(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-01
(45)【発行日】2022-02-09
(54)【発明の名称】商品販売データ処理システムおよび登録装置
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20220202BHJP
【FI】
G07G1/12 321K
(21)【出願番号】P 2018016646
(22)【出願日】2018-02-01
【審査請求日】2021-01-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-069402(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の購入対象の商品を登録する複数の登録装置と、前記商品の登録データに基づいて顧客が自ら操作して精算処理を行う複数の精算装置とを有する商品販売データ処理システムにおいて、
前記登録装置は、
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品の登録データを出力する出力手段と、
前記精算装置を休止させるための休止操作を受け付ける休止操作手段と
を備え、
前記出力手段は、
前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、当該休止操作に基づいて前記精算装置を休止させるための休止情報を出力することを特徴とする商品販売データ処理システム。
【請求項2】
前記出力手段は、
前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、前記登録データとともに前記休止情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項3】
前記登録装置は、
前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けた場合には、当該休止操作によって休止させる前記精算装置が休止する旨を他の登録装置に報知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項4】
前記出力手段は、
釣銭に関する情報とともに前記休止情報を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項5】
前記精算装置は、
少なくとも、精算処理が実行可能な状態である実行可能状態と、精算処理が実行不可能な状態である休止状態と制御する状態制御手段と、
前記登録データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記登録データに基づいて精算処理を行う精算手段と
を備え、
前記状態制御手段は、
前記登録データとともに前記休止情報を受信した場合には、前記精算手段による精算処理が行われた後に前記休止状態に制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項6】
顧客の購入対象の商品を登録する登録装置であって、
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品の登録データを出力する出力手段と、
前記商品の登録データに基づいて顧客が自ら操作して精算処理を行う精算装置を休止させるための休止操作を受け付ける休止操作手段と
を備え、
前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、当該休止操作に基づいて前記精算装置を休止させるための休止情報を出力することを特徴とする登録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理システムおよび登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
登録装置と精算装置とが別体であるPOSシステムにおいて、精算装置が休止状態であることを他の装置の表示画面において確認できるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、精算装置を休止させる場合、登録装置を操作する店員等が、登録装置から離れた位置に設置されている精算装置のところまで移動し、該精算装置を実際に操作することにより休止させる必要があり、店員の負担となっていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、精算装置を休止等させる際の店員の負担を軽減させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、顧客の購入対象の商品を登録する複数の登録装置と、前記商品の登録データに基づいて顧客が自ら操作して精算処理を行う複数の精算装置とを有する商品販売データ処理システムにおいて、前記登録装置は、商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品の登録データを出力する出力手段と、前記精算装置を休止させるための休止操作を受け付ける休止操作手段とを備え、前記出力手段は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、当該休止操作に基づいて前記精算装置を休止させるための休止情報を出力することを特徴とする。
【0007】
上記商品販売データ処理システムにおいて、前記出力手段は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、前記登録データとともに前記休止情報を出力してもよい。
【0008】
上記商品販売データ処理システムにおいて、前記登録装置は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けた場合には、当該休止操作によって休止させる前記精算装置が休止する旨を他の登録装置に報知してもよい。例えば、前記出力手段は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けた場合には、他の登録装置に対し、当該休止操作によって休止させる前記精算装置が休止する旨の報知情報を出力してもよい。
【0009】
上記商品販売データ処理システムにおいて、前記出力手段は、釣銭に関する情報とともに前記休止情報を出力してもよい。
【0010】
上記商品販売データ処理システムにおいて、前記精算装置は、少なくとも、精算処理が実行可能な状態である実行可能状態と、精算処理が実行不可能な状態である休止状態と制御する状態制御手段と、前記登録データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記登録データに基づいて精算処理を行う精算手段とを備え、前記状態制御手段は、前記登録データとともに前記休止情報を受信した場合には、前記精算手段による精算処理が行われた後に前記休止状態に制御してもよい。
【0011】
上述した課題を解決する本発明の一態様である登録装置は、顧客の購入対象の商品を登録する登録装置であって、商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品の登録データを出力する出力手段と、前記商品の登録データに基づいて顧客が自ら操作して精算処理を行う精算装置を休止させるための休止操作を受け付ける休止操作手段とを備え、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、当該休止操作に基づいて前記精算装置を休止させるための休止情報を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上、本発明によれば、店員の負担が軽減する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】POSシステムのネットワーク構成図である。
【
図2】POSシステムの配置レイアウトの一例である。
【
図9】登録装置が生成、送信する登録データ等の一例である。
【
図10】登録装置が生成、送信する登録データ等の一例である。
【
図16】登録装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図17】精算装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図18】他の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図19】他の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図20】他の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図21】他の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図22】他の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるPOSシステム1のネットワーク構成図を示している。
図1に示すPOSシステム1は、複数の登録装置10a、10b等と、複数の精算装置20a、20b等と、ストアコントローラ30と、監視装置40とを備え、各装置はLAN11を介して通信可能に接続されている。以下、個々の登録装置10a、10b等の夫々を特に区別しない場合には単に登録装置10と称し、個々の精算装置20a、20b等の夫々を特に区別しない場合には単に精算装置20と称するものとする。なお、破線Pについては後述する。
【0015】
登録装置10は、店員により操作され、買上商品の登録処理を行うための装置である。例えば、登録装置10は、登録処理の実行し、登録処理の処理内容(当該客の買上商品に関する商品登録情報)を含む登録データ(登録情報)を生成し、生成した登録データを店員により指定された精算装置20に送信する。
【0016】
以下の記載において、登録装置10から精算装置20に登録データを送信するとは、別段の断りがない限り、登録装置10から送信された登録データが最終的に精算装置20において受信されるという意味であり、登録装置10から他の装置(例えば、ストアコントローラ30等)を介して精算装置20に登録データが送信される場合の他、登録装置10から他の装置を介さずに直接精算装置20に登録データが送信される場合も含まれる。休止制御データ(後述)についても同様である。
【0017】
精算装置20は、主に客により操作され、買上商品の精算処理を行うための装置である。例えば、精算装置20は、登録装置10から送信された登録データを受信し、該登録データに基づいて精算処理を実行する。
【0018】
精算装置20は、種々の動作モード(動作状態)を有する。例えば、精算装置20は、精算処理が実行可能な状態である実行可能モード(実行可能状態)、精算処理が実行不可な状態である休止モード(休止状態)を有する。実行可能モードには、精算処理が実際に実行されている状態である実行モード(実行状態)と、精算処理が実際に実行されていないが実行可能な状態である待機モード(待機状態)とが含まれる。なお、他の装置(登録装置10等)も、夫々、種々の動作モードを有するが、説明は省略する。
【0019】
ストアコントローラ30は、少なくとも、制御部(ストアコントローラ制御部と称する。不図示)、記憶部(ストアコントローラ記憶部と称する。不図示)、通信部(ストアコントローラ通信部と称する。不図示)を備える。ストアコントローラ制御部は、ストアコントローラ30全体を制御する。
【0020】
ストアコントローラ記憶部は、種々の情報を記憶する。例えば、ストアコントローラ記憶部は、商品ファイルをマスタファイルとして記憶する。商品ファイルは、商品コード(例えば、JAN)、商品名、単価等を含むマスタファイルである。また例えば、ストアコントローラ記憶部は、他の装置(登録装置10、精算装置20等)から送信された情報を記憶する。
【0021】
ストアコントローラ通信部は、ストアコントローラ制御部の制御によって、種々の情報を送受信する。例えば、ストアコントローラ通信部は、外部(例えば、本部のサーバ)から商品ファイルを受信し、ストアコントローラ記憶部に記憶する。また、ストアコントローラ通信部は、ストアコントローラ記憶部に記憶している商品ファイルを登録装置10や精算装置20に送信(配信)する。また、ストアコントローラ通信部は、他の装置から情報を受信する。
【0022】
監視装置40は、少なくとも、制御部(監視装置制御部と称する。不図示)、記憶部(監視装置記憶部と称する。不図示)、表示部(監視装置表示部と称する。不図示)、通信部(監視装置通信部と称する。不図示)を備え、他の装置(登録装置10、精算装置20等)の状態を監視する。例えば、監視装置40は、動作モード(例えば、実行可能モード、休止モード)を監視する。また、例えば、監視装置40は、精算装置20が備える印刷部211(
図4参照)において使用するレシート用紙(ロール紙)の残量や、精算装置20が備える釣銭機212(
図4参照)内の貨幣の数量を監視する。
【0023】
図2は、POSシステム1の配置レイアウトの一例である。なお、
図2の配置レイアウトは、
図1に示したPOSシステム1の一部による配置レイアウトを示している。具体的には、
図2は、
図1の破線P内の装置(登録装置10a、10b、精算装置20a、20b、精算装置20c)から構成されるユニットの構成例を示している。
【0024】
なお、店舗内(売場内)には、
図1に示したユニットのほか、更に、同様の構成(あるいは異なる構成)のユニットが1組以上と監視装置40とが配置されている。また、事務所内には、ストアコントローラ30が配置されている(監視装置40も事務所内に配置してもよい)。
【0025】
図2に示すように、登録装置10a及び登録装置10bは、2列の会計導線(会計動線とも称する。図中の点線)が形成されるような位置に並列に配置されている。具体的には、登録装置10aは、カウンタ台2aの略中央位置に配置され、登録装置10bは、カウンタ台2aと平行に並べられたカウンタ台2bの略中央位置に配置されている。カウンタ台2a及びカウンタ台2bは、買物カゴ9を滑らせて移動可能である。カウンタ台2aとカウンタ台2bとを特に区別しない場合には、以下、カウンタ台2と称する。
【0026】
精算装置20a、20b、20cは、カウンタ台2aと、カウンタ台2bと、各登録装置10と、各精算装置20とを天井側から見た場合に、全体として、略“コ”の字型の形状になるような位置に配置されている。換言すれば、夫々の精算装置20は、会計導線aの下流側の一端と会計導線bの下流側の一端を結ぶ直線上(又は当該直線の近傍)において精算処理が行われるように配置されている。
【0027】
精算装置20bと精算装置20cの間には、集積台3が配されている。集積台3には、レジ袋を保持するレジ袋保持具(レジ袋保持手段)4と、買上げ商品を一時的に載置する一時置き台5とが組み付けられている。
【0028】
図3は、登録装置10の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、登録装置10は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、キー操作部108と、通信部109と、ブザー110と、印刷部111と、バス115とを備える。これらは、バス115を介して互いに接続されている。
