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特許7020866寝かせた状態で搬送される平坦な物品のためのダイナミックスケール、およびダイナミックスケールの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】寝かせた状態で搬送される平坦な物品のためのダイナミックスケール、およびダイナミックスケールの制御方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 7/02 20060101AFI20220208BHJP
   B65H 9/00 20060101ALI20220208BHJP
   B65H 5/02 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
B65H7/02
B65H9/00 A
B65H5/02 K
【請求項の数】 16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017210728
(22)【出願日】2017-10-31
(65)【公開番号】P2018080055
(43)【公開日】2018-05-24
【審査請求日】2020-07-01
(31)【優先権主張番号】20 2016 106 125.3
(32)【優先日】2016-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】515098635
【氏名又は名称】フランコティープ-ポスタリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Francotyp-Postalia GmbH
【住所又は居所原語表記】Prenzlauer Promenade 28, D-13089 Berlin, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】フランク ゲーゼリヒ
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0206482(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0163723(US,A1)
【文献】特開平11-083603(JP,A)
【文献】特開2010-151778(JP,A)
【文献】特開平10-003558(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0279787(US,A1)
【文献】特開平07-267232(JP,A)
【文献】特開平02-229585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 7/00-7/20
B65H 9/00-9/20
B65H 5/02
B65H 5/06
B65H 5/22
B65H 13/00-15/02
B65H 29/12-29/24
B65H 29/32
B65H 43/00-43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイナミックスケールは、厚さ測定のための入口側の第1のアセンブリと、計量プレートに配置された搬送ベルトを有する搬送装置と、センサと、エンコーダと、幅センサによって物品の幅を判定するための第2のアセンブリと、排出ローラを有する出口側のテイクオフ装置と、前記第1および第2のアセンブリの制御のために前記第1および第2のアセンブリと通信するように接続された制御ユニットとを有し、該制御ユニットは、入口における第1のセンサ(S1)と、計量プレートの出口における第2のセンサ(S2)とを有しており、前記制御ユニットは以下のようにプログラムされており、
-前記第1のセンサ(S1)が第1の平坦な物品G1の前縁を検出すると、長さ測定と、前記計量プレートに配置された前記搬送装置の前記搬送ベルトの第1の搬送速度(V1)での駆動と、を開始し、
前記第1のセンサ(S1)が第1の平坦な物品G1の前縁を検出してから前記第2のセンサ(S2)が前記計量プレートの出口において前記第1の平坦な物品(G1)の前縁を検出するまでの間に、前記搬送ベルトの搬送方向に形成された搬送経路(T)において搬送される前記第1の平坦な物品(G1)の重量測定を行うダイナミック計量プロセスを開始および実行し、厚さ測定が終了され、
厚さ測定が終了した後、有効な重量測定結果が存在するかどうかをチェックして、有効な重量測定結果が存在するならば、前記第1の平坦な物品(G1)を第1の搬送速度(V1)で搬送方向xへ前記ダイナミックスケールの出口までさらに搬送し、
有効な重量測定結果が存在しないならば、前記第1の平坦な物品(G1)を第2の搬送速度(V2)で搬送方向xへ前記ダイナミックスケールの出口までさらに搬送し、前記第2の搬送速度(V2)は前記第1の搬送速度(V1)よりも遅く、
-前記平坦な物品の幅測定を行い、
-前記ダイナミックスケールのテイクオフ装置の入口における第3のセンサ(S3)が前記第1の平坦な物品(G1)の前縁を検出し、前記チェックが、有効な重量測定結果が存在しないことを示したならば、前記ダイナミック計量プロセス中に重量測定を終了させ、
前記チェックが、有効な重量測定結果が存在することを示したならば、前記ダイナミックスケールの入口に次の平坦な物品(G2)を供給し、
-前記第1の搬送速度(V1)での前記計量プレートの前記搬送ベルトの駆動をさらに制御し、第2のモータを第3の搬送速度(V3)で搬送方向xに作動させ、前記第2のモータは、前記テイクオフ装置において前記平坦な物品(G1)を排出するために配置された排出ローラを駆動し、前記第3の搬送速度(V3)は前記第1の搬送速度(V1)よりも速く、
-ストップコマンドが与えられない場合は、最初に戻り(w)、ルーチンを繰り返す、ダイナミックスケール
【請求項2】
前記計量プレートは、案内壁(254)を有しており、寝かせた状態で搬送される平坦な物品(G)は、計量の間、デカルト座標系の搬送方向xに前記搬送装置を通って搬送され、前記ダイナミックスケールは、x/y平面に対して平行な供給デッキ(24)と、接触圧機構(282)が設けられたテイクオフ装置(28)とを有し、前記センサおよびモータは、前記ダイナミックスケールの前記制御ユニットに電気的に接続されており、前記搬送ベルトを駆動するために第1のモータ(256)が設けられており、前記ダイナミックスケールの出口の近くに配置された前記テイクオフ装置を駆動するために第2のモータ(283)が設けられていることを特徴とする、請求項1記載のダイナミックスケール。
【請求項3】
前記計量プレートは、2つの非平行な側部を有する台形の輪郭を有しており、前記非平行な側部のうちの一方は、前記計量プレートの前記案内壁(254)に隣接しており、該案内壁とともに、長手方向縁部を形成しており、幅センサのためのカバー(255)は、搬送方向で前記計量プレートの後に続いており、第2のセンサ(S2)のための開口が前記カバー(255)に設けられており、前記センサ(S1)および(S3)のための開口が前記供給デッキ(24)に設けられており、前記平坦な物品の長さ、厚さ、幅の3つの寸法を判定するための手段である前記制御ユニットが、完全にまたは部分的に前記ダイナミックスケール内に配置されていることを特徴とする、請求項記載のダイナミックスケール。
【請求項4】
前記台形の輪郭の2つの平行の側部のうちのそれぞれのより大きな側部は、物品の流れに関して入口側に配置された横方向縁部を形成しており、前記供給デッキ(24)は、物品の流れに関して入口側における第1のサブセクション(I)と、物品の流れに関して出口側における第4のサブセクション(IV)とから成り、前記第1のサブセクション(I)および(IV)は、第2のセクション(II)および第3のセクション(III)によって互いに分離されており、前記計量プレートは前記第2のセクション(II)に配置されており、幅センサのためのカバー(255)は前記第3のセクション(III)に取り付けられており、前記第2のモータ(283)によって駆動される前記テイクオフ装置の排出ローラは、前記供給デッキ(24)の前記第4のサブセクション(IV)における開口を通ってz方向に突出しており、前記平坦な物品の3つの寸法のうちの2つを判定するための手段は、完全に前記ダイナミックスケール内に配置されており、前記平坦な物品の前記3つの寸法のうちの1つを判定するための手段のみが、部分的に前記ダイナミックスケール内に配置されていることを特徴とする、請求項記載のダイナミックスケール。
【請求項5】
前記平坦な物品の長さを判定する手段と、前記平坦な物品の厚さを判定する手段とが、前記ダイナミックスケールの入口に設けられており、
-金属アングルプレート(291)が、前記計量プレートの前記案内壁(254)からy方向で所定の距離に配置されておりかつ前記ダイナミックスケールのシャーシ(29)の平坦なフロアプレート(290)に取り付けられており、前記ダイナミックスケールの下側ハウジングシェル(23)の後壁(232)における位置と、前記金属アングルプレート(291)のシート壁(292)との間に、最大シート壁距離(A)が設けられており、前記シート壁(292)は上方へ曲げられており、
-カラーが、前記案内壁(254)の上縁からy方向に上方へ曲げられており、外縁(2543)が前記カラーに設けられており、
-前記カラーの前記外縁(2543)における、物品の流れに関して入口における角は、仮想接線(t)から最大縁部距離(B)に設けられており、y方向で最も遠い距離である後側ハウジング壁(232)の位置に配置されると考えられる接線は、搬送方向xに対して平行に延びており、
入口側の整列壁(20)が、デカルト座標系のy方向で、物品の流れに関して入口側において前記第1のサブセクション(I)の境界を定めておりかつ物品の流れに関して入口側において前記仮想接線(t)から所定の距離(C)に配置されており、
出口側の整列壁(21)が、物品の流れに関して入口側において、デカルト座標系のy方向で前記第4のサブセクション(IV)の境界を定めておりかつ物品の流れに関して出口側において前記仮想接線tから所定の距離(D)に配置されており、A<B<C≦Dが当該距離に当てはまり、
