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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-08
(45)【発行日】2022-02-17
(54)【発明の名称】ファイル
(51)【国際特許分類】
   B42F 7/00 20060101AFI20220209BHJP
【FI】
B42F7/00 E
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017151413
(22)【出願日】2017-08-04
(65)【公開番号】P2019030969
(43)【公開日】2019-02-28
【審査請求日】2020-07-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】土岐 一貴
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-156986(JP,U)
【文献】実開平03-108477(JP,U)
【文献】実開昭61-035874(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 7/00- 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一辺部のみが開放可能な袋状をなすファイル本体を備えたファイルであって、
前記ファイル本体が、前記一辺部に収容物を収容し得る収納空間を開閉し得るファスナーが設けられたものであり、
前記ファイル本体の前記一辺部以外の閉じられた複数の他辺部の一つに沿って位置し内部に見出し要素が配される見出し用ポケットが設けられているものであり、
前記ファイル本体が、略矩形状をなす一対のシート部材間に収容物を収容し得る前記収納空間を形成したものであり、
前記見出し用ポケットが、外面側のシート、及び、この外面側のシート内に位置する内面側のシートによって形成されており、
前記見出し用ポケットが、少なくとも一端部に前記見出し要素を挿入し得る挿入口を備えているものであり、
前記内面側のシートが、前記挿入口に臨む角部に切欠部を形成したものであり、
前記内面側のシートを構成する前記一対のシート部材同士が、前記切欠部の縁に沿って相互に溶着されているファイル。
【請求項2】
用紙を二つ折りにしてなる前記見出し要素を、前記見出し用ポケットを構成する内面側のシートと外面側のシートとの間に配設し得るように構成されたものであり、
前記外面側のシートが、前記挿入口を形成する部位に凹欠部を備えたものであり、この凹欠部から前記内面側のシートにおける切欠部の角が露出し得るように構成されている請求項記載のファイル。
【請求項3】
少なくとも前記外面側のシートが、透光性を有するものである請求項1又は2記載のファイル。
【請求項4】
一辺部のみが開放可能な袋状をなすファイル本体を備えたファイルであって、
前記ファイル本体が、前記一辺部に収容物を収容し得る収納空間を開閉し得るファスナーが設けられたものであり、
前記ファイル本体の前記一辺部以外の閉じられた複数の他辺部の一つに沿って位置し内部に見出し要素が配される見出し用ポケットが設けられているものであり、
前記ファイル本体が、略矩形状をなす一対のシート部材間に形成された収納空間を開閉し得るファスナーを備え、このファスナーにより開放可能な前記一辺部に隣接した他辺部に沿って前記見出し用ポケットが設けられており、
前記見出し用ポケットにおける反ファスナー側に、前記見出し要素を挿入し得る挿入口が設けられているファイル。
【請求項5】
前記一対のシート部材同士が、折り曲げ線を介して一体に連設されてなるものであり、
前記折り曲げ線が、前記ファイル本体の他辺部である底辺部を構成するものであり、
前記底辺部に隣接した前記ファイル本体における左右の側辺部が、前記一対のシート部材における側端部同士を溶着することにより形成されている請求項記載のファイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋状をなしたファイルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファスナー等により開閉可能である袋状をなしたファイルが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
