(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-31
(45)【発行日】2022-02-08
(54)【発明の名称】実装装置及び実装方法
(51)【国際特許分類】
H05K 13/04 20060101AFI20220201BHJP
【FI】
H05K13/04 C
H05K13/04 K
(21)【出願番号】P 2017172286
(22)【出願日】2017-09-07
【審査請求日】2020-08-28
(73)【特許権者】
【識別番号】320014857
【氏名又は名称】ハイリマレリジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神山 直久
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-187448(JP,A)
【文献】特開平09-181396(JP,A)
【文献】特開2013-062390(JP,A)
【文献】特開平07-015188(JP,A)
【文献】実開昭60-106376(JP,U)
【文献】特開2004-325929(JP,A)
【文献】特開平07-162198(JP,A)
【文献】特開2002-299895(JP,A)
【文献】特開平08-150469(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00 - 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を基板に実装する実装装置であって、
筒状に突出するホルダ部を有し前記電子部品を保持する保持治具と、
前記電子部品のリード端子を前記基板の取付孔に挿入する案内治具と、を備え、
前記ホルダ部は、前記リード端子が挿入されて前記リード端子の基端部と先端部との間の中間部を保持する孔と、前記孔が開口する前記先端部側の底部から傾斜して延在する成型面と、を備え、
前記案内治具は、前記リード端子に向けて突出し前記成型面と対向する傾斜案内面を有する案内凸部を備え、
前記保持治具
の前記成型面と前記案内治具
の前記傾斜案内面との間で前記リード端子
における前記中間部と前記先端部との間の曲折部を挟んで曲げることを特徴とする実装装置。
【請求項2】
請求項1に記載の実装装置であって、
前記案内治具は、
前記案内凸部に摺接する前記リード端子を前記取付孔に導く案内開口部
を更に有することを特徴とする実装装置。
【請求項3】
請求項2に記載の実装装置であって、
前記案内治具は、前記案内凸部に開口して前記リード端子を前記案内開口部に導く案内溝を更に有することを特徴とする実装装置。
【請求項4】
リード端子を有する電子部品を基板に実装する実装方法であって、
前記電子部品を
筒状に突出するホルダ部を有する保持治具によって保持し、
前記リード端子の基端部と先端部との間の中間部を前記リード端子が挿入される前記ホルダ部の孔によって保持し、
前記電子部品の
前記リード端子を案内治具によって前記基板の取付孔に挿入し、
前記保持治具
の前記孔が開口する前記先端部側の底部から傾斜して延在する成型面と前記案内治具
の前記リード端子に向けて突出し前記成型面と対向する傾斜案内面との間で前記リード端子
における前記中間部と前記先端部との間の曲折部を挟んで曲げることを特徴とする実装方法。
【請求項5】
請求項4に記載の実装方法であって、
前記電子部品を前記基板に実装した後に、前記電子部品及び前記基板から前記案内治具を取り除くことを特徴とする実装方法。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の実装方法であって、
前記保持治具を前記電子部品と共に前記基板に実装することを特徴とする実装方法。
【請求項7】
請求項6に記載の実装方法であって、
前記保持治具と前記電子部品との間に弾性体を介装することを特徴とする実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を基板に実装する実装装置及び実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子部品をプリント基板に実装するリード端子クリンチ機構が開示されている。
【0003】
上記リード端子クリンチ機構は、電子部品のリード端子をプリント基板の取付孔に挿入し、取付孔から突出するリード端子の先端部を傾斜面に押し当てて折り曲げるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば温度を検知するサーミスタ等の電子部品にあっては、その本体から2本のリード端子が小さな間隔を持って並んで突出している。このため、本体から基板へと延びるリード端子の中程(中央部)を曲げるキンク加工を行う必要がある。2本のリード端子は、キンク加工によって基板に接続される先端部どうしの間隔が拡げられることで、基板上における絶縁距離が確保される。
【0006】
