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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-27
(45)【発行日】2022-02-21
(54)【発明の名称】棒付き菓子体の冷却装置
(51)【国際特許分類】
   A21B 5/04 20060101AFI20220214BHJP
   A21B 3/00 20060101ALI20220214BHJP
【FI】
A21B5/04
A21B3/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019107065
(22)【出願日】2019-06-07
(65)【公開番号】P2020198800
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】518057099
【氏名又は名称】大野精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】特許業務法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】中根 眞一
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】実公昭42-005997(JP,Y1)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0083403(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A21B 5/04
A21B 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部から他端部まで軸心方向に延びる芯棒と、前記一端部及び前記他端部を除いて前記芯棒の外周に形成されたバームクーヘンとを有する棒付き菓子体のための冷却装置であって、
前記軸心が水平方向になるように前記一端部及び前記他端部のみで前記棒付き菓子体を保持する保持台と、
前記保持台に保持された前記棒付き菓子体における前記軸心に対する前記バームクーヘンの偏心を矯正する矯正装置とを備え、
前記矯正装置は、前記保持台に保持された前記棒付き菓子体の重心を検知する検知手段と、
前記検知手段によって検知された前記重心が前記軸心の上方に位置するように、前記保持台上の前記棒付き菓子体を倒立姿勢にする姿勢変更手段と、
前記保持台上で前記棒付き菓子体を前記倒立姿勢に維持する姿勢維持手段とを有していることを特徴とする棒付き菓子体の冷却装置。
【請求項2】
前記矯正装置は、前記保持台に設けられ、前記一端部及び前記他端部の少なくとも一方により前記棒付き菓子体を前記軸心周りで回転駆動可能であるとともに、回転停止可能な駆動部を有し、
前記検知手段は、前記棒付き菓子体に対する前記駆動部の動力を停止するか又は非伝達とするとともに、自重によって前記棒付き菓子体を前記軸心周りで回転させることにより、前記棒付き菓子体を自然姿勢とする第1構造であり、
前記姿勢変更手段は、前記棒付き菓子体に対する前記動力を伝達して前記棒付き菓子体を前記軸心周りで回転させることにより、前記棒付き菓子体を前記自然姿勢から前記倒立姿勢にする第2構造であり、
前記姿勢維持手段は、前記自重による回転を規制しつつ前記棒付き菓子体に対する前記動力を停止するか又は非伝達とする第3構造である請求項1記載の棒付き菓子体の冷却装置。
【請求項3】
前記保持台は、前記棒付き菓子体を保持するフレームと、前記フレームに対して前記軸心と平行に近接又は離間可能なスライダと、前記フレームと前記スライダとの間に設けられ、前記スライダを前記軸心から離間するように付勢する調整ばねと、前記フレームに軸支されたカムフォロワとを有し、
前記駆動部は、前記フレームに設けられ、前記一端部が係合されて前記軸心と一致する従動軸心方向に延びる従動軸と、前記フレームに設けられ、前記一端部を軸支する第1軸支部と、前記フレームに設けられ、前記他端部を軸支する第2軸支部と、前記従動軸心周りで前記従動軸と一体回転可能に設けられ、従動プーリ溝が形成された従動プーリと、前記スライダに設けられ、前記従動軸心と平行な駆動軸心方向に延びる駆動軸と、前記スライダに設けられ、前記駆動軸を回転駆動可能な電動モータと、前記駆動軸心周りで前記駆動軸と一体回転可能に設けられ、駆動プーリ溝が形成された駆動プーリと、前記駆動軸心周りで前記駆動軸及び前記駆動プーリと一体回転可能に設けられ、カム面が前記カムフォロワと当接し得るカムと、前記従動プーリ溝及び前記駆動プーリ溝に巻き掛けられる無端の巻掛け媒介節と、前記電動モータを駆動又は停止させる制御装置とを有し、
