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特許7018224尿素置換芳香族環結合ジオキシノキノリン系化合物、その調製方法および使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-02
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】尿素置換芳香族環結合ジオキシノキノリン系化合物、その調製方法および使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 491/056 20060101AFI20220203BHJP
   A61K 31/4741 20060101ALI20220203BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20220203BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20220203BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20220203BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
C07D491/056 CSP
A61K31/4741
A61K31/496
A61K31/5377
A61K31/541
A61P1/16
A61P9/10 101
A61P11/00
A61P17/06
A61P19/02
A61P25/00
A61P27/02
A61P29/00 101
A61P35/00
A61P35/02
A61P43/00 105
A61P43/00 111
A61P43/00 121
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020543109
(86)(22)【出願日】2019-01-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2019073259
(87)【国際公開番号】W WO2019154132
(87)【国際公開日】2019-08-15
【審査請求日】2020-10-09
(31)【優先権主張番号】201810982631.6
(32)【優先日】2018-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/076232
(32)【優先日】2018-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517185908
【氏名又は名称】北京賽特明強医薬科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】特許業務法人 安富国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン, チャン
(72)【発明者】
【氏名】ユー, シャンナン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ヂョンシャン
(72)【発明者】
【氏名】フォン, ショウイェ
(72)【発明者】
【氏名】リウ, イェンション
(72)【発明者】
【氏名】リー, シンフー
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン, ホンボ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, レイフー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ハイロン
(72)【発明者】
【氏名】ヂョウ, リーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ヂォン, ナンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】フー, チェンミン
(72)【発明者】
【氏名】シュ, ヂャンチャン
【審査官】神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103382206(CN,A)
【文献】国際公開第2012/144463(WO,A1)
【文献】国際公開第2007/136103(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第105837586(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物であって、
【化1】
式(I)において、
Xは、OまたはNHであり;
YはCHであり;
ZはCHであり;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、4-7員ヘテロシクリル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、4-7員ヘテロシクリルで置換されたC-Cアルキル、置換されたC-Cアルキルであり、前記の置換されたC-Cアルキルにおける置換基が、ヒドロキシル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノからなる群から選択される1つ以上であり、
前記の4-7員ヘテロシクリルは、N、O、Sから選択される1~2個の原子を含む4-7員ヘテロシクリルであり、4-7員ヘテロシクリルは、非置換のものであり、またはC-Cアルキル、C-Cアシルで置換されたものであり、または1~2個の酸素原子で酸化されたものであり;
は、Hまたはハロゲンであり;
は、Hまたはハロゲンであり;
は、Hまたはハロゲンであり;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、置換または非置換のアリールまたはヘテロアリールであり、前記の置換されたアリールまたはヘテロアリールにおける置換基は、C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アリールオキシ、またはメチルスルホニルからなる群から選択される1つ以上であり;
前記のヘテロアリールは、環内にN、O、Sから選択される1~3個の原子を含む、5~10個の環原子を有する単環式または二環式の基である、
式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項2】
が、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、5-6員ヘテロシクリル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、5-6員ヘテロシクリルで置換されたC-Cアルキル、置換されたC-Cアルキルであり、前記の置換されたC-Cアルキルにおける置換基が、ヒドロキシル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノからなる群から選択される1つ以上であり、
前記の5-6員ヘテロシクリルが、N、O、Sから選択される1~2個の原子を含む5-6員ヘテロシクリルであり、5-6員ヘテロシクリルが、非置換のものであり、またはC-Cアルキル、C-Cアシルで置換されたものであり、または1~2個の酸素原子で酸化されたものである
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項3】
が、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、メトキシヘキシル、テトラヒドロフラン-3-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、テトラヒドロピロール-1-イルエチル、テトラヒドロピロール-1-イルプロピル、ピペリジン-1-イルエチル、ピペリジン-1-イルプロピル、ピペラジン-1-イルエチル、ピペラジン-1-イルプロピル、モルホリン-4-イルエチル、モルホリン-4-イルプロピル、メチルピペラジン-4-イルエチル、メチルピペラジン-4-イルプロピル、N-ホルミルピペラジン-4-イルエチル、N-ホルミルピペラジン-4-イルプロピル、N-アセチルピペラジン-4-イルエチル、N-アセチルピペラジン-4-イルプロピル、(1,1-ジオキソチオモルホリニル)-4-エチル、(1,1-ジオキソチオモルホリニル)-4-プロピル、メチルチオエチル、メチルチオプロピル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル、ジメチルアミノブチル、ジエチルアミノエチル、ジエチルアミノプロピル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチル、2-メチル-2-ヒドロキシプロピル、3-メチル-3-ヒドロキシブチル、(3S)-3-アミノブチル、(3R)-3-アミノブチル、(3S)-3-ヒドロキシブチル、および(3R)-3-ヒドロキシブチルからなる群から選択される、
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項4】
が、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロプロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクロブチルエチル、シクロブチルプロピル、4,4-ジメチルピペリジン-1-イルエチル、4,4-ジメチルピペリジン-1-イルプロピル、ジメチルアミノペンチル、ジメチルアミノヘキシル、およびオキセタン-3-イルからなる群から選択される、
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項5】
、R、Rにおいて、前記のハロゲンが、F、ClまたはBrである、
請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項6】
が、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、置換または非置換のアリールまたはヘテロアリールであり、前記の置換されたアリールまたはヘテロアリールにおける置換基が、C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アリールオキシ、またはメチルスルホニルからなる群から選択される1つ以上であり;
ヘテロアリールが、環内にN、O、Sから選択される1~2個の原子を含む、5~10個の環原子を有する単環式または二環式の基である
請求項1~のいずれか一項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項7】
が、H、C -C アルキル、C -C シクロアルキル、C -C シクロアルキルで置換されたC -C アルキル、置換または非置換のフェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり、ここで、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリールにおける置換基が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、フェノキシ、およびメチルスルホニルからなる群から選択される1つ以上であり;
前記のヘテロアリール基が、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、キナゾリニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、およびピロリルからなる群から選択される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項8】
が、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル、2-フルオロフェニル、3-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、4-フェノキシフェニル、3-(メチルスルホニル)フェニル、4-(メチルスルホニル)フェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,5-ジフルオロフェニル、3,4-ジフルオロフェニル、2,4-ジクロロフェニル、2,5-ジクロロフェニル、3,4-ジクロロフェニル、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニル、2-フルオロ-4-クロロフェニル、2-フルオロ-5-クロロフェニル、3-フルオロ-4-クロロフェニル、3-フルオロ-5-クロロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-トリフルオロメチル-4-クロロフェニル、2-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-5-フルオロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、2-メトキシピリジン-4-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、およびナフタレン-1-イルからなる群から選択される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項9】
が、ブチル、イソブチル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、2-クロロ-4-メチルフェニル、2-クロロ-5-メチルフェニル、および3-クロロ-4-メチルフェニルからなる群から選択される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項10】
式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物であって、
【化2】
式(I)において、
Xは、OまたはNHであり;
YはCHであり;
ZはCHであり;
は、C-Cアシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、-CONH、-NR、または4-7員のヘテロ脂環式基からなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたC-Cアルキルであり、前記の4-7員のヘテロ脂環式基は、環原子としてN、O、Sから選択される1~2個の原子を含む4-7員のヘテロ脂環式基であり、且つ前記の4-7員のヘテロ脂環式基は、ハロゲン、C-Cアルキル、ヒドロキシル、-NH、C-Cアシルからなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたものであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cアルコキシルで置換されたC-Cアルキル、C-Cアルキルチオで置換されたC-Cアルキル、モノ-またはジ-C-Cアルキル置換アミノで置換されたC-Cアルキル、または非置換アミノで置換されたC-Cアルキルであり;
、R、Rは、それぞれ独立して、Hまたはハロゲンであり;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、1-3個の置換基Bで置換されたアリールまたはヘテロアリール、または非置換のアリールまたはヘテロアリールであり、前記の置換基Bは、それぞれ独立して、ヒドロキシル、シアノ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cで置換されたアミノまたは非置換のアミノ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アリールオキシ、またはメチルスルホニルであり;
前記のヘテロアリールは、環内にN、O、Sから選択される1~3個の原子を含む、5~10個の環原子を有する単環式または二環式の基である、
式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項11】
が、-F、トリフルオロメチル、シアノ、-CONH、-NR、または4-7員のヘテロ脂環式基からなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたC-Cアルキルであり、前記の4-7員のヘテロ脂環式基が、環原子としてN、O、Sから選択される1~2個の原子を含む4-7員のヘテロ脂環式基であり、且つ前記の4-7員のヘテロ脂環式基が、-F、C-Cアルキル、ヒドロキシル、-NH、C-Cアシルからなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたものであり;
およびRが、それぞれ独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cアルコキシルで置換されたC-Cアルキル、C-Cアルキルチオで置換されたC-Cアルキル、モノ-またはジ-C-Cアルキル置換アミノで置換されたC-Cアルキル、または非置換アミノで置換されたC-Cアルキルであり;
が、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、1-3個の置換基Bで置換されたフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール、或いは非置換のフェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり、ここで、前記の置換基Bが、それぞれ独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、フェノキシ、またはメチルスルホニルであり;
前記のヘテロアリール基が、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、キナゾリニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリルからなる群から選択される、
請求項10に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項12】
前記の化合物の薬学的に許容される塩が、前記化合物の、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、安息香酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、シクロヘキシルスルファミン塩、サリチル酸塩、ヘキソン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アルミニウム塩、カルシウム塩、クロロプロカイン塩、コリン塩、ジエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、および亜鉛塩から選択される1種以上である、
請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項13】
式(II)で表される化合物とHN-Rとの反応から式(I)で表される化合物を調製することを含む調製方法であって、
ここで、X、Y、Z、R、R、R、RおよびRは、請求項1~11のいずれか1項に定義されたとおりである、
【化3】
請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物の調製方法。
【請求項14】
チロシンキナーゼVEGFR-2、C-RAF、B-RAF、RETに関連する疾患を治療するための医薬組成物であって、
請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマーまたは水和物と
薬学的に許容される担体または賦形剤と、からなる医薬組成物。
【請求項15】
活性成分としての、請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物と
任意に、1つまたは複数の他の治療薬と
1つまたは複数の薬学的に許容される担体または賦形剤と、を含む医薬組成物。
【請求項16】
眼底疾患、乾癬、関節リウマチ、アテローム性動脈硬化、肺線維症、肝線維症、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、卵巣癌、子宮頸癌、結腸直腸癌、黒色腫、子宮内膜癌、前立腺癌、膀胱癌、白血病、胃癌、肝癌、消化管間質腫瘍、甲状腺癌、慢性顆粒球性白血病、急性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫、鼻咽頭癌、食道癌、脳腫瘍、B細胞およびT細胞リンパ腫、リンパ腫、多発性骨髄腫、胆管癌肉腫、胆管癌を含む、チロシンキナーゼVEGFR-2、C-RAF、B-RAF、RETに関連する疾患を治療するための医薬品の調製における、請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物の使用。
【請求項17】
【化4】
XがOであり;
YがCHであり;
ZがCHであり;
が、C-Cアルキルであり;
が、Hまたはハロゲンであり;
が、Hまたはハロゲンであり;
が、Hまたはハロゲンであり;
が、C-Cアルキル、ハロゲン、トリフルオロメチルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されているアリールである、
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項18】
が、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルであり;
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されているフェニルである、
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【請求項19】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
らなる群から選択される化合物、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、水和物または溶媒和物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿素置換芳香族環結合ジオキシノキノリン系化合物、その調製方法および使用に関し、医薬化学技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
