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特許7021113回転可能でかつ並進可能なカテーテルを有する極低温切除システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】回転可能でかつ並進可能なカテーテルを有する極低温切除システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/02 20060101AFI20220208BHJP
【FI】
A61B18/02
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2018561003
(86)(22)【出願日】2017-05-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-06-27
(86)【国際出願番号】 US2017032467
(87)【国際公開番号】W WO2017200877
(87)【国際公開日】2017-11-23
【審査請求日】2020-05-11
(31)【優先権主張番号】62/339,611
(32)【優先日】2016-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518264664
【氏名又は名称】ペンタックス・オブ・アメリカ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PENTAX OF AMERICA, INC.
【住所又は居所原語表記】3 PARAGON DR., MONTVALE, NJ 07645, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ニューウェル,ガブリエル・エフ・ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】ウー,パトリック・ピー
(72)【発明者】
【氏名】ホランド,ティモシー,ダグラス
(72)【発明者】
【氏名】イコ,シーザー・エイ
(72)【発明者】
【氏名】チュン,バイロン・リーホァ
(72)【発明者】
【氏名】バーク,デニス・フランクリン
【審査官】和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/186964(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0126985(US,A1)
【文献】特表2001-524345(JP,A)
【文献】国際公開第2016/025964(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一コネクタ要素を含む取っ手組立体;ならびに
近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間で延びるカテーテル軸ルーメンとを有するカテーテル軸と、
前記取っ手組立体の前記第一コネクタ要素に選択的に接続される前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタであって、コネクタ本体と第二コネクタ要素とを含む前記コネクタと、
前記カテーテル軸の前記遠位端に装着される拡張可能および折り畳み可能バルーンであって、前記バルーンが、バルーン内部を規定する内面を有する、前記拡張可能および折り畳み可能バルーンと、
前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転移動するために前記カテーテル軸内に収容される送出管であって、前記送出管が、前記第二コネクタ要素に接続される近位端を有する、前記送出管、および
前記バルーン内にあり、流動的に前記送出管に連結される拡散体、
を含む極低温切除カテーテル、を含む切除組立体であって、
前記取っ手組立体が、
前記コネクタの受け入れのための第一コネクタ要素を含む取っ手組立体本体と、
前記取っ手組立体本体に装着され、前記第一コネクタ要素を規定する制御器コネクタであって、前記コネクタ本体が前記制御器コネクタに固定可能である、前記制御器コネクタと、
前記制御器コネクタに向かいかつ前記制御器コネクタから離れる軸線に沿った移動のために前記取っ手組立体本体に移動可能に装着されるトラベラであって、前記第二コネクタ要素が、前記トラベラに、それと共に軸線方向に移動するために固定可能である、前記トラベラと、
前記第二コネクタ要素において前記送出管に連結される冷媒流体源と、
前記軸線に沿って前記トラベラを移動させるために、操作可能な状態で前記トラベラに連結される直線駆動体と、
前記軸線の周りに、前記第二コネクタ要素と、それを有する前記送出管の前記近位端とを選択的に回転するために、操作可能な状態で前記第二コネクタ要素に連結される回転運動駆動体と、を含
前記トラベラが、第一放出位置と、第二ロード位置と、第三操作位置の範囲とにおいて、前記軸線に沿って位置決め可能であり、前記第一放出位置が前記制御器コネクタに最も近く、前記第二ロード位置が前記第一放出位置と前記第三操作位置との間にある切除組立体であって、
前記コネクタが前記第一コネクタ要素に挿入され、かつ前記トラベラが前記第二ロード位置にある場合に前記コネクタ本体を前記制御器コネクタに、前記第二コネクタ要素を前記トラベラに自動的に固定するための手段と、
前記トラベラが前記第一放出位置にあり、前記取っ手組立体本体から前記コネクタを取り外すことが可能になる場合に前記制御器コネクタから前記コネクタ本体を、前記トラベラから前記第二コネクタ要素を自動的に解放するための手段と、をさらに含む、切除組立体。
【請求項2】
ユーザ制御組立体、前記ユーザ制御組立体に接続される制御器、及び冷媒制御器をさらに含み、
前記冷媒制御器が、前記トラベラに接続された遠位端を有する送出線に、前記冷媒流体源を選択的に連結し、
前記ユーザ制御組立体が、操作可能な状態で、前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とに連結され、前記ユーザ制御組立体が、前記ユーザが前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とを作動させることを可能にするユーザ入力を含み、
前記ユーザ制御組立体が、前記取っ手組立体から離間されており、線によって前記取っ手組立体に接続された足ペダル組立体を含み、前記足ペダル組立体が足作動式入力デバイスを含む、請求項1に記載の切除組立体。
【請求項3】
前記足ペダル組立体が、左移動足ペダルと、右移動足ペダルと、ユーザが前記直線駆動体または前記回転運動駆動体のいずれかを作動させるために左移動足ペダルおよび右移動足ペダルの操作モードを変更することができる移動モードボタンとを含む、請求項2に記載の切除組立体。
【請求項4】
前記極低温切除カテーテルが、前記カテーテル軸と前記送出管の間に排出ルーメンを含み、前記排出ルーメンが前記バルーン内部の中へ開口する遠位端を有し、
前記足ペダル組立体が、
ユーザが前記バルーンに冷媒を供給するために前記冷媒制御器を作動させることができる冷媒送出足ペダルと、
収縮ボタンと、を含み、
前記取っ手組立体が、前記ユーザが前記バルーン内部から選択的に気体を排出することを可能にするために、操作可能な状態で前記収縮ボタンに連結される排出ソレノイドを含む、請求項3に記載の切除組立体。
【請求項5】
前記自動的固定手段が、前記コネクタが前記第一コネクタ要素に挿入され、かつ前記トラベラが前記第二ロード位置にある場合に前記コネクタ本体を前記制御器コネクタに、前記第二コネクタ要素を前記トラベラに、同時に自動的に固定するための手段を含み、
前記自動的解放手段が、前記トラベラが前記第一放出位置へ移動した後、前記トラベラから前記第二コネクタ要素を解放して、前記取っ手組立体本体から前記コネクタを取り外すことが可能になる場合に前記制御器コネクタから前記コネクタ本体を自動的に解放するための手段を含む、請求項に記載の切除組立体。
【請求項6】
前記冷媒流体源が、前記冷媒流体源が操作位置にある場合に冷媒制御器を介して冷媒が送出線まで通過することができる先端部を有する取り外し可能でかつ交換可能な冷媒カートリッジを含み、
前記取っ手組立体が、冷媒排出室と、前記取っ手組立体本体から前記冷媒カートリッジを取り外す間に前記冷媒カートリッジが前記操作位置から変位した場合に前記冷媒排出室の内部を前記冷媒カートリッジの前記先端部に隣接する領域に流動的に接続する経路と、を含み、
それによって、前記冷媒カートリッジからの残りの液体冷媒は、冷媒気体への変換のために前記冷媒排出室に流入することができ、前記冷媒排出室が出口ポートを有し、前記冷媒気体が前記冷媒排出室を出ることが可能になる、請求項1に記載の切除組立体。
【請求項7】
前記出口ポートが、前記取っ手組立体本体内に開口し、前記取っ手組立体本体が、周囲雰囲気内へ開口する複数の排出ポートを有する、請求項に記載の切除組立体。
【請求項8】
前記トラベラが、前記軸線に沿った前記トラベラの移動のための少なくとも一つの軸受軸上に摺動可能に支持される、請求項1に記載の切除組立体。
【請求項9】
前記コネクタが、前記極低温切除カテーテルに関する情報を含むRFIDデバイスを含み、
前記取っ手組立体が、前記RFIDデバイスから情報を得るために用いられるRFIDリーダを含む、請求項1に記載の切除組立体。
【請求項10】
ユーザ制御組立体と制御器とをさらに含み、前記ユーザ制御組立体が、前記制御器を介して冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とに操作可能な状態で連結される、請求項1に記載の切除組立体。
【請求項11】
圧力送出ルーメンが、前記バルーン内部および前記コネクタ本体を流動的に連結する前記カテーテル軸に沿って延び、
前記制御器が、前記バルーン内の圧力を検出するために前記コネクタ本体を介して前記圧力送出ルーメンに操作可能な状態で連結された圧力変換器から受信された入力を用いるように構成される、請求項10に記載の切除組立体。
【請求項12】
前記制御器が、前記冷媒流体源の圧力および温度をモニタし、それによって前記冷媒の状態をモニタすることができるように構成される、請求項10に記載の切除組立体。
【請求項13】
第一コネクタ要素を含む取っ手組立体;ならびに
近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間で延びるカテーテル軸ルーメンとを有するカテーテル軸と、
前記取っ手組立体の前記第一コネクタ要素に選択的に接続される前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタであって、コネクタ本体と第二コネクタ要素とを含む前記コネクタと、
前記カテーテル軸の前記遠位端に装着される拡張可能および折り畳み可能バルーンであって、前記バルーンが、バルーン内部を規定する内面を有する、前記拡張可能および折り畳み可能バルーンと、
前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転移動するために前記カテーテル軸内に収容される送出管であって、前記送出管が、前記第二コネクタ要素に接続される近位端を有する、前記送出管、および
前記バルーン内にあり、流動的に前記送出管に連結される拡散体、
を含む極低温切除カテーテル、を含む切除組立体であって、
前記取っ手組立体が、
前記コネクタの受け入れのための前記第一コネクタ要素を含む取っ手組立体本体と、
前記取っ手組立体本体に装着され、前記第一コネクタ要素を規定する制御器コネクタであって、前記コネクタ本体が前記制御器コネクタに固定可能である、前記制御器コネクタと、
前記制御器コネクタに向かいかつ前記制御器コネクタから離れる軸線に沿った移動のために前記取っ手組立体本体に移動可能に装着されるトラベラであって、前記第二コネクタ要素が、前記トラベラに、それと共に軸線方向に移動するために固定可能である、前記トラベラと、
前記第二コネクタ要素において前記送出管に連結される冷媒流体源と、
前記軸線に沿って前記トラベラを移動させるために、操作可能な状態で前記トラベラに連結される直線駆動体と、
前記軸線の周りに、前記第二コネクタ要素と、それを有する前記送出管の前記近位端とを選択的に回転するために、操作可能な状態で前記第二コネクタ要素に連結される回転運動駆動体と、を含み、
前記トラベラが、第一放出位置、第二ロード位置、第三操作位置の範囲内において前記軸線に沿って位置決め可能であり、前記第一放出位置が前記制御器コネクタに最も近く、前記第二ロード位置が前記第一放出位置と前記第三操作位置との間にあり、
前記回転運動駆動体が、
非円筒形回転軸に駆動して接続される回転モータと、
前記トラベラと共に軸線方向に移動するためにトラベラに装着される駆動歯車であって、前記駆動歯車が前記回転軸にも摺動可能に装着され、それによって、前記回転軸の回転が前記駆動歯車を回転させ、一方で前記トラベラの軸線方向の移動が前記駆動歯車を前記回転軸に沿って摺動させる、前記駆動歯車と、
