(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】手摺
(51)【国際特許分類】
E04F 11/18 20060101AFI20220208BHJP
A47K 3/12 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
E04F11/18
A47K3/12
(21)【出願番号】P 2018082076
(22)【出願日】2018-04-23
【審査請求日】2021-02-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100159846
【氏名又は名称】藤木 尚
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 翔太
(72)【発明者】
【氏名】中村 憲通
【審査官】津熊 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-244933(JP,A)
【文献】特開2005-282299(JP,A)
【文献】特開2001-073524(JP,A)
【文献】特開2012-158902(JP,A)
【文献】特開2009-180047(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0078904(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 11/18
A47K 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に固定される手摺であって、
上記壁面に対して延びる手摺本体部と、
上記手摺本体部の端部に接続され且つ上記壁面に固定される金属製のフランジ部と、
上記壁面と上記フランジ部との間に設けられ且つ上記フランジ部への液体の付着を抑制するように液体を誘導する第1液体誘導部とを備えていることを特徴とする手摺。
【請求項2】
上記第1液体誘導部は、液体を排出する排出溝を上記壁面側部分に形成するプレートである、請求項1に記載の手摺。
【請求項3】
上記プレートは、凹状の溝もしくは凸状のリブにより、上記排出溝を形成する、請求項2に記載の手摺。
【請求項4】
上記プレートの上記排出溝は、上記プレートを上記壁面に取り付けた状態で、上記排出溝の大部分が下方向きの流路となるように形成されている、請求項3に記載の手摺。
【請求項5】
さらに、上記フランジ部をカバーするフランジカバーを備え、上記フランジカバーは、自身の内側に第2液体誘導部を形成する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の手摺。
【請求項6】
上記フランジカバーは、上記フランジ部の半径方向の外側において上記壁面から前方に延びる第1壁部と、上記第1壁部の前方部分から上記手摺本体部に向けて縦方向に延びる第2壁部とを備え、
上記第2液体誘導部は、上記フランジカバーの中心より下方側において上記壁面側に向かう下り傾斜として形成される上記第2壁部の内側面と、上記壁面側に向かう下り傾斜として形成される上記第1壁部の内側面とにより形成されている、請求項5に記載の手摺。
【請求項7】
さらに、上記フランジ部及び上記手摺本体部の上記壁面側の端部をカバーするフランジカバーと、上記フランジカバーと上記手摺本体部との間の隙間をシールするシール部材とを備えている、請求項1乃至6の何れか1項に記載の手摺。
【請求項8】
さらに、上記フランジ部をカバーするフランジカバーを備え、上記プレートの頂部と、上記フランジカバーの頂部とが接している、請求項2乃至4の何れか1項に記載の手摺。
【請求項9】
上記プレートの外周部分は、上記フランジカバーの内周部分と接している、請求項8に記載の手摺。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手摺に係り、特に、壁面に固定される手摺に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に示すように、ユニットバスや一般浴室等の壁材に設置する手摺が知られている。この手摺は、手摺本体の端部を壁面に対して固定するフランジと、手摺本体を通し且つフランジをカバーする樹脂製の意匠カバーを備えている。
【0003】
また、特許文献2に示すように、一般住宅や公共施設等の壁面に設けられる手摺が知られている。この手摺は、壁面に当接した状態で固定されるブッシュと、このブッシュが挿入される円筒状の端部を有する手摺バーとを備えている。手摺バーは、円管状のステンレス管と、その外周を覆う塩化ビニルからなる被覆管とで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-158902号公報
【文献】特開2009-180047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、病院や高齢者施設、駅等の公共施設では、感染症予防のため公共施設内の器具類に対して、液体である次亜塩素酸を含む溶液、例えば次亜塩素酸ナトリウム溶液、次亜塩素酸水、そのほかの次亜塩素酸を含む塩素系の消毒薬等(以下「薬液」と称する)を用いた消毒が検討されている。このような薬液は、エタノール溶液よりも多くの感染性病原体に適用可能な強力な消毒薬として機能する。よって、多くの使用者が使用する手摺を、感染症予防のため薬液を用いて消毒したいという要請がある。
