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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】電池パック及び車両
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/262 20210101AFI20220131BHJP
   H01M 10/04 20060101ALI20220131BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20220131BHJP
【FI】
H01M50/262 S
H01M10/04 W
H01M50/204 101
H01M50/262 P
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019157851
(22)【出願日】2019-08-30
(65)【公開番号】P2021007090
(43)【公開日】2021-01-21
【審査請求日】2019-08-30
(31)【優先権主張番号】201910565257.4
(32)【優先日】2019-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】游凱杰
(72)【発明者】
【氏名】汪用廣
(72)【発明者】
【氏名】唐▲ユー▼
(72)【発明者】
【氏名】林偉龍
(72)【発明者】
【氏名】馬俊
【審査官】松嶋 秀忠
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/190498(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0012330(US,A1)
【文献】中国実用新案第208336326(CN,U)
【文献】特開2016-219262(JP,A)
【文献】特開2016-081857(JP,A)
【文献】特開2015-106531(JP,A)
【文献】特開2016-018729(JP,A)
【文献】特開2012-101663(JP,A)
【文献】特開2012-123917(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-298
H01M 10/04-39
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体(11)と、前記筐体(11)に固定される固定梁(12)とを含む筐体アセンブリ(1)と、
前記筐体(11)内に設けられる電池セル(2)と、
前記電池セル(2)を覆い、前記固定梁(12)と固定される拘束部材(3)と、
前記拘束部材(3)の前記筐体(11)から離間する側に設けられ、前記筐体(11)の開口端を閉塞する外装カバー(4)と、を含む電池パックであって、
前記電池セル(2)は、
ケース(21)と、
前記ケース(21)内に設けられる電極アセンブリ(22)とを含み、
前記電極アセンブリ(22)は、第1極シート(221)、第2極シート(222)、および第1極シート(221)と第2極シート(222)との間に設けられるセパレータ(223)を含み、
前記電極アセンブリ(22)は、巻回型構造であり、扁平状を呈し、前記電極アセンブリ(22)の外表面は、2つの扁平面(224)を含み、2つの前記扁平面(224)は、前記電池パックの高さ方向において互いに対向して設けられており、又は、
前記電極アセンブリ(22)は、積層型構造であり、前記第1極シート(221)と前記第2極シート(222)は、前記電池パックの高さ方向に重ねて設けられており、
前記外装カバー(4)の内表面と前記拘束部材(3)の外表面との間には、所定の隙間(L)を有し、前記所定の隙間(L)は、前記電池セル(2)の膨張のために事前に確保される空間として設置されており、
前記拘束部材(3)は、分体式構造であり、第1拘束部材(3A)と第2拘束部材(3B)とを含み、対応する前記電池セル(2)の少なくとも一部の表面を覆い、
前記第1拘束部材(3A)と前記第2拘束部材(3B)は、いずれも、
対応する前記電池セル(2)の群を覆う位置規制部(31)と、
前記位置規制部(31)における前記電池セル(2)の群分け方向に沿った一側に接続される1つの取付部(32)と、を含み、
前記第1拘束部材(3A)の取付部(32)と前記第2拘束部材(3B)の取付部(32)は、対応する前記電池セル(2)の群の両側における前記固定梁(12)と別々に固定されていることを特徴とする電池パック。
【請求項2】
前記固定梁(12)は、前記筐体(11)を複数の収容キャビティ(13)に仕切っており、
前記電池パックは、複数の前記電池セル(2)を含み、複数の前記電池セル(2)は、高さ方向に垂直な平面内に複数の群に分けられ、各群の前記電池セル(2)は、いずれも少なくとも2つの前記電池セル(2)を有し、かつ、それぞれ異なる前記収容キャビティ(13)内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記電池パックは、複数本の前記固定梁(12)を含み、
