットワークノードによってサポートされる無線アクセスネットワークエリア(RANA)をデータベースに登録するように設定される。第1のネットワークノードはまた、たとえば、識別ユニットを使って、RANAをサポートするネットワークノードのセットをデータベースにおいて識別するように設定される。第1のネットワークノードはさらに、たとえば、検出ユニットおよび配信ユニットをそれぞれ使って、ワイヤレスデバイスがRANAにおいてページングされる必要があることを検出し、識別されたネットワークノードのセットに、ページングメッセージの無線送信を実施するための命令としてページングメッセージを配信するように設定される。
【0014】
上の方法および第1のネットワークノードの利点は、いかなる中央ページング配信ノードも使用せずに、ページングメッセージを、ネットワークノードそれ自身によって効率的なやり方で配信できることである。別の利点は、RANAの本質的にすべてのネットワークノードがこのようにしてそのRANAサポートをデータベースに登録しているとき、RANAにおけるいかなるネットワークノードでも、データベースをルックアップし、優れた正確性および信頼性でRANAのネットワークノードを識別し、RANA全体にわたって識別されたネットワークノードにページングメッセージを配信することができることである。
【0015】
上の方法および第1のネットワークノードは、下で説明するように、さらなる特徴および利益を達成するために、異なるオプションの実施形態に従って設定され、実装されてもよい。
【0016】
これより、例としての実施形態を使って、かつ付属する図面を参照して、解決策をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】先行技術による、ワイヤレスデバイスをページングするための従来の手順を示す通信シナリオの図である。
【
図2】いくつかの考え得る実施形態による、ワイヤレスデバイスのページングを扱うための解決策をどのように用いることができるのかの例を示す通信シナリオの図である。
【
図3】さらなる考え得る実施形態による、第1のネットワークノードにおける手順を示す流れ図である。
【
図4】本明細書の実施形態による、異なるネットワークノードによってサポートされるときの登録されたRANAを含むデータベースにおける例示的な情報テーブルの図である。
【
図5】さらなる考え得る実施形態による、解決策をどのように用いることができるのかの別の例を示す通信シナリオの図である。
【
図6】さらなる考え得る実施形態による、少なくとも2つの連続するホップにおいてページングメッセージがどのように配信されるのかの別の例を示す通信シナリオの図である。
【
図7】さらなる考え得る実施形態による、別のRANAのネットワークノードからデバイスコンテキストをどのように取り出すことができるのかの別の例を示す通信シナリオの図である。
【
図8】さらなる考え得る実施形態による、第1のネットワークノードにおける手順の別の例を示す流れ図である。
【
図9】さらなる考え得る実施形態による、第1のネットワークノードをより詳細に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
簡潔に説明すると、ワイヤレスネットワークにおける少なくとも1つのRANAのネットワークノードから無線を通して送信されることになるページングメッセージの効率的で適正な配信を可能にするための解決策が提供される。とりわけ、最新であるRANA情報を有し、ページングメッセージを配信する、上で説明したMMEに対応する中央ノードが存在しないときでさえ、解決策は、現在特定のRANAに属してそのRANAをサポートするすべてのネットワークノードに、ページングメッセージを配信できることを保証するために使用されてよい。これは、どのネットワークノードがRANAをサポートするかについての情報をデータベースに登録することによって達成することができ、ワイヤレスネットワークにおける任意のネットワークノードが次いで、データベースからRANA情報を取り出して、RANAにわたってページングが実施される度に、どのネットワークノードにページングメッセージが配信されるべきかを識別することができる。
【0019】
この登録は、たとえば、ネットワークノードが確立されてワイヤレスネットワークに接続されるときに起こり得る、それぞれのネットワークノードが追加されるときに、すなわちRANに配置されるときに、ネットワークノードそれら自身によって行われる。登録はまた、(たとえば、運用保守システムがRANAの境界を動かすことが得策であろうと判定したために)ネットワークノードが1つのRANAから新しいRANAに切り替わるときなど、以前になされた登録がそのネットワークノードのために更新される必要があるときに行われてもよい。RANAは、したがって、ネットワークノードを追加する、または取り除くことによって、折に触れて再設定されてよい。ネットワークノードはまた、以前になされたRANAの登録が有効なままであるかを、たとえば規則的な間隔で、データベースに確かめることができる。
【0020】
この解決策の利点は、5GネットワークおよびエボルブドLTEネットワークなどの、いくつかのタイプのネットワークにおいて実装されないことがあるMMEなどのいかなる中央ページング配信ノードも使用せずに、ページングメッセージの配信を、ネットワークノードそれら自身によって、効率的なやり方でローカルに行うことができることである。別の利点は、最新に保つことができるデータベースに登録された情報を使って、特定のRANAをサポートするすべてのネットワークノードを優れた正確性および信頼性で識別できることを、解決策が保証することである。それによって、RANAにおける任意のネットワークノードが、データベースに登録された情報に基づいて、RANAをサポートするすべての他のネットワークノードにページングメッセージを配信することができる。
