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  • 特許-昇降テーブル構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】昇降テーブル構造
(51)【国際特許分類】
   A47B 9/10 20060101AFI20220131BHJP
   A47B 9/06 20060101ALI20220131BHJP
【FI】
A47B9/10
A47B9/06
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019192016
(22)【出願日】2019-10-21
(65)【公開番号】P2021065367
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2019-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】519378274
【氏名又は名称】謝峰隆
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】謝峰隆
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10321755(US,B1)
【文献】登録実用新案第3222648(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 9/10
A47B 9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂板、脚部及び昇降制御装置を備えた昇降テーブル構造であって、
前記頂板の両側底端の対応した箇所には、前記脚部が結合され、
前記脚部の底端には、脚ベースが設けられ、前記脚ベース上には、中空外管が設けられ、前記中空外管内には、中空内管が可動可能に嵌設され、前記中空内管の底端には、下ガイドベースが連結固定され、前記下ガイドベースの外縁には、互いに対応した下ガイドローラが設けられ、前記下ガイドローラは、前記中空外管の内縁に当接され、前記中空外管の上端には、上ガイドベースが連結固定され、前記上ガイドベースの内縁には、対応した上ガイドローラが設けられ、前記上ガイドローラは、前記中空内管の外縁に当接され、前記中空内管の頂端には、前記頂板が結合され、
前記昇降制御装置の2つの前記脚部の前記中空内管内には、気圧棒がそれぞれ嵌設され、前記気圧棒の底端には、前記中空外管の底部が組み立てられて固定され、前記気圧棒の上端には、前記中空内管の上端が組み立てられて固定され、前記気圧棒の頂端には、制御部が設けられ、
2つの前記脚部の2つの前記中空内管の上端には、昇降制御リンクロッドが接続され、
前記昇降制御リンクロッドの両側には、前記気圧棒の前記制御部に対応した押圧部材が設けられることを特徴とする、
昇降テーブル構造。
【請求項2】
前記脚部の前記中空外管の一側には、スロットが形成され、前記中空外管の前記スロットには、対応するガイド歯車が枢設され、2つの前記脚部の2つの前記中空外管に枢設された前記ガイド歯車は、車輪軸により同期で連結され、前記中空内管は、前記中空外管の前記スロットに対応した一側にガイドラックギヤが設けられ、前記ガイドラックギヤは前記ガイド歯車に噛合することを特徴とする請求項1に記載の昇降テーブル構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昇降テーブル構造に関し、特に、テーブルを確実に滑らか且つ傾かない状態で上下に移動させて高さを調整することができる上、誰でも使用することができ、全体の構造が簡素で組立が容易であり、その全体の使用上、利用効率が高い昇降テーブル構造に関する。
【背景技術】
【0002】
発明者が研究開発し、2019年6月18日付けで米国特許庁から特許査定を受けた特許文献1の「テーブル昇降構造」は、頂板、脚部及び昇降調整構造を含む。頂板は、両側底端の対応した箇所が脚部に結合されている。脚部の底端には、脚ベースが設けられている。脚ベース上には、中空外管が設けられる。中空外管の少なくとも一側内部には、ガイドレールが設けられる。中空外管は、ガイドレールと異なる両側に、互いに対応したガイドスロット及びプーリースロットが貫通して形成されている。中空外管内には、内管が移動可能に嵌設される。内管の頂端は、頂板に結合される。昇降調整構造の2つの脚ベースの内管内には、気圧棒が嵌設される。内管外側には、中空外管のガイドレールに対応したガイドスライドが設けられる。ガイドスライドの両側には、互いに対応した同じ数の円弧部が等間隔で形成され、ガイドレールに接触し、中空外管のガイドスロットには、ガイド歯車が枢設され、内管には、ガイド歯車に対応したガイドラックギヤが設けられ、ガイド歯車とガイドラックギヤとが噛合し、中空外管のプーリースロットには、ローラが枢設され、ローラには内管が接触される。
【0003】
上述した特許文献1の「テーブル昇降構造」は、テーブルの使用高さを調整するという期待される効果を達成することができるが、実際に使用すると分かるように、その構造は中空外管の内部にガイドレールが設けられ、内管にはガイドレールに対応するようにガイドスライドが設けられ、中空外管と内管との間には、互いに噛合するガイド歯車及びガイドスライドが設けられ、中空外管には、内管と接触するローラが設けられていた。このため、全体の設計が複雑となり、組立てが容易でなく、壊れてしまう確率が高く、製造コストが増えてしまう虞があり、全体の構造設計上、改善の余地があった。
【0004】
こうした現状に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、従来技術の欠点を改善し、実用性があり価値が高い昇降テーブル構造を完成させたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許第10321755B1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、テーブルを確実に滑らか且つ傾かない状態で上下に移動させて高さを調整することができる上、誰でも使用することができ、全体の構造が簡素で組立が容易であり、全体の使用上、利用効率が高い昇降テーブル構造を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す分解斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す組立斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す組立断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の脚部を示す分解斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の脚部を示す組立断面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の制御動作を示す断面図である。
