(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-27
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】ビデオゲームコントローラのための着脱式ジョイスティック
(51)【国際特許分類】
A63F 13/24 20140101AFI20220128BHJP
G06F 3/0338 20130101ALI20220128BHJP
【FI】
A63F13/24
G06F3/0338
(21)【出願番号】P 2020501173
(86)(22)【出願日】2018-06-20
(86)【国際出願番号】 US2018038540
(87)【国際公開番号】W WO2019013937
(87)【国際公開日】2019-01-17
【審査請求日】2020-08-21
(32)【優先日】2017-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511241701
【氏名又は名称】パフォーマンス デザインド プロダクツ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ストラール ブラッドリー エム.
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-176457(JP,A)
【文献】特表2016-509496(JP,A)
【文献】実開昭63-147737(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0262959(US,A1)
【文献】ヒャド,“アケコンの三和電子製スティックのメンテナンス(グリスアップ)”,ニコニコチャンネル ブロマガ,日本,株式会社ドワンゴ,2014年08月19日,pp.1-6,https://ch.nicovideo.jp/Hyado/blomaga/ar603443,[2021年06月10日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98,9/24
G06F 3/0338,3/038
A63B 55/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオゲームコントローラに使用するための取り外し可能なジョイスティックアセンブリであって、
基軸と、上部軸アセンブリと、を備え、
前記基軸は、前記基軸の近位端部に円周凹部を備え、
前記上部軸アセンブリは、前記基軸に取り外し可能に結合可能であり、
前記上部軸アセンブリは、上部軸と、カラーとを備え、
前記上部軸は、中心孔と、ジョイスティックボールに取り外し可能に結合するように構成されたネジ付き近位端部と、前記上部軸の遠位端部と前記近位端部との間の位置で、クリップを取り外し可能に受け入れるように構成された円周スロットと、前記上部軸の遠位壁部に規定され、金属ボールを移動可能に保持するように構成された複数の開口部と、を備え、
前記カラーは、前記カラーにおける内側肩部と前記上部軸の前記クリップとの間に配置された
バネにより前記上部軸に移動可能に結合され、
前記カラーは、近位内側面と、中位内側面と、遠位内側面と、フランジと、を備え、
前記近位内側面は、第1の直径を有し、前記上部軸と前記バネを受け入れる前記スリーブとの間の環状の隙間を規定し、前記第1の直径は、前記上部軸の外表面の直径よりも大きく、
前記中位内側面は、前記第1の直径とは異なる第2の直径を有し、前記複数の開口部の前記位置で前記上部軸の外表面に接触し、前記上部軸の前記遠位壁部に対して半径方向内方に前記開口部における前記ボールを付勢するように構成され、
前記遠位内側面は、前記第2の直径より大きい第3の直径を有し、前記複数の開口部の前記位置で前記上部軸の外表面から離れ、前記上部軸の前記遠位壁部に対して前記開口部における前記ボールを半径方向外方に移動させることができるように構成され、
前記フランジは、前記カラーの遠位部から半径方向外方に延在し、
前記バネは、前記中位内側面が前記開口部における前記ボールを半径方向内方に前記基軸の前記円周凹部に付勢する遠位位置に向けて前記カラーを付勢し、前記上部軸アセンブリと前記基軸とを結合し、前記カラーが近位に引っ張られると、前記遠位内側面は、前記複数の開口部から離れ、前記ボールは、前記円周凹部から半径方向へ移動し、前記上部軸アセンブリが前記基軸から分離されると、前記カラーの前記フランジは、カラーに配置されたダストカバーに係合し、前記ダストカバーを保持するように構成されていることを特徴とするジョイスティックアセンブリ。
【請求項2】
前記基軸の遠位部は、クリップを受け入れるように構成されたスロットを有することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記基軸は、前記円周凹部に隣接する円錐面を備えることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記基軸は、前記基軸を貫通する中心孔を有することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記カラーは、前記カラーの外表面に、ユーザの指による前記カラーの把持を容易にするように構成された凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記フランジは、前記カラーの遠位部から半径方向外方へ約1mmの距離で延在することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
ビデオゲームコントローラに使用するための取り外し可能なジョイスティックアセンブ