前記カム面は、前記駆動軸心から第1距離隔てられた第1カム面と、前記第1カム面と連続し、前記駆動軸心から前記第1距離より大きい第2距離隔てられた第2カム面とを有し、
前記第1構造は、前記制御装置によって前記電動モータを駆動させることにより、前記第2カム面を前記カムフォロワに当接させ、前記駆動プーリ及び前記スライダを前記軸心に近接させて前記巻掛け媒介節を弛み状態とし、
前記第2構造は、前記制御装置によって前記電動モータを駆動させることにより、前記第1カム面を前記カムフォロワから離間させ、前記駆動プーリ及び前記スライダを前記軸心から離間させて前記巻掛け媒介節を緊張状態とし、
前記第3構造は、前記巻掛け媒介節を前記緊張状態として前記制御装置によって前記電動モータを停止又は保持させることである請求項2記載の棒付き菓子体の冷却装置。
【請求項4】
前記第1軸支部は、前記フレームに軸支され、前記一端部を下方から軸支する2個の軸受部材であり、
前記第2軸支部は、前記フレームに軸支され、前記他端部を下方から軸支する2個の軸受部材である請求項3記載の棒付き菓子体の冷却装置。
【請求項5】
前記フレームは、各前記第1軸支部の手前に形成された第1ブラケットと、各前記第2軸支部の手前に形成された第2ブラケットとを有し、
前記第1ブラケットには、上段に設けられる前記棒付き菓子体との干渉を防止するように下段に設けられる前記一端部を案内する第1案内縁が形成され、
前記第2ブラケットには、上段に設けられる前記棒付き菓子体との干渉を防止するように下段に設けられる前記他端部を案内する第2案内縁が形成されている請求項4記載の棒付き菓子体の冷却装置。
【請求項6】
前記第1ブラケットには、前記一端部を一時載置する第1載置凹部が形成され、
前記第2ブラケットには、前記他端部を一時載置する第2載置凹部が形成されている請求項5記載の棒付き菓子体の冷却装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は棒付き菓子体の冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1に従来の冷却装置が開示されている。この冷却装置は、芯棒とバームクーヘンとを有する棒付き菓子体を冷却するためのものである。芯棒は、一端部から他端部まで軸心方向に延びている。バームクーヘンは一端部及び他端部を除いて芯棒の外周に形成されている。
【0003】
この冷却装置は、保持台と駆動部とを備えている。保持台は、軸心が水平方向になるように一端部及び他端部のみで棒付き菓子体を保持する。保持台は、複数本の棒付き菓子体を上下に保持するフレームを有している。駆動部は、フレーム台に設けられ、一端部又は他端部により各棒付き菓子体をそれぞれの軸心周りで回転駆動可能であるとともに、回転停止可能である。
【0004】
この冷却装置は、芯棒上のバームクーヘンを例えば室温まで冷却するため、焼成直後のバームクーヘンを有する棒付き菓子体を軸心周りで回転したり、回転停止したりする。冷却されたバームクーヘンは、所定の厚みに分断されるとともに、芯棒が抜き取られ、商品となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】「バウムクーヘンオーブン総合カタログ Baumkuchen oven」(令和元年5月10日検索)株式会社ソーキナカタ発行、インターネット(http://www.siz-sba.or.jp/fujieda/nakata-iw/images/pdf/bmpall.pdf#page=10)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の冷却装置では、冷却後のバームクーヘン特有の年輪模様を形成する層が必ずしも同心状に形成され難い。各層が同心状でないバームクーヘンは見栄えが悪く、商品価値が損なわれてしまう。
【0007】
すなわち、棒付き菓子体上のバームクーヘンは、焼成時には芯棒とともに回転させられ、各層が軸心周りで同心状に形成され得る。しかしながら、焼成直後のバームクーヘンは、柔らかいため、自重によって変形し易い。このため、バームクーヘンを焼成した直後の棒付き菓子体をすぐに上記の冷却装置に移動し、棒付き菓子体を軸心周りで回転し続ければ、その変形は抑制され得ると考えられるが、冷却装置に移動する時間が遅れた場合には、バームクーヘンの重心が軸心から偏心してしまうおそれがある。このような事態は、一度に複数本のバームクーヘンを棒付き菓子体として焼成する場合に不可避的に生じ得る。そして、上記の冷却装置では、一旦重心が軸心から偏心したバームクーヘンを有する棒付き菓子体の偏心を自動的には矯正できない。特に、口当たりのよい柔らかいバームクーヘンを製造しようとする場合には、焼成直後の自重による変形が大きく、この問題が顕著になる。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、各層が同心状のバームクーヘンを容易に製造可能な棒付き菓子体の冷却装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の棒付き菓子体の冷却装置は、一端部から他端部まで軸心方向に延びる芯棒と、前記一端部及び前記他端部を除いて前記芯棒の外周に形成されたバームクーヘンとを有する棒付き菓子体のための冷却装置であって、
