(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】ねじれを防止することができるバルブ
(51)【国際特許分類】
F16K 27/00 20060101AFI20220208BHJP
F16L 23/032 20060101ALN20220208BHJP
F16L 47/14 20060101ALN20220208BHJP
【FI】
F16K27/00 A
F16K27/00 C
F16L23/032
F16L47/14
(21)【出願番号】P 2020501185
(86)(22)【出願日】2019-06-12
(86)【国際出願番号】 KR2019007059
(87)【国際公開番号】W WO2020153546
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2020-01-10
(31)【優先権主張番号】10-2019-0010046
(32)【優先日】2019-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0068362
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518427247
【氏名又は名称】リ,サン ソン
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ,サン ソン
【審査官】加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105587915(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0010041(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0035819(KR,A)
【文献】実公昭44-4556(JP,Y1)
【文献】実開昭52-149322(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 27/00-27/12
F16K 7/12- 7/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのサブ金属部材を有する金属部材、開閉部、本体
及びライナーを含み、
前記サブ金属部材は、前記本体内に含まれ、前記本体は、プラスチックで形成
され、
前記サブ金属部材が前記ライナーを囲み、前記ライナーはライナーボディ部及び前記ライナーボディ部の終端に形成されたライナーフランジ部を含み、前記サブ金属部材は、サブ金属ボディ部及び前記サブ金属ボディ部の終端に形成されたサブ金属フランジ部を含み、前記本体は、本体ボディ部及び前記本体ボディ部の終端に形成された本体フランジ部を含み、
前記サブ金属フランジ部の幅は、前記ライナーフランジ部の幅よりも大きく、前記サブ金属フランジ部は、前記ライナーフランジ部の直下部で、前記ライナーフランジ部に密着された状態で前記ライナーボディ部を囲むことを特徴とするバルブ。
【請求項2】
前記ライナーの内側に流体が移動する流体移送孔が形成され、前記ライナーは、フッ素樹脂で形成
されることを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記ライナーフランジ部、前記サブ金属フランジ部及び前記本体フランジ部が一つのフランジを形成し、前記フランジは、パイプのフランジまたは他のバルブのフランジと結合されることを特徴とする請求項2に記載のバルブ。
【請求項4】
前記サブ金属フランジ部には、前記バルブとパイプの結合のために締結手段が挿入される少なくとも一つの第1のホールと、インサート射出時に溶融されたプラスチックが満たされる少なくとも一つの第2のホールが形成されることを特徴とする請求項2に記載のバルブ。
【請求項5】
前記ライナー、前記サブ金属部材及び前記本体は、それぞれ一体型で構成され、前記サブ金属部材は、前記ライナーボディ部全体を囲み、前記サブ金属フランジ部それぞれは、半分が切断されたドーナツ状を有し、前記サブ金属フランジ部の凹部の曲線ラインは、前記ライナーボディの半分を囲むことを特徴とする請求項2に記載のバルブ。
【請求項6】
前記流体移送孔は、入口から前記開閉部に向かって流線型の形状を有し、出口から前記開閉部に向かって流線型の形状を有することを特徴とする請求項2に記載のバルブ。
【請求項7】
前記ライナーと前記金属部材の間に樹脂層が形成され、前記樹脂層は、前記本体と同じ物質からなることを特徴とする請求項2に記載のバルブ。
【請求項8】
前記本体は、第1のサブ本体及び第2のサブ本体を含み、前記金属部材は、第1のサブ金属部材及び第2のサブ金属部材を含み、
前記第1のサブ金属部材は、第1のライナーボディ部の半分を囲む第1-1のサブ金属ボディ部、前記第1のライナーボディ部の他の半分を囲む第1-2のサブ金属ボディ部、前記第1-1のサブ金属ボディ部の一側に連結される第1-1のサブ金属結合部、前記第1-2のサブ金属ボディ部の一側に連結される第1-2のサブ金属結合部、前記第1-1のサブ金属ボディ部の他側に連結される第1-1のサブ金属フランジ部、前記第1-2のサブ金属ボディ部の他側に連結される第1-2のサブ金属フランジ部を含み、
前記第2のサブ金属部材は、第2のライナーボディ部の半分を囲む第2-1のサブ金属ボディ部、前記第2のライナーボディ部の他の半分を囲む第2-2のサブ金属ボディ部、前記第2-1のサブ金属ボディ部の一側に連結される第2-1のサブ金属結合部、前記2-2のサブ金属ボディ部の一側に連結される第2-2のサブ金属結合部、前記第2-1のサブ金属ボディ部の他側に連結される第2-1のサブ金属フランジ部、前記第2-2のサブ金属ボディ部の他側に連結される第2-2のサブ金属フランジ部を含むことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項9】
前記本体は、第1のサブ本体、第2のサブ本体及び第3のサブ本体を含み、前記金属部材は、前記第1のサブ本体内に含まれる第1のサブ金属部材、前記第2のサブ本体内に含まれる第2のサブ金属部材及び前記第3のサブ本体内に含まれる第3のサブ金属部材を含み、
前記第1のサブ本体のサブ本体結合部と前記第1のサブ金属部材のサブ金属結合部が第1のサブバルブ結合部を形成し、前記第2のサブ本体の第2-1のサブ本体結合部と前記第2のサブ金属部材の第2-1のサブ金属結合部が第2-1のサブバルブ結合部を形成し、前記第2のサブ本体の第2-2のサブ本体結合部と前記第2のサブ金属部材の第2-2のサブ金属結合部が第2-2のサブバルブ結合部を形成し、前記第3のサブ本体のサブ本体結合部と前記第3のサブ金属部材のサブ金属結合部が第3のサブバルブ結合部を形成し、
前記第2-1のサブバルブ結合部は、前記第1のサブバルブ結合部と結合され、前記第2-2のサブバルブ結合部は、前記第3のサブバルブ結合部と結合されることを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ねじれを防止することができる様々なバルブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のバルブは、主に金属からなるため加工が難しく、製造コストが高価である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ねじれを防止することができる様々なバルブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記した目的を達成するために、本発明の一実施形態のバルブは、少なくとも2つのサブ金属部材を有する金属部材、開閉部及び本体を含む。ここで、前記サブ金属部材は、前記本体内に含まれ、前記本体は、プラスチックで形成される。本発明の他の実施形態のバルブは、金属部材、及びプラスチックからなる本体を含む。ここで、前記金属部材には、インサート射出時に溶融されたプラスチックが満たされる少なくとも一つのホールが形成され、前記インサート射出を通じて前記金属部材が前記本体内部に含まれる。本発明のバルブの製造方法は、一体型のライナーをサブ金属部材で囲む段階、及び前記ライナーを前記サブ金属部材で囲んだ構造物を溶融されたプラスチックに入れて、前記サブ金属部材がプラスチックからなる本体内に含まれるように具現する段階を含む。
