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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】折り畳み看板及びその看板ボード
(51)【国際特許分類】
   G09F 1/08 20060101AFI20220131BHJP
【FI】
G09F1/08 C
G09F1/08 G
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017157404
(22)【出願日】2017-08-17
(65)【公開番号】P2019035865
(43)【公開日】2019-03-07
【審査請求日】2020-08-12
(73)【特許権者】
【識別番号】591030341
【氏名又は名称】株式会社システムコミュニケーションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100083286
【氏名又は名称】三浦 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100166408
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦陽
(72)【発明者】
【氏名】清水 創平
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3115633(JP,U)
【文献】特開2013-003550(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0213485(US,A1)
【文献】米国特許第09715840(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/00 - 1/14
7/18
B42D 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主看板壁と、上記主看板壁の長手方向または短手方向の一方の両側に位置する起立補助壁折曲線に沿って同一方向に折曲可能な一対の起立補助壁とを有する看板ボード;及び
自由状態では上記看板ボードの主看板壁と一対の起立補助壁が離間する方向に付勢し、かつ上記主看板壁と一対の起立補助壁とを接近させる方向の外力が加わったときには、該接近を許す付勢手段;
を有し、
上記看板ボードは、上記一対の起立補助壁の上記主看板壁とは反対側に連続させて、上記一対の起立補助壁との間に位置する付勢補助壁折曲線に沿って上記起立補助壁と同一方向に折曲可能な一対の付勢補助壁を有し、
上記付勢手段は、上記一対の付勢補助壁を上記一対の起立補助壁から離間する方向に付勢し、
上記付勢手段は、上記一対の付勢補助壁の間に張設された輪ゴムである、
ことを特徴とする折り畳み看板。
【請求項2】
請求項記載の折り畳み看板において、
上記輪ゴムは、上記一対の付勢補助壁に形成したゴム掛け部に掛け止められ、上記一対の付勢補助壁と起立補助壁との間の上記付勢補助壁折曲線上に形成したゴム挿通孔に挿通されている折り畳み看板。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の折り畳み看板において、
上記主看板壁、上記起立補助壁及び上記付勢補助壁には、互いに重なるように折曲する上記起立補助壁折曲線及び上記付勢補助壁折曲線と交差する方向の1本以上のボード折曲線が形成されている折り畳み看板。
【請求項4】
主看板壁と、
上記主看板壁の長手方向または短手方向の一方の両側に位置する起立補助壁折曲線に沿って同一方向に折曲可能な一対の起立補助壁と、
上記一対の起立補助壁の上記主看板壁とは反対側に連続させて、上記一対の起立補助壁との間に位置する付勢補助壁折曲線に沿って上記起立補助壁と同一方向に折曲可能な一対の付勢補助壁と、
を有し、
上記一対の付勢補助壁には、輪ゴムを掛け止めるゴム掛け部が形成され、上記一対の付勢補助壁と起立補助壁との間の上記付勢補助壁折曲線上には、輪ゴムを挿通するゴム挿通孔が形成されている、
ことを特徴とする折り畳み看板ボード。
【請求項5】
請求項記載の折り畳み看板ボードにおいて、
上記主看板壁、上記起立補助壁及び上記付勢補助壁には、互いに重なるように折曲する上記起立補助壁折曲線及び上記付勢補助壁折曲線と交差する方向の1本以上のボード折曲線が形成されている折り畳み看板ボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納時には小型で使用時には大型にでき、しかも収納状態(態様)と使用状態(態様)との移行を簡単に行うことができる折り畳み看板及びその看板ボードに関する。
【背景技術】
【0002】
POP、表示板、広告、告知ボード等として利用する立看板として従来、側断面形状がL型、T型、A型等の各種形態の立看板が用いられている。しかし、これらの立看板は、側面視形状が固定されており、収納状態での小型化が充分でない。また、複数の部材の組み合わせからなる立看板は、部品管理、組立管理が困難である。