【0029】
ROM102は、登録処理をCPU101に実行させるための商品登録プログラムを記憶する。RAM103には、ROM102又はハードディスク107から読み出された商品登録プログラムが展開される。また、RAM103は、商品登録プログラムが実行されることによって生成された各種変数及びデータを一時記憶する。
【0030】
スキャナ部104は、バーコードを光学的に読み取るスキャナである。スキャナ部104は、店員による操作により、商品に付されたバーコードから商品コードを光学的に読み取って、読み取った商品コードをRAM103に記憶させる。
【0031】
CPU101は、ROM102等に記憶された商品登録プログラムを読み出してRAM103に展開し、展開した商品登録プログラムのステップを実行することにより、登録装置10全体を制御する。例えば、CPU101は、スキャナ部104が読み取った商品コードと、ハードディスク107に記憶された商品ファイルとに基づいて、買上商品の商品名及び小計金額等を、店員用表示部105に表示させる。
【0032】
また、CPU101は、商品登録した全部の商品の商品コードを含む登録データを生成する。CPU101は、生成した登録データを、通信部109を制御して、精算装置20に送信させる。なお、CPU101は、生成した登録データを精算装置20に送信することに加えて、RAM103又はハードディスク107に記憶してもよい。なお、本実施形態では、CPU101は、休止制御情報(後述)を含む登録データを生成する場合がある。詳細は後述する。
【0033】
店員用表示部105は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。店員用表示部105は、店員に各種の情報(登録画面等)を表示する。また、店員用表示部105は、店員が操作する各種ボタン(各種キー)を表示する。例えば、商品登録の終了を指示するための小計ボタン、登録データの送信先を指定(選択)するための精算装置指定ボタンなどに加え、精算装置20を休止させるための休止ボタンや精算装置20の休止を解除させるための休止解除ボタンを表示する。
【0034】
客用表示部106は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。客用表示部106は、客に各種の情報(単価等)を表示する。また、客用表示部106は、客が操作する各種ボタン(例えば年齢確認のOKボタン等)を表示する。
【0035】
ハードディスク107は、例えば、磁気記録装置であり、外部から取得される情報(例えば、商品ファイル、商品登録プログラム等)や、自登録装置10において生成される情報(例えば、登録データ等)を記憶する。
【0036】
キー操作部108は、店員が操作する各種ボタン(金額等の数字を入力するための数字ボタン等)を配置する。通信部109は、LAN11を介して外部の装置(他の登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40)と通信するための通信インタフェースである。ブザー110は、確認音及び警告音を発生させるための音発生部である。印刷部111は、各種媒体を印刷、発行する。
【0037】
図4は、精算装置20の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、精算装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部206と、ハードディスク207と、通信部209と、ブザー210と、印刷部211と、釣銭機212と、サインポール213と、バス215とを備える。これらは、バス215を介して互いに接続されている。
【0038】
ROM202は、精算処理をCPU201に実行させるための会計プログラムを記憶する。RAM203は、ROM202又はハードディスク207から読み出された商品登録プログラムが展開される。また、RAM203は、会計プログラムが実行されることによって生成された各種変数及びデータを一時記憶する。スキャナ部204は、バーコードを光学的に読み取るスキャナである。
【0039】
CPU201は、ROM202に記憶された会計プログラムを読み出してRAM203に展開し、展開した会計プログラムのステップを実行することにより、精算装置20全体を制御する。例えば、CPU201は、登録装置10から送信された登録データに基づいて合計金額を表示部206に表示させる。また、CPU201は、釣銭機212に投入された貨幣の金額に関する情報を釣銭機212から取得し、入金額として表示部206に表示させる。また、CPU201は、合計金額と入金額とに基づいて釣銭額(釣り銭金額)を算出し、表示部206に表示させる。また、CPU201は、精算処理が終了すると、レシートを印刷部211から発行させるとともに、釣り銭と等しい額の貨幣を釣銭機212から排出させる。また、CPU201は、精算処理が終了すると、預り金額や釣銭額を含む精算データ(精算情報)を生成し、通信部209を制御して、外部の装置(例えば、ストアコントローラ30)に送信させる。なお、CPU201は、生成した精算データを、外部の装置に送信することに加えて、RAM203又はハードディスク207に記憶してもよい。
【0040】
表示部206は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。表示部206には、客が操作するためのガイダンス(メッセージ)表示や操作ボタンが表示される。操作ボタンとしては、例えば、精算装置20に移動してきた客が精算装置20における処理(精算)の開始を宣言(指示)するための開始ボタンや、貨幣の投入を終えた客が釣銭機212に釣銭処理(投入金額を確定させて必要な釣り銭を排出させる処理)を開始させるためのおわりボタン等である。また、表示部206には、動作モードに応じた情報(例えば、待機モードであるときには「待機中」のメッセージ、休止モードであるときには「休止中」のメッセージ)も表示される。
【0041】
ハードディスク207は、例えば、磁気記録装置であり、外部から取得される情報(例えば、登録データ等)や、自精算装置20において生成される情報(例えば、精算データ等)を記憶する。
【0042】
通信部209は、LAN11を介して外部の装置(登録装置10、他の精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40)と通信するための通信インタフェースである。ブザー210は、確認音及び警告音を発生させるための音発生部である。印刷部211は、各種媒体を印刷、発行する。
【0043】
釣銭機212は、貨幣の投入口及び排出口を備え、投入口に投入された貨幣(硬貨及び紙幣の少なくとも一方)の算出処理(預り金額の算出処理、残留金額の算出処理)を行い、その入金額をCPU201に通知する。また、釣銭機212は、CPU201から通知された釣銭額に基づいて、その釣銭額と等しい額の貨幣を排出口(取出口)に排出する。
【0044】
サインポール213は、複数色の表示灯を有し、それらの表示灯表示態様(消灯、点灯、点滅等)により、店員や客に対し、自精算装置20がどのような状態であるかや、自精算装置20が特定の精算装置20(例えば、店員によって指定された精算装置等)であるかなどを報知する。一例として、自精算装置20が、現在、休止状態である旨や、現在は休止状態ではないが暫くしたら休止状態になる旨を報知してもよい。
【0045】
続いて、登録装置10の店員用表示部105に表示される各種画面等を用いて登録装置10等の動作を説明する。
【0046】
図5は、登録装置10aの店員用表示部105に表示される登録画面における表示例である。具体的には、
図5は、1品目の商品の登録前の場面における登録画面の表示内容を示している。なお、
図5の登録画面の表示時において、精算装置20a、精算装置20b、精算装置20cの何れも、実行可能モード(実行可能状態)であるものとする。また、
図5の登録画面の表示時において、精算装置20aは、レシート用紙がニアエンドの状態(用紙ニアエンド状態)であるものとする。
【0047】
図5において、画面左下の画像GA01は201レジ(
図1の精算装置20a)の状態を示している。画像GA02は202レジ(
図1の精算装置20b)の状態を示している。画像GA03は203レジ(
図1の精算装置20c)の状態を示している。
【0048】
画像GAYは、用紙ニアエンド状態である旨を示している。画像GAYが画像GA01に対応付けて表示されているが、これは、201レジが用紙ニアエンド状態である旨を示している。
【0049】
画像GAKは、休止モードである旨を示している。画像GAKが画像GA01に対応付けて表示されているが、これは、201レジが休止モード(つまり休止中)である旨を示している。なお、ボタンBTKについては後述する。
【0050】
画面右下の小計ボタンBT10は、商品登録の終了を指示するためのボタンである。小計ボタンBT10は、商品登録後に操作(タッチ)されるボタンである。商品が何も登録されていない場合には、小計ボタンBT10を操作できないようにしている。
図5は、商品が何も登録されていない場面であるため、操作可能ではない旨の表示態様(例えばグレーダウン等)で小計ボタンBT10を表示している。なお、
図5における破線の小計ボタンBT10は、操作可能ではない旨の表示態様で小計ボタンBT10が表示されていることを表したものである。他図における小計ボタンBT10についても同様である。
【0051】
休止ボタンBT11は、精算装置20を休止させるためのボタンである。休止ボタンBT11は、商品登録後に操作されるボタンである。休止対象となる精算装置20が存在しない場合(例えば、全ての精算装置20が既に休止状態である場合等)には、休止ボタンBT11を操作できないようにしている。また、本実施例では、商品が既に登録されている場合であっても商品が何も登録されていない場合であっても、休止ボタンBT11を操作できるようにしているが、商品が何も登録されていない場合には、休止ボタンBT11を操作できないようにしてもよい。なお、
図5における実線の休止ボタンBT11は、操作可能である旨の表示態様で休止ボタンBT11が表示されていることを表したものである。他図における休止ボタンBT11についても同様である。
【0052】
休止解除ボタンBT12は、精算装置20の休止を解除させるためのボタンである。解除対象となる精算装置20が存在しない場合(休止状態の精算装置20が1台も存在しない場合)や、商品が既に登録されている場合には、休止解除ボタンBT12を操作できないようにしている。
図5の場面では、商品については何も登録されていないが、精算装置20a、20b、20cの何れも実行可能モード(実行可能状態)であるため(即ち、精算装置20a、20b、20cの何れも休止モードではないため)、操作可能ではない旨の表示態様で休止解除ボタンBT12を表示している。なお、
図5における破線の休止解除ボタンBT12は、操作可能ではない旨の表示態様で休止解除ボタンBT12が表示されていることを表したものである。他図における休止解除ボタンBT12についても同様である。
【0053】
図6は、登録装置10aの店員用表示部105に表示される登録画面における表示例である。具体的には、
図6は、
図5の場面に続く場面(商品の登録後の場面)における登録画面の表示内容を示している。
【0054】
商品が登録された場合には、小計ボタンBT10を操作できるようにしている。
図6は、商品が登録された場面であるため、操作可能である旨の表示態様(グレーダウン等ではない通常の表示態様)で小計ボタンBT10を表示している。なお、
図6における実線の小計ボタンBT10は、操作可能である旨の表示態様で小計ボタンBT10が表示されていることを表したものである。他図における小計ボタンBT10についても同様である。
【0055】
図7及び
図8は、登録装置10aの店員用表示部105に表示される小計画面における表示例である。具体的には、
図7は、
図6の場面に続く場面(小計ボタンBT10の操作後の場面)における小計画面の表示内容を示している。
図8は、
図6の場面に続く他の場面(休止ボタンBT11の操作後の場面)における小計画面の表示内容を示している。なお、本実施形態では、登録画面において小計ボタンBT10又は休止ボタンBT11の何れか一方が操作されることにより小計画面に遷移することとしている。つまり、
図6において小計ボタンBT10が操作された場合には
図7の小計画面に遷移し、
図6において休止ボタンBT11が操作された場合には
図8の小計画面に遷移する。
【0056】
図7及び
図8において、画面下部の201レジボタンBT21は201レジ(精算装置20a)を指定するためボタンである。202レジボタンBT22は202レジ(精算装置20b)を指定するためボタンである。203レジボタンBT23は203レジ(精算装置20c)を指定するためボタンである。画像GAYは、上述したように用紙ニアエンド状態である旨を示している。なお、
図7及び
図8における実線の201レジボタンBT21(202レジボタンBT22、203レジボタンBT23も同様)は、操作可能である旨の表示態様で201レジボタンBT21が表示されていることを表したものである。他図における201レジボタンBT21(202レジボタンBT22、203レジボタンBT23も同様)についても同様である。
【0057】
お会計券ボタンBT24は、印刷部111にてお会計券(登録商標)を発行させるためのボタンである。お会計券には、精算装置20において精算処理を実行するために必要な情報がコード化され印刷される。発行されたお会計券は、店員から客に手渡される。その後、客が、精算装置20に移動し、当該精算装置20(スキャナ部204)にお会計券上のコードを読み取られることに基づいて、当該精算装置20において精算処理が実行される。なお、
図7及び
図8における実線のお会計券ボタンBT24は、操作可能である旨の表示態様でお会計券ボタンBT24が表示されていることを表したものである。他図におけるお会計券ボタンBT24についても同様である。
【0058】
登録画面ボタンBT25は、小計画面から登録画面に画面を戻すためのボタンである。例えば、登録画面ボタンBT25は、買上商品を変更(追加、取消)する場合に用いられる。また、登録画面ボタンBT25は、精算装置20を休止させる操作を忘れた場合や精算装置20を休止させる操作を止める場合にも用いられる。つまり、一旦、登録画面に戻した後に前回操作したボタン(小計ボタンBT10又は休止ボタンBT11)とは異なる他方のボタン(休止ボタンBT11又は小計ボタンBT10)を操作する場合にも用いられる。なお、
図7及び
図8における実線の登録画面ボタンBT25は、操作可能である旨の表示態様で登録画面ボタンBT25が表示されていることを表したものである。他図における登録画面ボタンBT25についても同様である。
【0059】
また、
図8の小計画面には、精算装置20を精算処理後に休止させる旨(休止ボタンBT11が操作された旨)のメッセージM1が表示されている。
【0060】
なお、
図7及び
図8に示すように、小計ボタンBT10の操作後の小計画面(
図7参照)においても、休止ボタンBT11が操作後の小計画面(
図8参照)においても、お会計券ボタンBT24が操作可能である。つまり、精算装置20を休止させない場合であっても精算装置20を休止させる場合であってもお会計券の使用は可能である。