図7】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の頂板の高さを調整する状態を示す斜視図である。
図8】本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の頂板の高さを調整する状態を示す断面図である。
図9】本発明の他の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の技術手段、目的及びそれにより達成可能な効果を、より完全かつ明白に開示するために、開示した添付の図面及び符号と併せて本発明を以下に詳説する。
【0009】
まず、図1図3を参照する。図1は、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す分解斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す組立斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す組立断面図である。
図1図3に示すように、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造は、少なくとも頂板1、脚部2及び昇降制御装置3から構成されてなる。
【0010】
頂板1の両側底端の対応した箇所には、脚部2が結合されている。
【0011】
図4及び図5を参照する。図4は、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の脚部を示す分解斜視図である。図5は、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の脚部を示す組立断面図である。
図4及び図5に示すように、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の脚部2の底端には、脚ベース21が設けられる。脚ベース21上には、中空外管22が設けられる。中空外管22の一側には、スロット221が形成される。中空外管22内には、中空内管23が可動可能に嵌設される。中空内管23の底端には、下ガイドベース24が連結固定される。下ガイドベース24の外縁には、互いに対応した下ガイドローラ241が設けられる。下ガイドローラ241は、中空外管22の内縁に当接される。
中空外管22の上端には、上ガイドベース25が連結固定される。上ガイドベース25の内縁には、対応した上ガイドローラ251が設けられる。上ガイドローラ251は、中空内管23の外縁に当接される。中空外管22のスロット221には、対応したガイド歯車26が枢設される。ガイド歯車26は、保護カバー261により覆われる。2つの脚部2の2つの中空外管22に枢設されたガイド歯車26は、車輪軸262により同期で連結される。中空内管23は、中空外管22のスロット221に対応した一側にガイドラックギヤ27が設けられる。ガイドラックギヤ27は、ガイド歯車26に噛合する。中空内管23の頂端には、頂板1が結合される。
【0012】
昇降制御装置3の2つの脚部2の中空内管23内には、気圧棒31が嵌設される。気圧棒31の底端には、中空外管22の底部が組み立てられて固定される。気圧棒31の上端には、中空内管23の上端が組み立てられて固定される。気圧棒31の頂端には、制御部311が設けられる。2つの脚部2の2つの中空内管23の上端には、昇降制御リンクロッド32が接続される。昇降制御リンクロッド32の両側には、気圧棒31の制御部311に対応して押圧部材321が設けられる。
【0013】
ユーザが本発明の昇降テーブル構造を使用する際、頂板1の使用高さを調整する場合、ユーザが昇降制御装置3の昇降制御リンクロッド32に力を加えて揺動させ、昇降制御リンクロッド32により押圧部材321を制御して気圧棒31の制御部311を押下げると(図6の本発明の制御動作を示す断面図を併せて参照)、気圧棒31が中空内管23を頂板1とともに上方へ移動させ、ユーザは、必要に応じて押圧して頂板1を適宜な高さへ調整することができる。
中空内管23が中空外管22内で移動する際、下ガイドベース24の下ガイドローラ241が中空外管22の内縁に当接されるとともに、上ガイドベース25の上ガイドローラ251が中空内管23の外縁に当接され、下ガイドローラ241が中空外管22の内縁で摺動し、上ガイドローラ251が中空内管23の外縁で摺動するため、中空外管22内で中空内管23が滑らかに移動し、中空内管23に設けたガイドラックギヤ27に中空外管22のスロット221に枢設したガイド歯車26が噛合し、2つのガイド歯車26が車輪軸262により同期連結される。2つの中空内管23が中空外管22内で同期で案内されて上下移動すると、2つの中空内管23が同期で滑らか且つ傾かない状態で中空外管22内で移動して高さを調整することができ、ユーザが頂板1を所望の高さに調整してから昇降制御リンクロッド32に力を加えなくすると、気圧棒31により頂板1を所望の高さに固定することができる(本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の頂板の高さを調整する状態を示す斜視図である図7と、本発明の一実施形態に係る昇降テーブル構造の頂板の高さを調整する状態を示す断面図である図8と、を併せて参照する)。
【0014】
図9を参照する。図9は、本発明の他の一実施形態に係る昇降テーブル構造を示す分解斜視図である。
図9に示すように、昇降制御装置3は制御スイッチ33を有してもよい。制御スイッチ33には、互いに対応した2つの引き紐331が接続され、2つの気圧棒31の制御部311に対応して押圧部材332が設けられる。2つの引き紐331には、2つの押圧部材332がそれぞれ接続され、頂板1の使用高さを調整する際、ユーザが制御スイッチ33を操作すると、制御スイッチ33が同時に2つの引き紐331を引張り、2つの引き紐331により2つの押圧部材332が引っ張られ、2つの押圧部材332が2つの気圧棒31の制御部311を押下げると、2つの気圧棒31が同様に中空内管23を頂板1とともに上昇するため、ユーザは必要に応じて押圧し、頂板1を適宜な高さに調整させることができる。
【0015】
上述したことから分かるように、本発明の昇降テーブル構造は、従来の構造と比べ、テーブルを確実に滑らか且つ傾かない状態で上下に移動させて高さを調整することができる上、誰でも使用することができ、全体の構造が簡素で組立が容易であり、全体の使用上、利用効率が高い。
【符号の説明】
【0016】
1 頂板
2 脚部
3 昇降制御装置
21 脚ベース
22 中空外管
23 中空内管
24 下ガイドベース
25 上ガイドベース
26 ガイド歯車
27 ガイドラックギヤ
31 気圧棒
32 昇降制御リンクロッド
33 制御スイッチ
221 スロット
241 下ガイドローラ
251 上ガイドローラ
261 保護カバー
262 車輪軸
311 制御部
321 押圧部材
331 引き紐
332 押圧部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9