(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-01
(45)【発行日】2022-02-09
(54)【発明の名称】買換支援装置、買換支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220202BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
(21)【出願番号】P 2017232879
(22)【出願日】2017-12-04
【審査請求日】2020-12-03
(73)【特許権者】
【識別番号】595140170
【氏名又は名称】東京海上日動火災保険株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003687
【氏名又は名称】東京電力ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】宮内 啓介
(72)【発明者】
【氏名】村山 進午
(72)【発明者】
【氏名】堀内 一優
(72)【発明者】
【氏名】大村 和貴
(72)【発明者】
【氏名】中城 陽
【審査官】安田 勇太
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-312617(JP,A)
【文献】特開2002-269393(JP,A)
【文献】特開2002-297947(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の買換えを希望する買換希望者が売却する売却対象物品に関する情報と、前記買換希望者が買換えに伴い購入する購入予定物品に関する情報と、前記買換希望者が買換えに伴い支払を希望する支払可能額とを取得する買換受付部と、
前記購入予定物品の市場価格を取得する価格取得部と、
前記市場価格と前記支払可能額とに基づき、前記売却対象物品の売却価格を算出する算出部と、
前記売却対象物品に関する情報と前記売却価格とを購入希望者に対して公開する公開部と、
前記売却対象物品の購入を希望する購入希望者が現れた場合に、前記買換希望者に対して購入希望者が現れたことを通知する取引処理部と、
を有する、買換支援装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記市場価格の変化又は前記支払可能額の変更に応じて前記売却価格を更新し、
前記公開部は、更新された前記売却価格を購入希望者に対して公開する、
請求項1に記載の買換支援装置。
【請求項3】
前記価格取得部は、
前記買換希望者が前記購入予定物品を新品で購入することを希望している場合、新品で販売されている前記購入予定物品の市場価格を取得し、
前記買換希望者が前記購入予定物品を新品又は中古のいずれかで購入することを希望している場合、新品で販売されている前記購入予定物品の市場価格又は中古で売りに出されている前記購入予定物品の市場価格のうち価格が低い方の市場価格を取得する、
請求項1又は2に記載の買換支援装置。
【請求項4】
前記価格取得部は、前記買換希望者が前記購入予定物品を
新品又は中古
のいずれかで購入することを希望している場合、前記買換希望者とは異なる買換希望者が売却する他の売却対象物品の中に、前記購入予定物品と同一又はスペックが共通する売却対象物品が含まれているか否かを検索し、前記他の売却対象物品の中に前記購入予定物品と同一又はスペックが共通する売却対象物品が含まれている場合、前記購入予定物品と同一又はスペックが共通する売却対象物品の売却価格を、
中古で売りに出されている前記購入予定物品の市場価格として取得する、
請求項3に記載の買換支援装置。
【請求項5】
前記買換希望者を含む複数の利用者の各々が所有する1以上の物品に関する情報の登録を受け付け、受け付けた1以上の物品に関する情報を、前記利用者ごとに対応づけてデータベースに登録する登録部、を有し、
前記買換受付部は、前記売却対象物品に関する情報を、前記データベースに登録された前記1以上の物品に関する情報の中から取得する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の買換支援装置。
【請求項6】
前記登録部は、ディスアグリゲーション技術を用いて収集された、前記複数の利用者の各々が建物内に所有する1以上の物品に関する情報を、前記データベースに登録する、
請求項5に記載の買換支援装置。
【請求項7】
前記売却対象物品の購入を希望する購入希望者が現れない場合、前記データベースに登録された利用者に対して、前記売却対象物品の購入を促す通知を行う買換促進部、を有する、
請求項5又は6に記載の買換支援装置。
【請求項8】
前記売却対象物品の購入を希望する購入希望者が現れない場合、前記買換希望者に対して前記支払可能額の引き上げを促す通知を行う買換促進部、を有する、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の買換支援装置。
【請求項9】
