(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】規定のパターンを表示するための個々に制御可能な発光ダイオードモジュール
(51)【国際特許分類】
G09F 9/33 20060101AFI20220131BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20220131BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20220131BHJP
F21S 4/15 20160101ALI20220131BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20220131BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20220131BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220131BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20220131BHJP
【FI】
G09F9/33
G09F9/30 310
H01L33/00 L
F21S4/15
F21V23/00 160
F21V23/00 140
G09F9/00 346A
G09F9/00 348
F21Y115:10 500
F21Y103:10
(21)【出願番号】P 2019547396
(86)(22)【出願日】2017-04-11
(86)【国際出願番号】 CA2017050441
(87)【国際公開番号】W WO2018157229
(87)【国際公開日】2018-09-07
【審査請求日】2020-03-23
(32)【優先日】2017-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515107742
【氏名又は名称】メディア グラフ デポ インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【氏名又は名称】小平 晋
(72)【発明者】
【氏名】セラム デイビッド
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-508402(JP,A)
【文献】特表2008-511041(JP,A)
【文献】特開2008-052237(JP,A)
【文献】特開2017-201387(JP,A)
【文献】特表2015-537342(JP,A)
【文献】特表2016-534449(JP,A)
【文献】国際公開第2007/049362(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0049483(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0298692(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/33
G09F 9/30
H01L 33/00
F21S 4/15
F21V 23/00
G09F 9/00
F21Y 115/10
F21Y 103/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
規定のパターンを表示するための複数の個々に制御可能な発光ダイオードモジュール(LED)と、
少なくとも1本の基準電圧線、正電圧線、およびデータ線を備える互いに絶縁された3本以上の導電線を提供する、少なくとも第1のケーブルおよび第2のケーブルを備えるケーブルセットと、
規定の長手方向分布に沿って前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとの間で維持され、前記基準電圧、前記正電圧、および前記データをそこから受け取る複数のストリップであって、各々がそれらに沿って規定の横方向分布に配置された前記個々に制御可能なLEDのサブセットを備える、複数のストリップと、
前記規定のパターンを提供するために、前記複数のストリップの前記規定の長手方向分布および前記複数のストリップの各々に沿った前記規定の横方向分布を考慮して設定される、前記複数の個々に制御可能なLEDのための点灯命令を、前記データ線を介して送信する少なくとも1つのプロセッサを備える表示コントローラモジュールと
を備え
、
前記複数の個々に制御可能なLEDの各々は、1~4つの個々の発光ダイオードを備える表面実装デバイス発光ダイオードモジュールである表示システム。
【請求項2】
筐体を更に備え、前記第1のケーブルは、前記筐体に沿って第1ペアの設置位置間に伸長し、前記第2のケーブルは、前記筐体に沿って第2ペアの設置位置間に伸長する、請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記複数のストリップの各々は、対応する個々に制御可能なLEDのサブセットに関連する前記点灯命令のサブセットを処理するためのローカルプロセッサを備える、請求項1または請求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記少なくとも3本の導電線の継続した絶縁を確実にしながら前記第1のケーブルにおける張力および前記第2のケーブルにおける張力を調整するために前記第1のケーブルおよび前記第2のケーブルに結合されたケーブルテンショナシステムを更に備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の表示システム。
【請求項5】
前記ケーブルセットは2本の基準電圧線を備え、前記第1のケーブルは前記2本の基準電圧線の1本目および前記正電圧線を備え、前記第2のケーブルは前記2本の基準電圧線の2本目および前記データ線を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の表示システム。
【請求項6】
前記複数のストリップの各々は印刷回路基板(PCB)であり、前記表示システムは、
前記第1のケーブルからの前記基準電圧および前記正電圧を前記PCBの1つへ提供するために前記PCBの1つを着脱可能に取り付ける、前記規定の長手方向分布に従って前記第1のケーブル上で永久的に維持される複数の第1のコネクタと、
前記第2のケーブルからの前記データおよび前記基準電圧を前記PCBの前記1つへ提供するために前記PCBの前記1つを着脱可能に取り付ける、前記規定の長手方向分布に従って前記第2のケーブル上で永久的に維持される複数の第2のコネクタと
を更に備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の表示システム。
【請求項7】
前記PCBと前記ケーブルセットとの間の期待される接続性を確実にするために、前記第1のコネクタのそれぞれは、前記PCBの対応する第1の構造のための特定の形状であり、前記第2のコネクタのそれぞれは、前記第1の構造とは異なる、前記PCBの対応する第2の構造のための特定の形状である、請求項6に記載の表示システム。
【請求項8】
前記データ線は、前記点灯命令が前記PCBを通過し、前記複数のストリップを論理的にデイジーチェーンにするように、前記第2のコネクタのそれぞれにおいて切断される、請求項6または請求項7に記載の表示システム。
【請求項9】
前記ケーブルセットは、第2の基準電圧線、第2の正電圧線、および第2のデータ線を備える互いに絶縁された少なくとも3本の追加の導電線を提供する、前記第1のケーブルおよび前記第2のケーブルと平行な第3のケーブルおよび第4のケーブルを少なくとも備え、
前記表示システムは、前記規定の長手方向分布と一致する第2の規定の長手方向分布に沿って前記第3のケーブルと前記第4のケーブルとの間で維持され、前記第2の基準電圧線からの前記基準電圧、前記第2の正電圧線からの前記正電圧、および前記第2のデータ線からの前記データを受信する第2の複数のストリップであって、各々が、それらに沿って前記規定の横方向分布と一致する第2の規定の横方向分布に配置された前記個々に制御可能なLEDの追加のサブセットを備える第2の複数のストリップを更に備える、請求項1~8のいずれか1項に記載の表示システム。
【請求項10】
前記第1の複数のストリップと前記第2の複数のストリップとの間の長手方向の位置合わせを改善するために、
前記第1のケーブルまたは前記第2のケーブルの1方は、前記第3のケーブルと前記第4のケーブルとの間に配置され、
前記第2の複数のストリップの少なくともいくつかは、前記第3のケーブルと前記第4のケーブルとの間に横たわる前記1本のケーブルに機械的に取り付けられ、
前記複数のストリップの少なくともいくつかは、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとの間に配置された前記第3のケーブルおよび前記第4のケーブルの1方に機械的に取り付けられる、請求項9に記載の表示システム。
【請求項11】
前記複数のストリップの個々の1つからの1または複数の側端部を前記第2の複数のストリップの対応する1つからの対応する対向端部と長手方向に位置合わせするための横方向位置合わせ機構を更に備える、請求項9または請求項10に記載の表示システム。
【請求項12】
前記横方向位置合わせ機構は、前記1または複数の側端部および前記対応する対向端部に逆極性の磁石を備える、請求項11に記載の表示システム。
【請求項13】
前記有極磁石は、前記1または複数の側端部および前記対応する対向端部にそれぞれ取り付けられたそれぞれの嵌合筐体内に収容される、請求項12に記載の表示システム。
【請求項14】
前記規定の長手方向分布は、前記複数のストリップの様々なストリップから長手方向に位置合わせされたLED間の10mm~200mmの長手方向ピッチを確立する、請求項1~13のいずれか1項に記載の表示システム。
【請求項15】
前記長手方向ピッチは、前記規定の長手方向分布にわたり一定である、請求項14に記載の表示システム。
【請求項16】
前記規定の横方向分布は、前記LEDのサブセットにおけるLED間の10mm~200mmの横方向ピッチを確立する、請求項1~15のいずれか1項に記載の表示システム。
【請求項17】
前記横方向ピッチは、前記規定の横方向分布にわたり一定である、請求項16に記載の表示システム。
【請求項18】
請求項13に更に従属する場合、前記長手方向ピッチおよび垂直ピッチは等しい、請求項16または請求項17に記載の表示システム。
【請求項19】
複数の個々に制御可能な発光ダイオードモジュール(LED)を備える一時的または永久表示システムに規定のパターンを表示するための方法であって、
少なくとも1本の基準電圧線、正電圧線、およびデータ線を備える互いに絶縁された3本以上の導電線を提供する、少なくとも第1のケーブルおよび第2のケーブルを備えるケーブルセットを設置することと、
規定の長手方向分布に沿って前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとの間に複数のストリップを着脱可能に取り付けることであって、前記基準電圧、前記正電圧、および前記データはそこから前記複数のストリップによって受け取られ、前記複数のストリップの各々は、それらに沿って規定の横方向分布に配置された前記個々に制御可能なLEDのサブセットを備えることと、
前記データ線を介して前記複数の個々に制御可能なLEDのための点灯命令を送信することであって、前記点灯命令は、前記規定のパターンを提供するために、前記複数のストリップの前記規定の長手方向分布および前記複数のストリップの各々に沿った前記規定の横方向分布を考慮して設定されることと
、
点灯命令を送信する前に、前記複数の個々に制御可能なLEDの各々を、前記規定の横方向分布および前記規定の長手方向分布を考慮して前記表示システム内の規定の座標にマッピングすることと
を備える方法。
【請求項20】
点灯命令を送信する前に、前記複数の個々に制御可能なLEDの各々に固有識別子を割り当てるために前記データ線を介して前記複数のストリップへ構成命令を送信すること
を更に備える、請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
点灯命令を送信する前に、前記規定の座標を考慮してビデオストリームを前記点灯命令に符号化すること
を更に備える、請求項
19または20に記載の方法。
【請求項22】
複数のストリップ上に配置された複数の個々に制御可能な発光ダイオードモジュール(LED)を備える一時的または永久表示システムにおいて用いるためのケーブルを製造する方法であって、
組立機において、制御された緊張状態にある、互いに絶縁された2本以上の導電線を備えるケーブルを提供することと、
前記組立機において、ストリップ受容体部品の第1の表面を通る突刺端部および前記ストリップ受容体の前記第1の表面と対向する第2の表面を通るPCB対応電気接点を各々が備える互いに隔離された少なくとも2つのスルーコンタクトブラケットを各々が備える第1のストリップ受容体部品および第2のストリップ受容体部品を提供することと、