第二コネクタ要素上に形成され、前記トラベラが前記第二ロード位置または前記第三操作位置のいずれかにある場合に前記駆動歯車に回転可能に連結され、その結果、前記駆動歯車の回転によって前記第二コネクタ要素が回転する、歯車の歯と、を含み、
前記直線駆動体が、ねじ軸連結器によってねじ軸に接続された直線駆動モータを含み、前記ねじ軸が、前記ねじ軸の回転によって前記トラベラが軸線方向に移動するように螺合可能に前記トラベラに係合する、切除組立体
【請求項14】
第一コネクタ要素を含む取っ手組立体;ならびに
近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間で延びるカテーテル軸ルーメンとを有するカテーテル軸と、
前記取っ手組立体の前記第一コネクタ要素に選択的に接続される前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタであって、コネクタ本体と第二コネクタ要素とを含む前記コネクタと、
前記カテーテル軸の前記遠位端に装着される拡張可能および折り畳み可能バルーンであって、前記バルーンが、バルーン内部を規定する内面を有する、前記拡張可能および折り畳み可能バルーンと、
前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転移動するために前記カテーテル軸内に収容される送出管であって、前記送出管が、前記第二コネクタ要素に接続される近位端を有する、前記送出管、および
前記バルーン内にあり、流動的に前記送出管に連結される拡散体、
を含む極低温切除カテーテル、を含む切除組立体であって、
前記取っ手組立体が、
前記コネクタの受け入れのための前記第一コネクタ要素を含む取っ手組立体本体と、
前記取っ手組立体本体に装着され、前記第一コネクタ要素を規定する制御器コネクタであって、前記コネクタ本体が前記制御器コネクタに固定可能である、前記制御器コネクタと、
前記制御器コネクタに向かいかつ前記制御器コネクタから離れる軸線に沿った移動のために前記取っ手組立体本体に移動可能に装着されるトラベラであって、前記第二コネクタ要素が、前記トラベラに、それと共に軸線方向に移動するために固定可能である、前記トラベラと、
前記第二コネクタ要素において前記送出管に連結される冷媒流体源と、
前記軸線に沿って前記トラベラを移動させるために、操作可能な状態で前記トラベラに連結される直線駆動体と、
前記軸線の周りに、前記第二コネクタ要素と、それを有する前記送出管の前記近位端とを選択的に回転するために、操作可能な状態で前記第二コネクタ要素に連結される回転運動駆動体と、を含み、
前記コネクタが、前記送出管に固定される前記第二コネクタ要素をさらに含み、前記第二コネクタ要素と、それを有する前記送出管とが、前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転して移動可能であり、
前記切除組立体は、
前記コネクタ本体内に形成され、前記コネクタ本体に外接するコネクタ本体係止スロットと、
前記第二コネクタ要素内に形成され、前記第二コネクタ要素に外接するプラグ係止スロットと、
前記取っ手組立体に装着され、前記コネクタがロード状態である場合に前記コネクタ本体係止スロットに係合するように位置決めされるコネクタ本体係止要素と、
前記取っ手組立体に装着され、前記コネクタが前記ロード状態である場合に同時に前記プラグ係止スロットに係合するように位置決めされ、それによって前記第二コネクタ要素および前記コネクタ本体が前記取っ手組立体に同時に自動的に接続されて、使用前のロード状態に前記コネクタが配置される、プラグ係止要素と、を含むコネクタ係止組立体をさらに含み、
前記コネクタ本体係止要素が、前記取っ手組立体に装着され、前記コネクタが前記取っ手組立体から取り外されて排出される状態にある場合に前記コネクタ本体係止スロットから解除されるように位置決めされ、前記プラグ係止要素が、前記取っ手組立体に装着され、前記コネクタが前記取っ手組立体から取り外されて排出される状態にある場合に前記プラグ係止スロットから解除されるように位置決めされ、それによって、前記取っ手組立体から前記コネクタ本体が、その後前記第二コネクタ要素が自動的に解放されて、前記コネクタを前記取っ手組立体から取り外すことが可能になる、切除組立体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年5月20日に出願された米国仮特許出願第62/339,611号の利益を主張するものであって、その開示は参照により組み込まれている。
【0002】
本出願は、以下の(1)2014年10月31日に出願された、Cryogenic Balloon Ablation System With Improved Targeting Of Lesionsという表題の米国特許出願第14/530,288号であって、現在では、2015年6月9日に発行された米国特許第9,050,073号(代理人整理番号WILL1004-2)と、(2)2015年5月15日に出願された、Cryogenic Balloon Ablation Systemという表題の米国特許出願第14/714,101号(代理人整理番号WILL1006-1)とに関連する。各々の開示は、参照により組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
このセクションで考察される目的物は、単にこのセクションにおけるその記載の結果としてだけ従来技術であるとみなすべきではない。同様に、このセクションに記載されるか、または背景として提供される目的物に関連付けられた課題は、従来技術において以前に認識されているとみなされるべきではない。このセクションにおける前記目的物は、単に、それ自体として主張された技術の実施に対応する可能性もある異なる手法を表すだけである。
【0004】
人体の全体にわたって、化生性または腫瘍性になり得る構成要素を有し得る、食道や結腸などの管腔がある。多くの場合、これらの望ましくない組織を除去するか、または破壊することが望ましい。組織の除去および/または切除が望ましいこれらの場合の内の一つは、典型的には、多くの場合、胃食道逆流性疾患(GERD)に関連した食道の前癌状態であるバレット食道である。GERDを医学的に制御することは可能であるが、GERDが寛解したならば、バレット食道は自然に消失することはない。しかし、バレット食道を切除する場合、正常な食道内層は回復する可能性があり、ゆえに、食道癌を発症するリスクを低下させる可能性があることが示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この状態の切除のために、様々な手法が評価されてきた。これらの手法としては、液体窒素の直接噴霧による極低温切除が挙げられる。この型の病変を極低温切除によって処置する際の一つの課題は、大きな病変面積にわたる切除のための充分な冷媒の送出に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
より詳細な説明および添付の図面において続く例示的で非限定的な実施の各種態様の基本的で、概略的な理解を可能にすることに役立つために、簡略の概要が本明細書において提供される。しかし、この概要は、広範囲の、または網羅的な概観としてあることを意図するものではない。それよりも、この概要の唯一の目的は、続く各種実施のより詳細な説明に対する前置きとしての簡略な形態のいくつかの例示的で非限定的な実施に関するいくつかの概念を提示することである。参照符号は、開示された実施例の要素を参照するために用いられる場合があり、限定的な意味で用いられるものではない。
【0007】
切除組立体10は、制御器組立体13と極低温切除カテーテル12とを含む。前記制御器組立体13は、取っ手組立体14と、制御器50と、前記制御器に連結されたユーザ制御組立体15とを含む。前記取っ手組立体は、コネクタ収納部99を含む。前記極低温切除カテーテル12は、カテーテル軸16と、コネクタ22と、拡張可能および折り畳み可能バルーン24と、送出管組立体とを含む。カテーテル軸16は、近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間で延びるカテーテル軸ルーメンとを有する。前記コネクタ22は、前記カテーテル軸の前記近位端にあり、前記取っ手組立体の第一コネクタ要素に選択的に接続される。前記コネクタは、コネクタ本体23と、第二コネクタ要素38とも呼ばれるプラグ38とを含む。前記拡張可能および折り畳み可能バルーン24は、前記カテーテル軸の前記遠位端に装着され、前記バルーンは、バルーン内部を規定する内面を有する。送出管組立体は、送出管30と拡散体36とを含む。前記送出管30は、前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転移動するために前記カテーテル軸内に収容される。前記送出管は、前記プラグに接続される近位端を有する。前記拡散体36は、前記バルーン内にあり、流動的に前記送出管に連結される。前記取っ手組立体は、取っ手組立体本体90と、前記制御器コネクタ100と、トラベラ110と、冷媒流体源96と、前記直線駆動体104、108、106と、回転運動駆動体120、124、122とを含む。前記制御器コネクタ100は、前記取っ手組立体本体に装着され、前記第一コネクタ要素を規定し、前記コネクタ本体は前記制御器コネクタに固定可能である。前記トラベラ110は、前記制御器コネクタに向かいかつ前記制御器コネクタから離れる軸線に沿った移動のために前記取っ手組立体本体に移動可能に装着され、前記プラグは、前記トラベラに、それと共に軸線方向に移動するために固定可能である。前記冷媒流体源96は、前記冷媒制御器130、128によって、送出線118に選択的に流動的に連結される。前記送出線は、前記トラベラに接続された遠位端を有し、それによって、前記冷媒送出源は、前記プラグ/第二コネクタ要素において前記送出管に流動的に連結され得る。前記直線駆動体104、108、106は、前記軸線に沿って前記トラベラを移動させるために、操作可能な状態で前記トラベラに連結される。前記回転運動駆動体120、124、122は、前記軸線の周りに、前記プラグと、それと有する前記送出管の前記近位端とを選択的に回転するために、操作可能な状態で前記プラグに連結される。前記ユーザ制御組立体は、操作可能な状態で、前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とに連結される。前記ユーザ制御組立体は、前記ユーザが前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とを作動させることを可能にするユーザ入力を含む。それによって、前記ユーザは、例えば、処置部位の大きさおよび位置にしたがって、前記バルーンの内面の方へ、所望のパターンで、外向きに冷媒を方向づけるように、前記バルーン内における前記拡散体の回転および並進を制御することができる。
【0008】
切除組立体の例としては、以下の一つ以上を挙げることができる。前記取っ手組立体14から離間されており、線17によって前記取っ手組立体に接続された、足ペダル組立体15とも呼ばれるユーザ制御組立体15であって、前記足ペダル組立体は足作動式入力デバイスを含む。前記足ペダル組立体15は、左移動足ペダル140と、右移動足ペダル142と、前記ユーザが前記直線駆動体または前記回転運動駆動体のいずれかを作動させるために前記左移動足ペダルおよび前記右移動足ペダルの操作モードを変更することができる移動モードボタン144とを含むことができる。前記足ペダル組立体15は、ユーザが前記バルーン24に冷媒を供給するために前記冷媒制御器を作動させることができる冷媒送出足ペダル132と、バルーン収縮ボタン134とを含むこともできる。
【0009】
切除組立体の例としては、以下の一つ以上を挙げることもできる。前記トラベラは、第一放出位置と、第二ロード位置と、第三操作位置の範囲とにおいて、前記軸線に沿って位置決め可能であることができ、前記第一放出位置は前記制御器コネクタに最も近く、前記第二ロード位置は前記第一放出位置と前記第三操作位置との間にある。前記切除組立体は、前記コネクタが前記第一コネクタ要素に挿入され、かつ前記トラベラが前記第二ロード位置にある場合に前記コネクタ本体23を前記制御器コネクタ100に、前記第二コネクタ要素38とも呼ばれるプラグ38を前記トラベラ110に自動的に固定するための手段と、前記トラベラが前記第一放出位置にあり、前記取っ手組立体本体から前記コネクタを取り外すことが可能になる場合に前記制御器コネクタから前記コネクタ本体を、前記トラベラから前記プラグを自動的に解放するための手段と、をさらに含むことができる。
【0010】
