(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】メモリーに保存されたセンサー使用情報を利用する連続生体情報測定装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20220208BHJP
A61B 5/1473 20060101ALI20220208BHJP
A61B 5/1486 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
A61B5/00 N
A61B5/00 102C
A61B5/1473
A61B5/1486
(21)【出願番号】P 2020531768
(86)(22)【出願日】2019-01-24
(86)【国際出願番号】 KR2019001011
(87)【国際公開番号】W WO2019160255
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-06-10
(31)【優先権主張番号】10-2018-0018400
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジョンジェ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ナ、ジソン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ヒョソン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジンホ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ハナ
【審査官】▲高▼原 悠佑
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/131827(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0182153(US,A1)
【文献】国際公開第2015/125833(WO,A1)
【文献】国際公開第2006/120920(WO,A1)
【文献】特表2010-506625(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03243434(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
A61B 5/145-5/157
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
肌に付着されて
使用者体液から周期的に使用者の生体情報を測定するセンサーモジュールと、及び
前記センサーモジュールと脱付着方式で接続されて前記センサーモジュールで測定した生体情報を使用者端末機に送信するトランスミッタを含んで、
前記センサーモジュールはセンサー使用情報を保存する別途のメモリーを含
み、
前記センサー使用情報は、前記メモリーに既登録された登録センサー使用情報、前記センサーモジュールと前記トランスミッタが接続連結時に生成された生成センサー使用情報、前記トランスミッタを通じて前記使用者端末機から受信した受信センサー使用情報を含み、
前記登録センサー使用情報は、前記センサーモジュールの識別子、製造日、生産ロット(lot)のうちで少なくとも何れか一つであり、
前記生成センサー使用情報は、前記センサーモジュールの使用開始時刻、前記トランスミッタの識別子のうちで少なくとも何れか一つであり、
前記受信センサー使用情報は、前記使用者端末機から受信した使用者情報である
ことを特徴とする連続生体情報測定装置。
【請求項2】
前記センサーモジュールは、
前記生成センサー使用情報を生成して前記メモリーに登録保存して前記受信センサー使用情報を受信して前記メモリーに登録保存する保存制御部をさらに含むことを特徴とする請求項
1に記載の連続生体情報測定装置。
【請求項3】
前記保存制御部は、
前記センサーモジュールと前記トランスミッタが接続時に接続時刻を判断するか、または前記トランスミッタと前記使用者端末機との間でペアリング連結時に最初ペアリング時刻を判断して前記接続時刻または最初ペアリング時刻を使用開始時刻の情報で生成し、生成した使用開始時刻の情報を前記メモリーに登録保存することを特徴とする請求項
2に記載の連続生体情報測定装置。
【請求項4】
前記センサーモジュールは、