前記組立機において、前記ケーブルが制御された緊張状態にある間、第1のコネクタの前記第1のストリップ受容体部品を前記ケーブル上の第1の位置に固定可能に配置することであって、前記第1のストリップ受容体の前記スルーコンタクトブラケットは、前記2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供することと、
前記組立機において、制御された緊張状態にある前記ケーブルを特定の距離だけ前進させた後、第2のコネクタの前記第2のストリップ受容体部品を前記ケーブル上の第2の位置に固定可能に配置することであって、前記第2のストリップ受容体の前記スルーコンタクトブラケットは、前記2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供し、前記特定の距離は、前記表示システムのための前記LEDの長手方向分布を定めることと、
前記第1のコネクタの前記第1のストリップ受容体の上に第1のストリップホルダを配置し、前記第2のコネクタの前記第2のストリップ受容体の上に第2のストリップホルダを配置することであって、前記第1のストリップホルダおよび前記第1のストリップ受容体は、前記第1のストリップ受容体の前記PCB対応電気接点と前記複数のストリップの第1の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働し、前記第2のストリップホルダおよび前記第2のストリップ受容体は、前記第2のストリップ受容体の前記PCB対応電気接点と前記複数のストリップの第2の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働することと
を備える方法。
【請求項23】
前記第1のストリップ受容体部品および前記第2のストリップ受容体部品は、前記ストリップの第1の位置決め構造に対応する第1のモデルであり、前記方法は、
前記組立機において、前記制御された緊張状態にある、互いに絶縁された2本以上の導電線を備える第2のケーブルを提供することと、
前記組立機において、各々が前記ストリップの第2の位置決め構造に対応する第2のモデルである、第3のストリップ受容体部品および第4のストリップ受容体部品を提供することと、
前記組立機において、前記第2のケーブルが制御された緊張状態にある間、第3のコネクタの前記第3のストリップ受容体部品を前記第2のケーブル上の第1の位置に固定可能に配置することであって、前記第3のストリップ受容体の前記スルーコンタクトブラケットは、前記2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供することと、
前記組立機において、制御された緊張状態にある前記第2のケーブルを前記特定の距離だけ前進させた後、第4のコネクタの前記第4のストリップ受容体部品を前記第2のケーブル上の第2の位置に固定可能に配置することと、
前記第3のコネクタの前記第3のストリップ受容体の上に第3のストリップホルダを配置し、前記第4のコネクタの前記第4のストリップ受容体の上に第4のストリップホルダを配置することであって、前記第3のストリップホルダおよび前記第3のストリップ受容体は、前記第3のストリップ受容体の前記PCB対応電気接点と前記複数のストリップの前記第1の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働し、前記第4のストリップホルダおよび前記第4のストリップ受容体は、前記第4のストリップ受容体の前記PCB対応電気接点と前記複数のストリップの前記第2の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働することと
を備え、
前記ケーブルの前記2本以上の導電線および前記第2のケーブルの前記2本以上の導電線は、前記表示システムにおいて、基準電圧、正電圧、およびデータフィードを提供する、請求項
22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、その全体が本明細書に組み込まれる、David SELLAMの名において2017年3月2日に出願された、 “INDIVIDUALLY CONTROLLABLE LIGHT EMITTING DIODE MODULES FOR DISPLAYING DEFINED PATTERNS”と題された過去の米国仮特許出願に基づいて優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は表示システムに関し、具体的には、発光ダイオード(LED)ストリップを備える表示システムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来の中型および大型表示システムは一般に、1または複数の表示スクリーンを用いて提供され(たとえばスポーツバー)、あるいは特定の場所または使用事例(たとえばニューヨーク市のタイムズスクエア)のための特注品であってもよい。表示システムは、ビデオストリーム(たとえば従来の生放送または録画テレビ番組、オンデマンドビデオストリーミング、双方向通信、連続したスチール写真またはスライドショーなど)を放送するために用いられ得る。また表示システムは、情報放送(たとえば「ジッパー」ニュースティッカー)ならびにムード照明(たとえばリラクゼーションルーム、ダンスフロアなど)のためにも用いられ得る。
【0004】
現在の表示システムの多用途性および適応性は限られていることが分かっている。本発明は、この欠点に少なくとも部分的に対処するものである。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、発明を実施するための形態において更に後述される選りすぐりの概念を簡略化形式で説明するために提供される。この概要は、特許請求の対象となる主題事項の重要特徴または本質的特徴を識別することは意図されず、特許請求の対象となる主題事項の範囲を決定する助力として用いられることも意図されない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、規定のパターンを表示するための複数の個々に制御可能な発光ダイオードモジュール(LED)、ケーブルセット、複数のストリップ、および表示コントローラモジュールを備える表示システムに関する。規定のパターンの例は、静止画像、ビデオまたは他の画像アニメーションシーケンス、変化する点灯パターン(たとえば変化する色および/または変化する光度)などを含む。ケーブルセットは、少なくとも1本の基準電圧線、正電圧線、およびデータ線を備える互いに絶縁された3本以上の導電線を提供する第1のケーブルおよび第2のケーブルを少なくとも備える。複数のストリップの各々は、規定の長手方向分布に沿って第1のケーブルと第2のケーブルとの間で維持され、そこから基準電圧、正電圧、およびデータを受け取る。複数のストリップの各々は、それらに沿って規定の横方向分布に配置された個々に制御可能なLEDのサブセットを備える。表示コントローラモジュールは、データ線を介して複数の個々に制御可能なLEDのための点灯命令を送信する少なくとも1つのプロセッサを備える。点灯命令は、規定のパターンを提供するために、複数のストリップの規定の長手方向分布および複数のストリップの各々に沿った規定の横方向分布を考慮して設定される。複数の個々に制御可能なLEDの各々は、1~4つの個々の発光ダイオードを備える表面実装デバイス発光ダイオードモジュールである。
【0007】
表示システムは任意選択的に筐体を更に備え、第1のケーブルは、筐体に沿った第1のペアの設置位置間に伸長し、第2のケーブルは、筐体に沿った第2ペアの設置位置間に伸長する。
【0008】
複数のストリップの各々は、個々に制御可能なLEDの対応するサブセットに関連する点灯命令のサブセットを処理するためのローカルプロセッサも備えてよい。
【0009】
表示システムは、少なくとも3本の導電線の継続した絶縁を確実にしながら第1のケーブルにおける張力および第2のケーブルにおける張力を調整するために第1のケーブルおよび第2のケーブルに結合されたケーブルテンショナシステムも更に備える。
【0010】
いくつかの実施形態において、ケーブルセットは2本の基準電圧線を備え、第1のケーブルは2本の基準電圧線の1本目および正電圧線を備え、第2のケーブルは2本の基準電圧線の2本目およびデータ線を備える。
【0011】
任意選択的に、複数のストリップの各々は印刷回路基板(PCB)であってよく、その場合、表示システムは、第1のケーブルからの基準電圧および正電圧をPCBの1つへ提供するためにPCBの1つを着脱可能に取り付ける、規定の長手方向分布に従って第1のケーブル上で永久的に維持される複数の第1のコネクタと、第2のケーブルからのデータおよび基準電圧をPCBの1つへ提供するためにPCBの1つを着脱可能に取り付ける、規定の長手方向分布に従って第2のケーブル上で永久的に維持される複数の第2のコネクタとを更に備えてよい。追加の選択肢として、PCBとケーブルセットとの間の期待される接続性を確実にするために、第1のコネクタのそれぞれは、PCBの対応する第1の構造のための特定の形状であってよく、第2のコネクタのそれぞれは、第1の構造とは異なる、PCBの対応する第2の構造のための特定の形状であってよい。
【0012】
任意選択的に、ケーブルセットは、第2の基準電圧線、第2の正電圧線、および第2のデータ線を備える互いに絶縁された少なくとも3本の追加の導電線を提供する、第1のケーブルおよび第2のケーブルと平行な第3のケーブルおよび第4のケーブルを少なくとも備えてよい。そのような実施形態において、表示システムは、規定の長手方向分布と一致する第2の規定の長手方向分布に沿って第3のケーブルと第4のケーブルとの間で維持され、第2の基準電圧線からの基準電圧、第2の正電圧線からの正電圧、および第2のデータ線からのデータを受信する第2の複数のストリップを更に備えてよい。第2の複数のストリップの各々は、それらに沿って規定の横方向分布と一致する第2の規定の横方向分布に配置された個々に制御可能なLEDの追加のサブセットを備える。いくつかの実施形態において、第1の複数のストリップと第2の複数のストリップとの間の長手方向の位置合わせを改善するために、第1のケーブルまたは第2のケーブルの1方は、第3のケーブルと第4のケーブルとの間に配置され得る。第2の複数のストリップの少なくともいくつかは、第3のケーブルと第4のケーブルとの間に横たわる1本のケーブルに機械的に取り付けられ、複数のストリップの少なくともいくつかは、(たとえば織込み構成において)
第1のケーブルと第2のケーブルとの間に配置された第3のケーブルおよび第4のケーブルの1方に機械的に取り付けられる。表示システムは代替または追加として、複数のストリップの個々の1つからの1または複数の側端部を第2の複数のストリップの対応する1つからの対応する対向端部と長手方向に位置合わせするための横方向位置合わせ機構を更に備えてよい。たとえば横方向位置合わせ機構は、1または複数の側端部および対応する対向端部に逆極性の磁石を備えてよい。有極磁石は、1または複数の側端部および対応する対向端部にそれぞれ取り付けられたそれぞれの嵌合筐体内に収容され得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、規定の長手方向分布は、複数のストリップの様々なストリップから長手方向に位置合わせされたLED間の10mm~200mmの長手方向ピッチを確立する。長手方向ピッチは通常、規定の長手方向分布にわたり一定であるが、変化してもよい。いくつかの実施形態において、規定の横方向分布は、LEDのサブセットにおけるLED間の10mm~200mmの横方向ピッチを確立する。横方向ピッチは通常、規定の横方向分布にわたり一定であるが、変化してもい。長手方向ピッチおよび横方向ピッチは等しく、または異なってよい。
【0015】
本発明の第2の態様は、複数の個々に制御可能な発光ダイオードモジュール(LED)を備える一時的または永久表示システムに規定のパターンを表示するための方法に関する。規定のパターンの例は、静止画像、ビデオまたは他の画像アニメーションシーケンス、変化する点灯パターン(たとえば変化する色および/または変化する光度)などを含む。方法は、少なくとも1本の基準電圧線、正電圧線、およびデータ線を備える互いに絶縁された3本以上の導電線を提供する第1のケーブルおよび第2のケーブルを少なくとも備えるケーブルセットを設置することを備える。方法は、規定の長手方向に沿って第1のケーブルと第2のケーブルとの間に複数のストリップを着脱可能に取り付けることも備え、基準電圧。正電圧、およびデータは、そこから複数のストリップによって受け取られ、複数のストリップの各々は、それらに沿って規定の横方向分布に配置された個々に制御可能なLEDのサブセットを備える。方法は、データ線を介して複数の個々に制御可能なLEDのための点灯命令を送信することも備え、点灯命令は、規定のパターンを提供するために、複数のストリップの規定の長手方向分布および複数のストリップの各々に沿った規定の横方向分布を考慮して設定される。方法は、点灯命令を送信する前に、複数の個々に制御可能なLEDの各々を、規定の横方向分布および規定の長手方向分布を考慮して表示システム内の規定の座標にマッピングすることを備える。
