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<図1>
  • 特許-シート状浄化気誘導具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-01
(45)【発行日】2022-02-09
(54)【発明の名称】シート状浄化気誘導具
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/02 20060101AFI20220202BHJP
   F24F 7/06 20060101ALI20220202BHJP
   F24F 8/20 20210101ALI20220202BHJP
   F24F 3/16 20210101ALI20220202BHJP
   A61G 10/00 20060101ALN20220202BHJP
【FI】
F24F13/02 A
F24F7/06 B
F24F13/02 F
F24F8/20
F24F3/16
A61G10/00 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020219957
(22)【出願日】2020-12-31
【審査請求日】2020-12-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】300089817
【氏名又は名称】那須 正和
(72)【発明者】
【氏名】那須正和
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-072429(JP,U)
【文献】実開平05-059144(JP,U)
【文献】特許第6760679(JP,B1)
【文献】実開昭49-055748(JP,U)
【文献】特開平06-201181(JP,A)
【文献】実開平03-118108(JP,U)
【文献】特開2012-000124(JP,A)
【文献】米国特許第05645480(US,A)
【文献】特開平05-141729(JP,A)
【文献】特表2005-527774(JP,A)
【文献】中国実用新案第2734906(CN,Y)
【文献】特開2006-052908(JP,A)
【文献】中国特許第111389109(CN,B)
【文献】特許第6799890(JP,B1)
【文献】特許第6749047(JP,B1)
【文献】特許第6829533(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/02
F24F 7/00-8/99
A61L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状浄化気誘導具(1)は、呼気消毒装置(50)及び仕切り(129)に設けて用いられ、可撓性のシート(10)からなる略筒状であって、2つ以上の開口部である筒開口(118)を備え、前記筒開口(118)の内の少なくとも1つの筒開口(118)を呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けて用いられ、前記呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けることが可能な筒開口(118)を装置側開口(119)とし、該装置側開口(119)は、
前記呼気消毒装置(50)と係止可能な装置係止構造(106)を備え、前記装置側開口(119)は、開口形状を自在に変形可能で、様々な形状の呼気消毒装置(50)に対応可能であり、前記装置側開口(119)以外の筒開口(118)は、仕切り(129)の上かまたは、前記仕切り(129)の上を越えて反対側に配置させて用いられ、

前記シート状浄化気誘導具(1)が、仕切係止部(120)を備え、前記仕切係止部(120)は、前記シート状浄化気誘導具(1)と前記仕切り(129)を係止する為の係止部であり、前記仕切り(129)の略上部において、前記シート状浄化気誘導具(1)の略筒状の流路である中空空間(127)を開いた状態で、前記排気口(52)から送気された浄化気の流路である中空空間(127)を保持可能であり、

前記仕切係止部(120)が、開口スペーサーでもあって、前記仕切係止部(120)が、前記略筒状の中空空間(127)の内側または外側に備えられて、前記仕切り(129)の上において、前記シート状浄化気誘導具(1)の中空空間(127)を保持可能であることを特徴とするート状浄化気誘導具(1)。
【請求項2】
シート状浄化気誘導具(1)は、呼気消毒装置(50)及び仕切り(129)に設けて用いられ、可撓性のシート(10)からなる略筒状であって、2つ以上の開口部である筒開口(118)を備え、前記筒開口(118)の内の少なくとも1つの筒開口(118)を呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けて用いられ、前記呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けることが可能な筒開口(118)を装置側開口(119)とし、該装置側開口(119)は、
前記呼気消毒装置(50)と係止可能な装置係止構造(106)を備え、前記装置側開口(119)は、開口形状を自在に変形可能で、様々な形状の呼気消毒装置(50)に対応可能であり、前記装置側開口(119)以外の筒開口(118)は、仕切り(129)の上かまたは、前記仕切り(129)の上を越えて反対側に配置させて用いられ、

前記シート状浄化気誘導具(1)が、仕切係止部(120)を備え、前記仕切係止部(120)は、前記シート状浄化気誘導具(1)と前記仕切り(129)を係止する為の係止部であり、前記仕切り(129)の略上部において、前記シート状浄化気誘導具(1)の略筒状の流路である中空空間(127)を開いた状態で、前記排気口(52)から送気された浄化気の流路である中空空間(127)を保持可能であり、

前記仕切係止部(120)が、略U字形状をしたダクトである、U字ダクト部(122)であり、前記仕切り(129)の略上部において、前記U字ダクト部(122)のU字形状部を引掛けることによって、前記シート状浄化気誘導具(1)が前記仕切り(129)に係止され、シート状浄化気誘導具(1)は、可撓性シートによって形成される略筒状の装置側開口(119)を備えて様々な形状の呼気消毒装置(50)に対して調整が可能であり、前記装置側開口(119)の反対側に、前記U字ダクト部(122)が備えられ、排気口(52)から排気された浄化された空気が、前記U字ダクト部(122)を通って外気に放出されることを特徴とする請求項に記載のシート状浄化気誘導具(1)。
【請求項3】
前記U字ダクト部(122)が、蛇腹構造を備え、U字形状に曲折可能であることを特徴とする請求項2に記載のシート状浄化気誘導具(1)。
【請求項4】
