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  • 特許-バーコンベアのバー洗浄装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-27
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】バーコンベアのバー洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   B08B 7/04 20060101AFI20220128BHJP
   B08B 1/02 20060101ALI20220128BHJP
   B08B 1/04 20060101ALI20220128BHJP
   B08B 3/04 20060101ALI20220128BHJP
【FI】
B08B7/04 A
B08B1/02
B08B1/04
B08B3/04 B
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2016172864
(22)【出願日】2016-09-05
(65)【公開番号】P2018038939
(43)【公開日】2018-03-15
【審査請求日】2019-09-04
【審判番号】
【審判請求日】2021-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000223931
【氏名又は名称】株式会社フジワラテクノアート
(74)【代理人】
【識別番号】110003085
【氏名又は名称】特許業務法人森特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】亀川 出
(72)【発明者】
【氏名】片山 大祐
【合議体】
【審判長】佐々木 芳枝
【審判官】柿崎 拓
【審判官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-182689(JP,U)
【文献】特開昭61-247346(JP,A)
【文献】特開昭58-113023(JP,A)
【文献】特開平7-277481(JP,A)
【文献】特開2005-200175(JP,A)
【文献】特開平9-57218(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B7/04
B08B3/04
B08B1/04
B08B1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料を処理する連続蒸煮冷却装置、連続蒸煮装置又は連続冷却装置に用いられるバーコンベアのバー洗浄装置であって、
前記バーコンベアのバーを浸漬する浸漬機構と、
前記バーコンベアのバーを洗浄する洗浄機構とを備え、
前記浸漬機構は洗浄液を貯留して前記バーコンベアのバーを浸漬する貯留槽と
前記貯留槽に前記洗浄液を供給する洗浄液供給経路を有し、
前記洗浄機構は前記浸漬機構を通過した前記バーコンベアのバーをこするブラシを有し、
前記洗浄機構は、前記バーコンベアのバーを挟んで上部洗浄機構と下部洗浄機構に分けられ、前記上部洗浄機構と前記下部洗浄機構の両方を設けることにより、前記バーの表面全てを洗浄できるようにし、かつ前記バーコンベアの進行方向に対して回転軸を平行にした前記ブラシを、前記上部洗浄機構と前記下部洗浄機構の両方に有し、前記ブラシは前記バーコンベアの進行方向に直交する方向へ移動して洗浄することを特徴とするバーコンベアのバー洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芋類、野菜等の原料を処理する連続蒸煮冷却装置や連続蒸煮装置、連続冷却装置に用いられるバーコンベアのバー洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
芋類、野菜等の原料を連続的に蒸煮あるいは冷却する装置として一般的に連続蒸煮冷却装置や連続蒸煮装置、連続冷却装置が用いられており、それらは原料の搬送手段としてバーコンベアを備えている。バーコンベアの搬送面は、複数のバーが隙間を開けて連結されているため、搬送面が多孔式のベルトやネットのコンベアに比べて強度が高く、また原料も目詰まりしにくい。バーは、原料供給時の衝撃や蒸煮装置あるいは冷却装置内での搬送面の傾斜による原料の転がりを防止するため、丸棒に加えて角棒が部分的に使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、原料をバーコンベアの搬送面上に積載して連続的に蒸煮冷却できる連続蒸煮冷却装置が開示されている。連続蒸煮冷却装置は、蒸煮機構と冷却機構が連接しており、蒸煮機構は複数の仕切板により仕切られた複数の蒸煮室を、冷却装置は空冷ダクトを有している。また、冷却装置の下流に水洗装置23を設けて運転中にバーを連続的に水にさらすことが記載されている(特許文献1・6頁3~4行目及び第1図)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開昭62-30600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