【0016】
任意選択的に、方法は、点灯命令を送信する前に、複数の個々に制御可能なLEDの各々に固有識別子を割り当てるためにデータ線を介して複数のストリップへ構成命令を送信することを更に備えてよい。
【0017】
任意選択的に、方法は代替または追加として、点灯命令を送信する前に、規定の座標を考慮してビデオストリームを点灯命令に符号化することも更に備えてよい。
【0018】
本発明の第3の態様は、一時的または永久表示システムにおいて用いるためのケーブルを製造する方法に関する。表示システムは、複数のストリップ上に配置された複数の個々に制御可能な発光ダイオードモジュール(LED)を備える。方法は、組立機において、制御された緊張状態にある、互いに絶縁された2本以上の導電線を備えるケーブルを提供することを備える。方法は、続いて、組立機において、ストリップ受容体部品の第1の表面を通る突刺端部およびストリップ受容体の第1の表面と対向する第2の表面を通るPCB対応電気接点を各々が備える互いに隔離された少なくとも2つのスルーコンタクトブラケットを各々が備える第1のストリップ受容体部品および第2のストリップ受容体部品を提供する。組立機においてケーブルが制御された緊張状態にある間、方法は、第1のコネクタの第1のストリップ受容体部品をケーブル上の第1の位置に固定可能に配置することによって継続し、第1のストリップ受容体のスルーコンタクトブラケットは、2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供する。また組立機において、制御された緊張状態にあるケーブルを特定の距離だけ前進させた後、方法は、第2のコネクタの第2のストリップ受容体部品をケーブル上の第2の位置に固定可能に配置することを備え、第2のストリップ受容体のスルーコンタクトブラケットは、2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供し、特定の距離は、表示システムのためのLEDの長手方向分布を定める。方法は、第1のコネクタの第1のストリップ受容体の上に第1のストリップホルダを配置し、第2のコネクタの第2のストリップ受容体の上に第2のストリップホルダを配置することも備え、第1のストリップホルダおよび第1のストリップ受容体は、第1のストリップ受容体のPCB対応電気接点と複数のストリップの第1の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働し、第2のストリップホルダおよび第2のストリップ受容体は、第2のストリップ受容体のPCB対応電気接点と複数のストリップの第2の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働する。
【0019】
いくつかの実施形態において、第1のストリップ受容体部品および第2のストリップ受容体部品は、ストリップの第1の位置決め構造に対応する第1のモデルであり、方法は、組立機において、制御された緊張状態にある、互いに絶縁された2本以上の導電線を備える第2のケーブルを提供することを更に備える。方法は次に、組立機において、各々がストリップの第2の位置決め構造に対応する第2のモデルである、第3のストリップ受容体部品および第4のストリップ受容体部品を提供することを備える。また組立機において、方法は、第2のケーブルが制御された緊張状態にある間、第3のコネクタの第3のストリップ受容体部品を第2のケーブル上の第1の位置に固定可能に配置することによって継続し、第3のストリップ受容体のスルーコンタクトブラケットは、2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供する。組立機において、制御された緊張状態にある第2のケーブルを特定の距離だけ前進させた後、方法は、第3のコネクタの第3のストリップ受容体の上に第3のストリップホルダを配置し第4のコネクタの第4のストリップ受容体の上に第4のストリップホルダを配置する前に、第4のコネクタの第4のストリップ受容体部品を第2のケーブル上の第2の位置に固定可能に配置することを備え、第3のストリップホルダおよび第3のストリップ受容体は、第3のストリップ受容体のPCB対応電気接点と数のストリップの第1の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働し、第4のストリップホルダおよび第4のストリップ受容体は、第4のストリップ受容体のPCB対応電気接点と複数のストリップの第2の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働する。ケーブルの2本以上の導電線および第2のケーブルの2本以上の導電線は、表示システムにおいて、基準電圧、正電圧、およびデータフィードを提供する。
【0020】
本発明の更なる特徴および典型的な利点は、添付図面と関連して示される以下の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の教示に係る典型的な表示システムの論理モジュール図である。
【
図2】本発明の教示に係る典型的な表示システムの斜視図である。
【
図3A.B】本明細書において
図3として同時に参照され、それぞれ本発明の教示に係る典型的なストリップの正面図および背面図である。
【
図4A.B.C.D】本明細書において
図4として同時に参照され、本発明の教示に係る第1の典型的な端子整列磁石筐体の図である。
【
図5A.B.C.D】本明細書において
図5として同時に参照され、本発明の教示に係る第2の典型的な端子整列磁石筐体の図である。
【
図6】本発明の教示に係る典型的な第1のコネクタアセンブリの分解斜視図である。
【
図7】本発明の教示に係る典型的な第2のコネクタアセンブリの分解斜視図である。
【
図8A.B.C.D.E】本明細書において
図8として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的な第2のストリップ受容体の図である。
【
図9A.B.C.D.E】本明細書において
図9として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的な第1のストリップ受容体の図である。
【
図10A.B.C】本明細書において
図10として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なケーブル側ホルダの図である。
【
図11A.B.C.D】本明細書において
図11として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なストリップ側ホルダの図である。
【
図12A.B.C】本明細書において
図12として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的な突刺PCB接点の図である。
【
図13A.B.C】本明細書において
図13として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なPCB側シールの図である。
【
図14】本発明の教示に係る典型的なケーブルの切断図である。
【
図15】本発明の教示に係る典型的なケーブルテンショナアセンブリの分解斜視図である。
【
図16A.B.C.D.E.F.G.H.I】本明細書において
図16として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なケーブルテンショナ本体の図である。
【
図17A.B.C.D.E】本明細書において
図17として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的な左右反転ケーブルテンショナ本体の図である。
【
図18A.B.C.D】本明細書において
図18として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的な本体絶縁体の図である。
【
図19A.B.C.D】本明細書において
図19として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的な左右反転本体絶縁体の図である。
【
図20A.B】本明細書において
図20として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なフレームコネクタアセンブリの斜視図である。
【
図21A.B.C.D】本明細書において
図21として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なフレーム絶縁体の図である。
【
図22A.B.C.D.E】本明細書において
図22として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なフレームコネクタの図である。
【
図23A.B.C】本明細書において
図23として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なスラグコネクタの図である。
【
図24】本発明の教示に係る典型的な垂直設置の論理的表現である。
【
図25】本発明の教示に係る典型的な表示システムの他の斜視図である。
【
図26】本発明の教示に係る典型的な表示システムの詳細図である。
【
図27A.B】本明細書において
図27として同時に参照され、本発明の教示に係る典型的なフレームコネクタアセンブリを有する典型的なケーブルテンショナアセンブリの図である。
【
図28】本発明の教示に係る典型的な垂直織込み設置の論理的表現である。
【
図29】一時的または永久表示システムに規定のパターンを表示するための方法である。
【
図30】一時的または永久表示システムにおいて用いるためのケーブルを製造するための方法である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
規定の点灯パターンを表示するための表示システムが提供される。規定のパターンの例は、静止画像、ビデオまたは他の画像アニメーションシーケンス、変化する点灯パターン(たとえば変化する色および/または変化する光度)などを含む。当業者は、広範囲の応用に本開示の教示をどのように適合させるかを容易に理解するが、表示システムは、幅の制限がなく最大40~50メートルの高さ寸法を有する大規模な規定のパターンの表示に対応するように開発されている。当然、本開示の教示は、より大きなまたは小さな寸法の表示システムにおいても用いられ得る。
【0023】
以下の説明から明らかであるように、第1のケーブルおよび第2のケーブルを備える表示システムが提供される。第1および第2のケーブルは、2つの規則的または不規則な表面間に伸長してよい。いくつかの実施形態において、表面は、表示システムのフレームの一部である(たとえば第1および第2のケーブルはフレーム内で対向部材間に伸長する)が、表面は、壁、天井、および/または床の任意の組み合わせ(様々な表面を提供する壁の様々な部分または壁と床との間または天井と床との間など)によって提供されてもよい。同様に、第1および第2のケーブルは、必ずしも同一表面から伸長する必要はない。本発明の実施形態において、複数のLEDストリップは、長手方向分布に沿って(すなわち第1および第2のケーブルによって画定された表示システムにおける長手方向軸に沿って)第1および第2のケーブルの間で維持される。したがって長手方向分布は、表示システムにおける「垂直」ピッチを画定し得る。各LEDストリップは、横方向分布に沿って(すなわち予め表示システムに画定された長手方向軸と比べて横方向軸を画定する、LEDストリップの長手方向軸に沿って)その上に(たとえばはんだ付けまたは他の適切な手段によって)固定された複数のLEDモジュールを備える。したがって横方向分布は、表示システムにおける「水平」ピッチを画定し得る。当然、長手方向対横方向および/または垂直対水平の記載は、文字通りの意味ではなく互いに相対的なものとして理解すべきである。
【0024】
第1および第2のケーブルは、少なくとも正電圧線、基準電圧線、およびデータ線を提供し、これら各々は互いに絶縁される。絶縁は、外部要素に対してももたらされ得る(たとえば耐水性および/または防水性)。これらのワイヤは、複数のLEDストリップの各々に(たとえば第1および第2のケーブルをLEDストリップの対向端部に結合するケーブルコネクタアセンブリを用いて)接続される。正電圧線および基準電圧線は、LEDストリップの各々へ電力を提供する。データ線は、(たとえば、LEDモジュールから対向する面においてそこに位置するローカルプロセッサにおいて受信される)LEDストリップへの命令を伝達し、各々LEDストリップにおけるLEDモジュールの個々の制御を可能にする。点灯命令は、リモートプロセッサまたは表示コントローラから受信され得る。点灯命令を受信する前に、長手方向分布および垂直分布を考慮して複数のLEDストリップそれぞれにおける複数のLEDモジュールの各々を固有に識別しマッピングするために、リモートプロセッサまたは表示コントローラから複数のLEDストリップへの構成命令が受信され得る。