登録保存された前記トランスミッタ識別子に基づいて新規トランスミッタが前記センサーモジュールに接続したかを判断して前記新規トランスミッタが前記センサーモジュールに接続する場合前記センサーモジュールの初期化動作を略して生体情報を連続測定するように制御する動作制御部をさらに含むことを特徴とする請求項
2に記載の連続生体情報測定装置。
【請求項5】
前記センサーモジュールは、
測定した生体情報と登録保存された使用者情報の
組み合わせから測定メッセージを生成し、前記測定メッセージを前記トランスミッタを通じて前記使用者端末機に送信制御するメッセージ管理部をさらに含むことを特徴とする請求項
2に記載の連続生体情報測定装置。
【請求項6】
前記メッセージ管理部は、
測定した前記生体情報を前記使用者情報に暗号化して測定メッセージを生成することを特徴とする請求項
5に記載の連続生体情報測定装置。
【請求項7】
前記保存制御部は、
前記使用開始時刻情報を生成時に前記センサーモジュールの登録保存された前記センサーモジュールの製造日情報または生産ロット(LOT)情報を前記トランスミッタを通じて前記使用者端末機に送信するが、
前記製造日情報は前記使用者端末機で前記センサーモジュールの有効期間を判断するのに利用されるか、または、
前記生産ロット情報は前記使用者端末機で前記センサーモジュールの不良如何を判断するのに利用されることを特徴とする請求項
2に記載の連続生体情報測定装置。
【請求項8】
前記メッセージ管理部は、
前記使用開始時刻情報から前記センサーモジュールの使用期間を判断し、前記センサーモジュールの使用期間が満了した場合に満了メッセージを生成して前記トランスミッタを通じて前記使用者端末機に前記満了メッセージを送信制御することを特徴とする請求項
5に記載の連続生体情報測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続生体情報測定装置に関するものであり、より具体的には、センサーモジュールにセンサー使用情報を保存している別途のメモリーを具備することで、センサー使用情報を利用して連続生体情報測定装置を有効に使用するように手伝ってくれるか、または連続生体情報測定装置の再使用または共同使用を防止することができるし、センサーモジュールのメモリーに保存されているセンサー使用情報に基づいてセンサーモジュールの残余使用期間を判断することで残余使用期間に基づいて使用者にセンサーモジュールの交替を知らせてくれることができる連続生体情報測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は現代人に多く発生される慢性疾患であり、全世界人口のうちで4億名程度が糖尿病疾患を有している。
【0003】
糖尿病は肥満、ストレス、誤った食習慣、先天的遺伝など多様な原因によって膵臓で作られるインスリンが絶対的に不足であるか、または相対的に不足で血液で糖に対する均衡をすぐ取ってくれることができないことで血液内に糖成分が絶対的に多くなるようになって発病する。
【0004】
血液内には普通一定濃度のブドウ糖が含有されているし、組織細胞はここでエネルギーを得ている。
【0005】
しかし、ブドウ糖が必要以上に増加するようになれば、肝臓や筋肉または脂肪細胞などに適切に保存されることができずに血液内に蓄積され、これにより糖尿病患者は正常人よりずっと高い血糖が維持され、過多な血糖は組織をそのまま通過して小便で排出されることによって、身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足になって、身体各組織に異常を催すようになる。
【0006】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、肌かゆみ症状、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われ、病気がいっそうさらに進行されれば、視力障害、高血圧、腎臓病、中風、齒周疾患、筋肉痙攣及び神経痛、壊疽などで先に進む合併症が現われる。
【0007】
このような糖尿病を診断して合併症に進まないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0008】
血糖測定機は使用者が指端から採血して血糖測定を1回単位で遂行する方式と、使用者のお腹と腕など付着して血糖測定を連続的に遂行する方式がある。
【0009】
使い捨て血糖ストリップセンサーを使用する1回単位の血糖測定方式の場合採血をする度に針などを利用して直接採血をしなければならないので、それによる苦痛やストレスの伴う短所があって、最近には連続測定血糖センサーを利用した連続血糖測定方式に関する技術開発が多くなされている実情である。
