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▶ エクソンモービル アップストリーム リサーチ カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】活性材料を有する自己支持構造
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/047 20060101AFI20220208BHJP
   B01D 53/04 20060101ALI20220208BHJP
   B01D 53/26 20060101ALI20220208BHJP
   B01J 20/18 20060101ALI20220208BHJP
   B01J 20/28 20060101ALI20220208BHJP
   B01J 20/30 20060101ALI20220208BHJP
   B01J 20/34 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
B01D53/047
B01D53/04 110
B01D53/04 220
B01D53/04 230
B01D53/26 230
B01D53/26 231
B01J20/18 B
B01J20/28 Z
B01J20/30
B01J20/34 E
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019534404
(86)(22)【出願日】2017-11-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-23
(86)【国際出願番号】 US2017063735
(87)【国際公開番号】W WO2018118360
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2019-06-21
(31)【優先権主張番号】62/437,327
(32)【優先日】2016-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/585,574
(32)【優先日】2017-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517002476
【氏名又は名称】エクソンモービル アップストリーム リサーチ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(72)【発明者】
【氏名】ウーラー ブラッドリー
(72)【発明者】
【氏名】ティンダール ポール ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】ブロディー ジョン エフ
(72)【発明者】
【氏名】アルテラ フランチェスコ ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥー イー
【審査官】壷内 信吾
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-532559(JP,A)
【文献】国際公開第2016/105870(WO,A1)
【文献】特開平09-029043(JP,A)
【文献】特開2011-057873(JP,A)
【文献】特表2002-544111(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0312603(US,A1)
【文献】特表2006-517901(JP,A)
【文献】特表2008-528734(JP,A)
【文献】特表2010-527752(JP,A)
【文献】特表2004-534708(JP,A)
【文献】特表2013-530038(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/02-53/12
B01D 53/26-53/28
B01J 20/00-20/28,20/30-20/34
B01D 53/34-53/96
C01B 13/00-13/36
C01B 15/00-23/00
B01J 21/00-38/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部領域を形成するハウジングと、
前記内部領域内に配置された自己支持構造であって、前記自己支持構造内に50重量%より多い触媒及び吸着材料から選ばれる活性材料を有し、前記自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造である自己支持構造と、
前記ハウジングに固定された複数の弁であって、それぞれ、前記自己支持構造と前記ハウジングの外部位置の間に延びる流路に沿った流体流を制御するように構成された弁とを備え、
前記自己支持構造は、複数の孔を形成するように複数のポリエチレン球体を前記自己支持構造から取り除くことによって形成された前記複数の孔を有する、処理ユニット。
【請求項2】
前記処理ユニットは、前記自己支持構造内の前記1つまたは複数の画定された経路を通過する気体供給流れから汚染物質を取り除くように構成された循環スイング吸着層ユニットであり、前記自己支持構造は前記自己支持構造内に70重量%より多い前記活性材料を有する、請求項1に記載の処理ユニット。
【請求項3】
前記処理ユニットは、前記自己支持構造内の前記1つまたは複数の画定された経路を通過する気体供給流れから汚染物質を取り除くように構成された循環スイング吸着層ユニットであり、前記自己支持構造は前記自己支持構造内の前記活性材料によって被覆された不活性支持部材を有し、活性材料の層はその厚さが10マイクロメートルより大きい、請求項1に記載の処理ユニット。
【請求項4】
前記処理ユニットはさらに、前記自己支持構造と前記複数の弁の間に配置された流れ分配器を備えている、請求項1から3までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
【請求項5】
供給流れから汚染物質を取り除く方法であって、
a)吸着層ユニット内で1つまたは複数の吸着ステップを行うステップであって、前記1つまたは複数の吸着ステップそれぞれが、気体供給流れから1つまたは複数の汚染物質を取り除くように吸着層ユニットのハウジングの内部領域に配置された自己支持構造を通して気体供給流れを通過させることを含み、前記自己支持構造は前記自己支持構造内に50重量%より多い触媒及び吸着材料から選ばれる活性材料を有し、前記自己支持構造は、前記自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造である、ステップと、
b)1つまたは複数の再生ステップを行うステップであって、前記1つまたは複数の再生ステップそれぞれが、汚染物質出力流れ内に1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内することを含むステップと、
c)少なくとも1つの追加サイクルでステップa)からb)を繰り返すステップとを含み、
前記自己支持構造は、複数の孔を形成するように複数のポリエチレン球体を前記自己支持構造から取り除くことによって形成された前記複数の孔を有する、方法。
【請求項6】
前記方法はスイング吸着方法であり、サイクル持続時間は、1秒より長く、600秒より短い期間であり、前記気体供給流れは、前記気体供給流れの合計量に基づいて1容量%炭化水素より多い炭化水素を含む流れであり、前記気体供給流れの圧力は、27.58barから96.53bar(400重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaの間の範囲である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数の再生ステップを行うステップは、1つまたは複数のパージステップを行うステップを含み、前記1つまたは複数のパージステップはそれぞれ、前記汚染物質出力流れ内に前記1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内するために、前記自己支持構造を通してパージ流れを通過させるステップを含む、請求項5から6までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、前記気体供給流れ中の二酸化炭素(CO2)レベルを50ppm体積率未満に下げるように構成されている、請求項5から7までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、前記気体供給流れ中の水(H2O)レベルを105ppm体積率未満に下げるように構成されている、請求項5から8までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
処理ユニットを製造する方法であって、
自己支持構造に対するテンプレートを作り出すステップと、
前記テンプレート内に混合物を配置するステップであって、前記混合物は複数のポリエチレン球体を含み、前記混合物は前記自己支持構造内に50重量%より多い触媒及び吸着材料から選ばれる活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含む、ステップと、
固体形状を維持する自己支持構造を形成するように、前記テンプレートおよび前記混合物を硬化するステップであって、前記自己支持構造を形成するように前記テンプレートおよび前記混合物を硬化することは、前記自己支持構造に複数の孔を形成するように前記複数のポリエチレン球体を前記混合物から取り除くことを含む、ステップと、
前記自己支持構造から前記テンプレートを取り除くステップであって、前記自己支持構造が、前記テンプレートに基づき、前記自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であるステップと、
内部領域を有する処理ユニットのハウジング内に前記自己支持構造を配置するステップとを含む、方法。
【請求項11】
前記自己支持構造を通る前記1つまたは複数の画定された経路に対して所定の幾何形状を有する前記自己支持構造の3次元モデルを作り出すステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記自己支持構造の前記3次元モデルに基づきテンプレートのモデルを作り出すステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記テンプレートの前記モデルに基づき3次元テンプレートを印刷するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記自己支持構造から前記テンプレートを取り除くステップはさらに、前記テンプレートを分解または溶融し、前記溶融されたテンプレートを離れるように案内するように前記自己支持構造および前記テンプレートを加熱するステップを含む、請求項10から13までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記テンプレートと前記混合物の間に形成し得るあらゆる空隙を少なくするように前記テンプレートおよび前記混合物を硬化する前に、前記テンプレートおよび前記混合物を振動させるステップをさらに含む、請求項10から14までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記テンプレートおよび前記混合物を硬化させるステップはさらに、前記結合材料および前記活性材料を、前記自己支持構造である粘着性固体構造に焼結するステップを含む、請求項10から15までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記ハウジング内に複数の弁ポートを作り出すステップと、
複数の弁を形成するように前記複数の弁ポートそれぞれ内で前記ハウジングに弁を固定するステップであって、前記複数の弁それぞれは、前記自己支持構造と前記ハウジングの外部の位置の間の流体流を制御するように構成されている、ステップとをさらに含む、請求項10から16までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記混合物は少なくとも5%のポリエチレン球体を含む、請求項10から17までのいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、共通の発明者および譲受人であり、その開示全体を参照により本明細書に援用する、2016年12月21日出願の「活性材料を有する自己支持構造」という名称の米国仮特許出願第62/437,327号、および2017年11月14日出願の「活性材料を有する自己支持構造」という名称の米国仮特許出願第62/585,574号の優先権を主張する。
本出願は、その開示全体を参照により本明細書に援用する、2016年12月21日出願の「活性材料を有する自己支持構造」という名称の米国仮特許出願第62/437,319号に関する。
本技術は、オープンセルされ、活性材料を含む自己支持構造の製造に関する。より詳細には、自己支持構造はスイング吸着プロセス、および炭化水素の回収を促進する他のプロセスなどの分離および/または触媒プロセスで使用することができる。
【背景技術】
【0002】
処理技術は、多くの産業において有用であり、典型的には、好ましい生成物流れを提供するために、触媒または吸着材料などの活性材料上に流体混合物を流すことによって達成することができる。吸着プロセスでは、吸着材料は、1つまたは複数の気体成分を吸着するが、その他の1つまたは複数の気体成分を吸着しないことが好ましい。非吸着生成物は別個の生成物として回収される。触媒プロセスでは、触媒は、化学反応の速度を増加させるように流れ内の成分と反応するように構成されている。
例として、気体分離技術の1つの特定のタイプは、温度スイング吸着(TSA)、圧力スイング吸着(PSA)、部分圧力パージスイング吸着(PPSA)、急速サイクル圧力スイング吸着(RCPSA)、急速サイクル部分圧力スイング吸着(RCPPSA)であるが、これに限らず、圧力および温度スイング吸着などの上記プロセスの組合せに限らない。例として、PSAプロセスは、気体に圧力が加えられている場合、吸着材料などの活性材料の気孔構造または自由容量内により急速に吸着される気体の現象による。すなわち、気体圧力が高くなればなるほど、より大量の急速吸着気体が吸着される。圧力が下がると、吸着成分が、吸着材料から放出または脱着される。
【0003】
異なる気体は異なる範囲で吸着材料のミクロ気孔を充填する傾向があるので、スイング吸着プロセス(例えば、PSAおよびTSA)を使用して、気体混合物の気体を分離することができる。例えば、天然ガスなどの気体混合物が圧力を受けて、メタンに対してより、二酸化炭素に対してより選択的である吸着材料を入れた容器を通過する場合、二酸化炭素の少なくとも一部は吸着材料によって選択的に吸着され、容器から出る気体がメタン内で濃縮される。吸着材料が二酸化炭素を吸着する容量の限界に到達すると、例えば、圧力を下げることによって、PSAプロセスで再生され、それによって、吸着された二酸化炭素を放出させる。吸着材料はその後、典型的には、パージされ、再加圧される。その後、吸着材料は、別の吸着サイクルの準備をする。
【0004】
典型的には、触媒プロセスおよび吸着プロセスで使用される構造は、限られたアレイの物理的構造タイプを有する。活性材料はしばしば、結合剤および押出またはスプレー乾燥などの処理技術を使用して、ビード、顆粒、球体またはペレットに構造化される。ビード、顆粒、球体またはペレットはその後、触媒または吸着プロセスで、充填層としてユニット内に一緒に充填される。その結果、触媒または吸着剤の従来の製造は、充填層で使用される小さな球体状活性材料(例えば、球体、ペレット、ローブなど)の押出が必要である。しかし、充填層は、充填層を通した蛇行経路を作り出し、大きな圧力低下につながる。
