(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-03
(45)【発行日】2022-02-14
(54)【発明の名称】電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗測定方法及び探査システム
(51)【国際特許分類】
G01V 3/02 20060101AFI20220204BHJP
【FI】
G01V3/02 C
(21)【出願番号】P 2020531163
(86)(22)【出願日】2018-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2018115832
(87)【国際公開番号】W WO2019200905
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2020-06-05
(31)【優先権主張番号】201810348248.5
(32)【優先日】2018-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505072650
【氏名又は名称】浙江大学
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG UNIVERSITY
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】王幇兵
(72)【発明者】
【氏名】王佳馨
(72)【発明者】
【氏名】田鋼
(72)【発明者】
【氏名】石戦結
(72)【発明者】
【氏名】趙文軻
【審査官】田中 秀直
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-068971(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105866842(CN,A)
【文献】特開平03-257395(JP,A)
【文献】特開2006-177807(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0136421(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0046915(KR,A)
【文献】中国実用新案第200962147(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01V 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システムであって、前記システムはセンターコンソールと複数のデータ収集ユニットを含み、
前記データ収集ユニットは必要に応じてランダムに設置することができ、
前記データ収集ユニットは
、収集ステーションと短い電気ケーブルで接続されているGPS測位付きの二つの電極を含み、
前記電極の位置は現場の設置条件によって柔軟に設置され、
前記センターコンソールは、中央制御コンピューターと無線通信制御ユニットとを含み、前記中央制御コンピューターは、全ての前記データ収集ユニットのデータ収集過程を制御し、前記無線通信制御ユニットは、送信機、受信機及び無線伝送アンテナを含み、各収集ステーションとの無線接続の確立および命令の発出の実行を行い、
前記収集ステーションは、前記二つの電極に給電するための給電モジュールと、前記二つの電極の電位差或いは給電電流を測定するための測定モジュールと、前記給電モジュールに電源を提供するための内蔵電源モジュールと、無線通信アンテナと、制御モジュールを含み、前記制御モジュールは、前記センターコンソールからの前記命令を無線通信により受信して、給電或いは電位差の測定を行うように前記データ収集ユニットを制御して、そして前記データ収集ユニットで収集されたデータを前記センターコンソールまで無線通信により送り返すものであり、
何れの
前記データ収集ユニットも、
無線通信で
前記センターコンソールと接続され、
複数の前記データ収集ユニット間は電気ケーブルでは接続されておらず、
前記センターコンソールは、一つの前記データ収集ユニットを給電ユニットとして指定し、前記給電を行わせ、その他の全ての前記データ収集ユニットを電位測定ユニットとして、前記電位差の測定を同時に行わせる
ことを特徴とする電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システム。
【請求項2】
前記無線通信制御ユニットは
、制御モジュールを含み、前記無線通信制御ユニットは
、収集ステーションの登録・登記、及び収集ステーションの状態監視
を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システム。
【請求項3】
前記収集ステーションは
、外付け昇圧電源モジュール
、電気ケーブルインターフェースを含み、
前記外付け昇圧電源モジュールは必要に応じて前記データ収集ユニットに補充電源を提供して、給電電流と電圧を増大させる
ことを特徴とする請求項1に記載の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システム。
【請求項4】
前記GPS測位付きの電極は、電極とGPSアンテナを含み、前記電極とGPSアンテナは何れも前記短い電気ケーブルに接続されて、短い電気ケーブルを通してGPSデータを前記収集ステーションに送り返す
ことを特徴とする請求項1に記載の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システム。
