(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】昆布苗クランプ機及び昆布苗の栽培方法
(51)【国際特許分類】
A01G 33/00 20060101AFI20220131BHJP
【FI】
A01G33/00
(21)【出願番号】P 2020202609
(22)【出願日】2020-12-07
【審査請求日】2020-12-07
(31)【優先権主張番号】202010521346.1
(32)【優先日】2020-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520481242
【氏名又は名称】山東金瓢食品機械股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】505164287
【氏名又は名称】中国科学院海洋研究所
【氏名又は名称原語表記】INSTITUTE OF OCEANOLOGY,CHINESE ACADEMY OF SCIENCES
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】李 忠遠
(72)【発明者】
【氏名】劉 峰
(72)【発明者】
【氏名】李 府謙
(72)【発明者】
【氏名】潘 肖林
(72)【発明者】
【氏名】楊 文文
【審査官】大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106035051(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0068714(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2016-0003374(KR,U)
【文献】韓国公開実用新案第20-2014-0001644(KR,U)
【文献】中国特許出願公開第110521580(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体フレーム(1)を有する昆布苗クランプ機であって、
原料仕掛け回転盤機構(2)と、昆布苗テザー機構(10)と、原料降し回転盤機構(8)と、を具備し、
前記昆布苗テザー機構(10)は前記機体フレーム(1)に設置され、前記原料仕掛け回転盤機構(2)は前記機体フレーム(1)の一側に設置され、前記原料降し回転盤機構(8)は前記機体フレーム(1)の他方側に設置され、
前記昆布苗テザー機構(10)は、ロープねじり機構(3)と、ロープ開放機構(4)と、グリッパ機構(5)と、ロープ牽引機構(6)と、ロープ支持機構(7)と、から構成され、
前記原料仕掛け回転盤機構(2)は、昆布苗を備えた昆布苗盤(9)を前記機体フレーム(1)に送り、前記グリッパ機構(5)に昆布苗を提供し、
前記ロープねじり機構(3)は、苗ロープの前端部を挟み、苗ロープを回転して苗ロープに隙間を形成させ、
前記ロープ開放機構(4)は、苗ロープの隙間を拡大し、前記グリッパ機構(5)は上から下へ隙間を通過して昆布苗盤上の昆布苗を固持し、上向きに昆布苗の根を隙間に配置し、
前記ロープ牽引機構(6)は、苗ロープの後端部を挟み、引きずり苗ロープは前側から後側へ移動し、
前記ロープ支持機構(7)は、前記ロープ牽引機構(6)が苗ロープの後端部を緩め、前側へ再び引きずり苗ロープが後側に移動するときに、苗ロープの後端部を引きずるために使用され、前記原料降し回転盤機構(8)は前記昆布苗盤(9)を前記機体フレーム(1)から取り外すことを特徴とする昆布苗クランプ機。
【請求項2】
前記原料仕掛け回転盤機構(2)は、原料仕掛けリフトブラケット(21)と、前記原料仕掛けリフトブラケット(21)上に位置する第一リフトモーター(22)と、を具備し、前記第一リフトモーター(22)の回転軸は第一ネジナット(23)によって前記原料仕掛けリフトブラケット(21)と連結し、
前記原料降し回転盤機構(8)は、原料降しリフトブラケット(81)と、前記原料降しリフトブラケット(81)上に位置する第二リフトモーター(82)と、を具備し、前記第二リフトモーター(82)の回転軸は第二ネジナット(83)によって前記原料仕掛けリフトブラケット(21)と連結し、
前記原料仕掛けリフトブラケット(21)、前記機体フレーム(1)に配置される昆布苗盤台(11)及び前記原料降しリフトブラケット(81)は、前記昆布苗盤(9)を配置するために使用され、
前記昆布苗盤(9)には、昆布苗位置制限プレート(91)が設置され、前記昆布苗位置制限プレート(91)上に均等に位置制限溝が開設され、前記位置制限溝は昆布苗の根を固定するために使用されることを特徴とする請求項1に記載の昆布苗クランプ機。
【請求項3】
前記ロープねじり機構(3)は、回転シリンダー(31)によって駆動する回転回し金(32)と、ロープクランプシリンダー(33)によって駆動するロープクランプ(34)と、を具備し、