一方で、次亜塩素酸に含まれる塩素成分は、器具類の金属部に付着すると金属腐食を起こし、さびの原因となることが知られている。特許文献1に示すような金属のフランジや特許文献2に示すような手摺の金属部分に薬液が付着した場合、金属部分が腐食するという問題があった。
【0006】
これに対し、特許文献1に示すような手摺や
図9に示すような従来の手摺のように、手摺の外観上に金属が露出しないように構成したとしても、手摺の金属製のフランジ部分が腐食するという問題が生じた。
図9に示すように、従来の手摺201は、例えば、樹脂材により表面を被覆された金属製のパイプ208と、このパイプ208の端部に溶接され、且つ壁面Wに固定される金属製のフランジ204と、フランジ204および壁取り付け用のねじ(図示せず)を隠す樹脂製のカバー206とを備えている。このような手摺201を薬液を用いて消毒する場合に、手摺201の外観上に金属が露出していない状態であっても、矢印F31に示すように、薬液がカバー206とパイプ208との隙間からカバー206内部のフランジ204まで流入する場合がある。また、矢印F32に示すように、薬液がカバー206と壁面Wの隙間からカバー206内部のフランジ204まで流入する場合がある。このように薬液がカバー206内部のフランジ204まで流入し、薬液が金属製のフランジ204を腐食させる問題が生じていた。
【0007】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、金属製のフランジ部が液体によって腐食することを抑制することができる手摺を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明は、壁面に固定される手摺であって、上記壁面に対して延びる手摺本体部と、上記手摺本体部の端部に接続され且つ上記壁面に固定される金属製のフランジ部と、上記壁面と上記フランジ部との間に設けられ且つ上記フランジ部への液体の付着を抑制するように液体を誘導する第1液体誘導部とを備えていることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、第1液体誘導部が壁面とフランジ部との間に設けられ且つフランジ部への液体の付着を抑制するように液体を誘導する。これにより、手摺に液体がかかる場合に、壁面とフランジ部との間に流入する液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することを抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、壁面とフランジ部との間に流入する薬液が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することを抑制することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、上記第1液体誘導部は、液体を排出する排出溝を上記壁面側部分に形成するプレートである。
このように構成された本発明においては、第1液体誘導部は、液体を排出する排出溝が壁面側部分に形成されているプレートである。このプレートにより、手摺に液体がかかる場合に、壁面とフランジ部との間に流入する液体が排出溝に沿って排出され金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することをより抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、壁面とフランジ部との間に流入する薬液が排出溝に沿って排出され金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、上記プレートは、凹状の溝もしくは凸状のリブにより、上記排出溝を形成する。
このように構成された本発明においては、プレートは、凹状の溝もしくは凸状のリブにより、排出溝を形成する。このプレートにより液体を排出溝に沿ってより確実に排出できるので、手摺に液体がかかる場合に、壁面とフランジ部との間に流入する液体が排出溝に沿って排出され金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することをより抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、壁面とフランジ部との間に流入する薬液が排出溝に沿って排出され、金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、上記プレートの上記排出溝は、上記プレートを上記壁面に取り付けた状態で、上記排出溝の大部分が下方向きの流路となるように形成されている。
