(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】自動車用発光フットマット
(51)【国際特許分類】
H05B 47/19 20200101AFI20220208BHJP
B60Q 3/80 20170101ALI20220208BHJP
【FI】
H05B47/19
B60Q3/80
(21)【出願番号】P 2020149571
(22)【出願日】2020-09-07
【審査請求日】2020-09-07
(32)【優先日】2020-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】517394315
【氏名又は名称】東莞寶トク電子有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】506195295
【氏名又は名称】寶トク科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118784
【氏名又は名称】桂川 直己
(72)【発明者】
【氏名】盧 賀隆
(72)【発明者】
【氏名】陳 書聖
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0208109(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0129832(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
B60Q 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フットマット本体を具備する自動車用発光フットマットであって、
前記フットマット本体は、前記フットマット本体の縁辺に設置された発光装置及び前記フットマット本体に設置された制御ユニットを含み、
前記制御ユニットは、メモリー、コントローラ及びコントローラエリアネットワーク送受信装置を含み、
前記メモリーに前記発光装置の発光状態表が保存され、
前記発光状態表は複数の発光状態及び前記複数の発光状態に対応した複数のコードを有し、
前記コントローラは前記発光装置及び前記メモリーに接続され、それによって、前記コントローラは前記複数のコードに基づいて前記発光装置の発光状態を制御し、
前記コントローラエリアネットワーク送受信装置は前記コントローラに接続され、それによって、前記コントローラエリアネットワーク送受信装置は自動車用制御信号を受信して前記コントローラに送信し、
なかでも、前記コントローラは前記自動車用制御信号を解析して第1のコードを取得し、前記コントローラは前記第1のコードを前記発光状態表における前記複数のコードと対照し、前記コントローラは前記第1のコードに基づいて、対応した発光状態に前記発光装置を制御する、ことを特徴とする自動車用発光フットマット。
【請求項2】
前記制御ユニットはさらに給電装置を含み、前記給電装置は電池及び出力/入力ポートを含み、前記出力/入力ポートは前記電池及び自動車用電源に接続され、それによって、前記出力/入力ポートは前記自動車用電源の電力を受電して前記電池に貯蔵し、
なかでも、前記給電装置は前記発光装置、前記メモリー、前記コントローラ及び前記コントローラエリアネットワーク送受信装置に接続され、それによって、前記給電装置は前記発光装置、前記メモリー、前記コントローラ及び前記コントローラエリアネットワーク送受信装置に給電する、請求項1に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項3】
前記コントローラエリアネットワーク送受信装置はコントローラエリアネットワークプロトコルを通して、車載コンピューターからの前記自動車用制御信号を受信し、前記コントローラエリアネットワーク送受信装置はコントローラエリアネットワークプロトコルを通して、車載コンピューターからの発光状態調整信号を受信して前記コントローラに送信し、それによって、前記発光装置の前記発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度を調整する、請求項1に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項4】
前記発光装置はLEDバーであり、前記複数のコードはそれぞれ、コントローラエリアネットワーク送受信装置における着信表示、不在着信通知、メッセージ通知、電池残量またはアプリケーション通知の装置状態に対応する、請求項1に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項5】
前記制御ユニットはさらに無線送受信装置を含み、前記無線送受信装置は前記コントローラに接続され、それによって、前記無線送受信装置は無線制御信号を受信して前記コントローラに送信し、