前記回転回し金(32)は、回し金(321)と、前記回し金(321)の外周に沿って設置される軸受け台(322)と、前記回し金(321)内部のスペーサーリンク台(323)と、を具備し、
前記回し金(321)は、底盤部(3211)と底盤部(3211)の中央に位置する凸部(3212)とを具備し、
前記底盤部(3211)には、複数の第一軸受(3213)と複数の第二軸受(3214)とが設けられ、
前記凸部(3212)の側壁上には複数の開口部が設置され、
前記底盤部(3211)の外縁には均等に複数の前記軸受け台(322)が設置され、各軸受け台に軸受スライドウェイ(3215)が設けられ、前記底盤部(3211)は前記第一軸受(3213)によって軸受スライドウェイ(3215)上に回転可能に設置され、
前記スペーサーリンク台(323)は、凸部(3212)よって形成される空洞の内に埋め込まれ、前記底盤部(3211)は前記第二軸受(3214)によって開口部を介してスペーサーリンク台(323)上で回転し、前記回し金(321)は前記軸受け台(322)と前記スペーサーリンク台(323)の間に回転可能に設置され、前記ロープクランプ(34)は前記回転回し金(32)の凸部(3212)のクランププレート上に設置され、前記ロープクランプ(34)と前記凸部(3212)は、共に苗ロープの前端部を固定し、苗ロープを回転するために使用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の昆布苗クランプ機。
【請求項4】
前記ロープ開放機構(4)は、2個のロープ開放シリンダー(41)によって駆動するロープ開放装置(42)を具備し、
前記ロープ開放装置(42)は2つのフックを有し、前記2つのフックはそれぞれ一個のロープ開放シリンダーによって駆動し、相互に反対方向に向かって稼働し、前記ロープ開放装置(42)は回転した苗ロープ間の隙間をさらに拡大するために使用されることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の昆布苗クランプ機。
【請求項5】
前記グリッパ機構(5)は、グリッパシリンダー(51)によって駆動されるリフトロッド(52)とリフトロッド(52)端部の苗クランプペンチ(53)とを具備し、苗クランプペンチ(53)は昆布苗を固持するために使用されることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の昆布苗クランプ機。
【請求項6】
前記ロープ牽引機構(6)は、ロープ牽引シリンダー(61)によって駆動するロープ牽引装置(62)を具備し、前記ロープ牽引装置(62)は苗ロープの後端部を固定し、前記ロープ牽引機構(6)はスライドウェイによって前記機体フレーム(1)上に設置され、前記ロープ牽引機構(6)と前記機体フレーム(1)の間に水平シリンダー(63)が連結され、前記水平シリンダー(63)は、ロープ牽引機構(6)を駆動して前記スライドウェイによって前後にスライドすることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の昆布苗クランプ機。
【請求項7】
前記ロープ支持機構(7)は、ロープ支持シリンダー(71)によって駆動するロープ支持装置(72)を具備し、前記ロープ支持装置(72)は前記苗ロープの後端部を引きずるために使用されることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の昆布苗クランプ機。
【請求項8】
前記機体フレーム(1)には、前記昆布苗盤台(11)とフェンス(12)とが設置され、
前記昆布苗盤台(11)は前記グリッパ機構(5)の下方に位置し、前記昆布苗盤(9)を置くために使用され、
前記フェンス(12)は前記昆布苗盤台(11)の上方に位置し、
前記昆布苗盤台(11)は水平方向の変位シリンダー(15)によって駆動し、
前記昆布苗盤台(11)には、原料仕掛け引きずり装置(13)と原料降し引きずり装置(14)とが設置され、
前記原料仕掛け引きずり装置(13)は前記原料仕掛け回転盤機構(2)の昆布苗盤を前記昆布苗盤台(11)上にまで引きずり、前記原料降し引きずり装置(14)は前記昆布苗盤台(11)上の昆布苗盤を前記原料降し回転盤機構(8)上にまで引きずり、前記原料仕掛け引きずり装置(13)と前記原料降し引きずり装置(14)は、それぞれネジナット、数値制御シリンダー及びスライドレールのうちの一種であることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の昆布苗クランプ機。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の昆布苗クランプ機の昆布苗栽培における使用。
【請求項10】