【0003】
従来のものは、収納空間に収容された収容物(例えば、用紙や物品等)やその情報を確認しようとする場合、収容物それ自体を視認して確認していた。特に、他のファイルと立てた状態で並べて置かれている場合には、確認することが面倒なものとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】“チャックポケットファイルα”,コクヨ総合カタログ2017年版ステーショナリー編,コクヨ株式会社,平成28年12月,p.182
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、少なくとも、使用者が、内部に収容された収容物や収容物に関する分類等の情報を、収容物それ自体を視認する以外の方法で把握し得るファイルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
【0007】
請求項1に記載の発明は、一辺部のみが開放可能な袋状をなすファイル本体を備えたファイルであって、前記ファイル本体が、前記一辺部に収容物を収容し得る収納空間を開閉し得るファスナーが設けられたものであり、前記ファイル本体の前記一辺部以外の閉じられた複数の他辺部の一つに沿って位置し内部に見出し要素が配される見出し用ポケットが設けられているものであり、前記ファイル本体が、略矩形状をなす一対のシート部材間に収容物を収容し得る前記収納空間を形成したものであり、前記見出し用ポケットが、外面側のシート、及び、この外面側のシート内に位置する内面側のシートによって形成されており、前記見出し用ポケットが、少なくとも一端部に前記見出し要素を挿入し得る挿入口を備えているものであり、前記内面側のシートが、前記挿入口に臨む角部に切欠部を形成したものであり、前記内面側のシートを構成する前記一対のシート部材同士が、前記切欠部の縁に沿って相互に溶着されているファイルである。
【0010】
請求項に記載の発明は、用紙を二つ折りにしてなる前記見出し要素を、前記見出し用ポケットを構成する内面側のシートと外面側のシートとの間に配設し得るように構成されたものであり、前記外面側のシートが、前記挿入口を形成する部位に凹欠部を備えたものであり、この凹欠部から前記内面側のシートにおける切欠部の角が露出し得るように構成されている請求項記載のファイルである。
【0011】
請求項に記載の発明は、少なくとも前記外面側のシートが、透光性を有するものである請求項1又は2記載のファイルである。
【0012】
請求項に記載の発明は、一辺部のみが開放可能な袋状をなすファイル本体を備えたファイルであって、前記ファイル本体が、前記一辺部に収容物を収容し得る収納空間を開閉し得るファスナーが設けられたものであり、前記ファイル本体の前記一辺部以外の閉じられた複数の他辺部の一つに沿って位置し内部に見出し要素が配される見出し用ポケットが設けられているものであり、前記ファイル本体が、略矩形状をなす一対のシート部材間に形成された収納空間を開閉し得るファスナーを備え、このファスナーにより開放可能な前記一辺部に隣接した他辺部に沿って前記見出し用ポケットが設けられており、前記見出し用ポケットにおける反ファスナー側に、前記見出し要素を挿入し得る挿入口が設けられているファイルである。
【0013】
請求項に記載の発明は、前記一対のシート部材同士が、折り曲げ線を介して一体に連設されてなるものであり、前記折り曲げ線が、前記ファイル本体の他辺部である底辺部を構成するものであり、前記底辺部に隣接した前記ファイル本体における左右の側辺部が、前記一対のシート部材における側端部同士を溶着することにより形成されている請求項記載のファイルである。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも、使用者が、内部に収容された収容物や収容物に関する分類等の情報を、収容物それ自体を視認する以外の方法で把握し得るファイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
図2】同実施形態における正面図。
図3】同実施形態における背面図。
図4】同実施形態におけるファイル本体の展開図。
図5】同実施形態におけるファイル本体の正面図。
図6】同実施形態における作用説明用の部分拡大正面図。
図7】同実施形態における作用説明用の部分拡大正面図。
