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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】3分割ユニット組立式の鉄骨階段
(51)【国際特許分類】
   E04F 11/112 20060101AFI20220131BHJP
   E04F 11/02 20060101ALI20220131BHJP
【FI】
E04F11/112
E04F11/02 100
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018013071
(22)【出願日】2018-01-12
(65)【公開番号】P2019124104
(43)【公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-07-17
(73)【特許権者】
【識別番号】504196492
【氏名又は名称】株式会社高橋監理
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼▲橋▼ 龍夫
【審査官】前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-196058(JP,A)
【文献】特開平06-081434(JP,A)
【文献】特開平06-073859(JP,A)
【文献】特開平09-235849(JP,A)
【文献】特開平10-077728(JP,A)
【文献】実開昭56-037649(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 11/00-11/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り返し部を180°折り返すように構成した廻り階段において、廻り階段を3分割して上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットで構成し、前記廻り階段ユニットを第1支柱に固定するため、3枚の長方形をした平板鋼板を溶接により接合してコの字形側板を形成し、前記コの字形側板の両端部を長方形で複数の穴を開けた側板固定鋼板に溶接により接合すると共に、第1支柱の縦2本のフランジ端部に長方形で複数の穴を開けた支柱固定鋼板を溶接により接合し、側板固定鋼板と支柱固定鋼板をボルトとナットで固定し、前記3分割した上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットを、H形鋼で形成した2本の第1支柱と第2支柱にボルトとナットで固定して廻り階段を構成したことを特徴とする3分割ユニット組立式の鉄骨階段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄骨階段を分割して構築するユニット式階段に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物の屋外に設置する高層建築物用の鉄骨階段は、支柱に複数の支持梁を取り付け、支持梁同士の間に側板を上下方向に傾斜状に架設し、前記側板に複数の踏板を階段状に取り付けて階段部を形成すると共に、支持梁に平板鋼板を取り付けて踊り場を形成していた。
【0003】
このように従来の鉄骨階段は、支持支柱、側板、踏板等の部材を現場で組み立てることが必要であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記のような従来の階段は、複数の部材を現場で組み付けていたため、組立作業が煩雑になり、組み立て作業に多大な労力と時間を要していた。
【0005】
さらに複数の部材を組み立てるため、一部の部材の組み付けに不備があると、階段全体の強度が低下して安全性を損なうおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、複数の階段ユニットを用いて階段を組み立てることにより、現場での組立作業時間を短縮したユニット組立式の鉄骨階段を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、折り返し部を180°折り返すように構成した廻り階段において、廻り階段を3分割して上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットで構成し、前記廻り階段ユニットを第1支柱に固定するため、3枚の長方形をした平板鋼板を溶接により接合してコの字形側板を形成し、前記コの字形側板の両端部を長方形で複数の穴を開けた側板固定鋼板に溶接により接合すると共に、第1支柱の縦2本のフランジ端部に長方形で複数の穴を開けた支柱固定鋼板を溶接により接合し、側板固定鋼板と支柱固定鋼板をボルトとナットで固定し、前記3分割した上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットを、H形鋼で形成した2本の第1支柱と第2支柱にボルトとナットで固定して廻り階段を構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、折り返し部を180°折り返すように構成した廻り階段において、廻り階段を3分割して上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットで構成し、前記廻り階段ユニットを第1支柱に固定するため、3枚の長方形をした平板鋼板を溶接により接合してコの字形側板を形成し、前記コの字形側板の両端部を長方形 