他の構成では、構造はモノリスなどの工学的構造であってもよい。工学的構造では、活性材料は、金属またはセラミックモノリスなどの基板上に被覆されている。工学的構造は、充填層と比較して圧力低下を少なくする、実質的に均一な流路を提供する。しかし、これらの構造では、重量の大部分は、下にある支持構造を形成するために使用される不活性材料である。
その結果、構造の典型的な製造解決法は、充填層で使用される小さな球体状活性材料(例えば、球体、ペレット、ローブなど)の押し出し、またはモノリス基板(例えば、セラミックまたは金属モノリス)上の活性材料の薄いコーティングの塗布を必要とする。充填層は、工学的構造と比較して、大きな圧力低下がある。また、工学的構造は、構造の寸法および重量を大きくする、不活性材料である構造支持体からの追加の重量を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、活性材料を含み、複合幾何形状を含むことができる自己支持構造を有するプロセスで強化を行う装置、方法、およびシステムに対する需要が当技術分野には残されている。さらに、本技術は、供給流れから汚染物質を分離させるために、スイング吸着プロセスなどの吸着または触媒プロセスに自己支持オープンセル構造を一体化させることによって強化を行う。したがって、本技術は、分離および/または触媒プロセスにおける従来の構造の欠点を克服する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、処理ユニットが記載されている。処理ユニットは、内部領域を形成するハウジングと、内部領域内に配置された自己支持構造であって、自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造である自己支持構造と、ハウジングに固定された複数の弁であって、それぞれ自己支持構造とハウジングの外部位置の間に延びる流路に沿った流体流を制御するように構成された弁とを備えている。
【0007】
1つまたは複数の実施形態では、処理ユニットは様々な強化を含むことができる。例えば、処理ユニットは、共通の作動機構を介して操作される複数の弁の2つ以上を含むことができ、処理ユニットは、自己支持構造を通過する気体供給流れから汚染物質を取り除くように構成された循環スイング吸着層ユニットであり、自己支持構造は自己支持構造内に60重量%より多い活性材料を有することができ、または自己支持構造は自己支持構造内に70重量%より多い活性材料を有することができ、自己支持構造は自己支持構造内の活性材料によって被覆された不活性支持部材(例えば、無機または不活性支持部材)(例えば、自己支持構造を通過する流れに対して不活性である、または動作状態で不活性である)を有することができ、吸着層と複数の弁の間に配置された流れ分配器を含むことができ、ハウジングは、5重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaまで圧力を維持するように構成することができ、自己支持構造は、10マイクロメートルより大きい活性材料の層を有することができる、または100マイクロメートルより大きい活性材料の層を有することができ、1つまたは複数の画定された経路は、実質的に平行な2つ以上の経路を備える、および/または自己支持構造は低い熱質量を有する。
【0008】
さらに別の実施形態では、供給流れから汚染物質を取り除く方法が記載されている。方法は、a)吸着層ユニット内で1つまたは複数の吸着ステップを行うステップであって、1つまたは複数の吸着ステップそれぞれが、気体供給流れから1つまたは複数の汚染物質を取り除くように吸着層ユニットのハウジングの内部領域に配置された自己支持構造を通して気体供給流れを通過させることを含み、自己支持構造は自己支持構造内に自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、自己支持構造は、自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であるステップと、b)1つまたは複数の再生ステップを行うステップであって、1つまたは複数の再生ステップそれぞれが、汚染物質出力流れ内に1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内することを含むステップと、c)少なくとも1つの追加サイクルでステップa)からb)を繰り返すステップとを含む。
【0009】
さらに、1つまたは複数の実施形態では、供給流れから汚染物質を取り除く方法は、様々な強化を含むことができる。例えば、方法は、スイング吸着方法であってもよく、サイクル持続時間は、1秒より長く600秒より短い期間、または1秒より長く300秒より短い期間であってもよく、1つまたは複数の再生ステップを行うステップは、1つまたは複数のパージステップを行うことを含み、1つまたは複数のパージステップはそれぞれ、汚染物質出力流れ内に1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内するように自己支持構造を通してパージ流れを通過させることを含み、気体供給流れは、気体供給流れの合計量に基づいて1容量%炭化水素より多い炭化水素を含む流れであってもよく、気体供給流れの供給圧力は、400重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaの間の範囲にあってもよく、1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、二酸化炭素(CO2)レベルを50ppm体積率未満に下げるように構成することができ、1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、水(H2O)レベルを105ppm体積率未満に下げるように構成することができ、および/または自己支持構造は低熱質量を有する。
【0010】
さらに別の実施形態では、処理ユニットを製造する方法が記載されている。方法は、自己支持構造に対するテンプレートを作り出すステップと、テンプレート内に混合物を配置するステップであって、混合物は自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含むステップと、固体形状を維持する自己支持構造を形成するように、テンプレートおよび混合物を硬化するステップと、自己支持構造からテンプレートを取り除くステップであって、自己支持構造が、テンプレートに基づき、自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であるステップと、内部領域を有する処理ユニットのハウジング内に自己支持構造を配置するステップとを含むことができる。
【0011】
さらに、1つまたは複数の実施形態では、処理ユニットを製造する方法は、様々な強化を含むことができる。例えば、方法は、自己支持構造を通して1つまたは複数の画定された経路に対して所定の幾何形状を有する自己支持構造の3次元モデルを作り出すステップを含むことができ、自己支持構造の3次元モデルに基づきテンプレートのモデルを作り出すステップを含むことができ、テンプレートのモデルに基づき3次元テンプレートを印刷するステップを含むことができ、自己支持構造からテンプレートを取り除くステップはさらに、テンプレートを溶融または分解し、溶融されたテンプレートを離れるように案内するように自己支持構造およびテンプレートを加熱するステップを含むことができ、テンプレートと混合物の間に形成し得るあらゆる空隙を少なくするようにテンプレートおよび混合物を硬化する前に、テンプレートおよび混合物を振動させるステップを含むことができ、テンプレートおよび混合物を硬化させるステップはさらに、結合材料および活性材料を、自己支持構造である粘着性固体構造に焼結するステップを含むことができる、および/またはハウジング内に複数の弁ポートを作り出すステップを含むことができ、複数の弁を形成するように複数の弁ポートそれぞれでハウジングに弁を固定するステップを含み、複数の弁はそれぞれ、自己支持構造とハウジングの外部位置の間で流体流を制御するように構成されている。
【0012】
さらに、さらに別の実施形態では、処理ユニットを製造する方法が記載されている。方法は、薄い壁面によって分離された、実質的に平行な複数の経路を含むモノリス形に混合物を押し出すステップであって、混合物は自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含むステップと、モノリス形を乾燥させるステップと、機械的に安定している活性モノリス形を形成するように、400℃から800℃までモノリス形を焼成するステップとを含み、実質的に平行な複数の経路は四角形、円形、三角形、または六角形の断面形状を有し、モノリス形のセル密度は200セル/平方インチと2,000セル/平方インチの間の範囲であり、複数の実質的に平行な経路を分離させる壁面は、40ミクロンから1ミリメートルの間の範囲の厚さを有する。
本開示の前述および他の利点は、実施形態の非限定的例の以下の詳細な説明および図面を考察して、明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本技術の実施形態による自己支持構造を製造および使用する方法のフロー図である。
図2】本技術の実施形態によるモールド、組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図である。
図3】本技術の別の実施形態によるモールド、組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図である。
図4】本技術のさらに別の実施形態によるモールド、組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図である。
図5】本技術のさらに別の実施形態による組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図である。
図6】本技術の別の実施形態によるモールドおよび自己支持構造の様々な図である。
図7】本技術の実施形態による2つのモノリス構造の様々な図である。
図8】自己支持構造のX線回折走査の例示的な図である。
図9】自己支持構造の例示的なSEM図である。
図10】自己支持構造の例示的なSEM図である。
図11】5Aゼオライトに合致するオーバーレイパターンの例示的な図である。
図12】温度の作用として、吸着水の損失による3Aに対する重量損失の図である。
図13A】様々なプロファイルの図である。
図13B】様々なプロファイルの図である。
図13C】様々なプロファイルの図である。
図13D】様々なプロファイルの図である。
図14】自己支持構造モノリス検査結果の例示的な図である。
図15】自己支持構造モノリスで使用されるポリエチレン球体の例示的な図である。
図16】本技術の実施形態による浸透測定の例示的な図である。
図17】本技術の実施形態による気体浸透測定に基づく平均気孔直径の例示的な図である。
図18】本技術の実施形態による水突破の例示的な図である。
図19】本技術の実施形態による6つの吸着層ユニットおよび相互接続配管を備えたスイング吸着システムの三次元図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
別段の説明がない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、本開示が関連する技術分野の当業者によって普通理解されているのと同じ意味がある。単数形の用語、「a」、「an」および「the」は、内容としてそうでないことが明らかに示されていない限り、複数のことを含む。同様に、「または」という語は、内容的にそうでないことが明らかに示されていない限り、「および」を含むことを意図している。「含む」という用語は、「備える」を意味する。本明細書に記載された全ての特許および公報は、そうでないことが示されていない限り、全体を参照により援用する。用語または表現の意味に関して矛盾する場合、用語の説明を含む本明細書が優先する。「上側」、「下側」、「上部」、「底部」、「前方」、「後方」、「垂直」、および「水平」などの方向の用語は、本明細書では、様々な要素の間の関係を表現および明確にするために使用される。このような用語は、絶対的な方向性を示すものではないことを理解されたい(例えば、「垂直」構成部品は、デバイスを回転させることによって水平となる可能性がある)。本明細書で言及した材料、方法、および例は、単に例示的ものであり、これに限定することを意図したものではない。
本明細書で使用されるように、「大部分の構成部品」は50重量%より多いことを意味する。
【0015】
本明細書で使用されるように、「オープンセル」は、球体またはペレットなどの押出固体形状と比較して、オープン経路ネットワークを有する構造のことを言う。オープンセル構造は、それぞれの構造に経路または通路を通して流路を提供するモノリスまたは他の工学的構造を含む。
本明細書で使用されるように、「流れ」は、様々な機器を通して案内されている流体(例えば、固体、液体、および/または気体)のことを言う。機器は、導管、容器、マニホールド、ユニット、または他の適切なデバイスを含むことがある。
本明細書で使用されるように、体積%は標準的状態に基づくものである。方法の標準的状態は、0℃(例えば、32°F)の温度および100キロパスカル(kPa)(1バール)の絶対圧力に標準化することができる。
【0016】
本技術は、複合幾何形状を有し、オープンセル構造である可能性がある、活性材料からの自己支持構造の製造に関する。特に、本技術は、強化構造を提供するために、活性材料の大部分(例えば、50重量%超または60重量%以上)を含む自己支持構造の強化に関する。強化構造は、流路を強化することができ、従来の構造より軽い構成のより高い体積効率を提供することができる、カスタマイズ可能構成を通して可撓性を提供することができる。自己支持構造は、構造を通して流体流路を提供するために、様々な画定された経路を有するよう構成することができる。
【0017】
自己支持構造は、様々な化学的および工学的応用例で有用である可能性がある。活性材料の自己支持構造は、様々な幾何学的構造に設計されることがある。例として、吸着および触媒プロセスなどの特定の方法は、活性材料で強化することができる。特に、自己支持構造は、より高い圧力低下およびより低い質量移動速度を有する充填吸着層の代わりに使用することができる。充填層構成では、圧力低下および質量移動速制限は、急速なサイクルでの吸着または触媒プロセスを実行することを許可するものではなく、またはその際に非効率的である。さらに、圧力スイング吸着および急速サイクリングによる大きな容量気体分離プロセスは、低い圧力低下および高い重量効率を有する自己支持構造が必要である。本技術は、それぞれの方法および関連する経済を向上させるために、関連する構造に強化を与えることができる。
【0018】
自己支持構造は、押込および押出技術などの様々な技術から製造することができる。例えば、技術は、3次元(3D)印刷を利用する押込プロセスを含むことができる。3D印刷法は、結合材料と組み合わされた活性材料(例えば、ゼオライト)のカスタム構造を作り出すためのテンプレートを使用することができる。テンプレートを使用することによって、自己支持構造は、構造を通して流体流路に対する画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造である可能性がある複合幾何形状に形成することができる。別の例として、押出方法を利用して、結合材料と組み合わされた活性材料からなるモノリス構造を作り出すことができる。両方の製造方法は、高温焼成(例えば、500℃以上)に安定である活性無機材料、および有機および無機結合剤の組合せなどの活性材料を利用することができる。