なかでも、前記コントローラは前記無線制御信号を解析して第2のコードを取得し、前記コントローラは前記第2のコードを前記発光状態表における前記複数のコードと対照し、前記コントローラは第2のコードに基づいて、対応した発光状態に発光装置を制御する、請求項1に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項6】
前記無線送受信装置は無線通信技術を通して車載コンピューターからの前記無線制御信号及び発光状態調整信号を受信して前記コントローラに送信し、それによって、前記発光装置の前記発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度を調整する、請求項5に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項7】
前記フットマット本体はさらにボタン式インターフェイスを含み、前記ボタン式インターフェイスは前記コントローラに接続され、それによって、前記コントローラは前記ボタン式インターフェイスが押されることによって発生したボタン信号を受信する、請求項1に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項8】
前記コントローラは前記ボタン信号に基づいて前記発光装置を制御する、請求項7に記載の自動車用発光フットマット、請求項7に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項9】
前記コントローラは前記ボタン信号に基づいて
、無線送受信装置を通して無線で前記コントローラエリアネットワーク送受信装置を操作する、請求項7に記載の自動車用発光フットマット。
【請求項10】
さらに音声受信装置及び音声認識手段を具備し、
前記音声受信装置は前記コントローラに接続され、
前記音声認識手段は前記コントローラに接続されるとともに、前記音声受信装置が取得した音信号を識別し、
前記コントローラは、前記音声認識手段の認識結果に基づいて前記発光装置の前記発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度を制御する、請求項7に記載の自動車用発光フットマット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフットマットに関し、特に自動車用発光フットマットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般のフットマットは、例えば車外から車内に移動するなど、所在環境が変更したときに使用される。フットマットの用途は、主に、車内の環境を汚さず、車内を清潔に保つことである。また、フットマットは自動車の内装を足踏みで汚さないことができる。
【0003】
特許文献1では自動車用フットマットが開示される。当該自動車用フットマットにはLEDが設置され、それによって、自動車用フットマットは車内清潔維持効果のみならず、さらに照明効果を有する。前述したように、フットマットは改良されたが、フットマットの応用は依然として照明に留まる。
【0004】
そこで、上記フットマットをさらに改良する点に鑑て、本発明者は、発光フットマットに対し鋭意に研究し、フットマットの応用を増加するように改善し続ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、少なくとも一つの上述した問題を解決すべく、自動車用発光フットマットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる自動車用発光フットマットは、フットマット本体を具備する。前記フットマット本体は、前記フットマット本体の縁辺に設置された発光装置、及び前記フットマット本体に設置された制御ユニットを含む。前記制御ユニットは、メモリー、コントローラ、及びコントローラエリアネットワーク(CANBus)送受信装置を含む。前記メモリーに前記発光装置の発光状態表が保存される。前記発光状態表は、複数の発光状態及び前記複数の発光状態に対応した複数のコードを有する。前記コントローラは、前記発光装置及び前記メモリーに接続され、それによって、前記コントローラは、前記複数のコードに基づいて前記発光装置の発光状態を制御する。前記コントローラエリアネットワーク送受信装置は、前記コントローラに接続され、それによって、前記コントローラエリアネットワーク送受信装置は、自動車用制御信号を受信して前記コントローラに送信する。なかでも、前記コントローラは、前記自動車用制御信号を解析して第1のコードを取得し、前記コントローラは前記第1のコードを前記発光状態表における前記複数のコードと対照し、前記コントローラは前記第1のコードに基づいて、対応した発光状態に前記発光装置を制御する。
【発明の効果】
【0008】
