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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】パーソナル器具
(51)【国際特許分類】
   A46B 15/00 20060101AFI20220208BHJP
   A45D 27/00 20060101ALI20220208BHJP
   A45D 24/00 20060101ALI20220208BHJP
   B26B 21/40 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
A46B15/00 K
A45D27/00
A45D24/00 Z
B26B21/40 Z
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020538929
(86)(22)【出願日】2019-01-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 US2019014172
(87)【国際公開番号】W WO2019143922
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-07-14
(31)【優先権主張番号】15/875,180
(32)【優先日】2018-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】316015877
【氏名又は名称】ザ ジレット カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE GILLETTE COMPANY LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バラサンドラム ペリアサミー アマヴァサイ
(72)【発明者】
【氏名】イアン アンソニー グッド
(72)【発明者】
【氏名】ファイズ フェイサル シャーマン
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特表2005-536287(JP,A)
【文献】特開2009-240760(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 15/00
A45D 27/00
A45D 24/00
B26B 21/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.用具接続構造体を備えるハンドルと、
b.前記用具接続構造体に接続された用具と、
c.前記ハンドル内に位置付けられた用具変位センサと、
d.前記ハンドル内に位置付けられた電源と、
e.前記ハンドル内に位置付けられた加速度センサと、
f.前記ハンドル内に位置付けられた角速度センサと、
g.前記ハンドル内に位置付けられた通信デバイスと、
h. 前記ハンドル内に位置付けられ、第1の端部および前記第1の端部に対向する第2の端部を有する、従動体と、
を備え
前記第1の端部は前記用具と接触し、
前記用具変位センサは、前記ハンドルの固定位置に対する前記用具の変位を測定するために、前記第2の端部を感知するように構成される、パーソナル器具。
【請求項2】
前記ハンドルのピッチ及びロールは、前記加速度センサ及び前記角速度センサからのデータから算出される、請求項1に記載のパーソナル器具。
【請求項3】
前記ハンドルのピッチ、ロール、及びヨーは、前記加速度センサ及び前記角速度センサからのデータから算出される、請求項1又は2に記載のパーソナル器具。
【請求項4】
前記ハンドル内に位置付けられた磁場センサを更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項5】
前記ハンドルのピッチ、ロール、及びヨーは、前記磁場センサ、前記加速度センサ、及び前記角速度センサからのデータから算出される、請求項1~4のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項6】
前記レーザカートリッジ変位センサは、磁力計、光センサ、スイッチ、ホール効果センサ、静電容量型センサ、負荷センサ、又は変位センサを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項7】
前記通信デバイスは、LEDディスプレイ、LCDディスプレイ、無線接続、有線接続、取り外し可能メモリカード、振動デバイス、集音器、及び/又はオーディオデバイスを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項8】
前記ハンドル内に位置付けられたメモリ記憶デバイスを更に備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項9】
前記ハンドル内に位置付けられた少なくとも1つの温度センサを更に備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項10】
前記ハンドル内に位置付けられた気圧センサを更に備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項11】
前記電源から前記加速度センサ、前記角速度センサ、前記磁場センサ、前記用具変位センサ、及び前記通信デバイスへの電力を制御するためのオン/オフスイッチを更に備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項12】
前記用具は、少なくとも1つのセンサを備える、請求項1~11のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項13】
前記通信デバイスは、第2のデバイスと通信する、請求項1~12のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【請求項14】
前記第2のデバイスは、携帯電話、コンピュータアプリケーション、コンピュータ又は電子デバイスを含む、請求項13に記載のパーソナル器具。
【請求項15】
前記パーソナル器具は、グルーミング器具、化粧用器具、美容器具、及び口腔ケア器具を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のパーソナル器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット・オブ・シングス(IoT)及び接続されたパーソナル器具の分野に関し、特に、パーソナル器具に関する使用体験についての情報をユーザに提供することによって、パーソナル器具の使用体験を改善する機能を有するパーソナル器具に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者によって毎日使用される多くのパーソナル器具が存在する。かかるパーソナル器具の例としては、剃毛用かみそり、電気シェーバ、脱毛器、ボディスクラバ、歯ブラシ及びヘアブラシが挙げられるが、これらに限定されない。かかるパーソナル器具の適切な使用手法により、ユーザが適切に使用しない場合に体験すると考えられるよりもより有益な体験をユーザに提供する、製品の全体的な有効性が促進される。かかる有益な使用体験により、継続的に製品を使用することとなる可能性が高い。パーソナル器具を使用するための適切な使用手法についての情報をユーザに提供することは限定されてきた。