例として、本技術はまた、活性材料で作られたカスタム自己支持構造を設計および製造するために、3D印刷技術を利用することができる。3D印刷および押込方法の使用により、従来の押出方法を使用して作ることができない構造の設計において幾何的可撓性が提供される。これらの構造は、それぞれの構造を通して流体流路に対する画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造を形成することができる。さらに、吸着材料構造における工学的可撓性も提供され、それにより、吸着層などの自己支持構造を製造する費用を少なくするセラミックまたは金属基板の使用および信頼がなくなる。
本技術はまた、大多数の構成要素などの活性材料を有するバルクモノリス構造を作り出すための押出方法を含むことができる。これに対して、従来の技術は、不活性セラミックまたは金属モノリス基板などの不活性基板に活性材料の薄いコーティングを塗布する必要がある。活性材料の薄いコーティングに対する機械的支持を典型的に与える不活性基板は、自己支持構造の総重量の90%より多い。したがって、従来の自己支持構造における活性材料の薄いコーティングは、自己支持構造の総重量の10%以下である。
【0019】
特定の構成では、自己支持構造は、活性材料および結合材料の異なる組合せを含むことができる。例えば、自己支持構造は、活性材料である微小孔ゼオライトから製造することができる。特定の構成では、活性材料は、自己支持構造の25重量%以上、自己支持構造の40重量%以上、自己支持構造の50重量%以上、自己支持構造の60重量%以上、または自己支持構造の70重量%以上であり、残りの部分は結合材料を含むことができる。他の構成では、結合材料は、自己支持構造の75重量%未満、自己支持構造の60重量%未満、自己支持構造の50重量%未満、自己支持構造の40重量%未満、または自己支持構造の30重量%未満、であり、残りの部分は活性材料を含むことができる。
自己支持構造は、従来のコーティング技術より大きい単位体積毎のより高い質量の活性材料を含むことができる。例えば、10マイクロメートルより大きい活性材料の層または厚さは、100マイクロメートルより大きい、または200マイクロメートルより大きい。
【0020】
活性材料は、流れからの汚染物質を吸着する特定の構造において1つまたは複数の吸着材料を含むことができる。例として、活性材料は、ゼオライト、燐酸アルミニウム分子ふるい(例えば、AlPOおよびSAPO)、ZIF(ゼオライト様イミダゾレート骨格体(例えば、ZIF-7、ZIF-9、ZIF-8、ZIF-11など)および炭素と、アミン機能化MCM材料、SBA、KIT材料などのメソ多孔性材料を含むことができる。活性材料の他の例は、カチオンゼオライト、アミン機能化メソ多孔性材料、スタノシリケート、および/または炭素を含むことができる。他の構成では、吸着材料は、3A、4A、5Aおよび/または13X(水を吸着する高い親和性および高い容量を有する高多孔質吸着剤と、これらの構造の均一な孔に嵌合するのに十分小さい寸法を有する他の分子である)などのゼオライトタイプA(例えば、LTA構造)、八員環ゼオライト材料(例えば、ZSM58および/またはDDR)を含むことができる。
他の構成では、活性材料は、流れ内の成分と反応するように構成された1つまたは複数の触媒材料を含むことができる。
【0021】
加えて、マクロ孔工学における様々な強化を使用して、追加の孔および多孔性を提供することができる。特に、ポリマー球体は、焼成プロセスが組成物で行われる場合、減少させるまたは取り除くことができる組成物(例えば、燃え尽きる可能性がある材料)に加えることができる。これらのポリマー球体を使用して、系多孔性を大きくし、拡散性能を向上させることができる。
結合材料は、有機および無機結合剤を含むことができる。有機結合剤は、例えば、メチルセルロース誘導体の2%水溶液を含むことができる。無機結合材料は、例えば、SiO2および/または粘土を含むことができる。シリカ粒径は、25ナノメートルから1,000ナノメートルの間の範囲であり、シリカ粒子は一連の真珠構成であってもよい。
【0022】
例として、処理ユニットは、内部領域を形成するハウジングと、内部領域内に配置された自己支持構造であって、自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造である自己支持構造と、ハウジングに固定された複数の弁であって、それぞれ自己支持構造とハウジングの外部位置の間に延びる流路に沿った流体流を制御するように構成された弁とを備えている。様々な構成では、例えば、処理ユニットは、共通の作動機構を介して操作される複数の弁の2つ以上を含むことができ、処理ユニットは、自己支持構造を通過する気体供給流れから汚染物質を取り除くように構成された循環スイング吸着層ユニットであり、自己支持構造は自己支持構造内に60重量%より多い活性材料を有することができ、または自己支持構造は自己支持構造内に70重量%より多い活性材料を有することができ、自己支持構造は自己支持構造内の活性材料によって被覆された支持部材、例えば、ウォッシュコートセラミックまたは金属構造を有することができ、吸着層と複数の弁の間に配置された流れ分配器を備えることができ、5重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaまで圧力を維持するように構成することができ、自己支持構造は、10マイクロメートルより大きい活性材料の層を有することができる、または100マイクロメートルより大きい活性材料の層を有することができ、1つまたは複数の画定された経路は、実質的に平行な2つ以上の経路を備える、および/または自己支持構造は低い熱質量を有する。
【0023】
さらに別の例として、供給流れから汚染物質を取り除く方法は、a)吸着層ユニット内で1つまたは複数の吸着ステップを行うステップであって、1つまたは複数の吸着ステップそれぞれが、気体供給流れから1つまたは複数の汚染物質を取り除くように吸着層ユニットのハウジングの内部領域に配置された自己支持構造を通して気体供給流れを通過させることを含み、自己支持構造は自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、自己支持構造は、自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であるステップと、b)1つまたは複数の再生ステップを行うステップであって、1つまたは複数の再生ステップそれぞれが、汚染物質出力流れ内に1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内することを含むステップと、c)少なくとも1つの追加サイクルでステップa)からb)を繰り返すステップとを含むことができる。特定の構成では、方法はスイング吸着方法であってもよく、サイクル持続時間は、1秒より長く600秒より短い期間、または1秒より長く300秒より短い期間であってもよく、1つまたは複数の再生ステップを行うステップは、1つまたは複数のパージステップを行うことを含み、1つまたは複数のパージステップはそれぞれ、汚染物質出力流れ内に1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内するように自己支持構造を通してパージ流れを通過させることを含み、気体供給流れは、気体供給流れの合計量に基づいて1容量%炭化水素より多い炭化水素を含む流れであってもよく、気体供給流れの供給圧力は、400重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaの間の範囲にあってもよく、1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、二酸化炭素(CO2)レベルを50ppm体積率未満に下げるように構成することができ、1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、水(H2O)レベルを105ppm体積率未満に下げるように構成することができ、1つまたは複数の画定された経路は実質的に平行な2つ以上の経路を備え、および/または自己支持構造は低熱質量を有する。
【0024】
さらに別の例として、処理ユニットを製造する方法は、自己支持構造に対するテンプレートを作り出すステップと、テンプレート内に混合物を配置するステップであって、混合物は自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含むステップと、固体形状を維持する自己支持構造を形成するように、テンプレートおよび混合物を硬化するステップと、自己支持構造からテンプレートを取り除くステップであって、自己支持構造が、テンプレートに基づき、自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であるステップと、内部領域を有する処理ユニットのハウジング内に自己支持構造を配置するステップとを含むことができる。特定の構成では、方法は自己支持構造を通る1つまたは複数の画定された経路に対して所定の幾何形状を有する自己支持構造の3次元モデルを作り出す(例えば、オープンセル構造は構造を通して流体流路に対して画定された経路を提供するように構成されている)ステップを含むことができ、自己支持構造の3次元モデルに基づきテンプレートのモデルを作り出すステップを含むことができ、テンプレートのモデルに基づき3次元テンプレートを印刷するステップを含むことができ、自己支持構造からテンプレートを取り除くステップはさらに、テンプレートを溶融または分解し、溶融されたテンプレートを離れるように案内するように自己支持構造およびテンプレートを加熱するステップを含むことができ、テンプレートと混合物の間に形成し得るあらゆる空隙を少なくするようにテンプレートおよび混合物を硬化する前に、テンプレートおよび混合物を振動させるステップを含むことができ、テンプレートおよび混合物を硬化させるステップはさらに、結合材料および活性材料を、自己支持構造である粘着性固体構造に焼結するステップを含むことができる、および/またはハウジング内に複数の弁ポートを作り出すステップを含むことができ、複数の弁を形成するように複数の弁ポートそれぞれでハウジングに弁を固定するステップを含み、複数の弁はそれぞれ、自己支持構造とハウジングの外部位置の間で流体流を制御するように構成されている。
【0025】
さらに、別の構成では、処理ユニットを製造する方法が記載されている。方法は、薄い壁面によって分離された、実質的に平行な複数の経路を含むモノリス形に混合物を押し出すステップであって、混合物は自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含むステップと、モノリス形を乾燥させるステップと、機械的に安定している活性モノリス形を形成するように、400℃から800℃までモノリスを焼成するステップとを含み、実質的に平行な複数の経路は四角形、円形、三角形、または六角形の断面形状を有し、モノリス形のセル密度は200セル/平方インチと2,000セル/平方インチの間の範囲であり(例えば、断面形状は自己支持構造を通る供給流れに対する一次流路に垂直な平面に沿っている)、複数の実質的に平行な経路を分離させる壁面は、40ミクロンから1ミリメートルの間の範囲の厚さを有する。さらに、方法は、内部領域を有する処理ユニットのハウジング内に自己支持構造を配置するステップを含むことができ、および/またはハウジング内に複数の弁ポートを作り出すステップを含むことができ、複数の弁を形成するように複数の弁ポートそれぞれ内でハウジングに弁を固定するステップであって、複数の弁それぞれは、自己支持構造とハウジングの外部の位置の間の流体流を制御するように構成されているステップを含むことができる。
【0026】
有利には、本技術は、従来の解決法を凌ぐ様々な強化を行うために利用することができる自己支持構造を提供する。例えば、本技術は幾何的設計可撓性を与える構造を提供し、カスタム構造および流路を提供することができる。カスタム構造は、経路を通過する流体との活性材料の相互反応を強化する、構造を通して流体流路に対する画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であってもよい。さらに、自己支持を形成するために活性材料を利用することによって、作動容量は大きくなり、質量効果が向上され、さらに、構造の寸法および構造の関連する重量が小さくなることがある。寸法および重量の減少によりまた、自己支持構造を含むハウジングで利用される機器の関連する寸法が小さくなることがある。本技術は、以下の図1から14を参照してより理解することができる。
【0027】
図1は、本技術の実施形態による自己支持構造を製造および使用する方法のフロー図100である。この図100では、方法は、自己支持構造を使用することと共に、活性材料を含む自己支持構造を製造するステップを含む。特に、方法は、ブロック102に示すように、自己支持構造に対する構成を決定するステップと、ブロック104に示すように、自己支持構造に対するモールドまたはテンプレートを作り出すステップと、ブロック106および108に示すように、自己支持構造を製造するステップと、ブロック110および112に示すように、自己支持構造で処理ユニットを形成し、供給の処理の際に自己支持構造を利用するステップを含むことができる。
【0028】
方法は、ブロック102で始まる。ブロック102では、自己支持構造に対する構成が決定される。この決定は、自己支持構造の機械的機構を決定することなど、プロセス工学的選択を強化するために自己支持構造の様々な態様をモデリングおよび識別することと、自己支持構造を通して流路(例えば、流路の蛇行性レベル)を決定することと、自己支持構造内のセル寸法を決定することと、自己支持構造を通した流れの圧力低下を決定することと、プロセス実行中に自己支持構造が曝される可能性がある動作条件(例えば、圧力、温度、および流れ組成)を決定することと、および/または自己支持構造内で活性材料によって吸着される汚染物質を決定することが必要である。
【0029】
自己支持構造に対する構成が決定されると、ブロック104に示すように、自己支持構造に対してモールドが作り出される。自己支持構造の形成は、所望の構造をモデリングし、その後、特定の材料からモールドまたはテンプレートを3次元(3D)印刷する必要がある。3次元印刷で利用されるテンプレート材料は、自己支持構造製造プロセスの一部として溶解される可能性がある材料を含むことができる、または得られる自己支持構造から取り除くことができる材料であることができる。例えば、テンプレートは、アクリルニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリラクチド(PLA)、および/または他の適切なプラスチックおよび/またはワックスなどプラスチックを含むことができる。
【0030】
モールドが作り出されると、ブロック106および108に示すように、自己支持構造が製造される。ブロック106では、自己支持構造が作り出される。自己支持構造の形成は、特定の製法を提供するために、有機および/または無機結合剤に活性材料を混合させる必要がある。水溶性スラリーである可能性がある混合物は、モールドに直接提供することができる、または入れ物または容器の内側でモールドと組み合わせることができる。モールドおよび混合物を振動させるために、入れ物または容器を使用して、モールドと混合物の間に形成される可能性があるあらゆる空隙を小さくすることができる。その後、モールドおよび混合物を処理して、混合物を固体形状に硬化させることができる。処理は、混合物を乾燥および/または硬化させ、モールドを溶融または分解するようにモールドおよび混合物を加熱することを含むことができる。ブロック108では、形成された自己支持構造を検証することができる。形成された自己支持構造の検証は、生成された自己支持構造に関する測定を得るためにセンサを使用して、形成された自己支持構造の空隙、裂け目、および/または非均質部分を識別することを含むことができる。検証は、自己支持構造上で高温X線回折を行うことを含むことができる。例えば、高温X線回折走査は、5Aゼオライトの活性成分が数分間860℃で安定し、その後、ピーク高さを小さくすることによって示すように、安定性を失うことを示している。このような分析を使用して、自己支持構造の焼成の最大温度および時間を決定することができる。自己支持構造の機械的強度は、500℃より高い温度の焼成に関連している。