【請求項5】
前記GPSアンテナは、磁気吸着方式で電極の頂端に設置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システム。
【請求項6】
請求項1-5の何れか一項に記載の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システムで実現する電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗測定方法であって、前記方法は並行測定方法を採用し、具体的に、以下になる:
(1)
前記センターコンソールにより全ての
前記データ収集ユニットに対して登録・登記して、番号を付け;
(2)収集を始めてから、
前記センターコンソールにより番号で一つの
前記データ収集ユニットを給電ユニットとして指定して、その他の全ての
前記データ収集ユニットを電位測定ユニットとして、電位の測定を行い;
(3)一回の測定が完成したら
、前記センターコンソールにより番号で次の
前記データ収集ユニットを給電ユニットとして指定して、その他の全ての
前記データ収集ユニットを電位測定ユニットとして、電位の測定を行い;
(4)全ての
前記データ収集ユニットが順番に一回ずつ給電を行ったら、測定過程全体を完成する
ことを特徴とする電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気探査の技術分野に属し、具体的に、電極のランダム分布に基づく三次元高密
度電気比抵抗測定方法及び探査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
高密度電気比抵抗法は普通の電気探査に基づいて発展したアレイ探査方法である。伝統的
な高密度電気法では、電気ケーブルを通して全ての電極を計器に直列接続して、計器内部
のプログラム制御スイッチで装置(例えばウェンナー、双極子―双極子等)の設置要求に
則って、全ての電極から装置の設置要求を満たす給電(A、B)と測定(M、N)電極を
選択して自動測定を行い、さらには、対応するある一つの装置パラメーターの見かけ比抵
抗値Psを計算により得る。計器はプログラム制御スイッチを通して順に装置の係数を変
えて(即ち給電、測定点の位置を変えて)、異なる装置、異なる深さにおける一連の測定
点の見かけ比抵抗値を測定により得る。そして、室内データ処理(主に反転)を通して、
測定エリアの地下比抵抗分布特徴を得る。高密度電気法の優勢は、一回電極を配置するだ
けで、測定時に計器によりプログラム制御で電極を選択して、自動測定を実現できること
であり、これにより労力を省くだけではなく、データの収集効率も向上する。
【0003】
しかしながら、従来の高密度電気法では、以下の不足が存在する:
【0004】
1.規則的なグリッドで電極を配置するしかない。都市或いは複雑な環境状況において、
適当で規則的な矩形エリアを見つけて電極を配置することは難しく、高密度電気法の野外
での応用を厳しく制限している。
【0005】
2.長い電気ケーブルで全ての電極を直列接続する。測定においても、電気ケーブルにお
ける電極の位置により直列且つ順に測定する。重たい電気ケーブルの接続が労働の強度を
増すだけではなく、障害物(河川、大型建築、交通幹線等)の存在も現場の電気ケーブル
の配置作業を難航させる
【0006】
3.従来の高密度電気法三次元探査では、規則的なグリッドで測定点/測定ラインを配置
して、測定は測定ラインの二つの直交する方向に沿ってしかできず、一種の擬似三次元測
定でしかない。そして、従来の高密度電気法では、計器で測定するたびに、二つの電極対
(給電/測定)の四つの電極しか利用しておらず、収集の効率が比較的悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明では、先行技術の欠点に対して、電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比
抵抗測定方法及び探査システムを提案する。具体的な技術案としては、以下の通りである
。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一種の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システムとして、前記シ
ステムはセンターコンソールと複数のデータ収集ユニットを含み、前記データ収集ユニッ
トは必要に応じてランダムに設置され、前記データ収集ユニットは収集ステーションと短
い電気ケーブルで接続されているGPS測位付きの二つの電極を含み、前記電極の位置は
現場の設置条件によって柔軟に設置され、何れのデータ収集ユニットも無線ネットワーク
通信でセンターコンソールと接続され、前記センターコンソールの指揮を受けて給電或い
は電位の測定を完成して、測定の結果をセンターコンソールまで送り返すことを特徴とす
る。
【0009】
好ましくは、前記センターコンソールは中央制御コンピューター、無線通信制御ユニット
を含み、前記中央制御コンピューターは全てのデータ収集ユニットのデータ収集過程を制
御するためのもので、前記無線通信制御ユニットは制御モジュール、送信機、受信機及び
無線伝送アンテナを含み、前記無線通信制御ユニットは各収集ステーションとの無線接続
の確立、収集ステーションの登録・登記、命令発出の実行及び収集ステーションの状態監
視のためのものである。
【0010】
好ましくは、前記収集ステーションは制御モジュール、給電モジュール、内蔵電源モジュ