-第1のセンサ(S1)のための開口が、前記供給デッキ(24)の前記第1のサブセクション(I)において、前記計量プレートの前記案内壁(254)にすぐ隣接して設けられており、
-第2のセンサ(S2)のための開口が前記カバー(255)に設けられており、第3のセンサ(S3)のための開口が、前記供給デッキ(24)の前記第4のサブセクションに設けられており、前記第2のセンサ(S2)は、前記搬送方向xで前記第1のセンサ(S1)から第1の距離(L1)に配置されており、前記第3のセンサ(S3)は、前記第4のサブセクション(IV)において前記出口側の整列壁(21)にすぐ隣接して、前記第2のセンサ(S2)から第2の距離(L2)に配置されており、
-前記テイクオフ装置(28)は、シャーシ(29)のフロアプレート(290)に配置されており、前記テイクオフ装置の排出ローラは、前記接触圧機構(282)の少なくとも1つの接触圧フィンガ(2821,2822)と向き合って配置されており、
-前記搬送装置の前記第1のモータ(256)は、前記計量プレートの下方のフレーム(257)に取り付けられており、前記計量プレートに配置された少なくとも1つの搬送ベルトを駆動し、
-前記少なくとも1つの搬送ベルトの第1の逸らせローラ(2511,2521,2531)の駆動軸(2501)および第2の逸らせローラ(2512,2522,2532)の被駆動軸(2502)は、y方向に対して0.1°~1.5°の鋭角で配置されており、
-前記排出ローラの駆動軸(280)は、前記y方向に対して平行または0.1°~1.5°の鋭角で配置されている
ことを特徴とする、請求項記載のダイナミックスケール。
【請求項6】
前記第1のセンサ(S1)は、平坦な物品の長さを判定するための手段の構成部材であり、前記手段のこの構成部材は、前記ダイナミックスケール内に配置されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載のダイナミックスケール。
【請求項7】
計数プロセスと、エンコーダパルスの計数との開始が、前記計量プレートに配置された前記搬送ベルトの駆動中に、前記第1のセンサ(S1)が前記第1の平坦な物品(G1)の前縁を検出した後に行われ、前記制御ユニットは、その後、前記平坦な物品が前記搬送経路(T)の経路セグメントに沿って搬送されながら、前記第1のセンサ(S)が計量プレートの入口において前記第1の平坦な物品(G1)の後縁を検出するまで、厚さ測定を開始および実施し、長さ測定が終了させられる、請求項1から6までのいずれか1項記載のダイナミックスケール。
【請求項8】
-第1の光電バリヤ(LS1)の送信器/受信機モジュールは、前記計量プレートの前記搬送ベルトの前記第1の逸らせローラの直前の前記搬送経路(T)の始めの保持プレート(296)において取り付けられており、
-第2の光電バリヤ(LS2)の送信器/受信機構成部材は、前記計量プレートの前記搬送ベルトの前記第1の逸らせローラの直後の前記搬送経路(T)の保持プレート(2972)において配置されており、
-第3の光電バリヤ(LS3)の送信器/受信機構成部材は、保持プレート(2973)において取り付けられておりかつ前記排出ローラの直前の前記搬送経路(T)に配置されている
ことを特徴とする、請求項記載のダイナミックスケール。
【請求項9】
前記排出ローラは、滑り軸受(2811,2812)に支持された駆動軸(280)に確実に取り付けられており、前記排出ローラは、前記搬送ベルトのための逸らせローラの半径(RU)よりも大幅に大きくかつ前記排出ローラの前記駆動軸(280)の半径(Rw)よりも大きな外側半径(RA)を有しており、前記排出ローラの半径(RA)から前記排出ローラの前記駆動軸(280)の半径(Rw)を引いた長さが、前記第3のセンサ(S3)のためのU字形に湾曲した保持プレート(2973)の配置を可能にする、前記排出ローラに対面する側における、物品の流れに関して下流の領域を規定していることを特徴とする、請求項4または5記載のダイナミックスケール。
【請求項10】
前記計量プレートの前記案内壁(254)からの第1の搬送ベルトの距離が、y方向で前記計量プレートにおいて物品の流れに関して入口側において生じるように、前記搬送ベルトが前記計量プレートに配置されており、前記第1の搬送ベルトの距離は、前記搬送方向xに対して平行にずらされた位置での前記案内壁(254)からの所定の距離として測定された第2の搬送ベルトの距離よりも大きいことを特徴とする、請求項記載のダイナミックスケール。
【請求項11】
記ダイナミックスケール上で計量される前記平坦な物品の厚さ測定のために第1のアセンブリ(30)が設けられており、該第1のアセンブリ(30)のマウンティングは、前記物品の流れに関して入口側にある前記計量プレートの角の近くに、前記カラーの前記外縁(2543)に取り付けられており、前記角は、前記仮想接線(t)から前記最大縁部距離(B)を有することを特徴とする、請求項5記載のダイナミックスケール。
【請求項12】
前記搬送ベルトの前記長手方向縁部は、前記計量プレートにおいて、互いに平行にかつ前記案内壁(254)の前記カラーの前記外縁(2543)に対して平行に配置されていることを特徴とする、請求項11記載のダイナミックスケール。
【請求項13】
幅センサのためのカバー(255)は、前記計量プレートの前記フレーム(257)の下方の平行な平面に配置されており、前記計量プレートの出口側縁部は、搬送される長い平坦な物品が第2のサブセクション(II)から出るときに前記供給デッキ(24)の第3のサブセクション(III)に接触しないような傾斜で、平坦なフロアプレート(290)に対して搬送方向で徐々に上方へ上昇していることを特徴とする、請求項記載のダイナミックスケール。
【請求項14】
幅センサ(LSB*)のためのカバー(255*)は、フロアプレート(290*)に取り付けられておりかつ前記計量プレートの下方の平行な平面に配置されており、前記計量プレートの出口側縁部は、搬送される長い平坦な物品が第2のサブセクション(II)から出るときに前記供給デッキ(24)の第3のサブセクション(III)に接触しないような傾斜で、平坦なフロアプレート(290)に対して搬送方向で徐々に上方へ上昇していることを特徴とする、請求項記載のダイナミックスケール。
【請求項15】
ダイナミックスケールの制御方法であって、以下のステップを含む;
a)第1のセンサ(S1)が第1の平坦な物品(G1)の前縁を検出すると、制御ユニットを介して長さ測定を開始し、この開始に続いて、計量プレートに配置された搬送装置の搬送ベルトの第1の搬送速度(V1)での駆動を開始する
b)前記第1のセンサ(S1)が第1の平坦な物品G1の前縁を検出してから第2のセンサ(S2)が前記計量プレートの出口において前記第1の平坦な物品(G1)の前記前縁を検出するまでの間に、前記搬送ベルトの搬送方向に形成された搬送経路(T)において搬送される前記第1の平坦な物品(G1)の重量測定を行うダイナミック計量プロセスを開始させて、厚さ測定を終了する
c)厚さ測定が終了した後、有効な重量測定結果が存在するかどうかをチェックする
d)前記チェックの結果、有効な重量測定結果が存在するならば、前記第1の平坦な物品(G1)を前記第1の搬送速度(V1)で搬送方向xへ前記ダイナミックスケールの前記出口までさらに搬送する
e)前記チェックの結果、有効な重量測定結果が存在しないならば、前記第1の平坦な物品(G1)を第2の搬送速度(V2)で前記搬送方向xへ前記ダイナミックスケールの前記出口までさらに搬送し、前記第2の搬送速度(V2)は前記第1の搬送速度(V1)よりも遅い
f)前記平坦な物品の幅測定を行う
g)前記ダイナミックスケールのテイクオフ装置の入口における第3のセンサ(S3)が前記第1の平坦な物品(G1)の前縁を検出し、前記チェックが、有効な重量測定結果が存在しないことを示したならば、前記ダイナミック計量プロセス中に重量測定を終了させる
h)前記チェックが、有効な重量測定結果が存在することを示したならば、前記ダイナミックスケールの入口に次の平坦な物品(G2)を供給する
i)前記第1の搬送速度(V1)での前記計量プレートの前記搬送ベルトの駆動をさらに制御し、第2のモータを第3の搬送速度(V3)で搬送方向xに作動させ、前記第2のモータは、前記テイクオフ装置において前記平坦な物品(G1)を排出するために配置された排出ローラを駆動し、前記第3の搬送速度(V3)は前記第1の搬送速度(V1)よりも速い
k)ストップコマンドが与えられない場合は、最初に戻り(w)、ルーチン(100)を繰り返す、
ダイナミックスケールの制御方法。
【請求項16】
前記第1のセンサ、第2のセンサ、および第3のセンサ(S1,S2,S3)は、光電バリヤ(LS1,LS2,LS3)として設計されており、計数プロセスと、エンコーダパルスの計数との開始が、前記計量プレートに配置された前記搬送ベルトの駆動中に、第1の光電バリヤ(LS1)が前記第1の平坦な物品(G1)の前縁を検出した後、前記平坦な物品が前記搬送経路(T)の経路セグメントに沿って搬送されながら、前記第1の光電バリヤ(LS1)が前記計量プレートの入口において前記第1の平坦な物品(G1)の後縁を検出するまで、行われ、長さ測定は前記経路セグメントの間に終了させられることを特徴とする、請求項15記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載の寝かせた状態で搬送される平坦な物品のためのダイナミックスケールおよび請求項17の前提部に記載のダイナミックスケールの制御方法に関する。寝かせた状態で搬送される平坦な物品は、例えば、封書または葉書などの郵便物である。このようなダイナミックスケールは、例えばフランキングシステムの郵便物ルートのモジュール式ステーションとして、物品処理システムにおいて使用される。
【0002】
フランキングシステムの郵便物ルートは、通常、直列に個々に配置された複数の郵便物処理ステーションから成る。配置ステーションは、個別化ステーションの上流において、すなわち、しばしば郵便物ルートの出発点に設置されており、積重ねを個別化する個別化ステーションにおいて、個々のまたは積み重ねられた郵便物の配置のために機能する。個別化された郵便物は、ダイナミックスケールを介してフランキングマシンへ供給され、次いで、トレーステーションに蓄積される。様々な異なるフォーマットを有する平坦な物品の処理の場合、積重ねは、最適には、均一な平坦な物品を含むべきであるが、20%までのフォーマットのずれはまだ許容できる。上記で積重ねが説明される場合、それが意味するのは、個別化することができる手紙の積重ね、葉書の積重ねおよびその他の郵便物の積重ねであるが、異なる積み重ねられた平坦な物品も排除されるべきではない。
