(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-04
(45)【発行日】2022-02-15
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置およびエアロゾル発生システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20220207BHJP
【FI】
A24F40/40
(21)【出願番号】P 2019539879
(86)(22)【出願日】2017-12-21
(86)【国際出願番号】 EP2017084193
(87)【国際公開番号】W WO2018141467
(87)【国際公開日】2018-08-09
【審査請求日】2020-12-08
(32)【優先日】2017-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】リーヴェル トニー
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/005602(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0090253(US,A1)
【文献】特開2015-198985(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0089508(US,A1)
【文献】国際公開第2016/107768(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のタイプの消耗品および第二のタイプの消耗品のいずれか一つを受けるように適合された受け入れチャンバーを含む装置ハウジングを備えるエアロゾル発生装置であって、前記受け入れチャンバーが第一のタイプの消耗品を受けるための第一の構造を備え、第二のタイプの消耗品を受けるための第二の構造を備え、または第一の構造と第二の構造との間で選択するための構造セレクタを備え、第一および第二の構造が前記受け入れチャンバーにおける形状、サイズまたは位置の少なくとも一つにおいて異なり、
前記装置が、前記受け入れチャンバーの少なくとも一部分に関連付けられたエアロゾル化システムであって、前記第一のタイプの消耗品または第二のタイプの消耗品のうちのいずれかが前記受け入れチャンバーに受けられたとき、前記第一のタイプの消耗品または前記第二のタイプの消耗品のうちのいずれかと協働するように構成される、エアロゾル化システムをさらに備え、
前記受け入れチャンバーが、消耗品が前記受け入れチャンバーに受けられると、さらなる消耗品が前記受け入れチャンバーに受けられることを防止するように構成される、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記受け入れチャンバー内に挿入される第一のタイプの消耗品または第二のタイプの消耗品の存在を検出するように構成された検出システムをさらに備え、前記エアロゾル化システムが、前記受け入れチャンバー内に挿入されると、エアロゾルを発生するために、第一のタイプの消耗品および第二のタイプの消耗品のいずれか一つと協働するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第一の構造および前記第二の構造が、受け入れチャンバー壁内の構造であるか、または受け入れチャンバー壁の部分を形成する、請求項1または請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記受け入れチャンバーが、前記受け入れチャンバーの底部壁に配置され、くぼみ内に第一のタイプの消耗品または第二のタイプの消耗品のいずれか一つを受ける、くぼみを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記受け入れチャンバーが、第一の構造と第二の構造との間で選択するための構造セレクタを備え、前記第一の構造または前記第二の構造、または前記第一の構造および前記第二の構造の両方が、前記構造セレクタを移動させて前記受け入れチャンバー内に位置付けることにより選択可能である、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記構造セレクタが、受け入れチャンバー側壁の部分であり、前記構造セレクタの異なる位置が、前記受け入れチャンバー側壁の異なる位置に配置された前記受け入れチャンバー側壁のノッチに対応する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記構造セレクタが移動可能な受け入れチャンバー側壁部分であり、前記構造セレクタの異なる位置が、前記受け入れチャンバーの異なる直径に対応する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記受け入れチャンバーが、少なくとも一つの発熱体を備えるか、または前記受け入れチャンバー内に収容される前記消耗品を加熱するための、消耗品の外部発熱体に接続可能な電気接点を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記受け入れチャンバーが、第一のタイプの消耗品を加熱するための発熱体を備え、かつ第二のタイプの消耗品の外部発熱体に接続される電気接点を備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記受け入れチャンバーが、第三のタイプの消耗品を受けるための第三の構造をさらに備え、前記第三の構造が、前記受け入れチャンバーの形状、サイズまたは位置のうちの少なくとも一つにおいて、前記第一の構造および前記第二の構造とは異なる、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記受け入れチャンバーが、前記装置ハウジングのヒンジ付き部分に配置され、前記ヒンジ付き部分が、前記受け入れチャンバーにアクセスできない閉じた構成と、前記第一のタイプの消耗品または前記第二のタイプの消耗品を前記受け入れチャンバー内に挿入するために前記受け入れチャンバーにアクセスできる開いた構成との間で移動可能である、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
第一のタイプの消耗品が、前記第一のタイプの消耗品の前記形状の一部分が前記受け入れチャンバーの第一の構造と相関するように、前記受け入れチャンバー内に配置される、または、前記第二のタイプの消耗品が、前記第二のタイプの消耗品の前記形状の一部分が前記受け入れチャンバーの第二の構造と相関するように、前記受け入れチャンバー内に配置される、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システム。
【請求項13】