前記切除組立体の例としては、以下の一つ以上を挙げることもできる。前記冷媒流体源96は、前記冷媒流体源が操作位置にある場合に前記冷媒制御器130、128を介して冷媒が前記送出線118まで通過することができる先端部178を有する取り外し可能でかつ交換可能な冷媒カートリッジを含むことができる。前記取っ手組立体本体90は、冷媒排出室180と、前記取っ手組立体本体90から前記冷媒カートリッジを取り外す間に前記冷媒カートリッジが前記操作位置から変位した場合に前記冷媒排出室の内部を前記冷媒カートリッジの前記先端部に隣接する領域に流動的に接続する経路182、184、186と、を含むことができる。それによって、前記冷媒カートリッジからの残りの液体冷媒は、冷媒気体への変換のために前記冷媒排出室に流入することができ、前記冷媒排出室は出口ポート192を有し、前記冷媒気体が前記冷媒排出室を出ることが可能になる。いくつかの例において、前記出口ポート192は、前記取っ手組立体本体90内に開口し、前記取っ手組立体本体は、周囲雰囲気内へ開口する複数の排出ポート133、135を有する。
【0011】
いくつかの例において、前記切除組立体は、以下の一つ以上を含むことができる。前記トラベラは、第一放出位置、第二ロード位置、第三操作位置の範囲内において前記軸線に沿って位置決め可能であることができ、前記第一放出位置は前記制御器コネクタに最も近く、前記第二ロード位置は前記第一放出位置と前記第三操作位置との間にある。前記回転運動駆動体は回転モータ120と駆動歯車126と歯車の歯85とを含むことができる。回転モータ120は、非円筒形回転軸122に駆動して接続され得る。前記駆動歯車126は、前記トラベラと共に軸線方向に移動するためにトラベラ110に装着され得、前記駆動歯車は前記回転軸にも摺動可能に装着される。それによって、前記回転軸の回転は前記駆動歯車を回転させ、前記トラベラの軸線方向の移動は前記駆動歯車を前記回転軸に沿って摺動させる。前記歯車の歯85は、前記プラグ38上に形成され得、前記トラベラが前記第二ロード位置または前記第三操作位置のいずれかにある場合に前記駆動歯車に回転可能に連結され得、その結果、前記駆動歯車の回転によって前記プラグ38は回転する。前記直線駆動体は、ねじ軸連結器108によってねじ軸106に接続された直線駆動モータ104を含むことができ、前記ねじ軸は、前記ねじ軸の回転によって前記トラベラが軸線方向に移動するように螺合可能に前記トラベラ110に係合する。
【0012】
いくつかの追加的な例において、前記切除組立体は、以下の一つ以上を含むことができる。前記コネクタ22は、前記極低温切除カテーテル12に関する情報を含むRFIDデバイス198を含むことができ、取っ手組立体は、前記RFIDデバイスから情報を得るために用いられるRFIDリーダ200を含むことができる。前記RFIDリーダ200は前記制御器コネクタ100に装着され得、前記コネクタ本体23は、前記RFIDリーダと前記RFIDデバイス198との間の伝達を高めるためにPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)で作製される。前記制御器組立体は制御器50を含むことができ、前記ユーザ制御組立体は、前記制御器を介して前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とに操作可能な状態で連結され得る。圧力検出ルーメン32は、前記バルーン内部および前記コネクタ本体23を流動的に連結する前記カテーテル軸16に沿って延びることができ、前記制御器50は、前記バルーン24内の圧力を検出するために前記コネクタ本体23を介して前記圧力検出ルーメン32に操作可能な状態で連結された圧力変換器143から受信された入力を用いるように構成され得る。前記制御器50は、前記冷媒流体源96の圧力および温度をモニタし、それによって前記冷媒の状態をモニタすることができるように構成され得る。前記第一コネクタ要素はコネクタ収納部を含むことができ、前記第二コネクタ要素はプラグを含むことができる。
【0013】
第二切除組立体の例は、取っ手組立体14とカテーテル12とコネクタ係止組立体とを含む。前記カテーテル12は、遠位端および近位端を有するカテーテル軸16と、前記カテーテル軸の前記遠位端にあるバルーン24と、前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタ22と、前記バルーンと前記カテーテル軸の前記近位端との間で延びる送出管30とを含む。前記コネクタは、前記カテーテル軸の前記近位端に固定されるコネクタ本体23と、前記送出管に固定されるプラグ38とを含み、前記プラグと、それを有する前記送出管とは、前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転して移動可能である。前記取っ手は、前記プラグと前記コネクタ本体の少なくとも一部とを受け入れるための開口部を含む。前記コネクタ係止組立体は、コネクタ本体クロッキングスロットおよびプラグクロッキングスロットを含む。前記コネクタ本体係止スロット74は、前記コネクタ本体23内に形成され、前記コネクタ本体23に外接する。前記プラグ係止スロット84は、前記プラグ38内に形成され、前記プラグ38に外接する。前記コネクタ係止組立体は、コネクタ本体係止要素およびプラグ係止要素も含む。前記コネクタ本体係止要素160は、前記取っ手に装着され、前記コネクタ22がロード状態である場合に前記コネクタ本体係止スロット74に係合するように位置決めされる。前記プラグ係止要素152、154は、前記取っ手に装着され、前記コネクタが前記ロード状態である場合に同時に前記プラグ係止スロット84に係合するように位置決めされ、それによって前記プラグ38および前記コネクタ本体23が前記取っ手に同時に自動的に接続されて、使用前のロード状態に前記コネクタが配置される。前記コネクタ本体係止要素160は、それは、前記取っ手に装着され、前記コネクタが排出状態で配置されている場合に前記本体係止スロットから解除されるように位置決めされる。前記プラグ係止要素152、154は、前記取っ手に装着され、前記コネクタが前記排出状態である場合に前記本体係止スロットから解除されるように位置決めされ、それによって、前記取っ手から前記コネクタ本体23が、その後前記プラグ38が自動的に解放されて、前記コネクタを前記取っ手から取り外すことが可能になる。
【0014】
前記第二切除組立体のいくつかの例としては、以下の一つ以上を挙げることができる。前記コネクタ本体係止要素は第一ばね160を含むことができ、前記プラグ係止要素は第二ばね152、154を含むことができる。前記コネクタ本体23は、前記コネクタが前記ロード状態に配置される場合に前記第一ばね160によって係合可能なテーパ表面162を含むことができ、前記プラグ38は、前記コネクタが前記ロード状態に配置される場合に前記第二ばね152、154によって係合可能なテーパ表面156を含むことができる。前記コネクタ係止組立体は、前記コネクタが前記排出状態に配置される場合に前記第一ばね160によって係合可能な傾斜170を含むことができ、前記コネクタ係止組立体は、前記コネクタが前記ロード状態に配置される場合に前記第二ばね152、154によって係合可能な傾斜174を含む。
【0015】
第三切除組立体の例は、取っ手組立体14とカテーテル12とコネクタ係止組立体とを含む。前記カテーテル12は、遠位端および近位端を有するカテーテル軸16と、前記カテーテル軸の前記遠位端におけるバルーン24と、前記カテーテル軸の前記近位端におけるコネクタ22と、前記バルーンと前記カテーテル軸の前記近位端との間で延びる送出管30とを含む。前記コネクタは、前記カテーテル軸の前記近位端に固定されるコネクタ本体23と、前記送出管に固定されるプラグ38とを含み、前記プラグと、それを有する前記送出管とは、前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転して移動可能である。前記取っ手は、前記プラグと前記コネクタ本体の少なくとも一部とを受け入れるための開口部を含む。前記コネクタ係止組立体は、前記取っ手に前記プラグ38(84、152、154、156、158)および前記コネクタ本体23(160、174、162)を同時に自動的に接続して、使用前のロード状態に前記コネクタを配置するための手段と、前記取っ手から、前記コネクタ本体(74、110、160、170)を、その後、前記プラグ(84、110、152、154、174)を自動的に解放して、排出状態に前記コネクタを配置して、前記コネクタを前記取っ手から取り外すことを可能にするための手段と、を含む。
【0016】
極低温切除組立体10と共に用いるための取っ手組立体の例は、前側(anterior)を有する取っ手本体90と、前記内部の中の冷媒流体源96とを含む。前記冷媒流体源96は、冷媒吐出部178を含む。前記冷媒流体源は、前記冷媒流体源が操作位置にある場合に冷媒が前記極低温切除組立体10による使用のために通過することができる取り外し可能でかつ交換可能な冷媒カートリッジ96を含む。前記取っ手本体90は、冷媒排出室180と、前記取っ手本体90から前記冷媒カートリッジを取り外す間に前記冷媒カートリッジが前記操作位置から変位した場合に前記冷媒排出室の内部を前記冷媒カートリッジの前記冷媒吐出部に隣接する領域に流動的に接続する経路182、184、186と、を含む。前記取っ手本体は、周囲雰囲気内へ開口する排出ポート133、135を含む。前記冷媒カートリッジからの残りの液体冷媒は、冷媒気体への変換のために前記冷媒排出室に流入することができる。前記冷媒排出室は、前記排出ポートを通って前記周囲雰囲気への通過のために、前記冷媒気体が前記冷媒排出室を出て、前記冷媒排出室180の外部で、かつ取っ手本体90の中の領域内に移ることを可能にするために、出口ポート192を有する。
【0017】
前記取っ手組立体の例としては、以下の一つ以上を挙げることができる。前記冷媒排出室180に材料を充填することが可能であり、前記材料内には入口路188と出口路190とが形成され、前記入口路は前記経路に接続され、前記出口路190は前記出口ポート192で終端する。それによって、前記冷媒排出室180内における減圧下で、前記液体冷媒は、前記発泡体材料に吸収され得、前記出口路190内における回収、前記出口ポート192を通って前記冷媒排出室180の外部で、かつ前記取っ手本体90の中の該領域内への通過のために、気体に変換され得る。前記冷媒排出室180と前記取っ手本体90との間において断熱材194を用いることができ、前記断熱材194と前記取っ手本体90との間においてスペーサ196を用いることができる。
【0018】
取っ手組立体14とカテーテル組立体とを含む前記型の極低温切除組立体10のためのカテーテル識別構造の例であって、前記カテーテル12は、遠位端および近位端を有するカテーテル軸16と、前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタ22と、コネクタ22とを含み、前記取っ手組立体14は、前記コネクタの少なくとも一部を受け入れるための開口部を含み、前記カテーテル識別構造はRFIDデバイス198とRFIDリーダ200とを含む。前記RFIDデバイス198は、前記コネクタ22によって搬送され、前記カテーテル12に関する情報を含む。前記RFIDリーダ200は、前記取っ手組立体によって搬送され、前記RFIDデバイスから情報を得るために用いられる。
【0019】
前記カテーテル識別構造のいくつかの例において、前記コネクタ22は、前記RFIDリーダ200と前記RFIDデバイス198との間の前記伝達を高めるためにPEEKで作製されたコネクタ本体23を含む。
【0020】
開示される前記技術の他の特徴、態様および長所は、続く図面、詳細な説明および請求項の考察において理解することができる。
【0021】
含まれた図面は、例証目的のためにあり、本開示の一つ以上の実施のための可能な構造およびプロセス操作の例を提供する役割を果たすだけのものである。これらの図面は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく当業者によって為され得る形および細部のいかなる変化もなんら限定するものではない。前記目的物のより完全な理解は、以下の図と共に考える場合、詳細な説明および特許請求の範囲を参照することによって導き出すことが可能であり、同種の参照符号は、前記図の全体にわたって同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】極低温バルーン切除組立体と内視鏡とを含む切除システムの例の簡略化された概略全体図である。
図2A】ピンと張った状態の収縮バルーンを有する切除カテーテルを示す。
図2B】前記バルーンの遠位領域に位置する前記拡散体を有する膨張バルーンを有する切除カテーテルを示す。
図2C】前記バルーンの近位領域内に位置する前記拡散体を有する膨張バルーンを有する切除カテーテルを示す。
図3図2Aの線3-3に沿った断面図である。
図4A図2Aの線4A-4Aに沿った断面図である。
図4B図4Aの線4B-4Bに沿った断面図である。
図5A】前記拡散体の外観図を示す。
図5B図5Aの前記拡散体の断面である。
図5C】流動路を示す図5Aの前記拡散体の断面である。