【0003】
特許文献1は、収納状態では平板状の(にできる)単一の紙葉体を、予め形成(設定)した折曲線に沿って折り曲げることで自立可能な使用状態とする立看板を提案している。しかし、収納状態から使用状態への形態を変化させるために、多くの工数を要する。つまり、組立時間あるいは解体時間に多くを要するという不可避の問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-352883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の立看板についての以上の問題意識に基づき、収納時には小型で使用時には大型にするという要求を満たしつつ、収納状態(態様)と使用状態(態様)との移行を簡単に行うことができる折り畳み看板及び同看板ボードを得ることを目的とする。なお、本発明の折り畳み看板は、自立状態の折り畳み看板として用いることができるのは勿論、例えば横置き(横長)の看板として用いることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の折り畳み看板は、主看板壁と、上記主看板壁の長手方向または短手方向の一方の両側に位置する起立補助壁折曲線に沿って同一方向に折曲可能な一対の起立補助壁とを有する看板ボード;及び自由状態では上記看板ボードの主看板壁と一対の起立補助壁が離間する方向に付勢し、かつ上記主看板壁と一対の起立補助壁とを接近させる方向の外力が加わったときには、該接近を許す付勢手段;を有し、上記看板ボードは、上記一対の起立補助壁の上記主看板壁とは反対側に連続させて、上記一対の起立補助壁との間に位置する付勢補助壁折曲線に沿って上記起立補助壁と同一方向に折曲可能な一対の付勢補助壁を有し、上記付勢手段は、上記一対の付勢補助壁を上記一対の起立補助壁から離間する方向に付勢し、上記付勢手段は、上記一対の付勢補助壁の間に張設された輪ゴムである、ことを特徴としている。
【0009】
上記輪ゴムは、上記一対の付勢補助壁に形成したゴム掛け部に掛け止められ、上記一対の付勢補助壁と起立補助壁との間の上記付勢補助壁折曲線上に形成したゴム挿通孔に挿通されていることができる。
【0010】
上記主看板壁、上記起立補助壁及び上記付勢補助壁には、互いに重なるように折曲する上記起立補助壁折曲線及び上記付勢補助壁折曲線と交差する方向の1本以上のボード折曲線が形成されていることができる。
【0011】
本発明の折り畳み看板ボードは、主看板壁と、上記主看板壁の長手方向または短手方向の一方の両側に位置する起立補助壁折曲線に沿って同一方向に折曲可能な一対の起立補助壁と、上記一対の起立補助壁の上記主看板壁とは反対側に連続させて、上記一対の起立補助壁との間に位置する付勢補助壁折曲線に沿って上記起立補助壁と同一方向に折曲可能な一対の付勢補助壁と、を有し、上記一対の付勢補助壁には、輪ゴムを掛け止めるゴム掛け部が形成され、上記一対の付勢補助壁と起立補助壁との間の上記付勢補助壁折曲線上には、輪ゴムを挿通するゴム挿通孔が形成されている、ことを特徴としている。
【0012】
上記主看板壁、上記起立補助壁及び上記付勢補助壁には、互いに重なるように折曲する上記起立補助壁折曲線及び上記付勢補助壁折曲線と交差する方向の1本以上のボード折曲線が形成されていることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、主看板壁と一対の自立補助壁とに外力を加えて付勢手段に抗して接近させることにより平板状の小型の収納状態とすることができ、外力を開放して主看板壁と自立補助壁とを離間させることにより大型の使用状態とすることができる、収納状態(態様)と使用状態(態様)との移行を簡単に行うことができる折り畳み看板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による折り畳み看板の一実施形態を示す、使用状態の斜視図である。
図2図1の折り畳み看板の部分切開斜視図である。
図3図2のIII-III線に沿う断面図である。
図4図4Aは、図1ないし図3に示す折り畳み看板の収納状態を示す、図3に対応する断面図、図4Bは同折り畳み看板をさらに二つ折りした収納状態を示す断面図である。
図5図4Bに示す折り畳み看板の収納状態に対応する平面図である。
図6図1ないし図3に示す折り畳み看板に用いる看板ボードの平面図である。
図7】本発明による折り畳み看板に用いる看板ボードの別の実施形態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1ないし図5は、本発明による折り畳み看板100の好ましい一実施形態を示し、図6は、同折り畳み看板100に用いる看板ボード10単体の平板状態の一実施形態を示している。以下の説明において、便宜上、縦方向、横方向、厚さ方向をそれぞれ、H、W、D方向とし、その方向を図に矢視した。
【0016】