前記算出部は、前記市場価格から前記支払可能額を減算することで、前記売却対象物品の売却価格を算出する、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の買換支援装置。
【請求項10】
物品の買換えを支援する買換支援装置が実行する買換支援方法であって、
物品の買換えを希望する買換希望者が売却する売却対象物品に関する情報と、前記買換希望者が買換えに伴い購入する購入予定物品に関する情報と、前記買換希望者が買換えに伴い支払を希望する支払可能額とを取得するステップと、
前記購入予定物品の市場価格を取得するステップと、
前記市場価格と前記支払可能額とに基づき、前記売却対象物品の売却価格を算出するステップと、
前記売却対象物品に関する情報と前記売却価格とを購入希望者に対して公開するステップと、
前記売却対象物品の購入を希望する購入希望者が現れた場合に、前記買換希望者に対して購入希望者が現れたことを通知するステップと、
を有する、買換支援方法。
【請求項11】
コンピューターに実行させるプログラムであって、
物品の買換えを希望する買換希望者が売却する売却対象物品に関する情報と、前記買換希望者が買換えに伴い購入する購入予定物品に関する情報と、前記買換希望者が買換えに伴い支払を希望する支払可能額とを取得するステップと、
前記購入予定物品の市場価格を取得するステップと、
前記市場価格と前記支払可能額とに基づき、前記売却対象物品の売却価格を算出するステップと、
前記売却対象物品に関する情報と前記売却価格とを購入希望者に対して公開するステップと、
前記売却対象物品の購入を希望する購入希望者が現れた場合に、前記買換希望者に対して購入希望者が現れたことを通知するステップと、
を有する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、買換支援装置、買換支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ユーザ間で物品の売買を容易に行うことが可能なオークションサイトが複数提供されている。例えば物品の売却を希望するユーザは、これらのオークションサイトに物品を掲載することで、購入を希望するユーザを見つけることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザの中には、物品の買換え頻度が高いユーザと、物品を購入する際は中古品でも構わないと考えるユーザとが存在する。そこで、これらのユーザ間で物品の流通を促進させることができれば、買換え需要が喚起されて経済の活性化に寄与すると考えられる。しかしながら、上述した技術では、物品の買換えを希望するユーザは、買換え対象の物品を売却することしかできないことから面倒である。
【0005】
そこで、本発明は、物品の買換えを希望するユーザの手間を軽減しつつ、物品の買換えを希望するユーザと物品を購入するユーザとのマッチングを行うことで、物品の買換えを支援することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る買換支援装置は、物品の買換えを希望する買換希望者が売却する売却対象物品に関する情報と、買換希望者が買換えに伴い購入する購入予定物品に関する情報と、買換希望者が買換えに伴い支払を希望する支払可能額とを取得する買換受付部と、購入予定物品の市場価格を取得する価格取得部と、市場価格と支払可能額とに基づき、売却対象物品の売却価格を算出する算出部と、売却対象物品に関する情報と売却価格とを購入希望者に対して公開する公開部と、売却対象物品の購入を希望する購入希望者が現れた場合に、買換希望者に対して購入希望者が現れたことを通知する取引処理部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、物品の買換えを希望するユーザの手間を軽減しつつ、物品の買換えを希望するユーザと物品を購入するユーザとのマッチングを行うことで、物品の買換えを支援することが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る買換支援システムの一例を示す図である。
【
図3】買換支援装置の機能ブロック構成例を示す図である。
【
図4】ユーザ端末の機能ブロック構成例を示す図である。
【
図8】ユーザ登録及び所有物品の登録に関する処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【
図9】買換登録、売却対象物品の公開及び発送処理に関する処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】売却価格が更新される様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0010】
<システム構成>