前記軸心が水平方向になるように前記一端部及び前記他端部のみで前記棒付き菓子体を保持する保持台と、
前記保持台に保持された前記棒付き菓子体における前記軸心に対する前記バームクーヘンの偏心を矯正する矯正装置とを備え、
前記矯正装置は、前記保持台に保持された前記棒付き菓子体の重心を検知する検知手段と、
前記検知手段によって検知された前記重心が前記軸心の上方に位置するように、前記保持台上の前記棒付き菓子体を倒立姿勢にする姿勢変更手段と、
前記保持台上で前記棒付き菓子体を前記倒立姿勢に維持する姿勢維持手段とを有していることを特徴とする。
【0010】
本発明の冷却装置によれば、バームクーヘンの焼成直後の棒付き菓子体をその保持台に移動する時間が遅れた等の理由により偏心が生じてしまった場合でも、矯正装置が保持台に保持された棒付き菓子体における軸心に対するバームクーヘンの偏心を矯正する。
【0011】
この際、まず、検知手段は、保持台に保持された棒付き菓子体の重心を検知する。また、姿勢変更手段は、検知手段によって検知された重心が軸心の上方に位置するように、保持台上の棒付き菓子体を倒立姿勢にする。そして、姿勢維持手段は、保持台上で棒付き菓子体を倒立姿勢に維持する。
【0012】
これにより、棒付き菓子体上のバームクーヘンは自重によってその重心が軸心方向に移動する。倒立姿勢の時間が短いことにより、その重心が軸心より未だ上方に存在する場合には、倒立姿勢の時間の延長を行なう。倒立姿勢の時間が長いことにより、その重心が軸心を通り越して下方に移動した場合には、再度、検知手段によって棒付き菓子体の重心を検知し、以上の動作を繰り返す。この作用は、柔らかいバームクーヘンを製造しようとする場合にも当てはまる。
【0013】
したがって、この冷却装置では、各層が同心状のバームクーヘンを容易に製造することが可能である。
【0014】
矯正装置は、保持台に設けられ、一端部及び他端部の少なくとも一方により棒付き菓子体を軸心周りで回転駆動可能であるとともに、回転停止可能な駆動部を有し得る。そして、検知手段は、棒付き菓子体に対する駆動部の動力を停止するか又は非伝達とするとともに、自重によって棒付き菓子体を軸心周りで自転させることにより、棒付き菓子体を自然姿勢とする第1構造であり得る。また、姿勢変更手段は、棒付き菓子体に対する動力を伝達して棒付き菓子体を軸心周りで回転させることにより、棒付き菓子体を自然姿勢から倒立姿勢にする第2構造であり得る。さらに、姿勢維持手段は、自重による回転を規制しつつ棒付き菓子体に対する動力を停止するか又は非伝達とする第3構造であり得る。
【0015】
この場合、駆動部は、一端部及び他端部の少なくとも一方により棒付き菓子体を軸心周りで回転駆動したり、回転停止したりする。そして、第1構造は、棒付き菓子体に対する駆動部の動力を停止するか又は非伝達とするとともに、自重によって棒付き菓子体を軸心周りで回転させることにより、棒付き菓子体を自然姿勢とする。こうして、保持台に保持された棒付き菓子体の重心が検知される。この後、第2構造は、棒付き菓子体に対する動力を伝達して棒付き菓子体を軸心周りで回転させることにより、棒付き菓子体を自然姿勢から倒立姿勢にする。こうして、棒付き菓子体の重心が軸心の上方に位置する。この後、第3構造は、自重による回転を規制しつつ棒付き菓子体に対する動力を停止するか又は非伝達とする。こうして、棒付き菓子体は保持台上で倒立姿勢に維持される。このため、棒付き菓子体の外観からその重心を検知する外観センサ等を検知手段として採用する必要がなく、冷却装置の製造コストの低廉化を実現できる。
【0016】
保持台は、棒付き菓子体を保持するフレームと、フレームに対して軸心と平行に近接又は離間可能なスライダと、フレームとスライダとの間に設けられ、スライダを軸心から離間するように付勢する調整ばねと、フレームに軸支されたカムフォロワとを有し得る。
また、駆動部は、フレームに設けられ、一端部が係合されて軸心と一致する従動軸心方向に延びる従動軸と、フレームに設けられ、一端部を軸支する第1軸支部と、フレームに設けられ、他端部を軸支する第2軸支部と、従動軸心周りで従動軸と一体回転可能に設けられ、従動プーリ溝が形成された従動プーリと、スライダに設けられ、従動軸心と平行な駆動軸心方向に延びる駆動軸と、スライダに設けられ、駆動軸を回転駆動可能な電動モータと、駆動軸心周りで駆動軸と一体回転可能に設けられ、駆動プーリ溝が形成された駆動プーリと、駆動軸心周りで駆動軸及び駆動プーリと一体回転可能に設けられ、カム面がカムフォロワと当接し得るカムと、従動プーリ溝及び駆動プーリ溝に巻き掛けられる無端の巻掛け媒介節と、電動モータを駆動又は停止させる制御装置とを有し得る。
