(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】移動通信端末機の活性化時に,特定動作が行われるようにするための方法,システム及び移動通信端末機
(51)【国際特許分類】
H04M 1/67 20060101AFI20220131BHJP
H04M 1/72403 20210101ALI20220131BHJP
H04M 1/72466 20210101ALI20220131BHJP
H04M 1/72469 20210101ALI20220131BHJP
【FI】
H04M1/67
H04M1/72403
H04M1/72466
H04M1/72469
(21)【出願番号】P 2018085712
(22)【出願日】2018-04-26
(62)【分割の表示】P 2017182392の分割
【原出願日】2012-10-17
【審査請求日】2018-05-24
【審判番号】
【審判請求日】2019-02-20
(31)【優先権主張番号】10-2011-0106839
(32)【優先日】2011-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515044296
【氏名又は名称】ファーストフェイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【復代理人】
【識別番号】230126125
【氏名又は名称】後藤 未来
(74)【復代理人】
【識別番号】230127650
【氏名又は名称】大出 萌
(74)【復代理人】
【識別番号】230127661
【氏名又は名称】小松 侑大
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェ ラク
(72)【発明者】
【氏名】ベ,キョン ドク
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】吉田 隆之
【審判官】伊藤 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-541046(JP,A)
【文献】特開2008-306560(JP,A)
【文献】国際公開第2009/042392(WO,A2)
【文献】田中裕子「iPad2知りたいことがズバッとわかる本」株式会社翔泳社(2011年6月16日発行)
【文献】iPhoneユーザガイド iOS4.2およびiOS4.3ソフトウェア向け(2011年3月19日)
【文献】iPhone User Guide For iOS4.2 and iOS4.3 Software(2011年2月19日)
【文献】マックピープル編集部「iPhoneパーフェクトガイド iOS4&iPhone4対応版」株式会社アスキー・メディアワークス(2010年7月20日)
【文献】株式会社NTTドコモ「F-12C 取扱説明書 ’11.7」
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示されるインターフェースに対する使用者の入力を受け付けるタッチスクリーンディスプレイ部と、メモリ部と、通信部とを備えたスマートフォン又はウェブパッドであって、
前記スマートフォン又はウェブパッドは、前記スマートフォン又はウェブパッドの非活性状態から前記スマートフォン又はウェブパッドの活性状態への切り替えのために、前記非活性状態にあるときに使用者による操作入力を受け付ける活性化ボタンを備え、
前記非活性状態とは、前記スマートフォン又はウェブパッドが通信可能な状態で、かつ、前記タッチスクリーンディスプレイ部がオフの状態と定義し、前記活性状態とは、前記スマートフォン又はウェブパッドが通信可能で、かつ、前記タッチスクリーンディスプレイ部がオンの状態であると定義され、
前記非活性状態から前記活性状態への切り替えのために活性化ボタンで受け付けられた使用者による操作入力により、前記タッチスクリーンディスプレイ部にロック画面が表示された前記活性状態へ切り替え、かつ、使用者による追加の操作なしに顔面認識による使用者識別機能が行われ、前記使用者識別機能による認証の結果に関わらず前記活性状態を維持し、
前記使用者識別機能による認証の結果、前記使用者が正当な使用者と認証されなければ、前記スマートフォン又はウェブパッドのロック状態を維持するとともに、前記タッチスクリーンディスプレイ部に警告を表示し、
前記スマートフォン又はウェブパッドは、前記タッチスクリーンディスプレイ部とは別に設けられ、前記使用者による文字の入力を受け付けるハードキーを備えない、
スマートフォン又はウェブパッド。
【請求項2】
前記スマートフォン又はウェブパッドは、カメラ部をさらに含み、
前記顔面認識による使用者識別機能は、前記カメラ部を用いてあらかじめ撮影して得られた正当な使用者の情報に基づいて行われ、
前記使用者による操作入力は、前記非活性状態の際になされた前記活性化ボタンに対する使用者の1回の操作である、
請求項1に記載のスマートフォン又はウェブパッド。
【請求項3】
正当な使用者の情報を変更する場合には、前記顔面認識以外の使用者識別情報の入力を要
し、
前記ロック画面には、現在の時間を表示することができる、
請求項
1又は2に記載のスマートフォン又はウェブパッド。
【請求項4】
前記使用者識別機能は、前記非活性状態にあるときに前記活性化ボタンにおいて前記操作入力を受け付けることにより
カメラ部が活性化されることにより行われる、請求項
1~3のいずれか一項に記載のスマートフォン又はウェブパッド。
【請求項5】
前記顔面認識による使用者識別機能による認証の結果、前記使用者が正当な使用者と認証されれば、前記ロック状態を解除する、請求項1~4のいずれか一項に記載のスマートフォン又はウェブパッド。
【請求項6】
前記活性化ボタンへの前記操作入力によって、前記顔面認識による使用者識別機能、
及び指紋認識方法による使用者識別機能のいずれかが、前記使用者による選択によって動作するように設定される、請求項1~5のいずれか一項に記載のスマートフォン又はウェブパッド。
【請求項7】
前記使用者識別機能は、前記非活性状態にあるときに前記活性化ボタンにおいて前記操作入力を受け付けることにより進行される、請求項1~6のいずれか一項に記載のスマートフォン又はウェブパッド。
【請求項8】
タッチスクリーンディスプレイ部と、メモリ部と、通信部とを備えたスマートフォン又はウェブパッドであって、前記タッチスクリーンディスプレイ部とは別に設けられ、使用者による文字の入力を受け付けるハードキーを備えない前記スマートフォン又はウェブパッドにおいてなされる方法であって、
前記タッチスクリーンディスプレイ部がオフ状態の非活性状態にあるときに、前記タッチスクリーンディスプレイ部がオフ状態の前記非活性状態から前記タッチスクリーンディスプレイ部がオン状態の活性状態に切り替える活性化ボタンに対する使用者による操作入力を感知する段階と;
前記非活性状態から前記活性状態への切り替えのために活性化ボタンで受け付けられた使用者による操作入力により、前記タッチスクリーンディスプレイ部にロック画面が表示された前記活性状態へ切り替え、かつ、使用者よる追加の操作なしに顔面認識による使用者識別機能が行われ、前記使用者識別機能による認証の結果に関わらず前記活性状態を維持する段階と;
前記使用者識別プロセスによる認証の結果、前記使用者が正当な使用者と認証されなければ、前記スマートフォン又はウェブパッドのロック状態を維持するとともに、前記タッチスクリーンディスプレイ部に警告を表示する
段階と;
を含む方法。
【請求項9】
