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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-01
(45)【発行日】2022-02-09
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/06 20060101AFI20220202BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20220202BHJP
【FI】
G07G1/06 F
G07G1/01 301C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2017254548
(22)【出願日】2017-12-28
(65)【公開番号】P2019121082
(43)【公開日】2019-07-22
【審査請求日】2020-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 文克
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-066353(JP,A)
【文献】特開2014-167738(JP,A)
【文献】特開2005-050038(JP,A)
【文献】特開2013-214317(JP,A)
【文献】特開平5-225448(JP,A)
【文献】特開平9-231469(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00-1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで操作可能な状態で表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記レシート再発行操作部を操作不可の状態とする制御部を備える
商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記会計処理後において所定の次処理が開始されたタイミングで、前記レシート再発行操作部と前記領収証発行操作部とのうち、操作可能な状態で表示されていたものについては、操作不可の状態に応じた態様の表示に変更する
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記領収証発行操作部を操作不可の状態とするとともに、領収証の再発行のための操作が行われる領収証再発行操作部を操作可能な状態で表示させる制御部を備える
商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記会計処理後において所定の次処理が開始されたタイミングで、前記レシート再発行操作部と前記領収証発行操作部と前記領収証再発行操作部とのうち、操作可能な状態で表示されていたものについては、操作不可の状態に応じた態様の表示に変更する
請求項3に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
コンピュータを、
表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで操作可能な状態で表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記レシート再発行操作部を操作不可の状態とする制御部
として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記領収証発行操作部を操作不可の状態とするとともに、領収証の再発行のための操作が行われる領収証再発行操作部を操作可能な状態で表示させる制御部
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
物理的に備えられるキーボードにおいてレシートを発行させるための操作が行われるレシート発行キーを設けた電子式キャッシュレジスタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、タッチパネルのディスプレイにおいてレシートの印字出力を指示するための操作が行われるレシート出力ボタンを表示させたPOSレジスタが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平1-158595号公報
【文献】特開2001-291167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レシート等の伝票については、例えば印刷がエラーとなって印刷文字等に乱れが生じたなどの理由で、再発行が必要となる場合がある。そこで、伝票を再発行させる操作が行われるボタンについても、特許文献1、2に準じて、キーボードに設けたりタッチパネルのディスプレイに表示させれば、店員が伝票の再発行のための操作を行うことができる。