前記仕切係止部(120)が、ファスナースライダー(117)を介して設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシート状浄化気誘導具(1)。
【請求項5】
シート状浄化気誘導具(1)が、
呼気消毒装置(50)及び仕切り(129)に設けられ、可撓性のシート(10)からなる略筒状であって、2つ以上の開口部である筒開口(118)を備え、前記筒開口(118)の内の少なくとも1つの筒開口(118)を呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けて用いられ、前記呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けることが可能な筒開口(118)を装置側開口(119)とし、該装置側開口(119)は、
前記呼気消毒装置(50)と係止可能な装置係止構造(106)を備え、
前記装置側開口(119)は、開口形状を自在に変形可能で、様々な形状の呼気消毒装置(50)に対応可能であり、
前記装置側開口(119)以外の筒開口(118)は、仕切り(129)の上かまたは、前記仕切り(129)の上を越えて反対側に配置させて用いられ、
仕切係止部(120)が、クランプであり、前記シート状浄化気誘導具(1)の内側を構成する中空空間(127)内から、前記シート状浄化気誘導具(1)と前記仕切り(129)は、前記仕切係止部(120)によって係止され、
前記仕切係止部(120)は、前記シート状浄化気誘導具(1)と前記仕切り(129)を係止する為の係止部であることを特徴とする浄化仕切り(129)ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕切り越えの浄化気誘導具構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から仕切りは、多種多様に提案されている。係る仕切りは、略板状や、カーテンも存在する。しかしながら、主にはただ空間をただ単に仕切るというのみで、ウィルスや花粉や悪臭等の発生、あるいは存在する空間に設置して仕切ることによって、隔離する仕切りが一般的である。
【0003】
また、係る空間に空気清浄機を設置したり、換気をして新鮮な空気に置換するのが一般的であるが、より効率的に、あるいは、より手軽に、低コストで、自由度が高く、空間の空気を清浄可能とする技術が求められている。
【0004】
また、家庭内においても、インフルエンザ等のウィルス感染した患者による、家庭内感染が、濃厚接触も多く、また、密閉された同一空間内に長く同居することによる感染を引き起こし易いという問題があり、また、より自由に広がる、特に屋内空間において、人から、咳やくしゃみ等の呼気から空気中に排出されたウィルスが、空気中に拡散、あるいは長く滞留することにより、他の人に取り込まれるリスクをより下げるべく、また、様々な生活環境に合わせて構築可能な自由度が高く、あるいは簡易で、より迅速に、効率的に係る空気中に放出されたウィルスを集め、浄化、無毒化する技術が求められているといえる。
【0005】
そこで、従来からも種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、発明の名称を「異方採光カーテン、及び、カーテンの保持具」とする技術が開示され、公知技術となっている(特許文献1参照)。具体的には「空間を隔てるカーテン1であって、カーテン1により隔てられた空間の一方側から入射した光が、カーテン1を透過して、隔てられた空間の他方側へ進入することで、他方側の空間内照度Sbの最大値 を、他方側の空間内照度の最小値 の1.7倍以上とする。又、所定の可視光透過率を持つ遮光部2と、遮光部2より可視光透過率が大きい透光部3を有し、透光部3の可視光透過率は、遮光部2の可視光透過率の3倍以上であったり、長手方向がカーテン1の丈方向に略沿った遮光帯部と透光帯部は、カーテン1の幅方向に沿って交互に繰り返し配設されていても良い。」というものである。しかしながら、特許文献1に記載の発明は、自由度が高い構成であるとは言えず、前記問題の解決には至っていない。
【0006】
また、特許文献2には、発明の名称を「クリーンブース」とする技術が開示され、公知技術となっている(特許文献2参照)。具体的には「 周囲をアクセスカーテン10などで取り囲み、その内部に清浄空気を供給する送風機やフィルターを含んだ本体ユニット2と共に、内部の空気を清浄化して排気する排気ユニット11を備え、排気ユニットの排気能力を本体ユニットの送風能力と等しく、あるいは、それよりも大きく設定し、もって、クリーンブース内を外気に対して陰圧に保持する。これにより、特別な感染症処置室を用いなくても、クリーンブースを利用して感染症患者の治療を行うことが出来る。」というものである。
しかしながら、特許文献2に記載の発明は、一般的な室内等において、簡易で、自由度が高い構成であるとは言えず、前記問題の解決には至っていない。
【0007】
また、特許文献3には、発明の名称を「感染防止ブース」とする技術が開示され、公知技術となっている(特許文献1参照)。具体的には「ベッドを覆うクリーンブースを室内に形成するための包囲体と、ブース内の空気を浄化して該ブース外に排出するための送風器と、ベッド上でのブース内の空気流のむらを解消すべく該ベッドに沿った空気循環流を生成するための補助ファンと、ブース内の湿度を調整するための加湿器とを含む感染防止ブース。包囲体により形成されるブース容量は6m3~15m3であり、包囲体にはほぼ100cm2の空気取り入れ口が形成され、送風器は0.1m3/分~1.28m3/分の送風能力を有し、補助ファンによる循環空気風量は、1m3/分~2.5m3/分であり、加湿器による加湿水分量は0.4kg/hr以下であり、ブース内の相対湿度が45%RH~65%RHに保持される。」というものである。しかしながら、特許文献1に記載の発明は、一般的な室内等において、自由度が高い構成であるとは言えず、前記問題の解決には至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2018-110749号
【文献】特開2001-182977号
【文献】特開2012-124号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
様々な、主に屋内の環境改善において、自由度の高い可撓性シート状の仕切りを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るシート状浄化気誘導具(1)は、呼気消毒装置(50)及び仕切り(129)に設けて用いられ、可撓性のシート(10)からなる略筒状であって、2つ以上の開口部である筒開口(118)を備え、前記筒開口(118)の内の少なくとも1つの筒開口(118)を呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けて用いられ、前記呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けることが可能な筒開口(118)を装置側開口(119)とし、該装置側開口(119)は、前記呼気消毒装置(50)と係止可能な装置係止構造(106)を備え、
