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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20220208BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20220208BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
G03B17/02
G02B7/02 D
G02B7/02 Z
H04N5/225 400
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2017563582
(86)(22)【出願日】2016-06-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-07-12
(86)【国際出願番号】 KR2016006030
(87)【国際公開番号】W WO2016200126
(87)【国際公開日】2016-12-15
【審査請求日】2019-05-29
【審判番号】
【審判請求日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】10-2015-0080414
(32)【優先日】2015-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0017308
(32)【優先日】2016-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(72)【発明者】
【氏名】アン ミョン チン
【合議体】
【審判長】瀬川 勝久
【審判官】松川 直樹
【審判官】吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-290742(JP,A)
【文献】特開2009-265473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B19/00-21/00
G02B21/06-21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのレンズを備えるレンズバレルと、
前記レンズバレルが結合するホルダーと、
前記ホルダーの下部に前記レンズと対向するように結合するプリント基板と、
前記ホルダーと前記プリント基板を結合する接着部と、
前記プリント基板と前記ホルダーの結合によって形成される第1空間の一部を開放する開口部と、
前記ホルダーと結合するハウジングを含み、
前記ハウジングは前記プリント基板を収容し、
前記ホルダーと前記ハウジングの結合によって前記第1空間と区分される第2空間が形成され、
前記開口部は前記第1空間と前記第2空間を連通し、
前記ホルダーと前記ハウジングの結合部は前記接着部より光軸方向の第1方向に前記レンズに近く配置され、
前記接着部の一側面は前記第2空間に露出され、
前記接着部は前記第1方向に直角の方向に前記ハウジングと重畳し、
前記開口部は、前記ホルダーの下部に前記ホルダーを側方向に貫通するように形成される貫通ホールで構成さ
前記貫通ホールの開始部分及び終了部分は開口され、前記貫通ホールの中央部分は前記ホルダーに囲まれる、カメラモジュール。
【請求項2】
前記プリント基板はイメージセンサーと結合し、前記イメージセンサーは前記第1空間に配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記開口部は、前記ホルダーと前記プリント基板の結合が完了した後に閉鎖される、請求項1又は2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記レンズバレルと前記ホルダーの結合部位に装着されるパッキング部材をさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記レンズバレルは、外周面にリング状に突出し、前記ホルダーの上面と接合する突出部を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記突出部の下端面と、前記突出部と向き合う前記ホルダーの上面との間に配置される第1接着部材を含む、請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記ホルダーは前記プリント基板と向き合う下面を有し、
前記下面において前記貫通ホールに隣り合う接合面と前記プリント基板の間に配置される第2接着部材をさらに含む、請求項6に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記接合面と前記貫通ホールの間に配置された隔壁をさらに含む、請求項7に記載のカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、組立過程でレンズとイメージセンサー間の焦点距離が設計範囲を逸脱するとか部品の一部が変形又は破損するとかすることを防止することができる構造を有するカメラモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この部分に記述された内容は単に実施例についての背景情報を提供するだけ、従来技術を構成するものではない。
【0003】
自動車には多様な用途のカメラモジュールが装着できる。例えば、自動車をパーキングする場合、後方の視野を確保することができるカメラモジュールが自動車の後方部に装着できる。
【0004】
また、近年、交通事故が発生した場合、事故経緯、事故原因などを追跡するのに非常に有用に使われる自動車用ブラックボックスの場合にもカメラモジュールが使われることができる。また、自動車の運転者又は搭乗者が肉眼で確認しにくい死角地帯の状況を明確で容易に把握するための認識装置としてカメラモジュールが使われる場合も徐々に増加する趨勢である。