【0025】
特定の実施形態において、表示システムは、各々が(一般に平行な)2本のケーブルによって形成され、より広い表示領域のために互いに隣り合って(一般に平行に)配置された多数の「サブパネル」を備える。サブパネルの各々は、専用コントローラ(たとえば互いに同期された)によって提供されてよく、あるいは単一コントローラが多数のサブパネルに用いられ得る。様々な平行なサブパネルからのLEDストリップを長手方向に位置合わせするために、1または複数の位置合わせ機構(たとえば磁石筐体および機械的結合)が用いられ得る。表示システムがフレーム内に提供される場合、ケーブルは更に、たとえばケーブルテンショナアセンブリを用いて調整可能に緊張されてよく、フレームは、(たとえばテンショナおよびコネクタアセンブリを用いて)表示システムへ基準電圧を伝達するために用いられる導電材料内に提供され得る。
【0026】
表示システムに規定のパターンを表示するための方法、ならびに表示システムにおいて用いるためのケーブルを製造するための方法もまた提供される。上述したように、規定のパターンの例は、静止画像、ビデオまたは他の画像アニメーションシーケンス、変化する点灯パターン(たとえば変化する色および/または変化する光度)などを含む。
【0027】
本発明が用いられ得る状況のより具体的な例は、被覆表面を一時的または永久表示装置または表示スクリーンに変換するために1または複数のサブパネルによって建物の正面および/または建物内の壁を少なくとも部分的に被覆することを含む。表示スクリーンは、窓または開口部(廊下、扉など)を覆っても覆わなくてもよい。サブパネルの1または複数は、下にある構造(たとえば、可動式表示スクリーンまたは表示スクリーンの可動部分に専用の扉または可動パネル)とともに可動であってよい。当然、表示スクリーンは全体的または部分的に、2つの建物の間(たとえば水平などの部分)に、および/またはスタンドアロンシステムとして提供され得る。
【0028】
表示スクリーンは、広告システムとして、テレビスクリーン(など)として、(たとえばダンスクラブまたはスパリゾートにおいて)周囲光システムとして、および/またはそれらの組み合わせ(たとえば、夜間には周囲光システムかつ日中には広告システム)として用いられ得る。当然、本開示は、本明細書に記載された数例に限定されるものではなく、当業者は、本教示を様々な使用事例に適合させることが容易に可能である。
【0029】
表示スクリーンは、必ずしも(たとえば、表示スクリーンが特定の視点からは連続したものとして知覚され得る場合でも)連続しない、および/または必ずしも平坦ではない(たとえば、壁または建物の輪郭を辿る、あるいは湾曲形状を画定する)複数のサブパネルによって形成されてもよい。表示スクリーンは、リモートシステムから受信した画像のストリームを放送するために用いられ得る。画像のストリームを提供するリモートシステムは、本発明の範囲の一部ではないが、提供された画像が表示システムの特定の特徴のための適切な点灯命令に適合されることを可能にする変換器は、いくつかの実施形態において提供され得る。画像のストリームは、一連の静止画像または実際のビデオストリームを備えてよい。本開示によると、所与の選択された距離における視聴者の知覚が高解像度表示スクリーンと同じであるように画像のストリームを放送するために表示システムの様々な部品の性能を選択することが可能である(すなわち、LEDモジュールによって提供される、「画素」に関する長手方向および横方向分布を正確に定めることによって「水平ピッチ」および「垂直ピッチ」が設定されてよく、LEDモジュールは、適切な点灯命令を提供されると、所望の「リフレッシュ速度」を提供するように選択され得る)。
【0030】
以下、
図1~30を参照して、単なる例として実施形態が説明される。
【0031】
図1は、本発明の教示に係る典型的な表示システム1000の論理モジュール図である。表示システム1000は、複数のLEDストリップ1300.1・・・n(集合的に1300)に動作可能に結合された表示コントローラ1100を備える。たとえば表示コントローラ1100は、表示システム1000のネットワーク1200を介して複数のLEDストリップ1300に接続してよい。表示コントローラ1100は、そのような実施形態において、ネットワーク1200とインタフェース接続し、複数のLEDストリップ1300へ情報を送信し、および/またはそれらと情報を交換するために用いられる1または複数の物理ポート1112を有するネットワークインタフェースモジュール1110を備える。複数のLEDストリップ1300.1・・・nの各々は、それらに沿って配置された個々に制御可能な(
図1には示されないが、
図3を参照して更に詳しく後述される)LEDモジュールのサブセットを備え、LEDストリップ1300において受信された情報は、LEDストリップ1300.1・・・nの各々における個々に制御可能なLEDモジュールのサブセットの1または複数に発光を指示することができる。本発明の文脈において様々なネットワークリンクが暗示的または明示的に用いられ得る。リンクは有線リンクとして図示され得るが、無線リンクとして具体化されてもよい。有線または無線アクセスポイント(不図示)が任意のリンク上に存在し得る。同様に、任意の数のルータ(不図示)が存在し、リンクの一部であってよい。
【0032】
表示コントローラは更に、メモリモジュール1120、プロセッサモジュール1130、および符号化モジュール1140を備える。メモリモジュール1120は、本明細書で説明されるような様々な機能を実行するように表示コントローラ1100を構成するプロセッサモジュール1130によって実行される命令を含んでよい。メモリモジュール1120は、各LEDストリップ1300.1・・・nおよび/またはそれらに沿って配置された各LEDモジュールの固有の識別子またはアドレスも備えてよい。以下で説明される実施形態を参照して明らかになるように、各LEDストリップ1300.1・・・nおよび/または各LEDモジュールに固有の識別子またはアドレスを割り当てることによって、表示システム1000内の複数のストリップ1300およびLEDモジュールの規定の分布を考慮することによって所望のパターンを提供するために、LEDストリップ1300へ情報または点灯命令が送信されることが可能であり得る。符号化モジュール1140もまた、どの情報/命令が符号化されるか、情報を符号化するための規則または命令、および/またはLEDストリップ1300およびそれに沿った個々のLEDモジュールの固有識別子を含むがこれに限定されない命令を取得するためにメモリモジュール1120にアクセスしてよい。
【0033】
プロセッサモジュール1130は、1または複数のプロセッサコアを有する単一のプロセッサ、または各々が1または複数のプロセッサコアを備えるプロセッサのアレイを表してよい。メモリモジュール1120は、様々な種類のメモリ(様々な規格または種類のランダムアクセスメモリ(RAM)モジュール、メモリカード、読取専用メモリ(ROM)モジュール、プログラマブルROMなど)を備えてよい。1または複数のストレージデバイスモジュール(不図示)は、1または複数の論理または物理ならびにローカルまたはリモートハードディスクドライブ(HDD)(またはそれらのアレイ)を表してよい。ストレージデバイスモジュールは更に、標準化またはプロプライエタリインタフェースによって表示コントローラ1100へのアクセスを可能にされたローカルまたはリモートデータベースを表してよい。ネットワークインタフェースモジュール1110は、LEDストリップ1300と通信するために用いられ得る少なくとも1つの物理インタフェースを表す。ネットワークインタフェースモジュール1110は、1または複数の論理インタフェースによって表示コントローラ1100の他のモジュールに可視にされ得る。ネットワークインタフェースモジュール1110の物理ネットワークインタフェース(複数も可)および/または論理ネットワークインタフェース(複数も可)によって用いられる実際のプロトコルスタックは、本発明の教示に影響を及ぼすものではない。本発明の文脈において使用可能なプロセッサモジュール1130、メモリモジュール1120、およびネットワークインタフェースモジュール1110の変形が当業者には容易に明らかである。同様に、ここでの例の説明を通してメモリモジュール1120および/またはプロセッサモジュール1130への明確な言及がなされない場合でも、当業者は、そのようなモジュールが、本発明に関連するルーチンおよび革新的なステップを実行するために表示コントローラ1100の他のモジュールと関連して用いられることを容易に認識する。
【0034】
図2は、本発明の教示に係る典型的な表示システム1000の斜視図である。表示システム1000は、少なくとも1本の第1のケーブル1020、少なくとも1本の第2のケーブル1030、および規定のパターンを表示するためのLEDモジュールを備える複数のLEDストリップ1300を含んでよい。例において、第1のケーブル1020および第2のケーブル1030は、フレーム1010の全体高さに沿ってフレーム1010の対向内側表面の間に伸長し、フレーム1010の対向内側表面に接続される。他の例において、第1のケーブル1020および第2のケーブル1030は、フレーム1010の高さの一部に沿ってフレーム1010の対向内側表面の間に伸長してよく、この場合、フレーム1010は、第1および第2のケーブルの端部が接続される中間内側表面を有する1または複数の中間部(たとえば1010’)を含んでよい。複数のLEDストリップ1300は、本明細書で更に説明され、
図3および
図6~13を参照してより具体的に説明されるように、LEDストリップ1300の端部またはその付近において第1のケーブル1020および第2のケーブル1030に長手方向の分布で電気的に接続され得る。LEDストリップ1300の規定の長手方向分布は、複数のストリップの様々なストリップからの長手方向に整列したLEDモジュール間で10mm~200mmの長手方向ピッチを確立してよい。長手方向ピッチは通常、規定の長手方向分布にわたり一定であるが、変化してもよい。本明細書でも更に説明され、
図15~23を参照してより具体的に説明されるように、第1のケーブル1020および第2のケーブル1030に接続された複数のLEDストリップ1300は、ケーブル緊張システムおよびフレームコネクタアセンブリを用いてフレームに取り付けられ得る。
【0035】
第1のケーブル1020および第2のケーブル1030を備えるケーブルセットは、少なくとも1本の基準電圧線、正電圧線、およびデータ線を備える互いに絶縁された3本以上の導電線を提供してよい。
【0036】
図14は、本発明の教示に係る典型的なケーブルの切断図である。
図14に示す典型的なケーブルは、第1のケーブル1020または第2のケーブル1030のいずれかを表してよい。各ケーブルは、互いに絶縁された2本のワイヤ14002aおよび14002bを備えるが、ケーブルは1本のワイヤ、3本のワイヤなどを備えてもよい。例として、第1のケーブル1020は、正電圧線および基準電圧線を備えてよく、第2のケーブル1030は、基準電圧線およびデータ線を備えてよいが、本明細書においてより容易に明らかになるように、第1および第2のケーブルそれぞれに含まれるワイヤの任意の組み合わせが本開示の範囲から逸脱することなく用いられ得る。ケーブル絶縁は、当該技術において一般的に用いられるような任意の種類の絶縁であってよい。ただし、緊張に対する適切な反応とともに適切な可撓性をもたらすために、特定の材料がより適し得る。たとえば、いくつかの典型的な実施形態において、選択されたケーブル絶縁は、最大250ポンドの継続的な引張荷重を受けた場合、および/または周囲温度が-14℃~+50℃である時に操作された(たとえば折り曲げられ、または歪められた)場合、永久的に変形または破砕しないようなものであり得る。当然、意図された使用に基づいて様々な引張荷重および/または温度範囲が選択され得る。特定の実施形態において、ケーブル絶縁はまた、外部要素に対する所望の耐性(たとえば耐候性および/または防風雨性)を考慮して選択される。
【0037】
各ケーブルは更に、緊張ワイヤ14004を備えてよい。いくつかの実施形態において、本明細書で更に説明され、
図15のケーブル緊張アセンブリを参照してより具体的に説明されるように、緊張ワイヤ14004は、電力またはデータを提供しないが、ケーブルに張力をかけることを可能にする。緊張ワイヤ14004は、たとえばスチールまたはナイロンなどの高張力材料で製造されてよく、ワイヤ14002aおよび14002bは銅で製造され得る。いくつかの実施形態において、緊張ワイヤ14004は、基準電圧を伝達するために、単独で、またはワイヤ14002aおよび/または14002bに加えて用いられる。いくつかの実施形態において、そのため緊張ワイヤ14004は、高張力材料に包囲された銅コアまたは高張力材料に包囲された高張力コアを備えてよい。特定の実施形態において、3本の心線14002a、14002b、および14004はジャケットを有し、各銅線は追加のナイロンジャケットを有し、それらの全てがUL規格に準拠し得る。