【0010】
さらに、糖尿病が深刻な状態で進行した患者の場合、血糖管理がさらに厳格に進行されなければならないので、血糖測定を連続的に遂行する連続血糖測定機が使用される。
【0011】
連続血糖測定機は使用者の身体に付着して使用者の体液から周期的に使用者の血糖を測定するセンサーモジュールと、センサーモジュールによって測定された血糖情報を使用者端末機に送るトランスミッタなどを含んで構成される。センサーモジュールには体液を抽出するためのセンサープロブと、抽出された体液から血糖を測定するセンサーなどが具備されている。
【0012】
通常的に連続血糖測定機のセンサーモジュールは、酵素法/非酵素法など測定方式によって一定期間の有効期間を有するが、使用者は有効期間を越さないセンサーモジュールを肌に付着して使用者の血糖情報を測定しなければならない。しかし、使用者は間違いで有効期間が経過したセンサーモジュールを使用するか、または有効期間が経過したセンサーモジュールを捨てることが惜しくて意図的に有効期間が経過したセンサーモジュールを使用するようになる場合が発生するようになる。
【0013】
しかし、使用者は間違いで有効期間が経過したセンサーモジュールを使用するか、または有効期間が経過したセンサーモジュールを捨てることが惜しくて意図的に有効期間が経過したセンサーモジュールを使用するようになる場合が発生するようになるが、このような場合有効期間が経過した連続血糖測定機のセンサーモジュールを使用することによって使用者は製造者が保証する正確度性能を脱した測定値を経験することができて使用者は不正確な血糖情報によって適切な血糖調節と治療を逃すようになる問題点を有する。
【0014】
さらに、連続血糖測定機のセンサーモジュールは体内に挿入される特性によって再使用されるか、または複数の使用者によって共同使用される場合感染などの大きい健康上の問題を有して来るために、必ずセンサーモジュールは使い捨て用で使用されなければならないし、複数の使用者が共に使ってはいけないが、従来の連続血糖測定機のセンサーモジュールは、このような再使用や共同使用の問題点を解決するための装置がないという問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は上で言及した従来連続生体情報測定装置が有する問題点を解決するためのものであり、本発明がなそうとする目的はセンサーモジュールにセンサー使用情報を保存している別途のメモリーを具備して連続生体情報測定装置を有効に使用するように手伝ってくれるか、または連続生体情報測定装置の再使用または共同使用を防止することができる連続生体情報測定装置を提供することである。
【0016】
本発明がなそうとする他の目的は、センサーモジュールのメモリーに保存されているセンサー使用情報に基づいてセンサーモジュールの残余使用期間を判断して残余使用期間に基づいて使用者にセンサーモジュールの交替を知らせてくれる連続生体情報測定装置を提供することである。
【0017】
本発明がなそうとするまた他の目的は、センサーモジュールと接続されるトランスミッタの識別子をメモリーに保存してセンサーモジュールの交替なしにトランスミッタだけ交替される場合安定化段階、または矯正段階などのセンサーモジュールの初期化を略し、センサーモジュールを通じて使用者の生体情報を連続測定するように制御する連続生体情報測定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の目的を達成するために本発明による連続生体情報測定装置は、肌に付着されて使用者体液を抽出して体液から周期的に使用者の生体情報を測定するセンサーモジュールと、センサーモジュールと脱付着方式で接続されてセンサーモジュールで測定した生体情報を使用者端末機に送信するトランスミッタを含んで、センサーモジュールはセンサー使用情報を保存する別途のメモリーを含むことを特徴とする。
【0019】
ここで、センサー使用情報はメモリーに既登録された登録センサー使用情報、センサーモジュールとトランスミッタが接続連結時に生成された生成センサー使用情報、トランスミッタを通じて使用者端末機から受信した受信センサー使用情報を含むことを特徴とする。
【0020】
ここで、登録センサー使用情報はセンサーモジュールの識別子、製造日、生産ロット(lot)のうちで少なくとも何れか一つであり、生成センサー使用情報はセンサーモジュールの使用開始時刻、トランスミッタの識別子のうちで少なくとも何れか一つであり、受信センサー使用情報は使用者端末機から受信した使用者情報であることを特徴とする。
