(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-31
(45)【発行日】2022-02-08
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20220201BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20220201BHJP
G09G 3/3275 20160101ALI20220201BHJP
G09G 3/3291 20160101ALI20220201BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20220201BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 612U
G09G3/20 621A
G09G3/20 612E
G09G3/3275
G09G3/20 642A
G09G3/20 642P
G09G3/20 641P
G09G3/20 650M
G09G3/20 611J
G09G3/3291
G09G3/20 641C
G09G3/20 641R
H05B33/14 A
(21)【出願番号】P 2017081181
(22)【出願日】2017-04-17
【審査請求日】2020-04-13
(31)【優先権主張番号】10-2016-0093625
(32)【優先日】2016-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 鉉旭
(72)【発明者】
【氏名】金 知泰
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0315870(US,A1)
【文献】特開2004-177796(JP,A)
【文献】特開2016-071368(JP,A)
【文献】国際公開第2010/140285(WO,A1)
【文献】特開2003-223136(JP,A)
【文献】特表2004-510208(JP,A)
【文献】特開2009-251546(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0171930(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0294625(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0279281(US,A1)
【文献】特開2004-317947(JP,A)
【文献】特開2010-262251(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0163243(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0035283(US,A1)
【文献】特開2013-161084(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0141350(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0012775(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0022514(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20-3/38
H01L 51/50
H05B 33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1有機発光ダイオードを有する
最初に駆動される第1画素を含む同一構成の複数の画素からなる表示パネルと、
前記表示パネルに全体的に表示されるフレーム映像又は前記第1画素に表示される部分映像である第1映像の階調が第1基準階調よりも低い場合、且つ前記第1映像に連続
して前記第1画素に表示される部分映像である第2映像の階調が
前記第1基準階調よりも高い階調を有する第2基準階調よりも高い場合に、前記表示パネルに前記第1映像が表示される間に前記第1有機発光ダイオードを含む
各画素に含まれる有機発光ダイオードのアノード(anode)電極に第1電圧を印加するパネル駆動部と、を備え、
前記パネル駆動部は、前記第1映像の階調が前記第1基準階調よりも低い場合、且つ
前記第1映像に連続する前記第2映像の階調が前記第2基準階調よりも高い場合に、前記有機発光ダイオードのアノード電極に前記第1電圧を印加して前記第1映像の階調を変更する選択的変調動作を行うことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関し、より詳しくは、表示品質を改善することができる表示装置及び前記表示装置の駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光表示装置は、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)を用いて映像を表示する。有機発光ダイオードは、アノード電極(anode)から提供される正孔とカソード電極(cathode)から提供される電子がアノード電極及びカソード電極の間の発光層で結合して発光する。
【0003】
有機発光表示装置は、赤色光を出力する赤色画素、緑色光を出力する緑色画素、及び青色光を出力する青色画素を含むことができる。画素の色相によって1つの画素を充電することに必要な充電時間が相異することがあり、有機発光表示装置の解像度が高まるにつれて充電時間は短くなっている。したがって、有機発光表示装置で低階調映像を表示するか、または画面転換が発生する場合に、一部の画素が、発光量が足りないか、または所望の輝度まで到達できないため、画面残像現象、色滲みなどの表示不良を起こすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、表示品質が向上した表示装置を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、前記表示装置の駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明の実施形態に係る表示装置は、表示パネル及びパネル駆動部を含む。前記表示パネルは、第1有機発光ダイオードを備える第1画素を含む。前記パネル駆動部は、前記表示パネルに表示される第1フレーム映像の階調が第1基準階調より低い場合に、前記表示パネルに前記第1フレーム映像が表示される間に前記第1有機発光ダイオードのアノード(anode)電極に第1電圧を印加する。
【0007】
一実施形態において、前記第1電圧は前記第1有機発光ダイオードを初期化させるための初期化電圧でありうる。
【0008】
一実施形態において、前記第1画素は第1トランジスタをさらに含むことができる。前記第1トランジスタは、前記第1有機発光ダイオードのアノード電極と前記初期化電圧との間に連結され、第1初期化制御信号が印加されるゲート電極を備えることができる。
【0009】
一実施形態において、前記パネル駆動部はデータ駆動部及び初期化制御部を含むことができる。前記データ駆動部は、前記第1フレーム映像に相応する映像データに基づいて第1データ信号を発生することができる。前記初期化制御部は、前記第1データ信号に基づいて前記第1フレーム映像の階調を確認して前記第1初期化制御信号を発生することができる。
【0010】
一実施形態において、前記初期化制御部は比較器を含むことができる。前記比較器は、前記第1データ信号を受信する第1入力端子、前記第1基準階調に相応する第1基準信号を受信する第2入力端子、及び前記第1初期化制御信号を出力する出力端子を備えることができる。
【0011】
一実施形態において、前記初期化制御部は前記第1データ信号の電圧レベルが前記第1基準信号の電圧レベルより高い場合に、前記第1フレーム映像の階調が前記第1基準階調より低いと判断して、前記第1初期化制御信号を活性化させることができる。前記第1初期化制御信号が活性化される場合に、前記第1有機発光ダイオードのアノード電極に前記初期化電圧が印加できる。
【0012】
一実施形態において、前記初期化制御部は前記表示パネル上に配置できる。
【0013】
一実施形態において、前記初期化制御部は前記データ駆動部内に配置できる。
【0014】
一実施形態において、前記パネル駆動部は前記第1フレーム映像の階調が前記第1基準階調より低い場合、及び前記第1フレーム映像と連続して前記表示パネルに表示される第2フレーム映像の階調が第2基準階調より高い場合に、前記表示パネルに前記第1フレーム映像が表示される間に前記第1有機発光ダイオードのアノード電極に前記第1電圧を印加することができる。
【0015】
一実施形態において、前記パネル駆動部は前記第1フレーム映像の階調が前記第1基準階調より低い場合、及び前記第2フレーム映像の階調が前記第2基準階調より高い場合に、前記第1フレーム映像を追加的に変調することができる。
【発明の効果】
【0016】
前記のような本発明の実施形態に係る表示装置及びその駆動方法によれば、現在映像の階調を確認するか、または現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって各画素に含まれる有機発光ダイオードに初期化電圧を印加する選択的BCB動作を遂行することができる。したがって、色滲みなどの表示不良を防止することができ、色偏差、輝度偏差などの特性が改善されることができ、表示装置の表示品質が向上できる。
【0017】
また、本発明の実施形態に係る表示装置及びその駆動方法によれば、動映像のように多数の映像を順次的または連続的に表示するか、またはスクロール動作を遂行するように画面転換が発生する場合に、現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって現在映像の階調を選択的に変更することができる。したがって、画面残像現象、色滲みなどの表示不良を防止することができ、表示装置の表示品質が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【
図2a】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図2b】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図3】
図1の表示装置の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図3の表示装置に含まれる第1画素及び初期化制御部を示す図である。
【
図5a】
図4の初期化制御部の例を示すブロック図である。
【
図5b】
図4の初期化制御部の例を示すブロック図である。
【
図6】
図1の表示装置の他の例を示すブロック図である。
【
図7】
図1の表示装置の他の例を示すブロック図である。
【
図8】
図1の表示装置の他の例を示すブロック図である。
【
図9】
図8の表示装置に含まれる第1画素及び初期化制御部を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る表示装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【
図11a】
図10の階調確認動作を遂行するステップの例を示すフローチャートである。
【
図11b】
図10の階調確認動作を遂行するステップの例を示すフローチャートである。