リであって、
基軸と、上部軸アセンブリとを備え、
前記基軸は、前記基軸の近位端部に円周凹部を備え、
前記基軸アセンブリは、前記基軸に取り外し可能に結合可能であり、
前記上部軸アセンブリは、上部軸と、カラーとを備え、
前記上部軸は、ネジ付き近位端部と、クリップを有し、前記上部軸の遠位端部と前記ネジ付き近位端部との間の位置での円周スロットと、前記上部軸の遠位壁部に規定された複数の開口部と、前記複数の開口部に移動可能に保持された複数の金属ボールと、を備え、
前記カラーは、前記上部軸に移動可能に結合され、前記カラーにおける内側肩部と前記上部軸の前記クリップとの間にバネが配置され、遠位位置と近位位置との間の前記上部軸に対する前記カラーのバネ移動を可能にし、前記カラーは、前記カラーの遠位部から半径方向外方に延在するフランジを有し、
前記バネは、前記カラーを遠位位置に向けて付勢し、前記カラーは、前記開口部における前記ボールを半径方向内方に前記基軸の前記円周凹部に付勢し、前記上部軸と前記基軸とを相互に連結するように構成され、前記カラーが近位に引っ張られると、前記カラーの内側面は、前記複数の開口部から離れ、前記ボールは、前記円周凹部から半径方向に移動し、前記基軸から前記上部軸アセンブリを分離させ、前記上部軸アセンブリが前記基軸から分離されると、前記フランジは、カラーに配置されたダストカバーに係合し、前記ダストカバーを保持するように構成されていることを特徴とする
ジョイスティックアセンブリ。
【請求項8】
前記上部軸の前記ネジ付き近位端部に取り外し可能に結合可能なジョイスティックボールを更に備えることを特徴とする請求項7に記載の
ジョイスティックアセンブリ。
【請求項9】
前記基軸の遠位部におけるスロットに係合し、前記ビデオゲームコントローラへの前記基軸の結合を容易にするように構成されたクリップを更に備えることを特徴とする請求項7に記載の
ジョイスティクアセンブリ。
【請求項10】
前記基軸は、前記円周凹部に隣接する円錐面を備えることを特徴とする請求項7に記載の
ジョイスティックアセンブリ。
【請求項11】
前記基軸は、前記基軸を貫通する中心孔を有することを特徴とする請求項7に記載の
ジョイスティックアセンブリ。
【請求項12】
前記カラーは、前記カラーの外表面に、ユーザの指による前記カラーの把持を容易にするように構成された凹部を備えることを特徴とする請求項7に記載の
ジョイスティックアセンブリ。
【請求項13】
前記フランジは、前記カラーの遠位部から半径方向外方に約1mmの距離で延在することを特徴とする請求項7に記載の
ジョイスティックアセンブリ。
【請求項14】
ビデオゲームコントローラ
であって、前記
ビデオゲームコントローラの操作中、ユーザの手首を置くことができるハウジングと、取り外し可能なジョイスティックアセンブリとを備え、
前記ジョイスティックアセンブリは、基軸と、上部軸アセンブリとを備え、
前記基軸は、前記ハウジングにおけるジョイスティックユニットに結合した遠位端部と、前記基軸の近位端部とに円周凹部を有し、
前記上部軸アセンブリは、前記基軸に取り外し可能に結合し、
前記上部軸アセンブリは、上部軸と、カラーとを備え、
前記上部軸は、ジョイスティックボールに取り外し可能に結合可能なネジ付き近位端部と、クリップを有し、前記基軸の遠位端部と前記ネジ付き近位端部と間の位置での円周スロットと、前記基軸の遠位壁部に規定された複数の開口部と、前記複数の開口部に移動可能に保持された複数の金属ボールとを備え、
前記カラーは、前記上部軸に移動可能に結合され、前記カラーにおける内側肩部と前記上部軸の前記クリップとの間にバネが配置され、遠位位置と近位位置との間の前記上部軸に対して前記カラーのバネ移動を可能にし、前記カラーは、前記カラーの遠位部から半径方向外方に延在するフランジを有し、
前記バネは、前記カラーを遠位位置に向けて付勢し、前記カラーは、前記開口部における前記ボールを半径方向内方に前記基軸の前記円周凹部に付勢し、前記上部軸と前記基軸とを相互に連結するように構成され、前記カラーが近位に引っ張られると、前記カラーの内側面は、前記複数の開口部から離れ、前記ボールは、前記円周凹部から半径方向に移動し、前記上部軸アセンブリを前記基軸から分離させ、前記上部軸アセンブリが前記基軸、前記ハウジングの上面又は上面の下方に配置された前記基軸の遠位端部から分離されると、前記フランジは、カラーに配置されたダストカバーに係合し、前記ダストカバーを保持するように構成されていることを特徴とする
ビデオゲームコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願と共に提出された出願データシートにおいて外国又は国内の優先権主張が特定されている全ての出願は、37CFR1.57の基準に基づき、参照により、本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ビデオゲームコントローラに関し、特に、着脱式ジョイスティックを有するビデオゲームコントローラに関する。
【背景技術】
【0003】
ビデオゲームは、大変人気があり、益々複雑になっていることから、複数の入力部(例えば、ボタン、ジョイスティック)を有するビデオゲームコントローラが必要である。複数の入力部は、作動(例えば、押下、回動等)され、ビデオゲーム内の機能を動作させる。入力部が作動すると、電気信号は、生成され、処理され、及び/又は、コントローラが接続するゲームコンソールに送信される。コンソールは、コントローラから受信した信号に基づいて、少なくとも部分的にビデオゲームを操作する。市場には、異なるゲームコンソールがあり、各コンソールは、異なる種類のコントローラ(例えば、入力部の組み合わせ又は異なる種類を有する)を使用可能、又は、複数の種類のコントローラの使用に対応可能である。