前記受け入れチャンバーの一部分が、前記第一のタイプの消耗品の外側周辺部の一部分にのみ対応し、前記受け入れチャンバーの別の部分が、前記第二のタイプの消耗品の前記外側周辺部の一部分にのみ対応する、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記消耗品のそれぞれが、少なくとも二つの横方向に延在するラグを備え、前記第一のタイプの消耗品の前記少なくとも二つのラグおよび前記第二のタイプの消耗品の前記少なくとも二つのラグが、前記ラグの円周方向の配置または形状のうちの少なくとも一つにおいて異なり、前記受け入れチャンバーの開口部部分が、前記第一のタイプの消耗品または前記第二のタイプの消耗品の前記ラグの形状および分布に対応する、または対応するように選択可能である、前記開口部部分に沿った形状および分布を有するノッチを備える、請求項13に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生装置、およびこうした装置を備えたエアロゾル発生システムに関連する。特に、本発明は、異なるタイプの消耗品で使用するのに適したエアロゾル発生装置およびシステムに関連する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生装置、いわゆる電子たばこは、蒸発させる液体、または加熱されるたばこ材料を使用することが公知である。一部のシステムにおいて、液体の蒸発は、たばこの加熱と組み合わされる。一般に、システムの電子たばこ部品はエアロゾルを提供し、システムのたばこ部品はたばこ風味および場合によってはニコチンを提供する。
【0003】
ハイブリッド型エアロゾル発生システムの改善に対するニーズがある。特に、より多くの可能性、または異なる消耗品を使用するという選択肢をユーザーに提供する、エアロゾル発生システムに対するニーズがある。
【発明の概要】
【0004】
本発明によれば、第一のタイプの消耗品および第二の消耗品のうちのいずれか一つを受けるように適合された受け入れチャンバーを備える装置ハウジングを備えるエアロゾル発生装置が提供されている。第一のタイプの消耗品および第二のタイプの消耗品は一般に、形状またはサイズの少なくとも一つにおいて異なる。受け入れチャンバーは、第一のタイプの消耗品を受けるための第一の構造を備え、第二のタイプの消耗品を受けるための第二の構造を備え、または、第一の構造と第二の構造との間で選択するための構造セレクタを備える。第一および第二の構造は、受け入れチャンバー内の形状、サイズまたは位置のうちの少なくとも一つにおいて異なる。
【0005】
装置はさらに、受け入れチャンバーの少なくとも一部分に関連付けられたエアロゾル化システムを備える。エアロゾル化システムは、受け入れチャンバー内に挿入されると、エアロゾルを発生するために、第一のタイプまたは第二のタイプの消耗品のうちのいずれか一つと協働するように構成される。エアロゾル化システムは、受け入れチャンバー内に挿入された消耗品を加熱するための電源および発熱体を備えうる。エアロゾル化装置はまた、消耗品を加熱するために消耗品の中に存在する発熱体に接続されて発熱体に電力を供給するための、受け入れチャンバー内に配置される電気接点を備えうる。エアロゾル化システムはまた、発熱体への電力供給を制御するための、またはエアロゾル化プロセスを制御するための制御を含んでもよい。
【0006】
受け入れチャンバーは、消耗品が受け入れチャンバー内に受けられると、さらなる消耗品が受け入れチャンバー内に受けられることが防止されるように構成されてもよい。これは、受け入れチャンバーが一度に一つの消耗品のみを受けることができるように構成されることを意味しうる。つまり、受け入れチャンバーは、単一または個別の消耗品のみを受けることができ、複数の消耗品を受けることができないように構成されうる。例えば、こうした配置では、受け入れチャンバー内に既に受けられた消耗品はそれ自体が、さらなる消耗品が受け入れチャンバー内に受けられることを防止するような方法で、受け入れチャンバー内に保持されうる。別の方法としてまたは追加的に、受け入れチャンバーは、消耗品を受けると、受け入れチャンバーが一つ以上のさらなる消耗品を受けるのを防止するために起動されるように配置されてもよい。
【0007】
装置はまた、受け入れチャンバー内に挿入された第一のタイプの消耗品または第二のタイプの消耗品の存在を検出するよう構成される検出システムを備えてもよい。第一のタイプまたは第二のタイプの消耗品は、受け入れチャンバーの第一の構造または第二の構造と適宜相関付けられ、例えば、第一の構造または第二の構造内に受けられる。検出システムは、装置の動作、特に加熱プロセスが特定のタイプの消耗品に対して調整され、最適化されるように、消耗品のタイプを認識することが好ましい。
【0008】
以下でより詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、受け入れチャンバー内に挿入される消耗品の形状は、装置が、受け入れチャンバー内に受けられた消耗品のタイプを認識することを可能にしうる。装置はこの認識を使用して、次に、消耗品を処理する方法を決定しうる。例えば、装置は、この認識を使用して、次に、どの発熱体を起動するか、および消耗品に対してどの温度プログラムを使用するか、のうちの一方または両方を決定しうる。特に、装置は、受け入れチャンバー内に受けられた異なるタイプの検出された消耗品に対して異なる加熱ヒーターを使用するように構成されうる。異なるヒーターは、装置内に提供された異なるタイプのヒーターであってもよく、またはヒーターの異なる発熱体であってもよい。
【0009】
異なるタイプの消耗品に対応する受け入れチャンバー内のすべての構造が、受け入れチャンバー内に常に存在してもよい。これにより、装置と組み合わせて使用されることが意図されているあらゆるタイプの消耗品が、受け入れチャンバー内に挿入されうる。消耗品の形状またはサイズは、受け入れチャンバーのそれぞれの構造に対応する。消耗品または消耗品の一部分は、受け入れチャンバーの対応する構造に嵌合する形態を形成することが好ましい。
【0010】
例えば、受け入れチャンバーは、第一の構造として、円筒形状の消耗品を受けるために適合された円筒形部分を備えてもよい。受け入れチャンバーは、第二の構造として、円筒形部分を通って円筒形部分上に延在する長方形の部分を備えてもよい。長方形の部分は、長方形の形状の消耗品を受けるように適合される。
【0011】
また、受け入れチャンバーの構造は、装置の使用時に構造セレクタによって選択可能であるよう設計されてもよい。したがって、構造は、受け入れチャンバー内で予見されうるが、装置の使用時、および消費する消耗品が選択された後にのみ生成または提供されてもよい。構造セレクタは、受け入れチャンバー内にそれぞれの構造を生成して選択された消耗品のタイプに対応するためになど、適宜位置付けられる。
【0012】
こうした使用時における構造の選択または提供は、装置の適合が、例えば、検出システムとして直接的に使用されうるという利点を提供する。例えば、スイッチの形態で例えば実現される構造セレクタは、第一の位置にあるときには受け入れチャンバー壁内に第一の構造を提供し、第二の位置にあるときには受け入れチャンバー壁内の異なる位置に第二の構造を提供しうる。次に、構造セレクタの位置は、第一のタイプの消耗品および第二のタイプの消耗品に直接的に対応する。第一および第二の構造は、受け入れチャンバー壁内の構造であってもよく、または受け入れチャンバー壁の一部分を形成してもよい。例えば、第一および第二の構造は、受け入れチャンバー底部壁または受け入れチャンバー側壁の構造であってもよく、これらの一部分を形成してもよい。
【0013】
例えば、受け入れチャンバーは、受け入れチャンバーの底部壁内に配置され、くぼみ内に第一のタイプの消耗品または第二のタイプの消耗品のいずれか一つを受けるくぼみを備えてもよい。くぼみの形態およびサイズは、一つのタイプの消耗品の底部部分の形態およびサイズに対応することが好ましい。
