(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-27
(45)【発行日】2022-02-21
(54)【発明の名称】無人両替方法及び無人両替システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/38 20120101AFI20220214BHJP
【FI】
G06Q20/38 300
(21)【出願番号】P 2020537708
(86)(22)【出願日】2020-05-27
(86)【国際出願番号】 KR2020006852
(87)【国際公開番号】W WO2021015408
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2020-07-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0088693
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520243765
【氏名又は名称】コイントラヴィット コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Cointravit Corp.
【住所又は居所原語表記】1212ho, 49, Manan-ro, Manan-gu, Anyang-si, Gyeonggi-do 14034, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョン ソン
【審査官】阿部 陽
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-513902(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0127348(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0057707(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0119386(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0085531(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0111369(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0030294(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人両替機によって、両替の種類及び通貨の種類が選択される段階と、
前記無人両替機によって、使用者の認証が行われる段階と、
前記無人両替機によって、前記無人両替機に投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算される段階と、
前記無人両替機によって、前記両替額の受領方法として口座振込みが選択される段階と、
前記無人両替機は口座振込みの受領方法が選択されたことを両替管理サーバーに送信する段階と、
口座振込みの受領方法が選択されたことを受信した前記両替管理サーバーは認可コードをバンキング仲介サーバーに要請する段階と、
認可コードの要請を受けた前記バンキング仲介サーバーは前記両替管理サーバーに前記認可コードを送信する段階と、
前記認可コードを受信した前記両替管理サーバーはログイン用アクセストークンの生成を前記バンキング仲介サーバーに要請する段階と、
前記バンキング仲介サーバーはログイン用アクセストークンを生成し、生成されたログイン用アクセストークンを前記両替管理サーバーに送信する段階と、
前記両替管理サーバーは使用者のログインAPIを呼び出して使用者のログイン情報を入力する段階と、
前記バンキング仲介サーバーは使用者のログイン状態を照会し、使用者の情報が確認されれば、使用者の口座の情報を前記両替管理サーバーに送信する段階と、
使用者の口座の情報を受信した前記両替管理サーバーは前記使用者の口座への両替額の入金の要請を前記バンキング仲介サーバーに送信する段階と、
前記両替管理サーバーから前記使用者の口座への両替額の入金の要請を受信した前記バンキング仲介サーバーは両替管理口座からの両替額の出金及び使用者の口座への両替額の入金を
第1金融サーバー及び第2金融サーバーに順次に要請する段階と、
前記第1金融サーバーによる前記両替管理口座からの両替額の出金及び
前記第2金融サーバーによる前記使用者の口座への両替額の入金が行われる段階と、
を含むことを特徴とする無人両替方法。
【請求項2】
前記の両替の種類及び通貨の種類が選択される段階は、
前記無人両替機によって、硬貨両替及び紙幤両替の少なくともいずれか一つの両替の種類が選択され、
前記無人両替機によって、両替しようとする通貨の種類が選択されることを特徴とする請求項1に記載の無人両替方法。
【請求項3】