【0003】
センサを備えたかみそりを使用して、ユーザに情報が提供されてきた。近接センサ又はカメラを備えたかみそりを使用して、刃の摩滅についての情報が提供されてきた。力センサを備えたかみそりを使用して、皮膚に付与される力の量についての情報がユーザに提供されてきた。剃毛中に付与されている力を追跡することにより、刃の鈍化を測定し、刃の摩損を予測するための指標が提供されてきた。剃毛ストロークをカウントするためのセンサを有するかみそりを使用して、刃の摩損を再度行いやすくされてきた。カメラを使用して、より短い毛の長さの領域に隣接する耳の前の髭などの長い毛の領域を区別するなどの境界インジケータがユーザに提供されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの既存のセンサは、いくつかの基本情報をユーザに提供しやすくする一方、剃毛を改善するために必要な使用情報を提供するには至っていない。剃毛を改善するために必要な使用情報をユーザに提供するために、かみそり又はパーソナル器具は、ユーザにユーザの剃毛についての有用な情報及び/又はデータを提供するセンサを有する必要がある。ユーザの剃毛についての有用な情報及び/又はデータにより、ユーザは、自身がどのように剃毛しているかを確認することができ、剃毛を改善する方法を見出すことができる。
【0005】
同様に、グルーミング器具、化粧用器具及び美容器具などの他のパーソナル器具に関する使用体験についての有用な使用情報及び/又はデータを提供することにより、ユーザは、現在、どのようにデバイスを使用しているかを確認し、パーソナル器具の使用を改善する方法を見出すことができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、パーソナル器具に関する。パーソナル器具は、用具接続構造体を備えるハンドルと、用具接続構造体に接続された用具と、ハンドル内に位置付けられた用具変位センサであって、用具変位センサは、ハンドルの固定位置に対する用具の変位を測定する、用具変位センサと、ハンドル内に位置付けられた電源と、ハンドル内に位置付けられた加速度センサと、ハンドル内に位置付けられた角速度センサと、ハンドル内に位置付けられた通信デバイスと、を備える。
【0007】
加速度センサは加速度計を含んでもよい。
【0008】
角速度センサはジャイロスコープを含んでもよい。
【0009】
ハンドルのピッチ及びロールは、加速度センサ及び角速度センサからのデータから算出することができる。ヨーはまた、加速度センサ及び角速度センサからのデータから算出することができる。
【0010】
パーソナル器具は、ハンドル内に位置付けられた磁場センサを更に備えてもよい。磁場センサは、磁力計を含んでもよい。
【0011】
ハンドルのピッチ、ロール及びヨーは、磁場センサ、加速度センサ及び角速度センサからのデータから算出することができる。
【0012】
用具変位センサは、磁力計、光センサ、スイッチ、ホール効果センサ、静電容量型センサ、負荷センサ又は変位センサを含んでもよい。
【0013】
通信デバイスは、LEDディスプレイ、LCDディスプレイ、無線接続、有線接続、取り外し可能メモリカード、振動デバイス、集音器及び/又はオーディオデバイスを含んでもよい。
【0014】
電源は、再充電可能な電池、使い捨て電池又はコード付きの電気的接続部を含んでもよい。
【0015】
パーソナル器具は、ハンドル内に位置付けられたクロックを更に含んでもよい。クロックは、水晶発振器、セラミック発振器又はRC発振器を含んでもよい。
【0016】
パーソナル器具は、ハンドル内に位置付けられたメモリ記憶デバイスを更に備えてもよい。メモリ記憶デバイスは、不揮発性フラッシュメモリ、不揮発性フラッシュメモリカード、ハードディスク及び/又は揮発性DRAMを含んでもよい。
【0017】
パーソナル器具は、電源から加速度センサ、角速度センサ、磁場センサ、用具変位センサ及び/又は通信デバイスへの電力を制御するためのオン/オフスイッチを更に備えてもよい。オン/オフスイッチは、機械スイッチ、電子スイッチ、静電容量型センサ、加速度計に基づくトリガ、磁気リードスイッチ、光センサ又は音響センサを含んでもよい。
【0018】
パーソナル器具は、ハンドル内に位置付けられた少なくとも1つの温度センサを更に備えてもよい。
【0019】
パーソナル器具は、ハンドル内に位置付けられた気圧センサを更に備えてもよい。
【0020】
パーソナル器具は、ハンドル内に位置付けられたRFIDセンサを更に備えてもよい。
【0021】
パーソナル器具は、グルーミング器具、化粧用器具、美容器具及び口腔ケア器具を含んでもよい。
【0022】
用具は、少なくとも1つのセンサを備えてもよい。
【0023】
通信デバイスは、第2のデバイスと通信することができる。第2のデバイスは、携帯電話、コンピュータアプリケーション、コンピュータ又は電子デバイスを含んでもよい。
【0024】
用具変位センサは、線形変位又は回転変位を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本明細書は、本発明を形成すると見なされる主題を特に指摘して明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の説明とともに添付図面を参照することでより良好に理解されると考えられる。添付図面における同種の表記番号は、実質的に同じ要素を示すために用いる。
図1】本発明のハンドルを含むかみそりの図である。
図1A】本発明のかみそり及びベースの図である。
図2】本発明のパーソナル器具のハンドル及び第2のデバイスの切り欠き図である。
図3】変位センサを示すパーソナル器具の切り欠き図である。
図3A】本発明の異なる変位センサを示すパーソナル器具の切り欠き図である。
図3B】本発明の異なる変位センサを示すパーソナル器具の切り欠き図である。
図3C】本発明の異なる変位センサを示すパーソナル器具の切り欠き図である。
図3D】本発明の異なる変位センサを示すパーソナル器具の切り欠き図である。
図3E】本発明の異なる変位センサを示すパーソナル器具の切り欠き図である。
図4】本発明のパーソナル器具のハンドルのピッチ、ロール及びヨーを示す斜視図である。
図5】収集された剃毛データ及び関連するアルゴリズムの平面図である。
図6】本発明のパーソナル器具のハンドルの切り欠き図である。
図7】収集された剃毛データ及び関連するアルゴリズムの平面図である。
図8】本発明のパーソナル器具のハンドルの切り欠き図である。
図9】収集された剃毛データ及び関連するアルゴリズムの平面図である。