図1は、実施形態に係る買換支援システムの一例を示す図である。本実施形態に係る買換支援システムは、買換支援装置10と、各ユーザが使用するユーザ端末20と、各ユーザ宅に存在する1以上の物品30と、各ユーザ宅に設置される電力センサ40と、分析装置50とを含む。買換支援装置10とユーザ端末60とは、有線又は無線により実現される通信ネットワークNを介して相互に通信することができる。
【0011】
買換支援装置10は、物品30の買換えを支援する装置であり、物品30の買換えを希望するユーザ(以下、「買換希望ユーザ」と言う。)と、買換希望ユーザが買換えることで不要になる物品の購入を希望するユーザ(以下、「購入希望ユーザ」と言う。)とのマッチングを行い、物品30の流通を促進させるための各種処理を行う。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPCなど、通信機能を備えたあらゆる情報処理装置を用いることができる。各ユーザは、自身のユーザ端末20を用いて買換支援装置10にアクセスすることで、物品30の買換えを依頼したり、売りに出されている物品30の購入を依頼したりすることができる。
【0013】
物品30は、ユーザが所有している物品である。本実施形態では、物品30は、主に、テレビや冷蔵庫など、ユーザ宅内のコンセントから供給される電力により動作する電化製品であることを想定しているが、本実施形態はこれに限定されず、どのような物品30の買換えにも適用可能である。
【0014】
電力センサ40は、例えばユーザ宅のブレーカー付近に設置され、又はスマートメーターに内蔵されており、ユーザ宅の電力線を流れる電力消費量の変化を測定して測定データを分析装置50に送信する。
【0015】
分析装置50は、電力センサ40から受信した測定データを人工知能(AI)を用いて分析することで、ユーザ宅内に設置されている物品30の使用頻度、物品30の種別(エアコン、テレビ、冷蔵庫等)、及び物品30の型番等を推定する。なお、ユーザ宅の電力線を流れる電力消費量の変化から家電の種別や型番等を推定する技術は、ディスアグリゲーション技術と呼ばれる。
【0016】
買換支援装置10及びユーザ端末20は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)13、利用者からの入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び利用者に対して情報の出力を行う出力デバイス15を有する。後述する機能ブロック構成にて説明する各機能部は、各々の装置において、記憶装置12に記憶されたプログラムがCPU11に実行させる処理により実現することができる。なお、当該プログラムは、例えば非一時的な記録媒体に格納することができる。
【0017】
<動作概要>
まず、買換支援システムを利用するユーザは、予め買換支援装置10に利用登録を行っておく。また、各ユーザは、自身が所有している物品30に関する情報を、買換支援装置10に登録しておく。
【0018】
買換希望ユーザは、自身が所有するユーザ端末20を介して買換支援装置10にアクセスし、買換希望ユーザが売却を希望する物品30に関する情報と、買換希望ユーザが新たに購入を予定する物品30に関する情報と、買換希望ユーザが物品の買換えに伴い支払を希望する金銭の上限額(以下、「支払可能額」と言う。)とを登録する。なお、買換希望ユーザは、予め登録している物品30の中から売却対象物品30Aを選択することで、売却対象物品30Aに関する情報の登録を簡易に行うことが可能である。以下の説明において、便宜上、買換希望ユーザが売却を希望する物品30を「売却対象物品30A」と記載する場合がある。同様に、買換希望ユーザが新たに購入を予定する物品30を「購入予定物品30B」と記載する場合がある。
【0019】
買換希望ユーザにより購入予定物品30Bが登録されると、買換支援装置10は、購入予定物品30Bの市場価格(新品の市場価格、中古品の市場価格の両方を含む)を、例えばインターネット上のWebサイトや、本買換支援システムを提供する企業と提供している提携企業等から提示された販売価格情報等を検索することで把握し、把握した市場価格と買換希望ユーザが提示した支払可能額とに基づいて、売却対象物品30Aの売却価格を算出する。
【0020】
続いて、買換支援装置10は、売却対象物品30Aの購入希望ユーザを募集するために、買換希望ユーザが売却を希望する売却対象物品30Aに関する情報と、算出した売却価格とを公開する。公開された売却対象物品30Aの中で、購入を希望する物品を見つけた購入希望ユーザは、自身が所有するユーザ端末20を介して、購入を希望する売却対象物品30Aを買換支援装置10に通知する。買換支援装置10は、購入希望ユーザが現れたことを買換希望ユーザのユーザ端末20に通知し、売却対象物品30Aの引取り及び発送等の一連の作業に必要な各種の処理を行う。
【0021】
<機能ブロック構成>
図3は、買換支援装置10の機能ブロック構成例を示す図である。