新生血管形成および血管新生には、VEGF(vascular endothelial growth factor,血管内皮増殖因子)の存在が必要である。胚発生において、血管の形成は、新生血管形成および血管新生の2つの段階に分かれる。新生血管形成は、原始前駆細胞の内皮細胞への分化であり;血管新生は、出芽の方式で既存の血管から新たな毛細血管が成長することである。正常な成体哺乳動物では、血管の形成方式が1つだけである。即ち、血管新生、内皮細胞周囲の局所基底膜の分解、および内皮細胞のマトリックスへの浸潤であり、このような浸潤は、内皮細胞の増殖を伴い、内皮細胞のマイグレーションコラム(migration column)を形成し、形が変化し、互いに環を形成することにより、新しい血管腔が形成される。
【0003】
VEGFは、腫瘍組織の血管の形成に対して同様に不可欠であり、血管内皮増殖因子A(VEGFA)および血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR-2)シグナル伝達経路が最も重要な役割を果たし、腫瘍組織の内皮細胞の増殖、生存、出芽、遊走、ならびに腫瘍血管の透過性に影響を与える。VEGFタンパク質刺激の乏しい内皮細胞は、自己分泌されたVEGFタンパク質によって、その完全性と生存を維持することもできる。血管内皮増殖因子C(VEGFR-C)/血管内皮増殖因子D(VEGF-D)は、腫瘍組織のリンパ管新生を媒介し、腫瘍組織の転移を促進する。したがって、血管新生を標的とする薬剤は、開発の焦点になっている。
【0004】
ベバシズマブ(Bevacizumab)は、93%ヒト化マウスVEGFモノクローナル抗体であり、ヒトVEGF Aのすべてのサブタイプに結合し、VEGF/VEGFRシグナル伝達経路を遮断し、腫瘍の血管新生を阻害することができる。2004年、ベバシズマブ(商品名Avastin)は、FDAによって承認され、米国で販売され、化学療法薬と併用して転移性結腸直腸癌の治療の第一選択薬として最初の抗腫瘍血管新生薬になった。ベバシズマブは、腫瘍血管の奇形を改善し、正常化させ、化学療法薬が腫瘍組織に到達することに役立つ。放射線療法や化学療法によって誘発されるアポトーシスのメカニズムにより、腫瘍組織の低酸素分圧はVEGFの発現を誘導し、ベバシズマブと化学放射線療法薬や化学療法薬との併用は、このような二次反応を効果的に予防することができる。
【0005】
今まで、VEGFR-2/KDRを標的とする薬物は、ソラフェニブ、スニチニブ、パゾパニブ、アキシチニブ、バンデタニブ、レゴラフェニブ(regorafenib)、レンバチニブ(lenvatinib)、ニンテダニブ(nintedanib)、およびセディラニブ(AZD2171)などのFDAによって承認された9つの癌治療薬がある。
【0006】
レンバチニブ(商品名レンビマ、Lenvima)は、日本エーザイ社が開発した甲状腺癌治療薬であり、VEGFR-1、VEGFR-2およびVEGFR-3に対してともに特異的な阻害作用があり、同時にPDGFRβおよびFGFR-1も阻害する。これは、複数の受容体を選択的に標的とするTKIである。ソラフェニブと同様のメカニズムにより、VEGFR-1、2、3、およびPDGFRを阻害することで新生血管形成を阻害するが、一方、FGFR-1を阻害することで腫瘍細胞増殖を直接阻害することができる。2015年、レンバチニブは、甲状腺癌の治療薬としてFDAに承認された。
【0007】
B-RAFはチロシンキナーゼ受容体の1種であり、その異常な活性化はさまざまな悪性腫瘍の発生および発症に重要な役割を果たしている。多くの場合、B-RAFの異常な活性化は、遺伝子の変異によるものである。B-RAFは癌原遺伝子に属する。研究によると、30種類を超えるB-RAF遺伝子変異は、癌、特にV600E遺伝子変異に関連する。通常、B-RAF遺伝子変異は2種の疾患を引き起こす。一方では、突然変異は遺伝して先天性欠損症を引き起こす可能性がある。他方では、癌遺伝子として、遺伝した突然変異は将来に癌につながる可能性がある。B-RAF遺伝子変異は、黒色腫、結腸癌、甲状腺癌、非小細胞肺癌および神経膠腫を含む多くの癌組織で発見された。
【0008】
ソラフェニブ(商品名ネクサバール、Nexavar)は、米国のオニキス・ファーマシューティカルズ社とドイツのバイエル社によって開発されたRAF/MEK/ERKシグナル伝達経路を標的とする薬剤であり、主にC-RAFおよびB-RAFを阻害し、同時にVEGFR-2、VEGFR-3、PDGFR-β、Flt-3、c-Kit受容体の活性も阻害し、前臨床実験で腫瘍細胞の増殖および血管の形成を効果的に阻害することができる。転移性腎細胞癌の第III相臨床試験において、ソラフェニブは、患者の全生存期間を顕著に延長した。2005年7月、ソラフェニブは進行期腎細胞癌の治療薬としてFDAに承認された。
【0009】
レンバチニブおよびソラフェニブのようなマルチターゲット阻害剤は、多くの利点があり、このタイプの阻害剤に対する研究も注目されている。しかしながら、市販されている類似の薬物が非常に少なく、入手しにくく、また、市販されている薬物は、使用中に薬物耐性や副作用などの問題が発生する。したがって、市販されているシングルターゲット阻害剤と比較して、このようなマルチターゲット低分子阻害剤は、より優れた治療効果および応用の見通しを有する。
【0010】
RETは、膜貫通型受容体チロシンキナーゼでもあり、脳、神経系、甲状腺および肺などの組織の正常な発育に非常に重要である。受容体チロシンキナーゼの活性化変異および発癌性融合は、甲状腺癌、肺癌、乳癌、および結腸癌を含む複数の腫瘍で発見された。今まで、RETを特異的にターゲットとする市販の薬物はまだないため、RETに対する低分子阻害剤の開発は、応用において非常に高い価値がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
先行技術の欠陥を考慮して、本発明は、式(I)で表される化合物、およびその薬学的に許容される塩、異性体、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを提供する。
【0012】
【化1】
【0013】
式(I)において、
Xは、OまたはNHであり;
YはCHであり;
ZはCHであり;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、4-7員ヘテロシクリル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、4-7員ヘテロシクリルで置換されたC-Cアルキル、置換されたC-Cアルキルであり、前記の置換されたC-Cアルキルにおける置換基が、ヒドロキシル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノからなる群から選択される1つ以上であり、
前記の4-7員ヘテロシクリルは、N、O、Sから選択される1~2個の原子を含む4-7員ヘテロシクリルであり、前記の4-7員ヘテロシクリルは、非置換のものであり、またはC-Cアルキル、C-Cアシルで置換されたものであり、または1~2個の酸素原子で酸化されたものであり;
は、Hまたはハロゲンであり;
は、Hまたはハロゲンであり;
は、Hまたはハロゲンであり;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、置換または非置換のアリールまたはヘテロアリールであり、前記の置換されたアリールまたはヘテロアリールにおける置換基は、C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アリールオキシ、またはメチルスルホニルからなる群から選択される1つ以上であり;
前記のヘテロアリールは、環内にN、O、Sから選択される1~3個の原子を含む、5~10個の環原子を有する単環式または二環式の基である。
【0014】
好ましい実施形態において、Rは、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、5-6員ヘテロシクリル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、5-6員ヘテロシクリルで置換されたC-Cアルキル、置換されたC-Cアルキルであり、前記の置換されたC-Cアルキルにおける置換基が、ヒドロキシル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノからなる群から選択される1つ以上であり、
前記の5-6員ヘテロシクリルは、N、O、Sから選択される1~2個の原子を含む5-6員ヘテロシクリルであり、5-6員ヘテロシクリルは、非置換のものであり、またはC-Cアルキル、C-Cアシルで置換されたものであり、または1~2個の酸素原子で酸化されたものである。
【0015】
好ましい実施形態において、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、メトキシヘキシル、テトラヒドロフラン-3-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、テトラヒドロピロール-1-イルエチル、テトラヒドロピロール-1-イルプロピル、ピペリジン-1-イルエチル、ピペリジン-1-イルプロピル、ピペラジン-1-イルエチル、ピペラジン-1-イルプロピル、モルホリン-4-イルエチル、モルホリン-4-イルプロピル、メチルピペラジン-4-イルエチル、メチルピペラジン-4-イルプロピル、N-ホルミルピペラジン-4-イルエチル、N-ホルミルピペラジン-4-イルプロピル、N-アセチルピペラジン-4-イルエチル、N-アセチルピペラジン-4-イルプロピル、(1,1-ジオキソチオモルホリニル)-4-エチル、(1,1-ジオキソチオモルホリニル)-4-プロピル、メチルチオエチル、メチルチオプロピル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル、ジメチルアミノブチル、ジエチルアミノエチル、ジエチルアミノプロピル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチル、2-メチル-2-ヒドロキシプロピル、3-メチル-3-ヒドロキシブチル、(3S)-3-アミノブチル、(3R)-3-アミノブチル、(3S)-3-ヒドロキシブチル、または(3R)-3-ヒドロキシブチルからなる群から選択される。
【0016】
好ましい実施形態において、Rは、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロプロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクロブチルエチル、シクロブチルプロピル、4,4-ジメチルピペリジン-1-イルエチル、4,4-ジメチルピペリジン-1-イルプロピル、ジメチルアミノペンチル、ジメチルアミノヘキシル、オキセタン-3-イルからなる群から選択される。
【0017】
好ましい実施形態において、R、R、Rにおけるハロゲンは、F、ClまたはBrである。
【0018】
好ましい実施形態において、Rは、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、置換または非置換のアリールまたはヘテロアリールであり、前記の置換されたアリールまたはヘテロアリールにおける置換基は、C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cアルキルで置換されたアミノまたは非置換アミノ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アリールオキシ、またはメチルスルホニルからなる群から選択される1つ以上であり;
ヘテロアリールは、環内にN、O、Sから選択される1~2個の原子を含む、5~10個の環原子を有する単環式または二環式の基である。
【0019】
好ましい実施形態において、Rは、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、置換または非置換のフェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり、ここで、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリールにおける置換基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、フェノキシ、またはメチルスルホニルからなる群から選択される1つ以上であり;
前記のヘテロアリール基は、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、キナゾリニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリルからなる群から選択される。
【0020】
好ましい実施形態において、前記のRは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル、2-フルオロフェニル、3-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、4-フェノキシフェニル、3-(メチルスルホニル)フェニル、4-(メチルスルホニル)フェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,5-ジフルオロフェニル、3,4-ジフルオロフェニル、2,4-ジクロロフェニル、2,5-ジクロロフェニル、3,4-ジクロロフェニル、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニル、2-フルオロ-4-クロロフェニル、2-フルオロ-5-クロロフェニル、3-フルオロ-4-クロロフェニル、3-フルオロ-5-クロロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-トリフルオロメチル-4-クロロフェニル、2-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-5-フルオロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、2-メトキシピリジン-4-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、ナフタレン-1-イルからなる群から選択される。
【0021】
好ましい実施形態において、前記のRは、ブチル、イソブチル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、2-クロロ-4-メチルフェニル、2-クロロ-5-メチルフェニル、3-クロロ-4-メチルフェニルからなる群から選択される。
【0022】
本発明は、式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体、水和物、溶媒和物またはプロドラッグに関する。
【0023】
【化2】
【0024】
式(I)において、
Xは、OまたはNHであり;
YはCHであり;
ZはCHであり;
は、C-Cアシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、-CONH、-NR、または4-7員のヘテロ脂環式基からなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたC-Cアルキルであり、前記の4-7員のヘテロ脂環式基は、環原子としてN、O、Sから選択される1~2個の原子を含む4-7員のヘテロ脂環式基であり、且つ前記の4-7員のヘテロ脂環式基は、ハロゲン、C-Cアルキル、ヒドロキシル、-NH、C-Cアシルからなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたものであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cアルコキシルで置換されたC-Cアルキル、C-Cアルキルチオで置換されたC-Cアルキル、モノ-またはジ-C-Cアルキル置換アミノで置換されたC-Cアルキル、または非置換アミノで置換されたC-Cアルキルであり;
、R、Rは、それぞれ独立して、Hまたはハロゲンであり;
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、1-3個の置換基Bで置換されたアリールまたはヘテロアリール、または非置換のアリールまたはヘテロアリールであり、前記の置換基Bは、それぞれ独立して、ヒドロキシル、シアノ、C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、C-Cアルキルチオ、モノ-またはジ-C-Cで置換されたアミノまたは非置換のアミノ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アリールオキシ、またはメチルスルホニルであり;
前記のヘテロアリールは、環内にN、O、Sから選択される1~3個の原子を含む、5~10個の環原子を有する単環式または二環式の基である。
【0025】
あるいは、Rは、-F、トリフルオロメチル、シアノ、-CONH、-NR、または4-7員のヘテロ脂環式基からなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたC-Cアルキルであり、前記の4-7員のヘテロ脂環式基は、環原子としてN、O、Sから選択される1~2個の原子を含む4-7員のヘテロ脂環式基であり、且つ前記の4-7員のヘテロ脂環式基は、-F、C-Cアルキル、ヒドロキシル、-NH、C-Cアシルからなる群から選択される1~3個の置換基で置換されたものであり、
およびRは、それぞれ独立して、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cアルコキシルで置換されたC-Cアルキル、C-Cアルキルチオで置換されたC-Cアルキル、モノ-またはジ-C-Cアルキル置換アミノで置換されたC-Cアルキル、または非置換アミノで置換されたC-Cアルキルである。
【0026】
は、H、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cシクロアルキルで置換されたC-Cアルキル、1-3個の置換基Bで置換されたフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール、或いは非置換のフェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり、ここで、前記の置換基Bは、それぞれ独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、フェノキシ、またはメチルスルホニルであり;
前記のヘテロアリール基は、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、キナゾリニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリルからなる群から選択される。
【0027】
あるいは、Rは、シアノメチル、シアノエチル、シアノプロピル、-CHCONH、-CHCF
【化3】
4-メチル-4-ヒドロキシピペリジン-1-イルプロピル、4-メチル-4-ヒドロキシピペリジン-1-イルエチル、4-メチル-4-アミノピペリジン-1-イルプロピル、4-メチル-4-アミノピペリジン-1-イルエチル、ヒドロキシエチルアミノエチル、ヒドロキシプロピルアミノエチル、ヒドロキシエチルアミノプロピル、メトキシエチルアミノエチル、メトキシプロピルアミノエチル、メトキシエチルアミノプロピル、N-メチル-N-ヒドロキシエチルアミノエチル、N-メチル-N-ヒドロキシプロピルアミノエチル、N-メチル-N-ヒドロキシエチルアミノプロピル、N-メチル-N-メトキシエチルアミノエチル、N-メチル-N-メトキシプロピルアミノエチル、N-メチル-N-メトキシエチルアミノプロピル、N-メチル-N-シクロブチルアミノプロピル、N-メチル-N-シクロプロピルアミノプロピル、N-メチル-N-シクロペンチルアミノプロピル、N-メチル-N-シクロヘキシルアミノプロピル、N-メチル-N-シクロブチルアミノエチル、N-メチル-N-シクロプロピルアミノエチル、N-メチル-N-シクロペンチルアミノエチル、N-メチル-N-シクロヘキシルアミノエチルからなる群から選択される。
【0028】
あるいは、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、イソペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、2-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル、2-フルオロフェニル、3-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、4-フェノキシフェニル、3-(メチルスルホニル)フェニル、4-(メチルスルホニル)フェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,5-ジフルオロフェニル、3,4-ジフルオロフェニル、2,4-ジクロロフェニル、2,5-ジクロロフェニル、3,4-ジクロロフェニル、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニル、2-フルオロ-4-クロロフェニル、2-フルオロ-5-クロロフェニル、3-フルオロ-4-クロロフェニル、3-フルオロ-5-クロロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-トリフルオロメチル-4-クロロフェニル、2-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-5-フルオロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、2-メトキシピリジン-4-イル、3-メチルイソオキサゾール-5-イル、ナフタレン-1-イル、2-メチルフェニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル、3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、2-クロロ-4-メチルフェニル、2-クロロ-5-メチルフェニル、3-クロロ-4-メチルフェニルからなる群から選択される。
【0029】