【0004】
ゲームコントローラの中には、特に、戦闘ゲーム又はアーケードスタイルのゲームに使用されるように設計されたものがある。このようなコントローラは、アーケードジョイスティックと、複数のボタンと、ベース又はハウジングとを有することができる。ベース又はハウジングにより、ユーザは、コントローラ(例えば、ジョイスティック及び/又はボタン)を作動させながら、任意にコントローラのハウジング上に手首を載せることができる。このようなコントローラは、持ち運び可能であるが、典型的な手持ちコントローラよりもはるかに大きいことが多い。コントローラの本体から突き出るジョイスティックは、典型的なバックパック、メッセンジャーバッグ、又は、スーツケースに容易に収まらないことから、移動中に、コントローラを収納することが困難になる。更に、旅行バッグ(例えば、バックパック、メッセンジャーバッグ、スーツケース)内に配置されると、コントローラハウジングから突き出るジョイスティックにより、ジョイスティックヘッドに圧力がかかり、その結果、ジョイスティック及び/又はコントローラが損傷する。これらの問題に対処するために、このようなコントローラに使用するための取り外し可能なジョイスティックが開発されている。これにより、コントローラを旅行バッグ内により良好に収めることができる。しかしながら、このような取り外し可能なジョイスティックは、依然として不十分である。例えば、ジョイスティックが取り外されると、ダストカバーは保持されず、その結果、ダストカバーが誤配置又は紛失され、(例えば、通常、ダストカバーが覆う開口部を介してコントローラ内に、ダスト、液体、又は、他の物質が進入することによって)コントローラの動作に悪影響が及ぶ可能性があり、ジョイスティックアクチュエータが誤作動又は故障する可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、上記した問題を解決する取り外し可能なジョイスティックを備えた改良されたビデオゲームコントローラが必要とされている。
【0006】
一つの態様によると、ビデオゲームコントローラに使用するための取り外し可能なジョイスティックが提供される。取り外し可能なジョイスティックは、ビデオゲームコントローラにおけるジョイスティックユニットに結合可能な基軸を有する。取り外し可能なジョイスティックは、また、基軸に取り外し可能に結合可能な上部軸アセンブリを備える。上部軸アセンブリは、任意にジョイスティックボールに取り外し可能に結合する近位端部を備える上部軸を有する。上部軸アセンブリは、また、バネ仕掛けされ、上部軸に移動可能に結合されたカラーを有する。カラーは、カラーの外表面から外方に延在するフランジを有する。上部軸アセンブリは、クイックディスコネクトコネクション(例えば、ボールロックコネクション)を介して、基軸に取り外し可能に結合される。上部軸アセンブリが基軸から分離されると、カラーのフランジは、カラーに配置されたダストカバーに係合し、ダストカバーを保持し、ダストカバーの誤配置又は損失を防止する。このアセンブリは、ダストカバーの誤配置又は紛失を防止しながら、ジョイスティックの分離を可能にすることにより、ビデオゲームコントローラの移動を容易にする。
【0007】
別の態様によると、ビデオゲームコントローラに使用するための取り外し可能なジョイスティックアセンブリが提供される。取り外し可能なジョイスティックアセンブリは、基軸と、基軸に取り外し可能に結合可能な上部軸アセンブリとを備える。基軸は、基軸の近位端部に円周凹部を有する。上部軸アセンブリは上部軸を備える。上部軸は、中心孔と、ジョイスティックボールに取り外し可能に結合するように構成されたネジ付き近位端部と、上部軸の遠位端部と近位端部との間の位置でクリップを取り外し可能に受け入れるように構成された円周スロットと、上部軸の遠位壁部に規定され、金属ボールを移動可能に保持するように構成された複数の開口部とを備える。上部軸アセンブリは、また、カラーにおける内側肩部と上部軸のクリップとの間に配置されたバネによって、上部軸に移動可能に結合されたカラーを備える。カラーは、上部軸と、バネを受け入れるカラーとの間に環状の隙間を規定する第1の直径を備える近位内側面を備える。第1の直径は、上部軸の外表面の直径よりも大きい。カラーは、また、第1の直径とは異なる第2の直径を有し、複数の開口部の位置で上部軸の外表面と接触し、上部軸の遠位壁部に対して開口部におけるボールを半径方向内方に付勢するように構成された中位内側面を備える。カラーは、また、第2の直径よりも大きい第3の直径を有し、複数の開口部の位置で上部軸の外表面から離れ、上部軸の遠位壁部分に対して開口部におけるボールを半径方向外方に移動させることができるように構成された遠位内側面を備える。カラーは、また、カラーの遠位部から半径方向外方に延在するフランジを備える。バネは、カラーを中位内側面が開口部におけるボールを半径方向内方に基軸の円周凹部に付勢する遠位位置に向けて付勢し、上部軸アセンブリと基軸とを結合する。カラーが近位に引っ張られると、遠位内側面は、複数の開口部から離れ、ボールは、円周凹部から半径方向に移動し、上部軸アセンブリを基軸から分離させる。上部軸アセンブリが基軸から分離されると、カラーのフランジは、カラーに配置されたダストカバーに係合し、ダストカバーを保持するように構成されている。
【0008】
