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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-03
(45)【発行日】2022-02-14
(54)【発明の名称】犠牲マスクの除去を改善するための技術
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/306 20060101AFI20220204BHJP
【FI】
H01L21/306 T
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020537242
(86)(22)【出願日】2018-12-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-01
(86)【国際出願番号】 US2018066265
(87)【国際公開番号】W WO2019135903
(87)【国際公開日】2019-07-11
【審査請求日】2020-08-31
(31)【優先権主張番号】62/614,943
(32)【優先日】2018-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/947,234
(32)【優先日】2018-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500324750
【氏名又は名称】バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】プラサド, ラジェッシュ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ニン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ, チュウ
(72)【発明者】
【氏名】クルノワイエ, ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】シム, ギュハ
(72)【発明者】
【氏名】リー, クァンドク
(72)【発明者】
【氏名】クロッケ, ジョン リー
(72)【発明者】
【氏名】バーグマン, エリック ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】リー, テランス
(72)【発明者】
【氏名】ホワイトセル, ハリー エス.
【審査官】長谷川 直也
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-540359(JP,A)
【文献】特開2011-023611(JP,A)
【文献】特開昭50-076987(JP,A)
【文献】特表2016-507157(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0103893(US,A1)
【文献】特表2014-516205(JP,A)
【文献】特開平11-040538(JP,A)
【文献】特表2009-531270(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/306
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】

炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、

前記犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、

エッチング強化種を前記犠牲マスク内に注入することと、

250℃超350℃未満のエッチング温度で前記犠牲マスクを選択的に除去するウェットエッチングを実行することと、

を含む方法。
【請求項2】

前記エッチング強化種が、水素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】

前記ウェットエッチングが、硫酸/過酸化水素混合物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】

前記注入することが、4E13/cmと1E15/cmの間のドーズ量の水素イオンを注入することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】

前記注入することが、複数の注入手順で前記ドーズ量の水素イオンを注入することを含み、第1の注入手順が、第1のイオンエネルギーを含み、第2の注入手順が、前記第1のイオンエネルギーよりも低い第2のイオンエネルギーを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】

前記犠牲マスクが、1000nm~1500nmの初期厚さを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】

前記エッチング温度が、250℃と300℃の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】

前記犠牲マスクが、炭素90%/ホウ素10%~炭素30%/ホウ素70%のモル比を有する炭素/ホウ素混合物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】

前記犠牲マスクが、水素をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】

前記注入することが、水素イオンの少なくとも1回のドーズを、30keVと170keVの間のイオンエネルギーで注入することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、

前記犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、

350℃以下の第1のエッチング温度で前記犠牲マスクの第1の部分を選択的に除去する第1のウェットエッチングであって、前記犠牲マスクの第2の部分が残る第1のウェットエッチングを、実行することと、

前記犠牲マスクの残った部分にエッチング強化種を注入することと、

350℃未満の第2のエッチング温度で前記犠牲マスクの前記残った部分を選択的に除去する第2のウェットエッチングを実行することと、

を含む方法。
【請求項12】

前記第2のエッチング温度が、250℃と300℃の間である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】

前記犠牲マスクが、炭素90%/ホウ素10%~炭素30%/ホウ素70%のモル比を有する炭素/ホウ素混合物を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】

前記犠牲マスクの前記第1の部分が、前記犠牲マスクの初期厚さの40%~80%を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】

炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、

前記犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、

エッチング強化種を前記犠牲マスク内に注入する注入手順であって、

第1のイオンエネルギーで第1の注入を実行することと、

前記第1のイオンエネルギーよりも大きい第2のイオンエネルギーで第2の注入を実行することと、

を含み、前記第1のイオンエネルギーおよび第2のイオンエネルギーが、30keV~170keVの範囲である、注入手順を、実行することと、

250℃超350℃未満のエッチング温度で前記犠牲マスクを選択的に除去するウェットエッチングを実行することと、

を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001]本出願は、「犠牲マスクの除去を改善するための技術」と題する、2018年4月6日に出願された米国特許出願15/947234に基づく優先権を主張し、かつ「犠牲マスクの除去を改善するための技術」と題する、2018年1月8日に出願された米国仮特許出願62/614943に基づく優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
[0002]本実施形態は、デバイス処理に関し、より詳細には、デバイス処理中の犠牲マスクの除去に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]現在、半導体デバイス製造などのデバイス製造は、1つまたは複数の犠牲マスク層、すなわち、いわゆるハードマスクを含む犠牲マスクを使用することができる。ハードマスクなどのマスクの除去中に、デバイスの一部は、マスク除去に使用される強力なエッチャントに曝されることがある。一例として、3次元NANDメモリデバイス(3D NAND)の製造中に、メモリアレイは、ハードマスク材料を除去するために使用されるエッチャントに曝されることがある。エッチャントは、ターゲットレシピを使用して目標エッチング速度でハードマスクを除去するように設計することができるが、ターゲットレシピは、メモリアレイも損傷させ、その結果、歩留まりが低下する可能性がある。例えば、ターゲットレシピは、炭素系ハードマスクを除去するのに有効な高温エッチングを伴うことがある。エッチング温度を低下させることによって、エッチャントによるメモリの損傷を低減または防止することができるが、同時に、ハードマスクのエッチング速度もまた、目標エッチング速度を下回って低下する可能性がある。
【0004】
[0004]これらおよび他の考慮事項に関して、本開示が提供される。
【発明の概要】
【0005】
[0005]一実施形態では、方法は、炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、犠牲マスク内にエッチング強化種を注入することと、を含むことができる。この方法は、350℃未満のエッチング温度で犠牲マスクを選択的に除去するウェットエッチングを実行することを、さらに含むことができる。
【0006】
[0006]別の実施形態では、方法は、炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、を含むことができる。この方法は、350℃以下の第1のエッチング温度で犠牲マスクの第1の部分を選択的に除去する第1のウェットエッチングであって、犠牲マスクの第2の部分が残る第1のウェットエッチングを実行することを、さらに含むことができる。この方法はまた、犠牲マスクの残った部分にエッチング強化種を注入することと、350℃未満の第2のエッチング温度で犠牲マスクの残った部分を選択的に除去する第2のウェットエッチングを実行することと、を含むことができる。
【0007】
[0007]さらなる実施形態では、方法は、炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、を含むことができる。この方法は、エッチング強化種を犠牲マスク内に注入するための注入手順を実行することを、含むことができる。注入手順は、第1のイオンエネルギーで第1の注入を実行することと、第1のイオンエネルギーよりも大きい第2のイオンエネルギーで第2の注入を実行することとを含むことができ、第1のイオンエネルギーおよび第2のイオンエネルギーは、30keV~170keVの範囲にある。この方法はまた、350℃未満のエッチング温度で犠牲マスクを選択的に除去するウェットエッチングを実行することを、含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施形態によるデバイス構成を示す。