また、本発明は、式(I)で表される化合物の塩を提供し、ここで、前記の塩は、酸性/アニオン性の塩または塩基性/カチオン性の塩である。薬学的に許容される酸性/アニオン性の塩は、通常、それに含まれる塩基性窒素が無機酸または有機酸によってプロトン化されている形態である。代表的な有機酸または無機酸として、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、グルコン酸、安息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸、ベンゼンスルホン酸、シュウ酸、パルミチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、サリチル酸、ヘキソン酸、トリフルオロ酢酸が挙げられる。薬学的に許容される塩基性/カチオン性の塩として、アルミニウム、カルシウム、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛の塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
本発明の一実施形態において、式(II)で表される化合物とHN-Rとの反応から式(I)で表される化合物を調製することを含む、式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体、水和物、溶媒和物またはプロドラッグの調製方法を提供し、ここで、X、Y、Z、R、R、R、RおよびRは、上記で定義されたとおりである。
【0031】
【化4】
【発明を実施するための形態】
【0032】
特に明記しない限り、本発明において、次の用語(明細書および請求の範囲を含む)は、以下に示す定義を有する。本発明において、特に明記しない限り、「または」或いは「および」の使用は、「及び/又は」を意味する。さらに、例えば、「含む」、「含有する」および「有する」のような用語および他の形態は、限定的なものではない。本明細書で使用されるセクションの見出しは、整理を目的にしたものであり、前記のトピックを制限するものではない。
【0033】
本発明で使用される「置換された」という用語は、複雑な置換基(例えば、フェニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール)を含み、好ましくは1~5個の置換基、より好ましくは1~3個の置換基、最も好ましくは1または2個の置換基を含み、置換基のリストから独立して選択される。
【0034】
特に明記しない限り、アルキルには飽和の直鎖および分岐炭化水素基が含まれる。C~Cは、アルキルの炭素原子数が1~9であることを表す。同様に、例えば、C-Cは、アルキルの炭素原子数が1~3であることを表す。例えば、C-Cアルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、3-(2-メチル)ブチル、2-ペンチル、2-メチルブチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、2-ヘキシル、および2-メチルペンチルなどが含まれる。アルコキシルは、前述した直鎖または分岐アルキルおよび-O-から形成されるアルキル-O-基である。同様に、アルケニル基およびアルキニル基には、直鎖または分岐のアルケニル基またはアルキニル基が含まれる。
【0035】
シクロアルキルは、炭素原子によって形成される環状基を指す。例えば、C~Cシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルを含み、同様に、環状アルケニル基も含む。
【0036】
本発明で使用される「アリール」という用語は、特に明記しない限り、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセニルなどの非置換または置換の芳香族基を指す。
【0037】
「1~2個の酸素原子によって酸化された」とは、硫黄原子が1個の酸素原子によって酸化されて硫黄と酸素の間に二重結合を形成すること、または2つの酸素原子によって酸化されて硫黄と2つの酸素原子の間に二重結合を形成することを指す。
【0038】
本発明で使用される「ヘテロシクリル」という用語は、特に明記しない限り、N、O、Sから選択される1~3個のヘテロ原子および炭素原子からなる非置換または置換の安定した3~8員単環式飽和環系を表す。ここで、ヘテロ原子N、Sは、任意に酸化され、また、ヘテロ原子Nは、任意に四級アンモニウム化されていてもよい。このようなヘテロシクリル環の例として、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチアゾリル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、オキソピペリジニル、ジオキソラニル、ジオキサニル、テトラヒドロイミダゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、チアモルホリニルスルホキシド、チオモルホリンスルホン、およびオキサジアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
本発明で使用される「ヘテロアリール」という用語は、特に明記しない限り、非置換または置換の安定した5または6員単環式芳香環系を表し、また、N、O、Sから選択される1~3個のヘテロ原子および炭素原子からなる非置換または置換の9または10個の環原子を持つベンゼン縮合ヘテロ芳香族環系または二環式ヘテロ芳香族環系も表す。ここで、ヘテロ原子N、Sは、任意に酸化され、また、ヘテロ原子Nは、任意に四級アンモニウム化されていてもよい。ヘテロアリールは、任意のヘテロ原子または炭素原子に結合して、安定した構造を形成することができる。ヘテロアリールとして、チエニル、フリル、イミダゾリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラニル、ピリジニル、ピペラジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、インドリル、アザインドリル、インダゾリル、アザインダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、アデニニル、キノリニル、またはイソキノリンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0040】
「カルボニル」という用語は、-C(O)-基を指す。
【0041】
「アルキル」または「アリール」という用語、或いはそれらの接頭辞が置換基(例えば、アラルキル、ジアルキルアミノ)の名称に現れる場合、上記の「アルキル」および「アリール」に対する制限を含むと解釈されるべきである。炭素原子の規定された数(例えば、C-C)は、独立して、アルキル部分の炭素原子の数、またはより大きな置換基におけるアルキル部分(アルキルをその接頭辞として)の炭素原子の数を表す。
【0042】
式Iで表される化合物、異性体、結晶形またはプロドラッグ、およびそれらの薬学的に許容される塩が、溶媒和の形態および非溶媒和の形態の両方で存在してもよいことは明らかである。例えば、溶媒和の形態は水和物形態であってもよい。本発明は、溶媒和の形態および非溶媒和の形態の両方を含む。
【0043】
本発明の化合物は、不斉炭素原子を有してもよい。このようなジアステレオマー混合物は、それらの異なる物理化学的特性に基づいて、例えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶などの既知の方法によって、個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物との反応によりエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換してジアステレオマーを分離し、さらに個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することにより分離できる。ジアステレオマー混合物および純粋なエナンチオマーを含むすべてのこのような異性体は、本発明の一部とみなされる。
【0044】
活性成分としての本発明の化合物、およびその調製方法は、ともに本発明に含まれる。また、一部の化合物の結晶形は、結晶多形として存在する可能性があり、このような形態も本発明に含まれる。さらに、一部の化合物は、水(即ち、水和物)または一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成してもよいく、このような溶媒和物も本発明の範囲内に含まれる。
【0045】
本発明化合物は、遊離体として治療に使用しても良く、または適切な場合、薬学的に許容される塩または他の誘導体そして治療に使用しても良い。本明細書において、「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明化合物の有機塩および無機塩を意味し、ヒトおよび動物に適しており、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などがなく、合理的な利益/リスク比を有する。アミン塩、カルボン酸塩、ホスホン酸塩、および他のタイプの化合物の薬学的に許容される塩は、当技術分野でよく知られている。このような塩は、本発明の化合物と適切な遊離塩基または酸と反応させることによって形成される。塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素酸などの無機酸、または酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、マロン酸などの有機酸から形成される塩、或いはイオン交換法などの当技術分野で周知の方法を使用して得られる塩が含まれるが、これらに限定されない。他の薬学的に許容される塩として、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-イセチオン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルペルプロピオネート、リン酸塩、ピクリン酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカノエートなどが挙げられる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩として、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。他の薬学的に許容される塩には、適切な無毒のアンモニウム、4級アンモニウム、およびハロゲンイオン、水酸基、カルボン酸基、硫酸基、リン酸基、硝酸基、低級アルキルスルホン酸基、アリールスルホン酸基などを使用して形成されたアミンカチオンが含まれる。
【0046】
さらに、本明細書で使用される「プロドラッグ」という用語は、インビボで本発明の式(I)で表される化合物に変換することができる化合物を意味する。この変換は、プロドラッグの血中での加水分解または血液や組織での酵素による親化合物への変換によって影響を受ける。
【0047】
本発明の医薬組成物は、本明細書に記載されている式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容される塩;キナーゼ阻害剤(小分子、ポリペプチド、抗体など)、免疫阻害剤、抗癌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤、抗真菌剤、抗生物質、または抗血管過増殖の化合物から選択される他の薬物;および、任意の薬学的に許容される担体、アジュバントまたは賦形剤を含む。
【0048】
本発明の化合物は、単独で使用してもよく、1つ以上の本発明の他の化合物または1つ以上の他の薬剤と併用してもよい。併用の場合、治療薬は、同時投与または異なる時間での逐次投与をするように処方されるか、または前記の治療薬は、単一の組成物として投与される。前記の「併用療法」とは、最も優れた効果を達成する目的で、各薬剤の同時投与または各薬剤の逐次投与をすることで、本発明の化合物と別の薬剤と併用することを指す。同時投与は、同時送達の剤形、および各化合物の別々の剤形が含まれる。したがって、本発明の化合物の投与は、例えば、癌の治療に使用される放射線療法または細胞増殖阻害剤、細胞毒性剤、他の抗癌剤などの追加療法のような当技術分野で既知の他の治療法と同時に使用して、癌の症状を改善することができる。本発明において、投与順序は限定されない。本発明の化合物は、他の抗癌剤または細胞毒性剤の前に、同時に、または後に投与することができる。
【0049】
本発明の医薬成分を調製するために、その活性成分としての式(I)で表される1つ以上の化合物またはその塩を、医薬担体と緊密に混合することは、従来の医薬製剤技術に従って行われる。ここで、担体は、異なる投与形式(例えば、経口投与または非経口投与)に設計された製剤の形態に応じて、多種多様な形態で使用される。適切な薬学的に許容される担体は、当技術分野でよく知られている。これらの薬学的に許容される担体の説明は、米国製薬協会と英国製薬協会が共同で発行する「薬学賦形剤ハンドブック」に記載されている。
【0050】
本発明の医薬組成物は、以下の形態であってもよい。例えば、錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、徐放形態、溶液または懸濁液などの経口投与に適したもの;透明な溶液、懸濁液、乳濁液などの非経口注射用のもの;または、軟膏、クリームなどの局所使用のためのもの;または、直腸投与用の坐剤がある。また、医薬成分は、正確な用量での単回投与のための単位剤形で提供されてもよい。医薬成分は、従来の医薬担体または賦形剤、および本発明に従って調製される活性成分としての化合物を含み、さらに、他の医学または薬学製剤、担体、アジュバントなども含んでもよい。
【0051】
治療用化合物は、ヒト以外の哺乳動物に投与することもできる。哺乳動物の薬物投与量は、動物の種およびその疾患状態またはその障害状態に依存する。治療用化合物は、カプセル、ボーラス、錠剤や液剤の形態で動物に投与することができる。また、治療用化合物は、注射または輸液によって動物に導入することもできる。これらの薬物の形態は、獣医診療の基準を満たす伝統的な方法で調製される。別の方法として、治療用化合物を動物の飼料と混合して動物に与えることができるので、濃縮された飼料添加物またはプレミックスは、通常の動物の飼料を混合することによって調製することができる。
【0052】
本発明の他の目的は、本発明の化合物を含む組成物を治療有効量で被験者に投与することを含む、必要とする被験者における癌の治療方法を提供することである。
【0053】
また、本発明は、癌(非固形腫瘍、固形腫瘍、原発性癌または転移性癌を含み、本明細書の他の箇所に示されるように、癌が1つ以上の治療法に対して耐性または難治性である)、および他の疾患(眼底疾患、乾癬、アテローム性動脈硬化、肺線維症、肝線維症、骨髄線維症などを含むが、これらに限定されない)を治療するための医薬品の調製における、本発明の化合物またはその薬学的に許容される誘導体の使用を含む。前記の癌として、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、卵巣癌、子宮頸癌、結腸直腸癌、黒色腫、子宮内膜癌、前立腺癌、膀胱癌、白血病、胃癌、肝癌、消化管間質腫瘍、甲状腺癌、慢性顆粒球性白血病、急性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫、鼻咽頭癌、食道癌、脳腫瘍、B細胞およびT細胞リンパ腫、リンパ腫、多発性骨髄腫、胆管癌肉腫、および胆管癌からなる群から選択されるいずれか1種が含まれるが、これらに限定されない。
【0054】
また、本発明は、以下の方法を含む複数の合成方法で本明細書に記載の化合物を調製することができる、対応する化合物の調製方法を提供する。本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体或いは水和物は、以下の方法および有機化学合成の分野で既知の合成方法を用いて、または当業者に理解されるこれらの方法の変形によって、合成することができる。好ましい方法は、以下の方法が含まれるが、これらに限定されない。
【0055】
一実施形態において、本発明化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体或いは水和物は、以下の方法で調製される。ここで、Xは、NまたはOであり、R、R、R、RおよびRは、上記の通りである。
【0056】
【化5】
【0057】
中間体10-クロロ-5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリンは、特許出願CN201810160412Xの合成経路を参照して合成される。
【0058】
反応条件:
工程1)において、10-クロロ-5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリンは、有機溶媒に、ルイス酸の作用下で5-ヒドロキシ-10-クロロ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリンを得る。ここで、前記のルイス酸は、三臭化ホウ素または三塩化ホウ素であり;有機溶媒は、ジクロロメタンである。
【0059】
工程2)において、5-ヒドロキシ-10-クロロ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリンは、有機溶媒中でRXと反応して式III-Aで表される化合物を調製する。ここで、Rは上記で定義されたとおりであり;有機溶媒は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、DMF、DMA、DMSO、アセトニトリルの1つまたは2つ以上の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない;RXにおけるXは、塩素、臭素、ヨウ素、メシレート、p-トルエンスルホネート、またはトリフレートである。
【0060】
工程3)において、式III-Aで表される化合物を有機溶媒に溶解し、式IV’-Aの化合物と混合し、100℃~140℃に加熱して式III’’で表される化合物を得る。ここで、前記の有機溶媒は、トルエン、クロロベンゼン、キシレン、DMF、DMA、DMSOからなる群から選択される1種または2種以上の組み合わせである。
【0061】
工程4)において、当業者により一般的な操作でニトロ還元反応を行う。
好ましくは、ニトロ還元反応の条件は、水素ガスおよびラネーニッケル、水素ガスおよびパラジウム/炭素、鉄粉、亜鉛粉、塩化第一スズが含まれるが、これらに限定されない。
【0062】
工程5)において、式(II-A)で表される化合物は、縮合剤の存在下で、式NH-Rの化合物と反応して、式(I-C)で表される化合物を得る。
好ましくは、縮合剤は、トリホスゲン、カルボニルジイミダゾール、クロロギ酸フェニル、p-ニトロクロロギ酸フェニルが含まれるが、これらに限定されない;
この反応も、塩基の存在下で行われ、前記の塩基は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロウンデカ-7-エン、またはN-メチルモルホリンからなる群から選択される1種または2種以上の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。非プロトン性溶媒は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、DMF、ジオキサン、ジクロロエタンからなる群から選択される1種および2種以上の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0063】
あるいは、工程5)は、非プロトン性溶媒中で行われ、前記の非プロトン性溶媒は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、DMF、ジオキサン、ジクロロエタンからなる群から選択される1種および2種以上の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
が-CHの場合、工程1)および工程2)を省略して、工程3)を直接行うことができる。なお、工程1)および2)と、工程3)との順番は固定されていなくてもよく、例えば、まず、工程3)を実行し、次に工程1)および2)を実行してもよい。
【0064】
以下、本発明の目的、技術構成、および利点をより明確にするために、本発明に対して、具体的な実施例と合わせてより詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定することを意図しないことを理解すべきである。実施例に具体的な技術または条件が示されていない場合、当該技術分野における文献または製品仕様書に記載されている技術または条件に従うものとする。使用される試薬または機器がメーカーを示さない場合、それらはすべて市販されている通常の製品である。本明細書で使用される「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連する項目の任意およびあらゆる組み合わせを含む。以下に提供される実施例は、本発明を説明するものであり、特に明記しない限り、すべての温度は摂氏温度である。
【0065】
実施例1:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]-キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
【0066】
【化6】
【0067】
工程1):10-クロロ-5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン(251mg,1mmol,合成経路は特許出願CN201810160412Xを参照)およびp-ニトロフェノール(139mg,1mmol)を反応フラスコに投入し、クロロベンゼンを添加し、還流反応が完了するまで加熱して攪拌した。冷却後、吸引濾過して、得られた固体を炭酸カリウム水溶液で洗浄した後、71%の収率で淡黄色固体(5-メトキシ-10-(4-ニトロフェノキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン)250mgを得た。MS:355[M+H]
【0068】
工程2):工程1で調製された生成物(250mg,0.7mmol)を反応フラスコに投入し、メタノール、ラネーニッケル(250mg)を加え、反応が完了するまで、水素雰囲気下で撹拌した。吸引濾過し、濃縮して、99%の収率でオフホワイトの固体生成物(4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)アニリン)226mgを得た。MS:325[M+H]
【0069】