図10】更なるパーソナル器具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ここで図1図4を参照すると、パーソナル器具100が図示されている。図示されているパーソナル器具100は、剃毛用かみそり103である。剃毛用かみそり103は、本発明のパーソナル器具の単なる一例である。本発明の他のパーソナル器具の例としては、電気シェーバ、化粧用器具、美容器具及び口腔ケア器具などのグルーミングデバイスが挙げられる。
【0027】
剃毛用かみそり103は、ハンドル102を備える。ハンドル102は、用具接続構造体105を備える。用具104は、用具接続構造体105に接続されている。図示される用具104は、レーザカートリッジ106である。レーザカートリッジ106は、毛を切断するための少なくとも1つの刃107を含む。図示されるレーザカートリッジ106は、5枚の刃107を含む。レーザカートリッジの設計に関して、任意の数の刃107が使用されてもよい。
【0028】
用具変位センサ114は、ハンドル102内に位置付けられている。用具変位センサ114は、ハンドル102の固定位置に対する用具104の変位を測定する。電源118は、ハンドル102内に位置付けられている。加速度センサ110は、ハンドル102内に位置付けられている。角速度センサ112は、ハンドル102内に位置付けられている。通信デバイス116は、ハンドル内に位置付けられている。
【0029】
加速度センサ110は、好ましくは加速度計111を含む。加速度計111は、ハンドル102の正確な加速度を測定する。角速度センサ112は、好ましくはジャイロスコープ113を含む。ジャイロスコープ113は、ハンドル102の回転又は角速度を測定する。加速度センサ110及び角速度センサ112からのデータを共に使用して、ハンドル102のピッチ及びロールを算出することができる。図4を参照すると、ハンドル102のピッチ900及びロール902が図示されている。ヨー904はまた、加速度センサ110及び角速度センサ112からのデータにより算出することができる。
【0030】
用具変位センサ114は、多くの形態をとることができる。好適な用具変位センサ114としては、磁力計、光センサ、スイッチ、ホール効果センサ、静電容量型センサ、負荷センサ及び変位センサが挙げられる。用具変位センサ114は、用具とユーザの身体との接触を検出及び測定するのに有用である。剃毛用かみそり103の使用中、ハンドル102内に位置する用具変位センサ114は、ユーザの身体とレーザカートリッジ106との接触を検出及び測定する。かかる接触の測定は、レーザカートリッジ106がユーザの身体と接触しているときに剃毛用かみそり103が使用されているということを示す指標である。
【0031】
用具変位センサ114は、従動体163に埋め込まれた磁石160と、ハンドル102内に収容された磁力計161と、を備える。ユーザが剃毛する際、レーザカートリッジ106は、ユーザの皮膚に接触しながら回転又は回動する。レーザカートリッジ106が回転する際、レーザカートリッジ106は、従動体163を押し、従動体163をハンドル102内へ内方に移動させる。従動体163がハンドル102内へ内方に移動すると、磁石160は磁力計161に近づくように移動する。従動体163は、カートリッジ106の回転運動をハンドル102に対する磁石160の線形変位に変換する。従動体163の線形変位の量は、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位と直接相関する。用具変位センサ114は、磁力計161に対する磁石160の移動に関連する磁界の変化を測定する。
【0032】
用具変位センサ114は、ハンドル102への固定位置に対する磁石160の線形変位を測定する一方、用具変位センサ114を使用して、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位を判定することもできる。
【0033】
ここで、図3Aを参照すると、変位センサ114Aを示すパーソナル器具の切り欠き図が示されている。用具変位センサ114Aは、従動体163の端部に機械的機構160Aと、ハンドル102内に収容された一連のスイッチ161Aと、を備える。ユーザが剃毛する際、レーザカートリッジ106は、ユーザの皮膚に接触しながら回転又は回動する。レーザカートリッジ106が回転する際、レーザカートリッジ106は、従動体163を押し、従動体163をハンドル102内へ内方に移動させる。従動体163がハンドル102内へ内方に移動すると、機械的機構160Aは、スイッチ161Aの上を移動し、従動体163の内方への移動の増加後、スイッチを閉じさせる。従動体163は、カートリッジ106の回転運動をハンドル102に対する機械的機構160Aの線形変位に変換する。従動体163の線形変位の量は、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位と直接相関する。用具変位センサ114Aは、スイッチ161Aに対する機械的機構160Aの移動に関連する直線距離の変化を測定する。
【0034】
用具変位センサ114Aは、ハンドル102への固定位置に対する機械的機構160Aの線形変位を測定する一方、用具変位センサ114Aを使用して、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位を判定することもできる。
【0035】
ここで、図3Bを参照すると、変位センサ114Bを示すパーソナル器具の切り欠き図が示されている。用具変位センサ114Bは、従動体163の端部に磁石160Bと、ハンドル102内に収容されているホール効果センサ161Bと、を備える。ユーザが剃毛する際、レーザカートリッジ106は、ユーザの皮膚に接触しながら回転又は回動する。レーザカートリッジ106が回転する際、レーザカートリッジ106は、従動体163を押し、従動体163をハンドル102内へ内方に移動させる。従動体163がハンドル102内へ内方に移動すると、磁石160Bは、ホール効果センサ161Bに近づくように移動する。従動体163は、カートリッジ106の回転運動をハンドル102に対する磁石160の線形変位に変換する。従動体163の線形変位の量は、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位と直接相関する。用具変位センサ114Bは、ホール効果センサ161Bに対する磁石160Bの移動に関連する磁界の変化を測定する。
【0036】
用具変位センサ114Bは、ハンドル102への固定位置に対する磁石160Bの線形変位を測定する一方、用具変位センサ114Bを使用して、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位を判定することができる。
【0037】
ここで図3Cを参照すると、変位センサ114Cを示すパーソナル器具の切り欠き図が示されている。用具変位センサ114Cは、従動体163の端部の容量性電界を変化させる材料160Cと、ハンドル102内に収容された一連の静電容量型センサ161Cとを備える。ユーザが剃毛する際、レーザカートリッジ106は、ユーザの皮膚に接触しながら回転又は回動する。レーザカートリッジ106が回転する際、レーザカートリッジ106は、従動体163を押し、従動体163をハンドル102内へ内方に移動させる。従動体163がハンドル102内へ内方に移動すると、材料160Cは、静電容量型センサ161Cの上を移動し、プランジャ163の内側への移動の増加後、スイッチを閉じさせる。従動体163は、カートリッジ106の回転運動を、ハンドル102に対する静電容量型導電材料160Cの線形変位に変換する。従動体163の線形変位の量は、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位と直接相関する。用具変位センサ114Cは、静電容量型センサ161Cに対する材料160Cの移動に関連する直線距離の変化を測定する。