これにより、本発明の自動車用発光フットマットは、照明効果を有するのみならず、それぞれのコードによってそれぞれ異なる変化を有する発光状態を生成できる。それによって、ユーザーはムードランプを使用して、多変な車内環境を生成できる。そのため、本発明はフットマットの応用を大きく増やした。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態における自動車用発光フットマットを示す模式図である。
【
図2】本発明の一実施形態における制御ユニットを示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における給電装置を示すブロック図である。
【
図4】本発明の他の実施形態における自動車用発光フットマットを示す模式図である。
【
図5】本発明の他の実施形態における制御ユニットを示すブロック図である。
【
図6】本発明の他の実施形態における自動車用発光フットマットを示す模式図である。
【
図7】本発明の他の実施形態における制御回路を示すブロック図である。
【
図8】本発明の他の実施形態における制御回路を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の特徴及び技術的内容がより一層理解できるように、以下に本発明に関する詳細な説明と図面を参照してもよいが、詳細な説明及び図面は参考と説明のためのものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。
【0011】
下記より、具体的な実施形態により本発明が開示する「自動車用発光フットマット」を説明する。当業者は本明細書の開示により本発明の利点及び効果を理解し得る。本発明は他の実施形態に変更して実施または応用が可能である。本明細書における各細節も様々な観点または応用に基づき、本発明の精神逸脱しない限りに、均等に変形する、または変更することができる。また、本発明の図面は模式的に説明するものであって、実際の寸法は示さない。以下の実施形態により、さらに本発明にかかる技術的内容を説明するが、開示する内容は本発明の範囲を制限しない。
【0012】
なお、本明細書において「第1」、「第2」、「第3」等の用語で各種の部品又は信号を説明する可能性があるが、これらの部品又は信号はこれらの用語によって制限されるものではない。これらの用語は、主として一つの部品と別の部品、又は一つの信号と別の信号を区分するためのものである。また、本明細書に用いられる「または」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含み得る。
【0013】
[第1の実施形態]
図1を参照されたい。
図1は、本発明の一実施形態における自動車用発光フットマットを示す模式図である。本発明の自動車用発光フットマット1は、フットマット本体10を含む。フットマット本体10の形状は
図1におけるフットマット本体10の形状は矩形であるが、方形、円形であってもよく、本発明が特に制限されない。なかでも、フットマット本体10は、発光装置101及び制御ユニット102を含む。
【0014】
発光装置101は、フットマット本体10の縁辺に設置される。発光装置101の種類は、発光装置101はLEDバーまたは他の可撓性ライトバーであってもよく、本発明が特に制限せず。なかでも、発光装置101をフットマット本体10の縁辺に設置する方式は黏著、嵌入などの方式によって発光装置101をフットマット本体10の縁辺に設置することができるが、本発明が特に制限さらない。
【0015】
制御ユニット102は、フットマット本体10の内部または外部に設置され、電気インターフェイスを介して発光装置101に電気的に接続される。なかでも、フットマット本体10に制御ユニット102を設置する位置は、
図1に示した、フットマット本体10に制御ユニット102を設置する位置であってもよいが、それが例示に過ぎなく、本発明が特に制限せず。なかでも、制御ユニット102の形状は、
図1では方形であるが、矩形、円形などの形状であってもよく、本発明が特に制限されない。なかでも、制御ユニット102はフットマット本体10と分離可能である。それによって、ユーザーはフットマット本体10を好適に清掃できる。
【0016】
図2及び
図4を参照されたい。
図2は、本発明の一実施形態における制御ユニットを示すブロック図である。
図4は、本発明の他の実施形態における自動車用発光フットマットを示す模式図である。制御ユニット102は、メモリー12、コントローラ14、コントローラエリアネットワーク(CANBus)送受信装置16及び給電装置18を含む。
【0017】
メモリー12には発光装置101の発光状態表が保存される。なかでも、発光状態表は複数の発光状態及び複数の発光状態に対応した複数のコードを有する。
【0018】
コントローラ14は、発光装置101及びメモリー12に接続される。それによって、コントローラ14は、複数のコードに基づいて発光装置101の発光状態を制御する。
【0019】