しかしながら、伝票の再発行は、会計の手順において操作できるタイミングが限定される。このため、特許文献1のレシート発行キーに準じて伝票の再発行のキーをキーボードに設けた場合には、伝票の再発行のキーが定常的に店員に向けて提示示されることになるので、かえって店員が伝票の再発行の操作を行ってよい段階を把握しにくくなる。この点については、特許文献2のレシート出力ボタンに準じて、伝票の再発行のボタンを定常的にタッチパネルのディスプレイに表示させた場合にも同様である。また、領収証などの伝票も、例えば会計手順においてしかるべきタイミングで必要に応じて発行されるべきものであることから、領収証を発行させるためのボタン等についても同様のことがいえる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、一取引に対応してどのタイミングで伝票の発行に関する操作を行うことができるのかを容易に把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで操作可能な状態で表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記レシート再発行操作部を操作不可の状態とする制御部を備える商品販売データ処理装置である。
【0007】
本発明の一態様は、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記領収証発行操作部を操作不可の状態とするとともに、領収証の再発行のための操作が行われる領収証再発行操作部を操作可能な状態で表示させる制御部を備える商品販売データ処理装置である。
【0008】
本発明の一態様は、コンピュータを、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで操作可能な状態で表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記レシート再発行操作部を操作不可の状態とする制御部として機能させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の一態様は、コンピュータを、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記領収証発行操作部を操作不可の状態とするとともに、領収証の再発行のための操作が行われる領収証再発行操作部を操作可能な状態で表示させる制御部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、一取引に対応してどのタイミングで伝票の発行に関する操作を行うことができるのかを容易に把握できるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態におけるPOSレジスタの外観例を示す正面図及び側面図である。
図2】本実施形態におけるPOSレジスタの外観例を示す斜視図である。
図3】本実施形態におけるPOSレジスタの構成例を示す図である。
図4】本実施形態における商品登録画面の一例を示す図である。
図5】本実施形態における小計画面の一例を示す図である。
図6】本実施形態における現計画面の一例を示す図である。
図7】本実施形態において領収書発行ボタンが操作された後の現計画面の一例を示す図である。
図8】本実施形態のPOSレジスタが実行する処理手順例を示すフローチャートである。
図9】本実施形態の変形例における精算装置にて表示される画面の態様例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態>
以下、本発明の実施形態としての商品販売データ処理装置について図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態におけるPOS(Point Of Sales)レジスタ1の外観例を示している。図1(a)はPOSレジスタ1を操作する店員(オペレータ)側(前方)から本実施形態のPOSレジスタ1を見た正面図であり、図1(b)はPOSレジスタ1の側面図である。また、図2は、POSレジスタ1を右前方から見た斜視図である。
【0013】
同図のPOSレジスタ1は、タッチパネル付表示部14と、キー操作部15と、顧客用表示部16と、自動釣銭機17と、スキャナ部18と、印字部19と、ドロア30とを備える。
【0014】
タッチパネル付表示部14は、タッチパネル14aを備えた店員用の表示装置である。タッチパネル付表示部14においては、商品登録処理や精算処理等を含む会計に関する処理(会計処理)に応じた会計画面などが表示される。また、店員は、タッチパネル14aに対して商品登録、精算などに関する所定の操作を行うことができる。
【0015】
キー操作部15は、商品登録処理時において数量、精算処理時において顧客から受け取った預金の金額の入力を行うための数字キー、会計を締めるための締めキー(現計キー)等の操作キーが設けられたキーボードである。
【0016】
顧客用表示部16は、顧客に対して買上げ対象の商品の商品名や価格を通知するための表示装置である。
自動釣銭機17は、顧客に支払うべき釣銭のうち、少なくとも貨幣を釣銭排出口17aに排出するための釣銭機であり、顧客から預かった預金のうち少なくとも貨幣を投入するための預金投入口17bを備える。