【0003】
米国では、8.5インチ×11インチ(21.59cm×27.94cm)の手紙、8.5インチ×14インチ(21.59cm×35.56cm)の手紙、14と8分の7インチ×11.69インチ(37.8cm×29.69cm)の手紙などの標準的な“手紙”のフォーマットが処理される。
【0004】
特にドイツでは、B4(25.0cm×35.3cm)、B5(17.6cm×25.0cm)、B6(12.5cm×17.6cm)およびC4(22.9cm×32.4cm)、C5(16.2cm×22.9cm)、C6(11.4cm×16.2cm)のフォーマットが典型的である。ドイツの紙のフォーマットのサイズは、既に、DIN規格DIN476においてドイツ規格協会(DIN)によって1922年に確立された。
【0005】
Jetmail(登録商標)フランキングシステムのダイナミックスケールは、既に従来公知である(欧州特許第974819号明細書(EP 974 819 B1))。計量される手紙は、十分に正確でかつ誤りのない重量測定を達成するために計量ユニットに完全にかつ単独で配置されるべきである。これにより、計量ユニットの長さは、搬送速度、計量される最長の手紙および付加的な測定ルートによって決定される。しかしながら、計量される最長の手紙に相当するB4手紙フォーマットは、大きなギャップを必要とする。したがって、標準的な手紙の間のギャップが大きくなり、高い手紙スループットを達成することができない。しかしながら、つまり、50lpm(手紙毎分)のみが達成される。したがって、スループットは、標準的な手紙に向けられる。なぜならば、ギャップがより小さいからである。標準的な手紙は、(90mm~125mm×140mm~235mm)のフォーマットを有しかつ郵便量の最大割合を占める、Deutsche Post AGの手紙である。以下の説明で“標準的な手紙”という表現によって理解されるべきものは、C6ロング(長さが235mm)およびUS10(長さが241mm)のフォーマットである。スループットは、実際には、理論的に、ダイナミックスケールの対応して作動させられる搬送ユニットを介して手紙の搬送速度を高めることによってさらに高めることができる。すなわち、搬送速度は、全体のフランキングシステムの他の郵便物処理ステーションに適応させられなければならない。フランキングシステム全体の複数のステーションまたはモジュールがこれに関して改造される必要があるとすると不都合である。
【0006】
Centormail(登録商標)フランキングシステムのダイナミックスケール(独国特許第102011100176号明細書(DE 10 2011 100 176 B4))は、カスケード状に配置された2つの計量ユニットを有し、これらの計量ユニットを通じて、縁部において立った状態の手紙が680mm/秒の搬送速度で通過する。したがって、標準的な手紙を仮定すると、90lpmまでが達成される。さらに、全ての付加的な手紙フォーマットがダイナミックに処理されてもよい。しかしながら、材料および財政的コストが比較的大きくなる。
【0007】
米国特許第5990422号明細書(US 5,990,422)から、ダイナミックスケールが既に公知であり、このダイナミックスケールは、相前後して直列に配置された複数の個々のコンベヤスケールから成り、コンベヤスケールには、重量測定に加えて少なくとも1つの寸法測定を付加的に実施するためにセンサが配置されている。それぞれの物品の長さは、コンベヤスケールの間に配置されたセンサによって測定される。しかしながら、センサおよびコンベヤスケールの数と、ユニット負荷の長さに依存する手間のかかる制御方法とは、コストに関して不利である。また、ダイナミックスケールの入口における平坦な物品が、整列壁からより大きな距離において供給されることは珍しくない。前記ダイナミックスケールの出口において平坦な物品が整列壁からより小さな距離にあることをダイナミックスケールによって保証することができない。
【0008】
米国特許第8466380号明細書(US 8,466,380 B2)によれば、ダイナミックスケールは、寝かせた状態で搬送される物品を測定する装置として設計されている。装置は、コンベヤ部分と、複数の測定部分と、判定部分とを有する。コンベヤ部分は、複数のコンベヤ装置を有しており、コンベヤ装置は、ダイナミックスケールのコンベヤスケールへ連続して供給される物品のために直列に相前後して配置されており、前記コンベヤスケールは一列に配置されている。複数の測定部分は、ダイナミックスケールの搬送部分によって連続して搬送されるそれぞれの物品の重量または寸法を測定する。判定部分は、複数の測定部分による測定値に基づいてそれぞれの物品の重量または寸法を判定する。それぞれの物品の寸法は、複数のセンサによって測定され、これらのセンサは、コンベヤスケールの間のポータルフレームにまたは互いに直交する3つの方向で所定の間隔を置いて配置されている。長さ測定センサの複数のセンサは、搬送方向で第1のコンベヤ計量ユニットの最後のセクションと第2のコンベヤ計量ユニットの第1のセクションとの間に配置されたポータルフレームの横方向部分に配置されている。幅センサは、搬送方向に対して横方向に配置されたポータルフレームの水平横方向部分において設計されている。幅センサは、搬送方向に直交する方向で、搬送される各物品の幅を検出するために、発光エレメントと向かい合って配置された光センサエレメントを有する。厚さセンサの複数の発光エレメントは、ポータルフレームの第1の鉛直方向横方向エレメントに配置されているのに対し、光センサエレメントは、前記第1の鉛直方向横方向エレメントと向かい合って、ポータルフレームの異なる鉛直方向横方向エレメントに配置されている。発光エレメントおよび光センサエレメントは、第1および第2のコンベヤ計量ユニットのコンベヤ装置の表面の近くから鉛直方向に配置されている。多くのコンベヤ計量ユニットが必要であるので、このような設計は、スペースの観点からコストがかかり、小さなハウジングには適合しないことが明らかである。
【0009】
独国特許出願公開第102010009431号明細書(DE 102010009431 A1)から、計量のために有効な短縮された長さを有する計量ユニットに加え、既に、封筒に入った手紙などの、縁部において立っているユニット負荷のための切換え可能なテイクオフ装置を有する、高速ダイナミックスケールおよび高速ダイナミックスケールを制御する方法が公知である。ユニット負荷の位置を判定するために5つのセンサが制御ユニットによってポーリングされ、3つのモータが作動させられる。計量ユニットは、計量セルと、搬送機構を駆動するための第1のモータを有する搬送機構とから成り、搬送機構は計量セルにモータとともに配置されており、計量セルにはプレロードが負荷されており、計量ユニットの始まりにおいて搬送機構の第1の逸らせローラの軸線を横切って配置された第1のセンサを有し、制御ユニットに第1の信号を送信し、この信号は、ユニット負荷のための計量プロセスを開始する。第2のセンサは、搬送方向で、計量ユニットの中央の近くの位置に配置されており、制御ユニットに第2の信号を送信し、この信号は、ユニット負荷に続くユニット負荷が供給されてもよいという通信を生ぜしめる。第2のセンサの位置は、第1の逸らせローラの軸線から距離d1に配置されており、この距離d1は、最も短い手紙の長さLBminに安全余裕度を加えたものに相当する。連続するユニット負荷の間の距離は、したがって、計量ユニットの長さLwを短縮することによって短縮されてもよい。アクチュエータまたは第2のモータは、切換え可能なテイクオフ装置を開閉するために機能する。第3のモータは、切換え可能なテイクオフ装置内で手紙の搬送を行う。適用可能であるならば、切換え可能なテイクオフ装置の接続および切断のために第4のモータが設けられている。搬送機構の第2の逸らせローラの軸線は、搬送方向で第2のセンサから距離d2に配置されている。第3のセンサは、切換え可能なテイクオフ装置の前方において、第2の逸らせローラの軸線から距離d3に配置されている。第4のセンサおよびアクチュエータおよび/またはモータは、切換え可能なテイクオフ装置に配置されている。これにより、最も短いユニット負荷および最も長いユニット負荷の両方が、計量ユニットから取り出され、さらに搬送される。テイクオフ装置は、前記ユニット負荷の前縁がテイクオフ装置の入口における第4のセンサに達したときにユニット負荷を挟むように付加的に作動させられ、したがって計量プロセスは既に終了している。挟まれたユニット負荷は、テイクオフ装置から搬送方向へ搬出される。さらに、第4のセンサの後の第5の距離における第5のセンサは、テイクオフ装置において、計量ユニットの下流に設けられてもよい。方法は、次いで、a)計量プロセスが終了していない場合のテイクオフ装置の付加的な作動、b)スケールにおけるユニット負荷の搬送を停止すること、c)ユニット負荷を再び計量ユニットへ搬送すること、d)ユニット負荷の静的計量、e)ユニット負荷を排出するための計量ユニットおよびテイクオフ装置のさらなる制御、をも含む。切換え可能なテイクオフ装置の比較的複雑な設計およびスケールにおけるユニット負荷の搬送が停止させられた場合のダイナミックスケールの複雑な作動は、不利である。これによって望ましくない振動が生じ、ユニット負荷を再び計量ユニットへ搬送する際、ユニット負荷のその後の静的計量の前およびモータの再始動による計量ユニットのさらなる制御の場合、望ましくない振動が生じ、これは、スケールに影響しかつ/または少なくとも計量プロセスを延長させる。
【0010】
したがって、課題は、前記欠点を有さない、1つの計量セルのみを有しかつ寝かせた状態で搬送される平坦な物品のためのテイクオフ装置を有するダイナミックスケールと、制御方法を得ることである。ダイナミックスケールは、単純で費用対効果の高い設計であるべきである。ダイナミックスケールの制御を可能にするセンサおよびモータの数は最小限に減じられるべきである。さらに、スケールの入口および出口における付加的なセンサのための単純なマウントが開発されるべきであり、これは、少なくとも1つの寸法測定を可能にする。
【0011】