別の態様によると、ビデオゲームコントローラに使用するための取り外し可能なジョイスティックアセンブリのためのキットが提供される。キットは、基軸と、上部軸アセンブリとを備える。基軸は、基軸の近位端部に円周凹部を備える。上部軸アセンブリは、基軸に取り外し可能に結合可能である。上部軸アセンブリは基軸を備える。上部軸は、ネジ付き近位端部と、クリップを有し、上部軸の遠位端部とネジ付き近位端部との間の位置に円周スロットと、上部軸の遠位壁部に規定された複数の開口部と、複数の開口部に移動可能に保持された複数の金属ボールとを備える。上部軸アセンブリは、また、上部軸に移動可能に結合されたカラーと、カラーにおける内側肩部と上部軸のクリップとの間に配置され、遠位位置と近位位置との間で上部軸に対してカラーのバネ移動を可能にするバネとを備える。カラーは、カラーの遠位部から半径方向外方に延在するフランジを有する。バネは、カラーを遠位位置に向け付勢するように構成され、カラーは、開口部におけるボールを半径方向内方に基軸の円周凹部に付勢し、上部軸と基軸とを相互に連結する。カラーが近位に引っ張られると、カラーの内側面は複数の開口部から離れ、ボールは、円周凹部から半径方向に移動して、上部軸アセンブリを基軸から分離させる。上部アセンブリが基軸から分離されると、フランジは、カバーに配置されたダストカバーに係合し、ダストカバーを保持するように構成されている。
【0009】
別の態様によると、ビデオゲームコントローラと、取り外し可能なジョイスティックアセンブリとが組み合わせて提供される。基軸は、基軸の近位端部と、ビデオゲームコントローラのハウジングにおいてジョイスティックユニットに結合された遠位端部とに円周凹部を有する。上部軸アセンブリは、基軸に取り外し可能に結合可能である。上部軸アセンブリは上部軸を備える。上部軸は、ジョイスティックボールに取り外し可能に結合可能なネジ付き近位端部と、クリップを有し、上部軸の遠位端とネジ付き近位端との間の位置に円周スロットと、上部軸の遠位壁部に規定された複数の開口部と、複数の開口部に移動可能に保持された複数の金属ボールとを備える。上部軸アセンブリは、また、上部軸に移動可能に結合されたカラーと、カラーにおける内側肩部と上部軸のクリップとの間に配置され、遠位位置と近位位置との間で上部軸に対するカラーのバネ移動を可能にするバネとを備える。カラーは、カラーの遠位部から半径方向外方に延在するフランジを有する。バネは、カラーを遠位位置に向けて付勢するように構成され、カラーは、開口部におけるボールを半径方向内方に基軸の円周凹部に付勢し、上部軸と基軸とを相互に連結する。カラーが近位に引っ張られると、カラーの内面が複数の開口部から離れ、ボールは円周凹部から半径方向に移動して、上部軸アセンブリを基軸から分離させる。上部シャフトアセンブリが基軸、ハウジングの上面又は上面の下方に配置された基軸の近位端部から分離されると、フランジは、カラーに配置されたダストカバーに係合し、ダストカバーを保持するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、取り外し可能なジョイスティックを有するビデオゲームコントローラの上面斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のビデオゲームコントローラの底面斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1のビデオゲームコントローラの分解図である。
【
図4】
図4は、ジョイスティックアクチュエータに取り付けられた取り外し可能なジョイスティックアセンブリの斜視図である。
【
図5】
図5は、ジョイスティックアクチュエータに取り付けられた取り外し可能なジョイスティックアセンブリの側面図である。
【
図6】
図6は、ジョイスティックアセンブリの斜視図である。
【
図7】
図7は、ジョイスティックアセンブリの側断面図である。
【
図8】
図8は、ジョイスティックアセンブリの分解図である。
【
図9A】
図9Aは、別のジョイスティックアセンブリの斜視図である。
【
図11A】
図11Aは、ビデオゲームコントローラの本体に対して開放位置にある
図1のビデオゲームコントローラの底部カバーの図であり、カバーに収納された取り外し可能なスティックを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1~3は、コネクタ35(例えば、ビデオゲームコンソールに結合するケーブルに任意に結合可能)を介してビデオゲームユニット(例えば、ビデオゲームコンソール)に取り外し可能に結合可能なビデオゲームコントローラ100(「コントローラ100」)を示す。ビデオゲームコントローラ100は、戦闘ビデオゲーム又はアーケードスタイルのビデオゲームに使用することができる。コントローラ100は、表面12を備えるハウジング10を有する。表面12は、ユーザがコントローラ100を操作中、任意に手首を置くことができる部分12aを有する。コントローラ100は、また、裏面20を有することができ、任意に、1つ以上のハンドル22を有することができる。ハンドル22は、裏面20に(例えば、開口部によって)規定される。ユーザは、ハンドル22によってハウジング10を掴むことができる。また、裏面20は、ハウジング10内の電子機器にアクセスするために、任意に、取り外し可能な底部カバー24を有することができる。任意に、底部カバー24は、1つ以上のヒンジ25(
図11A参照)によってコントローラ100のハウジング10に回動可能に結合されている。ヒンジ25によって、底部カバー24は、ハウジング10に対して開放位置と閉鎖位置との間で移動することができる。ラッチ26(
図11A参照)は、ハウジング10に対してカバー24を開放又は閉鎖するように作動可能である。
【0012】