で複数の穴を開けた側板固定鋼板に溶接により接合すると共に、第1支柱の縦2本のフランジ端部に長方形で複数の穴を開けた支柱固定鋼板を溶接により接合し、側板固定鋼板と支柱固定鋼板をボルトとナットで固定し、前記3分割した上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットを、H形鋼で形成した2本の第1支柱と第2支柱にボルトとナットで固定して廻り階段を構成したことにより、工場で組み立て加工精度の高い階段ユニットを製造することが出来るようになり、現場での階段組立作業時間を短縮させることが可能となった。
【実施例
【0015】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態]
【0016】
図1乃至図12には、この発明の実施の形態を示す。
【0017】
図1は、廻り階段1を支えるための2本のH形鋼で形成した第1支柱3(断面寸法は、縦=100mm、横=100mm、ウェブ厚さ=6mm、フランジ厚さ=8mm)と第2支柱7(断面寸法は、縦=100mm、横=100mm、ウェブ厚さ=6mm、フランジ厚さ=8mm)と、廻り階段1を構成する下直階段ユニット33(図2で示す)の下直階段踏板10a、10b、10c、10dと、その下直階段踏板10a、10b、10c、10dを両側から支える厚さ9mmで平板状の下直階段内側側板11と厚さ9mmで平板状の下直階段外側側板12と、下直階段ユニット33を階段ユニット32の厚さ9mmで平板状の外側廻り側板17aにボルト14とナット15で固定するため下直階段外側側板12の外側端部に溶接により接合した厚さ9mmで平板状の側板固定鋼板13と、さらに廻り階段1の折り返し部を180°折り返すように5ツ割りで構成した廻り階段ユニット32(図2で示す)の廻り踏板16a、16b、16c、16d、16eと、その廻り踏板16a、16b、16c、16d、16eを内側から支えるコの字形側板23と、廻り踏板16a、16b、16c、16d、16eを外側から支える厚さ9mmで平板状の外側廻り側板17a、17b、17c、17d、17eと、さらに廻り階段1を構成する上直階段ユニット31(図2で示す)の上直階段踏板20a、20b、20cと、その上直階段踏板20a、20b、20cを外側から支える厚さ9mmで平板状の上直階段外側側板21と、内側から支える厚さ9mmで平板状の上直階段内側側板22と、上直階段ユニット31を階段ユニット32の外側廻り側板17eにボルト19とナット60(図5で示す)で固定するため上直階段外側側板21の外側端部に溶接により接合した厚さ9mmで平板状の側板固定鋼板18と、このように構成した上直階段ユニット31をボルト19とナット60(図5図6で示す)で廻り階段ユニット32に固定し、さらに上直階段ユニット31の上直階段内側側板22を第1支柱3のフランジ4と第2支柱7のフランジ6にボルト9、63(図5図6で示す)とナット8、64(図5図6で示す)で固定すると共に、下直階段ユニット33をボルト14とナット15で廻り階段ユニット32に固定し、さらに下直階段ユニット33の下直階段内側側板11を第1支柱3のフランジ4と第2支柱7のフランジ6にボルト27、28とナット61(図5図6で示す)、68(図5図6で示す)で固定し、さらに廻り階段ユニット32のコの字形側板23を第1支柱3に取り付けた支柱固定鋼板25にボルト26とナット62(図5図6で示す)で固定した状態を示す。
【0018】
図2は、図1で説明した第1支柱3、第2支柱7から、上直階段ユニット31と廻り階段ユニット32と下直階段ユニット33を分離した状態を斜視図で示す。上直階段ユニット31を第1支柱3と第2支柱7にボルトとナットで固定するための、第1支柱3のフランジ4に開けた穴(図示せず)と第2支柱7のフランジ6に開けた穴50(図4で示す)に相対する上直階段内側側板22の位置に開けた穴38、44を示すと共に、上直階段ユニット31を廻り階段ユニット32にボルト19(図1で示す)とナット60(図5で示す)で固定するため、上階段外側側板21の端部外側に縦に4個の穴34を開けた厚さ9mmの側板固定鋼板18を溶接により接合すると共に、側板固定鋼板18の4個の穴34に相対する廻り階段ユニット32の外側廻り側板17eの端部にも側板固定鋼板18の穴34に相対する位置に縦に4個の穴35を開け、図1で示したように上階段外側側板21の端部と外側廻り側板17eを当接させ、外側廻り側板17eと側板固定鋼板18をボルト19とナット60(図5で示す)で固定することにより上直階段ユニット31と廻り階段ユニット32を固定することが可能になる。