【0014】
受け入れチャンバーの底部壁全体は、別のタイプの消耗品に対応してもよい。
【0015】
受け入れチャンバーは、別のタイプの消耗品の形状およびサイズに対応する形状およびサイズを有してもよい。例えば、受け入れチャンバーは円筒の形態を有してもよい。次に、くぼみは、円形、例えば、受け入れチャンバーの底部壁よりも小さい直径を有する中央に配置されたくぼみであってもよい。従って、こうした実施形態では、装置の受け入れチャンバーは、異なる直径、小さい直径および大きい直径を有する二つの円筒形状の消耗品を受けるように適合される。
【0016】
くぼみは、くぼみから受け入れチャンバーの方向へと延在する穿孔部材を備えてもよい。こうした穿刺部材は、装置を、穿刺を必要とする消耗品と組み合わせて使用できるように適合させうる。例えば、カートリッジまたはカプセルは、カートリッジまたはカプセル内のエアロゾル形成基体または吸入可能な粉末へのアクセスを得るために穿孔されうる。穿孔部材は、気流が穿孔部材を通過して穿孔された消耗品内に入る、または穿孔された消耗品を通ることを可能にするように開いていてもよい。穿孔部材は、穿孔部材がくぼみを越えて延在しないように、くぼみの深さと同じ、またはくぼみの深さよりも小さい高さを有することが好ましい。これにより、受け入れチャンバー内に挿入されているがくぼみ内に挿入されていない穿刺を必要としない別のタイプの消耗品は、穿孔部材によって影響を受けない。
【0017】
受け入れチャンバーの構造は、例えば、受け入れチャンバー側壁の開口部部分内の一つまたは複数のノッチでありうる。ノッチの配置および場合によっては形状またはサイズも、特定のタイプの消耗品に対応する。例えば、受け入れチャンバー側壁の開口部部分は、消耗品の周辺部から延在する二つの対向して配置されるラグを有する消耗品に対応する二つの対向して配置されるノッチを備えうる。開口部部分は、第一のノッチと第二のノッチとの間に配置された第三のノッチを有してもよい。したがって、第二のタイプの消耗品は、消耗品の周辺部から延在する二つのラグを含みうるが、これらのラグは、対向しておらず、180度より小さい角度で配置される。
【0018】
受け入れチャンバー側壁の開口部部分のノッチは、装置の使用時に構造セレクタによって選択可能となるのによく適している。
【0019】
本発明による装置では、第一の構造、または第二の構造、または第一の構造および第二の構造の両方は、構造セレクタを移動させることで受け入れチャンバー内に位置付けることにより選択可能でありうる。構造セレクタは、受け入れチャンバー側壁の移動可能な部分でありうる。次に、構造セレクタの異なる位置は、受け入れチャンバー側壁の異なる位置に配置された受け入れチャンバー側壁内の、例えばスリットまたは溝などのノッチに対応する。構造セレクタは移動可能な受け入れチャンバー側壁部分であってもよく、構造セレクタの異なる位置は、受け入れチャンバーの異なる直径に対応する。
【0020】
構造セレクタはまた、チャンバー側壁の取り外し可能な部分であってもよい。構造セレクタが取り付けられた位置において、受け入れチャンバーは、少なくとも第一のタイプの消耗品を受けるように適合される。構造セレクタが取り外された位置において、受け入れチャンバー側壁は開口面積を含む。これにより、受け入れチャンバーは、第二のタイプの消耗品を受けるように適合されうる。構造セレクタが取り外された位置において、装置は無効化され、装置の使用が防止されることが好ましい。取り外し可能な構造セレクタは、取り付け位置に再び取り付けるなど、再取り付けられうることが好ましい。
【0021】
構造セレクタは、受け入れチャンバーの移動可能な部分と取り外し可能な部分の組み合わせでありうる。こうした実施形態では、構造セレクタの異なる位置は、受け入れチャンバー側壁内に異なるくぼみを生成し、取り外された構造セレクタは、構造セレクタのさらなる位置または装置の無効化機能に対応しうる。
【0022】
構造セレクタはまた、移動可能な受け入れチャンバー壁部分であってもよく、構造セレクタの異なる位置は、受け入れチャンバーの異なる直径に対応する。受け入れチャンバーは、受け入れチャンバー内に収容される消耗品を加熱するための少なくとも一つの発熱体を備えてもよい。発熱体は、例えば、誘導コイルまたは抵抗加熱可能な発熱体などの電気発熱体であることが好ましい。
【0023】
受け入れチャンバーは、受け入れチャンバー内に収容される消耗品を加熱するための、消耗品の外部発熱体に接続可能な電気接点を備えてもよい。
【0024】
受け入れチャンバーは、第一のタイプの消耗品を加熱するための発熱体を備え、第二のタイプの消耗品の外部発熱体に接続される電気接点を備えることが好ましい。
【0025】
受け入れチャンバーは、消耗品のタイプごとに、発熱体、または異なる発熱体および発熱体用の電気接点を含みうる。これにより、装置は、加熱される方法とは独立して、異なる形状の消耗品と共に使用されるように適合される。例えば、液体基体および発熱体(例えば、芯を取り囲むコイル)を含む円筒形状の消耗品は、例えば、誘導加熱円筒形たばこプラグよりも、受け入れチャンバーと同じ構造と組み合わせて、受け入れチャンバー内で使用されうる。前者の場合、装置内の電源からの電力は、受け入れチャンバー内の電気接点を介して液体含有消耗品の発熱体に送達される。後者の場合、例えば、受け入れチャンバー側壁内に配置される誘導コイルは、たばこプラグ内のサセプタ材料内にエネルギーを誘発する。
【0026】
エアロゾル発生装置の受け入れチャンバーは、第三のタイプの消耗品を受けるための第三の構造を備えうる。第三の構造は、受け入れチャンバー内の形状、サイズまたは位置のうちの少なくとも一つにおいて、第一の構造および第二の構造とは異なる。受け入れチャンバーには、受け入れチャンバー壁内に第三の構造が提供されてもよく、または第三の構造が受け入れチャンバー壁の一部分を形成してもよい。例えば、受け入れチャンバーの底部壁には、二つのくぼみ、例えば、同心に配置されたくぼみが提供されてもよい。くぼみのそれぞれは、例えば、受け入れチャンバーの底部にずらされた様式で配置されうる。そして、一つのくぼみが第一のタイプの消耗品に対応し、第二のくぼみが第二のタイプの消耗品に対応し、そして受け入れチャンバーの底部壁全体が第三のタイプの消耗品に対応しうる。
【0027】
一つまたはいくつかのさらなるノッチが、受け入れチャンバー側壁の開口部部分内に提供されてもよい。
【0028】
構造セレクタは、第三の構造を選択する第三の位置に移動可能なように設計されてもよい。例えば、構造セレクタの移動は、受け入れチャンバー側壁の開口部部分において、異なる位置に、または異なる形状の、または異なる位置かつ異なる形状のさらなるノッチを生成してもよい。
【0029】
第三のタイプの消耗品は、少なくともその形状またはサイズにおいて、第一のタイプの消耗品および第二のタイプの消耗品とは異なることが好ましい。
【0030】
消耗品の挿入のための受け入れチャンバーへのアクセスが常に可能であってもよい。こうした実施形態では、ユーザーは、装置を使用する際に消耗品に直接的に接触しうる。消耗品は、こうした接触を可能とするために、受け入れチャンバーから延在してもよい。
【0031】
受け入れチャンバーへのアクセスは、例えば、装置の取り外しによって、例えば、装置ハウジングに取り外し可能なように接続されたマウスピースを取り外すことによって得られうる。