図2】本開示の実施形態による例示的なプロセスフローを示す。
図3】本開示のさらなる実施形態による、別の例示的なプロセスフローを示す。
図4A】炭素-ホウ素層への注入におけるイオンエネルギーの関数としての水素注入深さを示すグラフである。
図4B】炭素-ホウ素層への注入における4つの異なった注入イオンエネルギーに対する水素注入プロファイルを示すグラフである。
図4C図4Bの注入プロファイルの合計に基づく合成水素注入プロファイルを示すグラフである。
図4D】3つの異なったイオンエネルギーに対する3つの注入プロファイルの合計に基づく合成水素注入プロファイルを示すグラフである。
図4E】2つの異なったイオンエネルギーに対する2つの注入プロファイルの合計に基づく合成水素注入プロファイルを示すグラフである。
図5】本開示の実施形態による、様々な手順におけるイオンドーズ量の関数としての単一注入された炭素-ホウ素サンプルのエッチング速度を示す。
図6A】本開示の実施形態による、様々なイオンドーズ量におけるイオンエネルギーの関数としての注入された炭素-ホウ素層のエッチング速度向上の結果を示す。
図6B】本開示の実施形態による、様々なイオンドーズ量におけるイオンエネルギーの関数としての注入された炭素-ホウ素層のエッチング速度向上の結果を示す。
図6C】本開示の実施形態による、様々なイオンドーズ量におけるイオンエネルギーの関数としての注入された炭素-ホウ素層のエッチング速度向上の結果を示す。
図6D】本開示の実施形態による、様々なイオンドーズ量におけるイオンエネルギーの関数としての注入された炭素-ホウ素層のエッチング速度向上の結果を示す。
図7】本開示の実施形態による、様々な手順における、イオンドーズ量の関数としての複数注入された炭素-ホウ素サンプルのエッチング速度を示す。
図8】本開示の実施形態による例示的なプロセスフローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0020]図面は、必ずしも縮尺通りではない。図面は、単なる表示であり、本開示の特定のパラメータを描写することを意図しない。図面は、本開示の例示的な実施形態を示すことを意図しており、したがって、範囲を限定するものと見なされるべきではない。図面において、同様の番号は、同様の要素を表す。
【0010】
[0021]さらに、図面のいくつかにおける特定の要素は、図解を明瞭にするために、省略されるか、または縮尺通りには図示されていないことがある。断面図は、「スライス」形状または「近視の(遠くがよく見えない)」断面図の形態であり得、図解を明瞭にするために、省略しなければ「真の」断面図においては見えるはずの特定の背景線を省略している。さらに、明瞭さのため、いくつかの参照番号は、いくつかの図面では省略され得る。
【0011】
[0022]いくつかの実施形態が示されている添付の図面を参照して、以下で、本実施形態をより十分に説明する。本開示の主題は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全になり、主題の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。図面において、同様の番号は、全体を通して同様の要素を指す。
【0012】
[0023]いくつかの実施形態によれば、新規な処理技法は、メモリ構造上に炭素系ハードマスクを提供することと、エッチング強化種をハードマスクに注入することとを含む。このプロセスは、ドライエッチャントまたはウェットエッチャントを使用してハードマスクを取り除くことを、さらに含む。様々な実施形態によれば、ハードマスクは、ホウ素-炭素材料とすることができ、エッチング強化種は、酸素または水素を含む。
【0013】
[0024]いくつかの実施形態では、炭素系ハードマスクは、炭素-ホウ素混合物から構成される。ハードマスクを選択的に除去するためにウェットエッチャントを使用する実施形態では、ウェットエッチング化学作用は、硫酸と過酸化水素との混合物を含むことができる。ウェットエッチャントを使用する例示的なエッチング温度は、200℃から400℃の範囲である。実施形態は、このコンテキストに限定されない。いくつかの実施形態では、エッチング温度は、250℃と350℃の間であってもよい。
【0014】