【0061】
お会計券を発行する態様では、お会計券は、客が移動した精算装置20において読み取られるが、読み取られる情報のなかに休止制御情報(後述)が含まれるようにしてもよいし、読み取られる情報に基づいて休止制御情報が得られるようにしてもよい。つまり、お会計券に休止制御情報をコード化して印刷してもよいし、お会計券に印刷れているコード化された情報に基づいて休止制御情報が得られるようにしてもよい。
【0062】
なお、お会計券を発行する態様では、お会計券は、客が随意に移動した精算装置20において読み取られる。従って、精算装置20を休止させる場合においてお会計券を使用する場合には、休止させる精算装置20を客に知らせる必要がある。例えば、店員は、お会計券を客に手渡しする際に、移動すべき精算装置20(即ち、休止させる精算装置20)を案内(例えば、口頭にて伝達等)してもよい。また、お会計券に、移動すべき精算装置20に関する情報(例えば、番号等)を印刷してもよい。具体的には、登録装置10aは、お会計券ボタンBT24の押下後に、休止させる精算装置20を店員に指定させる小画面を表示し、当該小画面において精算装置20が指定された場合に、指定された精算装置20(即ち、休止させる精算装置20)に関する情報(例えば、番号等)を印刷したお会計券を発行してもよい。
【0063】
なお、
図7及び
図8に示した例では、精算装置20を休止させない場合であっても精算装置20を休止させる場合であってもお会計券の使用は可能であるが、精算装置20を休止させる場合にはお会計券の使用を禁止するようにしてもよい。つまり、客に、移動すべき精算装置20(休止させる精算装置20)を知らせたとしても、客が、移動すべき精算装置20以外の精算装置20に移動してしまう可能性(即ち、休止させる精算装置20以外の精算装置20を休止させてしまう可能性)はゼロではないため、精算装置20を休止させる場合にはお会計券の使用を禁止するようにしてもよい。
【0064】
図9及び
図10は、登録装置10aが生成、送信する登録データ等の構成例である。
図9(A)は、
図7の小計画面(精算装置を休止させない場合の小計画面)において201レジボタンBT21が操作されることに基づいて、登録装置10aが生成、送信する登録データの内容を示している。なお、
図9(A)等に示した登録データは一例である。例えば、一部の情報(例えば、商品名等)を含まない登録データであってもよいし、他の情報(例えば、会員情報、ポイント情報、クレジット決済等の決済情報等)を含む登録データであってもよい。
【0065】
図9(B)は、
図8の小計画面(精算装置を休止させる場合の小計画面)において201レジボタンBT21が操作されることに基づいて、登録装置10aが生成、送信する登録データの内容を示している。
図9(B)に示した登録データには、
図9(A)に示した登録データに対し、休止制御情報が付加されている。休止制御情報は、精算装置20の休止を制御するための情報である。休止制御情報「ST01」は、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報である。
図9(C)~
図9(D)、及び、
図10(A)~
図10(E)については後述する。
【0066】
図11は、登録装置10aの店員用表示部105に表示される登録画面における表示例である。具体的には、
図11は、
図9(B)の登録データの送信後の1品目の商品の登録前の場面における登録画面の表示内容を示している。なお、
図11の登録画面の表示時において、精算装置20aは休止モード(休止状態)であり、精算装置20b及び精算装置20cは実行可能モード(実行可能状態)であるものとする。
【0067】
図11の場面では201レジ(精算装置20a)が休止モードであるため、201レジに対応する画像GA01は、休止モードである旨の表示態様で表示されている。なお、
図11における破線の画像GA01は、休止モードである旨の表示態様で表示されていることを表したものである。他図における画像GA01についても同様である。
【0068】
図11の場面では、休止モードの201レジは、解除対象の精算装置20に該当するものの、用紙ニアエンド状態のままであるため、201レジの休止を解除できないようにしている。従って、
図11に示すように、休止解除ボタンBT12を操作できないようにしている。なお、用紙ニアエンド状態のままであっても、休止を解除できるようにしてもよい。
【0069】
図12は、登録装置10aの店員用表示部105に表示される登録画面等における表示例である。具体的には、
図12(A)は、
図11の場面に続く場面(精算装置20aのレシート用紙が補充された場面)における登録画面の表示内容を示している。
図12(B)は、
図12(A)の場面において、休止解除ボタンBT12が操作された場合に表示される小画面(小ウィンドウ)の一例である。
【0070】
図12(A)の場面では、201レジ(精算装置20a)は休止モードのままであるが、用紙ニアエンド状態が解消されたため、画像GA01については休止モードである旨の表示態様で表示されているが、画像GAYについては表示されていない。
【0071】
図12(A)の場面では、休止モード中(解除対象)の201レジにおいて、用紙ニアエンド状態が解消されているため、201レジの休止を解除できるようにしている。従って、
図12(A)に示すように、休止解除ボタンBT12を操作できるようにしている。
【0072】
図12(A)の場面において、休止解除ボタンBT12が操作された場合には、例えば、
図12(B)に示すような小画面(小ウィンドウ)が表示される。
図12(B)において、201レジボタンBT31は201レジを指定するためボタンである。202レジボタンBT32は202レジを指定するためボタンである。203レジボタンBT33は203レジを指定するためボタンである。なお、休止モード中の201レジに対応する201レジボタンBT31については操作可能である旨の表示態様で表示し、実行可能モード中の202レジや203レジに対応する202レジボタンBT32や203レジボタンBT33については操作可能ではない旨の表示態様で表示している。
【0073】
図12(B)の場面において、201レジボタンBT31が操作された場合には、登録装置10は、例えば、
図9(D)に示すような休止制御データを生成、送信する。なお、休止制御情報「ST09」は、休止モード(休止状態)の精算装置20を実行可能モード(実行可能状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報(即ち、休止状態を解除させる休止制御情報)である。
【0074】
図13は、登録装置10aの店員用表示部105に表示される登録画面における表示例である。具体的には、
図13は、
図12(A)の場面に続く場面(休止解除ボタンBT12は操作されることなく商品が登録された場面)における登録画面の表示内容を示している。
【0075】
図13の場面では、商品が登録されているため、小計ボタンBT10を操作できるようにしている。また、
図13の場面では、休止モード中の精算装置20(201レジ)は存在するものの、商品が登録されているため、休止解除ボタンBT12を操作できないようにしている。
【0076】
図14は、登録装置10の店員用表示部105に表示される小計画面における表示例である。具体的には、
図14は、
図13の場面に続く場面(小計ボタンBT10の操作後の場面)における小計画面の表示内容を示している。
【0077】
図14の場面では、休止モード中の201レジに対応する201レジボタンBT21については操作可能ではない旨の表示態様で表示し、実行可能モード中の202レジや203レジに対応する202レジボタンBT22や203レジボタンBT23については操作可能である旨の表示態様で表示している。
【0078】
図15は、精算装置20の表示部206に表示される画面の表示例である。
図15(A)は、精算処理の実行開始前に表示する待機画面である。つまり、精算装置20は、待機モード(待機状態)中には、
図15(A)に示すような待機画面を表示部206に表示する。
【0079】
図15(B)は、精算処理の実行開始時に表示する支払方法選択画面である。例えば、精算装置20は、登録データを受信した場合や、登録データの受信後に客が画面をタッチした場合には、
図15(B)に示すような支払方法選択画面を表示部206に表示する。
図15(C)は、
図15(B)の支払方法選択画面において、現金が選択された場合に表示する入金画面である。
図15(D)は、
図15(C)の入金画面において、おわりボタンが操作された場合に表示する釣銭画面である。
図15(E)は、
図15(E)の入金画面の表示後に、取出口から釣り銭が取り去られた場合に表示する取引終了画面である。なお、取出口の近傍にフォトセンサ等のセンサを設置し、該センサが物(客の手を想定)を認識した場合に、釣り銭が取り去られたと判定してもよい。
【0080】
つまり、精算装置20は、実行モード(実行状態)であるときには、精算処理の進行に応じて、
図15(B)~
図15(E)に示すような画面を表示部206に表示する。
【0081】
なお、支払方法が現金のみの場合や、既に支払方法が決定している場合(例えば取引データにおいて指定されている場合等)には、支払方法選択画面(
図15(B))を表示せずに、待機画面(
図15(A))から入金画面(
図15(C))等に遷移してもよい。また、
図15(D)では「おつりをお受け取りください」というガイダンス(メッセージ)を表示しているが、お釣りの有無に応じてガイダンスの有無やガイダンスの内容を異ならせてもよい。また、お釣りが無い場合には、釣銭画面(
図15(D))を表示せずに、入金画面(
図15(C))から取引終了画面(
図15(E))に遷移してもよい。
【0082】
図15(F)は、休止状態であるときに表示する休止画面である。つまり、精算装置20は、休止モード(休止状態)中には、
図15(F)に示すような休止画面を表示部206に表示する。
【0083】
なお、精算装置20は、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報を含む登録データを受信した場合、当該登録データに基づく精算処理を実行した後に、休止モードになる。また、精算装置20は、単体の休止制御情報(
図9(C)に示すような休止制御データ)を受信した場合、単に休止モードになる。但し、前客の精算処理等を実行しているときに、単体の休止制御情報を受信した場合には、前客の精算処理等を実行した後に、休止モードになる。
【0084】
図16は、登録装置10の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図16のフローチャートの各ステップの処理は、登録装置10のCPU101によって制御される。なお、
図16のフローチャートの開始時において、登録装置10の店員側表示部105には、1品目の商品が登録されていない登録画面(
図5、
図11、
図12参照)が表示されているものとする。
【0085】
ステップS101:登録装置10は、休止ボタンBT11が押下(操作)されたか否かを判断する。休止ボタンBT11が押下された場合にはステップS130に進む。休止ボタンBT11が押下されていない場合にはステップS102に進む。
【0086】
ステップS102:登録装置10は、休止解除ボタンBT12が押下(操作)されたか否かを判断する。休止解除ボタンBT12が押下された場合にはステップS140に進む。休止解除ボタンBT12が押下されていない場合にはステップS103に進む。
【0087】
ステップS103:登録装置10は、スキャナ部104によって商品のバーコードがスキャン等されたか否かを判断する。スキャン等された場合にはステップS104に進む。スキャン等されていない場合にはステップS101に戻る。
ステップS104:登録装置10は、スキャン等された商品を登録し、表示する。例えば、登録装置10は、当該商品に関する情報(商品名、価格等)を店員用表示部105や客用表示部106に表示するとともに、当該商品に関する情報(商品コード、商品名、価格等)を登録データに反映させる情報として一時記憶する。続いてステップS105に進む。
【0088】
ステップS105:登録装置10は、休止ボタンBT11が押下(操作)されたか否かを判断する。休止ボタンBT11が押下された場合にはステップS120に進む。休止ボタンBT11が押下されていない場合にはステップS106に進む。
【0089】
ステップS106:登録装置10は、小計ボタンBT10が押下(操作)されたか否かを判断する。小計ボタンBT10が押下された場合にはステップS110に進む。小計ボタンBT10が押下されていない場合にはステップS107に進む。
【0090】
ステップS107:登録装置10は、スキャナ部104によって商品のバーコードがスキャン等されたか否かを判断する。スキャン等された場合にはステップS108に進む。スキャン等されていない場合にはステップS105に戻る。
ステップS108:登録装置10は、スキャン等された商品を登録し、表示する。続いてステップS105に戻る。
【0091】
ステップS110:登録装置10は、小計ボタンBT10の押下後の小計画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける。具体的には、夫々の精算装置20に対応するボタン(201レジボタンBT21、202レジボタンBT22、203レジボタンBT23)の何れかの押下を受け付ける。続いてステップS115に進む。
【0092】
ステップS115:登録装置10は、通常の登録データ(
図9(A)参照)を生成し、ステップS110において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。そして、
図16のフローチャートは終了する。
【0093】
ステップS120:登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小計画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける。具体的には、夫々の精算装置20に対応するボタン(201レジボタンBT21、202レジボタンBT22、203レジボタンBT23)の何れかの押下を受け付ける。続いてステップS125に進む。
【0094】
ステップS125:登録装置10は、休止制御情報を含む登録データ(例えば、
図9(B)に示したような休止制御情報「ST01」を含む登録データ)を生成し、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。そして、
図16のフローチャートは終了する。
【0095】
ステップS130:登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小画面(小ウィンドウ)において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける。具体的には、夫々の精算装置20に対応するボタン(201レジボタンBT31、202レジボタンBT32、203レジボタンBT33)の何れかの押下を受け付ける。続いてステップS135に進む。
【0096】
ステップS135:登録装置10は、休止制御情報を含む休止制御データ(例えば、