【0021】
RANAの登録において、各ネットワークノードは、たとえば、ネットワークノードアイデンティティおよびRANAアイデンティティをデータベースに入れることによって、ネットワークノード自身およびサポートされるRANAを識別する。ネットワークノードはまた、IPアドレス、またはドメイン名システム(DNS)を介してIPアドレスに解決することができる完全修飾ドメイン名(FQDN)などの、ネットワークノードの現在使用されているネットワークアドレスを登録することができる。データベースは、RANA情報を保有する目的のために専用の個別のストレージエンティティとして実装されてよい。データベースはまた、アイデンティティをIPアドレスに解決することが可能な動的なDNSノードとして実現されてもよい。
【0022】
ワイヤレスデバイスのページングを扱うための解決策をどのように用いることができるのかの例が、これより
図2に示す通信シナリオを参照して説明される。このシナリオにおいて、ワイヤレスネットワークは、RANA1、RANA2、RANA3、・・・で表される複数のRANAを含み、ここでRANA Nは、ネットワークにおけるRANAのうちの1つである。ページングされるワイヤレスデバイスに到達するために、ページングメッセージがある特定のRANAにわたって送信されることになるときに、RANAをサポートする各ネットワークノードがページングメッセージを送信する必要があるという意味で、各RANAは、ネットワークノードのセットによってサポートされており、その結果、ワイヤレスデバイスは、RANA内のどこに位置しているかにかかわらず、ページングメッセージを受信するチャンスを有する。そのワイヤレスデバイスがそのRANAにない場合、この図には示されていないが、ページングメッセージは、1つまたは複数の他のRANAを含むより広いエリアにわたって配信される必要があることもある。
【0023】
図2には、アクション2:1によって概略的に指示されるように、RANA Nをサポートする第1のネットワークノード200を含む、RANAにおけるさまざまなネットワークノードが、どのRANAを現在サポートしているかに関して情報をデータベース202に登録することが示されている。このアクティビティは、異なる独立した機会に、たとえば、RANAに配置されるとき、もしくはそのRANAサポートが影響されるように再設定されるとき、または、単に以前の登録を延長するときに、ネットワークノードによって行われるいくつかの個々の登録に必然的に関与する。たとえば、ネットワークノードは同時に2つ以上のRANAをサポートすることができるが、これは、2つの隣接したRANAが、ネットワークノードのカバレッジエリアの異なる部分によって、たとえば異なるセルもしくは異なるセクタによってサポートされること、または、2つのRANAが、そのようなネットワークノードによってサーブされるエリアにおいて部分的にオーバーラップするカバレッジを有してもよいことを意味する。アクション2:1は、したがって、たとえば、規則的にもしくは継続的に、または変更が生じる度に、「バックグラウンドで」いつでも実施されてよい。
【0024】
次のアクション2:2は、RANA Nの第1のネットワークノード200が、第1のネットワークノード200自身のRANA Nをサポートする、すなわちRANA Nに属するネットワークノードを識別するために、データベース202にクエリすることを示している。このクエリは、データベースにおけるルックアップキーとして使用され得る、たとえば、FQDNの形式でのRANA Nの識別子、またはRANAのみのために使用されるタイプの識別子を含むことができ、データベースはその後、クエリされたRANA Nをサポートするネットワークノードのリストを返す。このリストにおいて、ネットワークノードは、そのIPアドレスによって、またはIPアドレスに変換することができるそれぞれのFQDNによって、識別されてよい。一般に、IPアドレスは、ネットワークノードとの接続を確立するために有用なコンタクト情報として見ることができる。
【0025】
アクション2:1の時点で、ネットワークノードがそのRANAの登録を適切に実施している場合、このリストは、RANA Nをサポートするすべてのネットワークノードを含むことによって正確であるはずである。第1のネットワークノード200は、常に最新であるRANA情報を有することを確実にするために、たとえば、規則的な間隔で、このアクションを繰り返すことができる。ネットワークノードのリストが取得されると、第1のネットワークノード200はまた、各ネットワークノードのそれぞれのIPアドレスを使用して、リストにおける各ネットワークノードと接続を確立することができる。それによって、第1のネットワークノード200は、第1のネットワークノード200自身のRANA Nにわたって任意のページングメッセージを配信するように準備される。
【0026】
別のアクション2:3は、第1のネットワークノード200が、たとえば図示されていないコアネットワークから、データを受信することを示しており、このデータは、RANA Nのどこかに位置する可能性があるとして検出されているワイヤレスデバイスD1にアドレス指定されている。ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスデバイスの予想される所在は、一般に、上で説明されたようなやり方で、たとえば、コアネットワークにおける好適な機能性によって、ワイヤレスデバイスからのトラッキングエリア更新メッセージに基づいて維持されてよい。この解決策において、そのような位置情報はRANAの精度レベルに伴って利用可能であり、D1の現在推定されるRANA、このケースではRANA Nが、好適なやり方で第1のネットワークノード200に指示されてよいことが、単純に想定されている。
【0027】