【0038】
ここで、
図2、
図3、および
図24~26が同時に参照される。本明細書において
図3として同時に参照される
図3Aおよび
図3Bはそれぞれ、本発明の教示に係る典型的なストリップ1300.nの正面図および背面図である。
図24は、
図2の表示システム1000の論理的表現を示し、本発明の教示に係る典型的な垂直設置を提供する。
図25は、本発明の教示に係る典型的な表示システムの他の斜視図である。
図26は、本発明の教示に係る典型的な表示システムの詳細図である。
【0039】
表示システム1000は、一時的または永久的な表示設置を提供してよい。
図2および
図24の例に示すように、表示システム1000は、
図2および
図14を参照して上述したように、少なくとも1本の基準電圧線、正電圧線、およびデータ線を備える互いに絶縁された3本以上の導電線を提供する、少なくとも第1のケーブル1020および第2のケーブル1030を備える第1のケーブルセット24002を設置することによって構成される。基準電圧、正電圧、およびデータは、複数のストリップ1300によってケーブルセット24002から受け取られる。任意選択的に、複数のストリップ1300の各々は、印刷回路基板(PCB)であってよい。
図3に示すように、複数のストリップ1300.nの各々は、それらに沿って規定の横方向分布に配置された個々に制御可能なLEDモジュール1302.1・・・n(集合的に1302)のサブセットを備える。いくつかの実施形態において、各LEDストリップ1300.nに最小で2つのLEDモジュール1302.1、1302.2、最大で8つのLEDモジュール1302.1・・・1302.8が存在してよい。たとえばLEDモジュール1302は、規定の距離1304の間隔を有する。規定の横方向分布は、LEDモジュール1302のサブセットにおけるLEDモジュール間に10mm~200mmの横方向ピッチを確立してよい。横方向ピッチは通常、規定の横方向分布にわたり一定であるが、変化してもよい。複数のLEDストリップ1300の縦方向ピッチおよび複数のLEDモジュール1302の横方向ピッチは、等しくても異なってもよい。
【0040】
LEDストリップ1300は、正電圧線および基準電圧線を通して電力を送達する電源によって給電され得る。一般に、電源は、表示コントローラ1100とともに単一の物理筐体に統合され、表示コントローラ1100にも給電するが、当業者は、他の構成が可能であることを容易に認知する。複数の個々に制御可能なLEDモジュールのための点灯命令は、データ線を介して送信され、点灯命令は、規定のパターンを提供するために、複数のストリップ1300の規定の長手方向分布および複数のストリップの各々に沿ったLEDモジュール1302の規定の横方向分布を考慮して設定される。各LEDストリップ1300.nは、表示コントローラ1100から受信した点灯命令のサブセットを処理するためのローカルプロセッサ1306を備えてよい。いくつかの実施形態において、LEDモジュール1302.nの各々は、(全ての表示システム間で単一の表示システムに固有、または少なくとも単一の表示システムの複数のコントローラの1つに固有の)固有識別子または固有アドレスを有してよい。したがって、各LEDストリップ1300.nに沿って配置された個々に制御可能なLEDモジュール1302.nは、データフィード内に含まれた点灯命令に基づいて個々に制御され得る。
【0041】
上述したように、データフィード内の点灯命令は、規定のパターンを提供するために、複数のLEDストリップ1300の規定の長手方向分布および複数のストリップ1300の各々に沿ったLEDモジュール1302の規定の横方向分布を考慮して表示コントローラ1100によって生成され得る。点灯命令を送信する前に、複数の個々に制御可能なLEDモジュール1302.nの各々に固有識別子を割り当てるために、データ線を介して複数のストリップ1300へ構成命令が送信され得る。任意選択的に、点灯命令を送信する前に、複数の個々に制御可能なLEDモジュール1302.nは、規定の横方向分布および規定の長手方向分布を考慮して表示システム1000内の規定の座標にマップされ得る。そのような実施形態において、点灯命令を送信する前に、規定の座標を考慮してビデオストリームが点灯命令に符号化され得る。実施形態において、
図24に見られるように、データ線は、点灯命令がLEDストリップ1300.nを通過し得ることによって複数のLEDストリップ1300が論理的にデイジーチェーンとなるように、LEDストリップ1300の各々におけるコネクタアセンブリによって切断され得る。複数の表示コントローラが提供される場合、それらは、専用リンクを用いて互いに接続され得る。代替または追加として、複数の表示コントローラは、1または複数の表示コントローラ(不図示)を通って一連に接続された複数のデータ線から成る単一の「論理」データ線に沿ったデイジーチェーンであってよい。
【0042】
LEDモジュール1302.nの各々は、少なくとも1つの単一の個別LEDモジュールを備える。いくつかの実施形態において、複数の個々に制御可能なLEDモジュールの各々は、1~4の個々のLEDを備える表面実装デバイス発光ダイオードモジュールであってよい。たとえばLEDモジュールは、単一のRGB LED、単一のRGB LEDおよび1または複数の白色(W)LED、個別のR、G、B LED、または個別のR、G、B LEDおよび1または複数のW LEDを備えてよい。いくつかの実施形態において、これは、RGB性能(たとえば写真撮影、暗視など、R、G、および/またはBの1または複数に沿って生成されたいくつかの波長が不所望である特定の用途)のサブセットを提供するために十分であり得る。したがってLEDモジュールは、R、G、B(単一または異なるLED)および/またはW(たとえば単一の暖色白色、寒色白色など)の任意の組み合わせを備えてよく、これらの強度は、様々な制御された色、様々な制御された色温度、および/または様々な制御された光度を生成するために制御可能に設定され得る。ただし、LEDモジュール1302の各々は、3つ(たとえばRGB)または4つ(RGBおよび白色)の個々のLEDを備えることが予想される。当業者は、色付き(たとえば温度制御された白色および/または全色)出力を提供する個々のLEDの任意の組み合わせが、本明細書で論述される典型的な実施形態の文脈に適当であることを理解する。本開示の教示に従って提供される典型的な表示システムのLEDモジュール1302は、一般に、受信した点灯命令に基づいて所与の強度で色付き出力を生成することが予想される。点灯命令は、LEDモジュール1302.nの個々の制御を可能にする。すなわち、LEDモジュール1302.1およびLEDモジュール1302.2は個々に制御可能であり、受信した点灯命令に従って2つのモジュール1302.1および1302.2が異なる照明を表示することを可能にする。代替または追加として、当業者が容易に理解するように、LEDモジュール1302、nは、所与の光「温度」で特定の「白色」光を生成することが可能であってよい。
【0043】
表示システム1000は、
図24に示すような1つより多い複数のLEDストリップ(たとえば様々な「サブパネル」)を備えてもよい。すなわち、第1のサブパネル24002を画定する第1のケーブルセット(第1のケーブル1020および第2のケーブル1030)間で維持される第1の複数のストリップ1300と、第1および第2のケーブル1020および1030に平行な第3のケーブル1040および第4のケーブル1050を備える、第2のサブパネル24004を画定する第2のケーブルセット間で維持される第2の複数のストリップ1350.1・・・n(集合的に1350)とが存在する。図示された例において、第1のサブパネル24002の長手方向分布は、第2のサブパネル24004の長手方向分布と一致する。第3および第4のケーブル1040および1050は、少なくとも第2の基準電圧線、第2の正電圧線、および第2のデータ線を備える互いに絶縁された少なくとも3本の追加の導電線を提供する。第2の複数のストリップ1350は、第2の基準電圧線からの基準電圧、第2の正電圧線からの正電圧、および第2のデータ線からのデータを受け取る。第2の複数のストリップ1350.nの各々は、それらに沿って規定の横方向分布と一致する第2の規定の横方向分布に配置された個々に制御可能なLEDモジュールの追加のサブセットを備える。当然、当業者は、任意の数のサブパネルが、間隙を有してまたは有さずに横方向および/または長手方向に、および/または平行に、またはカスタマイズされた表示領域に関して様々に画定して並置され得ることを容易に認知する。代替または追加として、様々なサブパネルは、(たとえばピッチを増やすために)部分的または完全に重ね合わせられてもよい。多面表示領域を提供するいくつかの表示システムにおいて、LEDストリップは、2つの対向表面にLEDモジュールを提供してよく、あるいは異なるLEDストリップが(たとえば
図4および
図5から適合された位置合わせ機構(複数も可)を用いて)背中合わせに位置合わせされ得る。また、カスタマイズされた表示システムにおいて2より多い数の表示面(たとえば、角度付きケーブルで維持される、三角形、正方形LEDストリップ、またはLEDプリズム)を提供することも可能である。本発明の教示は任意の数の複数のストリップに適用可能であり得ることが当業者には理解される。
【0044】
第1の複数のストリップ1300および第2の複数のストリップ1350は、隣接するストリップを位置合わせするために複数のストリップの各先端において接触または近接(たとえば接続)してよい。位置合わせは、たとえば
図26に示され
図4および
図5を参照して本明細書で更に説明される端子整列磁石、機械的結合、またはそれらの組み合わせを用いて実現され得る。
【0045】
表示システム1000は更に、
図26に示す複数の第1のコネクタ1600および第2のコネクタ1700を備えてよい。コネクタ1600および1700は、
図6~13を参照して本明細書で更に説明されるように、LEDストリップ1300の規定の長手方向分布に従って第1のケーブル1020および第2のケーブル1030それぞれにおいて永久的に維持される。コネクタは、第1のケーブル1020との接続を提供するために第1のコネクタ1600にLEDストリップ1300.nの一端を着脱可能に取り付け、それによって、たとえばLEDストリップ1300の第1の端部において第1のケーブル1020からの(
図26においてワイヤ14002aおよび14002bと示される)正電圧および基準電圧を受け取ることを可能にする。LEDストリップ1300.nの他方の端部は、第2のケーブル1030との接続を提供するために第2のコネクタ1700に着脱可能に取り付けられ、それによって、たとえばLEDストリップ1300.nの第2の端部において(
図26においてワイヤ14002cおよび14002dと示される)データ線および第2の基準電圧線を受け取ってよい。追加の選択肢として、(たとえばPCBであってよい)LEDストリップとケーブルセットとの間の期待される接続性を確実にするために、第1のコネクタのそれぞれは、LEDストリップ1300.nの対応する第1の構造のための特定の形状(たとえば協働部品を考慮する鍵型)であってよく、第2のコネクタのそれぞれは、第1の構造とは異なるLEDストリップ1300.nの対応する第2の構造のための特定の形状(たとえば協働部品を考慮する鍵型)であってよい。
【0046】
図3をより具体的に参照すると、
図3Aにおいて、第1および第2のコネクタアセンブリが取り付けられ得るLEDストリップ1300.nに沿った位置に対応する2つの細部3A’および3A’’が示される。上述したように、第1および第2のコネクタは、LEDストリップが適切な構成で設置されることを確実にするために、LEDストリップ1300.nの対応する第1および第2の端部に特化した形状または鍵型であってよい。第1および第2のコネクタがそれぞれ取り付けられるLEDストリップ1300.nの第1および第2の端部は、細部3A’および3A’’に示される。たとえば、LEDストリップ1300のそれぞれの端部において異なる配置または構成である、LEDストリップ1300.nの構造における凹部1308がある。したがって、第1の端部において(たとえば細部3A’に示す位置において)第2のコネクタのみがLEDストリップ1300.nに取り付けられ、第2の端部において(たとえば細部3A’’に示す位置において)第2のコネクタのみがLEDストリップ1300.nに取り付けられ得ることが可能であり得る。
【0047】