タッチスクリーンディスプレイ部と、メモリ部と、通信部と、前記タッチスクリーンディスプレイ部がオフ状態の非活性状態から前記タッチスクリーンディスプレイ部がオン状態の活性状態への切り替えのために、前記非活性状態にあるときに使用者による操作入力を受け付ける活性化ボタンとを備えたスマートフォン又はウェブパッドであって、前記タッチスクリーンディスプレイ部とは別に設けられ、前記使用者による文字の入力を受け付けるハードキーを備えない前記スマートフォン又はウェブパッドに、
前記非活性状態から前記活性状態への切り替えのために活性化ボタンで受け付けられた使用者による操作入力により、前記タッチスクリーンディスプレイ部にロック画面が表示された前記活性状態へ切り替え、かつ、使用者よる追加の操作なしに顔面認識による使用者識別機能が行われ、前記使用者識別機能による認証の結果に関わらず前記活性状態を維持し、
前記使用者識別プロセスによる認証の結果、前記使用者が正当な使用者と認証されなければ、前記スマートフォン又はウェブパッドのロック状態を維持するとともに、前記タッチスクリーンディスプレイ部に警告を表示する、
機能を実行させるためのアプリケーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,移動通信端末機の活性化時に,特定動作が行われるようにするための方法,
システム及び移動通信端末機に関し,より詳細には,非活性化状態から活性化状態に切り
替えるボタンの押す回数及び時間に応じて多様な機能が実行されるようにするための方法
,システム及び移動通信端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
最近,通信機能だけでなく,他の多様な機能を有する各種端末機,例えば,スマートフ
ォン,携帯電話,PDA,及びウェブパッドなどの端末機が多く普及されている。このよ
うな端末機は,いつどこでもデスクトップパソコンと同一または類似の環境を実現させる
だけでなく電話機能も有していて,急速に普遍化される実情である。
【0003】
このような端末機には,各種機能が含まれているが,現在は,該当機能を実行させるた
めには端末機が活性化状態,すなわち,ディスプレイがオンの状態で常に操作を行わなけ
ればならなかった。また,ある機能を追加するためには端末機に該当機能を実行するため
のインターフェースまたはボタンをさらに追加しなければならなかった。例えば,緊急状
況に対処するための非常ボタンを別途に追加し,該当ボタンを押すことで,非常状況を知
らせて救助信号を伝送することができた。
【0004】
一方,上記のような端末機を用いる使用者は,端末機を携帯しながら移動時または待機
時に習慣的に自分の端末機を取り出して端末機を活性化させる操作を行う。
【0005】
具体的に,端末機には,ディスプレイがオフの状態の非活性化状態からディスプレイが
オン状態の活性化状態に切り替えるボタンが備えられているのが一般的であるが,現在多
くの使用者はこのような活性化切り替えボタンを意識的または無意識的に数回押す動作を
行う。通常的な端末機では,活性化切り替えボタンが押された際,使用者が設定した背景
画面に,現在時間などの非常に簡単な情報だけが表示されるのが一般的であった。よって
,使用者は端末機の活性化ボタンを押した場合,いかなる情報及び興味も得ることができ
ずに,端末機は再び非活性化状態に切り替わることとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は,端末機に備えられた活性化ボタンに多様な動作を組み合わせ,習慣的
に押していた活性化ボタンを,単純に押す操作だけで有益な機能を活用することにある。
【0007】
本発明の他の目的は,老人でも簡単な操作だけで健康チェックを行うことができ,該当
情報を保護者または医療機関に伝達することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は,簡単な手続きだけで保安が強化された使用者認証プロセス
を動作させることにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は,緊急状況において簡単な操作だけで位置情報とともに緊急
メッセージを必要なところに伝達することにある。
【0010】
本発明の目的は,端末機に備えられた活性化ボタンと広告表示機能を組み合わせて,使
用者により活性化ボタンが習慣的に押された際に,端末機への広告表示による広告収益創
出及び効率的な広告効果を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態によれば,ディスプレイ部と,前記ディスプレイ部がオフ状態の非
活性化状態から前記ディスプレイ部がオン状態の活性化状態に切り替える活性化ボタンと
を含み,前記活性化ボタンが押されることで,前記活性化状態に切り替えるとともに,所
定の動作が行われる移動通信端末機が提供される。
【0012】
本発明の他の実施形態によれば,移動通信端末機の活性化時に,特定動作が行われるよ
うにするための方法であって,ディスプレイ部がオフ状態の非活性化状態から前記ディス
プレイ部がオン状態の活性化状態に切り替える活性化ボタンが押されることを感知する段
階と,前記非活性化状態において前記活性化ボタンが押されたことが感知されると,前記
活性化状態に切り替えるとともに前記移動通信端末機内で所定の動作が行われるようにす
る段階とを含む方法が提供される。
【0013】
本発明のさらに他の実施形態によれば,移動通信端末機の活性化時に,特定動作が行わ
れるようにするサービスを提供するシステムであって,ディスプレイ部がオフ状態の非活
性化状態から前記ディスプレイ部がオン状態の活性化状態に切り替わる感知信号を移動通
信端末機から受信する活性化感知部と,前記活性化状態への転換により前記移動通信端末
機内で所定の動作が行われるように制御するアプリケーション駆動部とを含むシステムが
提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば,端末機が非活性状態の際に,活性化ボタンを押すだけで多様な動作が
行われるので,端末機をより有益に活用することができ,端末機使用の興味をさらに向上
させることができる。
【0015】
本発明によれば,老人でも簡単な操作だけで健康チェックを行うことができ,該当情報
を保護者または医療機関に伝達することができる。
【0016】
本発明によれば,簡単な手続きだけで保安が強化された使用者認証プロセスを動作する
ことができる。
【0017】
本発明によれば,緊急状況において簡単な操作だけで位置情報とともに緊急メッセージ
を必要なところに伝達することができる。
【0018】
本発明によれば,端末機に通常的に備えられた活性化ボタンと広告表示機能とを組み合
わせることで,使用者により活性化ボタンが習慣的に押された際に端末機への広告表示に
よる広告収益創出及び効率的な広告効果をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態による移動通信端末機の外観を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による活性化ボタンが押された際の移動通信端末機の一 動作例を示す図である。
【
図3A】本発明の一実施形態による移動通信端末機の動作を説明するためのブロッ ク図である。
【
図3B】本発明の一実施形態による移動通信端末機の動作を説明するためのブロッ ク図である。
【
図4A】本発明の他の実施形態による移動通信端末機の動作を説明するためのブロ ック図である。