前記装置側開口(119)は、開口形状を自在に変形可能で、様々な形状の呼気消毒装置(50)に対応可能であり、前記装置側開口(119)以外の筒開口(118)は、仕切り(129)の上かまたは、前記仕切り(129)の上を越えて反対側に配置させて用いられる構成を採用する。
【0011】
また、本発明は、前記シート状浄化気誘導具(1)が、仕切係止部(120)を備え、前記仕切係止部(120)は、前記シート状浄化気誘導具(1)と前記仕切り(129)を係止する為の係止部であり、前記仕切り(129)の略上部において、前記シート状浄化気誘導具(1)の略筒状の流路である中空空間(127)を開いた状態で、前記排気口(52)から送気された浄化気の流路である中空空間(127)を保持可能である構成を採用することもできる。
【0012】
また、本発明は、前記仕切係止部(120)が、略U字形状をしたダクトである、U字ダクト部(122)であり、前記仕切り(129)の略上部において、前記U字ダクト部(122)のU字形状部を引掛けることによって、前記シート状浄化気誘導具(1)が前記仕切り(129)に係止され、シート状浄化気誘導具(1)は、可撓性シートによって形成される略筒状の装置側開口(119)を備えて様々な形状の呼気消毒装置(50)に対して調整が可能であり、前記装置側開口(119)の反対側に、前記U字ダクト部(122)が備えられ、排気口(52)から排気された浄化された空気が、前記U字ダクト部(122)を通って外気に放出される構成を採用することもできる。
【0013】
また、本発明は、前記U字ダクト部(122)が、蛇腹構造を備え、U字形状に曲折可能である構成を採用することもできる。
【0014】
また、本発明は、前記仕切係止部(120)が、クリップであり、前記シート状浄化気誘導具1の可撓性シートの自由な位置に着脱可能に設けることができる構成を採用することもできる。
また、本発
【0015】
また、本発明は、前記仕切係止部(120)が、開口スペーサーでもあって、前記仕切係止部(120)が、前記略筒状の中空空間(127)の内側または外側に備えられて、前記仕切り(129)の上において、前記シート状浄化気誘導具(1)の中空空間(127)を保持可能である構成を採用することもできる。
【0016】
また、本発明は、前記仕切係止部(120)が、ホックまたは面ファスナーである構成を採用することもできる。
【0017】
また、本発明は、前記仕切係止部(120)が、前記仕切係止部(120)の位置を移動可能である、移動可係止部(128)である構成を採用することもできる。
【0018】
また、本発明は、前記仕切係止部(120)が、ファスナースライダー(117)を介して設けられる構成を採用することもできる。
【0019】
また、本発明は、前記 装置側開口(119)が、開口サイズを変更可能である可変開口である構成を採用することもできる。
【0020】
また、本発明は、前記装置係止構造(106)が、前記シート状浄化気誘導具(1)の中空空間(127)内に設けられた構成を採用することもできる。
【0021】
また、本発明は、前記装置係止構造(106)が、引掛けまたは挟持によって係止可能な、フックまたはクリップであり、前記装置係止構造(106)は、ルーバー(125)に設けて用いられる構成を採用することもできる。
【0022】
また、本発明は、前記装置係止構造(106)が、前記中空空間(127)を橋架して設けられた、橋架部材(126)に設けられている構成を採用することもできる。
【0023】
本発明に係る浄化仕切り(129)ユニットは、シート状浄化気誘導具(1)が、
呼気消毒装置(50)及び仕切り(129)に設けられ、可撓性のシート(10)からなる略筒状であって、2つ以上の開口部である筒開口(118)を備え、前記筒開口(118)の内の少なくとも1つの筒開口(118)を呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けて用いられ、前記呼気消毒装置(50)に備えられた排気口(52)に設けることが可能な筒開口(118)を装置側開口(119)とし、該装置側開口(119)は、
前記呼気消毒装置(50)と係止可能な装置係止構造(106)を備え、前記装置側開口(119)は、開口形状を自在に変形可能で、様々な形状の呼気消毒装置(50)に対応可能であり、
前記装置側開口(119)以外の筒開口(118)は、仕切り(129)の上かまたは、前記仕切り(129)の上を越えて反対側に配置させて用いられる構成を採用する。
また、本発明は、シート状浄化気誘導具(1)を構成する可撓性シートの表面に着脱可能に設けられた 前記仕切係止部(120)によって、前記シート状浄化気誘導具(1)を構成する可撓性シートが、前記仕切り(129)に吊設して設けられ、吊設されることによって、前記シート状浄化気誘導具(1)の中空空間(127)を保持可能である構成を採用することもできる。
【0024】
また、本発明は、前記仕切り(129)がカーテンであり、前記仕切係止部(120)が、カーテンレールに吊設される構成を採用することもできる。
【0025】
また、本発明は、前記仕切係止部(120)が、クランプであり、前記シート状浄化気誘導具(1)の内側を構成する中空空間(127)内から、前記シート状浄化気誘導具(1)と前記仕切り(129)を係止される構成を採用することもできる。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る感染防止ユニットによれば、入院の多人数部屋や老人ホーム等、様々なベッドや布団を囲うカーテンに設けることによって、感染症の院内クラスターの抑止効果を期待できる。
【0027】
本発明に係る感染防止ユニットによれば、様々なウィルスや感染症の不特定多数の、様々な患者が出入りし、診察や支払い等を待つ、待合所やスペースにおいて、係るスペースに排出されたウィルスや菌による院内感染が発生するのを抑制することができるという優れた効果を発揮する。
【0028】
本発明に係る感染防止ユニットによれば、不特定多数の、様々な人が出入りする公共交通機関である、空港等の待合所やスペースにおいて、係るスペースに排出されたウィルスや菌の残留時間を極力減らし、感染が発生するのを抑制することができるという優れた効果を発揮する。
【0029】
本発明に係る感染防止ユニットによれば、家庭内において、インフルエンザ等のウィルス感染した患者による、家庭内感染が、濃厚接触も多く、また、密閉された同一空間内に長く同居することによる感染を引き起こし易いという家族感染を抑制することができるという優れた効果を発揮する。