ワイヤレスデバイスD1に送信されるべきデータを受信すると、第1のネットワークノード200は、D1にデータを送信することができるセッションを確立するために、デバイスD1がそこから無線信号を適切に受信してD1に向けられたページングメッセージを検出することができる、ネットワークノードを見つけることを担当する。この時点で、ネットワークノード200は、したがって、現在RANA Nをサポートする実質的にすべてのネットワークノードを知り、これらのネットワークノードに、そのそれぞれのカバレッジエリア上の無線送信のためにページングメッセージを配信する必要がある。これは、アクション2:2が実施されたときに可能であり、そのアクションで取得されたネットワークノードのリストを、ページングメッセージが配信されるべき先のネットワークノードを見つけるためにこれより利用することができる。代替として、または加えて、アクション2:2は、データの受信時、すなわち、アクション2:3の後に実施されてもよい。
【0028】
最終アクション2:4は、第1のネットワークノード200がリストにあるネットワークノードにページングメッセージを配信することを示しており、その結果、ネットワークノードのうちのいずれかがデバイスD1からの応答を受信したかどうかを見るために無線を通してページングメッセージを送信することによって、ネットワークノードは、D1をページングすることができる。RANA NにおけるあるネットワークノードがD1からページ応答を受信した場合、そのネットワークノードは、第1のネットワークノード200からデータをフェッチし、そのデータを通信セッションにおいてデバイスD1に送信することになる。ページング手順それ自体は、本開示の範囲外である従来のやり方で進められてよい。
【0029】
図2のネットワークノード200などの第1のネットワークノードによって実施されるアクションに関して、ワイヤレスデバイスのページングを扱うための解決策をどのように用いることができるのかの例を、これより
図3の流れ図を参照して説明する。参照はまた、説明された特徴の適用可能性を限定または喪失することなく、
図2に示す例における要素に対して行われることになる。この手順において、第1のネットワークノード200は、ワイヤレスデバイスがページングされることになる度に、他のネットワークノードにページングメッセージを配信することが可能であることが想定されている。この例は1つのRANAにおけるページングを指すものの、本例はまた、下で説明するやり方で2つ以上のRANAにおけるページングにも適用できることを理解することができる。
【0030】
図3によって示される手順は、したがって、上で説明した機能性および利益を達成するために使用されてよい。本説明において、用語「無線アクセスネットワークエリア(RANA)」は、ワイヤレスデバイスが、RANAのネットワークノードからのページングメッセージの無線送信によってRANAにおいてページングされ得るように、RANAをサポートするネットワークノードによってサーブされるセル、または類似したカバレッジエリアからなるエリアとして理解すべきである。「トラッキングエリア」および「ページングエリア」は、本明細書でやはり使用することができる代替用語の例である。
【0031】
図3のアクションを、最初に簡潔に概説し、次いでオプションとして用いることができるいくつかの例示的な実施形態もまた説明し、明らかにする。最初のアクション300は、第1のネットワークノード200が、第1のネットワークノード200によってサポートされるRANAをデータベース202に登録することを示している。このアクションは、
図2のアクション2:1に対応する。ネットワークノード200は、RANAをサポートすることによって、このRANAに「属する」と言うこともまたできる。このアクション300において、「RANA」は、単一のRANAのみに限定はされないが、少なくとも1つのRANAとして見られるべきであり、したがって、適用できる場合、2つ以上のサポートされるRANAの登録を排除するものではない。この登録操作において、第1のネットワークノード200は、やはり同じRANAをサポートする他のネットワークノードついての情報を、データベース202から取得することができる。
【0032】
次のアクション302で、第1のネットワークノード200は、第1のネットワークノード200が属するRANA、すなわち、第1のネットワークノード200自身のRANAをサポートするネットワークノード204のセットを、データベース202において識別する。すべてのネットワークノード204がそのRANAサポートを登録しているという条件で、この情報を、信頼性があり有効であるとみなすことができる。
【0033】
図4は、上で説明したやり方でデータベースに登録されている情報の例を示すテーブルである。したがって、第1のセットのネットワークノード11、12、13、・・・がRANA1をサポートし、第2のセットのネットワークノード21、22、23、・・・がRANA2をサポートし、第3のセットのネットワークノード31、32、33、・・・がRANA3をサポートする、などであることが示されている。「ノードxx」として概略的に示された各ネットワークノードについて登録された情報は、ネットワークノード識別子、およびそれぞれのノードへの接続を確立するために使用され得るなんらかの好適なコンタクト情報を含む。
【0034】
次のオプションとしてのアクション304は、第1のネットワークノード200が、この時点で、たとえば、データベースに登録されたネットワークノードのコンタクト情報を使用することによって、RANAをサポートする識別されたネットワークノード204のセットにおけるネットワークノードへの接続を確立することができることを示している。さらなるアクション306で、第1のネットワークノード200は、ワイヤレスデバイスD1が、上で言及したRANAにおいてページングされる必要があることを検出する。これは、