[0025]次に図1を参照すると、本開示の実施形態によるデバイス構成100が示されている。デバイス構成100は、シリコン基板などの基板102に形成された、メモリ領域104およびプロセッサ領域106を含むメモリデバイスを表すことができる。デバイス構成100は、開口110がメモリ領域104内にエッチングされた製造段階のデバイスを示す。したがって、開口110の形成は、プロセッサ領域106がマスク108で覆われている間に行うことができる。マスク108は、犠牲マスクとして使用される、炭素-ホウ素混合物などの炭素系ハードマスクとすることができ、開口110がエッチングされている間、プロセッサ領域106を保護するように、パターニングすることができる。図1に示す例では、イオン120が、基板102に向けられ、マスク108に衝突する。様々な実施形態によれば、イオン120は、マスク108に注入され、イオン120は、マスク108のエッチング性を高めるエッチング強化種を表すことができる。特定の実施形態では、イオン120は、酸素イオンまたは水素イオンとすることができる。イオン120の注入が完了した後、マスク108は、ウェットエッチャントを含む適切なエッチャントを使用して除去することができる。イオン120の注入の条件を調整することによって、マスク108のエッチングは、メモリ領域104に損傷を与えずに、目標エッチング速度で、マスク108の選択的な除去を可能にするように修正することができる。
【0015】
[0026]次に図2を参照すると、本開示の実施形態によるプロセスフロー200が示されている。ブロック202において、炭素系材料である犠牲マスクが、デバイス構造上に形成される。いくつかの例では、マスクは、デバイス構造上でパターニングされ、複数の開口が、デバイス構造上に形成されてもよい。特定の実施形態では、複数の開口は、メモリ領域に対応する、デバイス構造の露出領域を画定するように形成されてもよい。犠牲マスクに適した炭素系材料の例としては、炭素-ホウ素混合物が挙げられる。いくつかの例では、炭素-ホウ素混合物は、炭素90%/ホウ素10%~炭素30%/ホウ素70%の範囲の相対的な炭素/ホウ素組成(モル比)を有することができ、一方、犠牲マスクの密度は、1.5~2.2g/cmであり得る。いくつかの実施態様では、犠牲マスクの炭素-ホウ素材料は、水素を追加的に含むことができる。したがって、いくつかの実施形態によれば、犠牲マスクとして使用される炭素-ホウ素-水素材料は、アモルファス形態であってもよい。いくつかの実施態様では、犠牲マスクの炭素-ホウ素材料は、窒素を追加的に含むことができる。様々な実施形態において、犠牲マスクは、化学気相堆積、プラズマ化学気相堆積、物理気相堆積、または他の堆積プロセスなどの適切な堆積プロセスによって形成することができる。実施形態は、このコンテキストに限定されない。様々な実施形態によれば、犠牲マスクの厚さは、500nmと2000nmの間の範囲であり得る。実施形態は、このコンテキストに限定されない。
【0016】
[0027]ブロック204において、複数のメモリ構造が、犠牲マスクの開口によって画定された露出領域内にエッチングされる。メモリ構造は、VNANDなどのNAND構造を含む既知のメモリアレイなどに、ビアまたはトレンチなどのホールをエッチングすることによって形成することができる。したがって、犠牲マスクによって覆われたデバイス構造の領域は、メモリ構造をエッチングするために使用されるエッチャントから保護することができる。
【0017】
[0028]ブロック206において、エッチング強化種が、犠牲マスク内に注入される。エッチング強化のための適切な種の例には、水素イオンまたは酸素イオンが含まれる。犠牲マスク内へのエッチング強化種の注入レシピは、犠牲マスクの材料および厚さに従って調整することができ、犠牲マスクをエッチングするために使用されるエッチャントレシピもまた同様である。注入レシピのパラメータの例には、イオン種、イオンエネルギー、イオンドーズ量、および実行される注入手順の数、その他の要因が含まれる。
【0018】
[0029]ブロック208において、犠牲マスクを選択的に除去するために、硫酸/過酸化水素エッチングなどのウェットエッチングが実行される。ウェットエッチングのエッチング温度は、350℃未満であり得、例えば、いくつかの実施形態では、200℃程度の低い温度まで下がり得る。ウェットエッチングは、500nm/分~1000nm/分などの目標エッチング速度で犠牲マスクをエッチングするように構成されてもよい。実施形態は、このコンテキストに限定されない。有利には、ウェットエッチング速度は、商業的に有用なエッチング速度で犠牲マスクをエッチングする一方で、犠牲マスクの除去中にウェットエッチングに曝されるメモリ領域などの、デバイス構造の露出領域に欠陥を発生させないように、設計されてもよい。
【0019】
[0030]次に図3を参照すると、本開示のさらなる実施形態によるプロセスフロー300が示されている。ブロック302において、犠牲マスクが、デバイス構造上に形成され、犠牲マスクは、上記のブロック202について詳述したように、炭素系材料である。
【0020】