ダイナミックスケールの複雑な制御方法を回避するために、特に標準的な手紙、例えばUS10フォーマットの場合ならびにドイツにおけるDeutsche Post AGの標準的な手紙およびコンパクトな手紙の場合、90lpm(手紙毎分)の高いスループットが、530mm/秒の搬送速度で達成されるべきである。単純で同一の制御方法が、140mmの長さを有する葉書から353mmの長さを有するB4フォーマット(判型)までの全ての手紙フォーマットのためにおよび様々な異なる手紙厚さのために、達成されるべきである。
【0012】
この課題は、請求項1の前提部に記載のダイナミックスケールの特徴および請求項17の前提部に記載のダイナミックスケールの制御方法によって達成される。
【0013】
ダイナミックスケールは、厚さ測定のための入口側の第1のアセンブリと、計量プレートに配置された搬送ベルトを有する搬送装置と、センサとしての光電バリヤと、エンコーダと、幅センサによって物品の幅を判定するための第2のアセンブリと、排出ローラを有する出口側のテイクオフ装置と、前記アセンブリの制御のために前記アセンブリと通信するように接続された制御ユニットとを有し、該制御ユニットは、入口における第1のセンサS1と、計量プレートの出口における第2のセンサS2とを有しており、前記制御ユニットは以下のようにプログラムされており、
-長さ測定と、計量プレートに配置された搬送装置の搬送ベルトの第1の搬送速度V1での駆動とを開始し、
-第2のセンサS2が計量プレートの出口において第1の平坦な物品G1の前縁を検出する限り、ダイナミック計量プロセスを開始および実行し、厚さ測定が終了され、
-有効な重量測定結果が存在するかどうかをチェックし、第1の平坦な物品G1の重量を判定し、有効な重量測定結果が存在するならば、前記第1の平坦な物品G1を第1の搬送速度V1で搬送方向xへダイナミックスケールの出口までさらに搬送し、
-計量プロセスが終了していない場合に第1の平坦な物品G1の重量を判定し、第1の平坦な物品G1を第2の搬送速度V2で搬送方向xへダイナミックスケールの出口までさらに搬送し、第2の搬送速度V2は第1の搬送速度V1よりも遅く、
-平坦な物品の幅測定を行い、
-ダイナミックスケールのテイクオフ装置の入口における第3のセンサS3が第1の平坦な物品G1の前縁を検出し、チェックが、有効な重量測定結果が存在しないことを示した場合、ダイナミック計量プロセス中に重量測定の終了を開始し、
-チェックが、有効な重量測定結果が存在することを示した場合、ダイナミックスケールの入口に次の平坦な物品G2を供給し、
-第1の搬送速度V1での計量ユニットの搬送ベルトの駆動をさらに制御し、第2のモータを第3の搬送速度で搬送方向xに作動させ、モータは、テイクオフ装置において平坦な物品G1を排出するために配置された排出ローラを駆動し、第3の搬送速度V3は第1の搬送速度V1よりも速く、
-ストップコマンドが与えられない場合は、最初に戻り(w)、ルーチンを繰り返す。
【0014】
ダイナミックスケールの制御ユニットは、平坦な物品の長さを判定するための手段の複数のモジュールのうちの1つである。長さ測定の始めに、計数プロセスと、エンコーダパルスの計数との開始が、搬送ベルトの駆動中に、第1のセンサS1が第1の平坦な物品G1の前縁を検出した後に行われ、制御ユニットは、その後、平坦な物品が搬送経路Tの経路セグメントに沿って搬送されながら、第1のセンサS1が計量プレートの入口において第1の平坦な物品G1の後縁を検出するまで、厚さ測定を開始および実施し、長さ測定が終了させられる。
【0015】
第1のセンサS1が、平坦な物品の長さを判定するための手段の構成部材であり、手段のこの構成部材はダイナミックスケール内に配置されていることが提供される。しかしながら、したがって、前記手段の少なくとも1つの付加的な構成部材がダイナミックスケールの外側に設けられることが排除されるべきではない。
【0016】
さらに、センサS1,S2,S3,...が透過光バリヤとして設計されていることが提供される。しかしながら、これにより、透過光バリヤとして設計されていない少なくとも1つの付加的なセンサが設けられることが排除されるべきではない。
【0017】
ダイナミックスケールの制御方法は、以下のステップを含む:
a)長さ測定が制御ユニットによって開始され、この後、計量プレートに配置された搬送装置の搬送ベルトの駆動が第1の搬送速度V1で開始される。
b)第2の光電バリヤLS2が計量プレートの出口において第1の平坦な物品G1の前縁を検出するまでダイナミック計量プロセスを開始させて、厚さ測定を終了する。
c)有効な重量測定結果が存在するかどうかをチェックする。
d)第1の平坦な物品G1の重量を判定し、有効な重量測定結果が存在するならば、第1の平坦な物品G1を第1の搬送速度V1で搬送方向xへダイナミックスケールの出口までさらに搬送する。
e)計量プロセスが終了していない場合に第1の平坦な物品G1の重量を判定し、第1の平坦な物品G1を第2の搬送速度V2で搬送方向xへダイナミックスケールの出口までさらに搬送し、第2の搬送速度V2は第1の搬送速度V1よりも遅い。
f)平坦な物品の幅測定を行う。
g)ダイナミックスケールのテイクオフ装置の入口における第3の光電バリヤLS3が第1の平坦な物品G1の前縁を検出し、チェックが、有効な重量測定結果が存在しないことを示した場合、ダイナミック計量プロセス中に重量測定を終了させる。
h)チェックが、有効な重量測定結果が存在することを示した場合、ダイナミックスケールの入口に次の平坦な物品G2を供給する。
i)第1の搬送速度V1での計量ユニットの搬送ベルトの駆動をさらに制御し、第2のモータを第3の搬送速度で搬送方向xに作動させ、モータは、テイクオフ装置において平坦な物品G1を排出するために配置された排出ローラを駆動し、第3の搬送速度V3は第1の搬送速度V1よりも速い。
k)ストップコマンドが与えられない場合は、最初に戻り(w)、ルーチンを繰り返す。
【0018】
ダイナミックスケールの計量プレートは案内壁を有し、寝かせた状態の平坦な物品のための搬送装置と、供給デッキと、出口側テイクオフ装置とを備える。供給デッキは、搬送方向で一列に互いに隣接する4つのサブセクションに分割されている。供給デッキの第1のサブセクションは、ダイナミックスケールの入口領域に配置されている。供給デッキの中央の第2のサブセクションにおける計量プレートは、1つの計量セルにおける負荷として配置されている。供給デッキの第2のサブセクションにおける計量プレート長さは、標準的なフォーマットを有する平坦な物品のために最適化されており、これにより、このために、最適に小さな間隙が平坦な物品の間に形成され、毎分の平坦な物品の最大スループットが達成される。幅センサのためのカバーが、中央の第3のサブセクションにおいて続く。2つの中央のサブセクションは一緒に、より長い平坦な物品、例えばB4フォーマットまでの長いフォーマットの物品のダイナミック処理を可能にし、第3のサブセクションは、長い平坦な物品(例えばB4フォーマットを有する物品)が第2のサブセクションから出るときに第3のサブセクションに接触しないように設計されている。排出ローラおよび少なくとも1つの接触圧フィンガは、ダイナミックスケールの出口の近くに配置された単純なテイクオフ装置を形成している。テイクオフ装置は、ダイナミックスケールのシャーシのフロアプレートに配置されている。ダイナミックスケールの計量プレートは、2つの平行でない側部を有する台形の輪郭を有しており、平行でない側部のうちの一方は、計量プレートの案内壁に当接し、長手方向縁部を形成している。台形の輪郭の2つの平行な側部のうちのそれぞれの大きいほうの側部は、計量プレートの横方向縁部を形成しており、物品の流れに関して、ダイナミックスケールの入口側に配置されている。金属角度プレートがシャーシの平坦なフロアプレートに、デカルト座標系のy方向で計量プレートの案内壁から所定の距離に取り付けられており、これにより、ダイナミックスケールの下側ハウジングシェルの後壁における位置と、上方へ角度づけられた金属角度プレートのプレート壁との間に、最大プレート壁距離Aが存在することが提供される。y方向でダイナミックスケールの後側ハウジング壁の最も遠い位置に当接する仮想接線が考えられる。物品の流れに関して入口側における横方向縁部と、計量プレートの長手方向縁部との間の頂点は、仮想接線から最大縁部距離Bに配置されている。加えて、整列壁は、y方向で、物品の流れに関して入口側におけるダイナミックスケールの供給デッキの第1のサブセクションの境界を定めており、物品の流れに関して入口側において接線から所定の距離Cに配置されていることが提供される。付加的な整列壁は、物品の流れに関して入口側において、デカルト座標系のy方向で供給デッキ第4のサブセクションの境界を定めておりかつ物品の流れに関して出口側において接線から所定の距離Dに配置されており、A<B<C≦Dが当該距離に当てはまる。
【0019】
ダイナミックスケールは、作動信号を受け取りかつセンサ信号を送信するためにダイナミックスケールの制御ユニットと電気的に接続された3つのセンサと、テイクオフ装置におけるモータと、計量プレートの下方のフレームに配置されたモータとを有しており、モータは、ダイナミックスケールの制御方法の制御信号を受け取るためにダイナミックスケールの制御ユニットと電気的に接続されている。供給デッキは、第1および第3のセンサのための開口を有する。第2のセンサは、計量プレートの出口側横方向縁部の後に、搬送方向xで第1のセンサから第1の距離に配置されており、第3のセンサは、スケールの出口において整列壁にすぐ隣接してかつ搬送方向xで第2のセンサから第2の距離に配置されており、第1の距離は第2の距離よりも大きいことが提供される。
【0020】
