(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-31
(45)【発行日】2022-02-08
(54)【発明の名称】消防用巻きホース締め直し具及び該締め直し具を用いた消防用巻きホースの締め直し方法
(51)【国際特許分類】
B65H 75/42 20060101AFI20220201BHJP
【FI】
B65H75/42 E
(21)【出願番号】P 2021190259
(22)【出願日】2021-11-24
【審査請求日】2021-11-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000108177
【氏名又は名称】セントラル警備保障株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148792
【氏名又は名称】三田 大智
(72)【発明者】
【氏名】荻野 聡
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3155856(JP,U)
【文献】登録実用新案第3231295(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 75/34-75/50
A62C 27/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消防用ホースを二つ折りにして渦巻き状に巻いた巻きホースを締め直しする器具であって、横に寝かせた上記巻きホースの巻芯部を上から押圧する押圧面を備えた本体と、該本体の押圧面から下向きに突出して上記巻芯部のホースを挟む一対のピンと、該一対のピンを梃の原理により強制的に上動させると共に上記本体を水平方向に回動させる一対のレバーを備え、該一対のレバーは正面視V字状となるように対向して設け、該各レバーの一端部が作用点として上記一対のピンと係合し、上記各レバーの他端部が力点として上記本体の斜め上方に配されると共に、上記各レバーは、それぞれ、支点として上記本体に設けられた軸部を中心に垂直方向に回動可能であることを特徴とする消防用巻きホース締め直し具。
【請求項2】
上記一対のピンの上端部を固定するピン固定板を設け、該ピン固定板を介して上記各レバーの一端部が上記一対のピンに係合することを特徴とする請求項1記載の消防用巻きホース締め直し具。
【請求項3】
上記各レバーの他端部側の傾斜角度は上記本体の押圧面に対して45度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消防用巻きホース締め直し具。
【請求項4】
上記一対のレバーの他端部同士の離間長さは、上記本体の左右幅よりも長いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の消防用巻きホース締め直し具。
【請求項5】
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の消防用巻きホース締め直し具を用いて上記巻きホースを締め直しする方法であって、横に寝かした上記巻きホースの巻芯部に上記一対のピンを差し込んで当該巻芯部のホースを挟むピン差し込みステップと、上記巻きホースの金具部分を固定する金具固定ステップと、所望の締め具合になるまで上記一対のレバーの他端部を水平方向に回動する締めステップと、上記一対のレバーの他端部を押し下げて上記一対のピンを強制的に上動させて上記巻きホースの巻芯部から引き抜くピン引き抜きステップを備えることを特徴とする消防用巻きホース締め直し方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消防用ホースを二つ折りにして渦巻き状に巻いた巻きホース、所謂、二重巻きホースの締め直しを行うための器具及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消防用ホースは、巻きホースの状態で保管され、消火活動(消防操法大会等の訓練を含む)を行う際には、当該巻きホースを地上で転がすことにより、ホースを直線状に伸ばして使用することとなる。
【0003】
このとき、巻きホースがホース幅を揃えてしっかりと巻かれつつ固く締まった状態、すなわち、
図10に示すように、巻きホースWが全体的に美麗な円盤形で且つ渦巻き状に隙間なく巻かれた状態であれば、ホースをスムーズに伸ばすことができ、適切且つスピーディな消火活動を行うことができる。
【0004】
逆に、巻かれたホースの幅方向の端部が揃えられていなかったり、巻き状態が緩んでいたりする状態では、スムーズにホースを伸ばすことができない結果、適切な消火活動を行うことができない。
【0005】
そのため、消防用ホースは、使用後に、直線状に延びた状態から丁寧に巻き取られ、しっかりとホース幅を揃え隙間なく巻かれた状態の巻きホースにして保管されることが求められており、本願発明者は、既に、下記特許文献1,2に示すように、所望の巻状態の巻きホースを容易に形成することができるホース巻取具を開発してきた。
【0006】