[0031]ブロック304において、複数のメモリ構造が、上述のブロック204について説明したように、犠牲マスクの開口によって画定された露出領域内にエッチングされる。
【0021】
[0032]ブロック306において、犠牲マスクの第1の部分を選択的に除去するために、硫酸/過酸化水素エッチングなどの第1のウェットエッチングが実行される。第1のウェットエッチングのエッチング温度は、350℃以下であり得、例えば、いくつかの実施形態では、200℃程度の低い温度まで下がり得る。ウェットエッチングは、犠牲マスクの第1の部分を、500nm/分~1000nm/分などの目標エッチング速度でエッチングするように構成されてもよい。実施形態は、このコンテキストに限定されない。いくつかの実施形態では、犠牲マスクの第1の部分は、犠牲マスクの厚さの40%~80%に相当し得る。犠牲マスクが1500nmの初期厚さを有する一実施形態では、第1の部分は、700nm~1200nmの厚さに相当し得る。残りの部分は、300nm~800nmの厚さに相当し得る。実施形態は、このコンテキストに限定されない。
【0022】
[0033]ブロック308において、エッチング強化種が、犠牲マスクの第2の部分に注入される。エッチング強化のための適切な種の例には、水素イオンまたは酸素イオンが含まれる。犠牲マスク内へのエッチング強化種の注入レシピは、犠牲マスクの第2の部分の材料および厚さに従って調整することができ、犠牲マスクをエッチングするために使用されるエッチャントレシピもまた同様である。注入レシピのパラメータの例には、イオン種、イオンエネルギー、イオンドーズ量、および実行される注入手順の数、その他の要因が含まれる。例えば、犠牲マスクの第2の部分は、初期厚さよりも薄いので、イオンエネルギー、イオンドーズ量、またはこれら2つのパラメータは、初期厚さを有する犠牲マスクにエッチング強化種が注入される実施形態と比較して、低減され得る。この手法は、注入コストおよび全体的なプロセスコストを下げるのに役立ち得る。
【0023】
[0034]ブロック310において、犠牲マスクの第2の部分を選択的に除去するために、硫酸/過酸化水素エッチングなどの第2のウェットエッチングが実行される。ウェットエッチングのエッチング温度は、350℃未満であり得、例えば、いくつかの実施形態では、200℃程度の低い温度まで下がり得る。第2のウェットエッチングは、500nm/分~1000nm/分などの目標エッチング速度で犠牲マスクをエッチングするように構成されてもよい。実施形態は、このコンテキストに限定されない。有利には、第1のウェットエッチングおよび第2のウェットエッチングは、商業的に有用なエッチング速度で犠牲マスクをエッチングするための全体的なエッチング速度を生成する一方で、メモリ領域などの、デバイス構造の露出領域に欠陥を発生させないように、設計されてもよい。
【0024】
[0035]図4Aは、40%/60%の炭素/ホウ素比および2.1g/cmの密度を有する炭素-ホウ素層への注入におけるイオンエネルギーの関数としての水素注入深さを示すグラフを提示する。図示されるように、注入エネルギーが170keVまで増加するにつれて、レンジは、約12000A(1200nm)まで増加し、一方、(3を掛けた)ストラグルは、約14500Aまで増加する。この挙動に基づいて、水素イオン注入を用いた炭素-ホウ素層におけるエッチング速度を増加させるために、一連の注入手順を実行した。
【0025】
[0036]図4Bは、炭素-ホウ素層への注入における4つの異なる注入イオンエネルギーについての水素注入プロファイルを示すグラフを提示する。注入プロファイルは全て、深さの関数としての水素濃度のピークおよび分布を示し、図4Aにも示されるように、ピークは、イオンエネルギーの増加と共に深さが増加する。図4Cは、図4Bの注入プロファイルの合計に基づく合成水素注入プロファイルを示すグラフを提示する。示されている4つの異なる注入エネルギー(35keV、60keV、110keV、および170keV)について、合成注入プロファイルは、4つの別個の濃度ピークを示す。図4Dは、図4Bの3つの注入プロファイルの合計に基づく合成水素注入プロファイルを示すグラフを提示する。示されている3つの異なる注入エネルギー(35keV、60keV、および110keV)について、合成注入プロファイルは、3つの別個の濃度ピークを示す。図4Eは、図4Bの2つの注入プロファイルの合計に基づく合成水素注入プロファイルを示すグラフを提示する。同様に、示されている2つの異なる注入エネルギー(35keVおよび110keV)について、合成注入プロファイルは、2つの別個の濃度ピークを示す。
【0026】