さらに廻り階段ユニット32のコの字形側板23に長方形をした厚さ9mmの平板鋼板で上部と下部にそれぞれ菱形状に4個の穴36、49(図4で示す)を開けた側板固定鋼板24を溶接により接合させると共に、側板固定鋼板24と相対する第1支柱3のフランジ4の両端部に側板固定鋼板24の菱形状の4個の穴36、49(図4で示す)と相対する位置に穴37、47(図4で示す)を開けた長方形をした厚さ9mmの支柱固定鋼板25、48(図4で示す)を溶接で接合させ、さらに下直階段ユニット33を廻り階段ユニット32に固定するため、下直階段ユニット33の下直階段外側側板12の上端部外側に縦に4個の穴42を開けた厚さ9mmの側板固定鋼板13を溶接により接合すると共に、側板固定鋼板13の4個の穴42に相対する廻り階段ユニット32の外側廻り側板17aの端部にも側板固定鋼板13の穴42に相対する位置に縦に4個の穴41を開け、図1で示したように下階段外側側板12の端部と外側廻り側板17aを当接させ外側廻り側板17aと側板固定鋼板13をボルト14(図1で示す)とナット15(図1で示す)で固定することにより下直階段ユニット33と廻り階段ユニット32を固定することが可能になった。さらに第1支柱3のフランジ4に開けた穴39と第2支柱7のフランジ6に開けた穴50(図4で示す)に相対する下直階段ユニット33の下直階段内側側板11に穴40、45を開け、ボルト27(図1で示す)、ボルト28(図1で示す)とナット61(図5で示す)、ナット68(図5で示す)で固定することにより下直階段ユニット33と廻り階段ユニット32を固定することが可能になった。
【0019】
図3は、図2で説明した廻り階段1から、第1支柱3、第2支柱7を撤去した状態を示す。このように図示することにより、階段部を構成する3分割した上直階段ユニット31と廻り階段ユニット32と下直階段ユニット33の形状を明確に示すことが可能となった。
【0020】
図4は、図2で説明したコの字形側板23と側板固定鋼板24と支柱固定鋼板25、48の構成を斜視図で示す。コの字形側板23は長方形をした厚さ9mm、縦1300mm、横120mmの平板状の前面側板52と、厚さ9mm、縦1300mm、横42mmで長方形をした平板状の2枚の横面側板51、53をコの字形に形成して溶接で接合させると共に、このように接合したコの字形側板23を、長方形で上部と下部に菱形状に4個の穴36、49を開けた厚さ9mm、縦1700mm、横120mmの平板鋼板で成形した側板固定鋼板24の上下中央部に溶接で接合すると共に、側板固定鋼板24の上部と下部に開けた4個の菱形状の穴36、49と相対する位置に4個の穴37、47を開けた厚さ9mm、縦200mm、横120mmの長方形をした上下2枚の支柱固定鋼板25、48を溶接で第1支柱3の縦2本のフランジ4の両端部に溶接で接合させ、側板固定鋼板24をボルト26(図1図5で示す)とナット62(図5で示す)で固定することにより、廻り階段ユニット32を第1支柱3に簡単に固定することが可能となった。
【0021】
図5は、図2で説明した第1支柱3、第2支柱7と、上直階段ユニット31と廻り階段ユニット32と下直階段ユニット33を組み立てる前の状態を平面図で示す。このように廻り階段1を3分割して上直階段ユニット31と廻り階段ユニット32と下直階段ユニット33で構成し、さらに廻り踏み板を5ツ割りで構成した廻り階段ユニット32の内側側板をコの字形をしたコの字形側板23で成形し、コの字形側板23の両端部を平板鋼板を長方形に成形した側板固定鋼板24に溶接で固定して廻り階段ユニット32の内側側板を形成させることにより、廻り階段ユニット32を工事現場で第1支柱3に取り付ける際、第1支柱3に固定した側板取付用の支柱固定鋼板25、48(図4で示す)にボルト26(図1図6で示す)とナット62(図6で示す)で容易に取り付けることが可能になると共に、廻り階段ユニット32と上直階段ユニット31を固定する際も、上直階段ユニット31の上直階段外側側板21の下端部外側に溶接で固定した縦に4個の穴34(図2で示す)を開けた側板固定鋼板18に、廻り階段ユニット32の外側廻り側板17eの端部に側板固定鋼板18の穴34(図2で示す)に相対する位置に縦に4個の穴35(図2で示す)を開け、上直階段ユニット31の上直階段外側側板21の端部と廻り階段ユニット32の外側廻り側板17eの端部を当接させ、ボルト19(図1で示す)とナット60(図5図6で示す)で外側廻り側板17eを側板固定鋼板18に固定すると共に、上直階段ユニット31の上直階段内側側板22の、第1支柱3のフランジ4と第2支柱7のフランジ6に当接する部分に穴38、44(図2で示す)を開けボルト9、63とナット8、64(図5図6で示す)で上直階段内側側板22を第1支柱3と第2支柱7に固定することにより上直階段ユニット31を第1支柱3と第2支柱7に容易に取り付けることが可能になると共に、同様に、下直階段ユニット33の下直階段外側側板12の端部外側に溶接で取り付けた側板固定鋼板13と、廻り階段ユニット32の外側廻り側板17aをボルト14とナット15(図1図6で示す)で側板固定鋼板13に固定することにより下直階段ユニット33を第1支柱3と第2支柱7に容易に取り付けることが可能になった。