前記使用者の認証は、身分証認証、生体認証、バーコード認証、携帯電話番号認証、及びセンサー認証の少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の無人両替方法。
【請求項4】
両替管理口座からの両替額の出金及び使用者の口座への両替額の入金を順次に要請する段階は、
前記バンキング仲介サーバーは両替管理口座を保有した第1金融サーバーに前記両替管理口座からの両替額の出金を要請する段階と、
前記バンキング仲介サーバーは使用者の口座を保有した第2金融サーバーに前記使用者の口座への両替額の入金を要請する段階と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の無人両替方法。
【請求項5】
前記第1金融サーバーによる両替管理口座からの両替額の出金及び前記第2金融サーバーによる使用者の口座への両替額の入金が行われる段階は、
前記第1金融サーバーが前記両替管理口座から両替額の出金を行い、行った結果を前記バンキング仲介サーバーに送信する段階と、
前記第2金融サーバーが前記使用者の口座に両替額の入金を行い、行った結果を前記バンキング仲介サーバーに送信する段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載の無人両替方法。
【請求項6】
両替の種類及び通貨の種類の選択が入力され、使用者の認証が行われ、投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算され、両替額の受領の方法として口座振込みが選択される無人両替機と、
前記無人両替機から口座振込みの両替額の受領の選択が入力されたことを受信すれば、口座振込みの両替額の受領を実行させるために認証の要請を送信し、使用者口座への両替額の入金を要請する両替管理サーバーと、
前記両替管理サーバーから認証の要請を受信すれば、使用者のログイン状態を照会し、使用者の口座の情報を前記両替管理サーバーに送信し、出金及び入金を順次に要請するバンキング仲介サーバーと、
両替管理口座を保有し、前記バンキング仲介サーバーから出金の要請が受信されれば前記両替管理口座から両替額の出金を行う第1金融サーバーと、
使用者口座を保有し、前記バンキング仲介サーバーから入金の要請が受信されれば前記使用者口座への両替額の入金を行う第2金融サーバーとを含み、
前記両替管理サーバーは、認可コードを前記バンキング仲介サーバーに要請し、認可コードの要請を受けた前記バンキング仲介サーバーは前記両替管理サーバーに前記認可コードを送信し、
前記認可コードを受信した前記両替管理サーバーはログイン用アクセストークンの生成を前記バンキング仲介サーバーに要請し、前記バンキング仲介サーバーはログイン用アクセストークンを生成し、生成されたログイン用アクセストークンを前記両替管理サーバーに送信することを特徴とする無人両替システム。
【請求項7】
前記両替管理サーバーは使用者のログインAPIを呼び出して使用者のログイン情報を入力し、前記バンキング仲介サーバーは使用者のログイン状態を照会し、使用者の情報が確認されれば、使用者の口座の情報を前記両替管理サーバーに送信し、使用者の口座の情報を受信した前記両替管理サーバーは前記使用者の口座への両替額の入金の要請を前記バンキング仲介サーバーに送信することを特徴とする請求項6に記載の無人両替システム。
【請求項8】
前記両替管理サーバーから前記使用者の口座への両替額の入金の要請を受信した前記バンキング仲介サーバーは両替管理口座からの両替額の出金及び使用者の口座への両替額の入金を
前記第1金融サーバー及び前記第2金融サーバーに順次に要請することを特徴とする請求項7に記載の無人両替システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無人両替方法及び無人両替システムに関し、さらに詳しくは、無人両替機を利用して口座振込み、カード積立、現金受領などの多様な受領方法で両替を行うことで、既存の銀行システムや民間の両替所を利用した両替の不便を解消するだけでなく、別途の新しい口座を開設せずとも、両替額を自分の口座で受領することができる、無人両替方法及び無人両替システムに関する。
【背景技術】
【0002】
国内から海外へ旅行する自国の旅行客と、海外から国内へ旅行する外国の旅行客の規模は、増加し続けている。このような増加の傾向に合わせて、自国旅行客と外国旅行客の両替の必要性も、共に増加している。
【0003】
現在の両替方法の場合、自国の旅行客は主に銀行システムを利用して両替を行い、外国旅行客は民間の両替所を通じて両替を行っている。
【0004】
しかし、このような銀行システムと民間両替所の場合、運営時間が決まっており、急に両替が必要な場合は両替ができないという問題がある。
【0005】
また、自国旅行客の場合、海外旅行を終えて帰国した場合、残った外国貨幤を自国貨幤に両替する際、現金のみで両替額を受領しなければならないという限界がある。
【0006】