平坦な物品の3つの寸法を判定する手段も完全にまたは部分的にダイナミックスケール内に配置されていることが提供される。好適には、平坦な物品の3つの寸法のうちの1つを判定するための1つの手段のみが部分的にダイナミックスケールに配置されている。平坦な物品の残りの2つの寸法を判定するための他の手段は、完全にダイナミックスケールに配置されている。好適な典型的な実施の形態では、第1のセンサは、同時に、計量される平坦な物品の長さを判定するための手段の構成部材である。前記手段の別の構成部材は、例えば自動供給ステーションにおいて、搬送経路におけるダイナミックスケールの前に配置されたステーションに配置された(その形式は示されていない)外部センサである。ダイナミックスケールの制御ユニットのマイクロプロセッサは、計量される平坦な物品の長さを判定するための第1の手段の付加的な構成部材である。物品の長さを判定するための第1の手段のマウンティングと、物品の幅を判定するための第2のモジュールのマウンティングとが、フロアプレートに配置されている。平坦な物品の厚さを判定するための第1のモジュールのマウンティングが、計量プレートに配置されている。第1のセンサのためのマウンティングは、ダイナミックスケールのシャーシに計量プレートの入口の直前において取り付けられており、平坦な物品の前縁が第1のセンサに到達すると第1のセンサが信号を出力し、第1の信号は、ダイナミックスケールの作動のための始動信号を形成することが提供される。
【0021】
加えて、第1のモジュールの厚さセンサのためのマウンティングが、計量プレートの入口側横方向縁部の直後に、前記計量プレートの案内壁の後側に取り付けられており、ダイナミックスケールの第2のセンサのためのマウンティングが、ダイナミックスケールのシャーシにおける計量プレートの出口側横方向縁部の後に取り付けられており、平坦な物品の前縁が第2のセンサに到達すると、第2のセンサが信号を送信することが提供される。
【0022】
さらに、第2のモジュールの幅センサのためのマウンティングが、幅センサのカバーの下方で、搬送方向で、計量プレートの出口側横方向縁部の直後に取り付けられており、カバーは、計量プレートに取り付けられており、同様に、計量セルを負荷することが提供される。カバーは、幅センサのための窓を有する。物品流れに関して入口側におけるカバーの縁部は、物品流れに関して出口側におけるカバーの縁部よりも深く配置されている。計量プレートの下流の幅センサのマウンティングは、ダイナミックスケールのシャーシに取り付けられている。第3のセンサは、搬送方向で幅センサの下流の搬送経路内へ、物品流れに関して出口側におけるカバーの縁部の直後に、突出している。第3のセンサのためのマウンティングは、ダイナミックスケールのシャーシにおいて、テイクオフ装置の排出ローラの軸の直前に取り付けられている。テイクオフ装置の排出ローラは、排出ローラが取り付けられている軸の半径よりも4~6倍大きな半径を有する。第3のセンサは、好適に排出ローラの縁部において、排出ローラの半径と軸の半径との間で、軸に隣接して、計量プレートに最も近く配置された領域に配置されている。
【0023】
発明の有利な発展形は、従属請求項において特徴が示されておりまたは図面を用いて発明の好適な実施の形態の説明とともに以下に詳細に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】公知の物品処理システムのステーションの配列を単純化して概略的に示す平面図である。
図2】寝かせた状態で配置された平坦な物品のためのダイナミックスケールを右前上方から見た斜視図である。
図3】ハウジングを省略したダイナミックスケールの平面図である。
図4a】始動前の第1の作動段階におけるダイナミックスケールの搬送装置を前方から見た単純化した概略図である。
図4b】幅センサのための択一的なカバーを備えるダイナミックスケールの搬送装置の単純化した概略図である。
図5】ダイナミックスケールのテイクオフ装置を右前上方から見た斜視図である。
図6】ダイナミックスケールの計量セルによる平坦な物品の計量の開始時の第2の作動段階における搬送装置を前方から見た単純化した概略図である。
図7】ダイナミックスケールの計量セルによる平坦な物品の計量の終了時の第3の段階における搬送装置を前方から見た単純化した概略図である。
図8】ダイナミックスケールの計量セルによる計量の終了後の平坦な物品の排出前の第4の段階における搬送装置を前方から見た単純化した概略図である。
図9】ダイナミックスケールからの計量された平坦な物品の排出時の第5の段階における搬送装置を前方から見た単純化した概略図である。
図10】ダイナミックスケールによって計量される平坦な物品の厚さ測定のための第1のモジュールを前方から見た斜視図である。
図11】ダイナミックスケールによって計量される平坦な物品の厚さ測定の間の、第1の段階と第2の段階との間の段階における、第1のモジュールの詳細を前方から見た斜視図である。
図12】単純化した概略的なワークフロープランである。
【0025】
図1は、公知の物品処理システムのステーションの配列を単純化して概略的に示す平面図を示している。平坦な物品Gは、搬送経路Tに沿って搬送され、物品処理システムの複数のステーションを横断する。順次搬送される複数の平坦な物品は、物品の流れとも呼ばれる。第1のステーション1は、第2のステーション2およびダイナミックスケール(DS)に先行しており、物品の流れに関してこれらの上流にある。ダイナミックスケールの計量プレート25は、2つの平行でない側部を有する台形の輪郭を有しており、平行でない側部のうちの一方は、計量プレートの案内壁254に当接し、長手方向縁部を形成している。台形の輪郭の2つの平行な側部のうちのそれぞれの大きいほうの側部は、物品の流れに関して、ダイナミックスケールの入口側に配置された横方向縁部を形成している。第3のステーション3は、物品の流れに関して下流に、すなわち搬送経路においてダイナミックスケール(DS)の後に配置されている。例えば、フランキングシステムにおいて、第1のステーション1は、個別化された平坦な物品を自動的に供給するための個別化ステーション(FEEDER)であり、第3のステーション3は、フランキングマシン(FM)である。ステーション1および2は、少なくとも1つの搬送ベルト251およびフリーホイール(図示せず)を備える搬送装置を有する。少なくとも1つの搬送ベルト251は、平坦な物品を案内壁254へ鋭角に導く。カラー(斜線で示されている)は、案内壁254の上縁から外縁まで上方へ曲げられている。計量プレート25の外縁2543は、少なくとも1つの搬送ベルト251の長手方向縁部に対して平行に配置されている。
【0026】
搬送速度は、搬送方向xでステーションごとに高められるまたは少なくとも等しく高い。したがって、フリーホイールにより、各ステーションは、前に配置されたステーションから平坦な物品Gを引き出し、これをさらに搬送するための位置にある。
【0027】
図2は、寝かせた状態で配置された平坦な物品のためのダイナミックスケール2を右前上方から見た斜視図を示している。上側ハウジングシェル22は、ヒンジ式に取り付けられた透明なフード221が取り付けられており、下側ハウジングシェル23上に配置されている。下側ハウジングシェル23は、2つの側壁231,233と、後側ハウジング壁232と、前壁234とを有する。供給デッキ24は、物品の流れに関して、入口側および出口側において下側ハウジングシェル23に取り付けられている。供給デッキ24は、物品の流れに関して出口側で、y方向で整列壁21によって境界を定められている。
【0028】
供給デッキ24は、物品の流れに関して入口側における第1のサブセクションIと、物品の流れに関して出口側における第4のサブセクションIVとから成り、第1および第4のサブセクションは、第2のセクションIIおよび第3のセクションIIIによって互いに分離されており、計量プレート25は第2のセクションIIに配置されており、計量プレートに取り付けられた、幅センサのためのカバー255は、第3のセクションIIIに配置されている。第3のセクションIIIにおいて、少なくとも1つの第1の窓開口2551が、幅センサのカバー255に設けられており、第1の窓開口2551は、y方向に延びており、計量プレート25の案内壁254(図3)から最も遠い距離において計量プレート25に配置された第3の搬送ベルト253の搬送領域と向き合って始まっている。前記供給デッキ241,242の、物品の流れに関して入口側におけるサブセクションIと、物品の流れに関して出口側におけるサブセクションIVとは、フロアプレート290(図3)の上方のほぼ同じ高さに配置されている。整列壁20(図示せず)は、供給デッキの第1のサブセクションIのy方向の境界を定めており、整列壁21は、供給デッキの第4のサブセクションIVのy方向の境界を定めている。物品の流れに関して入口側における整列壁20は、物品の流れに関して出口側における整列壁21よりも、接線tから幾らかより小さな距離に配置されている。前記供給デッキ24の、物品の流れに関して入口側における第1のサブセクションIと、物品の流れに関して出口側における第4のサブセクションIVと、幅センサのためのカバー255とは、複数のセンサのための付加的な窓開口をも有する。図2の説明において上側ハウジングシェル22によって被覆されたこれらのセンサは、以下で図3を用いて説明される。
【0029】
図3は、ハウジングを省略したダイナミックスケールの平面図である。上側ハウジングシェルは取り外されており、下側ハウジングシェル23(図2)のうち、後側ハウジング壁232の1つの位置および平坦な物品のための2つの整列壁20,21の一部のみが示されている。ダイナミックスケールは、平坦なフロアプレート290を備えるシャーシ29と、シャーシ29に取り付けられた金属アングルプレート291とを有しており、シート壁292は、金属アングルプレート291から上方へ、すなわちz方向へ曲げられている。ダイナミックスケールの下側ハウジングシェル23の後壁232の1つの位置は、デカルト座標系のy方向で、角度づけられたシート壁292から、最大シート壁距離A=2~4cmのところに配置されている。この位置に、搬送方向xに対して平行に延びる仮想接線tを配置することが考えられる。角度づけられたシート壁292は、下側シェルの後側ハウジング壁232の前記位置に隣接して配置されており、接線に対して平行に位置している。メインボード295の回路板は、角度づけられたシート壁292の前側に解放可能に取り付けられている。回路板は、電源アダプタ294から給電される制御ユニットを支持している。電源アダプタ294への電源接続のための電源プラグソケット293は、後側ハウジング壁における開口(図示せず)を通じて外部からアクセス可能である。U字形に湾曲させられた、第1のセンサS1のための保持プレート296は、物品の流れに関してダイナミックスケールの入口側と、金属アングルプレート291と計量プレート25との間のスケールの後側領域とにおいて、フロアプレート290に取り付けられている。案内壁254は、その高さが、すなわちz方向で制限されている。