【0017】
スキャナ部18は、買上げ対象の商品や品券に付されたコード情報(例えば、バーコード等)、または、商品カタログや商品注文シートに表記されたコード情報を読み取る。
なお、スキャナ部18は、バーコードのみならず、例えば二次元コードを読み取る読み取り装置であってもよい。
【0018】
印字部19は、買上げ対象の商品の明細書であるレシート(伝票の一例)や領収証(伝票の一例)を発行するプリンタ装置である。ここでの伝票の発行とは、レシートや領収証等の伝票に応じた印刷を用紙に行い、印刷が行われた用紙を排出させることをいう。また、以下の説明において、印字は印刷と同義であるとして用いる。
【0019】
ドロア30は、顧客から受け取った紙幣及び貨幣を収納する収納部であり、キー操作部15の操作に応じて図1(b)の矢印Aの方向に引き出されるようになっている。
【0020】
図3は、POSレジスタ1の構成例を示すブロック図である。同図において、図1に示した構成に対応するブロックには同一の符号を付してその説明を省略する。
同図に示すように、POSレジスタ1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM(Random Access Memory)13、タッチパネル付表示部14、キー操作部15、顧客用表示部16、自動釣銭機17、スキャナ部18、印字部19、通信部20及びドロア30を備える。
CPU11、記憶部12、RAM13、タッチパネル付表示部14、キー操作部15、顧客用表示部16、自動釣銭機17、スキャナ部18、印字部19、通信部20及びドロア30は、内部バス及び通信線を介してそれぞれ接続されている。
【0021】
通信部20は、例えばPOSレジスタ1の上位装置であるストアコントローラ(図示せず)などとの間で通信を行う。
【0022】
記憶部12は、CPU11に実行させるプログラムやタッチパネル付表示部14に表示させる画像データ等を記憶する。本実施形態における記憶部12(記憶手段の一例)は、税率グループ情報を記憶する。
【0023】
RAM13は、記憶部12から読み出されたプログラムやワークエリアを展開するメモリである。また、RAM13には、例えばストアコントローラから取り込んだ商品に関する情報等が記憶される。
【0024】
上記構成によるPOSレジスタ1においては、例えば、印字部19により発行されたレシートあるいは領収証が、何らかのエラーによって印刷が乱れていたような場合に対応して、レシート、領収証の再発行を行うことができる。
そこで、図4図7を参照して、本実施形態におけるレシート、領収証の再発行に関連して店員が行う操作手順例について説明する。
なお、以降の説明にあたり、レシート及び領収証について特に区別しない場合には、伝票とも記載する。
【0025】
図4は、POSレジスタ1のタッチパネル付表示部14(表示に対する操作が可能な表示部の一例)において商品登録処理に対応して表示される商品登録画面の一例を示している。同図の商品登録画面はタブTAB1に対応して表示されている。タブTAB1は或る一取引に対応する。
例えば、タブTAB2またはタブTAB3に対してタッチ操作を行うと、それぞれに対応する他の一取引に対応する商品登録画面が表示される。
【0026】
同図の商品登録画面においては、ボタンエリアAR1、登録項目エリアAR2、登録確認エリアAR3、小計エリアAR4が配置されている。
ボタンエリアAR1は、商品の品目ごとに対応付けられたボタンが配置される。また、ボタンエリアAR1には、所定の操作モードを指定するボタン等が配置されてもよい。
【0027】
登録項目エリアAR2には、一取引に対応してこれまでに商品登録処理によって登録された商品の項目がリスト形式で表示される。同図においては、「商品1」としての商品種別の商品に応じた1つの項目が表示されていることで、現時点で「商品1」が登録された状態にあることが示されている。
登録確認エリアAR3には、店員の操作によって登録された商品の情報が確認のために表示される。同図においては、「商品1」としての商品種別の商品が1つ登録されたことに応じて、登録確認エリアAR3おいて、商品名(「商品1」)と、商品1の税抜価格と、商品1の税込価格とが表示された例が示されている。
【0028】
小計エリアAR4には、一取引においてこれまでに登録された商品の小計に関する情報が表示される。同図においては、これまでに登録された商品の小計に関する情報として、これまでに登録された商品の個数と、これまでに登録された全ての商品についての税込の小計金額とが表示されている。
【0029】
ここでは、一取引において登録された買上商品は「商品1」の1つである場合を例に挙げる。従って、この場合には「商品1」の登録が完了した時点で、一取引に応じた買上商品の登録が完了したことになる。
このように今回の取引における商品の登録が完了すると、店員は、小計操作を行う。小計操作は、例えば商品登録画面における所定位置に配置される小計ボタンに対する操作である。あるいは、小計操作は、キー操作部15が備える小計キーに対する操作などであればよい。
【0030】