このように構成された本発明においては、プレートの上記排出溝は、上記プレートを上記壁面に取り付けた状態で、液体が上記排出溝内に留まりにくくなるように、上記排出溝の大部分が下方向きの流路となるように形成されている。これにより、液体を排出溝内に残りにくくすることができ且つ排出溝に沿って下方向きに流下させやすくすることができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、さらに、上記フランジ部をカバーするフランジカバーを備え、上記フランジカバーは、自身の内側に第2液体誘導部を形成する。
このように構成された本発明においては、フランジカバーは、自身の内側に第2液体誘導部を形成する。これにより、手摺に液体がかかる場合に、手摺本体部とフランジカバーとの間からフランジカバーの内側に流れ込む液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が液体によって腐食することを抑制することができる。また、例えば手摺を薬液により消毒する場合に、手摺本体部とフランジカバーとの間からフランジカバーの内側に流れ込む薬液が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部が薬液によって腐食することを抑制することができる。
【0013】
本発明において、好ましくは、上記フランジカバーは、上記フランジ部の半径方向の外側において上記壁面から前方に延びる第1壁部と、上記第1壁部の前方部分から上記手摺本体部に向けて縦方向に延びる第2壁部とを備え、上記第2液体誘導部は、上記フランジカバーの中心より下方側において上記壁面側に向かう下り傾斜として形成される上記第2壁部の内側面と、上記壁面側に向かう下り傾斜として形成される上記第1壁部の内側面とにより形成されている。
このように構成された本発明においては、第2液体誘導部の第2壁部の内側面が壁面側に向かう下り傾斜として形成され、且つ第1壁部の内側面が壁面側に向かう下り傾斜として形成される。これにより、フランジカバー内に流入した液体を第2壁部の内側面及び第1壁部の内側面に沿って流下させやすくすることができる。よって、液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制しながら排出させることができる。
【0014】
本発明において、好ましくは、さらに、上記フランジ部及び上記手摺本体部の上記壁面側の端部をカバーするフランジカバーと、上記フランジカバーと上記手摺本体部との間の隙間をシールするシール部材とを備えている。
このように構成された本発明においては、シール部材の比較的簡単な構成により、液体がフランジカバーと手摺本体部との間からフランジカバー内に流入することを抑制することができ、液体が金属製のフランジ部に付着することを抑制することができる。
【0015】
本発明において、好ましくは、さらに、上記フランジ部をカバーするフランジカバーを備え、上記プレートの頂部と、上記フランジカバーの頂部とが接している。
このように構成された本発明においては、プレートの頂部と、フランジカバーの頂部とが接している。これにより、液体が壁面とフランジカバーの頂部との間に流入する場合に、薬液がフランジカバーの頂部からプレートの頂部に伝わって流れる。よって、薬液がプレートの排出溝に沿って流れ、金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。
【0016】
本発明において、好ましくは、上記プレートの外周部分は、上記フランジカバーの内周部分と接している。
このように構成された本発明においては、プレートの外周部分は、フランジカバーの内周部分と接している。これにより、液体が壁面とフランジカバーとの間に流入する場合に、液体がフランジカバーの内周部分からプレートの外周部分に伝わって流れる。よって、液体がプレートの排出溝に沿って流れ、金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。また、液体がプレートと壁面との間の領域からプレートとフランジカバーとの間のフランジ部が配置されている領域に侵入することを抑制することができる。よって、液体が金属製のフランジ部に付着することをより抑制することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の手摺によれば、金属製のフランジ部が液体によって腐食することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1実施形態による手摺を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態による手摺の分解斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態による手摺の壁面に固定される部分を拡大した部分拡大断面図である。
【
図4】本発明の第1実施形態による手摺を壁面側から見た正面図である。
【
図5】本発明の第1実施形態による手摺のプレートを斜め前方側から見た斜視図である。
【
図6】本発明の第1実施形態による手摺のプレートを斜め後方側から見た斜視図である。
【
図7】本発明の第1実施形態による手摺のフランジカバーを斜め後方側から見た斜視図である。
【
図8】本発明の第2実施形態による手摺の壁面に固定される部分を拡大した部分拡大断面図である。
【