【0030】
本発明に係る感染防止ユニットによれば、自由に広がる、特に室内空間において、人から、咳やくしゃみ等の呼気から空気中に排出されたウィルスが、空気中に拡散、あるいは長く滞留することにより、他の人に取り込まれるリスクをより下げるべく、また、様々な生活環境に合わせて構築可能な自由度が高く、あるいは簡易で、より迅速に、効率的に係る空気中に放出されたウィルスを集め、浄化、無毒化可能であるという優れた効果を発揮する。
【0031】
本発明に係る感染防止ユニットによれば、一定の空間から発生する、臭いやガスを、空気中に拡散させず、簡易で、より迅速に、効率的に集め、浄化、無毒化可能であるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明に係るシート状浄化気誘導具の基本説明図である。
図2】本発明に係るシート状浄化気誘導具が、仕切りに設けられた構成説明図である。
図3】本発明に係るシート状浄化気誘導具の有用性についての説明図である。
図4】本発明に係るシート状浄化気誘導具の移動可係止部の構成説明図である。
図5】本発明に係るシート状浄化気誘導具の仕切係止部が、クリップである構成説明図である。
図6】本発明に係るシート状浄化気誘導具の仕切係止部が、吊設して設けられた構成説明図である。
図7】本発明に係るシート状浄化気誘導具の仕切係止部が、略長方形である構成の説明図である。
図8】本発明に係るシート状浄化気誘導具の仕切係止部が、クランプである構成の説明図である。
図9】本発明に係るシート状浄化気誘導具の仕切係止部が、U字ダクト部の構成説明図である。
図10】本発明に係るシート状浄化気誘導具の仕切係止部のバリエーションの構成説明図である。
図11】本発明に係るシート状浄化気誘導具の仕切係止部のバリエーションの構成説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
シート状浄化気誘導具1は、呼気消毒装置50及び仕切り129に設けて用いられ、可撓性のシート10からなる略筒状であって、2つ以上の開口部である筒開口118を備え、前記筒開口118の内の少なくとも1つの筒開口118を呼気消毒装置50に備えられた排気口52に設けて用いられ、前記呼気消毒装置50に備えられた排気口52に設けることが可能な筒開口118を装置側開口119とし、該装置側開口119は、前記呼気消毒装置50と係止可能な装置係止構造106を備え、前記装置側開口119は、開口形状を自在に変形、調整可能で、様々な形状の呼気消毒装置50に対応可能であり、前記装置側開口119以外の筒開口118は、仕切り129の上かまたは、前記仕切り129の上を越えて反対側に配置させて用いられる効果を最大限発揮するものである。
【0034】
以下、図面に基づいて本発明に係る可撓性シート仕切り1について説明する。
但し、図面に示した形状や配置構成等についてはあくまでも例示であり、本願発明の特徴的な効果が発揮される範囲において変更することが可能である。
また、それぞれの図の例示の構成は、係る構成の説明の便宜上その図面で説明したに過ぎないものであり、図面のそれぞれお互いの図面の構成の例において、互いに応用可能であるものとする。
【0035】
尚、ここでいう手前または手前側とは、図面上で可撓性シート仕切り1の面が見えている側を指し、向こう側とは図面上で可撓性シート仕切り1の面が見えていない側、つまり、手前側の反対側を指すものとする。
なお、各図面の説明においての上下左右あるいは側方は、係る図面の方向の上下左右あるいは側方の方向をさすものである。
【0036】
図1について、図1(a)の構成の例は、シート状浄化気誘導具1の斜視図であり、図1(b)は、係る側方からの縦断面図である。
係るシート状浄化気誘導具1は、呼気消毒装置50及び仕切り129に設けて用いられ、係るシート状浄化気誘導具1が係る呼気消毒装置50及び仕切り129に設けられた構成の例を、図2において示されている。
係るシート状浄化気誘導具1は、可撓性シートによって略筒状に形成されており、2つ以上の開口部である筒開口118を備え、係る下側の筒開口118が装置側開口119であり、呼気消毒装置50と係止可能に装置係止構造106としてマグネットシートが備えられている。
【0037】
装置係止構造106は、係る装置側開口119と呼気消毒装置50とを、着脱可能に係止可能とする係止構造部であり、マグネットでも、マグネットシートでも良いし、面ファスナーでも、紐でも、フックでも、ホックでも、自己吸着シートでも、粘着剤でも良く、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状、材質あるいは寸法、構成の範囲内で変更することができるものである。
【0038】
図2に示される様に、係るシート状浄化気誘導具1は、装置側開口119を係る呼気消毒装置50の排気口52の周囲に被さる様にして設けられており、係る排気口52からの浄化された空気が、係るシート状浄化気誘導具1の中空空間127を通って、係る仕切り129の向こう側に送気される構成の例である。
係るシート状浄化気誘導具1は、係る呼気消毒装置50に係止されていることによって、係る排気口52からの空気の勢いによって、外れることなく係る排気口52からの空気をしっかりと送気可能である。
係る装置側開口119は、可撓性シートによって構成されている為、自由にその形状を変形させることが可能であり、例えば、プリーツ状に係る装置側開口119を折って、係る装置側開口119のサイズを小さくすることも可能となり、有用である。
【0039】
係るシート状浄化気誘導具1は、可撓性シートによって略筒状に形成されており、特に係る装置側開口119は、可撓性シートによって形成されていることによって、様々な形状に変形することが可能であるので、図2で示される様に、係る装置側開口119に呼気消毒装置50を備えた際に、様々な形状の呼気消毒装置50に対応可能であるので、自由度が非常に高く、有用である。
特に、係る装置側開口119においては、係る装置側開口119のサイズを可変とすることが可能である、可変開口とすることによって、更に様々なサイズの呼気消毒装置50にも、より密閉度が高く設けることが可能であるので、浄化された空気と一緒に、まだ浄化していない空気を吸い込むことを抑制可能であり、有用である。
【0040】
可変開口は、例えば、巾着構造としても良いし、ゴムを備えて伸縮可能な開口部である構成としても良いし、係る可変開口の可撓性シートを、重複した状態で係止可能に、面ファスナーやマグネット、ボタン、ホック、フック等を備えても良く、また、係る筒開口118をプリーツ状に折って、係る筒開口118のサイズを小さくし、係るサイズを保持可能に係止することによって、係る呼気消毒装置50を締め込んで、係る呼気消毒装置50に係止可能な構成としても良く、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状、材質あるいは寸法、構成の範囲内で変更することができるものである。