図5は、図4の登録状態のもとで小計操作が行われたことに応じてタッチパネル付表示部14にて表示される小計画面の一例を示している。同図の小計画面においては、登録項目エリアAR11と、小計エリアAR12とが配置されている。
登録項目エリアAR11には、今回の取引において登録された商品の項目がリスト形式で配置される。従って、この場合には、登録された商品は「商品1」の1つであることから、登録項目エリアAR11には、「商品1」の項目が配置される。なお、登録された商品種別が2以上である場合、登録項目エリアAR11には、例えば登録順に従って上から下の段にかけて商品の項目が配置される。
【0031】
また、小計エリアAR12には、これまでの商品と品券の登録結果に基づく小計結果が示される。同図の小計エリアAR12においては、商品についての合計金額が2,000円であり、課税対象額が同じ2,000円であり、税額合計が160円であることが示される。さらに、同図の小計エリアAR12においては、「合計」として示される、顧客が支払うべき代金について2,160円であることが示される。
【0032】
店員は、同図の小計画面を見ることで、代金が2,160円であることを確認できる。また同図の小計結果と同じ内容が顧客用表示部16にも表示される。これにより、顧客は、代金が2,160円であることを、店員から伝えられたり、顧客用表示部16を見ることで知ることができる。
ここでは、客が現金による支払いを行う場合を例に挙げる。この場合の客は、2,160円の代金の支払いにあたり、3,000円の現金を店員に渡した。3,000円の現金を受け取った店員は、受け取った3,000円の現金を預かり金として自動釣銭機17に投入する操作を行ったうえで、現計操作を行う。現計操作は、例えばキー操作部15あるいは小計画面の所定位置に配置された預かり/現計キー等に対する操作であればよい。
【0033】
現計操作が行われると、POSレジスタ1は、タッチパネル付表示部14における表示を図5の小計画面から図6の現計画面に切り替える。同図の現計画面においては、登録項目エリアAR21、現計エリアAR22が配置される。
登録項目エリアAR21には、今回の取引において登録された商品についての項目が配置される。この場合には、登録項目エリアAR21において、「商品1」の項目が配置される。
【0034】
また、現計エリアAR22には、今回の取引において登録された商品に基づく現計結果が示される。
同図の現計エリアAR22においては、商品についての合計金額が2,000円であり、課税対象額が同じ2,000円であり、税額合計が160円であることが示されている。また、同図の現計エリアAR22には、「合計」として示される代金が2,160円であることが示されている。
そのうえで、現計エリアAR22においては、「お預かり」として示される預かり金の金額が3,000円であることが示される。この預かり金としての3,000円は、前述のように店員が自動釣銭機17に投入した金額を示している。そして、この場合には、2,160円の代金に対して3,000円の預かり金が投入されたことで、「お釣り」の欄においては、釣銭の金額が840円であることが示される。
【0035】
この後、POSレジスタ1は、これまでの会計処理における締め処理を行う。締め処理に際して、POSレジスタ1は、釣銭である840円の現金を自動釣銭機17から排出させるとともに、今回の取引に応じた会計処理結果を示すレシートを印字部19から発行させる。店員は、自動釣銭機17から排出された釣銭の現金と、印字部19から発行されたレシートとを客に渡す。
【0036】
また、本実施形態のPOSレジスタ1では、締め処理が行われたタイミング(即ち、会計処理後のタイミング)で、現計画面において、同図に示されるように、レシート再発行ボタンBT11(レシート再発行操作部の一例)と領収証発行ボタンBT12(領収証発行操作部の一例)とが新たに表示される。
レシート再発行ボタンBT11は、上記のように発行されたレシートに印刷エラー等の問題が有ったこと等に応じてレシートの再発行が必要となった場合に、レシートの再発行を指示するために操作されるボタンである。
領収証発行ボタンBT12は、例えば客からの領収証を求められた場合に応じて、領収証を発行させるために操作が行われるボタンである。
このように、締め処理が行われたことに応じてレシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とを表示させるようにしていることで、店員は、締め処理後の段階においてレシートの再発行あるいは領収証の発行のための操作を行えることを容易に把握できることになる。
【0037】
レシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とが表示された状態は、次処理が開始されるまで継続される。ここでの次処理には、例えば次の新規の取引に応じた商品登録操作に応じて行われる会計処理が含まれる。また、例えばメンテナンスのためのメンテナンスモードへの以降なども含まれてよい。
【0038】
次処理が開始される以前の段階において、レシート再発行ボタンBT11に対する操作が行われた場合、POSレジスタ1は、最後に行われた取引に応じた会計処理結果を示すレシートを印字部19から再度発行させる。
【0039】