【
図12】
図10の第1電圧を選択的に印加するステップの一例を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【
図14a】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図14b】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図14c】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る表示装置の動作特性を説明するためのグラフである。
【
図16a】本発明の実施形態に係る表示装置の動作特性を説明するためのグラフである。
【
図16b】本発明の実施形態に係る表示装置の動作特性を説明するためのグラフである。
【
図17a】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図17b】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図17c】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図18a】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図18b】本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
【
図20】
図19の表示装置に含まれるタイミング制御部の一例を示すブロック図である。
【
図22】
図21の表示装置に含まれるタイミング制御部の一例を示すブロック図である。
【
図23】
図21の表示装置に含まれるデータ駆動部の一例を示すブロック図である。
【
図24】
図13の表示装置の更に他の例を示すブロック図である。
【
図25】本発明の実施形態に係る表示装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【
図26】
図25の階調確認動作を遂行するステップの一例を示すフローチャートである。
【
図27】
図25の選択的変調動作を遂行するステップの一例を示すフローチャートである。
【
図28】
図25の階調確認動作を遂行するステップの他の例を示すフローチャートである。
【
図29】
図25の選択的変調動作を遂行するステップの他の例を示すフローチャートである。
【
図30】本発明の実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【
図31】本発明の実施形態に係る表示装置を含む電子機器を示すブロック図である。
【
図32a】
図31の電子機器がテレビ及びスマートフォンで具現された例を示す図である。
【
図32b】
図31の電子機器がテレビ及びスマートフォンで具現された例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態をより詳細に説明する。図面上の同一な構成要素に対しては同一な参照符号を使用し、同一な構成要素に対する重複説明は省略する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【0021】
図1を参照すると、表示装置10は、パネル駆動部20及び表示パネル30を含む。
【0022】
パネル駆動部20は、入力映像データ(IDAT)に基づいて複数のデータ信号(例えば、第1データ信号(DS1))を発生し、前記複数のデータ信号に基づいて映像に対する階調確認動作を遂行する。パネル駆動部20は、前記階調確認動作の結果に基づいて複数の初期化制御信号(例えば、第1初期化制御信号(GB1))を発生する。また、パネル駆動部20は入力制御信号(ICONT)に基づいてパネル制御信号(PCONT)を発生することができ、初期化電圧(VINT)を発生することができる。
【0023】
表示パネル30は複数の画素(例えば、第1画素PX1)を含み、前記複数のデータ信号、前記複数の初期化制御信号、パネル制御信号(PCONT)、及び初期化電圧(VINT)に基づいて映像を表示する。
【0024】
本発明の実施形態に係る表示装置10において、表示パネル30は複数のフレーム映像を表示することができ、表示パネル30に含まれる前記複数の画素の各々は前記フレーム映像の一部である部分映像を表示することができる。映像を表示するための前記複数の画素の各々の動作は実質的に同一でありうるので、以下では1つの画素PX1に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0025】
図4及び
図9を参照して後述するように、第1画素PX1は第1有機発光ダイオードを含み、前記第1有機発光ダイオードと連結される第1初期化部を含む。パネル駆動部20は、前記階調確認動作の結果に基づいて前記第1有機発光ダイオードに第1電圧を選択的に印加する。
【0026】
一実施形態において、前記階調確認動作は第1映像が低階調映像なのかを確認する動作を示すことができる。例えば、パネル駆動部20は前記第1映像の階調と第1基準階調とを比較して第1初期化制御信号(GB1)を発生することができる。前記第1映像の階調が前記第1基準階調より低い場合に、第1初期化制御信号(GB1)が活性化されることができ、前記第1映像が表示される間に活性化された第1初期化制御信号(GB1)に基づいて前記第1初期化部が活性化されて前記第1有機発光ダイオードのアノード(anode)電極に前記第1電圧が印加できる。例えば、前記第1電圧は初期化電圧(VINT)でありうる。
【0027】
他の実施形態において、前記階調確認動作は前記第1映像が低階調映像なのかを確認し、前記第1映像と連続する(即ち、前記第1映像の以後の)第2映像が高階調映像なのか否かを確認する一連の動作を示すことができる。例えば、パネル駆動部20は前記第1及び第2映像の階調と第1及び第2基準階調とを比較して第1初期化制御信号(GB1)を発生することができる。前記第1映像の階調が前記第1基準階調より低い場合、及び前記第2映像の階調が前記第2基準階調より高い場合に、第1初期化制御信号(GB1)が活性化されることができ、前記第1映像が表示される間に活性化された第1初期化制御信号(GB1)に基づいて前記第1初期化部が活性化されて前記第1有機発光ダイオードのアノード電極に前記第1電圧が印加できる。
【0028】
前記階調確認動作の結果によって第1初期化制御信号(GB1)が活性化され、前記第1初期化部が活性化される場合に、前記第1映像が表示される間に前記第1電圧(例えば、初期化電圧(VINT))が前記第1有機発光ダイオードに印加されることができ、これによって低階調映像(例えば、ブラック映像)を表示するための最小電流であるブラック電流が迂回(bypass)できる。上記のように電圧印加を用いて有機発光ダイオードを流れる電流を制御することをBCB(Black Current Bypass)機能と称することができる。
【0029】
本発明の実施形態に係る表示装置10は、現在映像の階調を確認するか、または現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって各画素に含まれる有機発光ダイオードに前記第1電圧(例えば、初期化電圧(VINT))を選択的に印加することができる。上記のように階調確認結果によってBCB機能を選択的に遂行することによって、色滲みなどの表示不良を防止することができ、色偏差、輝度偏差などの特性が改善されることができ、表示装置10の表示品質が向上できる。
【0030】
図2a及び
図2bは、本発明の実施形態に係る表示装置の動作を説明するための図である。
図2a及び
図2bは、
図1の表示パネル30に全体的に表示されるフレーム映像、または
図1の第1画素PX1に表示される部分映像の例を示す。
【0031】
図1及び
図2aを参照すると、本発明の実施形態に係る表示装置10は、前述した階調確認動作及び選択的BCB動作を画素単位で遂行することができる。
【0032】
具体的に、パネル駆動部20は第1画素PX1に印加される第1データ信号(DS1)に基づいて第1映像IMG1の階調を判断することができる。
【0033】
前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低い場合に、パネル駆動部20は第1初期化制御信号(GB1)を活性化させることができる。例えば、パネル駆動部20は第1データ信号(DS1)の電圧レベルに基づいて第1映像IMG1の階調を判断することができる。
【0034】
前記第1基準階調は、第1映像IMG1が低階調映像なのかを判断する基準を示すことができる。例えば、0階調から255階調まで256個の階調が表現できるように表示パネル30が具現される場合に、前記第1基準階調は3階調でありうる。
【0035】
図2aの例で、前記第1映像IMG1の階調は前記第1基準階調(例えば、3階調)より低い0階調でありうる。言い換えると、第1映像IMG1は低階調映像(例えば、ブラック映像)でありうる。この場合、活性化された第1初期化制御信号(GB1)に基づいて前記第1初期化部が活性化されることができ、これによって第1画素PX1内の前記第1有機発光ダイオードに初期化電圧(VINT)が印加されて前記第1有機発光ダイオードがターンオフされることができ、前記BCB機能が活性化されて前記第1基準階調より低い第1映像IMG1の表示品質が向上できる。
【0036】
一方、前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に、パネル駆動部20は第1初期化制御信号(GB1)を活性化させないことがある。この場合、不活性化された第1初期化制御信号(GB1)に基づいて前記第1初期化部が不活性化されることができ、これによって、前記BCB機能を不活性化できる。
【0037】
図1、
図2a、及び
図2bを参照すると、パネル駆動部20は第1画素PX1に印加される第1データ信号(DS1)に基づいて第1映像IMG1の階調及び第1映像IMG1と連続する第2映像IMG2の階調を判断することができる。
【0038】
前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低い場合、及び前記第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より高い場合に、パネル駆動部20は第1初期化制御信号(GB1)を活性化させることができる。
【0039】
前記第2基準階調は、第2映像IMG2が高階調映像なのかを判断する基準を示すことができる。例えば、0階調から255階調まで256個の階調が表現できるように表示パネル30が具現される場合に、前記第2基準階調は252階調でありうる。
【0040】
図2bの例で、前記第2映像IMG2の階調は前記第2基準階調(例えば、252階調)より高い255階調でありうる。言い換えると、第2映像IMG2は高階調映像(例えば、ホワイト映像)でありうる。
【0041】
図2a及び2bの例で、第1映像IMG1が低階調映像であり、第2映像IMG2が高階調映像であるので、活性化された第1初期化制御信号(GB1)に基づいて前記第1初期化部が活性化されることができ、これによって第1画素PX1内の前記第1有機発光ダイオードに初期化電圧(VINT)が印加されて前記第1有機発光ダイオードがターンオフされることができ、前記BCB機能を活性化できる。
【0042】