図9】従来の手摺の壁面に固定される部分を拡大した部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による手摺の構造について説明する。
図1は本発明の第1実施形態による手摺を示す斜視図であり、
図2は本発明の第1実施形態による手摺の分解斜視図であり、
図3は本発明の第1実施形態による手摺の壁面に固定される部分を拡大した部分拡大断面図である。
図3においてはねじ12は省略されている。
【0020】
図1乃至
図3に示すように、手摺1は、壁面Wに固定される手摺であり、特に、トイレ、洗面台、浴室等の水回り環境に設けられる手摺である。手摺1は、駅、病院、高齢者施設等の感染症対策が必要な公共施設又は家庭用の建物に設けることができる。
【0021】
手摺1は、壁面Wに対して且つ壁面Wから延びる手摺本体部2と、手摺本体部2の端部2aに接続され且つ壁面Wに固定される金属製のフランジ部4と、フランジ部4をカバーするフランジカバー6を備えている。
手摺1のフランジ部4から見て手摺本体部2側を前方側とし、フランジ部4から見て壁面W側を後方側とし、フランジ部4の中心側を内側とし、フランジ部4の中心側に対して半径方向の反対側を外側として説明している。
【0022】
手摺本体部2は、壁面Wの前方側において使用者の握り部分を形成するバー部材8と、バー部材8を樹脂材料により被覆する被覆部10と、を備えている。
【0023】
バー部材8は、壁面Wに沿って延びる直線部分8a及び直線部分8aに接続され且つ直線部分8aを支持する継手部分8bを備えている。バー部材8の壁面W側の端部が手摺本体部2の端部2aを形成している。バー部材8は、円筒状部材であり、金属製、例えばステンレス製のパイプである。バー部材8は、金属製のパイプを曲げるようにして形成され、使用者の荷重に耐える強度や繰り返しの使用に耐える耐性を有している。バー部材8は、ステンレス製であるので、例えば、水、消毒用エタノール溶液、イソプロパノール溶液等に対しては比較的強い耐腐食性を有している。
【0024】
被覆部10は、バー部材8を樹脂材料により被覆する。被覆部10は、バー部材8のうちフランジカバー6より前方側に延びる部分を被覆し、外装部分を形成している。被覆部10は、バー部材8を保護し、バー部材8の耐腐食性を向上させることができる。
【0025】
フランジ部4は、つば状に広がる部材である。フランジ部4は、円環状に形成され且つ平板状に形成されるプレート部4aを備えている。プレート部4aには、プレート部4aの内側の内周口部4bが形成されている。プレート部4aには、さらに、フランジ部4を壁面Wに固定するねじ12が挿通される孔4cが形成されている。プレート部4aは、ねじ12が孔4cに挿通されることにより、壁面Wに沿う向きに配置された状態で固定される。フランジ部4は、金属製、例えばステンレス製の薄板状部材である。フランジ部4は、ステンレス製であるので、例えば、水、消毒用エタノール溶液、イソプロパノール溶液等に対しては比較的強い耐腐食性を有している。
【0026】
フランジカバー6は、円筒のキャップ形状に形成されている。フランジカバー6は、フランジ部4の前方側及び半径方向(外周方向)の外側を覆うようなカバーを形成している。フランジカバー6は、手摺本体部2が内側に配置される開口部6hを形成している。開口部6hは円形に形成されている。フランジカバー6の開口部6hと手摺本体部2の被覆部10との間にはわずかな隙間Cが形成されている。フランジカバー6は、樹脂材料により形成されている。
【0027】
次に、
図2乃至
図6により、本発明の第1実施形態による手摺のプレートを説明する。
図4は本発明の第1実施形態による手摺を壁面側から見た正面図であり、
図5は本発明の第1実施形態による手摺のプレートを斜め前方側から見た斜視図であり、
図6は本発明の第1実施形態による手摺のプレートを斜め後方側から見た斜視図である。
【0028】
手摺1は、さらに、フランジ部4への薬液の付着を抑制するように薬液を誘導する第1液体誘導部であるプレート14を備えている。プレート14は、壁面Wとフランジ部4との間において壁面Wに沿うような向きに設けられている。プレート14は円環状に形成され且つ平板状に形成される。プレート14は、薬液を排出する排出溝である排出溝14bを壁面側部分の後面14aに形成している。プレート14は、凹状の溝もしくは凸状のリブにより、排出溝14bを形成する。
薬液は、次亜塩素酸を含む溶液、例えば次亜塩素酸ナトリウム溶液、次亜塩素酸水、そのほかの次亜塩素酸を含む塩素系の消毒薬等である。このような薬液は感染症対策としてエタノール溶液よりも多くの感染性病原体に適用可能な強力な消毒薬として用いられる。本発明の第1実施形態においては、薬液を誘導することを例示しているが、薬液以外の液体、例えば水、塩水に適用されてもよい。
【0029】
