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  • 特許-棒状体の製造方法、棒状体及び玩具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-08
(45)【発行日】2022-02-17
(54)【発明の名称】棒状体の製造方法、棒状体及び玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/10 20060101AFI20220209BHJP
   A63H 33/08 20060101ALI20220209BHJP
【FI】
A63H33/10 C
A63H33/08 D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017194787
(22)【出願日】2017-10-05
(65)【公開番号】P2019063425
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-06-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年7月5日東京ビッグサイトにおいて開催されたDESIGN TOKYO展で試験販売
(73)【特許権者】
【識別番号】591017939
【氏名又は名称】クラレファスニング株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】517157477
【氏名又は名称】株式会社デジタルライズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】隈 太一
(72)【発明者】
【氏名】田口 あゆ子
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-103115(JP,A)
【文献】登録実用新案第3088771(JP,U)
【文献】登録実用新案第3207594(JP,U)
【文献】登録実用新案第3195675(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 33/10
A63H 33/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが設けられたシート状部材から側面全体に該面ファスナーを露出させた棒状体を製造する方法であって、
裏面にした前記シート状部材において、棒状体の軸方向に沿って両端部を折り返して、裏面に表面側の面ファスナーの一対の折り返し部を形成する折り返し部形成工程と、
裏面にした前記シート状部材を棒状体の軸方向に沿って折り曲げて、前記折り返し部形成工程において形成された前記一対の折り返し部同士を前記面ファスナーにより結合させる結合工程と
を備え、表面のみの面ファスナーで1枚のシート状部材から側面全体に該面ファスナーを露出させた1本の棒状体が製造されることを特徴とする棒状体の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の棒状体の製造方法において、
前記シート状部材は棒状体の軸方向に延在し、
前記折り返し部形成工程に先立って前記シート部材は前記一対の折り返し部を形成するように軸方向の両端部に折り返し折り目を形成すると共に、前記一対の折り返し部を結合させるように軸方向の折り曲げ折り目線を形成する折り目線形成工程を備えることを特徴とする棒状体の製造方法。
【請求項3】
表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが設けられたシート状部材により構成される棒状体であって、
前記棒状体の軸方向に沿って前記シート状部材の裏面側に折り返された折り返し部を前記シート状部材の両端部に有し、一方の該折り返し部の表面と他方の該折り返し部の表面とが着脱自在に結合していることで、表面のみの面ファスナーで1枚のシート状部材から側面全体に該面ファスナーを露出させた1本の棒状体として構成されていることを特徴とする棒状体。
【請求項4】
請求項3に記載の棒状体において、
前記シート状部材の表面の前記フックの高さよりも前記ループの高さの方が高いことを特徴とする棒状体。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の棒状体からなる玩具であって、
前記面ファスナーが着色されていることを特徴とする玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、側面全体にフックとループとを混在させた面ファスナーを露出させた棒状体、棒状体を利用した玩具、及び棒状体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、面ファスナーを用いた玩具は公知であり、例えば対象物の表面に面ファスナーのオス面、メス面を交互に取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1の玩具用組立ブロックでは、複数のブロックを用い、任意のブロックの面ファスナーのオス面と、他の任意のブロックの面ファスナーとメス面とが向かい合うように着脱自在に結合することにより、任意の形状を作り上げて繰り返し遊ぶことができる。
【0004】
また、スポンジや綿などの軟質軽量の素材をオスメス混在の面ファスナーとの着脱性を有する布で被覆し円柱状の軸とし、その両端部分に結合手段としてオスメス混在の面ファスナーを設けたものも知られている(例えば特許文献2)。
【0005】
特許文献2のものにおいては、軸としてオスメス混在の面ファスナーとの着脱性を有する布で被覆したものを用い、結合手段としてオスメス混在の面ファスナーを用いているため、軸の両端を軸の任意の位置で着脱自在に結合させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】公開実用新案広報平4-83394号公報
【文献】特開2013-103115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の玩具によれば、面ファスナーのオス面、メス面を交互に取り付けているので、オス面とメス面とが向かい合うようにしなければ結合させことができず、任意の形状を作り上げる上での自由度が制限される場合がある。
【0008】
また、上記特許文献2のものでは、結合手段としてオスメス混在の面ファスナーを用いているものの、当該結合手段が軸の両端部にのみ設けられているため、両端部以外では結合させることができず、任意の形状を作り上げる上での自由度が制限されてしまう。
【0009】
もっとも、オスメス混合の面ファスナーを軸の両端部のみならず全面に設けることも考えられるが、部材の点数が増え、構成も複雑となってしまい、玩具の重量は重く、また玩具の製造に多くの工程を要することとなる。
【0010】