図2のアクション2:3の時点でデバイスD1に送信されるべきデータを受信するときに行われてもよい。上で指示されたように、ネットワークノードへの接続は、オプションとして、デバイスD1がページングされる必要があることを検出した後に確立されてもよく、その結果、アクション304はアクション306の後に実施されることになる。このアクションでは、デバイスD1が1つまたは複数の他のRANAにおいても同様にページングされる必要があることを検出することもまた可能である。たとえば、デバイスD1は、最初に1つのRANAにおいてページングされてよく、そのRANAにおいて見つけられない場合に、ページングは、1つまたは複数の他のRANAにわたって拡げられてもよい。
【0035】
最終アクション308は、第1のネットワークノード200が、識別されたネットワークノード204のセットに、ページングメッセージの無線送信を実施するための命令としてページングメッセージを配信することを示している。アクション304の時点で先に行われていなかった場合に、アクション308で、第1のネットワークノード200は、ページングメッセージの配信を可能にするために、ネットワークノード204のセットにおける各ネットワークノードへの接続が確立されていることを確実にすることになる。ページングメッセージはまた、ページングメッセージが複数の「ホップ」で配信され得るように、中間ネットワークノードを介してネットワークノードに送られてもよい。そのような配信の例は、
図6を参照して後ほど下で説明する。
【0036】
上の手順で使用することができる、いくつかの非限定的な例示的な実施形態をこれより説明する。一例示的な実施形態において、第1のネットワークノード200は、識別されたネットワークノード204のセットにおけるネットワークノードのうちの少なくともいくつかへの接続を確立することができ、次いで、たとえばアクション304について上で説明したように、前記接続を使用してページングメッセージを配信することができる。第1のネットワークノード200は、他のRANAをサポートする1つまたは複数のネットワークノードへの接続も同様にさらに確立することができる。
【0037】
別の例示的な実施形態において、第1のネットワークノード200は、RANAをサーブするコアネットワークノードを介して、前記登録することおよび前記識別することを実施することができる。そうである場合、別の例示的な実施形態は、配信するアクションが、識別されたネットワークノードのセットへのページングメッセージの配信のための中継器としてのコアネットワークノードにページングメッセージを送ることを含むことができる、実施形態であってもよい。これらの実施形態は、現在のRANAが他のRANAに向けた接続を有さないときに、有用であってよい。
【0038】
別の例示的な実施形態において、コアネットワークノードに送られたページングメッセージは、RANAに、または識別されたネットワークノード204のセットにおける各ネットワークノードにアドレス指定されてよい。いずれのケースでも、コアネットワークノードは、RANAのすべてのネットワークノードにコンタクトし、それらにページングメッセージを中継することができる。別の例示的な実施形態において、コアネットワークノードはまた、RANAに属する別のネットワークノードから、ワイヤレスデバイスのコンテキストを取り出すための中継器として使用されてもよい。
【0039】
例としての実施形態において、コンテキストの取り出しは、コンテキスト識別子によって可能にされてよく、コンテキスト識別子は、コンテキストを記憶するネットワークノードの識別子、および好ましくは、コンテキストを記憶するネットワークノード内でコンテキストを識別する部分もまた含む。コンテキスト識別子は、ワイヤレスデバイスがネットワークにコンタクトするとき、たとえば、ページに応答するとき、または休眠状態からアクティブ状態に切り替わるときに、ワイヤレスデバイスから提供されてよい。ページングのケースでは、コンテキスト識別子がページングメッセージに含まれ、次いでページングメッセージが、アンカーノードから、ワイヤレスデバイスのページングに参加するネットワークノードに配信されることもまた選択肢であってもよい。
【0040】
上で説明した実施形態においてコアネットワークノードをどのように用いることができるかの例が
図5に示されており、ここで、第1のネットワークノード200はコアネットワークノード500に接続されており、コアネットワークノード500は、データベース202におけるRANA NのネットワークノードからのRANAの登録を伝達し、RANA Nのネットワークノードへのページングメッセージの配信を支援するように設定されている。最初のアクション5:1は、第1のネットワークノード200が、コアネットワークノード500を介して、ネットワークノード200によってサポートされるRANA NのRANAの登録を実施することを示している。本明細書には示されていないが、RANA Nの他のネットワークノードもまたRANAの登録を実施し、その結果、たとえば
図4に示すように、データベース202は、上で説明したやり方で、RANA情報でポピュレートされることが想定されている。
【0041】
別のアクション5:2で、第1のネットワークノード200は、RANA Nをサポートするネットワークノード204のセットを、データベース202において識別し、識別は、コアネットワークノード500を介して、データベース202にデータベースクエリなどを送ることによって行われる。別のアクション5:3で、第1のネットワークノード200は、RANA Nのネットワークノード204への配信のために、コアネットワークノード500にページングメッセージを送る。コアネットワークノード500は次いで、アクション5:4で、ページングメッセージを、RANA Nのすべてのネットワークノード204に中継する。
【0042】