【0021】
望ましくは、本発明の一実施例によるセンサーモジュールは、生成センサー使用情報を生成してメモリーに登録保存して受信センサー使用情報を受信してメモリーに登録保存する保存制御部をさらに含むことを特徴とする。
【0022】
ここで、保存制御部はセンサーモジュールとトランスミッタが接続時に接続時刻を判断するか、またはトランスミッタと使用者端末機との間でペアリング連結時に最初ペアリング時刻を判断して接続時刻または最初ペアリング時刻を使用開始時刻の情報で生成し、生成した使用開始時刻の情報をメモリーに登録保存することを特徴とする。
【0023】
望ましくは、本発明の一実施例によるセンサーモジュールは、登録保存されたトランスミッタ識別子に基づいて新規トランスミッタがセンサーモジュールに接続したかを判断して新規トランスミッタがセンサーモジュールに接続する場合センサーモジュールの初期化動作を略して生体情報を連続測定するように制御する動作制御部をさらに含むことを特徴とする。
【0024】
望ましくは、本発明の一実施例によるセンサーモジュールは、測定した生体情報と登録保存された使用者情報の組合から測定メッセージを生成して測定メッセージをトランスミッタを通じて使用者端末機に送信制御するメッセージ管理部をさらに含むことを特徴とする。
【0025】
ここで、メッセージ管理部は測定した生体情報を使用者情報に暗号化して測定メッセージを生成することを特徴とする。
【0026】
ここで、保存制御部は使用開始時刻情報を生成時にセンサーモジュールの登録保存されたセンサーモジュールの製造日情報または生産ロット(LOT)情報をトランスミッタを通じて使用者端末機に送信するが、製造日情報は使用者端末機でセンサーモジュールの有効期間を判断するのに利用されるか、または、生産ロット情報は使用者端末機でセンサーモジュールの不良如何を判断するのに利用されることを特徴とする。
【0027】
ここで、メッセージ管理部は使用開始時刻情報からセンサーモジュールの使用期間を判断してセンサーモジュールの使用期間が満了した場合満了メッセージを生成してトランスミッタを通じて使用者端末機に満了メッセージを送信制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明による連続生体情報測定装置は次のような効果を有する。
【0029】
第一、本発明による連続生体情報測定装置はセンサーモジュールにセンサー使用情報を保存している別途のメモリーを具備することで、センサー使用情報を利用して連続生体情報測定装置を有効に使用するように手伝ってくれるか、または連続生体情報測定装置の再使用または共同使用を防止することができる。
【0030】
第二、本発明による連続生体情報測定装置はセンサーモジュールのメモリーに保存されているセンサー使用情報に基づいてセンサーモジュールの残余使用期間を判断することで、残余使用期間に基づいて使用者にセンサーモジュールの交替を知らせてくれることができる。
【0031】
第三、本発明による連続生体情報測定装置はセンサーモジュールと最初接続されるトランスミッタの識別子をメモリーに保存することで、センサーモジュールの交替なしにトランスミッタだけ新規トランスミッタに交替される場合安定化段階または矯正段階などのセンサーモジュールの初期化を略してセンサーモジュールを通じて使用者の生体情報を連続測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、本発明による連続生体情報管理システムを説明するための図面である。
【
図2】
図2は、本発明による連続生体情報測定装置100の一例を説明するための図面である。
【
図3】
図3は、本発明による連続生体情報測定装置を説明するための機能ブロック図である。
【
図4】
図4は、保存部に保存されたセンサー使用情報の一例を示している。
【
図5】
図5は、本発明による警告メッセージと満了案内メッセージの一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の説明に使用される技術的用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明を限定するものではない。更に本発明で使用された技術的用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば一般的に理解されるのと同一の意味を有する。尚、別に異なる意味に定義しない限り、過剰に包括的な意味に解釈されたり、縮小された意味で解釈されない。また、本発明における技術的用語が本発明の思想を正確に表現できない誤った技術的用語である場合には、当業者が正しく理解できる技術的用語に置き換えて理解されるべきである。