【発明の効果】
【0005】
本発明のバルブは、プラスチックからなる本体の内部に金属部材が含まれるので、その結果、前記バルブとパイプまたは他のバルブとの締結時に前記バルブにねじれが発生しないようにできる。また、本発明のバルブは、プラスチックからなるバルブより強度の側面ではるかに優れている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の一実施形態のバルブを示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態の金属部材の構造を示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態の金属部材をプラスチックで覆う構造を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態の流体移送孔の構造を示す断面図である。
【
図5】本発明の他の実施形態のバルブの断面を概略的に示す図である。
【
図6】本発明の他の実施形態のバルブを示す分解図である。
【
図7】本発明の他の実施形態のバルブを示す斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態の金属部材を示す斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態の金属部材の結合過程を示す斜視図である。
【
図10】本発明のさらに他の実施形態のバルブを示す分解図である。
【
図11】本発明のさらに他の実施形態のバルブを示す斜視図である。
【
図12】本発明の一実施形態の金属部材を示す斜視図である。
【
図13】本発明の一実施形態の金属部材の結合過程を示す斜視図である。
【
図14】本発明のさらに他の実施形態のバルブを示す斜視図である。
【
図15】本発明のさらに他の実施形態のバルブを示す分解図である。
【
図16】本発明のさらに他の実施形態のバルブを示す斜視図である。
【
図17】本発明の一実施形態の金属部材を示す斜視図である。
【
図18】本発明の一実施形態の金属部材の結合過程を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において使用される単数の表現は、文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「構成される」または「含む」などの用語は、明細書上に記載された様々な構成要素、または様々な段階を必ず全て含むものと解釈されてはならず、その一部の構成要素または一部の段階を含まないこともあり、あるいは追加の構成要素または段階をさらに含むこともあると解釈されるべきである。また、明細書に記載された「~部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアで具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合で具現される。
【0008】
本発明は、バルブに関するものであって、プラスチックからなる本体の内部に金属部材が含まれるので、前記バルブとパイプまたは他のバルブとの結合時に前記バルブのねじれを防止することができる。本体が金属で構成されると、強度が優れていてねじれを防止することはできるが、所望の形状に加工するのが難しく、製造コストが高価である。また、本体がプラスチックのみで構成されると、加工が容易で製造コストは低くなることができるが、前記バルブとパイプまたは他のバルブとの結合時にねじれが発生することがあるため、前記バルブが破損される恐れがある。したがって、本発明は、加工が容易で製造コストが低く、ねじれを防止することができる様々なバルブを提供できる。
【0009】
以下では、本発明の様々な実施形態を、添付の図面を参照して詳述する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係るバルブを示した斜視図であり、
図2は、本発明の一実施形態に係る金属部材の構造を示した斜視図であり、
図3は、本発明の一実施形態に係る金属部材をプラスチックで覆う構造を示した図であり、
図4は、本発明の一実施形態に係る流体移送孔の構造を示した断面図である。
【0011】
図1~
図3を参照すると、本実施形態のバルブは、例えばダイヤフラムバルブであって、本体(100)、ライナー(102)、第1のサブ金属部材(110)及び第2のサブ金属部材(112)を有する金属部材及び開閉部(104)を含むことができる。本体(100)は、プラスチックからなることができる。一実施形態によると、本体(100)は、エンジニアリングプラスチックからなることができ、例えば、ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹脂を成分としたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物からなることができる。もちろん、本体(100)は、エンジニアリングプラスチックとしてPOLYIMDE、POLYSULFONE、POLY PHENYLENE SULFIDE、POLYAMIDE IMIDE、POLYACRYLATE、POLYETHER SULFONE、POLYETHER ETHER KETONE、POLYETHER IMIDE、LIQUID CRYSTAL POLYESTER、POLYETHER KETONEなど、及びこれらの組合せからなることもできる。
【0012】
本体(100)の側面終端部(フランジ)にはホール(140)が形成されることができ、図示されてはいないが、締結手段がホール(140)を介して前記バルブとパイプまたは他のバルブを連結させることができる。ライナー(102)は、本体(100)の内側に配列される。一実施形態によると、ライナー(102)は、フッ素樹脂からなることができる。フッ素樹脂は、分子内にフッ素を含有した樹脂を総称するものであって、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PolyVinyliDene Fluoride、PVDF)、フッ素化エチレンプロピレン(Fluorinated ethylene propylene、FEP)、エチルテトラフッ素エチレン(Ethyl Tetra Fluoro Ethylene、ETFE)などがあり、例えば、テトラフルオロエチレンペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(Tetra fluoro ethylene perfluoro alkyl vinyl ether copolymer、PFA)であることができる。このようなフッ素樹脂は、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性に優れ、摩擦係数が小さく、接着と粘着性がない。つまり、フッ素樹脂でライナー(102)を形成すると、ライナー(102)の摩擦係数が小さいため、流体移送孔(120)内での層流による流速の変更を最小限に抑えることができる。つまり、特定のポイントを基準にして、流体移送孔の上側または下側の流速と中心部で流速の差が最小化されることができる。
【0013】
ライナー(102)の内側には、流体が流れる流体移送孔(120)が形成されることができる。一実施形態によると、流体移送孔(120)は、入口から直線形状に長さ延長されてから開閉部(104)に対応する中央部の方向に流線型の形状を有し、出口から直線形状に長さ延長されてから前記中央部の方向に流線型の形状を有することができる。