【0005】
近年、いわゆるスマートカー、すなわち自動車の走行時に前後方の衝突可能性を予め探知し、それに備えるようにする衝突警告システム、自動車に搭載される制御装置によって、走行する自動車間の衝突を、運転者の運転によらず、直接回避することができる衝突回避システムなどが装着される自動車の製作が増加しており、関連技術の開発が増加している趨勢である。
【0006】
このようなスマートカーの外部状況認識手段としてカメラモジュールの使用が増加しているので、これに応えて自動車用カメラモジュールの生産と技術開発も増加している趨勢である。
【0007】
カメラモジュールは、レンズと光軸方向に対向する位置にイメージセンサーが配置されることができる。カメラモジュールの組立時、レンズとイメージセンサーは焦点距離が設計範囲内にあるように配置される。
【0008】
しかし、カメラモジュールの組立過程で、このような焦点距離が設計範囲を逸脱する場合が発生し得るので、これに対する改善が必要である。
【0009】
また、カメラモジュールの組立過程で部品の一部が変形又は破損することができるので、これに対する改善が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、実施例は、組立過程でレンズとイメージセンサー間の焦点距離が設計範囲を逸脱するとか部品の一部が変形又は破損することを防止することができ、レンズとイメージセンサーが平行に整列できる構造を有するカメラモジュールに関するものである。
【0011】
実施例が達成しようとする技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は下記の記載から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
カメラモジュールの一実施例は、少なくとも一つのレンズを備えるレンズバレルと、前記レンズバレルが結合するホルダーと、前記ホルダーの下部に前記レンズと対向するように結合するプリント基板と、前記ホルダーと前記プリント基板を結合する接着部と、前記プリント基板と前記ホルダーの結合によって形成される第1空間の一部を開放する開口部と、前記ホルダーと結合するハウジングを含み、前記ホルダーと前記ハウジングの結合によって前記第1空間と区分される第2空間が形成され、前記開口部は前記第1空間と前記第2空間を連通するものであり得る。
【0013】
前記プリント基板はイメージセンサーと結合し、前記イメージセンサーは前記第1空間に配置されることができる。
【0014】
前記接着部の一側面は前記第2空間に露出して配置されることができる。
【0015】
前記ホルダーと前記ハウジングの結合部は前記接着部より第1方向に前記レンズに近く配置されることができる。
【0016】
前記接着部は前記ハウジングと第1方向に垂直な方向にオーバーラップすることができる。
【0017】
前記開口部は、前記接着部の一側に形成される第1貫通ホールで構成されることができる。
【0018】
前記開口部は、前記プリント基板に第1方向に形成される第2貫通ホールで構成されることができる。
【0019】
前記第2貫通ホールは、前記接着部が形成する曲線の内部に形成されることができる。
【0020】
前記開口部は、前記ホルダーの下部に前記ホルダーを側方向に貫通するように形成される第3貫通ホールで構成されることができる。
【0021】
前記開口部は、前記ホルダーと前記プリント基板の結合が完了した後に閉鎖されることができる。
【0022】
カメラモジュールの一実施例は、前記レンズバレルと前記ホルダーの結合部位に装着されるパッキング部材をさらに含むことができる。
【0023】
カメラモジュールの他の実施例は、少なくとも一つのレンズを備えるレンズバレルと、前記レンズバレルが結合するホルダーと、前記ホルダーの下部に前記レンズと対向するように結合するプリント基板と、前記ホルダーと結合し、前記プリント基板を収容するハウジングと、前記ホルダーと前記プリント基板の結合によって形成される第1空間の一部を開放する開口部と、前記ホルダーの下面及び前記プリント基板の上面と結合して前記ホルダーと前記プリント基板を結合させる接着部を含み、前記開口部は、前記接着部の一側、前記プリント基板及び前記ホルダー下部の中で少なくとも一部位に形成されるものであり得る。
【0024】
カメラモジュールのさらに他の実施例は、プリント基板と、前記プリント基板上に実装されるイメージセンサーと、前記イメージセンサーを収容して前記プリント基板上に配置され、第1締結基準ホールと第2締結基準ホールがそれぞれ形成された第1締結部と第2締結部が両側面に備えられ、前記イメージセンサーの上部に形成された貫通ホールを有するホルダーと、前記イメージセンサーと向き合うように前記貫通ホールの上部に締結されるレンズバレルを含み、前記プリント基板は、前記第1締結基準ホールの中心と前記第2締結基準ホールの中心を通る水平面と前記イメージセンサーの上面が平行になるように傾動し、前記第1締結基準ホールの中心と前記第2締結基準ホールの中心を通る前記水平面は前記レンズバレルに実装されるレンズの上面に平行であるものであり得る。
【0025】
前記レンズバレルは、外周面にリング状に突出し、前記ホルダーの上面と接合する突出部を含むことができる。
【0026】
前記突出部の下端面と、前記突出部と向き合う前記ホルダーの上面との間に配置される第1接着部材を含むことができる。
【0027】
前記ホルダーは前記プリント基板と向き合う下面を有し、前記下面において前記貫通ホールに隣り合う接合面と前記プリント基板の間に配置される第2接着部材をさらに含むことができる。
【0028】
前記接合面と前記貫通ホールの間に配置された隔壁をさらに含むことができる。
【0029】