工程3):トリホスゲン(296mg,1mmol)をテトラヒドロフランに溶解し、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリン(195mg,1mmol)およびトリエチルアミン(0.4mL,3mmol)を加え、1時間攪拌した後、工程2で得られた生成物(226mg,0.7mmol)およびトリエチルアミン(0.4mL,3mmol)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応が完了するまで、水素雰囲気下で撹拌した。炭酸ナトリウム水溶液および酢酸エチルで抽出し、有機相を濃縮して、カラムクロマトグラフィーで精製して、80%の収率で白色固体306mgを得た。HNMR (400mHz,DMSO-d) δ 9.22(s,1H),8.97(s,1H),8.42(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.73-7.59(m,2H),7.59-7.49(m,2H),7.15-6.98(m,3H),6.44(d,J=5.2Hz,1H),4.34(s,4H),3.93(s,3H);mS:546[M+H]
【0070】
実施例2:1-(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]-キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
工程3において、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに、等モル当量の2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)アニリンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.26(s,1H),8.90(d,J=2.9Hz,1H),8.62(dd,J=7.4,2.4Hz,1H),8.42(d,J=5.2Hz,1H),7.61-7.45(m,3H),7.45-7.34(m,1H),7.15-7.02(m,3H),6.44(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.27(m,4H),3.92(s,3H).MS:530[M+H]
【0071】
【化7】
【0072】
実施例3:1-(4-フルオロフェニル)-3-(4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]-キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
工程3において4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のp-フルオロアニリンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.34(d,J=23.8Hz,2H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),7.56(dd,J=8.9,2.1Hz,2H),7.53-7.46(m,2H),7.15-7.09(m,2H),7.09-7.04(m,3H),6.41(d,J=5.2Hz,1H),4.42-4.28(m,4H),3.92(s,3H).MS:462[M+H]
【0073】
実施例4:1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]-キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
工程3において4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量の2,4-ジフルオロアニリンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.19(s,1H),8.58(d,J=2.2Hz,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.13-8.03(m,1H),7.59-7.50(m,2H),7.36-7.26(m,1H),7.13-7.01(m,4H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.30(m,4H),3.92(s,3H).MS:480[M+H]
【0074】
【化8】
【0075】
実施例5:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(3-フルオロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
工程1においてp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の2-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。HNMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.32(s,1H),9.22(s,1H),8.48(d,J=5.3Hz,1H),8.16(d,J=2.5Hz,1H),7.82-7.61(m,3H),7.37-7.24(m,2H),7.13(s,1H),6.47(d,J=5.3Hz,1H),4.41(s,4H),3.98(s,3H);13CNMR(101mHz,DMSO-d) δ 161.1,152.8,152.5,152.4,149.6,146.6,139.5,138.2,138.2,136.0,132.4,132.3,123.8,123.7,123.0,117.4,115.7,107.9,107.7,103.9,101.5,64.5,63.9,56.2,49.0;MS:564[M+H]
【0076】
実施例6:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(2-フルオロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
工程1においてp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。HNMR(400mHz,DMSO-d6) δ 9.48(s,1H),8.66(d,J=2.3Hz,1H),8.48(d,J=5.2Hz,1H),8.20-8.00(m,2H),7.62(d,J=1.5Hz,2H),7.20-7.13(m,1H),7.09(s,1H),6.97-6.87(m,1H),6.59(d,J=5.2Hz,1H),4.52-4.18(m,4H),3.93(s,3H); 13CNMR(101mHz,DMSO-d) δ 160.4,152.7,152.4,149.7,146.8,139.5,138.0,132.5,132.3,123.4,123.1,117.10,116.1,108.8,108.3,106.7,101.6,64.4,63.9,56.2,40.2;MS: 564[M+H]
【0077】
【化9】
【0078】
実施例7:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
工程1においてp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.45(d,J=5.2Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.25(d,J=2.8Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.10-7.02(m,2H),6.54-6.48(m,1H),4.35-4.26(m,4H),3.92(s,3H),2.60-2.52(m,1H),0.70-0.61(m,2H),0.46-0.38(m,2H).MS: 442[M+H]
【0079】
実施例8:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
【0080】
【化10】
【0081】
工程1):10-クロロ-5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン(251mg,1mmol)をジクロロメタンに溶解させ、1モル/リットルの三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液(3mL,3mmol)を滴下し、反応が完了するまで攪拌した。濃縮して、99%の収率で淡黄色固体生成物(5-ヒドロキシ-10-クロロ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン)236mgを得た。MS:238[M+H]
【0082】
工程2):工程1で得られた生成物(236mg,1mmol)をN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、1-ブロモ-2-メトキシエタン(138mg,1mmol)および炭酸カリウム(414mg,3mmol)を加え、反応が完了するまで加熱して攪拌した。水および酢酸エチルを添加して抽出し,有機相を濃縮した後、カラムクロマトグラフィーで精製して、80%の収率でオフホワイトの固体(10-クロロ-5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]-キノリン)236mgを得た。H NMR(400mHz,DMSO-d6) δ 8.70-8.46(m,1H),7.50-7.33(m,1H),7.25-7.09(m,1H),4.40(s,4H),4.30-4.23(m,2H),3.77-3.71(m,2H),3.33-3.32(m,3H);MS: 296[M+H]
【0083】
工程3-5):工程3-5)は、工程3)において、実施例1の工程1)における10-クロロ-5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリンの代わりに、等モル当量の工程2)で調製した生成物(10-クロロ-5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン)を使用したこと以外、実施例1と同様の方法で行われた。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.19(s,1H),8.95(s,1H),8.41(d,J=5.1Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.71-7.59(m,2H),7.59-7.47(m,2H),7.14-7.01(m,3H),6.43(d,J=5.1Hz,1H),4.40-4.29(m,4H),4.25(t,J=4.3Hz,2H),3.74(t,J=4.4Hz,2H),3.35(s,3H).MS: 590[M+H]
【0084】
実施例9:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-エトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量のヨードエタンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.14(s,1H),8.89(s,1H),8.34(d,J=5.2Hz,1H),8.05(d,J=2.4Hz,1H),7.62-7.51(m,2H),7.51-7.43(m,2H),7.06-6.99(m,2H),6.97(s,1H),6.35(d,J=5.2Hz,1H),4.33-4.19(m,4H),4.11(q,J=6.9Hz,2H),1.35(t,J=6.9Hz,3H).MS:560[M+H]
【0085】
【化11】
【0086】
実施例10:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-イソプロポキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の臭化イソプロピルを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.17(s,1H),8.93(s,1H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.73-7.47(m,4H),7.16-6.92(m,3H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.81(p,J=6.1Hz,1H),4.38-4.21(m,4H),1.36(d,J=6.0Hz,6H).MS: 574[M+H]
【0087】
実施例11:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-イソブトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の臭化イソブチルを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.19(s,1H),8.94(s,1H),8.41(d,J=5.1Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.71-7.58(m,2H),7.58-7.49(m,2H),7.13-7.06(m,2H),7.04(s,1H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),4.40-4.28(m,4H),3.90(d,J=6.5Hz,2H),2.19-2.03(m,1H),1.03(d,J=6.6Hz,6H).MS: 588[M+H]
【0088】
【化12】
【0089】
実施例12:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(シクロプロピルメトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量のブロモメチルシクロプロパンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.12(s,1H),8.88(s,1H),8.33(d,J=5.2Hz,1H),8.05(d,J=2.4Hz,1H),7.63-7.52(m,2H),7.52-7.43(m,2H),7.07-6.97(m,2H),6.94(s,1H),6.35(d,J=5.2Hz,1H),4.33-4.21(m,4H),3.90(d,J=7.0Hz,2H),1.31-1.18(m,1H),0.60-0.49(m,2H),0.37-0.30(m,2H).MS: 586[M+H]
【0090】
実施例13:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(シアノメトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量のブロモアセトニトリルを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.21(s,1H),8.97(s,1H),8.47(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.5Hz,1H),7.69-7.59(m,2H),7.59-7.51(m,2H),7.26(s,1H),7.15-7.07(m,2H),6.48(d,J=5.2Hz,1H),5.37(s,2H),4.42-4.32(m,4H).MS: 571[M+H]
【0091】
【化13】
【0092】
実施例14:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(2-ヒドロキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の2-ブロモエタン-1-オールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.18(s,1H),8.94(s,1H),8.41(dd,J=5.2,1.7Hz,1H),8.11(d,J=2.4Hz,1H),7.73-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.16-7.01(m,3H),6.43(dd,J=5.2,1.8Hz,1H),4.98-4.88(m,1H),4.40-4.26(m,4H),4.14(t,J=4.9Hz,2H),3.85-3.72(m,2H).MS: 576[M+H]
【0093】
実施例15:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-ヒドロキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の3-ブロモプロパン-1-オールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.24(s,1H),8.99(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.5Hz,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.51(m,2H),7.14-7.02(m,3H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.58(t,J=5.2Hz,1H),4.41-4.27(m,4H),4.19(t,J=6.4Hz,2H),3.66-3.54(m,2H),1.95(t,J=6.3Hz,2H).MS: 590[M+H]
【0094】
【化14】
【0095】
実施例16:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-メトキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-ブロモ-3-メトキシプロパンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.17(s,1H),8.93(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.11(d,J=2.5Hz,1H),7.72-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.13-7.06(m,2H),7.04(s,1H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),4.40-4.26(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.52(t,J=6.3Hz,2H),3.27(s,3H),2.07-1.98(m,2H).MS: 604[M+H]
【0096】
実施例17: 1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の3-クロロ-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,methanol-d) δ 8.42(d,J=5.4Hz,1H),8.08(d,J=2.6Hz,1H),7.71(dd,J=8.7,2.6Hz,1H),7.64-7.54(m,3H),7.17-7.11(m,2H),7.09(s,1H),6.59(d,J=5.4Hz,1H),4.49-4.39(m,4H),4.29(t,J=6.0Hz,2H),2.82(t,J=7.6Hz,2H),2.50(s,6H),2.26-2.15(m,2H).MS: 617[M+H]
【0097】
【化15】
【0098】
実施例18:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.27(s,1H),9.02(s,1H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.6Hz,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.12-7.05(m,2H),7.03(d,J=5.0Hz,1H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.27(m,4H),4.20-4.11(m,2H),2.58-2.54(m,2H),2.48-2.42(m,4H),2.00-1.92(m,2H),1.75-1.64(m,4H).MS: 643[M+H]
【0099】
実施例19:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-(3-クロロプロピル)ピペリジン塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。1H NMR(400mHz,DMSO-d6) δ 9.97(s,1H),9.67(s,1H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),8.27(s,1H),8.15(d,J=2.6Hz,1H),7.70(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),7.64-7.55(m,3H),7.13-6.99(m,3H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.42-4.25(m,4H),4.16(t,J=6.4Hz,2H),3.35-3.21(m,4H),2.57(t,J=7.3Hz,2H),1.99(t,J=7.0Hz,2H),1.62-1.49(m,4H),1.47-1.35(m,2H)..MS: 657[M+H]
【0100】
【化16】
【0101】
実施例20:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.22(s,1H),8.97(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.14-6.99(m,3H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.26(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.38-3.23(m,4H),2.49-2.28(m,6H),2.05-1.88(m,2H).MS: 659[M+H]
【0102】
