IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダルフィー・メタル・エスパーニャ・ソシエダッド・アノニマの特許一覧

特許7015835ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール
<>
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図1
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図2
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図3
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図4
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図5
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図6
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図7
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図8
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図9
  • 特許-ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-26
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備えるステアリング・ホイール
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/06 20060101AFI20220127BHJP
   F16B 5/12 20060101ALI20220127BHJP
   F16B 5/07 20060101ALI20220127BHJP
【FI】
B62D1/06
F16B5/12 R
F16B5/07 L
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019530704
(86)(22)【出願日】2017-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-16
(86)【国際出願番号】 EP2017079372
(87)【国際公開番号】W WO2018104014
(87)【国際公開日】2018-06-14
【審査請求日】2020-11-13
(31)【優先権主張番号】102016123702.7
(32)【優先日】2016-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】513137363
【氏名又は名称】ダルフィー・メタル・エスパーニャ・ソシエダッド・アノニマ
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】バーニャ・カストロ,ラモン
(72)【発明者】
【氏名】オレロ・オレロ,ホルヘ
(72)【発明者】
【氏名】モウレ・フェルナンデス,マルセリーノ
(72)【発明者】
【氏名】ペレイロ・コト,ペドロ
(72)【発明者】
【氏名】コンデ・ボウザ,ファビアン
【審査官】神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-114872(JP,U)
【文献】特開2010-241203(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0263691(US,A1)
【文献】実開昭61-152572(JP,U)
【文献】特開2013-230777(JP,A)
【文献】特開2016-068758(JP,A)
【文献】実開平04-133976(JP,U)
【文献】特開2005-335706(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/00 - 1/28
F16B 5/12
F16B 5/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物用ステアリング・ホイール(14)のステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に取り付けるためのステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーであって、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の開いた断面の形状を閉じるためのカバー部分(16)と、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するための少なくとも1つの固定要素(18、20、22)と
を備え
前記カバー部分(16)が、突出したリブ(54)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)から離れる方を向く側に備えた構造化表面を有することを特徴とする、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項2】
前記カバー部分(16)が、電線(34)を案内および/または固定するための突出部(36)を前記アーマチュア側に含むことを特徴とする、請求項1に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項3】
前記突出部(36)が、前記電線(34)にクリップ接続するための弾性クリップの形態であることを特徴とする、請求項2に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項4】
前記カバー部分(16)が、前記乗物用ステアリング・ホイール(14)の電気動作ユニット(26)を取り付けるための取付突出部(24)を含むことを特徴とする、請求項1~の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項5】
一体的に形成されたプラグコネクタ(30)が、前記乗物用ステアリング・ホイール(14)の電気動作ユニット(26)への電気接続のために設けられていることを特徴とする、請求項1~の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項6】
前記少なくとも1つの固定要素(18、20、22)が、
(a)前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)にラッチ式に留めるためのディテント要素
(b)前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に摩擦接続するための摩擦係止部分、および