図9(C)に示したような休止制御情報「ST01」を含む休止制御データ)を生成し、ステップS130において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。そして、
図16のフローチャートは終了する。
【0097】
ステップS140:登録装置10は、休止解除ボタンBT12の押下後の小画面(小ウィンドウ)において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける。具体的には、夫々の精算装置20に対応するボタン(201レジボタンBT31、202レジボタンBT32、203レジボタンBT33)の何れかの押下を受け付ける。続いてステップS145に進む。
【0098】
ステップS145:登録装置10は、休止制御情報を含む休止制御データ(例えば、
図9(D)に示したような休止制御情報「ST09」を含む休止制御データ)を生成し、ステップS140において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。そして、
図16のフローチャートは終了する。
【0099】
図17は、精算装置20の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図17のフローチャートの各ステップの処理は、精算装置20のCPU201によって制御される。なお、
図17のフローチャートの開始時において、精算装置20の表示部206には、待機画面(
図15参照)が表示されているものとする。
【0100】
ステップS201:精算装置20は、登録データを受信したか否かを判断する。登録データを受信した場合にはステップS202に進む。登録データを受信していない場合にはステップS203に進む。
【0101】
ステップS202:精算装置20は、休止制御情報を含む登録データを受信したか否かを判断する。休止制御情報を含む登録データを受信した場合にはステップS220に進む。休止制御情報を含む登録データを受信していない場合(即ち、通常の登録データを受信した場合)にはステップS210に進む。
【0102】
なお、休止制御情報「ST01」は、上述したように、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報である。従って、精算装置20は、実行可能モードであるときには休止制御情報(休止制御情報「ST01」)を含む登録データを受信する場合があるが、休止モードであるときには休止制御情報(休止制御情報「ST01」)を含む登録データを受信しない。
【0103】
ステップS203:精算装置20は、休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを受信したか否かを判断する。休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを受信した場合にはステップS235に進む。休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを受信していない場合にはステップS204に進む。
【0104】
ステップS204:精算装置20は、休止制御情報「ST09」を含む休止制御データを受信したか否かを判断する。休止制御情報「ST09」を含む休止制御データを受信した場合にはステップS245に進む。休止制御データを受信していない場合にはステップS201に戻る。
【0105】
なお、休止制御情報「ST09」は、上述したように、休止モード(休止状態)の精算装置20を実行可能モード(実行可能状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報である。従って、精算装置20は、休止モードであるときには休止制御情報(休止制御情報「ST09」)を含む休止制御データを受信する場合があるが、実行可能モードであるときには休止制御情報(休止制御情報「ST09」)を含む休止制御データを受信しない。
【0106】
ステップS210:精算装置20は、ステップS201において受信した登録データ(休止制御情報を含まない登録データ)に基づいて精算(預り金の計上、釣り銭の算出、釣り銭の放出、レシートの発行等。
図15(B)~
図15(E)参照)を実行する。そして、
図17のフローチャートは終了する。
【0107】
ステップS220:精算装置20は、ステップS201において受信した登録データ(休止制御情報を含む登録データ)に基づいて精算(預り金の計上、釣り銭の算出、釣り銭の放出、レシートの発行等。
図15(B)~
図15(E)参照)を実行する。続いてステップS225に進む。
ステップS225:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる(
図15(F)参照)。そして、
図17のフローチャートは終了する。
【0108】
ステップS235:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる(
図15(F)参照)。そして、
図17のフローチャートは終了する。
【0109】
ステップS245:精算装置20は、休止モードを解除する。つまり、実行可能モード(実行可能状態)になる。そして、
図17のフローチャートは終了する。
【0110】
図18は、登録装置10及び精算装置20の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図18(A)は、精算装置20が用紙ニアエンド状態になったときの動作の一例を示すフローチャートである。
図18のフローチャートの開始時において、精算装置20は用紙ニアエンド状態になっているものとする。
【0111】
ステップS1:精算装置20は、レシート用紙のニアエンドを検出する。
ステップS2:精算装置20は、自装置が用紙ニアエンド状態である旨の情報(用紙ニアエンド情報)を登録装置10に送信する。なお、既に、用紙ニアエンド情報を送信している場合には処理を省略してもよい。
【0112】
ステップS3:登録装置10は、精算装置20が送信した用紙ニアエンド情報を受信する。
ステップS4:登録装置10は、当該精算装置20が用紙ニアエンド状態である旨を記憶する。また、登録装置10は、当該精算装置20が用紙ニアエンド状態である旨を表示する。例えば、画像GAY(
図5等参照)により表示する。そして、
図18(A)のフローチャートは終了する。
【0113】
なお、
図18(A)は、精算装置20が用紙ニアエンド状態になったときの動作を示しているが、精算装置20(釣銭機212)の釣り銭がニアエンドの状態(釣銭ニアエンド状態)やニアフル(釣銭ニアフル)になったときの動作についても同様である。
【0114】
図18(B)は、精算装置20が用紙ニアエンド状態であるか否かに応じて、種類の異なる休止制御情報を送信する態様における動作の一例を示すフローチャートである。なお、
図18(B)に示した登録装置10の動作は、
図16のフローチャートにおける商品登録後の休止ボタン押下後(ステップS105(YES)の後)に続く動作を示している。また、
図18(B)に示した精算装置20の動作は、
図17のフローチャートにおけるステップS220の処理に続く動作を示している。
【0115】
ステップS120:登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小計画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける。続いてステップS121Aに進む。
【0116】
ステップS121A:登録装置10は、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20が用紙ニアエンド状態であるか否かを判断する。用紙ニアエンド状態である場合にはステップS126Aに進む。用紙ニアエンド状態でない場合にはステップS125に進む。
【0117】
ステップS125:登録装置10は、
図9(B)に示したような休止制御情報「ST01」を含む登録データを生成し、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。
【0118】
ステップS126A:登録装置10は、
図10(A)に示したような休止制御情報「ST02」を含む登録データを生成し、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。
【0119】
図10(A)に示した登録データは、一部の図示を省略している。
図10(A)に示した休止制御情報「ST02」は、
図9(B)に示した休止制御情報「ST01」と同様、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報であるが、休止の理由(用紙ニアエンドの休止)について示されている点が、休止制御情報「ST01」とは異なる。
【0120】
ステップS221A:精算装置20は、用紙ニアエンド状態の休止であるか否かを判断する。用紙ニアエンド状態の休止である場合にはステップS226Aに進む。用紙ニアエンド状態の休止でない場合にはステップS225に進む。つまり、精算装置20は、休止制御情報「ST01」を含む登録データを受信している場合にはステップS225に進み、休止制御情報「ST02」を含む登録データを受信している場合にはステップS226Aに進む。
【0121】
ステップS225:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる(
図15(F)参照)。そして、
図18(B)のフローチャートは終了する。
【0122】
ステップS226A:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる。なお、休止モードにおける表示部206の表示は、ステップS225における表示と同一であってもよいし、例えば、「休止中(レシート用紙補充)」などといった休止の理由(用紙ニアエンドの休止)に対応する文言を表示するものであってもよい。続いてステップS227Aに進む。
【0123】
ステップS227A:精算装置20は、自装置が用紙ニアエンド状態のため休止モードとなった旨を報知する。例えば、精算装置20は、他の装置(登録データを送信した登録装置10、登録データを送信した登録装置10とは異なる登録装置10、監視装置40等)に、自装置が用紙ニアエンド状態のため休止モードとなった旨の情報を送信する。上記に代えて又は加えて、精算装置20は、自装置が用紙ニアエンド状態のため休止モードとなった旨を、サインポール213を用いて報知してもよい。例えば、自装置が用紙ニアエンド状態のため休止モードとなったときの表示態様として予め定められた表示態様でサインポール213を表示してもよい。そして、
図18(B)のフローチャートは終了する。
【0124】
なお、
図18(B)のフローチャートは、
図16のフローチャートにおける商品登録後の休止ボタン押下後(ステップS105(YES)の後)に続く動作であるが、
図16のフローチャートにおける商品登録前の休止ボタン押下後(ステップS101(YES)の後)に続く動作についても簡単に説明する。
【0125】
登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける(
図16のステップS130に相当)。続いて、登録装置10は、指定を受け付けた精算装置20が用紙ニアエンド状態であるか否かを判断する。登録装置10は、用紙ニアエンド状態でない場合には、
図9(C)に示したような休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを生成し、指定を受け付けた精算装置20宛に送信する(
図16のステップS135に相当)。登録装置10は、用紙ニアエンド状態である場合には、休止制御情報「ST02(用紙ニアエンドの休止)」を含む休止制御データ(不図示)を生成し、指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。一方、精算装置20は、休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを受信した場合、休止モードになる(
図18(B)のステップS225に相当)。また、精算装置20は、休止制御情報「ST02」を含む休止制御データを受信した場合には、休止モードになるとともに(
図18(B)のステップS226Aに相当)、用紙ニアエンド状態のため休止モードとなった旨を報知する(
図18(B)のステップS227Aに相当)。
【0126】
図19は、登録装置10及び精算装置20の動作の流れの一例を示すフローチャートである。具体的には、
図19は、精算装置20が釣銭ニアフル状態であるか否かに応じて、種類の異なる休止制御情報を送信する態様における動作の一例を示すフローチャートである。なお、
図19に示した登録装置10の動作は、
図16のフローチャートにおける商品登録後の休止ボタン押下後(ステップS105(YES)の後)に続く動作を示している。また、
図19に示した精算装置20の動作は、
図17のフローチャートにおけるステップS220の処理に続く動作を示している。
【0127】
ステップS120:登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小計画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける。続いてステップS121Bに進む。
【0128】
ステップS121B:登録装置10は、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20が、釣銭ニアフル状態を解消する貨幣の出金元であるか否かを判断する。つまり、登録装置10は、釣銭ニアフル状態の精算装置20が、ステップS120において指定されたか否かを判断する。出金元である場合にはステップS126Bに進む。出金元でない場合にはステップS125に進む。
【0129】
ステップS125:登録装置10は、
図9(B)に示したような休止制御情報「ST01」を含む登録データを生成し、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。
【0130】
ステップS126B:登録装置10は、
図10(B)に示したような休止制御情報「ST03」を含む登録データを生成し、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。
【0131】
図10(B)に示した登録データは、一部の図示を省略している。
図10(B)に示した休止制御情報「ST03」は、
図9(B)に示した休止制御情報「ST01」と同様、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報であるが、休止の理由(釣銭ニアフル(出金)の休止)について示されている点が、休止制御情報「ST01」とは異なる。「ST03(釣銭ニアフル(出金)の休止)」とは、自装置における釣銭ニアフル解消のため、当該自装置から貨幣を出金するための休止である。釣銭ニアフル解消のため出金した貨幣は、他の精算装置20等に入金されることになるため、休止制御情報「ST03」を含む登録データは、