【0032】
受け入れチャンバーは、例えば、装置ハウジングのヒンジ付き部分内に配置されてもよい。ヒンジ付き部分は、受け入れチャンバーにアクセスできない閉じた構成と、第一のタイプの消耗品、または第二のタイプの消耗品、またはさらなる任意のタイプの消耗品の挿入のために受け入れチャンバーにアクセスできる開いた構成との間でヒンジによって移動可能でありうる。
【0033】
ヒンジ付き部分は、例えば、ハウジングの残りの部分と同じ平面に配置される、装置ハウジングの残りの部分と整列した閉じた構成にある。開いた構成では、ヒンジ付き部分は傾斜し、該平面から延在する。
【0034】
本発明によると、本発明による、および本明細書に記載のエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システムも提供されている。本システムでは、第一のタイプの消耗品は、第一のタイプの消耗品の一部分を受け入れチャンバー内の第一の構造に相関付けて、受け入れチャンバー内に配置される。別の方法として、第二のタイプの消耗品は、第二のタイプの消耗品の一部分を受け入れチャンバー内の第二の構造に相関付けて、受け入れチャンバー内に配置される。
【0035】
受け入れチャンバーの一部分は、第一のタイプの消耗品の外側周辺部の一部分にのみ対応することが好ましい。受け入れチャンバーの別の部分は、第二のタイプの消耗品の外側周辺部の一部分にのみ対応することが好ましい。受け入れチャンバーのさらなる部分は、第三のタイプまたはさらなるタイプの消耗品の外側周辺部の一部分にのみ対応することが好ましい。受け入れチャンバーの一部分は、それぞれの消耗品のそれぞれの周辺部分と嵌合する形態を形成することが好ましい。一つのタイプの消耗品にのみ対応する受け入れチャンバーの一部分は、受け入れチャンバーの底部壁または側壁の一部分であってもよい。
【0036】
本システムのいくつかの実施形態では、システムで使用される消耗品の各々は、少なくとも二つの横方向または半径方向に延在するラグを含む。第一のタイプの消耗品の少なくとも二つのラグ、および第二のタイプの消耗品の少なくとも二つのラグ、および場合によっては第三のタイプまたはさらなるタイプの消耗品の少なくとも二つのラグは、ラグの円周方向の配置または形状のうちの少なくとも一つにおいて異なる。受け入れチャンバーの開口部部分は、第一のタイプの消耗品または第二のタイプの消耗品、または第三のタイプまたはさらなるタイプの消耗品のいずれかのラグの形状および分布に対応する、または対応するように選択可能である(受け入れチャンバーの構造セレクタを介して)、開口部部分に沿った形状および分布を有するノッチを備える。
【0037】
本システムのさらなる要素および利点は、エアロゾル発生装置に関連して説明してきたため、繰り返さない。
【0038】
様々なタイプの消耗品が使用されてもよく、または本発明によるエアロゾル発生装置で、そしてエアロゾル発生システムにおいて使用可能であると決定されうる。
【0039】
こうした消耗品の例には、例えば、カートマイザー(カートリッジおよびアトマイザーの組み合わせ)などの統合発熱体を含む、またはそれを除外する液体含有カートリッジまたはタンクシステム、例えばたばこ含有プラグまたはプレートなどの固体基体含有消耗品、固体基体含有カプセルが挙げられるが、固体基体は、たばこ材料、均質化たばこ材料、粉末形態の基体、気化可能なろう、捲縮された、または集合されたたばこシートでありうる。
【0040】
本発明によるシステムでは、第一のタイプの消耗品は液体エアロゾル形成基体を含んでもよく、第二のタイプの消耗品は固体基体を含んでもよい。第三のタイプの消耗品がシステムで使用可能である場合、第三のタイプの消耗品は、消耗品から吸入可能な物質を放出するために異なる基体を使用する、または異なる方法を使用することが好ましい。例えば、第三のタイプの消耗品は、粉末状の形態の基体を含んでもよく、または非加熱式たばこ基体であってもよい。
【0041】
したがって、装置の受け入れチャンバーは、第一のタイプの消耗品を加熱するための発熱体を備えてもよく、第二のタイプ消耗品が受け入れチャンバー内に収容された時に、第二のタイプの消耗品の外部発熱体に接続された電気接点を備えてもよい。本システムは、第三のタイプの消耗品を加熱するための外部発熱体用の発熱体または電気接点のいずれかをさらに備えうる。
【0042】
本発明によれば、消耗品インサートがさらに提供されている。消耗品インサートは、本発明による、そして本明細書に記述されるように、エアロゾル発生装置の受け入れチャンバー内に挿入されるように適合される。インサートは、円筒形部分を含み、円筒形部分に従属する二つの対向して配置されるフラップを備える。円筒形部分は、第一のタイプの消耗品に関連付けられ、対向して配置される二つのフラップは第二のタイプの消耗品に関連付けられる。フラップは、円筒形部分から反対方向に半径方向に延在することが好ましい。第一のタイプの消耗品は、実質的に円筒形の形状を有する消耗品を対象とする。第二のタイプの消耗品は、実質的に平坦な長方形の形状を有する消耗品を対象とする。
【0043】
本明細書で使用される「従属」という用語は、インサートの二つの要素間の物理的接続を説明するために使用される。より詳細には、「従属」という用語は、インサートの円筒形部分およびフラップなど、二つの要素間に材料の連続性があることを示すために使用される。フラップおよび円筒形部分は、一つの部品として製造されてもよく、例えば、一体的に成形または一体的に深絞り加工されてもよい。フラップはまた、例えば、シールまたは接着剤によって円筒形部分に取り付けられてもよい。
【0044】
消耗品インサートは、エアロゾル形成基体の挿入およびアクセスのための開口部を含む。
【0045】
円筒形部分は中空の円筒であることが好ましい。円筒の底部または遠位端は閉じており、円筒の一部を形成することが好ましい。
【0046】
エアロゾル形成基体は円筒形部分に提供されることが好ましい。
【0047】
フラップは、エアロゾル形成基体を含まない場合、またはエアロゾル形成基体を含む場合がある。例えば、フラップは、配置手段としての役割を果たしてもよく、または液体エアロゾル形成基体を含んでもよく、またはそれらの組み合わせであってもよい。
【0048】
フラップ内にエアロゾル形成基体が提供されないことが好ましい。
【0049】
フラップは、エアロゾル発生装置の受け入れチャンバーへの消耗品インサートの挿入を容易にしうる。フラップはまた、インサートの二つの位置を画定する受け入れチャンバー内のインサートの位置決めに役立ちうる。位置は、例えば、消耗品インサートの円筒形部分内のエアロゾル形成基体の加熱を最適化するためなど、発熱体の位置または発熱体用の電気接点に相関しうる。これは、誘導コイルなどのインダクタを備える装置内に配置されるサセプタを含む消耗品を使用する場合に特に有利でありうる。それによって、インダクタに対するサセプタの正確な位置調整が促進される。
【0050】
フラップはまた、円筒形部分に配置される発熱体用の電気接点としての役割を果たしうる。例えば、フラップは、導電性材料または導電性の経路のために製造されてもよく、またはワイヤが、円筒形部分内の抵抗性または誘導発熱体の電気接点としてフラップ上に提供されてもよい。
【0051】