各群の前記電池セル(2)における群分け方向に沿った両側には、いずれも前記固定梁(12)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
【請求項4】
複数の前記電池セル(2)は、前記電池パックの長さ方向に沿って群分けられ、前記固定梁(12)は、前記電池パックの幅方向に沿って延在し、および/または、
複数の前記電池セル(2)は、前記電池パックの幅方向に沿って群分けられ、前記固定梁(12)は、前記電池パックの長さ方向に沿って延在することを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
【請求項5】
複数の前記拘束部材(3)を含み、
各前記拘束部材(3)は、それぞれ異なる群の前記電池セル(2)を覆うことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項6】
前記位置規制部(31)は、全体的に前記取付部(32)に対して、前記電池パックの高さ方向に沿って前記電池セル(2)から離間するように突出することを特徴とする請求項に記載の電池パック。
【請求項7】
隣接する2群の前記電池セル(2)の間には、1本の前記固定梁(12)が設けられ、 1本の前記固定梁(12)と固定される隣接する2つの前記取付部(32)は、いずれも複数の取付ブロック(321)を含み、
前記複数の取付ブロック(321)は、前記固定梁(12)の延在方向に間隔をおいて設けられ、かつ、前記隣接する2つの前記取付部(32)に対応する前記複数の取付ブロック(321)が、交互に設けられていることを特徴とする請求項に記載の電池パック。
【請求項8】
前記所定の隙間(L)の範囲は、2mm~100mmであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項9】
ビード(6)と締結具(5)とをさらに含み、
前記取付部(32)は、前記ビード(6)と前記締結具(5)との間に設けられ、前記締結具(5)は、前記取付部(32)を前記固定梁(12)に固定するように、前記ビード(6)および前記取付部(32)を通って、前記固定梁(12)と固定されていることを特徴とする請求項に記載の電池パック。
【請求項10】
封止部材(7)をさらに含み、
前記封止部材(7)は、前記筐体(11)の開口端を閉塞するように、前記外装カバー(4)と前記筐体(11)との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項11】
最底層の前記電池セル(2)と前記筐体(11)の内底面との間に、および/または、各群の前記電池セル(2)のうち隣接する2つの前記電池セル(2)間に、および/または、前記拘束部材(3)と最頂層の前記電池セル(2)との間に、接着層が設けられていることを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項12】
車両本体と、請求項1~11のいずれか1項に記載の電池パックとを含み、
前記電池パックが前記車両本体内に設けられていることを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池技術分野に関し、特に、電池パック及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、充電可能な電池は、車両に動力を提供するために広く使用されている。複数の充電可能な電池は、大きい容量または電力を達成するために、直列、並列又はハイブリッド方式で接続されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
実際の使用過程において、電池パックの外装カバーは面積が大きく剛性が低く、充放電中に電池セルが膨張するため、電池パックの外装カバーが大きく変形することを見出した。電池パックの外装カバーが変形すると、外装カバーと筐体との封止性能が低下し、電池パック内部に外部からの湿気が侵入して短絡問題を引き起こす恐れがあり、かつ、電池パックの外装カバーが変形すると、車両の他の部品に押し当たる恐れがあるため、メンテナンスのために電池パックを車両から取り外す必要がある際に、車両から取り外すこと、および車両に再び組み付けることは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、電池パックの封止性を向上させることができる電池パック及び車両を提供している。
【0005】
本発明の一態様によれば、電池パックが提供される。当該電池パックは、
筐体と、筐体に固定される固定梁とを含む筐体アセンブリと、
筐体内に設けられる電池セルと、
電池セルを覆い、固定梁と固定される拘束部材と、