しかしながら、このようなホース巻取具で、所望の巻状態の巻きホースを形成したとしても、運搬する際の車両振動で緩みが生じてしまったり、車庫等の振動がない場所に保管していても自然と緩みが生じてしまったりして、いざ使用に供する際に、適切な巻状態ではないことがある。
【0007】
よって、使用前に予め巻きホースの巻状態を確認し、緩みが生じている場合には締め直しを行う作業を余儀なくされている。使用後のように、ホースが直線状に延ばされている状態であれば、下記特許文献1,2のホース巻取具で巻き直せば良いが、既に巻いてある状態のホースの締め直しに対応したホース巻取具は存在しない。
【0008】
そこで、
図11に示すように、膝で巻きホースWの巻芯部w1を押さえつけながら、巻きホースWの外周部w2のホースを巻き直しながら締め直しているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特許第6581711号公報
【文献】特許第6760877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記した、
図11に示す締め直し方法によれば、巻きホースWの外周部w2については締め直すことができるとしても、巻芯部w1を含めた巻きホースW全体の締め直しは困難であり、ホース巻取具で形成した巻きホースのような所望の巻状態を復活させることはできない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、巻きホースの締め直し作業を容易にすると共に、適切且つ確実に締め直しを行うことができる、巻きホース締め直し具及び巻きホース締め直し方法を提供する。
【0012】
要述すると、本発明に係る消防用巻きホース締め直し具は、消防用ホースを二つ折りにして渦巻き状に巻いた巻きホースを締め直しする器具であって、横に寝かせた上記巻きホースの巻芯部を上から押圧する押圧面を備えた本体と、該本体の押圧面から下向きに突出して上記巻芯部のホースを挟む一対のピンと、該一対のピンを梃の原理により強制的に上動させると共に上記本体を水平方向に回動させる一対のレバーを備え、該一対のレバーは正面視V字状となるように対向して設け、該各レバーの一端部が作用点として上記一対のピンと係合し、上記各レバーの他端部が力点として上記本体の斜め上方に配されると共に、上記各レバーは、それぞれ、支点として上記本体に設けられた軸部を中心に垂直方向に回動可能である構成を有している。
【0013】
よって、上記各レバーの他端部を水平方向に回動することにより、上記一対のピンを上記本体と共に回動させることができると共に、上記各レバーの他端部を押し下げることにより、上記押圧面から突出した上記一対のピンを強制的に上動させて該一対のピンの突出状態を解除できる。そのため、上記一対のレバーの操作だけで、締め直し作業を素早く確実に行うと共に当該作業を容易に完了することができる。
【0014】
また、上記一対のピンの上端部を固定するピン固定板を設け、該ピン固定板を介して上記各レバーの一端部が上記一対のピンに係合する構造とすることにより、各ピンを同時に且つ均一に各レバーと係合させることができる。
【0015】
また、上記各レバーの他端部側の傾斜角度を上記本体の押圧面に対して45度とすることにより、該各レバーの他端部を把持し易くすると共に、同他端部を押し下げ易くすることができる。
【0016】
また、上記一対のレバーの他端部同士の離間長さを上記本体の左右幅よりも長く設定することにより、上記本体及び上記一対のピンを水平回動させる際に上記各レバーの他端部に加える力を可及的に小さくすることができる。
【0017】
本発明に係る消防用巻きホース締め直し方法は、上述した消防用巻きホース締め直し具を用いて上記巻きホースを締め直しする方法であって、横に寝かした上記巻きホースの巻芯部に上記一対のピンを差し込んで当該巻芯部のホースを挟むピン差し込みステップと、上記巻きホースの金具部分を固定する金具固定ステップと、所望の締め具合になるまで上記一対のレバーの他端部を水平方向に回動する締めステップと、上記一対のレバーの他端部を押し下げて上記一対のピンを強制的に上動させて上記巻きホースの巻芯部から引き抜くピン引き抜きステップを備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ホース使用直前でも素早く確実に巻きホースを締め直すことができ、適切且つスピーディな消防活動に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る消防用巻きホース締め直し具の正面図である。
【
図2】本発明に係る消防用巻きホース締め直し具の平面図である。
【
図3】本発明に係る消防用巻きホース締め直し具の左側面図である。
【
図5】(A)は各レバーの他端部を押し下げた状態を示す正面図であり、(B)は同状態を断面して示す断面図である。
【
図6】一対のピンを巻きホースの巻芯部に差し込む様子を示す説明図である。
【
図7】各レバーの他端部を把持して水平回動させる様子を示す説明図である。
【
図8】各レバーの自由段部を押し下げた様子を示す説明図である。
【
図9】作業台を用いてホースの金具部分を固定する様子を示す説明図である。