フラップが液体エアロゾル形成基体貯蔵部としての役割を果たす場合、消耗品インサートは二つの異なる基体を提供するハイブリッド消耗品である。たばこ基体は液体基体と組み合わされ、例えば、ニコチンおよび風味のうちの少なくとも一つを提供することが好ましい。
【0052】
消耗品インサートは、インサート内に提供されるエアロゾル形成基体を保護するための開口部保護を含むことが好ましく、インサートの円筒形部分に提供されることが好ましい。開口部保護は、円筒形部分の近位端上にのみ延在しうる。開口部保護は、インサートの近位端全体にわたって、すなわち、二つのフラップと共に円筒形部分の近位端にわたって延在することが好ましい。
【0053】
開口部保護は、例えば、インサートの開口部、例えば、円筒形部分の近位端を密封するシール用箔であってもよい。
【0054】
開口部保護は、例えば、インサートに接続された破壊タブであってもよい。こうした破壊タブは、剥がされて、インサート内のエアロゾル発生基体へのアクセスを提供しうる。
【0055】
開口部保護は、例えば、消耗品組立品インサートが詰められる密封されたサシェであってもよい。
【0056】
開口部保護は、上述の開口部保護の例の組み合わせであってもよい。例えば、消耗品インサートは、密封された開口部を備えてもよく、密封されたサシェ内に詰められてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
本発明を実施形態に関してさらに説明し、それらの実施形態を下記の図面によって例示する。
【0058】
【
図1】
図1は、第一のタイプの消耗品を備えるエアロゾル発生装置を示す。
【
図2】
図2は、第二のタイプの消耗品を備える
図1のエアロゾル発生装置を示す。
【
図8】
図8は、装置の受け入れチャンバーの底部壁の構造を示す。
【
図14】
図14は、装置の受け入れチャンバーの底部壁のさらなる構造を示す。
【
図15】
図15は、
図14に示す構造を含む受け入れチャンバー内に収容された異なる消耗品を示す。
【
図16】
図16は、二つの異なる位置に構造セレクタを含む装置ハウジングの実施形態(
図16、17)および該装置ハウジング(
図19、20)内で使用されかつ収容される二つの消耗品(
図18)の実施形態を示す。
【
図17】
図17は、二つの異なる位置に構造セレクタを含む装置ハウジングの実施形態(
図16、17)および該装置ハウジング(
図19、20)内で使用されかつ収容される二つの消耗品(
図18)の実施形態を示す。
【
図18】
図18は、二つの異なる位置に構造セレクタを含む装置ハウジングの実施形態(
図16、17)および該装置ハウジング(
図19、20)内で使用されかつ収容される二つの消耗品(
図18)の実施形態を示す。
【
図19】
図19は、二つの異なる位置に構造セレクタを含む装置ハウジングの実施形態(
図16、17)および該装置ハウジング(
図19、20)内で使用されかつ収容される二つの消耗品(
図18)の実施形態を示す。
【
図20】
図20は、二つの異なる位置に構造セレクタを含む装置ハウジングの実施形態(
図16、17)および該装置ハウジング(
図19、20)内で使用されかつ収容される二つの消耗品(
図18)の実施形態を示す。
【
図23】
図23は、第三の位置における
図16、17の構造セレクタおよび第三のタイプの消耗品を示す。
【
図24】
図24は、第三の位置における
図16、17の構造セレクタおよび第三のタイプの消耗品を示す。
【
図25】
図25は、取り付けられた位置(
図25)および取り外された位置(
図26)における取り外し可能な構造セレクタを示す。
【
図26】
図26は、取り付けられた位置(
図25)および取り外された位置(
図26)における取り外し可能な構造セレクタを示す。
【
図27】
図27は、穿孔部材を備えた装置を通した断面を示す。
【
図31】
図31は、ヒンジ付き部分を備えた装置の斜視図を示す。
【
図33】
図33は、
図31の装置の受け入れチャンバー用の加熱セットアップの一実施形態を示す。
【
図37】
図37は、例えば、
図32、34および35の消耗品のためのさらなる密封手段を示す。
【0059】
図において、同一の参照番号が同一または類似した要素に使用される。
【発明を実施するための形態】
【0060】
図1は、装置ハウジング2および装置ハウジング2内に提供された受け入れチャンバー3を備えるエアロゾル発生装置1を示す。受け入れチャンバー3は、中空の円筒31と中空の立方体32との組み合わせの形態を有する。受け入れチャンバー3は、装置ハウジング2内に中心対称に配置される。円形断面を有する円筒の形態の第一のタイプの消耗品41は、受け入れチャンバー3の円筒部31内に挿入され、そこに収容される。
図2において、長方形の断面を有する立方体の形態の第二のタイプの消耗品42は、同一の装置1の受け入れチャンバー3の立方体部32内に挿入される。
【0061】
消耗品41、42は両方とも、受け入れチャンバー内に完全には挿入されていない。これらは受け入れチャンバーから延在し、使用後の消耗品の取り外しを簡略化する。
【0062】
図3および
図4は、
図1および
図2のエアロゾル発生装置1の断面を示す。装置1を通過し、そして円筒形状の消耗品41を通過する(
図3)、または立方体形状の消耗品42を通過する(
図4)気流が示されている。
【0063】
装置ハウジング1は、受け入れチャンバー3、受け入れチャンバーのそれぞれの部分31、32に収容される一つの消耗品41、42、例えば電池である電源22、および電源および装置を制御するためのコントローラ21を備える。
【0064】
第一のタイプの消耗品41は、加熱式液体含有カートリッジである。エアロゾル形成液体は、中空の管状形状の貯蔵部内に収容される。貯蔵部は、例えば、高保持材料で充填されうる。液体は芯材料によってコイルヒーター60に供給され、ここで液体は加熱され、蒸発される。第一の消耗品41の中央導管401において、蒸発した液体が消耗品から導出されうる。受け入れチャンバー3の円筒部31は、電源22から第一のタイプの消耗品41のコイルヒーター60へ電力を提供するための電気接点61を備える。対応する電気接点62は、第一のタイプの消耗品41の遠位端に提供される。
【0065】
図3では、気流50は、装置の遠位端で装置1に入り、装置ハウジング2を通過し、受け入れチャンバー3の遠位端に入る。気流50は、受け入れチャンバー3を通過し、第一のタイプの消耗品41の中央導管401を通過する。これにより、気流50は蒸発した物質、例えば風味またはニコチンを捕える。その後、気流50は、例えば、装置ハウジング2と整列したマウスピース(図示せず)内に通過してもよい。
【0066】
受け入れチャンバー3の立方体部32は、黒い線で示される発熱体63を備える。発熱体63は、たばこ材料の長方形ブロックを加熱するために、受け入れチャンバーの立方体部の横側部に配置される。発熱体63は、受け入れチャンバーの中央円筒部31内に配置されない。
【0067】
受け入れチャンバー3内に収容される第一のタイプの消耗品41において、発熱体63が電力を供給されないことが好ましい。
【0068】
図4に図示した第二のタイプの消耗品42は、例えば、細かく切られたたばこまたは均質化したたばこ材料など、固体たばこ材料の長方形ブロックである。
【0069】