[0037]一連のエッチング速度実験では、水素イオンのドーズ量が、別々の注入において、65keV、80keV、110keV、および170keVのエネルギーで、単一の1.5μm厚さの炭素-ホウ素層に注入される、複数注入手順が実行された。イオンドーズ量は、各注入手順について5E14/cmであった。注入後、プラズマエッチングを行い、注入層の一部を除去した。非注入層と比較して、エッチング速度は、44%増加した。
【0027】
[0038]追加の実験では、炭素-ホウ素層のウェットエッチング速度を高めるために、イオン注入を使用した。図5A図5D図6、および図7に示すデータについて、炭素-ホウ素層のエッチングは、一般に以下のように進行した。種々の実験において、イオン注入後、96%(重量)硫酸50%(体積)および30%(重量)過酸化水素50%(体積)の溶液を使用して、おおよそホウ素60%、炭素40%のホウ素炭素膜をエッチングした。体積流量は、~60ml/分であり、送達は、エアロゾル形態であった。詳細には、ホウ素-炭素被覆シリコンウエハを、UVランプを用いて250℃~300℃の範囲のおおよその温度に加熱しながら回転させた。化学物質送達の時間は、熱を伴いながら、150秒であった。化学エッチャントがない場合にはエッチングが起こらないので、この時間は、最大限のエッチングの時間枠であり、ホウ素-炭素膜を支持するウエハおよび化学物質が、200℃を超える温度に達するまで、最小限のエッチングしか起こらないであろう。
【0028】
[0039]一連の手順において、水素イオンが、65keV、80keV、110keV、および170keVのエネルギーで、1.5μm厚さの炭素40%-ホウ素60%層に注入される、単一の注入が実行された。イオンドーズ量を、3E14/cmから1E16/cmの間で変化させた。図5は、イオン注入ドーズ量がウェットエッチング速度に及ぼす影響の結果を示し、ウェットエッチングが、注入層のおおよそ700nm~1000nmを除去するために、注入後に行われた。データ(および図5A図6のデータ)は、SEM測定に基づいており、片対数スケールでのイオンドーズ量の関数としてのエッチング速度向上(非注入層に対するエッチング速度増加)としてプロットされている。非注入層と比較して、エッチング速度は、10%~50%の範囲で増加した。2E14/cm~5E14/cmの範囲のイオンドーズ量では、エッチング速度の明確なエネルギー依存性なしに、おおよそ10%~35%のエッチング速度向上が観察された。80keVのイオン注入では、イオンドーズ量を1E15/cmと1E16/cmの間で変化させ、これにより、注入後のエッチング速度が、35%~50%増加し、後者の結果は、1E16/cmのドーズ量であった。
【0029】
[0040]図6A図6B図6C、および図6Dは、炭素40%/ホウ素60%層の異なるイオンドーズ量についてのイオンエネルギーの関数としてのウェットエッチング速度向上(注入されていない炭素-ホウ素層に対するエッチング速度増加)の結果を示す。これらの図のサンプルデータを生成するために使用した実験条件の一覧を表Iに示す。所与の注入について図6Aでは、イオンドーズ量は5E13/cmであり、図6Bでは、イオンドーズ量は1E14/cmであり、図6Cでは、イオンドーズ量は2E14/cmであり、図6Dでは、イオンドーズ量は5E14/cmである。サンプルの多くにおいて、表Iに列挙されるように、複数の注入が行われた。図6A図6Dのデータは、所与のサンプルに注入するために使用される最大エネルギー注入についてプロットされている。例えば、図6AのサンプルAは、所与の注入について5E13/cmで2回注入され、1つの注入エネルギーは30keVであり、(他方の注入についての)最大注入エネルギーは110keVであり、総注入ドーズ量は1E14/cmである。図6Bでは、サンプルAについて、3つの異なる注入が実行され、所与の注入は、1E14/cmのイオンドーズ量を導入し、総イオンドーズ量は3E14/cmであり、最大注入エネルギーは110keVである。図6BのサンプルBは、サンプルAと同じ注入および170keVの追加の注入を使用し、総ドーズ量は4E14/cmである。図6Cでは、サンプルBを除いて、サンプルは、1回のみの注入で注入され、サンプルBでは、所与の注入において2E14/cmのイオンドーズ量で、3つの異なる注入が実行された。図6Dのサンプルは、示された所与のイオンエネルギーについて1E14/cmの1回のみのドーズ量で注入された。
【0030】
[0041]図6A図6Cのデータの多くは、複数の注入の結果を示すが、いくつかの一般的な傾向が認められる。総注入ドーズ量の比較的低い単一注入ドーズ量の値では、エッチング速度は、イオン注入後に増加し、エッチング速度の向上は、一般に、170keVまでのイオンエネルギーの増加と共に増加する。注目すべきことに、図6Dに示されるように、5E14/cmのイオンドーズ量で、1回のみの注入で注入されると、非注入サンプルに対するエッチング速度の向上は、170keVまでのイオンエネルギーの増加と共に減少する。したがって、図6A図6Dの結果から、異なるイオンエネルギーでの注入の組み合わせは、注入された炭素-ホウ素層のエッチング速度を高めるために有用であり得る。エッチング速度は、非注入サンプルに対する注入サンプルのエッチング速度のパーセンテージ変化として記載される。