【0034】
更に、本発明で使用される単数の表現は文脈上明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「構成される」又は「含む」などの用語は、発明に記載された多数の構成要素又は多数のステップを必ずしも全て含むものに解釈されてはならず、そのいずれか一部の構成要素、若しくは一部のステップは含まれない場合もあり、又は追加的な構成要素、若しくはステップを更に含むことができるもので解釈されるべきである。
【0035】
また、添付された図は本発明の思想を容易に理解し得るようにするためのものであって、添付された図により本発明の思想が制限されるもので解釈されてはならない。
【0036】
図1は、本発明による連続生体情報管理システムを説明するための図面である。
【0037】
図1を参照してより具体的に説明すると、使用者1の肌には連続生体情報測定装置100が付着されているが、連続生体情報測定装置100は使用者1の体液を周期的に抽出して抽出した体液を利用して使用者1の生体情報、例えば、血糖を連続して測定する。
【0038】
連続生体情報測定装置100と使用者端末機10は、お互いに近距離通信、例えば、ブルートゥース(登録商標)通信、赤外線通信などで接続されているが、連続生体情報測定装置100と使用者端末機10は、近距離通信を通じてデータを送受信する。すなわち、連続生体情報測定装置100と使用者端末機10がお互いに近距離通信範囲に位置する場合連続生体情報測定装置100は測定した使用者1の生体情報を使用者端末機10に送信する。
【0039】
ここで使用者端末機10は連続生体情報測定装置100から受信した使用者1の生体情報を問い合わせ可能になるように保存するか、または使用者に出力することができる装置であり、使用者端末機10では生体情報管理のためのアプリケーションが実行することができる。このような使用者端末機10の一例で、スマートフォン、ノートブック、PDA、生体情報管理専用端末機などが使用されることができる。
【0040】
使用者端末機10と管理サーバー50は、お互いにネットワーク30を通じて接続されている。使用者端末機10は連続生体情報測定装置100から受信した使用者1の生体情報を管理サーバー50に送信するか、または連続生体情報測定装置100のセンサー使用情報を管理サーバー50に送信する。一方、使用者端末機10は管理サーバー50から連続生体情報測定装置の生産ロット別製品情報を受信することができる。
【0041】
望ましくは、使用者端末機10は使用者情報に基づいて使用者を識別し、識別した使用者にマッピングして受信した生体情報を登録保存する。一方、使用者端末機10は使用者にマッピングして登録された生体情報またはセンサー使用情報を使用者情報と共に管理サーバー50に送信する。
【0042】
本発明による連続生体情報測定装置は使用者の体液を抽出して使用者の生体情報を測定するセンサーモジュールと測定した生体情報を使用者端末機に送信するトランスミッタを具備するが、センサーモジュールはセンサー使用情報を保存している別途のメモリーを具備してセンサー使用情報を利用して使用者が有効な連続生体情報測定装置を使用するようにするか、または連続生体情報測定装置の再使用または複数の使用者の間の共同使用を防止するようにする。
【0043】
図2は、本発明による連続生体情報測定装置100の一例を説明するための図面である。
【0044】
本発明による連続生体情報測定装置100は使用者の肌に付着されて使用者体液を抽出して体液から周期的に使用者の生体情報を測定するセンサーモジュール110と、センサーモジュール110と脱付着方式で接続されてセンサーモジュール110で測定した生体情報を使用者端末機に送信するトランスミッタ130を具備して構成されている。
【0045】
センサーモジュール110の一側には接続端子(図示せず)が形成されていて接続端子を通じてセンサーモジュール110とトランスミッタ130がお互いに接続されるが、センサーモジュール110で測定された生体情報は接続端子を通じてトランスミッタ130に伝達することができる。
【0046】
センサーモジュール110とトランスミッタ130は付着パッド101を通じて使用者の肌に配置されるが、付着パッド101は身体の一部、例えば、お腹またはわき腹の肌に付着されるように形成される。付着パッド101が身体に付着する方式は別途の固定バンド(図示せず)を利用して付着する方式または縁部分に粘着剤が塗布されて肌に粘着される方式など多様な方式で設定されることができる。