【0041】
また、係るシート状浄化気誘導具1の装置側開口119以外の筒開口118は、拡散開口124とし、係るシート状浄化気誘導具1内を送気されてきた浄化された空気を、外気中に排気し、拡散させる開口部である。
係る呼気消毒装置50は、仕切係止部120としての面ファスナーを備え、係る仕切り129の上部において、係る面ファスナーにて係るシート状浄化気誘導具1が係止され、係る拡散開口124が、係る仕切り129の向こう側に配置され、係る浄化された空気が仕切り129の向こう側に送気される構成の例である。
【0042】
仕切係止部120は、面ファスナーでも良いし、マグネットでも、ホックでも、ボタンでも、フックでも、ファスナースライダーでも良く、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状、材質あるいは寸法、構成の範囲内で変更することができるものである。
破線の矢印で示しているのが、空気の流れ17を示しており、本図の例においては、係る可撓性シート仕切り1の手前側に寝ているウィルスを保持した患者から出る汚れた空気が、呼気消毒装置50で浄化されて浄化気104として排気口52から上方に向かって排出され、シート状浄化気誘導具1を通って、係る仕切り129の向こう側に送気される構成の例である。
また、図1あるいは図2の構成の例の係るシート状浄化気誘導具1を形成する可撓性のシートは、係る仕切り129の上部で自重で係るシート状浄化気誘導具1内の空気の流れ17の通路である中空空間が狭くなるあるいは塞がる構成の場合においても、係る呼気消毒装置50からの空気の流れ17の勢いと圧力によって、係る中空空間が広がるに十分に軽い、可撓性のシートで形成されることが望ましい。
【0043】
本願の構成の例は、上側に排気される呼気消毒装置50の構成において、特に有用な構成の例である。
呼気消毒装置50はファンヒーターまたは空気清浄機であり、吸気口51から呼気等のウィルス等を含んだ浄化したい空気を吸気し、排気口52から浄化あるいは殺菌された空気を排気し、ファンヒーターは、空気の加熱部53を備えて、係る加熱部53にて、空気を加熱することによって、殺菌消毒またはある種のガス状の分子を分解させることによって、無毒化、無臭化するものであり、空気清浄機は、空気中に浮遊する塵や花粉を除去し、特に本発明を構成する呼気消毒装置50である空気清浄機は、ウィルスや細菌を不活化する効果を備えた空気清浄機を指しており、特には、病院や、家庭において、インフルエンザやコロナウィルス等の空気感染あるいは飛沫感染あるいは、エアロゾル感染の原因となる呼気または空気を、より安全な空気に無毒化する構成の装置である。尚、ファンヒーターは、ファンによって強制的に空気を加熱部53に送って係る空気を加熱する構成の装置であり、ガスや石油によって燃焼することによって空気を加熱する構成としても良いし、または、電気ヒーターによって空気を加熱する構成としても良いが、ウィルスや臭いの元等になる化学物質の不活化、分解といった点においては、実際に火を燃焼させて加熱するガスや石油ファンヒーターの方が、より多くの効果を期待でき、有用である。
尚、図面中の加熱部53は、空気清浄機においては、浄化部53である。
【0044】
本構成の例における呼気消毒装置50の排気口52は、図2の構成の例に示されるように、係る呼気消毒装置50の略上方に向かって排気される構成の呼気消毒装置50の例である。
【0045】
図3の構成の例は、係る構成の有用性を説明する為の説明図である。
図3(a)及び図3(b)の構成の例は、係る呼気消毒装置50を普通に載置しただけの場合の、空気の流れ17の例を示しており、係る呼気消毒装置50の周囲の空気は、一部は係る呼気消毒装置50の吸気口51から吸い込まれて浄化され、排気口52から送気される構成の例であるが、係る呼気消毒装置50の周辺の汚れた空気の一部は、係る排気口52から排気された空気に引き込まれて、係る浄化された空気と混ざって、係る空気中に拡散してしまう恐れがあることを示しており、つまりは、図3(b)に示される様に、係る呼気消毒装置50をただ室内においておくだけだと、係る室内の空気の浄化が効率的に行われ難いとともに、係るウィルスや花粉等を含んだ空気を、係る呼気消毒装置50を載置している部屋等の空間に、拡散してしまうという可能性があることを示している。
【0046】
図3(c)の構成の例は、係る部屋の中に、仕切り129を備えて、その仕切り129の中に呼気消毒装置50を載置し、また、ウィルスへの感染者がいることを示している。
係る状態においても同様に、係る呼気消毒装置50は浄化された空気と一緒に、ウィルス等を含んだ汚れた空気も一緒に巻き込んで、上方に吹き上げられる可能性があるので、係る仕切り129の外に係る汚れた空気の一部が拡散し、また、一度係る仕切り129の外に拡散した空気は、殆ど係る仕切り129の中に配置された呼気消毒装置50に吸い込まれて浄化されることはないので、より感染の可能性、危険性が残っているという課題がある設置方法となるものである。
【0047】
一方、図3(d)の構成の例は、係る仕切り129の中に配置された呼気消毒装置50及び仕切り129に、本願におけるシート状浄化気誘導具1を設けて、係る仕切り129の中の汚れた空気を浄化し、係る汚れた空気を、係る仕切り129の外の空間に送気する構成となっており、係る構成とすることによって、係る呼気消毒装置50によって浄化された空気は、確実に係る仕切り129の外に排出され、またそのことにより、係る仕切り129の外からは、係る仕切り129の外に排気された空気の量だけ係る仕切り129の外の空間からの新しい空気をどんどん取り込まれる構成とすることが可能であり、係る構成により、係る仕切り129の中の汚れた空気が係る仕切り129の外に流出することを極力抑えつつ、係る仕切り129の中と係る仕切りの外の空気の循環を創出することが可能であるので、係る感染者も、新鮮な空気が常に供給されつつ、係る仕切り129の外にもウィルスを含んだ汚れた空気を拡散することを抑制可能とすることができ、クラスター感染の予防とすることが可能であり、有用である。
【0048】
また、図3(d)の構成の例の呼気消毒装置50を係る仕切り129の外側に配置し、係るシート状浄化気誘導具1を係る呼気消毒装置50から、係る仕切り129の中に、図3(d)の構成の例とは逆に、送気可能に配置することによって、例えば、係る仕切り129の中に、お年寄りや乳幼児等、ウィルスに対して抵抗力の弱い人49を配置することによって、逆の空気の循環を創出し、係る仕切り129内には、常に、略浄化された空気のみが供給される構成とすることによって、係る仕切り129の中の人49に空気感染する恐れを、極力抑制した構成となり、有用である。