これらの位置におけるLEDストリップ1300.nの裏側には接点1310a、1310bがあり、これらは、LEDストリップ1300.nと第1および第2のケーブル1020、1030に含まれるワイヤとの間の接続を可能にしてよく、接続は、第1および第2のコネクタを介して生じる。図に示すように、接点1310aおよび1310bは、LEDストリップ1300.nの第1の端部に第1のコネクタのみが取り付けられ、LEDストリップ1300.nの第2の端部に第2のコネクタのみが取り付けられ得ることを確実にするために用いられ得る様々な構成を有してもよい(示された典型的な接点において、これらは様々な数の接点を有する)。
【0048】
また、LEDストリップ1300.nの先端に対応する第3の細部3A’’’も示される。上述したように、第1の複数のLEDストリップ1300の先端は隣接する第2の複数のLEDストリップ1350と位置合わせされることが望ましい。位置合わせは、たとえば隣接するLEDストリップ1300.nおよび1350.n間の機械的および/または磁気結合によって実現され得る。
図4および
図5において更に説明されるように、LEDストリップ1300.nおよび1350.nの先端は、そのような機能性を提供するように構成され得る。
図3Aには明確に示されないが、LEDストリップ1300.nのそれぞれの先端(すなわち細部3A’’’を有する先端および対向先端)は、たとえばLEDストリップ1300における凹部1312および/または貫通穴1314の位置、サイズ、および/または形状に基づいて、様々な構造を有してよい。いくつかの実施形態において、LEDストリップ1300.nは、様々な使用条件(たとえば耐湿性、耐水性、防水性、および/または耐塵性など)のために適合される。たとえばLEDストリップ1300.nは、耐候性および/または防風雨性であってよく、接点1310aおよび1310bを除いて密封部品を提供してよい。以下でより容易に明らかになるように、接点1310aおよび1310bは、その後、適切に構成されたコネクタおよびシールを用いて密封され得る。LEDストリップ1300.nは、アセンブリの耐候および/または防風雨特性を高め、または維持するために特化した形状または構成された(たとえばストリップ内に凹設された、および/またはストリップにおける高さを取り巻く)接点1310aおよび1310bを提供してよい。
【0049】
本明細書において
図4として同時に参照される
図4A、
図4B、
図4C、および
図4Dは、本発明の教示に係る第1の典型的な端子整列磁石筐体1400の図である。具体的には、
図4Aは、典型的な端子整列磁石の斜視図を示し、
図4Bおよび
図4Cは、典型的な端子整列磁石の正面図および側面図であり、
図4Dは、典型的な端子整列磁石の上面図を示す。
【0050】
端子整列磁石筐体1400は、筐体内に収容された有極磁石を含み、第1および第2の複数のLEDストリップ1300および1350の先端を位置合わせする1つの可能性を提供してよい。たとえば、第1の複数のLEDストリップ1300に属する第1のLEDストリップ1300.nの1つの先端は、第1の極性(たとえばN極)に対応する端子整列磁石筐体を受け入れてよく、第1のLEDストリップ1300.nに隣接する、第2の複数のLEDストリップ1350に属する第2のLEDストリップ1350.nの先端は、第2の極性(たとえばS極)に対応する端子整列磁石筐体を受け入れてよい。したがって、互いに隣接した第1および第2のLEDストリップ1300.nおよび1350.nの先端は磁気的に引き寄せられてよく、その結果、異なるサブパネルからの異なるLEDストリップの位置合わせが向上する。各LEDストリップ1300.nおよび1350.nは、ストリップの1つの先端に第1の極性に対応する端子整列磁石を有し、ストリップの対向先端に第2の極性に対応する端子整列磁石を有してよい。複数のLEDストリップ1300における各LEDストリップ1300.nは、同じ先端に同じ極性を有するように構成され得る。隣接するLEDストリップを位置合わせするために磁石を用いることの追加または代替として、たとえば(たとえば、一方のストリップに雌部品を有し、他方に雄部品を有する)機械的結合などの他の手段が実装され得る。
【0051】
端子整列磁石筐体1400は、LEDストリップ1300.nの先端に挿入または取付けされ得る。
図3を参照して説明したように、LEDストリップ1300.nは、様々な構造の先端を有してよく、その結果、端子整列磁石のどの極性がそこに取り付けられ得るかを制限する。
図4Aに示すように、押し潰し可能なタブ1402が、LEDストリップ1300.nの対応する貫通穴1314に押し込まれ得る。同様に、タブ1404は、LEDストリップ1300.nの凹部1312と摺動可能に係合してよい。LEDストリップ1300.nの先端における凹部1312および貫通穴1314の位置、サイズ、および/または形状は、どの種類の取付け(たとえば、端子整列磁石筐体のどちらの極性)がそれぞれの先端に挿入され得るかを制限してよく、それによって、誤った極性の端子整列磁石筐体がLEDストリップ1300.nの先端に挿入されることを防ぐ。
【0052】
本明細書において
図5として同時に参照される
図5A、
図5B、
図5C、および
図5Dは、本発明の教示に係る第2の典型的な端子整列磁石筐体1400’の図である。具体的には、
図5Aは、典型的な端子整列磁石の斜視図を示し、
図5Bおよび
図5Cは、典型的な端子整列磁石の正面図および側面図であり、
図5Dは、典型的な端子整列磁石の上面図を示す。
【0053】
端子整列磁石筐体1400’は、
図4を参照して説明された端子磁石筐体1400と同様であってよいが、筐体内に収容された逆極性(たとえばS極)の有極磁石を含んでよい。また、押し潰し可能なタブ1402’および/またはタブ1404’は、端子整列磁石筐体1400の対応する押し潰し可能なタブ1402および1404とは異なる位置、サイズ、または形状であってよく、その結果、各端子整列磁石筐体1400および1400’は、LEDストリップ1300.nのそれぞれの先端にのみ挿入され得る。
【0054】
図6は、本発明の教示に係る典型的な第1のコネクタアセンブリ1600の分解斜視図である。第1のコネクタアセンブリ1600は、第1の受信器ストリップ1602、ケーブル側ホルダ1604、ストリップ側ホルダ1606、およびPCB側シール1608を備えてよい。要素1602、1604、1606、および1608は、以下で更に説明される。第1のコネクタアセンブリ1600は更に、バックフレーム、壁などに取り付けるためのブラケットマウント1610を任意選択的に含んでよい。
【0055】
上述したように、第1のコネクタアセンブリ1600は、LEDストリップ1300.nを第1のケーブル1020に着脱可能に取り付けるために用いられ得る。第1のコネクタアセンブリ1600は、第1のケーブル1020上で永久的に維持され得る。第1のコネクタアセンブリ1600は更に、本明細書で更に説明されるように、LEDストリップ1300.nの第1の端部または第1の構造にのみ取付け可能であるように設計され得る。また、
図6に示すLEDストリップ1300.nは、前もって
図3に示されたものと凹部1308の位置において異なる構造を有することも留意され得る。ここでもまた、LEDストリップ1300.nの構造に関するいくつかの変化例が存在してよく、コネクタアセンブリはそれに応じて設計され得る。
【0056】
図7は、本発明の教示に係る典型的な第2のコネクタアセンブリ1700の分解斜視図である。第2のコネクタアセンブリ1700は、第2の受信器ストリップ1702、ケーブル側ホルダ1704、ストリップ側ホルダ1706、およびPCB側シール1708を備えてよい。要素1702、1704、1706、および1708は以下で更に説明され、第1のコネクタアセンブリの第1の受信器ストリップ1602、ケーブル側ホルダ1604、ストリップ側ホルダ1606、およびPCB側シール1608と同じ、または異なってよい。第2のコネクタアセンブリ1700は更に、バックフレーム、壁などに取り付けるためのブラケットマウント1710を任意選択的に含んでよい。当業者は、所与のLEDストリップを固定するために、ブラケットマウント1610および1710の一方のみまたは両方が提供され得ることを認識する。いくつかの実施形態において、シール1608、1708は、アセンブリの所望の耐候性および/または耐候特性を維持するために、LEDストリップ上の接点1310aおよび1310bおよびコネクタ1602、1702の上側表面の形状と一致する形状または鍵型である。
【0057】
上述したように、第2のコネクタアセンブリ1700は、LEDストリップ1300.nを第2のケーブル1030に着脱可能に取り付けるために用いられ得る。第2のコネクタアセンブリ1700は、第2のケーブル1030において永久的に維持され得る。第2のコネクタアセンブリ1700は更に、本明細書で更に説明されるように、LEDストリップ1300の第2の端部または第2の構造にのみ取付け可能であるように設計され得る。
【0058】
【0059】
図8Bに示されるように、第2のストリップ受容体1702は更に、その底面から伸長する突刺接点1802を備えてよい。
図14を参照して上述したように、第1のケーブル1020および第2のケーブル1030は、正電圧線、基準電圧線、および/またはデータ線を互いにかつそれらの周囲から絶縁状態に保つ絶縁ケーブルである。したがって、第1または第2のケーブルそれぞれの内部のワイヤと接触するために、突刺接点1802は、絶縁体を突刺または穿刺するために用いられ得る。
図8の第2のストリップ受容体1702には2つの突刺接点1802しか示されないが、第2のストリップ受容体1702が受け入れる第2のケーブル1030内のワイヤの数に依存して、より多いまたは少ない数の突刺接点が用いられ得る。
【0060】
第2のストリップ受容体1702の他の特徴は、
図8Cに示され得るような上面である。上述したように、第2のコネクタアセンブリ1700は、LEDストリップ1300.nの第2の端部のみに取付け可能であるように構成されてよく、これは、LEDストリップ1300.nの第2の端部のみに対応するように第2のストリップ受容体1702の境界面を設計することによって実現され得る。たとえば、第2のストリップ受容体1702の上面は、LEDストリップ1300.nの第2の端部における凹部1310の構造と一致する突起部1804を備える。突起部1804は、
図6におけるLEDストリップ1300.nの遠位端に示される凹部に対応することが示され得る。また第2のストリップ受容体1702は、LEDストリップ1300.nにおける対応する接点に対応し得る接点1806も備え、これは、LEDストリップ1300.nがPCBである場合、PCB接点とも称され得る。たとえば、
図8Cに示される2つの接点1806が存在する。これらは、
図3Bに示すような2つの接点1310aに対応してよい。接点1806の数および位置は、1906からより容易に明らかになるように、データケーブルによって提供されたデータフィードが(たとえば直列またはデイジーチェーンの)LEDストリップの各々を通過することを考慮して設計され得るが、正電圧線からの正電圧はLEDストリップを並列に接続する。代替または追加として、接点1806の数および位置もまた、第2のストリップ受容体1702およびそれに伴い第2のコネクタアセンブリ1700がLEDストリップ1300の第2の端部のみに対応し得るように設計され得る。
【0061】
また、示され得るように、たとえば
図8Eにおける第2のストリップ受容体1702の底面において、ケーブル側ホルダ1704からの対応するピンまたはスパイクを受け入れるための穴またはスロット1808が存在してよい。第2のストリップ受容体1702およびケーブル側ホルダ1704はともに、第2のケーブル1030の対応する部分を収容してよい。また示され得るように、たとえば第2のストリップ受容体1702の上面および底面において、第2のストリップ側ホルダ1706からの対応するねじを受け入れるための穴1810が存在してよく、それによって第2のケーブルアセンブリ1700はLEDストリップ1300.nに着脱可能に取り付けられることができる。
【0062】
【0063】
図8に示す第2のストリップ受容体1702と同様に、第1のストリップ受容体1602もまた、第1のケーブル1020の絶縁体に突刺して内部のワイヤに接触するために用いられ得る突刺接点1902を備えてよい。また第2のストリップ受容体1702と同様に、第1のストリップ受容体1602もまた、LEDストリップ1300.nの第1の端部における凹部1310に対応する突起部1804、ならびにたとえば
図3Bに示す接点1310bなど、LEDストリップ1300.nの第1の端部における接点に対応し得るPCB接点1906を備える上面を有してよい。第1のストリップ受容体1602は、ケーブル側ホルダ1604からの対応するピンまたはスパイクを受け入れるための穴またはスロット1808も備えてよい。第1のストリップ受容体1602は更に、第1のストリップ側ホルダ1606からの対応するねじを受け入れるための穴1910を備えてよく、それによって第1のケーブルアセンブリ1600はLEDストリップ1300.nに着脱可能に取り付けられることができる。
【0064】