図10(B)に示すように、釣銭ニアフルの解消のために出金した貨幣の入金先の精算装置20等を示す情報(レジ番号等)を含んでいてもよい。
【0132】
なお、POSシステム1では、各精算装置20の貨幣種毎の保持枚数に基づいて、釣銭ニアフル状態や釣銭ニアフル状態を解消させるために、各精算装置20の貨幣種毎の保持枚数に基づいて、精算装置20間等における貨幣の移動(出金、入金)について決定している。例えば、POSシステム1では、各精算装置20の貨幣種毎の保持枚数に基づいて、釣銭ニアフル状態の精算装置20から出金(放出)させる貨幣種毎の枚数や、当該釣銭ニアフル状態の精算装置20から出金された貨幣を入金(投入)する入金先(他の精算装置20等)を決定している。また、POSシステム1では、各精算装置20の貨幣種毎の保持枚数に基づいて、釣銭ニアエンド状態の精算装置20に入金させる貨幣種毎の枚数や、当該釣銭ニアエンド状態の精算装置20に入金させる貨幣を出金する出金元(他の精算装置20等)を決定している。
【0133】
上述した貨幣の移動に関する決定(貨幣種毎の移動枚数の決定、移動元、移動先の決定)は、登録装置10が行ってもよいし、監視装置40が行ってもよい。例えば、登録装置10は、当該登録装置10において決定した決定情報(貨幣種毎の移動枚数、移動元、移動先)に基づいて、又は、他の装置(監視装置40、他の登録装置10)において決定され該他の装置から取得した決定情報に基づいて、例えば
図10(B)に示した入金先をセットすればよい。
【0134】
ステップS221B:精算装置20は、釣銭ニアフル(出金)の休止であるか否かを判断する。釣銭ニアフル(出金)の休止である場合にはステップS226Bに進む。釣銭ニアフル(出金)の休止でない場合にはステップS225に進む。つまり、精算装置20は、休止制御情報「ST01」を含む登録データを受信している場合にはステップS225に進み、休止制御情報「ST03」を含む登録データを受信している場合にはステップS226Bに進む。
【0135】
ステップS225:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる(
図15(F)参照)。そして、
図19のフローチャートは終了する。
【0136】
ステップS226B:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる。なお、休止モードにおける表示部206の表示は、ステップS225における表示と同一であってもよいし、例えば、「休止中(釣り銭のメンテナンス(出金))」などといった休止の理由(釣銭ニアフル(出金)の休止)に対応する文言を表示するものであってもよい。続いてステップS227Bに進む。
【0137】
ステップS227B:精算装置20は、釣銭ニアフル(出金)のため(つまり自装置の釣銭ニアフル状態を解消させるため自装置から貨幣を出金させるため)休止モードとなった旨を報知する。例えば、精算装置20は、他の装置(登録データを送信した登録装置10、登録データを送信した登録装置10とは異なる登録装置10、監視装置40等)に、釣銭ニアフル(出金)のため休止モードとなった旨の情報を送信する。上記に代えて又は加えて、精算装置20は、釣銭ニアフル(出金)のため休止モードとなった旨を、サインポール213を用いて報知してもよい。例えば、釣銭ニアフル(出金)のため休止モードとなったときの表示態様として予め定められた表示態様でサインポール213を表示してもよい。そして、
図19のフローチャートは終了する。
【0138】
なお、
図19のフローチャートは、
図16のフローチャートにおける商品登録後の休止ボタン押下後(ステップS105(YES)の後)に続く動作であるが、
図16のフローチャートにおける商品登録前の休止ボタン押下後(ステップS101(YES)の後)に続く動作についても簡単に説明する。
【0139】
登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける(
図16のステップS130に相当)。続いて、登録装置10は、指定を受け付けた精算装置20が釣銭ニアフル状態を解消する貨幣の出金元であるか否かを判断する。登録装置10は、釣銭ニアフル状態を解消する貨幣の出金元でない場合には、
図9(C)に示したような休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを生成し、指定を受け付けた精算装置20宛に送信する(
図16のステップS135に相当)。登録装置10は、釣銭ニアフル状態を解消する貨幣の出金元である場合には、休止制御情報「ST03(釣銭ニアフル(出金)の休止)」を含む休止制御データ(不図示)を生成し、指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。一方、精算装置20は、休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを受信した場合、休止モードになる(
図19のステップS225に相当)。また、精算装置20は、休止制御情報「ST03」を含む休止制御データを受信した場合には、休止モードになるとともに(
図19のステップS226Bに相当)、釣銭ニアフル(出金)のため休止モードとなった旨を報知する(
図19のステップS227Bに相当)。
【0140】
図20は、登録装置10及び精算装置20の動作の流れの一例を示すフローチャートである。具体的には、
図20は、精算装置20が釣銭ニアエンド状態であるか否かに応じて、種類の異なる休止制御情報を送信する態様における動作の一例を示すフローチャートである。なお、
図20に示した登録装置10の動作は、
図16のフローチャートにおける商品登録後の休止ボタン押下後(ステップS105(YES)の後)に続く動作を示している。また、
図20に示した精算装置20の動作は、
図17のフローチャートにおけるステップS220の処理に続く動作を示している。
【0141】
ステップS120:登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小計画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける。続いてステップS121Cに進む。
【0142】
ステップS121C:登録装置10は、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20が、釣銭ニアエンド状態を解消する貨幣の出金元であるか否かを判断する。つまり、登録装置10は、釣銭ニアエンド状態の他の精算装置20に入金させる貨幣を出金する精算装置20が、ステップS120において指定されたか否かを判断する。出金元である場合にはステップS126Cに進む。出金元でない場合にはステップS125に進む。
【0143】
ステップS125:登録装置10は、
図9(B)に示したような休止制御情報「ST01」を含む登録データを生成し、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。
【0144】
ステップS126C:登録装置10は、
図10(C)に示したような休止制御情報「ST04」を含む登録データを生成し、ステップS120において指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。
【0145】
図10(C)に示した登録データは、一部の図示を省略している。
図10(C)に示した休止制御情報「ST04」は、
図9(B)に示した休止制御情報「ST01」と同様、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報であるが、休止の理由(釣銭ニアエンド(出金)の休止)について示されている点が、休止制御情報「ST01」とは異なる。「ST04(釣銭ニアエンド(出金)の休止)」とは、他装置における釣銭ニアエンド解消のため、当該他装置へ入金する貨幣を出金するための休止である。出金した貨幣は、釣銭ニアエンドとなっている他の精算装置20に入金されることになるため、休止制御情報「ST04」を含む登録データは、
図10(C)に示すように、入金先の精算装置20(釣銭ニアエンド状態の精算装置20)を示す情報(レジ番号等)を含んでいてもよい。
【0146】
ステップS221C:精算装置20は、釣銭ニアエンド(出金)の休止であるか否かを判断する。釣銭ニアフル(出金)の休止である場合にはステップS226Cに進む。釣銭ニアフル(出金)の休止でない場合にはステップS225に進む。つまり、精算装置20は、休止制御情報「ST01」を含む登録データを受信している場合にはステップS225に進み、休止制御情報「ST04」を含む登録データを受信している場合にはステップS226Cに進む。
【0147】
ステップS225:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる(
図15(F)参照)。そして、
図20のフローチャートは終了する。
【0148】
ステップS226C:精算装置20は、休止モード(休止状態)になる。なお、休止モードにおける表示部206の表示は、ステップS225における表示と同一であってもよいし、例えば、「休止中(釣り銭のメンテナンス(出金))」などといった休止の理由(釣銭ニアエンド(出金)の休止)に対応する文言を表示するものであってもよい。続いてステップS227Cに進む。
【0149】
ステップS227C:精算装置20は、釣銭ニアエンド(出金)のため(つまり釣銭ニアエンド状態の他装置に入金させる貨幣を出金させるため)休止モードとなった旨を報知する。例えば、精算装置20は、他の装置(登録データを送信した登録装置10、監視装置40等)に、釣銭ニアエンド(出金)のため休止モードとなった旨の情報を送信する。上記に代えて又は加えて、精算装置20は、釣銭ニアエンド(出金)のため休止モードとなった旨を、サインポール213を用いて報知してもよい。例えば、釣銭ニアエンド(出金)のため休止モードとなったときの表示態様として予め定められた表示態様でサインポール213を表示してもよい。そして、
図20のフローチャートは終了する。
【0150】
なお、
図20のフローチャートは、
図16のフローチャートにおける商品登録後の休止ボタン押下後(ステップS105(YES)の後)に続く動作であるが、
図16のフローチャートにおける商品登録前の休止ボタン押下後(ステップS101(YES)の後)に続く動作についても簡単に説明する。
【0151】
登録装置10は、休止ボタンBT11の押下後の小画面において、精算装置20の指定(選択)を受け付ける(
図16のステップS130に相当)。続いて、登録装置10は、指定を受け付けた精算装置20が釣銭ニアエンド状態を解消する貨幣の出金元であるか否かを判断する(
図20のステップS121Cに相当)。登録装置10は、釣銭ニアエンド状態を解消する貨幣の出金元でない場合には、
図9(C)に示したような休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを生成し、指定を受け付けた精算装置20宛に送信する(
図16のステップS135に相当)。登録装置10は、釣銭ニアエンド状態を解消する貨幣の出金元である場合には、休止制御情報「ST04(釣銭ニアエンド(出金)の休止)」を含む休止制御データ(不図示)を生成し、指定を受け付けた精算装置20宛に送信する。一方、精算装置20は、休止制御情報「ST01」を含む休止制御データを受信した場合、休止モードになる(
図20のステップS225に相当)。また、精算装置20は、休止制御情報「ST04」を含む休止制御データを受信した場合には、休止モードになるとともに(
図20(B)のステップS226Cに相当)、釣銭ニアフル(出金)のため休止モードとなった旨を報知する(
図20のステップS227Cに相当)。
【0152】
図21は、2台の精算装置20の動作の流れの一例を示すフローチャートである。具体的には、
図21は、休止制御情報「ST03(釣銭ニアフル(出金)の休止)」を含む登録データ(
図10(B))を受信した釣銭ニアフル状態の精算装置20(
図21において精算装置20aとする)における動作の一例を示すフローチャートである。なお、
図21に示した精算装置20aの動作は、
図19のフローチャートにおける休止の報知(ステップS227B)に続く動作を示している。
【0153】
なお、
図21において、精算装置20bは、精算装置20aから出金された貨幣(釣銭ニアフル状態である精算装置20aが当該釣銭ニアフル状態の解消のために自装置から出金した貨幣)を入金する入金先の精算装置20である。即ち、精算装置20bは、休止制御情報「ST03」を含む登録データ(
図10(B))によって示される入金先の精算装置20である。
【0154】
ステップS250B:精算装置20a(釣銭ニアフル状態の精算装置20)は、店員の操作等に応じて、貨幣を出金する。これにより、精算装置20aにおける、釣銭ニアフル状態は解消される。続いてステップS252Bに進む。
ステップS252B:精算装置20aは、休止モードを解除する。つまり、実行可能モード(実行可能状態)になる。続いてステップS254Bに進む。
【0155】
ステップS254B:精算装置20aは、
図10(D)に示したような休止制御情報「ST05」を含む休止制御データを生成し、入金先の精算装置20b宛に送信する。
【0156】
図10(D)に示した休止制御データに含まれる休止制御情報「ST05」は、
図9(B)に示した休止制御情報「ST01」と同様、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報であるが、休止の理由(釣銭ニアフル(入金)の休止)について示されている点が、休止制御情報「ST01」とは異なる。「ST05(釣銭ニアフル(入金)の休止)」とは、他装置における釣銭ニアフル解消のため、当該他装置から出金された貨幣を入金するための休止である。
【0157】
ステップS256B:精算装置20bは、休止モード(休止状態)になる。精算処理の実行中であった場合には、精算処理の終了後に休止モードになる。なお、休止モードにおける表示部206の表示は、ステップS225における表示と同一であってもよいし、例えば、「休止中(釣り銭のメンテナンス(入金))」などといった休止の理由(釣銭ニアフル(入金)の休止)に対応する文言を表示するものであってもよい。続いてステップS258Bに進む。
【0158】
ステップS258B:精算装置20bは、釣銭ニアフル(入金)のため休止モードとなった旨を報知する。例えば、精算装置20bは、他の装置(登録装置10、監視装置40等)に、釣銭ニアフル(入金)のため休止モードとなった旨を報知する。上記に代えて又は加えて、精算装置20bは、釣銭ニアフル(入金)のため休止モードとなった旨を、サインポール213を用いて報知してもよい。例えば、釣銭ニアフル(入金)のため休止モードとなったときの表示態様として予め定められた表示態様でサインポール213を表示してもよい。そして、
図21のフローチャートは終了する。
【0159】
なお、
図21のステップS250Bにおける出金は、既に決定している決定情報(貨幣種毎の出金枚数)に基づいて実行してもよい。例えば、登録装置10から精算装置20aに、登録データ(
図19のステップS126Bにおいて送信される休止制御情報「ST03」を含む登録データ)とともに上記の決定情報を送信し、精算装置20aにおける店員の操作に応じて(又は操作によらずに)、登録データとともに受信した決定情報に基づいて出金を実行してもよい。なお、登録装置10から精算装置20aに送信される登録データ(