図6A図2Aの前記バルーンの詳細図である。
図6B図2Bの前記バルーンの等角断面図である。
図6C図2Bの前記バルーンの断面図である。
図6D図2Cの前記バルーンの等角断面図である。
図7A図2Aの前記コネクタの拡大断面図を示す。
図7B】流れ線を有する図7Aの前記コネクタを示す。
図7C】流動路を省略し、短い距離だけ遠位に引き入れた前記プラグを示す図2Bの前記コネクタの拡大断面図を示す。
図7D図7Cの前記プラグの拡大等角図である。
図8図1の前記切除組立体の部分の部分分解等角図である。
図8A】前記取っ手組立体の右側断面図である。
図8B】前記取っ手組立体の左側断面図である。
図8C】前記切除組立体が図13および図13Aのカテーテルコネクタ切断状態にある場合の前記プラグの前記プラグ係止スロットに対する前記カテーテルプラグ係止ワイヤの関係を示す。
図8D】前記切除組立体が図13および図13Aのカテーテルコネクタ切断状態にある場合の前記プラグの前記プラグ係止スロットに対する前記カテーテルプラグ係止ワイヤの関係を示す。
図8E】前記コネクタ本体の前記本体係止スロットから離れて付勢された前記コネクタ本体係止ワイヤの簡略化された概略断面である。
図9】前記制御器ロード位置における前記取っ手組立体の断面図である。
図9A図9の前記構造の一部の拡大図である。
図9B】前記プラグ係止スロットに係合する前記カテーテルプラグ係止ワイヤを示す。
図9C】前記プラグ係止スロットに係合する前記カテーテルプラグ係止ワイヤを示す。
図9D図8Eの前記構造を示すが、前記カテーテル本体の前記本体係止スロットに係合する前記コネクタ本体係止ワイヤを有する図8Eの前記構造を示す。
図9E】前記バルーン内の前記圧力が前記制御器コネクタ内の圧力変換器に伝達される方法について示す。
図9F】前記バルーン内の前記圧力が前記制御器コネクタ内の圧力変換器に伝達される方法について示す。
図10】前記駆動歯車および前記プラグの純度を接続する前記遊び歯車を示す図8Aの前記トラベラの部分断面図である。
図11】処置の開始時における前記取っ手組立体の部分の等角図を示す。
図12】処置の終了時の図11の前記構造を示す。
図13】カテーテルコネクタ切断状態における図12の前記構造を示す。
図13A図13の前記カテーテル切断状態における前記取っ手組立体の左側部分断面図である。
図13B図13の前記構造の上面図である。
図13C図13の前記構造の上面図である。
図14】過剰の液体冷媒が冷媒排出室内に方向づけられる方法について:前記取っ手組立体からの前記冷媒キャニスタの取り外しを示す。
図14A】過剰の液体冷媒が冷媒排出室内に方向づけられる方法について:前記取っ手組立体からの前記冷媒キャニスタの取り外しを示す。
図14B】過剰の液体冷媒が冷媒排出室内に方向づけられる方法について:前記取っ手組立体からの前記冷媒キャニスタの取り外しを示す。
図14C】過剰の液体冷媒が冷媒排出室内に方向づけられる方法について:前記取っ手組立体からの前記冷媒キャニスタの取り外しを示す。
図15】前記取っ手組立体本体の前記柄部が前記冷媒排出室から断熱される方法について示す。
図16】前記制御器コネクタに対する前記トラベラの適切な直線位置を確保するために用いられる直線ポジショナを示す。
図17】前記制御器コネクタに対する前記トラベラの適切な直線位置を確保するために用いられる直線ポジショナを示す。
図18】簡略化された制御器ハードウェア構成設計図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の記載は、典型的には、特定の構造的な実施形態および方法に関するものである。具体的に開示された前記実施形態および前記方法に限定されることが意図されるものではないが、本開示の実施のために、他の特徴、要素、方法および実施形態を用いてもよいことを理解すべきである。好ましい実施形態は、特許請求の範囲によって規定されるその範囲を限定するためでなく、開示される前記技術を示すために記載される。当業者は、続く記載における様々な同等の変形物を認識するであろう。特に明記しない限り、本出願において、平行、整列、同一平面などの特定の関係は、前記特定の関係が製造プロセスの限定の範囲内であり、製造の変形物の範囲内であることを意味する。構成要素が、連結される、接続される、接触している、または互いに接触していると記載される場合、それらは、具体的にそのように記載されない限り、互いに物理的に直接接触している必要はない。各種実施形態における同様の要素は、一般に、同様の参照符号によって参照される。
【0024】
冷媒送出領域が向上した切除システムの実施形態が図1に示され、内視鏡1と極低温バルーン切除組立体10とを含む。前記内視鏡1は、従来のものであってもよく、近位端および遠位端5、7を有する内視鏡管3を含み、前記近位端および前記遠位端は、前記近位端と前記遠位端との間で延びる導管8を規定する。
【0025】
実施形態において、切除組立体10は、極低温切除カテーテル12と制御器組立体13とを含む。制御器組立体13は、取っ手組立体14と、電力および制御線17によって取っ手組立体14に接続された足ペダル組立体15とを含む。電力は、足ペダル組立体15に接続された電源19によって制御器組立体13に供給される。切除カテーテル12は、取っ手組立体14に装着され、かつ前記取っ手組立体14から延びるカテーテル軸16を含む。
【0026】
図2A図2Bおよび図2Cは、以下で考察される三つの状態における極低温切除カテーテルの実施形態を示す。カテーテル12は、近位端18と遠位端20とを有するカテーテル軸16を含む。前記近位端18において、コネクタ22は前記取っ手組立体14内に受け入れられることになる。コネクタ22は、コネクタ本体23と、前記第二コネクタ要素38とも呼ばれるプラグ38とを含む。前記取っ手組立体14内における冷媒流体源から前記バルーン内に位置する拡散体36に送出される冷媒によって膨張可能なバルーン24が前記遠位端20にある。拡散体36は、送出管30の遠位端に固定され、流動的に連結される。前記拡散体36は、以下にさらに詳細に考察されるように、前記送出管30の軸線方向の移動によって前記バルーン内で並進する。図2Bおよび図2Cにて示されるように、前記拡散体36の並進は、前記カテーテル12のコネクタ端部において前記送出管30に付着され、流動的に連結されるプラグ38の並進によって引き起こされる。図2Bおよび図2Cによって示唆されるように、選択された回転方向に、および選択された回転路に沿って冷媒を方向づけるように、プラグ38と、それを有する送出管30および拡散体36とを回転させることができる。
【0027】
前記カテーテル軸16は、円形中心ルーメンを有する円形管を含む。前記カテーテル軸16は、例えば、長さが120cmから350cmの範囲に及んでもよく、例えば、0.100”から0.138”の範囲に及ぶ外径を有してもよい。前記カテーテル軸16の前記近位端は前記コネクタ22に付着され、前記遠位端は前記バルーン24に付着される。
【0028】
図3は、図2Aの線3-3に沿った断面図を示す。示されるように、圧力検出管26は、前記カテーテル軸16内に位置する。前記カテーテル軸の内壁と前記圧力検出管の外壁との間の空洞は、前記制御器コネクタ100内の前記コネクタ22と排出通路138とを通る吐出のために、前記バルーン内部からの気体の通過のための排出ルーメン28を規定するが(図9A参照)、それについては以下でさらに詳細に考察される。前記圧力検出管26は、送出管30を含む円形中心ルーメンを含む。前記圧力検出管26の内壁と前記送出管30の外壁との間の空洞は、前記バルーン24内の圧力を検出するために用いられる圧力検出ルーメン32を規定する。
【0029】
前記圧力検出管26は、前記カテーテル軸16のバルーン端部付近から前記コネクタ22に延びる。前記圧力検出管26は、前記カテーテル軸16の前記遠位端20の近くの前記カテーテル軸16に付着され、前記カテーテル軸ルーメンに対して同心性とされる。前記付着手段は、図4Aおよび図4Bに示されるように、前記排出ルーメンの流動障害が最小限となるブラケット34を含む。実施形態において、前記ブラケット34は、前記拡散体36の一部が前記カテーテル軸16の一部に入って、前記カテーテル軸16の前記遠位端20に近接して位置する前記バルーン24の部分へ冷媒を送出するように、前記カテーテル軸16の前記端部内の距離に位置する。
【0030】
図3に示されるように、前記送出管30は前記圧力検出管26内にある。前記圧力検出管26は、バックラッシュなしの前記圧力検出管内における前記送出管の一貫した1:1の並進および回転を確保する前記送出管30のためのガイドである。このことを容易にするために、前記圧力検出管26の前記内部表面は、前記内部表面をPTFEでコーティングし、前記送出管30の外面をPTFEでコーティングすることによって達成され得るものなどの低摩擦性表面である。例えば、前記送出管30の前記近位端またはプラグ端が4mm並進し、90°回転する場合、次いで前記拡散体端部が、そしてこの拡散体36が、4mm並進し、90°回転する。
【0031】
前記送出管30は、前記プラグ38から、前記コネクタ22を通り、前記圧力検出管26を通って前記拡散体36に延びる。前記送出管30は、強固な可撓性の管または管組立体から作製される。例えば、前記送出管30は、非常に弾力的で、容易に可塑的に変形(例えば、キンク)しない外側ニチノール管と内側薄肉ポリイミド管とを含む管組立体を含んでもよい。前記ニチノール管は、前記管組立体のための構造的支持を提供する。前記ニチノール管は、前記送出管の軸線方向の並進の間の座屈を防止するために必要な強度を提供する。さらに、前記ニチノール管は、前記送出管の回転移動を可能にするトルクを良好に伝送する。実施形態において、送出管組立体の前記外管は、スエージング、延伸、焼鈍などのプロセスを受け、次いで前記内管に巻付けられて、良好な回転性で軸線方向の並進能力を有する管組立体を形成するステンレス鋼ワイヤを含むトルク管である。前記薄肉ポリイミド内管は、厳格な公差で作製され、前記送出管を通る冷媒の一貫した流動を可能にする。使用中の前記送出管は、600psiから1200psiの内圧を受けてもよく、最高で1500psiまでの内圧に耐えるための肉厚を有するように構成されてもよい。前記送出管30は、前記コネクタ22に対して前記プラグ/第二コネクタ要素38の移動に応じて前記圧力検出管26の中で並進する。
【0032】
図2Aは、前記プラグ38が前記コネクタ本体23に当接し、前記拡散体36が、収縮状態で示される前記バルーン24の前記遠位端に向かう位置に位置する、プラグ38の状態を示す。図2Bは、前記プラグ38が前記コネクタ22に対して第一中間位置に位置し、前記拡散体36が、膨張状態で示される前記バルーン24内の位置に位置する、前記プラグ38の状態を示す。図2Cは、前記プラグ38を近位位置に位置させ、90°回転させて、ノズルポート40の向きを90°変化させる、前記プラグ38の状態を示す。
【0033】
図5A図5Cに示されるように、拡散体36の変形例が示される。図5A図5Cの前記拡散体36の前記外側拡散体管44は、図2A図2Cおよび図6A図6Dに示される前記単一ノズルポート40によって生じる前記限定回転パターンと対照的に、概して360°で回転するパターンに冷媒を方向づけるように配置された多くのノズルポート40を有する。図5Bおよび図5Cを参照して以下で考察される前記内部流路は、両実施形態と同じものであることができる。前記拡散体36は、前記送出管30に流動的に接続される中空内部空洞45を含む。この例において、空洞45は、内部空洞45から円筒形空洞49に延びる四つの横方向通路47を有する。ノズルポート40は、外側拡散体管44の外表面を介して円筒形空洞49内に延び、図5Cの前記冷媒路42によって示されるように冷媒が流れることが可能になる。このことによって、前記取っ手組立体内の冷媒流体源から供給された冷媒を前記バルーン24の前記内壁に噴霧すること可能になる。前記ノズルポート40は、前記外側拡散体管44の周辺に位置する一つ以上のスリットを含んでもよい。例えば噴霧が360度に送出される実施形態において、全ての半径方向の位置における前記壁内の開口部とするために、前記スリットを複数の列に積層してもよい。実施形態において前記噴霧の所望の送出角度は、360度未満、例えば45度、90度または180度であってもよい。これらの実施形態において、前記ノズルポート40は、所望の噴霧角度を送出するように寸法決めされ、位置決めされる。実施形態において、前記ノズルポート40は、好ましい高さが四千分の一インチであるスリットを含むが、.001”から.010”の範囲に及んでもよい。図5Cに示される通りの前記路42は、前記圧力が前記内側空洞の周辺で半径方向に等しくなるように前記冷媒が前記拡散体36の前記ノズルポート端部にある前記点によって冷媒の一様な分布を可能にするように構成される。図6A図6Dに示される前記単一の円形ノズルポート40は、約.020”~.060”、典型的には、約.040”の直径を有してもよい。さらに、前記単一ポート形状は、円に限定されないが、楕円および矩形を含む他の形状であってもよい。