【0038】
用具変位センサ114Cは、ハンドル102への固定位置に対する静電容量型導電材料160Cの線形変位を測定する一方、用具変位センサ114Cを使用して、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位を判定することができる。
【0039】
ここで図3Dを参照すると、変位センサ114Dを示すパーソナル器具の切り欠き図が示されている。用具変位センサ114Dは、従動体163の端部に固定されたバネ160Dと、ハンドル102内に収容された負荷センサ161Dと、を備える。ユーザが剃毛する際、レーザカートリッジ106は、ユーザの皮膚に接触しながら回転又は回動する。レーザカートリッジ106が回転する際、レーザカートリッジ106は、従動体163を押し、従動体163をハンドル102内へ内方に移動させる。従動体163がハンドル102内へ内方に移動すると、バネ160Dへの負荷が増加し、負荷センサ161Dによって検出される。従動体163は、カートリッジ106の回転運動をハンドル102に対するバネ160Dへの負荷に変換する。バネ160D163への負荷量は、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位と直接相関する。用具変位センサ114Dは、負荷センサ161Dによって検出されるバネ160Dへの負荷に関連する負荷の変化を測定する。
【0040】
用具変位センサ114Dがバネ160Dへの負荷を測定し、ハンドル102への固定位置に対するカートリッジ106の線形変位を判定する一方で、用具変位センサ114DBを使用して、負荷センサ161Dに対する測定された負荷に基づいて、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位を判定することができる。
【0041】
ここで図3Eを参照すると、変位センサ114Eを示すパーソナル器具の切り欠き図が示されている。用具変位センサ114Eは、従動体163の端部に視覚マーカー160Eと、ハンドル102内に収容された光センサ161Eと、を備える。ユーザが剃毛する際、レーザカートリッジ106は、ユーザの皮膚に接触しながら回転又は回動する。レーザカートリッジ106が回転する際、レーザカートリッジ106は、従動体163を押し、従動体163をハンドル102内へ内方に移動させる。従動体163がハンドル102内へ内方に移動すると、視覚マーカー161Eは光センサ161Eに近づくように移動する。従動体163は、カートリッジ106の回転運動を、ハンドル102に対する視覚マーカー160Eの線形変位に変換する。従動体163の線形変位の量は、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位と直接相関する。用具変位センサ114Eは、光センサ161Eによって検出される視覚マーカー160Eの移動に関連する直線距離の変化を測定する。
【0042】
用具変位センサ114Eは、ハンドル102への固定位置に対する視覚マーカー160Eの線形変位を測定する一方、用具変位センサ114Eを使用して、ハンドル102への固定位置に対するレーザカートリッジ106の回転変位を判定することができる。
【0043】
通信デバイス116は、多くの形態をとることができる。好適な通信デバイス116としては、LEDディスプレイ、LCDディスプレイ、有線接続、取り外し可能であり得るメモリカード、振動デバイス、集音器、オーディオデバイス、並びに/又はWi-Fi接続、GSM接続を有するSIMカード、Bluetooth(登録商標)送信機、Li-Fi接続及び赤外線送信機などの無線接続が挙げられる。通信デバイス116は、パーソナル器具100がユーザ及び/又は第2のデバイス180と通信することを可能にする。第2のデバイス180は、通信デバイス116と通信することができる通信デバイス116Aを含む。第2のデバイス180との通信は、クラウドアーキテクチャを介して無線で行われてもよく、第2のデバイスに対して無線で行われてもよい。通信は、第2のデバイスに対して直接行われてもよい。第2のデバイス180は、携帯電話、コンピュータアプリケーション、コンピュータ、電子デバイス又はかみそりを保持するためのベースであってもよい。通信デバイス116は、ユーザが見えるようにハンドル上に装着されてもよい。例えば、通信デバイス116は、図1に示すように、ユーザが見えるように、ハンドル上に装着されたLEDディスプレイを備えてもよい。
【0044】
電源118は、多くの形態をとることができる。好適な電源118としては、再充電可能電池、使い捨て電池及びコード付きの電気的接続部が挙げられる。電源118は、動作するために電力を必要とするハンドル102内に位置する様々なセンサに給電する。電源は、加速度センサ110、角速度センサ112、用具変位センサ114及び/又は通信デバイス116に給電することができる。
【0045】
剃毛用かみそり103は、図1Aに示されるように、使用されていないとき、ベース301内に保持され得る。ベース301は、剃毛用かみそり103内の充電式電源の充電ステーションとして機能し得る。ベース301は、通信デバイス316を備える。通信デバイス316は、剃毛用かみそり103内の通信デバイス116と通信する。通信デバイス316は、ユーザと直接通信するように、ユーザが見えるようにベース301内に装着されてもよい。通信デバイス316はまた、図2に示す第2のデバイス180などの第2のデバイスと通信することができる。ベース301はまた、メモリ記憶デバイス341及びマイクロプロセッサ346を備えてもよい。メモリ記憶デバイス341は、剃毛用103から収集されたデータを記憶することができ、その後、データは、マイクロプロセッサ346によって処理され得る。
【0046】
使用中、ユーザは、剃毛用かみそり103のハンドル102を把持することとなる。電源118は、電力を必要とするセンサの電源を投入し、給電する。電源118は、ユーザとの接触又はユーザによる移動の際に自動的に電源を投入してもよい。あるいは、電源118は、オン/オフスイッチを介して電源を投入してもよい。あるいは、電源118は、常時オンであってもよく、使用していない場合は、好ましくは節電モードであってもよく、その後、使用時にはフルパワーモードであってもよい。次に、ユーザは剃毛用かみそり103で剃毛することとなる。
【0047】