プレート14の排出溝14bは、プレート14を壁面Wに取り付けた状態で、薬液が排出溝14b内に留まりにくくなるように、排出溝14bの大部分が下方向きの流路となるように形成されている。排出溝14bは、好ましくは排出溝14bのうち4分の3以上の部分、より好ましくは排出溝14bの概ね全部が下方向きの流路となるように形成されている。プレート14を壁面Wに取り付けた状態のプレート14の向き(上下、左右、角度の向き)によらず、排出溝14bの各部分の下面が水平よりも下方向きに傾斜する。また、排出溝14bが下り流路から上り流路に折り返すようなトラップ部分を形成しないように形成されている。よって、排出溝14bは薬液を排出溝14b内に留めにくい構造に形成され、薬液を排出溝14bからプレート14外に排出しやすくなっている。排出溝14bは、プレート14が壁面Wに取付けられた状態で、概ね全体の流路において薬液が表面張力により排出溝14bを伝わって移動できる程度の流路径を形成している。よって、排出溝14bに流入した薬液は、排出溝14bに沿って下方側に流れ、いずれかの開口部分14eから下方に流出する。開口部分14eは薬液が表面張力により伝わって移動できる流路を形成しながらも排出溝14bがわずかに広がるように形成されている。開口部分14eは、プレート14の取付ける向きによっては、薬液の入口部分として機能する。
【0030】
また、プレート14は、薬液を排出する排出溝である外周排出溝14cを壁面側部分の外周部分14dに形成する。プレート14の外周排出溝14cは、外周部分14dの外側にわずかな隙間として形成されている。外周排出溝14cは、外周部分14dとフランジカバー6との間に形成される。外周排出溝14cは、プレート14の外周に沿った円環状の流路を形成している。外周排出溝14cは、プレート14が壁面Wに取付けられた状態で、概ね全体の流路において薬液が表面張力により外周排出溝14cを伝わって移動できる程度の流路径を形成している。よって、フランジカバー6と壁面Wとの間から外周排出溝14cに流入した薬液又は排出溝14bの開口部分14e等を通って外周排出溝14cに流入した薬液は、外周排出溝14cに沿って下方側に流下する。プレート14の外周部分14dには、フランジカバー6に取付けられる溝部14fが形成されている。プレート14の外周部分14dは、フランジカバー6の内周部分、例えば後述する係合部6gと接している。薬液が壁面Wとフランジカバー6との間に流入する場合に、薬液がフランジカバー6の係合部6gからプレートの外周部分14dに伝わって流れ、プレート14の排出溝14bや外周排出溝14cに沿って流れやすくされている。
【0031】
プレート14は、プレート14の頂部14jと、フランジカバー6の頂部6jとが接するように取付けられている。プレート14の頂部14jと、フランジカバー6の頂部6jとが接しているので、薬液が壁面Wとフランジカバー6の頂部6jとの間に流入する場合に、薬液がフランジカバー6の頂部6jからプレート14の頂部14jに伝わって流れ、プレート14の排出溝14bや外周排出溝14cに沿って流れやすくすることができる。
【0032】
プレート14は、プレート14の前方側にフランジ部4を配置できるようなかかり部14gを形成している。かかり部14gは、プレート14の前面14hから前方側に延び、フランジ部4をプレート14より前方側に配置する。よって、フランジ部4を壁面Wから離間して且つ壁面Wと平行に配置することができる。また、かかり部14gは、フランジ部4をフランジカバー6の下部の第1壁部6aよりも上方側に離間して配置することができる。よって、下部の第1壁部6a上を流れる薬液がフランジ部4に付着しないようにすることができる。
【0033】
次に、
図2、
図3及び
図7により、本発明の第1実施形態による手摺のフランジカバーを説明する。
図7は本発明の第1実施形態による手摺のフランジカバーを斜め後方側から見た斜視図である。
【0034】
フランジカバー6は、フランジ部4と共に手摺本体部2のバー部材8の壁面W側の端部をカバーする。
フランジカバー6は、フランジ部4の半径方向の外側において壁面Wから前方に延びる第2液体誘導部である第1壁部6aと、第1壁部6aの前方部6bから手摺本体部2に向けて縦方向に延びる第2液体誘導部である第2壁部6cと、第2壁部6cの内側端から後方且つわずかに内側に向けて延びる第2液体誘導部であるフラップ部6dと、を備えている。このように、フランジカバー6は、少なくとも第1壁部6a及び第2壁部6cにより自身の内側に第2液体誘導部を形成する。
【0035】
第1壁部6aは、後方側がわずかに広がるような円筒状に形成されている。第1壁部6aは、フランジカバー6の中心を通る中心軸線Aより下方側において壁面W側に向かう下り傾斜として形成される第1壁部6aの内側面6eを形成している。内側面6eは、フランジカバー6の下部において前方から後方に向けて下る下り傾斜を形成している。第2液体誘導部は、このような第1壁部6aの内側面6eにより形成されている。
第1壁部6aには、第1壁部6aの下流端、すなわち後方端部に、プレート14の溝部14fと係合する係合部6gが形成されている。第1壁部6aには、係合部6gが形成されているが、薬液が第1壁部6aの内側面6eに沿ってその下流端からフランジカバー6の外部に排出されるように形成されている。係合部6gは、フランジカバー6の内周の全体又は一部に形成されている。
【0036】
第2壁部6cは、後方側が比較的大きく広がるような円環状に形成されている。第2壁部6cは、フランジカバー6の中心を通る中心軸線Aより下方側において壁面W側に向かう下り傾斜として形成される第2壁部6cの内側面6fを形成している。内側面6fは、フランジカバー6の中心軸線Aより下方側において前方から後方に向けて下る下り傾斜を形成している。