カム面は、駆動軸心から第1距離隔てられた第1カム面と、第1カム面と連続し、駆動軸心から第1距離より大きい第2距離隔てられた第2カム面とを有し得る。
そして、第1構造は、制御装置によって電動モータを駆動させることにより、第2カム面をカムフォロワに当接させ、駆動プーリ及びスライダを軸心に近接させて巻掛け媒介節を弛み状態とし得る。第2構造は、制御装置によって電動モータを駆動させることにより、第1カム面をカムフォロワから離間させ、駆動プーリ及びスライダを軸心から離間させて巻掛け媒介節を緊張状態とし得る。また、第3構造は、巻掛け媒介節を緊張状態として制御装置によって電動モータを停止又は保持させることであり得る。
【0017】
この場合、電磁クラッチを第1~3構造として採用する必要がなく、冷却装置の製造コストの低廉化を実現できる。
【0018】
フレームには、複数の従動軸、第1軸支部、第2軸支部及び従動プーリが上下に形成され得る。巻掛け媒介節は、駆動プーリから上端の従動プーリに直線状に延びる直線部と、駆動プーリから下端の従動プーリから順次上方の従動プーリにく字状に直線状に延びる屈曲部とを有し得る。この場合、一度に複数本の棒付き菓子体を冷却しつつそれらの重心を矯正することができる。また、1本の巻掛け媒介節で各棒付き菓子体を回転させることができる。
【0019】
上端の従動軸、第1軸支部、第2軸支部及び従動プーリを除く下方の従動軸、第1軸支部、第2軸支部及び従動プーリは鉛直方向で整列し得る。上端の従動軸、第1軸支部、第2軸支部及び従動プーリは鉛直方向から直線部側に変位していることが好ましい。この場合、全ての従動プーリを共通化し、各棒付き菓子体を回転させる際の位相を一致させることができる。また、従動プーリの共通化とともに、巻掛け媒介節の干渉を防止するための補助プーリも不要となり、製造コストの低廉化を実現することができる。
【0020】
第1軸支部は、フレームに軸支され、一端部を下方から軸支する2個の軸受部材であり得る。また、第2軸支部は、フレームに軸支され、他端部を下方から軸支する2個の軸受部材であり得る。この場合、棒付き菓子体の一端部及び他端部を容易に軸支させることができる。
【0021】
フレームは、各第1軸支部の手前に形成された第1ブラケットと、各第2軸支部の手前に形成された第2ブラケットとを有し得る。そして、第1ブラケットには、上段に設けられる棒付き菓子体との干渉を防止するように下段に設けられる一端部を案内する第1案内縁が形成され、第2ブラケットには、上段に設けられる棒付き菓子体との干渉を防止するように下段に設けられる他端部を案内する第2案内縁が形成されていることが好ましい。この場合、上段に棒付き菓子体が保持されている場合であっても、下段に棒付き菓子体を容易に保持することができる。このため、上段の棒付き菓子体のバームクーヘンを損傷し難く、商品価値を維持することができる。
【0022】
第1ブラケットには、一端部を一時載置する第1載置凹部が形成され得る。第2ブラケットには、他端部を一時載置する第2載置凹部が形成され得る。この場合、棒付き菓子体を仮置きすることが可能となり、冷却作業や冷却を終えたバームクーヘンに対して行う養成シートの巻き付け作業等に便利である。
【0023】
調整ばねは、フレームとスライダとの間で長さ調整可能に設けられていることが好ましい。この場合、巻掛け媒介節の長さに経年変化が生じた時等において、伝達トルク調整が可能となる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の冷却装置では、各層が同心状のバームクーヘンを容易に製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、実施例の冷却装置の正面図である。
図2図2は、実施例の冷却装置に係り、図1のII-II矢視断面図である。
図3図3は、棒付き菓子体の芯棒の一端部と、実施例の冷却装置の従動軸との一部断面の側面図である。
図4図4は、実施例の冷却装置に係り、カバーを外した状態の右側面図である。
図5図5は、実施例の冷却装置に係り、フレーム、スライダ等を示す断面図である。
図6図6は、実施例の冷却装置に係り、ワイヤロープが弛んだ状態の駆動プーリ等を示す模式説明図である。
図7図7は、実施例の冷却装置に係り、ワイヤロープが緊張状態の駆動プーリ等を示す模式説明図である。
図8図8は、実施例の冷却装置に係り、図(A)は第1ブラケット等を示す右側面図、図(B)は第2ブラケット等を示す左側面図である。