【0034】
前記バルーン24は、拡張可能でかつ折り畳み可能であり、前記カテーテル軸16の前記遠位端に装着される。図2Aは、収縮して、ピンと張った状態の前記バルーン24の概略図を示し、図2Bおよび図2Cは、膨張状態の前記バルーン24を示す。バルーン24は、ポリウレタンなどの弾性材料であることができ、5psi未満で膨張した場合に20~35mmの範囲内の操作直径を有することができる。バルーン24は、バルーン内部を規定する内面を有する。実施形態において、前記バルーン24は、可撓性先端部48に固定されるテーパ遠位端を含む。操作の間、冷媒は、概して半径方向に外向きに前記拡散体36の一つ以上のノズルポート40を通って流出して、前記バルーン24の前記内面に沿って標的部位に方向づけられた冷媒噴霧を生じさせる。前記膨張バルーンの前記標的部位は組織と接触しており、冷媒の送出によって、典型的には、前記バルーン24の標的部位に当接する組織の極低温切除が起きる。実施形態において、前記標的部位は、前記バルーン24の前記内壁への噴霧送出の領域よりも大きく、前記拡散体36は、前記全標的部位に冷媒を送出するように噴霧すると共に、前記バルーンの長さに沿って並進し、かつ/または、前記バルーン24の中で回転する。冷媒噴霧を受け入れることが可能で、組織に接触し得るような形状にされた前記バルーンの前記部分は、前記バルーンの作業長さと称される。実施形態において、前記バルーン24の前記作業長さは、図2Bおよび図2Cに示されるように、まっすぐな壁部分を含む。前記バルーンは、図2Bおよび図2Cに示されるように、通常、組織に接触せず、冷媒噴霧を受け入れないテーパ壁部分をさらに含んでもよい。実施形態において、図6B図6Dに示されるように、バルーン24は、その最小直径を有する砂時計形状を有することが可能であり、その中央部は、いずれの端部からも離間された位置で最小である。この構成を有する前記バルーンは、処置される前記中空体構造内で内側に延びる標的組織を適切に位置決めし、極低温的に切除することを容易にするので選択され得る。そのような概して延びる組織の例としては、食道と胃との間の括約筋における組織や、例えば、円筒形の外表面を有するバルーンの使用に適合することが困難な他の組織構造および形状が挙げられる。ゆえに、使用中に、砂時計形状などの非円筒形の形状を有するバルーンを選択することが可能であり、前記形状によって、前記バルーンの前記外表面を処置される前記組織に適合させることが容易になる。処置される前記組織に応じて、図6B図6Dに示される中程度の前記砂時計形状以外の形状を有するバルーンを選択することが可能であった。例えば、二つの減少した直径の中央部分を有するバルーンを選択することが可能であり、前記中央部分は、同一のまたは異なる直径を有することが可能であった。実施形態において、前記バルーン24は、以下で考察される制御器50内への入力として用いられる歪み計を含んでもよい。
【0035】
前記バルーン24は、図6A図6B図6Cおよび図6Dに詳細に示される。前記可撓性先端部48は、内視鏡などの装置内に、または食道などの身体通路内にカテーテル12の遠位端を挿入すると共に前記カテーテルの前記バルーン端部を導くことを支援するように構成される。例えば、内視鏡は、一般に、前記カテーテルが挿入される前記ポート内のキンク(よじれ)を有する。前記可撓性先端部48は、前記送出管30よりも可撓性であり、前記カテーテル12の挿入の間における前記送出管30およびバルーン24に対する損傷を防止する。例えば、最初の挿入の間、前記可撓性先端部48は、それを相当量曲げる障害物に遭遇する可能性がある。この量の曲げによって、前記送出管30に対する損傷が生じる可能性があり、前記送出管30が操作不可能になる可能性がある。ゆえに、前記可撓性先端部48がさらに挿入路に沿ってあり、前記カテーテル12の残りを導くことが可能であるので、前記送出管30が、曲がりがより穏やかな前記障害物によって通過することが可能であるので、前記可撓性先端部48は、最初の挿入の間に大量に曲げられる可能性があるが、前記装置全体の操作可能性に影響を及ぼさない可能性がある犠牲曲げ点として作用する可能性がある。さらに、前記可撓性先端部48は、挿入の間に前記先端部が組織に衝撃を与える場合における前記本体内の組織に対する損傷を防止する可能性がある。
【0036】
可撓性先端部48は、送出管延長部51を摺動可能に収容する円筒形空洞49を含む。延長部51は、拡散体36に付着され、前記拡散体36から延びる。延長部51は、好ましくは、ニチノールなど、キンクに抗する可撓性材料から作製される。図6Dにおいて最良に示されるように、延長部51は、可撓性で、非外傷性の前記先端部48の可撓性を高めるために、減少した直径の遠位部分52を有する。縮小した直径の前記部分52を生じさせる一つの方法は、芯なし研削の使用によるものである。図6Bに示されるように、前記可撓性先端部48は丸形端部55を含む。
【0037】
前記可撓性先端部48に向けて前記送出管30を並進させることによって、丸形および55(rounded and 55)を可撓性先端部48の前記遠位端に接触させることができる。このことによって、図2Aに示される、折り畳まれた、最小の直径の前記位置に、前記バルーン24をピンと張った状態で延伸することができる。この延伸位置の使用および利益は、以下で詳細に考察される。
【0038】
図7A図7Cはコネクタ22を示す。前記カテーテル軸16の前記近位端部と前記圧力検出管26とは、前記コネクタ本体23内の位置53および54に付着される。前記コネクタ22は、前記コネクタ本体23の外部上の半径方向の排出ポート64に前記排出ルーメン28を流動的に連結する排出通路62を含む。前記コネクタ本体23は、前記コネクタ本体23の前記外部上の半径方向圧力検出ポート68に前記圧力検出ルーメン32(図4Aおよび図4B参照)を流動的に連結する圧力検出通路66を含む。前記コネクタ本体23は、前記コネクタ22の前記近位端における前記圧力検出通路66の間に前記送出管30が通過する中心通路70をさらに含む。前記送出管30は、自由に前記中心通路70および圧力検出管26内で並進し、回転することができる。前記中心通路70は、前記送出管30が前記圧力検出管26および圧力検出通路66内で並進し、回転することを可能にする一つ以上の封止材72によって前記圧力検出通路66から隔てられているが、気体が前記圧力検出通路66から前記中心通路70に漏れることを防止する。コネクタ本体23は、コネクタ本体23を取っ手組立体14に固定するために用いられる、周方向に延びる本体係止スロット74も含む。このことは、以下でさらに詳細に記載される。
【0039】
バルーン24は、気体を取っ手組立体14内へ、次いで外に向かって前記周囲雰囲気へ通過させるために排出ルーメン28を介して前記バルーン24の内部を前記周囲雰囲気に接続することによって収縮させ得る。必ずしもこうすることによって前記バルーンが完全に折り畳まれるわけではない。シリンジまたは他の適切なデバイスは、管57によってコネクタ本体23に接続されたシリンジ連結器56を介してコネクタ本体23内で前記排出ルーメン28に流動的に連結され得る。シリンジ連結器56は、シリンジまたは他の真空/加圧構造がシリンジ連結器56に装着される場合のみ開口する一方向弁を含む。前記バルーンから気体を除去することに加えて、例えば前記バルーンの配置中において、前記バルーンを拡張するため、または前記バルーンを拡張し、収縮させるためにシリンジを用いることができる。
【0040】
図7Dは、前記プラグを通過し、それから遠位に延びる送出管30を有する前記プラグ38の拡大斜視図である。上記のように、送出管30は、例えばエポキシ型接着剤でプラグ38に付着される。プラグ38は、前記送出管軸線87に沿って、近位にプラグ38を引き、遠位にプラグ38を押すために用いられる、周方向に延びるプラグ係止スロット84を有する。このことによって、前記送出管30および拡散体36の対応する移動が生じる。プラグ38は、プラグ38と、それを有する送出管30とが前記送出管軸線87の周りに回転することを可能にするために用いられる歯車の歯85も有する。
【0041】
図8は、切除組立体10の部分の部分分解等角図である。取っ手組立体14は、電力および制御線17が取り付けられる柄部92を有する取っ手組立体本体90を含むことが示される。本体90は、冷媒源96、典型的には約36グラムの亜酸化窒素を含む約50mLの好ましい大きさを有する亜硝酸カートリッジを受け入れるために用いられる中空で、外周にねじを切った塔94も含む。中空で、内側にねじを切ったキャップ98は、取っ手組立体本体90内で冷媒源96を固定する。取っ手組立体14は、コネクタ22を受け入れるための、制御器コネクタ100(図8A参照)の、第一コネクタ要素99とも呼ばれるコネクタ収納部99も含む。
【0042】
図8Aは、内部構成要素を示すために前記取っ手組立体本体90の右側が取り外された部分的に組み立て形態における、図8に示される前記構造の右側面図である。示された制御器50は、主プリント回路板101に装着される。コネクタ22は、コネクタ収納部99に完全に挿入されて前記ロード位置に配置されるプロセスにおいて示される。組立体14は、必要に応じて亜硝酸カートリッジ96を加熱するために用いられる加熱器102を含む。直線駆動モータ104は、ねじ軸連結器108によって、回転可能なねじ軸106に接続される。ねじ軸106は、横行部材とも称されるトラベラ110を通過し、前記トラベラ110に螺合可能に接続され、それによって前記トラベラの直線的な軸線方向の移動が生じる。トラベラ110は、一対の軸受軸112、113によって支持され、導かれ、前記軸受軸112、113に沿ってトラベラ110が摺動する。軸受軸113は、図8Bに示される。典型的にはシリンジに取り付けられるように構成された、前記コネクタ116で終端するバルーン膨張/収縮線114がコネクタ22から延びる。前記シリンジは、必要に応じて、典型的には、バルーン24を完全に収縮させるために用いられる。カートリッジ96からの冷媒は、トラベラ110で終端する送出線118を通過する。送出線118は可撓性送出線であり、トラベラ110の直線的な軸線方向の移動を収容するために、キンクなしで軸受軸112、113の周りに環状にすることが可能である。直線駆動モータ104の回転は、明るいセグメントと暗いセグメントとを有する検尺器(カウンターホイール)119と、検尺器119の回転をモニタするための、適切に位置する光センサとの使用によって制御器50によってモニタされる。
【0043】
図8B図8Aに対応するが、前記構造の左側を示す。取っ手組立体14は、回転連結器124によって回転軸122に接続された回転モータ120を含む。回転モータ120の回転は、直線駆動モータ104と共に用いたものと同様の仕方で、検尺器125と適切に位置する光センサとの使用によって制御器50によってモニタされる。この例において、回転軸122は正方形の断面形状を有するが、他の回転駆動形状を用いることもできる。回転軸122は、軸122が自由にトラベラ110内で回転することを可能にし、トラベラ110が直線的な軸線方向の仕方で自由に移動することを可能にする仕方でトラベラ110を通過する。駆動歯車126は、トラベラ110によってひとまとめにされ、前記トラベラと共に移動する。駆動歯車126は、軸122の回転によって駆動歯車126を回転させるように回転軸122に回転して連結される。駆動歯車126は、トラベラ110がその直線的な軸線方向の仕方で移動する際に前記駆動歯車が回転軸122に沿って摺動するように回転軸122に摺動可能に装着される。以下で説明されるように、コネクタ22が取っ手組立体14に装着される場合、軸122の回転によって、前記プラグ38と、それを有する送出管30とが回転する。
【0044】
冷媒源96からの冷媒は、前記冷媒制御送出ソレノイド130の制御下でマニホルド128(図8B)を通過し、送出線連結器129(図9参照)を通過し、送出線118内に至る。冷媒源96内の前記圧力は、圧力変換器141を介して制御器50によってモニタされる。送出ソレノイド130の操作は、足ペダル組立体15を用いて前記操作者によって制御され得る。以下でさらに詳細に考察されるように、冷媒送出足ペダル132をタップすることによって、典型的には、バルーン24を拡張するのに充分な冷媒が提供され、前記冷媒ポートの位置の視覚化が提供される。組織を切除するためにバルーン24の前記内面へ冷媒を加えることは、足ペダル132を押圧する前記ユーザによって手動で制御され得る。前記システムは、2~20秒などの調節時間または.5~1.5mm/秒などの調節並進速度のいずれかによって、特定の前記治療に応じて冷媒送出の設定期間を提供するようにプログラム化され得、好ましくは、標的処置部位への冷媒送出のための最大時間を例えば10秒に限定するようにプログラム化される。足ペダル組立体15は、前記操作者が前記バルーンを収縮させることを可能にして、典型的には前記バルーンの前記バルーン内部を大気圧にする足作動式収縮ボタン134も含む。収縮ボタン134を押圧することによって、通路138によってコネクタ本体23の排出通路62(図7B)に接続される排出ソレノイド弁136(図9A参照)を作動させる。排出ソレノイド弁136の前記作動による前記バルーン24からの前記排出物は、取っ手組立体本体90の前記内部に入る。本体90は、取っ手組立体本体90の前記内部に排出される気体が、取っ手組立体本体90が保持される方法にかかわらず前記周囲環境に流出する可能性があることを確保することに役立つための二つの冗長ポート133、135を有する。さらに、前記排出弁136が開口することができないか、または、それ以外の場合、閉塞される場合、圧力逃がし弁145が作動して、バルーン過剰加圧のリスクを軽減する。図9Eおよび図9Fを参照されたい。圧力逃がし弁145によって、前記バルーンは、例えば2.9psigの調節圧力で静的に膨張したままであることも可能になる。