既に配置された昆布苗盤(9)を手動で原料仕掛けリフトブラケット(21)上に置き、第一リフトモーター(22)を起動して第一ネジナット(23)を駆動して原料仕掛けリフトブラケット(21)を連動して上向きに押し上げ、原料仕掛けリフトブラケット(21)上の前記昆布苗盤(9)が所定の原料仕掛け位置に到達した後、原料仕掛け引きずり装置(13)が前記昆布苗盤(9)を前記昆布苗盤台(11)上に引きずる、原料仕掛けステップと、
ロープねじり機構(3)上のロープクランプシリンダー(33)によって駆動するロープクランプ(34)が苗ロープの前端部をロープクランプ(34)と回転回し金(32)の間に固定し、ロープ牽引シリンダー(61)によって駆動するロープ牽引装置(62)が苗ロープの後端部を固定し、回転シリンダー(31)によって駆動する回転回し金(32)が回転し、ロープ開放シリンダー(41)よってロープ開放装置(42)が連動して回転して形成する苗ロープ間の隙間をさらに拡大させる、ロープ開放ステップと、
グリッパシリンダー(51)によって駆動するリフトロッド(52)が下向きに移動し、リフトロッド(52)を連動させて苗クランプペンチ(53)が下向きに昆布苗盤(9)上の昆布苗を固持し、固定後、グリッパシリンダー(51)によって駆動するリフトロッド(52)が上向きに移動し、一個の昆布苗を固定した後、水平方向の変位シリンダー(15)によって駆動する前記昆布苗盤(9)は水平方向に一個の昆布苗の位置に変位し、昆布苗が苗ロープの形成する隙間上に到達したとき、回転シリンダー(31)によって回転回し金(32)を駆動して回転して元の位置に戻り、苗ロープが昆布苗を固定し、苗クランプペンチ(53)が昆布苗を開放して元の位置に戻り、次の苗クランプを準備する、苗の固定ステップと、
ロープクランプシリンダー(33)によってロープクランプ(34)を駆動して苗ロープの前端部を開放し、同時に、ロープ牽引機構(6)の水平シリンダー(63)によってロープ牽引装置(62)を駆動してスライドウェイに沿って後向きに移動させ、苗ロープを連動して後向きに昆布苗一個分の距離を移動させた後、再びロープクランプシリンダー(33)によって再度駆動ロープクランプ(34)を駆動して苗ロープの前端部を固定し、ロープ牽引シリンダー(61)によって駆動するロープ牽引装置(62)が苗ロープを開放したの時、ロープ支持シリンダー(71)によって駆動するロープ支持装置(72)が水平に保持され、苗ロープの脱落を防止するように支持し、水平シリンダー(63)によってロープ牽引装置(62)が駆動してスライドウェイに沿って前向きに移動して初期位置に戻り、ロープ牽引シリンダー(61)によって駆動するロープ牽引装置(62)が苗ロープを固定し、苗ロープを固定した後にロープ支持シリンダー(71)によって駆動するロープ支持装置(72)が元の位置に戻り、次のロープ支持を準備する、ロープ上移動ステップと、
昆布苗盤(9)上のすべての昆布苗が固持された後に、昆布苗盤(9)は原料降し引きずり装置(14)によって昆布苗盤台(11)から原料降しリフトブラケット(81)の上まで押し出し、第二リフトモーター(82)によって第二ネジナット(83)を駆動して原料降しリフトブラケット(81)を連動させて下向きに作動し、原料降しリフトブラケット(81)が昆布苗盤(9)で満たされると、新しい原料降しリフトブラケット(81)に交換する、原料降しステップと、を
含む昆布苗の栽培方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗クランプ機及び苗の栽培方法、特に昆布苗クランプ機及び昆布苗の栽培方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昆布の養殖過程において、通常、昆布苗を手動で苗ロープに固定し(クランプする)、具体的には、苗ロープをひねって隙間を開け、昆布苗をその隙間に入れてクランプすると同時に、一定の密度において人工で連続作業を行う必要があるため、上記操作は労働集約度が高く、作業効率低く、苗ロープ内の昆布苗の密度を細かく制御することが難しく、後の昆布苗の成長に影響を及ぼす。
【0003】
公開(公報)番号CN110521580Aに記載の自動昆布苗クランプ機は、支持フレームと、材料ボックスと、苗ロープ固定機構と、ロープねじり装置と、引き抜き装置と、苗吸装置と、を具備し、材料ボックスは支持フレームと連結し、苗ロープ固定機構は支持フレームの上部と連結し、ロープねじり装置は支持フレームの上部と連結、苗ロープ固定機構は材料ボックスの上方に位置し、ロープねじり装置は材料ボックスの上方に位置し、苗吸装置は苗ロープ固定機構とロープねじり装置の間に位置することを開示した。ある程度は、手作業(人口作業)の効率が低いという問題が緩和された。
【0004】