【0014】
他の実施形態によると、流体移送孔(120)は、
図4に示すように入口から開閉部(104)に対応する中央部の方向に流線型の形状を有し、前記出口から前記中央部の方向に流線型の形状を有することができる。この場合、ライナー(102)の内側の上面(400)または内側の下面(402)は、入口から前記中央部の方向に流線型の形状を有し、前記出口から前記中央部の方向に流線型の形状を有することができる。特に、前記入口または前記出口からすぐに曲線を有して延長されることができる。
【0015】
開閉部(104)は、流体移送孔(120)内での流体の移動を開閉する手段であって、本体(100)またはライナー(102)上に位置することができる。例えば、開閉部(104)は、ダイヤフラムであることができる。
【0016】
以下では、構成要素を具体的に考察する。本体(100)は、本体ボディ部、前記本体ボディ部の両終端に形成された本体フランジ部を含むことができる。第1の本体フランジ部上に少なくとも一つのホール(140)が形成され、パイプのフランジ上にもホールが形成され、ボルト等の締結部材が前記第1の本体フランジ部のホール(140)及び前記パイプのフランジのホールを貫通することによって、前記第1の本体フランジ部と配管(例えば、パイプ)のフランジが結合されることができる。その結果、前記バルブと前記パイプが結合されることができる。このような結合の側面を考慮すると、本発明のバルブは、配管の結合装置と命名されることができる。
【0017】
第2の本体フランジ部上にもパイプとの結合のためのホールが形成されることができる。ライナー(102)は、ライナーボディ部(102a)、第1のライナーフランジ部(102b)、第2のライナーフランジ部(102c)及びライナー結合部(102d)を含むことができる。ここで、ライナー結合部(102d)の中央には、開閉部(104)によって開閉される空間(130)が形成され、ライナー結合部(102d)は開閉結合部(104a)と結合されることができる。ライナーボディ部(102a)は、前記本体ボディ部の内側に配列されることができる。第1のライナーフランジ部(102b)は、ライナーボディ部(102a)よりも広い幅を有し、前記第1の本体フランジ部の内側に配列され、一側面が外部に露出されることができる。第2のライナーフランジ部(102c)は、ライナーボディ部(102a)よりも広い幅を有し、前記第2の本体フランジ部の内側に配列され、一側面が外部に露出されることができる。前記金属部材は、ライナー(102)を囲み、本体(100)の内部に含まれることができる。ここで、前記金属部材の全体が本体(100)に含まれ、一部も外部に露出されないことができる。すなわち、前記金属部材の内側にライナー(102)が配列されるが、前記金属部材の全体が本体(100)の内部に含まれることができる。
【0018】
一実施形態によると、前記金属部材は、第1のサブ金属部材(110)及び第2のサブ金属部材(112)を含むことができる。例えば、前記金属部材は、同じ構造の2つのサブ金属部材(110及び112)からなることができる。ただし、サブ金属部材(110及び112)は、分離された部材であって相互結合されないことができる。第1のサブ金属部材(110)は、一体型で構成されることができ、ライナー(102)の半分を囲み、第1のサブ金属ボディ部(110a)、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)及び第1-2のサブ金属フランジ部(110c)を含むことができる。第1のサブ金属ボディ部(110a)は、ライナーボディ部(102a)の半分を囲み、曲線形状を有することができる。
【0019】
第1-1のサブ金属フランジ部(110b)は、第1のサブ金属ボディ部(110a)の一端に連結され、第1のライナーフランジ部(102b)の直下部に配列されながら第1のライナーフランジ部(102b)に密着されることができる。具体的には、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)の中央に形成された凹部の曲線ラインが、第1のライナーフランジ部(102b)の直下部でライナーボディ部(102a)の半分を囲み、凹部の曲線ラインの曲率は、ライナーボディ部(102a)の曲率と同じまたは類似であることができる。
【0020】
一実施形態によると、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)の幅は、第1のライナーフランジ部(102b)の幅よりも広く、その結果、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)がライナーボディ部(102a)を囲むと、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)が第1のライナーフランジ部(102b)を支持しながら、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)の少なくとも一部が幅方向で第1のライナーフランジ部(102b)の外側に突出されることができる。ここで、第1のライナーフランジ部(102b)は、長さ方向では第1-1のサブ金属フランジ部(110b)よりも突出されることができる。ただし、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)が第1のライナーフランジ部(102b)を直接的に囲むこともできるが、この場合には、ライナー(102)と前記金属部材の間に空間が存在するようになるため、前記バルブの構造が不安定になることがある。したがって、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)が第1のライナーフランジ部(102b)の直下部で、第1のライナーフランジ部(102b)に密着された状態でライナーボディ部(102a)を囲むことが効率的である。
【0021】
また、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)上に少なくとも一つのホールが形成されることができ、このようなホールは、締結手段が通過するためのホールである。つまり、締結手段は、前記バルブと前記パイプが結合される時に、第1の本体フランジ部のホール及び第1-1のサブ金属フランジ部(110b)のホールを貫通する。
【0022】
第1-2のサブ金属フランジ部(110c)は、第1のサブ金属ボディ部(110a)の他の終端に連結され、第2のライナーフランジ部(102c)の直下部に配列されながら第2のライナーフランジ部(102c)に密着されることができる。具体的には、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)の中央に形成された凹部の曲線ラインが、第2のライナーフランジ部(102c)の直下部でライナーボディ部(102a)の半分を囲み、凹部の曲線ラインの曲率は、ライナーボディ部(102a)の曲率と同じ又は類似にできる。
【0023】
一実施形態によると、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)の幅は、第2のライナーフランジ部(102c)の幅よりも広く、その結果、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)がライナーボディ部(102a)を囲むと、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)が第2のライナーフランジ部(102c)を支持しながら、幅方向で第1-2のサブ金属フランジ部(110c)の少なくとも一部が第2のライナーフランジ部(102c)の外側に突出されることができる。ここで、第2のライナーフランジ部(102c)は、長さ方向で第1-2のサブ金属フランジ部(110c)よりも突出されることができる。ただし、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)が第2のライナーフランジ部(102c)を直接的に囲むこともできるが、この場合には、ライナー(102)と前記金属部材の間に空間が存在するようになるため、前記バルブの構造が不安定になることがある。したがって、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)が第2のライナーフランジ部(102c)の直下部で、第2のライナーフランジ部(102c)に密着された状態でライナーボディ部(102a)を囲むことが効率的である。