【0045】
制御器50は、サーミスタ137(図14参照)などの温度センサと圧力変換器141(図9参照)とを用いて冷媒源96内の前記冷媒の前記圧力を制御し、モニタする。冷媒源96内の前記冷媒についての正確な圧力および温度の情報を有することによって、前記システムは、前記冷媒の飽和液体/気体特性に基づいて前記亜酸化窒素円筒が液体を含むかどうかを決定することが可能になる。さらに、過熱をもたらす可能性があり、ゆえに前記冷媒カートリッジの過剰加圧をもたらす可能性がある前記電熱回路の機能不全を検出するために前記温度センサを用いることができる。過熱が検出される場合、前記制御器は前記加熱器をオフにして(turn of)、かつ/または電力からそれ自体を完全に切断する。
【0046】
足ペダル組立体15は、前記左および右移動足ペダル140、142も含む。左および右足ペダル140、142は、直線駆動モータ104と回転モータ120とを制御するために用いられる。前記ユーザは、左および右足ペダル140、142を用いる機能、すなわち直線移動または回転移動を選択する。移動モードボタン144の使用の際、足ペダル組立体15は、直線の矢印146、147または曲線の矢印148、149のいずれかの照明によって、どのモードが選択されたのかについての表示を操作者に対して提供する。移動モードボタン144が押され、直線の矢印146、147が照明される場合、左または右足ペダル140、142の作動によって、直線駆動モータ104は、しかるに、ねじ軸106の回転と、トラベラ110の直線的な並進とを操作するようになる。矢印146の向きによって示されるように、この例において、左足ペダル140を押圧することによって、トラベラ110は図8Aにおける左へ移動し、しかるに、それによって、拡散体36は近位方向に移動する。同様に、右足ペダル142を押圧することによって、トラベラ110は図8Aにおける右へ移動し、それによって拡散体36は遠位方向に移動する。この移動を許可された走行の長さに前もってプログラム化し、かつ/または限定することもできる。
【0047】
移動モードボタン144を再度押し下げることによって、前記モードは直線運動から回転運動に変化する。前記システムが前記回転運動モードである場合、反時計回りの曲線の矢印148および時計回りの曲線の矢印149は、左および右足ペダル140、142の押圧に関連付けられた送出管30および拡散体36の回転の方向を示すように照明される。前記左足ペダル140を押し下げることによって、回転モータ120に信号が提供され、回転軸122が反時計回り方向に回転し、しかるに、それによって、送出管30と、それを有する拡散体36とが、反時計回り方向に回転する。右足ペダル142を押し下げることによって、回転モータ120に信号が提供され、回転軸122が時計回り方向に回転し、しかるに、それによって、送出管30および拡散体36が時計回り方向に回転する。
【0048】
切除組立体10についての典型的な操作上のパラメータは、以下のものを含む。治療上の使用のための並進の速度が.5mm/秒と1.5mm/秒との間にある、.25mm/秒から2.5mm/秒の間の速度における並進。回転は、1と10RPMとの間の速度であることができる。
【0049】
矢印146~149が照明することに加えて、制御器50は、取っ手組立体14上のLCDディスプレイ150上の前記選択の視覚的表示を生じさせることが可能であった。また、選択される直線移動などの言語的警報を放送することによって、または非言語的警報、例えば、反時計回りの回転については単一ビープ、時計回りの回転については二重ビープ、近位直線移動については長いトーン、遠位直線移動については二重の長いトーンによって、前記選択の可聴表示を提供することができる。
【0050】
図9Bは、組立体10が図9および図9Aのコネクタ取付状態である場合におけるプラグ38のプラグ係止スロット84に対するカテーテルプラグ係止ワイヤ152の関係を示す簡略化された図である。この状態は、図9Cにも示される。プラグ38が第一コネクタ要素99を通って取っ手組立体本体90内に挿入される場合、前記脚部154は、プラグ38(図7D参照)のテーパ表面156と歯車の歯85のテーパ先端部158とに沿って進むと共に、外側に拡張される。コネクタ22が取っ手組立体本体90に完全に挿入される場合、カテーテルプラグ係止ワイヤ152の前記脚部154は、図9Bおよび図9Cに示されるようにプラグ係止スロット84内に嵌る。
【0051】
図9Dは、切除組立体10が図9および図9Aの前記コネクタ取付状態である場合におけるコネクタ本体23の本体係止スロット74に対するコネクタ本体係止ワイヤ160の関係を示す簡略化された図である。コネクタ本体23がコネクタ収納部99を通って取っ手組立体本体90内に挿入される際、コネクタ本体係止ワイヤ160は、コネクタ本体23(図7A参照)のテーパ表面162に沿って進むにつれて曲がる(図8E)。コネクタ22が取っ手組立体本体90に完全に挿入される場合、コネクタ本体係止ワイヤ160は、図9Dに示されるように本体係止スロット74内に嵌る。したがって、切除組立体10の例は、取っ手組立体14へのコネクタ22の自動取り付けを提供するものである。
【0052】
図10は、回転軸122によって駆動される駆動歯車126と、プラグ38の歯車の歯85と、前記二つを連結する遊び歯車166との間の関係を示す。駆動歯車126および遊び歯車166は、両方とも、トラベラ110に対して固定位置においてトラベラ110に装着されるが、自由に回転し、トラベラ110がねじ軸106の回転によって直線的に移動する際に係合したままである。遊び歯車166の歯の端部168は、切除組立体10が図9の前記コネクタ取付状態である場合にプラグ38が第一コネクタ要素99を通って挿入される際に歯車の歯85との適切な係合を促進するためにV字形のテーパ形を有する。
【0053】
図11は、図2Bに対応する遠位の(典型的には開始する)処置位置内に組立体10を配置する、図11における左への、短い距離だけ近位におけるトラベラ110の移動後の図9の前記構造の一部を示す。図12は、図2Cに対応する近位の(典型的には終端する)処置位置内に組立体10を配置する、近位方向における、すなわち図12の左へのトラベラ110のさらなるに移動後の図11の前記構造を示す。処置の間に冷媒が前記バルーン24の前記内部に噴霧されるので、前記排出弁136は前記処置の間において開いたままであり得る。
【0054】
図13図13A図13Bおよび図13Cは、カテーテル切断位置へ、前記遠位方向に、すなわち図13の右へ移動させたトラベラ110を有するコネクタ切断状態の取っ手組立体14を示す。そうすることによって、制御器コネクタ100に装着されるコネクタ係止ワイヤ160は傾斜170の係合によって外向きに曲がるが、傾斜170はトラベラ110の一部であり、その結果、それは、図8Eに示されるように本体係止スロット74から移動する。前記カテーテル切断位置へのトラベラ110の連続移動によって、トラベラ110と共に移動するカテーテルプラグ係止ワイヤ152は傾斜174にも係合され、それによって、プラグ係止ワイヤ152は、図9Bおよび図9Cのプラグ係合位置から図8Cおよび図8Dのプラグ解除位置に、プラグ係止スロット84から移動する。傾斜174は、制御器コネクタ100の一部である。前記カテーテル切断位置へのトラベラ110の遠位運動によって、制御器コネクタ100の第一コネクタ要素99からのコネクタ22の部分的除去が生じる。最初にコネクタ本体23が解放された後、プラグ38が解放される。したがって、切除組立体10の例は、取っ手組立体14からのコネクタ22の自動的切り離し/排出を提供する。
【0055】
取っ手組立体14から亜硝酸カートリッジ96を取り外す場合、前記カートリッジ内に残っているあらゆる冷媒を安全に取り扱うことが重要である。取っ手組立体14は、前記先端部178に隣接した領域176から冷媒排出室180への液体冷媒の通過のための、図14図14A図14Bおよび図14Cに示される液体路を有する。液体路は、第一、第二および第三部分182、184、186を含む。第一部分182は領域176に延び、第二部分184は第一部分182を第三部分186に接続する。第三部分186は冷媒排出室180まで延びる。前記カートリッジが取っ手組立体14から取り外される場合に冷媒源96から解放される前記過剰冷媒、典型的には亜酸化窒素は、典型的には液体形態である。冷媒排出室180には発泡体材料、典型的には連続気泡ポリウレタン発泡体が充填され、前記冷媒排出室180は、前記発泡体材料で形成された入口路188および出口路190を有する。出口路190は、出口ポート192において取っ手組立体14の前記内部に開口する。排出室180内における前記減圧下で、前記液体冷媒は前記発泡体材料によって吸収され、出口路190内における回収、取っ手組立体本体90の前記内部への出口ポート192を通る通過のために気体に変換される。前記気体は、前記取っ手組立体本体内の前記排出ポート133、135の内の一つ以上を通って出る。
【0056】
前記液体冷媒を気体に変換することによって、冷媒排出室180は非常に冷たくなる。取っ手組立体本体90の柄部92が冷たくなり過ぎることを防止するために、冷媒排出室180は、断熱材194(図15参照)で包まれ、絶縁スペーサ196によって前記取っ手組立体本体から離間されている。この例において、冷媒排出室180と取っ手組立体本体90の柄部92との間の間隙を維持するために三つの絶縁スペーサ196が用いられる。断熱材は、例えば空気で作製され、絶縁スペーサ196は、例えばネオプレンで作製される。
【0057】
前記バルーン24内の前記圧力は、前記制御器コネクタ100の圧力変換器143に伝達される。図9Eおよび図9Fを参照されたい。前記カテーテルの前記圧力検出ルーメン32は、前記コネクタ本体23の前記圧力検出通路66と前記圧力検出ポート68とを介して前記制御器内の前記圧力変換器143に流動的に連結される。前記圧力検出通路66および前記圧力検出ポート68は、図7Bに示される。圧力検出ポート68の両側のOリング88は、図9Aに示されるように、前記制御器コネクタ100内において封止材を形成する。圧力変換器143が制御器50に連結されて、それに圧力信号を提供する。明確にするため、前記図から、構成要素から前記制御器50への接続ワイヤが省略される。
【0058】
冷媒の前記送出と、前記バルーン24内における前記送出管30および拡散体36の前記回転および並進とを制御するために前記制御器50を用いてもよい。前記制御器50は、前記足ペダル組立体15、送出ソレノイド130、排出ソレノイド136、直線駆動モータ104、回転モータ120、検尺器119、125、圧力変換器141、143、加熱器102、サーミスタ137、光学センサ165、電流センサおよび加速度計を含む構成要素に接続された回路構成を含む。
【0059】
実施形態において、前記バルーン24内への冷媒の解放の間、前記制御器50は、処置される前記ルーメンの前記内径に相関する前記圧力変換器141からの圧力データから圧力応答曲線を発生させる。前記制御器50は、処置に適切な前記直線アクチュエータのための速度を決定するために圧力アルゴリズムを用いる。実施形態において、前記バルーン24上の一つまたは複数の歪み計は、前記処置ルーメンの前記内径に相当するバルーン直径を導くために、前記制御器50によって使用され得る。実施形態において、前記制御器は、前記取っ手組立体およびリモートタッチディスプレイの筐体上のボタンを含む、足ペダル組立体15およびLCDディスプレイ150によって提供されるものに加えてまたはそれらの代わりに、ユーザインターフェースの形態に取り付けられてもよい。図18は、前記制御器50の制御電子機器の基本的構成を示す簡略化された図である。実施形態において、前記制御電子機器は、ライトおよびディスプレイを含むユーザ出力を含む追加的構成要素、追加的な温度センサ、加熱器制御器、加速度計、検出スイッチならびにソレノイド弁に接続されてもよい。前記制御器は処置アルゴリズムを含んでもよく、処置パラメータ、例えば、期間、冷媒の流量、並進距離および並進速度ならびに回転角および回転速度を調整するために、構成要素の入力が前記アルゴリズムによって使用され得る。