【
図4B】本発明の他の実施形態による移動通信端末機の動作を説明するためのブロ ック図である。
【
図5】本発明のさらに他の実施形態による移動通信端末機の動作を説明するための ブロック図である。
【
図6】本発明の一実施形態による移動通信端末機の活性化時に広告が表示されるよ うにするシステムの全体的な構成を概略的に示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態による移動通信端末機が活性化状態に切り替える際にデ ィスプレイ部に広告が表示される一例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態による広告収益金の一部が寄付金として寄付されるよう にする過程を説明するための図である。
【
図9】本発明の一実施形態による広告提供システムの構成を示す図である。
【
図10】本発明の一実施形態による移動通信端末機に所定動作を提供するためのシ ステムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
後述する本発明に対する詳細な説明は,本発明が実施することができる特定実施形態を
例示する添付図面を参照する。これらの実施形態は当業者が本発明を実施することができ
るように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが,相互排他的であ
る必要性はないと理解すべきである。例えば,ここに記載する特定形状,構造及び特性は
,一実施形態に関して本発明の精神及び範囲を脱することなく他の実施形態に実現するこ
とができる。また,それぞれの開示された実施形態内の個別構成要素の位置または配置は
本発明の精神及び範囲を脱することなく変更されることを理解すべきである。よって,後
述する詳細な説明は限定的な意味として意図するものではなく,本発明の範囲は,適切に
説明されたものとして,その請求項が主張するものと均等なすべての範囲とともに,添付
された請求項によってのみ限定される。図面において,類似の参照符号は多くの側面で同
一であるか,または類似の機能を指称する。
【0021】
以下では,本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実
施させるようにするために,本発明の好適な実施形態に関して添付された図面を参照して
詳細に説明する。
【0022】
[本発明の好適な実施形態]
本明細書において,「移動通信端末機」とは,有無線通信機能またはこれとは異なる機
能を含むデジタル機器であって,移動電話機,ナビゲーション,ウェブパッド,PDA,
ワークステーション,パソコン(例えば,ノートパソコンコンピュータなど)などのよう
に,メモリ手段を備えてマイクロプロセッサを搭載して演算能力を取り入れたデジタル機
器を称える用語として,本明細書の一部分としては移動通信端末機(例えば,携帯電話な
ど)を例として上程して説明するが,必ずこれに限定されない。
【0023】
本明細書において,「非活性状態」とは,移動通信端末機が通信可能な状態ではあるが
,ディスプレイ画面がオフ(off)の状態を意味する。ディスプレイ画面がオフの状態
であっても,所定の機能(例えば,音楽再生機能など)は動作し得る。このように,本明
細書において「非活性状態」という用語は移動通信端末機が所定の動作をしているか否か
を問わず,ディスプレイ画面がオフの状態を包括する概念である。しかし,移動通信端末
機が完全にオフされた状態を除く。
【0024】
本明細書において,「活性状態」とは,移動通信端末機のディスプレイ画面がオン(o
n)状態の場合を意味する。「非活性状態」から「活性状態」への転換とは,ディスプレ
イ画面がオフの状態からディスプレイ画面をオン状態に切り替えることを意味することで
あって,オン状態のディスプレイ画面にどのような情報が表示されるかは問わない。例え
ば,単にロック画面だけが表示される場合であっても,これは移動通信端末機の「活性状
態」といえる。
【0025】
移動通信端末機の構成
図1は,本発明による移動通信端末機の外観を示す図である。
【0026】
図1を参照すると,本発明の移動通信端末機100は,ディスプレイ部110,活性化
ボタン120を含むことができる。また,カメラ130がさらに含まれることができる。
【0027】
図1には,移動通信端末機100をなすフレーム前面にディスプレイ部110が備えら
れ,ディスプレイ部110下部に活性化ボタン120が備えられ,ディスプレイ部110
上部にカメラ130が備えられたものとして例示したが,これとは異なった形態に形成さ
れることができる。例えば,ディスプレイ部110が移動通信端末機100の全面にわた
って形成されなくてもよい。すなわち,移動通信端末機100の少なくとも一部に形成さ
れることでよく,活性化ボタン120はディスプレイ部110と異なる部分に形成されて
もよい。また,カメラ130は,移動通信端末機100において,ディスプレイ部110
が備えられない他面に形成されることができる。
【0028】
ディスプレイ部110は,移動通信端末機100の動作状態に対する各種情報を表示し
,移動通信端末機100がタッチスクリーン駆動方式の場合には使用者入力のためのイン
ターフェースも表示する。通常的に,移動通信端末機100に対する使用者操作のない状
態が所定時間の間に持続すると,移動通信端末機100は非活性状態となる。使用者操作
とは,ディスプレイ部110に表示されるインターフェースを介する入力,ボタン120
を介する操作またはこれとは異なる機能キー(例えば,ボリューム調節キーなど)を介す
る操作などを意味する。非活性状態になる条件は使用者によって設定される。例えば,デ
ィスプレイ部110に表示されるインターフェースを介して設定メニューから設定するこ
とができる。一方,移動通信端末機100に備えられた他のボタン(例えば,オン/オフ
ボタン)を押すことで非活性状態に切り替えることができる。例えば,移動通信端末機1
00が活性状態の際,オン/オフボタンを長く押すと移動通信端末機100が完全にオフ
されることができるが,オン/オフボタンを短く押すと,電話が受信された場合に電話を
受けられる通信可能な状態でありながら,非活性状態とすることができる。
【0029】
活性化ボタン120は移動通信端末機100の非活性状態を活性状態に切り替えるよう
にする手段である。すなわち,移動通信端末機100が非活性状態の際に,使用者が活性
化ボタン120を押すと活性状態に切り替わる。
図1は,移動通信端末機100が非活性
状態の際に,活性化ボタン120を押すことで,ディスプレイ部110にロック画面が表
示された状態を例示する。しかし,活性化ボタン120は,これとは異なる動作のための
手段(例えば,ディスプレイ部110にある動作状態が表示される間に待機画面に移動す
るための手段,現在動作中のプログラムリストを表示する手段)として機能することがで
きる。
【0030】
本発明の一実施形態によれば,移動通信端末機100が非活性状態の際に,使用者が活
性化ボタン120を押すと,単に,移動通信端末機100が活性状態に切り替えるのでは
なく,所定の動作を行うことになる。移動通信端末機100が非活性状態時に活性化ボタ
ン120を押すことで,実行させたい動作に対する設定が使用者により可能となる。例え
ば,ディスプレイ部110に表示されるインターフェースを介して設定メニューから活性
化ボタン120と連携される移動通信端末機100の動作を設定することができる。また
,本発明の一実施形態によれば,移動通信端末機100が非活性状態の際,活性化ボタン