ネットワークノードは、2つ以上のRANAを同時にサポートし、そこに属することができることが上で言及された。別の例示的な実施形態において、そのケースでは、第1のネットワークノード200が、第1のネットワークノード200によってサポートされる複数のRANAを、データベース202に登録することができる。第1のネットワークノード200は次いで、ワイヤレスデバイスが登録されたRANAのうちの少なくとも1つにおいてページングされる必要があることを検出することができる。そのケースでは、第1のネットワークノード200が、データベースにある情報を使用して、少なくとも1つのRANAにわたってページングメッセージを配信することができる。
【0043】
別の例示的な実施形態において、アクション300で実施される登録することは、第1のネットワークノード200のIPアドレスまたは完全修飾ドメイン名(FQDN)、および第1のネットワークノード200によってサポートされるRANAの識別子を、データベース202に登録することを含むことができる。別の例示的な実施形態において、アクション300の前記登録することは、第1のネットワークノード200がRANAに配置されるとき、または第1のネットワークノード200が再設定されているときに実施されてよく、その結果、以前になされた登録が更新される必要がある。別の例示的な実施形態において、アクション302で実施される識別することは、やはり上で言及したルックアップキーとしてのRANAの識別子を伴うクエリをデータベース202に送ることを含むことができる。
【0044】
別の例示的な実施形態において、ページングメッセージは、RANAに属する別のネットワークノードから受信されてもよく、そのケースでは、第1のネットワークノード200が、RANAに属するネットワークノードのうちの少なくともいくつかに、接続を通してページングメッセージを転送することによって、ハブノード、中継ノード、または転送ノードとして働くことができる。
【0045】
別の例示的な実施形態において、第1のネットワークノード200は、第1のホップで、識別されたネットワークノードのセットにおける近隣ネットワークノードのサブセットにのみページングメッセージを送ることができ、その結果、ページングメッセージは、近隣ネットワークノードから同じRANAに属するそのそれぞれの近隣ネットワークノードへとページングメッセージを転送する少なくとも第2のホップを使って、識別されたネットワークノードのセットにわたって配信される。
【0046】
この実施形態をどのように用いることができるのかの例が
図6に示されており、ここで、第1のネットワークノード200は、第1のホップとして指示される3つの近隣ネットワークノードにページングメッセージを送る。ページングメッセージを受信すると、それらの3つの近隣ネットワークノードの各々は、第2のホップとして指示されるそのそれぞれの近隣ネットワークノードにページングメッセージを転送する。この実施形態において、ネットワークのサイズおよび設定に応じて、ページングメッセージは、任意の数の近隣ネットワークノードに送られてよく、メッセージがRANAのすべてのネットワークノードに到達する前に、任意の数のホップを求めることができる。本実施形態は、したがって、この点において限定はされない。
【0047】
別の例示的な実施形態において、複数のホップが用いられるとき、ページングメッセージは、メッセージ識別子を含むことができ、メッセージ識別子は、同じページングメッセージがそこから受信されているいずれかのネットワークノードにページングメッセージが転送されるのを回避するために使用されてよい。たとえば、第1のホップでページングメッセージを受信したネットワークノードは、それによって、第1のホップでメッセージを送ったネットワークノードに再び第2のホップでページングメッセージを送ることを回避することができる。別の例示的な実施形態において、第1のネットワークノード200はまた、上で言及した近隣ネットワークノードのサブセットへの接続を確立することができ、次いで第1のホップで、前記接続を使用してページングメッセージを送ることができる。
【0048】
別の例示的な実施形態において、第1のネットワークノード200は、別のRANAに属する第2のネットワークノードをデータベース202において識別し、ワイヤレスデバイスが第2のネットワークノードから第1のネットワークノード200へとハンドオーバされるときに、ワイヤレスデバイスのコンテキストを第2のネットワークノードから取り出すことができる。
図7は、データベース202に登録されているRANA情報を使用することによって、第1のネットワークノード200がどのようにデバイスコンテキストを取り出すことができるかの例を示している。
【0049】
この例では、ワイヤレスデバイスD1を、第2のネットワークノード700から第1のネットワークノード200へとハンドオーバするためのハンドオーバ手順が開始されていることが想定されている。最初のアクション7:1で、RANA1に属する第1のネットワークノード200は、RANA2に属してRANA2をサポートする第2のネットワークノード700を識別する。このアクションでの第1のネットワークノード200はまた、ネットワークノード700がそのRANA情報と一緒にデータベース202に登録しているコンタクト情報を使用して、ネットワークノード700との接続を確立する。次のアクション7:2は、第1のネットワークノード200が、識別された第2のネットワークノード700からデバイスD1のコンテキストを取り出すことを示しており、このコンテキストは、ハンドオーバが完了した後のデバイスD1と通信するために第1のネットワークノード200によって使用される。デバイスコンテキストの取り出しおよび使用それ自体は、通常のやり方で行うことができるが、本開示の範囲外である。
【0050】