【0060】
実施形態において、前記カテーテル12は、バルーンの大きさ、拡散体の噴霧角を含む前記カテーテルの特性を識別するRFIDタグまたはチップ198(図9A参照)を含んでもよい。前記制御器50は、取付けられた前記カテーテルの前記特性に応じて処置パラメータを調整するために、前記取っ手組立体14内のRFIDリーダ200からこの情報を受信し、前記情報を処置アルゴリズムに入力してもよい。前記RFIDは、認証目的のために使用され得る。例えば、不適合のカテーテル(例えば、再利用された、もしくは使い過ぎのカテーテル、または保証されていない製造業者によって作製されたカテーテル)が前記制御器によって検出されてもよく、前記制御器は、取付けられた前記不適合のカテーテルで操作することから前記デバイスをロックアウトすることになる。カテーテルが適切に方向づけられていることを確保するために、方向づけの目的のために前記RFIDをさらに用いてもよい。各カテーテルのための固有の識別情報をその関連付けられたRFIDチップ198に提供することによって、特定のカテーテル12の使用の回数または長さをモニタすることもできるか、または制御することもできる。コネクタ本体23は、前記RFIDリーダ200による前記RFIDチップ198の呼掛け信号を容易にするポリカーボネートなどの材料で作製されることが好ましい。本明細書において考察される実施形態によれば、RFIDチップ198とRFIDリーダ200とを用いることによって取っ手組立体14内における制御器50に前記カテーテルに関する情報を自動的に提供することができるので、取っ手組立体14は、多種多様なカテーテル12と共に用いるための汎用取っ手であると考えることができる。
【0061】
実施形態において、前記ユーザは、前記処置を開始する前に、処置アルゴリズムを選択してもよい。追加的に、前記ユーザは、選択された前記処置アルゴリズムにおいて用いるべき各種パラメータを入力することが可能であってもよい。前記情報は、患者データ、カテーテル情報、実施された処置の数を含んでもよい。無線で、有線で、または、例えば、取り外し可能なメモリーカードを介して、前記制御器によって遠隔で受信を伴うプログラミングを可能にするために、処置を選択し、設定するための前記ユーザインターフェースは、別々のデバイス上で前記入力を可能にしてもよい。
【0062】
前記制御器は、カテーテルの使用回数を記録し、かつこの情報を保存してもよいか、または、カテーテルを使い過ぎないことを確保するために中心データベースにこの情報を伝送してもよい。実施形態において、前記制御器が将来読み取られるべきカテーテルをプログラム化することができるように、前記カテーテル上のRFIDタグは書き込み可能であってもよい。書き込まれた前記材料は、ロックアウトまたは最後の使用の時間を含んでもよい。
【0063】
以下は切除手法の例である。極低温切除カテーテル12は、行われるべき前記処置に従って選択される。患者の食道に内視鏡を挿入する。内視鏡管3の前記導管8の前記近位端5に、図2Aに示される通りの最も遠位の位置の前記プラグ38を有する切除カテーテル12を挿入する。最も遠位の前記位置の前記プラグ38によって、前記拡散体36は、前記カテーテル軸16から離れて前記可撓性先端部48を押し、それによって、前記収縮バルーン24はピンと張った状態になる。前記バルーン24が前記遠位端7を出るまで、前記導管8を通して前記カテーテル12を挿入する。前記内視鏡に取り付けられた前記モニタを用いて、前記ユーザは前記バルーン出口を見ることが可能である。前記システムを電源投入して、直線駆動モータ104によってトラベラ110を図9の前記コネクタロード位置に並進させる。制御器コネクタ100に対するトラベラ110の適切な前記直線位置を確保するために、直線ポジショナ163を用いる。トラベラ110は、制御器コネクタ100によって搬送される一つ以上の光学センサ165によって検知される、1インチ当たり約250などの、微細に間隔が置かれた線164の長さを有する。図16および図17を参照されたい。
【0064】
前記ユーザは、所望により、処置アルゴリズムを選択し、あらゆる必要なパラメータを入力し、前記冷媒送出足ペダル132をタップして、最初に前記バルーン24を膨張させる。この最初の膨張は、切除すべき病変に対する標的部位の位置を視覚化するために必要である。この最初の膨張は、前記バルーンを弛緩させて、もはやピンと張った状態にならないようにするための位置に前記拡散体を並進させることを含んでもよい。最初に前記バルーン24を膨張させるために少量の冷媒を用いる代わりに、最初に前記バルーンを膨張させるためにシリンジ連結器56に装着されたシリンジを用いることが可能であった。この位置の例は図2Bに示される。この後、バルーン24の内面上へ送出された冷媒噴霧の短い破裂が生じる可能性があり、それによって、前記バルーンは膨張し、前記ユーザが前記標的部位の近くの組織で生じる前記凍結のために前記内視鏡を用いて前記標的部位の前記位置を視覚的に決定することが可能になる。必要に応じて、バルーン24の位置を軸線方向に再び動かすことが可能であるが、このことは、続いて前記バルーンの再膨張が生じる前記部分的収縮バルーン24を必要とするかもしれないし、または必要とないかもしれない。
【0065】
バルーン24が、前記バルーンの最も遠位の端部で極低温的に処置すべき前記病変または他の組織の一部に前記ノズルポート40を方向づけるように適切に位置決めされ、膨張すると、冷媒を前記拡散体に送出させて、前記バルーン24の前記内壁に噴霧させる。前記冷媒を噴霧しながら、前記拡散体を、前記バルーンの前記近位端の方へ並進させることができるか、または、その軸線の周りに前記ペダル組立体15を用いて回転させることができる。冷媒の流量、前記拡散体36の回転速度および並進速度は、前記病変の各部分が理想量の冷凍エネルギーを受けて所望の領域全体の切除を確保するように理想的に設定される。いかなる理由であれ前記送出管組立体の前記移動が停止すると、前記制御器は、損傷を引き起こす可能性がある組織の過剰切除を防止するために冷媒の送出を止める。停止は、前記検尺器119から、または前記モータ104、120への電流をモニタして検出され得る。
【0066】
排出の方向のため、冷たい排出気体が、続いて冷媒によって噴霧されることになる前記バルーン内部表面の部分を越えて通過するので、上記で開示されたように前記バルーンの前記遠位端から切除を開始することは有益である。排出気体のこの流動は、ゆえに、送出前に前記温度を低下させる予冷効果を有し、それによって、より少ない冷媒を用いて所望の切除温度を達成することが可能になる。この予冷効果は、前記処置アルゴリズムに織り込まれる。
【0067】
上記の記載は、用語、例えば、近位、遠位、上記、下記、上部、底部、過剰(over)、過少(under)などを用いてもよかった。これらの用語は、本発明の理解を助けるために明細書および特許請求の範囲において使用され得るものであって、限定的な意味で使用されるものではない。
【0068】
上記で詳細に述べられた好ましい前記実施形態および実施例を参照することによって前記技術の実施が開示されるが、これらの実施例は、限定的な意味ではなく、例示的な意味であることを意図するものであることを理解すべきである。修正および組み合わせは当業者に見出されるものであって、その修正および組み合わせは、開示される前記技術の精神の範囲内であり、以下の特許請求の範囲の範囲内であると考えられる。例えば、いくつかの状況において、回転および並進を同時に行うことが要求されてもよい。いくつかの実施例において、そのような移動は、そのような機能を有する足ペダル組立体を提供するのではなく、前もってプログラム化された移動に限定されてもよい。
【0069】
一つ以上の請求項の一つ以上の要素を、他の請求項の要素と組み合わせることができる。
【0070】
以下の項は、本出願に記載される前記技術の各種例の態様を記載するものである。
【0071】
1.取っ手組立体14と、制御器50と、前記制御器に連結されたユーザ制御組立体15とを含む制御器組立体13であって、前記取っ手組立体が第一コネクタ要素99を含む、前記制御器組立体13;ならびに
近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間で延びるカテーテル軸ルーメンとを有するカテーテル軸16と、
前記取っ手組立体の前記第一コネクタ要素に選択的に接続される前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタ22であって、前記コネクタがコネクタ本体23と第二コネクタ要素38とを含み、前記第一コネクタ要素および前記第二コネクタ要素が相手側コネクタ要素である、前記コネクタ22と、
前記カテーテル軸の前記遠位端に装着される拡張可能および折り畳み可能バルーン24であって、前記バルーンが、バルーン内部を規定する内面を有する、前記拡張可能および折り畳み可能バルーン24と、
前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転移動するために前記カテーテル軸内に収容される送出管30であって、前記送出管が、前記第二コネクタ要素に接続される近位端を有する、前記送出管30、および
前記バルーン内にあり、流動的に前記送出管に連結される拡散体36、
を含む送出管組立体と、
を含む極低温切除カテーテル12、
を含む切除組立体であって、
前記取っ手組立体が、
取っ手組立体本体90と、
前記取っ手組立体本体に装着され、前記第一コネクタ要素を規定する制御器コネクタ100であって、前記コネクタ本体が前記制御器コネクタに固定可能である、前記制御器コネクタ100と、
前記制御器コネクタに向かいかつ前記制御器コネクタから離れる軸線に沿った移動のために前記取っ手組立体本体に移動可能に装着されるトラベラ110であって、前記第二コネクタ要素が、前記トラベラに、それと共に軸線方向に移動するために固定可能である、前記トラベラ110と、
前記冷媒制御器130、128によって、送出線118に選択的に流動的に連結される冷媒流体源96であって、前記送出線が、前記トラベラに接続された遠位端を有し、それによって、前記冷媒送出源が、前記第二コネクタ要素において前記送出管に流動的に連結され得る、前記冷媒流体源96と、
前記軸線に沿って前記トラベラを移動させるために、操作可能な状態で前記トラベラに連結される直線駆動体104、108、106と、
前記軸線の周りに、前記第二コネクタ要素と、それを有する前記送出管の前記近位端とを選択的に回転するために、操作可能な状態で前記第二コネクタ要素に連結される回転運動駆動体120、124、122と、を含み、
前記ユーザ制御組立体が、操作可能な状態で、前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とに連結され、前記ユーザ制御組立体が、前記ユーザが前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とを作動させることを可能にするユーザ入力を含み、
それによって、前記ユーザが、処置部位の大きさおよび位置にしたがって、前記バルーンの内面の方へ、所望のパターンで、外向きに冷媒を方向づけるように、前記バルーン内における前記拡散体の回転および並進を制御することができる、切除組立体。
【0072】
2.前記ユーザ制御組立体15が、前記取っ手組立体14から離間されており、線17によって前記取っ手組立体に接続された足ペダル組立体15を含み、前記足ペダル組立体が足作動式入力デバイスを含む、第一項に記載の組立体。
【0073】
3.前記足ペダル組立体15が、左移動足ペダル140と、右移動足ペダル142と、前記ユーザが前記直線駆動体または前記回転運動駆動体のいずれかを作動させるために前記左移動足ペダルおよび前記右移動足ペダルの操作モードを変更することができる移動モードボタン144とを含む、第二項に記載の組立体。
【0074】
4.前記極低温切除カテーテル12が、前記カテーテル軸16と前記送出管30の間に排出ルーメン28を含み、前記排出ルーメンが前記バルーンの前記内部の中へ開口する遠位端を有し、
前記足ペダル組立体15が、
ユーザが前記バルーン24に冷媒を供給するために前記冷媒制御器を作動させることができる冷媒送出足ペダル132と、
収縮ボタン134と、を含み、
前記取っ手組立体が、前記ユーザが前記バルーン内部から選択的に気体を排出することを可能にするために、操作可能な状態で前記収縮ボタンに連結される排出ソレノイド136を含む、第三項に記載の組立体。
【0075】
5.前記トラベラが、第一放出位置と、第二ロード位置と、第三操作位置の範囲とにおいて、前記軸線に沿って位置決め可能であり、前記第一放出位置が前記制御器コネクタに最も近く、前記第二ロード位置が前記第一放出位置と前記第三操作位置との間にある、第一項から第四項のいずれか一項に記載の組立体であって、
前記コネクタが前記コネクタ収納部に挿入され、かつ前記トラベラが前記第二ロード位置にある場合に前記コネクタ本体23を前記制御器コネクタ100に、前記第二コネクタ要素38を前記トラベラ110に自動的に固定するための手段と、