また、外国旅行客の場合、旅行を終えて自国に帰る場合、残った外国貨幤を自国貨幤に両替する際、現金のみで両替額を受領しなければならないという限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、いつでもどこでも、両替が必要な場合、既存の銀行システムや民間両替所を利用せずとも両替を容易に行うことができる、無人両替機を利用した無人両替方法及び無人両替システムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、新しい口座を設けずとも、自分の口座に両替額を振込むことができる、無人両替機を利用した無人両替方法及び無人両替システムを提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、現金受領、口座振込み、カード積立などの多様な方法で両替額を受領することができる、無人両替機を利用した無人両替方法及び無人両替システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための、本発明による無人両替機を利用した無人両替方法は、両替の種類及び通貨の種類が選択される段階と、使用者の認証が行われる段階と、前記無人両替機に投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算される段階と、前記両替額の受領方法が選択される段階と、選択された受領方法にしたがって両替額の受領が実行される段階とを含み、前記受領方法は、口座振込み、カード積立及び現金受領の少なくともいずれか一つでありうる。
【0011】
前記の両替の種類及び通貨の種類が選択される段階は、前記無人両替機に硬貨の両替及び紙幤の両替の少なくともいずれか一つの両替の種類が選択され、前記無人両替機に両替しようとする通貨の種類が選択されうる。
【0012】
前記の使用者の認証は、身分証認証、生体認証、バーコード認証、携帯電話番号認証、及びセンサー認証の少なくともいずれか一つでありうる。
【0013】
前記口座振込みの受領方法が選択された場合、前記無人両替機は口座振込みの受領方法が選択されたことを両替管理サーバーに送信する段階と、口座振込みの受領方法が選択されたことを受信した前記両替管理サーバーは認可コードをバンキング仲介サーバーに要請する段階と、認可コードの要請を受けた前記バンキング仲介サーバーは前記両替管理サーバーに前記認可コードを送信する段階と、前記認可コードを受信した前記両替管理サーバーはログイン用アクセストークンの生成を前記バンキング仲介サーバーに要請する段階と、前記バンキング仲介サーバーはログイン用アクセストークンを生成し、生成されたログイン用アクセストークンを前記両替管理サーバーに送信する段階と、前記両替管理サーバーは使用者のログインAPIを呼び出して使用者のログイン情報を入力する段階と、前記バンキング仲介サーバーは使用者のログイン状態を照会し、使用者の情報が確認されれば、使用者の口座の情報を前記両替管理サーバーに送信する段階と、使用者の口座の情報を受信した前記両替管理サーバーは前記使用者の口座への両替額の入金要請を前記バンキング仲介サーバーに送信する段階と、前記両替管理サーバーから前記使用者の口座への両替額の入金の要請を受信した前記バンキング仲介サーバーは両替管理口座からの両替額の出金及び使用者の口座への両替額の入金を順次に要請する段階と、前記両替管理口座からの両替額の出金及び前記使用者の口座への両替額の入金が行われる段階とを含むことができる。
【0014】
両替管理口座からの両替額の出金及び使用者の口座への両替額の入金を順次に要請する段階は、前記バンキング仲介サーバーは両替管理口座を保有した第1金融サーバーに前記両替管理口座からの両替額の出金を要請する段階と、前記バンキング仲介サーバーは使用者の口座を保有した第2金融サーバーに前記使用者の口座への両替額の入金を要請する段階とを含むことができる。
【0015】
両替管理口座からの両替額の出金及び使用者の口座への両替額の入金が行われる段階は、前記第1金融サーバーが前記両替管理口座から両替額の出金を行い、行った結果を前記バンキング仲介サーバーに送信する段階と、前記第2金融サーバーが前記使用者の口座に両替額の入金を行い、行った結果を前記バンキング仲介サーバーに送信する段階とを含むことができる。
【0016】
前記カード積立の受領方法が選択された場合、積立カードを所有しているか否かが判断される段階と、判断の結果、積立カードを所有している場合、前記無人両替機に積立カードが投入される段階と、投入された積立カードに両替額が積立てられる段階とを含むことができる。
【0017】
前記カード積立の受領方法が選択された場合、積立カードを所有しているか否かが判断される段階と、判断の結果、積立カードを所有していない場合、新規の積立カードの発給を希望するか否かが判断される段階と、判断の結果、新規の積立カードの発給を希望する場合、新規の積立カードの発給の要請を前記両替管理サーバーに送信する段階と、前記両替管理サーバーは新規の積立カードの発給をカード発給仲介サーバーに要請する段階と、新規の積立カードの発給の要請を受けた前記カード発給仲介サーバーは新規の積立カードの番号を前記両替管理サーバーに送信する段階と、前記両替管理サーバーは新規の積立カードの番号を前記無人両替機に送信する段階と、新規の積立カードの番号を受信した前記無人両替機は両替額が積立てられた新規の積立カードを発給する段階とを含むことができる。