図3に示すように、買換支援装置10は、登録部101と、買換受付部102と、価格取得部103と、算出部104と、公開部105と、取引処理部106と、買換促進部107と、記憶部108とを有する。記憶部108には、本買換支援システムを利用するユーザを管理するユーザ管理DB(DataBase)と、各ユーザが所有している物品30を管理する物品管理DBと、買換希望ユーザから受け付けた物品30の買換えに関する情報を格納する買換管理DBが記憶される。
【0022】
登録部101は、本買換支援システムを利用するユーザの登録を受け付け、受け付けたユーザに関する情報をユーザ管理DBに登録する。また、登録部101は、各ユーザが所有する1以上の物品30に関する情報の登録を受け付け、受け付けた1以上の物品30に関する情報を、ユーザごとに対応づけて物品管理DBに登録する。登録部101は、ユーザが所有する物品30の登録を受け付ける際、分析装置50から提示された物品30の種別や物品30の型番をユーザ端末20の画面に表示させ、登録する物品30をユーザに選択させることで登録を受け付けるようにしてもよい。また、ユーザが登録を希望する物品30の種別や型番等をユーザ端末20の画面に直接入力させることで登録を受け付けるようにしてもよい。
【0023】
買換受付部102は、買換希望ユーザから物品30の買換えの依頼を受け付ける機能を有する。具体的には、買換受付部102は、買換希望ユーザのユーザ端末20を介して、売却対象物品30Aに関する情報と購入予定物品30Bに関する情報と支払可能額とを取得して買換管理DBに登録する。
【0024】
価格取得部103は、買換希望ユーザの購入予定物品30Bについて、インターネット上のWebサイトや提携企業等から提示された販売価格情報等にアクセスすることで市場価格を取得し、取得した市場価格を買換管理DBに格納する。当該市場価格には、購入予定物品30Bが新品である場合の市場価格と、購入予定物品30Bが中古である場合の市場価格とを含む。
【0025】
算出部104は、購入予定物品30Bの市場価格と、支払可能額とに基づき、売却対象物品30Aの売却価格を算出し、算出した売却価格を買換管理DBに格納する。具体的には、算出部104は、購入予定物品30Bの市場価格から支払可能額を減算することで売却対象物品30Aの売却価格を算出する。
【0026】
公開部105は、売却対象物品30Aの購入希望ユーザを募集するために、売却対象物品30Aに関する情報と算出部104で算出された売却価格とを、購入希望ユーザに対して公開する。公開部105は、例えば、Webサーバ機能を備えており、売却対象物品30Aに関する情報と売却価格とを一覧表示するWebサイトを、ユーザ端末20等の画面に表示させる機能を有していてもよい。或いは、公開部105は、ユーザ端末20にインストールされた専用のアプリケーション(以下、「買換促進アプリ」と言う。)の画面に売却対象物品30Aに関する情報と売却価格とを一覧表示させるためのコンテンツを、ユーザ端末20に送信する機能を有していてもよい。
【0027】
取引処理部106は、公開部105により公開された売却対象物品30Aについて購入を希望する購入希望ユーザが現れた場合に、買換希望ユーザに対して、購入希望ユーザが現れたことを通知する機能を有する。購入希望ユーザが現れた場合とは、例えば、購入希望ユーザが、売却対象物品30Aに関する情報等を一覧表示するWebサイト又は買換促進アプリの画面にて購入希望ボタンをクリックした場合である。また、取引処理部106は、売却対象物品30Aの引取り手配、購入予定物品30Bの発注、買換希望ユーザから引き取った売却対象物品30Aを購入希望ユーザに発送するために必要な処理等、取引に必要な一連の作業に関する各種の処理を行う。
【0028】
買換促進部107は、公開部105によりWebサイト等に公開された売却対象物品30Aの購入を希望する購入希望ユーザが所定の期間現れない場合、購入希望ユーザを見つけるための各種の処理を行う。例えば、買換促進部107は、買換希望ユーザに対して支払可能額の引き上げを促す通知を行うようにしてもよいし、物品管理DBに登録されたユーザに対して、売却対象物品30Aの購入を促す通知を行うようにしてもよい。
【0029】
図4は、ユーザ端末20の機能ブロック構成例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ端末20は、入力部201と、表示部202と、通信部203とを有する。
【0030】
入力部201は、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス14を介して、ユーザからの入力を受け付ける機能を有する。表示部202は、ディスプレイ等の出力デバイス15に、各種の画面等を表示する機能を有する。通信部203は、通信IF13を介して、買換支援装置10に各種のメッセージを送信する機能、及び、買換支援装置10から各種のメッセージを受信する機能を有する。入力部201、表示部202及び通信部203は、Webブラウザ機能により実現されてもよいし、ユーザ端末20にインストールされた買換促進アプリにより実現されていてもよい。
【0031】