ール、測定モジュール、外付け昇圧電源モジュール、無線通信アンテナ、電気ケーブルイ
ンターフェースを含み、前記制御モジュールは前記センターコンソールの命令を受信して
、給電或いは電位の測定を行うようにデータ収集ユニットを制御して、そして収集された
データを前記センターコンソールまで送り返すためのものであり;
【0011】
前記給電モジュールは前記収集ステーションと接続されている二つの電極に給電するため
のものであり;
【0012】
前記測定モジュールは前記収集ステーションと接続されている二つの電極の電位差或いは
給電電流を測定するためのものであり;
【0013】
前記内蔵電源モジュールは収集ステーションの内部に給電して、前記給電モジュールに電
源を提供するためのものであり;
【0014】
前記外付け昇圧電源モジュールは必要に応じて前記データ収集ユニットに補充電源を提供
して、給電電流と電圧を増大させる。
【0015】
好ましくは、前記GPS測位付きの電極は電極とGPSアンテナを含み、前記電極とGP
Sアンテナは何れも前記短い電気ケーブルに接続されて、短い電気ケーブルを通してGP
Sデータを前記収集ステーションに送り返す。
【0016】
好ましくは、前記GPSアンテナは磁気吸着方式で電極の頂端に設置されている。
【0017】
上記の何れか一項に記載の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査シス
テムで実現する電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗測定方法は並行測定
方法を採用し、具体的に、以下になる:
【0018】
(1)センターコンソールにより全てのデータ収集ユニットに対して登録・登記して、番
号を付け;
【0019】
(2)収集を始めてから、センターコンソールにより番号で一つのデータ収集ユニットを
給電ユニットとして指定して、その他の全てのデータ収集ユニットを電位測定ユニットと
して、電位の測定を行い;
【0020】
(3)一回の測定が完成したら、、センターコンソールにより番号で次のデータ収集ユニ
ットを給電ユニットとして指定して、その他の全てのデータ収集ユニットを電位測定ユニ
ットとして、電位の測定を行い;
【0021】
(4)全てのデータ収集ユニットが順番に一回ずつ給電を行ったら、測定過程全体を完成
する。
【0022】
背景技術と比べて、本発明が有する有益効果は以下になる:
【0023】
1.電極配置の方法が柔軟である。地表の状況により、測定点の位置を柔軟に配置して、
何れ一つの収集ステーションも一対の電極(電極対)を管理しており、電極対のピッチと
方向は固定したピッチ或いは規則的なグリッドに限定されず、現場の設置条件により柔軟
に配置されて、本当の三次元測定を実現する。
【0024】
2.収集ステーションの無線通信管理モード。何れ一つの収集ステーションも短い電気ケ
ーブルで自身が管理している二つの電極を管理するだけで済み、収集ステーション同士は
独立しており、センターコンソールだけと無線通信で交信し(命令の受信とデータのアッ
プロード)、全ての電極間の重たくて長い電気ケーブルによる接続を避けて、測定ステー
ション間の長い電気ケーブル同士の相互直列接続による多数の不便(特に河川、建築等の
地表障害物)を失くして、現場の配置作業の効率を大いに向上する。
【0025】
3.収集ステーションの並行動作モード。測定時、一つの収集ステーションは給電を担当
し、その他の全ての収集ステーションは同時に電位の測定を行う。N個の電極の場合、伝
統的なウェンナー法では、一回の収集タスクを完成するには、(N*n-3*n*(n+
1))/2回の測定(Nは総電極数、nは隔離の層数)が必要になるが、本発明によれば
、全ての収集ステーションは並行動作モードを採用するので、N/2回の測定だけで測定
エリア全体の収集タスクを完成できるので、収集効率を大いに向上する。
【0026】
4.システムが簡単で、拡張力が強い。分散システム自身の特徴により、システムのメイ
ン制御コンピューター及び収集ステーションに対するハードウェア性能要求は高くなく、
実現しやすいが、統合された分布システムは全体として性能が強い上に拡張しやすく、三
次元探査の展開に非常に有利である。しかも、全ての収集ステーションは完全に同じなの
で、メーカーのロット生産に有利なだけではなく、収集現場の交換や修理にも便利である
。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明で使われるセンターコンソールの構造模式図である。
【
図2】本発明で使われるデータ収集ユニットの構造模式図である。
【
図3】本発明の測定システムの配置と収集方式の模式図である。
【
図4】通常の双極子―双極子収集方式の測定点の配置模式図である。
【
図5】本発明の並行収集方式の測定点の配置模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、添付図面と好ましい実施例に基づいて本発明を説明することで、本発明の目的
及び効果はより明らかになる。以下では、添付図面と実施例を組み合わせて、本発明をさ
らに詳しく説明する。ここで説明する具体的な実施例は本発明を解釈するためだけに使わ
れるのであって、本発明を限定するために使われるのではないと理解しておくべきである
。
【0029】
一種の電極のランダム分布に基づく三次元高密度電気比抵抗探査システムとして、前記シ
ステムはセンターコンソールと複数のデータ収集ユニットを含み、前記データ収集ユニッ
トは必要に応じてランダムに設置され、前記データ収集ユニットは収集ステーションと短