図8】同実施形態における作用説明用の部分拡大正面図。
図9図8におけるX-X線概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を、図1~9を参照して説明する。
【0017】
この実施形態は、本発明を、袋の機能を有したファイルAに適用したものである。ファイルAは、例えば、チャックポケットファイル(又は、単にチャックポケット)と称されるものである。
【0018】
ファイルAは、一辺部である上辺部h1のみが開放可能な袋状をなすファイル本体1を備えている。ファイルAは、ファイル本体1の上辺部h1以外の閉じられた複数の他辺部(底辺部h4、及び、左右の側辺部h2、h3)の一つ、この実施形態では、右の側辺部h3に沿って位置し内部に見出し要素Mが配される見出し用ポケットPが設けられている。
【0019】
以下、このファイルAについて詳述する。
【0020】
ファイル本体1は、袋状をなしている。ファイル本体1は、略矩形状をなす一対のシート部材11間に文房具や紙等の収容物(図示せず)を収容し得る収納空間spを形成したものである。ファイル本体1の一辺部である上辺部h1、すなわち、一対のシート部材11における上端縁には、収納空間spを開閉し得るファスナー3が設けられている。この実施形態では、ファイル本体1は、合成樹脂により作られたものである。一対のシート部材11は、透光性を有したものである。
【0021】
図4の展開図に示すように、ファイル本体1を形成する一対のシート部材11同士は、折り曲げ線s1を介して一体に連設されてなる。この実施形態では、折り曲げ線s1は、ファイル本体1の底辺部h4を構成している。ファイル本体1において底辺部h4に隣接した左右の側辺部h2、h3は、一対のシート部材11における側端縁es同士を溶着することにより形成されている。
【0022】
ファスナー3は、ファイル本体1における開放可能な上辺部h1に設けられたものである。この実施形態では、ファスナー3は合成樹脂製のものである。ファスナー3は、一対のシート部材11における各上端縁ejに溶着された対をなすファスナー要素31と、スライド動作によって対をなすファスナー要素31同士を密着した状態させたり対をなすファスナー要素31を離間した状態にさせたりするスライダー32とを備えた通常のものである。
【0023】
見出し用ポケットPは、少なくとも長手方向一端部である下端部に見出し要素Mを挿入し得る挿入口gを備えている。見出し用ポケットPは、ファイル本体1における右の側辺部h3を覆うように設けられた外面側のシート2、及び、この外面側のシート2内に位置しファイル本体1の一部となる右側端部を構成する内面側のシート1nによって形成されている。
【0024】
外面側のシート2は、合成樹脂製のものであり、少なくとも見出し要素Mを透視し得る透光性を有するものである。外面側のシート2は、見出し用ポケットPの挿入口gを形成する部位に、見出し要素Mを挿脱しやすくするための凹欠部22を備えている。外面側のシート2は、ファイル本体1に二つ折りの形態をなして止着されている。図2、及び、図3に示すように、凹欠部22は、二つ折りの形態をなす外面側のシート2における正面側にのみ形成されている。外面側のシート2における対をなす側端部は、溶着部21においてファイル本体1を構成する一対のシート部材11の外面側にそれぞれ溶着されている。外面側のシート2の溶着部21は、略直線状をなしており、ファイル本体1における右の側辺部h3と略平行に形成されている。
【0025】
なお、この明細書で、「透光性」とは、見出し要素Mに記載された情報を判読し得る程度に光を透過させ得る性質を意味している。
【0026】
内面側のシート1nは、挿入口gに臨む角部に切欠部kを形成したものである。図4、及び、図5に示すように、内面側のシート1nを構成する一対のシート部材11の側端縁es同士は溶着により接続されている。内面側のシート1nを構成する一対のシート部材11は、切欠部kの縁に沿っても相互に溶着されている。
【0027】
切欠部kは、外面側のシート2に設けられた凹欠部22から露出し当該切欠部kの角部を構成する曲縁部分k1と、この曲縁部分k1に連続して直線状に延びてなり外面側シート2の内側に位置するとともに外面側のシート2の折り曲げ線2sと略平行をなす直線縁部分k2と、この直線縁部分k2に連続して斜め外方に向かって直線状に延び一対のシート部材11において折り曲げ線2sに対して最も近く位置した側端縁esに連続する傾斜縁部分k3とを備えている。