当該発明の材料ボックスブラケットは、支持フレームの中央に固定して取り付けられ、材料ボックスは材料ボックスブラケットと連結されている。材料ボックスブラケットの上にスライドレールアセンブリ等の並進機構が取り付けられ、材料ボックスはスライドレールアセンブリと連結されて、材料ボックスの並進(平行移動)が可能となるため、材料ボックス内に苗吸する過程において、当該発明は、単独で前後或いは左右の水平方向にのみ変位できるが、前後左右への位移はできなく、このように、同数の昆布苗を積むことを前提とすると、材料ボックスの容積が大きくなり、理論的には空間スペースが大きくなり、実践上は昆布苗の配置により、苗吸装置に吸収された昆布苗が隣に位置する昆布苗と接着され、一旦昆布苗の接着問題が発生すると、状況が軽度の場合は一つの昆布苗を無駄にするが、状況が重い場合は昆布苗が周囲の装置に落下し、時間の経過とともに、不利な洗浄が原因で機械的な故障が発生する恐れがある。
【0005】
さらに、当該発明の自動昆布苗クランプ機の作業過程において:多数の昆布苗を材料ボックスに入れ、苗ロープの右側部分を苗ロープ固定機構で固定し、苗ロープの中央部分をロープサポートで支持する。苗ロープの左側部分をロープねじり装置に通し、具体的には、上部ロープクランププレート、回転盤の中空円盤の中央の穴、支持盤の本体の中央の穴及びスプリング連結盤の中央の穴を順次通し、ロープクランプシリンダーの伸縮ロッドが伸びて、苗ロープが下ロープクランププレートと上ロープクランププレートの弧状歯部の間に締め付けられて固定される。そして、回転駆動シリンダーの伸縮ロッドを伸ばし、回転盤を駆動して回転させて左に平行移動させ、苗ロープをねじると、苗ロープの2本のストライドが緩み、さらに引き抜き装置を使用して苗ロープの2本のストライドを外側に引き抜き、苗ロープの2本のストライド間に大きな隙間が形成される。次に、吸引管を下げて材料ボックスから一個の昆布苗を吸引し、次に再び吸引管を上げ、吸引管は昆布苗を上に移動し、昆布苗の端部が苗ロープのストライド間の隙間に移動する。さらに次に、ロープクランプシリンダーの伸縮ロッドが後退して(退縮して)下ロープクランププレートを連動して反時計回りに特定の角度に回転させ、下ロープクランププレートと上ロープクランププレートとが分離し、苗ロープを開放し、苗ロープの一つのストライドと一つのストライドが自由に練り合わせ初期状態に回復し、昆布苗の上端を挟み固定することができ、昆布苗が苗ロープに固定する作業が完成する。さらに次に、回転駆動シリンダーの伸縮ロッドが退縮し、駆動回転盤が反転されて初期状態に戻る。最後に、苗ロープ固定機構が苗ロープの右側部分を緩め、苗ロープが右へ移動し、次の昆布苗の固定作業を行う。当該自動昆布苗クランプ機には、昆布自動材料供給機構及び関連する材料供給部材及び自動装置がないため、当該自動昆布苗クランプ機は、昆布苗のクランプ苗の完全自動運転を実現できず、ある程度、昆布苗加工のライン生産の稼働時間が増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の技術の欠点を解決するために、本発明は昆布苗クランプ機及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術課題を解決するため、本発明が採用する技術案として:機体フレームを昆布苗クランプ機であって、
原料仕掛け回転盤機構と、昆布苗テザー機構と、原料降し回転盤機構と、を具備し、
【0009】
昆布苗テザー機構は機体フレームに設置され、原料仕掛け回転盤機構は機体フレームの一側に設置され、原料降し回転盤機構は機体フレームの他方側に設置され、
昆布苗テザー機構は、ロープねじり機構と、ロープ開放機構と、グリッパ機構と、ロープ牽引機構と、ロープ支持機構と、から構成され、
原料仕掛け回転盤機構は、昆布苗を備えた昆布苗盤を機体フレームに送り、グリッパ機構に昆布苗を提供し、
ロープねじり機構は、苗ロープの前端部を挟み、苗ロープを回転して苗ロープに隙間を形成させ、
【0010】
ロープ開放機構は、苗ロープの隙間を拡大し、グリッパ機構は上から下へ隙間を通過して昆布苗盤上の昆布苗をクランプ取りし、上向きに昆布苗の根を隙間に配置し、
ロープ牽引機構は、苗ロープの後端部を挟み、引きずり苗ロープは前側から後側へ移動し、
【0011】
ロープ支持機構は、ロープ牽引機構が苗ロープの後端部を緩め、前側へ再び引きずりして苗ロープが後側に移動するときに、苗ロープの後端部を引きずるために使用され、原料降し回転盤機構は昆布苗盤を機体フレームから取り外すことを特徴とする昆布苗クランプ機。
【0012】
さらに、原料仕掛け回転盤機構は、原料仕掛けリフトブラケットと、原料仕掛けリフトブラケット上に位置する第一リフトモーターと、を具備し、第一リフトモーターの回転軸上に第一ネジナットによって原料仕掛けリフトブラケットと連結し、
【0013】
原料降し回転盤機構は、原料降しリフトブラケットと、原料降しリフトブラケット上に位置する第二リフトモーターと、を具備し、第二リフトモーターの回転軸上に第二ネジナットによって原料仕掛けリフトブラケットと連結し、
原料仕掛けリフトブラケット、昆布苗盤台及び原料降しリフトブラケットはすべて、昆布苗盤を配置するために使用され、