一方、前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合、または前記第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より低いか等しい場合に、パネル駆動部20は第1初期化制御信号(GB1)を活性化させないことがある。この場合、不活性化された第1初期化制御信号(GB1)に基づいて前記第1初期化部が不活性化されることができ、これによって前記BCB機能が不活性化できる。
【0043】
図2a及び2bを参照して特定階調値に基づいて本発明の実施形態を説明したが、本発明の実施形態は任意の低階調映像に対し、または任意の低階調映像から任意の高階調映像に画面転換が発生する場合に、BCB機能を活性化する多様な実施形態に対して適用できる。
【0044】
図3は、
図1の表示装置の一例を示すブロック図である。
【0045】
図3を参照すると、表示装置100aは、パネル駆動部及び表示パネル300aを含む。前記パネル駆動部は、タイミング制御部210、データ駆動部220、スキャン駆動部230、発光駆動部240、給電部250、及び初期化制御部260を含むことができる。
【0046】
表示パネル300aは、出力映像データ(DAT)に基づいて駆動(即ち、映像を表示)する。表示パネル300aは、複数のデータラインDL、複数のスキャンラインSL、及び複数の発光駆動ラインEMLと連結できる。スキャンラインSL及び発光駆動ラインEMLは第1方向(D1)に延長されることができ、データラインDLは第1方向(D1)と交差する第2方向(D2)に延長できる。表示パネル300aはマトリックス形態に配置された複数の画素(例えば、第1画素PX1)を含むことができる。前記複数の画素の各々はデータラインDLのうちの1つ、スキャンラインSLのうちの1つ、及び発光駆動ラインEMLのうちの1つと電気的に連結できる。
【0047】
タイミング制御部210は表示パネル300aの動作を制御し、データ駆動部220、スキャン駆動部230、発光駆動部240、及び給電部250の動作を制御する。タイミング制御部210は、外部の装置(例えば、グラフィック処理装置)から入力映像データ(IDAT)及び入力制御信号(ICONT)を受信する。入力映像データ(IDAT)は、前記複数の画素に対する画素データを含むことができる。入力制御信号(ICONT)は、マスタークロック信号、データイネーブル信号、垂直同期信号、及び水平同期信号などを含むことができる。
【0048】
タイミング制御部210は、入力映像データ(IDAT)に基づいて出力映像データ(DAT)を発生する。タイミング制御部210は、入力制御信号(ICONT)に基づいてデータ駆動部220の動作を制御する第1制御信号(CONT1)、スキャン駆動部230の動作を制御する第2制御信号(CONT2)、発光駆動部240の動作を制御する第3制御信号(CONT3)、及び給電部250の動作を制御する第4制御信号(CONT4)を発生する。第1制御信号(CONT1)は、水平開始信号、データクロック信号、データロード信号などを含むことができる。第2制御信号(CONT2)は、垂直開始信号、スキャンクロック信号などを含むことができる。
【0049】
データ駆動部220は、第1制御信号(CONT1)及びディジタル形態の出力映像データ(DAT)に基づいてアナログ形態の複数のデータ信号(例えば、
図1の第1データ信号(DS1))を発生する。データ駆動部220は、前記データ信号をデータラインDLに順次に印加することができる。
【0050】
スキャン駆動部230は、第2制御信号(CONT2)に基づいて複数のスキャン信号を発生する。スキャン駆動部230は、前記スキャン信号をスキャンラインSLに順次に印加することができる。
【0051】
発光駆動部240は、第3制御信号(CONT3)に基づいて複数の発光駆動信号を発生する。発光駆動部240は、前記発光駆動信号を発光駆動ラインEMLに順次に印加することができる。
【0052】
給電部250は、第4制御信号(CONT4)に基づいて第1電源電圧(ELVDD)、第2電源電圧(ELVSS)、及び初期化電圧(VINT)を発生する。給電部250は電圧(ELVDD、ELVSS、VINT)を表示パネル300aに提供することができる。
【0053】
前記スキャン信号、前記発光駆動信号、及び電源電圧(ELVDD、ELVSS)は、パネル制御信号(
図1のPCONT)に含まれることができる。
【0054】
実施形態に従って、データ駆動部220、スキャン駆動部230、発光駆動部240、及び/又は給電部250は、表示パネル300a上に実装されるか、またはテープキャリアパッケージ(tape carrier package:TCP)形態に表示パネル300aに連結できる。実施形態に従って、データ駆動部220、スキャン駆動部230、発光駆動部240、及び/又は給電部250は、表示パネル300aに集積されることもできる。実施形態に従って、タイミング制御部210、データ駆動部220、スキャン駆動部230、発光駆動部240、及び給電部250のうち、少なくとも一部は1つの集積回路(IC:Integrated Circuit)チップで具現されることもできる。
【0055】
初期化制御部260は第1データ信号(
図1のDS1)に基づいて映像(例えば、
図2aの第1映像IMG1及び/又は
図2bの第2映像IMG2)の階調を確認して第1初期化制御信号(
図1のGB1)を発生する。
【0056】
図3の例で、初期化制御部260は表示パネル300a上に配置できる。例えば、前記複数の画素は表示パネル300aの表示領域に配置されることができ、初期化制御部260は前記表示領域を囲む表示パネル300aの周辺領域に配置できる。
【0057】
一方、
図3は1つの初期化制御部260が1つの画素PX1と連結されると図示したが、1つの初期化制御部260は複数の画素と連結されることもできる。例えば、初期化制御部260は第1画素PX1と同一な画素行または画素列に配置される画素とさらに連結できる。また、前記表示装置は複数の初期化制御部を含むこともでき、1つの初期化制御部と連結される画素の個数は実施形態によって多様に変更できる。
【0058】
図4は、
図3の表示装置に含まれる第1画素及び初期化制御部を示す図である。
【0059】
図3及び4を参照すると、第1画素PX1は、第1データ信号(DS1)、第1スキャン信号SS1、第1発光駆動信号(EM1)、第1電源電圧(ELVDD)、第2電源電圧(ELVSS)、初期化電圧(VINT)、及び第1初期化制御信号(GB1)に基づいて動作することができる。第1データ信号(DS1)は第1データラインDL1を通じて提供されることができ、第1スキャン信号(SS1)は第1スキャンラインSL1を通じて提供されることができ、第1発光駆動信号(EM1)は第1発光駆動ラインEML1を通じて提供されることができる。
【0060】
第1画素PX1は、第1有機発光ダイオードEL、第1初期化部T7、トランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6、及びキャパシタCSTを含むことができる。
【0061】
第1トランジスタT1はノードN1と連結されるゲート電極を含むことができ、第1データ信号(DS1)に相応する駆動電流を第1有機発光ダイオードELに印加することができる。第2トランジスタT2は、第1データラインDL1と第1トランジスタT1の第1端子との間に連結されることができ、第1スキャンラインSL1と連結されるゲート電極を含むことができる。第3トランジスタT3は、ノードN1と第1トランジスタT1の第2端子との間に連結されることができ、第1スキャンラインSL1と連結されるゲート電極を含むことができる。第4トランジスタT4は、ノードN1と初期化電圧(VINT)との間に連結されることができ、制御信号(GI1)が印加されるゲート電極を含むことができる。制御信号(GI1)は、以前スキャン信号に相応することができる。第5トランジスタT5は、第1電源電圧(ELVDD)と前記第1トランジスタT1の第1端子との間に連結されることができ、第1発光駆動ラインEML1と連結されるゲート電極を含むことができる。第6トランジスタT6は、前記第1トランジスタT1の第2端子と第1有機発光ダイオードELのアノード電極との間に連結されることができ、第1発光駆動ラインEML1と連結されるゲート電極を含むことができる。キャパシタCSTは、第1電源電圧(ELVDD)とノードN1との間に連結できる。
【0062】
第1有機発光ダイオードELは、第6トランジスタT6の第2端子と第2電源電圧(ELVSS)との間に連結できる。第1初期化部T7は、前記第1有機発光ダイオードELのアノード電極と初期化電圧(VINT)との間に連結されることができ、第1初期化制御信号(GB1)が印加されるゲート電極を備える第7トランジスタT7を含むことができる。
【0063】
実施形態に従って、第1画素PX1に含まれるトランジスタT3、T4、T5、T6のうちの一部は省略できる。また、実施形態に従って、トランジスタT4、T7のゲート電極に印加される初期化電圧が互いに異なることがあり、トランジスタT5、T6のゲート電極に印加される発光制御信号が互いに異なることがある。
【0064】
初期化制御部260は、第1データ信号(DS1)に基づいて前記映像(例えば、
図2aのIMG1及び/又は
図2bのIMG2)の階調を確認して第1初期化制御信号(GB1)を発生することができる。例えば、初期化制御部260は第2トランジスタT2の第2端子で検出され、第1データ信号(DS1)に相応する信号(DS1’)と基準階調(例えば、前記第1基準階調及び/又は前記第2基準階調)に相応する基準信号(VREF)を比較することができ、前記比較結果に基づいて第1初期化制御信号(GB1)を発生することができる。
【0065】
図4では、初期化制御部260が前記第2トランジスタT2の第2端子で検出される信号(DS1’)に基づいて第1初期化制御信号(GB1)を発生することと図示したが、実施形態によって前記初期化制御部は第2トランジスタT2の第1端子で検出される第1データ信号(DS1)に基づいて第1初期化制御信号(GB1)を発生することもできる。
【0066】
図5a及び5bは、
図4の初期化制御部の例を示すブロック図である。
【0067】
図5aを参照すると、初期化制御部260aは比較器CMP1を含むことができる。
【0068】
比較器CMP1は、第1データ信号(DS1)に相応する信号(DS1’)を受信する第1入力端子、前記第1基準階調に相応する第1基準信号(VREF1)を受信する第2入力端子、及び第1初期化制御信号(GB1)を出力する出力端子を含むことができる。
【0069】
図5bを参照すると、初期化制御部260bは比較器CMP2を含むことができる。
【0070】
比較器CMP2は、第1データ信号(DS1)に相応する信号(DS1’)を受信する第1入力端子、前記第1基準階調に相応する第1基準信号(VREF1)を受信する第2入力端子、前記第2基準階調E相応する第2基準信号(VREF2)を受信する第3入力端子、及び第1初期化制御信号(GB1)を出力する出力端子を含むことができる。
【0071】
一実施形態において、