ユーザが剃毛すると、加速度センサ110、角速度センサ112及び用具変位センサ114からデータが収集される。収集されたデータを使用して、ハンドル102のピッチ及びロール並びに接触データを算出することができる。収集されたデータを使用して、レーザカートリッジ106に及ぼされる圧力、レーザカートリッジ106の移動の速度、レーザカートリッジ106が行った各剃毛ストロークの数及び長さ、並びにレーザカートリッジ106が任意の所与の時点で行った総距離又は全長もまた算出することができる。ユーザが剃毛を終了すると、剃毛用かみそり103は下に置かれ、データ収集は停止する。収集されたデータは、データが通信デバイス116を介して収集される際に瞬時に送信されてもよい。あるいは、収集されたデータは、単一の剃毛イベント又は複数の剃毛イベントからのデータが通信デバイス116を介して収集された後に送信される。データは、瞬時に送信されるか又はある期間後に送信されるかにかかわらず、通信デバイス116を介して送信され得る。通信は、レーザカートリッジ106に及ぼされる圧力がレーザカートリッジ106に及ぼされる最大圧力付近になったことを示す黄色、レーザカートリッジ106に及ぼされる圧力がレーザカートリッジ106に及ぼされる最大圧力を超えることを示す赤色などのLEDから生じる色の形態であってもよい。
【0048】
ここで図5及び図1図4を参照すると、剃毛用かみそり103で使用される収集されたデータ及びアルゴリズムの平面図600が示されている。電源118のオンにより、601において、加速度センサ110、角速度センサ112及び用具変位センサ114から剃毛イベント中に生データが収集される。次いで、602において、生データを測定値に変換する。測定値は、マイクロプロセッサなどのロジスティックデバイスによって生成されてもよい。マイクロプロセッサは、ハンドル内に位置してもよい。あるいは、生データは、通信デバイス116から、携帯電話、コンピュータアプリケーション、コンピュータ又は電子デバイスなどの外部デバイスに送信することができる。603において、ハンドル上のレーザカートリッジの存在を含む剃毛イベントが、加速度センサ110、角速度センサ112及び用具変位センサ114の生データからアルゴリズムを使用して検出される。アルゴリズムは、かみそりが静的状態である間に用具変位センサ114の変位を監視して、用具接続構造体105を介してハンドル102に接続されたレーザカートリッジ106の存在を検出することを含んでもよい。従動体がレーザカートリッジに接触すると、従動体はもはや、レーザカートリッジが取り付けられた十分に延在している位置にないので、変位センサは、レーザカートリッジ106が取り付けられず、従動体163が十分に延在している基準位置から、変位が基準位置とは異なる新しいリセット位置である第1の位置へリセットすることとなる。アルゴリズムは、用具変位センサ114又は角速度センサ112又は加速度センサ110によって記録されるような活動強度を監視することを含んでもよい。例えば、ユーザが剃毛を開始する場合、剃毛用かみそり103がユーザの顔の皮膚に触れると、用具変位センサ114が起動すると考えられる。角速度センサ112又は加速度センサ110が起動し、用具変位センサ114が起動しない場合、イベントは剃毛として却下されると考えられる。同じ論理を使用して、用具変位センサ114の信号を探すことによってレーザカートリッジ106が放出されたかどうかを判定することができる。また、信号とイベントとの間の時間を使用して、剃毛クリームの再塗布のような動作を判定することができることを理解されたい。
【0049】
604において、レーザカートリッジ106のすすぎは、アルゴリズムを使用して、加速度センサ110、角速度センサ112及び用具変位センサ114の生データから検出することができる。決定木(又は、木のアンサンブル)、ロジスティック回帰又は反復ニューラルネットワーク(RNN)などの単純なアルゴリズムは、教師あり学習によって訓練されて、センサ入力のうちの1つ以上を使用して、すすぎあり対すすぎなしを予測することができる。場合によっては、RNNと同様に、未加工のセンサ信号を訓練モデルに投入してもよい。他の場合には、平均、標準偏差などの決定木の特徴を算出して、予測について訓練されたモデルに投入することができる。
【0050】
605において、アルゴリズムを使用して、用具変位センサ114、加速度センサ110及び角速度センサ112の生データから剃毛ストロークを検出することができる。特定の活動レベルの角速度センサ112又は加速度センサ110と組み合わせて用具変位センサ114の起動を見るアルゴリズムは、剃毛ストロークを表す予想される動きを示す。
【0051】
607において、剃毛の概要は、602、603、604及び605の組み合わせから生成することができる。607はまた、消費者からの直接の他の情報と融合されて、毛の生える方向にストロークが行われるなどの更なるレベルのコンテキストを追加することができる。602、603、604又は605のいずれか1つからの情報及びユーザ入力は、顔のある位置で毛が生えている方向についての情報を提供する。
【0052】
ここで図4図6を参照すると、別のパーソナル器具200が示されている。パーソナル器具200は、剃毛用かみそり203を含む。剃毛用かみそり203は、用具204、この場合、ハンドル202の用具接続構造体205に接続されたレーザカートリッジ206を含む。図1及び図2に示されるハンドル102と同様に、ハンドル202は、ハンドル内に位置付けられた加速度センサ110と、ハンドル内に位置付けられた角速度センサ112と、ハンドル内に位置付けられた用具変位センサ114と、ハンドル内に位置付けられた通信デバイス116と、ハンドル内に位置付けられた電源118と、を備える。ハンドル202はまた、ハンドル内に位置付けられた磁場センサ120を備える。磁場センサ120は、磁場を測定して、北磁極の位置を見出し、それ故に、ハンドル202の向きを判定する。磁場センサ120は、好ましくは磁力計121を含む。磁場センサ120、加速度センサ110及び角速度センサ112からのデータを使用して、ハンドル200のピッチ、ロール及びヨーを算出することができる。図4を参照すると、ハンドル202のピッチ900、ロール902及びヨー904が図示されている。
【0053】
剃毛用かみそり230は、用具204と関連付けられた1つ以上のセンサ240を備えてもよい。用具204に関連付けられた1つ以上のセンサ240としては、スイッチ、加速度センサ、磁場センサ、角速度センサ、速度センサ、距離センサ、近接センサ、変位センサ、静電容量型センサ、電気コンダクタンスセンサ、電気抵抗センサ、電流センサ、負荷センサ、歪センサ、摩擦センサ、流体流量センサ、圧力センサ、大気圧センサ、温度センサ、光センサ、赤外線センサ、音響センサ、振動センサ、湿度センサ、化学センサ、粒子検出器、バイオセンサ、RFIDセンサ、NFCセンサ及び/又は無線受信機が挙げられ得る。
【0054】
本方法は、ハンドル202上の用具204の存在を検出するためのセンサ245を更に備えてもよい。
【0055】