図19のステップS126Bにおいて送信される休止制御情報「ST03」を含む登録データ)に上記の決定情報を含めるようにしてもよい。また例えば、紙媒体を用いて、精算装置20aに上記の決定情報を供給してもよい。具体的には、他の装置(例えば、休止制御情報「ST03」を含む登録データを送信する登録装置10)が、上記の決定情報をコード化(バーコード化)して印刷した出金媒体(出金伝票)を発行し、当該出金媒体に印刷されているコード情報を精算装置20aに読み取らせることにより、精算装置20aは、読み取った決定情報に基づいて出金を実行してもよい。
【0160】
また、
図21のステップS258B以降に行わる精算装置20bにおける入金は、既に決定している決定情報(貨幣種毎の入金枚数)に基づいて実行してもよい。例えば、精算装置20aから精算装置20bに、休止制御データ(
図21のステップS254Bにおいて送信される休止制御情報「ST05」を含む休止制御データ)とともに上記の決定情報を送信し、精算装置20bにおける店員の操作に応じて(又は操作によらずに)、休止制御データとともに受信した決定情報に基づいて入金(投入すべき金額が実際に投入されたかの検証等)を実行してもよい。なお、精算装置20aから精算装置20bに送信される休止制御データ(
図21のステップS254Bにおいて送信される休止制御情報「ST05」を含む休止制御データ)に上記の決定情報を含めるようにしてもよい。また例えば、紙媒体を用いて、精算装置20bに上記の決定情報を供給してもよい。具体的には、精算装置20aが、上記の決定情報をコード化(バーコード化)して印刷した入金媒体(入金伝票)を発行し、当該入金媒体に印刷されているコード情報を精算装置20bに読み取らせることにより、精算装置20bは、読み取った決定情報に基づいて入金を実行してもよい。
【0161】
図22は、2台の精算装置20の動作の流れの一例を示すフローチャートである。具体的には、
図22は、休止制御情報「ST04(釣銭ニアエンド(出金)の休止)」を含む登録データ(
図10(C))を受信した精算装置20(
図22において精算装置20aとする)における動作の一例を示すフローチャートである。なお、
図22に示した精算装置20aの動作は、
図20のフローチャートにおける休止の報知(ステップS227C)に続く動作を示している。
【0162】
なお、
図22において、精算装置20bは、釣銭ニアエンド状態である精算装置20である。精算装置20bには、当該精算装置20bの釣銭ニアフル状態の解消のために精算装置20aから出金された貨幣が入金される。
【0163】
ステップS250C:精算装置20aは、店員の操作等に応じて、貨幣を出金する。続いてステップS252Cに進む。
ステップS252C:精算装置20aは、休止モードを解除する。つまり、実行可能モード(実行可能状態)になる。続いてステップS254Cに進む。
【0164】
ステップS254C:精算装置20aは、
図10(E)に示したような休止制御情報「ST06」を含む休止制御データを生成し、入金先(釣銭ニアエンド状態)の精算装置20b宛に送信する。
【0165】
図10(E)に示した休止制御データに含まれる休止制御情報「ST06」は、
図9(B)に示した休止制御情報「ST01」と同様、実行可能モード(実行可能状態)の精算装置20を休止モード(休止状態)に制御(移行、遷移)させる休止制御情報であるが、休止の理由(釣銭ニアエンド(入金)の休止)について示されている点が、休止制御情報「ST01」とは異なる。「ST06(釣銭ニアエンド(入金)の休止)」とは、自装置における釣銭ニアエンド解消のため、他装置から出金された貨幣を入金するための休止である。
【0166】
ステップS256C:精算装置20bは、休止モード(休止状態)になる。精算処理の実行中であった場合には、精算処理の終了後に休止モードになる。なお、休止モードにおける表示部206の表示は、ステップS225における表示と同一であってもよいし、例えば、「休止中(釣り銭のメンテナンス(入金))」などといった休止の理由(釣銭ニアエンド(入金)の休止)に対応する文言を表示するものであってもよい。続いてステップS258Cに進む。
【0167】
ステップS258C:精算装置20bは、釣銭ニアエンド(入金)のため休止モードとなった旨を報知する。例えば、精算装置20bは、他の装置(登録装置10、監視装置40等)に、釣銭ニアエンド(入金)のため休止モードとなった旨の情報を送信する。上記に代えて又は加えて、精算装置20bは、釣銭ニアエンド(入金)のため休止モードとなった旨を、サインポール213を用いて報知してもよい。例えば、釣銭ニアエンド(入金)のため休止モードとなったときの表示態様として予め定められた表示態様でサインポール213を表示してもよい。そして、
図22のフローチャートは終了する。
【0168】
なお、
図22のステップS250Cにおける出金は、既に決定している決定情報(貨幣種毎の出金枚数)に基づいて実行してもよい。例えば、登録装置10から精算装置20aに、登録データ(
図20のステップS126Cにおいて送信される休止制御情報「ST04」を含む登録データ)とともに上記の決定情報を送信し、精算装置20aにおける店員の操作に応じて(又は操作によらずに)、登録データとともに受信した決定情報に基づいて出金を実行してもよい。なお、登録装置10から精算装置20aに送信される登録データ(
図20のステップS126Cにおいて送信される休止制御情報「ST04」を含む登録データ)に上記の決定情報を含めるようにしてもよい。また例えば、紙媒体を用いて、精算装置20aに上記の決定情報を供給してもよい。具体的には、他の装置(例えば、休止制御情報「ST04」を含む登録データを送信する登録装置10)が、上記の決定情報をコード化(バーコード化)して印刷した出金媒体(出金伝票)を発行し、当該出金媒体に印刷されているコード情報を精算装置20aに読み取らせることにより、精算装置20aは、読み取った決定情報に基づいて出金を実行してもよい。
【0169】
また、
図22のステップS258C以降に行わる精算装置20bにおける入金は、既に決定している決定情報(貨幣種毎の入金枚数)に基づいて実行してもよい。例えば、精算装置20aから精算装置20bに、休止制御データ(
図22のステップS254Cにおいて送信される休止制御情報「ST06」を含む休止制御データ)とともに上記の決定情報を送信し、精算装置20bにおける店員の操作に応じて(又は操作によらずに)、休止制御データとともに受信した決定情報に基づいて入金を実行してもよい。なお、精算装置20aから精算装置20bに送信される休止制御データ(
図22のステップS254Cにおいて送信される休止制御情報「ST06」を含む休止制御データ)に上記の決定情報を含めるようにしてもよい。また例えば、紙媒体を用いて、精算装置20bに上記の決定情報を供給してもよい。具体的には、精算装置20aが、上記の決定情報をコード化(バーコード化)して印刷した入金媒体(入金伝票)を発行し、当該入金媒体に印刷されているコード情報を精算装置20bに読み取らせることにより、精算装置20bは、読み取った決定情報に基づいて入金を実行してもよい。
【0170】
(休止予告情報等)
登録装置10は、休止モードに制御する休止制御情報を含むデータ(例えば、
図9(B)の休止制御情報「ST01」を含む登録データ、
図9(C)の休止制御情報「ST01」を含む休止制御データ、
図10(A)の休止制御情報「ST02」を含む登録データ、不図示の休止制御情報「ST02」を含む休止制御データ、
図10(B)の休止制御情報「ST03」を含む登録データ、不図示の休止制御情報「ST03」を含む休止制御データ、
図10(C)の休止制御情報「ST04」を含む登録データ、不図示の休止制御情報「ST04」を含む休止制御データ等)を精算装置20に送信するときには、当該精算装置20が休止となる旨を予告する情報(休止予告情報)を他の装置に送信してもよい。例えば、登録装置10aは、精算装置20aに休止制御情報「ST01」を含む登録データを送信した後(又は前)に、精算装置20aが休止となる旨の休止予告情報を登録装置10b宛に送信してもよい。これにより、休止予告情報を受信した登録装置10bは、精算装置20aが精算処理の実行後に休止モードとなることを認識することができる。
【0171】
休止予告情報を受信した登録装置10(上記例の登録装置10b)は、該当する精算装置20(上記例の精算装置20a)の状態(
図5等の画像GA01)を、「精算処理の終了後には休止モードになる旨の表示態様(休止予告の表示態様)」で表示してもよい。なお、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)が精算処置の終了後に休止モードになった場合には、当該精算装置20から休止モードになった旨の情報が各登録装置10に送信されるため、登録装置10(上記例の登録装置10b)は、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)の状態を、休止モードである旨の表示態様で表示する。つまり、休止予告情報を受信したときに精算装置20(上記例の精算装置20a)の状態(画像GA01)を休止予告の表示態様で表示していた場合には、後に、休止モードになった旨の情報を受信したときに、上記状態を休止予告の表示態様から休止モードである旨の表示態様に切り替える。
【0172】
また、休止制御情報を含む登録データを受信した精算装置20は、暫くしたら(精算処理の終了後には)、結局、休止モードになる。従って、休止制御情報を含む登録データを受信した精算装置20(上記例の精算装置20a)は、現在(精算処理中)は休止状態ではないが暫くしたら休止状態になる旨を報知(例えば、サインポール213により報知等)してもよい。また、休止予告情報を受信した登録装置10(上記例の登録装置10b)は、休止予告情報を受信した時点から、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)の状態を、休止モードである旨の表示態様で表示してもよい。
【0173】
また、休止制御情報を含む登録データを受信した精算装置20は、上述したように、暫くしたら、結局、休止モードになる。従って、休止制御情報を含む登録データを受信した精算装置20(上記例の精算装置20a)は、現在(精算処理中)は休止状態ではないが暫くしたら休止状態になる旨を報知するか否かに関係なく(つまり代えて又は加えて)、また、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)に休止制御情報を含む登録データを送信した登録装置10(上記例の登録装置10a)や、休止予告情報を受信した登録装置10(上記例の登録装置10b)において、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)の以後の指定を制限(禁止)するか否かに関係なく(つまり代えて又は加えて)、登録装置(上記例の登録装置10a、10b)からの以後の登録データの受信を制限(禁止)してもよい。
【0174】
休止制御情報を含む登録データを受信した精算装置20は、暫くしたら(精算処理の終了後には)、結局、休止モードになると説明したが、当該動作(精算処理の終了後に休止モードなる動作)の取り消し(キャンセル)ができるようにしてもよい。例えば、休止制御情報を含む登録データを受信した精算装置20に対し、当該精算装置20が休止モードになる前(精算処理が終了する迄の間)に、登録装置10(上記例の登録装置10aや登録装置10b)から、休止制御情報(休止)を取り消すための休止制御情報(休止取消)を送信できるようにしてもよい。そして、精算装置20は、休止制御情報を含む登録データの受信後であって休止モードへの移行前(精算処理の終了前)に休止制御情報(休止取消)を受信した場合には、サインポール213等による暫くしたら休止状態になる旨の報知を実行していた場合には当該報知を終了するとともに、精算処理の終了後に休止モードにならないようにする。つまり、店員の誤操作や錯誤により休止制御情報を含む登録データを精算装置20に送信したような場合(または、休止制御情報を含む登録データの送信後すぐに、休止モードにする必要性がなくなった場合や休止モードにするのを先送りすべき状況になった場合も同様)、当該精算装置20が休止モードに実際に移行した後に休止制御情報(休止解除)を送信すれば実行可能モードに移行するため対処可能であるが、実際に休止モードに移行する前に休止制御情報(休止取消)を送信すればより迅速に対処可能である。なお、休止制御情報(休止取消)を送信した旨を他の装置に送信し、以後の指定等が可能になるようにしてもよい。
【0175】
なお、休止予告情報を受信した登録装置10(上記例の登録装置10b)は、精算装置20(上記例の精算装置20a)の状態を休止モードである旨の表示態様で表示する場合あっても休止予告の表示態様で表示する場合であっても、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)の以後の指定を制限(禁止)してもよい。
【0176】
また、精算装置20に休止制御情報を含む登録データを送信した登録装置10(上記例の登録装置10a)は、他の登録装置10(上記例の登録装置10b)に休止予告情報を送信するか否かに関係なく(つまり休止予告情報を他の登録装置10に送信する態様であっても送信しない態様であっても)、休止制御情報を含む登録データを送信した時点において、当該精算装置20の状態を、休止モードである旨の表示態様(又は、休止予告の表示態様)で表示してもよい。なお、休止制御情報を含む登録データを送信した登録装置10(上記例の登録装置10a)は、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)の状態を休止モードである旨の表示態様で表示する場合あっても休止予告の表示態様で表示する場合であっても、当該精算装置20(上記例の精算装置20a)の以後の指定を制限(禁止)してもよい。
【0177】
なお、登録装置10は、休止の理由を含む休止制御情報を含むデータを精算装置20に送信するときには、休止の理由を含む休止予告情報を他の装置に送信してもよい。これにより、他の装置は、休止となる理由を認識することができる。例えば、登録装置10aは、精算装置20aに休止制御情報「ST02(用紙ニアエンドの休止)」を含む登録データを送信した後(又は前)に、精算装置20aが用紙ニアエンドを理由として休止となる旨の休止予告情報を登録装置10b宛に送信してもよい。また例えば、登録装置10aは、精算装置20aに休止制御情報「ST03(釣銭ニアフル(出金)」を含む登録データを送信した後(又は前)に、精算装置20aが釣銭ニアフル(出金)を理由として休止となる旨の休止予告情報を登録装置10b宛に送信してもよい。
【0178】