図5は、ユーザ管理DBの一例を示す図である。「ユーザ番号」には、本買換支援システムにユーザ登録されたユーザを一意に識別する番号が格納される。「ユーザ名」、「住所」、「電話番号」、「Email」には、ユーザ登録時に入力されたユーザの氏名、住所、電話番号及びメールアドレスが格納される。
【0032】
図6は、物品管理DBの一例を示す図である。「物品登録番号」には、物品管理DBに登録された物品30を一意に識別する番号が格納される。「ユーザ番号」には、物品30を所有するユーザのユーザ番号が格納される。「物品情報」には、物品管理DBに登録された物品30に関する情報が格納される。
図6の例では、物品30の種別、製造メーカ及び型式が格納されているが、これらに限定されず、他の情報が格納されていてもよい。「保証情報」には、物品30に付与されている保証に関する情報が格納される。「写真データ」には、物品30の写真が格納される。
【0033】
図7は、買換管理DBの一例を示す図である。「買換登録番号」には、買換支援装置10が買換希望ユーザから受け付けた買換え依頼を一意に識別する番号が格納される。「ユーザ番号」には、買換希望ユーザのユーザ番号が格納される。「購入予定物品」には、購入予定物品30Bに関する各種情報が格納される。具体的には、「物品種別」には物品30の種別(テレビ、冷蔵庫等)が格納される。「直接指定」には、買換希望ユーザが、購入予定物品30Bとして具体的な物品30を指定する場合に、具体的に物品30を指定する情報が格納される。
図7の例では、メーカ名及び型式(型番)により物品30を指定しているが、これらに限定されず、他の情報により物品30が指定されるようにしてもよい。一方、買換希望ユーザが、購入予定物品30Bとして大まかなスペックのみを指定する場合、「スペック指定」に物品30のスペックを指定する情報が格納される。
図7の例では、メーカ、サイズ、及び発売年により物品30のスペックを指定しているが、これらに限定されず、他の情報によりスペックが指定されるようにしてもよい。「新品/中古」には、買換希望ユーザが、購入予定物品30Bを新品で購入することを希望しているか、又は、新品に拘らず中古でも良いと考えているのかを示す情報が格納される。「市場価格」には、購入予定物品30Bの市場価格が格納される。
【0034】
「売却対象物品」には、売却対象物品30Aに関する各種情報が格納される。具体的には、「登録番号」には、物品管理DBに登録されている売却対象物品30Aの登録番号が格納される。「支払可能額」には、買換希望ユーザが登録した支払可能額が格納される。「売却価格」には、算出部104で算出された、売却対象物品30Aの売却価格が格納される。「独自保証の有無」には、売却対象物品30Aに独自保証が付与されるか否かを示す。独自保証とは、買換支援システムを提供する企業又は当該企業と提携企業等により提供される、売却対象物品30Aを購入したユーザに対する保証(例えば購入後1年間の故障修理代金を保証等)が付与されているか否かを示している。独自保証を付与するか否かの判定方法については後述する。なお、本実施形態では、独自保証の付与を行わないこととしてもよい。
【0035】
<処理手順>
続いて、本実施形態に係る買換支援システムが行う処理手順について具体的に説明する。以下の説明では、物品30は、ユーザ宅に設置された家電である前提で説明する。また、ユーザ端末20には買換促進アプリがインストールされている前提で説明する。
【0036】
(ユーザ登録及び所有物品の登録処理)
図8は、ユーザ登録及び所有物品の登録に関する処理手順の一例を示すシーケンス図である。まず、ユーザは、買換支援アプリを起動し、買換促進アプリのユーザ登録画面に、自身の氏名、住所、メールアドレス、電力センサ40をユーザ宅に設置すること及び電力センサ40での測定データを提供することについて許諾するか否かを入力する。入力された氏名、住所、メールアドレス及び許諾有無は、ユーザ端末20から買換支援装置10に送信される(S100)。買換支援装置10の登録部101は、ユーザ番号を払い出すと共に、払い出したユーザ番号、氏名、住所及びメールアドレスをユーザ管理DBに登録する(S101)。買換支援装置10の登録部101は、払い出したユーザ番号をユーザ端末20に送信する。ユーザ番号は、買換促進アプリに記憶される(S102)。ここで、ユーザが、電力センサ40の設置及び測定データの提供について許諾した場合、本買換支援システムを提供する企業等によりユーザ宅に電力センサ40が設置される。設置される電力センサ40には、ステップS101の処理手順で払い出されたユーザ番号が登録される。ユーザが許諾しなかった場合、電力センサ40は設置されない。
【0037】
続いて、電力センサ40は、物品30が動作することによる電力消費量の変化を測定し、測定データにユーザ番号を含めて分析装置50に送信する(S110、S111)。分析装置50は、測定データを分析することで、ユーザ宅に設置された物品30の種別や型番等を推定し(S112)、推定結果にユーザ番号を含めて買換支援装置10に送信する(S113)。買換支援装置10の登録部101は、受信した推定結果を、ユーザ番号と対応づけて記憶しておく。