また、次処理が開始される以前の段階において、領収証発行ボタンBT12に対する操作が行われた場合、POSレジスタ1は、印字部19から最後に行われた取引に応じた領収証を印字部19から発行させる。
【0040】
上記のように領収証発行ボタンBT12に対する操作が行われたことに応じて領収証が発行されると、図6の現計画面は、図7に示すように遷移する。つまり、図7においては、図6の現計画面において表示されていたレシート再発行ボタンBT11は非表示の状態となる。さらに、図6の現計画面において表示されていた領収証発行ボタンBT12は、領収証再発行ボタンBT13(領収証再発行操作部の一例)に変更される。この結果、同図に示されるように、レシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とは非表示となり、新たに領収証再発行ボタンBT13が表示される状態となる。
領収証再発行ボタンBT13は、領収証を再発行させる場合に操作されるボタンである。
【0041】
先の図6の状態のもとで領収証発行ボタンBT12に対する操作が行われたことに応じて領収証が発行された場合、同じ取引に対応するレシートを発行する必要はない。この場合において、レシート再発行ボタンBT11が表示された状態が継続されていると、かえって、レシート再発行の操作を行うことができると勘違いしてしまうなど、店員をとまどわせることにもなる。そこで、レシート再発行ボタンBT11を非表示とすることで、店員が操作にとまどうことが無くなる。
また、例えば発行された領収証について印刷エラー等が生じていた場合には、領収証を新規に発行するのではなく、領収証を再発行させることになる。そこで、本実施形態では、領収証発行ボタンBT12に対する操作が行われたことに応じて、領収証発行ボタンBT12に代えて、領収証再発行ボタンBT13を新たに表示させるようにしている。これにより、発行された領収証に問題が有った場合に、店員は、領収証を再発行させる操作を行うべきであることを容易に把握できることになる。同図のように領収証再発行ボタンBT13が表示された状態も、次処理が開始されるまで継続される。
【0042】
なお、図6の説明では、締め処理が行われたことに応じて、新規にレシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とが表示される例を挙げている。しかしながら、レシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とについて、締め処理が行われるより以前の段階から例えばグレーアウトなどにより操作不可の状態で表示しておき、締め処理が行われたことに応じて操作可能な状態で表示するようにしてもよい。
同様に、領収証発行ボタンBT12が操作された場合には、レシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とが操作不可の状態で表示されるように変更したうえで、領収証再発行ボタンBT13を操作可能な状態で新規に表示させてもよい。
あるいは、締め処理が行われるより以前の段階からレシート再発行ボタンBT11、領収証発行ボタンBT12、領収証再発行ボタンBT13をそれぞれ操作不可の状態で表示しておき、締め処理が行われたことに応じて、レシート再発行ボタンBT11、領収証発行ボタンBT12は操作可能な状態に変化させ、領収証再発行ボタンBT13は操作不可の状態を継続させる。そして、領収証発行ボタンBT12が操作されたことに応じて、レシート再発行ボタンBT11、領収証発行ボタンBT12は操作不可の状態に変化させ、領収証再発行ボタンBT13を操作可能な状態に変化させてもよい。
【0043】
なお、図6では、レシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とを商品登録画面内にて表示させた例が示されている。しかしながら、例えば締め処理が行われたことに応じて、商品登録画面に重畳してポップアップ画面を表示させるようにして、レシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12がポップアップ画面にて配置される態様としてもよい。同様に、図7の領収証再発行ボタンBT13も、商品登録画面に重畳して表示されるポップアップ画面にて配置される態様としてよい。
【0044】
図8のフローチャートを参照して、本実施形態のPOSレジスタ1が、一取引に対応するレシートの再発行、領収証の発行、領収証の再発行に関連して実行する処理手順の一例について説明する。
ステップS101:POSレジスタ1は、一取引に対応する会計処理が終了するのを待機している。会計処理は、例えば前述のように現計キーが操作されたことに応じて行われる、釣銭の排出、レシートの発行などの締め処理が行われたことに伴って終了される。
ステップS102:会計処理が終了すると、POSレジスタ1は、図6に示したように、レシート再発行ボタンBT11と領収証発行ボタンBT12とを新規に表示させる。
【0045】