【0018】
前記現金受領が選択された場合、前記無人両替機から前記両替額が支給されうる。
【0019】
上記他の目的を達成するための本発明による無人両替システムは、両替の種類及び通貨の種類の選択が入力され、使用者の認証が行われ、投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算され、口座振込み、現金受領及びカード積立の少なくともいずれか一つの両替額の受領の方法が選択される無人両替機と、前記無人両替機から口座振込みの両替額の受領の選択が入力されたことを受信すれば、口座振込みの両替額の受領を実行させるために認証の要請を送信し、使用者の口座への両替額の入金を要請する両替管理サーバーと、前記両替管理サーバーから認証の要請を受信すれば、使用者のログインの状態を照会し、使用者の口座の情報を前記両替管理サーバーに送信し、出金及び入金を順次に要請するバンキング仲介サーバーと、両替管理口座を保有し、前記バンキング仲介サーバーから出金の要請が受信されれば前記両替管理口座から両替額の出金を行う第1金融サーバーと、使用者の口座を保有し、前記バンキング仲介サーバーから入金の要請が受信されれば前記使用者の口座への両替額の入金を行う第2金融サーバーとを含むことができる。
【0020】
上記さらに他の目的を達成するための本発明による無人両替システムは、両替の種類及び通貨の種類の選択が入力され、使用者の認証が行われ、投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算され、口座振込み、現金受領及びカード積立の少なくともいずれか一つの両替額の受領の方法の選択が入力される無人両替機と、前記無人両替機からカード積立の両替額の受領が選択されたことを受信すれば、新規の積立カードの発給を要請し、新規の積立カードの番号を前記無人両替機に送信する両替管理サーバーと、前記両替管理サーバーから新規の積立カードの発給の要請を受信すれば、新規の積立カードの番号を生成し、生成された新規の積立カードの番号を前記両替管理サーバーに送信するカード発給仲介サーバーとを含むことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、いつでもどこでも、両替が必要な場合、既存の銀行システムや民間両替所を利用せずとも、無人両替機を利用して両替を容易に行うことができるという利点がある。
【0022】
また、新しい口座を開設せずとも自分の既存の口座に両替額を振込むことができるという効果を図る。
【0023】
さらに、現金受領、口座振込み、カード積立など多様な方法で両替額を受領することができ、使用者の状況に合わせた両替が可能な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施例による無人両替システムを概略的に示したものである。
【
図2】本発明の他の実施例による無人両替システムを概略的に示したものである。
【
図3】本発明の一実施例による無人両替機を利用した無人両替方法のフローチャートを概略的に示したものである。
【
図4】口座振込みが選択された場合の両替額受領の実行を概略的に示したフローチャートである。
【
図5】
図4における、両替額の出金及び両替額の入金の要請と、両替額の出金及び両替額の入金の実行を概略的に示したフローチャートである。
【
図6】カード積立が選択された場合の両替額受領の実行を概略的に示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書で使用される技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとする意図ではないことを留意すべきである。また、本明細書で使用される技術的用語は、本明細書で特に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解される意味に解釈されるべきであり、過度に包括的な意味に解釈されるか、過度に縮小した意味に解釈されてはならない。また、本明細書で使用される技術的な用語が、本発明の思想を正確に表現できない誤った技術的用語である場合は、当業者が正しく理解できる技術的用語に代替されて理解されるべきである。
【0026】
なお、本発明で使用される一般的な用語は、辞書に定義されているものにより、または前後の文脈上により解釈されるべきであり、過度に縮小した意味で解釈されてはならない。
【0027】
さらに、本明細書で使用される単数の表現は、文脈上明らかに異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「構成される」または「含む」などの用語は、明細書上に記載された様々な構成要素、または様々な段階を必ずしも全て含むものと解釈されてはならず、その中で、一部の構成要素または一部の段階は含まれなくてもよく、または追加の構成要素または段階をさらに含むことができると解釈されるべきである。
【0028】