120が押された回数または押された時間に応じて互いに異なる動作が実行できる。例え
ば,活性化ボタン120が1回押された場合には,第1動作が行われ,3回連続して押さ
れた場合には第2動作が行われるように設定することができる。また,他の例として,活
性化ボタン120が短く1回押された場合には第1動作が行われ,長く1回押された場合
には第2動作が行われるように設定することができる。活性化ボタン120が連続して押
された回数の累算及び活性化ボタン120が押された時間の測定のために移動通信端末機
120は所定のクロック回路またはタイマを含むことができる。例えば,活性化ボタン1
20が押され,閾値時間内に再び押される場合には2回押されたものと判断し,閾値時間
以上押された場合には活性化ボタン120が長く押された場合として判断することができ
る。非活性化状態で活性化ボタン120を押すことで,実行できる動作については後述す
る。
【0031】
本発明の一実施形態によれば,活性化ボタン120には,サブディスプレイ部121が
備えられることができる。サブディスプレイ部121には,活性化ボタン120を押すこ
とで,実行される動作についての情報を表示することができる。表示形態は,図形,テキ
スト,文字,絵,色相など多様な形態とすることができる。表示形態が図形の場合には,
円,三角形,四角形,六角形などが表示される。例えば,活性化ボタン120を押すこと
で第1動作が行われると設定された場合にはサブディスプレイ部121に円が表示され,
活性化ボタン120を押すことで第2動作が行われると設定された場合にはサブディスプ
レイ部121に三角形が表示され,またその逆も実現することができる。サブディスプレ
イ部121に表示される形態及び各動作と各表示の対応関係についても使用者によって設
定することができる。例えば,使用者は設定メニューから活性化ボタン120を押すこと
で,実行される動作として第1動作を選択し,活性化ボタン120のサブディスプレイ部
121に表示される形態として三角形を選択することができる。これによれば,移動通信
端末機100が非活性状態の場合であっても,サブディスプレイ部121には三角形が表
示されるので,使用者はこれを介して活性化ボタン120を押した場合に第1動作が行わ
れるとのことを把握することができる。
【0032】
サブディスプレイ部121は,液晶,LCD,LEDなどの通常的なディスプレイで実
現することができるが,これに制限されない。
【0033】
ディスプレイ部110とサブディスプレイ部121に対する駆動制御は,同一プロセッ
サにより同一方式で行うことができるが,そうでなくてもよい。
【0034】
以下では,活性化ボタン120を押すことで,実行できる移動通信端末機100の動作
に対する多様な実施形態を説明する。
【0035】
活性化ボタンを介する動作
以下に説明する各動作は,移動通信端末機100が非活性状態の際に活性化ボタン12
0を押すことで,実行できる動作であって,各動作が実行できるようにする設定は使用者
によって行われる。以下に説明する各動作は一例に過ぎず,これとは異なる多様な動作が
活性化ボタン120を押すことで実行できる。
【0036】
1.カメラ活性化機能
移動通信端末機100が非活性状態の際に活性化ボタン120を押すことで,移動通信
端末機100に備えられたカメラ130が活性化され,現在カメラ130によって映され
た画面がディスプレイ部110に表示されることができる。
【0037】
図2は,活性化ボタン120が押された後,カメラ130が活性化され,ディスプレイ
部110に撮影場面が表示された一例を示す。
【0038】
2.健康感知及び健康情報伝送機能
移動通信端末機100が非活性状態の際に,活性化ボタン120を押すことで,健康感
知機能が駆動されて感知された健康情報が主治医などの医療機関または保護者などに伝送
されることができる。
【0039】
図3A及び
図3Bは,このような機能を説明するための移動通信端末機100のブロッ
ク図を示す。
図3A及び
図3Bは,移動通信端末機100のこのような機能を説明するた
めのブロック図を機能的に示すものである。
【0040】
図3Aを参照すると,移動通信端末機100は,活性化感知部310,健康感知部32
0,健康情報伝送部330を含むことができる。
【0041】
活性化感知部310は,移動通信端末機100が非活性状態の際に,活性化ボタン12
0が使用者によって押されたか否かを感知する。
【0042】
健康感知部320は,活性化感知部310により活性化ボタン120が押されたものと
感知した場合に動作を行い,多様な方法で使用者の健康状態を感知する。
【0043】
図3Bは,健康感知部320の一例を示すブロック図である。
図3Bを参照すると,健
康感知部320は,カメラ活性部321,眼球検出部322,健康情報獲得部323を含
むことができる。
【0044】
カメラ活性部321は,移動通信端末機100に備えられたカメラ130を活性化させ
る。カメラ130活性化によってディスプレイ部110にはカメラ130により現在照ら
された映像が表示される。使用者が自分の目または顔をカメラ130に照らすと,眼球検
出部322は使用者の眼球を認識し,これを抽出する機能を実行する。眼球検出のために
は通常的な眼球検出アルゴリズムを用いることができる。健康情報獲得部323は眼球検
出部322を介して検出された眼球を介して多くの健康情報を獲得する。眼球の色相また
は運動状態などを介して,使用者のストレス指数,糖尿病指数,網膜疾患などを把握する
ことができる。検出された眼球の特性を介して健康情報を検出するアルゴリズムも当業界
にて広く知られたアルゴリズムが用いられる。
【0045】
このように獲得された健康情報は,健康情報伝送部330によって保護者の移動通信端
末機に伝送されるか,主治医などの医療機関に伝送されることができ,所定のサーバに伝
送することができる。保護者に対する情報(例えば,電話番号または電子メールアドレス
など)は既に保存され得る。また,獲得された健康情報を使用者が確認することができる
ように,ディスプレイ部110に表示する。
【0046】
上記説明した動作,すなわち,眼球検出及び検出された眼球の情報を介する健康感知機
能は,所定のアプリケーションをインストールすることで可能とされる。すなわち,該当
アプリケーションには眼球検出アルゴリズム,健康感知アルゴリズムなどが含まれていて
,移動通信端末機100にインストールされることで,上記のような動作が行うことがで
きる。このようなアプリケーションは使用者によってダウンロードされた後,移動通信端
末機100にインストールされることができる。また,上記説明では,眼球検出を介する
健康感知についてのみ例示したが,これとは異なる方式,例えば,顔検出を介する健康感
知などのためのアプリケーションのインストール及び活性化ボタン120との連携が可能
であることは勿論である。使用者は設定メニューを介して活性化ボタン120が,移動通
信端末機100の非活性状態で押された場合,該当アプリケーションが直ちに動作される
ように設定することで,上記のような機能を利用することができる。
【0047】
通常的に老人は移動通信端末機100に健康感知機能があっても,その操作が難しくて
使用できない場合が多いが,本発明によれば,別途の動作なく,活性化ボタン120を押
すだけで該当動作が行われるので,簡単に健康情報を確認できるとともに,これを保護者
または主治医に伝送することができる。
【0048】
3.使用者識別機能
移動通信端末機100が非活性状態の際に活性化ボタン120を押すことで保安のため