このように廻り階段を3分割して工場で製造することにより加工精度の高い階段ユニットを製作することが出来るようになると共に、交通量の多い道路に面した工事現場でもクレーン等を使用することにより短時間で組み立てることが可能となった。
【0022】
図6は、図5で説明した上直階段ユニット31と廻り階段ユニット32と下直階段ユニット33を矢印65、66、67(図5で示す)で示す方向に移動し、上直階段ユニット31と廻り階段ユニット32と下直階段ユニット33をボルト9、26、27、28、63とナット8、61、62、64、68で第1支柱3と第2支柱7に固定した状態を示す。
【0023】
図7は、図1で説明した廻り階段ユニット32の廻り踏板16a、16b、16c、16d、16aをコの字形側板23から分離して、廻り踏板16a、16b、16c、16d、16aを個別に分解した状態を平面図で示すと共に、コの字形側板23と側板固定鋼板24を平面図で示す。
【0024】
図8は、図7で説明した廻り1段目75(鉄骨階段の踏板と蹴込み板が一体となるように平板鋼板を折り曲げて成形した部材)を示す。図8aは廻り1段目75を構成する廻り踏板16aと蹴込み板86を厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板形状に形取りした状態を示す。一点鎖線で示した折曲線85は、図8bの斜視図で示すように形取りした平板鋼板を階段形状に折り曲げる際の折り曲げ線を示す。蹴込み板86は長方形の形状で、折曲線85の長さは761mm、隣り合う辺88hの長さは210mmで折曲線85と辺88hの交わる角度は90°である。さらに隣り合う辺88aの長さは761mmで辺88hと辺88aの交わる角度は90°である。さらに隣り合う辺88bの長さは210mmで辺88aと辺88bの交わる角度は90°である。さらに隣り合う折曲線85と辺88bが交わる角度は90°である。さらに隣り合う辺88cの長さは576mmで折曲線85と辺88cの交わる角度は90°である。さらに隣り合う辺88dの長さは34mmで辺88cと辺88dの交わる角度は115°である。さらに隣り合う辺88eの長さは919mmで辺88eと辺88dが交わる角度は120°である。さらに隣り合う辺88fの長さは24mmで辺88fと辺88eの交わる角度は35°である。さらに隣り合う辺88gの長さは63mmで辺88fと辺88gの交わる廻り踏板16aの外側の角度は90°である。さらに隣り合う辺88gと折曲線85の交わる角度は90°である。
【0025】
図8bは、図8aで説明した厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板状に形取りした廻り1段目75の蹴込み板86を、廻り踏板16aに対して折曲線85の位置で82°の曲げ角度87で斜め下側に折り曲げることにより図8bの斜視図で示すように廻り1段目75が形成される。
【0026】
図9は、図7で説明した廻り2段目76(鉄骨階段の踏板と蹴込み板が一体となるように平板鋼板を折り曲げて成形した部材)を示す。図9aは廻り2段目76を構成する廻り踏板16bと蹴込み板91を厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板形状に形取りした状態を示す。一点鎖線で示した折曲線90は、図9bの斜視図で示すように形取りした平板鋼板を階段形状に折り曲げる際の折り曲げ線を示す。蹴込み板91は四角形の形状で、折曲線90の長さは929mm、隣り合う辺93hの長さは210mmで折曲線90と辺93hの交わる角度は84°である。さらに隣り合う辺93aの長さは891mmで辺93hと辺93aの交わる角度は96°である。さらに隣り合う辺93bの長さは210mmで辺93aと辺93bの交わる角度は95°である。さらに隣り合う折曲線90と辺93bが交わる角度は85°である。さらに隣り合う辺93cの長さは600mmで折曲線90と辺93cの交わる角度は60°である。さらに隣り合う辺93dの長さは32mmで辺93cと辺93dの交わる角度は115°である。さらに隣り合う辺93eの長さは809mmで辺93eと辺93dが交わる角度は108°である。さらに隣り合う辺93fの長さは70mmで辺93fと辺93eの交わる角度は72°である。さらに隣り合う辺93gの長さは20mmで辺93fと辺93gの交わる廻り踏板16bの外側の角度は90°である。さらに隣り合う辺93gと折曲線90の交わる角度は55°である。
