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▶ 木村 正明の特許一覧

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  • 特許-人が入った後で閉まる回転扉 図1
  • 特許-人が入った後で閉まる回転扉 図2
  • 特許-人が入った後で閉まる回転扉 図3
  • 特許-人が入った後で閉まる回転扉 図4
  • 特許-人が入った後で閉まる回転扉 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】人が入った後で閉まる回転扉
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/40 20150101AFI20220208BHJP
   E06B 3/90 20060101ALI20220208BHJP
   E05F 15/608 20150101ALI20220208BHJP
【FI】
E05F15/40
E06B3/90
E05F15/608
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019035335
(22)【出願日】2019-02-28
(65)【公開番号】P2020139316
(43)【公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-02-26
(73)【特許権者】
【識別番号】502140721
【氏名又は名称】木村 正明
(72)【発明者】
【氏名】木村 正明
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特許第4385187(JP,B2)
【文献】米国特許第4843761(US,A)
【文献】特開2006-22627(JP,A)
【文献】特開2009-287383(JP,A)
【文献】特開2005-351065(JP,A)
【文献】特開平6-173525(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第599373(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/00-15/79
E06B 3/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する円弧状の固定壁1とその開口部に円弧状の両開き左右スライド扉2を備え、回転羽根3の回転と同期して左右スライド扉2の開閉を行う回転扉に関し、左右スライド扉2が開の状態で待機させ、進入する人5をセンサーが感知して回転羽根3は回転を始め、センサーで確認をして進入する人5が入った後で左右スライド扉2を閉める様にした回転扉で、危険回避は常に回転扉の側が行い対向する右スライド扉を退避させて開き回避し、常に進入する人5の進入を優先させ妨げない回転扉としたものでで、挟み事故等が起こらない様な動きとした両開き左右スライド扉2を備えた回転扉。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
回転扉の安全運転を目的にしたもので、挟み事故等の起こらない安全な回転扉を提供するものである。挟み事故は閉まりかけた回転扉に人が入っていくことで起こっているが、回転扉の動きに人が合わせるのではなく、人の動きに回転扉の動きをあわせることで人の進入を優先させた回転扉として挟み事故を無くする様にしたものである。
対向する円弧状の固定壁とその開口部に円弧状の両開きスライド扉を備え内部の回転羽根の回転と同期してスライド扉の開閉を行う回転扉があるが、この回転扉のスライド扉の開閉を人の進入動作を優先させた動きとすることで可能である。
自動扉などではセンサーで人の進入動作を予知して自動扉を開き人の進入後に扉を閉じる様になっており、人の進入動作を優先させたものであるが、回転扉のスライド扉の動きも人の進入動作を優先させた動きとして開き人の進入後に閉まるならば、回転扉に急いで駆け込む事も無くなり挟み事故もなくなる。
【背景技術】
【0002】
自動扉ではセンサーで人の進入動作を予知し人の進入動作を優先させた扉の開閉を行うが、回転扉でもセンサーで人の進入動作を予知し人の進入動作を優先させた扉の開閉を行えば自動扉並みの安全は確保出来る。
回転扉にも固定壁の開口部に両開きの左右スライド扉を備えた回転扉があるが、この回転扉の左右スライド扉に人の進入動作を優先させた扉の開閉を行わせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4385187号
【発明の概要】
【0004】
回転扉の挟み事故は閉まりかけた回転扉に人が入っていくことで起きている、それならば人が入った事を確認しその後で回転扉を閉めれば挟み事故は起こらない。
対向する円弧状の固定壁とその開口部に円弧状の両開き左右スライド扉を備え回転羽根の左回転と同期して左右スライド扉の開閉を行う回転扉があるが、この回転扉の左右スライド扉を人が入った事を確認しその後で閉める様にすれば挟み事故は起こらない。回転扉が開の状態で人の出入りを行い、回転扉が閉まる状態では人の出入りを行わない。
人の出入りを優先させた回転扉とし、回転扉の動きに人が合わせるのではなく、人の動きに回転扉の動きを合わせる。危険回避を常に回転扉の側が行えば、自動扉の動きの様に常に人の出入りを優先させた回転扉と出来る。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