また、登録装置10は、釣銭ニアフルや釣銭ニアエンドの出金に係る休止制御情報(「ST03」「ST04」)を含むデータを精算装置20(出金側の精算装置20)に送信するときには、当該精算装置20(出金側の精算装置20)が休止となる旨を予告する休止予告情報に代えて又は加えて、入金側の精算装置20が休止となる旨を予告する休止予告情報を他の装置に送信してもよい。これにより、他の装置は、釣銭ニアフルや釣銭ニアエンドの出金に際し、入金側の精算装置20が休止モードとなることを認識することができる。例えば、精算装置20aにおける釣銭ニアフルを解消するため、精算装置20aから精算装置20bに貨幣を移動させる必要がある場面において、登録装置10aは、精算装置20aに休止制御情報「ST03(釣銭ニアフル(出金)の休止)」を含む登録データを送信した後(又は前)に、精算装置20aが釣銭ニアフル(出金)を理由として休止となる旨の休止予告情報に代えて又は加えて、精算装置20bが釣銭ニアフル(入金)を理由として休止となる旨の休止予告情報を登録装置10b宛に送信してもよい。また例えば、精算装置20bにおける釣銭ニアエンドを解消するため、精算装置20aから精算装置20bに貨幣を移動させる必要がある場面において、登録装置10aは、精算装置20aに休止制御情報「ST04(釣銭ニアエンド(出金)の休止)」を含む登録データを送信した後(又は前)に、精算装置20aが釣銭ニアエンド(出金)を理由として休止となる旨の休止予告情報に代えて又は加えて、精算装置20bが釣銭ニアエンド(入金)を理由として休止となる旨の休止予告情報を登録装置10b宛に送信してもよい。
【0179】
また、登録装置10は、入金側の精算装置20自体に休止予告情報を送信してもよい。これにより、入金側の精算装置20は、自装置(入金側の精算装置20)が、暫くしたら(出金側の精算装置20において出金がなされ、出金側の精算装置20から自装置宛に釣銭ニアフルや釣銭ニアエンドの入金に係る休止制御情報(「ST05」「ST06」)を含む休止制御データが送信された後に)、休止モードとなることを認識することができる。例えば、精算装置20aにおける釣銭ニアフルを解消するため、精算装置20aから精算装置20bに貨幣を移動させる必要がある場面において、登録装置10aは、精算装置20aに休止制御情報「ST03(釣銭ニアフル(出金)の休止)」を含む登録データを送信した後(又は前)に、休止予告情報(精算装置20aが釣銭ニアフル(出金)を理由として休止となる旨の休止予告情報、精算装置20bが釣銭ニアフル(入金)を理由として休止となる旨の休止予告情報)を登録装置10b宛に送信することに代えて又は加えて、精算装置20bに対し、当該精算装置20bが釣銭ニアフル(入金)を理由として休止となる旨の休止予告情報を送信してもよい。
【0180】
また、釣銭ニアフルや釣銭ニアエンドの出金に係る休止制御情報(「ST03」「ST04」)を含む登録データを受信した出金側の精算装置20は、出金の操作があったときに、出金側の精算装置20において出金の操作があった旨の情報(休止予告情報と称してもよい)を他の装置に送信してもよい。例えば、出金側の精算装置20(上記例の精算装置20a)は、自装置において出金の操作があったときに、各登録装置10(上記例の登録装置10a、登録装置10b等)に休止予告情報を送信してもよい。これにより、各登録装置10は、出金側の精算装置20(上記例の精算装置20a)が間もなく休止モードから実行可能モードになることや、入金側の精算装置20(上記例の精算装置20b)が間もなく実行可能モードから休止モードになることなどを認識することができる。
【0181】
なお、出金側の精算装置20(上記例の精算装置20a)は、自装置において出金の操作があったときに、各登録装置10に休止予告情報を送信することに代えて又は加えて、入金側の精算装置20(上記例の精算装置20b)に休止予告情報を送信してもよい。これにより、入金側の精算装置20(上記例の精算装置20b)は、自装置が間もなく実行可能モードから休止モードになることなどを認識することができる。
【0182】
なお、間もなく、入金側の精算装置20(上記例の精算装置20b)は休止モードになるため、出金側の精算装置20(上記例の精算装置20a)において出金の操作があったタイミングで、入金側の精算装置20に対する指定を制限(禁止)してもよい。
【0183】
また、本実施例では、
図2に示すように、登録装置10aが属するユニット内には他の登録装置10が1台(登録装置10b)しか存在しないが、登録装置10aが属するユニット内に他の登録装置10が2台以上存在している場合には、登録装置10aは、ユニット内に存在する他の夫々の登録装置10に休止予告情報を送信する。また、登録装置10aは、自身が属するユニット内に属しない登録装置10(例えば、
図1に示した登録装置10c等)や監視装置40にも、休止予告情報を送信してもよい。
【0184】
(他の操作)
図23は、操作について説明する説明図である。
図23(A)~
図23(H)の夫々は、登録装置10において登録データを送信する迄の店員の操作等について模式的に示したものである。
図23において、「精算装置指定ボタン」とは、201レジボタンBT21、202レジボタンBT22、203レジボタンBT23等である。「休止の登録データ」とは、
図9(B)、
図10(A)、
図10(B)、
図10(C)に示したような、休止制御情報を含む登録データである。なお、「通常の登録データ」とは、
図9(A)に示したような、休止制御情報を含まない登録データである。
【0185】
上記では、小計ボタンを操作した場合には通常の登録データを送信し(
図23(A)参照)、休止ボタンを操作した場合には休止の登録データを送信する(
図23(B)参照)、といった操作を説明した。つまり、通常の登録データを送信する場合(精算装置20を精算処理の終了後に休止させない場合)には小計ボタンを操作し、休止の登録データを送信する場合(精算装置20を精算処理の終了後に休止させる場合)には休止ボタンを操作する旨を説明した。しかしながら、通常の登録データや休止の登録データを送信する場合の操作はこれに限定されない。
【0186】
例えば、休止ボタンの操作後に小計ボタンの操作を可能とし、
図23(C)に示すように、休止ボタンが操作された後に更に小計ボタンが操作された場合に休止の登録データを送信してもよい。なお、休止ボタンの操作後であって小計ボタンの操作前に再度休止ボタンが操作された場合には先の休止ボタンの操作を解除してもよい。つまり、小計ボタンの操作前であれば、休止ボタンは操作される毎に、有効/無効が切り替わるようにしてもよい。
図23(D)及び
図23(E)の場合も同様である。
【0187】
なお、休止ボタンは、商品の登録中(小計ボタンの操作前)の何れかのタイミングであっても操作を可能とし、
図23(D)に示すように、小計ボタンの操作時において、休止ボタンが有効となっている場合には、休止の登録データを送信してもよい。
【0188】
また、休止ボタンは、商品の登録前のタイミングであっても操作を可能とし、
図23(E)に示すように、小計ボタンの操作時において、休止ボタンが有効となっている場合には、休止の登録データを送信してもよい。
【0189】
また、
図23(F)に示すように、商品の登録後に、小計ボタンの操作なく、何れかの精算装置20が指定された場合には、通常の登録データを送信してもよい。
【0190】
また、商品の登録後に、小計ボタンの操作なく(又は小計ボタンの操作後に)、何れかの精算装置20が指定された場合、指定先の精算装置20の状態に応じて、通常の登録データを送信するか、休止の登録データを送信するかを決定してもよい。例えば、
図23(G)に示すように、指定先の精算装置20が、釣銭ニアフル状態を解消する貨幣の出金元や釣銭ニアエンド状態を解消する貨幣の出金元や用紙ニアエンド状態等でなければ通常の登録データを送信し、指定先の精算装置20が、釣銭ニアフル状態を解消する貨幣の出金元や釣銭ニアエンド状態を解消する貨幣の出金元や用紙ニアエンド状態等であれば休止の登録データを送信してもよい。
【0191】
また、
図23(H)に示すように、指定先の精算装置20が、釣銭ニアフル状態を解消する貨幣の出金元や釣銭ニアエンド状態を解消する貨幣の出金元や用紙ニアエンド状態等であれば、指定先の精算装置20を休止させるか否か(OK/NG)を店員に選択させる小画面(小ウィンドウ)を表示し、休止させない旨の選択(NG)があった場合には通常の登録データを送信し、休止させる旨の選択(OK)があった場合には休止の登録データを送信してもよい。なお、上記小画面には、指定先の精算装置20を休止させる理由(釣銭ニアフル(出金)、釣銭ニアエンド(出金)、用紙ニアエンド等)を表示してもよい。
【0192】
また、
図23(B)~
図23(E)、
図23(G)、
図23(H)において、休止の登録データを送信する場合には、送信後に、休止の登録データを送信した旨のメッセージを表示してもよい。
【0193】
なお、
図5等に示す例では、小計ボタンと休止ボタンと休止解除ボタンは同一画面上に表示(配置)されているが、小計ボタンと休止ボタンの夫々を夫々異なる画面上に表示してもよいし、休止ボタンと休止解除ボタンの夫々を夫々異なる画面上に表示してもよい。
【0194】
また、
図5、
図7等に示す例では、小計ボタンや休止ボタンや休止解除ボタンとは異なる画面上に精算装置指定ボタンを表示しているが、小計ボタン、休止ボタン、休止解除ボタンのうちの少なくとも1つのボタンと同一の画面上に精算装置指定ボタンを表示してもよい。
【0195】
また、
図5等に示す例では、小計ボタンは、画面上に表示されるものであるが、画面上に表示されることに代えて又は加えて、キー操作部108として備えられていてもよい。休止ボタン、休止解除ボタン、精算装置指定ボタンについても同様である。
【0196】
また、
図7及び
図14等に示す例では、小計ボタンの操作後に休止ボタンを操作できないが、小計ボタンの操作後に休止ボタンを操作できるようにしてもよい。例えば、以下の(1)又は(2)ようにしてもよい。
【0197】
(1)小計ボタン操作前は休止ボタンが操作不可能、小計ボタン操作後は休止ボタンが操作可能な態様
例えば、小計ボタンBT10の操作前の画面(
図5等)には休止ボタンBT11を配置せずに(又は、配置はするが、休止可能な精算装置20が存在しても操作可能ではない表示態様で表示し)、小計ボタン操作BT10の後の画面(
図7等)に休止ボタンBT11を配置する。例えば、休止ボタンBT11は操作される毎に、有効/無効が切り替わるようにしてもよい。201レジ(精算装置20a)を休止させる場合には、201レジの指定時(201レジボタンBT21を操作するとき)に、休止ボタンBT11が有効になっていればよい。下記(2)においても同様である。
【0198】
休止ボタンBT11が有効になっているときには、精算装置20を精算処理後に休止させる旨(休止ボタンBT11が操作された旨)のメッセージ(例えば、
図8のメッセージM1と同様のメッセージ)を表示してもよい。下記(2)においても同様である。
【0199】
なお、当該(1)の態様は、小計ボタン操作前は休止ボタンが操作不可能であるため(つまり休止ボタンは小計ボタン操作後に操作可能になるため)、精算処理の終了後に精算装置20を休止させる態様(
図9(C)の休止制御データを送信しない態様)である。
【0200】
(2)小計ボタン操作前および操作後の何れであっても休止ボタンが操作可能な態様
例えば、小計ボタンBT10の操作前の画面(
図5等)にも小計ボタン操作BT10の後の画面(
図7等)にも休止ボタンBT11を配置する。つまり、小計ボタンBT10の操作前の画面において休止ボタンBT11が操作されることなく小計ボタンBT10が操作された場合であっても、小計ボタンBT10の操作後の画面において休止ボタンBT11を操作可能(有効、無効の切替可能)とし、小計ボタンBT10の操作前の画面において小計ボタンBT10が操作されることなく休止ボタンBT11が操作された場合であっても、小計ボタンBT10の操作後の画面において休止ボタンBT11を操作可能(有効、無効の切替可能)としてもよい。
【0201】
また、個々の精算装置20について休止モードである旨を示す画像(例えば、
図11、
図12(A)、
図13に示した画像GAK)を操作可能としてもよい(ボタン化してもよい)。つまり、休止モードである旨を示す画像に代えて、休止モードを解除する休止解除ボタンBTK(例えば、画像GAKをボタン化したもの)を表示し、当該ボタンを操作して精算装置20の休止を解除できるようにしてもよい。例えば、
図12(A)において、休止状態である201レジ(精算装置20a)に対応する画像GA01の上に表示されている休止解除ボタンBTKを操作することによって、精算装置20aの休止を解除できるようにしてもよい。休止解除が可能である場合(
図12(A)の場面等)には、休止解除ボタンBTKを実線で表示し、休止解除が可能ではない場合(
図11、
図13の場面等)には、休止解除ボタンBTKを破線で表示してもよい。また、休止解除ボタンBTKを用いる態様においては、休止解除ボタンBTKに加えて、休止ボタンBT11を用いてもよいし用いなくてもよい。つまり、休止解除ボタンBTKを用いる態様においては、休止ボタンBT11と休止解除ボタンBTKとを併用してもよいし、休止解除ボタンBTKのみを用いてもよい。
【0202】
なお、上記説明では、例えば
図9(B)等に示したデータについて、休止制御情報を含む登録データと称している。つまり、送信先~休止制御情報の全体を登録データと称している。しかしながら、例えば、登録した商品に関する情報(例えば、商品コード、商品名、単価)のみを指して登録データと捉える場合には、例えば
図9(B)に示したデータは、登録データ(例えば、商品コード、商品名、単価)や休止制御情報等となる。従って、送信先~休止制御情報の全体を登録データとするならば、
図9(B)に示したデータを送信することは、休止制御情報を含む登録データを送信すると表現されるが、登録した商品に関する情報のみを指して登録データとするならば、
図9(B)に示したデータを送信することは、登録データとともに休止制御情報を送信すると表現されることになる。
【0203】
また、上記説明では、例えば
図9(B)等に示した休止制御情報を含む1つのデータを送信しているが、例えば
図9(B)等に示したデータから休止制御情報を除いたデータ(
図9(A)に示すようなデータ)と、休止制御情報を含むデータ(
図9(C)に示すようなデータ)の2つのデータを送信してもよい。
【0204】
なお、上記説明では、精算装置20の休止理由が釣銭に関する理由(釣銭ニアフル、釣銭ニアエンド等)である場合、休止の理由を含まない休止制御情報(休止制御情報「ST01」等)ではなく、釣銭に関する休止の理由を含む休止制御情報(例えば、
図10に示した休止制御情報「ST03」~休止制御情報「ST06」等)を送信するが、休止の理由を含まない休止制御情報(休止制御情報「ST01」等)を送信してもよい。精算装置20の休止理由が用紙に関する理由(用紙ニアエンド等)である場合も同様である。
【0205】
また、精算装置20の休止理由が釣銭に関する理由である場合には、休止制御情報(釣銭に関する休止の理由を含む休止制御情報、または、休止の理由を含まない休止制御情報)に加えて、釣銭の移動情報(貨幣種毎の移動枚数、移動元、移動先)を送信してもよい。換言すれば、釣銭の移動情報とともに休止制御情報を送信するようにしてもよい。釣銭の移動情報とは、登録装置10や監視装置40が、各精算装置の貨幣種毎の保持枚数に基づいて決定する情報である。例えば、釣銭の移動情報は、精算装置20間等における貨幣の移動に関する情報(貨幣種毎の移動枚数、移動元、移動先)であってもよい。つまり、釣銭ニアフルや釣銭を解消するために休止制御情報を含むデータ(登録データ、休止制御データ)を送信する際に貨幣の移動に関する情報を決定し、決定した貨幣の移動に関する情報を、休止制御情報を含むデータとともに送信してもよい。お会計券を利用する場合についても同様である。つまり、お会計券に、休止制御情報に加えて、釣銭の移動情報をコード化して印刷するようにしてもよいし、お会計券に印刷れているコード化された情報に基づいて釣銭の移動情報が得られるようにしてもよい。