【0037】
フラップ部6dは、後方側が縮径されるような円筒状に形成されている。フラップ部6dは、その後方側の先端が手摺本体部2の被覆部10と接するか又は水滴が被覆部10に沿って通り抜けにくい程度まで被覆部10に接近するように形成されている。よって、被覆部10に沿って流入する薬液がフラップ部6dに接触し、フラップ部6dに沿って下方に流下する。フラップ部6dの下部には、薬液が通過できるスリット孔6iが形成されている。よって、フラップ部6dに沿って流下する薬液をスリット孔6iからフランジカバー6の内側の内側面6fに沿って流下させることができる。
【0038】
次に、
図2、
図3、
図4及び
図7により、本発明の第1実施形態による手摺の作用を説明する。
使用者が感染症対策として手摺1を薬液を使用して消毒する場合に、使用者は、薬液をスプレー等を使用して手摺1に噴霧する、又は薬液を布等に付着させて手摺1に塗る、又は他の手法により薬液を手摺1にかける等により消毒を実行する。このとき、薬液が、
図3において矢印F1に示すように、壁面Wとフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6内に流入する場合がある。また、薬液が、矢印F20に示すように、手摺本体部2とフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6内に流入する場合がある。
【0039】
図3及び
図5を参照して、薬液が、矢印F1に示すように、壁面Wとフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6内に流入する場合を説明する。フランジカバー6の頂部6jから流入する薬液は、プレート14の頂部14jに沿って流下し、排出溝14b又は外周排出溝14cに沿って流れる。外周排出溝14cに流れる薬液は、矢印F10に示すように、外周排出溝14cに沿ってプレート14の下方まで流下する。
【0040】
排出溝14bに流入する薬液は、表面張力により排出溝14bを伝わって流下する。薬液は、例えば矢印F2乃至F4に示すように、排出溝14bに沿って下方側に流れる。排出溝14bは、大部分が下方向きの流路となるように形成されているので、薬液は、排出溝14bの途中に留まりにくく、排出溝14bに沿って下方向きに流下させやすくされている。
排出溝14bは、薬液が矢印F5乃至F7に示すようなルートや、矢印F8に示すようなルートを通ったとしても、大部分が下方向きの流路となるように形成されている。よって、薬液は、排出溝14bの途中に留まりにくく、排出溝14bに沿って下方向きに流下させやすくされている。
薬液は、排出溝14bの開口部分14eから外周排出溝14cに流出する。
プレート14の下部まで到達した薬液は、矢印F9に示すように、壁面Wとフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6外に排出される。
【0041】
このように、薬液がプレート14の壁面W側において想定された流路を通るように誘導される。よって、薬液がプレート14を挟んで反対側のフランジ部4側まで到達しにくく、薬液が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。
【0042】
次に、
図3及び
図7を参照して、薬液が、矢印F20に示すように、手摺本体部2とフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6内に流入する場合を説明する。矢印F20に示すように、被覆部10に沿ってフランジカバー6内に流入する薬液は、フラップ部6dに接触し、フラップ部6dに沿って被覆部10の外周を下方に流下する。流下した薬液は、矢印F21に示すように、フラップ部6dの下部のスリット孔6iからフランジカバー6の内側面6fに沿って流下する。矢印F22に示すように、内側面6fは、壁面W側に向かう下り傾斜として形成されているので、薬液は壁面W側に向かって流下しやすくなっている。また、内側面6fの下端から延びる内側面6eも、壁面W側に向かう下り傾斜として形成されるので、矢印F23に示すように、薬液は壁面W側に向かって流下しやすくなっている。このように、フランジカバー6の内側に連続した下り流路が形成されている。薬液は内側面6eに沿ってその下流端まで流下する。プレート14の下部まで到達した薬液は、矢印F9に示すように、壁面Wとフランジカバー6との間の隙間からフランジカバー6外に排出される。
【0043】
このように、薬液がフランジカバー6内の内側面6f及び内側面6eに沿うような想定された流路を通るように誘導される。よって、薬液が内側面6f及び内側面6eから離間した位置に配置されるフランジ部4側まで到達しにくく、薬液が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。
【0044】
なお、本実施形態は薬液がフランジ部4に付着することを抑制する。本実施形態は水、消毒用エタノール溶液、イソプロパノール溶液、海水等がフランジ部4に付着することを抑制することもできる。これらの水等がフランジ部4に付着することを抑制することにより、金属製のフランジ部が水等によって腐食することを抑制することができる。