しかしながら、特許文献1のリード端子クリンチ機構は、プリント基板の取付孔から突出するリード端子の先端部を折り曲げるものであって、プリント基板へと延びるリード端子の中程を曲げるキンク加工を行うことができない。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電子部品を基板に実装するときにリード端子のキンク加工を行う実装装置及び実装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様によれば、電子部品を基板に実装する実装装置であって、筒状に突出するホルダ部を有し前記電子部品を保持する保持治具と、前記電子部品のリード端子を前記基板の取付孔に挿入する案内治具と、を備え、前記ホルダ部は、前記リード端子が挿入されて前記リード端子の基端部と先端部との間の中間部を保持する孔と、前記孔が開口する前記先端部側の底部から傾斜して延在する成型面と、を備え、前記案内治具は、前記リード端子に向けて突出し前記成型面と対向する傾斜案内面を有する案内凸部を備え、前記保持治具の前記成型面と前記案内治具の前記傾斜案内面との間で前記リード端子における前記中間部と前記先端部との間の曲折部を挟んで曲げることを特徴とする実装装置が提供される。
【0009】
又、本発明のある態様によれば、リード端子を有する電子部品を基板に実装する実装方法であって、前記電子部品を筒状に突出するホルダ部を有する保持治具によって保持し、前記リード端子の基端部と先端部との間の中間部を前記リード端子が挿入される前記ホルダ部の孔によって保持し、前記電子部品の前記リード端子を案内治具によって前記基板の取付孔に挿入し、前記保持治具の前記孔が開口する前記先端部側の底部から傾斜して延在する成型面と前記案内治具の前記リード端子に向けて突出し前記成型面と対向する傾斜案内面との間で前記リード端子における前記中間部と前記先端部との間の曲折部を挟んで曲げることを特徴とする実装方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
上記態様によれば、電子部品が基板に実装されるときに、基板に向かうリード端子が保持治具と案内治具との間に挟まれることで、リード端子の中程を曲げるキンク加工が行われる。こうして、電子部品を基板に実装する前に、リード端子のキンク加工を行う必要がなくなり、電装品の生産性を高められる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る実装装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、電子部品が基板に実装される前の電装品を示す断面図である。
【
図3】
図3は、実装装置が案内治具をリード端子に当接させる状態を示す断面図である。
【
図4】
図4は、案内治具によってリード端子を曲げる状態を示す断面図である。
【
図5】
図5は、案内開口部をリード端子に嵌合させる状態を示す断面図である。
【
図6】
図6は、案内治具と保持治具との間でリード端子を挟んで曲げる状態を示す断面図である。
【
図7】
図7は、案内治具が抜き取られた状態を示す断面図である。
【
図8】
図8は、実装装置の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る実装装置100及び電装品60を示す斜視図である。なお、説明の簡略化のため、実装装置100及び電装品60は一部を省略して図示している。
【0014】
まず、電装品60の構成について説明する。
【0015】
電装品60は、電熱ヒータ(図示省略)の発熱によって媒体(流体)を加熱する加熱装置である。
【0016】
電装品60は、電熱ヒータが設けられる支持体50(筐体)と、支持体50に保持治具30(保持具)を介して取り付けられる複数個(ここでは4個)の電子部品10と、電熱ヒータの通電を制御する基板20と、を備える。
【0017】
電子部品10は、支持体50の温度を検知する検知器(サーミスタ)である。電子部品10は、温度を検知する素子(図示省略)を内蔵する本体11と、素子に接続されて本体11から突出する2本のリード端子12(電極)と、を備える。
【0018】
本体11は、略円柱状の外形を有する。なお、これに限らず、本体11は、例えば立方体の外形を有するものであってもよい。
【0019】
リード端子12は、本体11の端面から並んで突出する。リード端子12は、略矩形の断面を有する平板状に形成される。なお、これに限らず、リード端子12は、例えば略円形の断面を有する棒状であってもよい。
【0020】
電子部品10が基板20に実装される前の状態では、
図2に示すように、2本のリード端子12が互いに略一定の間隔W1を持って直線状に延びている。
【0021】
支持体50には、複数個(ここでは4個)の支持穴51が形成される。各支持穴51には、本体11の端部がそれぞれ挿入される。
【0022】
基板20は、各リード端子12が挿入される複数個(ここでは8個)の取付孔22が形成される。取付孔22は、略矩形の断面を有し、基板20を貫通している。
図3に示すように、隣り合う2つの取付孔22は、間隔W2を持つ。間隔W2は、上記リード端子12どうしの間隔W1より大きく形成される。これにより、2本のリード端子12は、基板20上に設けられる半田付けによる接続部(図示省略)どうしの絶縁距離が確保される。
【0023】
保持治具30は、支持体50との間に電子部品10を保持するものである。保持治具30は、支持体50に対向するパネル部31と、パネル部31から筒状に突出する複数個(ここでは4個)のホルダ部32と、を有する。
【0024】