使用中、ユーザは剃毛用かみそり203のハンドル200を把持することとなる。電源118は、電力を必要とするセンサの電源を投入し、給電する。電源118は、ユーザとの接触又はユーザによる移動の際に自動的に電源を投入してもよい。あるいは、電源118は、オン/オフスイッチを介して電源を投入してもよい。あるいは、電源118は、常時オンであってもよく、使用していない場合は、好ましくは節電モードであってもよく、その後、使用時にはフルパワーモードであってもよい。次に、ユーザは剃毛用かみそり103で剃毛することとなる。ユーザが剃毛すると、加速度センサ110、角速度センサ112、用具変位センサ114及び磁場センサ120からデータが収集される。収集されたデータを使用して、ピッチ、ロール及びヨーのデータ並びに接触データを算出することができる。ユーザが剃毛を終了すると、剃毛用かみそり203は下に置かれ、データ収集は停止する。収集されたデータは、データが通信デバイス116を介して収集される際に瞬時に送信されてもよい。あるいは、収集されたデータは、単一の剃毛イベント又は複数の剃毛イベントからのデータが通信デバイス116を介して収集された後に送信される。
【0056】
ここで図7及び図6を参照すると、剃毛用かみそり203のハンドル202で使用される収集されたデータ及びアルゴリズムの平面図700が示されている。電源118のオンにより、701において、加速度センサ110、角速度センサ112及び用具変位センサ114及び磁場センサ120から剃毛中に生データが収集される。次いで、702において、生データを測定値に変換する。測定値は、マイクロプロセッサなどのロジスティックデバイスによって生成されてもよい。マイクロプロセッサは、ハンドル内に位置してもよい。あるいは、生データは、通信デバイス116から、携帯電話、コンピュータアプリケーション、コンピュータ又は電子デバイスなどの外部デバイスに送信することができる。703において、剃毛イベントは、アルゴリズムを使用して、加速度センサ110、角速度センサ112及び用具変位センサ114の生データから検出することができる。アルゴリズムは、用具変位センサ114又は角速度センサ112又は加速度センサ110によって記録されるような活動強度を監視することを含んでもよい。例えば、ユーザが剃毛を開始する場合、レーザカートリッジ206がユーザの顔の皮膚に触れると、用具変位センサ114が起動すると考えられる。角速度センサ112又は加速度センサ110が起動し、用具変位センサ114が起動しない場合、イベントは剃毛として却下されると考えられる。同じ論理を使用して、用具変位センサ114の信号を探すことによってレーザカートリッジ206が放出されたかどうかを判定することができる。また、信号とイベントとの間の時間を使用して、剃毛クリームの再塗布のような動作を判定することができることを理解されたい。
【0057】
704において、レーザカートリッジ206のすすぎは、アルゴリズムを使用して、加速度センサ110、角速度センサ112及び用具変位センサ114の生データから検出することができる。決定木(又は、木のアンサンブル)、ロジスティック回帰又は反復ニューラルネットワーク(RNN)などの単純なアルゴリズムは、教師あり学習によって訓練されて、センサ入力のうちの1つ以上を使用して、すすぎあり対すすぎなしを予測することができる。場合によっては、RNNと同様に、未加工のセンサ信号を訓練モデルに投入してもよい。他の場合には、平均、標準偏差などの決定木の特徴を算出して、予測について訓練されたモデルに投入することができる。
【0058】
705において、アルゴリズムを使用して、用具変位センサ114、加速度センサ110、角速度センサ112及び磁場センサ120の生データから剃毛ストロークを検出することができる。特定の活動レベルの角速度センサ112又は加速度センサ110と組み合わせて用具変位センサ114の起動を見るアルゴリズムは、剃毛ストロークを表す予想される動きを示す。
【0059】
706において、アルゴリズムを使用して、用具変位センサ114、加速度センサ110、角速度センサ112及び磁場センサ120の生データから剃毛ストロークの位置及び方向を検出することができる。決定木(又は、木のアンサンブル)、ロジスティック回帰又は反復ニューラルネットワーク(RNN)などのアルゴリズムは、教師あり学習によって訓練されて、センサ入力のうちの1つ以上を使用して、ユーザの顔の上の位置を予測することができる。場合によっては、RNNと同様に、未加工のセンサ信号を訓練モデルに投入してもよい。他の場合には、平均、標準偏差などの決定木の特徴を算出して、予測について訓練されたモデルに投入することができる。
【0060】
707において、剃毛の概要は、702、703、704、705及び706の組み合わせから生成することができる。707はまた、消費者からの直接の他の情報と融合させて、毛の生える方向にストロークが行われるなどの更なるレベルのコンテキストを追加することができる。702、703、704、705又は706のいずれか1つからの情報及びユーザ入力は、顔のある位置で毛が生えている方向についての情報を提供する。
【0061】
ここで図4図8を参照すると、別のパーソナル器具400が示されている。パーソナル器具400は、剃毛用かみそり403を含む。剃毛用かみそり403は、ハンドル402を備える。剃毛用かみそり403は、ハンドル402の用具接続構造体405に接続されたレーザカートリッジ406を備える。図6に図示されるハンドル202と同様に、ハンドル402は、ハンドル内に位置付けられた加速度センサ110と、ハンドル内に位置付けられた角速度センサ112と、ハンドル内に位置付けられた用具変位センサ114と、ハンドル内に位置付けられた通信デバイス116と、ハンドル内に位置付けられた電源118と、ハンドル内に位置付けられた磁場センサ120と、を備える。
【0062】
ハンドル402はまた、個別に又は任意の組み合わせで使用され得る1つ以上の追加のデバイス及びセンサを備える。追加のデバイス及びセンサは、少なくとも1つの配向センサ130、クロック140、メモリ記憶デバイス141、オン/オフスイッチ142、少なくとも1つの温度センサ143、気圧センサ144、RFIDセンサ145及びマイクロプロセッサ146を含む。
【0063】
好適なクロック140は、水晶発振器、セラミック発振器及びRC発振器を含む。クロック140は、イベントが単一のストロークであるか否かに関わらず、イベントの時間長、ストローク間の時間及び総剃毛時間を測定する。
【0064】
好適なメモリ記憶デバイス141は、不揮発性フラッシュメモリ、不揮発性フラッシュメモリカード、ハードディスク及び/又は揮発性DRAMを含んでもよい。
【0065】
オン/オフスイッチ142を使用して、電源から、動作する電力を必要とする任意のデバイス及びセンサへの電力を制御することができる。オン/オフスイッチは、電源から加速度センサ、角速度センサ、磁場センサ、用具変位センサ、通信デバイス、並びに任意の他のデバイス及びセンサへの電力を制御することができる。好適なオン/オフスイッチは、機械スイッチ及び電子スイッチ、静電容量型センサ、加速度計ベースのトリガ、磁気リードスイッチ、光センサ及び音響センサを含む。
【0066】
好適な温度センサ143は、サーミスタ及び熱電対を含む。温度センサを使用して、ヘッドに取り付けられたレーザカートリッジなどのハンドル及びヘッドの温度を測定することができる。
【0067】