解決策を用いるとき、上の第1のネットワークノード200などのワイヤレスネットワークのネットワークノードがどのように動作することができるのかの別の例を、これより
図8の流れ図を参照して説明する。この例では、たとえば、アクション2:1および300について説明したように、データベースにおける上のRANAの登録が、ワイヤレスネットワーク全体を通したネットワークノードによって実施されていることが想定されている。最初のアクション800は、ネットワークノードがコアネットワークからページング要求を受信し、したがって、ワイヤレスデバイスにアドレス指定されたページングメッセージを配信するようにネットワークノードに要求することを示している。このアクションは、基本的に
図2のアクション2:3に対応する。
【0051】
次のアクション802で、ネットワークノードは、ページングメッセージがRANAにおけるネットワークノードによって送信されるべきRANAを判定する、すなわち、識別する。その後、次のアクション804で、判定されたRANAがネットワークノード自身のサポートされるRANAであるか否かが検査される。そうである場合、ネットワークノードは、別のアクション806で、ネットワークノード自身のRANAをサポートするネットワークノードのセットをデータベースにおいて識別する。判定されたRANAがネットワークノードによってサポートされているのではない別のRANAである場合、ネットワークノードは、別のアクション808で、他のRANAをサポートするネットワークノードのセットをデータベースにおいて識別する。アクション806が実行されたのか、またはアクション808が実施されたのかにかかわらず、最終アクション810は、ネットワークノードが、アクション804の結果に応じて、アクション806またはアクション808のいずれかで識別されたネットワークノードのセットに、ページングメッセージを配信することを示している。
【0052】
図9のブロック図は、上で説明した解決策およびその実施形態をもたらすために、ワイヤレスネットワークの第1のネットワークノード900がどのように構築され得るかの詳細な、しかし非限定的な例を示している。
【0053】
第1のネットワークノード900は、したがって、上で説明した例および実施形態のうちのいずれかに従って動作するように設定されてよい。第1のネットワークノード900は、プロセッサPおよびメモリMを含むように示されており、メモリMは、前記プロセッサPによって実行可能な命令を含み、それに従って、第1のネットワークノード900は本明細書で説明したように動作する。第1のネットワークノード900はまた、本明細書で説明したやり方で情報を受信し、送るための好適な装置に相当する通信ユニットCを含む。通信ユニットCは、X2インターフェースなどの好適なインターフェース上で、実装に応じて説明された通信のために好適なプロトコルを使用する、ワイヤレスネットワークのネットワークノードとの通信用に設定される。本明細書における解決策および実施形態は、したがって、通信のためにいかなる個別のタイプのネットワーク、技術、またはプロトコルを使用することにも限定はされない。
【0054】
第1のネットワークノード900は、
図3および
図8の流れ図のアクションのうちの少なくともいくつかを実施するように設定された、または構成された手段を含む。第1のネットワークノード900は、ワイヤレスデバイスのページングを扱うように構成される。第1のネットワークノード900は、第1のネットワークノード900によってサポートされる無線アクセスネットワークエリア(RANA)を、データベース902に登録するように設定される。この操作は、第1のネットワークノード900における登録ユニット900Aによって、たとえば、上のアクション300について説明したやり方で実施されてよい。
【0055】
第1のネットワークノード900はまた、RANAをサポートするネットワークノード904のセットを、データベース902において識別するように設定される。この操作は、第1のネットワークノード900における識別ユニット900Bによって、たとえば、上のアクション302について説明したやり方で実施されてよい。第1のネットワークノード900はさらに、ワイヤレスデバイスがRANAにおいてページングされる必要があることを検出するように設定される。この操作は、第1のネットワークノード900における検出ユニット900Cによって、たとえば、上のアクション306について説明したやり方で実施されてよい。
【0056】
第1のネットワークノード900はさらに、識別されたネットワークノード904のセットに、ページングメッセージの無線送信を実施するための命令としてページングメッセージを配信するように設定される。この操作は、第1のネットワークノード900における配信ユニット900Dによって、たとえば、上のアクション308について説明したやり方で実施されてよい。
【0057】
図9は、第1のネットワークノード900におけるさまざまな機能ユニットを示しており、当業者は、好適なソフトウェアおよびハードウェアを使用してこれらの機能ユニットを実際に実装することができることに留意されたい。したがって、解決策は、一般に、第1のネットワークノード900の示された構造には限定されず、その中の機能ユニット900A~Dは、適切な場合、本開示で説明した特徴および実施形態のいずれかに従って動作するように設定されてもよい。
【0058】
上で説明した機能ユニット900A~Dは、好適なハードウェア、およびコード手段を含むコンピュータプログラムのプログラムモジュールを使って、第1のネットワークノード900において実装されてよく、コード手段は、プロセッサPによって起動されるとき、第1のネットワークノード900に、上で説明したアクションおよび手順のうちの少なくともいくつかを実施させる。プロセッサPは、単一の中央処理ユニット(CPU)を含むことができ、または2つ以上の処理ユニットを含んでもよい。たとえば、プロセッサPは、汎用マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、および/もしくは関連したチップセット、ならびに/または特定用途向け集積回路(ASIC)などの特殊目的マイクロプロセッサを含むことができる。プロセッサPはまた、キャッシュ目的のためのストレージを含むことができる。