(c)前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)にねじ留めまたはリベット留めするための固定用開口
のうち少なくとも1つを備えることを特徴とする、請求項1~の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項7】
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)が、少なくともいくつかの部分でL字形断面を有することを特徴とする、請求項1~の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項8】
乗物用のステアリング・ホイールであって、
ステアリング・ホイール軸(A)と、
前記ステアリング・ホイール(14)を、前記ステアリング・ホイール軸(A)を中心として回転可能なステアリング・シャフトに固定するためのハブ(38)と、
前記ハブ(38)に接続され、周方向(42)に少なくとも部分的に前記ハブ(38)を取り囲むステアリング・ホイール・リム(40)と、
ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)と、
請求項1~の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)と
を備えるステアリング・ホイール。
【請求項9】
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)が、軸方向の上方から見るとC字形であり、前記ステアリング・ホイール・リム(40)の領域で前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)を覆うことを特徴とする、請求項に記載のステアリング・ホイール。
【請求項10】
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)および前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を少なくともいくつかの部分で取り囲む発泡材コーティング(58)が設けられることを特徴とする、請求項8または9に記載のステアリング・ホイール。
【請求項11】
乗物用のステアリング・ホイールであって、
ステアリング・ホイール軸(A)と、
前記ステアリング・ホイール(14)を、前記ステアリング・ホイール軸(A)を中心として回転可能なステアリング・シャフトに固定するためのハブ(38)と、
前記ハブ(38)に接続され、周方向(42)に少なくとも部分的に前記ハブ(38)を取り囲むステアリング・ホイール・リム(40)と、
ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)と、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に取り付けられたステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)であって、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の開いた断面の形状を閉じるためのカバー部分(16)と、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するための少なくとも1つの固定要素(18、20、22)とを備える、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)と、
を備え、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)および前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を少なくともいくつかの部分で取り囲む発泡材コーティング(58)が設けられることを特徴とする、ステアリング・ホイール。
【請求項12】
乗物用ステアリング・ホイール(14)のステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に取り付けるためのステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーであって、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の開いた断面の形状を閉じるためのカバー部分(16)と、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するための少なくとも1つの固定要素(18、20、22)と
を備え、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)が、少なくともいくつかの部分でL字形断面を有することを特徴とする、
ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
【請求項13】
ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)、および請求項1~7、12のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を用意するステップと、
電線(34)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)に固定するステップと、
前記電線(34)が、少なくともいくつかの部分で、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)と前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の間に配置され、予め組み立てられたアーマチュア部分組立体(66)が形成されるように、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するステップと、
前記予め組み立てられたアーマチュア部分組立体(66)を発泡材コーティングするステップと
を含む、乗物用ステアリング・ホイールを製造する方法。
【請求項14】
発泡材コーティングの後に、電気動作ユニット(26)が用意され、取付突出部(24)に取り付けられることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
発泡材コーティングの後に、少なくともいくつかの部分で、ライニング(68)、特に皮革または木のライニングが前記発泡材コーティング(58)に貼り付けられることを特徴とする、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)、およびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を用意するステップであって、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)は、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に取り付けるためのステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーであって、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の開いた断面の形状を閉じるためのカバー部分(16)と、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するための少なくとも1つの固定要素(18、20、22)とを備えるステップと、