コントローラエリアネットワーク送受信装置16は、コントローラ14に接続される。それによって、コントローラエリアネットワーク送受信装置16は、自動車用制御信号を受信してコントローラ14に送信する。コントローラエリアネットワーク送受信装置16は、コントローラエリアネットワークプロトコルを通して、車載コンピューター19からの自動車用制御信号を受信してコントローラ14に送信し、それによって発光装置101の発光状態を制御する。さらに、コントローラエリアネットワーク送受信装置16はコントローラエリアネットワークプロトコルを通して、車載コンピューター19からの発光状態調整信号を受信してコントローラ14に送信し、それによって発光装置101の発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを調整する。なかでも、発光装置101の発光状態を調整する態様は本発明が特に制限せず、発光装置101の発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度などの本発明における調整は例示に過ぎない。
【0020】
給電装置18は発光装置101、メモリー12、コントローラ14及びコントローラエリアネットワーク送受信装置16に接続される。それによって、給電装置18は発光装置101、メモリー12、コントローラ14及びコントローラエリアネットワーク送受信装置16に給電する。
【0021】
図3を参照されたい。
図3は、本発明の一実施形態における給電装置を示すブロック図である。給電装置18は、電池22及び出力/入力ポート24を含む。なかでも、出力/入力ポート24は、電池22及び自動車用電源に接続される。それによって、出力/入力ポート24は、自動車用電源の電力を受電して電池22に貯蔵する。
【0022】
図4を参照されたい。一実施形態では、自動車用発光フットマット1におけるコントローラエリアネットワーク送受信装置16は、車載コンピューター19からの自動車用制御信号を受信してコントローラ14に送信する。コントローラ14は自動車用制御信号を解析して第1のコードを取得し、コントローラ14は車載コンピューター19からの自動車用制御信号の第1のコードを発光状態表における複数のコードと対照し、コントローラ14は自動車用制御信号の第1のコードと同様のコードを発光状態表に発見すると、コントローラ14は自動車用制御信号の第1のコードに基づいて、対応した発光状態(例えば、三色の点滅光)に発光装置101を制御する。
【0023】
一実施形態では、ユーザーは、車内に入ると、車載コンピューター19におけるマンマシンインターフェイスによって、自動車用発光フットマット1における発光装置101の発光状態及び対応したコードを設定する、発光装置101の発光状態を調整する、発光状態に対応したコードをペアリングする及び発光状態の順序を調整することができる。例えば、ユーザーは、好みで発光状態及び対応したコードを新設するまたは削除することができる。ユーザーは、発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを調整することができる。ユーザーは、発光状態がどのコードに対応するかを設定することができる。また、ユーザーは、発光状態の順序を調整することができる。
【0024】
[第2の実施形態]
図5を参照されたい。
図5は、本発明の他の実施形態における制御ユニットを示すブロック図である。なかでも、制御ユニット102はさらに無線送受信装置20を含む。無線送受信装置20はコントローラ14に接続される。また、無線送受信装置20は無線制御信号を受信しコントローラ14に送信する。なかでも、無線送受信装置20は、無線通信技術を通して、車載コンビューター19からの無線制御信号を受信しコントローラ14に送信する。それによって、発光装置101の発光状態を制御する。また、無線送受信装置20は、無線通信技術を通して、車載コンビューター19からの発光状態調整信号を受信しコントローラ14に送信する。それによって、発光装置101の発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを制御する。なかでも、無線通信技術はブルートゥースまたは無線LANになりうるが、これに制限されない。
【0025】
一実施形態では、自動車用発光フットマット1は、コントローラエリアネットワーク送受信装置16を介して車載コンピューター19に接続されていないとき、自動車用発光フットマット1は無線送受信装置20を介して車載コンピューター19に接続されてもよい。無線送受信装置20は、無線通信技術を通して、車載コンピューター19からの無線制御信号を受信してコントローラ14に送信する。それによって、発光装置101の発光状態を制御する。また、無線送受信装置20は、無線通信技術を通して、車載コンピューター19からの発光状態調整信号を受信してコントローラ14に送信する。それによって、発光装置101の発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを調整する。