【0014】
昆布苗盤には、昆布苗位置制限プレートが設置され、昆布苗位置制限プレート上に均等に位置制限溝が開設され、位置制限溝は昆布苗の根を固定するために使用する。
さらに、ロープねじり機構は、回転シリンダーによって駆動される回転回し金と、ロープクランプシリンダーによって駆動されるロープクランプと、を具備し、
さらに、回転回し金は、回し金と、沿回し金の外周に沿って設置される軸受け台と、回し金(321)内部のスペーサーリンク台(323)と、を具備し、
回し金は、底盤部と底盤部の中央に位置する凸部と具備し、
底盤部には、複数の第一軸受と複数の第二軸受とが設けられ、
凸部の側壁上に複数の開口部を有し、
【0015】
底盤部の外縁に複数且つ均等に軸受け台を有し、各軸受け台に軸受スライドウェイが設けられ、底盤部は第一軸受によって軸受スライドウェイ上に回転可能に設置され、
【0016】
スペーサーリンク台は、凸部よって形成される空洞の内に埋め込まれ、底盤部は第二軸受によって開口部を通してスペーサーリンク台上に回転し、回し金は軸受け台とスペーサーリンク台の間に回転可能に設置され、ロープクランプは回転回し金の凸部のクランププレート上に設置され、ロープクランプと凸部は、共に苗ロープの前端部をクランプし、苗ロープを回転する構成がある。
さらに、ロープ開放機構は、2個のロープ開放シリンダーによって駆動されるロープ開放装置を具備し、
【0017】
さらに、ロープ開放装置は2つのフックを有し、2つのフックは各自が一個のロープ開放シリンダーによって駆動され、相互に反対方向に稼働し、ロープ開放装置は回転された苗ロープ間の隙間をさらに拡大するために使用する。
【0018】
さらに、グリッパ機構は、グリッパシリンダーによって駆動されるリフトロッドとリフトロッド端部の苗クランプペンチとを具備し、苗クランプペンチは昆布苗をクランプ取りするために使用する。
【0019】
さらに、ロープ牽引機構は、ロープ牽引シリンダーによって駆動されるロープ牽引装置を具備し、ロープ牽引装置は苗ロープの後端部をクランプし、ロープ牽引機構はスライドウェイによって機体フレーム上に設置され、ロープ牽引機構と機体フレームの間に水平シリンダーが連結され、水平シリンダーは、ロープ牽引機構を駆動してスライドウェイによって前後にスライドする。
ロープ支持機構は、ロープ支持シリンダーによって駆動されるロープ支持装置を具備し、ロープ支持装置は苗ロープの後端部を引きずるために使用する。
さらに、機体フレームには、昆布苗盤台とフェンスとが設置され、
昆布苗盤台はグリッパ機構の下方に位置し、昆布苗盤を置くために使用され、
フェンスは昆布苗盤台の上方に位置し、
昆布苗盤台は水平方向の変位シリンダーによって駆動され、
昆布苗盤台には、原料仕掛け引きずり装置と原料降し引きずり装置とが設置され、
【0020】
原料仕掛け引きずり装置は原料仕掛け回転盤機構の昆布苗盤を昆布苗盤台上にまで引きずり、原料降し引きずり装置は昆布苗盤台上の昆布苗盤を原料降し回転盤機構上にまで引きずり、原料仕掛け引きずり装置と原料降し引きずり装置は、それぞれネジナット又は数値制御シリンダー又はスライドレールの一種である。
さらに、昆布苗栽培における昆布苗クランプ機の使用である。
昆布苗の栽培方法であって、以下のステップを有する:
【0021】
原料仕掛けのステップ:既に配置された昆布苗盤を手動で原料仕掛けリフトブラケット上に置き、第一リフトモーターを起動して第一ネジナットを駆動して原料仕掛けリフトブラケットを連動して上向きに押し上げて、原料仕掛けリフトブラケット上の昆布苗盤が所定の原料仕掛け位置に到達した後、原料仕掛け引きずり装置は昆布苗盤を昆布苗盤台上に引きずり、
【0022】
ロープ開放のステップ:ロープねじり機構上のロープクランプシリンダーによって駆動されるロープクランプは苗ロープの前端部をロープクランプと回転回し金の間にクランプし、ロープ牽引シリンダーによって駆動されるロープ牽引装置は苗ロープの後端部をクランプし、そして回転シリンダーによって駆動される回転回し金が回転し、ロープ開放シリンダーよってロープ開放装置が連動されて回転によって形成する苗ロープ間の隙間をさらに拡大させ、
【0023】
クランプ苗のステップ:グリッパシリンダーによって駆動されるリフトロッドは下向きに移動し、リフトロッドを連動させて苗クランプペンチが下向きに昆布苗盤上の昆布苗をクランプ取りし、クランプ取り後、グリッパシリンダーによって駆動されるリフトロッドは上向きに移動し、一個の昆布苗をクランプ取りした後は水平方向の変位シリンダーによって駆動される前記昆布苗盤は水平方向に一個の昆布苗の位置に変位し、昆布苗は苗ロープが形成する隙間上に到達したとき、回転シリンダーによって回転回し金を駆動して回転して元の位置に戻り、苗ロープが昆布苗を固定し、苗クランプペンチが昆布苗を解放して元の位置に戻り、次の苗クランプを準備し、
【0024】