挟み事故の起こらない回転扉にする。挟み事故は閉まりかけた回転扉に人が入って行くことで起こるが、人が入った事を確認しその後で回転扉を閉めれば挟み事故は起こらない。
自動扉はセンサーで人の進入を予知し扉を開くが、回転扉の動きも回転扉の動きに人が合わせるのではなく、人の動きに回転扉の動きを合わせる。人の進入動作を優先させる回転扉とする。危険回避を常に回転扉の側が行う回転扉とする。
人の出入りは回転扉が開の状態の時に行い、回転扉が閉まる状態になれば人の出入りを行わないようにする。
世の人々は自動扉を利用する生活には慣れているので、回転扉の扉の開閉も自動扉の動きと同じ様にすべきである、人の進入動作を優先した回転扉とすべきである。
【0006】
回転扉の運転を自動扉並みの安全を確保したものとする。自動扉ではセンサーで人の進入動作を予知して扉を開け人の侵入後に扉を閉じ、人の侵入を優先したものとなっている。世の人々は自動扉を利用する生活に慣れているので回転扉の開閉も自動扉と同じ様な動きにする。
対向する円弧状の固定壁とその開口部に円弧状の両開きスライド扉を備え、回転羽根の回転と同期してスライド扉の開閉を行う回転扉があるが、このスライド扉の開閉を自動扉と同じ様な動きとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
対向する円弧状の固定壁とその開口部に円弧状の両開きスライド扉を備え、回転羽根の回転と同期してスライド扉の開閉を行う回転扉があるが、このスライド扉の開閉を自動扉と同じ様に人の進入動作を優先させ進入を妨げない動きとする。
人の出入りは回転扉が開の状態の時に行い、人の出入りの無い状態で回転扉を閉め、危険回避は回転扉の側で行われ、常に人の進入があれば人の進入を妨げない回転扉の動きとする。
【発明の効果】
【0008】
危険回避を常に回転扉の側が行う事で、回転扉で挟み事故はなくなり人が入った後で閉まるので急いで駆け込む事も無くなる、自動扉と同じ程度の安全は確保出来る。自動扉と同じ様な動きとなり人の進入動作を優先した回転扉となる。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0009】
本発明の回転扉は図1で示す様に、対向する円弧状の固定壁1の開口部を円弧状の両開き左右スライド扉2で開閉する。内部で回転する回転羽根3の回転と同期して両開き左右スライド扉2は開閉動作を行う。
図1は本発明の回転扉で、人の出入りが途絶えて待期状態に入った回転扉を示し回転扉は開いた状態で待期している。更に長く人の出入りが無い様であれば両開き左右スライド扉2を閉じる様にすることも出来る。
図2は進入しようとする人5を検知した場合で左右スライド扉2が閉じている場合は開き、回転羽根3が左回転を始める。
図3は閉鎖の開始を示す、回転羽根3の回転と同期して左スライド扉2は閉まるが、左スライド扉2は回転羽根3の停止距離だけ左スライド扉2が先行して閉まる、これは緊急停止の場合に回転羽根3が左スライド扉2より前に出ないようにするためである。
図4は緊急停止を示し、左右スライド扉2は人の進入の後に閉めるのであるが、センサーで最終確認を行い万一人を挟むゆとりを持たせた大人の肩幅にまで閉まってもなお進入が終わっていなければ回転羽根3の回転を止め左スライド扉を止め対向する右スライド扉2を退避させて開くことで挟みを回避する。進入が終われば左右スライド扉2を閉め通常運転に復帰させる。
【0010】
左右スライド扉2がゆとりを持たせた大人の肩幅にまで閉まっても尚進入しようと扉に近づくことは回転扉では禁止行為であるが、自動扉に慣れた人は近づくかもしれない、進入しようと近づく者が在る場合には対処しなければならない、この場合も同様である。如何なる場合も常に進入動作を優先し、危険回避は回転扉の側が行うので、進入は出来るが回転扉を止める事になり他の客から睨まれることにはなる。
図5は閉鎖完了を示し左右スライド扉2が閉鎖し回転羽根3が対向する右スライド扉2に乗り移り、右スライド扉2が回転羽根3の回転に同期して両開き左右スライド扉2は開き始める。
図1に戻り左右スライド扉2の開動作が終了し続いて進入する人が居なければジョギング運転としてもよい。進入する人が居れば通常速度で運転をし、回転羽根3は回転を続ける。回転羽根3が待期位置まで来ても進入する人が居なければ待期状態に入る。さらに長時間進入する人が居ない様であれば左右スライド扉2を閉める様にすることも出来る。
この様に人5の進入を左右スライド扉2の開の状態の時に行い、左右スライド扉2を進入する人5の居ない状態の時に閉める様にすれば挟み事故の起こらない回転扉とする事が出来る。
【産業上の利用可能性】
【0011】
自動扉の動きの様に人の出入りを優先した回転扉とし、人が入らなければ閉まらない回転扉とし危険回避を回転扉の側が行う事で挟み事故の起こらない回転扉と出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の回転扉の待機状態を示す図面
図2】本発明の回転扉の人の進入検知を示す図面
図3】本発明の回転扉の閉鎖開始を示す図面
図4】本発明の回転扉の緊急停止を示す図面
図5】本発明の回転扉の閉鎖完了を示す図面
図6】本発明の回転扉の開行程を示す図面
【符号の説明】
【0013】
1 固定壁
2 両開き左右スライド扉
3 回転羽根
4 回転軸
5 人
図1
図2
図3
図4
図5
図6