ステップS103:POSレジスタ1は、次処理開始トリガが発生されたか否かについて判定する。一例として、次処理が会計処理である場合、次処理開始トリガは、会計処理の開始に対応して店員がPOSレジスタ1に対して行った操作(例えば、1つ目の商品についての商品登録操作)に応じて発生される。
【0046】
ステップS104:次処理開始トリガが発生していない場合、POSレジスタ1は、領収証発行ボタンBT12に対する操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS105:ステップS104にて領収証発行ボタンBT12に対する操作が行われていないことが判定された場合、POSレジスタ1は、レシート再発行ボタンBT11が操作されたか否かについて判定する。レシート再発行ボタンBT11が操作されていない場合、ステップS103に処理が戻される。つまり、POSレジスタ1は、次処理が開始されるまでにおいて、領収証発行ボタンBT12とレシート再発行ボタンBT11とのいずれかが操作されるのを待機する。
【0047】
ステップS106:レシート再発行ボタンBT11が操作された場合、POSレジスタ1は、レシートの再発行を行う。つまり、POSレジスタ1は、ステップS101に対応して終了された会計処理のもとで発行されたのと同じ精算処理結果の内容が示されるレシートを印字部19により発行させる。なお、このように再発行されるレシートにおいては、再発行されたものであることを示す所定の態様が与えられてよい。ステップS106の処理の後、ステップS103に処理が戻される。
【0048】
ステップS107:ステップS104にて領収証発行ボタンBT12に対する操作の行われたことが判定された場合、POSレジスタ1は、ステップS101に対応して終了された会計処理に対応する領収証を印字部19から発行させる。
ステップS108:また、POSレジスタ1は、ステップS104にて領収証発行ボタンBT12が操作されたことに応じて、ステップS102に対応して表示を開始させたレシート再発行ボタンBT11を非表示とする。
ステップS109:また、POSレジスタ1は、ステップS104にて領収証発行ボタンBT12が操作されたことに応じて、操作が行われた領収証発行ボタンBT12を、領収証再発行ボタンBT13に変更する。つまり、POSレジスタ1は、領収証発行ボタンBT12を非表示とし、領収証再発行ボタンBT13を新規に表示させる。
【0049】
ステップS110:ステップS109の処理の後、POSレジスタ1は、次処理開始トリガが発生されたか否かについて判定する。
ステップS111:ステップS110にて次処理開始トリガが発生されていないと判定された場合、POSレジスタ1は、領収証再発行ボタンBT13に対する操作が行われたか否かについて判定する。領収証再発行ボタンBT13に対する操作が行われない場合には、ステップS110に処理が戻される。つまり、POSレジスタ1は、次処理が開始されるまでにおいて、領収証再発行ボタンBT13が操作されるのを待機する。
ステップS112:領収証再発行ボタンBT13に対する操作が行われると、POSレジスタ1は、ステップS101に対応して終了された会計処理に対応する領収証(即ち、ステップS107にて発行されたのと同じ領収証)を印字部19により再発行させる。なお、このように再発行されるレシートにおいては、再発行されたものであることを示す所定の態様が与えられてよい。ステップS112の処理の後は、ステップS110に処理が戻される。
【0050】
ステップS103またはステップS110にて次処理開始トリガの発生されたことが判定された場合、POSレジスタ1は、同図の処理を終了し、次処理に以降する。
【0051】
<変形例>
以下、本実施形態の変形例について説明する。
店員の操作に応じて商品登録処理を行う登録装置と、登録装置にて行われた商品登録処理の結果が反映された精算情報に基づく精算処理を行う精算装置とを備えたPOSシステムが知られている。このようなPOSシステムの精算装置にて、精算処理の終了に応じて、上記実施形態のように、レシート再発行ボタン、領収証発行ボタン及び領収証再発行ボタンを表示させ、レシートの再発行、領収証の発行あるいは再発行が行われるようにしてよい。
【0052】
本変形例におけるレシート再発行ボタン、領収証発行ボタン及び領収証再発行ボタンの表示例について説明する。
精算装置は、登録装置にて行われた商品登録処理の結果が反映された精算情報を取得したことに応じて、精算処理に対応する精算画面を表示する。なお、精算装置は、例えば登録装置から送信された精算情報を受信することにより、精算情報を取得してよい。精算画面においては、登録された商品に対応する合計金額(即ち、客が支払うべき代金)が表示される。例えば、現金による支払いの場合、客は、合計金額以上の現金を、精算装置が備える自動釣銭機に投入する。精算装置は、投入された現金を預かり金として受け付ける。
精算装置は、上記のように預かり金として投入された現金の金額が合計金額以上に達すると、預かり金の金額から合計金額を減算することによって釣銭の金額を算出する。精算装置は、自動釣銭機から釣銭として算出された金額の現金を排出し、続けて今回の一取引に応じた会計処理結果が反映されたレシートを発行する。
【0053】