実施例21:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-(3-クロロプロピル)-4-メチルピペラジン塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.20(s,1H),8.95(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.11(d,J=2.5Hz,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.14-7.05(m,2H),7.03(s,1H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.27(m,4H),4.15(t,J=6.4Hz,2H),2.50-2.49(m,2H),2.45(t,J=7.2Hz,2H),2.43-2.20(m,6H),2.15(s,3H),1.99-1.90(m,2H).MS: 672[M+H]
【0103】
【化17】
【0104】
実施例22:1-(4-((5-(3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-(4-(3-クロロプロピル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.20(s,1H),8.95(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.14-7.02(m,3H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.28(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.48-3.38(m,4H),2.49-2.47(m,2H),2.45-2.37(m,2H),2.34(t,J=5.1Hz,2H),2.03-1.93(m,5H).MS: 700[M+H]
【0105】
実施例23:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(1,1-ジオキソチオモルホリノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の4-(3-クロロプロピル)チオモルホリン-1,1-ジオキシド塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.21(s,1H),8.96(s,1H),8.41(d,J=5.3Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.13-7.04(m,3H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.27(m,4H),4.18(t,J=6.4Hz,2H),3.16-3.06(m,4H),2.98-2.87(m,4H),2.71-2.61(m,2H),2.03-1.89(m,2H).MS: 707[M+H]
【0106】
【化18】
【0107】
実施例24:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(4,4-ジメチルピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-(3-クロロプロピル)-4,4-ジメチルピペリジン塩酸塩を使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.21(s,1H),8.97(s,1H),8.41(d,J=5.1Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.69-7.58(m,2H),7.58-7.49(m,2H),7.13-7.06(m,2H),7.04(s,1H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.40-4.26(m,4H),4.15(t,J=6.4Hz,2H),2.48-2.42(m,2H),2.41-2.29(m,4H),2.02-1.89(m,2H),1.33(t,J=5.6Hz,4H),0.89(s,6H).MS: 685[M+H]
【0108】
実施例25:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
【0109】
【化19】
【0110】
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-(3-クロロプロピル)-4-メチルピペリジン-4-オールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.29(s,1H),9.03(s,1H),8.40(d,J=5.3Hz,1H),8.18-8.06(m,1H),7.68-7.58(m,2H),7.55(d,J=8.9Hz,2H),7.08(d,J=8.7Hz,2H),7.03(s,1H),6.42(d,J=5.3Hz,1H),4.33(dd,J=10.6,4.9Hz,4H),4.20-4.11(m,2H),2.60-2.57(m,1H),2.46-2.35(m,6H),1.99-1.92(m,2H),1.52-1.44(m,4H),1.12-1.05(m,3H).MS: 687[M+H]
【0111】
実施例26:1-(4-((5-(3-(4-アミノ-4-メチルピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)尿素の調製
【0112】
【化20】
【0113】
1)工程1-5:(1-(3-((10-(4-(3-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-5-イル)オキシ)プロピル)-4-メチルピペラジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の(1-(3-クロロプロピル)-4-メチルピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。MS: 786[M+H]
2)工程6:前記の工程1-5で得られた最終生成物(79mg,1mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、3時間反応した。アンモニアのメタノール溶液を利用して0℃で反応をクエンチし、反応液を蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体20mgを得た。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.26(s,1H),9.01(s,1H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.5Hz,1H),7.71-7.58(m,2H),7.58-7.48(m,2H),7.14-7.05(m,2H),7.03(s,1H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.28(m,4H),4.15(t,J=6.4Hz,2H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.43-2.28(m,4H),1.99-1.87(m,2H),1.78-1.47(m,2H),1.47-1.30(m,4H),1.01(s,3H).MS: 686[M+H]
【0114】
実施例27:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-((2-メトキシエチル)(メチル)アミノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
【0115】
【化21】
【0116】
1)工程1-5):1-(4-((5-(3-ブロモプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1,3-ジブロモプロパンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。MS: 652[M+H]
2)工程6:工程1-5)で得られた生成物(1-(4-((5-(3-ブロモプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル尿素)(65mg,1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(202mg,2mmol)および2-メトキシ-N-メチルエタン-1-アミン(135mg,1.5mmol)を加え、25℃で3時間反応した。反応液を蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体20mgを得た。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.31-9.23(m,1H),9.05-8.96(m,1H),8.43-8.35(m,1H),8.15-8.07(m,1H),7.69-7.57(m,2H),7.57-7.49(m,2H),7.12-7.04(m,2H),7.04-6.99(m,1H),6.46-6.37(m,1H),4.38-4.27(m,4H),4.20-4.08(m,2H),3.43-3.39(m,2H),3.30(s,3H),3.21(s,3H),2.55-2.52(m,2H),2.25-2.21(m,2H),1.99-1.86(m,2H).MS: 661[M+H]
【0117】
実施例28:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-(シクロブチル)(メチル)アミノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例27の工程6)における2-メトキシ-N-メチルエタン-1-アミンの代わりに、等モル当量のN-メチルシクロブチルアミンを使用したこと以外、実施例27と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 10.04-9.79(m,1H),9.74-9.52(m,1H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),8.29(d,J=16.4Hz,1H),8.15(d,J=2.7Hz,1H),7.69(dd,J=8.9,3.0Hz,1H),7.64-7.54(m,2H),7.08(d,J=8.4Hz,2H),7.05(s,1H),6.41(d,J=5.2Hz,1H),4.33(s,4H),4.16(t,J=6.5Hz,2H),3.00-2.86(m,1H),2.50-2.42(m,2H),2.22-2.11(m,3H),2.06-1.97(m,2H),1.97-1.89(m,2H),1.88-1.75(m,2H),1.68-1.53(m,2H).MS: 657[M+H]
【0118】
【化22】
【0119】
実施例29:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-((6-メトキシヘキシル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の1-クロロ-6-メトキシヘキサンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.20(d,J=4.0Hz,1H),8.95(s,1H),8.45-8.38(m,1H),8.12(d,J=4.0Hz,1H),7.69-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.13-7.05(m,2H),7.04(d,J=4.1Hz,1H),6.45-6.38(m,1H),4.37-4.29(m,4H),4.14-4.08(m,2H),3.22(s,3H),2.57-2.53(m,2H),1.84-1.72(m,2H),1.57-1.50(m,2H),1.50-1.42(m,2H),1.42-1.31(m,2H).MS: 646[M+H]
【0120】
実施例30:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-((6-(ジメチルアミノ)ヘキシル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量の6-クロロ-N,N-ジメチルヘキサン-1-アミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.32(d,J=6.1Hz,1H),9.07(d,J=6.1Hz,1H),8.43-8.34(m,1H),8.17-8.06(m,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.48(m,2H),7.12-6.98(m,3H),6.45-6.35(m,1H),4.38-4.26(m,4H),4.16-4.04(m,2H),2.35-2.25(m,2H),2.20(s,6H),1.85-1.72(m,2H),1.52-1.40(m,4H),1.40-1.29(m,2H).MS: 659[M+H]
【0121】
【化23】
【0122】
実施例31:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(オキセタン-3-イル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量のオキセタン-3-イル 4-メチルベンゼンスルホネートを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.21(s,1H),8.97(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.72-7.59(m,2H),7.59-7.49(m,2H),7.14-7.04(m,2H),6.68(s,1H),6.44(d,J=5.2Hz,1H),5.52-5.39(m,1H),5.08-4.96(m,2H),4.68-4.58(m,2H),4.44-4.30(m,4H).MS: 588[M+H]
【0123】
実施例32:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量のテトラヒドロフラン-3-イル 4-メチルベンゼンスルホネートを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.19(s,1H),8.95(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.69-7.58(m,2H),7.58-7.51(m,2H),7.12-7.06(m,2H),7.02(s,1H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),5.24-5.16(m,1H),4.38-4.28(m,4H),4.01-3.93(m,1H),3.93-3.83(m,2H),3.83-3.73(m,1H),2.39-2.27(m,1H),2.13-2.00(m,1H).MS: 602[M+H]
【0124】
【化24】
【0125】
実施例33:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに、等モル当量のテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル 4-メチルベンゼンスルホネートを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.20(s,1H),8.95(s,1H),8.41(d,J=5.1Hz,1H),8.12(d,J=2.4Hz,1H),7.70-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.16(s,1H),7.11-7.05(m,2H),6.42(d,J=5.2Hz,1H),4.85-4.74(m,1H),4.38-4.27(m,4H),3.95-3.84(m,2H),3.63-3.49(m,2H),2.14-2.00(m,2H),1.74-1.58(m,2H).MS: 616[M+H]
【0126】
実施例34:1-(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに、等モル当量の2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)アニリンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.33(s,1H),8.96(d,J=2.9Hz,1H),8.62(dd,J=7.3,2.3Hz,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),7.60-7.45(m,3H),7.44-7.35(m,1H),7.15-7.03(m,3H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.29(m,4H),4.29-4.20(m,2H),3.78-3.70(m,2H),3.30(s,3H).MS: 574[M+H]
【0127】
【化25】
【0128】
実施例35:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-エトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のヨードエタンを使用し,実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.52(s,1H),8.69(d,J=2.1Hz,1H),8.46(d,J=5.1Hz,1H),8.12(d,J=1.8Hz,1H),8.09-8.00(m,1H),7.62(d,J=1.6Hz,2H),7.16(dd,J=11.8,2.7Hz,1H),7.06(s,1H),6.95-6.88(m,1H),6.57(d,J=5.1Hz,1H),4.38-4.24(m,4H),4.18(q,J=6.9Hz,2H),1.41(t,J=6.9Hz,3H).MS: 578[M+H]
【0129】
実施例36:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(3-フルオロ-4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに、等モル当量の2-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。HNMR(300mHz,DMSO-d6) δ 9.33(s,1H),9.22(s,1H),8.42(d,J=4.8Hz,1H),8.11(d,J=2.0Hz,1H),7.77-7.52(m,3H),7.25(d,J=2.5Hz,2H),7.12-7.04(m,1H),6.47-6.35(m,1H),4.47-4.32(m,4H),4.30-4.19(m,2H),3.80-3.69(m,2H),3.35(s,3H);MS: 608[M+H]
【0130】
【化26】
【0131】
実施例37:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(2-フルオロ-4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに、等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.61(s,1H),8.72(s,1H),8.47(d,J=5.2Hz,1H),8.14(d,J=11.9Hz,1H),8.10-8.01(m,1H),7.62(s,2H),7.17(dd,J=11.8,2.7Hz,1H),7.09(s,1H),6.92(d,J=9.1Hz,1H),6.57(d,J=5.2Hz,1H),4.40-4.19(m,6H),3.74(t,J=4.3Hz,2H),3.34(s,3H).MS: 608[M+H]
【0132】
実施例38:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(3-フルオロ-4-((5-(3-メトキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-ブロモ-3-メトキシプロパンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の2-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.37(s,1H),9.26(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.11(d,J=2.5Hz,1H),7.75-7.59(m,3H),7.30-7.22(m,2H),7.05(s,1H),6.41(dd,J=5.2,1.1Hz,1H),4.42-4.31(m,4H),4.18(t,J=6.4Hz,2H),3.52(t,J=6.3Hz,2H),3.27(s,3H),2.11-1.96(m,2H).MS: 622[M+H]
【0133】
【化27】
【0134】
実施例39:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(2-フルオロ-4-((5-(3-メトキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-ブロモ-3-メトキシプロパンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.69(s,1H),8.84(s,1H),8.47(d,J=5.1Hz,1H),8.13(d,J=1.9Hz,1H),8.08-8.00(m,1H),7.63(d,J=2.2Hz,2H),7.15(dd,J=11.8,2.7Hz,1H),7.07(s,1H),6.95-6.87(m,1H),6.58(d,J=5.1Hz,1H),4.37-4.25(m,4H),4.18(t,J=6.4Hz,2H),3.51(t,J=6.3Hz,2H),3.27(s,3H),2.08-1.97(m,2H).MS: 622[M+H]
【0135】