図9図9は、第1ブラケット等の拡大平面図である。
図10図10は、駆動プーリの位置と電動モータの回転角とのタイミングチャートである。
図11図11は、実施例の冷却装置による作用を示し、図(A)は偏心した棒付き菓子体の右側面図、図(B)は自然姿勢の棒付き菓子体の右側面図、図(C)は倒立姿勢の棒付き菓子体の右側面図、図(D)は矯正後の棒付き菓子体の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。この冷却装置は、図1に示すように、6本の棒付き菓子体1を冷却するためのものである。
【0027】
棒付き菓子体1は、図2にも示すように、芯棒3と焼成後のバームクーヘン5とを有する。芯棒3は、一端部3aから他端部3bまで軸心O方向に延びている。この芯棒3は、一端部3a及び他端部3bを除く中央部分に大径に形成された大径部3cを有している。バームクーヘン5は、主に大径部3cの外周に紙等を介して形成されている。
【0028】
この冷却装置は、図1及び図2に示すように、保持台9と矯正装置11とを備えている。保持台9はフレーム13を有している。フレーム13は、基台13aと支柱13b、13cとを有している。基台13aは4本の中空の金属製角材が左右に長い矩形に組み付けられたものである。基台13aの四隅の底面にはキャスタ15a~15dが設けられている。支柱13b、13cは、基台13aの左右で垂直に立ち上げられている。
【0029】
支柱13bの右側面には、図2図4及び図5に示すように、板状の支持ブラケット13dが固定され、支持ブラケット13dの右面には、図2に示すように、カバー13eが固定されている。図4はカバー13eを取り外した右側面図であり、図8(A)は支持ブラケット13d及びカバー13eを取り外した右側面図である。支柱13bの左側面には、図8(A)に示すように、板状の第1ブラケット13fが固定されている。また、支柱13cの右側には、図8(B)に示すように、板状の第2ブラケット13gが固定されている。
【0030】
図5及び図8(A)に示すように、第1ブラケット13fの下方には、上下に延びる抜き穴13hが貫設されている。図5に示すように、支持ブラケット13dには、第1ブラケット13fの抜き穴13hと対面するように、板状のスライドベース13iが固定されている。スライドベース13iはU字形状に形成されており、前後で互いに対向する一対のレール13jを有している。両レール13jは上下に延びている。
【0031】
両レール13j間にはスライダ17が上下に摺動可能に設けられている。スライドベース13iの下端には水平に屈曲されたばね支持部13kが形成され、ばね支持部13kには雄ねじ部材19が上下方向に調整できるように上下で2個のナット20a、20bで固定されている。
【0032】
スライダ17には、雄ねじ部材19の上方に位置するように、ばね受けピン21が固定されている。ばね受けピン21と雄ねじ部材19とには引っ張りばねからなる調整ばね23が設けられている。雄ねじ部材19はナット20a、20bの回転によって上下に移動可能である。このため、調整ばね23は、フレーム13とスライダ17との間で長さ調整可能となっている。また、スライドベース13iにはカムフォロワ25が水平な軸心P周りで従動回転可能に設けられている。
【0033】
図1及び図5に示すように、スライダ17の左面には減速機27が固定され、減速機27の左面には電動モータ29が固定されている。電動モータ29は、図1及び図2に示すように、基台13aの左上に設けられた制御装置31によって制御されるようになっている。図5に示すように、減速機27及び電動モータ29は、第1ブラケット13fの抜き穴13h内に配置されており、スライダ17が上下に移動しても、第1ブラケット13fと干渉しないようになっている。
【0034】
減速機27は、水平な駆動軸心Q方向に延びる駆動軸27aを有しており、電動モータ29の回転数を減速して駆動軸27aに伝達できるようになっている。スライダ17には軸孔17aが貫設されており、駆動軸27aは軸孔17aを挿通している。駆動軸27aは電動モータ29の駆動によって駆動軸心Q周りで回転可能である。
【0035】
図5~7に示すように、スライダ17には、光電スイッチ33a、33bが設けられている。光電スイッチ33a、33bは軸心Pと駆動軸心Qとの間で整列している。光電スイッチ33a、33bの検出信号も制御装置31に入力されるようになっている。
【0036】
図5に示すように、駆動軸27aには、固定ねじ35及びキー37によって駆動プーリ39が固定されている。駆動プーリ39には、図6及び図7に示すように、駆動軸心Qと同心の駆動プーリ溝39aが形成されている。駆動プーリ溝39aはU溝である。また、駆動プーリ39はカム39bを一体に有している。カム39bは、駆動軸心Qから第1距離r1隔てられて駆動軸心Qと同心をなす第1カム面39cと、駆動軸心Qから第2距離r2隔てられて駆動軸心Qと同心をなす第2カム面39dとを有している。第2距離r2は第1距離r1より大きい。第1カム面39cと第2カム面39dとは接線カムとして接続されている。第2カム面39dは駆動軸心Q周りで角度α°形成されている。