図9(A)は、上記のように釣銭としての現金の排出と、レシートの発行が行われている際に精算装置にて表示される精算画面の態様例を示している。同図においては、「お支払金額」の欄において2,160円の合計金額が示され、「お預り金額」の欄において3,000円の預かり金の金額が示され、「おつり」の欄において840円の釣銭の金額が示されている。
客は、精算装置から排出された釣銭としての現金とレシートを取り出したうえで、閉じるボタンBT20に対する操作を行う。閉じるボタンBT20が行われたことに応じて精算処理が終了されたことになる。なお、図示は省略するが、釣銭としての現金とレシートとが取り出された段階で、精算の終了のために閉じるボタンBT20の操作を客に促すメッセージ等が表示されるようにしてよい。
精算装置は、閉じるボタンBT20に対する操作が行われたことに応じて精算処理を終了させると、図9(B)に示すように、レシート再発行ボタンBT21と、領収証発行ボタンBT22とを表示させる。
【0054】
客は、例えばレシートの再発行が必要な場合には、レシート再発行ボタンBT21を操作する。レシート再発行ボタンBT21が操作されたことに応じて、精算装置はレシートを再発行する。
また、客は、領収証が必要な場合には、領収証発行ボタンBT22を操作する。領収証発行ボタンBT22が操作されたことに応じて、精算装置は、領収証を発行する。
【0055】
また、精算装置は、領収証発行ボタンBT22の操作に応じて領収証を発行すると、レシート再発行ボタンBT21を非表示とするとともに、領収証発行ボタンBT22に代えて領収証再発行ボタンBT23を表示させる。これにより、精算装置における表示は、図9(B)から図9(C)の態様に変化する。客は、領収証の再発行が必要な場合には、領収証再発行ボタンBT23を操作する。領収証再発行ボタンBT23が操作されたことに応じて、精算装置は、領収証の再発行を行う。
【0056】
ここで、本変形例においても、上記実施形態と同様に、レシート再発行ボタンBT21、領収証発行ボタンBT22、領収証再発行ボタンBT23等の表示が可能な期間は、会計処理の終了から次の精算処理等の次処理が開始されるまでとすることはできる。
しかしながら、先の実施形態のPOSレジスタ1は店員が操作するものであって客が操作するものではない。これに対して、本変形例の精算装置は客が操作するものであるために、店舗にて客に開放された状態で設置されている。
このため、次処理が開始されるまでレシート再発行ボタンBT21、領収証発行ボタンBT22、領収証再発行ボタンBT23等を表示させていた場合には、例えば精算を終えて客が立ち去った後に、無関係な客がレシート再発行ボタンBT21、領収証発行ボタンBT22、領収証再発行ボタンBT23等を操作してしまう可能性がある。
そこで、本変形例においては、レシート再発行ボタンBT21、領収証発行ボタンBT22、領収証再発行ボタンBT23等の表示が可能な期間として、会計処理の終了から所定時間が経過するまでとする。これにより、例えば精算を終えた客が精算装置から立ち去るのとほぼ同じようなタイミングでレシート再発行ボタンBT21、領収証発行ボタンBT22、領収証再発行ボタンBT23等を非表示の状態として、他の客が操作できないようにすることができる。
【0057】
また、本変形例のもとでは、図9(B)ではレシート再発行ボタンBT21及び領収証発行ボタンBT22を精算画面において表示させた例が示されている。しかしながら、レシート再発行ボタンBT21及び領収証発行ボタンBT22は、例えば精算画面に重畳して表示されるポップアップ画面にて配置される態様としてもよい。同様に、図9(C)の領収証再発行ボタンBT13も、精算画面に重畳して表示されるポップアップ画面にて配置される態様としてよい。
【0058】
なお、上記変形例の精算装置は、店員が商品登録操作を行う登録装置と組み合わされてPOSシステムを構成するものであって、客の操作に応じて精算処理を実行するものである。
しかしながら、精算処理に応じてレシート再発行ボタン、領収証発行ボタン及び領収証再発行ボタンを表示する構成は、上記のような精算装置以外の会計に対応する各種の装置に適用されてよい。
例えば、上記のようにボタンを表示する構成は、店員が商品登録操作を行い、店員の対面にて客が精算に対応する操作を行うようにされたPOSレジスタにも適用できる。
また、上記のようにボタンを表示する構成は、客が商品登録操作と、精算に対応する操作とを行うようにされたPOSレジスタにも適用できる。
また、上記のようにボタンを表示する構成は、店員が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされるモードと、店員が商品登録操作を行い、客が精算に対応する操作を行うようにされるモードと、客が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされるモードとで切り替えが可能なようにされたPOSレジスタにも適用できる。
【0059】
<実施形態の総括>