第1の受容体ストリップ1602の一部として典型的に示されるコネクタアセンブリの他の特徴は、底面が、そこから伸長するワイヤスペーサ1912を更に備え得ることである。いくつかの実施形態において、ワイヤスペーサ1912は、ケーブル上での組立て時、データ線を(たとえば、単純な切断またはデータ線の一部を取り除くことによって)切断し得る。ただし、試験中、データ線から一部を取り除くことによってデータ線を事前切断することがより良い結果をもたらす(たとえばケーブルにおける巻き上がり効果がない)ことが示されている。したがってワイヤスペーサ1912は、データ線の開口中間端部間の絶縁体として作用する。上述したように、点灯命令を含むデータ線は、LEDモジュールを個々に制御するために各LEDストリップ1300.nを横断してよい。ワイヤスペーサ1912は、データ線からのデータフィードが各LEDストリップ1300.nを通過し、データ線が一連のLEDストリップを相互接続するように、データ線の中間端部を絶縁することによってデータ線の配置を実現するために用いられ得る。このように、複数のLEDストリップ1300は、論理的にデイジーチェーンとなり(たとえば直列に接続され)得る。ただし、第1のストリップ受容体1602がワイヤスペーサ1912を備えなくてはならないという要件は存在しないことに留意する。ワイヤスペーサ1912は、対応する第1または第2のケーブルに格納されたデータ線を切断するために、第1または第2の接点アセンブリのいずれかにおいて用いられ得る。
【0065】
【0066】
第1のケーブル側ホルダ1604および第2のケーブル側ホルダ1704は同じまたはわずかに異なり得るが、説明のために、
図10は、第1のコネクタアセンブリ1600または第2のコネクタアセンブリ1700のいずれかにおいて用いられ得る単一のケーブル側ホルダを示す。
図8および
図9を参照して説明したように、ケーブル側ホルダ1604および1704は、第1および第2の受容体ストリップ1602および1702それぞれの対応する穴またはスロット1608および1708に挿入されるピンまたはスパイク10002を有してよい。ピンまたはスパイクは、たとえばスナップフィットまたは圧縮フィットであってよく、硬質または軟質であってよいが、そのように限定されない。いくつかの実施形態において、ケーブル側ホルダ1604、1704は、アセンブリの所望の耐候性および/または耐候特性を維持するためにケーブル絶縁体の特徴と一致する形状または鍵型である。同様に、コネクタ1602、1702の下面もまた、アセンブリの所望の耐候性および/または耐候特性を維持するためにケーブル絶縁体の特徴と一致する形状または鍵型であってよい。
【0067】
【0068】
ここでもまた、第1のストリップ側ホルダ1606および第2のストリップ側ホルダ1706は同じまたはわずかに異なり得るが、説明のために、
図11は、第1のコネクタアセンブリ1600または第2のコネクタアセンブリ1700のいずれかにおいて用いられ得る単一のストリップ側ホルダを示す。第1および第2のストリップ側ホルダ1606および1706は、たとえばねじを受け入れるねじ穴であってよい穴11002を有してよい。上述したように、ねじは更に、穴1810および1910において第1および第2のストリップ受容体1602および1702内へ挿入されてよく、それによって、
図6および
図7に示すように、第1および第2のコネクタアセンブリ1600および1700はLEDストリップ1300.nに取り付けられる。
【0069】
本明細書において
図12として同時に参照される
図12A、
図12B、および
図12Cは、本発明の教示に係る典型的な突刺PCB接点の図である。具体的には、
図12Aは斜視図を示し、
図12Bは側面図を示し、
図12Cは正面または背面図を示す。突刺接点1802および1902は、同じまたはわずかに異なり得るが、説明のために、
図12は、第1のコネクタアセンブリ1600または第2のコネクタアセンブリ1700のいずれかにおいて用いられ得る単一の突刺接点を示す。
図8および
図9において説明された第1および第2のストリップ受容体1602および1702を参照して上述したように、突刺PCB接点1802および1902は、第1のケーブル1020または第2のケーブル1030それぞれの設置を突き抜け、本来絶縁されている内部のワイヤとの接点または接続を確立してよい。突刺接点1802および1902は更に、PCB接点1806および1906と結合してよく、その結果、LEDストリップ1300.nにおいて電力および/またはデータが受け取られる経路がもたらされる。
【0070】
本明細書において
図13として同時に参照される
図13A、
図13B、および
図13Cは、本発明の教示に係る典型的なPCB側シールの図である。具体的には、
図13Aは斜視図を示し、
図13Bは上面図を示し、
図13Cは、
図13Bに示す直線に沿って描かれた断面図を示す。PCB側シール1608および1708は同じまたはわずかに異なり得るが、説明のために、
図13は、第1のコネクタアセンブリ1600または第2のコネクタアセンブリ1700のいずれかにおいて用いられ得る単一のPCB側シールを示す。PCB側シール1608および1708は、ゴム材料で製造されてよく、第1および第2のコネクタアセンブリ1600および1700の風雨密設置を可能にし得る。
【0071】
以下で同時に参照される
図15~23および
図25~27は、典型的なケーブル緊張システムおよびフレームコネクタアセンブリを提供する。
【0072】
図15は、本発明の教示に係る典型的なケーブルテンショナ15001アセンブリの分解斜視図である。第1のケーブル1020および第2のケーブル1030に結合されたケーブルテンショナアセンブリ15001は、少なくとも3本の導電線を継続的に絶縁させながら、ケーブルにおける張力を調整することを提供してよい。
図26に示すように、ケーブルテンショナアセンブリ15001は、たとえば第1または第2のケーブル1020または1030などのケーブルを受け入れるように構成されたケーブルテンショナ本体15000を備える。ケーブルテンショナ本体15000およびケーブル1020または1030に対する張力を維持するために、一方の側面に平坦面を有し、他方の側面にたとえば六角レンチなどの工具を受け入れるための境界面を有し得る平頭ねじ15002のセットが用いられる。平頭ねじ15002の平坦面は、ケーブル絶縁体が穿刺されないことを確実にする。ケーブル1020または1030の絶縁体を突刺し、(
図15の構成における)ケーブルの右端のワイヤをケーブルテンショナ本体15000に接続するために、片方の側面に尖端を有し、他方の側面にたとえば六角レンチなどの工具を受け入れるための境界面を有する突刺ねじ15004のセットが用いられる。いくつかの実施形態において、ケーブル1020または1030の内側緊張ワイヤは単純にアース線であってよく、よって突刺ねじ15004が必要ではないこともあり、および/または平頭ねじ15002が突刺してもよい。
【0073】
ケーブルテンショナアセンブリ15001は、たとえば
図20に示すフレームコネクタアセンブリ20000など、フレームコネクタアセンブリおよび/またはアンカーアセンブリと結合する。本明細書において
図20として同時に参照される
図20Aおよび
図20Bは、本発明の教示に係る典型的なフレームコネクタアセンブリの斜視図である。本明細書において
図27として同時に参照される
図27Aおよび
図27Bは、本発明の教示に係る典型的なフレームコネクタアセンブリを有する典型的なケーブルテンショナアセンブリの図である。具体的には、
図27Aは、フレームコネクタアセンブリを有するケーブルテンショナアセンブリの組立図を示し、
図27Bは、フレームコネクタアセンブリを有するケーブルテンショナアセンブリの分解図を示す。
【0074】
図20Aを参照すると、フレームコネクタアセンブリ20000は、フレーム絶縁体20002および導電性材料で作られた2つのワイヤコネクタ20004および20006を備える。
図20Bに示す組立て図に示すように、2つのワイヤコネクタ20004および20006は、フレーム絶縁体20002内に摺動し、フレーム絶縁体20002内の一致するくぼみと位置合わせされた(たとえば非導電性材料で作られた)スラグ20005を用いて内部で定位置に維持される。ワイヤコネクタ20004および20006はまた、各々が、ディスプレイコントローラおよび/または電源からの対応するワイヤ間の適切な隔離を維持しながらそれらを接続するために使用可能なジャンパねじ20007も提供する。ワイヤコネクタ20004は更にボルト20008を受け入れ、これは、後述するように第1および第2のケーブル内のワイヤへの隔離防止接続を提供する。フレームコネクタ20006も同様であるが、ボルト20008ではなくピン20010を内部に受け入れる。
図27に示すように、フレームコネクタアセンブリ20000は、フレームコネクタアセンブリ20000の構造を受け入れるために対応するU字形チャネルを有し得るフレーム1010内に摺動する。
【0075】
【0076】
【0077】
再び
図15を参照すると、ケーブルテンショナ本体15000は更に、これを長手方向に貫通する穴15006を備える。ケーブルテンショナアセンブリ15001はまた、ケーブルテンショナ本体15000内に挿入され、ケーブルテンショナ本体15000の穴15006と位置合わせされた中心穴を有する、回転ノブおよびベースリングを含むテンション調整器アセンブリ15008も備える。ケーブルテンショナ本体15000の穴15006を通り、回転調整器アセンブリ15008の穴と位置合わせされると、フレームコネクタアセンブリ20000の大きい方のボルト20008は、
図27に示すように受け入れられる。図には示されないが、ボルト20008およびテンション調整器アセンブリ15008のベースリングはねじ止めされ得る。典型的な実施形態において、テンション調整器アセンブリ15008のベースリングは、回転ノブとボルト20008の底栓20009との間に挟まれる。回転ノブは、ねじ式ボルト20008およびベースリングによって本体15000内で固定される。
【0078】
たとえば振動または運動によって生じ得る、テンション調整アセンブリ15008の回転ノブの不所望の回転を防ぐために、一方の側面に平坦面を有し、他方の側面にたとえば六角レンチなどの工具を受け入れるための境界面を有する係止シリンダ15010が用いられる。ケーブルテンショナ本体15000の対向側面において2つの場所に存在し得るケーブルテンショナ本体15000の凹部15012を通して、ユーザは、テンション調整器15008から回転ノブを回転させるために指または工具を到達させ、それによってボルト20008に沿って長手方向(たとえば上下)にケーブルテンショナ本体15000を動かしてよい。ケーブルテンショナ本体15000はケーブル1020または1030と(15002を通して)結束されるので、これを通して張力は制御可能に調整されうる。
【0079】
上述したように、突刺ねじ15004は、たとえばアース線または基準電圧線など、ケーブル1020または1030内の右端のワイヤを、ケーブルテンショナ本体15000に接続する。再び
図20を参照すると、フレームコネクタアセンブリ20000のボルト20008は、ケーブルテンショナ本体15000に結合され、第1のワイヤコネクタ20004にも結合される。したがって、
図27に示す外部ワイヤ27002aを通して、ワイヤコネクタ20004は、基準電圧線またはアース線をケーブル1020または1030内の右端のワイヤと結合させ得る。次に説明するように、フレーム絶縁体20002を中心に備えるフレームコネクタアセンブリ20000の構成によって、基準電圧線は、第2のワイヤコネクタ20006内に提供され得るワイヤから完全に絶縁される。
【0080】
【0081】
本体絶縁体18000は、本体絶縁体18000をケーブルテンショナ本体15000に維持するためのねじを受け入れるためのスロット18004および穴18006を備える突起構造を第1の端部に有する中空円筒体18002を備える。本体絶縁体18000は更に、円筒体18002のスロット18004と正反対の第1の端部に他の穴18008を備える。
図15を参照すると、本体絶縁体18000はケーブルテンショナ本体15000内へ摺動し、ねじを締めることによって穴18006内に固定され得る。たとえば
図23に示すように、本体絶縁体18000はスラグコネクタ23000も受け入れる。
【0082】
本明細書において
図23として同時に参照される
図23A、
図23B、および
図23Cは、本発明の教示に係る典型的なスラグコネクタの図である。具体的には、
図23Aは斜視図を示し、
図23Bは上面図を示し、
図23Cは側面図を示す。スラグコネクタ23000は、本体絶縁体18000の円筒体18002の径よりも小さい径の中空円筒体23002を備える。スラグコネクタ23000の第1の端部には、ねじを受け入れるように構成された垂直リング23004がある。再び