前記隔壁は前記ホルダーの下面から前記プリント基板に向かって突出することができる。
【0030】
前記隔壁は前記プリント基板の上面から前記ホルダーの下面に向かって突出することができる。
【0031】
前記接合面は傾いた断面形状を有し、前記接合面と前記プリント基板の上面間の空間の高さは前記貫通ホールから遠くなるほど増加することができる。
【発明の効果】
【0032】
実施例において、前記接着部を硬化させるために加熱するうちに第1空間に充填された空気が膨脹すれば、前記充填された空気の一部が前記開口部を通じて前記第1空間から排出されるようにすることにより、空気の膨脹によるカメラモジュールの焦点距離の設計範囲を逸脱する変更、接着部又はプリント基板の破損などを抑制することができる。
【0033】
したがって、実施例によるカメラモジュールは、カメラモジュールの焦点距離の設計範囲を逸脱する変更、接着部又はプリント基板の破損などを抑制することができるので、作動不良の発生を抑制することができる。
【0034】
そして、レンズとイメージセンサーが平行に締結されるので、カメラモジュールが装着される位置に影響されず、各カメラモジュールから同じ映像及び歪曲しなかった正確な映像を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】第1実施例によるレンズバレルを示す側面図である。
図2】第1実施例によるホルダーを示す側断面図である。
図3】第1実施例によるカメラモジュールを示す側断面図である。
図4】第1実施例による開口部を説明するための図である。
図5図4の側断面図である。
図6】第2実施例による開口部を説明するための図である。
図7】第3実施例による開口部を説明するための図である。
図8】第4実施例によるカメラモジュールを示す平面図である。
図9】第4実施例によるカメラモジュールを示す分解断面図である。
図10a】第4実施例によるカメラモジュールを示す側面図である。
図10b】第4実施例によるカメラモジュールを示す断面図である。
図11a】第5~第7実施例によるカメラモジュールの接合面を示す図である。
図11b】第5~第7実施例によるカメラモジュールの接合面を示す図である。
図11c】第5~第7実施例によるカメラモジュールの接合面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面に基づいて実施例を詳細に説明する。実施例は多様に変更可能であり、さまざまな形態を有することができるが、特定の実施例を図面に例示して本文に詳細に説明しようとする。しかし、これは実施例を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、実施例の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されなければならない。
【0037】
“第1”、“第2”などの用語は多様な構成要素を説明するのに使えるが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使われる。また、実施例の構成及び作用を考慮して特別に定義された用語は実施例を説明するためのものであるだけ、実施例の範囲を限定するものではない。
【0038】
実施例の説明において、各要素(element)の“上又は下(on or under)”に形成されるものとして記載される場合、上又は下(on or under)は二つの要素(element)が互いに直接(directly)接触するかあるいは一つ以上の他の要素(element)が前記二つの要素(element)の間に配置されて(indirectly)形成されるものを全て含む。また“上又は下(on or under)”と表現される場合、一つの要素(element)を基準に上方のみでなく下方の意味も含むことができる。
【0039】
また、以下に使われる“上/上部/上の”及び“下/下部/下の”などの関係的用語は、そのような実体又は要素間のある物理的又は論理的関係又は手順を必ず要求するか内包しなく、ある一つの実体又は要素を他の実体又は要素と区別するためにのみ用いることもできる。
【0040】
また、図面では直交座標系(x、y、z)を使うことができる。図面で、x軸とy軸は光軸に対して垂直な平面を意味するもので、便宜上光軸方向(z軸方向)は第1方向、x軸方向は第2方向、y軸方向は第3方向と指称することができる。
【0041】
図1は第1実施例によるレンズバレル100を示す側面図である。図2は第1実施例によるホルダー200を示す側断面図である。図3は第1実施例によるカメラモジュールを示す側断面図である。
【0042】
図1図3に示したように、第1実施例によるカメラモジュールは、レンズバレル100、ホルダー200、プリント基板300、ハウジング400、接着部500、開口部及びパッキング部材700を含むことができる。
【0043】
レンズバレル100は少なくとも一つのレンズを備えることができる。前記レンズバレル100に結合されるレンズは1枚で構成されることもでき、2枚以上のレンズが光学系を構成するようにすることもできる。
【0044】
前記レンズバレル100は第1結合部110を含むことができる。前記第1結合部110は前記ホルダー200に形成される第2結合部220と結合することにより、前記レンズバレル100と前記ホルダー200が互いに結合することができる。
【0045】
ここで、前記ホルダー200と前記ハウジング100の結合部、つまり第1結合部110と第2結合部220は接着部500より第1方向に前記レンズに近く配置されることができる。
【0046】
前記第1結合部110と前記第2結合部220を多様な方式で結合することができる。例えば、前記第1結合部110と前記第2結合部220に互いに結合する螺糸山が形成され、第1結合部110と第2結合部220が互いに螺合することにより、前記レンズバレル100と前記ホルダー200が互いに結合することができる。