【0037】
駆動プーリ39の裏面にはピン39eが突設されている。ピン39eは、駆動プーリ39の回転によって、第2カム面39dの開始時に光電スイッチ33a、33b間に位置するようになっている。
【0038】
図4及び図5に示すように、支持ブラケット13dには、上から順に6個の従動軸41a~41fがそれぞれ軸受部材43を介して設けられている。各従動軸41a~41fは、図3に示すように、従動軸心R方向に延びる軸部42aと、軸部42aの左端に設けられた係合部42bとからなる。係合部42bは、軸部42aが中心に固定された円板状の底板42cと、底板42cから従動軸心Rと同軸の円筒状に延びる円筒部42dとからなる。円筒部42dには、従動軸心R方向に延び、従動軸心R周りでそれぞれ等角度隔てられた6本のスリット42eが形成されている。これにより棒付き菓子体1の芯棒3の一端部3aとの噛み合わせができる位置が6ヶ所となり、噛み合わせ連結作業が容易となる。
【0039】
棒付き菓子体1の芯棒3の一端部3aの右端には、軸心Oと直交する方向に延びるピン3dが形成されている。各従動軸41a~41fの円筒部42dは一端部3aが挿入され、これによってピン3dがいずれかのスリット42e内に収納される。こうして、棒付き菓子体1の芯棒3の一端部3aと各従動軸41a~41fとが係合される。
【0040】
図5及び図4に示すように、各従動軸41a~41fの軸部42aには、固定ねじ45及びナット47によって従動プーリ49a~49fが固定されている。従動プーリ49a~49fには、図5に示すように、従動軸心Rと同心の従動プーリ溝50aが形成されている。従動プーリ溝50aもU溝である。従動プーリ49a~49fは共通品である。なお、駆動プーリ39のカム39b以外の構造は従動プーリ49a~49fと共通している。
【0041】
駆動プーリ39の駆動プーリ溝39aと、各従動プーリ49a~49fの従動プーリ溝50aとには、巻掛け媒介節としての無端のワイヤロープ51が巻き掛けられている。ワイヤロープ51は、図4に示すように、駆動プーリ39から上端の従動プーリ49aに直線状に延び、以後従動プーリ49b、49c、49d、49e、49fにクロス掛けされている。このため、ワイヤロープ51は、駆動プーリ39から上端の従動プーリ49aに直線状に延びる直線部51aと、駆動プーリ39から下端の従動プーリ49fから順次上方の従動プーリ49e、49d、49c、49b、49aにく字状に直線状に延びる屈曲部51bとからなる。
【0042】
図8(A)に示すように、第1ブラケット13fには、上から順に6個の第1載置縁53a~53fが前後に延びて形成されている。第1載置縁53a~53fは前方から後方に向けて落下防止のためにやや下り傾斜している。第1載置縁53a~53fの前部には下方に凹む第1載置凹部54aがそれぞれ形成され、各第1載置凹部54aは芯棒3の一端部3aを一時載置することができるようになっている。
【0043】
また、第1ブラケット13fには、上から順に6個の第1軸支部55a~55fが設けられている。図9に示すように、第1載置縁53a~53fの後端には下方に円弧状に凹む第1切欠け54bがそれぞれ形成されている。各第1切欠け54bの前後には2個の軸受部材57、59が回転可能に軸支されている。軸受部材57、59は、第1切欠け54b内において、一端部3aを下方から軸支する。各第1軸支部55a~55fは2個ずつの軸受部材57、59によって構成されている。
【0044】
図8(B)に示すように、第2ブラケット13gにも、上から順に6個の第2載置縁61a~61fが前後に延びて形成されている。第2載置縁61a~61fも前方から後方に向けて落下防止のためにやや下り傾斜している。第2載置縁61a~61fの前部にも下方に凹む第2載置凹部62aがそれぞれ形成され、各第2載置凹部62aは芯棒3の他端部3bを一時載置することができるようになっている。
【0045】
また、第2ブラケット13gにも、上から順に6個の第2軸支部63a~63fが設けられている。第2軸支部63a~63fの構成は第1軸支部55a~55fと同様である。
【0046】
図8(A)に示すように、第1ブラケット13fには、上から順に5個の第1案内縁65a~65eが形成されている。第1案内縁65a~65eは、下方に膨らむ円弧状に形成され、下段に設けられる一端部3aを案内し、上段に設けられる棒付き菓子体1との干渉を防止するようになっている。第1案内縁65a~65eは、前端が第1載置縁53a~53fに連続し、図9に示すように、後端が各第1切欠け54bに連続している。