コントローラ100は、表面12に1つ以上のボタン30を任意に有することができる。ボタン30によって、操作中にビデオゲームの1つ以上の機能を動作させる。コントローラ100は、また、ジョイスティックアセンブリ50を備えるジョイスティックユニット40を有することができる。ユーザは、操作中にビデオゲームの機能を動作させるためにジョイスティックアセンブリ50を回動させることができる。ダストカバー46は、ジョイスティックアセンブリ50の周りでハウジング10の表面12に隣接して配置されている。ダストカバー12は、ジョイスティックアセンブリ50が回動するハウジング10の開口部14を覆い、開口部14を介してハウジング10内へのダスト及び異物の進入を阻止する。
【0013】
図3~5は、ジョイスティックユニット40をより詳細に示す。ジョイスティックユニット40は、ハウジング10内に配置されたアクチュエータ42を有する。アクチュエータ42は、取り付けプレート42aを有する。取り付けプレート42aは、表面12の裏面に対応するようにハウジングに結合することができる(例えば、取り付けプレート42aは、表面12の裏面に固定される)。ジョイスティックユニット40は、また、アクチュエータ42に結合するジョイスティックアセンブリ50を有する。また、ジョイスティックアセンブリ50は、
図6~8に示されている。
【0014】
ジョイスティックアセンブリ50は基軸52を有する。基軸52は、クリップ44(例えば、eクリップ)によって、アクチュエータ42に結合することができる。クリップ44は、基軸52の遠位端部のスロット52Aに延在する。基軸52は、その長さに沿って延在する孔52Bを有することができ、また、基軸52の近位端部付近に円周凹部53を有することもできる。基軸52は、円周凹部53に隣接する円錐面52Cを有することができる。円錐面52Cは肩部52Dまで延在する。
【0015】
ジョイスティックアセンブリ50は、また、フランジ55を備えるカラー54を有する。カラー54は、クイックリリース又はクイックディスコネクトフィッティング(例えば、ボールロッククイックディスコネクト)を規定するために、上部軸56に移動可能に取り付けられている。フランジ55は、任意に、約1mm又は約1.2mmなどの約0.5mm~約3mmの間の距離でカラー54から半径方向外方に延在することができる。カラー54は、カラー54の内面から半径方向内方に延在する肩部54Aと、第1の内径D1を備える近位円筒部54Bと、第2の内径D2を備える中位円筒部54Cと、第3の内径D3を備える遠位円筒部54Cとを有することができる。直径D1及び直径D3は、直径D2よりも大きく、直径D3は、任意に、直径D1よりも大きい。
【0016】
バネ57は、上部軸56の少なくとも一部において、上部軸56とカラー54との間に配置することができる。バネ57によって、上部軸56に対してカラー54をバネ仕掛けすることができる。
図7に最も良く示されているように、バネ57は、上部軸56の凹部56Cに配置されたクリップ(例えば、eクリップ)59とカラー54の肩部54Aとの間に配置されている。カラー54は、上部軸56を基軸52から分離させることができるように、遠位付勢位置から近位位置に移動することができる。上部軸56は、金属ボール58を移動可能に保持する1つ以上の開口部56Aを備える中央孔56Dを有することができる。これにより、金属ボール58は、以下に更に説明するように、一定の量、放射状に移動することができ、上部軸56が基軸52と結合することができ、基軸から分離することができる。上部軸56は、また、ボール60に取り外し可能に螺合する(例えば、ボール60のネジ部60Aに螺合する)ネジ部56Bを有することができる。
【0017】
使用時には、カラー54が付勢位置にあり、上部軸56が基軸52の少なくとも一部に配置されていると、ボール58は、基軸52の円周凹部53内に摺動し、上部軸56を基軸52に相互に連結する。カラー54が近位位置に向かって摺動すると(バネ力に反して作用すると)、中位円筒部54Cは、上部軸56の表面との接触から外れて摺動する。上部軸56が基軸52から引き離されることから、ボール58は、上部軸56の開口部56A内に少なくとも部分的に移動し、基軸52の円周凹部53から外れることができる。従って、ボール60が取り付けられた上部軸56及びカラー54を基軸52から分離させることができ、コントローラ100の移動を容易にすることができる。任意に、カラー54及び上部軸56が基軸52から分離されると、基軸52は、ハウジング10の開口部14から突出しない(例えば、基軸52は、表面12の平面又は表面12の平面の下方にある近位端部に延在する)。それによって、コントローラ100がバックパック、旅行バッグ、又は、スーツケースに容易に収まり、移動中のコントローラ100又はジョイスティックへの損傷を容易に防止することができる。
【0018】
有利には、カラー54及び上部軸56は基軸52から分離されることから、カラー54のフランジ55は、ダストカバー46の表面に係合し、ダストカバー46は、カラー54に保持される。これは、有利には、コントローラ100の収納中又は移動中のような上部軸56及びカラー54が基軸52から分離されている間、ダストカバー46の誤配置又は紛失を抑制する(例えば、防止する)。
【0019】
図9A~9Cは、コントローラ100に使用され、(例えば、コントローラ100の収納中又は移動中に)コントローラ100から分離させることのできる別のジョイスティックアセンブリ50´を示す。ジョイスティックアセンブリ50´は、以下に述べる点を除いて、
図6~8に示すジョイスティックアセンブリ50と同様に構成されている。従って、ジョイスティックアセンブリ50´の様々な構成要素を示すために使用される参照符号は、参照符号に「´」が追加されていることを除いて、
図6~8のジョイスティックアセンブリ50の対応する構成要素を識別するために使用される参照符号と同一である。
【0020】