以下では、実施例を通じて本発明をさらに具体的に検討するが、下記の例に本発明の範疇が限定されるものではない。
【0029】
図1は、本発明の一実施例による無人両替システムを概略的に示したものである。
【0030】
図1を参照すると、本発明の一実施例による無人両替システム100は、無人両替機10、両替管理サーバー20、バンキング仲介サーバー30、第1金融サーバー40、及び第2金融サーバー50を含むことができる。
【0031】
前記無人両替機10は、両替の種類及び通貨の種類の選択が入力され、使用者の認証が行われ、投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算され、口座振込み、現金受領及びカード積立の少なくともいずれか一つの両替額の受領方法の選択が入力されうる。これをさらに詳しく説明すると、以下の通りである。
【0032】
前記無人両替機10は、両替の種類及び通貨の種類の選択が入力され、両替額の受領方法の選択が入力できるように入力部を具備することができる。前記入力部は、タッチキー(touch key)、プッシュキー(mechanical key)、タッチスクリーンなどでありうるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0033】
前記無人両替機10は、外部から為替レートの情報を受信して受け取り、前記入力部を通じて入力を受けた情報などを外部の装置に送信するための通信部を具備することができる。前記通信部は、外部の装置との無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含むことができる。
【0034】
前記無人両替機10は、外部から受信して受け取った為替レートを適用して両替額を計算する処理部を具備することができる。
【0035】
前記無人両替機10は、各国の通貨の硬貨と紙幤を収納する収納部を具備することができ、前記収納部は、各国の通貨別に分類されて構成されうるのであり、各通貨は、硬貨ごと及び紙幤ごとに分類されて構成されうる。
【0036】
前記無人両替機10は、使用者に処理結果や情報を提供するための出力部を具備することができる。
【0037】
前記両替管理サーバー20は、前記無人両替機10から、口座振込みの両替額の受領の選択が入力されたことを受信すれば、口座振込みの両替額の受領を実行させるために使用者の認証の要請をバンキング仲介サーバー30に伝送し、使用者の口座への両替額の入金をバンキング仲介サーバー30に要請することができる。
【0038】
前記バンキング仲介サーバー30は、前記両替管理サーバー20から使用者の認証の要請を受信すれば、使用者のログインの状態を照会し、使用者の口座の情報を前記両替管理サーバー20に送信し、出金及び入金を順次に第1金融サーバー40及び第2金融サーバー50に要請することができる。
【0039】
前記第1金融サーバー40は両替管理口座を保有し、前記バンキング仲介サーバー20から出金要請が受信されれば、前記両替管理口座から両替額の出金を行うことができる。
【0040】
前記第2金融サーバー50は使用者の口座を保有し、前記バンキング仲介サーバー20から入金の要請が受信されれば、前記使用者の口座への両替額の入金を行うことができる。
【0041】
図2は、本発明の他の実施例による無人両替システムを概略的に示したものである。
【0042】
図2を参照すると、本発明の他の実施例による無人両替システム200は、無人両替機10、両替管理サーバー20、及びカード発給仲介サーバー60を含むことができる。
【0043】
前記無人両替機10の構成は、
図1を参照して説明した構成と同一であるため、その説明を省略する。
【0044】
前記両替管理サーバー20は、前記無人両替機10からカード積立の両替額受領の選択が入力されたことを受信すれば、カード発給仲介サーバー60に新規の積立カードの発給を要請し、カード発給仲介サーバー60から受信した新規の積立カードの番号を前記無人両替機10に送信することができる。
【0045】
前記カード発給仲介サーバー60は前記両替管理サーバー20から新規の積立カードの発給の要請を受信すれば、新規の積立カードの番号を生成し、生成された新規の積立カードの番号を前記両替管理サーバー20に送信することができる。
【0046】
図3は、本発明の一実施例による無人両替機を利用した無人両替方法のフローチャートを概略的に示したものである。
【0047】
図3を参照すると、本発明の一実施例による無人両替機を利用した無人両替方法は、両替の種類及び通貨の種類の選択が入力される段階(S100)、使用者の認証が行われる段階(S200)、前記無人両替機に投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算される段階(S300)、前記両替額の受領方法の選択が入力される段階(S400)、及び選択された受領方法によって両替額の受領が実行される段階(S500)を含むことができる。
【0048】