【0028】
ファイルAは、用紙を二つ折りにしてなる見出し要素Mを、見出し用ポケットPを構成する内面側のシート1nと外面側のシート2との間に配設し得るように構成されている。換言すれば、見出し要素Mは、長方形状の用紙を二つ折りにしてなるものであり、外面側のシート2の内面側において、内面側のシート1nを跨ぐように配設されるものである。
【0029】
ファイルAは、外面側のシート2に設けられた凹欠部22から内面側のシート1nに設けられた切欠部kの角部が露出し得るように構成されている。
【0030】
以上の構成をなすファイルAにおいて、見出し用ポケットPに見出し要素Mを装着する操作は、例えば、次のようにして行われる。
【0031】
図2に示すように、ファイルAの見出し用ポケットPは、内面側のシート1nの切欠部kの角部を構成する曲縁部分k1が、挿入口gから露出したものとなっている。より具体的に言えば、見出し用ポケットPを構成する外面側のシート2に凹欠部22が形成されているため、内面側のシート1nに形成された切欠部kの下端部が外面側のシート2に被覆されることなく外部に表出したものとなっている。
【0032】
使用者は、まず、図6に示すように、外方に露出している内面側のシート1nの切欠部kの曲縁部分k1に、用紙を二つ折りにしてなる見出し要素Mを跨がせて、当該見出し要素Mにおける折り線部分m1の谷側を切欠部kにおける角部の曲縁部分k1に係わり合わせる。
【0033】
次いで、図7に示すように、切欠部kの角部に係わり合わせた見出し要素Mを挿入方向である上方に向けて押圧すると、この切欠部kの曲縁部分k1にガイドされて見出し要素Mが外面側のシート2の内側に無理なくスムーズに入り込む。切欠部kの曲線部分k1を通過した見出し要素Mは、その後、切欠部kの直線縁部分k2と外面側のシート2における折り曲げ線2sとの間に形成された隙間skを通過し、見出し用ポケットPの内部に向かってスムーズに挿入される。次いで、見出し要素Mにおける折り線部分m1は、直線縁部分k2に連続して設けられた傾斜縁部分k3にガイドされて内面側シート1nの側端縁esに移動した結果、見出し用ポケットP内の適切な位置に誘導されることになる。つまり、見出し要素Mは、見出し用ポケットP内に円滑に挿入されることになる。
【0034】
最終的に、図8に示すように、見出し要素Mは、見出し用ポケットP内、すなわち、内面側のシート1nと外面側のシート2との間に挟まれて保持されることになる。
【0035】
なお、図8に示すように、外面側のシート2の挿入口gに臨む部位には、凹欠部22が設けられているため、見出し用ポケットP内に装着された見出し要素Mの下端を手指で摘みやすくなっている。このため、使用者は、見出し要素Mを、見出し用ポケットPから容易に下方に引き出して取り出すことができるようになっている。
【0036】
このように、ファイルAは、袋型のファイル本体1を有するものであるにも関わらず、見出し要素Mを装着することができる見出し用ポケットPを備えているのであるため、収容物の把握やファイルAの整理を見出し要素Mに基づいて好適に行うことができるものとなっている。
【0037】
以上説明したように、本実施形態に係るファイルAは、一辺部である上辺部h1のみが開放可能な袋状をなすファイル本体1を備えたものである。そして、ファイル本体1の上辺部h1以外の閉じられた複数の他辺部の一つである右の側辺部h3に沿って位置し内部に見出し要素Mが配される見出し用ポケットPが設けられている。このため、使用者が、内部に収容された収容物や収容物に関する分類等の情報を、収容物それ自体を視認する以外の方法で把握し得るファイルAを提供することができるものとなる。
【0038】
ファイル本体1が、略矩形状をなす一対のシート部材11間に収容物を収容し得る収納空間spを形成したものであり、一辺部である上辺部h1に収納空間spを開閉し得るファスナー3が設けられている。そして、見出し用ポケットPが、ファイル本体1における他辺部である右の側辺部h3を覆うように設けられた外面側のシート2、及び、この外面側のシート2内に位置しファイル本体1の一部を構成する内面側のシート1nによって形成されている。見出し用ポケットPは、少なくとも一端部である下端部に見出し要素Mを挿入し得る挿入口gを備えている。このようなものであれば、ファスナー3により収納空間spを好適に開閉し得るものとなっているだけでなく、外面側のシート2と内面側のシート1nとが協働して見出し要素Mを好適に保持し得るものとなっている。