拘束部材の筐体から離間する側に設けられ、筐体の開口端を閉塞する外装カバーと、を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、固定梁は、筐体を複数の収容キャビティに仕切っており、電池パックは、複数の電池セルを含み、複数の電池セルは、高さ方向に垂直な平面内に複数の群に分けられ、各群の電池セルは、いずれも少なくとも2つの電池セルを有し、かつ、それぞれ異なる収容キャビティ内に設けられている。
【0007】
いくつかの実施形態では、電池パックは、複数本の固定梁を含み、各群の電池セルにおける群分け方向に沿った両側には、いずれも固定梁が設けられている。
【0008】
いくつかの実施形態では、複数の電池セルは、電池パックの長さ方向に沿って群分けられ、固定梁は、電池パックの幅方向に沿って延在し、および/または、複数の電池セルは、電池パックの幅方向に沿って群分けられ、固定梁は、電池パックの長さ方向に沿って延在する。
【0009】
いくつかの実施形態では、電池パックは、複数の拘束部材を含み、各拘束部材は、それぞれ異なる群の電池セルを覆う。
【0010】
いくつかの実施形態では、拘束部材は、対応する群の電池セルを覆う位置規制部と、それぞれ位置規制部における電池セルの群分け方向に沿った両側に接続される2つの取付部とを含み、2つの取付部はそれぞれ、対応する群の電池セルの両側における固定梁と固定されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、位置規制部は、全体的に取付部に対して電池セルから離間する方向に向かって突出する。
【0012】
いくつかの実施形態では、隣接する2群の電池セルの間には、1本の固定梁が設けられ、1本の固定梁と固定される隣接する2つの取付部は、いずれも複数の取付ブロックを含み、複数の取付ブロックは、固定梁の延在方向に間隔をおいて設けられ、かつ、隣接する2つの取付部に対応する複数の取付ブロックが、交互に設けられている。
【0013】
いくつかの実施形態では、拘束部材は、分体式構造であり、対応する電池セルの少なくとも一部の表面を覆う。
【0014】
いくつかの実施形態では、外装カバーの内表面と拘束部材の外表面との間には、所定の隙間を有し、好ましくは、所定の隙間の範囲が2mm~100mmである。
【0015】
いくつかの実施形態では、電池パックは、ビードと締結具とをさらに含み、取付部は、ビードと締結具との間に設けられ、締結具は、取付部を固定梁に固定するように、ビードおよび取付部を通って固定梁と固定されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、電池パックは、封止部材をさらに含み、封止部材は、筐体の開口端を閉塞するように、外装カバーと筐体との間に設けられている。
【0017】
いくつかの実施形態では、最底層の電池セルと筐体の内底面との間に、および/または、各群の電池セルのうち隣接する2つの電池セル間に、および/または、拘束部材と最頂層の電池セルとの間に、接着層が設けられている。
【0018】
いくつかの実施形態では、電池セルは、ケースと、ケース内に設けられる電極アセンブリとを含み、
電極アセンブリは、第1極シート、第2極シート、および第1極シートと第2極シートとの間に設けられるセパレータを含み、
電極アセンブリは、巻回型構造であり、扁平状を呈し、電極アセンブリの外表面は、2つの扁平面を含み、2つの扁平面は、高さ方向において互いに対向して設けられており、または、
電極アセンブリは、積層型構造であり、第1極シートと第2極シートは、高さ方向に重ねて設けられている。
【0019】
本発明の他の態様によれば、車両が提供される。当該車両は、車両本体と、上記実施形態の電池パックとを含み、電池パックが車両本体内に設けられている。
【発明の効果】
【0020】
上記技術案に基づいて、本発明の一実施形態の電池パックでは、拘束部材を設けて固定梁に固定することによって、電池セルが膨張するとき、電池セルに安定且つ有効な押圧力を提供し、電池セルの膨張変形の度合いを低減させることができる。そして、拘束部材が設けられるため、外装カバーの変形を低減でき、電池パックの封止性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
ここで説明する図面は、本発明についてさらなる理解を提供するためのものであり、本願の一部を構成し、本発明の例示的な実施形態及びその説明は、本発明について不当な限定を構成するものではなく、本発明を解釈するためのものである。
図1】本発明に係る電池パックの一実施形態の分解模式図である。
図2図1に示す電池パックの外装カバーを開いた構造を示す模式図である。
図3図1に示す電池パックのxz平面に沿った断面図である。
図4図2に示す電池パックの内部構造を示す部分断面図である。
図5】電池パックにおいてビードと封止部材が設けられる構造を示す模式図である。
図6】本発明に係る電池パックの他の実施形態の分解図である。
図7図6に示す電池パックの外装カバーを開いた内部構造を示す模式図である。
図8】電池パックにおける電池セルの一実施形態の分解模式図である。
図9】巻回型の電極アセンブリが採用された電池セルの図8におけるxz平面に沿った断面図である。