【0027】
図9bは、図9aで説明した厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板状に形取りした廻り2段目76の蹴込み板91を、廻り踏板16bに対して折曲線90の位置で82°の曲げ角度92で斜め下側に折り曲げることにより図9bの斜視図で示すように廻り2段目76が形成される。
【0028】
図10は、図7で説明した廻り3段目77(鉄骨階段の踏板と蹴込み板が一体となるように平板鋼板を折り曲げて成形した部材)を示す。図10aは廻り3段目77を構成する廻り踏板16cと蹴込み板96を厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板形状に形取りした状態を示す。一点鎖線で示した折曲線95は、図10bの斜視図で示すように形取りした平板鋼板を階段形状に折り曲げる際の折り曲げ線を示す。蹴込み板96は四角形の形状で、折曲線95の長さは809mm、隣り合う辺98gの長さは220mmで折曲線95と辺98gの交わる角度は93°である。さらに隣り合う辺98aの長さは809mmで辺98gと辺98aの交わる角度は87°である。さらに隣り合う辺98bの長さは220mmで辺98aと辺98bの交わる角度は93°である。さらに隣り合う折曲線95と辺98bが交わる角度は87°である。さらに隣り合う辺98cの長さは553mmで折曲線95と辺98cの交わる角度は72°である。さらに隣り合う辺98dの長さは30mmで辺98cと辺98dの交わる角度は155°である。さらに隣り合う辺98eの長さは796mmで辺98eと辺98dが交わる角度は97°である。さらに隣り合う辺98fの長さは73mmで辺98fと辺98eの交わる角度は108°である。さらに隣り合う辺98fと折曲線95の交わる角度は108°である。
【0029】
図10bは、図10aで説明した厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板状に形取りした廻り3段目77の蹴込み板96を、廻り踏板16cに対して折曲線95の位置で82°の曲げ角度97で斜め下側に折り曲げることにより図10bの斜視図で示すように廻り2段目76が形成される。
【0030】
図11は、図7で説明した廻り4段目78(鉄骨階段の踏板と蹴込み板が一体となるように平板鋼板を折り曲げて成形した部材)を示す。図11aは廻り4段目78を構成する廻り踏板16dと蹴込み板101を厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板形状に形取りした状態を示す。一点鎖線で示した折曲線100は、図11bの斜視図で示すように形取りした平板鋼板を階段形状に折り曲げる際の折り曲げ線を示す。蹴込み板101は四角形の形状で、折曲線100の長さは809mm、隣り合う辺103hの長さは220mmで折曲線100と辺103hの交わる角度は87°である。さらに隣り合う辺103aの長さは795mmで辺103hと辺103aの交わる角度は93°である。さらに隣り合う辺103bの長さは220mmで辺103aと辺103bの交わる角度は91°である。さらに隣り合う折曲線100と辺103bが交わる角度は89°である。さらに隣り合う辺103cの長さは600mmで折曲線100と辺103cの交わる角度は83°である。さらに隣り合う辺103dの長さは37mmで辺103cと辺103dの交わる角度は115°である。さらに隣り合う辺103eの長さは929mmで辺103dと辺103eが交わる角度は125°である。さらに隣り合う辺103fの長さは57mmで辺103fと辺103eの交わる角度は55°である。さらに隣り合う辺103gの長さは39mmで辺103fと辺103gの交わる廻り踏板16dの外側の角度は90°である。さらに隣り合う辺103gと折曲線100の交わる角度は72°である。
【0031】
図11bは、図11aで説明した厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板状に形取りした廻り4段目78の蹴込み板101を、廻り踏板16dに対して折曲線100の位置で82°の曲げ角度102で斜め下側に折り曲げることにより図11bの斜視図で示すように廻り4段目78が形成される。
【0032】