カラーは、案内壁254の上縁2541(図10)からy方向で上方へ曲げられている。カラー2542は、y方向に拡張させられており、計量プレート25の外側直線縁部2543において終わっており、縁部2543は、搬送方向xに対して平行に延びていない。案内壁254の近くの計量プレート25のカラーの外縁2543における、物品の流れに関して入口側の角は、仮想接線tから最大縁部距離Bに配置されている。案内壁254は、計量される平坦な物品の長手方向縁部をその搬送中に案内するように機能する。後側ハウジング壁232は僅かに外方へ湾曲させられており、計量プレートの案内壁254は直線に形成されている。仮想接線tが、y方向で最も遠い距離の後側ハウジング壁232の位置に配置されていると仮定すると、計量プレートの案内壁254は、接線tに対して鋭角で、約0.1°~1.5°の角度で左側端部(すなわち物品の流れに関して下流の端部)から右側端部へ、すなわち物品の流れに関して上流の、ダイナミックスケールの始まりの方向へ移動する。物品の流れに関して入口側の供給デッキ24の第1のサブセクション(I,図2)の境界は、y方向では、物品の流れに関して入口側の整列壁20によって定められている。物品の流れに関して出口側の供給デッキ24の第4のサブセクション(IV,図2)の境界は、y方向では、物品の流れに関して出口側の整列壁21によって定められている。整列壁20は、物品の流れに関して入口側において、仮想接線tから距離Cに配置されており、整列壁21は、物品の流れに関して出口側において、仮想接線tから距離Dに配置されており、A<B<C≦Dである。
【0030】
計量プレートの下側(図示せず)は、フレームに載置して取り付けられて配置されており、フレームは、計量セルの負荷導入箇所(図示せず)に取り付けられており、計量セルは平坦なフロアプレート(図4)に取り付けられている。ダイナミックスケールの制御方法が開始され、第1のモータ(図示せず)が作動させられるとすぐに、計量される平坦な物品は、第1の搬送速度で、計量プレート25を横切って、少なくとも1つの搬送ベルト251,252,253によって、搬送方向xに対して鋭角で移動させられる。少なくとも1つの搬送ベルト251,252,253の第1の逸らせローラ2511,2521,2531の駆動軸2501(図4)および第2の逸らせローラ2512,2522,2532の被駆動軸2502(図4)は、y方向に対して0.1°~1.5°の鋭角で配置されている。その結果、少なくとも1つの搬送ベルト251,252,253は、次のように計量プレート25上に配置される。すなわち、物品の流れに関して入口側において、計量プレートの案内壁254からのy方向の第1の搬送ベルトの距離が、前記計量プレート25において生じ、この第1の搬送ベルトの距離は、搬送方向xに対して平行に位置をずらされて測定された第2の搬送ベルトの距離よりも大きい。3つの搬送ベルト251,252,253は、好適には、計量プレート25上で、互いに平行に、しかしながら案内壁254に対しては非平行に配置されている。U字形に湾曲させられた保持プレート296は、フロアプレート290にアングルピース2961を用いて取り付けられており、これにより、前記アングルピースは、z方向にかつ部分的に搬送方向xとは逆に、平坦なフロアプレート290を超えて突出している。U字形に湾曲させられた保持プレート296は、y方向とは反対の方向に2つの曲げ部を有しており、それぞれ、2つの曲げ部において、第1のセンサS1の受信部または送信部に当接しており、前記第1のセンサS1は、メインボードの電気回路と電気的に接続されている。搬送ベルトを駆動するための第1のモータ(図4)は、個別化ステーション1によって前もって積重ねから個別化された第1の手紙の前縁を前記第1のセンサS1が検出されるとすぐにメインボードの制御ユニットによって始動させられ、搬送ベルトは、計量プレート25を横切って移動することができるように配置されている。第1のセンサS1は、付加的に、平坦な物品の長さ測定のために使用されてもよい。各搬送ベルト251,252,253のそれぞれの第1の逸らせローラ2511,2521,2531は、計量プレートにおいて物品の流れに関して上流に配置されている。各搬送ベルト251,252,253のそれぞれの第2の逸らせローラ2512,2522,2532は、計量プレートにおいて物品の流れに関して下流に配置されている。第2および第3のセンサは、計量プレートの出口側においてマウンティング297に取り付けられている。例えば、センサは、透過光バリヤLS1,LS2,LS3として設計されている。第2および第3のセンサS2,S3のマウンティングは、U字形に湾曲した2つの保持プレートから成り、これらの保持プレートは、平坦なフロアプレート290においてy方向を指す第1の曲げ部(図示せず)が取り付けられたマウンティング297に取り付けられている。受信部および送信部の配置は、第1のセンサの配置に対応する。第2の逸らせローラの近くで、マウンティングは、第2のセンサS2のためのU字形に湾曲した保持プレート2972を有しており、排出ローラの領域では、第3のセンサS3のためのU字形に湾曲した保持プレート2973を有する。2つの保持プレート2972,2973はそれぞれ、y方向とは反対を指す方向に延びる2つの曲げ部を有する。それぞれのヨークはこれらの2つの曲げ部を接続している。これにより、U字形に湾曲した保持プレート2972,2973は、搬送方向xで間隙を生じながら互いに隣接して配置されており、これらのヨークはシート壁292に対して平行である。計量プレート25は、第1および第2のセンサの間の第1の長さL1よりも小さな実効長Lwを有しており、搬送方向xで、カバー255は、第2および第3のセンサの間の第2の長さL2よりも大きな長さLxを有し、これは、L2<L1(図4)に当てはまる。デカルト座標系の搬送方向xにおける計量プレート25の実効長Lwは、計量される標準的な、極めて一般的に使用される最も長い物品に、計量結果がまだ判定されていない限りは物品がその移動において計量プレート上へ移動する付加的な測定経路を加えたものによって決定される。計量プレート25に続く幅センサのためのカバー255は、第2のセンサの保持プレート2972の下側曲げ部の下方深くに配置されており、前記供給デッキ242の上昇したサブセクションIVの入口まで角度をなして上昇している。カバー255(図2)は、2つの保持プレート2972,2973の間に窓開口2551を有する。排出ローラ281およびテイクオフ装置28の接触圧機構282は、ダイナミックスケールの出口に配置されている。テイクオフ装置28はフロアプレート290に取り付けられている。
【0031】
図4aには、ダイナミックスケールの搬送ベルトによる平坦な物品の搬送の開始前の第1の作動段階における、ダイナミックスケールの搬送装置の単純化した概略図が前方から見て示されている。作動中、光電バリヤLS1,LS2,LS3の光線が、センサの受信部と送信部との間に形成されている。第1の光電バリヤLS1は、搬送方向xとは反対に、第1の逸らせローラの駆動軸2501の前に、第1の距離E>1/2(L1-Lw)+Kに配置されている。第2の光電バリヤLS2は、搬送方向xに、第2の逸らせローラの駆動軸2502の後に、第2の距離F>1/2(L1-Lw)+Kに配置されている。駆動軸2501,2502の軸は、デカルト座標系のy方向に対して0.1°~1.5°の鋭角で配置されており、これにより、平坦な物品は、ダイナミックスケール(図3)の作動中に搬送ベルトによって計量プレート25の案内壁254のより近くへ搬送される。計量プレート25の駆動軸2501および2502の間隙は、実効長Lwであり、付加距離Kは、付加的な安全間隙である。第1の長さL1が光電バリヤLS1およびLS2の間の間隔であり、第2の長さL2が光電バリヤLS2およびLS3の間の間隔である。第1の光電バリヤLS1の送信器/受信機モジュールは、計量プレート25の前で保持プレート296に配置されており、メインボード(図3)の制御ユニットが、平坦な物品の前縁による光ビームの中断を早期に検出することを可能にしている。第1の平坦な物品の前縁を検出すると、計量プレート25に配置された搬送装置の搬送ベルトの駆動が制御ユニットによって開始される。さらに、電子回路は、各光電バリヤと電気的に接続されており、この電子回路は、例えば、光センサにおける外部光の影響に対する高められた安全性を達成するために、メインボードに配置され、設けられている。第2のセンサも、光電バリヤLS2として形成されており、計量プレートの出口において手紙の前縁を検出するために機能する。第2の光電バリヤLS2の送信器/受信機構成部材は、計量プレート25の搬送ベルトの逸らせローラの直後において、搬送経路における保持プレート2972に配置されている。
【0032】
第3のセンサも同様に、光電バリヤLS3として形成されており、計量プレートの端部において手紙の前縁を検出するために機能する。第3の光電バリヤLS3の送信器/受信機構成部材は、排出ローラ281の直前において、搬送経路における保持プレート2973に配置されている。第3のセンサは、排出ローラ281の軸の近くに配置されており、少なくとも1つの接触圧フィンガを有する接触圧機構282と共に、ダイナミックスケールの出口に配置されている。
【0033】
第1のモータ256は、計量プレート25の下方のフレーム257の区画に配置されており(その形式は図示されていない)、ベルトパワートレイン(図示せず)を介して各搬送ベルトのそれぞれの第1の逸らせローラに作用し、前記逸らせローラは、計量プレートにおいて、物品の流れに関して入口側に配置されている。第1のモータは、歯付ベルトを介して付加的な歯付プーリホイールを駆動する歯付駆動ベルトローラと確実に結合されたモータ軸を有する(その形式は図示されていない)。これらの駆動手段は、多数の被駆動搬送ベルトのための共通の駆動装置を形成している。付加的な歯付プーリは、第1の変速段としての小さな歯車と共に形成されており(その形式は図示されていない)、付加的な固定軸において回転可能であるように取り付けられている。フレーム257は計量セル27に取り付けられている。計量セル27は、シャーシのフロアプレート290に配置されている。第2のモータ283は、テイクオフ装置に配置されており、歯付ベルトおよび歯付プーリパワートレインを介して、排出ローラ281の軸を駆動する(その形式は図示されていない)。幅センサのカバー255は、計量プレートのフレーム257の下方の平行な平面に配置されており、搬送方向で、平坦なフロアプレート290に対して、計量プレートの出口側縁部に関して、好適には、搬送される長い平坦な物品(例えば、B4フォーマットの物品)が第2のサブセクションIIから出るときに供給デッキの第3のサブセクションIIIと接触しないような傾斜で、徐々に上方へ上昇している。