【0047】
この時、体液抽出管103は付着パッド101が身体に付着された状態で体内に一部挿入されるように配置されることができる。例えば、体液抽出管103の末端が付着パッド101の身体付着面から外部突き出される形態で配置されることができるし、このような構造によって付着パッド101を身体表面に付着させれば、付着パッド101に装着された体液抽出管103は、その末端が体内に挿入される形態で配置される。
【0048】
ここで、体液とは細胞間質液または血液のうちで何れか一つが適用されることができるし、血液は毛細管血、静脈血、動脈血のうちで何れか一つを含む概念で使用する。また、体液抽出管103は体液抽出管、カニューレ(cannula)またはマイクロ投石チューブ(Microdialysis Tubing)など体内から体液を抽出することができる多様な形態で形成されることができるし、このような形態をすべて通称して体液抽出管と称する。
【0049】
このように付着パッド101が身体に付着されれば、体液抽出管103が体内に挿入された状態で維持されるので、この状態で体液抽出管103を通じて使用者の体液が抽出されて連結チューブを通じて移送供給された体液は、センサーモジュール110によって生体情報、例えば血糖濃度が測定される。
【0050】
センサーモジュール110は供給された体液に対して血糖濃度を測定するが、血糖濃度測定方式は一般的な採血式血糖測定機に使用される測定センサーなど多様な方式のセンサーが適用されることができるし、血糖濃度を測定する既存の多様な測定センサーが適用されることができるので、これに対する詳細な説明は略する。
【0051】
センサーモジュール110で測定した使用者の生体情報は、トランスミッタ130を通じて近距離通信範囲に位置する接続された使用者端末機(近距離通信がブルートゥース通信である場合、ペアリングされた使用者端末機)に送信される。
【0052】
図3は、本発明による連続生体情報測定装置を説明するための機能ブロック図である。
【0053】
図3を参照してより具体的に説明すると、動作制御部111はセンサーモジュール110とトランスミッタ130が接続端子を通じてお互いに接続される場合センサーモジュールとトランスミッタの接続如何状態を確認する。ここで、センサーモジュール110とトランスミッタ130は別個のモジュールで製作され、センサーモジュール110とトランスミッタ130はお互いに脱付着方式で締結される。
【0054】
一方、動作制御部111はセンサーモジュール110が使用者肌に接触如何を確認して測定部117を初期化動作させるが、測定部117は動作制御部111の制御によって生体情報の測定を始めるための安定化段階と補正段階などの初期化動作を遂行する。すなわち、測定部117は薄い膜の糖酸化酵素がコーティングされて皮下組織に挿入されるが、コーティングされた糖酸化酵素が水溶液に水化されて生体情報を正確に測定し始める前まで2時間程度の安定化段階を経るか、またはSMBG(Self-monitoring of blood glucose)補正などの初期化動作を遂行する。
【0055】
ここで、動作制御部111は使用者肌にセンサーモジュール110が接触したかの如何をセンサーモジュール110とトランスミッタ130の接続如何で判断するか、またはトランスミッタ130を通じて使用者端末機と接続ペアリング完了されたかの如何で判断するか、または測定部117を通じて抽出した体液が感知されるかの如何で判断することができる。
【0056】
本発明によるセンサーモジュール110には別途の保存部115と保存部115に保存される情報を管理する保存制御部113が具備されている。
【0057】
保存部115にはセンサーモジュール110の有効的な使用を管理するか、または再使用または共同使用を防止するか、または使用者にセンサーモジュールの交替を知らせてくれるためのセンサー使用情報が登録保存される。保存部115に登録保存されるセンサー使用情報はセンサーモジュール110の出荷時に保存部115に既登録されている登録センサー使用情報と、センサーモジュール110とトランスミッタを接続連結時に生成される生成センサー使用情報と、トランスミッタ130を通じて使用者端末機から受信する受信センサー使用情報を含む。
【0058】
ここで、登録センサー使用情報はセンサーモジュールの識別子、製造日、生産ロット(lot)、有効期間、使用期間または使用回数であり、生成センサー使用情報はセンサーモジュールの使用開始時刻、接続したトランスミッタの識別子であり、受信センサー使用情報は使用者端末機から受信した使用者情報であることを特徴とする。