の使用者認証プロセスが進行される。
【0049】
図4A及び
図4Bは,このような機能を説明するための移動通信端末機100のブロッ
ク図を示す。
図4Aを参照すると,活性化感知部410,使用者識別部420を含むこと
ができる。
【0050】
活性化感知部410は,移動通信端末機100が非活性状態の際に,活性化ボタン12
0が使用者によって押されたか否かを感知する。
【0051】
使用者識別部420は活性化感知部410によって活性化ボタン120が押されたもの
と感知した場合に動作を行い,多様な方法で使用者を識別する機能を実行する。
【0052】
図4Bは,使用者識別部420の一例を示すブロック図である。
図4Bを参照すると,
使用者識別部420は,カメラ活性部421,虹彩検出部422,使用者識別部423を
含むことができる。
【0053】
カメラ活性部421は,移動通信端末機100に備えられたカメラ130を活性化させ
る。カメラ130の活性化によってディスプレイ部110にはカメラ130によって現在
照らされた映像が表示される。使用者が自分の目または顔をカメラ130に照らすと,虹
彩検出部422は使用者の眼球のうちの虹彩を認識し,これを抽出する機能を実行する。
虹彩を認識するためには通常的な虹彩検出アルゴリズムを用いることができる。使用者識
別部423は,虹彩検出部422を介して検出された虹彩と既に保存されている使用者の
虹彩情報を比較して,マッチングされた場合に現在使用者を正当な使用者として認証する
機能を実行する。そのために,使用者識別部423はデータベース(図示せず)に保存さ
れている使用者の虹彩情報を利用することができる。使用者の虹彩情報は,最初にカメラ
130を用いて撮影した正当な使用者の映像を利用して虹彩検出部422により検出され
る虹彩に対する情報登録によって保存されることができる。登録された本当な使用者の虹
彩情報変更のためには所定の識別情報(例えば,ID,パスワード,住民登録番号など)
が入力されないとならない。使用者識別部423により本当な使用者であると認証される
と,移動通信端末機100のロック状態が解除されてすべての機能を使用することができ
る状態となり,本当な使用者であると認証されないと,警告メッセージ表示とともにロッ
ク状態が持続される。
【0054】
上記説明した動作,すなわち,虹彩検出及び使用者識別,認証などの機能は所定のアプ
リケーションのインストールによって可能となる。すなわち,該当のアプリケーションに
は,虹彩検出アルゴリズム,虹彩比較を介する認証アルゴリズムなどが含まれていて,移
動通信端末機100にインストールされることで,上記のような動作を行うことができる
。このようなアプリケーションは,使用者によってダウンロードされた後に移動通信端末
機100にインストールされることができる。使用者は,設定メニューを介して活性化ボ
タン120が移動通信端末機100の非活性状態で押された場合,該当のアプリケーショ
ンが直ちに動作されるように設定することで,上記のような機能を利用することができる
。
【0055】
これによれば,保安に脆弱な地域において,移動通信端末機100を使用する際には,
別途の設定,すなわち,活性化ボタン120を押し,前記使用者認証プロセスが進行され
るようにする設定をすることで,効率的に保安危険性を低減させることができる。
【0056】
上記説明では虹彩認識を介する認証方法について例として説明したが,これとは異なる
方式の認証方法,例えば,認識キーマッチング方法,パスワードマッチング方法,顔面認
識方法,指紋認識方法などが用いられる。すなわち,活性化ボタン120を押すことで,
多様な使用者認証方法のうちのいずれか1つ,または複数の認証方法のうちの任意の方法
が行われる。
【0057】
4.位置情報伝送機能
移動通信端末機100が非活性状態時に活性化ボタン120を押すことで,収集された
位置情報が保護者または保護機関警察署または消防署などに伝送されることができる。
【0058】
図5は,このような機能を説明するための移動通信端末機100のブロック図を示す。
図5を参照すると,活性化感知部510,位置情報収集部520,位置情報伝送部530
を含むことができる。
【0059】
活性化感知部510は,移動通信端末機100が非活性状態の際に,活性化ボタン12
0が使用者によって押されたか否かを感知する。
【0060】
位置情報収集部520は,活性化感知部510によって活性化ボタン120が押された
ものと感知した場合に,GPSセンサまたはこれとは異なる位置感知センサを用いて現在
位置を収集する。
【0061】
位置情報伝送部530は位置情報収集部520によって収集された位置情報を保護者ま
たは保護機関などに伝送する機能を実行する。緊急状況の場合には緊急状況を知らせるメ
ッセージが一緒に伝送されることができる。位置情報と緊急メッセージは選択的に伝送す
ることができる。一方,このような動作は活性化ボタン120が押された回数または押さ
れた時間に応じて異なるように動作することができる。例えば,活性化ボタン120が短
く押された場合には警察署に緊急メッセージとともに位置情報を伝送する動作が行われる
ように設定することができ,活性化ボタン120が長く押された場合には保護者に位置情
報だけを伝送する動作が行われるように設定することができる。また,他の例として,活
性化ボタン120が1回押された場合には警察署に緊急メッセージとともに位置情報を伝
送する動作が行われるように設定することができ,活性化ボタン120が3回押される場
合には消防署に緊急メッセージとともに位置情報を伝送する動作が行われるように設定さ
れることができる。
【0062】
上記説明した動作も所定のアプリケーションのインストールによって可能とすることが
できる。すなわち,該当のアプリケーションには,位置情報収集,緊急メッセージととも
に伝送のためのアルゴリズムなどが含まれていて,移動通信端末機100にインストール
されることで,上記のような動作を行うことができる。このようなアプリケーションは,
使用者によってダウンロードされた後に移動通信端末機100にインストールすることが
できる。使用者は設定メニューを介して活性化ボタン120が移動通信端末機100の非
活性状態で押された場合,該当のアプリケーションが直ちに動作するように設定すること
で,上記のような機能を利用することができる。
【0063】
これによれば,緊急状況において簡単な操作だけで自分の危険を保護者または保護機関
に知らせることができ,また自分の位置情報も知らせることができるので,危険状況に対
する対応を効率的に行うことができる。
【0064】
5.ファイル伝送機能
移動通信端末機100が非活性状態時に活性化ボタン120を押すことで,移動通信端
末機100に含まれたコンテンツ(例えば,連絡先情報,写真,動画,アプリケーション
などのコンテンツ)が他の移動通信端末機100またはそのほかのメディア空間(例えば
,ツイッター,フェイスブック,ブログなどの個人メディア空間またはカフェ,コミュニ
ティ,クラブなどの複数メディア空間など)にアップロードされる機能を動作することが
できる。
【0065】
6.運転中のモード変更など
移動通信端末機100が非活性状態時に活性化ボタン120を押すことで,移動通信端
末機100をハンズフリー機能に切り替えるか,または移動通信端末機100の通信機能
(音声通話機能,文字メッセージ機能,インターネット機能など)の一部が遮断されるこ
とができる。
【0066】
これによれば,運転中に活性化ボタン120を押す簡単な操作だけで移動通信端末機1