実施例40:1-(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-メトキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-ブロモ-3-メトキシプロパンを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量の2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)アニリンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.26(s,1H),8.90(d,J=2.9Hz,1H),8.62(dd,J=7.3,2.4Hz,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),7.62-7.44(m,3H),7.44-7.33(m,1H),7.14-7.06(m,2H),7.04(s,1H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),4.40-4.27(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.51(t,J=6.3Hz,2H),3.27(s,3H),2.10-1.99(m,2H).MS: 588[M+H]
【0136】
【化28】
【0137】
実施例41:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(3-フルオロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の2-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。1H NMR(400mHz,DMSO-d6) δ 9.30(s,1H),9.20(s,1H),8.41(d,J=5.3Hz,1H),8.17-8.07(m,1H),7.76-7.58(m,3H),7.29-7.21(m,2H),7.07(s,1H),6.41(dd,J=5.2,1.0Hz,1H),4.40-4.33(m,4H),4.19(t,J=6.3Hz,2H),3.68-3.58(m,4H),3.34-3.32(m,4H),2.63-2.53(m,2H),2.07-1.95(m,2H).MS: 677[M+H]
【0138】
実施例42:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(2-フルオロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.49(s,1H),8.67(d,J=2.2Hz,1H),8.48(d,J=5.2Hz,1H),8.16-8.10(m,1H),8.10-8.02(m,1H),7.66-7.57(m,2H),7.16(dd,J=11.8,2.7Hz,1H),7.10(s,1H),6.94-6.87(m,1H),6.59(d,J=5.2Hz,1H),4.37-4.26(m,4H),4.21(t,J=6.2Hz,2H),3.84-3.52(m,4H),3.12-2.51(m,6H),2.20-1.98(m,2H).MS: 677[M+H]
【0139】
【化29】
【0140】
実施例43:1-(2-クロロ-4-((5-エトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のヨードエタンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.17(d,J=9.1Hz,1H),7.90(s,1H),7.25(d,J=2.8Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.09-7.01(m,2H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.26(m,4H),4.18(q,J=7.0Hz,2H),2.59-2.53(m,1H),1.41(t,J=7.0Hz,3H),0.70-0.60(m,2H),0.44-0.37(m,2H).MS: 456[M+H]
【0141】
実施例44:1-(2-クロロ-4-((5-イソプロポキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の臭化イソプロピルを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=3.0Hz,1H),7.09-7.00(m,2H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.81(p,J=6.0Hz,1H),4.36-4.24(m,4H),2.60-2.52(m,1H),1.36(d,J=6.0Hz,6H),0.71-0.60(m,2H),0.46-0.36(m,2H).MS: 470[M+H]
【0142】
【化30】
【0143】
実施例45:1-(2-クロロ-4-((5-イソブトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の臭化イソブチルを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=2.9Hz,1H),7.07-7.01(m,2H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.36-4.26(m,4H),3.90(d,J=6.6Hz,2H),2.57-2.55(m,1H),2.16-2.05(m,1H),1.03(d,J=6.7Hz,6H),0.69-0.63(m,2H),0.46-0.38(m,2H).MS: 484[M+H]
【0144】
実施例46:1-(2-クロロ-4-((5-(シクロプロピルメトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のブロモメチルシクロプロパンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.1Hz,1H),7.89(s,1H),7.24(d,J=2.7Hz,1H),7.13(d,J=2.9Hz,1H),7.09-6.98(m,2H),6.51(d,J=5.1Hz,1H),4.39-4.24(m,4H),3.97(d,J=7.0Hz,2H),2.62-2.54(m,1H),1.38-1.20(m,1H),0.73-0.57(m,4H),0.48-0.33(m,4H).MS: 482[M+H]
【0145】
【化31】
【0146】
実施例47:1-(2-クロロ-4-((5-(シアノメトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のブロモアセトニトリルを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.50(dd,J=5.2,1.8Hz,1H),8.19(dd,J=9.0,1.8Hz,1H),7.92(d,J=1.8Hz,1H),7.31-7.24(m,2H),7.15(d,J=2.9Hz,1H),7.10-7.05(m,1H),6.57(dd,J=5.2,1.8Hz,1H),5.37(s,2H),4.40-4.31(m,4H),2.58-2.55(m,1H),0.70-0.62(m,2H),0.47-0.37(m,2H).MS: 467[M+H]
【0147】
実施例48:1-(2-クロロ-4-((5-(2-ヒドロキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の2-ブロモエタン-1-オールを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.1Hz,1H),7.90(s,1H),7.25(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=2.9Hz,1H),7.10-7.02(m,2H),6.51(d,J=5.1Hz,1H),4.94(t,J=5.4Hz,1H),4.37-4.27(m,4H),4.14(t,J=4.9Hz,2H),3.83-3.76(m,2H),2.60-2.53(m,1H),0.68-0.61(m,2H),0.44-0.38(m,2H).MS: 472[M+H]
【0148】
【化32】
【0149】
実施例49:1-(2-クロロ-4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.18(d,J=9.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.25(d,J=2.8Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.10-7.02(m,2H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.27(m,4H),4.27-4.20(m,2H),3.77-3.67(m,2H),3.34(s,3H),2.61-2.53(m,1H),0.79-0.55(m,2H),0.52-0.28(m,2H).MS: 486[M+H]
【0150】
実施例50:1-(2-クロロ-4-((5-(3-ヒドロキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の3-ブロモプロパン-1-オールを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.17(d,J=9.1Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=2.9Hz,1H),7.08-7.02(m,2H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.63-4.57(m,1H),4.35-4.27(m,4H),4.19(t,J=6.4Hz,2H),3.64-3.57(m,2H),2.59-2.54(m,1H),1.94(t,J=6.3Hz,2H),0.69-0.62(m,2H),0.45-0.38(m,2H).MS: 486[M+H]
【0151】
【化33】
【0152】
実施例51:1-(2-クロロ-4-((5-(3-メトキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-ブロモ-3-メトキシプロパンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.1Hz,1H),7.90(s,1H),7.25(d,J=2.8Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.08-7.01(m,2H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.37-4.25(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.51(t,J=6.3Hz,2H),3.27(s,3H),2.59-2.54(m,1H),2.09-2.01(m,2H),0.71-0.58(m,2H),0.47-0.37(m,2H).MS: 500[M+H]
【0153】
実施例52:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の3-クロロ-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=2.9Hz,1H),7.07-7.02(m,2H),6.51(d,J=5.1Hz,1H),4.36-4.27(m,4H),4.15(t,J=6.5Hz,2H),2.57-2.55(m,1H),2.40(t,J=7.1Hz,2H),2.17(s,6H),1.96-1.89(m,2H),0.70-0.62(m,2H),0.49-0.39(m,2H).MS: 513[M+H]
【0154】
【化34】
【0155】
実施例53:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.40-8.34(m,1H),8.10(d,J=9.1Hz,1H),7.84(s,1H),7.20-7.15(m,1H),7.07(d,J=2.9Hz,1H),7.02-6.94(m,2H),6.44(d,J=5.2Hz,1H),4.33-4.19(m,4H),4.10(t,J=6.5Hz,2H),2.56-2.48(m,5H),1.98-1.85(m,3H),1.71-1.57(m,5H),0.64-0.54(m,2H),0.41-0.31(m,2H).MS: 539[M+H]
【0156】
実施例54:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-(3-クロロプロピル)ピペリジン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.48-8.41(m,1H),8.22-8.13(m,1H),7.94-7.87(m,1H),7.27-7.21(m,1H),7.17-7.11(m,1H),7.08-7.01(m,2H),6.54-6.47(m,1H),4.36-4.26(m,4H),4.19-4.10(m,2H),2.58-2.55(m,1H),2.47-2.29(m,6H),1.99-1.91(m,2H),1.55-1.47(m,4H),1.43-1.35(m,2H),0.70-0.61(m,2H),0.46-0.36(m,2H).MS: 553[M+H]
【0157】
【化35】
【0158】
実施例55:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.38(dd,J=8.8,5.2Hz,1H),8.14-8.07(m,1H),7.84(d,J=7.7Hz,1H),7.21-7.15(m,1H),7.11-7.04(m,1H),7.02-6.94(m,2H),6.45(dd,J=8.8,5.3Hz,1H),4.30-4.18(m,4H),4.15-4.05(m,2H),3.56-3.49(m,4H),2.53-2.48(m,1H),2.39(t,J=7.3Hz,2H),2.36-2.25(m,4H),1.96-1.85(m,2H),0.63-0.54(m,2H),0.42-0.31(m,2H).MS: 555[M+H]
【0159】
実施例56:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-(3-クロロプロピル)-4-メチルピペラジン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.49-8.39(m,1H),8.17(dd,J=9.1,3.1Hz,1H),7.91(d,J=3.0Hz,1H),7.24(d,J=3.5Hz,1H),7.15(s,1H),7.08-7.00(m,2H),6.57-6.47(m,1H),4.39-4.24(m,4H),4.21-4.09(m,2H),2.58-2.55(m,1H),2.50-2.32(m,10H),2.22(s,3H),2.01-1.88(m,2H),0.71-0.61(m,2H),0.49-0.36(m,2H).MS: 568[M+H]
【0160】
【化36】
【0161】
実施例57:1-(4-((5-(3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)-2-クロロフェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-(4-(3-クロロプロピル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.1Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.09-7.01(m,2H),6.51(d,J=5.1Hz,1H),4.37-4.26(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.48-3.39(m,4H),2.58-2.53(m,1H),2.49-2.45(m,2H),2.40(t,J=5.0Hz,2H),2.33(t,J=5.1Hz,2H),2.02-1.93(m,5H),0.70-0.60(m,2H),0.46-0.36(m,2H).MS: 596[M+H]
【0162】
実施例58:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(1,1-ジオキソチオモルホリノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)チオモルホリン-1,1-ジオキシド塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.6Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.09(s,1H),7.05(dd,J=9.1,2.7Hz,1H),6.51(d,J=5.1Hz,1H),4.36-4.26(m,4H),4.18(t,J=6.5Hz,2H),3.14-3.06(m,4H),2.96-2.87(m,4H),2.65(t,J=7.0Hz,2H),2.58-2.55(m,1H),1.99-1.92(m,2H),0.69-0.62(m,2H),0.47-0.37(m,2H).MS: 603[M+H]
【0163】
【化37】
【0164】
実施例59:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(4,4-ジメチルピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-(3-クロロプロピル)-4,4-ジメチルピペリジン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.49-8.40(m,1H),8.17(dd,J=9.0,5.8Hz,1H),7.90(d,J=5.5Hz,1H),7.27-7.21(m,1H),7.17-7.11(m,1H),7.05(dd,J=6.1,3.6Hz,2H),6.56-6.47(m,1H),4.37-4.26(m,4H),4.19-4.11(m,2H),2.59-2.53(m,1H),2.48-2.44(m,2H),2.40-2.31(m,4H),2.00-1.90(m,2H),1.38-1.29(m,4H),0.90(s,6H),0.69-0.61(m,2H),0.45-0.37(m,2H).MS: 581[M+H]
【0165】
実施例60:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
【0166】
【化38】
【0167】
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-(3-クロロプロピル)-4-メチルピペリジン-4-オールを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.56(d,J=5.8Hz,1H),8.24(d,J=9.0Hz,1H),8.00(s,1H),7.47(d,J=7.6Hz,1H),7.36(s,1H),7.26(s,2H),6.64(d,J=5.6Hz,1H),4.45-4.32(m,4H),4.26(t,J=5.9Hz,2H),3.27-3.24(m,2H),3.18-3.04(m,4H),2.59-2.55(m,1H),2.33-2.26(m,2H),1.90-1.78(m,2H),1.74-1.62(m,2H),1.27-1.23(m,1H),1.19(s,3H),0.72-0.61(m,2H),0.47-0.37(m,2H).MS: 583[M+H]
【0168】
実施例61:1-(4-((5-(3-(4-アミノ-4-メチルピペリジン-1-イル)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)-2-クロロフェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
【0169】
【化39】
【0170】
1)工程1-5):(1-(3-((10-(3-クロロ-4-(3-シクロプロピルウレイド)フェノキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-5-イル)オキシ)プロピル)-4-メチルピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の(1-(3-クロロプロピル)-4-メチルピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。MS: 682[M+H]
【0171】
2)工程6):工程1-5)で調製された最終生成物(68mg,1mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、3時間反応させた。アンモニアのメタノール溶液を利用して、0℃で反応をクエンチし、反応液を蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体20mgを得た。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.91(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.15(d,J=3.0Hz,1H),7.09-7.00(m,2H),6.50(d,J=5.1Hz,1H),4.37-4.26(m,4H),4.14(t,J=6.4Hz,2H),3.39(s,2H),2.58-2.53(m,1H),2.48-2.27(m,6H),1.99-1.86(m,2H),1.50-1.32(m,4H),1.02(s,3H),0.71-0.61(m,2H),0.47-0.37(m,2H).MS: 582[M+H]
【0172】
実施例62:1-(2-クロロ-4-((5-(3-((2-メトキシエチル)(メチル)アミノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
【0173】
【化40】
【0174】
1)工程1-5):1-(4-((5-(3-ブロモプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)-2-クロロフェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1,3-ジブロモエタンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。MS: 548[M+H]
【0175】