【0059】
ここで、生産ロット情報とは、血糖測定機のセンサーモジュールの測定部は金属、酵素、フィルムなどのいろいろな物質の複合体であり、生産過程も温度、湿度、使用者の能熟度が異なってセンサーモジュールをまったく同じ性能と性質の製品が生産されることが理論的に不可能である。大量生産されるセンサーモジュールを生産ロット情報で区分し、生産ロット情報によって現われる偏差を判断して正確な生体情報の測定が可能である。
【0060】
ここで、使用者情報は使用者端末機で実行される生体情報管理アプリケーションの情報が使用されることができるが、例えば、使用者のアイディーまたはパスワードであることを特徴とする。
【0061】
図4は、センサーモジュールの保存部115に保存されたセンサー使用情報の一例を示している。本発明が適用される分野によって多様な他の種類のセンサー使用情報が保存部115に保存されることができるし、これは本発明の範囲に属する。
【0062】
また、
図3を参照して説明すると、保存制御部113は保存部115に保存される情報を管理するが、保存制御部113はセンサーモジュール110とトランスミッタ130が接続時に動作制御部111から接続如何状態に対する情報またはトランスミッタ識別子を受信する。
【0063】
保存制御部113はセンサーモジュールとトランスミッタが接続時に接続時刻を判断するか、またはトランスミッタから使用者端末機と連続生体情報測定装置の間の最初ペアリング時刻を受信し、保存制御部113は接続時刻または最初ペアリング時刻を連続生体情報測定装置の使用開始時刻情報で生成し、生成した使用開始時刻情報を保存部115に保存登録する。
【0064】
また、保存制御部113はトランスミッタ130を通じてペアリングされた使用者端末機から使用者情報を受信し、受信した情報を保存部115に保存登録する。
【0065】
一方、動作制御部111は測定部117が初期化動作を完了した場合、測定部117を通じて使用者の体液を周期的に抽出して使用者の生体情報を測定するように制御する。測定部117は周期的に測定した使用者の生体情報をメッセージ管理部119に提供するが、メッセージ管理部119は生体情報と保存部115に登録保存されているセンサー使用情報を組み合わせて測定メッセージを生成する。
【0066】
ここで、測定メッセージは生体情報と使用者情報の組合から生成されるが、使用者情報は保存部115に保存された使用者情報である。望ましくは、メッセージ管理部119は保存された使用者情報で生体情報を暗号化して測定メッセージを生成することができる。
【0067】
このように測定メッセージに保存された使用者情報を含むか、または保存された使用者情報で暗号化することで、測定メッセージを受信した使用者端末機は測定メッセージの使用者情報と使用者端末機のアプリケーションに入力される使用者情報を比べて同一な使用者をマッピングして生体情報を管理することができるし、これを通じて第3者が使用者の生体情報を問い合わせ可能ではないようにするか、または相異な使用者が同一なセンサーモジュールを共同で使用するか、または再使用することができないようにできる。
【0068】
一方、本発明による連続生体情報測定装置は有効ではない連続生体情報測定装置の使用を防止するための構成が適用されるが、より具体的に説明すると、動作制御部111は保存部115に保存されている登録センサー使用情報のうちで有効期間と生成センサー使用情報のうちで接続時刻を比べて連続生体情報測定装置の有効期間が経過した製品であるかを判断するか、または生産ロット情報をトランスミッタ130を通じて使用者端末機に送信して生産ロット情報に該当する連続生体情報測定装置が不良製品であるかを判断する。使用者端末機には管理サーバーから受信した連続生体情報測定装置の生産ロット別製品情報、すなわち、不良製品に対する情報が保存されている。
【0069】
動作制御部111は連続生体情報測定装置の有効期間が経過するか、または連続生体情報測定装置が不良製品である場合、測定部117の動作を制限して生体情報の測定を遂行することができないように制御するか、または測定した生体情報をトランスミッタを通じて使用者端末機に送信することができないように制御するか、またはメッセージ管理部119を通じて警告メッセージを送信するように制御することができる。
【0070】
望ましくは、動作制御部111はセンサーモジュール110の使用者使用を感知する最も早い時刻に警告メッセージを生成して送信制御することで、使用者がセンサーモジュール110の体液抽出管を使用者肌に挿入する前にセンサーモジュールの交替を誘導することができる。例えば、動作制御部111はセンサーモジュール110とトランスミッタ130の接続を感知する場合に先ずセンサーモジュール110の有効期間を判断するか、または不良如何を判断して警告メッセージを送信制御することができる。