【0026】
一実施形態では、自動車用発光フットマット1における無線送受信装置20は、車載コンピューター19からの無線制御信号を受信してコントローラ14に送信する。コントローラ14は無線制御信号を解析して第2のコードを取得し、コントローラ14は車載コンピューター19からの無線制御信号の第2のコードを発光状態表における複数のコードと対照し、コントローラ14は無線制御信号の第2のコードと同様のコードを発光状態表に発見すると、コントローラ14は無線制御信号の第2のコードに基づいて、対応した発光状態(例えば、三色の点滅光)に発光装置101を制御する。
【0027】
[第3の実施形態]
図1及び
図2に合わせて、
図6を参照されたい。
図6は、本発明の他の実施形態における自動車用発光フットマットを示す模式図である。本発明の自動車用発光フットマット3はフットマット本体4を含み、自動車用発光フットマット3の制御回路26はさらにボタン式インターフェイス28を含み、ボタン式インターフェイス28は第1のボタン281及び第2のボタン282を含む。ボタン式インターフェイス28はコントローラ14に電気的に接続される。それによって、コントローラ14はボタン式インターフェイス28が押されることによって発生したボタン信号を受信する。コントローラ14は、ボタン信号に基づいて発光装置101を制御できる。また、コントローラ14は、ボタン信号に基づいて無線送受信装置20を通して無線でコントローラエリアネットワーク送受信装置16を操作できる。コントローラ14は、車載コンピューター19からの着信表示を受信すると、着信に関する操作ができるようにボタン式インターフェイス28における第1のボタン281及び第2のボタン282を制御する。車載コンピューター19からの着信表示を受信していない時、コントローラ14は、ボタン式インターフェイス28における第1のボタン281及び第2のボタン282を、発光装置101の色、点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを調整できるように制御してもよい。
【0028】
例えば、着信があると、ユーザーは第1のボタン281を一度押すことによって受話できる。すると、発光装置101の色は緑色に転じ、発光装置101の発光状態は持続発光に転じる。それによって、ユーザーは受話したと明瞭に認識し、通話を開始できる。また、通話中において、第2のボタン282を一度押すことによって通話を切ることができる。すると、発光装置101の色は紅色に転じ、発光装置101の発光状態は持続発光に転じる。それによって、ユーザーは通話が切れたと明瞭に認識できる。所定の時間を経過すると、発光状態は持続発光から消灯に転じる。
【0029】
また、通話中において、割込み電話があると、発光装置101の色は緑色に維持するが、発光状態は点滅に転じる。それによって、ユーザーは割込み電話があると明瞭に認識できる。この時、ユーザーは第1のボタン281を二度押すことによって、割込み電話を受話することができる。すると、発光装置101の色は黄色に転じ、発光状態は点滅に転じる。それによって、ユーザーはもともとの着信が保留中であると明瞭に認識できる。
【0030】
割込み電話の通話中において、第1のボタン281を一度押すことによって、ユーザーはもともとの着信に出ることができる。すると、発光装置101の色は再度緑色に転じ、発光状態は点滅に転じる。それによって、ユーザーは割込み電話が保留中であると明瞭に認識できる。もともとの着信の通話中において、第1のボタン281を二度押すことによって割込み電話に再度出ることができる。すると、発光装置101の色は再度黄色に転じ、発光装置101の発光状態は再度点滅に転じる。割込み電話の通話中において、第2のボタン282を二度押すことによって、割込み電話の通話を切ることができる。すると、発光装置101の色は再度紅色に転じ、発光状態は再度点滅に転じる。
【0031】
もともとの着信が保留中で、割込み電話の通話を切ると、自動的にもともとの着信に戻るようにコントローラ14が制御を行う。すると、発光装置101の色は再度緑色に転じ、発光状態は持続発光に転じる。もともとの着信が既に切れた場合、発光装置101の色は再度紅色に転じ、発光状態は持続発光に転じる。所定時間を経過すると、発光状態は持続発光から消灯に転じる。上述した着信の制御方式及び発光装置101の対応的変色は一実施形態に過ぎず、本発明はこれに制限されない。
【0032】
上述した着信の制御方式をまとめると下表になる:
【表1】
【0033】
一実施形態では、コントローラエリアネットワーク送受信装置におけるよく使うグループの連絡先からの着信があると、発光装置101の点滅頻度が変化する。例えば、ユーザーの親または妻子からの着信があると、コントローラ14は第1のレベルと認識し、発光装置101は5秒に一度点滅する。ユーザーの上司または同僚からの着信があると、コントローラ14は第2のレベルと認識し、発光装置101は10秒に一度点滅する。ユーザーの友人からの着信があると、コントローラ14は第3のレベルと認識し、発光装置101は15秒に一度点滅する。番号が非表示の着信があると、コントローラ14は第4のレベルと認識し、発光装置101は20秒に一度点滅する。