【0047】
しかし、これに限定されず、他の実施例として、前記第1結合部110と前記第2結合部220の間に接着剤が塗布され、前記第1結合部110と前記第2結合部220は接着で結合されることもできる。
【0048】
ホルダー200には前記レンズバレル100が結合できる。前述したように、レンズバレル100に形成される第1結合部110とホルダー200に形成される第2結合部220が互いに螺合、接合などで結合されることで前記ホルダー200と前記レンズバレル100が互いに結合することができる。
【0049】
ホルダー200には中空が形成されることができる。前記中空はレンズバレル100の外形に対応する形状に形成され、前記レンズバレル100の一部が挿入されることで、前記ホルダー200と前記レンズバレル100が互いに結合することができる。
【0050】
ホルダー200には突出部210が形成されることができる。図3に示したように、前記突出部210は前記ホルダー200壁面の側方向に突設されることができる。前記ホルダー200がハウジング400の上部と結合することにより、ホルダー200とハウジング400が互いに結合することができる。
【0051】
前記突出部210とハウジング400の上部は、例えば締結具による結合、接合などの方式で互いに結合することができる。ここで、前記ハウジング400の内部に異物が流入することを抑制するため、前記突出部210とハウジング400の上部の間にはパッキングなどの密閉手段が介装されることもできる。
【0052】
プリント基板300は、前記ホルダー200の下部に、前記レンズと対向するように結合することができる。前記プリント基板300は、前記レンズバレル100に備えられるレンズを介して入射する光が到逹して被写体のイメージを結像するイメージセンサー310を備えることができる。
【0053】
前記イメージセンサー310は、前記プリント基板300に光軸方向、つまり第1方向に前記レンズと対向するように配置されることができる。また、前記イメージセンサー310は第1空間S1に配置されることができる。
【0054】
前記プリント基板300は、図示されてはいないが、イメージセンサー310が装着される基板以外に他の基板が電気的に連結されて複数で構成されることもできる。
【0055】
一方、図4を参照すると、プリント基板300には第2基板320が結合することができる。前記第2基板320はフレキシブルな材質で形成されることができる。前記第2基板320はプリント基板300と外部装置を電気的に連結して、前記プリント基板300と外部装置の間に電気的信号が送受信されるようにすることができる。
【0056】
また、前記第2基板320は、前記プリント基板300を複数で備える場合、複数の基板を互いに電気的に連結する役目をすることもできる。
【0057】
パッキング部材700は前記レンズバレル100と前記ホルダー200の結合部位に装着できる。例えば、パッキング部材700は、前記レンズバレル100と前記ホルダー200の結合部位のうち前記第1結合部110と前記第2結合部220を除いた部位に配置されることができる。
【0058】
前記パッキング部材700は、図3に示したように、前記レンズバレル100を取り囲むOリング(o-ring)として備えることができる。前記パッキング部材700は、レンズバレル100とホルダー200が結合する場合、パッキング部材700とレンズバレル100の間に形成される隙間に異物が流入することを防止する役目をすることができる。
【0059】
ハウジング400は前記ホルダー200と結合し、前記プリント基板300を収容することができる。前述したように、ハウジング400の上部とホルダー200の突出部210が互いに結合することにより、前記ハウジング400と前記ホルダー200が互いに結合することができる。
【0060】
前記ハウジング400と前記ホルダー200が結合する場合、前記ハウジング400の第2空間S2は外部から異物が流入することを防止するために密閉構造に形成されることができる。
【0061】
前記第2空間S2は、前記ホルダー200と前記ハウジング400の結合によって第1空間S1と区分されるように形成されることができる。また、前記第2空間S2はプリント基板300によって第1空間S1と区分されることもできる。
【0062】
接着部500は、図3に示したように、前記ホルダー200の下面と前記プリント基板300の上面と結合して、前記ホルダー200と前記プリント基板300を結合させる役目をすることができる。ここで、前記接着部500の一側面は第2空間S2に露出されて配置されることができる。
【0063】
ここで、前記接着部500は前記ハウジング400と第1方向に垂直な第2方向及び/又は第3方向にオーバーラップ(overlap)するように配置されることができる。また、前記接着部500は前記ホルダー200の下面と前記プリント基板300の上面に形成されることができる。
【0064】
前記接着部500は、図4を参照すると、前記ホルダー200の下面と前記プリント基板300の上面の縁部に沿って曲線形に形成されることができる。前記接着部500は、接着剤を前記ホルダー200の下面及び/又は前記プリント基板300の上面に塗布することで形成されることができる。
【0065】
図4に示したように、実施例では、プリント基板300が全体として方形の外形を有するので、これに対応して前記接着部500も方形の曲線形に形成されることができる。
【0066】
前記接着部500によって前記プリント基板300を前記ホルダー200に結合する工程はアクティブアライン(active align)工程で進行することができる。アクティブアライン工程とは、実施例において、プリント基板300の第1方向に移動させて、互いに対向するように備えられるレンズとイメージセンサー310間の焦点距離を合わせるとか、プリント基板300を第1方向に垂直なx-y平面上で傾動(tilt)させてレンズの光軸とイメージセンサー310間の焦点距離を合わせる工程を言う。