図4に図示されたように、第1画素PX1がPMOSトランジスタを含んで具現された場合に、低階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルが高階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルより高いことがある。したがって、この場合、第1映像IMG1に相応する第1データ信号(DS1)または信号(DS1’)の電圧レベルが第1基準信号(VREF1)の電圧レベルより高い場合に、前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低いと判断することができる。また、第2映像IMG2に相応する第1データ信号(DS1)または信号(DS1’)の電圧レベルが第2基準信号(VREF2)の電圧レベルより低い場合に、前記第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より高いと判断することができる。初期化制御部(
図5aの260aまたは
図5bの260b)は、前記判断結果に基づいて第1初期化制御信号(GB1)を活性化させることができる。
【0072】
他の実施形態において、図示してはいないが、前記第1画素がNMOSトランジスタを含んで具現された場合に、低階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルが高階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルより低いことがある。したがって、この場合、第1映像IMG1に相応する前記第1データ信号(DS1)または信号(DS1’)の電圧レベルが前記第1基準信号(VREF1)の電圧レベルより低い場合に、前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低いと判断することができる。また、第2映像IMG2に相応する前記第1データ信号(DS1)または信号(DS1’)の電圧レベルが第2基準信号(VREF2)の電圧レベルより高い場合に、前記第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より高いと判断することができる。
【0073】
一方、図示してはいないが、初期化制御部(
図5aの260aまたは
図5bの260b)は、比較器(
図5aのCMP1または
図5bのCMP2)の入力端子に連結されるか、または比較器(CMP1またはCMP2)の入力端子と出力端子との間に連結される少なくとも1つの抵抗及び/又は少なくとも1つのキャパシタをさらに含むことができる。
【0074】
【0075】
図6を参照すると、表示装置100bはパネル駆動部及び表示パネル300を含む。前記パネル駆動部は、タイミング制御部210、データ駆動部220b、スキャン駆動部230、発光駆動部240、給電部250、及び初期化制御部260を含むことができる。
【0076】
初期化制御部260の配置が変更され、これによってデータ駆動部220b及び表示パネル300の構造が一部変更されることを除外すれば、
図6の表示装置100bは
図3の表示装置100aと実質的に同一でありうる。
【0077】
図6の例で、初期化制御部260はデータ駆動部220b内に配置できる。この場合、初期化制御部260は第2トランジスタ(
図4のT2)の第2端子で検出される信号(DS1’)、第2トランジスタT2の第1端子で検出される第1データ信号(DS1)、及びデータ駆動部220bで出力される第1データ信号(DS1)のうちの1つに基づいて第1初期化制御信号(GB1)を発生することができる。
【0078】
図7を参照すると、表示装置100cは、パネル駆動部及び表示パネル300を含む。前記パネル駆動部は、タイミング制御部210、データ駆動部220、スキャン駆動部230、発光駆動部240、給電部250、及び初期化制御部260を含むことができる。
【0079】
初期化制御部260の配置が変更され、これによって表示パネル300の構造が一部変更されることを除外すれば、
図7の表示装置100cは
図3の表示装置100aと実質的に同一でありうる。
【0080】
図7の例で、初期化制御部260は表示パネル300上に配置されるか、またはデータ駆動部220内に配置されず、表示装置100c内の任意の領域に配置できる。
【0081】
図8を参照すると、表示装置100dは、パネル駆動部及び表示パネル300dを含む。前記パネル駆動部は、タイミング制御部210、データ駆動部220、スキャン駆動部230、給電部250、及び初期化制御部260を含むことができる。
【0082】
発光駆動部(
図3、
図6、及び
図7の640)が省略され、それによって表示パネル300dに含まれる複数の画素(例えば、第1画素PX1’)の構造が変更されることを除外すれば、
図8の表示装置100dは
図3の表示装置100aと実質的に同一でありうる。
【0083】
図8では初期化制御部260が表示パネル300d内に配置されると図示したが、初期化制御部260は
図6を参照して前述したようにデータ駆動部220内に配置されることもでき、
図7を参照して前述したように表示装置100d内の任意の領域に配置されることもできる。
【0084】
図9は、
図8の表示装置に含まれる第1画素及び初期化制御部を示す図である。
【0085】
図8及び
図9を参照すると、第1画素PX1’は、第1データ信号(DSA)、第1スキャン信号(SSA)、第1電源電圧(ELVDD)、第2電源電圧(ELVSS)、初期化電圧(VINT)、及び第1初期化制御信号(GBA)に基づいて動作することができる。第1データ信号(DSA)は、第1データラインDLAを通じて提供されることができ、第1スキャン信号(SSA)は第1スキャンラインSLAを通じて提供できる。
【0086】
第1画素PX1’は、第1有機発光ダイオードEL、第1初期化部T17、トランジスタT11、T12、及びキャパシタCSTを含むことができる。
【0087】
第1トランジスタT11は、ノードNAと連結されるゲート電極を含むことができ、第1データ信号(DSA)に相応する駆動電流を第1有機発光ダイオードELに印加することができる。第2トランジスタT12は、第1データラインDLAとノードNAとの間に連結されることができ、第1スキャンラインSLAと連結されるゲート電極を含むことができる。キャパシタCSTは、第1電源電圧(ELVDD)とノードNAとの間に連結できる。
【0088】
第1有機発光ダイオードELは、第1トランジスタT11の第2端子と第2電源電圧(ELVSS)との間に連結できる。第1初期化部T17は、前記第1有機発光ダイオードELのアノード電極と初期化電圧(VINT)との間に連結されることができ、第1初期化制御信号(GBA)が印加されるゲート電極を含む第3トランジスタT17を含むことができる。
【0089】
実施形態に従って、第1画素PX1’は、
図4の第3トランジスタT3と類似するようにノードNAと第1トランジスタT11の第2端子との間に連結され、第1スキャンラインSS1と連結されるゲート電極を含むトランジスタ、及び
図4の第4トランジスタT4と類似するようにノードNAと初期化電圧(VINT)との間に連結され、以前スキャン信号に相応する制御信号が印加されるゲート電極を含むトランジスタのうち、少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0090】
初期化制御部260は、第1データ信号(DSA)に基づいて前記映像(例えば、
図2aのIMG1及び/又は
図2bのIMG2)の階調を確認して第1初期化制御信号(GBA)を発生することができる。例えば、初期化制御部260は第1データ信号(DSA)に相応する信号(DSA’)と基準階調(例えば、前記第1基準階調及び/又は前記第2基準階調)に相応する基準信号(VREF)を比較することができ、前記比較結果に基づいて第1初期化制御信号(GBA)を発生することができる。例えば、初期化制御部260は
図5a及び5bに図示されたように比較器を含んで具現できる。
【0091】
図10は、本発明の実施形態に係る表示装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【0092】
図1、
図2a、
図2b、及び
図10を参照すると、本発明の実施形態に係る表示装置10の駆動方法において、表示パネル30に表示される映像に対する階調確認動作を遂行する(ステップS100)。一実施形態において、前記階調確認動作は第1映像が低階調映像なのかを確認する動作を示すことができる。他の実施形態において、前記階調確認動作は前記第1映像が低階調映像なのか確認し、前記第1映像と連続する第2映像が高階調映像なのか確認する一連の動作を示すことができる。前記第1及び第2映像はフレーム映像または部分映像でありうる。
【0093】
前記階調確認動作の結果に基づいて、前記第1映像が表示される間に表示パネル30の第1画素PX1に含まれる第1有機発光ダイオードに第1電圧を選択的に印加する(ステップS200)。例えば、前記第1電圧は初期化電圧(VINT)であって、初期化電圧(VINT)は前記第1有機発光ダイオードのアノード電極に印加できる。初期化電圧(VINT)が印加される場合に、ブラック電流が迂回されるBCB機能が活性化できる。
【0094】
本発明の実施形態に係る表示装置10の駆動方法では、現在映像の階調を確認するか、または現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって各画素に含まれる有機発光ダイオードに初期化電圧(VINT)を選択的に印加することができる。したがって、色滲みなどの表示不良を防止することができ、色偏差、輝度偏差などの特性が改善されることができ、表示装置10の表示品質が向上できる。
【0095】
図11a及び
図11bは、
図10の階調確認動作を遂行するステップの例を示すフローチャートである。
【0096】
図1、
図2a、
図10、及び
図11aを参照すると、ステップS100において、第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低いかを判断することができる(ステップS110)。例えば、入力映像データ(IDAT)に基づいて出力映像データ(DAT)を発生することができ、出力映像データ(DAT)に基づいて第1映像IMG1に相応する第1データ信号(DS1)を発生することができ、第1データ信号(DS1)と前記第1基準階調に相応する第1基準信号(VREF1)を比較することができる。前記第1基準階調は、第1映像IMG1が低階調映像なのか判断する基準を示すことができる。
【0097】
前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低い場合に(ステップS110:はい)、第1初期化制御信号(GB1)を活性化させることができる(ステップS120)。例えば、第1画素PX1がPMOSトランジスタを含んで具現された場合に、第1データ信号(DS1)の電圧レベルが第1基準信号(VREF1)の電圧レベルより高ければ、前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低いと判断することができ、第1初期化制御信号(GB1)を活性化させることができる。
【0098】
前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に(ステップS110:いいえ)、第1初期化制御信号(GB1)を活性化させないことがある(ステップS130)。
【0099】
図1、
図2a、
図2b、
図10、及び