2)工程6):工程1-5)で調製された最終生成物(55mg,1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(202mg,2mmol)および2-メトキシ-N-メチルエタン-1-アミン(135mg,1.5mmol)を加え、25℃で3時間反応させた。反応液を蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体20mgを得た。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.47-8.41(m,1H),8.17(d,J=8.9Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=3.0Hz,1H),7.08-7.02(m,2H),6.53-6.48(m,1H),4.37-4.26(m,4H),4.15(t,J=6.4Hz,2H),3.41(t,J=5.9Hz,2H),3.21(s,3H),2.58-2.55(m,1H),2.54-2.51(m,4H),2.22(s,3H),1.96-1.87(m,2H),0.70-0.61(m,2H),0.46-0.38(m,2H).MS: 557[M+H]
【0176】
実施例63:1-(2-クロロ-4-((5-(3-(シクロブチル(メチル)アミノ)プロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例62の工程6)における2-メトキシ-N-メチルエタン-1-アミンの代わりに、等モル当量のN-メチルシクロブチルアミンを使用したこと以外、実施例62と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.91(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.15(d,J=3.0Hz,1H),7.05(d,J=7.5Hz,2H),6.51(d,J=5.1Hz,1H),4.35-4.26(m,4H),4.15(t,J=6.4Hz,2H),2.84-2.74(m,1H),2.59-2.53(m,1H),2.37(t,J=7.0Hz,2H),2.05(s,3H),2.02-1.94(m,2H),1.94-1.87(m,2H),1.81-1.70(m,2H),1.63-1.52(m,2H),0.72-0.59(m,2H),0.46-0.37(m,2H).MS: 553[M+H]
【0177】
【化41】
【0178】
実施例64:1-(2-クロロ-4-((5-((6-(ジメチルアミノ)ヘキシル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の6-クロロ-N,N-ジメチルヘキサン-1-アミンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(dd,J=5.2,2.7Hz,1H),8.17(dd,J=9.1,2.7Hz,1H),7.90(d,J=2.7Hz,1H),7.28-7.21(m,1H),7.13(d,J=2.8Hz,1H),7.07-7.00(m,2H),6.51(dd,J=5.2,2.7Hz,1H),4.38-4.26(m,4H),4.11(t,J=6.6Hz,2H),2.58-2.55(m,1H),2.22-2.18(m,2H),2.11(s,6H),1.83-1.75(m,2H),1.49-1.39(m,4H),1.39-1.28(m,2H),0.76-0.55(m,2H),0.49-0.31(m,2H).MS: 555[M+H]
【0179】
実施例65:1-(2-クロロ-4-((5-(オキセタン-3-イルオキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のオキセタン-3-イル 4-メチルベンゼンスルホネートを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.18(d,J=9.1Hz,1H),7.91(s,1H),7.26(d,J=2.8Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.05(dd,J=9.1,2.8Hz,1H),6.70(s,1H),6.52(d,J=5.2Hz,1H),5.51-5.41(m,1H),5.02(t,J=6.7Hz,2H),4.66-4.58(m,2H),4.39-4.29(m,4H),2.57-2.54(m,1H),0.71-0.61(m,2H),0.47-0.37(m,2H).MS: 484[M+H]
【0180】
【化42】
【0181】
実施例66: 1-(2-クロロ-4-((5-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
【0182】
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のテトラヒドロフラン-3-イル 4-メチルベンゼンスルホネートを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.45(d,J=5.2Hz,1H),8.18(d,J=9.1Hz,1H),7.90(s,1H),7.25(d,J=2.8Hz,1H),7.14(d,J=2.9Hz,1H),7.09-7.00(m,2H),6.52(d,J=5.2Hz,1H),5.24-5.16(m,1H),4.37-4.26(m,4H),4.01-3.92(m,1H),3.92-3.83(m,2H),3.83-3.74(m,1H),2.59-2.54(m,1H),2.40-2.26(m,1H),2.11-2.00(m,1H),0.70-0.61(m,2H),0.46-0.38(m,2H).MS: 498[M+H]
【0183】
実施例67:1-(2-クロロ-4-((5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル 4-メチルベンゼンスルホネートを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.37(d,J=5.1Hz,1H),8.10(d,J=9.0Hz,1H),7.83(s,1H),7.18(d,J=2.8Hz,1H),7.11(s,1H),7.07(d,J=3.0Hz,1H),6.98(dd,J=9.1,2.8Hz,1H),6.44(d,J=5.1Hz,1H),4.78-4.68(m,1H),4.31-4.18(m,4H),3.88-3.76(m,2H),3.52-3.43(m,2H),2.52-2.48(m,1H),2.02-1.97(m,2H),1.63-1.55(m,2H),0.64-0.54(m,2H),0.40-0.31(m,2H).MS: 512[M+H]
【0184】
【化43】
【0185】
実施例68:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロブチル尿素の調製
実施例1の工程1)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロブチルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.15(d,J=8.7Hz,1H),7.92(s,1H),7.30-7.19(m,2H),7.11-6.98(m,2H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.37-4.25(m,4H),4.19-4.06(m,1H),3.92(s,3H),2.29-2.15(m,2H),1.91-1.75(m,2H),1.71-1.54(m,2H).MS: 456[M+H]
【0186】
実施例69:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロペンチル尿素の調製
実施例1の工程1)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロペンチルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.21(d,J=9.1Hz,1H),7.92(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.11-6.99(m,3H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.36-4.26(m,4H),4.00-3.87(m,4H),1.91-1.77(m,2H),1.71-1.59(m,2H),1.59-1.48(m,2H),1.45-1.30(m,2H).MS: 470[M+H]
【0187】
【化44】
【0188】
実施例70:1-(2-クロロ-4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロブチル尿素の調製
実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロブチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.15(d,J=9.1Hz,1H),7.92(s,1H),7.28-7.21(m,2H),7.07(s,1H),7.03(dd,J=9.1,2.8Hz,1H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.35-4.27(m,4H),4.27-4.21(m,2H),4.17-4.08(m,1H),3.77-3.70(m,2H),3.34(s,3H),2.26-2.18(m,2H),1.90-1.78(m,2H),1.71-1.54(m,2H).MS: 500[M+H]
【0189】
実施例71:1-(2-クロロ-4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロペンチル尿素の調製
実施例8の工程)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロペンチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.2Hz,1H),8.21(d,J=9.2Hz,1H),7.92(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.11-7.00(m,3H),6.49(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.27(m,4H),4.27-4.20(m,2H),4.01-3.88(m,1H),3.77-3.69(m,2H),3.30(s,3H),1.91-1.78(m,2H),1.69-1.60(m,2H),1.60-1.49(m,2H),1.45-1.32(m,2H).MS: 514[M+H]
【0190】
【化45】
【0191】
実施例72:1-(2-クロロ-4-((5-(3-メトキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロブチル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-ブロモ-3-メトキシプロパンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロブチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.15(d,J=9.0Hz,1H),7.92(s,1H),7.28-7.21(m,2H),7.09-6.99(m,2H),6.53-6.47(m,1H),4.38-4.26(m,4H),4.22-4.07(m,3H),3.51(t,J=6.3Hz,2H),3.27(s,3H),2.26-2.15(m,2H),2.09-1.98(m,2H),1.91-1.76(m,2H),1.70-1.57(m,2H).MS: 514[M+H]
【0192】
実施例73:1-(2-クロロ-4-((5-(3-メトキシプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロペンチル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の1-ブロモ-3-メトキシプロパンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロペンチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.37(d,J=5.2Hz,1H),8.14(d,J=9.1Hz,1H),7.86(s,1H),7.17(d,J=2.8Hz,1H),7.02-6.92(m,3H),6.43(d,J=5.1Hz,1H),4.30-4.19(m,4H),4.10(t,J=6.4Hz,2H),3.93-3.81(m,1H),3.45(t,J=6.3Hz,2H),3.21(s,3H),2.01-1.91(m,2H),1.83-1.73(m,2H),1.64-1.53(m,2H),1.53-1.44(m,2H),1.37-1.25(m,2H).MS: 528[M+H]
【0193】
【化46】
【0194】
実施例74:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロブチル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロブチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.45(d,J=5.2Hz,1H),8.18-8.13(m,1H),7.92(s,1H),7.28-7.21(m,2H),7.08(s,1H),7.02(dd,J=9.1,2.8Hz,1H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.26(m,4H),4.25-4.04(m,3H),3.86-3.51(m,4H),2.69-2.52(m,4H),2.48-2.32(m,2H),2.25-2.15(m,2H),2.15-1.95(m,2H),1.92-1.76(m,2H),1.71-1.55(m,2H).MS: 569[M+H]
【0195】
実施例75:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロペンチル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロペンチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.1Hz,1H),8.21(d,J=9.1Hz,1H),7.92(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.09-6.98(m,3H),6.49(d,J=5.1Hz,1H),4.37-4.26(m,4H),4.16(t,J=6.4Hz,2H),4.00-3.90(m,1H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.38(t,J=4.6Hz,4H),2.02-1.90(m,2H),1.90-1.78(m,2H),1.71-1.60(m,2H),1.60-1.49(m,2H),1.45-1.32(m,2H).MS: 583[M+H]
【0196】
【化47】
【0197】
実施例76:1-(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量の2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)アニリンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.27(s,1H),8.90(d,J=2.9Hz,1H),8.62(dd,J=7.2,2.3Hz,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),7.60-7.46(m,3H),7.45-7.35(m,1H),7.15-7.07(m,2H),7.05(s,1H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.29(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.42-2.31(m,4H),2.01-1.91(m,2H).MS: 643[M+H]
【0198】
実施例77:1-(4-フルオロフェニル)-3-(4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のp-フルオロアニリンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.80(d,J=17.3Hz,2H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),7.57-7.51(m,2H),7.50-7.44(m,2H),7.16-7.02(m,5H),6.41(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.28(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),2.49-2.45(m,2H),2.40(t,J=4.6Hz,4H),2.01-1.91(m,2H).MS: 575[M+H]
【0199】
【化48】
【0200】
実施例78:1-(2,4-フルオロフェニル)-3-(4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量の2,4-ジフルオロアニリンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.15(d,J=3.4Hz,1H),8.55(d,J=3.0Hz,1H),8.40(d,J=5.2Hz,1H),8.12-8.02(m,1H),7.57-7.49(m,2H),7.36-7.26(m,1H),7.12-7.06(m,2H),7.06-7.00(m,2H),6.41(d,J=5.2Hz,1H),4.37-4.29(m,4H),4.16(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),2.46(t,J=7.2Hz,2H),2.43-2.31(m,4H),2.01-1.92(m,2H).MS: 593[M+H]
【0201】
実施例79:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル尿素の調製
実施例1の工程1)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のメチルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.45(d,J=5.1Hz,1H),8.14(d,J=9.0Hz,1H),8.05(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.09-7.01(m,2H),6.89-6.78(m,1H),6.52(d,J=5.1Hz,1H),4.37-4.27(m,4H),3.92(s,3H),2.66(d,J=4.5Hz,3H).MS: 416[M+H]
【0202】
【化49】
【0203】
実施例80:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-エチル尿素の調製
実施例1の工程1)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のエチルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.98(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.07(s,1H),7.04(dd,J=9.1,2.8Hz,1H),6.95-6.90(m,1H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.36-4.27(m,4H),3.92(s,3H),3.17-3.07(m,2H),1.07(t,J=7.2Hz,3H).MS: 430[M+H]
【0204】
実施例81:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-プロピル尿素の調製
実施例1の工程1)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のプロピルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.18(d,J=9.1Hz,1H),8.01(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.07(s,1H),7.04(dd,J=9.1,2.8Hz,1H),6.97(d,J=5.6Hz,1H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.41-4.23(m,4H),3.92(s,3H),3.11-3.02(m,2H),1.50-1.38(m,2H),0.90(t,J=7.4Hz,3H).MS: 444[M+H]
【0205】
【化50】
【0206】
実施例82:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-イソプロピル尿素の調製
実施例1の工程1)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のイソプロピルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.20(d,J=9.1Hz,1H),7.93(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.07(s,1H),7.04(dd,J=9.0,2.8Hz,1H),6.91(d,J=7.3Hz,1H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.35-4.24(m,4H),3.92(s,3H),3.80-3.70(m,1H),1.11(d,J=6.5Hz,6H).MS: 444[M+H]
【0207】
実施例83:1-(2-クロロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-イソブチル尿素の調製