【0038】
続いて、ユーザが買換促進アプリの物品登録画面を開くと、ユーザ端末20は物品の登録を開始したい旨の通知を買換支援装置10に送信する(S120)。買換支援装置10の登録部101は、分析装置50から受信した推定結果を、ユーザ宅に設置されている物品30の候補としてユーザ端末20に送信する。送信された物品30の候補は、買換促進アプリの物品登録画面に表示される。(S121)。ユーザは、物品登録画面に表示された物品30に関する情報を確認し、誤っている情報の修正や保証情報の追加、物品30の写真の追加等を行うことで、ユーザ宅内に設置された物品30に関する情報の入力を行う(S122)。ユーザ端末20は、入力された、物品30に関する情報を買換支援装置10に送信する(S123)。買換支援装置10の登録部101は、受信した物品30に関する情報を、物品管理DBに登録する。
【0039】
(買換登録処理、売却対象物品の公開及び発送処理)
図9は、買換登録、売却対象物品の公開及び発送処理に関する処理手順の一例を示すシーケンス図である。
図9の例では、説明の便宜上、買換希望ユーザが使用するユーザ端末20をユーザ端末20aとし、購入希望ユーザが使用するユーザ端末20をユーザ端末20bとする。
【0040】
まず、買換希望ユーザは、買換促進アプリの画面に一覧表示される、買換希望ユーザが所有する物品30のうち物品管理DBに登録された物品30の中から、売却対象物品30Aを選択すると共に、購入予定物品30Bに関する情報(メーカ、型式又はスペック等)及び支払可能額の入力を行う。ユーザ端末20aは、選択された売却対象物品30Aと、購入予定物品30Bに関する情報(メーカ、型式等)と、支払可能額とを買換支援装置10に通知する(S200)。買換支援装置10の買換受付部102は、ユーザ端末20aから通知された売却対象物品30Aに関する情報と、購入予定物品30Bに関する情報と、支払可能額とを、買換管理DBに登録する(S201)。なお、買換受付部102は、既に支払可能額を登録した買換希望ユーザから、任意のタイミングで支払可能額の変更を受け付けるようにしてもよい。
【0041】
また、買換受付部102は、ユーザ端末20aから通知された売却対象物品30Aについて、独自保証を付与するか否かを判定し、判定結果を買換管理DBに登録する(S201)。独自保証を付与するか否かの判定は、物品30が故障している可能性があるか否かに基づき行われるようにしてもよい。物品30が故障している可能性があるか否かについては、分析装置50がディスアグリゲーション技術を利用して推定し、買換支援装置10に予め通知しておくようにしてもよい。買換受付部102は、物品30が故障している可能性は低いと分析装置50から通知されている場合に独自保証を付与すると判定し、物品30が故障している可能性があると分析装置50から通知されている場合に独自保証を付与しないと判定するようにしてもよい。
【0042】
続いて、買換支援装置10の価格取得部103は、買換管理DBに登録されている各レコードを参照し、各レコードの「購入予定物品」フィールドに登録されている購入予定物品30Bの市場価格を、インターネット上のWebサイトや提携企業等から提示された販売価格情報等を検索することで取得し、「市場価格」フィールドに格納する(S202)。
【0043】
続いて、買換支援装置10の算出部104は、買換管理DBの各レコードから「市場価格」と「支払可能額」とを取得し、売却価格を算出して「売却価格」フィールドに格納する(S203)。売却価格は、「売却価格=市場価格-支払可能額」の式を用いて算出する。なお、市場価格-支払可能額が負の値になる場合、算出部104は、売却価格を0円としてもよい。
【0044】
なお、ステップS202において、買換管理DBの「新品/中古」フィールドに“新品”が設定されている場合、価格取得部103は、新品で販売されている購入予定物品30Bの市場価格を取得し、「新品/中古」フィールドに“中古可”が設定されている場合、価格取得部103は、新品で販売されている購入予定物品30Bの市場価格及び中古で販売されている購入予定物品の市場価格のうち価格が低い方の市場価格を取得する。ここで、価格取得部103は、「新品/中古」フィールドが“中古可”に設定されている物品30については、インターネット上のWebサイト等に限らず、買換支援装置10自身が保持する買換管理DBについても検索対象としてもよい。
【0045】
例えば、買換希望ユーザAの購入予定物品30Bが中古でもよい場合、買換希望ユーザA以外の他の買換希望ユーザが売却する売却対象物品30Aの中に、ユーザAの購入予定物品30Bと同一又はスペックが共通する売却対象物品30Aが存在するか否かを検索し、存在する場合は、その売却対象物品30Aの売却価格を、購入予定物品30Bの市場価格とみなすようにしてもよい。