図10】積層型の電極アセンブリが採用された電池セルの図8におけるxz平面に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明を以下に詳細に説明する。以下の段落では、実施形態の異なる態様をより詳細に限定する。そのように限定された各態様は、それらが組み合わせることができないことを明確に示されない限り、他の任意の1つ又は複数の態様と組み合わせることができる。特に、好ましいまたは有利であると考えられる任意の特徴は、好ましいまたは有利であると考えられる他の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。
【0023】
本発明に用いられる「第1」、「第2」などの用語は、説明の便宜上、同じ名称を有する異なる構成部品を区別するためのものであり、先後関係または主従関係を示すものではない。
【0024】
また、ある要素が別の要素の「上」に位置すると称される場合、その要素は、前記別の要素の上に直接位置してもよく、または前記別の要素の上に間接的に位置し、かつ、それらの間に1つ以上の中間要素が挿入されていてもよい。さらに、ある要素が別の要素に「接続されている」と称される場合、その要素は、前記別の要素に直接接続されていてもよく、または前記別の要素に間接的に接続され、かつ、それらの間に1つ以上の中間要素が挿入されていてもよい。以下において、同じ符号は同じ要素を示す。
【0025】
本発明に用いられる「複数」とは、2つ以上(2つを含む)を指し、同様に、「複数群」とは、2群以上(2群を含む)を指し、「複数本」とは、2本以上(2本を含む)を指す。
【0026】
以下の実施形態において様々な方位を明確に記述するために、例えば、図1における座標系は、電池パックの各方向を定義し、x方向が電池パックの長さ方向を表し、y方向が電池パックの幅方向を表し、z方向がx方向とy方向によって形成される平面に垂直なものであり、電池パックの高さ方向を表す。電池パックが車両に取り付けられたとき、電池パックの高さ方向は垂直方向と平行であり、ここで言及される垂直方向とは、理論的な垂直方向に対して、一定の角度だけずれることが許容される。このような方位の定義に基づいて、「上」、「下」、「頂」、および「底」が用いられているが、これらはすべて高さ方向に対していうものである。
【0027】
いくつかの実施形態において、本発明は、車両本体と、車両本体内に設けられた電池パックとを含む車両を提供する。ここで、車両は、新エネルギー自動車であり、純粋な電気自動車であってもよく、ハイブリッド自動車やレンジエクステンダ自動車であってもよい。車両本体には駆動モータが設けられ、駆動モータは、電池パックと電気的に接続され、電池バックで電気エネルギーが提供される。駆動モータは、伝達機構を介して車両本体における車輪に接続され、自動車を駆動して走行させる。好ましくは、電池パックは、車両本体の底部に水平に配置することができ、頂部掛けおよび/または底部支持の取付方式を採用することができる。
【0028】
図1図5は、本発明に係る電池パックの一実施形態の構造を示す模式図である。電池パック100は、筐体アセンブリ1と、電池セル2と、拘束部材3と、外装カバー4とを含む。
【0029】
ここで、筐体アセンブリ1は、筐体11と固定梁12とを含み、筐体11は、開口端を有し、固定梁12は、筐体11に固定され、例えば、固定梁12は、筐体11の内底面または側壁に固定されてもよい。電池セル2は、筐体11内に設けられ、拘束部材3は、電池セル2を覆い、最上層の電池セル2と接触してもよく、または最上層の電池セル2との間に所定の隙間を有してもよい。また、拘束部材3は、固定梁12と固定され、電池セル2の膨張を制限するように設けられる。
【0030】
外装カバー4は、拘束部材3の筐体11から離間する側に設けられ、電池パックの高さ方向に沿って筐体11の開口端に係合して、筐体11の開口端を閉塞することに用いられる。ここで、閉塞とは、外装カバー4と筐体11が封止接続されることを指し、外部の液体、湿気が電池パック内に侵入することを防止し、電池パックの安全性能を向上させることができる。
【0031】
本発明の当該実施形態では、拘束部材3を設けて固定梁12に固定することによって、電池セル2が膨張するとき、安定且つ有効な押圧力を電池セル2に提供し、電池セル2の膨張変形の度合いを低減させることができる。そして、拘束部材3が設けられるため、外装カバー4の変形を低減でき、電池パックの封止性を向上させることができる。さらに、電池パックでは、拘束部材3を設けることにより外装カバー4の変形を低減することで、電池パックが車両に用いられる場合に、長期間使用した後、スムーズに元の取付位置に対して着脱することができるので、電池パックのメンテナンスの難しさを低減することができ、また、電池パックの変形による車両における取付構造要素への外力の印加を防止することもできる。
【0032】