【0045】
次に、上述した第1実施形態による手摺1による作用効果を説明する。
第1実施形態による手摺1によれば、プレート14が壁面Wとフランジ部4との間に設けられ且つフランジ部4への液体の付着を抑制するように液体を誘導する。これにより、手摺1に液体がかかる場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する液体が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が液体によって腐食することを抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する薬液が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することを抑制することができる。
【0046】
また、第1実施形態による手摺1によれば、プレート14は、液体を排出する排出溝14b及び/又は外周排出溝14cが壁面W側部分に形成されているプレートである。このプレート14により、手摺1に液体がかかる場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する液体が排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って排出され金属製のフランジ部4に付着することをより抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が液体によって腐食することをより抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する薬液が排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って排出され金属製のフランジ部4に付着することをより抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
【0047】
さらに、第1実施形態による手摺1によれば、プレート14は、凹状の溝もしくは凸状のリブにより、排出溝14b及び/又は外周排出溝14cを形成する。このプレート14により液体を排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿ってより確実に排出できるので、手摺1に液体がかかる場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する液体が排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って排出され金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が液体によって腐食することをより抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、壁面Wとフランジ部4との間に流入する薬液が排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って排出され、金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することをより抑制することができる。
【0048】
さらに、第1実施形態による手摺1によれば、プレート14の排出溝14b及び/又は外周排出溝14cは、プレート14を壁面Wに取り付けた状態で、液体が排出溝14b及び/又は外周排出溝14c内に留まりにくくなるように、排出溝14b及び/又は外周排出溝14cの大部分が下方向きの流路となるように形成されている。これにより、液体を排出溝14b及び/又は外周排出溝14c内に残りにくくすることができ且つ排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って下方向きに流下させやすくすることができる。
【0049】
さらに、第1実施形態による手摺1によれば、フランジカバー6は、自身の内側に第1壁部6a及び第2壁部6cを形成する。これにより、手摺1に液体がかかる場合に、手摺本体部2とフランジカバー6との間からフランジカバー6の内側に流れ込む液体が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が液体によって腐食することを抑制することができる。
また、例えば手摺1を薬液により消毒する場合に、手摺本体部2とフランジカバー6との間からフランジカバー6の内側に流れ込む薬液が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。よって、金属製のフランジ部4が薬液によって腐食することを抑制することができる。
【0050】
さらに、第1実施形態による手摺1によれば、第1壁部6a及び第2壁部6cの第2壁部の内側面が壁面W側に向かう下り傾斜として形成され、且つ第1壁部の内側面が壁面W側に向かう下り傾斜として形成される。これにより、フランジカバー6内に流入した液体を第2壁部6cの内側面及び第1壁部6aの内側面に沿って流下させやすくすることができる。よって、液体が金属製のフランジ部4に付着することを抑制しながら排出させることができる。