図7を用いて具体的に説明すると、例えば買換登録番号が“C003”であるレコードの「スペック指定」には、購入予定物品30Bは2015年以降に発売された炊飯器であり、かつ中古品でもよいことが登録されている。この場合、価格取得部103は、買換管理DBにおいてユーザ番号が“U003”以外のレコードの売却対象物品30Aを検索し、売却対象物品30Aの中に2015年以降に発売された炊飯器が存在する場合、そのレコードの「売却価格」を、買換登録番号が“C003”であるレコードの「市場価格」フィールドに格納するようにしてもよい。
【0046】
続いて、購入希望ユーザは、売却対象物品30Aを探すために、ユーザ端末20bを用いて買換支援装置10にアクセスする(S210)。買換支援装置10の公開部105は、買換管理DBに登録されている各売却対象物品30Aについての「物品登録番号」、「売却価格」及び「独自保証の有無」を取得するとともに、取得した「物品登録番号」をキーに物品管理DBを検索することで、各売却対象物品30Aについての物品情報、保証情報、写真データを物品管理DBから取得する。公開部105は、取得した各売却対象物品30Aについての売却価格、独自保証の有無、物品情報、保証情報、及び写真データを含むWebサイト又はコンテンツをユーザ端末20bに送信する(S211)。ユーザ端末20bの買換促進アプリの画面には、買換支援装置10から送信された売却対象物品30Aに関する情報が、例えば
図10に示すような一覧形式で表示される。
【0047】
買換管理DBに登録されている売却対象物品30Aのうち、所定の期間、購入希望ユーザが現れない物品が存在する場合、買換支援装置10の買換促進部107は、購入希望ユーザを見つけるための処理(買換誘導処理)を行う(S212)。具体的な処理内容については後述する。
【0048】
購入希望ユーザが現れた場合、購入希望ユーザが所有するユーザ端末20bの買換促進アプリは、購入する売却対象物品30Aを買換支援装置10に通知する(S220)。買換支援装置10の取引処理部106は、売却対象物品30Aを所有する買換希望ユーザのユーザ端末20aに、マッチングが成立したことを通知する(S221)。買換希望ユーザは、ユーザ端末20aの画面に、買換希望ユーザが支払う額(購入予定物品30Bの市場価格-売却対象物品30Aの売却価格)の支払い方法、売却対象物品30Aの引き取り日時、購入予定物品30Bの発送先住所等の取引に関する情報を入力する(S222)。入力された取引に関する情報は買換支援装置10に送信される(S223)。
【0049】
同様に、取引処理部106は、売却対象物品30Aを購入する購入希望ユーザのユーザ端末20bに、マッチングが成立したことを通知する(S224)。購入希望ユーザは、ユーザ端末20bの画面に、購入希望ユーザが支払う額(売却対象物品30Aの売却価格)の支払い方法、売却対象物品30Aの発送先住所等の取引に関する情報を入力する(S225)。入力された取引に関する情報は買換支援装置10に送信される(S226)。
【0050】
続いて、買換支援装置10の取引処理部106は、買換希望ユーザ及び購入希望ユーザが金銭の支払いを完了したことを確認し、購入予定物品30Bの発注及び買換希望ユーザへの発送、売却対象物品30Aの買換希望ユーザからの引き取り及び購入希望ユーザへの発送等に必要な宅配業者への手配など、配送に関する各種の処理を行う(S227)。もし、購入予定物品30Bが中古品であり、当該購入予定物品30Bが買換管理DBに登録されている他の買換希望ユーザの売却対象物品30Aに該当する場合、取引処理部106は、購入予定物品30Bの発注に替えて、当該他の買換希望ユーザの売却対象物品30Aを引取るための処理を行う。
【0051】
(売却価格の更新)
購入予定物品30Bの「市場価格」は日々変動することが想定される。また、売却対象物品30Aが売れない場合、買換希望ユーザは、売却対象物品30Aの売却価格を下げるために、支払可能額を引き上げることが想定される。そのため、価格取得部103及び算出部104は、ステップS202及びステップS203の処理手順を繰り返し行うことで、市場価格及び売却価格を更新する。
【0052】
支払可能額及び市場価格の変化に伴い売却価格が更新されていく様子を
図11に示す。
図11の例では、
図7の買換登録番号C001のレコードに登録された購入予定物品30B(AAメーカのE1-F1)の市場価格が日々下落していくと共に売却対象物品30A(物品登録番号0001であるAAメーカのA1-B2型のテレビ)の売却価格も下落していき、9/9に売却価格が59,000円になった時点で、購入希望ユーザが現れた様子を示している。また、9/6の時点で、買換希望ユーザ(U001のユーザ)が、支払可能額を70,000円から75,000円に引き上げている様子を示している。
【0053】
(買換誘導処理)
買換支援装置10の買換促進部107は、買換管理DBに登録されている売却対象物品30Aの中で所定の期間、購入希望ユーザが現れない物品が存在する場合、以下のいずれかの処理を行うようにしてもよい。