【0034】
図4aの単純化した図では、モジュールは省略されている。
【0035】
計量される平坦物品の厚さ測定のための第1のモジュールは、ダイナミックスケールの計量プレート上に、搬送経路の始めに配置されている(図10および図11参照)。厚さセンサとして、第1のモジュールは、搬送方向xにおいて第1の光電バリヤLS1に続いて搬送経路に配置されたフォーク状の光電バリヤを有する。
【0036】
第2のモジュールは、平坦な物品の幅測定のために設けられており、例えば、対象となるそれぞれのフォーマット境界への測定位置の調節のためのスピンドルを有する。様々な異なるフォーマット(判型)が様々な国において使用されているので、このことが必要である。第2のモジュールは、反射光バリヤを有しており、光反射面がハウジング部に取り付けられている。
【0037】
図4bは、択一的にフロアプレート290*に取り付けられた幅センサのための択一的なカバー255*を有するダイナミックスケールの搬送装置の単純化した概略図を示している。
【0038】
図5は、ダイナミックスケールのテイクオフ装置を右前上方から見た斜視図を示している。排出ローラ281および少なくとも1つの接触圧フィンガ282が、ダイナミックスケールの出口において、マウンティング297に配置されている。マウンティング297は、フロアプレート290に取り付けられたベースプレート2970を有する。ベースプレート2970がフロアプレートに直接に取り付けられている以外に、ベースプレート2970はy方向に延びており、ベースプレート2970は、z方向において2つの曲げ部2974,2975も有している。排出ローラ281は、滑り軸受2811,2812に支持された駆動軸280に確実に取り付けられており、駆動軸280は、y方向に対して平行にまたは0.1°,1.5°の鋭角で配置されている。排出ローラ281は、外側半径RA>>RU>Rwを有しており、RUは搬送ベルトのための逸らせローラの半径である。排出ローラ281の半径RAから排出ローラ281の駆動軸280の半径Rwを引いた長さが、第3のセンサS3のためのU字形の保持プレート2973の配置を可能にする排出ローラの前側において、物品の流れに関して上流に配置された領域を規定する。滑り軸受2811,2812は、U字形マウンティング297の開口29740,29750に取り付けられており、z方向に延びる2つの曲げ部2974,2975は、滑り軸受の取付けのために設けられた側部を形成し、これにより、排出ローラ281の取付けのためのマウンティング297はz方向に開放している。マウンティング297は、ダイナミックスケールからの計量された平坦な物品を保持しかつ排出するためのテイクオフ装置28を支持している。このテイクオフ装置は、排出ローラ281と、ばね付勢されかつ軸を中心に回転可能な、少なくとも1つの接触圧フィンガ2821,2822または複数の接触圧フィンガとの配列から成る。前記接触圧フィンガは、計量された平坦な物品を自動的に挟み、物品が計量プレートから出るときにこの物品が排出ローラに対して押し付けられる。取り付けられた駆動軸280は、U字形の湾曲したマウンティング297の曲げ部2975の開口29750からy方向に突出しており、歯付駆動ベルト284のための歯付プーリ283を支持している。
【0039】
これにより、曲げ部2975は、z方向へより高く延びており、曲げ部2974よりも後側ハウジング壁232の近くに配置されている。固定の回転軸2980のためのU字形の湾曲した保持プレート298は、排出ローラ281の上方の所定の距離に配置されており、固定の回転軸2980は、y方向に対して平行または0.1°~1.5°の鋭角で配置されており、2つの狭い接触圧フィンガ2821,2822またはより大きな幅を有する少なくとも1つの接触圧フィンガ282を支持しており、接触圧フィンガには板ばね2981によって弾性力が付与されている。
【0040】
接触圧フィンガ2821,2822は、厚い平坦な物品に対して付加的な接触圧を生ぜしめるために、板ばね2981と能動的に連結するように設計されていてもよい。例えば、接触圧フィンガは、それぞれ、湾曲したZ字形を有する、互いに離間させられた2つの側壁から成る。それぞれの取り付けられた接触圧フィンガは、z方向に、少なくとも1つの膨らみを有しており、各Z字形の湾曲した接触圧フィンガの第1の方向変化が与えられている。膨らみは、接触圧フィンガの回転軸2980の近くに配置されており、板ばね2981のそれぞれの自由ばね端部の真向かいにある。膨らみは、接触圧フィンガの一方または両方の側壁において同様にまたは異なって実現されていてもよい。接触圧力は、取り付けられた板ばね2981の自由ばね端部のたわみによって方向付けられ、最大の膨らみのところで最も大きくなる。
【0041】
回転可能なばね負荷された各接触圧フィンガの自由端部には、接触圧フィンガの2つの側壁の間に、駆動されないローラ28211,28221が配置されており、平坦な物品はローラ28211,28221と排出ローラ281との間に挟まれ、さらに搬送される。
【0042】
駆動されないローラの代わりに、駆動される排出ローラ281と向かい合って配置された、同様に駆動されるコンベヤベルトをそれぞれ使用してもよい。
【0043】
図6は、第1の光電バリヤLS1が第1の平坦な物品G1の後縁を検出したときの、ダイナミックスケールの計量セルによる第1の平坦な物品G1の計量の開始時の第2の段階における、ダイナミックスケールの搬送装置を前方から見た単純化した概略図を示している。
【0044】
図7は、ダイナミックスケールの計量セルによる第1の平坦な物品G1の計量の終了時の第3の段階におけるまたは平坦な物品、例えば標準的な手紙(US10またはDIN C6長さ)が計量プレートにおいて出口のダイナミックスケールのより高い領域へ搬送されているときの、搬送装置を前方から見た単純化された概略図を示している。通常の場合、重量測定は、第2の光電バリヤLS2に達する前に完了する。
【0045】
第2の光電バリヤLS2による第1の平坦な物品G1(標準的な手紙)の前縁の検出時に有効な重量測定結果が存在するかどうかのチェックを開始するために、制御装置が設けられている。有効な重量測定結果が存在しない場合、標準的な手紙は、より低速でダイナミックスケールの出口へさらに搬送される。第3の光電バリヤLS3は、第1の平坦な物品G1(標準的な手紙)の前縁が第3の光電バリヤLS3に達したかどうかを判定するように機能する。このときに、重量測定の終了が開始される、即ち終了される。もしくは、チェックが、有効な重量測定結果が存在することを示した場合、次の平坦な物品がダイナミックスケールの入口へ供給される(図8)。
【0046】
図8は、次の平坦な物品G2がダイナミックスケールへ供給されているときの、ダイナミックスケールの計量セルによる計量の終了後の第1の平坦な物品G1の排出前の第4の段階における搬送装置を前方から見た単純化した概略図を示している。
【0047】
図9は、ダイナミックスケールからの計量された第1の平坦な物品G1の排出時の第5の段階における搬送装置を前方から見た単純化した概略図を示している。この図は、第2の平坦な物品G2の重量測定が開始され、かつ既に計量された第1の平坦な物品G1が排出ローラによってスケールから搬出された状態で示されており、ひいては、第2の平坦な物品G2の重量測定はこれによって影響されない。
【0048】
図10には、ダイナミックスケールによって計量される平坦な物品の厚さ測定のための第1のモジュール30が、前方から見た斜視図で示されている。厚さ測定は、ブレーキレバー301によって行われる。ブレーキレバー301は、第1の物品によって、物品の厚さに対応して持ち上げられてもよく、これにより、機械的抵抗を克服しなければならない。物品厚さ(手紙厚さ)が小さくなると抵抗は極めて小さく、回転可能にローラ302が取り付けられているレバー端部には主に重力が作用する。搬送ベルトへのローラ302の接触の直前に、加わる衝撃を減じるために抵抗が再び高められ、これにより、場合によっては重量測定信号におけるショックパルスを減衰させる。例えば、このために、薄いゴムタイヤをローラ302に取り付けてもよい。ダッシュフィルム303は、レバー301の移動に伴って光センサ304を通過させられる。ダッシュの数がこれにより計測され、手紙の厚さが、既知の換算係数を用いて計算される。レバー301は、2つの平坦な物品(手紙)の間で下降させられ、図10に示された位置は、“0”の手紙厚さに関連している。さらに、ダッシュフィルムの移動方向が、光センサを用いてダイナミックスケールの制御ユニットによって検出されてもよい。
【0049】
第1のモータ256は、フレーム257において計量プレート25の下方に配置されており、2段パワートレインを介して、その駆動に関して、搬送装置の第1の逸らせローラ2511(2521,2531)の駆動軸2501と接続されている(図3)。パワートレインがモータトルクを増大させ、モータ回転速度が低下させられる。エンコーダホイール259は第1のモータ256のモータ軸2560に取り付けられている。エンコーダ26はエンコーダホイールに配置されており、ダイナミックスケールの制御ユニットに電気的に接続されている。第1のモータ256は、ダイナミックスケールの制御ユニットにも電気的に接続されており、これにより、モータ回転速度は、所定の公称値に対応して調整される。パワートレインは、大きな直径および小さな直径を有する2つのそれぞれの歯付プーリを有する。例えば、クラウンギヤ縁部において、大きな外径はd1=2.5cmであり、小さな外径はd2=1.8cmである。より小さな直径を有する歯付プーリ2506は、25個の歯を有しており、第1のモータ256のモータ軸2560に取り付けられている。大きな直径を有する歯付プーリ2510は、36個の歯を有している。歯付プーリ2510と、より小さな直径を有する複数の第1の逸らせローラ2511(2521,2531)は、駆動軸2501に確実にまたは不確実に取り付けられている(図3)。第1の歯付駆動ベルト2505を介して、歯付プーリ2506は、大きな直径を有する歯付プーリ2507を駆動する。第2の歯付駆動ベルト2509は、歯付プーリ2510上を走行し、図10における歯付プーリ2507(より大きな直径)と重なっているより小さな直径を有する歯付プーリ2508(点線で示されている)によって駆動される。両歯付プーリ2507,2508は、回転軸2504を介して機械的に接続されており、パワートレインの構成部材である。回転軸2504は、それぞれの開口25710(25720)において、手紙の流れに関して入口側に取り付けられた滑り軸受2581(2582)において両側で支持されている。