図11bを参照すると、ステップS100において、第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低いか判断することができ(ステップS110)、第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より高いか判断することができる(ステップS115)。例えば、入力映像データ(IDAT)に基づいて出力映像データ(DAT)を発生することができ、出力映像データ(DAT)に基づいて第1映像IMG1及び第2映像IMG2に相応する第1データ信号(DS1)を発生することができ、第1映像IMG1に相応する第1データ信号(DS1)と第1基準信号(VREF1)とを比較することができ、第2映像IMG2に相応する第1データ信号(DS1)と前記第2基準階調に相応する第2基準信号(VREF2)とを比較することができる。前記第2基準階調は、第2映像IMG2が高階調映像なのか判断する基準を示すことができる。
【0100】
前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低い場合に(ステップS110:はい)、及び前記第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より高い場合に(ステップS115:はい)、第1初期化制御信号(GB1)を活性化させることができる(ステップS120)。例えば、第1画素PX1がPMOSトランジスタを含んで具現された場合に、第1映像IMG1に相応する第1データ信号(DS1)の電圧レベルが第1基準信号(VREF1)の電圧レベルより高く、第2映像IMG2に相応する第1データ信号(DS1)の電圧レベルが第2基準信号(VREF2)の電圧レベルより低ければ、前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より低く、前記第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より高いと判断することができ、第1初期化制御信号(GB1)を活性化させることができる。
【0101】
前記第1映像IMG1の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に(ステップS110:いいえ)、または前記第2映像IMG2の階調が前記第2基準階調より低いか等しい場合に(ステップS115:いいえ)、第1初期化制御信号(GB1)を活性化させないことがある(ステップS130)。
【0102】
図12は、
図10の第1電圧を選択的に印加するステップの一例を示すフローチャートである。
【0103】
図1、
図10、及び
図12を参照すると、ステップS200において、第1初期化制御信号(GB1)を活性化するか否かを判断することができる(ステップS210)。
【0104】
第1初期化制御信号(GB1)が活性化された場合に(ステップS210:例)、前記第1初期化部が活性化されることができ、これによって第1映像IMG1が表示される間に第1画素PX1内の前記第1有機発光ダイオードに初期化電圧(VINT)が印加できる(ステップS220)。この場合、前記第1有機発光ダイオードがターンオフされることができ、前記BCB機能が活性化されて前記第1基準階調より低い第1映像IMG1の表示品質を向上できる。
【0105】
第1初期化制御信号(GB1)が活性化されない場合に(ステップS210:いいえ)、前記第1初期化部が不活性化できる(ステップS230)。この場合、前記BCB機能が不活性化できる。
【0106】
以上、階調確認動作及び選択的BCB動作を画素単位(即ち、部分映像単位)で遂行する場合に基づいて本発明の実施形態を説明したが、前記階調確認動作及び前記選択的BCB動作はフレーム映像単位で遂行されることもできる。
【0107】
図13は、本発明の実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【0108】
図13を参照すると、表示装置50は、パネル駆動部60及び表示パネル70を含む。
【0109】
パネル駆動部60は入力映像データ(IDAT)に基づいて映像に対する階調確認動作を遂行し、前記階調確認動作の結果に基づいて前記映像に対する選択的変調動作を遂行し、入力映像データ(IDAT)及び前記選択的変調動作の結果に基づいて複数のデータ信号(DSまたはDS’)を発生する。パネル駆動部60は、入力制御信号(ICONT)に基づいてパネル制御信号(PCONT)を発生することができる。
【0110】
表示パネル70は複数の画素(例えば、
図19のPX)を含み、複数のデータ信号(DSまたはDS’)及びパネル制御信号(PCONT)に基づいて前記映像を表示する。
【0111】
本発明の実施形態に係る表示装置50において、表示パネル70は複数のフレーム映像を表示することができる。以下、前記フレーム映像に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0112】
前記階調確認動作は第1映像が低階調映像なのか確認し、前記第1映像と連続する(即ち、前記第1映像の以後の)第2映像が高階調映像なのか確認する一連の動作を示すことができる。前記選択的変調動作は、前記第1映像の階調を変更する変調動作が予め定まった条件のみで遂行されることを示すことができる。
【0113】
表示パネル70はデータ信号(DS)に基づいて前記第1映像及び前記第2映像を順次に表示するか、または変調されたデータ信号(DS’)に基づいて変調された第1映像及び前記第2映像を順次に表示することができる。例えば、前記変調された第1映像は前記第1映像の原本階調と異なる変更階調を有する映像でありうる。
【0114】
本発明の実施形態に係る表示装置50は、動映像のように多数の映像を順次的または連続的に表示するか、またはスクロール(scroll)動作を遂行するように画面転換が発生する場合に、現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって現在映像の階調を選択的に変更することができる。したがって、画面残像現象、色滲みなどの表示不良を防止することができ、表示装置50の表示品質が向上できる。
【0115】
【0116】
図13、
図14a、
図14b、及び
図14cを参照すると、本発明の実施形態に係る表示装置50は、前述した階調確認動作及び選択的変調動作をフレーム映像の全ての領域に対して全体的に遂行することができる。
【0117】
具体的に、パネル駆動部60は入力映像データ(IDAT)に基づいて第1映像(
図14aのIMG11)の階調及び第2映像(
図14bのIMG12)の階調を判断することができる。
【0118】
前記第1映像IMG11の階調が第1基準階調より低く、前記第2映像IMG12の階調が第2基準階調より高い場合に、表示パネル70が第1映像IMG11の代りに変調された第1映像(
図14cのIMG11’)を表示できるように、パネル駆動部60は第1映像IMG11を変調することができる。例えば、パネル駆動部60は前記第1映像IMG11の階調を増加させて変調された第1映像IMG11’を発生することができる。
【0119】
前記第1基準階調は第1映像IMG11が低階調映像なのか判断する基準を示すことができ、前記第2基準階調は第2映像IMG12が高階調映像なのか判断する基準を示すことができる。例えば、0階調から255階調まで256個の階調が表現できるように表示パネル70が具現される場合に、前記第1基準階調は3階調で、前記第2基準階調は252階調でありうる。
【0120】
図14a及び
図14bの例で、前記第1映像IMG11の階調は前記第1基準階調(例えば、3階調)より低い0階調で、前記第2映像IMG12の階調は前記第2基準階調(例えば、252階調)より高い255階調でありうる。言い換えると、第1映像IMG11は前記低階調映像(例えば、ブラック映像)で、第2映像IMG12は前記高階調映像(例えば、ホワイト映像)でありうる。この際、
図14cの例で、変調された第1映像IMG11’は前記第1映像IMG11の階調より高い第1階調を有することができる。
【0121】
一実施形態において、前記第1階調は前記第1基準階調と実質的に同一でありうる。例えば、前述したように前記第1基準階調が3階調であり、前記第1映像IMG11の階調が0階調である場合に、パネル駆動部60は変調された第1映像IMG11’が3階調を有するように第1映像IMG11を変調させることができる。他の例において、前記第1基準階調が3階調であり、前記第1映像IMG11の階調が1階調または2階調である場合にも、パネル駆動部60は変調された第1映像IMG11’が3階調を有するように第1映像IMG11を変調させることができる。
【0122】
他の実施形態において、前記第1階調は前記第1基準階調と互いに異なることがある。
【0123】
一方、前記第1映像IMG11の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に、または前記第2映像IMG12の階調が前記第2基準階調より低いか等しい場合に、パネル駆動部60は第1映像IMG11を変調しないことがある。
【0124】
一実施形態において、
図16a及び
図16bを参照して後述するように、第1映像IMG11及び変調された第1映像IMG11’のうちの1つと第2映像IMG12は表示パネル70上に連続して表示できる。言い換えると、第1映像IMG11及び変調された第1映像IMG11’のうちの1つが表示された直後に第2映像IMG12が表示されることができ、第1映像IMG11及び変調された第1映像IMG11’のうちの1つから第2映像IMG12に画面転換が起こることができる。
【0125】
図15、
図16a、及び
図16bは、本発明の実施形態に係る表示装置の動作特性を説明するためのグラフである。
【0126】
図15を参照すると、水平軸は現在映像から次の映像に画面転換が起こった場合に現在映像の階調を示し、垂直軸は前記画面転換が起こった場合にステップ効率(S/E:Step Efficiency)を示す。ステップ効率は、前記画面転換が起こった場合に発光効率を示し、具体的に前記次の映像の目標輝度に対する前記次の映像の画面転換直後の輝度の比率を示す。
【0127】
前記次の映像の階調が255階調と仮定すれば(即ち、前記次の映像がホワイト映像と仮定すれば)、前記現在映像の階調がGXの場合にステップ効率はAで、前記現在映像の階調がGYの場合にステップ効率はBでありうる。例えば、GXは0階調、Aは約57.5%、GYは3階調、Bは約72.6%でありうる。言い換えると、ブラック映像からホワイト映像に転換されるように、低階調映像から高階調映像に画面転換が発生する場合に、低階調原本映像の階調を少しだけ増加させてもステップ効率が格段に上昇することを確認することができ、したがって、画面残像現象不良を改善できる。
【0128】
図16a及び
図16bを参照すると、水平軸は時間の経過を示し、垂直軸は表示パネル内の画素の輝度変化を示す。
【0129】
図16aに示すように、時間t1で、低階調原本映像(例えば、第1映像IMG11)から高階調映像(例えば、第2映像IMG12)に画面転換が発生する場合に、高階調映像IMG12が表示されるフレーム(F11、F12、F13)のうち、最初のフレーム(F11)で画素の発光量が相対的に低くて、色滲み不良が発生することができる。例えば、
図16aで低階調原本映像IMG11の階調は0階調でありうる。
【0130】
図16bに示すように、時間t2で低階調変調映像(例えば、変調された第1映像IMG11’)から高階調映像(例えば、第2映像IMG12)に画面転換が発生する場合に、高階調映像IMG12が表示されるフレーム(F21、F22、F23)のうち、最初のフレーム(F21)で画素の発光量が相対的に高まることができ、これによって色滲み不良が改善できる。例えば、
図16bで低階調変調映像IMG11’の階調は3階調でありうる。
【0131】