00のモードをハンズフリーモードに切り替えるか,または通信機能を遮断させることで
,交通事故の危険を著しく低減させることができる。
【0067】
7.広告表示動作
図6は,本発明によって移動通信端末機の活性化時に広告が表示されるようにするシス
テムの全体的な構成を概略的に示す図である。
【0068】
図6を参照すると,本発明による全体システムは,移動通信端末機100,広告提供シ
ステム200,アドバタイザサーバ300,その他のサービス提供サーバ400を含んで
構成されることができる。
【0069】
一実施形態によれば,移動通信端末機100,広告提供システム200,アドバタイザ
サーバ300,その他のサービス提供サーバ400は通信網を介して通信することができ
る。通信網は,有線及び無線などのような,その通信様態を問わず構成することができ,
例えば,近距離通信網(LAN:Local Area Network),都市圏通信網(MAN:Metrop
olitan Area Network),広域通信網(WAN:Wide Area Network)など多様な通信網に
実現することができる。好ましくは,本発明の一実施形態による通信網は,公知のワール
ドワイドウェブ(WWW:World Wide Web)などとすることができる。
【0070】
一実施形態によれば,移動通信端末機100は,ディスプレイ部110及び活性化ボタ
ン120を含むことができる。
【0071】
図6には,移動通信端末機100をなすフレーム前面にディスプレイ部110が備えら
れ,ディスプレイ部110下部に活性化ボタン120が備えられるものと例示したが,こ
れとは異なった形態に形成されることができる。例えば,ディスプレイ部110が移動通
信端末機100の全面にかけて形成されなくてもよい。すなわち,移動通信端末機100
の少なくとも一部に形成されてもよく,活性化ボタン120はディスプレイ部110と異
なる部分に形成されてもよい。
【0072】
ディスプレイ部110は,移動通信端末機100の動作状態に対する各種情報を表示し
,移動通信端末機100がタッチスクリーン駆動方式の場合には使用者入力のためのイン
ターフェースも表示される。通常的に,移動通信端末機100に対する使用者操作がない
状態が所定時間の間に持続すると,移動通信端末機100は非活性状態となる。使用者操
作とは,ディスプレイ部110に表示されたインターフェースによる入力,ボタン120
による操作またはこれとは異なる機能キー(例えば,ボリューム調節キーなど)による操
作などを意味する。非活性状態となる条件は使用者により設定することができる。例えば
,ディスプレイ部110に表示されるインターフェースを介して設定メニューから設定す
ることができる。一例として,使用者入力が所定時間の間になかった場合に非活性状態に
切り替えるようにする。一方,移動通信端末機100に備えられた他のボタン(例えば,
オン/オフボタン)を押すことで,非活性状態に切り替えることができる。例えば,移動
通信端末機100が活性状態時に,オン/オフボタンを長く押すと移動通信端末機100
が完全にオフされるが,オン/オフボタンを短く押すと,電話が受信された場合に,電話
を受けられる通信可能な状態でありながら非活性状態となることができる。
【0073】
活性化ボタン120は,移動通信端末機100の非活性状態を活性状態に切り替えるよ
うにする手段である。すなわち,移動通信端末機100が非活性状態の際に,使用者が活
性化ボタン120を押すと活性状態に切り替わる。
図6は,移動通信端末機100が非活
性状態時に活性化ボタン120を押すことで,ディスプレイ部110にロック画面が表示
された状態を例示する。しかし,活性化ボタン120は,これとは異なる動作のための手
段(例えば,ディスプレイ部110にある動作状態が表示される間に待機画面に移動する
ための手段,現在動作中のプログラムリストを表示する手段)として機能することができ
る。
【0074】
本発明の一実施形態によれば,移動通信端末機100が非活性状態の際に,使用者が活
性化ボタン120を押すと,単純に移動通信端末機100が活性状態に切り替えるのでは
なく,ディスプレイ部110に所定の広告が表示される。
図7は,本発明の一実施形態に
よる移動通信端末機100が活性化状態に切り替える際にディスプレイ部110に広告が
表示される一例を示す図である。
【0075】
一実施形態によれば,広告表示は移動通信端末機100に既にインストールされたアプ
リケーションが駆動されることによって実行することができる。すなわち,活性化ボタン
120による移動通信端末機100の活性化とともに広告表示ができるようにするアプリ
ケーションが駆動され,これによりディスプレイ部110に広告が表示されることができ
る。このようなアプリケーションは,広告提供システム200またはアドバタイザサーバ
300などの外部システムから既に伝送されてインストールしたものとする。
【0076】
一方,他の実施形態によれば,移動通信端末機100が活性化される際に,広告提供サ
ーバ200により提供される広告がディスプレイ部110に表示される。広告提供サーバ
200からの広告情報は移動通信端末機100が活性化される前(例えば,非活性化され
た際,またはこれとは異なる時間など)に受信されたものとし,移動通信端末機100の
活性化とともに受信されるものとする。
【0077】
広告は,ランダムに選択されて表示することができるが,所定条件に応じて選択された
広告だけが表示されることができる。
【0078】
一実施形態によれば,移動通信端末機100の現在位置情報に基づいて該当位置と係わ
る広告だけが表示されることができる(前記「4.位置情報伝送機能」と組み合わせて実
現可能)。詳しくは,移動通信端末機100の現在位置情報に基づいて,該当位置の周辺
企業などにおける広告を表示することができる。移動通信端末機100の位置情報は活性
化時に感知することができるが,リアルタイムに継続的に感知され得る。
【0079】
他の実施形態によれば,移動通信端末機100の使用者情報に基づいて注文型広告が表
示されることができる。例えば,使用者の性別,年,居住地域,職業,関心事項などに基
づいて関連企業などについての広告が表示されることができる。このような使用者情報は
,広告提供サービスに加入する際,または広告表示ができるようにするアプリケーション
設置時に使用者によって入力されて保存されたものとする。使用者情報は移動通信端末機
100内に保存することができるが,広告提供サーバ200に伝送されて保存することが
できる。
【0080】
一方,本発明のさらに他の実施形態によれば,時間帯ごとに互いに異なる広告がディス
プレイ部110に表示されるようにする。例えば,食事時間帯には飲食業の広告が表示さ
れるようにし,ドラマ放映時間帯には該当時間に放映されるドラマに対する広告が表示さ
れるようにする。
【0081】
上記では,表示される広告の種類を決定する要素について説明したが,これらのうち少
なくとも2つは互いに組み合わされて広告の種類を決定することができる。例えば,現在
位置情報と使用者情報を同時に考慮した広告が表示されることができる。また,広告は特
定製品に関する広告だけでなく,ブランド広告,プログラム広告,サービス広告,プロモ
ーション広告,イベント広告など多様な形態とすることができる。
【0082】
一方,本発明の一実施形態によれば,ディスプレイ部110に広告が表示される際,使
用者がさらに入力を行うことで,多様な動作を行うことができる。例えば,使用者が表示
された広告をクリックすると,該当広告と係わるウェブページへの移動などが行われる。