追加のデバイス及びセンサを、以前特定されたデバイス及びセンサとともに使用して、剃毛イベント中に行われる多種多様な属性についてのデータを収集することができる。使用中、ユーザは、剃毛用かみそり403のハンドル402を把持することとなる。電源118は、電力を必要とするセンサの電源を投入し、給電する。電源118は、ユーザとの接触又は移動の際に自動的に電源を投入してもよい。あるいは、電源118は、オン/オフスイッチ142を介して電源を投入してもよい。あるいは、電源118は、常時オンであってもよく、使用していない場合は、好ましくは節電モードであってもよく、その後、使用時にはフルパワーモードであってもよい。次に、ユーザは剃毛用かみそり403で剃毛する。次に、ユーザは剃毛用かみそり403で剃毛する。ユーザが剃毛する際、加速度センサ110、角速度センサ112、用具変位センサ114、磁場センサ120及び配向センサ130からデータが収集される。データが含まれる場合、データはまた、クロック140、少なくとも1つの温度センサ143、気圧センサ144及びRFIDセンサ145から収集されてもよい。収集されたデータは、ピッチ、ロール、ヨー、配向、時間データ、温度データ、気圧データ、RFIDデータ、並びに接触データを含むことができる。ユーザが剃毛を終了すると、剃毛用かみそり403は下に置かれ、データ収集は停止する。
【0068】
収集されたデータは、データが通信デバイス116を介して収集される際に瞬時に送信されてもよい。あるいは、収集されたデータは、メモリ記憶デバイス141に記憶されてもよい。収集されたデータは、単一の剃毛イベント又は複数の剃毛イベントからのデータが通信デバイス116を介して収集された後に、メモリ記憶デバイスから送信されてもよい。
【0069】
ここで図9及び図8を参照すると、剃毛用かみそり403のハンドル402で使用される収集されたデータ及びアルゴリズムの平面図800が示されている。ハンドル402がオン/オフスイッチ142を介してオンにされた後、剃毛中に、加速度センサ110、角速度センサ112、用具変位センサ114、磁場センサ120、配向センサ130、クロック140、温度センサ143、気圧センサ144及びRFIDセンサ145から生データが収集される(801)。生データは、メモリ記憶デバイス141に記憶される。次いで、802において、生データを測定値に変換する。測定値は、マイクロプロセッサ146などのロジスティックデバイスによって生成されてもよい。あるいは、生データは、通信デバイス116から、携帯電話、コンピュータアプリケーション、コンピュータ又は電子デバイスなどの外部デバイスに送信することができる。
【0070】
803において、剃毛イベントは、アルゴリズムを使用して、加速度センサ110、角速度センサ112、用具変位センサ114及び/又は気圧センサ144の生データから検出される。アルゴリズムは、用具変位センサ114又は角速度センサ112又は加速度センサ110によって記録されるような活動強度と組み合わせて、気圧センサ144からの圧力低下を監視することを含んでもよい。例えば、ユーザが剃毛を開始すると、ユーザが剃毛用かみそり403を開始面からユーザの顔に移動させたことを示す気圧センサ144によって検出される圧力値の低下が発生すると考えられ、剃毛用かみそり403がユーザの顔の皮膚に触れたときに、用具変位センサ114の起動が発生すると考えられる。用具変位センサ114を起動することなく、気圧センサ144を起動させる場合、イベントは剃毛として却下されると考えられる。同じ論理を使用して、用具変位センサ114の信号を探すことによってレーザカートリッジ406が放出されたかどうかを判定することができる。また、信号とイベントとの間の時間を使用して、剃毛クリームの再塗布のような動作を判定することができることを理解されたい。
【0071】
804において、レーザカートリッジ406のすすぎは、アルゴリズムを使用して、加速度センサ110、角速度センサ112、用具変位センサ114及び/又は気圧センサ144の生データから検出することができる。決定木(又は、木のアンサンブル)、ロジスティック回帰又は反復ニューラルネットワーク(RNN)などの単純なアルゴリズムは、教師あり学習によって訓練されて、センサ入力のうちの1つ以上を使用して、すすぎあり対すすぎなしを予測することができる。場合によっては、RNNと同様に、未加工のセンサ信号を訓練モデルに投入してもよい。他の場合には、平均、標準偏差などの決定木の特徴を算出して、予測について訓練されたモデルに投入することができる。
【0072】
805において、アルゴリズムを使用して、用具変位センサ114、加速度センサ110、角速度センサ112、磁場センサ120及び配向センサ130の生データから剃毛ストロークを検出することができる。特定の活動レベルの角速度センサ112又は加速度センサ110と組み合わせて用具変位センサ114の起動を見るアルゴリズムは、剃毛ストロークを表す予想される動きを示す。
【0073】
806において、アルゴリズムを使用して、用具変位センサ114、加速度センサ110、角速度センサ112、磁場センサ120及び配向センサ130の生データから剃毛ストロークの場所及び方向を検出することができる。決定木(又は、木のアンサンブル)、ロジスティック回帰又は反復ニューラルネットワーク(RNN)などのアルゴリズムは、教師あり学習によって訓練されて、センサ入力のうちの1つ以上を使用して、ユーザの顔の上の位置を予測することができる。場合によっては、RNNと同様に、未加工のセンサ信号を訓練モデルに投入してもよい。他の場合には、平均、標準偏差などの決定木の特徴を算出して、予測について訓練されたモデルに投入することができる。
【0074】
807において、剃毛の概要は、802、803、804、805、806の組み合わせから生成することができる。807はまた、消費者からの直接の他の情報と融合されて、毛の生える方向にストロークが行われるなどの更なるレベルのコンテキストを追加することができる。このために、802、803、804、805又は806のいずれか1つからの情報及び顔のある位置で毛が生えている方向を告げるユーザ入力が必要だと考えられる。
【0075】
ここで図10を参照すると、電気シェーバ500、ボディスクラバ520、口腔ケアデバイス530、化粧用器具550、美容器具560及び本明細書に前述したような剃毛用かみそり570などの本発明の更なるパーソナル器具が示されている。
【0076】
電気シェーバ500は、ハンドル100、200、300、400と、ハンドルに取り付けられた用具501と、を備える。用具501は、剃毛中に毛を切断する。用具501は、上述のセンサのうちのいずれか1つから選択されるセンサ502を備えてもよい。
【0077】
ボディスクラバ520は、ハンドル100、200、300、400と、ハンドルに取り付けられた用具521と、を備える。用具521は、使用中にユーザの皮膚を擦る。用具521は、上述のセンサのうちのいずれか1つから選択されるセンサ522を備えてもよい。
【0078】
口腔ケア530は、ハンドル100、200、300、400と、ハンドルに取り付けられた用具531と、を備える。用具531は、ブラッシング中に歯を洗浄するために使用される。用具531は、上述のセンサのうちのいずれか1つから選択されるセンサ532を備えてもよい。
【0079】