連続蒸煮冷却装置のバーコンベアのバーには、蒸煮時あるいは冷却時に原料のカスや煮汁が付着してしまう。蒸煮あるいは冷却を繰り返すことにより、原料由来の付着物が焦げたり乾いたりして強く固着するため、運転終了後に洗浄すると付着物が除去しにくいという問題があった。
【0006】
前記特許文献1は、運転中のバーコンベアに水洗装置23で水をかけて洗浄している。しかし、水をかけるだけでは原料由来の付着物が除去しきれず、残留して固着してしまう。本発明は、前記のような従来の問題を解決するためのものであり、バーコンベアのバーに原料由来の付着物が固着しないよう運転中に除去するバーコンベアのバー洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のバーコンベアのバー洗浄装置は、バーコンベアのバーを浸漬する浸漬機構と、バーコンベアのバーを洗浄する洗浄機構とを備え、浸漬機構は洗浄液を貯留してバーコンベアのバーを浸漬する貯留槽と貯留槽に洗浄液を供給する洗浄液供給経路を有し、洗浄機構は浸漬機構を通過したバーコンベアのバーをこするブラシを有することを特徴とする。本発明のバーコンベアのバー洗浄装置によれば、運転中、バーコンベアのバーを貯留槽内の洗浄液に浸漬した後にバーをこするブラシを有するため、膨潤して剥離し易くなった原料由来の付着物をブラシでこすってかき出せ、付着物が固着することなく、効率よく洗浄することができる。
【0008】
前記本発明のバーコンベアのバー洗浄装置においては、洗浄機構はバーコンベアの進行方向に対して回転軸を平行にしたブラシを有し、ブラシはバーコンベアの進行方向に直交する方向へ移動して洗浄できることが好ましい。たとえバーが長い場合でも、移動洗浄であれば短い回転軸のブラシを使用できるため、ブラシの回転軸のたわみがなくなり、バーへブラシの毛を均一に当てることができる。さらに、ブラシがバーコンベアの進行方向に直交する方向へ移動することにより、原料由来の付着物が固着しないようバーのブラシ側全域をブラシでこすって洗浄することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、バーコンベアは蒸煮もしくは冷却を繰り返されるところ、運転中にバーコンベアのバーを貯留槽内の洗浄液に浸漬した後にバーをこするブラシを有するため、膨潤して剥離し易くなった原料由来の付着物をブラシでこすってかき出せ、付着物が固着することなく、効率よく洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る連続蒸煮冷却装置におけるバーコンベアのバー洗浄装置のブロック図。
図2】本例の図1に示した連続蒸煮冷却装置におけるバーコンベアの正面図(A矢視図)。
図3】本例の図2に示した連続蒸煮冷却装置におけるバー洗浄装置の側面図(B矢視図)。
図4】本例の図1に示したバー洗浄装置における洗浄機構の正面図(C矢視図)。
図5】本例の図4に示したバー洗浄装置における洗浄機構の側面図(D矢視図)。
図6】本例のバー洗浄装置における上部洗浄機構の一部断面図。
図7】本例のバー洗浄装置における上部洗浄機構の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係るバーコンベア2のバー洗浄装置3について、図面を参照しながら説明する。本発明は、例えば図1に見られるように、バーコンベア2を備えた連続蒸煮冷却装置1に適用される。連続蒸煮冷却装置1は、蒸煮機構11と冷却機構12が連接されている。原料は、原料供給口13から投入されてバーコンベア2のバー211上へ積載され、矢印a方向へと進み、蒸煮機構11と冷却機構12により蒸煮冷却されて原料排出口14より排出される。
【0012】
原料を排出した後、バー211はバー洗浄装置3の浸漬機構4により浸漬される。そして、バー211は、バー洗浄装置3の洗浄機構5によりブラシ541でこすって洗浄され、原料供給口13の位置に戻って再び蒸煮機構11へと回動する。
【0013】
蒸煮機構11は、原料供給口13の下流に位置し、バー211を取り囲むように蒸煮室111が設けられている。蒸煮室111には、蒸気供給源112から蒸気が供給され、バー211の上に積載された原料が連続的に蒸煮される。
【0014】
冷却機構12は蒸煮機構11の下流に位置し、バーコンベア2のバー211の下側に風洞121が設けられている。バー211の上に積載された原料は、バー211上の空気が風洞121へと吸引されることにより、連続的に冷却される。
【0015】
説明の便宜上、図2はモータ台221及び架台15の一部や風洞121、洗浄液供給経路42を、図3は架台15やサイドプレート23、支持体218、受けローラ215、洗浄液供給経路42の一部又は全部を省略している。
【0016】
図2にあるように、バーコンベア2は、バー211と回転部21、駆動部22、サイドプレート23、押さえ部24から構成されている。回転部21は、プレート212、無端チェーン213、スプロケット214、受けローラ215、回転軸216、軸受217から構成される。駆動部22は、モータ台221、駆動モータ222、駆動スプロケット224、従動スプロケット226、無端チェーン225から構成される。駆動部は、ギアを用いた動力伝達手段やベルト及びプーリーを組み合わせた動力伝達手段でもよい。サイドプレート23は、架台15に固定されている(図示略)。サイドプレートは、原料が転がり落ちるものでなければ、省いてもよい。押さえ部24は、回転軸241、軸受242、押さえローラ243からなる。