つまり、例えば、係る仕切り129の外の室内の方では、外で仕事や学校等で感染する恐れの高い人49の生活空間があるような場合においても、係る仕切り129の中の人49を、感染の恐れから隔離することが可能な構成となり有用である。
つまり、本願におけるシート状浄化気誘導具1は、係る課題を改善することが可能であると共に、容易に感染者や、感染されてはいけない抵抗力の低い老人や、乳幼児を隔離することが可能な構成となり、有用である。
つまりは、係る構成によって、老人施設や、家庭内でのクラスター感染の発生を抑制できる構成であり、有用である。
【0049】
図4の構成の例は、図1におけるシート状浄化気誘導具1が備えている、仕切係止部120としての面ファスナーが、移動可能にファスナースライダー117に設けられた構成の例である。
係る構成の例においては、係るファスナースライダー117が、ファスナーエレメント116に移動可能に設けられており、係る仕切り129の高さや、呼気消毒装置50の高さに合わせて係るファスナースライダー117の位置を調整可能な構成となっており、また、係るファスナーエレメント116は、係るシート状浄化気誘導具1を構成する可撓性シートの表面に設けられているのみにすぎず、係るファスナースライダー117を移動しても、係るシート状浄化気誘導具1の略筒状の内側に通じる穴は、形成されない構成となっているものである。
また、係るファスナースライダー117は、二本である構成としても良いし、一本から成る構成としても良い。
【0050】
また、係るファスナースライダー117を移動すると、係るシート状浄化気誘導具1の略筒状の内側に通じる穴が形成される構成としても良く、係る構成においては、係るファスナースライダー117を、二つをセットにして移動させる構成とすることによって、係る二つのファスナースライダー117にまとめて一つの仕切係止部120である、例えば面ファスナーを備えた構成としても良い。
係る構成とすることによって、シート状浄化気誘導具1が設けられる仕切り129の高さや、呼気消毒装置50の高さに合わせて、係る仕切り129とシート状浄化気誘導具1との係止位置を調整可能な構成とすることが可能であり、有用である。
【0051】
図5の構成の例は、係る仕切り129であるカーテンの、カーテンレールに、係る仕切係止部120を係止した構成の例である。
係る仕切係止部120の一部を構成する略D字型のリングは、係るシート状浄化気誘導具1を構成する可撓性シートの表面に、仕切係止部120であるクリップにて、係るカーテンレールに係止されて、係るシート状浄化気誘導具1を係るカーテンレールに吊設して設けられている構成の例であり、この様に、係る可撓性シートの表面に設けられた仕切係止部120によって、係る可撓性シートが自重で係るシート状浄化気誘導具1の浄化された空気の流路である中空空間127を閉じない構成となり、係る流路が開いた状態で係るシート状浄化気誘導具1を係る仕切り129であるカーテンとカーテンレールに設けることが可能な構成であり、有用である。
特に、係るカーテンレールに設けることによって、係る仕切り129の左右どの位置にでも、係るシート状浄化気誘導具1を設けることが可能であって、且つ、係る略筒状の浄化された空気の流路がしっかりと保持可能な構成となり、有用である。
【0052】
また、係るカーテンレール上を、係る仕切係止部120は移動可能であるので、係るシート状浄化気誘導具1を係るカーテンレールに設けた状態で、係るカーテンの開閉も可能な構成となり有用である。
また、係る仕切係止部120が、クリップにて係止されている構成の例であるので、係る仕切係止部120は、係るシート状浄化気誘導具1のどの位置にでも設けることが可能な構成となり、ついては、係る仕切り129や呼気消毒装置50の高さに合わせて、自由に係る仕切係止部120の位置を決めることが可能な構成であり、自由度が高く有用である。
【0053】
図6の構成の例は、係る仕切り129が、板状の仕切り129であり、係る板状の仕切り129の上部に、略コの字形の、支持材102が備えられており、係る、略コの字型の支持材102の中に、図5の構成の例と同様に、係るシート状浄化気誘導具1が仕切係止部120を介して、吊設された構成の例である。
係る仕切係止部120も、クリップに紐状の輪が備えられた構成の例であり、図5の構成の例と同様に、係るクリップの位置を自由に着脱して、係る仕切り129の高さに合わせて設けることが可能な構成であり、自由度が高く有用である。
【0054】
また、係る略コの字型の支持材102は、係るシート状浄化気誘導具1を係る支持材102に吊設可能な形状であればよく、係る支持材102の形状はその他、略口の字型でも良いし、略アーチ状でも、略波状でも、略L字状でも、略Z字状でも良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる材料、構造、形状あるいは寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0055】
図7の構成の例は、係る仕切係止部120が、略口の字型であって、4つの仕切係止部120が係るシート状浄化気誘導具1を囲う様にして設けられた構成の例である。
係る構成とすることによって、係る4か所のどの仕切係止部120においても、係る仕切り129に係るシート状浄化気誘導具1を設けることが可能であり、また、係る4か所の仕切係止部120によって、係る可撓性シートの開口状態が保持されており、浄化した空気が通り易く有用であり、また、係る仕切係止部120が、口の字型の四角形状であるので、係る仕切り129の上方の直線の辺に合わせて載置して、係止可能であるので、有用である。
本図の構成の例においては、係る仕切係止部120は四角形状であるが、D字型の構成として、係るD字型の直線の辺を係る仕切係止部120に備える構成としても、同様に有用である。
【0056】
また、係る仕切係止部120を移動可能な構成として、例えば図4の説明にもある様に、係る仕切係止部120をファスナースライダー117を介して設ける構成としても、更に自由度が増し、有用である。
また、本図の例においては、係る仕切係止部120は、4つであるが、1つでも良いし、2つでも、更に多くの複数である構成としても良く、限定しない。
【0057】
図8の構成の例は、係るシート状浄化気誘導具1が、仕切係止部120であるU字形状をしたクランプの構成の例であり、係るクランプによって、係るシート状浄化気誘導具1の略筒状の内側にて係る仕切り129と係止して設けられている構成の例であり、図8(b)の構成の例は、係る構成の例の側方から見た断面図であり、図8(c)の構成の例は、係る構成の例の、略正面からの斜視図による説明図であり、図8(a)の構成の例が係るクランプ単体の例である。
係るクランプが、例えば、本図の構成の例の様にU字形状であることによって、係るシート状浄化気誘導具1内の浄化された空気の流路である中空空間127を押し広げて、係る空気の流路を確保可能とする構成の例であり、有用である。