図1に示すように、固定梁12は、筐体11を複数の収容キャビティ13に仕切っており、電池パックは、複数の電池セル2を含み、かつ、各電池セル2は、高さ方向に垂直な平面において複数群に分けられ、各群の電池セル2は、いずれも少なくとも2つの電池セル2を有し、それぞれ異なる収容キャビティ13に設けられている。好ましくは、それぞれの収容キャビティ13のサイズが、対応する群の電池セル2の全体の外形寸法とマッチングする。
【0033】
本実施形態では、各電池セル2を群分けして設けて、拘束部材3を電池セル2を群分けするための各固定梁12と固定することで、拘束部材3と筐体11との間の固定点を増やすことに相当し、これによって各固定点間のスパンを低減し、拘束部材3の抗変形能力を向上させることができる。本実施形態では、カバーによって全ての個々の電池セルを全体的に拘束する従来の方式と比較して、群ごとの電池セル2の外周に個別に一定の拘束が加えられるので、電池セルが膨張するときに、拘束部材3が変形しにくくなる。よって、電池セル2に安定した押圧力をより一層提供して、電池パックの高さ方向のサイズの増大を防止することができ、さらに、拘束部材3の変形による外装カバー4への押し出しも生じにくくなり、電池パックの使用寿命を向上することができる。
【0034】
そして、各電池セル2を群分けして設けるので、一部の電池セル2が動作して大きな熱量を生じて熱暴走が発生すると、熱が他の群の電池セル2に拡散することを遅らせ、電池パックの動作の安全性を向上させることができる。一部の電池セル2が正常に使用できなくなっても、電池パックに電力を低減させて使用することができる。
【0035】
図1に示すように、電池パックは、複数本の固定梁12を含み、各群の電池セル2における群分け方向に沿った両側には、いずれも固定梁12が設けられている。各固定梁12は、隣接する電池セル2が形成する通路内だけでなく、最も外側の群の電池セル2における筐体11の内壁に近接する側にも設けられている。固定梁12は、その延在方向において連続的な構造となるように設計されてもよく、またはセグメント化された構造となるように設計されてもよい。
【0036】
当該構造では、電池セル2の群ごとに群分け方向に沿った両側に固定することで、より安定した拘束力を電池セル2に加えることができ、この群の電池セル2に対する拘束効果を向上させることができ、電池セルの膨張の発生がさらに制限され、電池パックの使用寿命を向上させることができる。
【0037】
例えば、各電池セル2は、高さ方向に一層または複数層が設けられ、例えば、図1において2層が設けられる。各電池セル2は、複数の列に分けて、各列における電池セル2同士がバスバーを介して並列または直列に接続されるので、隣接する2列の電池セル2の間には隙間が設けられている。
【0038】
好ましくは、隣接する固定梁12間の距離は、最大で2列の電池セル2を収容するように構成される。このようにすれば、隣接する固定梁12同士の間のスパンをできる限り小さくして、拘束部材3と固定梁12により多くの固定点を持たせることができ、拘束部材3の抗変形能力を向上させ、電池セル2の各群ごとに対する拘束の信頼性を向上させることができる。
【0039】
図2の正面図に示すように、筐体11内には、電池パックの幅方向に延在する3本の固定梁12が設けられており、筐体11の内底面に固定することができる。中間の固定梁12は、2群の電池セル2の間に位置し、両側の固定梁12は、筐体11の内側壁に近接して設けられ、筐体11内の空間を2つの収容キャビティ13に仕切り、一方の収容キャビティ13(図1に左側にある)には、1列の電池セル2を含む第1群電池セル20Aが配置され、他方の収容キャビティ13(図1に右側にある)には、長さ方向に間隔をあけて並列的に設けられた2列の電池セル2を含む第2群電池セル20Bが配置されている。電池セル2の各列毎には、幅方向に順に並列的に設けられた複数の電池セル2を含み、隣接する2つの電池セル2の側面が接触し、そして、各電池セル2は、高さ方向に2層に重ねて設けられている。
【0040】
各固定梁12の延在方向は、各電池セル2の群分け方向に対して垂直であり、電池パックの内部構造をよりコンパクトにする。図1に示すように、複数の電池セル2が電池パックの長さ方向に沿って群分けされ、固定梁12が電池パックの幅方向に沿って延在する。このようにすることで、各電池セル2をより多くの群に分けて、拘束部材3と筐体11との固定点を増やすことに有利であり、さらに、各群の電池セル2全体の縦横比を小さくし、各群の電池セル2に対する拘束部材3の長さ方向および幅方向での拘束剛性を均衡させることができ、拘束信頼性を向上させる。
【0041】
若しくは、複数の電池セル2が電池パックの幅方向に沿って群分けされ、固定梁12が電池パックの長さ方向に沿って延在するように構成されてもよい。あるいは、複数の電池セル2が同時に電池パックの長さ方向および幅方向に沿って群分けされ、各固定梁12が格子構造を形成するように構成されてもよい。
【0042】
固定梁12の具体的な構造としては、中実の固定梁または中空の固定梁が用いられてもよく、その断面が矩形、台形またはC字状等であってもよく、拘束部材を固定梁12の上表面に固定するために、その上表面が平面に設けられても良い。若しくは、拘束部材3は、固定梁12の側面に固定されてもよい。