電線(34)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)に固定するステップと、
前記電線(34)が、少なくともいくつかの部分で、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)と前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の間に配置され、予め組み立てられたアーマチュア部分組立体(66)が形成されるように、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するステップと、
前記予め組み立てられたアーマチュア部分組立体(66)を発泡材コーティングするステップと
を含む、乗物用ステアリング・ホイールを製造する方法。
【請求項17】
発泡材コーティングの後に、電気動作ユニット(26)が用意され、取付突出部(24)に取り付けられることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
発泡材コーティングの後に、少なくともいくつかの部分で、ライニング(68)、特に皮革または木のライニングが前記発泡材コーティング(58)に貼り付けられることを特徴とする、請求項16または17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー、その製造方法、およびこのようなステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備える乗物用ステアリング・ホイールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術から、ハブと、少なくとも1つのスポークによってハブに接続されたステアリング・ホイール・リムとを備える多くの乗物用ステアリング・ホイールがすでに知られている。荷重を支持する芯として、このようなステアリング・ホイールは通常、金属のアーマチュアを備え、この金属のアーマチュアには少なくともいくつかの部分で発泡材コーティングが塗布されている。次いで、この発泡材コーティングは、ステアリング・ホイールの目に見える表面を形成するか、または任意選択の加熱マット用、および、例えば木または皮革製のライニング要素用の支持体として用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、特に、ステアリング・ホイール・アーマチュアの発泡材コーティングのために必要となる材料が最小限となった、できるだけ軽量の乗物用ステアリング・ホイールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、この目的は、乗物用ステアリング・ホイールのステアリング・ホイール・アーマチュアに取り付けるためのステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーによって達成され、本ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーは、ステアリング・ホイール・アーマチュアの開いた断面の形状を閉じるためのカバー部分、およびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーをステアリング・ホイール・アーマチュアに固定するための少なくとも1つの固定要素を備える。したがって、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーは、全体として、閉じた中空形状を形成するようにステアリング・ホイール・アーマチュアの開いた形状を閉じる。発泡材コーティング時に、ステアリング・ホイール・アーマチュアとステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーの間に形成された空洞には材料は浸透せず、その結果、同一の乗物用ステアリング・ホイールの外形寸法では、発泡材料はより少なくて済み、したがって、ステアリング・ホイールの総重量は軽減される。ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーは、軽量で、簡単かつ高コスト効率に製造することができるプラスチック構成部品が好ましい。
【0005】
ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーの一実施形態では、カバー部分は、電線を案内および/または固定するための突出部をアーマチュア側に有し、突出部は、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーと一体的に形成されることが特に好ましい。したがって、電線は、ステアリング・ホイール・アーマチュアとステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーの間の空洞内に保護されるように収納される。その他、これは、発泡材コーティング時またはその後に、発泡材料に線溝を設ける必要がないことは、製造に関しても有利である。
【0006】
突出部は、電線をクリップ接続するための弾性クリップとして構成されることが好ましい。このようにして、電線を、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーに容易にかつ素早く固定することができる。
【0007】
ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーの別の実施形態によれば、カバー部分は、構造化表面、特に、突出したリブをステアリング・ホイール・アーマチュアから離れる方を向く側に備えた構造化表面を有する。上記のリブは、ステアリング・ホイール・リムの長手方向に延在することが好ましく、したがって、発泡材コーティングと、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーもしくはステアリング・ホイール・アーマチュアの間を、特に信頼性高くかつしっかりと接続することを確実にする。運転者によって適正に使用された場合、構造化表面は、発泡材コーティングが、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーおよびステアリング・ホイール・アーマチュアそれぞれに対して、ステアリング・ホイール・リムの(湾曲した)長手方向軸周りに本来望ましくなく捩れることを確実に防ぐ。
【0008】
ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーのカバー部分は、乗物用ステアリング・ホイールの電気動作ユニットを取り付けるための取付突出部を含むことが好ましい。取付突出部は特に、動作ユニットを容易に組み入れて正確に配置するための側面案内延在部を備える。
【0009】
さらに、乗物用ステアリング・ホイールの電気動作ユニットに電気接続するための、一体的に形成されたプラグコネクタをステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーに設けることができる。電気動作ユニットは、プラグコネクタをステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーに直接一体化すること、および相補的なプラグコネクタを動作ユニットに直接一体化することによって、製造および取付の労力をあまりかけずに、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーに固定または案内された電線に接続することができる。
【0010】
ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーの少なくとも1つの固定要素は、ステアリング・ホイール・アーマチュアにラッチ式に留めるためのディテント要素、および/またはステアリング・ホイール・アーマチュアに摩擦接続するための摩擦係止部分、および/またはステアリング・ホイール・アーマチュアにねじ留めまたはリベット留めするための固定用開口を備えることが好ましい。
【0011】
別の実施形態によれば、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーは少なくともいくつかの部分でL字形断面を有し、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを安定化させるための補強リブをL字形断面の脚部間に設けることができる。
【0012】
その他、本目的はまた、ステアリング・ホイール軸と、ステアリング・ホイールを、ステアリング・ホイール軸を中心として回転可能なステアリング・シャフトに固定するためのハブと、ハブに接続され、周方向に少なくとも部分的にハブを取り囲むステアリング・ホイール・リムと、少なくともいくつかの部分で開いた断面形状を有することが好ましいステアリング・ホイール・アーマチュアと、前述のアーマチュア・カバーとを備える乗物用のステアリング・ホイールによって達成される。ここで、ステアリング・ホイール・アーマチュアは、アーマチュア・カバーと少なくとも一部分で中空部分の閉じた断面を形成する。閉じた中空形状は、発泡材コーティング時に発泡材料で満たされず、その結果、乗物用ステアリング・ホイールの内部には空洞が保持され、必要とする発泡材料が低減され、その結果、ステアリング・ホイールが軽量化される。
【0013】
ステアリング・ホイールの一実施形態では、アーマチュア・カバーは、軸方向の上方から見るとC字形であり、ステアリング・ホイール・リムの領域でステアリング・ホイール・アーマチュアを覆う。特に、アーマチュア・カバーは少なくとも180°、特に少なくとも270°にわたって延在する。
【0014】
さらに、断面を見ると、ステアリング・ホイール・アーマチュアおよびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを少なくともいくつかの部分で、取り囲む、特に閉じ込める発泡材コーティングを設けることができる。
【0015】
最後に、本発明はまた、次のステップを含む乗物用ステアリング・ホイールを製造する方法に関する。
- ステアリング・ホイール・アーマチュア、および前述のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを用意するステップ
- 電線をステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーに固定するステップ
- 電線が、少なくとも、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーとステアリング・ホイール・アーマチュアの間の領域に配置され、予め組み立てられたアーマチュア部分組立体が形成されるように、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーをステアリング・ホイール・アーマチュアに固定するステップ
- 予め組み立てられたアーマチュア部分組立体に発泡材コーティングをするステップ。
【0016】
方法の変形によれば、発泡材コーティングの後に、電気動作ユニットが用意され、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーおよび/またはステアリング・ホイール・アーマチュアの取付突出部に取り付けられる。動作ユニットは、取付時に電気的に接続され、取付突出部に留められる、特にラッチ式に留められることが好ましい。
【0017】
さらに、発泡材コーティング後に、少なくともいくつかの部分で、ライニング、特に皮革または木のライニングを発泡材コーティングに貼り付けることができる。
【0018】
本発明のさらなる特徴および利点は、図を参照して、好ましい実施形態の以下の説明から生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明によるステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーの上面図である。
図2】ステアリング・ホイール・アーマチュア、および取り付けられた図1によるステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーを備える、本発明によるステアリング・ホイールの背面図である。
図3】固定要素の領域の、図2からの切り抜き詳細図Aである。
図4】別の固定要素の領域の、図2からの切り抜き詳細図Bである。
図5】別の固定要素の領域の、図2からの切り抜き詳細図Cである。
図6図2からの別の切り抜き詳細図である。
図7図2に従う本発明によるステアリング・ホイールの正面図である。
図8図2に従う本発明によるステアリング・ホイールの背面図である。
図9図8によるステアリング・ホイールのIX-IX断面図である。
図10】本発明によるステアリング・ホイールの分解組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、乗物用ステアリング・ホイール14(図2も参照のこと)のステアリング・ホイール・アーマチュア12に取り付けるためのステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10を示す。このステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10は、ステアリング・ホイール・アーマチュア12の開いた断面の形状(図9も参照のこと)を閉じるためのカバー部分16、およびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10をステアリング・ホイール・アーマチュア12に固定するための少なくとも1つの固定要素18、20、22を備える。