該当ウェブページでは,広告と係わる企業または商品に関する情報,割引情報,位置情報
などが提供されることができる。
【0083】
また,他の例として,該当広告をクリックすることで,広告提供会社の広告収益の所定
金額が寄付金として使用されるようにする。
図8は,ディスプレイ部110に表示された
広告をクリックすることで,寄付につながる過程を示す図である。
図8を参照すると,広
告をクリックすることで,「寄付金積立」に対する希望可否を選択するようにするインタ
ーフェースが提供されることができ,使用者が「寄付金積立」を要請すると,広告収益金
のうちの一部が寄付金として使用され,これと係わる表示(例えば,エンゼルブック(A
ngel Book)などのソーシャルネットワークページなどが表示されることができ
る。
【0084】
一方,本発明の一実施形態によれば,移動通信端末機100が活性化される際に,特定
アプリケーションが実行され,該当アプリケーションが使用者に提供する情報の更新がな
かった場合にのみ広告が表示されることができる。例えば,移動通信端末機100が活性
化される際にその他のサービス提供サーバ400によって提供されるソーシャルネットワ
ークサービスが駆動されて該当ページがディスプレイ部110に表示されることができる
が,該当ページに使用者が未だ確認していない新しい内容がない場合にのみ広告が表示さ
れるようにする。
【0085】
以下では,本発明の一実施形態によって移動通信端末機の活性化時に広告が表示される
ようにする全体システムについて説明する。
【0086】
図9は,本発明の一実施形態による広告提供システムの構成を示す図である。
【0087】
図9を参照すると,広告提供システム200は,アプリケーション提供部210,活性
化感知部220,広告提供部230,追加機能提供部240,データベース250,通信
部260,制御部270を含むことができる。本発明の一実施形態によれば,アプリケー
ション提供部210,活性化感知部220,広告提供部230,追加機能提供部240,
データベース250,通信部260,制御部270は,外部装置と通信することができる
プログラムモジュールまたはハードウェアとすることができる。このようなプログラムモ
ジュールまたはハードウェアは,運営システム,応用プログラムモジュール及びその他の
プログラムモジュールの形態として広告提供システム200またはこれと通信可能な他の
装置に含まれることができ,物理的には多様な公知の記憶装置上に保存されることができ
る。一方,このようなプログラムモジュールまたはハードウェアは,本発明により後述す
る特定業務を実行するか,または特定抽象データ類型を行うルーチン,サブルーチン,プ
ログラム,オブジェクト,コンポーネント,データ構造などを包括するが,これに制限さ
れない。
【0088】
アプリケーション提供部210は,移動通信端末機100が活性状態に切り替わる時に
ディスプレイ部110に広告が表示されるようにするアプリケーションを提供する。使用
者は移動通信端末機100を介して広告提供システム200に接続してこのようなアプリ
ケーションを受信してインストールすることができる。アプリケーションは移動通信端末
機100の現在位置情報,使用者情報または現在位置における時間情報などを広告提供シ
ステム200に伝送する機能を含むことができる。しかし,アプリケーションのインスト
ールなしに,移動通信端末機100が活性状態に切り替わる際に,ディスプレイ部110
に広告が出されるようにする方式の際にはアプリケーション提供部210が省略されるこ
とができる。
【0089】
一実施形態による活性化感知部220は,移動通信端末機100が非活性状態から活性
状態に切り替わることを感知することができる。使用者が移動通信端末機100の活性化
ボタンを押すことで,移動通信端末機100が活性化を知らせる信号をサービス提供サー
バ200に伝送することができる。
【0090】
一実施形態による広告提供部230は,移動通信端末機100が活性化されたことが感
知された際に移動通信端末機100のディスプレイ部110に所定の広告が表示されるよ
うにする機能を実行する。広告は移動通信端末機100に既に保存されたものとし,広告
提供システム200内のデータベース250に保存されたものとする。広告提供システム
200は,アドバタイザサーバ300から広告コンテンツを既に受信してデータベース2
50に保存することができる。このような広告コンテンツは所定の分類によってカテゴリ
化されて保存されることができる。例えば,位置別,使用者特性別,時間帯別に提供され
るべき広告コンテンツが分類されて保存されることができる。広告提供部230は,この
ようなデータベース250を参照して移動通信端末機100が活性化された際に提供され
るべき広告コンテンツを所定条件に応じて選択して移動通信端末機100に提供すること
ができる。一方,移動通信端末機100が活性状態に切り替わる際に,その他のサービス
提供サーバ400から提供されたアプリケーションが駆動されるように設定された場合に
は該当アプリケーションとともに,または該当アプリケーションが使用者に提供する新た
な情報がなかった際に広告が提供されるようにする。
【0091】
しかし,本発明の他の実施形態によれば,アプリケーション提供部210によって提供
されるアプリケーションに広告コンテンツ及び表示される広告に対する条件情報などがす
べて含まれて,移動通信端末機100が活性状態に切り替わる際に移動通信端末機100
が自主的に広告表示動作を行うことができる。
【0092】
一実施形態による追加機能提供部240は,広告提供部230によって提供された広告
を基盤として使用者の要請に応じて追加機能が行われるようにする。例えば,使用者の広
告クリックに対応した該当広告の追加情報表示,関連ウェブページへの移動,広告対象商
品またはサービスに関する情報提供,広告収益金のうちの一部に対する寄付金への活用な
どの機能を提供することができる。
【0093】
本発明の変形された実施形態によれば,上記説明した広告提供システム200の機能は
移動通信端末機100内で自主的に実行されることができる。すなわち,移動通信端末機
100内で活性化を感知して広告の表示及び広告のクリックを介する追加機能の駆動など
が行われる。
【0094】
本発明の一実施形態による通信部260は,広告提供システム200と移動通信端末機
100,アドバタイザサーバ300,その他のサービス提供サーバ400などとの間の情
報通信を可能とする。
【0095】
一実施形態によれば,制御部270は,アプリケーション提供部210,活性化感知部
220,広告提供部230,追加機能提供部240,データベース250,通信部260
との間のデータの流れを制御する機能を実行することができる。すなわち,本発明による
制御部270は,アプリケーション提供部210,活性化感知部220,広告提供部23
0,追加機能提供部240,データベース250,通信部260において,それぞれ固有
の機能を実行するように制御することができる。
【0096】
8.これとは異なるアプリケーションの動作
移動通信端末機100が非活性状態の際に,活性化ボタン120を押すことで,単に活
性状態に切り替えるのではなく,所定動作が行われるものであれば,本発明の権利範囲に
属する。
【0097】
例えば,活性化ボタン120が押されることで,エンターテインメントなどの動作(例
えば,音楽または動画プレーヤの動作,ゲームアプリケーション実行,ニュース受信など
)が実行されることができる。
【0098】
アプリケーションの動作待機