ロープ上移動のステップ:ロープクランプシリンダーによってロープクランプを駆動して苗ロープの前端部を開放し、同時に、ロープ牽引機構の水平シリンダーによってロープ牽引装置を駆動してスライドウェイに沿って後向きに移動し、苗ロープを連動させて後向きに一個の昆布苗の距離を移動し、その後、再びロープクランプシリンダーによって再度駆動ロープクランプを駆動して苗ロープの前端部をクランプし、そして、ロープ牽引シリンダーによって駆動されるロープ牽引装置は苗ロープを開放し、この時、ロープ支持シリンダーによって駆動されるロープ支持装置は水平に保持され、苗ロープの脱落を防止するように支持し、そして水平シリンダーによってロープ牽引装置が駆動されてスライドウェイに沿って前向きに移動して初期位置に戻り、ロープ牽引シリンダーによって駆動されるロープ牽引装置は苗ロープをクランプし、苗ロープをクランプした後にロープ支持シリンダーによって駆動されるロープ支持装置は元の位置に戻り、次のロープ支持を準備し、
【0025】
原料降しのステップ:昆布苗盤上のすべての昆布苗がクランプ取りされた後に、昆布苗盤は原料降し引きずり装置によって昆布苗盤台から原料降しリフトブラケットの上まで押し出し、第二リフトモーターによって第二ネジナットを駆動して原料降しリフトブラケットを連動させて下向きに作動し、原料降しリフトブラケットが昆布苗盤で満たされると、新しい原料降しリフトブラケットを交換する。
【発明の効果】
【0026】
本発明は昆布苗クランプ機及び方法を開示し、手作業に代わって、昆布を苗ロープに配置する作業を行い、高効率、高速かつ人力節約を実現し、同時に、精密化した昆布苗の配置作業は昆布苗のその後の成長の信頼性を保証し、さらに収量を増加させる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図2】は、昆布苗テザー機構の構造の概略図である。
【
図3】は、本発明の回転回し金の構造の概略図である。
【
図4】は、本発明の昆布苗盤の構造の概略図である。
【
図5】は、本発明のロープ開放機構、グリッパ機構、ロープ支持機構、ロープ支持機構の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、実施の形態及び図面に基づいて、本発明について詳細に説明する。
本実施例は昆布苗クランプ機及び方法について開示する。
【0029】
図1に示す昆布苗クランプ機は、機体フレーム1及び原料仕掛け回転盤機構2と、昆布苗テザー機構10と、原料降し回転盤機構8と、を具備し、昆布苗テザー機構10は機体フレーム1に設置し、原料仕掛け回転盤機構2は機体フレーム1の一方側に設置され、原料降し回転盤機構8は機体フレーム1の他方側に設置されている、
【0030】
昆布苗テザー機構10は、ロープねじり機構3と、ロープ開放機構4と、グリッパ機構5と、ロープ牽引機構6及びロープ支持機構7から構成され、原料仕掛け回転盤機構2は昆布苗を備えた昆布苗盤を機体フレーム1へ移送し、グリッパ機構5は昆布苗を提供して、ロープねじり機構3は苗ロープの前端部をクランプし、苗ロープを旋回して苗ロープに隙間が形成し、ロープ開放機構4は苗ロープの隙間を拡大させ、グリッパ機構5は隙間を上から下に通過して昆布苗盤上の昆布苗をクランプして取り、昆布苗の根を隙間に上向きに配置し、ロープ牽引機構6は苗ロープの後端部をクランプして苗ロープを前側から後側にドラックし、ロープ支持機構7は、ロープ牽引機構6が苗ロープの後端部を緩めて苗ロープを再び前側へ引きずって後側に移動するときに、苗ロープの後端部を引きずるために使用され、原料降し回転盤機構8は昆布苗盤を機体フレーム1から取り外す。
【0031】
原料仕掛け回転盤機構2は、原料仕掛けリフトブラケット21と、原料仕掛けリフトブラケット21に位置する第一リフトモーター22とを具備し、第一リフトモーター22の回転軸に第一ネジナット23を介して原料仕掛けリフトブラケット21と連結し、その中で、原料仕掛けリフトブラケット21の両側にスライドウェイを有し、第一リフトモーター22の回転軸が第一ネジナット23のネジと同軸に連結され、第一ネジナット23のナットは原料仕掛けリフトブラケット21と連結され、このように、第一ネジナット23によって第一リフトモーター22の回転力が上下方向の駆動力に変換される、
【0032】
同様に、原料降し回転盤機構8は、原料降しリフトブラケット81と、原料降しリフトブラケット81に位置する第二リフトモーター82とを具備し、第二リフトモーター82の回転軸に第二ネジナット83介して原料仕掛けリフトブラケット21と連結し、上記において、第一リフトモーター22と第二リフトモーター82は市販のモーターであり、第一ネジナット23と第二ネジナット83はネジナットである。
【0033】
ロープねじり機構3は、
図2及び