【0067】
アクティブアライン工程を進行するため、前記接着部500はアクティブアライン工程の進行中には仮硬化し、アクティブアラインの完了後に完全硬化作業を進行するように構成されることが適切であり得る。
【0068】
前記接着部500を形成する接着剤は、例えば紫外線及び熱のいずれにも反応して硬化するハイブリッド接着剤を使うことができる。
【0069】
アクティブアライン工程中にはレンズとイメージセンサー310間の焦点距離を調節した状態で紫外線を前記接着部500に照射して前記接着部500を仮硬化させることができる。
【0070】
アクティブアライン工程が完了した後には、前記接着部500を加熱して前記接着部500を完全硬化させることができる。ここで、例えば、オーブン(oven)などを用いて前記接着部500を加熱することができる。
【0071】
前記のアクティブアライン工程によってレンズバレル、ホルダー200及びプリント基板300が結合すれば、カメラモジュールには、上側はパッキング部材700によって密閉され、下側は接着部500によって密閉される第1空間S1が形成されることができる。
【0072】
前記接着部500を完全硬化するために、レンズバレル、ホルダー200及びプリント基板300の結合体を加熱する場合、前記第1空間S1に充填された空気は加熱によって膨脹することができる。
【0073】
第1空間S1に充填された空気の膨脹によって、前記プリント基板300が膨出するとか変形されるとか又は位置が変更されるとかすることができる。このような場合、アクティブアライン工程によって設計範囲に合うように調節されたレンズとイメージセンサー310間の焦点距離が設計範囲を逸脱することができる。
【0074】
また、第1空間S1に充填された空気の膨脹によって、接着部500又はプリント基板300が破損されることができる。このような焦点距離の設計範囲を逸脱する変更、接着部500又はプリント基板300の破損などはカメラモジュールの作動不良をもたらし得る。
【0075】
したがって、第1空間S1に充填された空気の膨脹によるカメラモジュールの作動不良の発生を抑制するため、実施例によるカメラモジュールには、第1空間S1に充填された空気が第1空間S1から排出できるようにする開口部が形成されることができる。
【0076】
すなわち、前記接着部500を硬化させるために加熱するうちに第1空間S1に充填された空気が膨脹すれば、前記充填された空気の一部が前記開口部を通じて前記第1空間S1から排出されるようにすることにより、空気の膨脹によるカメラモジュールの焦点距離の設計範囲を逸脱する変更、接着部500又はプリント基板300の破損などを抑制することができる。
【0077】
したがって、実施例によるカメラモジュールは、カメラモジュールの焦点距離の設計範囲を逸脱する変更、接着部500又はプリント基板300の破損などを抑制することができるので、作動不良の発生を抑制することができる。
【0078】
前記開口部は、前記ホルダー200と前記プリント基板300の結合によって形成される第1空間S1の一部を開放する役目をすることができる。ここで、前記開口部は、前記接着部500の一側、前記プリント基板300及び前記ホルダー200の下部の中で少なくとも一部位に形成されることができる。以下では、図4図7に基づいて前記開口部の各実施例を説明する。
【0079】
図4は第1実施例による開口部を説明するための図である。図5図4の側断面図である。開口部の一実施例は、図4に示したように、前記接着部500の一側に形成される第1貫通ホール610で構成されることができる。
【0080】
前記第1貫通ホール610は前記接着部500に形成されるので、前記接着部500の硬化のために加熱する場合、前記プリント基板300の結合が進行された後に前記ハウジング400の結合が進行されるので、第1空間S1に充填されて加熱によって膨脹する空気の一部が前記第1貫通ホール610を通じて外部に排出されることができる。
【0081】
すなわち、前記第1貫通ホール610は前記第1空間S1と外部を互いに連通させることにより、第1空間S1に存在する空気が加熱されれば、その一部が前記第1空間S1から外部に移動することができる。
【0082】
このような構造によって、前記接着部500が加熱される場合にも、前記第1空間S1に存在する空気の膨脹によって発生するプリント基板の変形、焦点距離の変更などを抑制することができる。
【0083】
第1貫通ホール610の幅D1は、例えば、0.1mm~0.3mmであり得る。ただ、カメラモジュール全体の大きさ、各部品の配置を考慮して、これより大きいか小さい幅にすることもできる。
【0084】
一方、図4では、一実施例として前記接着部500の辺部位に1個の第1貫通ホール610が形成されたが、これに限定されない。すなわち、前記第1貫通ホール610は前記接着部500の角部に形成されることもでき、2個以上の複数が形成されることもできる。
【0085】
前記第1貫通ホール610の断面は、円形、楕円形、方形及び多角形などの多様な形態に形成されることができる。
【0086】
図6は第2実施例による開口部を説明するための図である。開口部の他の実施例は、図6に示したように、前記プリント基板300に第1方向に形成される第2貫通ホール620で構成されることができる。例えば、前記第2貫通ホール620は前記プリント基板300にビアホール(via hole)の形態に形成されることができる。
【0087】
前記第2貫通ホール620は前記プリント基板300に貫設されることができる。よって、前記接着部500の硬化のために加熱する場合、第1空間S1に充填されて加熱によって膨脹する空気の一部が前記第2貫通ホール620を通じて外部に排出されることができる。
【0088】