【0031】
自己支持構造が作り出されると、自己支持構造は、ブロック110に示すように、処理ユニットとして形成される。処理ユニットの形成には、ハウジング内に自己支持構造を配置し、ヘッドをハウジングに結合させ、1つまたは複数の弁(例えば、ポペット弁)をハウジングに結合させ、1つまたは複数の導管をハウジングおよび/または弁の1つまたは複数に結合させる必要がある。処理ユニットは、実質的に気体不浸透性隔壁を形成する、1つまたは複数の本体部分に結合されたヘッド部分を含むことができるハウジングを備えた吸着層ユニットであってもよい。ハウジングは、ハウジングによって囲まれた内部領域に配置された(例えば、吸着層として形成された)自己支持構造を含むことができる。様々な弁は、ハウジングの内部領域とハウジング外部の位置の間でハウジング内の開口部を通して流体流路を提供するように構成することができる。その後、ブロック112に示すように、自己支持構造を流体の処理の際に利用することができる。例えば、供給の処理は、供給流れからの1つまたは複数の汚染物質の除去のためにスイング吸着方法(例えば、急速サイクルプロセス)を行うことを含むことができる。他の例は、触媒プロセスにおいて自己支持構造を利用することを含むことができる。
【0032】
自己支持構造を形成する1つの方法は、3Dモールドまたはテンプレートの使用が必要である可能性がある。例として、複合幾何形状を含む可能性がある自己支持構造は、テンプレートとして使用される三次元オブジェクトの形状をモデリングするモデリング技術(例えば、モデリングソフトウェア)によって準備することができる。モデリングソフトウェアは、多層方法で、プラスチックモールドまたはテンプレートを構築するために、3Dプリンタによって使用することができる組になった位置座標(例えば、x、y、z座標)を作り出すことができる。活性材料、有機および無機結合剤および他の添加物の高固体水溶性スラリーを処理し、モールドに加えることができる。有機結合剤は、低温処理および乾燥中の粒子結合を容易にするように、一時的結合剤として働く。スラリーは、テンプレート(例えば、プラスチック3D印刷モールド)内で乾燥および焼成される。500℃以上で行うことができる焼成プロセス中、プラスチックモールドは溶融または分解し、無機結合剤および活性材料粒子は、モールドから誘導された幾何形状を備えた結合自己支持構造に焼結される。その結果、自己支持構造は、テンプレートに基づく、構造を通した流体流路に対して画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であってもよい。様々な異なるテンプレートまたはモールドが、作り出すことができる異なる自己支持構造の例として、図2Aから7Bに示されている。
【0033】
図2A、2Bおよび2Cは、本技術の実施形態によるモールド、組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図200、220および240である。図2Aでは、円柱形状を有する3D印刷犠牲テンプレートまたはモールドであってもよいプラスチックモールド202が示されている。図2Bでは、モールド202は、活性材料および結合剤を含む混合物222と組み合わせられる。得られる自己支持構造242が、図2Cに示されている。得られる自己支持構造242は、押込によって形成される3A/SiO2の層状シート構造(例えば、自己支持構造に対して、活性材料の重量と結合剤の重量の約70:30の比率(w/w))である。自己支持構造242は、1インチ直径×2インチ長さ、13.3グラムの3Aゼオライトおよび5.7グラムのSiO2結合剤を含む、19.02グラムの総重量である。
【0034】
図3A、3Bおよび3Cは、本技術の別の実施形態によるモールド、組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図300、320および340である。図3Aでは、矩形柱形状を有する3D印刷犠牲モールドであってもよいプラスチックモールド302が示されている。図3Bでは、モールド302は、結合剤および活性材料の混合物322と組み合わせられる。得られる自己支持構造342が、図3Cに示されている。得られる自己支持構造342は、押込によって形成される3A/SiO2のフラクタルタイプ構造(例えば、約70:30w/w)である。自己支持構造342は、2.25インチ幅×2インチ長さを有する。
【0035】
図4A、4Bおよび4Cは、本技術のさらに別の実施形態によるモールド、組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図400、420および440である。図4Aでは、矩形柱形状を有する3D印刷犠牲モールドであってもよいプラスチックモールド402が示されている。図4Bでは、モールド402は、結合剤および活性材料の混合物422と組み合わせられる。得られる自己支持構造442が、図4Cに示されている。得られる自己支持構造442は、押込によって形成される3A/SiO2のクロスフロー構造(例えば、約70:30w/w)である。自己支持構造442は、2.25インチ幅×2インチ長さを有し、相互接続経路の6面を有する。
図5Aおよび5Bは、本技術のさらに別の実施形態による組み合わせたモールドと混合物、および得られる自己支持構造の様々な図500および520である。図5Aでは、活性材料および結合剤の混合物504を備えて示されている。モールド502は、円柱形状を有する3D印刷犠牲モールドであってもよい。得られる自己支持構造522が、図5Bに示されている。得られる自己支持構造522は、押込によって形成される3A/SiO2の三日月型構造(例えば、70:30w/w)である。自己支持構造522は、焼成プロセスによって形成することができる、2.25インチ直径×2インチ長さを有する。
【0036】
図6Aおよび6Bは、本技術の別の実施形態によるモールドおよび自己支持構造の様々な図600および620である。図6Aでは、六角柱形状を有する3D印刷犠牲モールドであってもよいプラスチックモールド602が示されている。得られる自己支持構造622が、図6Bに示されている。得られる自己支持構造622は、押込によって形成されるZSM58/SiO2の六角形構造(例えば、70:30w/w)である。自己支持構造622は、混合物を約500℃に加熱する焼成方法によって形成することができる、2.25インチ幅×2インチ長さを有する。
【0037】
図7Aおよび7Bは、本技術の実施形態による2つのモノリス構造の様々な図700および720である。図7Aでは、自己支持構造702は、押出プロセスによって形成される5A/SiO2の円形構造(例えば、70:30w/w)である。自己支持構造622は、1インチ直径×3インチ長さを有し、三角形に形成されたセルを有する。図7Bでは、自己支持構造722は、押出プロセスによって形成される5A/SiO2の円形構造(例えば、70:30w/w)である。自己支持構造722は、1インチ直径×3インチ深さを有し、四角形に形成されたセルを有する。
【0038】
混合物を自己支持構造に硬化させるために、高温による活性材料の熱安定性を評価することができる。上に記したように、自己支持構造を作り出す際の最終ステップの1つは、焼成を含むことができる。500℃以上の温度を含むことができる高温での焼成により、ゼオライトおよびSiO2粒子混合物を脱水し、強化された機械的強度につながるより密度の高い構造に混合物を融合させる。焼成の目的で活性材料(例えば、吸着剤または触媒材料)の高温安定性を評価するために、高温X線回折を自己支持構造上で行うことができる。例えば、高温X線回折走査は、5Aゼオライト(例えば、活性材料)が特定の期間、特定の温度(例えば、数分間約860℃)で安定し、その後、ピーク高さを小さくすることによって示すことができるように、安定性を失うことを示す表示を提供することができる。したがって、このタイプの分析を使用して、構造の焼成のための最大温度および時間を決定することができる。自己支持構造の機械的強度は、500℃より高い焼成温度に関連している。
図8は、自己支持構造のX線回折走査の例示的な図800である。図800では、自己支持構造のX線回折走査は、走査軸804の角度対数で、2つのシータ軸802上の5Aゼオライトの最初の2シータピークを監視した860℃で行われる。走査は、高温環境セルでX線回折計を使用して行うことができる。走査は、48秒の走査時間および12秒のリセット時間を含む、毎分行うことができる。走査は、2°から12°の2シータ領域内で、860℃で6時間行うことができる。
【0039】
例として、3D印刷プラスチックモールドまたはテンプレート内で材料を処理することにより得られる自己支持構造を製造する準備計画。吸着性ゼオライトまたは触媒粉末および有機および無機結合材料の高固体水溶性混合物が、準備された。モールドおよびスラリーを振動させながら、十分混合されたスラリーが、3D印刷プラスチックモールドに加えられた。混合物は、モールドから誘導された幾何形状を備えた活性機械的安定構造を製造するプラスチックモールド内で、500℃以上に乾燥および焼成された。経路は、プラスチックモールドに基づいて、構造を通した流体流路に対する画定された経路である。
例えば、118.3グラムの3Aゼオライト粉末を、容器(例えば、プラスチックボウルまたはカップ)に加えることができる。その後、126.75グラムのコロイドシリカ(25ナノメートル(nm)懸濁SiO2粒子を含む40重量%)を、容器内の3Aゼオライト粉末に加えることができる。混合物は、3Aゼオライト内への水の吸着の熱により、65℃まで急速に加熱する(例えば、自己加熱される)。その後、試料は、常温または大気温まで冷却され、湿った固体である混合物が得られる。その後、2,000回転/分(rpm)で1から2分間十分混ぜられる。別の容器では、15.02グラムの水および10.3グラムの1.5%メチルセルロースポリマー(有機結合剤として使用される)を、混合させ、混合されると、コロイドシリカと共に3Aゼオライトを入れた容器に加えることができる。組み合わされた混合物は、2,000rpmで2分間混合された。得られた粘着性注入可能スラリーを、3D印刷プラスチックモールドに静かに注ぐことができる。
【0040】
自己支持構造は、3Dテンプレート押込構造から製造することができる。押込による吸着ゼオライト構造は、焼成後、70:30重量/重量のゼオライト吸着剤に対するSiO2結合剤からなる。ゼオライト粒子は、2ミクロン直径と25ミクロン直径の間の範囲であってもよい。使用されるSiO2結合剤粒子は、25ナノメートル(nm)または100(nm)単分散粒子のいずれかであった。リンデタイプA(LTA)吸着粉末の粒径分布は、粒径範囲が、4μmの中間値を有する、2マイクロメートル(μm)から5μmであることを示している(例えば、ゼオライトA(リンデ部、ユニオンカーバイド社))。ZSM-58吸着粉末の粒径分布は、粒径範囲が25μmの中間値を有する、20μmから30μmの間であることを示している。ゼオライトまたは他の無機触媒粒子は、高温焼成プロセス後には、本質的に粘着性がない。使用される有機結合材料は、メチルセルロース誘導体の1%水溶液であった。
【0041】
また、水溶性スラリー試料が、水溶性スラリー内で65重量%(wt%)固体で準備された。SiO2(例えば、25nm)結合剤に対する吸着ゼオライトの比率は、70:30(w/w)である。乾燥ベースで、3AゼオライトおよびSiO2は、70:30乾燥重量比の形成対象物を有する固体である。有機結合剤(例えば、メチルセルロースおよび/またはメチルセルロース誘導体)対象物は、スラリー総重量内で0.06wt%有機結合固体、またはスラリー総重量内で1wt%有機結合水溶液として6wt%である。
水溶性スラリーは、1,000から2,500回転/分(rpm)で1から3分の間、非対称混合器を使用して十分混合された。さらに、小さなアルミナアゲートは、必要に応じて、あらゆる固体塊を少なくするように加えられた。
得られた粘着性注入可能スラリーは、3D印刷プラスチックモールドに静かに注がれた。構造は、振動テーブルを使用して、添加の間およびその後に、15から20分間振動された。
【0042】
高いH2O吸着の結果、急速温度上昇により、LTAゼオライト自己支持構造は、変性スラリー準備法が必要である。スラリー温度は、数秒内で室温から70℃まで急速に上昇する。70℃の温度は、不可逆的に不溶性させる、メチルセルロースなどの普通の水溶性有機結合剤を分解することができる。したがって、LTAスラリー準備では、水溶性有機結合剤は、LTAゼオライト/SiO2混合物が、水溶性有機結合剤性状を損なうのを避けるために、室温に冷却された後に、LTAおよびコロイドSiO2のスラリーに加えられた。
【0043】
例として、自己支持構造は、3A/SiO2(25nm)スラリーおよびフラクタルタイプ構造準備の例を含むことができる。混合物を形成する際、118.33グラムの3Aゼオライト、白色微粉は、風袋プラスチックジャーに加えられた。その後、126.75グラムのコロイドシリカが、ジャー内の3Aに加えられ、内容物はスパチュラで混ぜられる。コロイドシリカは40wt%のSiO2であるが、溶液中のSiO2粒子の直径大きさは、25nmである。3A材料がコロイド溶液内の水の多くを吸着するので、65℃までの急速な温度上昇があった。試料が室温に冷却された後、ジャーは蓋がされ、内容物は1,500から2,000rpmで1から2秒の間非対称混合器の内側に配置されて、試料を混合し、ざらざらして湿った固体が得られる。別のジャーでは、15.02グラムの水、その後、10.32グラムの1.5wt%のメチルセルロース有機結合容器が加えられた。試料が混合され、得られた粘性水溶液は、3A/SiO2混合物に加えられた。組み合わされた混合物は、2分間2,000rpmで混合器を使用して混合されて、成形可能な粘着性砂状固体が得られた。その後、10.3グラムの追加水が、あらゆる塊固体をなくすために、8アルミナアゲートと共に、固体混合物に加えられた。試料は、2分間2,000rpmで混合器を使用して混合され、その結果、粘着性注入可能白色スラリーが得られた。他の実施形態では、有機結合溶液は、メチルセルロースおよび/またはメチルセルロース誘導体を含むことができる。
【0044】
ガス抜きおよび高密度化を行うために15分間振動テーブル上で構造を振動させながら(例えば、スラリー材料を圧縮し、固体粒子を互いに近くする振動手順)、得られたスラリーが、図3Aに示すモールド302などのフラクタルタイプ3D印刷プラスチックモールドに加えられた。スラリーの振動は、気泡をスラリーの上部に運ぶことによって、混合物内の捕捉気泡を取り除くために行われる。試料は、80℃のオーブン内のモールドで一晩空気乾燥された。試料およびモールドはその後、10時間120℃で乾燥された。例えば、試料は、12から16時間、水の沸点温度(例えば、120℃)より低い80℃などの温度で緩やかに乾燥することができる。この方法は、水をゆっくり取り除く方法で行われる。乾燥されると、試料およびモールドは、オーブンから取り除かれ、プラスチック壁面はモールドから取り除かれた。3A/SiO2の露出壁面が、円滑であり、亀裂がない。プラスチックモールドベースは、3A/SiO2構造に取り付けられたままである。構造はその後、プログラム可能炉を使用して、500℃まで焼成された。試料は、6時間約120℃の温度に曝され、10時間120℃から350℃まで増加する温度に曝され、プラスチックモールドを分解するために、4時間350℃で熱浸漬され、6時間350℃から500℃まで増加する温度に露出され、6時間500℃に熱浸漬され、その後、120℃に冷却される。焼成プロセスの後、得られた自己支持構造は、121.283グラム重量の70:30w/wの3A/SiO2を有する。自己支持構造は、2.25インチ幅×2インチ長さの寸法を有するフラクタルタイプ幾何形状(例えば、図3C)を有する。構造の表面は、いくつかの小さな髪状割れ目のみが構造の上部にある、極めて良好な状態であった。