図3に示すように、回転シリンダー31によって駆動される回転回し金32とロープクランプシリンダー33によって駆動するロープクランプ34とを具備し、回転回し金32は、回し金321と、回し金321の外周に沿って配置された軸受け台322及び回し金321内部のスペーサーリンク台323とを具備し、回し金321は軸受け台322とスペーサーリンク台323間に回転可能に設置され、回し金321は底盤部3211と底盤部3211の中央に位置する凸部3212とを具備し、底盤部3211に第一軸受3213と第二軸受3214とを設置し、好ましくは、第一軸受3213が3つ、第二軸受3214が3つ、凸部3212の側壁には開口部を有し、開口部が3つである、軸受け台322が3つでかつ均等に底盤部3211の外縁に分布し、各軸受け台に軸受スライドウェイ3215が設けられ、これにより、回し金321は第一軸受3213によって軸受け台322の上に回転可能となり、かつ回転效果が最良である、底盤部3211は第一軸受3213によって軸受スライドウェイ3215の上に回転可能に設置され、スペーサーリンク台323は凸部3212に形成する腔体内に埋め込まれ、底盤部3211は第二軸受3214を介して開口部を通過してスペーサーリンク台323の上に回転し、凸部3212にクランププレートを有し、ロープクランプ34は凸部3212のクランププレートに設けられ、ロープクランプ34は回転回し金32に設置され、ロープクランプ34と回転回し金32とは共に苗ロープの前端部を固定して苗ロープを回転するために用いられる。
図1及び
図5に示すように、グリッパ機構5はよく見られるシリンダーグリッパ機構の一種で
【0034】
あり、グリッパシリンダー51よって駆動されるリフトロッド52とリフトロッド52の端部に位置する苗クランプペンチ53とを具備し、苗クランプペンチ53は昆布苗クランプする(拾う)ために使用される、
【0035】
ロープ開放機構4は、ロープ開放シリンダー41によって駆動されるロープ開放装置42を具備し、ロープ開放シリンダー41は2つであり、ロープ開放装置42は2個のフックを有し、2個のフックのそれぞれは一個のロープ開放シリンダーによって駆動され、相互に反対方向に移動し、旋回された苗ロープ間の隙間をさらに拡大するために使用される。
【0036】
ロープ牽引機構6は、ロープ牽引シリンダー61によって駆動されるロープ牽引装置62と具備し、ロープ牽引装置62は苗ロープの後端部をクランプするために使用され、ロープ牽引機構6はスライドウェイ滑動を介して機体フレーム1に設置され、ロープ牽引機構6と機体フレーム1との間に水平シリンダー63が連結され、水平シリンダー63によって駆動するロープ牽引装置62はスライドウェイに沿って前方に移動して初期位置に戻り、ロープ牽引シリンダー61によって駆動するロープ牽引装置62は再び苗ロープをクランプする、
【0037】
ロープ支持機構7は、ロープ支持シリンダー71によって駆動するロープ支持装置72を具備し、ロープ支持シリンダー71よって駆動するロープ支持装置72は水平に保持され、苗ロープが脱落しないように支持する、
【0038】
機体フレーム1には、昆布苗盤台11とフェンス12が設置され、昆布苗盤台11はグリッパ機構5の下方に位置し、昆布苗盤9を配置するために用いられ、フェンス12は昆布苗盤台11の上に位置し、フェンス12は毎回一つの昆布苗を上下に通すことができ、昆布苗がクランプされる際に他の昆布苗を拾われるのを防ぐために用い、昆布苗盤台11は水平方向変位シリンダー15によって駆動され、昆布苗盤台11に原料仕掛け引きずり装置13と原料降し引きずり装置14が設置される。ここで、原料仕掛け引きずり装置13と原料降し引きずり装置14は、それぞれ数値制御シリンダーであるが、本発明においては数値制御シリンダーに限定されず、ネジナット或いはスライドレールなどの一種であっても良い。原料仕掛けリフトブラケット21、昆布苗盤台11及び原料降しリフトブラケット81はすべて昆布苗盤9を配置するために使用される。
【0039】
図4に示すように、昆布苗盤9に昆布苗位置制限プレート91が設置され、昆布苗位置制限プレート91に位置制限溝が均等に設置され、昆布苗根を順次に位置制限溝内に容易に配置するために使用される。
【0040】
以上、原料仕掛け回転盤機構2、ロープねじり機構3、ロープ開放機構4、グリッパ機構5、ロープ牽引機構6、ロープ支持機構7と原料降し回転盤機構8はすべて、PLC制御装置のプログラム制御のもとで完成する。本願の昆布苗クランプ機の一日の昆布クランプ苗の作業量は、3人の熟練労働者の昆布クランプ苗の作業量に代替することができ、さらに、2人の作業者は5-6台の昆布苗クランプ機でクランプ苗作業を行うことができ、人件費の節約が実現される。
昆布苗クランプ機の作業方法、作業方法の作業過程は次のとおりである:
原料仕掛け-ロープ開放-苗クランプ-ロープ上移動-原料降し。
【0041】