【0024】
また、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)上に少なくとも一つのホールが形成されることができ、このようなホールは、締結手段が通過するためのホールである。つまり、締結手段は、前記バルブと前記パイプが結合される時に、前記第2の本体フランジ部のホール及び第1-2のサブ金属フランジ部(110c)のホールを貫通する。
【0025】
第2のサブ金属部材(112)は、一体型で構成されることができ、ライナー(102)の他の半分を囲み、第2のサブ金属ボディ部、第2-1のサブ金属フランジ部及び第2-2のサブ金属フランジ部を含むことができる。前記第2のサブ金属ボディ部は、ライナーボディ部(102a)の他の半分を囲み、曲線形状を有することができる。
【0026】
前記第2-1のサブ金属フランジ部は、前記第2のサブ金属ボディ部の一終端に連結され、第1のライナーフランジ部(102b)の直下部に配列されながら第1のライナーフランジ部(102b)に密着されることができる。具体的には、前記第2-1のサブ金属フランジ部の中央に形成された凹部の曲線ラインが、第1のライナーフランジ部(102b)の直下部でライナーボディ部(102a)の他の半分を囲み、前記凹部の曲線ラインの曲率は、ライナーボディ部(102a)の曲率と同じまたは類似であることができる。
【0027】
一実施形態によると、前記第2-1のサブ金属フランジ部の幅は、第1のライナーフランジ部(102b)の幅よりも広く、その結果、前記第2-1のサブ金属フランジ部がライナーボディ部(102a)を囲むと、前記第2-1のサブ金属フランジ部が第1のライナーフランジ部(102b)を支持しながら、幅方向で前記第2-1のサブ金属フランジ部の少なくとも一部が第1のライナーフランジ部(102b)の外部に突出されることができる。ここで、第1のライナーフランジ部(102b)は、長さ方向で前記第2-1のサブ金属フランジ部よりも突出されることができる。ただし、前記第2-1のサブ金属フランジ部が第1のライナーフランジ部(102b)を直接的に囲むこともできるが、この場合には、ライナー(102)と前記金属部材の間に空間が存在するようになるため、前記バルブの構造が不安定になることがある。したがって、前記第2-1のサブ金属フランジ部が第1のライナーフランジ部(102b)の直下部で、ライナーボディ部(102a)に密着された状態でライナーボディ部(102a)を囲むことが効率的である。
【0028】
また、前記第2-1のサブ金属フランジ部上に少なくとも一つのホールが形成されることができ、このようなホールは、締結手段が通過するためのホールである。つまり、締結手段は、前記バルブと前記パイプが結合される時に、前記第1の本体フランジ部のホール及び前記第2-1のサブ金属フランジ部のホールを貫通する。一方、前記第2-1のサブ金属フランジ部は、半分が切断されたドーナツ形状を有し、前記凹部の曲線ラインを除く終端面は、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)の終端面と当接されることができる。すなわち、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)の終端面と前記第2-1のサブ金属フランジ部の終端面が当接した状態で前記金属部材がライナー(102)を囲むことができる。ここで、第1-1のサブ金属フランジ部(110b)もまた半分が切断されたドーナツ形状を有する。
【0029】
前記第2-2のサブ金属フランジ部は、前記第2のサブ金属ボディ部の他の終端に連結され、第2のライナーフランジ部(102c)の直下部に配列されながら第2のライナーフランジ部(102c)に密着されることができる。具体的には、前記第2-2のサブ金属フランジ部の中央に形成された凹部の曲線ラインが、第2のライナーフランジ部(102c)の直下部でライナーボディ部(102a)の他の半分を囲み、凹部の曲線ラインの曲率は、ライナーボディ部(102a)の曲率と同じまたは類似であることができる。
【0030】
一実施形態によると、前記第2-2のサブ金属フランジ部の幅は、第2のライナーフランジ部(102c)の幅よりも広く、その結果、前記第2-2のサブ金属フランジ部がライナーボディ部(102a)を囲むと、前記第2-2のサブ金属フランジ部が第2のライナーフランジ部(102c)を支持しながら、幅方向で前記第2-2のサブ金属フランジ部の少なくとも一部が第2のライナーフランジ部(102c)の外部に突出されることができる。ここで、第2のライナーフランジ部(102c)は、長さ方向で前記第2-2のサブ金属フランジ部よりも突出されることができる。
【0031】
ただし、前記第2-2のサブ金属フランジ部が第2のライナーフランジ部(102c)を直接的に囲むこともできるが、この場合には、ライナー(102)と前記金属部材の間に空間が存在するようになるため、前記バルブの構造が不安定になることがある。したがって、前記第2-2のサブ金属フランジ部が第2のライナーフランジ部(102c)の直下部で、第2のライナーフランジ部(102c)に密着された状態でライナーボディ部(102a)を囲むことが効率的である。また、前記第2-2のサブ金属フランジ部上に少なくとも一つのホールが形成されることができ、このようなホールは、締結手段が通過するためのホールである。つまり、締結手段は、前記バルブと前記パイプが結合される時に、前記第2の本体フランジ部のホール及び前記第2-2のサブ金属フランジ部のホールを貫通する。
【0032】
一方、前記第2-2のサブ金属フランジ部は、半分が切断されたドーナツ形状を有し、前記凹部の曲線ラインを除く終端面は、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)の終端面と当接されることができる。すなわち、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)の終端面と前記第2-2のサブ金属フランジ部の終端面が当接した状態で前記金属部材がライナー(102)を囲むことができる。ここで、第1-2のサブ金属フランジ部(110c)もまた半分が切断されたドーナツ形状を有する。
【0033】
製造工程の側面で考察すると、前記金属部材は、インサート射出を通じて本体(100)の内部に形成されることができる。具体的には、サブ金属部材(110及び112)がライナー(102)を囲んだ構造物を本体(100)の材料であるプラスチックに入れて射出すると、前記金属部材が本体(100)の内部に含まれ、前記金属部材の内側にライナー(102)が形成されることができる。このとき、前記金属部材が本体(100)に強固に固定されるように、前記金属部材のフランジ部(110b、110cなど)に締結手段が締結するためのホールとは別途に、少なくとも一つのホールが形成されることができる。この場合、インサート射出過程において溶融されたプラスチックが前記ホールを満たすようになり、その結果、前記金属部材が本体(100)に強固に結合されることができる。また、もっと強固に結合させようとする場合には、前記金属部材に少なくとも一つの突出部を形成することもできる。
【0034】