本発明の一実施形態によれば,以上で説明した所定のアプリケーションが,移動通信端
末機100が非活性状態から活性状態に切り替わる際に駆動される。
【0099】
このためには,移動通信端末機100が非活性状態の際にアプリケーションが駆動待機
状態に維持されなければならないが,移動通信端末機100が活性状態から非活性状態に
切り替える際に上記説明したアプリケーションが駆動待機状態となることができる。すな
わち,移動通信端末機100が活性化状態に切り替える際に駆動すべきものとして選択さ
れたアプリケーションは移動通信端末機100が非活性化状態に切り替わる際に駆動待機
状態となることができる。
【0100】
しかし,アプリケーションは,駆動待機状態または駆動不能状態を問わず,移動通信端
末機100が非活性化状態から活性化状態に切り替わる際に所定のアプリケーションが動
作すると本発明に属する。
【0101】
サービス提供サーバ
以下では,本発明の一実施形態によるサービス提供サーバについて説明する。
【0102】
図10は,本発明の一実施形態による移動通信端末機の活性化時に特定動作が行われる
ようにするサービス提供システムサーバの構成を示す図である。
【0103】
前記動作において,「7.広告表示動作」のための広告提供システムについては既に説
明しており,以下のサービス提供サーバについての説明は,前記「7.広告表示動作」を
除いた動作に適用される説明である。
【0104】
図10を参照すると,サービス提供サーバ1000は,アプリケーション提供部110
0,活性化感知部1200,アプリケーション駆動部1300,通信部1400,制御部
1500を含んで構成されることができる。本発明の一実施形態によれば,サービス提供
サーバ1000のアプリケーション提供部1100,活性化感知部1200,アプリケー
ション駆動部1300,通信部1400,制御部1500は,外部装置と通信することが
できるプログラムモジュールまたはハードウェアとすることができる。このようなプログ
ラムモジュールまたはハードウェアは,運営システム,応用プログラムモジュール及びそ
の他のプログラムモジュールの形態に移動通信端末機100またはこれと通信可能な他の
装置に含まれることができ,物理的には多様な公知の記憶装置上に保存されることができ
る。一方,このようなプログラムモジュールまたはハードウェアは,本発明によって後述
する特定業務を実行するか,または特定抽象データ類型を行うルーチン,サブルーチン,
プログラム,オブジェクト,コンポーネント,データ構造などを包括するが,これに制限
されない。
【0105】
アプリケーション提供部1100は,上述したような所定のアプリケーションが移動通
信端末機100に伝送されるようにする。使用者は移動通信端末機100を介してサービ
ス提供サーバ1000に接続して所望するアプリケーションを受信してこれを移動通信端
末機100内にインストールすることができる。アプリケーションは,移動通信端末機1
00の活性化時に所定動作が実行されるようにする制御機能を含むことができ,それ自体
で前記所定動作を行うアプリケーションとすることができる。
【0106】
一実施形態による活性化感知部1200は,移動通信端末機100が非活性状態から活
性状態に切り替えることを感知することができる。使用者が移動通信端末機100の活性
化ボタンを押すことで,移動通信端末機100が活性化を知らせる信号をサービス提供サ
ーバ1000に伝送することができる。
【0107】
一実施形態によるアプリケーション駆動部1300は,移動通信端末機100が活性化
されたことが感知された際に移動通信端末機100で所定動作が行われるようにする。す
なわち,所定アプリケーションが移動通信端末機100内で駆動されて関連画面がディス
プレイ部110に表示されることができる。アプリケーション駆動部1300は,該当ア
プリケーション駆動と係わる追加的な動作を行うことができる。このようにアプリケーシ
ョン駆動部1300は移動通信端末機100内で活性化とともに所定アプリケーションが
駆動されるようにし,最適のアプリケーション駆動のために追加的な動作を行うことがで
きる。
【0108】
一実施形態による通信部1400は,サービス提供サーバ1000と移動通信端末機1
00及びその他の装置との間の情報通信ができるようにする。すなわち,通信部1400
は,移動通信端末機100へのアプリケーション伝送,移動通信端末機100からの活性
化信号受信,アプリケーション駆動のための情報の受信などができるようにする。
【0109】
一実施形態によれば,制御部1500は,アプリケーション提供部1100,活性化感
知部1200,アプリケーション駆動部1300,通信部1400,制御部1500との
間のデータの流れを制御する機能を実行することができる。すなわち,本発明による制御
部1500は,アプリケーション提供部1100,活性化感知部1200,アプリケーシ
ョン駆動部1300,通信部1400,制御部1500においてそれぞれ固有の機能を実
行するように制御することができる。
【0110】
以上説明した本発明による実施形態は,多様なコンピュータの構成要素を介して実行で
きるプログラム命令語の形態に実現されてコンピュータ判読可能な記録媒体に記録される
ことができる。前記コンピュータ判読可能な記録媒体は,プログラム命令語,データファ
イル,データ構造などを単独,または組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ
判読可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は,本発明のために特別に設計され,
構成されたものであるか,またはコンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使
用可能なものとする。コンピュータ判読可能な記録媒体の例としては,ハードディスク,
フロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体,CD-ROM,DVDのような
光記録媒体,フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magnet
o-optical media),及びROM,RAM,フラッシュメモリなどのようなプログラム命
令語を保存し,実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラ
ム命令語の例としては,コンパイラにより作られるものと同一機械語コードだけでなく,
インタプリターなどを用いてコンピュータにより実行される高級言語コードも含まれる。
前記ハードウェア装置は,本発明による処理を実行するために1つ以上のソフトウェアモ
ジュールとして作動するように構成することができ,またその逆も同様である。
【0111】
以上,本発明を具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施形態及び図面
を参照して説明したが,これは本発明の全般的な理解を助けるために提供されただけのも
のあって,本発明が上記実施形態に限定されるものではなく,本発明が属する技術分野で
通常的な知識を有する者であればこのような記載から多様な修正及び変形を行うことがで
きる。
【0112】
したがって,本発明の思想は,上記説明された実施形態に限られてはならず,後述する
特許請求の範囲だけでなく,この特許請求の範囲と均等に,または等価的に変形されたす
べてのもの含み,本発明の思想の範疇に属するものとする。