【0043】
ここで、図8に示す分解図の通り、各電池セル2は、いずれもケース21と、ケース21内に設けられる電極アセンブリ22とを含み、ケース21は、六面体形状または他の形状を有してもよく、且つ、開口を有する。電極アセンブリ22は、ケース21内に収容されている。ケース21の開口には、カバープレートアセンブリ24で覆われている。カバープレートアセンブリ24は、カバープレート241と、カバープレート上に設けられる2つの電極端子とを含み、2つの電極端子は、それぞれ第1電極端子242と第2電極端子243である。第1電極端子242が正極端子として、第2電極端子243が負極端子として設けられてもよい。他の実施形態では、第1電極端子242が負極端子として、第2電極端子243が正極端子として設けられてもよい。カバープレートアセンブリ24と電極アセンブリ22との間には中継接続片23が設けられ、電極アセンブリ22のタブは、中継接続片23を介してカバープレート241における電極端子に電気的に接続されている。本実施形態では、中継接続片23が2つあり、すなわち、それぞれ正極中継接続片と負極中継接続片である。
【0044】
図8に示すように、ケース21内には、2つの電極アセンブリ22が設けられ、2つの電極アセンブリ22は、電池セル2の高さ方向(z方向)に沿って重ねられている。ここで、電池セル2の高さ方向は、電池パックの高さ方向と一致する。当然ながら、他の実施形態では、ケース21内には、1つの電極アセンブリ22が設けられてもよく、または3つ以上の電極アセンブリ22が設けられてもよい。複数の電極アセンブリ22は、電池セル2の高さ方向(z方向)に重ねられている。
【0045】
図9および図10に示すように、電極アセンブリ22は、第1極シート221と、第2極シート222と、第1極シート221と第2極シート222との間に設けられたセパレータ223とを含む。第1極シート221は正極シートとして、第2極シート222は負極シートとして設けられてもよい。他の実施形態では、第1極シート221が負極シートとして、第2極シート222が正極シートとして設けられてもよい。ここで、セパレータ223は、第1極シート221と第2極シート222との間に介在する絶縁体である。正極シートの活物質は、正極シートの塗布エリアに塗布されてもよく、負極シートの活物質は、負極シートの塗布エリアに塗布されてもよい。正極シートの塗布エリアから延出する部分は、正極タブとして機能し、負極シートの塗布エリアから延出する部分は、負極タブとして機能する。正極タブは、正極中継接続片を介してカバープレートアセンブリ24における正極端子に接続され、同様に、負極タブは、負極中継接続片を介してカバープレートアセンブリ24における負極端子に接続されている。
【0046】
図9に示すように、電極アセンブリ22は巻回型構造である。第1極シート221、セパレータ223、および、第2極シート222は、いずれも帯状構造であり、第1極シート221、セパレータ223および第2極シート222を順次重ねて2回以上巻回して、扁平状を呈した電極アセンブリ22が形成される。電極アセンブリ22を作製する際には、電極アセンブリ22を扁平状に直接巻回してもよく、先に中空の円柱状に巻回してから、扁平状に押し潰されてもよい。図9は、電極アセンブリ22の外形輪郭を示す模式図である。電極アセンブリ22の外表面は、電池セル2の高さ方向(z方向)に対向して設けられる2つの扁平面224を含む。ここで、電極アセンブリ22は、略六面体構造であり、扁平面224は、巻回軸線に略平行であり、かつ、面積が最も大きい外表面である。扁平面224は、比較的平坦な表面としてもよく、必ずしも純粋な平面とする必要がない。
【0047】
図10に示すように、電極アセンブリ22は積層型構造であり、すなわち、電極アセンブリ22は複数の第1極シート221と複数の第2極シート222とを含み、第1極シート221と第2極シートとの間にセパレータ223が設けられている。第1極シート221と第2極シートとは、電池セル2の高さ方向(z方向)に重ねて設けられている。
【0048】
充放電時に電極アセンブリ22が極シートの厚さ方向に必然的に膨張し、各極シートの膨張量が重なり合い、高さ方向に累積した膨張量が他の方向よりも大きくなる。本発明の実施形態では、拘束部材3と筐体11との固定点を増やすことによって、電池セル2の膨張量が最大となる方向で拘束され、電池パックの変形を防止することができ、電池パックの使用寿命を向上させることができる。
【0049】
図3に示すように、外装カバー4の内表面と拘束部材3の外表面との間には、所定の隙間Lが設けられている。電池セル2に対して膨張空間を事前に確保することで、拘束部材3の変形による力が外装カバー4に伝達されて外装カバー4も変形させられることを防止することができる。また、仮に電池セル2の膨張によって拘束部材3が変形して外装カバー4に押し当てても、外装カバー4で、拘束部材3の変形と電池セル2の膨張をさらに抑制することができる。好ましくは、異なるサイズの電池パックについて、所定の隙間の範囲は、2mm~100mmである。