図4では、装置の遠位端で装置に入る気流50は、装置ハウジング2を通過し、受け入れチャンバー3の遠位端に入る。その後、気流50は第二のタイプの消耗品42のたばこ材料を通過する。これにより、気流50は、加熱されたたばこ材料から蒸発されたたばこ風味および物質を捕える。受け入れチャンバー3内に収容される第二のタイプの消耗品において、電気接点61が電力を供給されないことが好ましい。
【0070】
図5は、装置1の受け入れチャンバー3の円筒部内に収容される、第一のタイプの消耗品41の形状を有する別の消耗品を示す。受け入れチャンバーの円筒部31の電気接点61は、消耗品の電気接点62と接触する。消耗品41は、消耗品41の貯蔵部分410内にエアロゾル形成液体を含む。貯蔵部分410は、開端部を含み、メッシュヒーター64またはその他の流体透過性ヒーターが開端部上に配置される。液体は加熱されたメッシュヒーター64によって加熱される。受け入れチャンバー3の遠位端に入る気流50がメッシュヒーター64を通過し、それによって蒸発した物質を捕らえ、消耗品の外部に沿って通過し、消耗品の近位端で装置ハウジング2から出るように、消耗品は受け入れチャンバー3内に位置付けられる。
【0071】
図6は、受け入れチャンバー3の円筒部31内に配置された第一のタイプの消耗品41用の誘導加熱を備えた装置1の代替的な実施形態を示す。受け入れチャンバー3には、例えば、
図1および
図2に示すように、第二のタイプの消耗品42を加熱するための発熱体63が提供されている。さらに、受け入れチャンバー側壁33内には、誘導コイル65が配置される。誘導コイル65は、受け入れチャンバーを囲むことが好ましい。別のタイプの消耗品は、第一のタイプの消耗品41の形状を有するこの実施例では、受け入れチャンバー3の円筒部31内に収容される。このタイプの消耗品は、消耗品内のエアロゾル形成基体を加熱するためのサセプタ66、例えば鉄材料を含む。
図6の消耗品は、加熱されたサセプタによって吸い出され、蒸発される液体を含むものとして図示される。
【0072】
誘導加熱は、受け入れチャンバー内の電気接点61の代わりに提供される。ところが、電気接点は、
図6の装置で使用可能な消耗品のタイプを増やすために誘導加熱に加えて提供されうる。
【0073】
図7は、
図6に示す誘導加熱を含む装置1を示す。第二のタイプの消耗品42の形態の消耗品は、受け入れチャンバー3の立方体部32に導入される。消耗品は、たばこ材料内に配置されるサセプタを含むたばこ材料のブロックである。
図6のような発熱体60は存在していてもよく、または存在しなくてもよい。誘導加熱は、装置内に提供される唯一の加熱であってもよい。
【0074】
コントローラ21に一体化または接続されうる装置内の検出システムは、受け入れチャンバー3内に収容される消耗品のタイプ、および受け入れチャンバーのいずれの部分かを認識しうる。例えば、電子認識の隣に、タッチセンサーが、受け入れチャンバー内、例えば、受け入れチャンバー3の円筒部31内、または立方体部32内に提供されてもよい。二つのタッチセンサーが、一つは受け入れチャンバーの円筒部、および一つは立方体部に提供されてもよい。
【0075】
図8は、くぼみ35が提供される受け入れチャンバーの底部壁34を示す。底部壁34およびくぼみ35は円形形状を有する。くぼみ35は、底部壁34の中央に対称的に配置される。
【0076】
図9は、
図8に示す底部壁を含む受け入れチャンバー内に受けられるように適合された二つのタイプの円筒形消耗品41、42を示す。小さい断面を有する消耗品42は、受け入れチャンバー内に収容される時に、くぼみ35内に挿入される。大きい断面を有する消耗品41は、受け入れチャンバー3内に収容される時に、底部壁34と接触する。
図9の消耗品は、密封された容器として、例えば、エアロゾル形成液体を含むものとして描写されている。しかしながら、消耗品は、例えば、たばこ材料で充填された管状のケーシングであってもよい。
【0077】
くぼみ35内に配置される消耗品42は、くぼみ35の高さの量だけ長い。これによって、受け入れチャンバー内に収容される時に、各消耗品の近位端が、受け入れチャンバー3の出口開口部に対して同一のレベルを有する。このことは、
図10~13からも分かる。
図10および
図11は、液体含有カートリッジを有する、二つの同じ種類の消耗品の実施例を示しており、液体は芯材量によってコイルヒーター60に供給され、ここで液体は加熱されて蒸発する。中央導管401において、蒸発した液体が消耗品から導出されうる。
図10および11に示す二つの消耗品は、それらのサイズ、特にそれらの直径および長さにおいて異なる。二つのカートマイザーは、例えば、ニコチン、風味の強さ、またはエアロゾル体積のうちのいずれか一つまたはこれらの組み合わせにおいて異なることが好ましい。
【0078】
図10に示す第一のタイプの消耗品41は、受け入れチャンバー側壁と同一平面に配置される。底部壁34は、第一のタイプの消耗品41用の端止めを形成する。
【0079】
第二のタイプの消耗品42は、くぼみ35とのみ接触している。第二のタイプの消耗品のさらなる安定性および安定した位置に関し、装置1には、第二のタイプの消耗品42の近位端に対応し、かつその近位端を受けるくぼみを含むマウスピース(図示せず)が提供されてもよい。
【0080】
図12および
図13は、
図8に示す受け入れチャンバー底部壁を含む装置1で使用される異なる第一のタイプの消耗品41および第二のタイプの消耗品42を示す。
【0081】
第一のタイプの消耗品41は、誘導加熱可能な液体含有カートリッジとして図示される。第二のタイプの消耗品42は、誘導加熱たばこプラグとして図示される。両方の消耗品は、消耗品内に配置された細長いサセプタ66を備える。
【0082】
装置は、受け入れチャンバー3を囲む受け入れチャンバー側壁33内に配置される誘導コイル65を備える。
【0083】
二つのタイプの消耗品の加熱は同一であってもよい。しかし、加熱は異なってもよく、消耗品が受けられる異なる構造に応じて消耗品認識によって識別されてもよい。
【0084】
図14は、二つのくぼみ35、36を有する、受け入れチャンバーの底部壁34を示す。底部壁34およびくぼみ35、36の両方は円形形状を有する。くぼみ35、36は、底部壁34の中央に対称的に配置される。くぼみ35、36は、第二のくぼみ36が第一のくぼみ35のくぼみを形成するようにずらされた様式で配置される。
図15は、受け入れチャンバーの底部壁34のそれぞれのくぼみ35、36内に収容される、三つのタイプの円筒形の消耗品41、42、43を備えた装置ハウジングを示す。
【0085】
消耗品と受け入れチャンバー側壁との間の空気ギャップ(ギャップがない、小さなギャップ、大きなギャップ)は、受け入れチャンバー3内に収容される消耗品のタイプのインジケータとして使用されうる。特に、電磁波のサセプタへの誘導加熱結合を使用する場合は、とりわけ、サセプタとインダクタとの間の材料に依存する(空気;ギャップサイズ)。別の方法として、消耗品41、42、43が独自の発熱体(例えば、抵抗加熱可能なヒーター)を含む場合、受け入れチャンバーの底部壁34またはそれぞれのくぼみ35、36内に提供される電気接点は、装置の検出システムで使用されうる。受け入れチャンバー内の電気接点との接触または非接触は、消耗品が存在するかどうか、および使用中か使用中でないかを示しうる。
【0086】
図16および
図17は、円筒形状の受け入れチャンバー3を備える円筒形状の装置ハウジング2を概略的に示す。
【0087】