【0132】
図13、
図17a、
図17b、及び
図17cを参照すると、本発明の実施形態に係る表示装置50は、前述した階調確認動作及び選択的変調動作をフレーム映像の一部領域に対して部分的に遂行することができる。
【0133】
具体的に、パネル駆動部60は入力映像データ(IDAT)に基づいて第1映像(
図17aのIMG21)の第1領域PI1の階調及び第1映像IMG21の第1領域PI1に相応する第2映像(
図17bのIMG22)の第1領域PI2の階調を判断することができる。
【0134】
前記第1映像IMG21の第1領域PI1の階調が前記第1基準階調(例えば、3階調)より低く、前記第2映像IMG22の第1領域PI2の階調が前記第2基準階調(例えば、252階調)より高い場合に、表示パネル70が第1映像IMG21の代りに変調された第1映像(
図17cのIMG21’)を表示できるように、パネル駆動部60は第1映像IMG21を変調することができる。例えば、パネル駆動部20は前記第1映像IMG21の第1領域PI1の階調を増加させて変調された第1映像IMG21’を発生することができる。この際、第1映像IMG21の第1領域PI1に相応する変調された第1映像IMG21’の第1領域PI1’は、前記第1映像IMG21の第1領域PI1の階調より高い前記第1階調を有することができる。
【0135】
一方、前記第1映像IMG21の第1領域PI1の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に、または前記第2映像IMG22の第1領域PI2の階調が前記第2基準階調より低いか等しい場合に、パネル駆動部60は第1映像IMG21を変調しないことがある。
【0136】
図17a、
図17b、及び
図17cの例において、前記第1映像IMG21の第1領域PI1の階調を変更する動作は、
図14a、
図14b、及び
図14cを参照して前述した前記第1映像IMG11の階調を変更する動作と実質的に同一でありうる。また、第1映像IMG21及び変調された第1映像IMG21’のうちの1つと第2映像IMG22は表示パネル70上に連続して表示できる。
【0137】
図13、
図18a、
図17b、及び
図18bを参照すると、本発明の実施形態に係る表示装置50は、前述した階調確認動作及び選択的変調動作をフレーム映像の一部領域に対して部分的に遂行することができ、フレーム映像の他の領域に対する追加的な変調動作をさらに遂行することができる。
【0138】
具体的に、パネル駆動部60は入力映像データ(IDAT)に基づいて第1映像(
図18aのIMG31)の第1領域PI1の階調及び第1映像IMG31の第1領域PI1に相応する第2映像(
図17bのIMG22)の第1領域PI2の階調を判断することができ、前記判断結果に基づいて第1映像IMG31を選択的に変調することができる。前記第1映像IMG31の第1領域PI1の階調を変更する動作は、
図17a、
図17b、及び
図17cを参照して前述した前記第1映像IMG21の第1領域PI1の階調を変更する動作と実質的に同一でありうる。
【0139】
前記第1映像IMG31の第1領域PI1の階調が前記第1基準階調より低く、前記第2映像IMG22の第1領域PI2の階調が前記第2基準階調より高くて、変調された第1映像(
図18bのIMG31’)の第1領域PI1’が前記第1階調を有するように第1映像IMG31を変調しようとする場合に、パネル駆動部60は第1映像IMG31内で前記第1階調と同一な階調を有する他の領域が存在するかを確認することができる。第1映像IMG31の第1領域PI1と異なる第1映像IMG31の第2領域PI3の階調が前記第1階調の場合に、パネル駆動部60は前記第1映像IMG31の第1領域PI1の階調を増加させると共に、前記第1映像IMG31の第2領域PI3の階調を増加させて変調された第1映像IMG31’を発生することができる。この際、第1映像IMG31の第2領域PI3に相応する変調された第1映像IMG31’の第2領域PI3’は、前記第1階調より高い第2階調を有することができる。
【0140】
図18a及び
図18bの例において、第1映像IMG31内の第1領域PI1は前記第1階調より低い階調(例えば、0階調)を有することができ、第2領域PI3は前記第1階調(例えば、3階調)を有することができる。変調された第1映像IMG31’内の第1領域PI1’は前記第1階調を有することができ、第2領域PI3’は前記第2階調(例えば、4階調)を有することができる。
【0141】
変調された第1映像IMG31’を発生する場合に、上記のように第1映像IMG31の第1領域PI1及び第2領域PI3に対する階調変更動作を共に遂行することによって、原本映像である第1映像IMG31内に存在する第1領域PI1と第2領域PI3との階調差が変調映像である変調された第1映像IMG31’内でも第1領域PI1’と第2領域PI3’の階調差として存在することができる。したがって、階調割れなどの表示不良を防止することができ、表示装置50の表示品質が向上できる。
【0142】
【0143】
【0144】
図19を参照すると、表示装置500aはパネル駆動部及び表示パネル700を含む。前記パネル駆動部は、タイミング制御部610a、データ駆動部620a、スキャン駆動部630、発光駆動部640、及び給電部650を含むことができる。
【0145】
表示パネル700は、出力映像データ(DAT)に基づいて駆動(即ち、映像を表示)する。表示パネル700は、複数のデータラインDL、複数のスキャンラインSL、及び複数の発光駆動ラインEMLと連結されることができ、マトリックス形態に配置された複数の画素PXを含むことができる。
【0146】
図4を参照して前述したように、複数の画素PXの各々は有機発光ダイオード、少なくとも1つのトランジスタ、及び少なくとも1つのキャパシタを含んで具現できる。複数の画素PXの各々の構造は実施形態に従って多様に変更できる。
【0147】
一実施形態において、
図4及び
図9に示すように、複数の画素PXはPMOSトランジスタを含んで具現できる。この場合、低階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルが高階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルより高いことがあり、したがって、第1映像(例えば、
図14aのIMG11)に相応するデータ信号(例えば、
図13のDS)の電圧レベルは変調された第1映像(例えば、
図14cのIMG11’)に相応する変調されたデータ信号(例えば、
図13のDS’)の電圧レベルより高いことがある。
【0148】
他の実施形態において、図示してはいないが、複数の画素PXはNMOSトランジスタを含んで具現できる。この場合、低階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルが高階調を表現するためのデータ信号の電圧レベルより低いことがあり、したがって、第1映像IMG11に相応するデータ信号(DS)の電圧レベルは変調された第1映像IMG11’に相応する変調されたデータ信号(DS’)の電圧レベルより低いことがある。
【0149】
タイミング制御部610aは表示パネル700の動作を制御し、データ駆動部620a、スキャン駆動部630、発光駆動部640、及び給電部650の動作を制御する。タイミング制御部610aは入力映像データ(IDAT)に基づいて出力映像データ(DAT)を発生し、入力制御信号(ICONT)に基づいて第1制御信号(CONT1)、第2制御信号(CONT2)、第3制御信号(CONT3)、及び第4制御信号(CONT4)を発生する。
【0150】
データ駆動部620aは、第1制御信号(CONT1)及びディジタル形態の出力映像データ(DAT)に基づいてアナログ形態の複数のデータ信号(
図13のDSまたはDS’)を発生する。スキャン駆動部630は、第2制御信号(CONT2)に基づいて複数のスキャン信号を発生する。発光駆動部640は、第3制御信号(CONT3)に基づいて複数の発光駆動信号を発生する。給電部650は、第4制御信号(CONT4)に基づいて第1電源電圧(ELVDD)、第2電源電圧(ELVSS)、及び初期化電圧(VINT)を発生する。
【0151】
前記スキャン信号、前記発光駆動信号、及び電圧(ELVDD、ELVSS、VINT)は、パネル制御信号(
図13のPCONT)に含まれることができる。
【0152】
図19の例において、タイミング制御部610aが前述した階調確認動作及び選択的変調動作を全て遂行することができる。具体的に、タイミング制御部610aは入力映像データ(IDAT)に基づいて前記階調確認動作を遂行することができ、入力映像データ(IDAT)及び前記階調確認動作の結果に基づいて前記選択的変調動作を遂行して出力映像データ(DAT)を発生することができる。データ駆動部620aは、出力映像データ(DAT)に基づいて複数のデータ信号(DSまたはDS’)を発生することができる。タイミング制御部610aの構造は
図20を参照して後述する。データ駆動部620aは一般的なデータ駆動部と類似するようにシフトレジスタ、データラッチ、ディジタル-アナログコンバータ、及び出力バッファを含んで具現できる。
【0153】
図20は、
図19の表示装置に含まれるタイミング制御部の一例を示すブロック図である。
【0154】
図19及び20を参照すると、タイミング制御部610aは、階調確認部611、映像処理部613、及び制御信号発生部615を含むことができる。但し、これは説明の便宜のために論理的に区分しただけであり、ハードウェア的に区分したものではない。
【0155】
階調確認部611は、入力映像データ(IDAT)に基づいて前記階調確認動作を遂行することができる。例えば、入力映像データ(IDAT)は第1映像(例えば、
図14aのIMG11)に相応する第1入力映像データ(IDAT1)及び第2映像(例えば、
図14bのIMG12)に相応する第2入力映像データ(IDAT2)を含むことができる。階調確認部611は、前記階調確認動作の結果を示す確認信号(CHK)を発生することができる。
【0156】
一実施形態において、前記第1映像IMG11の階調が前記第1基準階調より低く、前記第2映像IMG12の階調が前記第2基準階調より高い場合に、確認信号(CHK)は第1論理レベル(例えば、論理ハイレバル)を有することができる。前記第1映像IMG11の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に、または前記第2映像IMG12の階調が第2基準階調より低いか等しい場合に、確認信号(CHK)は前記第1論理レベルと異なる第2論理レベル(例えば、論理ローレベル)を有することができる。
【0157】
映像処理部613は、入力映像データ(IDAT)及び前記階調確認動作の結果(即ち、確認信号(CHK))に基づいて前記選択的変調動作を遂行して出力映像データ(DAT)を発生することができる。例えば、出力映像データ(DAT)は第1映像IMG11に相応する第1出力映像データ(DAT1)及び変調された第1映像(例えば、
図14cのIMG11’)に相応する変調された第1出力映像データ(DAT1’)のうちの1つと、第2映像IMG12に相応する第2出力映像データ(DAT2)を含むことができる。
【0158】