【0039】
内面側のシート1nが、挿入口gに臨む角部に切欠部kを形成したものであり、内面側のシート1nを構成する一対のシート部材11同士が、切欠部kの縁に沿って相互に溶着されている。このため、収納空間spに収容された収容物が、外部にこぼれ出るようなことが好適に抑制されるものとなる。
【0040】
用紙を二つ折りにしてなる見出し要素Mを、見出し用ポケットPを構成する内面側のシート1nと外面側のシート2との間に配設し得るように構成されたものであり、外面側のシート2が、挿入口gを形成する部位に凹欠部22を備えたものであり、この凹欠部22から内面側のシート1nにおける切欠部kの角が露出し得るように構成されている。このため、見出し要素Mを切欠部kに係わり合わせて見出し用ポケットP内に円滑に挿入させることができるものとなる。
【0041】
外面側のシート2が、透光性を有するものであるため、見出し要素Mを好適に視認し得るものとなっている。
【0042】
ファイル本体1が、略矩形状をなす一対のシート部材11間に形成された収納空間spを開閉し得るファスナー3を備えている。そして、ファスナー3により開放可能な一辺部である上辺部h1に隣接した他辺部に沿って見出し用ポケットPが設けられており、見出し用ポケットPにおける反ファスナー側すなわち底辺部h4側に、見出し要素Mを挿入し得る挿入口gが設けられている。このようなものであれば、見出し要素Mの挿脱が、ファスナー3の存在によって邪魔されることなく円滑に行えるものとなっている。
【0043】
一対のシート部材11同士が、折り曲げ線を介して一体に連設されてなるものであり、折り曲げ線が、ファイル本体1の底辺部h4を構成するものであり、底辺部h4に隣接したファイル本体1における左右の側辺部h2、h3が、一対のシート部材11における側端部同士を溶着することにより形成されている。このため、ファイル本体1は、収容物がこぼれ出ない袋状の形態を好適に実現したものとなっている。
【0044】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0045】
ファイル本体における開放可能な一辺部は適宜に設定され得るものであり、上辺部に限られるものではない。
【0046】
見出し用ポケットは、一辺部以外の他辺部に沿って設けられたものであればよく、例えば、一辺部の反対側に位置する他辺部(一辺部が上辺部である場合には底辺部が該当する)に沿って設けられたものであってもよい。
【0047】
また、一辺部は、開放可能に構成されていればよく、スライダーを有したファスナーを設けたものに限られるものでない。例えば、スライダーを有しないファスナーであってもよいし、スナップボタンを利用して一辺部を開閉可能に構成したものであってもよい。
【0048】
見出し用ポケットは、少なくとも一端部に見出し要素を挿入し得る挿入口を備えていればよいが、両端部に挿入口を設けたものであってもよいのはもちろんのことである。
【0049】
見出し用ポケットは、外面側のシート、及び、外面側のシート内に位置する内面側のシートによって形成されているものであればよい。例えば、見出し用ポケットは、ファイル本体の他辺部に位置してなり当該ファイル本体の一部を構成する外面側のシート、及び、当該外面側のシート内に位置する内面側のシートによって形成されたものであってもよい。他の見出し用ポケットとしては、例えば、他辺部に位置している一対のシート部材の一方側を内面側のシートとし、他方側を当該内面側シートの外側を覆う外面側のシートとして、内面側のシートと外面側のシートとの間に見出し要素を配することができるようにしたものであってもよい。
【0050】
ファイル本体を構成する一対のシート部材は、必ずしも透光性を有したものでなくてもよい。

その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0051】
A…ファイル
1…ファイル本体
2…外面側のシート
3…ファスナー
1n…内面側のシート
h1…上辺部(一辺部)
h3…右の側辺部(他辺部)
M…見出し要素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9