【0045】
自己支持構造の様々なSEM画像が、図9に示されている。図9は、自己支持構造の例示的なSEM図900および920である。これらの図900および920では、自己支持構造は、高温結合を示す、ZSM58/SiO2100nm(70:30w/w)に焼成される。図900では、ゼオライト粒子の縁部は、矢印902で示される明るい線で示され、SiO2粒子は904によって示される。さらに、図920内で拡大された領域906によって示されるように、様々な100nmSiO2球体。
【0046】
図9のSEM図900および920は、100nmSiO2球体が、500℃焼成後、ゼオライトおよびSiO2粒子の粘着性合成物に互いに20ミクロン直径ゼオライト粒子を結合させるために、無機粒子グルーとして働くことを示している。SiO2結合粒子は、ゼオライト孔に入るには大きすぎるが、より大きい(例えば、15μmから20μm)ゼオライト結晶上に濃く充填された表面層を形成するのに十分小さい。高温焼成(500℃から800℃)は、まだ多孔質である接続固体ネットワークを形成するように、ゼオライトおよび無機粒子を一緒に焼結させる。球状結合粒子の間の30nmから50nmまでの直径空間(孔)は、触媒および/または分離プロセスが起こる可能性がある、ゼオライト粒子にアクセスするのに、反応気体に十分なほど大きい。
コロイドシリカは、吸着また触媒粉末用の結合剤として使用される場合、低温で極めて弱い結合剤である。しかし、コロイドシリカの結合強度は、図9に示すように、点間接触行い、またより大きい吸着粒子間で間質空間を架橋するのに十分なシリカ粒子がある場合に、500℃から800℃焼成温度で急激に大きくなる。乾燥中、500℃から800℃焼成プロセスの前に、スラリーは、水損失中に収縮し、吸着粒子は、SiO2粒子の薄い層によって囲まれた、互いに近くで引っ張られる。
【0047】
別の例として、自己支持構造のSEM画像が、図10Aおよび10Bに示されている。図10Aおよび10Bは、自己支持構造の例示的なSEM図1000および1020である。これらの図1000および1020では、自己支持構造は、図1000におけるモノリス1002、図1020におけるモノリス1022などのモノリスである。モノリス1002および1022は、5A/SiO225nm(70:30w/w)押出モノリスである(例えば、25nm直径SiO2粒子である、70wt%活性5Aゼオライトおよび30wt%SiO2結合剤を含む)。図10A図1000は、図7Bからの四角形セル構造を有し、図10B図1020図7Aからの三角形セル構造を有する。2つのモノリス、四角形セルモノリス1002、および三角形セルモノリス1022は、3D印刷モールドを利用する上記押込構造を製造するために使用される同じ構成を使用して押し出された。モノリスは、750℃まで焼成された。四角形セルモノリス1002は、約280μmのセル壁面厚さ1004を有し、四角形経路は約700μm×700μmである。特に、四角形経路は、700μmのセル長さ1006、および700μmのセル幅1008を有する。得られた構造は、約650セル/平方インチ(cpsi)のセル密度を作り出す。三角形セルモノリス1022は、約200μmのセル壁面厚さ1024、約1.274μmの側部長さ1026、および約1,060μmの高さ1028を有する。
【0048】
この例では、モノリス1002および1022に示すように流路または経路に対するカスタムおよび複合幾何形状を有する自己支持構造を製造するために利用されるのと同じ構成がまた、不活性セラミックモノリスの代わりに、活性材料モノリスを作り出すためのセラミック押出方法に適用された。得られた構造は、それぞれのモノリス1002および1022を通して流体流路に対して所定の経路を提供するために構成されたオーブンセル構造であってもよい。
【0049】
押し出されたセラミックモノリスは、機械的強度を得るために、極めて高い「焼結」温度(例えば、1,200℃から1,500℃)が必要である。焼結後、これらのセラミックモノリスは典型的には、不活性支持構造(例えば、モノリスを通過する流れを有する無機支持材料または不活性支持材料、またはモノリスが実行中に露出される環境条件)として使用される。これらのモノリスは、焼結後、普通は活性材料の薄い膜で後被膜される。したがって、セラミックモノリスの目的は、活性コーティングに対して機械的強度を提供する基板/支持体として働くことである。そのオープン経路幾何形状により、セラミックモノリス構造は、層流および低圧力低下を提供する。
【0050】
本技術によって形成された押し出された活性材料モノリスは、70重量%の活性材料で形成され、セラミックより低い温度に焼成される(例えば、500℃から650℃まで焼成される)ように作られている。より低い温度は、ゼオライトの活性を維持するために利用される。得られた自己支持構造に対する強度は、無機SiO2および/または粘土結合剤によって提供される。しかし、自己支持構造は、機械的に安定しながら、セラミックモノリスとほぼ同じ強度ではない。粘土はゼオライト用の結合剤として使用されるが、焼結SiO2の強度を提供しない。
図11は、5Aゼオライトに合致する押し出された5A/SiO2モノリスの内壁および外壁からの試料の粉末X線回折オーバーレイパターン1106および1108の例示的な図1100である。この図1100に示すように、押出および焼成方法で残った5Aゼオライト構造、および外側共押出し壁面および内側セルは同じ構成である。試料の内部セルおよび外壁のパターン1106および1108は、内壁および外壁内の材料は実質的に同様であり、強度カウント軸1104に対する角度(°)で2シータ軸1102に沿って示されていることを示す。
【0051】
活性材料の選択として、3A、4A、および/または5AなどのゼオライトタイプA(例えば、LTA構造)は、水およびこれらの構造の均一な孔に嵌合するのに十分なほど小さい寸法を有する他の分子を吸着するために、高い親和力と高い能力とを有する高多孔性吸着剤である。したがって、気体および液体の乾燥および浄化を必要とするプロセスは、スイング吸着方法などのLTAタイプゼオライトの吸着容量および効率に左右される。これらの3A、4A、5ALTAタイプのゼオライトは、幅広い範囲の条件にわたって直ぐに水を吸着する能力を有する。これらはまた、ゼオライト構造が劣化することなく、加熱される場合に吸着された水を放出する。したがって、加熱の際の水の放出と冷却の際の水の再吸着の間でサイクルする能力を有する。
水脱着の際の3Aの使用が、熱重量分析(TGA)に関連して示されている。TGAは、結合添加物なしで、3Aゼオライト粉末で始めることによって行われた。TGA実験は、図12に示すように、試料対温度に対する重量損失に関するデータを生じる。
【0052】
図12は、温度の関数として、吸着水の損失により、3Aに対する重量損失の図1200である。この図1200では、第1の応答1208および第2の応答1210は、分(min)の時間軸1202、パーセントでの重量パーセント軸1204、℃での温度軸1206に沿って示されている。試料は、第2の反応1210と共に示すように、10℃/分の速度で、30℃から600℃まで空気中で加熱した。第1の反応1208は、15.3%の総重量損失を示し、これは3A粉末が、大気条件で、15.3重量%の水を吸着したことを示す。吸着された水は、280℃(例えば、25分×10℃/分+30℃開始温度)で試料から取り除かれた。
【0053】
さらに、3A粉末中のH2O脱着と、500℃焼成3A/SiO2押込構造中のH2O吸着を比較することによって、強化を説明することができる。以下に記すように、表1は、焼成された3A/SiO2(例えば、70:30w/w)構造中の水吸着と、3A粉末上の図12の反応1208における水脱着結果を比較する。
【表1】
【0054】
表1では、比較で使用される3A/SiO2構造は、上に記載した方法によって得られる70:30w/wの3A:SiO2層状シートモノリスである、図2Cのものと同様である。構造は、3D印刷プラスチックモールドおよび有機結合剤を分解し、3AおよびSiO225nm粒子を共に焼結するために、500℃に焼成した。3A/SiO2層状シート構造は、500℃焼成プロセスの後、120℃の炉内に貯蔵した。構造の3A成分は、吸着水がないものとする。1インチd×2インチ長さである3A/SiO2構造の重量を、炉から120℃で測定したところ、その重量は、表1に記録されるように20.560グラムであり、20.560グラム総重量の70%を有する、すなわち14.392グラムが3A成分である。総重量の20.560グラムの残りの30%、すなわち6.168グラムは、25nm直径SiO2結合剤粒子である。
【0055】
水(H2O)のない3A/SiO2構造の重量を測定した後、構造を、72時間実験台で大気条件に曝した。大気条件に72時間曝した後、3A/SiO2構造の重量を再び測定したところ、その重量は22.837グラムであった。この重量の増加は、11.07%であり、大気からの2.217グラムの水を吸着した結果である。水の大部分は、3A/SiO2構造中の3A成分によって吸着されるのみである。構造の3A成分に対する水吸収を判断する場合、15.4%重量増加に相当する。この重量増加は、図12の反応1210における水脱着による、3A粉末中の15.3%重量損失と同様である。その結果、3A/SiO2層状シート構造における重量増加は、構造中の3A成分が水分子にアクセス可能であることを示しているが、この大気水分テストはアクセス速度に関する情報を提供しない。
最近のテストでは、気体分子を吸着することによる3Aへのアクセス速度は、特に、高い焼成温度(700℃+)で、25nmSiO2結合剤によって妨害される可能性がある。したがって、方法は、孔へのアクセスを良くするために結合剤への調節を含むことができる。
【0056】
例えば、3A/SiO2構造中の3A成分は多孔質である。3A構造の「窓」または孔は、3オングストローム寸法の開口部を有する。水分子は約2.8オングストロームの直径を有し、3A構造に嵌合する、または3A構造の内側に「吸着」される。SiO2結合剤は、非多孔質である。SiO2球体は、孔がなく、したがって、その構造内に水を吸着しない。水はSiO2球体の表面を湿らすが、水の量は3Aゼオライト(70重量%)/SiO2(30重量%)構造によって吸着される可能性がある水の総量の極めて小さい部分である可能性がある。したがって、3Aゼオライト成分は、3A/SiO2合成構造中の水を吸着するための一次材料である。TGA(熱重量分析)は、重量損失対温度を測定する。図12は、3AゼオライトのみのTGA分析である。3A粉末は重量の15.3%を損失することを示しており、これは、大気条件で吸着された水を脱着することによるものである。
上記例から、3Aゼオライト粉末に関するこのTGA結果は、大気条件での水の吸着による例で3A/SiO2構造における15.4%重量増加にほぼ等しい。3A/SiO2構造における、ほぼ同一のTGA脱着(重量損失)結果および吸着(重量増加)結果は、3Aゼオライト成分が水にアクセス可能であることを示している。
【0057】
さらに確かなものとするために、気体吸着突破テストも、自己支持構造上で行った。NatGas Unitと呼ばれる気体吸着突破ユニットを使用して、被覆された基板の気体吸着および突破輪郭を測定した。知られている重量の試料は、気体バイパスを防ぐために包み、気体吸着突破ユニット中の管に挿入する。試料は、25℃でH2Oで飽和された300標準立法センチメートル/分(sccm)N2、100sccmHeおよび600sccmN2からなる、合計1,000sccm気体流量に曝される。気体突破は、質量分光法によって監視される。sccmの気体流測定用語は、標準温度および圧力でのcm3/分を示す。
【0058】
このテストの一部として、3A/SiO2(70:30)およびメチルセルロース(一時有機結合剤)からなる35重量%固体を備えた水溶性スラリーを、例示的な3A/SiO2スラリー準備の際に上に記載したように調製した。スラリーは、気体吸着突破ユニットにおけるテストに適した寸法を有する、Al23セラミックモノリスに塗布した。セラミックモノリス上のウォッシュコートは、焼成後の自己支持構造と同様の組成を有する。したがって、3A/SiO2ウォッシュコートモノリスを自己支持押込および押出構造に適切なサロゲートとして使用したので、突破結果は匹敵するものとなるべきであり、そうなると予測される。
【0059】
このテストでは、900cpsiAl23モノリスは、0.5インチd×1インチ長さLの寸法、30%壁面多孔性、および55%オープンフロント領域を有する。モノリスの最初の未被覆重量は、4.099グラムであった。スラリーの2つのコーティングを、従来のウォッシュコーティング技術によって塗布し、試料は500℃で乾燥および焼成した。焼成後の試料重量は、4.893グラムであった。得られた3A/SiO2(25nmd)ウォッシュコートモノリスは、約0.556グラムの3A吸着剤を含み、自己支持押込および押出構造で使用される調製用の代表的試料であった。突破テストの前に、3A/SiO2被覆モノリスは、150℃および100sccmHe流れで12時間乾燥された。
【0060】
図13Aおよび13Bは、突破輪郭の図1300および1320である。突破輪郭は、かなり鋭い。図13Aでは、He反応1306およびH2O反応1308が、水に対して、分単位の時間軸1302対カウント/秒の質量分析計軸1304に沿って示されている。水供給の予測速度は、5.48ミリグラム(mg)/分(min)である。突破前に水を吸着するための、3A/SiO2ウォッシュコート中の0.55グラムの3Aに対する予測時間は、25分(例えば、吸収レベルオフで30分-吸収の開始で5分)である。反応1306は、乾燥Heパージの時間0から50分まであるブランクトレース(例えば、試料がない)を示し、反応1306はフラットでベースライン近くであり、H2Oをカウントしていないことを示す。その後、50分以降、弁は、一時的窒素流N2である可能性がある湿った流れを供給するために切り替わる。H2Oが300分で取り除かれるまで、質量分析計がH2Oのカウント/秒の増加を示しているので、反応1306は、垂直に上昇する。その後、反応1306は、H2Oのノーカウントを示すベースラインに戻る。反応1308は、Al23セラミックモノリス上に被覆された3A/SiO2の試料を通した同様の実験を示す。この反応1308によって示されるように、ブランク試料に対する反応1306と比較して反応1308が上昇するのが約5分長く、試料が水飽和および平衡に到達するまで、H2O突破が3A成分中のH2Oの吸着によって遅くなっていることを示す。
【0061】
図13Bでは、He反応1326およびH2O反応1328が、分の時間軸1322対C/CoのH2O軸1324の標準化分画濃度に沿って示されており、H2Oの標準化分画濃度は時間軸1322の関数として質量分析計によって測定されることを示している。この図1320では、3Aは約25分間水を吸着し、3A吸着剤粒子が一連の大部分の拡散障害物なしでアクセス可能であることを示す。反応1326は、5分間空のセルを通過する乾燥Heパージを示し、フラットでありベースラインに近い。弁が湿ったHe流れを供給するように切り換えられると、質量分析計は、0分の時間でのヘリウム(He)の突破を示す。これに対して、反応1328は、湿ったHe流れに応じる3A/SiO2ウォッシュコートセラミックモノリスを備えた試料セルを示す。反応1328は、標準化されたH2O濃度対時間を示す。したがって、試料中の3A成分がH2Oで飽和され、H2Oの完全濃度(100%)が質量分析計によって示されるまで、数分(例えば、約25分)かかることを示している。
【0062】
図13Cおよび13Dは、推移供給対パージ温度輪郭の図1340および1360である。この図1340および1360では、セラミックモノリスは、金属モノリスより熱推移がかなり良く行われる。セラミック材料は、セラミックと同様の低い熱質量構造を有し、同様の熱スイング利点を示すべきである、自己支持活性構造と同様に行う。さらに、本技術の自己支持構造は、熱スイングプロセスが急速に加熱および冷却を試みている材料である、活性材料の大部分からなる。