両替の種類及び通貨の種類の選択が入力される段階(S100)は、使用者が無人両替機の入力部を通じて硬貨の両替及び紙幤の両替の少なくともいずれか一つの両替の種類を選択することができ、両替しようとする各国の通貨の種類が選択されうる。両替の種類と通貨の種類の選択は、両替の種類が先に選択された後、各国の通貨の種類が選択されてもよく、それとも、各国の通貨の種類が先に選択されて、両替の種類が選択されてもよい。
【0049】
本発明によると、無人両替機を通じて硬貨と紙幤の両方とも両替されうることから、旅行客が望む両替の種類に合わせて両替を行うことができるという利点があり、通貨の種類においても、無人両替機を通じて、アメリカ、日本、ヨーロッパ、中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、タイ、イギリス、インドネシア、ロシア、ベトナム、韓国などの多様な国家の通貨が両替されうることから、多様な国家の旅行客が、有用に、本発明による無人両替機を利用した無人両替方法を利用することができる。
【0050】
この後、使用者は、パスポートなどの身分証認証、虹彩や指紋などの生体認証、バーコード認証、携帯電話番号認証、センサー認証などの多様な認証方法を通じて、使用者の認証が行われるようにする(S200)。本実施例では、両替の種類と通貨の種類の選択の入力が完了した後、使用者の認証が行われる形態であるが、本発明が必ずしもこれに限定されるものではなく、代替案としての他の実施例では、使用者の認証の遂行が完了した後、両替の種類と通貨の種類の選択が入力されうる。
【0051】
前記両替額が計算される段階(S300)は、無人両替機に投入された貨幤に為替レートが適用されて両替額が計算される段階である。
【0052】
例えば、外国旅行者が国内旅行を終えた後、残っているウォンをドルに両替しようとする場合、投入されたウォンに為替レートが適用されてドルの両替額が計算されうる。
【0053】
この際、前記為替レートは両替の種類によって異なりうる。即ち、同じ通貨でも紙幤に適用される為替レートと硬貨に適用される為替レートは異なりうる。
【0054】
前記為替レートは、定期的にまたは非定期的にアップデートされることで変動しうるのであり、無人両替機が両替管理サーバーから為替レートを受信することでアップデートされるか、第3の為替レート情報提供機関から為替レートを受信することでアップデートされうる。
【0055】
前記両替額の受領方法の選択が入力される段階(S400)は、使用者が、無人両替機の入力部を通じて、口座振込み、カード積立及び現金受領の少なくともいずれか一つを選択する段階である。
【0056】
前記入力部を通じて受領方法の選択が入力されれば、選択された受領方法にしたがって両替額の受領が実行される(S500)。口座振込みが選択された場合の両替額受領の実行(S510)、カード積立が選択された場合の両替額の受領の実行(S520)、現金受領が選択された場合の両替額の受領の実行については、以下でさらに詳しく説明する。
【0057】
図4は、口座振込みが選択された場合の両替額の受領の実行を概略的に示したフローチャートである。
【0058】
図4を参照すると、使用者が口座振込みの受領方法を選択した場合、無人両替機は口座振込みの受領方法が選択されたことを両替管理サーバーに送信する(S511)。
【0059】
口座振込みの受領方法が選択されたことを受信した前記両替管理サーバーは、事前に登録して発給を受けた両替管理サーバー認証キーを前記バンキング仲介サーバーに送信することで、認可コードをバンキング仲介サーバーに要請する(S512)。
【0060】
前記両替管理サーバーからの認可コード要請を受信した前記バンキング仲介サーバーは、サービスアクセスの権限を照会した後、権限がある場合に、前記両替管理サーバーに認可コードを送信する(S513)。この際、コールバックURL(Callback URL)で認可コードを伝達することができる。
【0061】
前記認可コードを受信した前記両替管理サーバーは、ログイン用アクセストークンの生成を前記バンキング仲介サーバーに要請する(S514)。
【0062】
前記バンキング仲介サーバーは、ログイン用アクセストークンを生成し、生成されたログイン用アクセストークンを前記両替管理サーバーに送信する(S515)。
【0063】
前記両替管理サーバーは、使用者のログインAPIを呼び出して使用者のログイン情報を入力する(S516)。代替案としての他の実施例では、非対面接触式認証でログインすることができる。
【0064】
前記バンキング仲介サーバーは、使用者のログイン状態を照会し、照会の結果、使用者の情報が確認されれば、使用者の口座の情報を前記両替管理サーバーに送信する(S517)。
【0065】
使用者の口座情報を受信した前記両替管理サーバーは、前記使用者の口座への両替額の入金の要請を前記バンキング仲介サーバーに送信する(S518)。
【0066】
前記両替管理サーバーから前記使用者の口座への両替額の入金の要請を受信した前記バンキング仲介サーバーは、両替管理口座からの両替額の出金、及び使用者の口座への両替額の入金を、第1金融サーバー及び第2金融サーバーに順次に要請する(S519-1)。
【0067】