一方、前記金属部材を分離された2つのサブ金属部材(110及び112)で構成する理由は、ライナー(102)を前記金属部材の内側に配列するためである。前記金属部材が一体型の構造で構成されると、ライナー(102)のフランジ部(102bまたは102c)の幅が前記金属部材の内側の空間より大きいため、ライナー(102)を前記金属部材の内側に挿入させることが不可能である。したがって、本発明の金属部材は、前記金属部材の内側の空間よりも大きいフランジ部(102bまたは102c)を有するライナー(102)を前記金属部材の内側に配列するために、分離された2つのサブ金属部材(110及び112)を使用する。
【0035】
整理すると、2つのサブ金属部材(110及び112)がライナー(102)を囲んだ状態でインサート射出を通じて、サブ金属部材(110及び112)がプラスチックである本体(100)の内部に含まれるように具現されることができる。このとき、ライナー(102)は、前記金属部材の内側に配列されることができる。金属部材がライナーを囲まずにプラスチックである本体(100)が直接ライナーを囲むと、締結手段を介してバルブのフランジとパイプのフランジが結合される時に、前記締結手段の締結力によって結合方向と反対の方向に前記バルブにねじれが発生することができる。
【0036】
一方、ライナー(102)が前記金属部材の内側に配列された状態でプラスチックである本体(100)の内部に前記金属部材が含まれると、締結手段を介してバルブのフランジとパイプのフランジが結合されても、前記フランジの強度が強化さるため、前記バルブにねじれが発生しなくなるか発生しても最小限に抑えられることができる。もちろん、本体(100)を金属で形成し、本体(100)の内側にライナー(102)を配列すると、バルブとパイプの結合時にもねじれが防止されることができるが、本体(100)を加工するのが難しく、製造コストが大幅に高くなることができる。したがって、本発明のバルブは、本体(100)をプラスチックで形成し、強度の補強のために前記金属部材を本体(100)の内部に形成する。この場合、前記金属部材を高精度に加工しなくてもよく、前記プラスチックを高精度に加工することが容易になるため、所望の形状に前記バルブを加工するのが容易で前記バルブの製造コストが低くなりながらも、前記バルブと前記パイプの結合時にねじれを最小限に抑えることができる。
【0037】
一方、ライナー(102)のフランジ部、前記金属部材のフランジ部及び本体(100)のフランジ部が一つのフランジを形成するようになる。フランジの側面で考察すると、プラスチックの内部に金属部材が含まれる。その結果、前記バルブのフランジとパイプのフランジが結合されてもねじれが最小限に抑えられることができる。
【0038】
上述した内容においては、前記金属部材が同じ形状を有しながら、相互対称的に配列される2つのサブ金属部材(110及び112)からなるものとして説明したが、前記金属部材は、分離された3つ以上のサブ金属部材からなることもできる。ここで、前記サブ金属部材の内部にライナー(102)が配列され、前記サブ金属部材が本体(100)の内部に含まれることができる。このとき、前記サブ金属部材は、すべて同じ形状を有することもでき、少なくとも一つが異なる形状を有することもできる。例えば、120度の間隔で分離された同じ形状の3つのサブ金属部材がライナー(102)を囲むように形成されることができる。ただし、工程の容易さを考慮すると、前記金属部材は、2つのサブ金属部材(110及び112)からなることが効率的である。
【0039】
図5は、本発明の他の実施形態に係るバルブの断面を概略的に示した図である。
図5を参照すると、ライナー(500)、樹脂層(502)、少なくとも2つのサブ金属部材を有する金属部材(504)及び本体(506)が順次形成されることができる。つまり、前記の実施形態と異なり、本実施形態では、ライナー(500)と金属部材(504)の間に樹脂層(502)が配列されることができる。
【0040】
一実施形態によると、樹脂層(502)は、本体(506)と同じ物質からなることができる。本体(506)の物質としては、前記の実施形態での本体の物質が使用されることができる。工程上、前記サブ金属部材がライナー(500)を囲む構造物を本体(506)の材料であるプラスチックに入れて射出すると、前記サブ金属部材の間に空間が存在するため、溶融状態のプラスチックがライナー(500)と金属部材(504)の間に染み込むようになる。その結果、ライナー(500)と金属部材(504)の間に樹脂層(502)が形成されることができる。
【0041】
また、前記溶融されたプラスチックがライナー(500)と金属部材(504)の間によく染み込むように金属部材(504)の一部分にホールが形成されることもできる。ライナーと金属部材の間に樹脂層が追加的に形成される構造は、前記の実施形態にも適用されることができる。
【0042】
図6は、本発明の他の実施形態に係るバルブを示した分解図であり、
図7は、本発明の他の実施形態に係るバルブを示した斜視図である。
図8は、本発明の一実施形態に係る金属部材を示した斜視図であり、
図9は、本発明の一実施形態に係る金属部材の結合過程を示した斜視図である。
【0043】
図6~
図9を参照すると、本実施形態のバルブはボールバルブであることができ、第1のサブバルブ(600)、第2のサブバルブ(602)及びボール形態の開閉部(604)を含むことができる。第1のサブバルブ(600)は、第1のサブ本体、第1のサブ金属部材(800)及び第1のサブライナー(618)を含む。第1のサブライナー(618)の内側には、第1のサブ流体移送孔(640)が形成される。前記第1のサブ本体は、第1のサブ本体ボディ部(610)、第1のサブ本体結合部(612)、第1のサブ本体フランジ部(614)及び開閉部(604)が挿入される開閉挿入部(616)を含むことができる。
【0044】
第1のサブ本体結合部(612)は、第1のサブ本体ボディ部(610)の一側に連結され、第2のサブバルブ(602)の第2のサブ本体結合部(622)と結合されることができる。例えば、
図6に示されたように、サブ本体結合部(612及び622)にそれぞれ少なくとも一つのホールが形成され、ボルト(634)が前記ホールを通過することによって、サブ本体結合部(612及び622)が結合されることができる。第1のサブ本体フランジ部(614)は、第1のサブ本体ボディ部(610)の他側に連結され、ボルト等を介してパイプまたは他のバルブと結合されることができる。開閉挿入部(616)は、第1のサブ本体ボディ部(610)の異なる他側、例えば、上側に連結され、開閉部(604)が挿入されることができる。開閉部(604)の終端に連結されたボールは、開閉挿入部(616)に挿入された状態で、流体移送孔を開閉させることができる。例えば、前記ボールに流体の通路が形成され、前記流体の通路が流体移送孔と同じ方向に位置すると、流体が流体移送孔及び前記流体の通路を介して流れ、前記ボールが回転することによって前記流体の通路が前記流体移送孔と垂直な方向に転換されると、流体の流れが閉鎖されることができる。
【0045】
第1のサブライナー(618)は、第1のサブ本体ボディ部(610)の内側に形成され、例えば、フッ素樹脂からなることができる。第1のサブ金属部材(800)は、第1-1のサブ金属部材及び第1-2のサブ金属部材を含むことができる。前記1-1のサブ金属部材は、第1のサブライナー(618)の半分を囲み、第1-1のサブ金属ボディ部(810b)、第1-1のサブ金属結合部(810a)及び第1-1のサブ金属フランジ部(810c)を含むことができる。
【0046】
前記第1-2のサブ金属部材は、第1のサブライナー(618)の他の半分を囲み、第1-2のサブ金属ボディ部、第1-2のサブ金属結合部(820a)及び第1-2のサブ金属フランジ部(820c)を含むことができる。前記第1-1のサブ金属部材と前記第1-2のサブ金属部材が第1のサブライナー(618)を囲み、前記第1のサブ本体の内部に全部含まれる。サブ金属フランジ部(810c及び820c)の構造と配列は、前記実施形態と同一であるため、以下では説明を省略する。第2のサブバルブ(602)は、第2のサブ本体、第2のサブ金属部材及び第2のサブライナー(626)を含む。第2のサブライナー(626)の内側には、第2のサブ流体移送孔が形成される。