【0051】
さらに、第1実施形態による手摺1によれば、プレート14の頂部14jと、フランジカバー6の頂部6jとが接している。これにより、液体が壁面Wとフランジカバー6の頂部6jとの間に流入する場合に、薬液がフランジカバー6の頂部6jからプレート14の頂部14jに伝わって流れる。よって、薬液がプレート14の排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って流れ、金属製のフランジ部4に付着することをより抑制することができる。
【0052】
さらに、第1実施形態による手摺1によれば、プレート14の外周部分14dは、フランジカバー6の係合部6gと接している。これにより、液体が壁面Wとフランジカバー6との間に流入する場合に、液体がフランジカバー6の係合部6gからプレート14の外周部分14dに伝わって流れる。よって、液体がプレート14の排出溝14b及び/又は外周排出溝14cに沿って流れ、金属製のフランジ部4に付着することをより抑制することができる。また、液体がプレート14と壁面Wとの間の領域からプレート14とフランジカバー6との間のフランジ部4が配置されている領域に侵入することを抑制することができる。よって、液体が金属製のフランジ部4に付着することをより抑制することができる。
【0053】
次に、
図8により、本発明の第2実施形態による手摺を説明する。第2実施形態による手摺は、手摺本体部2とフランジカバー6との間の隙間をシールするシール部材を備えている。
図8は本発明の第2実施形態による手摺の壁面に固定される部分を拡大した部分拡大断面図である。
第2実施形態による手摺101は、上述した第1実施形態による手摺1と構造がほぼ同じであるため、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
【0054】
手摺101は、フランジ部4及び手摺本体部2のバー部材8の壁面W側の端部をカバーするフランジカバー106を備えている。
フランジカバー106は、円筒のキャップ形状に形成されている。フランジカバー106は、フランジ部4の前方側及び半径方向(外周方向)の外側を覆うようなカバーを形成している。フランジカバー106は、手摺本体部2が内側に配置される開口部106aを形成している。開口部106aは円形に形成されている。フランジカバー106は、樹脂材料により形成されている。
【0055】
手摺101は、さらに、フランジカバー106の開口部106aと手摺本体部2の被覆部10との間の隙間をシールするシール部材107を備えている。シール部材107は、環状に形成されている。シール部材107は、パッキン等のゴム製のシール部材である。
【0056】
本発明の第2実施形態による手摺101のプレート14は、本発明の第1実施形態による手摺1のプレート14と同じである。また、本発明の第2実施形態による手摺101のプレート14を取り付けるフランジカバー106の構造についても、本発明の第1実施形態による手摺1のプレート14を取り付けるフランジカバー6の構造と同じである。よって、本発明の第2実施形態による手摺101のプレート14は、本発明の第1実施形態による手摺1のプレート14と同じ構造及び作用を奏するので、構造及び作用の説明を省略する。
【0057】
一方、本発明の第2実施形態による手摺101は、シール部材107を備えており、本発明の第2実施形態による手摺101のフランジカバー106は、本発明の第1実施形態による手摺1のフランジカバー6と異なっている。第2実施形態による手摺101は、シール部材107が薬液の流入を抑制するので、第1実施形態におけるフランジカバー6の第2液体誘導部が形成されていない。
【0058】
シール部材107は、フランジカバー106の開口部106aと手摺本体部2の被覆部10との間の隙間をシールする。よって、薬液は、被覆部10とフランジカバー106との間の隙間からフランジカバー6内に流入することが抑制される。よって、薬液が金属製のフランジ部4に付着することが抑制される。
【0059】
さらに、第2実施形態による手摺101によれば、シール部材107の比較的簡単な構成により、液体がフランジカバー106と手摺本体部2との間からフランジカバー106内に流入することを抑制することができ、液体が金属製のフランジ部4に付着することを抑制することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 手摺
2 手摺本体部
2a 端部
4 フランジ部
4a プレート部
4b 内周口部
4c 孔
6 フランジカバー
6a 第1壁部
6b 前方部
6c 第2壁部
6d フラップ部
6e 内側面
6f 内側面
6g 係合部
6h 開口部
6i スリット孔
6j 頂部
8 バー部材
8a 直線部分
8b 継手部分
10 被覆部
14 プレート
14a 後面
14b 排出溝
14c 外周排出溝
14d 外周部分
14e 開口部分
14f 溝部
14g かかり部
14h 前面
14j 頂部
101 手摺
106 フランジカバー
106a 開口部
107 シール部材
201 手摺
204 フランジ
206 カバー
208 パイプ
A 中心軸線
C 隙間
W 壁面