受け入れチャンバー側壁33は、長軸方向に配置されたスリット37を備える。受け入れチャンバー側壁33の一部分は、移動可能な壁部分70によって部分的に置き換えられる。移動可能な壁部分70は、移動可能な壁部分70と残りの側壁との間に長軸方向のスリット38、39を残すように、側壁の欠失部分よりも小さい。移動可能な壁部分70は、構造セレクタとして機能する。
図16では、構造セレクタは、移動可能な壁部分の一方の側にのみ長軸方向のスリット38を生成する第一の位置にある。固定スリット37および生成されたスリット38は、180度未満、例えば約120度の角度を含む円周方向位置において、受け入れチャンバー側壁内に配置される。
図17では、可動壁部分70である構造セレクタは、移動可能な壁部分70の反対側に別の長軸方向のスリット39を生成する第二の位置にある。固定スリット37および生成されたスリット39は、180度の角度を含む円周方向位置において、相互に直接的に対向して配置される。
【0088】
図18は、
図16および17の受け入れチャンバーに対応するように適合された第一のタイプの消耗品41および第二のタイプの消耗品42を示す。消耗品41、42はそれぞれ、消耗品の近位端の周囲に二つの半径方向に延在するリブ411を備える。リブは、消耗品の長さの約半分にわたって延在する。第一の消耗品41のリブ411は、120度の角度を含む消耗品の周囲上に位置する。第二の消耗品41のリブ411は、180度の角度を含む相互に対向する消耗品の周囲上に位置する。
【0089】
異なる形状の消耗品および対応する装置の形状は、ユーザーが装置および消耗品をそれぞれ正しく使用することにつながる。
【0090】
図19および
図20に示されるように、消耗品は受け入れチャンバー3内に挿入される。これにより、消耗品41、42が受け入れチャンバー内に収容される時にリブ411がスリット37、38、39に沿って案内され、その中に受けられる。リブ411は、スリットにぴったりと嵌合し、装置ハウジング2の周囲と同一平面になるようなサイズを有する。これらの実施形態では、消耗品41、42の近位端は、消耗品がハウジング2内に配置された時に、装置ハウジングの近位端とも同一平面になる。
【0091】
図19では、構造セレクタは、第二タイプの消耗品42のみが受け入れチャンバー3内に収容されるように、第二の位置に位置付けられる。したがって、
図20では、構造セレクタは、第一のタイプの消耗品41のみが受け入れチャンバー3内に収容されるように、第一の位置に位置付けられる。
【0092】
移動可能な壁部分70の位置は、それぞれの消耗品のみを動作させるための装置の動作モードと直接相関してもよい。
【0093】
図21および
図22は、可動壁部分(非表示)の形態の構造セレクタを備える装置の例を示す。
図21は、第一の位置の構造セレクタを備える装置を表し、
図22は第二の位置の構造セレクタを備える装置を表す。
【0094】
装置には、受け入れチャンバー3の周囲の周りに延在する誘導コイル65が提供されている。
【0095】
第一のタイプの消耗品41は、サセプタ66を備える液体含有カートリッジである。第一の位置にある構造セレクタは、対応するリブ411のみを備えるこの第一のタイプの消耗品41を受ける。第一の位置にある構造セレクタにおいて、装置は、第一のタイプの消耗品のみを制御するように設定されることが好ましい。
【0096】
図22の第二のタイプの消耗品42は、サセプタを備えるたばこ材料のプラグである。これは、第二の位置にある構造セレクタを備える装置に嵌合する。装置は正しい消耗品を認識し、誘導コイル65を起動させる。
【0097】
消耗品認識および消耗品の個々の加熱に関して、消耗品が内部ヒーターを含む、またはそれを含まないとは独立して、消耗品には電気接点が提供されてもよい。電気接点は、受け入れチャンバー内に収容される消耗品の存在およびタイプを決定する装置の抵抗回路で使用されてもよい。別の消耗品認識は、ユーザによって操作されるスイッチであってもよい。スイッチは、ユーザーが挿入する消耗品に応じて設定される。異なる消耗品認識モードを、個別に、または装置の検出システムと組み合わせて使用してもよい。
【0098】
図23は、円筒形状の受け入れチャンバー3を備える円筒形状の装置ハウジング2を概略的に示す。受け入れチャンバー側壁33は、長軸方向に配置されたスリット37を備える。
【0099】
受け入れチャンバー側壁33の一部分は、移動可能な壁部分70によって部分的に置き換えられる。移動可能な壁部分は、上記で
図16および
図17に示すように、側壁の欠失部分よりも小さい。
図23では、移動可能な壁部分70は、移動可能な壁部分70と残りの側壁33との間にある壁部分の各側に二つの長軸方向のスリット380、390を残すよう第三の位置にある。第三の位置において移動可能な壁部分70により生成されるスリット380、390は、移動可能な壁部分70が第一または第二の位置にある時のスリット38、39よりも小さい。
【0100】
固定スリット37および生成されたスリット380の一方は、約120度の角度を含む円周方向位置において、受け入れチャンバー側壁内に配置される。生成されたスリット390の他方は、180度の角度を含む円周方向位置において、固定スリット37に直接的に対向して配置される。この装置は、
図18に示す二つの消耗品(それぞれの第一または第二の位置にある移動可能な壁部分70)、および
図24に示す消耗品と組み合わせて使用されてもよい。
【0101】
図24は、
図23に示される受け入れチャンバーに対応するように適合された第三のタイプの消耗品43を示す。第三のタイプの消耗品43は、消耗品の近位端の周囲において半径方向に延在する三つのリブ411を備える。リブは、消耗品の長さの約半分にわたって延在する。第三のタイプの消耗品43のリブ411は、120度および180度の角度を含む消耗品の周囲上に位置する。
【0102】
図25および
図26は、取り外し可能な壁部分71の形態の構造セレクタを示す。
図25および26の実施例では、取り外し可能な壁部分は、
図16、17および25の実施例に示されるように、移動可能な壁部分でもある。取り外し可能な壁部分71は、受け入れチャンバー側壁に取り付けられた時に三つの位置、極端な左側にある一つの第一の位置、極端な右側にある第二の位置、および極端な左側と極端な右側との間の第三の位置、に位置付けられうる。
図26に示すように、取り外し可能な壁部分71が取り外されると、これは無効な受け入れチャンバーおよびそれに応じて無効化された装置に対応する。装置の制御は、取り外し可能な壁部分71に接続されてもよく、取り付けられたまたは取り外された壁部分71についてのそれぞれの情報を受信する。
【0103】
図27においてエアロゾル発生装置のさらなる実施形態が示されている。受け入れチャンバー3は、受け入れチャンバー3の底部壁34にくぼみ35を備える。尖ったピンの形態の穿孔部材75が、くぼみ35内に配置される。穿孔部材75は、受け入れチャンバー3の方向に向き、くぼみ35の高さに対応する高さを有する。
【0104】
貫通部材75は、気流が貫通部材を通って受け入れチャンバー内に入る、あるいは、貫通部材75によって貫通される消耗品内に入ることを許容するよう開いている。
【0105】
装置1は、受け入れチャンバー3内に収容される消耗品内のエアロゾル形成基体を誘導加熱するための誘導コイル65を備える。
【0106】
【0107】