【0047】
前記第2のサブ本体は、第2のサブ本体ボディ部(620)、第2のサブ本体結合部(622)及び第2のサブ本体フランジ部(624)を含むことができる。第2のサブ本体結合部(622)は、第2のサブ本体ボディ部(620)の一側に連結され、第1のサブバルブ(600)の第1のサブ本体結合部(612)と結合されることができる。第2のサブ本体フランジ部(624)は、第2のサブ本体ボディ部(620)の他側に連結され、ボルト等を介してパイプまたは他のバルブと結合されることができる。第2のサブライナー(626)は、第2のサブ本体ボディ部(620)の内側に形成され、例えば、フッ素樹脂からなることができる。
【0048】
第2のサブ金属部材(802)は、第2-1のサブ金属部材及び第2-2のサブ金属部材を含むことができる。前記第2-1のサブ金属部材は、第2のサブライナー(626)の半分を囲み、第2-1のサブ金属ボディ部(830b)、第2-1のサブ金属結合部(830a)及び第2-1のサブ金属フランジ部(830c)を含むことができる。前記第2-2のサブ金属部材は、第2のサブライナー(626)の他の半分を囲み、第2-2のサブ金属ボディ部、第2-2のサブ金属結合部(840a)及び第2-2のサブ金属フランジ部(840c)を含むことができる。前記第2-1のサブ金属部材と前記第2-2のサブ金属部材が第2のサブライナー(626)を囲み、第2のサブ本体の内部に全部含まれる。サブ金属フランジ部(830c及び840c)の構造及び配列は、前記実施形態でのものと同一であるため、以下では説明を省略する。
【0049】
上述内容においては説明していないが、第1のサブライナー(618)及び第2のサブライナー(626)が一つのライナーを形成し、第1-1のサブ金属結合部(810a)及び第1-2のサブ金属結合部(820a)が第1のサブ金属結合部を形成し、第2-1のサブ金属結合部(830a)及び第2-2のサブ金属結合部(840a)が第2のサブ金属結合部を形成することができる。また、前記第1のサブ金属結合部、前記第2のサブ金属結合部、第1のサブ本体結合部(612)及び第2のサブ本体結合部(622)がバルブ結合部を形成し、第1-1のサブ金属フランジ部(810c)、第1-2のサブ金属フランジ部(820c)及び、第1のサブ本体フランジ部(614)が第1のフランジ部を形成し、第2-1のサブ金属フランジ部(830c)、第2-2のサブ金属フランジ部(840c)及び第2のサブ本体フランジ部(624)が第2のフランジ部を形成することができる。
【0050】
整理すると、本実施形態のバルブにおいて、サブ金属部材(800及び802)は、前記ライナーを囲んで本体に含まれる。すなわち、前記バルブが2つのサブバルブで構成されるという点で
図1~
図4の第1実施形態のバルブと差があるが、個別のサブバルブのサブライナー、サブ金属部材及びサブ本体の構造及び配列は、第1実施形態と類似している。また、前記サブバルブにも、
図5の構造が同じように適用されることができる。
【0051】
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係るバルブを示した分解図であり、
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係るバルブを示した斜視図である。
図12は、本発明の一実施形態に係る金属部材を示した斜視図であり、
図13は、本発明の一実施形態に係る金属部材の結合過程を示した斜視図である。
【0052】
図10~
図13を参照すると、本実施形態のバルブは、ボールタイプチェックバルブ(Check valve)であることができ、第1のサブバルブ(1000)、第2のサブバルブ(1002)及びボール形態の開閉部(1004)を含むことができる。第1のサブバルブ(1000)は、第1のサブ本体、第1のサブ金属部材及び第1のサブライナー(1016)を含む。前記第1のサブ本体は、第1のサブ本体ボディ部(1012)、第1のサブ本体結合部(1010)及び第1のサブ本体フランジ部(1014)を含むことができる。第1のサブライナー(1016)の内側には、第1のサブ流体移送孔が形成される。第1のサブ本体結合部(1010)は、第1のサブ本体ボディ部(1012)の一側に連結され、第2のサブバルブ(1002)の第2のサブ本体結合部(1020)と結合されることができる。
【0053】
例えば、
図10に示すように、サブ本体結合部(1010及び1020)にそれぞれ少なくとも一つのホールが形成され、ボルトが前記ホールを通過することによって、サブ本体結合部(1010及び1020)が結合されることができる。第1のサブ本体フランジ部(1014)は、第1のサブ本体ボディ部(1012)の他側に連結され、ボルト等を介してパイプまたは他のバルブと結合されることができる。第1のサブライナー(1016)は、第1のサブ本体ボディ部(1012)の内側に形成され、例えば、フッ素樹脂からなることができる。前記第1のサブ金属部材は、第1-1のサブ金属部材及び第1-2のサブ金属部材を含むことができる。
【0054】
前記第1-1のサブ金属部材は、第1のサブライナー(1016)の半分を囲み、第1-1のサブ金属ボディ部(1210a)、第1-1のサブ金属結合部(1210b)及び第1-1のサブ金属フランジ部(1210c)を含むことができる。第1-2のサブ金属部材は、第1のサブライナー(1016)の他の半分を囲み、第1-2のサブ金属ボディ部(1220a)、第1-2のサブ金属結合部(1220b)及び第1-2のサブ金属フランジ部(1220c)を含むことができる。前記第1-1のサブ金属部材と前記第1-2のサブ金属部材が第1のサブライナー(1016)を囲み、前記第1のサブ本体の内部に全部含まれる。サブ金属フランジ部(1210c及び1220c)の構造及び配列は、前記実施形態でのものと同一であるため、以下では説明を省略する。
【0055】
第2のサブバルブ(1002)は、第2のサブ本体、第2のサブ金属部材及び第2のサブライナーを含む。前記第2のサブ本体は、第2のサブ本体ボディ部(1022)、第2のサブ本体結合部(1020)及び第2のサブ本体フランジ部(1024)を含むことができる。第2のサブライナー(1026)の内側には、第2のサブ流体移送孔が形成される。第2のサブ本体結合部(1020)は、第2のサブ本体ボディ部(1022)の一側に連結され、第1のサブバルブ(1000)の第1のサブ本体結合部(1010)と結合されることができる。第2のサブ本体フランジ部(1024)は、第2のサブ本体ボディ部(1022)の他側に連結され、ボルト等を介してパイプまたは他のバルブと結合されることができる。第2のサブライナー(1026)は、第2のサブ本体ボディ部(1022)の内側に形成され、例えば、フッ素樹脂からなることができる。前記第2のサブ金属部材は、第2-1のサブ金属部材及び第2-2のサブ金属部材を含むことができる。
【0056】
第2-1のサブ金属部材は、第2のサブライナー(1026)の半分を囲み、第2-1のサブ金属ボディ部(1230a)、第2-1のサブ金属結合部(1230b)及び第2-1のサブ金属フランジ部(1230c)を含むことができる。第2-2のサブ金属部材は、第2のサブライナー(1026)の他の半分を囲み、第2-2のサブ金属ボディ部(1240a)、第2-2のサブ金属結合部(1240b)及び第2-2のサブ金属フランジ部(1240c)を含むことができる。前記第2-1のサブ金属部材と前記第2-2のサブ金属部材が第2のサブライナー(1026)を囲み、第2のサブ本体の内部に全部含まれる。サブ金属フランジ部(1230c及び1240c)の構造及び配列は、前記実施形態でのものと同一であるため、以下では説明を省略する。