【0021】
図1によるステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10は、実質的にC字形のプラスチック部品であり、上部領域および下部領域のそれぞれのC字形に関する図示の実施形態では、電気動作ユニット26(図10を参照のこと)を取り付けるための内向きに突出した取付突出部24が、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10のカバー部分16と一体的に形成される。取付突出部24は、カバー部分16から自由端28まで延在する。
【0022】
図1からの切り抜き詳細図では、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10が、取付突出部24の自由端28で、関係する電気動作ユニット26に電気的に接続するための、一体的に形成されたプラグコネクタ30を有することはさらに明らかである。さらに、取付突出部25の側縁において、ガイド32、特に互いに平行に整列したガイドレールが設けられ、これらは、動作ユニット26の対応するガイド要素と相互作用して、迅速な組立、ならびに動作ユニット26の正確な位置合せおよび配置を可能にする。
【0023】
電線34は、プラグコネクタ30を始点としてステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10のカバー部分16まで取付突出部24にわたって延在する。図1からの切り抜き詳細図に示すように、カバー部分16は、電線34を案内および/または固定するためにアーマチュア側面に突出部36を含む。ここで、上記の突出部36は、C字形のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の大部分が広がる平面にほぼ垂直に延在する。
【0024】
図示の実施形態の突出部36はカバー部分16と一体的に形成され、クリップ、特に電線34とクリップ接続するための弾性クリップとして設計される。
【0025】
図2は、ステアリング・ホイール軸Aと、ステアリング・ホイール軸Aを中心として回転可能なステアリング・シャフトにステアリング・ホイール14を固定するためのハブ38と、ハブ38に接続され、周方向42に少なくとも部分的にハブ38を取り囲むステアリング・ホイール・リム40とを備える乗物用のステアリング・ホイール14の背面図である。さらに、ステアリング・ホイール14は、少なくともいくつかの部分で断面が開いた形状を有し、少なくとも部分的に、ハブ38およびステアリング・ホイール・リム40を形成するステアリング・ホイール・アーマチュア12、ならびに前述のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10を備える。ここで、ステアリング・ホイール・アーマチュア12は、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10とともに、少なくともいくつかの部分で断面が閉じた中空の形状を形成する。
【0026】
すでに前述したように、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10は、軸方向の上方から見ると、ほぼC字形であり(任意選択の突出する取付突出部24を除く)、ステアリング・ホイール・リム40の領域でステアリング・ホイール・アーマチュア12を覆う。ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10は、その自由端44間を少なくとも180°、特に少なくとも270°にわたってステアリング・ホイール軸Aの周りを延在する。自由端44は、ステアリング・ホイール・リム40をハブ38に接続するステアリング・ホイール・スポークまたは接続要素46の領域に配置されることが好ましい。次いで、電線34は、例えば、上記の接続要素46を経由してハブ38の領域の緩衝ばねに接続することができ、このようにして、電源および/または乗物の電気制御装置に結合することができる。
【0027】
図3~6には、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の固定要素18、20、22の領域の図2からの切り抜き詳細図を示す。
【0028】
図3は、例えば、ステアリング・ホイール・アーマチュア12にラッチ式に留めるためのディテント要素の形態の固定要素18を示す。ディテント要素は、ステアリング・ホイール・アーマチュア12のディテント凹部48に係合して、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10をステアリング・ホイール・アーマチュア12に固定する弾力のあるディテント・フックである。軸方向の上方から見ると、ディテント要素の形態の固定要素18は、直進運転に対する乗物用ステアリング・ホイール14のホームポジションにおいて上部領域に、すなわち、9時位置と3時位置の間、好ましくは、10時位置と2時位置の間に設けられる。
【0029】
図4は、ステアリング・ホイール・アーマチュア12に摩擦接続するための摩擦係止部分として設計された固定要素20を示す。このような摩擦係止部分は、特に、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の自由端44の領域に設けられ、全体として、閉じた中空断面を形成するようにステアリング・ホイール・アーマチュア12とプレスフィットされる。いくつかの構成の変形では、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の自由端44は摩擦係止プラグにすることができ、これは、ステアリング・ホイール・アーマチュア12およびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の発泡材コーティング時に、発泡材料が閉じた中空断面区域に浸透することを防ぐ。
【0030】
図5は、ステアリング・ホイール・アーマチュア12とねじ留めまたはリベット留めするための固定用開口として設計された固定要素22を示す。図2および5によれば、これによって、軸方向の上方から見て、直進運転に対する乗物用ステアリング・ホイール14のホームポジションにおいて、好ましくはほぼ9時位置および3時位置に配置された取付突出部24の領域で、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10をステアリング・ホイール・アーマチュア12に特に安定して締め付けることができる。それぞれの取付突出部24の領域では、ステアリング・ホイール・アーマチュア12は、本構成において、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10をステアリング・ホイール・アーマチュア12にねじ52によってしっかりと接続することができるように、同様な固定開口が設けられたアーマチュア突出部50を含む。
【0031】