実施例1の工程1)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程3)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のイソブチルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.19(d,J=9.0Hz,1H),8.05(s,1H),7.24(d,J=2.7Hz,1H),7.07(s,1H),7.04(dd,J=9.1,2.8Hz,1H),7.02-6.98(m,1H),6.51(d,J=5.1Hz,1H),4.38-4.23(m,4H),3.92(s,3H),3.00-2.87(m,2H),1.73-1.64(m,1H),0.89(d,J=6.6Hz,6H).MS: 458[M+H]
【0208】
【化51】
【0209】
実施例84:1-シクロプロピル-3-(2-フルオロ-4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例1の工程)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例1の工程1)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.17-8.05(m,2H),7.15-7.03(m,2H),6.87(dd,J=8.7,2.5Hz,1H),6.76(d,J=2.9Hz,1H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.26(m,4H),3.92(s,3H),2.59-2.52(m,1H),0.70-0.59(m,2H),0.45-0.34(m,2H).MS: 426[M+H]
【0210】
実施例85:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のメチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.2Hz,1H),8.14(d,J=9.1Hz,1H),8.03(s,1H),7.23(d,J=2.8Hz,1H),7.07-7.00(m,2H),6.81(d,J=4.7Hz,1H),6.51(d,J=5.2Hz,1H),4.36-4.26(m,4H),4.16(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),2.66(d,J=4.5Hz,3H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.42-2.33(m,4H),2.01-1.90(m,2H).MS: 529[M+H]
【0211】
【化52】
【0212】
実施例86:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-エチル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のエチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.44(d,J=5.1Hz,1H),8.16(d,J=9.1Hz,1H),7.98(s,1H),7.23(d,J=2.8Hz,1H),7.08-7.00(m,2H),6.97-6.90(m,1H),6.50(d,J=5.1Hz,1H),4.36-4.27(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),3.18-3.06(m,2H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.42-2.33(m,4H),2.02-1.91(m,2H),1.07(t,J=7.2Hz,3H).MS: 543[M+H]
【0213】
実施例87:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-プロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.2Hz,1H),8.18(d,J=9.0Hz,1H),8.00(s,1H),7.23(d,J=2.8Hz,1H),7.08-7.00(m,2H),7.00-6.93(m,1H),6.50(d,J=5.1Hz,1H),4.36-4.27(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),3.10-3.02(m,2H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.42-2.34(m,4H),2.01-1.89(m,2H),1.52-1.38(m,2H),0.89(t,J=7.4Hz,3H).MS: 557[M+H]
【0214】
【化53】
【0215】
実施例88:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-イソプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のイソプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.2Hz,1H),8.20(d,J=9.1Hz,1H),7.92(s,1H),7.23(d,J=2.8Hz,1H),7.07-7.00(m,2H),6.90(d,J=7.3Hz,1H),6.49(d,J=5.2Hz,1H),4.36-4.27(m,4H),4.16(t,J=6.4Hz,2H),3.83-3.69(m,1H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.42-2.34(m,4H),2.02-1.90(m,2H),1.11(d,J=6.5Hz,6H).MS: 557[M+H]
【0216】
実施例89:1-(2-クロロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-イソブチル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のイソブチルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.46(d,J=5.2Hz,1H),8.19(d,J=9.1Hz,1H),8.06(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.11(s,1H),7.07-6.97(m,2H),6.53(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.28(m,4H),4.23(t,J=6.0Hz,2H),3.90-3.72(m,4H),3.53-3.46(m,2H),3.13-3.07(m,4H),2.94(t,J=6.2Hz,2H),2.24-2.13(m,2H),1.76-1.63(m,1H),0.89(d,J=6.6Hz,6H).MS: 571[M+H]
【0217】
【化54】
【0218】
実施例90:1-シクロプロピル-3-(4-((5-エトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量のブロモエタンを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.2Hz,1H),8.18-8.03(m,2H),7.17-6.98(m,2H),6.87(dd,J=9.0,2.8Hz,1H),6.77(d,J=2.9Hz,1H),6.49(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.23(m,4H),4.18(q,J=7.0Hz,2H),2.58-2.52(m,1H),1.41(t,J=7.0Hz,3H),0.68-0.58(m,2H),0.48-0.33(m,2H).MS: 440[M+H]
【0219】
実施例91:1-シクロプロピル-3-(2-フルオロ-4-((5-(2-メトキシエトキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)-フェニル)尿素の調製
実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.1Hz,1H),8.17-8.06(m,2H),7.16-7.04(m,2H),6.88(dd,J=9.0,2.8Hz,1H),6.76(d,J=2.9Hz,1H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.27(m,4H),4.27-4.19(m,2H),3.78-3.70(m,2H),3.34(s,3H),2.58-2.53(m,1H),0.76-0.55(m,2H),0.49-0.34(m,2H).MS: 470[M+H]
【0220】
【化55】
【0221】
実施例92:1-シクロプロピル-3-(2-フルオロ-4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-フルオロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.43(d,J=5.2Hz,1H),8.16-8.06(m,2H),7.13-7.03(m,2H),6.87(dd,J=9.0,2.7Hz,1H),6.76(d,J=2.9Hz,1H),6.50(d,J=5.2Hz,1H),4.35-4.26(m,4H),4.16(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.6Hz,4H),2.59-2.53(m,1H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.42-2.33(m,4H),2.02-1.92(m,2H),0.68-0.59(m,2H),0.43-0.36(m,2H).MS: 539[M+H]
【0222】
実施例93:1-(2-クロロ-4-((5-(3-シアノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-シクロプロピル尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-ブロモブチロニトリルを使用し、実施例8の工程3)におけるp-ニトロフェノールの代わりに等モル当量の3-クロロ-4-ニトロフェノールを使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量のシクロプロピルアミンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 8.45(d,J=5.1Hz,1H),8.17(d,J=9.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.24(d,J=2.8Hz,1H),7.18-6.99(m,3H),6.53(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.25(m,4H),4.20(t,J=6.2Hz,2H),2.69(t,J=7.2Hz,2H),2.61-2.55(m,1H),2.18-2.06(m,2H),0.70-0.59(m,2H),0.48-0.36(m,2H).MS: 495[M+H]
【0223】
【化56】
【0224】
実施例94:1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-シアノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-ブロモブチロニトリルを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.19(s,1H),8.95(s,1H),8.42(d,J=5.2Hz,1H),8.11(d,J=2.5Hz,1H),7.69-7.58(m,2H),7.58-7.50(m,2H),7.13-7.05(m,3H),6.44(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.29(m,4H),4.20(t,J=6.2Hz,2H),2.69(t,J=7.2Hz,2H),2.18-2.06(m,2H).MS: 599[M+H]
【0225】
実施例95:1-(4-((5-メトキシ-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)-3-(2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)尿素の調製
実施例1の工程)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量の2-メチル-5-(トリフルオロメチル)アニリンを使用したこと以外、実施例1と同様の方法で調製した。H NMR(400mHz,DMSO-d) δ 9.32(s,1H),8.43(d,J=5.2Hz,1H),8.37(d,J=1.9Hz,1H),8.20(s,1H),7.62-7.53(m,2H),7.41(d,J=7.9Hz,1H),7.31-7.23(m,1H),7.13-7.03(m,3H),6.44(d,J=5.3Hz,1H),4.38-4.28(m,4H),3.92(s,3H),2.34(s,3H).MS: 526[M+H]
【0226】
【化57】
【0227】
実施例96:1-(2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(4-((5-(3-モルホリノプロポキシ)-2,3-ジヒドロ-[1,4]ジオキシノ[2,3-f]キノリン-10-イル)オキシ)フェニル)尿素の調製
実施例8の工程2)における1-ブロモ-2-メトキシエタンの代わりに等モル当量の4-(3-クロロプロピル)モルホリン塩酸塩を使用し、実施例8の工程5)における4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの代わりに等モル当量の2-メチル-5-(トリフルオロメチル)アニリンを使用したこと以外、実施例8と同様の方法で調製した。H NMR(600mHz,DMSO-d) δ 9.30(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),8.37(d,J=1.9Hz,1H),8.19(s,1H),7.60-7.53(m,2H),7.41(d,J=7.9Hz,1H),7.27(dd,J=7.9,1.8Hz,1H),7.12-7.06(m,2H),7.05(s,1H),6.43(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.29(m,4H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),3.59(t,J=4.5Hz,4H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.39(s,4H),2.34(s,3H),2.01-1.92(m,2H).MS: 639[M+H]
【0228】
実験例1. RETキナーゼの活性を阻害する小分子化合物のアッセイ
アッセイは、Perkin Elmer社のLANCE TR-FRET技術に基いた。アッセイ手順は以下の通りである。
【0229】
1)化合物の希釈:最高濃度2500nMから3倍勾配希釈して、合計11個の濃度が得られた(本アッセイで使用した薬物の最大最終濃度は2500nM、最小最終濃度は0.042nMであった)。
【0230】
2)2.5μlの勾配希釈した化合物の溶液を、ピペットで384ウェルプレートに加えた。
【0231】
3)酵素の添加:5μLの2X RETキナーゼ溶液(濃度0.8nM)を、ピペットで384ウェルプレートの対応する反応ウェルに移し、均一に混合した後、室温で30分間予備反応させた。
【0232】
4)2.5μLの4X Ultra ULight(商標)-JAK-1(Tyr1023)Peptide(濃度200nM)/ATP(濃度40μM)混合液を、ピペットで384ウェルプレートの対応する反応ウェルに移した。
【0233】
5)陰性対照:384ウェルプレートに、2.5μL/ウェルの4X基質/ATP混合液、および7.5μLの1Xキナーゼアッセイバッファー(Kinase Assay Buffe)を加えた。
陽性対照:384ウェルプレートに、2.5μL/ウェルの4X基質/ATP混合液、2.5μL/ウェルの16%DMSOを含む1Xキナーゼアッセイバッファー(Kinase Assay Buffe)、および5μL/ウェルの2X RETキナーゼ溶液を加えた。反応系におけるDMSOの最終濃度は4%であった。
【0234】
6)遠心分離によって均一に混合し、室温、暗所で60分間反応させた。
【0235】
7)酵素反応の停止:ピペットで4X停止液5μlを384ウェルプレートに加え、遠心分離によって均一に混合し、室温で5分間反応させた。
【0236】
8)発色反応:ピペットで4X検出液5μlを384ウェルプレートに加え、遠心分離によって均一に混合し、室温で60分間発色反応させた。
【0237】
9)384ウェルプレートをEnvisionプレートリーダーに配置し、対応するプログラムを使用してシグナルを検出した。
【0238】
10)生データの分析および処理:
薬物濃度およびその対応する阻害率をGraphPad Prism5に入力して計算した。化合物の阻害率は、次のように算出された。阻害率(%)=(陽性ウェルの読み取り値-実験ウェルの読み取り値)/(陽性対照ウェルの読み取り値-陰性対照ウェルの読み取り値)]×100%。GraphPad Prism5ソフトウェアの処理によって、対応するIC50値(酵素の最高阻害率の50%になる際の化合物の濃度)が得られた。
【0239】
表1は、チロシンキナーゼRETに対する本発明の一部の化合物の阻害活性の測定結果を示す。ここで、Aは、IC50が50nM以下であることを示し、Bは、IC50が50nM超、500nM以下であることを示し、Cは、IC50が500nM超、5000nM以下であることを示し、Dは、IC50が5000nM超であることを示す。
【0240】
【表1】
【0241】
実験例2. VEGFR-2キナーゼの活性を阻害する小分子化合物のアッセイ
アッセイは、Perkin Elmer社のLANCE TR-FRET技術に基いた。アッセイ手順は以下の通りである。
【0242】
1)化合物の希釈:最高濃度2500nMから3倍勾配希釈して、合計11個の濃度が得られた(本アッセイで使用した薬物の最大最終濃度は2500nM、最小最終濃度は0.042nMであった)。
【0243】
2)2.5μlの勾配希釈した化合物の溶液を、ピペットで384ウェルプレートに加えた。
【0244】
3)酵素の添加:5μLの2X VEGFR-2キナーゼ溶液(濃度0.5nM)を、ピペットで384ウェルプレートの対応する反応ウェルに移し、均一に混合した後、室温で30分間予備反応させた。
【0245】
4)2.5μLの4X Ultra ULight(商標)-JAK-1(Tyr1023)Peptide(濃度200nM)/ATP(濃度40μM)混合液を、ピペットで384ウェルプレートの対応する反応ウェルに移した。
【0246】
5)陰性対照:384ウェルプレートに、2.5μL/ウェルの4X基質/ATP混合液、および7.5μLの1Xキナーゼアッセイバッファー(Kinase Assay Buffe)を加えた。
【0247】
6)陽性対照:384ウェルプレートに、2.5μL/ウェルの4X基質/ATP混合液、2.5μL/ウェルの16%DMSOを含む1Xキナーゼアッセイバッファー(Kinase Assay Buffe)、および5μL/ウェルの2X VEGFR-2キナーゼ溶液を加えた。反応系におけるDMSOの最終濃度は4%であった。
【0248】
7)遠心分離によって均一に混合し、室温、暗所で60分間反応させた。
【0249】
8)酵素反応の停止:ピペットで4X停止液5μlを384ウェルプレートに加え、遠心分離によって均一に混合し、室温で5分間反応させた。
【0250】
9)発色反応:ピペットで4X検出液5μlを384ウェルプレートに加え、遠心分離によって均一に混合し、室温で60分間発色反応させた。
【0251】
10)384ウェルプレートをEnvisionプレートリーダーに配置し、対応するプログラムを使用してシグナルを検出した。
【0252】
11)生データの分析および処理:
薬物濃度およびその対応する阻害率をGraphPad Prism5に入力して計算した。化合物の阻害率は、次のように算出された。阻害率(%)=(陽性ウェルの読み取り値-実験ウェルの読み取り値)/(陽性対照ウェルの読み取り値-陰性対照ウェルの読み取り値)]×100%。GraphPad Prism5ソフトウェアの処理によって、対応するIC50値(酵素の最高阻害率の50%になる際の化合物の濃度)が得られた。
【0253】
表2は、チロシンキナーゼVEGFR-2に対する本発明の一部の化合物の阻害活性の測定結果を示す。ここで、Aは、IC50が50nM以下であることを示し、Bは、IC50が50nM超、500nM以下であることを示し、Cは、IC50が500nM超、5000nM以下であることを示し、Dは、IC50が5000nM超であることを示す。
【0254】
【表2】
【0255】
本発明により提供される生物学的データは、本発明の化合物が、VEGFR-2およびRETキナーゼの異常による疾患を治療または予防するために有用であることを示す。したがって、本発明の化合物は、固形腫瘍を含む原発性癌および転移性癌を含む癌の治療に有用である。このような癌には、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、卵巣癌、子宮頸癌、結腸直腸癌、黒色腫、子宮内膜癌、前立腺癌、膀胱癌、白血病、胃癌、肝癌、消化管間質腫瘍、甲状腺癌、慢性顆粒球性白血病、急性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫、鼻咽頭癌、食道癌、脳腫瘍、B細胞およびT細胞リンパ腫、リンパ腫、多発性骨髄腫、胆管癌肉腫、胆管癌が含まれるが、これらに限定されない。また、本発明の化合物は、1つまたは複数の他の治療法に耐性がある癌を治療する。本発明の化合物は、VEGFR-2キナーゼおよび/またはRETキナーゼに関連する他の疾患(癌以外)にも使用され、このような他の疾患は、眼底疾患、乾癬、関節リウマチ、アテローム性動脈硬化症、肺線維症、肝線維症が含まれるが、これらに限定されない。本発明の化合物は、単剤療法または併用療法として使用してもよく、複数の本発明の化合物または本発明以外の他の薬物と併用して使用してもよい。
【0256】
上記の実施形態は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の精神および原理の範囲内で行われたあらゆる修正、同等の置換および改善は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。