【0057】
上述内容においては説明していないが、第1のサブライナー(1016)及び第2のサブライナー(1026)が一つのライナーを形成し、第1-1のサブ金属結合部(1210b)及び第1-2のサブ金属結合部(1220b)が第1のサブ金属結合部を形成し、第2-1のサブ金属結合部(1230b)及び第2-2のサブ金属結合部(1240b)が第2のサブ金属結合部を形成することができる。また、前記第1のサブ金属結合部、前記第2のサブ金属結合部、第1のサブ本体結合部(1010)及び第2のサブ本体結合部(1020)がバルブ結合部を形成し、第1-1のサブ金属フランジ部(1210c)、第1-2のサブ金属フランジ部(1220c)及び第1のサブ本体フランジ部(1014)が第1のフランジ部を形成し、第2-1のサブ金属フランジ部(1230c)、第2-2のサブ金属フランジ部(1240c)及び第2のサブ本体フランジ部(1024)が第2のフランジ部を形成することができる。
【0058】
整理すると、本実施形態でのバルブにおいて、サブ金属部材は、前記ライナーを囲んで本体に含まれる。すなわち、前記バルブが2つのサブバルブで構成されるという点で
図1~
図4の第1実施形態のバルブと差があるが、個別のサブバルブのサブライナー、サブ金属部材及びサブ本体の構造及び配列は、第1実施形態と類似している。また、前記サブバルブにも、
図5の構造が同じように適用されることができる。
【0059】
図14は、本発明のさらに他の実施形態に係るバルブを示した斜視図である。
図14のバルブは、スプリングタイプチェックバルブであって、開閉部がスプリングで構成されるという点を除くと、
図10~
図13のボールタイプチェックバルブと同じである。したがって、説明は省略する。一方、
図6~
図14では2つのサブバルブを示したが、バルブは3つ以上のサブバルブで構成されることもできる。
【0060】
例えば、前記第1のサブバルブ、第2のサブバルブ及び第3のサブバルブで構成される場合には、本体は、第1のサブ本体、第2のサブ本体及び第3のサブ本体を含み、金属部材は、前記第1のサブ本体内に含まれる第1のサブ金属部材、前記第2のサブ本体内に含まれる第2のサブ金属部材及び前記第3のサブ本体内に含まれる第3のサブ金属部材を含むことができる。ここで、前記第1のサブ本体のサブ本体結合部と前記第1のサブ金属部材のサブ金属結合部が第1のサブバルブ結合部を形成し、前記第2のサブ本体の第2-1のサブ本体結合部と前記第2のサブ金属部材の第2-1のサブ金属結合部が第2-1のサブバルブ結合部を形成し、前記第2のサブ本体の第2-2のサブ本体結合部と前記第2のサブ金属部材の第2-2のサブ金属結合部が第2-2のサブバルブ結合部を形成し、前記第3のサブ本体のサブ本体結合部と前記第3のサブ金属部材のサブ金属結合部が第3のサブバルブ結合部を形成する。また、前記第2-1のサブバルブ結合部は、前記第1のサブバルブ結合部と結合され、前記第2-2のサブバルブ結合部は、前記第3のサブバルブ結合部と結合されることができる。
【0061】
つまり、中間の第2のサブバルブは、フランジなしに両終端がサブバルブ結合部で構成されることができる。前記第1のサブバルブのフランジ部及び前記第3のサブバルブのフランジ部は、上述した実施形態と類似しているので、以下では説明を省略する。
【0062】
図15は、本発明のさらに他の実施形態に係るバルブを示した分解図であり、
図16は、本発明のさらに他の実施形態に係るバルブを示した斜視図である。
図17は、本発明の一実施形態に係る金属部材を示した斜視図であり、
図18は、本発明の一実施形態に係る金属部材の結合過程を示した斜視図である。
【0063】
図15~
図18を参照すると、本実施形態のバルブは、プラグバルブ(Plug valve)であることができ、本体、第1のフランジ部(1508)、第2のフランジ部(1506)、金属部材、ライナー(1510)及び開閉部を含むことができる。前記開閉部は、流体移送孔を開閉することができる限り特に制限されないので、以下では説明を省略する。前記本体は、本体中央部(1500)、第1の本体連結部(1502)及び第2の本体連結部(1504)を含むことができる。
【0064】
本体中央部(1500)には、前記開閉部が挿入されることができる空間が形成されることができる。第1の本体連結部(1502)は、本体中央部(1500)と第1のフランジ部(1508)を連結し、第2の本体連結部(1504)は、本体中央部(1500)と第2のフランジ部(1506)を連結することができている。
【0065】
前記金属部材は、ライナー(1510)を囲み、前記本体に全体が含まれることができる。一実施形態によると、前記金属部材は、第1のサブ金属部材及び第2のサブ金属部材を含む。前記第1のサブ金属部材は、ライナー(1510)の半分を囲み、ライナー中央部(1510a)の半分を囲む第1のサブ金属中央部(1700a)、第1のライナー連結部(1510b)の半分を囲む第1-1のサブ金属連結部(1700b)、第2のライナー連結部(1510c)の半分を囲む第1-2のサブ金属連結部(1700c)、第1のライナーフランジ部(1510d)の直下部に位置する第1-1のサブ金属フランジ部(1700d)及び第2のライナーフランジ部(1510e)の直下部に位置する第1-2のサブ金属フランジ部(1700e)を含むことができる。
【0066】
前記第2のサブ金属部材は、ライナー(1510)の他の半分を囲み、ライナー中央部(1510a)の他の半分を囲む第2のサブ金属中央部(1710a)、第1のライナー連結部(1510b)の他の半分を囲む第2-1のサブ金属連結部(1710b)、第2のライナー連結部(1510c)の他の半分を囲む第2-2のサブ金属連結部(1710c)、第1のライナーフランジ部(1510d)の直下部に位置する第2-1のサブ金属フランジ部(1710d)及び第2のライナーフランジ部(1510e)の直下部に位置する第2-2のサブ金属フランジ部(1710e)を含むことができる。サブ金属フランジ部(1710d及び1710e)の構造及び配列は、前記実施形態でのものと同一であるため、以下では説明を省略する。
【0067】
第1の本体フランジ部(1508)、第1-1のサブ金属フランジ部(1700d)、第2-1のサブ金属フランジ部(1710d)及び第1のライナーフランジ部(1510d)が第1のフランジ部を形成し、第2の本体フランジ部(1506)、第1-2のサブ金属フランジ部(1700e)、第2-2のサブ金属フランジ部(1710e)及び第2のライナーフランジ部(1510e)が第2のフランジ部を形成することができる。また、前記サブバルブにも、
図5の構造が同一に適用されることができる。
【0068】
前記の実施形態においては説明していないが、第1のサブ金属結合部は、前記ライナー結合部の直下部で、前記ライナー結合部に密着された状態で前記ライナーボディ部の半分を囲み、第2のサブ金属結合部は、前記ライナー結合部の直下部で、前記ライナー結合部に密着された状態でライナーボディ部の他の半分を囲むことができる。つまり、サブ金属結合部と前記ライナー結合部の配列は、サブ金属フランジ部とライナーフランジ部の配列と類似していることができる。
【0069】
以下では、前記の実施形態の本体の材質について具体的に考察する。
本体は、例えば、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride、PVC)、ポリプロピレン(polypropylene、PP)、ポリフェニレンサルファイド(Poly Phenylene sulfide、PPS)、ポリフタルアミド(Polyphtalamide、PPA)、ポリアミド(Polyamide、PA6 )、ポリアミド(Polyamide、PA66)、ポリケトン(Polyketone、POK)またはポリエチレン(Polyethylene、PE)にガラス繊維(Glass fiber)を混合することによって生成された混合物質からなることができる。このような混合物質で本体を製造すると、本体の強度、耐衝撃性、機械的特性などが向上されることができる。