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部(例えば、レシート再発行ボタンBT11、BT21)と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部(例えば、領収証発行ボタンBT12、BT22)とを、会計処理後のタイミングで操作可能な状態で表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記レシート再発行操作部を操作不可の状態とする制御部を備える商品販売データ処理装置(例えば、POSレジスタ1、精算装置)である。
【0060】
上記構成によれば、会計処理後のタイミングで、レシート再発行ボタンと領収証発行ボタンを表示するようにされている。これにより、会計処理後の段階で、領収証発行の操作とともにレシート再発行の操作を行ってよいことが容易に把握される。また、領収証発行ボタンを操作して領収証を発行させた後のタイミングでは、レシート再発行の操作は行えないことも容易に把握される。このように、本実施形態によれば、一取引に対応してどのタイミングでレシート再発行の操作と領収証発行の操作とを行うことができるのかを容易に把握できるようになる。
【0061】
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の商品販売データ処理装置であって、前記制御部は、前記会計処理後において所定の次処理が開始されたタイミングで、前記レシート再発行操作部と前記領収証発行操作部とのうち、操作可能な状態で表示されていたものについては、操作不可の状態に応じた態様の表示に変更する。なお、操作不可の状態に応じた態様の表示には、非表示とする態様も含まれる。
【0062】
上記構成によれば、レシート再発行の操作と領収証発行の操作とを行える期間が、会計処理が終了した後において次処理が開始されるまでの間であることが容易に把握される。
【0063】
(3)本実施形態の一態様は、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記領収証発行操作部を操作不可の状態とするとともに、領収証の再発行のための操作が行われる領収証再発行操作部を操作可能な状態で表示させる制御部を備える商品販売データ処理装置である。
【0064】
上記構成によれば、会計処理後のタイミングで、レシート再発行ボタンと領収証発行ボタンを表示するようにされている。これにより、まずは、会計処理後の段階で、領収証発行の操作とともにレシート再発行の操作を行ってよいことが容易に把握される。また、領収証発行ボタンを操作して最初の領収証を発行させた後のタイミングでは、領収証再発行の操作が可能となることも容易に把握される。このように、本実施形態によれば、一取引に対応してどのタイミングでレシート再発行の操作、領収証発行の操作、領収証再発行の操作を行うことができるのかを容易に把握できるようになる。
【0065】
(4)本実施形態の一態様は、(3)に記載の商品販売データ処理装置であって、前記制御部は、前記会計処理後において所定の次処理が開始されたタイミングで、前記レシート再発行操作部と前記領収証発行操作部と前記領収証再発行操作部とのうち、操作可能な状態で表示されていたものについては、操作不可の状態に応じた態様の表示に変更する。なお、操作不可の状態に応じた態様の表示には、非表示とする態様も含まれる。
【0066】
上記構成によれば、レシート再発行の操作、領収証発行の操作、領収証再発行の操作を行える期間が、会計処理が終了した後において次処理が開始されるまでの間であることが容易に把握される。
【0067】
(5)本実施形態の一態様は、コンピュータを、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで操作可能な状態で表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記レシート再発行操作部を操作不可の状態とする制御部として機能させるためのプログラムである。
【0068】
(6)本実施形態の一態様は、コンピュータを、表示に対する操作が可能な表示部において、レシートの再発行のための操作が行われるレシート再発行操作部と、領収証の発行のための操作が行われる領収証発行操作部とを、会計処理後のタイミングで表示させ、前記領収証発行操作部に対する操作が行われたことに応じて、前記領収証発行操作部を操作不可の状態とするとともに、領収証の再発行のための操作が行われる領収証再発行操作部を操作可能な状態で表示させる制御部として機能させるためのプログラムである。
【0069】
なお、上述のPOSレジスタ1としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のPOSレジスタ1としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 POSレジスタ、11 CPU、12 記憶部、13 RAM、14 タッチパネル付表示部、14a タッチパネル、15 キー操作部、16 顧客用表示部、17 自動釣銭機、17a 釣銭排出口、17b 預金投入口、18 スキャナ部、19 印字部、20 通信部、30 ドロア
図1
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