【0059】
各コンピュータプログラムは、コンピュータ可読媒体を有し、プロセッサPに接続されているメモリの形式での、第1のネットワークノード900におけるコンピュータプログラム製品によって保持されてよい。第1のネットワークノード900におけるコンピュータプログラム製品またはメモリは、したがって、たとえば、コンピュータプログラムモジュールなどの形式で、その上にコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体を含むことができる。たとえば、メモリは、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、またはハードドライブストレージ(HDD)であってよく、プログラムモジュールは、代替実施形態において、第1のネットワークノード900内のメモリの形式での異なるコンピュータプログラム製品上に分散されてもよい。
【0060】
本明細書で説明した解決策は、したがって、適切な場合、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるときに、少なくとも1つのプロセッサに、上の特徴および実施形態のうちのいずれかによるアクションを遂行させる命令を含むコンピュータプログラムを使って、第1のネットワークノード900において実装されてよい。上のコンピュータプログラムを収容する好適はキャリアがまた、解決策を実装するときに使用されてよく、ここでキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、コンピュータプログラムストレージ製品、またはコンピュータ可読ストレージ媒体のうちの1つである。
【0061】
上で説明した解決策およびその実施形態の利点は、MMEなどのいかなる中央ページング配信ノードも使用せずに、ページングメッセージの配信をRANA内で内部的に扱うことができることを含む。さらに、ワイヤレスネットワーク全体を通してネットワークノードに利用可能なデータベースに登録された情報を使って、特定のRANAをサポートするすべてのネットワークノードを優れた正確性および信頼性で識別することができる。それによって、ワイヤレスネットワークにおける任意のネットワークノードが、上で説明したやり方でページングメッセージの配信を実施することができる。
【0062】
上で説明した解決策およびその実施形態のいくつかのさらなる例および特徴を、これより議論する。
【0063】
ネットワークノードがデータベースに登録された情報にインパクトを与える設定変更を条件とされている場合、ネットワークノードは、データベースにおける情報を更新すべきである。ネットワークノードはまた、設定変更によって潜在的に影響され得るRANAにおける他のネットワークノードに通知することができる。同様に、新しいネットワークノードが配置される場合、新しいネットワークノードは、そのRANAおよびコンタクト情報をデータベースに登録し、データベースに同じRANAを登録している
すべての他のネットワークノードを識別すべきである。新しいネットワークノードはさらに、RANAのこれらのネットワークノードへの接続/インターフェースを確立することができる。オプションとして、ネットワークノードは、たとえば、ネットワークノードが受信することに失敗した可能性のある、ネットワークノード設定のなんらかの変更のためのバックアップ解決策として、データベースにおける該当する更新について定期的に検査することができる。
【0064】
データベースはDNSノードにおいて実現することができることが上で言及された。このケースでは、RANAのネットワークノードが、場合によりそれぞれのネットワークノードIDをFQDNとして登録することに加えて、それらのRANA IDをFQDNとして登録することができ、DNSノードへのRANA ID FQDNについてのクエリは、そのRANA ID FQDNで登録されたIPアドレスのリストを返すことになる。代替として、RANA ID FQDNについてのクエリは、このRANA ID FQDNを登録しているネットワークノードのネットワークノードID FQDNのリストを返すことができ、これらのネットワークノードID FQDNは次いで、IPアドレスに変換されてもよい。
【0065】
デバイスコンテキストは、データベース202に登録されているRANA情報を使用することによって取り出すことができることもまた上で言及された。上で説明したデータベースメカニズムは、したがって、RANAのネットワークノードが、RANAの外側の別のネットワークノードからワイヤレスデバイスのネットワーク内部のコンテキストをフェッチするのを可能にするために使用されてもよく、このことは
図7を参照して上で説明した。これは、データベースにおいて「オンデマンド」ルックアップ操作を使って行うことができる。実際のコンテキストフェッチングは、他のネットワークノードへの既存の接続/インターフェースが存在する場合、そのようなインターフェース/接続を使用することができる。そうでない場合、他のネットワークノードへの一時的な接続/インターフェースが確立されてもよいし、またはコアネットワークノードが、関与したメッセージを伝達するための「中継ノード」として使用されてもよい。
【0066】