【0070】
他の実施形態によると、本体は、例えば、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride、PVC)、ポリプロピレン(polypropylene、PP)、ポリフェニレンサルファイド(Poly Phenylene sulfide、PPS)、ポリフタルアミド(Polyphtalamide、PPA)、ポリアミド(Polyamide、PA6)、ポリアミド(Polyamide、PA66)、ポリケトン(Polyketone、POK)またはポリエチレン(Polyethylene、PE)にGlass fiber及び炭素繊維を混合することによって生成された混合物質からなることができる。このような混合物質で本体を製造すると、本体の強度、耐衝撃性、機械的特性などが向上されることができる。
【0071】
さらに他の実施形態によると、本体は、例えば、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride、PVC)、ポリプロピレン(polypropylene、PP)、ポリフェニレンサルファイド(Poly Phenylene sulfide、PPS)、ポリフタルアミド(Polyphtalamide、PPA)、ポリアミド(Polyamide、PA6)、ポリアミド(Polyamide、PA66)、ポリケトン(Polyketone、POK)またはポリエチレン(Polyethylene、PE)にGlass fiber、炭素繊維及びグラファイトを混合することによって生成された混合物質からなる。ここで、ガラス繊維、炭素繊維及びグラファイトの成分比は、20:10:5であることができる。このような混合物質で本体を製造すると、本体の強度、耐衝撃性、機械的特性などが向上できる。
【0072】
以下では、本体の成分比及び実験結果を考察する。
一実施形態によると、本体はPPとglass fiberの混合物質からなることができる。好ましくは、glass fiberは、全体比で0%超、40%以下で含有されることができ、PPは、全体比で60%より大きい含有量比を有する。混合物質の実験結果は、下記表1の通りである。
【0073】
【0074】
表1に示すように、PPとglass fiberを混合した混合物質で本体を形成する場合、本体の引張強度がglass fiberなしにPPのみで構成された本体に比べてかなり高いことを確認できる。つまり、機械的、化学的物性が向上できる。ただし、glass fiberの含有量比が40%を超える場合には、本体を製造するための射出工程の特性が低下して、本体を所望の形状に製造するのが難しかった。他の実施形態によると、本体は、PPSとglass fiberの混合物質からなることができる。好ましくは、glass fiberは、全体比で0%超、40%以下で含有されることができ、PPSは、全体比で60%より大きい含有量比を有する。混合物質の実験結果は、下記表2の通りである。
【0075】
【0076】
表2に示すように、PPSとglass fiberを混合した混合物質で本体を形成する場合、本体の引張強度がglass fiberなしにPPSのみで構成された本体に比べてかなり高いことを確認できる。つまり、機械的、化学的物性が向上されることができるため、機械的物性を向上させながら、軽量及び頑丈に本体を形成することができる。ただし、glass fiberの含有量比が40%を超える場合には、本体を製造するための射出工程の特性が低下して、本体を所望の形状に製造するのが難しかった。さらに他の実施形態によると、本体は、PPAとglass fiberの混合物質からなることができる。好ましくは、glass fiberは、全体比で0%超、55%以下で含有されることができ、PPAは、全体比で45%より大きい含有量比を有する。混合物質の実験結果は、下記表3の通りである。
【0077】
【0078】
表3に示すように、PPAとglass fiberを混合した混合物質で本体を形成する場合、本体の引張強度がglass fiberなしにPPAのみで構成された本体に比べてかなり高いことを確認できる。つまり、機械的、化学的物性が向上されることができるため、機械的物性を向上させながら、軽量及び頑丈に本体を形成することができる。ただし、glass fiberの含有量比が55%を超える場合には、本体を製造するための射出工程の特性が低下して、本体を所望の形状に製造するのが難しかった。さらに他の実施形態によると、本体は、PA(Polyamide、PA6)とglass fiberの混合物質からなることができる。好ましくは、glass fiberは、全体比で0%超、50%以下で含有されることができ、PAは、全体比で50%より大きい含有量比を有する。混合物質の実験結果は、下記表4の通りである。
【0079】
【0080】
表4に示すように、PAとglass fiberを混合した混合物質で本体を形成する場合、本体の引張強度がglass fiberなしにPAのみで構成された本体に比べてかなり高いことを確認できる。つまり、機械的、化学的物性が向上されることができるため、機械的物性を向上させながら、軽量及び頑丈に本体を形成することができる。ただし、glass fiberの含有量比が50%を超える場合には、本体を製造するための射出工程の特性が低下して、本体を所望の形状に製造するのが難しかった。さらに他の実施形態によると、本体は、PA(Polyamide、PA66)とglass fiberの混合物質からなることができる。好ましくは、glass fiberは、全体比で0%超、50%以下で含有されることができ、PAは、全体比で50%より大きい含有量比を有する。混合物質の実験結果は、下記表5のとおりである。
【0081】
【0082】
表5に示すように、PAとglass fiberを混合した混合物質で本体を形成する場合、本体の引張強度がglass fiberなしにPAのみで構成された本体に比べてかなり高いことを確認できる。つまり、機械的、化学的物性が向上されることができるため、機械的物性を向上させながら、軽量及び頑丈に本体を形成することができる。ただし、glass fiberの含有量比が50%を超える場合には、本体を製造するための射出工程の特性が低下して、本体を所望の形状に製造するのが難しかった。さらに他の実施形態によると、本体は、POK(Polyketone)とglass fiberの混合物質からなることができる。好ましくは、glass fiberは、全体比で0%超、40%以下で含有されることができ、PAは、全体比で60%より大きい含有量比を有する。混合物質の実験結果は、下記表6の通りである。
【0083】
【0084】
表6に示すように、POKとglass fiberを混合した混合物質で本体を形成する場合、本体の引張強度がglass fiberなしにPOKのみで構成された本体に比べてかなり高いことを確認できる。つまり、機械的、化学的物性が向上されることができるため、機械的物性を向上させながら、軽量及び頑丈に本体を形成することができる。ただし、glass fiberの含有量比が40%を超える場合には、本体を製造するための射出工程の特性が低下して、本体を所望の形状に製造するのが難しかった。
【0085】
一方、上述した実施形態の構成要素は、プロセス的な観点で容易に把握されることができる。つまり、それぞれの構成要素は、それぞれのプロセスで把握できる。また、上述した実施形態のプロセスは、装置の構成要素の観点で容易に把握することができる。本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその均等概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0086】
100 本体
102 ライナー
104 開閉部
110 第1のサブ金属部材
112 第2のサブ金属部材