【0017】
バー211はプレート212を介して無端チェーン213に両端が固定され、無端チェーン213はスプロケット214に架け回されている。スプロケット214は、受けローラ215と共に回転軸216に軸支され、回転軸216は軸受217により架台15へ位置固定されている。バー211は、受けローラ215をバー211の進行方向が変わる部分に設ければ、たわんだり重なったりすることなく回動できる。また、回転軸216は、駆動部22の従動スプロケット226が一端に取り付けられている。
【0018】
図3にあるように、架台15の上部にモータ台221が固定され、その上に駆動モータ222が設置されている。図2にあるように、駆動モータ222は、回転軸223に駆動スプロケット224が取り付けられ、前記駆動スプロケット224と従動スプロケット226との間には無端チェーン225が掛け回されている。この構成によれば、駆動モータ222の駆動が、無端チェーン225を介して駆動スプロケット224から従動スプロケット226へと伝わり、スプロケット214が回転する。そして、無端チェーン213と共にバー211が回動する。駆動スプロケット224と従動スプロケット226は、駆動の負荷を考慮して、複数個ずつ用いるのが好ましい。
【0019】
バー211が長いあるいは原料の積載量が多く、搬送時にバー211の中央部がたわんで湾曲する場合、バー211は、下側に複数の支持体218を進行方向に設置して支持すれば、バー211を水平なまま搬送できる。支持体218は、支持体台219を架台15に固定して取り付けて(図は省略)バー211を支持している。さらに、バー211に対して一定間隔を開けて支持体218を設置すれば、搬送面において水平を広く保つことができる。
【0020】
図3にあるように、バーコンベア2のバー211は駆動部22を過ぎると下方へと進み、押さえ部24の押さえローラ243で押さえられてバー洗浄装置3の浸漬機構4へと回動される。図3におけるバー211の進行方向は、矢印a方向である。押さえローラ243は回転軸241に軸支され、前記回転軸241の軸受242が架台15に固定されている。押さえローラ243を設置することにより、バー211の進行方向を変えたり、バー211に張りをもたせたりすることができる。
【0021】
バー洗浄装置3の浸漬機構4は、下部へたわませたバーコンベア2のバー211を貯留した洗浄液に浸漬する貯留槽41と、前記貯留槽41に洗浄液を供給する洗浄液供給経路42で構成されている。バーコンベア2のバー211は、下部へたわませることで、容易に浸漬でき、また蒸煮や冷却による伸び縮みの影響を抑えることができる。図2及び図3のように、貯留槽41は、バー211が浸る大きさであり、排水口43が設けられていればよく、形状は特に限定しない。貯留槽41は、底面が下部に設けた排水口43に向けてテーパー形状であれば、排水が容易である。また、貯留槽41は、底部にキャスター44を備えていれば、移動が容易である。更に、貯留槽41は、一面が開口できるものであれば、洗浄が容易である。
【0022】
貯留槽41に貯留する洗浄液は、例えば、水やアルコールなどの液体、界面活性剤などの洗浄成分が混ざった溶液が挙げられる。洗浄液は、温度を特に限定しないので、蒸気や蒸気ドレン、ヒーター等により温度を上げてもよい。また、気体を貯留槽41内の洗浄液に供給してバブリングしてもよい。図3のように、洗浄液供給口45は、貯留槽41の移動時に接触しないよう、貯留槽の上方に設置するのが好ましい。このように、バー211は貯留槽41内の洗浄液に浸漬されるため、バー211の付着物が膨潤して剥離し易くなる。
【0023】
説明の便宜上、図4及び図5は冷却機構12や噴射部56の配管561、架台15の一部もしくは全部を適宜省略している。バー洗浄装置3の洗浄機構5は、浸漬機構4の下流に設けられる。図4にあるように、洗浄機構5はバーコンベア2のバー211を挟んで上部洗浄機構51と下部洗浄機構52に分けられ、それぞれがモータベース53と回転部54、移動部55、噴射部56から構成されている。回転部54と移動部55はモータベース53に設けられ、噴射部56は架台15に両端を固定されている。上部洗浄機構51と下部洗浄機構52の両方を設けることにより、バー211の表面全てを洗浄できるため好ましい。
【0024】
以降では、上部洗浄機構51を例に説明する。回転部54は、ブラシ541と固定具542、回転軸543、回転モータ544で構成されている。図5にあるように、回転部54において、回転モータ544は、モータベース53に固定され、前記モータベース53を貫通する回転軸543にブラシ541が固定されている。そして、ブラシ541は、回転モータ544の駆動によって回転する。
【0025】
ブラシ541は、バーコンベア2の進行方向(矢印a方向)に対して回転軸543を平行に配置する。ここでいう平行とは、15度前後の傾きも含まれる。たとえバー211が長い場合でも移動洗浄であれば短い回転軸543のブラシ541を使用できるため、回転軸543がたわむ虞がなく、バー211へブラシ541の毛を均一に当てることができる。ブラシ541はロールブラシを使用すると、回転によりブラシ541の毛で付着物をかき出せるため洗浄効率が良い。さらに、ブラシ541として複数のロールブラシを接続して固定具542で固定しておけば、固定具542を外して摩耗したブラシ541のみを交換することができ、メンテナンス費用を抑えることができる。