【0031】
[0042]別の一連の例では、所与の炭素-ホウ素層サンプルに対して複数の水素注入を実行し、所与のサンプルへの注入の間でイオンエネルギーを変化させた。所定の注入のためのイオンエネルギーは、30keV、65keV、110keV、または170keVであった。例えば、2回注入手順は、30keVおよび110keVでの注入を含み、3回注入手順は、30keV、65keV、および110keVでの注入を含み、一方、4回注入手順は、30keV、65keV、および110keV、および170keVでの注入を含んだ。
【0032】
[0043]所定の炭素-ホウ素サンプルに複数の注入を行った後、上記のように硫酸/過酸化水素混合物を用いて250℃~300℃でウェットエッチングを行った。図7は、様々な手順について、(片対数スケールでの)イオンドーズ量の関数として、複数注入された炭素40%-ホウ素60%サンプルのエッチング速度を示すグラフである。エッチング速度は、非注入炭素-ホウ素サンプルに対するエッチング速度の相対的増加として表される。x軸は、注入手順ごとのイオンドーズ量をプロットし、所与のイオンドーズ量が、前の段落で説明したように、種々のイオンエネルギーで繰り返し注入される。したがって、所与のデータ点について、総イオンドーズ量は、x軸上の値に、注入(エネルギー)の数を乗算することによって決定することができる。示されるように、エッチング速度は、全ての注入されたサンプルにおいて実質的に増加し、一方、一般に、測定された最大ドーズ量、4E14/cmまでイオンドーズ量と共に増加する。一例として、(2つの異なる手順の各々について)4e14/cmのドーズ量(総ドーズ量8e14/cmを意味する)での、2回注入手順の場合、相対エッチング速度は、非注入サンプルに対して45%増加する。この特定の例では、1つの注入は、4e14/cmのイオンドーズ量で30keVで実行され、別の注入は、同じく4e14/cmのイオンドーズ量で110keVで実行された。
【0033】
[0044]要約すると、適切なイオンを用いて、炭素-ホウ素マスクなどの犠牲マスクに注入すると、プラズマエッチングならびにウェットエッチャントを含むエッチャントについて、犠牲マスクのエッチング速度を30%~50%の範囲で増加させることができる。一例として、これらの結果は、350℃以下のエッチング温度で硫酸/過酸化水素混合物について800nm/分~1000nm/分の範囲の有効な犠牲マスクエッチング速度を可能にし、メモリ領域などのデバイスの露出領域への損傷が、犠牲マスクの除去中に防止または低減される。
【0034】
[0045]図8は、本開示の実施形態による例示的なプロセスフロー800を示す。ブロック802において、炭素系材料である犠牲マスクが、デバイス構造上に形成される。
【0035】
[0046]ブロック804において、犠牲マスクの露出領域でメモリ構造のエッチングが実行される。
【0036】
[0047]ブロック806において、エッチング強化種が、複数の注入手順で犠牲マスク内に注入される。エッチング強化のための適切な種の例には、水素イオンまたは酸素イオンが含まれる。犠牲マスク内へのエッチング強化種の注入レシピは、犠牲マスクの材料および厚さに従って調整することができ、犠牲マスクをエッチングするために使用されるエッチャントレシピもまた同様である。注入レシピのパラメータの例には、イオン種、イオンエネルギー、イオンドーズ量、および実行される注入手順の数、その他の要因が含まれる。例えば、イオンエネルギーは、犠牲マスクを除去するためのエッチング速度の向上を最適化する注入プロファイルを生成するために、異なる注入手順の間で変化させることができる。
【0037】
[0048]ブロック808において、350℃未満のエッチング温度で犠牲マスクを選択的に除去するために、ウェットエッチングが行われる。
【0038】
[0049]要約すると、本実施形態は、犠牲マスクの除去中にデバイスの露出領域への損傷を低減する能力の利点を提供すると同時に、ウェットエッチングなどの商業的に実行可能なプロセスを使用して目標エッチング速度を達成するという追加の利点を提供する。本実施形態によって提供される別の利点は、基板当たりの低コストの注入プロセスを達成するのに十分に低いドーズ量にイオンドーズ量を維持しながら、犠牲マスクのエッチング速度を実質的に増加させる能力である。
【0039】