すなわち、前記第2貫通ホール620は前記第1空間S1と外部を互いに連通させることにより、第1空間S1に存在する空気が加熱されれば、その一部が前記第1空間S1から外部に移動することができる。
【0089】
このような構造によって、前記接着部500が加熱される場合にも前記第1空間S1に存在する空気の膨脹によって発生するプリント基板の変形、焦点距離の変更などを抑制することができる。
【0090】
前記第2貫通ホール620は前記接着部500が形成する曲線の内部に形成されることができる。すなわち、図6を参照すると、前記第2貫通ホール620はイメージセンサー310と接着部500の間に形成されることができる。このような構造によって、前記接着部500は第1空間S1を形成し、前記第2貫通ホール620は前記第1空間S1と外部を互いに連通することができる。
【0091】
前記第2貫通ホール620の幅D2は、例えば0.1mm~0.3mm、より好ましくは約2mmにすることができる。ただ、カメラモジュール全体の大きさ、各部品の配置を考慮してこれより大きいか小さい幅にすることもできる。
【0092】
一方、図6では、一実施例として前記接着部500の辺部に1個の第2貫通ホール620が形成されたが、これに限定されない。すなわち、前記第2貫通ホール620は前記イメージセンサー310と前記接着部500間の適切な位置に形成されることができ、2個以上の複数で備えることもできる。
【0093】
前記第1貫通ホール620の断面は、図6では一実施例として円形として示されているが、これに限定されず、楕円形、方形及び多角形などの多様な形態に形成されることができる。
【0094】
図7は第3実施例による開口部を説明するための図である。開口部のさらに他の実施例は、図7に示したように、前記ホルダー200の下部に前記ホルダー200を側方向に貫通するように形成される第3貫通ホール630として形成されることができる。
【0095】
前記第3貫通ホール630は、例えば図7に示したように、前記ホルダー200の下部、つまり前記突出部210の下部に前記ホルダー200の側方向に形成されることができる。
【0096】
前記第3貫通ホール630は前記ホルダー200を側方向に貫通するように形成されることができる。よって、前記接着部500の硬化のために加熱する場合、第1空間S1に充填されて加熱によって膨脹する空気の一部が前記第2貫通ホール630を通じて外部に排出されることができる。
【0097】
すなわち、前記第3貫通ホール630は前記第1空間S1と外部を互いに連通させることにより、第1空間S1に存在する空気が加熱されれば、その一部が前記第1空間S1から外部に移動することができる。
【0098】
このような構造によって、前記接着部500が加熱される場合にも、前記第1空間S1に存在する空気の膨脹によって発生するプリント基板の変形、焦点距離の変更などを抑制することができる。
【0099】
前記第3貫通ホール630の幅D3は、例えば0.3mm~0.5mmにすることができる。ただ、カメラモジュール全体の大きさ、各部品の配置を考慮して、これより大きいか小さい幅にすることもできる。
【0100】
一方、図7では、一実施例として1個の第3貫通ホール630が形成されたが、これに限定されない。すなわち、前記第3貫通ホール630は前記ホルダー200の下部を側方向に貫通するように2個以上の複数で備えることができる。
【0101】
前記第3貫通ホール630の断面は、円形、楕円形、方形及び多角形などの多様な形態に形成されることができる。
【0102】
一方、前記プリント基板300と前記ハウジング400の結合が完了すれば、前記開口部は前記第1空間S1と前記ハウジング400の内部に形成される第2空間S2を互いに連通するように構成されることができる。
【0103】
前記開口部が形成される場合、前記開口部を通じて外部の異物が前記第1空間S1に流入してイメージセンサー310などの部品に付着する場合、カメラモジュールの作動不良をもたらし得る。
【0104】
したがって、前記開口部が前記第1空間S1と前記第2空間S2を互いに連通するように構成され、前記第2空間S2が密閉するように前記ホルダー200と前記ハウジング400を結合させる場合、前記第1空間S1と前記第2空間S2は互いに連通するが、前記第1空間S1と前記第2空間S2の全部は密閉することができる。
【0105】
このような構造によって、前記開口部が形成されても外部の異物が前記第1空間S1に流入することを遮断することができ、よって異物の前記第1空間S1への流入によるカメラモジュールの作動不良を防止することができる。
【0106】
一方、開口部を通じて第1空間S1に異物が流入することをより確かに遮断するため、前記開口部は前記ホルダー200と前記プリント基板300の結合が完了した後に閉鎖されることができる。前記開口部の閉鎖作業は前記ハウジング400を前記ホルダー200に結合する前に進行することができる。
【0107】
前述したように、前記開口部は、アクティブアライン工程を経る前記ホルダー200と前記プリント基板300を接着部500で結合させる過程でだけその役目をするので、接着部500が加熱されて硬化が完了した後には不必要である。
【0108】
したがって、ホルダー200とプリント基板300の結合が完了した後、外部の異物が前記開口部を通じて前記第1空間S1に流入することを防止するため、前記開口部を閉鎖することができる。
【0109】
前記開口部を閉鎖する場合、接着剤で閉鎖することができる。このような接着剤は、例えば熱硬化性接着剤、紫外線硬化性接着剤、前述したハイブリッド接着剤などを使うことができる。
【0110】
図8は第4実施例によるカメラモジュールを示す平面図、図9は第4実施例によるカメラモジュールを示す分解断面図、図10aは第4実施例によるカメラモジュールを示す側面図、図10bは第4実施例によるカメラモジュールを示す断面図である。
【0111】