【0050】
図1および図2に示すように、電池パックは、それぞれ異なる群の電池セル2を覆う複数の拘束部材3を含むことができる。当該実施形態では、複数の拘束部材3を用いてそれぞれ異なる群の電池セル2を拘束することにより、各群の電池セル2に対して独立して一定の拘束を加えることができ、拘束部材3の被覆面を小さくして、変形が発生しにくくなるようにその自体の剛性を向上させることができ、これによって安定的で確実な拘束力を提供することができる。また、ある群の電池セル2の膨張量が大きいことによって対応する拘束部材3が変形した場合、他の電池セル2への影響を回避でき、電池パックの動作信頼性および使用寿命を向上させることができる。
【0051】
具体的には、各拘束部材3はいずれも、位置規制部31と、2つの取付部32とを含む。位置規制部31は、対応する群の電池セル2を覆い、2つの取付部32は、位置規制部31における電池セル2の群分け方向に沿った両側に接続され、それぞれ対応する群の電池セル2における群分け方向に沿った両側における固定梁12に固定されている。拘束部材3は、平板を折り曲げて形成することができる。
【0052】
図2に示すように、位置規制部31は、対応する群の電池セル2の頂面を完全に覆うので、電池セル2に対する拘束力を高め、拘束部材3の抗変形能力を向上させることができる。
【0053】
本実施形態では、独立した拘束部材3を複数設けることにより、各群の電池セル2をそれぞれ拘束することができ、各群の電池セル2の拘束が完全に独立し、各拘束部材3の着脱が互いに影響しない。各群の電池セル2の高さに差があっても、拘束部材3の取付には影響がなく、個別の群の電池セル2の膨張量が大きい場合、対応する拘束部材3だけが変形してしまい、変形応力が他の拘束部材3に伝達することはない。そして、個別の群の電池セル2が故障することによってカバーを開けてメンテナンスを行う必要がある場合には、対応する拘束部材3のみを開ければよく、他の拘束部材3を取り外す必要はない。
【0054】
図3に示すように、位置規制部31は、全体的に取付部32に対して電池セル2から離れる方向に向かって突出している。このような構成とすることで、固定梁12の高さを低くして、固定梁12の強度を確保することができるだけでなく、締結具5で取付部32と固定梁12とを固定する場合に締結具5が位置規制部31の頂面から突出することを避け、電池パックの高さを低減することができる。
【0055】
図3および図4に示すように、隣接する2群の電池セル2の間には1本の固定梁12が設けられ、この固定梁12に固定される隣接する2つの取付部32は、いずれも複数の取付ブロック321を含み、複数の取付ブロック321は、固定梁12の延在方向に沿って間隔をおいて設けられ、隣接する2つの取付部32に対応する複数の取付ブロック321が交互に設けられている。例えば、取付ブロック321は、長方形、台形、または三角形の構造をなすことができる。当該構造により、隣接する2群の電池セル2に対応する拘束部材3は、1本の固定梁12を共用して固定することができ、省スペース化および電池パックのエネルギー密度の向上を図ることができる。若しくは、隣接する群の電池セル2間には、2本の固定梁12が設けられ、各拘束部材3がそれぞれ1本の固定梁12に固定されてもよい。
【0056】
具体的には、図1に示すように、外装カバー4と筐体11との固定を実現するために、筐体11の開口端の周囲には第1フランジ111が設けられ、外装カバー4の周囲には第2フランジ41が設けられている。第1フランジ111と第2フランジ41との間には、接着または締結具接続によって固定することができる。拘束部材3と固定梁12との固定を実現するために、取付部32には、複数の第2取付穴322が固定梁12の延在方向に沿って間隔をあけて設けられ、固定梁12の頂部には、自身の延在方向に沿って複数の第1取付穴121が間隔をあけて設けられている。第2取付穴322および第1取付穴121に締結具5を貫通させることによって、拘束部材3を固定梁12と固定することができる。
【0057】
図5に示すように、本発明の電池パックは、取付部32と固定梁12との間に設けられたビード6をさらに含んでもよい。ビード6は、長尺のシート状に形成されてもよく、ビード6には締結具5を通すための穴が設けられている。組立時に適当な厚さのビード6を選択して組立間隙を調整することができるので、拘束部材3と固定梁12とが締結具5で固定された後、拘束部材3と電池セル2との間に適当な組立間隙を維持させることができ、拘束部材3が電池ユニット2に対して大きな押圧力を発生することが防止され、電池パックの使用寿命を向上させる。
【0058】
若しくは、ビード6は、締結具5と取付部32の頂面との間に設けられてもよい。例えば、締結具5がネジである場合、ビード6は、締結具5による固定の信頼性を高めるために、ネジ頭と取付部32の頂面との間に設けられる。
【0059】