図12は、図7で説明した廻り5段目79(鉄骨階段の踏板と蹴込み板が一体となるように平板鋼板を折り曲げて成形した部材)を示す。図12aは廻り5段目79を構成する廻り踏板16eと蹴込み板106を厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板形状に形取りした状態を示す。一点鎖線で示した折曲線105は、図12bの斜視図で示すように形取りした平板鋼板を階段形状に折り曲げる際の折り曲げ線を示す。蹴込み板106は四角形の形状で、折曲線105の長さは929mm、隣り合う辺108fの長さは220mmで折曲線105と辺108fの交わる角度は96°である。さらに隣り合う辺108aの長さは929mmで辺108fと辺108aの交わる角度は84°である。さらに隣り合う辺108bの長さは220mmで辺108aと辺108bの交わる角度は96°である。さらに隣り合う折曲線105と辺108bが交わる角度は84°である。さらに隣り合う辺108cの長さは606mmで折曲線105と辺108cの交わる角度は55°である。さらに隣り合う辺108dの長さは761mmで辺108cと辺108dの交わる角度は90°である。さらに隣り合う辺108eの長さは73mmで辺108eと辺108dが交わる角度は90°である。さらに隣り合う辺108eと折曲線105の交わる角度は125°である。
【0033】
図12bは、図10aで説明した厚さ4.5mmの平板鋼板で外形寸法に合わせて平板状に形取りした廻り5段目79の蹴込み板106を、廻り踏板16eに対して折曲線105の位置で82°の曲げ角度107で斜め下側に折り曲げることにより図12bの斜視図で示すように廻り5段目79が形成される。
【0034】
以上、実施の形態に基づいて、本発明に係る3分割ユニット組立式の鉄骨階段について詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の実施の形態に係る、折り返し部を180°折り返すように構成した廻り階段を斜視図で示す。
図2】同実施の形態に係る、図1で示した廻り階段を3分割して支柱と上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットで示す。
図3】同実施の形態に係る、図2で示した廻り階段から支住を除いた上直階段ユニットと廻り階段ユニットと下直階段ユニットを示す。
図4】同実施の形態に係る、図1で示した第1支柱と第2支柱と廻り階段ユニットを固定するためのコの字形側板を斜視図で示す。
図5】同実施の形態に係る、図1で示した廻り階段を3分割した状態を平面図で示す。
図6】同実施の形態に係る、図5で示した3分割した廻り階段を組み立てた状態を平面図で示す。
図7】同実施の形態に係る、図5で示した廻り階段ユニットの廻り踏板を分解した状態を平面図で示す。
図8】同実施の形態に係る、図7で示した廻り踏板の内の廻り1段目を示す。
図9】同実施の形態に係る、図7で示した廻り踏板の内の廻り2段目を示す。
図10】同実施の形態に係る、図7で示した廻り踏板の内の廻り3段目を示す。
図11】同実施の形態に係る、図7で示した廻り踏板の内の廻り4段目を示す。
図12】同実施の形態に係る、図7で示した廻り踏板の内の廻り5段目を示す。
【符号の説明】
【0036】
1 廻り階段
2 踊り場
3 第1支柱
4 フランジ
6 フランジ
7 第2支柱
8 ナット
9 ボルト
10a 下直階段踏板
10b 下直階段踏板
10c 下直階段踏板
10d 下直階段踏板
11 下直階段内側側板
12 下直階段外側側板
13 側板固定鋼板
14 ボルト
15 ナット
16a 廻り踏板
16b 廻り踏板
16c 廻り踏板
16d 廻り踏板
16e 廻り踏板
17a 外側廻り側板
17b 外側廻り側板
17c 外側廻り側板
17d 外側廻り側板
17e 外側廻り側板
18 側板固定鋼板
19 ボルト
20a 上直階段踏板
20b 上直階段踏板
20c 上直階段踏板
21 上直階段外側側板
22 上直階段内側側板
23 コの字形側板
24 側板固定鋼板
25 支柱固定鋼板
26 ボルト
27 ボルト
28 ボルト
31 上直階段ユニット
32 廻り階段ユニット
33 下直階段ユニット
34 穴
35 穴
36 穴
37 穴
38 穴
39 穴
40 穴
41 穴
42 穴
43 穴
44 穴
45 穴
47 穴
48 支柱固定鋼板
49 穴
50 穴
51 横面側板
52 前面側板
53 横面側板
60 ナット
61 ナット
62 ナット
63 ボルト
64 ナット
65 矢印
66 矢印
67 矢印
68 ナット
75 廻り1段目
76 廻り2段目
77 廻り3段目
78 廻り4段目
79 廻り5段目
85 折曲線
86 蹴込み板
87 曲げ角度
88a 辺
88b 辺
88c 辺
88d 辺
88e 辺
88f 辺
88g 辺
88h 辺
90 折曲線
91 蹴込み板
92 曲げ角度
93a 辺
93b 辺
93c 辺
93d 辺
93e 辺
93f 辺
93g 辺
93h 辺
95 折曲線
96 蹴込み板
97 曲げ角度
98a 辺
98b 辺
98c 辺
98d 辺
98e 辺
98f 辺
98g 辺
100 折曲線
101 蹴込み板
102 曲げ角度
103a 辺
103b 辺
103c 辺
103d 辺
103e 辺
103f 辺
103g 辺
103h 辺
105 折曲線
106 蹴込み板
107 曲げ角度
108a 辺
108b 辺
108c 辺
108d 辺
108e 辺
108f 辺
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12