1.売却対象物品30Aに興味を持っていると想定されるユーザのユーザ端末20に、売却対象物品30Aの購入を促すメッセージを送信する。例えば、買換促進部107は、買換促進アプリにおいて当該売却対象物品30Aに関する情報(売却価格等)を1回以上閲覧したユーザのユーザ端末20に、売却対象物品30Aの購入を促すメッセージを送信するようにしてもよい。
2.支払可能額の引き上げを促すメッセージを買換希望ユーザのユーザ端末20に送信する。
3.物品管理DBに登録されたユーザのユーザ端末20に、売却対象物品30Aの購入を促すメッセージを送信するようにしてもよい。メッセージ送信対象のユーザは、例えば、売却対象物品30Aと物品種別(テレビ等)が同一の物品30であり、売却対象物品30Aよりも古い物品30を所有しているユーザとしてもよい。また、例えば、売却対象物品30Aと物品種別(テレビ等)が同一の物品30であり、ディスアグリゲーション技術により判定された故障可能性が所定の確率よりも高い物品30を所有しているユーザとしてもよい。
【0054】
また、買換促進部107は、購入予定物品30Bが中古品でもよい場合、購入予定物品30Bと同一又はスペックが共通する物品30を所有しているユーザの有無を物品管理DBから検索し、所有しているユーザが存在する場合、当該ユーザのユーザ端末20に、当該物品30の売却を促すメッセージを送信するようにしてもよい。当該物品30を所有しているユーザが複数存在する場合、当該物品30の使用頻度が最も低いユーザのユーザ端末20にメッセージを送信するようにしてもよい。なお、物品30の使用頻度は、分析装置50から買換支援装置10に通知されることとしてもよいし、買換促進部107が物品30の使用頻度を分析装置50に問い合わせるようにしてもよい。
【0055】
買換支援装置10の買換促進部107は、物品管理DBに登録されている、各ユーザが所有している物品30の変化を分析することで各ユーザの買換頻度を把握するようにしてもよい。買換促進部107は、買換頻度が高いユーザについては、新製品や高機能製品への関心が高いユーザであると判定し、物品30の買換を促すメッセージを当該ユーザのユーザ端末20に送信するようにしてもよい。一方、物品30の買換頻度が低いユーザについては、機能等へのこだわりが薄いユーザであると判定し、低スペック機種及び中古品への買換を促すメッセージを当該ユーザのユーザ端末20に送信するようにしてもよい。
【0056】
以上説明した本実施形態によれば、物品30の買換時において、買換対象となる中古品の売買(売却対象物品30Aの売買)について、買換希望ユーザと購入希望ユーザとのマッチングを図ることが可能になる。また、本実施形態では、マッチングに加えて、売却対象物品30Aの引取りや配送までを含めたプラットフォームを提供することから、物品の買換えを希望するユーザの手間を軽減することが可能になる。
【0057】
また、本実施形態によれば、ディスアグリゲーション技術を利用することで、ユーザが物品30の登録を行う際の手間を削減することが可能になる。また、ユーザが所有している物品30に関する各種の情報(故障可能性や使用頻度等)を取得することが可能になる。
【0058】
<補足事項>
本買換支援システムを提供する企業等は、物品管理DBに登録された物品30について、物品30を登録したユーザに対し、保証書内容を管理するサービス、登録された物品30に生じた故障や損害に対する保証を行うサービス、登録された物品30にリコールが生じた場合の通知サービスを提供するようにしてもよい。また、本買換支援システムを提供する企業等は、ユーザに売却された売却対象物品30Aのうち所定の品質をクリアしたものについては、故障に対する保証を自動付帯するサービスを付与するようにしてもよい。登録された物品30に生じた故障や損害に対する保証を行うサービスについて、所定の基準をクリアした物品30(例えば製造年度が所定の年度より新しい等)に対して、ユーザが追加料金を支払うことで更に大きな保証の付帯を可能としてもよい。これにより、ユーザに対し、買換促進アプリの使用を促すインセンティブとすることができ、買換市場を活性化させることが可能になる。
【0059】
分析装置50は、買換支援装置10に対して、ユーザ宅に設置された物品30の使用状況を通知し、買換支援装置10の買換促進部107は、使用頻度が所定の頻度以下の物品30については、当該物品30を所有するユーザのユーザ端末20に、買換を促すメッセージ、又は、物品30を使用していない期間について物品30のシェアリングを促すメッセージを送信するようにしてもよい。使用頻度が低い物品30の流通や利用促進を図ることが可能になる。
【0060】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0061】
10…買換支援装置、11…CPU、12…記憶装置、13…通信IF、14…入力デバイス、15…出力デバイス、20…ユーザ端末、30…物品、40…電力センサ、50…分析装置、60…ユーザ端末、101…登録部、102…買換受付部、103…価格取得部、104…算出部、105…公開部、106…取引処理部、107…買換促進部、108…記憶部、201…入力部、202…表示部、203…通信部