【0058】
係るクランプは、係るシート状浄化気誘導具1の中空空間127の内側に備えられており、係るシート状浄化気誘導具1の可撓性シートの、係る仕切り129側において、係る仕切りと係る可撓性シートとをまとめて挟持する様にして挟んでクランプして、係るシート状浄化気誘導具1を係る仕切り129に係止した構成の例である。
係る構成とすることによって、係るシート状浄化気誘導具1内に、係るクランプのサイズに合わせた空間を保持することが可能となるので、より、係るシート状浄化気誘導具1内を浄化された空気が、より少ない抵抗で送気され易く、有用な構成である。
【0059】
また、本図の構成の例においては、係るクランプは2つ設けられているが、1つでも良いし、3つあるいはそれ以上でも良く、限定しない。
また、係るクランプの形状やサイズにおいても、本図の構成の例においては、略U字形状であるが、係るシート状浄化気誘導具1内の中空空間127を押し広げて浄化された空気の流路が確保される形状やサイズであることが望ましく、係る形状やサイズについては、必要に応じて設定されるべきものであり、限定しない。
【0060】
図9の構成の例は、係るシート状浄化気誘導具1を形成する中空空間127自体が、U字形状である構成の例であり、係るU字形状をしたU字ダクト部122を備え、係るU字ダクト部122が、係る仕切り129に引掛けるようにして設けられている構成の例であり、係るU字ダクト部122が、係る仕切り129に係るシート状浄化気誘導具1を係止可能とする仕切係止部120でもある。
【0061】
図9の構成の例のU字ダクト部122は、例えば、ブロー成型で形成されたU字形状のダクト部分であり、係る別体で成形されたU字ダクト部122が、可撓性シートで形成された略筒状の部分と連結されて、1つのシート状浄化気誘導具1を形成している構成の例である。
尚、図9において、ドット模様部が、係るU字ダクト部122であり、例えば、係るU字ダクト部122に設けられた凸部に係る可撓性シートで形成された略筒形状の部分に設けられたタブに設けられた穴を嵌合して着脱可能に連結して設けられた構成の例である。
係る構成とすることによって、係るU字ダクト部122が仕切係止部120を兼ねながら、係る浄化された空気である浄化気104の流路を閉じない構成とすることが可能な構成となり、有用である。
【0062】
尚、本図の構成の例においては、係るU字ダクト部122は、係る可撓性シートで形成された部分と、着脱可能に係止して設けられた構成の例であるが、係る係止構造は、ホックでも、ステープラーでも、リベットでも、粘着でも、接着でも、融着でも良く、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる材料、構造、形状あるいは寸法の範囲内で変更することができるものである。
係るU字ダクト部122は、係るシート状浄化気誘導具1の自重によって係る中空空間が閉じず、保持できるだけの剛性を備えた材質で形成された略U字形状のダクト部であり、ポリプロピレンやポリアミド等のプラスチックでも良いし、木でも、金属でも、ゴムでも良く、また、U字形状を形成可能に蛇腹構造を備えた構成としても良い。
【0063】
図10の構成の例は、U字形状の仕切係止部120が、係るシート状浄化気誘導具1の側面側に設けられている構成の例であり、図10(a)の構成の例が、係るシート状浄化気誘導具1を仕切り129に設けた構成の例の斜視図であり、図10(b)が係る仕切係止部120の構成の例である。
【0064】
係る仕切係止部120は、図10(b)の構成の例に示される様に、略U字形状の略平面からなる板状の例であり、図10(c)の構成の例は、略長方形の板材を、曲折させてU字形状の仕切係止部120を形成した構成の例である。
図10(a)の構成の例のシート状浄化気誘導具1には、図10(b)の構成の例の仕切係止部120が備えられており、係るシート状浄化気誘導具1が、仕切り129に、係る略U字形状の仕切係止部120を係るシート状浄化気誘導具1の両側面側に設けられ、係る仕切係止部120を係る仕切り129に引掛ける様にして係るシート状浄化気誘導具1が設けられている構成の例である。
【0065】
係る略U字形状の仕切係止部120は、Uの文字形状が、所謂太字のUの文字形状で構成されているので、例えば、係るUの文字形状の外側のUの文字の縁のライン付近にて、係るシート状浄化気誘導具1を係止する構成とすることによって、係るUの文字形状の略厚み分の中空領域を係るシート状浄化気誘導具1内に形成することが可能な構成となり、有用であり、係るUの文字形状に示されている×マークが、係る仕切係止部120と係るシート状浄化気誘導具1との係止部の位置の例を示している。
【0066】
図10(c)の構成の例の仕切係止部120は、図面には示されていないが、図10(a)の構成の例でいう、係るシート状浄化気誘導具1が係る仕切り129に掛けられている部分の下面側に係止されることによって、係るシート状浄化気誘導具1を係る仕切り129に係止可能とする構成の例である。
係る構成の仕切係止部120は、板状の部材を略U字形状に曲折して形成することが可能な、よりシンプルな構成であるので、より製造コストを抑制することが可能な構成であり、有用である。
【0067】
図11の構成の例は、係る装置係止構造106が、係るシート状浄化気誘導具1の略筒状の内側に設けられた構成の例である。
図11(a)の構成の例は、係る構成の例の斜視図であり、係る装置係止構造106 が隠れ線の破線にて示されている構成の例であり、図11(b)が、係る構成の例の側面側からの断面図にて、示されており、係る装置係止構造106の例として、フックにて示されている例であり、係るフックは、係るシート状浄化気誘導具1の内側に設けられており、図面には示されていないが、係る呼気消毒装置50の排気口52に設けられたルーバー125に引掛けて係止する構成の例である。
【0068】
殆どの呼気消毒装置50は、排気口52にルーバー125を備えており、係るルーバー125に係る装置係止構造106 であるフックを引掛けて係るシート状浄化気誘導具1を係る呼気消毒装置50に設けることによって、係る排気口52に係るシート状浄化気誘導具1を被せる様にして設けることが可能となり、且つ、係る排気口52からの浄化された空気の風速によって、係るシート状浄化気誘導具1が浮き上がるのを防ぎ、様々な形状、サイズの呼気消毒装置50に係るシート状浄化気誘導具1を設けることが可能な構成であり、有用である。
尚、係る装置係止構造106としてのフックは、フックでも良いし、クリップでも良いし、限定しない。
【0069】
図11(c)の構成の例は、係る装置係止構造106としてのフックが、係るシート状浄化気誘導具1の装置側開口119の内側に橋架する様にして設けられた紐である、橋架部材126に設けられた構成の例である。