看板ボード10は、弾性を有する一枚(一連)の紙葉体(紙や合成樹脂板)からなるものである。「弾性」とは、平板状の板材が曲折されたとき平板(平面)状に戻ろうとする性質(復元力、平板復元性)を言う。看板ボード10は、図6に示すように、W方向よりH方向が長い矩形をなしている。看板ボード10の厚さ方向がD方向である。看板ボード10は、H方向の仮想中心線Oを中心とする左右対称形状をなしており、中心部に、H方向全長に延びる主看板壁(面、板)11を有し、この主看板壁11のW方向の左右に、H方向に延びる内側縦折曲線(起立補助壁折曲線)h1を介して起立補助壁12が形成され、この起立補助壁12のW方向の左右に、H方向に延びる外側縦折曲線(付勢補助壁折曲線)h2を介して付勢補助壁13が形成されている。内側縦折曲線h1と外側縦折曲線h2は、起立補助壁12と付勢補助壁13に主看板壁11と起立補助壁12に対する折曲方向の力を加えたとき、必ずこの内側縦折曲線h1と外側縦折曲線h2に沿って折曲が生じるように、プレス線またはミシン目として形成されている。付勢補助壁13のH方向の両端部は起立補助壁12(主看板壁11)より僅かに短くなるように切除されている。
【0017】
主看板壁11、起立補助壁12、付勢補助壁13のW方向の長さはそれぞれ、A、B、Cであり、A>B>Cに設定されている。長さAとBの比は、図1ないし図3に示すように、主看板壁11に対して内側縦折曲線h1に沿って曲折させた左右(一対)の起立補助壁12の先端部(W方向の端部)(外側縦折曲線h2)を最大に接近させたとき、折り畳み看板100が自立できるように設定されている。具体的には、2B<A<3Bに設定するのがよい。付勢補助壁13の長さCは、左右の起立補助壁12の先端部を最大に接近させたとき、主看板壁11の内面に当接する程度が好ましいが、機能的には左右の起立補助壁12の先端部の接近を妨げなければよい。
【0018】
また、主看板壁11と起立補助壁12のH方向の長さVは、この実施形態では、主看板壁11の長さAに比して充分長い。つまり、この実施形態の折り畳み看板100は縦長看板である。
【0019】
左右(一対)の付勢補助壁13の左右のエッジ部には、H方向に等間隔で、複数(図示例では4個)の輪ゴム掛け部14が形成されている。この輪ゴム掛け部14は、一対の切り込み14aの間に舌片14bを有するもので、一対の切り込み14aに挿入した輪ゴム20が舌片14bによって脱け止められる。左右の外側縦折曲線h2上には、輪ゴム掛け凹部14のH方向位置と一致させて、輪ゴム挿通孔(貫通溝)15が形成されている。
【0020】
主看板壁11、起立補助壁12、付勢補助壁13のH方向の中央部には、W方向(内側縦折曲線h1及び外側縦折曲線h2と交差する方向)に延びる横折曲線(ボード折曲線)w1が形成されている。この横折曲線w1は、主看板壁11と付勢補助壁13上では、プレス線(またはミシン目)w1pとして形成され、起立補助壁12上では貫通溝w1tとして形成されている。
【0021】
W方向の4箇所の左右の輪ゴム掛け凹部14にはそれぞれ、対応する左右の輪ゴム挿通孔15を通して環状(無端)の輪ゴム20が掛け止められている。図2は、看板ボード10に仮想貫通穴10Hを形成して輪ゴム20の掛止状態を描いている。この輪ゴム20は、左右の輪ゴム挿通孔15に挿通され、その両端が輪ゴム掛け凹部14に掛け止められる。環状(無端)の輪ゴム20は、左右の輪ゴム掛け部14に掛け止められた状態では、その両端部にループ部21が存在し、両端のループ部21の間に隣接平行部22を有するように弾性変形する。すなわち、ループ部21は、輪ゴム掛け凹部14の切り込み14aに挿入され、舌片14bによって抜け止められる。このように掛け止められた輪ゴム20は、自由状態で一対の起立補助壁12が主看板壁11から離間する付勢手段として作用する(図1ないし図3)。つまり、輪ゴム20は、一対の起立補助壁12のW方向の両端部が接近する方向の力を与え、主看板壁11を湾曲させつつ一対の起立補助壁12が主看板壁11から離間して自立を可能とする。その際付勢補助壁13は、一対の付勢補助壁13の先端部(W方向の端部)が主看板壁11の内面に接触して、看板壁11の湾曲形状を規制する。一方、輪ゴム20(付勢手段)は、一対の起立補助壁12に主看板壁11と接近する方向の外力を加えたときには、同接近を妨げない(図4図5)。すなわち、輪ゴム20が伸張して、一対の起立補助壁12が主看板壁11に接近した(重なった)収納状態となる。このような収納状態にするためには、主看板壁11と一対の起立補助壁12が接近する(重なる)ように単に外力を加えて押し潰せばよい。
【0022】