【0206】
なお、上記実施形態では、店員は、登録装置10を操作して精算装置20を休止させたり休止を解除したりすることができるが、特定の店員である場合に限って(操作者の権限に応じて)、精算装置20を休止させたり休止を解除したりすることができるようにしてもよい。例えば、店長等が登録装置10にログインしているときには、休止対象の精算装置20が存在していることを条件に休止ボタンB10を操作できるようにし、アルバイト等が登録装置10にログインしているときには、休止対象の精算装置20が存在していたとしても休止ボタンB10を操作できないようにしてもよい(休止ボタンB10を非表示、休止ボタンB10を表示するが操作しても反応しない、休止ボタンB10を操作して反応するがエラーとなる等)。休止解除等についても同様である。
【0207】
なお、
図2に示した例は、2台の登録装置10と3台の精算装置20等が、天井側から見た場合に略“コ”の字型の形状になるような位置に夫々配置されているが、登録装置10、精算装置20の台数や、夫々の配置位置については、
図2に示した例に限定されない。例えば、1台以上の登録装置10と1台以上の精算装置20とを横一列に並べるようにしてもよい。
【0208】
また、上記実施形態における登録装置10は、登録処理を実行し精算処理を実行しないが、登録装置10は、釣銭機を備え、登録処理に加えて精算処理も実行可能であってもよい。例えば、登録装置10は、他装置(精算装置20)に登録データを送信する機能(他装置に精算処理を実行させる機能)と、他装置(精算装置20)に登録データを送信せずに自装置10にて精算処理を実行する機能とを備えるものであってもよい。
【0209】
同様に、上記実施形態における精算装置20は、精算処理を実行し登録処理を実行しないが、精算装置20は、精算処理に加えて登録処理も実行可能であってもよい。例えば、精算装置20は、自装置20にて実行する精算処理に用いる登録データを他装置(登録装置10)から取得(受信、読取等)する機能と、自装置20にて実行する精算処理に用いる登録データを自装置20において生成する機能(つまり商品登録する機能)とを備えるものであってもよい。
<変形例>
以下、変形例について説明する。
【0210】
[変形例]
なお、上記実施形態において、複数の精算装置20のうちから精算処理を実行させる精算装置20を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置20を、店員が登録装置10にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置10から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置20に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置20を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下の第3の指定態様から第7の指定態様のように精算装置20が指定されてもよい。
【0211】
第3の指定態様として、商品登録の完了に応じて店員用表示部105に表示された送信ボタンに対して行われた操作に応じて(あるいは商品登録の完了を宣言するような操作であってもよい)、登録装置10が、例えば精算装置20に状態の問合せを行って精算処理が可能な(例えば、障害が発生しておらず、使用中でもない)精算装置20を認識し、使用中でない精算装置20のうちから所定の規則に従って、1つの精算装置20を決定する。そして、登録装置10は、決定した精算装置20に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
【0212】
第4の指定態様として、予め精算装置20について精算処理の優先順位を設定しておくようにする。そのうえで、商品登録の完了に応じて、店員用表示部105に精算装置20への精算情報の送信を指示する送信ボタンの操作が有効となるように表示する。送信ボタンが操作されたことに応じて、登録装置10は、設定された優先順位に従った順で精算装置20の精算処理が可能であるか否かを確認し、精算処理が可能であることが確認されなければ、優先順位が次の精算装置20について確認するようにする。そのうえで、登録装置10は、最初に精算処理が可能であることが確認された精算装置20に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
【0213】
なお、上記の第3の指定態様における所定規則に従った精算装置20、あるいは第4の指定態様における精算装置20の優先順位としては、例えば、精算装置20に割り当てられた番号に基づいて決定されてよい。あるいは、登録装置10から精算装置20までの距離に基づいて決定されてよい。あるいは、合計金額に基づいて予測される釣銭の金種の内訳と精算装置20の釣銭機に収納されている貨幣の金種ごとの枚数との関係に基づいて決定されてよい。
【0214】
第5の指定態様として、登録装置10は、全ての精算装置20に精算情報を送信する。精算情報を受信した精算装置20は、自己が受信した精算情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行可能な状態となると、自己が精算処理を実行することを通知する精算処理実行通知を精算情報の送信元の登録装置10に送信する。
登録装置10は、精算処理実行通知の受信に応じて、精算処理実行通知の送信先の精算装置20を示す表示(精算処理実行表示)を行う。店員は、精算処理実行表示を見て、精算処理を実行する精算装置20がいずれであるのかを客に伝えればよい。
この際、精算処理実行表示とともに、精算処理実行通知を送信した精算装置20のサインポール213を所定のパターンで点灯させたり、精算装置20から所定の報知音を出力させたりすることで、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
【0215】
上記の第3~第5の指定態様による精算装置20の指定によれば、精算処理を実行させるべき精算装置20をいずれとするのかを判断しなくともよい。
【0216】
第6の指定態様として、登録装置10にて商品登録を終えた商品が容れられた買い物カゴを、店員が、精算装置20ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれかに買い物カゴを移動させる。
カゴ置き場には、載置された買い物カゴを検出するセンサ(重量センサ、あるいは光センサ等)が備えられる。センサによりカゴ置き場買い物カゴが載置されたことが判定されると、対応の精算装置20が要求を行って、登録装置10から対応の精算情報を取得し、精算処理を実行するようにされる。
この場合にも、精算処理を実行することとなった精算装置20が、サインポール213の点灯や報知音の出力などにより、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
なお、載置された買い物カゴを検出するセンサに代えて、例えば店員に対応して人感センサや撮像装置を設けてよい。そして、登録装置10は、人感センサの検出出力や撮像装置により撮像して得られた画像等に基づいて、店員の動きを判断し、判断された結果に基づいて、店員が精算装置20ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれに買い物カゴを設置したのかを判定する。そして、判定されたカゴ置き場に対応する精算装置20を精算処理を実行すべき精算装置20として決定するようにしてよい。
【0217】
第7の指定態様として、登録装置10は、精算情報と、複数の精算装置20間での転送順を設定した転送順情報とを含む精算指示情報を、或る1つの精算装置20に送信する。
転送順情報は、精算装置20間で循環的に転送順を指定するものであってよい。
精算指示情報を受信した精算装置20は、自己が精算処理を実行可能であれば、精算指示情報の送信元の登録装置10に対して、精算処理実行通知を送信し、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行する。
一方、精算指示情報を受信した精算装置20は、自己が精算処理を実行不可である場合、受信された精算指示情報に含まれる転送順情報に従って、転送順が次の精算装置20に対して、受信された精算指示情報を転送する。このようにして、精算装置20間で精算指示情報が順次転送されるようにすることによっても、精算処理を実行させるべき精算装置20の指定に相当する手順が実現される。
【0218】
上記の各指定態様において、精算処理を実行させる精算装置20の決定に関する処理は、例えば監視装置40やストアコントローラ30などのように、登録装置10及び精算装置20以外の所定の装置が、登録装置10による登録処理の終了に応じて実行するようにされてよい。登録装置10及び精算装置20以外の所定の装置としては、例えば精算装置20の状態をモニタリングするために設けられた装置等であってもよい。
【0219】
以下、付記1~付記3を開示する。
(付記1)
顧客の購入対象の商品を登録する複数の登録装置と、前記商品の登録データに基づいて顧客が自ら操作して精算処理を行う複数の精算装置とを有する商品販売データ処理システムにおいて、
前記登録装置は、
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品の登録データを出力(送信、コード化してお会計券上に印刷等)する出力手段と、
前記精算装置を休止させるための休止操作を受け付ける休止操作手段(休止ボタン、又は、休止ボタンによる操作)と
を備え、
前記出力手段は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、当該休止操作に基づいて前記精算装置を休止させるための休止情報(休止制御情報)を出力することを特徴とする商品販売データ処理システム。
【0220】
上記構成によれば、休止情報が出力されるため、精算装置のところまで移動して実際に操作する必要がなく、店員の負担が軽減する。
【0221】
(付記2)
前記出力手段は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、前記登録データとともに前記休止情報(休止制御情報)を出力することを特徴とする付記1に記載の商品販売データ処理システム。
【0222】
上記構成によれば、通常の取引(商品登録業務)のなかで精算装置を停止できるため、店員の負担が軽減する。また、取引中に精算装置を停止させようと思い立ったような場合に、当該取引中において精算装置を停止させる操作が可能であるため、当該取引の終了後に改めて操作をするよりも店員の負担が軽減する。
【0223】
(付記3)
前記登録装置は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けた場合には、当該休止操作によって休止させる前記精算装置が休止する旨を他の登録装置に報知することを特徴とする付記1または付記2に記載の商品販売データ処理システム。例えば、前記出力手段は、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けた場合には、他の登録装置に対し、当該休止操作によって休止させる前記精算装置が休止する旨の報知情報を出力することを特徴とする付記1または付記2に記載の商品販売データ処理システム。
【0224】
上記構成によれば、他の登録装置は、実際に休止モードとなる前に休止モードとなる旨を認識することができる。
【0225】
(付記4)
前記出力手段は、釣銭に関する情報(例えば、釣銭に関する休止の理由、釣銭の移動情報)とともに前記休止情報を出力することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の商品販売データ処理システム。
【0226】
上記構成によれば、休止状態とした後に、釣銭の移動を簡便に行うことができる。つまり、精算装置の釣銭機に釣り銭を補給等する際には、該精算装置における客の処理が途切れたタイミングで補給等を行う必要があるため、従来は、店員が、処理中の客の傍らで待機しつつ、次の客の処理が行われないように(当該精算装置に登録データを送信しないように)、登録装置側の店員に声をかけるなどしなければならず、釣銭の移動時の店員の負担が大きかった。一方、上記構成によれば、精算装置の釣銭機に釣り銭を補給等する際には、例えば、補給等する精算装置に休止情報を送信すれば足りるため、釣銭の移動を簡便に行うことができ、釣銭の移動時の店員の負担が軽減する。
【0227】
(付記5)
前記精算装置は、少なくとも、精算処理が実行可能な状態である実行可能状態と、精算処理が実行不可能な状態である休止状態と制御する状態制御手段と、前記登録データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記登録データに基づいて精算処理を行う精算手段とを備え、前記状態制御手段は、前記登録データとともに前記休止情報を受信した場合には、前記精算手段による精算処理が行われた後に前記休止状態に制御することを特徴とする付記1乃至付記4の何れかに記載の商品販売データ処理システム。
【0228】
上記構成によれば、店員が介入することなく、好適なタイミング(客の精算処理の操作の完了を待って)、休止状態に制御することができる。
【0229】
(付記6)
顧客の購入対象の商品を登録する登録装置であって、商品を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品の登録データを出力する出力手段と、前記商品の登録データに基づいて顧客が自ら操作して精算処理を行う精算装置を休止させるための休止操作を受け付ける休止操作手段とを備え、前記休止操作手段が前記休止操作を受け付けている場合には、当該休止操作に基づいて前記精算装置を休止させるための休止情報を出力することを特徴とする登録装置。
【0230】
なお、上述のPOSシステム1、登録装置10、精算装置20、監視装置40などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のPOSシステム1などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0231】
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0232】
1…POSシステム(商品販売データ処理システム)
10…登録装置
20…精算装置
30…ストアコントローラ
40…監視装置
101…CPU
102…記憶部
103…RAM
104…スキャナ部
105…店員用表示部
106…客用表示部
107…ハードディスク
108…キー操作部
109…通信部
110…ブザー
111…印刷部
201…CPU
202…記憶部
203…RAM
204…スキャナ部
205…表示部
207…ハードディスク
209…通信部
210…ブザー
211…印刷部
212…釣銭機
213…サインポール