図28では、乾燥粉末吸入器の第一のタイプの消耗品が装置内に収容されている。消耗品は、吸入可能な電力を含むカプセル415を含む。カプセル415は、第一の貫通部材416によって一つの長軸方向の側面上で貫通される。第一の貫通部材416は、消耗品の部分、または例えば、マウスピースの部分であってもよい。第一の貫通部材416は、カプセル415の内容物が第一の貫通部材416を通してカプセルから抜け出ることを許容するよう開いていることが好ましい。カプセル415の両側は、カプセル415が受け入れチャンバー3のくぼみ35に収容された時に、装置の貫通部材75によって貫通される。カプセルの貫通を通して、気流通路がカプセル415を通して生成され、粉末が気流50でカプセルから運ばれることを許容する。この第一のタイプの消耗品は加熱を必要としない。
【0108】
図29および
図30では、
図27の装置で使用される第二のタイプの消耗品42が示されている。第二のタイプの消耗品は、受け入れチャンバー3の断面のサイズを有する断面を有する。消耗品はくぼみ35内に延在せず、穿刺部材75によって影響を受けない。第二のタイプの消耗品は共にサセプタを備え、誘導的に加熱されうる。
図29の第二のタイプの消耗品は、加熱可能な液体含有貯蔵部として図示されている。
図30の第二のタイプの消耗品は、加熱可能なたばこ基体として図示されている。開いた貫通部材75は、気流が貫通部材を通して、そして第二のタイプの消耗品42を通して受け入れチャンバー3に入ることを許容する。
【0109】
図31は、一体型マウスピース20を備えた装置ハウジング2を備える装置を示す。装置ハウジングは、ヒンジ付きハウジング部分24を備える。第一のタイプの消耗品または第二のタイプの消耗品を受けるための受け入れチャンバー3は、ヒンジ付きハウジング部分24内に配置される。ヒンジ付きハウジング部分24は、装置ハウジング内のヒンジ(図示せず)に沿って傾斜していてもよい。ヒンジ付きハウジング部分24の閉位置では、ハウジング部分24はハウジング2全体と整列され、受け入れチャンバー3にアクセスできない。
図31に示すようにヒンジ付きハウジング部分24の開いた構成では、ヒンジ付きハウジング部分24は、装置ハウジング2の平面から傾斜しており、受け入れチャンバー3にアクセスできる。図示した実施形態では、受け入れチャンバー3は、中空の円筒31と中空の立方体32との組み合わせの形態を有する。
【0110】
ヒンジ付きハウジング部分24は、受け入れチャンバー3内に収容される消耗品用の排出機構を起動するための排出ボタン240を備えてもよい。
【0111】
マウスピース20には、マウスピースの出口210の領域にリップセンサー201が提供されてもよい。リップセンサー201は、システムが装置1の使用状態が整ったことを認識するように設計されてもよい。
【0112】
図32は、
図31の装置1の受け入れチャンバー3内に挿入されるのに適した消耗品インサート44を示す。消耗品インサート44は、固体たばこ基体442で充填される円筒形部分440を含む。消耗品インサート44は、円筒形部分440に従属する二つのフラップ441を含む。フラップ441は、円筒形部分440の両側に配置される。
【0113】
フラップは、例えば、装置内のインダクタおよび消耗品インサート44内のサセプタの正確な位置決めを可能にするために、受け入れチャンバー内の消耗品インサート44の特定の位置決めに役立つ。
【0114】
一実施形態において、フラップ440はエアロゾル形成基体または吸入可能な物質を含まない。
【0115】
別の実施形態では、フラップ440は液体エアロゾル形成基体を含む。消耗品インサート44はその後ハイブリッド消耗品を形成するが、ここでたばこ基体442ならびに液体エアロゾル形成基体は、一つの消耗品インサート44によって利用可能である。
【0116】
図33は、
図31の装置で示され、記述された形状を有する受け入れチャンバー3内に挿入された消耗品の誘導加熱の例を示すハウジング部分インサート30を示す。ハウジング部分インサート30の外壁には、誘導コイルが軸方向および半径方向分割され、誘導コイル65の配置を形成する。二つの分割コイル65はそれぞれ、円筒形部分31上および立方体部分32上に配置される。コイル配置は、ハウジング部分インサート30の両側で対称であることが好ましい。個々の誘導コイル65は、受け入れチャンバー3内に収容される任意のタイプの誘導的に起動可能な消耗品に誘導的に電力供給するために、連続的またはパルス電力モードにおいて適切な周波数で起動されうることが好ましい。
【0117】
図34は、立方体形態を有する第二のタイプの消耗品42を示す。複合消耗品は、絶縁体層420と、絶縁体層420の上および下のサセプタ層660と、を備える。サセプタ層660は、たばこ層443によって覆われる。絶縁体層420の各側のサセプタ層660は、独立して起動されてもよい。したがって、絶縁体はインダクタの電磁波に対して非透過である。絶縁体層420はまた、断熱層420の一方の側に発生した熱を絶縁層の他方の側に搬送しないよう、断熱性であることが好ましい。
【0118】
こうした複合消耗品は、例えば、たばこ層443、好ましくは分割サセプタ材料層660および絶縁体層420を互いの上部に提供することで製造されうる。そのように形成されたスタックは、絶縁体層420がそれ自体の上に置かれるように折り畳まれてもよい。
【0119】
この第二のタイプの消耗品42は、装置が誘導加熱手段を備える場合には、
図31に示す装置1の受け入れチャンバー3の立方体部32内に挿入されてもよい。
【0120】
図35では、
図32の消耗品インサート44が破壊タブ445を備えて示されている。タブ445は、インサート44の円筒形部分440の開口部を密封し、消耗品の使用まで消耗品インサート44内のたばこ材料442を保護する。破壊タブ445は、消耗品インサートの使用前に剥がされなければならない。
【0121】
フラップ441が液体エアロゾル形成基体貯蔵部としての役割を果たす場合、破壊タブはフラップ441の開口部も密封する。
【0122】
図36では、
図32の消耗品インサート44がシール用箔446を含んで図示されている。シール用箔446は、円筒形部分440の開口部、場合よってはフラップ441の開口部も密封する。シール用箔446は、液体基体も存在する場合、消耗品の使用まで、消耗品インサート44内のたばこ材料442を保護する。シール用箔446は、消耗品インサートの使用前に取り外される。
【0123】
消耗品または消耗品インサート(例えば、
図32に示すもの)の追加的保護は、
図37で分かりうる密封されたサシェ447である。サシェ447は、好ましくは気密性かつ化学的に不活性なサシェ材料内で消耗品を密封する。
【0124】
サシェ447の隣には、別のハイブリッド消耗品インサートが示されている。消耗品インサート45は、ロケットの形態を有する。円筒形部分およびフラップを有する遠位部分451は、気化されるたばこ材料またはその他のエアロゾル形成基体を含む。遠位部分451は、インサート45内の基体を加熱するために、装置のそれぞれの形状の受け入れチャンバー内に挿入される。消耗品インサート45の近位部分450は、拡張された円筒形部分である。近位部分450はマウスピースとしての役割を果たす。この消耗品インサート45では、消耗品が交換されるたびに新しいマウスピースが使用される。これにより、異なるたばこ基体による装置の汚染が回避されうる。さらに、装置の洗浄は省略されてもよく、または制限されてもよい。