図6はステアリング・ホイール・アーマチュア12に固定されたステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の一部分を示し、カバー部分16は、ステアリング・ホイール・アーマチュア12から離れる方を向く外側に、特に外向きに突出したリブ54(図9も参照のこと)を備える構造化表面を含む。リブ54は、特に周方向42に、すなわち、ステアリング・ホイール・リム40の長手方向に延在する。さらに、リブ54は、乗物用ステアリング・ホイール14の取付状態に対しては、後ろ側に、すなわち、運転者から離れる方を向く乗物用ステアリング・ホイール14の側に配置される。
【0032】
ステアリング・ホイール・アーマチュア12に固定されたステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の外側の構造化表面は、軸方向の上方から見ると、直進運転に対する乗物用ステアリング・ホイール14のホームポジションにおいて、9時位置と3時位置の間に設けられることが好ましい。しかしながら、これに代えて、またはこれに加えて、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の他の領域にも、突出したリブ54などの形態でこのような構造化表面を設けることができる。
【0033】
図7は、図2の乗物用ステアリング・ホイール14の正面図であり、ここでも再び、取付突出部24およびアーマチュア突出部50の領域でのステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10とステアリング・ホイール・アーマチュア12の間の結合を示す。ねじ52によるねじ接続とは別に、図7からの切り抜き詳細図による取付突出部24は、ディテント接続を形成するようにディテント延在部によってアーマチュア突出部50を取り囲む。本実施形態では、具体的には、電気動作ユニット25用のガイド32はディテント延在部として構成される。
【0034】
さらに、アーマチュア突出部50には、電気動作ユニット26をラッチ式に留めるためのディテント掴み部56が設けられる。これに代えて、またはこれに加えて、このようなディテント掴み部56はまた、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の取付突出部24にも設けられてもよい。
【0035】
図2と同じように、図8はステアリング・ホイール14の背面図であり、少なくともいくつかの部分で、ステアリング・ホイール・アーマチュア12およびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10を取り囲む発泡材コーティング58が塗布されていることを示す。
【0036】
図9は、図8によるステアリング・ホイール14の断面IX-IXを示し、断面では、発泡材コーティング58が、ステアリング・ホイール・アーマチュア12およびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10を完全に閉じ込めていることを示す。
【0037】
その他、図9にはまた、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の構造化表面のリブ54が示されている。リブ54は、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10もしくはステアリング・ホイール・アーマチュア12の泡材コーティング58へのより良い接合を確実にし、発泡材コーティング58にステアリング・ホイール・リム40の長手方向周りに捩り歪60が生じた場合に、耐捩り保護を形成する。
【0038】
図9によれば、少なくともいくつかの部分のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10はL字形の断面を有し、ステアリング・ホイール・アーマチュア12の開いた断面、例えば、L字形またはU字形の断面とともに中空形状の閉じた断面を形成する。このように、ステアリング・ホイール14の内部には、発泡材コーティング時に発泡材料によって満たされない空洞62が形成される。その結果、発泡材料は少なくて済み、したがってステアリング・ホイール14の重量が有利に軽減される。さらに、電線34を、少なくとも空洞62内の部分に収納することができる。この保護された位置にあることにより、電線34の損傷はほとんどなくなる。さらに、電線を配線して固定するために、発泡材コーティングの複雑な仕上げを後で行う必要がない。
【0039】
図9に示すように、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10のL字形断面の脚部間には、ステアリング・ホイール・リム40の長手方向に間隔を空けて配置された補強リブ64が設けられて、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10の安定性を増大させることができる。
【0040】
以下に、乗物用ステアリング・ホイール14の製造方法を図10によって説明する。
【0041】
この製造方法ではまず、ステアリング・ホイール・アーマチュア12およびステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10が用意される。ステアリング・ホイール・アーマチュア12は、マグネシウム合金またはアルミニウム合金から射出成型部品として製造されることが好ましい。
【0042】
次の方法ステップでは、電線34がステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10に固定され、次に、電線34が、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10とステアリング・ホイール・アーマチュア12の間の少なくともいくつかの部分に配置されるように、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10は線34とともにステアリング・ホイール・アーマチュア12に固定される。このようにして、ステアリング・ホイール・アーマチュア12、ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー10、および電線34を備える、予め組み立てられたアーマチュア部分組立体66が形成される。
【0043】
上記の予め組み立てられたアーマチュア部分組立体66は、さらなる方法ステップで、例えばポリウレタンの発泡材料によって発泡材コーティングされる。
【0044】
アーマチュア部分組立体66の発泡材コーティングの後、任意選択的に、少なくともいくつかの部分に、ライニング68、特に皮革または木のライニングが発泡材コーティング58に貼り付けられる。
【0045】
さらに、発泡材コーティングの後、電気動作ユニット26を用意して取付突出部24に取り付けることができる。取付突出部24に取り付けられると、動作ユニット26は、取付突出部24および/またはアーマチュア突出部50にプラグコネクタ30を経由して電気的に接続され、さらに固定、特にラッチ式に固定される。