ジョイスティックアセンブリ50´は、上部軸56´と、上部軸56´に移動可能に取り付けられた(例えば、摺動可能に取り付けられた)カラー又はスリーブ54´とを有する。カラー又はスリーブ54´は、ジョイスティックアセンブリ50について上記した方法と同じ方法で上部軸56´に対して任意にバネ仕掛けされている。カラー又はスリーブ54´は、スリーブ54´の長さに沿って一定の外径Dを有する円筒状であってもよい。
【0021】
上部軸56´は、近位端部56B´を有している。近位端部56B´は、ヘッド60´の内周面60B´と上部軸56´の近位部の外表面56D´との間に環状の隙間Gが規定されるように、ヘッド60´内に延在し、ヘッド60´に結合する。ヘッド60´は、比較的狭い遠位部に向かって先細りになる広い近位部を有する細長い形状(例えば、バット形状)とすることができる。上部軸56´は、また、基軸52の近位部を取り外し可能に受け入れる遠位端部56E´を有する。スリーブ54´は、その遠位端部にフランジ55´を有することができる。フランジ55´は、フランジ55と同じ寸法を有することができ、ジョイスティックアセンブリ50´がコントローラ100´から分離されると、ダストカバー46を保持することができる。スリーブ54´は、上部軸56´の遠位端部を基軸52に取り外し可能に結合するクイックリリース又はクイックディスコネクトフィッティング(例えば、ボールロッククイックディスコネクト)を規定する。クイックリリース又はクイックディスコネクト構造は、ジョイスティックアセンブリ50について上記した構造と同一であってもよい。
【0022】
スリーブ54´が上部軸56´に対して近位方向に移動すると(例えば、上部軸56´を基軸52から分離させるために)、スリーブ54´の近位端部は、環状の隙間Gに更に延在することができる。
図9B~9Cに最も良く示されているように、バネ57´は、上部軸56´の少なくとも一部で、上部軸56´に配置されたカラー51´とカラー又はスリーブ54´の内側肩部54A´との間に配置されている。バネ57´は、内側肩部54A´と、カラー54´に隣接した位置で上部軸56´の凹部56C´に配置されたクリップ(例えば、eクリップ)59´との間に配置されている。上部軸56´がヘッド60´に結合されると、クリップ59´は、ヘッド60´に配置される上部軸56´の一部に任意に配置される。スリーブ54´は、遠位付勢位置(例えば、スリーブ54´の近位端部がヘッド60´の環状の隙間Gにある位置)から近位位置(例えば、スリーブ54´の近位端部がヘッド60´の環状の隙間Gの更に内側にある位置)に移動して、上部軸56´を基軸52から分離させることができる。上部軸56´Bは、ヘッド60´に取り外し可能に螺合される(例えば、ボール60´のネジ部63´に螺合される)ネジ部56B´を有することができる。
【0023】
使用時には、スリーブ54´が付勢位置にあり、上部軸56´が基軸52に配置され、結合されていると、ユーザは、ヘッド50´を動かすことによってジョイスティックアセンブリ50´を操作することができ、その動きを基軸52及びコントローラ100´の電子機器に伝達することができる。例えば、ゲーマーが手のひらでヘッド60´を保持し、ヘッド60´の下側に指を巻き付け、スリーブ54´の両側に指を置く。有利には、スリーブ54´は、ユーザの指との接触のための連続的な(例えば、滑らかな)表面を提供する一定の直径D´を有することができる。これは、操作中のユーザの不快感を抑制する。このような不快感は、ジョイスティックアセンブリ50においてカラー54の近位端部と上部軸56との間の移行のような、ユーザの指が係合する直径が変化する場合に生じる。
【0024】
スリーブ54´が近位位置に向かって摺動すると(バネ力に反して摺動すると)、上部軸56´は(ジョイスティックアセンブリ50について上記した方法と同様の方法で)基軸52から分離され、上部軸56´を基軸52から引き離すことができ、コントローラ100の収納及び/又は移動を容易にする。
【0025】
図10A~10Cは、コントローラ100に使用され、(例えば、コントローラ100の収納中又は移動中に)コントローラ100から分離させることのできる別のジョイスティックアセンブリ50´´を示している。ジョイスティックアセンブリ50´´は、以下に述べる点を除いて、
図9A~9Cに示すジョイスティックアセンブリ50´と同様に構成されている。従って、ジョイスティックアセンブリ50´´の様々な構成要素を示すために使用される参照符号は、参照符号に「´」が追加されていることを除いて、
図9A~9Cのジョイスティックアセンブリ50´の対応する構成要素を識別するために使用される参照符号と同一である。
【0026】
ジョイスティックアセンブリ50´´は、ジョイスティックアセンブリ50´のヘッド60´とは異なる形状のヘッド60´´を有する。ヘッド60´´を球状のボールとすることができる。ヘッド60´と同様に、ヘッド60´´はキャビティを有する。キャビティは、ヘッド60´´の内周面60B´´と上部軸56´´の近位部分の外表面56D´´との間に環状の隙間G´´が規定されるように、上部軸56´´の近位端部を取り外し可能に受け入れ、近位端部に結合する。
【0027】
ジョイスティックアセンブリ50´と同様に、ジョイスティックアセンブリ50´´は、ユーザの指との接触のための連続的な(例えば、滑らかな)表面を提供する一定の直径D´´を有するスリーブ54´を有する。これは、操作中のユーザの不快感を抑制する。このような不快感は、ジョイスティックアセンブリ50においてカラー54の近位端部と上部軸56との間の移行のような、ユーザの指が係合する直径が変化する場合に生じる。
【0028】
図11A~11Bは、コントローラ100の残りの部分に対して開放位置にあるコントローラ100の底部カバー24を示す。底部カバー24の内面24Aは、マウントアセンブリ80を有することができる。ジョイスティックアセンブリ50、50´、50´´をマウントアセンブリ80に結合することができ、(例えば、コントローラ100と共に移動するときに)ジョイスティックアセンブリ50、50´、50´´をマウントアセンブリ80に収納することができる。
