(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-28
(45)【発行日】2022-02-07
(54)【発明の名称】洗顔シャワーユニット
(51)【国際特許分類】
E03C 1/04 20060101AFI20220131BHJP
A47K 3/40 20060101ALI20220131BHJP
B05B 1/18 20060101ALI20220131BHJP
【FI】
E03C1/04
A47K3/40
B05B1/18 101
(21)【出願番号】P 2021166540
(22)【出願日】2021-10-09
【審査請求日】2021-10-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】721006806
【氏名又は名称】片桐 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】片桐 秀樹
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】特開昭57-057518(JP,A)
【文献】特開2012-019825(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1992573(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/04
E03C 1/00
A47K 3/28-3/40
B05B 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間の鼻の位置する部分が低く、そこから額の位置する部分まで傾斜して高くなり、顔面の輪郭を立体的に包み込む形状にシャワーノズルが配置され、
立体形状シャワーヘッドの内側で人の口に位置する部分に排水口を有する立体形状シャワーヘッド
と、立体形状シャワーヘッドの外周に水跳ね防止機能を持つ水跳ねガードを有する洗顔シャワーユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面台の混合水栓から分岐された洗顔シャワーユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来は顔を洗うために手で水や湯を掬って顔を洗っていた。または、洗面器や美顔器などに水や湯を貯めてその中に顔を入れて洗顔していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-020616号公報
【文献】実全平01-172833号公報
【文献】実全平04-131396号公報
【文献】特開平09-135875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、手で顔をこすることなく、水や湯を手で掬うことなく、洗面器に貯めた水や湯に顔を入れることなく、水や湯を無駄に流すことなく洗顔できる点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
図4の立体形状シャワーヘッドに
図1に記載された水跳ねガードを設け、洗面台の混合水栓から分岐することで設置され、洗顔シャワーユニットの位置、高さ、角度を調整できる機能を持つ。本発明は、以上の構成によりなる「洗顔シャワーユニット」である。ただし、混合水栓以外からの様々な接続形態が可能で、本発明は混合水栓から分岐して設置するものに限定するものではない。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、洗面台で洗顔する場合、一般的には吐水口が下向きであるため水や湯を手ですくって目の周りを中心に手でこすって洗い、その動作を繰り返し行い洗顔している。その動作の間、通常は蛇口を開けっ放しであるので非常に多くの水が無駄に流されてしまいますが、本発明は直接顔面に向けてシャワーを噴射して洗顔しますので水や湯の有効活用ができ、節水に繋がります。本発明は人間の顔の形状に合わせて立体的にシャワーを噴射する形状の構造であるため、通常は顔面に当たって落ちてきた水や湯でシャワーヘッドの内側に水や湯が溜まってしまいますが、立体形状シャワーヘッドの中心付近に排水口を作る形状とすることで顔に当たって落ちてくる水や湯を下に流すことができます。また、洗面台の混合水栓から分岐して設置するため水温調整と水圧調整を蛇口ハンドルや蛇口レバーで調整することができ、高さや角度を変えることもでき、自分好みの洗顔ができます。洗顔を行うと水が洗面台から飛び出したり顔面に当たった水が跳ねて洗面台周辺を水浸しにしてしまいますが、本発明は主にシリコンゴム素材の水跳ねガードをシャワーヘッド本体に装着しており、水跳ねガードの中に顎を入れ、額を当ててから水を噴射することと、シャワーの噴出角度を顔の中心に向けて噴射することで洗面台周りを水浸しにしません。人間の顔の大きさが違うため、大きさの違う水跳ねガードを上に乗せることで顔のサイズに合わせることができます。また、女性がメイク落としをする際、顔をこすらないでメイク落としをすることが望まれています。現在、多くの女性は洗面器に水をためてその中に顔を入れてメイク落としのオイルや洗剤を流しますが、汚れた水の中に顔を入れて洗うことに抵抗を感じます。本発明は顔をこすることなく清潔な水や湯でメイク落としができる洗顔シャワーユニットである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図4】
図4は立体形状シャワーヘッド上面図である。
【
図5】
図5は立体形状シャワーヘッド正面図である。
【
図6】
図6は立体形状シャワーヘッド側面図である。
【
図7】
図7は洗顔シャワーユニットに子供用水跳ねガードを付けた上面図である。
【
図8】
図8は洗顔シャワーユニットに子供用水跳ねガードを付けた側面図である。
【
図9】
図9は立体形状シャワーヘッド斜視図である。
【
図10】
図10は洗顔シャワーユニット使用イメージ図である。
【
図11】
図11は洗顔シャワーユニット上面イメージ画像である。
【
図12】
図12は洗顔シャワーユニット側面イメージ画像である。
【
図13】
図13は洗顔シャワーユニットに子供用水跳ねガードを付けた上面イメージ画像である。
【
図14】
図14は洗顔シャワーユニットに子供用水跳ねガードを付けた側面イメージ画像である。
【
図15】
図15は立体形状シャワーヘッド上面イメージ画像である。
【
図16】
図16は洗顔シャワーユニット斜視イメージ画像である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図4の立体形状シャワーヘッドに
図1に記載された水跳ねガードを設け、洗面台の混合水栓から分岐することで設置され、洗顔シャワーユニットの位置、高さ、角度を調整できる機能を持つ。本発明は、以上のような構造である。本発明を使用するときには、洗面台の洗面器近くに設置された洗顔シャワーユニットを洗面器中央に移動させます。蛇口分岐水栓切替コックを回し水の流れを洗顔シャワーユニット側に切替えます。
図10の様に顔面を洗顔シャワーに近づけ、顎を水跳ねガードの中に入れ、額を水跳ねガードに当てることでシャワーの水が上方に飛び出すことを塞ぎます。その状態で水道の水や湯を出すことで顔面に立体的にシャワーの水や湯がかけられ洗顔したり、石鹸を洗い流したり、メイクのクレンジングオイルなどを洗い流すことができ、その目的に応じて水温を変えたり、水圧を調整して洗顔することが可能となります。
【産業上の利用可能性】
【0009】
本発明は工業的に量産することが可能であるため、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0010】
A 水跳ねガード
B 水跳ねガード高さ寸法
C シャワーヘッド立体形状イメージ角度
D 鼻尖端の位置から額にかけての傾斜角度
E 子供用水跳ねガードイメージ図
F 子供用水跳ねガード高さ寸法
【要約】
【課題】本発明は、水道水を無駄に流しながら洗顔することが多く、手で掬える水の量は少ないため、蛇口から出る少量の水や湯で洗顔していたが、シャワーの水や湯を直接顔面にかけることで水資源を有効に活用して洗顔することができるものであって、化粧落としなどでも手でこすることなく洗い流すことができる洗顔シャワーユニットを提供する。
【解決手段】洗顔シャワーユニットは、蛇口分岐水栓切替コックを回し水の流れを洗顔シャワーユニット側に流す機能の分岐に接続し、位置、高さ、角度を調整できる機能を持ち、
図4の立体形状シャワーヘッドに
図1、
図2に記載された水跳ねガードを設けたことを特徴とする。
【選択図】
図1