【
図10】美麗に巻いた巻きホースを横に寝かせた状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【
図11】従来の締め直しの様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る消防用巻きホース締め直し具及び該締め直し具を用いた消防用巻きホースの締め直し方法の最適な実施例について、
図1乃至
図10に基づき説明する。
【0021】
<消防用巻きホース締め直し具>
本発明に係る消防用巻きホース締め直し具(以下単に「締め直し具」という。)は、
図6乃至
図10に示すような巻きホースW、すなわち、消防用ホースHを二つ折りにして渦巻き状に巻いた、所謂、二重巻きホースと称される巻きホースWを締め直しする器具である。
【0022】
≪基本構造≫
図1乃至
図3に示すように、本発明に係る締め直し具1は、筐体状の本体2と、該本体2から下向きに突出した一対のピン3A・3Bと、該一対のピン3A・3Bを梃の原理により強制的に上動させると共に本体2を水平回動させるために設けられた一対のレバー4A・4Bを備える基本構造を有している。なお、本書において「梃」は「第一種てこ」を指す。
【0023】
本体2の下端面を押圧面2aとし、当該押圧面2aから一対のピン3A・3Bが下向きに突出する構造であることにより、
図6を基に後述するように、横に寝かせた巻きホースWの巻芯部w1を押圧面2aで上から押圧しつつ、一対のピン3A・3Bが巻芯部w1におけるホースHを挟むことができる。
【0024】
このように、横に寝かせた巻きホースW上に締め直し具1の本体2を載置し一対のピン3A・3Bが巻芯部w1におけるホースHを挟んだ状態で、本体2ごと一対のピン3A・3Bを水平面内で且つ締め直す向きに回動させれば、従来は膝で押さえていた巻きホースWの巻芯部w1を本体2の押圧面2aで押さえつつ、一対のピン3A・3Bによって巻きホースWを巻芯部w1側から有効に締め直すことが可能となる。
【0025】
≪具体的構造≫
一対のピン3A・3Bは、上述のように、本体2の押圧面2aから下向きに突出するように設けられるが、締め直し作業後、ホースHを挟んだ状態を解除するために、押圧面2aからの突出状態を解除する必要があり、その際には上動して押圧面2aからの突出状態を解除できるように設けられている。
【0026】
すなわち、
図4等に示すように、一対のピン3A・3Bは、いずれも、上端部をピン固定板5に固定し、該ピン固定板5を介して上動できるようになっており、本体2に前後方向に対向して設けられた一対のガイド部6によってガタつきなく上動することができ、各ガイド部6の上端に設けられたストッパー部7によって所望の位置で上動をストップさせることができる。なお、これらピン固定板5及び一対のピン3A・3Bの上動は、後述する一対のレバー4A・4Bを通じて行う。なお、
図1乃至
図3中の10は「ガイド部固定手段」を示している。
【0027】
また、第一ピン3Aと第二ピン3Bは、ホースHを挟むためにホースHの厚み等に応じ適度な間隔を置いて対向して配されると共に、長さはホースHの幅と引き抜く時に上動する長さに応じて適宜調整することができる。
【0028】
図1・
図2に示すように、第一ピン3Aを本体2の押圧面2aの中心部から突出するように配せば、締め直し作業時に本体2を第一ピン3Aを中心として回動させることができ、スムーズに回動させることができる。ただし、第一ピン3Aと第二ピン3Bの何れも押圧面2aの中心部以外の部分から突出するように、たとえば、第一ピン3Aと第二ピン3B間に押圧面2aの中心部が存するように配する構造とすることも、実施に応じ任意である。
【0029】
次いで、一対のレバー4A・4Bについて説明する。一対のレバー4A・4Bは、
図1,
図4に示すように、正面視V字状となるように対向して設けられる。詳述すると、各レバー4A・4Bの一端部4Aa・4Baが梃の作用点として、ピン固定板5に該ピン固定板5の下面側から係合し、該ピン固定板5を介して一対のピン3A・3Bと係合すると共に、各レバー4A・4Bの他端部4Ab・4Bbが力点として本体2の斜め上方に対向して配される。
【0030】
よって、
図1に示すように、各レバー4A・4Bの他端部4Ab・4Bb側は本体2の側方且つ上方に向かって傾斜している。その傾斜角度θに特に限定はないが、好ましくは、本体2の押圧面2aに対して45度となる角度とすれば、締め直し作業時に作業者が各レバー4A・4Bの他端部4Ab・4Bbを把持し易くなると共に、同他端部4Ab・4Bbを押し下げ易くなる。
【0031】
なお、各レバー4A・4Bの一端部4Aa・4Ba側はピン固定板5の下方で略水平に延びており、既述のように、ピン固定板5を通じて一対のピン3A・3Bと係合している。これにより、各ピン3A・3Bを同時に且つ均一に各レバー4A・4Bと係合させることができるため、各ピン3A・3Bを確実に強制上動させることができる。また、好ましくは、
図2,
図3にも示すように、第一レバー4Aの一端部4Aaと第二レバー4Bの一端部4Baは前後方向でのみ対向し、第一レバー4Aの他端部4Abと第二レバー4Bの他端部4Bbは前後方向及び左右方向の双方で対向するように配設し、締め直し具1全体をできるだけコンパクトにする。