化粧用器具550は、ハンドル100、200、300、400と、ハンドルに取り付けられた用具551と、を備える。用具551は化粧品を塗布する。用具551は、上述のセンサのうちのいずれか1つから選択されるセンサ552を備えてもよい。
【0080】
美容器具560は、ハンドル100、200、300、400と、ハンドルに取り付けられた用具561と、を備える。用具561は美容用途に使用される。用具561は、上述のセンサのうちのいずれか1つから選択されるセンサ562を含んでもよい。
【0081】
剃毛用かみそり570は、ハンドル100、200、300、400と、ハンドルに取り付けられた用具571と、を備える。用具571は、毛を切断するために使用される。用具571は、上述のセンサのうちのいずれか1つから選択されるセンサ572を含んでもよい。
【0082】
以下に実施例を示す。
A.
a.用具接続構造体を備えるハンドルと、
b.用具接続構造体に接続された用具と、
c.ハンドル内に位置付けられた用具変位センサであって、用具変位センサは、ハンドルの固定位置に対する用具の変位を測定する、用具変位センサと、
d.ハンドル内に位置付けられた電源と、
e.ハンドル内に位置付けられた加速度センサと、
f.ハンドル内に位置付けられた角速度センサと、
g.ハンドル内に位置付けられた通信デバイスと、を備える、パーソナル器具。
【0083】
B.加速度センサは、加速度計を含む、パラグラフAに記載のパーソナル器具。
【0084】
C.角速度センサは、ジャイロスコープを含む、パラグラフBに記載のパーソナル器具。
【0085】
D.ハンドルのピッチ及びロールは、加速度センサ及び角速度センサからのデータから算出される、パラグラフA~Cのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0086】
E.ハンドルのピッチ、ロール及びヨーは、加速度センサ及び角速度センサからのデータから算出される、パラグラフA~Cのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0087】
F.ハンドル内に位置付けられた磁場センサを更に備える、パラグラフA~Eのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0088】
G.磁場センサは、磁力計を含む、パラグラフFに記載のパーソナル器具。
【0089】
H.ハンドルのピッチ、ロール及びヨーは、磁場センサ、加速度センサ及び角速度センサからのデータから算出される、パラグラフFに記載のパーソナル器具。
【0090】
I.用具変位センサは、磁力計、光センサ、スイッチ、ホール効果センサ、静電容量型センサ、負荷センサ又は変位センサを含む、パラグラフA~Hのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0091】
J.通信デバイスは、LEDディスプレイ、LCDディスプレイ、無線接続、有線接続、取り外し可能メモリカード、振動デバイス、集音器及び/又はオーディオデバイスを含む、パラグラフA~Iのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0092】
K.電源は、再充電可能電池、使い捨て電池又はコード付きの電気的接続部を含む、パラグラフA~Jのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0093】
L.ハンドル内に位置付けられたクロックを更に備える、パラグラフA~Kのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0094】
M.クロックは、水晶発振器、セラミック発振器又はRC発振器を含む、パラグラフLに記載のパーソナル器具。
【0095】
N.ハンドル内に位置付けられたメモリ記憶デバイスを更に備える、パラグラフA~Mのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0096】
O.メモリ記憶デバイスは、不揮発性フラッシュメモリ、不揮発性フラッシュメモリカード、ハードディスク及び/又は揮発性DRAMを含む、パラグラフNに記載のパーソナル器具。
【0097】
P.電源から加速度センサ、角速度センサ、磁場センサ、用具変位センサ及び通信デバイスへの電力を制御するためのオン/オフスイッチを更に備える、パラグラフA~Oのいずれか1つのパーソナル器具。
【0098】
Q.オン/オフスイッチは、機械スイッチ及び電子スイッチ、静電容量型センサ、加速度計ベースのトリガ、磁気リードスイッチ、光センサ又は音響センサを含む、パラグラフPに記載のパーソナル器具。
【0099】
R.ハンドル内に位置付けられた少なくとも1つの温度センサを更に備える、パラグラフA~Qのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0100】
S.ハンドル内に位置付けられた気圧センサを更に備える、パラグラフA~Rのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0101】
T.ハンドル内に配置されたRFIDセンサを更に備える、パラグラフA~Sのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0102】
U.パーソナル器具は、グルーミング器具、化粧用器具、美容器具及び口腔ケア器具を含む、パラグラフA~Tのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0103】
V.用具は少なくとも1つのセンサを含む、パラグラフA~Uのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0104】
W.通信デバイスは第2のデバイスと通信する、パラグラフA~Vのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0105】
X.第2のデバイスは、携帯電話、コンピュータアプリケーション、コンピュータ、又は電子デバイスを含む、パラグラフWに記載のパーソナル器具。
【0106】
Y.用具変位センサは、線形変位又は回転変位を測定する、パラグラフA~Xのいずれか1つに記載のパーソナル器具。
【0107】
本明細書にて開示された寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0108】
相互参照される又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとは見なされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆又は開示するとは見なされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0109】
本発明の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。
図1
図1A
図2
図3
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10