【0047】
図8(B)に示すように、第2ブラケット13gにも、上から順に5個の第2案内縁67a~67eが前後に延びて形成されている。第2案内縁67a~67eの構成は第1案内縁65a~65eと同様である。
【0048】
図4及び図8に示すように、従動軸41b~41f、第1軸支部55b~55f、第2軸支部63b~63f、従動プーリ49b~49f、駆動軸27a及び駆動プーリ39は鉛直方向で整列している。上端の従動軸41a、第1軸支部55a、第2軸支部63a及び従動プーリ49aは、従動軸41b~41f、第1軸支部55b~55f、第2軸支部63b~63f、従動プーリ49b~49f、駆動軸27a及び駆動プーリ39に対して直線部51a側に寸法Eだけ変位している。
【0049】
従動軸41a~41f、第1軸支部55a~55f、第2軸支部63a~63f、従動プーリ49a~49f、減速機27、駆動軸27a、電動モータ29、駆動プーリ39、ワイヤロープ51及び制御装置31が駆動部69を構成している。
【0050】
この冷却装置によって6本の棒付き菓子体1を冷却する場合、焼成窯によって焼成した後のバームクーヘン5を有する棒付き菓子体1は、順次第1、2軸支部55a~55f、63a~63fに軸支される。この際、棒付き菓子体1を冷却装置に移動する時間が遅れてしまう場合がある。また、バームクーヘン5が口当たりのよい柔らかいものである場合がある。このような場合、図11(A)に示すように、バームクーヘン5の重心Gが軸心Oから偏心していることがある。
【0051】
冷却装置では、制御装置31が一定時間毎に電動モータ29を駆動させている。図10に示すように、光電スイッチ33a、33bの検出信号によって検出された自然姿勢開始角度θ0において、第2カム面39dをカムフォロワ25に当接させ、角度α°の間、駆動プーリ39の上下方向の位置は図6の状態となる。
【0052】
この間、駆動プーリ39は、調整ばね23の引っ張り力Fにかかわらず、カムフォロワ25によって上方に持ち上げられている。このため、駆動プーリ39及びスライダ17が各軸心Oに近接し、ワイヤロープ51が弛んだ状態となる。このため、各従動プーリ49a~49fはワイヤロープ51との間で滑りを生じ、各棒付き菓子体1に対する駆動部69の動力は非伝達となる。この状態で一定時間の経過を行なえば、棒付き菓子体1は、図11(B)に示すように、自重によって軸心O周りで自転し、重心Gを下方にした自然姿勢となる。冷却装置でこれらを実現する構造が第1構造であり、検知手段である。このため、この冷却装置では、外観から棒付き菓子体1の重心Gを検知する外観センサ等を検知手段として採用する必要がなく、冷却装置の製造コストの低廉化を実現している。
【0053】
この後、図10に示すように、倒立姿勢開始角度θ1で第1カム面39cをカムフォロワ25から離間させれば、図7に示すように、駆動プーリ39は、スライダ17とともに調整ばね23の引っ張り力Fによって引っ張られて下方に移動する。この時、第1カム面39cとカムフォロワ25との間には距離rの隙間を生じさせ、ワイヤロープ51の緊張状態の安定化を図っている。これにより、各従動プーリ49a~49fはワイヤロープ51によって従動され、棒付き菓子体1に対して駆動部69の動力が伝達される。この状態で電動モータを回転させ、各従動軸41a~41fを180°回転させる。これによって、棒付き菓子体1は、図11(C)に示すように、重心Gが軸心Oの上方に位置するように、倒立姿勢となる。冷却装置でこれらを実現する構造が第2構造であり、姿勢変更手段である。
【0054】
制御装置31は、この状態で電動モータ29を一定時間停止させる。このため、棒付き菓子体1は、倒立姿勢を維持する。このため、棒付き菓子体1上のバームクーヘン5は、図11(D)に示すように、自己の自重によって重心Gが軸心O側に移動する。冷却装置でこれらを実現する構造が第3構造であり、姿勢維持手段である。駆動部69と、上記検知手段、姿勢変更手段及び姿勢維持手段とが矯正装置11を構成している。
【0055】
全ての棒付き菓子体1において、バームクーヘン5が比較的硬く、一定時間を経てもその重心Gが軸心Oの未だ上方に位置している場合には、制御装置31で時間の延長を行なう。また、一つの棒付き菓子体1において、バームクーヘン5が比較的柔らかく、一定時間経過後にその重心Gが軸心Oを通り越して下方に位置してしまう場合には、制御装置31で時間の短縮調整を行なう。以上、重心検知手段、倒立姿勢への姿勢変更手段、倒立姿勢の姿勢維持手段という動作を繰り返すことで重心Gを軸心Oと一致させる。
【0056】
こうして、各棒付き菓子体1上のバームクーヘン5が冷却した状態では、全てのバームクーヘン5は、軸心Oに対する偏心が矯正され、各層が同心状となる。