前記第1金融サーバー及び前記第2金融サーバーによって、前記両替管理口座からの両替額の出金及び前記使用者の口座への両替額の入金がそれぞれ行われる(S519-2)。
【0068】
図5は、
図4における両替額の出金及び両替額の入金の要請と、両替額の出金及び両替額の入金の遂行を概略的に示したフローチャートである。
【0069】
図5を参照すると、前記バンキング仲介サーバーは、両替管理口座を保有した第1金融サーバーに前記両替管理口座からの両替額の出金を要請する(S519-1a)。
【0070】
前記バンキング仲介サーバーは、使用者の口座を保有した第2金融サーバーに前記使用者口座への両替額の入金を要請する(S519-1b)。
【0071】
両替額の出金の要請を受けた前記第1金融サーバーは、前記両替管理口座から両替額の出金を行う(S519-2a)。行った結果はバンキング仲介サーバーに送信されうる。バンキング仲介サーバーは、受信した遂行結果を両替管理サーバーに送信することができる。
【0072】
両替額の入金の要請を受けた前記第2金融サーバーは、前記使用者の口座に両替額の入金を行う(S519-2b)。遂行結果はバンキング仲介サーバーに送信されうる。バンキング仲介サーバーは、受信した遂行結果を両替管理サーバーに送信することができる。両替管理サーバーは、受信した遂行結果を無人両替機に送信することができる。無人両替機に送信された両替額の入金結果は、無人両替機の出力部を通じて使用者に提供されうる。
【0073】
口座振込みを通じた両替額の受領は、外国旅行客が、国内旅行後に自国に帰る際に両替額を直接現金で受領するよりも、利便性を向上させることができる。
【0074】
図6は、カード積立が選択された場合の両替額の受領の実行を概略的に示したフローチャートである。
【0075】
図6を参照すると、使用者がカード積立の受領方法を選択した場合、無人両替機は積立カードを所有しているか否かに対するメッセージを出力する(S521)。
【0076】
使用者が積立カードを所有している場合、積立カードを所有しているという回答を無人両替機に入力し、積立カードを無人両替機に投入する(S522)。
【0077】
無人両替機は投入された積立カードに両替額を積立てる(S523)。この際、無人両替機は、両替額の積立情報を該当積立カードのサーバーに送信することができる。
【0078】
使用者が積立カードを所有していない場合、新規の積立カードの発給を希望するか否かに対するメッセージを出力する(S524)。
【0079】
使用者が新規の積立カードの発給を希望するという回答を無人両替機に入力すれば、無人両替機は新規の積立カードの発給の要請を両替管理サーバーに送信する(S525)。
【0080】
新規の積立カードの発給の要請を受信した前記両替管理サーバーは、新規の積立カードの発給をカード発給仲介サーバーに要請することができる(S526)。
【0081】
新規の積立カードの発給の要請を受けた前記カード発給仲介サーバーは、新規の積立カード情報を生成し、新規の積立カードの番号を前記両替管理サーバーに送信することができる(S527)。
【0082】
前記両替管理サーバーは、新規の積立カードの番号を前記無人両替機に送信することができる(S528)。
【0083】
新規の積立カードの番号を受信した前記無人両替機は、両替額が積立てられた新規の積立カードを発給することができる(S529)。これをさらに詳しく説明すると、新規の積立カードの番号を受信した無人両替機は、積立てられる両替額の情報を両替管理サーバーに送信し、両替管理サーバーは、カード発給仲介サーバーに、積立てられる両替額が新規のカードに積立てられるように要請する。無人両替機は、両替額が積立てられた新規の積立カードを発給する。無人両替機には、新規のカードの発給のためのカード発給部が具備されている。
【0084】
カード積立を通じた両替額の受領の場合、自分が保有しているカードへの積立だけでなく、無人両替機を通じた新規のカードの発給を通じてカードへの積立が行われうるため、有用である。
【0085】
また、カード積立の両替額の受領は、支払い計算の煩雑さがある現金よりは、支払いが便利なカードに両替額を積立た後、必要時に使用することができ、旅行者の便利性を向上させることができる。また、旅行を終えた後も、現金より運搬が容易なカードに両替額を積立てることで、帰国の際の利便性を図ることができる。
【0086】
最後に、使用者が現金受領を選択した場合、無人両替機は、計算された両替額を、無人両替機の投出口を通じて使用者に支給することができる。
【0087】
以上では、本発明の特定の好ましい実施例について説明したが、本発明は、上述した特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに、当該本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば誰もが、多様な変形実施が可能なことは勿論であり、そのような変形は、請求の範囲の記載の範囲内にある。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、無人両替方法及び無人両替システムを活用した旅行産業分野に適用可能である。