【0046】
動作ユニット26は、例えば、照光式多機能スイッチ部分組立体の場合があり、これは、ライニング68を貼り付けた後に取付突出部24に取り付けられることが好ましい。したがって、理想的には、動作ユニット26は、不良の場合、または機能を望むように変える場合はいつでも容易に交換することができる。
[形態1]
乗物用ステアリング・ホイール(14)のステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に取り付けるためのステアリング・ホイール・アーマチュア・カバーであって、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の開いた断面の形状を閉じるためのカバー部分(16)と、
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するための少なくとも1つの固定要素(18、20、22)と
を備えるステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態2]
前記カバー部分(16)が、電線(34)を案内および/または固定するための突出部(36)を前記アーマチュア側に含むことを特徴とする、形態1に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態3]
前記突出部(36)が、前記電線(34)にクリップ接続するための弾性クリップの形態であることを特徴とする、形態2に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態4]
前記カバー部分(16)が、構造化表面、特に、突出したリブ(54)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)から離れる方を向く側に備えた構造化表面を有することを特徴とする、形態1~3の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態5]
前記カバー部分(16)が、前記乗物用ステアリング・ホイール(14)の電気動作ユニット(26)を取り付けるための取付突出部(24)を含むことを特徴とする、形態1~4の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態6]
一体的に形成されたプラグコネクタ(30)が、前記乗物用ステアリング・ホイール(14)の電気動作ユニット(26)への電気接続のために設けられていることを特徴とする、形態1~5の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態7]
前記少なくとも1つの固定要素(18、20、22)が、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)にラッチ式に留めるためのディテント要素、および/または前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に摩擦接続するための摩擦係止部分、および/または前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)にねじ留めまたはリベット留めするための固定用開口を備えることを特徴とする、形態1~6の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態8]
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)が、少なくともいくつかの部分でL字形断面を有することを特徴とする、形態1~7の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー。
[形態9]
乗物用のステアリング・ホイールであって、
ステアリング・ホイール軸(A)と、
前記ステアリング・ホイール(14)を、前記ステアリング・ホイール軸(A)を中心として回転可能なステアリング・シャフトに固定するためのハブ(38)と、
前記ハブ(38)に接続され、周方向(42)に少なくとも部分的に前記ハブ(38)を取り囲むステアリング・ホイール・リム(40)と、
ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)と、
形態1~8の少なくとも一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)と
を備えるステアリング・ホイール。
[形態10]
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)が、軸方向の上方から見るとC字形であり、前記ステアリング・ホイール・リム(40)の領域で前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)を覆うことを特徴とする、形態9に記載のステアリング・ホイール。
[形態11]
前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)および前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を少なくともいくつかの部分で取り囲む発泡材コーティング(58)が設けられることを特徴とする、形態9または10に記載のステアリング・ホイール。
[形態12]
ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)、および形態1~7のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を用意するステップと、
電線(34)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)に固定するステップと、
前記電線(34)が、少なくともいくつかの部分で、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)と前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)の間に配置され、予め組み立てられたアーマチュア部分組立体(66)が形成されるように、前記ステアリング・ホイール・アーマチュア・カバー(10)を前記ステアリング・ホイール・アーマチュア(12)に固定するステップと、
前記予め組み立てられたアーマチュア部分組立体(66)を発泡材コーティングするステップと
を含む、乗物用ステアリング・ホイールを製造する方法。
[形態13]
発泡材コーティングの後に、電気動作ユニット(26)が用意され、取付突出部(24)に取り付けられることを特徴とする、形態12に記載の方法。
[形態14]
発泡材コーティングの後に、少なくともいくつかの部分で、ライニング(68)、特に皮革または木のライニングが前記発泡材コーティング(58)に貼り付けられることを特徴とする、形態12または13に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10