【0057】
したがって、この冷却装置では、各層が同心状のバームクーヘン5を容易に製造することが可能である。
【0058】
また、この冷却装置では、電磁クラッチを第1~3構造として採用する必要がないため、製造コストの低廉化を実現している。
【0059】
さらに、この冷却装置では、6本の従動軸41a~41f、第1軸支部55a~55f、第2軸支部63a~63f及び従動プーリ49a~49fを上下に形成し、1本のワイヤロープ51で各棒付き菓子体1を回転させることができるため、一度に6本の棒付き菓子体1を冷却しつつそれらの重心Gを矯正することができる。
【0060】
また、この冷却装置では、従動軸41b~41f、第1軸支部55b~55f、第2軸支部63b~63f及び従動プーリ49b~49fが鉛直方向で整列し、上端の従動軸41a、第1軸支部55a、第2軸支部63a及び従動プーリ49aが鉛直方向から直線部51a側に寸法Eだけ変位しているため、全ての従動プーリ49a~49fを共通化し、各棒付き菓子体1を回転させる際の位相を一致させることができる。また、従動プーリ49a~49fの共通化とともに、補助プーリも不要となり、製造コストの低廉化を実現することができる。
【0061】
さらに、この冷却装置では、第1、2軸支部55a~55f、63a~63fとして、それぞれ2個の軸受部材57、59を採用しているため、棒付き菓子体1の一端部3a及び他端部3bを容易に軸支させることができる。
【0062】
また、この冷却装置では、第1、2ブラケット13f、13gに第1、2案内縁65a~65e、67a~76eが形成されているため、上段に棒付き菓子体1が保持されている場合であっても、上段の棒付き菓子体1との干渉を防止でき、バームクーヘン5を損傷し難く、商品価値を維持することができる。
【0063】
さらに、この冷却装置では、第1、2ブラケット13f、13gに各第1、2載置凹部54a、62aが形成されているため、棒付き菓子体1を仮置きすることが可能となり、冷却作業や冷却を終えたバームクーヘン5に対して行う養成シートの巻き付け作業に便利である。
【0064】
また、この冷却装置では、調整ばね23がフレーム13とスライダ17との間で長さ調整可能であるため、ワイヤロープ51の長さに経年変化が生じた時等において、伝達トルク調整が可能となる。
【0065】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0066】
検知手段として、棒付き菓子体1上のバームクーヘン5の外観からその重心を検知する外観センサ等を採用してもよい。また、第1~3構造を切り替えるために電磁クラッチ等を採用することも可能である。さらに、駆動部として、スプロケットとチェーンとを採用してもよい。
【0067】
実施例では、駆動プーリ39がカム39bを一体に有しているが、駆動プーリとカムとを別体としてもよい。この場合、駆動プーリを従動プーリと共通品にしてもよい。無端の巻掛け媒介節として、ワイヤロープ51の代わりにベルトを採用することも可能である。駆動プーリ溝39a及び従動プーリ溝50aとして、V溝を採用してもよい。低速で回転する電動モータを採用することにより、電動モータ29と駆動プーリ39との間の減速機27を省略することも可能である。
【0068】
また、実施例では、上端の従動軸41a等を鉛直方向から直線部51a側に変位させているが、補助プーリによってワイヤロープ51の干渉を防止することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、バームクーヘンの製造装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0070】
3a…一端部
3b…他端部
O…軸心
3…芯棒
5…バームクーヘン
1…棒付き菓子体
9…保持台
11…矯正装置
G…重心
69…駆動部
13…フレーム
17…スライダ
23…調整ばね
25…カムフォロワ
R…従動軸心
41a~41f…従動軸
55a~55f…第1軸支部
63a~63f…第2軸支部
50a…従動プーリ溝
49a~49f…従動プーリ
27a…駆動軸
29…電動モータ
Q…駆動軸心
39a…駆動プーリ溝
39…駆動プーリ
39c、39d…カム面(39c…第1カム面、39d…第2カム面)
39b…カム
51…巻掛け媒介節(ワイヤロープ)
31…制御装置
1…第1距離
2…第2距離
51a…直線部
51b…屈曲部
E…変位の寸法
57、59…軸受部材
13f…第1ブラケット
13g…第2ブラケット
65a~65e…第1案内縁
67a~76e…第2案内縁
54a…第1載置凹部
62a…第2載置凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11