ホルダ部32は、電子部品10の本体11が挿入される1個の保持穴33と、電子部品10のリード端子12が挿入される2つの孔34と、後述するようにリード端子12を曲げる成型部35と、を有する。
【0025】
ホルダ部32の保持穴33は、略円形の断面を有し、電子部品10の本体11の外周に嵌合する。
【0026】
2つの孔34は、各リード端子12の間隔W1を持って保持穴33の底に並んで開口する。孔34は、リード端子12と同じく略矩形の断面を有する。
【0027】
成型部35は、パネル部31の上面に対してテーパ状に窪む凹部である。成型部35は、2つの孔34が開口する底部36と、互いに傾斜して底部36から延在する2つの成型面37と、を有する。各成型面37は、
図2に示すように直線状に延びる各リード端子12に対して傾斜している。
【0028】
ホルダ部32と電子部品10の間には、弾性体40が介装される。弾性体40は、ホルダ部32の保持穴33に収容される。弾性体40は、リード端子12が挿入される2つの孔42を有する。弾性体40は、例えばゴム材によって形成される。
【0029】
次に、実装装置100の構成について説明する。
【0030】
実装装置100は、電子部品10を基板20に実装し、電装品60を組み立てる装置である。
【0031】
実装装置100は、電子部品10を保持する保持治具30と、基板20に向かう電子部品10のリード端子12を各取付孔22へと案内する複数個(ここでは4個)の案内治具70と、を備える。なお、保持治具30は、前記した通り電熱ヒータを構成する部品であるが、実装装置100の作動時にはリード端子12を保持する治具として用いられる。
【0032】
案内治具70は、駆動機構(図示省略)によって矢印A、B方向に駆動されることで、
図1に実線で示す退避位置と、2点鎖線で示す作動位置と、にわたって移動する。
【0033】
図3に示すように、案内治具70は、2本のリード端子12の間に向けて山状に突出する案内凸部74と、案内凸部74の両側に連接して開口する2つの案内開口部72(スリット)と、を有する。
【0034】
案内凸部74は、電子部品10の各リード端子12に対向して傾斜する2つの傾斜案内面75を有する。案内凸部74の頂部74aは、各リード端子12の間に対向する。
【0035】
案内開口部72は、リード端子12と同じく略矩形の断面を有し、案内治具70を貫通している。案内開口部72は、傾斜案内面75の基端75aに対向して基板20の取付孔22に向けて延在する対向案内面73(内面)を有する。対向案内面73は、基板20の取付孔22と連続して中心線Oと略平行に延在する。
【0036】
実装装置100は、案内治具70及び基板20をそれぞれ中心線O方向に平行移動させる駆動機構(図示省略)を備える。
【0037】
次に、電子部品10の基板20への実装方法について説明する。
【0038】
まず、
図2に示すように、電子部品10の一方の端部を弾性体40を介して保持治具30の保持穴33に挿入する。続いて、電子部品10の他方の端部を支持体50の支持穴51に挿入し、保持治具30を支持体50にネジ(図示省略)等を介して固定する。そして、支持体50を実装装置100の架台(図示省略)上の所定位置に固定する。
【0039】
続いて、
図1に矢印Aで示すように、各案内治具70が基板20の下方に差し込まれる。このとき、各案内治具70は、中心線Oに対して直交方向に平行移動する。こうして、
図3に示すように、案内治具70の各案内開口部72が基板20の取付孔22に連続するように配置される。
【0040】
上記状態で、
図1、
図3~
図6にそれぞれ白抜き矢印で示すように、支持体50及び保持治具30に対して案内治具70及び基板20をそれぞれ中心線Oについて平行移動させる。
【0041】
案内治具70が下降するのに伴って、
図3に示すように、各リード端子12の先端が各傾斜案内面75に当接する。
【0042】
続いて、
図4に示すように、各リード端子12の先端が各傾斜案内面75に摺接し、各リード端子12の中程が次第に曲げられる。
【0043】
続いて、
図5に示すように、各リード端子12の先端が案内治具70の案内開口部72に挿入されると、各リード端子12の先端が各案内開口部72の対向案内面73に摺接し、各リード端子12の中程がクランク状に曲げられる。
【0044】
続いて、
図6に示すように、案内治具70が下降し終わると、各リード端子12の先端が各案内開口部72を貫通して基板20から突出する。このとき、各リード端子12が保持治具30の成型部35と案内治具70の案内凸部74との間に挟まれることで、各リード端子12の中程を曲折させるキンク加工が行われる。
【0045】
続いて、
図1に矢印Bで示すように、案内治具70が抜き取られる。これにより、
図7に示すように、基板20と案内治具70との間には、クランク状に曲げられた各リード端子12の中程が延在する空間が形成される。
【0046】
こうして実装装置100が作動することで、電子部品10が基板20に実装され、電装品60の組み立てが行われる。その後、各リード端子12を基板20上の回路(図示省略)に対して半田付けによって接続する工程が行われる。この工程では、基板20上において隣り合う各リード端子12の間隔W2(
図3参照)が確保されているため、半田付けによる接続部どうしの絶縁が確実に行われる。
【0047】