さらに図5を参照すると、本発明の電池パックでは、電池パックの内部空間の封止性を確保して、外部の不純物または湿気が電池パックに入ることによって電池セル2の動作性能に影響を及ぼすことを防止するために、外装カバー4と筐体11の間に設けられた封止部材7をさらに備えてもよい。封止部材7は、長尺のシート状構造でもよいし、矩形環状構造でもよい。封止部材7には、締結具5を通るように穴が設けられている。封止部材は、シリコーンゴムなどの材料を採用することができる。電池パックが車両に用いられる際に、封止部材は、車両の動作中に電池パックに伝達される振動を吸収することもできる。
【0060】
さらに、電池セル2の固定の信頼性を高め、電池セル2の揺れを防止するために、最底層の電池セル2と筐体11の内底面との間に、および/または各群電池セル2における隣接する2つの電池セル2の間に、および/または拘束部材3と最頂層の電池セル2との間に、接着層が設けられている。単層電池セル2のみを備えた電池パックの場合、最底層と最頂層の電池セル2は、同一層の電池セル2である。
【0061】
図6および図7は、本発明による電池パックの他の実施形態の構成を示す模式図である。当該電池パック200は、拘束部材3が分体式構造を採用し、電池セル2の一部の表面を覆うことができる点で、図1図4に示す電池パック100と異なる。
【0062】
拘束部材3は、長さ方向および/または幅方向に分体設置されることができる。拘束部材3は、分体式構造を採用し、対応する電池セル2の表面の少なくとも一部を覆う。図6に示すように、第1群電池セル20Aを覆うための拘束部材3は、第1拘束部材3Aと第2拘束部材3Bとを含み、第1拘束部材3Aおよび第2拘束部材3Bの位置規制部31は、この群電池セル2の一部の表面を覆うように、長さ方向に沿って間隔をおいて設けられても良い。第1拘束部材3Aの取付部32は、幅方向に連続して延在しており、第2拘束部材3Bの取付部32は、幅方向に間隔をおいて設けられた複数の取付ブロック321を含む。第2群電池ユニット20Bを覆うための拘束部材3は、一体式構造を採用する。図7は、締結具5によって第1拘束部材3Aおよび第2拘束部材3Bを固定梁12に固定する模式図である。
【0063】
この実施形態の利点は、以下の通りである。各電池セル2の寸法公差および積層配置の精度から影響を受けて、同じ群における各電池セル2の頂部にも高さの差を有することがあるため、分体式拘束部材3を採用することによって位置規制部31の側板の高さ寸法に対する加工要求を低下させることができ、組立も容易である。さらに、分体式拘束部材3では、材料を節約することができ、また、電池セル2の表面を部分的に覆うことによって、電池セル2の放熱に有利となる。
【0064】
これに加えて、電池パックの動作需要に応じて、温度調整を行うことができる。筐体アセンブリ1は、温度制御部品をさらに含んでもよい。温度制御部品は、筐体11の底部領域に設けられ、底部から電池セル2の温度調整を行うことに用いられる。例えば、電池セル2の動作中に発生する熱を除去するために、電池セル2を冷却することができ、または電池パックが低温地域で使用されるとき、電池セルを加熱することができる。
【0065】
本発明の各実施形態では、各群電池セル2の側部と頂部とを覆うように、熱伝導性の固定梁12と拘束部材3とを設けることによって、温度制御部材によって筐体11の底部において温度調整しながら、温度を順に固定梁12および拘束部材3に伝達することができるので、電池セル2の温度を調整するための温度制御部品の伝導経路を変更して、収容キャビティ内における高さ方向の温度分布を均衡させることができ、これによって、上下領域における電池セル2間の温度差を小さくし、各電池セル2の温度均一性を向上させ、放電深度の均一性を向上させる。
【0066】
以上において、本発明に提供される電池パックおよび車両について、詳細に記載されている。本発明の原理および実施形態について具体的な実施形態を適用して説明したが、以上の実施形態の説明は、本発明の方法および中心思想の理解を促すためのものに過ぎない。当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に対して様々な改良および修飾を加えることができ、これらの改良および修飾も本発明の保護範囲に含まれると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0067】
1 筐体アセンブリ、11 筐体、111 第1フランジ、12 固定梁、
121 第1取付穴、13 収容キャビティ、
2 電池セル、20A 第1群電池セル、20B 第2群電池セル、21 ケース、22 電極アセンブリ、221 第1極シート、222 第2極シート、223 セパレータ、224 扁平面、23 中継接続片、24 カバープレートアセンブリ、241 カバープレート、242 第1電極端子、243 第2電極端子、
3 拘束部材、3A 第1拘束部材、3B 第2拘束部材、31 位置規制部、32 取付部、321 取付ブロック、322 第2取付穴、
4 外装カバー、41 第2フランジ、
5 締結具、6 ビード、7 封止部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10