図1340および1360では、サイクルの供給およびパージステップそれぞれに20秒間の流体流れを必要とする、サイクルプロセスを使用した。気体流量は、供給気体に対して14標準立法フィート/分(scfm)、パージ気体に対して22scfmであった。窒素気体は、供給およびパージ流れに対して使用され、モノリスまたは層の両側で導入された。供給流れは、大気温度であり、パージ流れは180℃であった。温度を監視するために、構造の供給気体入口側で温度を測定するように位置決めされた第1の熱電対と、供給気体のパージ気体入口側で温度を測定するように位置決めされた第2の熱電対を有する、急速応答熱電対を使用し、温度を測定および記憶した。
【0063】
図13Cでは、温度反応1346および1348が、秒の時間軸1342対℃の温度軸1344に沿って示されている。試料層として使用される金属モノリスは、0.75インチ直径×2インチ長さであり、ステンレス鋼で作られ、1,000セル/平方インチ(cpsi)より大きいセル密度を有し、50ミクロン厚さのセル壁面を有し、3/8インチ直径の中心鋼軸を有する3つのモノリスであった。モノリスセルは、吸着剤の薄い層で被覆され、モノリスは気体バイパスを防ぐために線維状絶縁体で包まれていた。得られた構造は、試料管内に装填した。金属モノリスに対する温度反応1346および1348を含む図1340は、180℃パージ気体と大気温供給気体の間の温度推移に応じて、約70℃の大きな温度ギャップを示している。これは、金属モノリスが構造内にかなりの熱を吸着していることを示す。
【0064】
図13Dでは、温度反応1366および1368は、秒の時間軸1362対℃の温度軸1364に沿って示されている。試料層として使用される金属モノリスは、0.75インチ直径×2インチ長さであり、アルミナセラミックで作られ、900cpsiのセル密度を有し、100ミクロン厚さのセル壁面を有し、中心鋼軸がないモノリスを含む。セラミックモノリスは、気体バイパスを防ぐために線維状絶縁体で包まれていた。得られた構造は、試料管内に装填した。アルミナセラミックモノリスに対する温度反応1366および1368を含む図1360は、図13Cに示すように、温度サイクル中の温度推移が金属モノリスより小さな温度変化を有することを示している。セラミックモノリスに対する温度反応1366および1368における温度ギャップは、サイクルプロセス中約20℃である。これは、図13Cに示すように、セラミックモノリスが金属モノリスより少ない熱を構造に吸着することを示している。
【0065】
テストは、自己支持構造上で行うことができる。例えば、受動テストである大気露出テストを行うことができる。3A/SiO2構造に水を加える駆動力がない。空気から水をゆっくり吸着し、測定される相対湿度および温度の条件に影響される。このテストは、知られている濃度の水を含むsccmの気体の較正された流れを運び、3A/SiO2構造がその容量まで水を吸着するまでの時間を監視する。構造からの出口気体流れを監視する質量分光計機器がある。質量分光計機器は、気体対時間における水を監視している。「突破」と呼ばれる水が検出された場合、構造の3A成分はこれらの特定の条件において水で飽和され、さらに水を吸着することができないことを示している。
【0066】
さらに別の例として、自己支持構造は、押出プロセスにより形成することができる。例えば、混合物は、薄い壁面によって分離された画定された経路(例えば、実質的に平行な経路)を備えたモノリス形に形成することができ、混合物は、自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含む。その後、モノリス形は乾燥させることができ、モノリス形は400℃から800℃の間の温度範囲で焼成して、機械的に安定な活性モノリス形を形成することができる。モノリス形は、四角形、円形、三角形、六角形またはあらゆる他の適切な形状であってもよい、断面形状(例えば、それぞれの経路に沿った一次流れの方向に垂直である平面に沿った断面形状)を有する画定された経路を含むことができる。モノリス形のセル密度は、200セル/平方インチから2,000セル/平方インチの間の範囲であってもよい。経路を分離させる壁面は、40ミクロンから1ミリメートルの間の範囲の厚さを有することができる。
【0067】
形成されると、自己支持構造であるモノリス形は、内部領域を有する処理ユニットのハウジング内に配置することができる。ハウジングは、ハウジング内に作られた(例えば、ハウジング内に穿孔または形成された)複数の弁ポートを有することができ、弁は弁を形成するために弁ポートそれぞれでハウジングに固定させることができ、弁はそれぞれ自己支持構造とハウジング外部の位置の間の流体流を制御するように構成されている。
【0068】
特定の構成では、本技術は、供給流れからの1つまたは複数の汚染物質の除去のためにスイング吸着方法(例えば、急速サイクルプロセス)で利用することができる。特に、本技術は、スイング吸着方法を行うための1つまたは複数の吸着層ユニット、または一連のスイング吸着方法を行うように構成された吸着層ユニットのグループを必要とする。各吸着層ユニットは、吸着ステップおよび再生ステップを含むことができる、特定のサイクルを行うように構成されている。例として、ステップは、1つまたは複数の供給ステップ、1つまたは複数の減圧ステップ、1つまたは複数のパージステップ、1つまたは複数のリサイクルステップ、および1つまたは複数の再加圧ステップを含むことができる。吸着ステップは、供給流れから汚染物質を取り除くために、吸着層を通して供給流れを通過させる必要がある。再生ステップは、1つまたは複数のパージステップ、1つまたは複数のブローダウンステップ、1つまたは複数の加熱ステップ、および/または1つまたは複数の再加圧ステップを含むことができる。
本技術はまた、様々な動作条件で行うように構成された活性材料を含むことができる。例えば、供給圧力は、400重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaの範囲、または600psiaから1,200psiaの範囲であってもよい、好ましい吸着供給圧力に基づくことができる。また、パージ圧力は、400psiaから1,400psiaの範囲、または600psiaから1,200psiaの範囲であってもよい、販売パイプライン圧力に基づくことができる。
【0069】
加えて、他の構成は、活性成分から一次的に形成することができる吸着構造に対する強化が必要である可能性がある。有利には、一次的活性成分の使用は、より少ない容量、セル均一性、大きな幾何および工学的可撓性、および/またはより低い熱質量の潜在性があるかなり安価でより高い動作能力を提供することができる。例えば、自己支持構造は、自己支持構造モノリス、自己支持3D構造(例えば、3D印刷により間接的)、および/または自己支持構造発泡体に形成することができる。自己支持構造モノリスは、低い圧力低下を伴う圧力スイング吸着などの、応用例に好ましい。
例として、自己支持構造モノリスの組成は、組成が有益であることを示す、天然ガス流れで使用される薄膜を含むことができる。1つの構成は、押出自己支持構造モノリスを含んでいる。この構成は、気体拡散障害物問題および/または損傷した吸着結晶により好ましい突破前面を欠いている可能性がある。
【0070】
図14は、自己支持構造モノリス検査結果の例示的な図1400である。図14に示すように、押出自己支持構造モノリスは、25nm(70:30)に対する5A/SiO2の組成で形成することができ、750℃で焼成することができる。図1400に示すように、天然ガステストのプロットが示されている。図1400では、ヘリウムの第1の反応1408および水(H2O)の第2の反応1406が、分(min)の時間軸1402と標準化濃度(C/Co)のH2O軸1404の標準化分画濃度に沿って示されている。第1の反応1408は、垂直であることが好ましい、右に対する角度での突破曲線増加である。気体浸透テストは、自己支持押出モノリスを形成するのに必要な押出圧力(例えば、2,000ポンド/平方インチゲージ(psig)から4,000psig)がマクロ孔系をなくし、拡散障害物の増加につながるかどうかを判断するために行うことができる。同様に、H2O突破テストは、押出圧力が吸着結晶を損傷するかどうかを判断するために行うことができる。このテストは、気体浸透テストが完了した後に、行うことができる同じ試料および/または試料ホルダを使用することを含む。気体浸透テストは、モノリス押出圧力をシミュレーションするために、自己支持構造モノリス組成のディスクを5,000psigまで圧縮するための彫刻プレスを使用する必要があることがある。
【0071】
1つまたは複数の構成では、気体浸透への効果の測定は、自己支持構造モノリス組成のディスク構造で得られる。例えば、気体浸透への効果は、乾燥および/または焼成の前に5,000psigに圧縮されたディスクなどの押出タイプ圧力と比較することができる、または様々なポリエチレン球体添加物と比較することができる。ガス浸透結果は、自己支持組成における気体輸送を向上させる解決法としてポリエチレン球体を使用する方法は、効果的であると思われることを示している。マクロ孔添加物の効果は、100nm結合剤系より小さい(例えば、25nm)結合剤系を備えたより大きい影響を含むことがある。25nm粒子(例えば、25nmSiO2粒子)が100nm粒子(例えば、100nmSiO2粒子)より小さく、5A/SiO2w/w比の同じ組成に対して、100nm粒子より多くの25nm粒子があるので、25nm結合剤系の平均孔寸法へのより大きい影響が向上される。例として、自己支持構造は、ポリエチレン球体を使用する必要がある、孔工学的方法を利用することができる。吸着剤(例えば、5A)は、マクロ孔添加物(2から4マイクロメートル球体のポリエチレン球体寸法)および無機結合剤(例えば、40重量パーセント(wt%)の25nmSiO2または40wt%の100nmSiO2のSiO2粒子コロイド溶液)の組合せである。
【0072】
図15Aおよび15Bは、自己支持構造モノリスで使用されるポリエチレン球体の例示的な図1500および1520である。図15Aは、第1の直径1502および第2の直径1504を含む、球体の図1500である。第1の直径1502および第2の直径1504は、2マイクロメートルから4マイクロメートルの間の範囲であってもよい。図15Bは、(5%ポリエチレン球体を備えた)5A/SiO2試料内での500℃焼成後のバーンアウトの後の球体マクロ多孔性孔の図1520である。
【0073】
自己支持構造モノリス組成にアクセスするために、テストを行って、多孔性(例えば、気体浸透および/または水銀ポロシメトリーテスト)および容量(例えば、吸着剤によるH2O吸収)を判断することができる。例として、テストは、気体浸透テスト、水吸収テスト、および水銀ポロシメトリーテストを含むことができる。気体浸透テストでは、気体浸透は、供給圧力と比較される。自己支持構造モノリスディスクの探査多孔性システムは、浸透度、接続多孔性、孔直径、およびそのいずれかの組合せに関する情報を導き出すことが必要であることがある。テストユニットの気体浸透構成は、ディスクを保持するように構成された内部領域を有するハウジングと、ハウジングの入口側に圧力計と、ハウジングの出口側に流量計とを備えることができる。調製されたディスクは、2,000psigから4,000psigの間の範囲のモノリス押出圧力を模倣するように使用される、5,000psigに圧縮することができる。気体浸透テストは、非吸着トレース線および質量および粘度を有する他の気体(例えば、ディスクを通して別に通過される4つの他の組成)を提供するために、様々な流れをヘリウム(He)などの自己支持構造モノリスディスクを通すことを含むことができる。これらの異なる流れは、ヘリウム(He)、窒素(N2)、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)およびアルゴン(Ar)を含むことができる。ガス浸透テストは、テストユニットの入口側で気体圧力を測定すること、およびテストユニットの出口側で流体流れを測定することを含むことができる。関連する測定は、オープン孔システムの洞察を行う。
【0074】
加えて、テストは、気体浸透テスト後に行うことができる水吸収テストを含むことができる。このテストは、H2O突破を判断する必要がある可能性がある。テストユニットの水吸収テスト構成は、ディスクを保持するように構成された内部領域を有するハウジングと、ハウジングの出口側に湿度センサとを備えることができる。水吸収テストは、自己支持構造モノリス、ディスク、またはフィルム内のゼオライト吸着剤の動作容量を探査する必要がある可能性がある。テストは、出口側での突破湿度対時間を測定するために使用される気体供給側に40%相対湿度(RH)水を含むことができる。吸着剤組成を備えたディスクの重量が知られており、突破時間を算出および比較するために使用される。これは、吸着剤(例えば、ゼオライト)の量が、吸着剤の知られている量と比較してアクセス可能である(例えば、動作容量である)ことを示す。
【0075】
さらに、テストは、気体浸透テストおよび水吸収テスト後に行うことができる、水銀(Hg)ポロシメトリーテストを含むことができる。Hgポロシメトリーテストは、Hg侵入を判断することを含む。テストユニットのHgポロシメトリーテスト構成は、ディスクを保持するように構成された内部領域を有するハウジングを含むことができる。テストは、Hg液体および圧力(例えば、60,000psigに対する周囲)を使用して、ディスクの多孔性システムを探査することを含むことができる。このテストは、孔直径および/または孔量を判断するために使用することができる。調製されたディスクの部分または片は浸透において使用することができ、突破テストはテストのためにMicromeritics Analytical Services Company社に送信される。
【0076】
様々な観察が、図16Aから16Dに示されている。特に、図16A、16B、16C、および16Dは、本技術の実施形態による浸透測定の例示的な図1600、1620、1640および1660である。これらの図1600、1620、1640および1660では、テストされる押出タイプ試料の気体浸透は高い(例えば、10e-6から10e-5モル/s・m2Pa)。自己支持構造モノリスディスクは、約80:20(w/w)比率を有するSiO2(例えば、25nm)結合剤に対する吸着ゼオライトである組成を有する。ディスクは、5,000psigで圧縮される。
【0077】
図16Aは、自己支持構造モノリスディスクを通して通過するヘリウム(He)ガスに対する浸透測定の例示的図1600である。この図1600では、点1606、1607、1608および1609などの様々な応答点が、キロパスカル(kPa)の圧力軸1602に対するモル/秒平方メートルパスカル(モル/s・m2Pa)の浸透軸1604に沿って示されている。特に、x’sなどで示された点1606などの点は、焼成前の10%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、四角形で示した点1607などの点は焼成前の5%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示し、三角形で示した点1608などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、菱形で示した点1609などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示している。
【0078】