図8図10bを参照すると、本実施例によるカメラモジュール1000は、プリント基板1200、プリント基板1200に実装されるイメージセンサー1400、イメージセンサー1400を収容するようにプリント基板1200に配置されるホルダー1600、及びホルダー1600に締結されるレンズバレル1800を含む。
【0112】
第4実施例において、プリント基板1200上にイメージセンサー1400が実装できる。
【0113】
ここで、イメージセンサー1400は入射する光を集光して映像信号を生成するもので、相補型金属酸化物半導体(CMOS:Completementary Metal-Oxide Semiconductor)センサー又は電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)センサーで構成されることができる。
【0114】
そして、ホルダー1600は、プリント基板1200上に実装されたイメージセンサー1400を収容するようにプリント基板1200上に配置されることができる。
【0115】
また、ホルダー1600の両側面には対称状に第1締結部1620と第2締結部1640を備えることができ、第1締結部1620と第2締結部1640はホルダーの長手方向に板状に形成され、第1締結部1620と第2締結部1640には第1締結基準ホール1620aと第2締結基準ホール1640aがそれぞれ形成されることができる。
【0116】
第1締結部1620と第2締結部1640はカメラモジュールの装着位置に締結されてカメラモジュールを固定させることができる。
【0117】
そして、ホルダー1600は、イメージセンサー1400の上部に形成された貫通ホール1660を有することができる。
【0118】
また、ホルダー1600に形成された貫通ホール1660の上部にレンズバレル1800が締結され、レンズバレル1800はプリント基板1200に実装されたイメージセンサー1400と対向するように配置されることができる。
【0119】
ここで、貫通ホール1660の内径はレンズバレル1800の外径に対応するように形成されることができ、レンズバレル1800は、外周面からリング状に突出し、ホルダー1600の上面と接合する突出部1820を含むことができる。
【0120】
また、突出部1820はレンズバレル1800を貫通ホール1660の一定高さに固定させることができ、突出部1820の下端面と、突出部1820と向き合うホルダーの上面との間には第1接着部材1120が配置されることによってホルダー1600とレンズバレル1800が接着及び締結されることができる。
【0121】
ここで、第1接着部材は液状接着剤に紫外線を照射して接着剤内の光反応開始剤の反応によって短時間内に固形化することができる紫外線硬化接着剤で構成できるが、これに限定されない。
【0122】
一方、レンズバレル1800の内部空間には少なくとも一つのレンズが配置されることができ、複数のレンズは内部空間に一定間隔で積層されて配列されることができる。
【0123】
従来には、イメージセンサーが実装されたプリント基板にホルダーとレンズバレルを締結する時、ホルダーとイメージセンサーが実装されたプリント基板を水平に整列させた後、レンズバレルに配置されるレンズを光軸方向に整列するため、プリント基板に実装されたイメージセンサーがプリント基板に対して平行に実装されなかった場合、正確な映像を取得することができなかった。
【0124】
第4実施例において、プリント基板1200は第1締結基準ホールの中心Oと第2締結基準ホールO’の中心を通る水平面とイメージセンサー1400の上面が平行になるように傾動することができ、ここで、ホルダーとイメージセンサーの位置をレーザー変位センサーなどでそれぞれ測定し、プリント基板を傾動させることによってホルダーとプリント基板を1次に整列させることができる。
【0125】
そして、1次に整列されたホルダーとプリント基板を後述する第2接着部材で接着させて固定させることができる。
【0126】
上述したように、第1締結基準ホールの中心Oと第2締結基準ホールO’の中心を通る水平面とイメージセンサー1400の上面が平行になるようにホルダーとプリント基板を整列させた後、第1締結基準ホールの中心Oと第2締結基準ホールの中心O’を通る水平面はレンズバレルに実装されるレンズの上面に平行になるように、レンズバレルに配置されたレンズを光軸方向に整列させることができる。
【0127】
そして、光軸方向に整列されたレンズを含むレンズバレルとホルダーを第1接着部材で接着させて固定させる。
【0128】
このように、第1締結基準ホールの中心Oと第2締結基準ホールO’の中心を通る水平面とイメージセンサー1400の上面及びレンズの上面が平行になることができ、イメージセンサー1400と第1締結基準ホールの中心Oと第2締結基準ホールO’の中心を通る水平面が平行になるようにプリント基板を傾動させることで、カメラモジュールが装着される位置にカメラモジュールを装着することができる。
【0129】
したがって、イメージセンサーが実装される角度に影響されず、歪曲されなかった同じ映像を取得することができるようになる。
【0130】
一方、ホルダー1600はプリント基板1200と向き合う下面を有し、下面に貫通ホール1660に隣り合う接合面1680とプリント基板1200の間に第2接着部材1140が配置されることができる。
【0131】
ここで、第2接着部材は、液状接着剤に紫外線を照射して接着剤内の光反応開始剤の反応によって短時間内に固形化することができる紫外線硬化接着剤で構成されることができるが、これに限定されない。
【0132】
図11a~図11cは第5~第7実施例によるカメラモジュールの接合面を示す図である。
【0133】
図11aは~図11cを参照すると、接合面1680と貫通ホール1660の間に隔壁1700a、1700bが配置されることができ、隔壁1700a、1700bはホルダーの接合面1680とプリント基板1200の間に配置される第2接着部材1140がイメージセンサー1400側に広がることを防止することができる。