【0034】
発光装置101の点滅機能をオフにしたい場合、第1のボタン281及び第2のボタン282を同時に5秒以上押し、コントローラ14は押し信号を受信すると、発光装置101の点滅機能をオフにする。発光装置101の点滅機能を再度オンにしたい場合、同様に第1のボタン281及び第2のボタン282を同時に5秒以上押し、コントローラ14は押し信号を受信すると、発光装置101の点滅機能をオンにする。上述した前記発光装置101の点滅頻度は一実施形態に過ぎず、本発明はこれに制限されない。
【0035】
図6に合わせて、
図7を参照されたい。
図7は、本発明の他の実施形態における制御回路を示すブロック図である。
図6に示すように、制御回路26はさらにボタン式インターフェイス28を含み、ボタン式インターフェイス28は第1のボタン281及び第2のボタン282を含む。ボタン式インターフェイス28は制御ユニット102におけるコントローラ14に電気的に接続される。それによって、コントローラ14はボタン式インターフェイス28が押されることによって発生するボタン信号を受信する。また、ボタン式インターフェイス28におけるボタンの数量は特に制限されない。ボタン式インターフェイス28におけるボタンを押すことによって、発光装置101の発光状態における発光色、点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを調整することができる。ボタン式インターフェイス28を押す回数の設定は本発明が特に制限しない。コントローラ14は、車載コンピューター19の着信表示を受信していない時、発光装置101の発光色、点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを調整できるようにボタン式インターフェイス28における第1のボタン281及び第2のボタン282を制御してもよい。
【0036】
例えば、ユーザーによるボタン式インターフェイス28におけるボタンの操作は発光装置101の発光色のみを変更する。ユーザーが変更可能なその他の点滅頻度、色彩明度または変色頻度などは初期設定に維持される。例えば、ボタン式インターフェイス28は第1のボタン281を含む。第1のボタン281が押されると、発光装置101の発光は紅色に変更される。制御回路30におけるコントローラ14は、ボタン式インターフェイス28が押されることによって発生するボタン信号を受信すると、発光装置101の発光を橙色に変更する。発光装置101の発光色の変更は本発明が特に制限しない。
【0037】
例えば、ユーザーによるボタン式インターフェイス28におけるボタンの操作は発光装置101の点滅頻度のみを変更する。ユーザーが変更可能なその他の発光色、色彩明度または変色頻度などは初期設定に維持される。例えば、第1のボタン281が押されると、発光装置101の点滅はオフになる。制御回路26におけるコントローラ14はボタン式インターフェイス28が押されることによって発生するボタン信号を受信すると、発光装置101の点滅をオンにする。発光装置101の点滅頻度は本発明が特に制限しない。
【0038】
例えば、ユーザーによるボタン式インターフェイス28におけるボタンの操作は発光装置101の色彩明度のみを変更する。ユーザーが変更可能なその他の発光色、点滅頻度または変色頻度などは初期設定に維持される。例えば、第1のボタン281が押されると、発光装置101の色彩明度は最高値になる。制御回路26におけるコントローラ14はボタン式インターフェイス28が押されることによって発生するボタン信号を受信すると、発光装置101の色彩明度を中間値に変更する。コントローラ14はユーザーが第1のボタン281を持続的に押したと認識すると、発光装置101の色彩明度を最高値に変更する。ボタン式インターフェイス28を押す回数及び色彩明度の段数は本発明が特に制限しない。
【0039】
例えば、ユーザーによるボタン式インターフェイス28におけるボタンの操作は発光装置101の変色頻度のみを変更する。ユーザーが変更可能なその他の発光色、点滅頻度または色彩明度などは初期設定に維持される。例えば、第1のボタン281が押されると、紅色と白色が10秒毎に交代して発光するように発光装置101の変色頻度が変更される。制御回路26におけるコントローラ14はボタン式インターフェイス28が押されることによって発生するボタン信号を受信すると、紅色と白色が5秒毎に交代して発光するように発光装置101の変色頻度を変更する。発光装置101の変色色彩及び変色時間は本発明が特に制限しない。
【0040】