【0050】
ダッシュフィルム303のための光センサ304は、アングルプレート306にボルト留めされたセンサ保持プレート305に取り付けられている。アングルプレート306は、物品の流れに関して入口側に位置する計量プレート25の角の近くで、案内壁254のカラー2542(図3)の外縁2543に取り付けられており、前記角は、接線tから最大縁部距離Bを有している(図3)。これにより、第1のモジュール30のマウンティングは、搬送装置の搬送ベルトの縁部と同じ角度を有する。したがって、ローラ302の軸300および固定軸307は、互いに平行に配置されている。
【0051】
アングルプレート306は、U字形に重力の方向(すなわちz方向とは反対)に曲げられており、アングルプレート306が取り付けられた計量プレートの縁部2543を超えて突出している。アングルプレート306の曲げ部3061(3062)は、それぞれ、固定軸307のための円形の開口30610(30620)を有する。固定軸307は、一方の端部においてレバー301およびレッグスプリング308を支持している。レッグスプリング308は、ローラ302と搬送ベルト251との間に平坦な物品が到着していない限り、他方のレバー端部におけるローラ302を搬送ベルト251に対して押し付ける。
【0052】
図11には、ダイナミックスケールによって計量される平坦な物品の厚さ測定の段階における第1のモジュールの細部を前方から見た斜視図が示されている。レバー301のレバー端部の移動が物品G1の厚さに対応して行われ、これにより、ダッシュフィルム303が移動させられる。この段階は、第1の作動段階1(図4)と第2の作動段階2(図6)との間である。
【0053】
図12は、ダイナミックスケールの制御方法のための単純化した概略的なワークフロープラン100を示しており、以下のステップを含む。
a)長さ測定を制御ユニットによって開始し、これに続いて、計量プレートに配置された搬送装置の搬送ベルトの駆動を、第1の搬送速度V1で開始し、第1の光電バリヤLS1が第1の平坦な物品G1の前縁を検出した後、計数プロセスの開始および駆動中のエンコーダパルスの計数を行い(ブロック101~104)、その後、平坦な物品が搬送経路(T)の経路セグメントに沿って搬送されている限り、計量プレートの入口における第1の光電バリヤLS1が第1の平坦な物品G1の後縁を検出するまで(ブロック107)、厚さ測定(ブロック105)を開始して行い、経路セグメントの間に長さ測定を終了する(ブロック106)。
b)第2の光電バリヤLS2が計量プレートの出口において第1の平坦な物品G1の前縁を検出するまで(ブロック109)、ダイナミック計量プロセスを開始させ(ブロック108)、厚さ測定を終了する(ブロック110)。
c)有効な重量測定結果が存在するかどうかをチェックする(ブロック111)。
d)第1の平坦な物品G1の重量を判定し、有効な重量測定結果が存在するならば、第1の平坦な物品G1を第1の搬送速度V1で搬送方向xへダイナミックスケールの出口までさらに搬送する(ブロック112)。
e)計量プロセスが終了していない場合に第1の平坦な物品G1の重量を判定し、第1の平坦な物品G1を第2の搬送速度V2で搬送方向xへダイナミックスケールの出口までさらに搬送し、第2の搬送速度V2は第1の搬送速度V1よりも遅い(ブロック113)。
f)平坦な物品の幅測定を行う(ブロック114)。
g)ダイナミックスケールのテイクオフ装置の入口における第3の光電バリヤLS3が第1の平坦な物品G1の前縁を検出し(ブロック115)、チェックが、有効な重量測定結果が存在しないことを示した場合(ブロック116)、ダイナミック計量プロセス中に重量測定を終了させる(ブロック120)。
h)チェックが、有効な重量測定結果が存在することを示した場合、ダイナミックスケールの入口に次の平坦な物品G2を供給する(ブロック117)。
i)計量ユニットをさらに制御し、第2のモータを第3の搬送速度で搬送方向xに作動させ、モータは、テイクオフ装置において平坦な物品G1を排出するために配置された排出ローラを駆動し、第3の搬送速度V3は第1の搬送速度V1よりも速い(ブロック118)。
k)ストップコマンドが与えられない場合は、最初に戻り(w)、ルーチン(100)を繰り返す(ブロック119)。
【0054】
平坦な物品の長さを判定するための技術的な方法は、ダイナミックスケールの制御方法の前に行われてもよく、少なくとも以下の方法ステップを含む。
j)外部光電バリヤELSが第1の平坦な物品G1の後縁を検出した場合、第1のステーションの駆動モータのエンコーダパルスの計数プロセスを開始する。
jj)第2のステーションの第1の内部センサが平坦な物品の前縁を第2のステーションの制御ユニットのマイクロプロセッサに報告すると、エンコーダパルスを計数するプロセスを終了する。
jjj)第2のステーションの制御ユニットのマイクロプロセッサを介して平坦な物品の長さを判定する。
【0055】
例えば、自動個別化および供給ステーションが第1のステーションとして予定され、ダイナミックスケールが第2のステーションとして予定されている。コンピュータプログラムがダイナミックスケールの制御ユニットのための対応するデータ処理を可能にする。ダイナミックスケールのセンサ信号およびエンコーダ信号がダイナミックスケールの制御ユニットによって問合せされ、これは、ダイナミックスケールの制御方法における単純化された形式で示されたものである。さらに、コンピュータ読取可能な記憶媒体が提供され、この記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、制御ユニットの記憶手段にロードされた後、制御ユニットが、所定の入力順にダイナミックスケールを制御するための少なくとも1つの方法を実行することを可能にする。
【0056】
平坦な物品の搬送および処理中の全ての3つの寸法(長さ、幅および厚さ)の寸法測定も、有利には可能である。第1のセンサS1は、平坦な物品の長さを判定するための手段の構成部材であり、この手段の構成部材は、(ステーション2において)ダイナミックスケール内に配置されており、前記手段の少なくとも1つの付加的な構成部材は、(ステーション1において)ダイナミックスケールの外側に設けられている。
【0057】
少なくとも1つの付加的な構成部材は、暗い状態から明るい状態への光強度の変化を検出するセンサを有し、このセンサから、制御ユニットのマイクロプロセッサは、例えば、光強度のこの変化について外部センサからマイクロプロセッサに信号が送られると、平坦な物品の後縁を判定する。これにより、外部センサが平坦な物品の後縁をマイクロプロセッサに知らせると、エンコーダパルスの計数プロセスが開始し、この計数プロセスは、第1の内部センサが平坦な物品の前縁を制御ユニットのマイクロプロセッサに知らせると終了する。外部センサと第1の内部センサとの間の既知の距離により、ダイナミックスケールの制御ユニットのマイクロプロセッサは、平坦な物品の長さを判定し得る。
【0058】
付加的な典型的な実施の形態(詳細には説明されていない)では、搬送経路においてダイナミックスケールの前にステーションが配置されている。このステーションは、センサを有する。このセンサは、平坦な物品の前縁および/または後縁が長さセンサに到達して、去ると、長さ測定のための信号を出力する。ダイナミックスケールの制御ユニットは、前のステーションの長さセンサとのインタフェースを介して、ダイナミックスケールの第1のセンサおよび第1のエンコーダと電気的に接続されており、また、ダイナミックスケールの前のステーションの駆動モータのエンコーダと電気的に接続されており、これにより、エンコーダ信号と、外部センサ長さ測定の信号とを評価し、また、ダイナミックスケールの第1のセンサの信号を評価し、ダイナミックスケールに供給される平坦な物品の長さを判定する。平坦な物品の長さを判定するための手段は、これにより、この場合にもまた、ダイナミックスケールの第1のセンサおよびその制御ユニットを有する。
【0059】
択一的に、長さ判定の結果がその後にダイナミックスケールに伝送されると、第1のステーション1の制御ユニットのマイクロプロセッサが平坦な物品の長さを判定してもよく、ダイナミックスケールの第1のセンサも長さの判定に関与させられる。第1のセンサにより、この典型的な実施の形態では、長さの判定は部分的にダイナミックスケール内でも行われる。
【0060】
好適な第1の実施の形態の態様によれば、幅および厚さの寸法測定は、部分的にのみダイナミックスケール内に配置された、平坦な物品の長さを判定するための前記手段とは対照的に、1つのモジュール(図10)と、幅センサLSB*(図4b)を有しかつ完全にダイナミックスケール内にある付加的なモジュールとによって行われる。
【0061】
択一的に、別の実施の形態の態様では、平坦な物品の全ての3つの寸法の判定は、完全にダイナミックスケール内で行われてもよく、この場合、第1のセンサは、平坦な物品の前縁および後縁を検出し、平坦な物品の前縁および後縁の判定の間に生じるエンコーダパルスが計数される。
【0062】
特定の実施の形態、すなわち好適には第1の態様によるダイナミックスケールがこの例において詳細に説明されているが、発明の同じ基本概念であると仮定するならば、付加的な態様による異なる実施の形態が使用されてもよく、これは、添付した保護的な請求項によって包含されているが、これにより、保護範囲から排除されるべきではない。
図1
図2
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図4a
図4b
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図12