図15を参照すると、スラグコネクタ23000は本体絶縁体18000内に摺動してよく、スラグコネクタ23000の垂直リング23004は、本体絶縁体18000のスロット18004に受け入れられる。スラグコネクタ23000および本体絶縁体18000は、ケーブルテンショナ本体15000において、ケーブル1020または1030内の左端のワイヤに隣接して配置される。一方の側面に尖端を有し、他方の側面にたとえば六角レンチなどの工具を受け入れるための境界面を有する突刺ねじ15014は、スラグコネクタ23000の垂直リング23004を通って、穴18008を通り本体絶縁体18000に挿入され、左端のワイヤとの接続を確立するためにケーブル1020または1030の絶縁体を突き刺す。本体絶縁体18000は、ケーブル1020または1030の左端のワイヤと接続されたスラグコネクタ23000が、ケーブル1020または1030の右端のワイヤと接続されたケーブルテンショナ本体15000から隔離されることを確実にする。
【0083】
上述したように、ケーブルテンショナ本体15000は、
図27に示すようにフレームコネクタアセンブリ20000と接続される。具体的には、ケーブルテンショナ本体15000およびフレームコネクタアセンブリ20000は、フレームコネクタアセンブリ20000のピン20010が、本体絶縁体18000によってケーブルテンショナ本体15000内に収容されたスラグコネクタ23000に受け入れられるように構成される。再び
図23Aを参照すると、スラグコネクタ23000の円筒体23002に沿ってしわの寄った部分23006があり、これは、フレームコネクタアセンブリ20000のピン20010よりも径がわずかに小さくなるように制御可能に押し潰される。しわの寄った部分23006を形成するために様々な手順が用いられ得る。フレームコネクタアセンブリ20000のピン20010がスラグコネクタ23000に接触させられると、(しわの寄った部分23006よりもわずかに大きい径の)ピン20010は、しわの寄った部分23006を、ピン20010がちょうど貫通できる程度に拡張させる。その結果、ケーブルテンショナ本体15000がボルト20008に沿って長手方向に動く時、スラグコネクタ23000のしわの寄った部分23006との摩擦によって接続が維持される。次にスラグコネクタ23000は、ケーブル1020または1030の左端のワイヤおよび(第2のワイヤコネクタ20006とも接続される)フレームコネクタアセンブリ20000のピン20010と接続される。したがって、第2のワイヤコネクタ20006は、ケーブル1020または1030の左端のワイヤと結合されてよく、たとえばこれはデータ線または正電圧線であってよく、データまたは正電圧が外部ワイヤ27002bによって提供され得る。ここでもまた、フレーム絶縁体20002を中心に備えるフレームコネクタアセンブリ20000の構成によって、データまたは正電圧は、たとえば第1のワイヤコネクタ20004内に提供され得る基準電圧から完全に絶縁される。
【0084】
【0085】
本明細書において
図17として同時に参照される
図17A、
図17B、
図17C、
図17D、および
図17Eは、本発明の教示に係る典型的な左右反転ケーブルテンショナ本体15000’の図である。具体的には、左右反転ケーブルテンショナ15000’は、
図15および
図16に示すケーブルテンショナ本体15000と同じ構成を有してよいが、
図16Bおよび
図17Bに示すそれぞれの上面図と比べて明らかであり得るように、逆の配向を有してよい。異なる左右反転部品によって、右端のまたは左端のケーブルのどちらがテンショナ本体15000/15000’から隔離されるかを選択することが可能である。たとえば、ケーブルテンショナ本体15000および左右反転ケーブルテンショナ本体15000’の使用は、フレームのどの部分にケーブルテンショナアセンブリが取り付けられているかに少なくとも部分的に基づいてよい。たとえばケーブルテンショナ本体15000は、フレームの底部においてケーブルの第1の端部に取り付けられ、ケーブルテンショナ本体15000’は、フレームの頂部においてケーブルの第2の端部に取り付けられ得る。
【0086】
本明細書において
図19として同時に参照される
図19A、
図19B、
図19C、および
図19Dは、本発明の教示に係る典型的な左右反転本体絶縁体18000’の図である。
図17を参照して説明された左右反転ケーブルテンショナ本体15000’と同様に、左右反転本体絶縁体18000’は、
図18に示す本体絶縁体18000と同じ構成を有してよいが、
図18Bおよび
図19Bに示すそれぞれの上面図と比較すると明らかであり得るように、ねじを受け入れるための本体絶縁体18000の穴18006が左右反転本体絶縁体18000の左側にあり穴18006’と符号付けされている点で逆の配向を有してよい。
【0087】
図28は、本発明の教示に係る典型的な垂直織込み設置の論理的表現である。第1の複数のストリップ1300に取り付けられた第1のケーブル1029または第2のケーブル1030が、第2の複数のストリップ1350に取り付けられた第3のケーブル1040および第4のケーブル1050の間に配置されることによって、第1の複数のストリップ1300と第2の複数のストリップ1350との間の長手方向の位置合わせを改善することが可能であり得る。第2の複数のストリップの少なくともいくつか(たとえば1350.1)は、第3のケーブル1040と第4のケーブル1050との間に横たわる1本のケーブル(たとえば第2のケーブル1030)に機械的に取り付けられてよく、第1の複数のストリップの少なくともいくつか(たとえば第3のケーブル1040)は、(たとえば織込み構成において)第1のケーブル1020と第2のケーブル1030との間に位置する第3のケーブルおよび第4のケーブルの1方(たとえば第3のケーブル1040)に機械的に取り付けられてよい。
【0088】
図28において用いられるストリップおよびケーブルの線影は、どのストリップが基礎となるどのケーブル間で維持されるかを示し、ストリップおよびケーブルの線影が互いに垂直である場合、そのストリップはケーブル間で維持される。ストリップ上の暗線は、LEDストリップが終結する場所を示す。織込み設置は、LEDモジュールの位置ずれが発生する可能性を低くし得る。たとえば、中間ケーブルが張力を失い、または過張力になった場合、そのケーブルに取り付けられたLEDストリップ(複数も可)に沿った複数の機械的結合が動きに抵抗することによって、LEDモジュールの位置ずれを抑制または制限する。
【0089】
図29は、一時的または永久表示システムに規定のパターンを表示するための方法29000である。方法は、少なくとも1本の基準電圧線、正電圧線、およびデータ線を備える互いに絶縁された3本以上の導電線を提供する、第1のケーブルおよび第2のケーブルを少なくとも備えるケーブルセットを設置すること(29002)を備える。また方法29000は、規定の長手方向分布に沿って第1のケーブルと第2のケーブルとの間に複数のストリップを着脱可能に取り付けること(29004)も備える。基準電圧、正電圧、およびデータは、複数のストリップによって受け取られ、複数のストリップの各々は、それらに沿って規定の横方向分布に配置された個々に制御可能なLEDのサブセットを備える。また方法26000は、データ線を介して複数の個々に制御可能なLEDのための点灯命令を送信すること(29006)も備え、点灯命令は、規定のパターンを提供するために、複数のストリップの規定の長手方向分布および複数のストリップの各々に沿った規定の横方向分布を考慮して設定される。
【0090】
任意選択的に、方法29000は更に、点灯命令を送信する前に、複数の個々に制御可能なLEDの各々に固有識別子を割り当てるために、データ線を介して複数のストリップへ構成命令を送信することを備えてよい。方法29000は更に、代替または追加として、点灯命令を送信する前に、規定の横方向分布および規定の長手方向分布を考慮して表示システム内の規定の座標に複数の個々に制御可能なLEDの各々をマッピングすることも備えてよい。そのような実施形態において、方法29000は更に、点灯命令を送信する前に、規定の座標を考慮してビデオストリームを点灯命令に符号化することも備えてよい。
【0091】
図30は、一時的または永久表示システムにおいて用いるためのケーブル(たとえば第1のケーブル1020または第2のケーブル1030)を製造するための方法30000である。方法30000は、組立機において、制御された緊張状態にある、互いに絶縁された2本以上の導電線を備えるケーブルを提供すること(30002)を備える。方法30000は次に、組立機において、第1のストリップ受容体部品および第2のストリップ受容体部品(たとえばストリップ受容体)を提供することが続き、その各々が少なくとも2つのスルーコンタクトブラケットまたは突刺接点を備え、互いに隔離され、ストリップ受容体部品の第1の表面およびPCB対応電気接点を通り、ストリップ受容体の第1の表面と対向する第2の表面を通る突刺端を各々が備える。ケーブルが組立機において制御された緊張状態にある間、方法27000は、第1のコネクタの第1のストリップ受容体部品をケーブル上の第1の位置に固定的に配置すること(30004)によって継続し、第1のストリップ受容体部品のスルーコンタクトブラケットは、2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供する。また組立機において、方法30000は、制御された緊張状態にあるケーブルを特定の距離だけ前進させ、第2のコネクタの第2のストリップ受容体部品をケーブル上の第2の位置に固定的に配置すること(30006)を備える。第2のストリップ受容体のスルーコンタクトブラケットは、2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供し、特定の距離は、表示システムに関するLEDモジュールの長手方向分布を定める。また方法30000は、第1のコネクタの第1のストリップ受容体の上に第1のストリップホルダを配置し、第2のコネクタの第2のストリップ受容体の上に第2のストリップホルダを配置すること(30008)も備える。第1のストリップホルダおよび第1のストリップ受容体は、第1のストリップ受容体のPCB対応電気接点と複数のストリップの第1の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働し、第2のストリップホルダおよび第2のストリップ受容体は、第2のストリップ受容体のPCB対応電気接点と複数のストリップの第2の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働する。
【0092】
いくつかの実施形態において、第1のストリップ受容体部品および第2のストリップ受容体部品は、ストリップの第1の位置決め構造に対応する第1のモデルであり、方法30000は更に、組立機において、制御された緊張状態にある、互いに絶縁された2本以上の導電線を備える第2のケーブルを提供することを備える。方法30000はその後、組立機において、各々がストリップの第2の位置決め構造に対応する第2のモデルである、第3のストリップ受容体部品および第4のストリップ受容体部品を提供することを備える。また組立機において、第2のケーブルが制御された緊張状態にある間、方法30000は、第3のコネクタの第3のストリップ受容体部品を第2のケーブル上の第1の位置に固定可能に配置することによって継続する。第3のストリップ受容体のスルーコンタクトブラケットは、2本以上の導電線の対応する導電線に対する電気接続を提供する。組立機において、制御された緊張状態にある第2のケーブルを特定の距離だけ前進させた後、方法30000は、第3のコネクタの第3のストリップ受容体の上に第3のストリップホルダを配置し第4のコネクタの第4のストリップ受容体の上に第4のストリップホルダを配置する前に、第4のコネクタの第4のストリップ受容体部品を第2のケーブル上の第2の位置に固定可能に配置することを備える。第3のストリップホルダおよび第3のストリップ受容体は、第3のストリップ受容体のPCB対応電気接点と複数のストリップの第1の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働し、第4のストリップホルダおよび第4のストリップ受容体は、第4のストリップ受容体のPCB対応電気接点と複数のストリップの第2の1つとの継続した電気接続を確実にするために協働する。ケーブルの2本以上の導電線および第2のケーブルの2本以上の導電線は、表示システムにおいて、基準電圧、正電圧、およびデータフィードを提供する。
【0093】
本発明の説明は、説明を目的として提示されたが、網羅的であること、または開示された実施形態に限定されることは意図されない。多数の修正例および変形例が当業者には明らかである。実施形態は、本発明の原理およびその実用的応用を説明するために、かつ考えられる他の使用に適し得るように様々な修正を伴う様々な実施形態を実装するために当業者が本発明を理解することができるように選択された。図面において、同一の参照番号は、様々な図にわたり同一または同様の構成要素を識別するために用いられ得る。図面は必ずしも一定の縮尺で描かれたものではない。