コンテキストフェッチングがコアネットワークノードを介して中継されるか、またはRANにおいて内部的に扱われるかにかかわらず、コンテキストフェッチングは、ネットワークノードIDを利用して、コンテキストを保有するネットワークノードを見つけることができる。このコンテキストフェッチングをサポートするために、ネットワークノードIDは、データベース202に登録されるべきである。コンテキストフェッチングがワイヤレスネットワーク内で内部的に実施されるケースでは、ネットワークノードIDは、FQDNとしてデータベースに登録されてもよく、FQDNは、DNSを介してIPアドレスに変換されてもよいし、またはデータベースにおいてIPアドレスに関連付けられてもよい。
【0067】
LTEネットワークにおいてトラッキングエリア識別子のリストで設定されたワイヤレスデバイスに類似して、RANAのリストまたはRANA IDで設定されたワイヤレスデバイスのための複数のRANAにわたるページング配信をサポートするために、解決策が使用され得ることもまた上で言及された。この目的のために、単にネットワークノード自身のRANA IDを使用してデータベースにクエリすることに代えて、ネットワークノードは、合理的に近い他のRANAの、たとえば、近隣RANAの、および場合によってはまたその近隣の近隣RANAのRANA IDについてもまた、同じことを行うことができる。正確に言うと、ネットワークノードは、ネットワークノードがRANAのリストに含むことができるすべての他のRANAについて、またはネットワークノードがワイヤレスデバイスに配分するRANA IDについて、これを行うことができる。
【0068】
第1のネットワークノード200は、同じRANAに属する別のネットワークノードからページングメッセージを受信することができ、そのRANAに属するネットワークノードに、接続を通してページングメッセージを転送することによって、ハブノードとして働くことが上で言及された。この実施形態のいくつかのさらなる詳細および特徴をこれより説明する。この実施形態において、実質的にすべてのネットワークノードの間で接続の全体的または部分的な「メッシュ」を用いることに代えて、各RANAにおける1つのネットワークノードがそのRANAのためのハブとして働くように設定される階層構造を使用することができる。これは、ハブノードが、RANAにおけるすべての他のネットワークノードへのインターフェース/接続を有し、それによって、RANAにおけるあらゆるネットワークノード間でページングメッセージを中継することができることを意味する。他のネットワークノードもまた、他のネットワークノードへの、たとえば、ネットワークノード自身の無線カバレッジエリアに隣接した無線カバレッジエリアを有する近隣ネットワークノードへの、直接インターフェース/接続を確立することができ、その結果、ネットワークノード間でのデバイスのハンドオーバは普通に行われてよい。いくつかのケースで、ハブノードは、
図6について上で説明したように、たとえば、ページングメッセージが複数のホップで配信されるときに、RANAに属するネットワークノードのサブセットにのみページングメッセージを転送することができる。
【0069】
各ハブノードは、そのそれぞれのコンタクト情報およびサポートされるRANAを記憶することによって、そのRANA情報をデータベースに登録すべきである。ネットワークノードは次いで、そのRANAをサーブするハブノードのコンタクト情報をルックアップし、たとえば、データベースへのクエリにRANA IDを含めることによってコンタクト情報をデータベースから取り出し、ハブノードへのインターフェース/接続を確立することができる。RANAのネットワークノードへのページングメッセージの配信は、このケースでは、RANAにおいてワイヤレスデバイスのページングを開始するネットワークノードがハブノードにページングメッセージを送るときなどに、ハブノードを介して実施されることになる。次いでハブノードは、RANAにおけるすべての他のネットワークノードにページングメッセージを転送する、または中継することになる。
【0070】
ページングメッセージはまた、宛先ネットワークノードに、そのネットワークノードIDを使用してページングメッセージをアドレス指定することによって、ハブノードを介して単一の他のネットワークノードに送られてもよい。
【0071】
ページングメッセージが複数のRANAにわたって配信されるとき、および/またはデバイスコンテキストがRANAの境界にわたって取り出されるとき、RANAにおける各ハブノードは、データベースからワイヤレスネットワークにおけるすべての他のハブノードのコンタクト情報を取り出すことができ、ハブノード同士が、互いの間にインターフェース/接続を確立して、したがって、全体的または部分的なメッシュを形成することができる。ハブノードについての特別なクエリが、データベースに送られてよく、データベースはその後、すべての他のハブノードによってデータベースに登録されているコンタクト情報を含む情報を返す。たとえば、そのようなデータベースクエリは、あるネットワークノードがそのRANAのハブノードについての情報を取り出すために使用することになる「ワイルドカード」RANA IDを、クエリの中に使用することによって実現することができる。
【0072】
ハブノードはまた、通常のネットワークノードとしても並行して動作することができるが、別の可能性は、ハブノードが、ハブノードとしての動作に専用であり得ることである。
【0073】
解決策が個別に例証する実施形態を参照して説明されてきたが、本説明は、概して、本発明の概念を示すことのみを意図しており、解決策の範囲を限定するものとしてみなされるべきではない。たとえば、用語「ネットワークノード」、「ワイヤレスデバイス」、「ページングメッセージ」、「無線アクセスネットワークエリア(RANA)」、「コアネットワークノード」、および「ハブノード」が、本開示全体を通して使用されてきたが、本明細書で説明した特徴および特性を有する任意の他の対応するエンティティ、機能、および/またはパラメータがまた使用されてもよい。解決策は、添付の特許請求の範囲によって規定される。