原料仕掛けのステップ:すでに配置済みの昆布苗盤9を手動で原料仕掛けリフトブラケット21に置き、第一リフトモーター22を起動して第一ネジナット23を駆動し、原料仕掛けリフトブラケット21が上方に押されて移動し、原料仕掛けリフトブラケット21上の昆布苗盤9が規定の原料仕掛け位置に到達した後、昆布苗盤9は原料仕掛け引きずり装置13によって昆布苗盤台11上に引きずられる、
【0042】
ロープ開放のステップ:ロープねじり機構3上のロープクランプシリンダー33によってロープクランプ34を駆動し、苗ロープの前端部をロープクランプ34と回転回し金32の間にクランプし、苗ロープの後端部はロープ牽引シリンダー61によって駆動されるロープ牽引装置62でクランプされ、そして、回転回し金32は回転シリンダー31によって駆動されて回転し、ロープ開放装置42がロープ開放シリンダー41によって駆動されて苗ロープの回転によって形成される隙間をさらに拡大する、
【0043】
クランプ苗のステップ:グリッパシリンダー51によって駆動されるリフトロッド52は下向きに移動して、リフトロッド52を駆動して苗クランプペンチ53が下向きに昆布苗盤9上の昆布苗をクランプ取りし、クランプ取りした後に、グリッパシリンダー51によって駆動されるリフトロッド52が上向きに移動し、一個の昆布苗をクランプ取りした後に水平方向変位シリンダー15によって駆動される昆布苗盤9は水平方向に一個の昆布苗の位置に変位し、昆布苗は苗ロープが形成する隙間上に到達すると、回転シリンダー31よって駆動される回転回し金32は回転して元の位置に戻り、苗ロープが昆布苗を固定し、苗クランプペンチ53は昆布苗を解放して元の位置に戻り、次の苗のクランプに準備する、
【0044】
ロープ上移動のステップ:ロープクランプシリンダー33によって駆動されるロープクランプ34は苗ロープの前端部を緩め、同時に、ロープ牽引機構6の水平シリンダー63によって駆動されるロープ牽引装置62はスライドウェイに沿って後方に移動して、苗ロープを駆動して後方に一個の昆布苗の距離を移動し、その後、ロープクランプ34は再びロープクランプシリンダー33によって駆動され苗ロープの前端部をクランプし、そしてロープ牽引シリンダー61によって駆動されるロープ牽引装置62が苗ロープを緩め、この時ロープ支持シリンダー71によって駆動されるロープ支持装置72は水平に保持され、苗ロープの脱落を防止するように支持し、そして、水平シリンダー63によって駆動されるロープ牽引装置62はスライドウェイに沿って前方に移動して初期位置に戻り、ロープ牽引シリンダー61によって駆動されるロープ牽引装置62で再び苗ロープをクランプし、苗ロープをクランプした後にロープ支持シリンダー71によって駆動されるロープ支持装置72は元の位置に戻り、次のロープ支持の準備をする、
【0045】
原料降しのステップ:昆布苗盤9上のすべての昆布苗がクランプ取りされると、原料降し引きずり装置14は昆布苗盤9を昆布苗盤台11から原料降しリフトブラケット81上までに押し出して、第二リフトモーター82を起動して第二ネジナット83を駆動して、原料降しリフトブラケット81を下向きに移動させ、原料降しリフトブラケット81に昆布苗盤9で満たされると、新しい原料降しリフトブラケット81が交換される。
【0046】
本発明は、昆布苗クランプ機及び方法を開示し、手作業に代わって、昆布を苗ロープに配置する作業を行い、高効率、高速かつ人力節約を実現し、同時に、精密化した昆布苗の配置作業は昆布苗のその後の成長の信頼性を保証し、さらに収量を増加した。
【0047】
上記の実施形態は本発明を限定するものではなく、本発明は、上記実施例に限定されず、当業者が、本発明の技術的解決策の範囲内で行った変更、修正、追加及び置換は本発明の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0048】
1、機体フレーム、11、昆布苗盤台、12、フェンス、13、原料仕掛け引きずり装置、14、原料降し引きずり装置、15、水平方向の変位シリンダー、
2、原料仕掛け回転盤機構、21、原料仕掛けリフトブラケット、22、第一リフトモーター、23、第一ネジナット、
【0049】
3、ロープねじり機構、31、回転シリンダー、32、回転回し金、321、回し金、322、軸受け台、323、スペーサーリンク台、3211、底盤部、3212、凸部、3213、第一軸受、3214、第二軸受、3215、軸受スライドウェイ、33、ロープクランプシリンダー、34、ロープクランプ、
4、ロープ開放機構、41、ロープ開放シリンダー、42、ロープ開放装置、
5、グリッパ機構、51、グリッパシリンダー、52、リフトロッド、53、苗クランプペンチ、
6、ロープ牽引機構、61、ロープ牽引シリンダー、62、ロープ牽引装置、63、水平シリンダー、
7、ロープ支持機構、71、ロープ支持シリンダー、72、ロープ支持装置、
8、原料降し回転盤機構、81、原料降しリフトブラケット、82、第二リフトモーター、83、第二ネジナット、
9、昆布苗盤、91、昆布苗位置制限プレート、
10、昆布苗テザー機構。