【0029】
マウントアセンブリ80は、任意に、その近位端部に開口部84を備える支持ポスト82と、開口部84に隣接する湾曲肩部86と有する。開口部84は、スリーブ54、54´、54´´のフランジ55、55´を受け入れて保持するような大きさを有し、湾曲肩部86は、スリーブ54、54´、54´´に接触して支持するような大きさを有する。湾曲肩部86の少なくとも一部は、スリーブ54、54´、54´´の外表面を規定する外半径に略等しい半径によって規定することができる。
【0030】
マウントアセンブリ80は、支持ポスト82の表面から間隔を置いて配置された壁88を任意に有し、それらの間に隙間89を規定する。隙間89は、ダストカバー46の厚さよりも大きな幅を有する。スリーブ54、54´、54´´が湾曲肩部86に配置され、ダストカバー46を有利に保持すると、隙間89は、ダストカバー46をその中に受け入れる。
【0031】
マウントアセンブリ80は、任意に、一対の弾性クリップ90を有する。一対の弾性クリップ90は、互いに間隔を置いて配置され、それらの間でスリーブ54、54´、54´´をしっかりと受け入れる大きさを有する。各クリップ90は、その近位端部に内側対向面94から突出する突出部92を有する。突出部92の位置におけるクリップ90間の距離W1は、内側対向面94間の距離W2よりも小さい。
【0032】
マウントアセンブリ80は、第1支持台96を任意に有し、第2支持台98を任意に有する。第1支持台96は、湾曲支持面96Aを有することができる。任意に、湾曲支持面96Aは球面である。任意に、球面は、球状ヘッド60´´の外表面を規定する半径に略等しい半径によって規定することができる。第2支持台98は、湾曲支持面98Aを有することができる。任意に、湾曲支持面98Aは、バット形状を有するヘッド60´の少なくとも一部と略同じ曲率を有する。
【0033】
使用時には、マウントアセンブリ80は、交換ジョイスティックアセンブリ又は異なる形状を有するジョイスティックアセンブリなどのジョイスティックアセンブリ50、50´、50´´をしっかりと保持することができる。例えば、ユーザが使用のために球状ヘッドを有するジョイスティックアセンブリ50´´をコントローラ100に結合すると、逆もまた同様に、バット形状を有するジョイスティックアセンブリ50´をマウントアセンブリ80に収納することができる。有利には、マウントアセンブリ80は、ジョイスティックアセンブリ50、50´、50´´を確実に保持し、それによってその損失又は誤配置を抑制する。更に、マウントアセンブリ80は、ジョイスティックアセンブリ50、50´、50´´を有利に固定的に保持し、ハウジング内でのがたつき防止する(例えば、ユーザがコントローラ100を操作している間)。別の利点は、ジョイスティックアセンブリ50、50´、50´´が球状ヘッド60、60´´又は細長いバット形状ヘッド60´を有することに関係なく、第1及び第2支持台96、98を介して、ジョイスティックアセンブリ50、50´、50´´をしっかりと保持することである。
【0034】
本発明の特定の実施形態を説明してきたが、これらの実施形態は例としてのみ提示されており、本開示の範囲を限定することを意図していない。実際に、本明細書に記載される新規な方法及びシステムは、様々な他の形態で具現化されてもよい。更に、本明細書で説明されるシステム及び方法における様々な省略、置換、及び、変更は、本開示の精神から逸脱することなく行われ得る。添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物は、本開示の範囲及び精神に含まれるように、このような形態又は変更を包含することが意図される。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することによってのみ規定される。
【0035】
特定の態様、実施形態、又は、実施例に関連して説明される特徴、材料、特性、又は、グループは、本明細書のこの箇所又は他の箇所で説明される任意の他の態様、実施形態、又は、実施例と互換性がない限り、それらに適用可能であると理解されるべきである。本明細書に開示された特徴のすべて(添付の請求項、要約、及び、図面を含む)、及び/又は、開示された方法又はプロセスのすべてのステップは、そのような特徴及び/又はステップの少なくともいくつかが相互に排他的である組み合わせを除き、任意の組み合わせで結合することができる。保護は、前述の実施形態の詳細に限定されない。保護は、本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約書、及び、図面を含む)に開示された特徴の任意の新規な1つ、又は、任意の新規な組み合わせ、又は、そのように開示された任意の方法又はプロセスのステップの任意の新規な1つ、又は、任意の新規な組み合わせに及ぶ。
【0036】
更に、別の実施の文脈で本開示に記載される特定の特徴は、単一の実施において組み合わせて実施することもできる。反対に、単一の実施の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施で別々に、又は、任意の適切なサブコンビネーションで実施することもできる。更に、特徴は特定の組み合わせで作用するものとして上記されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから削除されてもよく、組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションのバリエーションとして特許請求されてもよい。