こうして組み立てられた電装品60は、加熱装置(図示省略)に組み付けられる。加熱装置の作動時には、各電子部品10によって検知される支持体50の温度に応じて電熱ヒータの通電が制御される。加熱装置の作動時に、各部間に熱膨張差が生じると、電子部品10では各リード端子12の曲折した部位が撓むようになっている。
【0048】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0049】
本実施形態によれば、電子部品10を保持する保持治具30と、電子部品10のリード端子12を基板20の取付孔22に挿入する案内治具70と、を備え、保持治具30と案内治具70との間でリード端子12を挟んで曲げる実装装置100が提供される。
【0050】
又、本実施形態によれば、電子部品10を保持治具30によって保持し、電子部品10のリード端子12を案内治具70によって基板20の取付孔22に挿入し、保持治具30と案内治具70との間でリード端子12を挟んで曲げる実装方法が提供される。
【0051】
上記した構成により、電子部品10のリード端子12が基板20の取付孔22に挿入されるときに、基板20に向かうリード端子12が保持治具30と案内治具70との間に挟まれることで、リード端子12の中程を曲げるキンク加工が行われる。電子部品10は、実装される基板20等の仕様に応じてリード端子12の折り曲げ形状が任意に設定される。
【0052】
これにより、電子部品10を基板20に実装する前に、リード端子12のキンク加工を行う必要がなくなる。このため、電子部品10の輸送中にリード端子12のキンク加工部が変形して、基板20に組み付けられなくなることが回避される。こうして、電子部品10を含む電装品60は、生産性を高められ、製造コストの低減が図られる。
【0053】
又、案内治具70は、リード端子12を摺接させる傾斜案内面75を有し、傾斜案内面75の基端75aに対向して基板20の取付孔22に向けて延在する対向案内面73を有する。
【0054】
これにより、電子部品10を基板20に実装するときに、リード端子12は、傾斜案内面75に摺接した後に、対向案内面73に摺接して基板20の所定位置へと円滑に導かれる。
【0055】
又、案内治具70は、リード端子12に向けて突出する案内凸部74と、案内凸部74に摺接するリード端子12を取付孔22に導く案内開口部72と、を有する。
【0056】
これにより、電子部品10を基板20に実装するときに、2本のリード端子12は、案内凸部74に摺接した後に、各案内開口部72に挿入されて基板20の各取付孔22へと円滑に導かれる。
【0057】
又、本実施形態によれば、電子部品10を基板20に実装した後に、電子部品10及び基板20から案内治具70を取り除く実装方法が提供される。
【0058】
これにより、電装品60は、案内治具70によって構造が複雑になることが回避される。
【0059】
又、本実施形態によれば、保持治具30を電子部品10と共に基板20に実装する実装方法が提供される。
【0060】
これにより、電装品60は、保持治具30が電装品60に組み付けられ、電子部品10を保持する部品として用いられる。
【0061】
なお、上記した構成に限らず、電子部品10を基板20に実装した後に、電装品60から保持治具30を取り除く構成としてもよい。
【0062】
又、本実施形態によれば、保持治具30と電子部品10との間に弾性体40を介装する実装方法が提供される。
【0063】
これにより、電装品60は、弾性体40の弾性復元力によって電子部品10が支持体50に押し付けられて保持される。これにより、電子部品10と保持治具30等との間に生じる熱膨張差が弾性体40によって吸収され、電子部品10にガタツキが生じることが抑えられる。
【0064】
次に、
図8に示す実装装置100の変形例について説明する。
【0065】
案内治具70は、案内凸部74に開口し、リード端子12を案内開口部72に導く案内溝76を有する。案内溝76は、案内凸部74に沿って延在する断面V字状に形成される。
【0066】
傾斜案内面75は、案内溝76の底に延在する。傾斜案内面75の基端75aは、案内開口部72の開口端よりも奥側(
図8において上方)に位置し、案内開口部72の対向案内面73(内面)の中程に対向するように配置される。
【0067】
この場合、実装装置100の作動時に、案内治具70が下降する際に、電子部品10のリード端子12が案内溝76内の対向案内面73に摺接することで、基板20の取付孔22へと確実に導かれる。
【0068】
リード端子12の先端が案内治具70の案内開口部72に挿入されると、各リード端子12の先端が各案内開口部72の対向案内面73の中程に当たることで、各リード端子12が各案内開口部72を通じて基板20の取付孔22へと確実に導かれる。
【0069】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0070】
上記実施形態では、電装品60は、電気ヒータによって媒体を加熱する加熱装置を構成するが、これに限らず他の装置又は設備を構成するものであってもよい。
【符号の説明】
【0071】
10 電子部品
12 リード端子
20 基板
22 取付孔
30 保持治具
40 弾性体
70 案内治具
72 案内開口部
74 案内凸部
76 案内溝
100 実装装置