図16Bは、自己支持構造モノリスディスクを通して通過する窒素(N2)ガスに対する浸透測定の例示的な図1620である。この図1620では、点1626、1627、1628および1629などの様々な応答点が、キロパスカル(kPa)の圧力軸1622に対するモル/秒平方メートルパスカル(sm2Pa)の浸透軸1624に沿って示されている。特に、x’sで示された点1626などの点は、焼成前の10%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、四角形で示した点1627などの点は焼成前の5%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示し、三角形で示した点1628などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、菱形で示した点1629などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示している。
【0079】
図16Cは、自己支持構造モノリスディスクを通して通過するメタン(CH4)に対する浸透測定の例示的な図1640である。この図1640では、点1646、1647、1648および1649などの様々な応答点が、キロパスカル(kPa)の圧力軸1642に対するモル/秒平方メートルパスカル(sm2Pa)の浸透軸1644に沿って示されている。特に、x’sで示された点1646などの点は、焼成前の10%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、四角形で示した点1647などの点は焼成前の5%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示し、三角形で示した点1648などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、菱形で示した点1649などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示している。
【0080】
図16Dは、自己支持構造モノリスディスクを通して通過する二酸化炭素(CO2)に対する浸透測定の例示的な図1660である。この図1660では、点1666、1667、1668および1669などの様々な応答点が、キロパスカル(kPa)の圧力軸1662に対するモル/秒平方メートルパスカル(sm2Pa)の浸透軸1664に沿って示されている。特に、x’s示された点1666などの点は、焼成前の10%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、四角形で示した点1667などの点は焼成前の5%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示し、三角形で示した点1668などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO2100nmからなるディスクを示し、菱形で示した点1669などの点は焼成前の0%w/wマクロ孔添加物を有する5A/SiO225nmからなるディスクを示している。
図1600、1620、1640および1660に示すように、浸透は、組成への0%ポリエチレン球体、5%ポリエチレン球体および10%ポリエチレン球体の追加の間で向上する。さらに、25nm結合剤と100nm結合剤試料の差が、これらの図1600、1620、1640および1660に示される。したがって、25nm直径を有するディスク組成への5%ポリエチレン球体の追加により、0%ポリエチレン球体を有する100nm直径(100nm)結合剤に対するディスク組成と同様の浸透度を生じる。
【0081】
平均孔直径は、図17に示すように、気体浸透測定および/またはクヌーセンおよびポアズイユモデルから判断することができる。図17は、本技術の実施形態による気体浸透測定に基づく平均気孔直径の例示的な図1700である。図1700では、25nm結合材料対100nm結合材料に対するディスクにおけるマクロ孔添加物の効果。図1700では、様々な組成を有する様々なディスクが、試料識別(ID)軸1702に対するマイクロメートル(μm)の孔直径軸1704に沿って示されている。ディスクは、応答1706に示すように0%ポリエチレン球体を有する5A/25nmSiO2粒子の組成を有することができ、ディスクは、応答1708に示すように5%ポリエチレン球体を有する5A/25nmSiO2粒子の組成を有することができる。ディスクは、応答1710に示すように0%ポリエチレン球体を有する5A/100nmSiO2粒子の組成を有することができ、一方、ディスクは、応答1712に示すように5%ポリエチレン球体を有する5A/100nmSiO2粒子の組成を有することができ、ディスクは、応答1714に示すように10%ポリエチレン球体を有する5A/100nmSiO2粒子の組成を有することができる。
【0082】
応答1706、1708、1710、1712および1714に示すように、平均孔直径は孔工学マクロ孔添加物の影響を示すことができる。モデルでは、焼成は、0.6マイクロメートルと2.0マイクロメートルの間の平均孔直径寸法を示している。マクロ孔添加物の追加は、より大きな直径結合材料(例えば、100nm)と比較して、より小さい直径結合材料(例えば、25nm)を含む5A組成の平均孔直径を増加させるより大きな影響を有する。より小さい直径結合材料(例えば、25nm)を含む5A組成の平均孔直径へのより大きな影響は、結合剤粒子直径寸法の差(例えば、25nmSiO2粒子は100nmSiO2粒子より小さい)、および/または容量に対するより多数の粒子(例えば、100nm粒子より大きい、同じ5A/SiO2w/w比率に対する25nm粒子)に起因する。
【0083】
水吸収テストは、自己支持構造モノリスディスク上の水突破の定性的結果を生じるために使用することができる。図18は、本技術の実施形態による水突破の例示的な図1800である。図1800では、自己支持構造モノリスディスクの組成は、80:20(w/w)の比率の5A/SiO2を含むことができ、SiO2は25nmであり、組成は5%ポリエチレン球体を含んでいる。水吸収テストは、気体浸透テストの後に行うことができる。例えば、気体浸透テストユニットでテストされたディスクは、約80:20の5A/SiO2の組成を備えた約1.943グラム質量を有する。図1800では、ヘリウムの第1の応答1808および水(H2O)の第2の応答1810は、秒(s)の時間軸1802、パーセント(%)の相対湿度軸1804、およびパーツ・パー・ミリオン(ppm)の濃度軸1806に沿って示されている。この図1800では、流量は約90sccm、38%相対湿度(RH)、および0.00088グラムの水/分(gH2O/分)である。15%吸収容量に対する推定突破時間は、約15,311秒である。応答1810は、ほぼ水平線に対して平らになる応答1810の一部に続く初期の鋭い垂直突破部分を有する。その結果、水吸収および突破グラフ結果は、5A結晶が5,000psig圧縮後に機能的であることを示している。
【0084】
有利には、気体浸透結果は、孔工学に対する一解決法としてポリエチレン球体を使用する方法が効果的であることを示している。自己支持されたモノリスディスク組成において気体輸送を良くするためのポリエチレン球体の使用は、また効果的である。加えて、マクロ孔添加物を使用した孔工学は、結合材料の同様のw/wで100nm結合材料より小さい(25nm)結合材料を備えた組成に対するより大きな利点を提供すると考えられる。25nmのSiO2粒子は100nmのSiO2粒子より小さく、100nm粒子より大きな同じ容量の材料に対する25nm粒子があるので、これらの効果は、25nm結合材料の平均孔寸法に対してより大きな影響を有することを含むことができる。したがって、孔工学は、孔工学に対する例示的な解決法として、ポリエチレン球体で特に使用することができる、自己支持構造での気体輸送を向上させることができる。
【0085】
自己支持構造のさらなる強化を使用して、製造プロセスおよび/または得られた構造を良くすることができる。例えば、本技術は、加えられる成分の順序を最適化することを含むことができる、多孔性および拡散性能を良くするための添加物を含むことができる、および/または調製処理(例えば、押出モノリス構造)を向上させる添加物を含むことができる。第1の強化として、添加の順序を使用して、自己支持モノリスを向上させることができる。本方法では、前条件吸着剤を容量に対して水で充填させることができる。添加の順序は、コロイドシリカ溶液にナトリウム陽イオン安定剤を添加することを含むことができる、吸着剤の汚染を防ぐことができる。また、添加の順序は、結合溶液からH2Oを吸着した結果、SiO2結合粒子の凝集および低い分散を防ぐ必要がある可能性がある。第2の強化として、組成へのマクロ孔添加物の追加。マクロ孔添加物の追加は、マクロ多孔性を向上させ、拡散障害問題を少なくすることができ、(例えば、直径2μmと4μmの間で)ポリエチレン球体を使用する必要がある可能性がある。第3の強化として、組成への塑性添加物の追加。組成への粘土材料などの塑性添加物の追加を使用して、押出または押込または他の方法による処理に対する材料加工性を向上させることができる。また、塑性添加物の追加は、乾燥および焼成から得られる可能性がある構造欠陥の問題を改善することができる。
【0086】
例として、図19は、6つの吸着層ユニットおよび相互接続配管を備えたスイング吸着システム1900の三次元図である。本構成は特定の例であるが、本技術は概して、対称配向、または非対称配向および/または複数のハードウェアスキッドの組合せで展開することができる吸着層ユニットに関する。さらに、このような特定の構成は例示的目的であり、他の構成は異なる数の吸着層ユニットを含むことができる。本構成では、吸着層ユニットは自己支持構造を含むことができる。
【0087】
本システムでは、吸着層ユニット1902などの吸着層ユニットは、供給流れ(例えば、流体、気体または液体)から汚染物質を取り除くサイクルスイング吸着方法で構成することができる。例えば、吸着層ユニット1902は、吸着層ユニット1902内の吸着層を通して、それに、またはそこから流体の流れを管理する様々な導管(例えば、導管1904)を含むことができる。吸着層ユニット1902からのこれらの導管は、成分へ、そこから、またはその間に流れを分配するマニホールド(例えば、マニホールド1906)に結合させることができる。吸着層ユニット内の吸着層は、供給流れから1つまたは複数の汚染物質を分離させて、生成物流れを形成することができる。分かるように、吸着層ユニットは、パージ流れ、減圧流れなどの、プロセスの一部として他の流体流れを制御する他の導管を含むことができる。さらに、吸着層ユニットはまた、吸着層ユニット専用であり、スイング吸着プロセスで1つまたは複数のステップに専用である可能性がある、均等化容器1908などの1つまたは複数の均等化容器を含むことができる。
【0088】
特定の構成では、自己支持構造は、実質的に気体不透過隔壁を形成する、ヘッド部および他の本体部を含むことができるハウジングを含んだ吸着層ユニットで利用することができる。ハウジングは、ハウジング内に配置された自己支持構造(例えば、吸着層として形成される)と、ハウジングの内部領域とハウジングの内部領域外部の位置の間にハウジング内で開口部を通る流体流路を提供する複数の弁(例えば、ポペット弁)とを備えることができる。ポペット弁はそれぞれ、ヘッド内に着座可能なディスク要素、またはヘッド(図示せず)に挿入された別個の弁シート内に着座可能なディスク要素を含むことができる。ポペット弁の構成は、あらゆる様々なタイプのポペット弁の弁パターンまたは構成であってもよい。例として、吸着層ユニットは、1つまたは複数のポペット弁を備えることができ、それぞれ異なる流れに関連する異なる導管と流体連通している。ポペット弁は、吸着層とそれぞれの導管、マニホールドおよびヘッダの1つの間に流体連通を提供することができる。「直接流れ連通」または「直接流体連通」という用語は、弁、または流れを遮る他の閉塞手段のない直接流れ連通を意味する。分かるように、他の変更形態は、本技術の範囲内で考えることができる。
吸着層は、供給流れから1つまたは複数の成分を吸着することが可能な、自己支持構造内に形成される吸着材料を備えている。このような吸着材料は、吸着層ユニット内で物理的および化学的条件に対して耐久性があるように選択され、吸着プロセスによって、金属、セラミック、または他の材料を含むことができる。
【0089】
特定の構成では、活性材料を含むスイング吸着システムは、1つまたは複数の汚染物質と共に炭化水素を主に含む供給流れを処理することができる。例えば、供給流れは、供給流れの総量に基づく1容量パーセント炭化水素より多い炭化水素を含む流れであってもよい。さらに、供給流れは、H2O、H2S、およびCO2と共に炭化水を含むことができる。例として、流れは1つまたは複数の汚染物質の1つとしてH2Oを含むことができ、気体供給流は、50パーツ・パー・ミリオンミリオン(ppm)分子から1,500ppm分子の範囲、または500ppmから1,500ppm分子の範囲のH2Oを含むことができる。さらに、供給流れは、炭化水素およびH2Oを含むことができ、H2Oは1つまたは複数の汚染物質の1つであり、供給流れは供給流における飽和レベルに対する2ppm分子の範囲のH2Oを含む。
【0090】
加えて、本技術は、酸性気体を炭化水素流れから、酸化気体汚染物質を供給流れから分離させるために急速サイクルスイング吸着方法を利用する吸着システムを提供することができる。酸性気体除去技術は、酸性気体(例えば、酸性気体源)のより高い濃度を示す気体貯蔵に有用である。炭化水素供給流れは、数パーツ・パー・ミリオンの酸性気体から90容量パーセント(vol.%)の酸性気体などの酸性気体の量が幅広く変化する。例示的な気体貯蔵からの酸性気体濃度の非限定的例は、少なくとも(a)1vol.%H2S、5vol.%CO2、(b)1vol.%H2S、15vol.%CO2、(c)1vol.%H2S、60vol.%CO2、(d)15vol.%H2S、15vol.%CO2、および(e)15vol.%H2S、30vol.%CO2を含む。したがって、本技術は、H2SおよびCO2などの様々な汚染物質を所望レベルに取り除く機器を含むことができる。特に、H2Sは4ppmより低いレベルまで下げることができ、CO2は1.8分子パーセント(%)、または好ましくは50ppm未満のレベルまで下げることができる。別の例として、酸性気体除去システムは、LNG仕様(例えば、50パーツ・パー・ミリオン量(ppmv)CO2)に対してCO2を取り除くことができる。
【0091】
特定の構成では、活性材料は、供給流れから水分を取り除くために、急速サイクルPSAプロセスなどの、急速サイクルスイング吸着方法で使用することができる。特定のレベルは、所望の出力生成物の露点に関連する(例えば、水量分は、その後のプロセスでの流れの最も低い温度で露点を得るために必要な水分量より低く、供給圧力に関連している)。第1の概算として、圧力の関数として逸散能修正を構成しないが、特定の露点を生じるppmの水濃度は圧力と反対に変化する。例えば、吸着層からの出力流れは、低温処理仕様(例えば、NGLプロセスに対する約-150°F(-101.1℃)の露点、または制御凍結区域(CFZ)プロセスに対する約-60°F(-51.1℃))を満たす、凍結処理供給流れになるように構成することができる。凍結処理供給流れ仕様は、0.0ppmから10ppmの間、0.0ppmから5.0ppmの間、0.0ppmから2.0ppmの間、または0.0ppmから1.0ppmの間の範囲である流れ中(例えば、凍結処理までの吸着層または供給流れからの出力流れ)の水分量を含むことができる。パージステップ中の吸着層からの得られる出力流れは、0.0ppmから7ポンド/標準立法フィート(lb/MSCF)の間の範囲である流れの水分量を含むことができる。
【0092】