前記トラベラが前記第一放出位置にあり、前記取っ手組立体本体から前記コネクタを取り外すことが可能になる場合に前記制御器コネクタから前記コネクタ本体を、前記トラベラから前記第二コネクタ要素を自動的に解放するための手段と、をさらに含む組立体。
【0076】
6.前記自動的固定手段が、前記コネクタが前記コネクタ収納部に挿入され、かつ前記トラベラが前記第二ロード位置にある場合に前記コネクタ本体23を前記制御器コネクタ100に、前記第二コネクタ要素38を前記トラベラ110に、同時に自動的に固定するための手段を含み、
前記自動的解放手段が、前記トラベラが前記第一放出位置へ移動した後、前記トラベラから前記第二コネクタ要素を解放して、前記取っ手組立体本体から前記コネクタを取り外すことが可能になる場合に前記制御器コネクタから前記コネクタ本体を自動的に解放するための手段を含む、第五項に記載の組立体。
【0077】
7.前記冷媒流体源96が、前記冷媒流体源が操作位置にある場合に前記冷媒制御器130、128を介して冷媒が前記送出線118まで通過することができる冷媒吐出部/先端部178を有する取り外し可能でかつ交換可能な冷媒カートリッジを含み、
前記取っ手組立体本体90が、冷媒排出室180と、前記取っ手組立体本体90から前記冷媒カートリッジを取り外す間に前記冷媒カートリッジが前記操作位置から変位した場合に前記冷媒排出室の内部を前記冷媒カートリッジの前記先端部に隣接する領域に流動的に接続する経路182、184、186と、を含み、
それによって、前記冷媒カートリッジからの残りの液体冷媒は、冷媒気体への変換のために前記冷媒排出室に流入することができ、前記冷媒排出室が出口ポート192を有し、前記冷媒気体が前記冷媒排出室を出ることが可能になる、第一項から第六項のいずれか一項に記載の組立体。
【0078】
8.前記出口ポート192が、前記取っ手組立体本体90内に開口し、前記取っ手組立体本体が、周囲雰囲気内へ開口する複数の排出ポート133、135を有する、第七項に記載の組立体。
【0079】
9.前記トラベラ110が、前記軸線に沿った前記トラベラの移動のための少なくとも一つの軸受軸112上に摺動可能に支持される、第一項から第八項のいずれか一項に記載の組立体。
【0080】
10.前記トラベラが、第一放出位置、第二ロード位置、第三操作位置の範囲内において前記軸線に沿って位置決め可能であり、前記第一放出位置が前記制御器コネクタに最も近く、前記第二ロード位置が前記第一放出位置と前記第三操作位置との間にあり、さらに以下のものを含む、第一項から第四項、および第七項から第九項のいずれか一項に記載の組立体であって、
前記回転運動駆動体が、
非円筒形回転軸122に駆動して接続される回転モータ120と、
前記トラベラと共に軸線方向に移動するためにトラベラ110に装着される駆動歯車126であって、前記駆動歯車が前記回転軸にも摺動可能に装着され、それによって、前記回転軸の回転が前記駆動歯車を回転させ、一方で前記トラベラの軸線方向の移動が前記駆動歯車を前記回転軸に沿って摺動させる、前記駆動歯車126と、
第二コネクタ要素38上に形成され、前記トラベラが前記第二ロード位置または前記第三操作位置のいずれかにある場合に前記駆動歯車に回転可能に連結され、その結果、前記駆動歯車の回転によって前記第二コネクタ要素38が回転する、歯車の歯85と、を含み、
前記直線駆動体が、ねじ軸連結器108によってねじ軸106に接続された直線駆動モータ104を含み、前記ねじ軸が、前記ねじ軸の回転によって前記トラベラが軸線方向に移動するように螺合可能に前記トラベラ110に係合する、組立体。
【0081】
11.前記コネクタ22が、前記極低温切除カテーテル12に関する情報を含むRFIDデバイス198を含み、
前記取っ手組立体が、前記RFIDデバイスから情報を得るために用いられるRFIDリーダ200を含む、第一項から第十項のいずれか一項に記載の組立体。
【0082】
12.前記RFIDリーダ200が前記制御器コネクタ100に装着され、前記コネクタ本体23が、前記RFIDリーダと前記RFIDデバイス198との間の伝達を高めるためにPEEKで作製される、第十一項に記載の組立体。
【0083】
13.前記制御器組立体が制御器50を含み、前記ユーザ制御組立体が、前記制御器を介して前記冷媒制御器と前記直線駆動体と前記回転運動駆動体とに操作可能な状態で連結される、第一項から第十二項のいずれか一項に記載の組立体。
【0084】
14.圧力検出ルーメン32が、前記バルーン内部および前記コネクタ本体23を流動的に連結する前記カテーテル軸16に沿って延び、
前記制御器50が、前記バルーン24内の圧力を検出するために前記コネクタ本体23を介して前記圧力検出ルーメン32に操作可能な状態で連結された圧力変換器143から受信された入力を用いるように構成される、第十三項に記載の組立体。
【0085】
15.前記制御器50が、前記冷媒流体源96の圧力および温度をモニタし、それによって前記冷媒の状態をモニタすることができるように構成される、第十三項に記載の組立体。
【0086】
16.前記第一コネクタ要素がコネクタ収納部を含み、前記第二コネクタ要素がプラグを含む、第一項から第十五項のいずれか一項に記載の組立体。
【0087】
17.取っ手組立体14;
遠位端および近位端を有するカテーテル軸16と、
前記カテーテル軸の前記遠位端にあるバルーン24と、
前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタ22と、
前記バルーンと前記カテーテル軸の前記近位端との間で延びる送出管30と、
を含むカテーテル12であって、
前記コネクタが、前記カテーテル軸の前記近位端に固定されるコネクタ本体23と、前記送出管に固定されるプラグ38とを含み、前記プラグと、それを有する前記送出管とは、前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転して移動可能であり、
前記取っ手が、前記プラグと前記コネクタ本体の少なくとも一部とを受け入れるための開口部を含む、前記カテーテル12;
前記コネクタ本体23内に形成され、前記コネクタ本体23に外接するコネクタ本体係止スロット74と、
前記プラグ38内に形成され、前記プラグ38に外接するプラグ係止スロット84と、
前記取っ手に装着され、前記コネクタ22がロード状態である場合に前記コネクタ本体係止スロット74に係合するように位置決めされるコネクタ本体係止要素160と、
前記取っ手に装着され、前記コネクタが前記ロード状態である場合に同時に前記プラグ係止スロット84に係合するように位置決めされ、それによって前記プラグ38および前記コネクタ本体23が前記取っ手に同時に自動的に接続されて、使用前のロード状態に前記コネクタが配置される、プラグ係止要素152、154と、を含むコネクタ係止組立体であって、
コネクタ本体係止要素160が、前記取っ手に装着され、前記コネクタが排出状態で配置されている場合に前記本体係止スロットから解除されるように位置決めされ、プラグ係止要素152、154が、前記取っ手に装着され、前記コネクタが前記排出状態である場合に前記本体係止スロットから解除されるように位置決めされ、それによって、前記取っ手から前記コネクタ本体23が、その後前記プラグ38が自動的に解放されて、前記コネクタを前記取っ手から取り外すことが可能になる、前記コネクタ係止組立体、を含む切除組立体。
【0088】
18.前記コネクタ本体係止要素が第一ばね160を含み、前記プラグ係止要素が第二ばね152、154を含む、第十七項に記載の切除組立体。
【0089】
19.前記コネクタ本体23が、前記コネクタが前記ロード状態に配置される場合に前記第一ばね160によって係合可能なテーパ表面162を含み、
前記プラグ38が、前記コネクタが前記ロード状態に配置される場合に前記第二ばね152、154によって係合可能なテーパ表面156を含む、第十八項に記載の切除組立体。
【0090】
20.前記コネクタ係止組立体が、前記コネクタが前記排出状態に配置される場合に前記第一ばね160によって係合可能な傾斜170を含み、
前記コネクタ係止組立体が、前記コネクタが前記ロード状態に配置される場合に前記第二ばね152、154によって係合可能な傾斜174を含む、第十八項または第十九項のいずれかに記載の切除組立体。
【0091】
21.取っ手組立体14;
遠位端および近位端を有するカテーテル軸16と、
前記カテーテル軸の前記遠位端におけるバルーン24と、
前記カテーテル軸の前記近位端におけるコネクタ22と、
前記バルーンと前記カテーテル軸の前記近位端との間で延びる送出管30と、
を含むカテーテル12であって、
前記コネクタが、前記カテーテル軸の前記近位端に固定されるコネクタ本体23と、前記送出管に固定されるプラグ38とを含み、前記プラグと、それを有する送出管とが、前記カテーテル軸に対して軸線方向に回転して移動可能であり、
前記取っ手が、前記プラグと前記コネクタ本体の少なくとも一部とを受け入れるための開口部を含む、
前記カテーテル12;
前記取っ手に前記プラグ38(84、152、154、156、158)および前記コネクタ本体23(160、174、162)を同時に自動的に接続して、使用前のロード状態に前記コネクタを配置するための手段と、
前記取っ手から、前記コネクタ本体(74、110、160、170)を、その後、前記プラグ(84、110、152、154、174)を自動的に解放して、排出状態に前記コネクタを配置して、前記コネクタを前記取っ手から取り外すことを可能にするための手段と、を含むコネクタ係止組立体、を含む切除組立体。
【0092】
22.極低温切除組立体10と共に用いるための取っ手組立体14であって、
内部を有する取っ手本体90と、
前記内部の中の冷媒流体源96であって、前記冷媒流体源96が、前記冷媒流体源が操作位置にある場合に冷媒が前記極低温切除組立体10による使用のために通過することができる取り外し可能でかつ交換可能な冷媒カートリッジ96を含み、前記冷媒源が冷媒吐出部178を含む、前記冷媒流体源96と、
を含む取っ手組立体14であって、
前記取っ手本体90が、冷媒排出室180と、前記取っ手本体90から前記冷媒カートリッジを取り外す間に前記冷媒カートリッジが前記操作位置から変位した場合に前記冷媒排出室の内部を前記冷媒カートリッジの前記冷媒吐出部に隣接する領域に流動的に接続する経路182、184、186と、を含み、
前記取っ手本体が、周囲雰囲気内へ開口する排出ポート133、135を含み、
それによって、前記冷媒カートリッジからの残りの液体冷媒が、冷媒気体への変換のために前記冷媒排出室に流入することができ、前記冷媒排出室が、前記排出ポートを通って前記周囲雰囲気への通過のために、前記冷媒気体が前記冷媒排出室を出て、前記冷媒排出室180の外部で、かつ取っ手本体90の中の領域内に移ることを可能にするために、出口ポート192を有する、取っ手組立体14。
【0093】
23.前記冷媒排出室180に材料を充填し、前記材料内には入口路188と出口路190とが形成され、前記入口路が前記経路に接続され、
前記出口路190が前記出口ポート192で終端し、
それによって、前記冷媒排出室180内における減圧下で、前記液体冷媒が、前記発泡体材料に吸収され、前記出口路190内における回収、前記出口ポート192を通って前記冷媒排出室180の外部で、かつ前記取っ手本体90の中の該領域内への通過のために、気体に変換される、第二十二項に記載の取っ手組立体。
【0094】
24.前記冷媒排出室180と前記取っ手本体90との間における断熱材194と、
前記断熱材194と前記取っ手本体90との間におけるスペーサ196と、
をさらに含む、第二十二項または第二十三項のいずれかに記載の取っ手組立体。
【0095】
25.取っ手組立体14とカテーテル組立体とを含む前記型の極低温切除組立体10のためのカテーテル識別構造であって、前記カテーテル12が、遠位端および近位端を有するカテーテル軸16と、前記カテーテル軸の前記近位端にあるコネクタ22とを含み、前記取っ手組立体14が、前記コネクタの少なくとも一部を受け入れるための開口部を含み、前記カテーテル識別構造が、
前記カテーテル12に関する情報を含む前記コネクタ22によって搬送されるRFIDデバイス198と、
前記RFIDデバイスから情報を得るために用いられる前記取っ手組立体によって搬送されるRFIDリーダ200と、を含む、カテーテル識別構造。
【0096】
26.前記コネクタ22が、前記RFIDリーダ200と前記RFIDデバイス198との間の前記伝達を高めるためにPEEKで作製されたコネクタ本体23を含む、第二十五項に記載の構造。
【0097】
上記のあらゆる特許、特許出願および印刷された刊行物は、参照により組み込まれる。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図10
図11
図12
図13
図13A
図13B
図13C
図14
図14A
図14B
図14C
図15
図16
図17
図18