【0026】
移動部55は、ガイド551と走行レール552、走行歯553、歯車554、上部ローラ555、下部ローラ556、移動モータ557、回転軸558から構成される。図4にあるように、移動部55において、走行歯553は、バーコンベア2の進行方向に直交する方向へ配置された走行レール552の下面に設けられている。図5にあるように、移動モータ557は、モータベース53に固定され、前記モータベース53を貫通する回転軸558に歯車554が接続されている。そして、移動モータ557の駆動によって歯車554が回転する。図4にあるように、後述するガイド551はモータベース53に固定され、走行レール552上を移動可能に掴んでいる。そのため、ブラシ541は、歯車554の回転により、走行歯553に沿ってバー211と水平に移動する。ブラシ541は、バー211の進行方向に直交する方向へ移動することにより、バー211のブラシ側全域をこすることができ、原料由来の付着物を除去することができる。
【0027】
便宜上、図6では上部ローラ555及び下部ローラ556を省略している。ガイド551は、スライドガイド5511と滑り板5512、押さえ板5513からなる。スライドガイド5511は、走行レール552を囲むように配置される。滑り板5512は端部をスライドガイド5511の側面に沿わせて上方向に曲げ、走行レール552上面とスライドガイド5511の面とで挟むようにスライドガイド5511に位置固定する。そして、押さえ板5513は、スライドガイド5511の一面を押さえ、ボルト等でモータベース53に固定する。スライドガイド5511は、メンテナンス性を考慮して分割式にしたり、耐摩耗性のある樹脂で構成したりするとよい。また、滑り板5512は耐摩耗性及び曲げ加工性がいい材質を使用するとよい。移動部55の駆動は、ギア駆動に限定されるものではなく、チェーン駆動やシリンダー駆動でもよい。
【0028】
図4及び図7にあるように、モータベース53上に上部ローラ555及び下部ローラ556を設け、走行レール552の上面及び下面を転がせば、ブラシ541を滑らか移動させることができる。上部ローラ555及び下部ローラ556の数は、モータベース53の大きさ等により適宜決定する。
【0029】
図7にあるように、走行レール552には、両端側面にそれぞれ近接センサ57が設けられている。ブラシ541は、近接センサ57がガイド551の押さえ板5513を検知すると移動モータ557の回転方向が逆回転することにより反対側の一端へと移動する。センサは近接センサ57に限定されるものではなく、接触式、光電式、レーザ式、超音波式でもよい。また、センサの検知対象は押さえ板5513だけでなく、洗浄機構5の移動する構成部品であればよい。
【0030】
図4にあるように、噴射部56は架台15に両端を固定された配管561と噴射口からなる。配管561や噴射口の形状や材質は、特に限定しない。配管561は金属や合成樹脂の配管の他、チューブやホースでもよく、噴射口は配管561に穴を開けたものや配管561に接続したノズルでもよい。噴射口は、ブラシ用噴射口562としてブラシ541又はバー211に向けて液体、気体又は気液混合体を噴射すればバー211の洗浄性が上がる。また、図5のように、走行レール用噴射口563を設けて走行レール552に向けて液体を噴射すれば、走行レール552の滑りが良くなるので好ましい。
【0031】
また、噴射部56は、ブラシ541を通過した後のバー211へ液体、気体又は気液混合体を噴射する位置に設けてもよい。噴射物が液体の場合、水やアルコールなどの溶媒を含む溶液が、気体の場合、空気や窒素、二酸化炭素、オゾン、蒸気などが想定される。気液混合体は、前記液体と気体の混合物したものとする。
【0032】
浸漬機構4においてバー211に付いた洗浄液が乾かないよう、浸漬機構4と洗浄機構5の距離はできるだけ近い方がよい。また、下部洗浄機構52の構成は、上部洗浄機構51と同様であり、ブラシ541やモータの位置は特に限定しない。また、上部洗浄機構51と下部洗浄機構52の移動方向や移動速度、互いの位置関係は特に限定しない。
【0033】
このように、バーコンベア2のバー洗浄装置3では、バー211を貯留槽41内の洗浄液に浸漬した後、ブラシ541でこするため、膨潤して剥離し易くなった原料由来の付着物がかき出され、固着することなく、効率よく洗浄することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 連続蒸煮冷却装置
11 蒸煮機構
12 冷却機構
13 原料供給口
14 原料排出口
15 架台
2 バーコンベア
21 回転部
211 バー
22 駆動部
23 サイドプレート
24 押さえ部
3 バー洗浄装置
4 浸漬機構
41 貯留槽
42 洗浄液供給経路
43 排水口
44 キャスター
45 洗浄液供給口
5 洗浄機構
51 上部洗浄機構
52 下部洗浄機構
53 モータベース
54 回転部
55 移動部
56 噴射部
57 近接センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7