この様にして、係る装置側開口119の内側に係る橋架部材126が設けられることによって、係る呼気消毒装置50が作動していない時も、係る橋架部材126がストッパーとなって、係るシート状浄化気誘導具1が嵌り込んでしまうのを抑えることが可能であり、有用である。
橋架部材126は、係るシート状浄化気誘導具1の中空空間127を橋架して設けられた部材であり、紐でも良いし、針金でも、ワイヤ-でも、網でも良く、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状、材質あるいは寸法、構成の範囲内で変更することができるものである。
【0070】
尚、一連の本図の実施例において、
可撓性のシート10の素材は、可とう性を有したシート状で、テント生地やメッシュ生地等の布状部材、他各種繊維素材、ビニール、各種ゴムや各種樹脂シート製、綿、麻等の天然素材、紙製、金属メッシュ等金属、ガラス繊維、また、色も透明、蛍光、光っても良く、その他、必要に応じた強度、機能を有し、本発明と同一の作用効果を発揮できる範囲内でその素材を限定しない。但し、特に、呼気消毒装置50が、ファンヒーター等の熱を発生させる装置である構成においては、係る可撓性のシート10は、難燃性の素材である構成とすることが望ましい。
可撓性のシート10の色も、透明でも、白でも、黄色でも、蛍光色でも、蛍光塗料でもよく、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状、構成、性質、色あるいは寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0071】
また、係る可撓性のシート10の表面に、光触媒等の浄化あるいは殺菌処理を施した構成とすることによって、汚れやウィルス等を除去し易い構成としても良く、有用である。
また、自己吸着シートは、被着体に対して、素材自体が吸着し、粘着剤や糊を使用せずに貼り付けが可能なシートであり、微細な吸盤による吸着、ジェル状による吸着でも良く、その他本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状あるいは寸法の範囲内で変更することができるものである。
また、係るガイド係止部111で説明している構成は、一部または全部を着脱可能なガイド着脱係止部112としても良く、また、係るガイドシート105を着脱可能な構成としても良い。
【0072】
尚、係る可撓性のシート10の下部と地面の間に隙間があると、係る隙間から空気が係る可撓性のシート10の向こう側へ逃げたり、係る可撓性のシート10の向こう側の空気を手前側に取り込んでしまい、係る呼気消毒装置50が、係るウィルス等を含んだ浄化したい空気の処理能力を減らしてしまい、望ましくないので、極力、係る可撓性のシート10と地面との隙間は無くすことが望ましく、例えば、係る可撓性のシート10の下に棒や板を挟み込む構成としても良いし、係る帯巻具60の端ギリギリから係る可撓性のシート10が引き出される構成としても良いし、やや弛ませ気味に、特に係る可撓性のシート10の下側を弛ませ気味に設けることによって、係る可撓性のシート10が地面に設置する構成としても良く、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる構成、形状あるいは寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0073】
尚、係る呼気消毒装置50のウィルスやガス等の化学物質に対する無毒化の効果については、対象とするウィルスやガス等の化学物質に対する呼気消毒装置50 の個別の製品性能によるものである。
また、係る呼気消毒装置50の代わりに、必要に応じて、空気浄化機能や燃焼機能を備えていない、送風機能を備えた送気装置を設置し、新鮮な空気を係る可撓性シート仕切り1内に送気する構成としても良い。
【0074】
また、係るいずれの構成の仕切係止部120においても、図4の説明に示される様なファスナースライダー117や、面ファスナーによって係る仕切係止部120を備える構成として、移動可能な仕切係止部120である、移動可係止部128とすることによって、係るシート状浄化気誘導具1を仕切り129に係止する位置を自由に調整可能な構成となり、有用である。
【0075】
また、係る移動可係止部128は、係る仕切係止部120をファスナースライダー117に設ける構成としても良いし、面ファスナーでも良いし、複数のホックでも、フックでも限定せず、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状、材質あるいは寸法、構成の範囲内で変更することができるものである。
また、係る仕切係止部120を設けることによって、係るシート状浄化気誘導具1の中空空間を保持可能な仕切り係止部120は、開口スペーサーとし、図5図6図7図8図9図10の構成の例の仕切係止部120が、開口スペーサーでもある仕切係止部120であり、その他、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状、材質あるいは寸法、構成の範囲内で変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本願発明は、自由度が高く様々な環境を改善可能であり、また、特に、ウィルス等を含んだ空気の効果的な浄化にも効果を発揮するものであり、魅力的な発明品であり、産業上利用可能性は極めて高いと思慮されるものである。
【符号の説明】
【0077】
1 シート状浄化気誘導具
10 可撓性のシート・可撓性シート
17 空気の流れ
49 人
50 呼気消毒装置
51 吸気口
52 排気口
53 加熱部・浄化部
102支持材
104浄化気
106装置係止構造
116ファスナーエレメント
117ファスナースライダー
118筒開口
119装置側開口
120仕切係止部
122U字ダクト部
124拡散開口
125ルーバー
126橋架部材
127中空空間
128移動可係止部
129仕切り
【要約】      (修正有)
【課題】様々な、主に屋内の環境改善において、自由度の高い可撓性シート状の仕切りを提供する。
【解決手段】シート状浄化気誘導具1は、呼気消毒装置50及び仕切り129に設けて用いられ、可撓性のシート10からなる略筒状であって、筒開口118の内の少なくとも1つの装置側開口119である筒開口118を呼気消毒装置50に備えられた排気口52に設けて用いられ、該装置側開口119は、前記呼気消毒装置50と係止可能な装置係止構造106を備え、前記装置側開口119以外の筒開口118は、仕切り129の上かまたは、前記仕切り129の上を越えて反対側に配置させて用いられる構成である。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
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図9
図10
図11