い電気ケーブルで接続されているGPS測位付きの二つの電極を含み、前記電極の位置は
現場の設置条件によって柔軟に設置され、何れのデータ収集ユニットも無線ネットワーク
通信でセンターコンソールと接続され、前記センターコンソールの指揮を受けて給電或い
は電位の測定を完成して、測定の結果をセンターコンソールまで送り返す。
【0030】
前記センターコンソールは収集システム全体の大脳中枢及び命令制御センターであり、中
央制御コンピューター、無線通信制御ユニットを含み、
図1に示すように、さらにディス
プレイ、キーボード、各種類のインタフェース等のコンピューター周辺機器を含んでも良
い。中央制御コンピューターでは収集ソフトウェアを実行し、前記中央制御コンピュータ
ーは全てのデータ収集ユニットのデータ収集過程(観測システムのパラメーター設定、収
集ステーションの状態監視、データ収集命令の発信、収集過程の監視、データの送り返し
、表示及び保存等の機能を含む)を制御するためのもので、前記無線通信制御ユニットは
制御モジュール、送信機、受信機及び無線伝送アンテナを含み、前記無線通信制御ユニッ
トは収集ソフトウェアの制御の下で、各収集ステーションとの無線接続の確立、収集ステ
ーションの登録・登記、命令発出の実行及び収集ステーションの状態監視を行うためのも
のである。無線通信制御ユニットは全二重動作モードを採用する。
【0031】
前記収集ステーションは制御モジュール、給電モジュール、内蔵電源モジュール、測定モ
ジュール、外付け昇圧電源モジュール、無線通信アンテナ、電気ケーブルインターフェー
スを含み、
図2に示すように、前記制御モジュールは前記センターコンソールの命令を受
信して、給電或いは電位の測定を行うようにデータ収集ユニットを制御して、そして収集
されたデータを前記センターコンソールまで送り返すためのものであり;
【0032】
制御モジュールはさらに、自身のシステムの運転管理、自己診断、測定及びデータの保存
やアップロード等の一連の過程におけるシステムの各モジュールに対する制御を担当する
。
【0033】
前記給電モジュールは前記収集ステーションと接続されている二つの電極に給電するため
のものであり;給電の命令を受けたら、電気ケーブルに接続されている二本の電極を通し
て地下へ給電し;
【0034】
前記測定モジュールは前記収集ステーションと接続されている二つの電極の電位差或いは
給電電流を測定するためのものであり;
【0035】
前記内蔵電源モジュールは収集ステーションの内部に給電して、前記給電モジュールに電
源を提供するためのものであり;
【0036】
前記外付け昇圧電源モジュールは必要に応じて前記データ収集ユニットに補充電源を提供
して、給電電流と電圧を増大させる。
【0037】
前記GPS測位付きの電極は電極とGPSアンテナを含み、前記電極とGPSアンテナは
何れも前記短い電気ケーブルに接続されて、短い電気ケーブルを通してGPSデータを前
記収集ステーションに送り返す。
【0038】
GPSアンテナは電極の位置情報を直接取得するためのものであり、電極の頂端への出し
入れを便利にするために、アンテナは磁気吸着設計を採用する。GPSと電極は同じ多芯
電気ケーブルを共用する。何れの収集ステーションにも二本の電気ケーブル、二つのGP
Sアンテナ及び二本の電極が備えられている
【0039】
本発明の収集システムは伝統的な高密度電気法によるシステムとは異なる収集方法(
図3
-5)を採用する。
図4に示すように、伝統的な高密度電気法では、プログラム制御スイ
ッチにより毎回四個の電極だけを給電(AB)と測定(MN)電極として選択し、そして
終わるまで、順に他の電極を選択して測定を続ける。本発明によれば、センターコンソー
ルにより、給電電極対(AB)を提供するように一つの収集ステーションを指定すると共
に、その他の全ての収集ステーションに接続されている電極を測定電極として、同時に並
行測定を行う。そして、給電タスクは次の番号の収集ステーションに移され、その他の全
ての収集ステーション(給電タスクを担当する一つ前の収集ステーションを含む)は測定
タスクを実行する。全ての収集ステーションが順に給電タスクを実行し終えたら、当該測
定エリアのタスクが完成する。
図5に示すように、具体的な収集方法は以下になる:
【0040】
上記の三次元高密度電気比抵抗探査システムで実現する電極のランダム分布に基づく三次
元高密度電気比抵抗測定方法は並行測定方法を採用し、具体的に、以下になる:
【0041】
(1)センターコンソールにより全てのデータ収集ユニットに対して登録・登記して、番
号を付け;
【0042】
(2)収集を始めてから、センターコンソールにより番号で一つのデータ収集ユニットを
給電ユニットとして指定して、その他の全てのデータ収集ユニットを電位測定ユニットと
して、電位の測定を行い;
【0043】
(3)一回の測定が完成したら、、センターコンソールにより番号で次のデータ収集ユニ
ットを給電ユニットとして指定して、その他の全てのデータ収集ユニットを電位測定ユニ
ットとして、電位の測定を行い;
【0044】
(4)全てのデータ収集ユニットが順番に一回ずつ給電を行ったら、測定過程全体を完成
する。
【0045】
当業者にとって、以上に述べたことが発明の好ましい実例に過ぎず、発明を制限するため
のものではないと理解できる。当業者にとって依然として、前記の各実例に記載された技
術案に対して修正したり、或いはその中の一部の技術的特徴を等価置換したりすることは
可能である。本発明の精神及び原則内で行われた修正、等価置換等はいずれも本発明の保
護範囲内に含まれるべきである。