図4Aは、以上の折り畳み看板100の収納状態を断面で示している。さらに、折り畳み看板100は、横折曲線w1に沿って折り曲げることで、H方向の寸法を半分にすることができる(図4B図5)。なお、図4A、4Bでは、D方向の厚さ、間隔を実際の厚さ、間隔よりも厚く、長く描いてある。折り畳み看板100は、このように横折曲線w1に沿って二つ折りにした状態では、輪ゴム20の収縮力によって、二つ折り収納状態から展開することがない。折り畳み看板100は、主看板壁11と起立補助壁12と付勢補助壁13が重なった部分を二つ折りするために、プレス線w1pに加えて、折り目の最も外側に位置する付勢補助壁13に貫通溝w1tを設けたので、比較的容易に二つ折りすることが可能である。なお、看板ボード10(折り畳み看板)100に2つ以上の横折曲線を設けて、看板ボード10(折り畳み看板)100を三つ折り以上にすることも可能である。
【0023】
二つ折り収納状態の折り畳み看板100を使用するときには、二つ折りを一枚に延ばす。すると折り畳み看板100は、輪ゴム20の収縮力が一対の起立補助壁12のW方向の両先端部を互いに接近させる方向に作用しているので、一対の起立補助壁12が主看板壁11から離間しつつ主看板壁11が円弧状に湾曲し、一対の起立補助壁12の先端部を最大に接近させた自立可能な半円筒形状に展開する(図1ないし図3)。この半円筒形状への展開状態では、一対の起立補助壁12が協働して単一の水平面を形成する。このように展開した折り畳み看板100は、付勢補助壁13のH方向の両端部が起立補助壁12(主看板壁11)より僅かに短く設定されているので、床等の載置面に載置したとき、主看板壁11と起立補助壁12のH方向の下端部のみが載置面に接触し、付勢補助壁13は載置面に接触しないので、安定して自立する。
【0024】
以上の実施形態では、一対の起立補助壁12に主看板壁11と接近する方向の外力を加えたときには、同接近を妨げず、外力を開放したときには起立補助壁12を主看板壁11から離間させる付勢手段として、輪ゴム20を例示したが、他の付勢手段(例えば主看板壁11と起立補助壁12の間(内側縦折曲線h1付近)または起立補助壁12と付勢補助壁13の間(外側縦折曲線h2付近)に挟むスポンジ状付勢手段または板ばね状付勢手段)を用いてよい。このスポンジ状付勢手段は、自由状態で、図1ないし図3の組立状態となるように設定する。
【0025】
看板ボード10に形成した横折曲線w1は、形成しない態様も可能である。逆に、2本以上を形成してもよい。
以上の実施形態は、主看板壁11、起立補助壁12、付勢補助壁13を重ね合わせて平坦にした看板ボード10を、横折曲線w1から、起立補助壁12及び付勢補助壁13が外側に位置する方向に二つ折りしたが、起立補助壁12及び付勢補助壁13が内側に位置する(対向する)ように二つ折り可能に形成してもよい。
以上の実施形態は、主看板壁11と起立補助壁12のH方向の長さVが主看板壁11のAに比して充分長く設定されている縦型折り畳み看板100に本発明を適用したものであるが、V=A、あるいはV<Aの横型看板にも本発明は適用できる。勿論、図示実施形態の折り畳み看板100を横置きで用いてもよい。
以上の折り畳み看板100は自立させる態様であるが、展示壁面に鋲着、接着してもよく、スタンド併用でもよい。
図示例では内側縦折曲線h1と外側縦折曲線h2が平行であるが、上方に行くに従って間隔が若干狭まるように(つまり平面(正面)台形に)形成してもよい。
【0026】
以上の看板ボード10は一枚の板材から形成したが、本発明の折り畳み看板100は、複数枚の看板ボードを貼り合わせて形成してもよい。図7には、3枚の看板ボード10A、10B、10Aを貼り合わせて一枚の看板ボードを形成する実施形態を示した。この実施形態は、H方向両端の2枚の看板ボード10Aと10Aは、H方向の一方の端部に接着用舌片11a、12a、13aが形成されている。看板ボード10Aと10Aは同一であり、一方を、H方向とW方向を含む面内で一方を180゜回転させて配置してある。中間の看板ボード10Bは、中央に横折曲線w1(プレス線w1pと貫通溝w1t)が形成されている。上下の看板ボード10Aの接着用舌片11a、12a、13aに接着剤を塗布し、中間の看板ボード10BにH方向の両端部に貼り合わせて結合し、一枚の看板ボードとなす。接着後の看板ボード10A、10B、10Aは、接着結合してある以外、図1乃至図6に示した看板ボード10の構成と同一である。看板ボードの分割枚数、接着態様は、図示実施形態に限定されない。
【0027】
以上の看板ボード10は、主看板壁11と起立補助壁12と付勢補助壁13で構成されているが、看板ボード10から付勢補助壁13を省略して、主看板壁11と起立補助壁12で構成する態様も可能である。
【符号の説明】
【0028】
10 看板ボード
10H 仮想貫通穴
11 主看板壁
12 起立補助壁
13 付勢補助壁
14 輪ゴム掛け部
14a 切り込み
14b 舌片
15 輪ゴム挿通孔
20 輪ゴム
21 ループ部
22 隣接平行部
h1 内側縦折曲線(起立補助壁折曲線)
h2 外側縦折曲線(付勢補助壁折曲線)
w1 横折曲線(ボード折曲線)
w1p プレス線
w1t 貫通溝
O 仮想中心線
100 折り畳み看板
10A 10B 看板ボード
11a 12a 13a 接着用舌片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7