【0037】
更に、動作は図面に示される、又は、特定の順序で本明細書に記載されてもよいが、そのような動作は、所望の結果を達成するために、示された特定の順序又は順次的な順序で、又は、すべての動作が実行される必要はない。説明されていない又は説明された他の動作を例示的な方法及びプロセスに組み込むことができる。例えば、1つ又は複数の追加の動作を説明した動作のいずれかの前、後、同時、又は、その間に実行することができる。更に、動作は、他の実施形態では再配置又は再順序付けされてもよい。当業者であれば、いくつかの実施形態において、図示及び/又は開示されたプロセスにおいて行われる実際のステップは、図面に示されたものとは異なり得ることを理解されたい。実施形態に応じて、上記のステップのうちのいくつかを除くことができ、他のステップを追加することができる。更に、上記したように開示された特定の実施形態の特徴及び属性は追加の実施形態を形成するために異なる方法で組み合わされてもよく、それらのすべては本開示の範囲内にある。また、上記の実施形態における種々のシステム部品の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、説明される部品及びシステムは一般に、単一の製品に一体化される、又は、複数の製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0038】
本開示の目的のために、特定の態様、利点、及び、新規な特徴について本明細書に説明する。必ずしもすべてのそのような利点が、任意の特定の実施形態に従って達成され得るわけではない。従って、例えば、当業者は、本開示が本明細書で教示又は示唆され得るような他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示されるような1つの利点又は利点のグループを達成する方法で実施又は実行され得ることを認識されたい。
【0039】
「可能」又は「できる」などの条件用語は、特に断りのない限り、又は、使用されるような文脈内で別様に理解されない限り、一般に、特定の実施形態が含まれることを伝えるように意図されているが、他の実施形態は、特定の特徴、要素、及び/又は、ステップを含まない。従って、そのような条件用語は、一般に、特徴、要素、及び/又は、ステップが、1つ以上の実施形態に何らかの形で必要とされること、又は、1つ以上の実施形態が、ユーザ入力の有無又は動機にかかわらず、これらの特徴、要素、及び/又は、ステップが、任意の特定の実施形態に含まれているが、実施形態で実行されるべきかどうかを決定するための論理を必然的に含むことを暗示することを意図する。
【0040】
特に断りのない限り、用語「X、Y、及び、Zのうちの少なくとも1つ」などの結合用語は、項目、用語などがX、Y、又は、Zのいずれかであり得ることを伝えるために一般的に使用される文脈とは別に理解されるので、このような結合用語は、特定の実施形態が、Xのうちの少なくトの1つ、Yのうちの少なくとも1つ、及び、Zのうちの少なくとも1つの存在を必要とすることを一般的に暗示することを意図していない。
【0041】
「略」、「約」、「一般的に」、及び、「実質的に」などの本明細書で使用される程度用語は、依然として所望の機能を実行する、又は、所望の結果を達成する、記載された値、量、又は、特性に近い値、量、又は、特性を表す。例えば、「略」、「約」、「一般的に」、及び、「実質的に」という用語は、記載された量の10%未満、5%未満、1%未満、0.1%未満、及び、0.01%未満の範囲内にある量を指すことができる。別の例として、特定の実施形態では、「略平行」及び「実質的に平行」という用語は、15度、10度、5度、3度、1度、又は、0.1度以下だけ正確に平行から逸脱する値、量、又は、特性を指す。
【0042】
本開示の範囲は、この箇所又は本明細書の他の箇所における好ましい実施形態の特定の開示によって限定されるように意図されておらず、この箇所又は本明細書の他の箇所に提示されるように、又は、将来提示されるように、特許請求の範囲によって定義されてもよい。特許請求の範囲の用語は、特許請求の範囲に採用された用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書に記載された例に限定されるものではなく、出願の手続き中にも広く解釈されるべきであり、これらの例は、非排他的なものとして解釈されるべきである。
【0043】
もちろん、前述の説明は、本発明の特定の特徴、態様、及び、利点のものであり、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正を行うことができる。更に、本明細書に記載された装置は、上記の目的、利点、特徴、及び、態様の全てを特徴とする必要はない。従って、例えば、当業者は、本発明が、本明細書で教示又は示唆され得るような他の目的又は利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示されるような1つの利点又は利点の部ループを達成又は最適化する方法で実施又は実行され得ることを認識されたい。加えて、本発明の多くの変形が詳細に示され、説明されてきたが、本発明の範囲内にある他の変更及び方法は、本開示に基づいて当業者に容易に明らかになるであろう。実施形態のこれらの特定の特徴及び態様の様々な組み合わせ又はサブコンビネーションを行うことができ、それらも本発明の範囲内であることを理解されたい。従って、開示された実施形態の様々な特徴及び態様は、議論されたコントローラの様々なモードを形成するために、互いに組み合わされる、又は、置き換えられることが可能であることを理解されたい。