【0134】
図11aに示すように、隔壁1700aはホルダー1600の下面からプリント基板1200に向かって突出するように配置されることができ、内径が貫通ホール1600の内径と同じかそれより大きいリング状に配置されることができる。ここで、隔壁1700aの内径が貫通ホール1600の内径よりあまり大きくなれば、ホルダー1600の接合面1680とプリント基板1200の間に第2接着部材が配置される面積が減少して接着力が低下し得るので、接着力が低下しないほどの位置に隔壁が配置されることができる。
【0135】
そして、隔壁1700aは、プリント基板1200が傾動することができるように、その側断面形状が楕円形に形成されることができるが、これに限定されない。
【0136】
図11bに示すように、隔壁1700bはプリント基板1200の上面からホルダーの下面に向かって突出するように配置されることもできる。図11に示す実施例と同様に、隔壁1700bの内径はホルダーの貫通ホール1660の内径と同じかそれより大きいリング状に配置されることができる。
【0137】
そして、隔壁1700aは、プリント基板1200が傾動することができるように、その側断面形状が楕円形に形成されることができるが、これに限定されない。
【0138】
一方、隔壁1700a、1700bの高さは接合面1680とプリント基板1200の間に配置される第2接着部材1140の量によって変わることができ、隔壁1700a、1700bの高さは10μm~200μmであり得る。
【0139】
ここで、隔壁1700a、1700bの高さが10μmより小さく形成されれば、接合面1680とプリント基板1200の間に配置される第2接着部材1140があまり薄く塗布されて接着力が低下することができ、200μmより大きく形成されれば、接合面1680とプリント基板1200の間に配置される第2接着部材1140が厚く塗布され、プリント基板からホルダーが押される現象が発生するため、固定力が低下することができる。
【0140】
そして、隔壁1700a、1700bの高さはホルダー1600の下端面の面積又は第2接着部材の材質による第2接着部材の量によって変わることができる。
【0141】
図11cに示すように、第7実施例による接合面1680は傾いた断面形状を有することができ、接合面1680とプリント基板1200の上面間の空間の高さは貫通ホール1660から遠くなるほど増加することができる。
【0142】
接合面1680とプリント基板1200の上面間の空間には第2接着部材1140が配置されることができ、接合面1680とプリント基板1200の上面間の空間の高さが貫通ホール1660から遠くなるほど増加する構造は第2接着部材がイメージセンサー側に広がることを防止することができる。
【0143】
そして、接合面の傾斜角θ1、θ2において、プリント基板1200が傾動するにつれて接合面の第1傾斜角θ1と接合面の第2傾斜角θ2が互いに違うことができる。プリント基板の傾動によって接合面の第1傾斜角θ1が小さくなる分だけ接合面の第2傾斜角θ2は大きくなり、接合面の第1傾斜角θ1が大きくなる分だけ接合面の第2傾斜角θ2は小さくなることができる。
【0144】
また、接合面の傾斜角θ1、θ2は0.5°~1.5°であり得る。接合面の第1傾斜角θ1又は接合面の第2傾斜角θ2が0.5゜より小さければ、接合面とプリント基板の間に配置される第2接着部材1140の厚さが薄くなって接着力が低下し、接合面の第1傾斜角θ1又は接合面の第2傾斜角θ2が1.5゜より大きければ、ホルダー1600の下面縁部に第2接着部材1140が必要以上に配置され、支持力が低下することができる。
【0145】
そして、接合面1680は粗さ(roughness)を有することができる。粗さは接合面と第2接着部材の接着力を向上させることができる。また、粗さの大きさは1μm~5μmであり得るが、粗さの大きさはホルダーの接合面1600の面積又は材質によって変わることができる。
【0146】
以上で説明した実施例は互いに組み合わせられることができる。
【0147】
すなわち、傾いた接合面1680を有するとともにホルダー1600の下面からプリント基板1200に向かって突出した隔壁1700aを有するとか、あるいは傾いた接合面1680を有するとともにプリント基板1200の上面からホルダー1600の下面に向かって突出した隔壁1700bを有することができる。
【0148】
上述したように、実施例によると、レンズとイメージセンサーが平行に締結されるので、カメラモジュールが装着される位置に影響されず、各カメラモジュールから同じ映像及び歪曲されなかった正確な映像を取得することができるようになる。
【0149】
実施例に基づいて前述したように幾つかのもののみを記述したが、その外にも多様な形態の実施が可能である。前述した実施例の技術的内容は互いに両立できない技術ではない限り、多様な形態に組み合わせられることができ、これによって新しい実施形態に実現することもできる。
発明の実施のための形態
【0150】
発明の実施のための形態は前述した“発明を実施するための形態”で充分に説明された。
【産業上の利用可能性】
【0151】
実施例によるカメラモジュールの接着部又はプリント基板の破損などを防止して作動不良の発生を抑制されることができ、レンズとイメージセンサーが平行に締結されることにより、カメラモジュールが装着される位置に影響されず、各カメラモジュールから同じ映像及び歪曲されなかった正確な映像を取得することができるカメラモジュールを製造することができるようにして、移動通信端末機などに適用されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10a
図10b
図11a
図11b
図11c