一実施形態において、確認信号(CHK)が前記第1論理レベルを有する場合に、映像処理部613は第1入力映像データ(IDAT1)に基づいて変調された第1出力映像データ(DAT1’)を発生することができる。確認信号(CHK)が前記第2論理レベルを有する場合に、映像処理部613は第1入力映像データ(IDAT1)に基づいて第1出力映像データ(DAT1)を発生することができる。映像処理部613は、第2入力映像データ(IDAT2)に基づいて第2出力映像データ(DAT2)を発生することができる。
【0159】
実施形態に従って、映像処理部613は入力映像データ(IDAT)に対する画質補正、ムラ補正、色特性補償(Adaptive Color Correction;ACC)及び/又は能動キャパシタンス補償(Dynamic Capacitance Compensation;DCC)などを選択的にさらに遂行することができる。
【0160】
制御信号発生部615は入力制御信号(CONT)に基づいて第1制御信号(CONT1)、第2制御信号(CONT2)、第3制御信号(CONT3)、及び第4制御信号(CONT4)を発生することができる。
【0161】
一方、図示してはいないが、データ駆動部620aは第1出力映像データ(DAT1)及び第2出力映像データ(DAT2)に基づいてデータ信号(DS)を発生することができ、変調された第1出力映像データ(DAT1’)及び第2出力映像データ(DAT2)に基づいて変調されたデータ信号(DS’)を発生することができる。
【0162】
【0163】
図21を参照すると、表示装置500bはパネル駆動部及び表示パネル700を含む。前記パネル駆動部は、タイミング制御部610b、データ駆動部620b、スキャン駆動部630、発光駆動部640、及び給電部650を含むことができる。
【0164】
タイミング制御部610b及びデータ駆動部620bが一部変更されることを除外すれば、
図21の表示装置500bは
図19の表示装置500aと実質的に同一でありうる。
【0165】
図21の例で、タイミング制御部610bが前述した階調確認動作を遂行することができ、データ駆動部620bが前述した選択的変調動作を遂行することができる。具体的に、タイミング制御部610bは入力映像データ(IDAT)に基づいて前記階調確認動作を遂行することができ、前記階調確認動作の結果を示す確認信号(CHK)を出力することができ、入力映像データ(IDAT)に基づいて出力映像データ(DAT)を発生することができる。データ駆動部620bは出力映像データ(DAT)及び前記階調確認動作の結果(即ち、確認信号(CHK))に基づいて前記選択的変調動作を遂行して複数のデータ信号(DSまたはDS’)を発生することができる。タイミング制御部610b及びデータ駆動部620bの構造は各々
図22及び23を参照して後述する。
【0166】
図22は、
図21の表示装置に含まれるタイミング制御部の一例を示すブロック図である。
【0167】
図21及び22を参照すると、タイミング制御部610bは、階調確認部611、映像処理部614、及び制御信号発生部615を含むことができる。
【0168】
図22の階調確認部611及び制御信号発生部615は、
図20の階調確認部611及び制御信号発生部615と各々実質的に同一でありうる。
【0169】
映像処理部614は、入力映像データ(IDAT)に基づいて出力映像データ(DAT)を発生することができる。映像処理部614は、第1映像IMG11に相応する第1入力映像データ(IDAT1)に基づいて第1出力映像データ(DAT1)を発生することができ、第2映像IMG12に相応する第2入力映像データ(IDAT2)に基づいて第2出力映像データ(DAT2)を発生することができる。
【0170】
図23は、
図21の表示装置に含まれるデータ駆動部の一例を示すブロック図である。
【0171】
図23を参照すると、データ駆動部620bは、シフトレジスタ621、データラッチ623、ディジタル-アナログコンバータ625、出力バッファ627、及び階調変調部629を含むことができる。
【0172】
シフトレジスタ621は、水平開始信号(STH)及びデータクロック信号(DCK)に基づいてラッチ制御信号を発生することができる。水平開始信号(STH)及びデータクロック信号(DCK)は、タイミング制御部(
図21の610b)から提供される第1制御信号(
図21のCONT1)に含まれることができる。
【0173】
データラッチ623は、前記ラッチ制御信号に基づいて並列形態の出力映像データ(DAT)を格納することができ、データロード信号(TP)に基づいて出力映像データ(DAT)を出力することができる。データロード信号(TP)は第1制御信号(CONT1)に含まれることができる。
【0174】
階調変調部629は、前記階調確認動作の結果(即ち、確認信号(CHK))に基づいて階調補正データ(GCD)を選択的に発生することができる。例えば、確認信号(CHK)が前記第1論理レベルを有する場合に、表示パネル700が変調された第1映像(例えば、
図14cのIMG11’)を表示できるように階調変調部629は階調補正データ(GCD)を発生することができる。確認信号(CHK)が前記第2論理レベルを有する場合に、階調変調部629は階調補正データ(GCD)を発生しないことがある。
【0175】
ディジタル-アナログコンバータ625は、出力映像データ(DAT)及び階調補正データ(GCD)に基づいてデータ信号(DSまたはDS’)を発生することができ、出力バッファ627はデータ信号(DSまたはDS’)を出力することができる。例えば、確認信号(CHK)が前記第1論理レベルを有する場合に、変調された第1映像IMG11’と第2映像IMG12を順次に表示できるように、出力映像データ(DAT)と階調補正データ(GCD)に基づいて変調されたデータ信号(DS’)が発生できる。確認信号(CHK)が前記第2論理レベルを有する場合に、原本映像である第1映像IMG11と第2映像IMG12を順次に表示できるように、出力映像データ(DAT)に基づいてデータ信号(DS)が発生できる。
【0176】
図24は、
図13の表示装置の更に他の例を示すブロック図である。
【0177】
図24を参照すると、表示装置500cはパネル駆動部及び表示パネル700cを含む。前記パネル駆動部は、タイミング制御部610、データ駆動部620、スキャン駆動部630、及び給電部650を含むことができる。
【0178】
発光駆動部(
図19及び
図21の640)が省略され、それによって表示パネル700cに含まれる複数の画素PX’の各々の構造が変更されることを除ければ、
図24の表示装置500cは
図19の表示装置500a及び
図21の表示装置500bと各々実質的に同一でありうる。
【0179】
図9を参照して前述したように、複数の画素PX’の各々は有機発光ダイオード、少なくとも1つのトランジスタ、及び少なくとも1つのキャパシタを含んで具現できる。発光駆動部(
図19及び
図21の640)が省略されることによって、
図24の複数の画素PX’の各々に含まれるトランジスタの個数は、
図19及び
図21の複数の画素PXの各々に含まれるトランジスタの個数より小さいことがある。
【0180】
タイミング制御部610は
図19のタイミング制御部610a及び
図21のタイミング制御部610bのうちの1つで、データ駆動部620は
図19のデータ駆動部620a及び
図21のデータ駆動部620bのうちの1つでありうる。例えば、
図19を参照して前述したように、タイミング制御部610が前記階調確認動作及び前記選択的変調動作を全て遂行することができる。他の例において、
図21を参照して前述したように、タイミング制御部610が前記階調確認動作を遂行することができ、データ駆動部620が前記選択的変調動作を遂行することができる。
【0181】
一方、
図19の表示装置500a、
図21の表示装置500b、及び
図24の表示装置500cは、前述した階調確認動作及び選択的変調動作をフレーム映像の全ての領域に対して全体的に遂行するか、またはフレーム映像の一部領域に対して部分的に遂行することができる。
【0182】
図25は、本発明の実施形態に係る表示装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【0183】
図13、
図14a、
図14b、
図14c、及び
図25を参照すると、本発明の実施形態に係る表示装置50の駆動方法において、表示パネル70に表示される映像に対する階調確認動作を遂行する(ステップS500)。一実施形態において、前記階調確認動作は第1映像が低階調映像なのか確認し、前記第1映像と連続する第2映像が高階調映像なのか確認する一連の動作を示すことができる。前記第1及び第2映像はフレーム映像でありうる。
【0184】
前記階調確認動作の結果に基づいて、前記第1映像を選択的に変調する(ステップS600)。前記選択的変調動作は、前記第1映像に対する変調動作が予め定まった条件のみで遂行されることを示すことができる。表示パネル70は前記第1映像及び前記第2映像を順次的/連続的に表示するか、または変調された第1映像及び前記第2映像を順次的/連続的に表示することができる。
【0185】
本発明の実施形態に係る表示装置50の駆動方法では、画面転換が発生する場合に、現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって現在映像の階調を選択的に変更することができる。したがって、画面残像現象、色滲みなどの表示不良を防止することができ、表示装置50の表示品質が向上できる。
【0186】
図26は、
図25の階調確認動作を遂行するステップの一例を示すフローチャートである。
【0187】
図14a、
図14b、
図14c、
図25、及び
図26を参照すると、ステップS500において、前記階調確認動作を映像の全ての領域に対して全体的に遂行することができる。
【0188】
第1映像IMG11の階調が前記第1基準階調より低いか判断することができ(ステップS510)、第2映像IMG12の階調が前記第2基準階調より高いかを判断することができる(ステップS520)。前記第1基準階調は、第1映像IMG11が低階調映像なのか判断する基準を示すことができ、前記第2基準階調は第2映像IMG12が高階調映像なのか判断する基準を示すことができる。
【0189】
前記第1映像IMG11の階調が前記第1基準階調より低く(ステップS510:はい)前記第2映像IMG12の階調が前記第2基準階調より高い場合に(ステップS520:はい)、第1映像IMG11に対する変調動作が必要な状態であると判断することができ、前記第1論理レベルを有する確認信号(例えば、
図20のCHK)を発生することができる(ステップS530)。前記第1映像IMG11の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に(ステップS510:いいえ)、または前記第2映像IMG12の階調が前記第2基準階調より低いか等しい場合に(ステップS520:いいえ)、第1映像IMG11に対する変調動作が不必要な状態であると判断することができ、前記第2論理レベルを有する確認信号(CHK)を発生することができる(ステップS540)。
【0190】
図27は、
図25の選択的変調動作を遂行するステップの一例を示すフローチャートである。
【0191】
図14a、
図14b、
図14c、
図25、及び
図27を参照すると、ステップS600において、前記選択的変調動作をフレーム映像の全ての領域に対して全体的に遂行することができる。
【0192】
確認信号(CHK)が前記第1論理レベルを有する場合に(ステップS610:はい)、第1映像IMG11を変調することができ(ステップS620)、表示パネル70は変調された第1映像IMG11’を表示することができる。例えば、変調された第1映像IMG11’は前記第1映像IMG11の階調より高い前記第1階調を有することができる。