発光装置101の発光状態はユーザーの使用習慣に応じて、同時にまたは個別に調整することができる。例えば、発光色及び点滅頻度を調整し、色彩明度及び変色頻度などを調整しない。例えば、点滅頻度及び色彩明度を調整し、発光色及び変色頻度などを調整しない。上述した複数の発光状態は例示に過ぎず、本発明はこれに制限されない。
【0041】
[第4の実施形態]
図8は、本発明の他の実施形態における制御回路を示すブロック図である。制御回路30はさらに、音声受信装置301及び音声認識手段302を含む。音声受信装置301及び音声認識手段302は、制御ユニット102におけるコントローラ14に電気的に接続される。音声認識手段302は音声受信装置301が取得した音信号を識別する。コントローラ14は音声認識手段302の認識結果に基づいて発光装置101の発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを変更する。
【0042】
例えば、ユーザーは運転の関係で、発光装置101の発光状態を手で制御できない。または、地形が悪い関係で、常にアクセルとブレーキを踏む必要があって、発光装置101の発光状態を足でボタン式インターフェイス28を踏むことで制御できない。その場合、発光装置101の発光状態を音で制御することができる。まず、制御回路30における音声受信装置301はユーザーの声を拾い、コントローラ14に送信する。コントローラ14は音声認識手段302を通して音声受信装置301が取得した音信号を識別し、コントローラ14は、受信した音信号に基づいて、コードに対応して発光装置101を制御することができる。
【0043】
例えば、受信した音信号を音声認識手段302が第1の音信号に識別すると、コントローラ14は第1の音信号を第1のコードに対応して、発光装置101の発光状態表をチェックして第1のコードに対応した第1の発光状態に発光装置101を制御し、例えば、発光装置101の発光色を紅色に変更する。
【0044】
例えば、受信した音信号を音声認識手段302が第2の音信号に識別すると、コントローラ14は第2の音信号を第2のコードに対応して、発光装置101の発光状態表をチェックして第2のコードに対応した第2の発光状態に発光装置101を制御し、例えば、5秒に一度点滅するように発光装置101の点滅頻度を変更する。
【0045】
例えば、受信した音信号を音声認識手段302が第3の音信号に識別すると、コントローラ14は第3の音信号を第3のコードに対応して、発光装置101の発光状態表をチェックして第3のコードに対応した第3の発光状態に発光装置101を制御し、例えば、紅色と白色が5秒毎に交代して発光するように発光装置101の変色頻度を変更する。
【0046】
例えば、受信した音信号を音声認識手段302が第4の音信号に識別すると、コントローラ14は第4の音信号を第4のコードに対応して、発光装置101の発光状態表をチェックして第4のコードに対応した第4の発光状態に発光装置101を制御し、例えば、例えば、発光装置101の色彩明度を中間値に変更する。
【0047】
上述した実施形態では、音声認識を通して発光装置101の発光状態を対応的に変更するが、これに制限されない。本発明の自動車用発光フットマットの置き位置も本発明が特に制限せず、好適に音を取得できる任意の位置に設置することができる。運転席で使用する場合、安全性を考慮して、優先的に運転席の左側に設置してもよく、それによってユーザーは好適に制御できる。自動車用発光フットマットの置き位置は本発明が特に制限しない。
【0048】
本発明の自動車用発光フットマットは、照明効果を有するのみならず、それぞれのコードによってそれぞれ異なる変化を有する発光状態を生成できる。また、自動車用発光フットマットは有線または無線で車載コンピューターに接続される。それによって、ユーザーはムードランプを使用して、多変な車内環境を生成できる。そのため、本発明はフットマットの応用を大きく増やした。また、自動車用発光フットマットは、受信したボタン信号または音認識の結果に基づいて、異なる発光状態における点滅頻度、色彩明度または変色頻度などを変更することができる。自動車用発光フットマットは、手で制御できない状況において、ボタン式インターフェイスまたは音認識によって自動車用発光フットマットを制御できる。それによって、本発明は制御の便利さを提供する。
【0049】
以上に開示される内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0050】
1:自動車用発光フットマット
10:フットマット本体
101:発光装置
102:制御ユニット
12:メモリー
14:コントローラ
16:コントローラエリアネットワーク送受信装置
18:給電装置
19:車載コンピュータ
2:自動車用発光フットマット
20:無線送受信装置
22:電池
24:出力/入力ポート
26:制御回路
28:ボタン式インターフェイス
281:第1のボタン
282:第2のボタン
3:自動車用発光フットマット
30:制御回路
301:音声受信装置
302:音声認識手段
4:フットマット本体