[0050]本開示の範囲は、本明細書に記載した特定の実施形態によって限定されるものではない。実際、本明細書で説明したもの以外に、本開示の他の様々な実施形態および本開示の変形例が、上述の説明および添付図面から、当業者には明らかである。従って、そのような他の実施形態および変形例が、本開示の範囲に含まれることが意図される。さらに、本開示は、本明細書において、特定の目的のための特定の環境における特定の実施態様の文脈で説明されてきた。当業者は、有用性がそれに限定されず、本開示が、任意の数の目的のために任意の数の環境において有益に実施され得ることを認めるであろう。従って、以下に記載される特許請求の範囲は、本明細書に記載される本開示の全範囲および精神を考慮して解釈されるべきである。
また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、
前記犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、
エッチング強化種を前記犠牲マスク内に注入することと、
350℃未満のエッチング温度で前記犠牲マスクを選択的に除去するウェットエッチングを実行することと、
を含む方法。
(態様2)
前記エッチング強化種が、水素を含む、態様1に記載の方法。
(態様3)
前記ウェットエッチングが、硫酸/過酸化水素混合物を含む、態様1に記載の方法。
(態様4)
前記注入することが、4E13/cmと1E15/cmの間のドーズ量の水素イオンを注入することを含む、態様1に記載の方法。
(態様5)
前記注入することが、複数の注入手順で前記ドーズ量の水素イオンを注入することを含み、第1の注入手順が、第1のイオンエネルギーを含み、第2の注入手順が、前記第1のイオンエネルギーよりも低い第2のイオンエネルギーを含む、態様4に記載の方法。
(態様6)
前記犠牲マスクが、1000nm~1500nmの初期厚さを含む、態様1に記載の方法。
(態様7)
前記エッチング温度が、250℃と300℃の間である、態様1に記載の方法。
(態様8)
前記犠牲マスクが、炭素90%/ホウ素10%~炭素30%/ホウ素70%のモル比を有する炭素/ホウ素混合物を含む、態様1に記載の方法。
(態様9)
前記犠牲マスクが、水素をさらに含む、態様8に記載の方法。
(態様10)
前記注入することが、水素イオンの少なくとも1回のドーズを、30keVと170keVの間のイオンエネルギーで注入することを含む、態様1に記載の方法。
(態様11)
炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、
前記犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、
350℃以下の第1のエッチング温度で前記犠牲マスクの第1の部分を選択的に除去する第1のウェットエッチングであって、前記犠牲マスクの第2の部分が残る第1のウェットエッチングを、実行することと、
前記犠牲マスクの残った部分にエッチング強化種を注入することと、
350℃未満の第2のエッチング温度で前記犠牲マスクの前記残った部分を選択的に除去する第2のウェットエッチングを実行することと、
を含む方法。
(態様12)
前記第2の温度が、250℃と300℃の間である、態様11に記載の方法。
(態様13)
前記犠牲マスクが、炭素90%/ホウ素10%~炭素30%/ホウ素70%のモル比を有する炭素/ホウ素混合物を含む、態様11に記載の方法。
(態様14)
前記犠牲マスクの前記第1の部分が、前記犠牲マスクの初期厚さの40%~80%を含む、態様11に記載の方法。
(態様15)
炭素系材料を含む犠牲マスクをデバイス構造上に形成することと、
前記犠牲マスクの露出領域内にメモリ構造をエッチングすることと、
エッチング強化種を前記犠牲マスク内に注入する注入手順であって、
第1のイオンエネルギーで第1の注入を実行することと、
前記第1のイオンエネルギーよりも大きい第2のイオンエネルギーで第2の注入を実行することと、
を含み、前記第1のイオンエネルギーおよび第2のイオンエネルギーが、30keV~170keVの範囲である、注入手順を、実行することと、
350℃未満のエッチング温度で前記犠牲マスクを選択的に除去するウェットエッチングを実行することと、
を含む方法。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8