【0193】
確認信号(CHK)が前記第2論理レベルを有する場合に(ステップS610:いいえ)、第1映像IMG11に対する変調動作が不要な状態であるので、第1映像IMG11を変調しないことがある(ステップS630)。
【0194】
図28は、
図25の階調確認動作を遂行するステップの他の例を示すフローチャートである。
【0195】
【0196】
第1映像(IMG21またはIMG31)の第1領域PI1の階調が前記第1基準階調より低いかを判断することができ(ステップS515)、第2映像IMG22の第1領域PI2の階調が前記第2基準階調より高いかを判断することができる(ステップS525)。
【0197】
前記第1映像(IMG21またはIMG31)の第1領域PI1の階調が前記第1基準階調より低く(ステップS515:はい)、前記第2映像IMG22の第1領域PI2の階調が前記第2基準階調より高い場合に(ステップS525:はい)、前記第1論理レベルを有する確認信号(CHK)を発生することができる(ステップS530)。前記第1映像(IMG21またはIMG31)の第1領域PI1の階調が前記第1基準階調より高いか等しい場合に(ステップS515:いいえ)、または前記第2映像IMG22の第1領域PI2の階調が前記第2基準階調より低いか等しい場合に(ステップS525:いいえ)、前記第2論理レベルを有する確認信号(CHK)を発生することができる(ステップS540)。
【0198】
図29は、
図25の選択的変調動作を遂行するステップの他の例を示すフローチャートである。
【0199】
【0200】
確認信号(CHK)が前記第1論理レベルを有する場合に(ステップS610:はい)、第1映像(IMG21またはIMG31)を変調することができ(ステップS625)、表示パネル70は変調された第1映像(IMG21’またはIMG31’)を表示することができる。例えば、変調された第1映像(IMG21’またはIMG31’)の第1領域PI1’は前記第1映像(IMG21またはIMG31)の第1領域PI1の階調より高い前記第1階調を有することができる。
【0201】
確認信号(CHK)が前記第2論理レベルを有する場合に(ステップS610:いいえ)、第1映像(IMG21またはIMG31)を変調しないことがある(ステップS635)。
【0202】
第1映像(IMG21またはIMG31)が変調された後に第1映像(IMG21またはIMG31)内で前記第1階調と同一な階調を有する他の領域が存在するかを確認することができる(ステップS640)。
【0203】
第1映像IMG31の第1領域PI1と異なる第1映像IMG31の第2領域PI3の階調が前記第1階調である場合に(ステップS640:はい)、第1映像IMG31を追加で変調することができ(ステップS650)、表示パネル70は変調された第1映像IMG31’を表示することができる。例えば、変調された第1映像IMG31’の第2領域PI3’は前記第1階調より高い第2階調を有することができる。
【0204】
第1映像IMG21内に前記第1階調を有する領域が存在しない場合に(ステップS640:いいえ)、追加的な変調動作を遂行しないことがある。
【0205】
一方、前述した階調確認動作は表示装置に含まれるタイミング制御部により遂行されることができ、前述した選択的変調動作は表示装置に含まれるタイミング制御部またはデータ駆動部により遂行できる。
【0206】
図30は、本発明の実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【0207】
図30を参照すると、表示装置800はパネル駆動部810及び表示パネル820を含む。
【0208】
表示装置800は、
図1から
図12を参照して前述したように、現在映像の階調を確認するか、または現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって各画素に含まれる有機発光ダイオードに初期化電圧(VINT)を印加する選択的BCB動作を遂行することができる。また、表示装置800は、
図13から
図29を参照して前述したように、画面転換が発生する場合に現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって現在映像の階調を選択的に変更する動作を追加で遂行することができる。
【0209】
具体的に、パネル駆動部810は複数のデータ信号(DSまたはDS’)のうち、第1データ信号に基づいて第1映像に対する階調確認動作を遂行するか、または前記第1映像及び前記第1映像の以後の第2映像に対する階調確認動作を遂行して第1初期化制御信号を発生し、前記第1初期化制御信号に基づいて第1画素内の第1初期化部を活性化させ、これによって前記第1映像が表示される間に前記第1画素内の第1有機発光ダイオードに初期化電圧(VINT)が印加される。また、パネル駆動部810は前記第1映像及び前記第1映像の以後の第2映像に対する階調確認動作を遂行することができ、前記階調確認動作の結果に基づいて前記第1映像に対する変調動作を遂行することができる。
【0210】
図31は、本発明の実施形態に係る表示装置を含む電子機器を示すブロック図である。
図32a及び
図32bは、
図31の電子機器がテレビ及びスマートフォンで具現された例を示す図である。
【0211】
図31、
図32a、及び
図32bを参照すると、電子機器1000は、プロセッサ1010、メモリ1020、格納装置1030、表示装置1040、入出力装置1050、及び電源装置1060を含む。
【0212】
実施形態に従って、電子機器1000は、
図32aに示すように、テレビで具現されることもでき、
図32bに示すように、スマートフォン(Smart Phone)で具現することもできる。図示してはいないが、電子機器1000は、PC(Personal Computer)、サーバコンピュータ(Server Computer)、ワークステーション(Workstation)、ディジタルTV(Digital Television)、セットトップボックス(Set-Top Box)などの任意のコンピューティングシステムで具現されるか、または携帯電話(Mobile Phone)、タブレット(Tablet)PC(Personal Computer)、ノートブック(Laptop Computer)、個人情報端末機(Personal Digital Assistant;PDA)、携帯型マルチメディアプレーヤ(Portable Multimedia Player;PMP)、ディジタルカメラ(Digital Camera)、音楽再生機(Music Player)、携帯用ゲームコンソール(Portable Game Console)、ナビゲーション(Navigation)システムなどの任意のモバイル機器で具現できる。前記モバイル機器は、ウェアラブル(wearable)機器、事物インターネット(Internet of Things:IoT)機器、万物のインターネット(Internet of Everything:IoE)機器、イ-ブック(e-book)などをさらに含むことができる。
【0213】
プロセッサ1010は特定の計算またはタスクのような多様なコンピューティング機能を実行することができる。例えば、プロセッサ1010はCPU(central processing unit)、マイクロプロセッサ、AP(application processor)などの任意のプロセッサでありうる。
【0214】
メモリ1020及び格納装置1030は、電子機器1000の動作に必要なデータ及び/又はプロセッサ1010により処理されるデータを格納することができる。例えば、メモリ1020はDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などの少なくとも1つの揮発性メモリ及び/又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、PRAM(Phase Change Random Access Memory)、RRAM(登録商標)(Resistance Random Access Memory)、NFGM(Nano Floating Gate Memory)、PoRAM(Polymer Random Access Memory)、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、FRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)などの少なくとも1つの不揮発性メモリを含むことができる。例えば、格納装置1030は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)、CD-ROMなどを含むことができる。
【0215】
入出力装置1050は、キーボード、キーパッド、タッチパッド、タッチスクリーン、マウスなどの入力手段、及びスピーカー、プリンタなどの出力手段を含むことができる。電源装置1060は、電子機器1000の動作に必要な電源を供給することができる。
【0216】
表示装置1040は、本発明の実施形態に係る表示装置でありうる。例えば、表示装置1040は、
図1から12を参照して前述したように現在映像の階調を確認するか、または現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって各画素に含まれる有機発光ダイオードに初期化電圧を印加する選択的BCB動作を遂行することができ、
図13から
図29を参照して前述したように画面転換が発生する場合に現在映像及び次の映像の階調を確認し、前記階調確認結果によって現在映像の階調を選択的に変更する動作を遂行することもでき、
図30を参照して前述したように、前記の2つ動作を実質的に同時に遂行することもできる。したがって、表示不良が防止され、表示装置1040の表示品質を向上できる。
【産業上の利用可能性】
【0217】
本発明は表示装置及びこれを含む多様な装置及びシステムに適用できる。したがって、本発明は、携帯電話、スマートフォン、PDA、PMP、ディジタルカメラ、キャムコーダ、PC、サーバコンピュータ、ワークステーション、ノートブック、ディジタルTV、セットトップボックス、音楽再生機、携帯用ゲームコンソール、ナビゲーションシステム、スマートカード、プリンタなどの多様な電子機器に有用に利用できる。
【0218】
前記では本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。
【符号の説明】
【0219】
10 表示装置
20 パネル駆動部
30 表示パネル
50 表示装置
60 パネル駆動部
70 表示パネル
100 表示装置
210 タイミング制御部
220 データ駆動部
230 スキャン駆動部
240 発光駆動部
250 給電部
260 初期化制御部
300 表示パネル
500 表示装置
610 タイミング制御部
611 階調確認部
613 映像処理部
614 映像処理部
615 制御信号発生部
620 データ駆動部
621 シフトレジスタ
623 データラッチ
625 ディジタル-アナログコンバータ
627 出力バッファ
629 階調変調部
630 スキャン駆動部
640 発光駆動部
650 給電部
700 表示パネル
800 表示装置
810 パネル駆動部
820 表示パネル
1000 電子機器
1010 プロセッサ
1020 メモリ
1030 格納装置
1040 表示装置
1050 入出力装置
1060 電源装置