【0071】
図5(a)は、本発明の一実施例による警告メッセージを示しているが、保存部115に保存されたセンサーモジュールの有効期間と使用開始時刻情報に基づいて使用者が有効期間が経過されたセンサーモジュールを使おうとする場合メッセージ管理部119は該当センサーモジュールを使わずに新しいセンサーモジュールに入れ替りなさいという警告メッセージを使用者端末機に送信制御することができる。
【0072】
再び、
図3を参照して説明すると、メッセージ管理部119は保存部115に保存されている使用開始時刻情報、該当センサーモジュールの使用期間及び現在日付情報に基づいてセンサーモジュールの残余使用期間を計算して残余使用時間に基づいて満了案内メッセージを生成し、生成した満了案内メッセージをトランスミッタ130を通じて使用者端末機に送信制御することができる。ここで、満了案内メッセージには残余使用期間に対する情報または残余使用期間が経過した場合センサーモジュールを使ってはいけないという警告メッセージが含まれてもよい。
【0073】
一例でメッセージ管理部119は、使用開始時刻情報、該当センサーモジュールの使用期間及び現在日付情報に基づいて計算した残余使用期間が臨界日未満である場合に満了案内メッセージを生成して使用者端末機に送信制御することができる。
【0074】
他の例でメッセージ管理部119は、使用開始時刻情報、該当センサーモジュールの使用期間及び現在日付情報に基づいて計算した残余使用期間がすべて終了した場合満了案内メッセージを生成して使用者端末機に送信制御することができる。
【0075】
図5(b)は、本発明による満了案内メッセージの一例を説明しているが、
図5(b)に示されているところのように該当センサーモジュールの残余使用期間を含む満了案内メッセージを生成して使用者端末機に活性化出力制御する。
【0076】
再び
図3を参照して説明すると、本発明による連続生体情報測定装置の場合センサーモジュール110とトランスミッタ130は、別個のモジュールでそれぞれ製作されるが、センサーモジュール110は決まった使用期間ごとに周期的に交替使用されるが、トランスミッタ130はセンサーモジュール110より長い使用期間の間に連続して使用されることができる。したがって、センサーモジュール110は決まった使用期間の間に使用後トランスミッタ130から分離して廃棄し、新しいセンサーモジュールを既存トランスミッタ130と結合して生体情報を測定するようにする。
【0077】
このように新しいセンサーモジュール110がトランスミッタ130と結合される度に動作制御部111はセンサーモジュールの測定部117を初期化動作させるが、初期化動作には通常2~3時間が必要となるようになる。
【0078】
しかし、センサーモジュールの残余使用期間が残された状態でトランスミッタの故障または電源消尽によってセンサーモジュールをそのまま使いながらトランスミッタのみを入れ替る場合が発生するようになるが、動作制御部111はセンサーモジュールに新しいトランスミッタが結合される場合保存部115に保存されたトランスミッタ識別子と新しいトランスミッタの識別子がお互いに同一であるかを判断する。動作制御部111は保存部115に保存されたトランスミッタ識別子と新しいトランスミッタ識別子がお互いに相異な場合センサーモジュールは、そのまま使ってトランスミッタだけ交替されたこととして判断し、センサーモジュール測定部117の初期化動作なしに生体情報を連続して測定するように制御する。
【0079】
このように動作制御部111はセンサーモジュールが交替されたか、またはトランスミッタが交替されたかの如何によってセンサーモジュールの初期化動作を制御することで、不必要に繰り返してセンサーモジュールの初期化を遂行しないように制御して初期化動作なしにトランスミッタを入れ替った後直ちに連続して使用者の生体情報を測定することができる。
【0080】
本発明は図に示した実施形態に基づいて説明したが、これは例示的なものに過ぎず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者なら、特許請求の範囲に記載した本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。しかし、このような修正及び変形構造は全て本発明の権利範囲内に含まれることを明らかにする。