1つまたは複数の実質形態では、本技術は、あらゆるタイプのスイング吸着方法に使用することができる。本技術の非限定的スイング吸着方法は、圧力スイング吸着(PSA)、真空圧力スイング吸着(VPSA)、温度スイング吸着(TSA)、部分圧力スイング吸着(PPSA)、急速サイクル圧力スイング吸着(RCPSA)、急速サイクル熱スイング吸着(RCTSA)、急速サイクル部分圧力スイング吸着(RCPPSA)、および圧力および/または温度スイング吸着などのこれらの方法の組合せを含むことができる。例示的な動力スイング吸着方法が、米国特許出願公開第2008/0282892、2008/0282887、2008/0282886、2008/0282885、2008/0282884および2014/0013955号、および米国特許出願第15/233617、15/233623、15/233631、および15/233640号に記載されており、それぞれ全体を参照として本明細書に援用する。しかし、急速サイクルは、流れを処理するのに好ましい可能性がある。しかし、自己支持構造は、急速サイクルスイング吸着方法で利用することができることが好ましい。
【0093】
さらに、システムの特定の構成では、本技術は、スイング吸着システムで、水(H2O)または酸性気体などの汚染物質を取り除くための特定の処理流れを含むことができる。例えば、方法は、サイクルを形成する、吸着ステップおよび再生ステップを含むことができる。吸着ステップは、供給流れから1つまたは複数の汚染物質を分離させて、生成物流れを形成するために、活性材料構造を有する吸着層ユニットを通して供給圧力および供給温度で供給流れを通過させることを含むことができる。供給流れは、前方方向に(例えば、供給層の供給端部から吸着層の生成物端部まで)吸着層を通して通過させることができる。その後、供給流れは、再生ステップに対して遮断させることができる。再生ステップは、1つまたは複数の減圧ステップ、1つまたは複数のパージステップ、および/または1つまたは複数の再加圧ステップを含むことができる。減圧ステップは、単一ステップおよび/またはブローダウンステップであってもよい、各連続減圧ステップに対する所定量によって吸着層ユニットの圧力を減らすことを含むことができる。減圧ステップは、前方向で行うことができる、または逆流方向(例えば、吸着層の生成物端部から吸着層の供給端部まで)に行うことができることが好ましい。パージステップは、パージステップである吸着層ユニットにパージ流れを通過させることを含むことができ、パージ流れは供給流れに対して逆流に提供することができる。パージステップからのパージ生成物流れは、離れるように案内され、別のシステムに、またはシステム内にリサイクルさせることができる。その後、1つまたは複数の再加圧ステップを行うことができ、吸着層ユニット内の圧力は、それぞれ連続した再加圧ステップで所定の量によって各再加圧ステップで増加される。その後、サイクルは追加の供給流れで繰り返すことができる、および/またはサイクルは第2の構成に対する異なるサイクルを行うために調節することができる。サイクル持続時間は、1秒より長く600秒未満の期間、2秒より長く300秒未満の期間、2秒より長く200秒未満の期間、または2秒より長く90秒未満の期間であってもよい。
【0094】
また、本技術は、様々な流れの組成を含むことができる、様々な構成に一体化させることができる。上に記載するような吸着分離方法、装置、およびシステムは、気体およびオイル処理などの、炭化水素の開発および製造に有用である。特に、提供された方法、装置およびシステムは、気体混合物からの様々な対象気体の迅速な、大きな寸法である、効率的な分離に有用である。特に、方法、装置およびシステムは、汚染物質および重炭化水素(例えば、少なくとも2つの炭素原子を有する炭化水素)を取り除くことによって、供給生成物(例えば、天然ガス生成物)を準備するのに使用することができる。提供される方法、装置およびシステムは、分離応用例を含む、器具で使用する気体供給流れを準備するのに有用である。分離応用例は、露点制御、甘味および/または解毒、腐食保護および/または制御、脱水、加熱値、調整、および/または浄化を含むことができる。1つまたは複数の分離応用例を利用する例は、燃料気体の生成、密封気体、非飲料水、ブランケットガス、機器および制御ガス、冷媒、不活性気体、および/または炭化水素回収を含む。
【0095】
吸着層ユニット内の自己支持構造を通して流体流路を提供するために、弁アセンブリは、ブッシュまたは弁ガイド内に位置決めすることができるステム要素に接続されたディスク要素をそれぞれ含む、ポペット弁を含むことができる。ステム要素は、それぞれのステムに対するそれぞれの弁供給直線動作を有するように構成された作動手段などの、作動手段に接続することができる。分かるように、作動手段は、単一の弁を作動させる方法で異なるステップに対して独立して操作することができる、または単一の作動手段は2つ以上の弁を制御するために利用することができる。さらに、開口部は実質的に同様の寸法であるが、入口マニホールドに対する開口部および入口弁は、出口マニホールドに対するものより小さい直径を有することができる。但し、入口を通過する気体量は出口を通過する生成物量より小さくなる傾向がある。さらに、この構成は弁アセンブリを有するが、弁の数および動作は、行われる特定のサイクルに基づいて変わる(例えば、弁の数)ことがある。
【0096】
1つまたは複数の実施形態では、本技術の自己支持構造を利用する急速サイクルスイング吸着方法は、急速サイクル温度スイング吸着(RCTSA)、および/または急速サイクル圧力スイング吸着(RCPSA)を含むことができる。例えば、合計サイクル回数は、600秒未満、300秒未満、好ましくは200秒未満、より好ましくは90秒未満、さらに好ましくは60秒未満であってもよい。
開示した発明の原理を適用することができる多くの可能な実施形態を鑑みて、例示的実施形態は、単に本発明の好ましい例であり、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではないことを理解されたい。
次に、本発明の好ましい態様を示す。
1. 内部領域を形成するハウジングと、
前記内部領域内に配置された自己支持構造であって、前記自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、前記自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造である自己支持構造と、
前記ハウジングに固定された複数の弁であって、それぞれ、前記自己支持構造と前記ハウジングの外部位置の間に延びる流路に沿った流体流を制御するように構成された弁とを備える処理ユニット。
2. 前記処理ユニットは、前記自己支持構造内の前記1つまたは複数の画定された経路を通過する気体供給流れから汚染物質を取り除くように構成された循環スイング吸着層ユニットである、上記1に記載の処理ユニット。
3. 前記自己支持構造は、前記自己支持構造内に60重量%より多い前記活性材料を有する、上記1または2に記載の処理ユニット。
4. 前記自己支持構造は前記自己支持構造内に70重量%より多い前記活性材料を有する、上記1または2に記載の処理ユニット。
5. 前記自己支持構造は前記自己支持構造内の前記活性材料によって被覆された不活性支持部材を有する、上記1から4までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
6. 前記吸着層ユニットはさらに、前記吸着層と前記複数の弁の間に配置された流れ分配器を備えている、上記1から5までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
7. 前記ハウジングは、5重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaまで圧力を維持するように構成されている、上記1から6までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
8. 前記自己支持構造は、10マイクロメートルより大きい活性材料の層を有する、上記1から7までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
9. 前記自己支持構造は、100マイクロメートルより大きい活性材料の層を有する、上記1から7までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
10. 前記自己支持構造は低い熱質量を有する、上記1から7までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
11. 前記1つまたは複数の画定された経路は、実質的に平行である2つ以上の経路を含む、上記1から10までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
12. 前記自己支持構造は、複数の孔を形成するように複数のポリエチレン球体を前記活性材料から取り除くことによって前記活性材料内に形成された前記複数の孔を有する、上記1から11までのいずれか1項に記載の処理ユニット。
13. 供給流れから汚染物質を取り除く方法であって、
a)吸着層ユニット内で1つまたは複数の吸着ステップを行うステップであって、前記1つまたは複数の吸着ステップそれぞれが、気体供給流れから1つまたは複数の汚染物質を取り除くように吸着層ユニットのハウジングの内部領域に配置された自己支持構造を通して気体供給流れを通過させることを含み、前記自己支持構造は前記自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、前記自己支持構造は、前記自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造である、ステップと、
b)1つまたは複数の再生ステップを行うステップであって、前記1つまたは複数の再生ステップそれぞれが、汚染物質出力流れ内に1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内することを含むステップと、
c)少なくとも1つの追加サイクルでステップa)からb)を繰り返すステップとを含む、方法。
14. 前記方法はスイング吸着方法であり、サイクル持続時間は、1秒より長く、600秒より短い期間である、上記13に記載の方法。
15. 前記サイクル持続時間は、1秒より長く、300秒より短い期間であり、生成物流れを形成するために前記気体供給流れから1つまたは複数の汚染物質を分離させる、上記13に記載の方法。
16. 前記1つまたは複数の再生ステップを行うステップは、1つまたは複数のパージステップを行うステップを含み、前記1つまたは複数のパージステップはそれぞれ、前記汚染物質出力流れ内に前記1つまたは複数の汚染物質の少なくとも一部を離れるように案内するために、前記自己支持構造を通してパージ流れを通過させるステップを含む、上記13から15までのいずれか1項に記載の方法。
17. 前記気体供給流れは、前記気体供給流れの合計量に基づいて1容量%炭化水素より多い炭化水素を含む流れである、上記13から16までのいずれか1項に記載の方法。
18. 前記気体供給流れの供給圧力は、400重量ポンド/平方インチ絶対圧(psia)から1,400psiaの間の範囲である、上記13から17までのいずれか1項に記載の方法。
19. 前記1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、二酸化炭素(CO 2 )レベルを50ppm体積率未満に下げるように構成されている、上記13から18までのいずれか1項に記載の方法。
20. 前記1つまたは複数の吸着ステップを行うステップが、水(H 2 O)レベルを105ppm体積率未満に下げるように構成されている、上記13から19までのいずれか1項に記載の方法。
21. 前記自己支持構造は低熱質量を有する、上記13から20までのいずれか1項に記載の方法。
22. 前記1つまたは複数の画定された経路は、実質的に平行な2つ以上の経路を備えている、上記13から21までのいずれか1項に記載の方法。
23. 前記自己支持構造は、複数の孔を形成するように複数のポリエチレン球体を前記活性材料から取り除くことによって前記活性材料内に形成された前記複数の孔を有する、上記13から21までのいずれか1項に記載の方法。
24. 処理ユニットを製造する方法であって、
自己支持構造に対するテンプレートを作り出すステップと、
前記テンプレート内に混合物を配置するステップであって、前記混合物は前記自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含む、ステップと、
固体形状を維持する自己支持構造を形成するように、前記テンプレートおよび前記混合物を硬化するステップと、
前記自己支持構造から前記テンプレートを取り除くステップであって、前記自己支持構造が、前記テンプレートに基づき、前記自己支持構造を通して流体流路に1つまたは複数の画定された経路を提供するように構成されたオープンセル構造であるステップと、
内部領域を有する処理ユニットのハウジング内に前記自己支持構造を配置するステップとを含む、方法。
25. 前記自己支持構造を通る前記1つまたは複数の画定された経路に対して所定の幾何形状を有する前記自己支持構造の3次元モデルを作り出すステップをさらに含む、上記24に記載の方法。
26. 前記自己支持構造の前記3次元モデルに基づきテンプレートのモデルを作り出すステップをさらに含む、上記25に記載の方法。
27. 前記テンプレートの前記モデルに基づき3次元テンプレートを印刷するステップをさらに含む、上記26に記載の方法。
28. 前記自己支持構造から前記テンプレートを取り除くステップはさらに、前記テンプレートを分解または溶融し、前記溶融されたテンプレートを離れるように案内するように前記自己支持構造および前記テンプレートを加熱するステップを含む、上記24から27までのいずれか1項に記載の方法。
29. 前記テンプレートと前記混合物の間に形成し得るあらゆる空隙を少なくするように前記テンプレートおよび前記混合物を硬化する前に、前記テンプレートおよび前記混合物を振動させるステップをさらに含む、上記24から28までのいずれか1項に記載の方法。
30. 前記テンプレートおよび前記混合物を硬化させるステップはさらに、前記結合材料および前記活性材料を、前記自己支持構造である粘着性固体構造に焼結するステップを含む、上記24から29までのいずれか1項に記載の方法。
31. 前記ハウジング内に複数の弁ポートを作り出すステップと、
複数の弁を形成するように前記複数の弁ポートそれぞれ内で前記ハウジングに弁を固定するステップであって、前記複数の弁それぞれは、前記自己支持構造と前記ハウジングの外部の位置の間の流体流を制御するように構成されている、ステップとをさらに含む、上記24から30までのいずれか1項に記載の方法。
32. 前記混合物は複数のポリエチレン球体を含み、
前記自己支持構造を形成するように前記テンプレートおよび前記混合物を硬化させるステップは、前記自己支持構造内に前記複数の孔を形成するように前記混合物から前記複数のポリエチレン球体を取り除くステップを含む、上記24から31までのいずれか1項に記載の方法。
33. 前記混合物は、少なくとも5%のポリエチレン球体を含む、上記32に記載の方法。
34. 薄い壁面によってそれぞれ分離された、実質的に平行な複数の経路を含むモノリス形に混合物を押し出すステップであって、前記混合物は自己支持構造内に50重量%より多い活性材料を有し、残りの混合物は結合材料を含む、ステップと、
前記モノリス形を乾燥させるステップと、
機械的に安定している活性モノリス形を形成するように、400℃から800℃までの範囲の温度で前記モノリス形を焼成するステップとを含む、処理ユニットを製造する方法であって、
前記実質的に平行な複数の経路は四角形、円形、三角形、または六角形のうちの1つの断面形状を有し、
前記モノリス形のセル密度は200セル/平方インチと2,000セル/平方インチの間の範囲であり、
前記複数の実質的に平行な経路を分離させる壁面は、40ミクロンから1ミリメートルの間の範囲の厚さを有する、方法。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18
図19