【0032】
また、各レバー4A・4Bは、それぞれ、梃の支点として本体に設けられた軸部8A・8Bを中心に垂直方向に回動可能、つまり垂直面内において回動可能に設けられている。つまり、
図5に示すように、第一レバー4Aは、本体2の左側に設けられた第一軸部8Aを支点として、力点たる他端部4Abを押し下げて、一端部4Aaを上動させることができ、第二レバー4Bは、本体2の右側に設けられた第二軸部8Bを支点として、力点たる他端部4Bbを押し下げて、一端部4Baを上動させることができる。なお、
図1乃至
図3中の9は「軸固定手段」を示している。
【0033】
各レバー4A・4Bの他端部4Ab・4Bbは、既述のように、一対のピン3A・3Bを強制上動するための梃の原理においては力点となるが、該一対のピン3A・3Bを本体2ごと水平回動させる際にも作業者が把持して力を加える箇所となる。本発明にあっては、
図1に示すように、一対のレバー4A・4Bの他端部4Ab・4Bb同士の離間長さL2を本体2の左右幅L1よりも長く設定することにより、本体2及び一対のピン3A・3Bを水平回動させる際に各他端部4Ab・4Bbに加える力を可及的に小さくすることができる。
【0034】
<消防用巻きホース締め直し方法>
次に、本発明に係る消防用巻きホース締め直し方法(以下、単に「締め直し方法」という。)について説明する。
【0035】
≪ピン差し込みステップ≫
締め直しにおいては、まず、最初のステップとして、
図6に示すように、横に寝かせた巻きホースWの巻芯部w1に締め直し具1の一対のピン3A・3Bを差し込む。これにより、巻芯部w1に存するホースHを一対のピン3A・3Bで挟むこととなる。また、このステップにおいて、本体2の押圧面2aで巻芯部w1を押さえる。
【0036】
≪金具固定ステップ≫
次のステップとして、
図7に示すように、ホースHの金具部分、つまりオス金具h1とメス金具h2の一方又は双方を固定する。オス金具h1とメス金具h2の双方を固定することが望ましいが、作業者が足で固定する場合、
図7に示すように、オス金具h1のみを固定する。
【0037】
又は、
図9に示すように、たとえば、箱状の作業台11の側壁の一部を開放して開口部11aを設け、該開口部11aの孔縁にオス金具h1とメス金具h2の双方を引っかけて固定することも、本発明においては、実施に応じ任意である。この場合、さらに確実に且つ強固に締め直しをすることができる。
【0038】
≪締めステップ≫
図7に示すように、前ステップで金具を固定すると同時に、各レバー4A・4bの他端部4Ab・4Bbを把持し、水平方向且つ締め直す向きに回動させる。これにより、巻きホースWが巻芯部w1側から締め直されることはもちろんのこと、外周部w2側は金具を介して固定されているので、確実に且つ強固に締め直されることになる。
【0039】
≪ピン引き抜きステップ≫
最後に、
図8に示すように、一対のレバー4A・4Bの他端部4Ab・4Bbを押し下げることにより、各レバー4A・4Bの一端部4Aa・4Baが上動してピン固定板5を上動させ、該ピン固定板5と共に一対のピン3A・3Bを強制的に上動させて、
図5のような一対のピン3A・3Bが押圧面2aからの突出を解除した状態となるので、強固に締め直された巻きホースWの巻芯部w1から簡単に一対のピン3A・3Bを引き抜くことができる。これにより、締め直し作業が完了し、
図10に示すような、美麗に締め直された巻きホースWを得ることができる。
【0040】
以上説明したように、本発明によれば、ホース使用直前でも素早く確実に巻きホースを締め直すことができ、適切且つスピーディな消防活動に貢献できる。
【符号の説明】
【0041】
1…締め直し具、2…本体、2a…押圧面、3A…第一ピン、3B…第二ピン、4A…第一レバー、4Aa…一端部、4Ab…他端部、4B…第二レバー、4Ba…一端部、4Bb…他端部、5…ピン固定板、6…ガイド部、7…ストッパー部、8A…第一軸、8B…第二軸、9…軸固定手段、10…ガイド部固定手段、11…作業台、11a…開口部、W…巻きホース、w1…巻芯部、w2…外周部、H…ホース、h1…オス金具、h2…メス金具、L1…本体の左右幅、L2…一対のレバーの他端部同士の離間長さ。
【要約】
【課題】 巻きホースの締め直し作業を容易にすると共に、適切且つ確実に締め直しを行うことができる、巻きホース締め直し具及び巻きホース締め直し方法の提供。
【解決手段】 本発明に係る消防用巻きホース締め直し具は、横に寝かせた上記巻きホースの巻芯部を上から押圧する押圧面を備えた本体と、該本体の押圧面から下向きに突出して上記巻芯部のホースを挟む一対のピンと、該一対のピンを梃の原理により強制的に上動させると共に上記本体を水平方向に回動させる一対のレバーを備え、該一対のレバーは正面視V字状となるように対向して設け、該各レバーの一端部が作用点として上記一対のピンと係合し、上記各レバーの他端部が力点として上記本体の斜め上方に配されると共に、上記各レバーは、それぞれ、支点として上記本体に設けられた軸部を中心に垂直方向に回動可能である構成を有している。
【選択図】
図1