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、任意の形状を作り上げる上での自由度を担保することができ、かつこれを簡易な構成で実現できる棒状体及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1発明に係る棒状体の製造方法は、
表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが設けられたシート状部材から側面全体に該面ファスナーを露出させた棒状体を製造する方法であって、
裏面にした前記シート状部材において、棒状体の軸方向に沿って両端部を折り返して、裏面に表面側の面ファスナーの一対の折り返し部を形成する折り返し部形成工程と、
裏面にした前記シート状部材を棒状体の軸方向に沿って折り曲げて、前記折り返し部形成工程において形成された前記一対の折り返し部同士を前記面ファスナーにより結合させる結合工程と
を備え、表面のみの面ファスナーで1枚のシート状部材から側面全体に該面ファスナーを露出させた1本の棒状体が製造されることを特徴とする。
【0012】
第1発明によれば、表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが、棒状体の側面全体に該面ファスナーを露出しているため、該棒状体同士はその側面のどの部分とでも結合可能である棒状体を得ることができる。
【0013】
また、単一物である表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが設けられたシート状部材を折り曲げることによって構成することができる。そのため、部材の点数が増えたり構成が複雑となるようなこともなく、製造工程も非常に簡易なものとすることができる。加えて、シート状部材以外の重量の無い、軽量の棒状体を製造することができる。
【0014】
このように、第1発明の棒状体の製造方法によれば、任意の形状を作り上げる上での自由度を担保することができ、かつこれを簡易な構成で実現できる。
【0015】
第2発明に係る棒状体の製造方法は、第1発明において、
前記シート部材は棒状体の軸方向に延在し、
前記折り返し部形成工程に先立って前記シート部材は前記一対の折り返し部を形成するように軸方向の両端部に折り返し折り目線を形成すると共に、前記一対の折り返し部を結合させるように軸方向の折り曲げ折り目線を形成する折り目線形成工程を備えることを特徴とする。
【0016】
第2発明によれば、折り目線形成工程により、予め折り返し折り目線を形成しておくことで、シート部材の軸方向の両端部には一対の折り返し部を精度よく形成することができる。同様に、予め折り曲げ折り目線を形成しておくことで、一対の折り返し部同士を確実に結合させることができる。
【0017】
このように、第2発明の棒状体の製造方法によれば、任意の形状を作り上げる上での自由度を担保することができ、かつこれをより簡易な構成で確実に実現できる。
【0018】
第3発明に係る棒状体は、
表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが設けられたシート状部材により構成される棒状体であって、
前記棒状体の軸方向に沿って前記シート状部材の裏面側に折り返された折り返し部を前記シート状部材の両端部に有し、一方の該折り返し部の表面と他方の該折り返し部の表面とが着脱自在に結合していることで、表面のみの面ファスナーで1枚のシート状部材から側面全体に該面ファスナーを露出させた1本の棒状体として構成されていることを特徴とする。
【0019】
第3発明の棒状体によれば、表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが、棒状体の側面全体に該面ファスナーを露出しているため、該棒状体同士はその側面のどの部分とでも結合可能である棒状体を得ることができる。
【0020】
また、単一物である表面にフックとループとを混在させた面ファスナーが設けられたシート状部材の両端部を折り返した一方の折り返し部の表面と他方の折り返し部の表面とが着脱自在に結合している。そのため、部材の点数が増えたり構成が複雑となるようなこともなく、簡易なものとすることができる。加えて、シート状部材以外の重量の無い、軽量の棒状体とすることができる。
【0021】
このように、第3発明の棒状体によれば、任意の形状を作り上げる上での自由度を担保することができ、かつこれを簡易な構成で実現できる。
【0022】
第4発明に係る棒状体は、第3発明において、前記シート状部材表面の前記フックの高さよりも前記ループの高さの方が高いことを特徴とする。
【0023】
第4発明によれば、フックの高さよりもループの高さの方が高いため、棒状体の表面が滑らかな手触りとすることができる。
【0024】
このように、第4発明の棒状体によれば、滑らかな手触りで任意の形状を作り上げる上での自由度を担保することができ、かつこれを簡易な構成で実現できる。
【0025】
第5発明に係る玩具は、第3又は第4発明又に係る棒状体からなる玩具であって、前記面ファスナーが着色されていることを特徴とする。
【0026】
第5発明の玩具によれば、面ファスナー全体を着色しておくことで、全体が着色された棒状体を容易に構成することができる。さらに、全体が着色された棒状体により、玩具として子供の創造力を掻き立てるような使用が可能となる。
【0027】
このように、第5発明の玩具によれば、着色した場合でも、任意の形状を作り上げる上での自由度を担保することができ、かつこれを簡易な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1Aは、本実施形態の棒状体の完成状態を示す斜視図。図1Bは、図1AにおけるIB-IB断面図。
図2】本実施形態の棒状体の製造工程を示す説明図。
図3図1の棒状体を玩具として使用した場合の使用状態の一例を示す説明図。
図4】本実施形態の棒状体の変更例を示す説明的断面図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
まず、図1を参照して、本実施形態の棒状体の構成について説明する。
【0030】
本実施形態の棒状体は、シート状部材1により構成される棒状体であって、一対の折り返し部10Aと10Bとを備える。
【0031】
シート状部材1は、表面10にフックとループとを混在させた面ファスナーを備え、裏面11にはフックとループとを混在させた面ファスナーがない。
【0032】
裏面11には、棒状体の軸方向に沿ってシート状部材1の表面10が裏面11側に折り返され、一対の折り返し部10A、10Bがシート状部材1の両端部に形成されている。
【0033】
一対の折り返し部10A、10Bは、その一方を一端部折り返し部10A、他方を他端部折り返し部10Bとする。
【0034】
一対の折り返し部10A、10Bは、向かい合うように結合している。
【0035】
折り返し折り線2A及び2B並びに折り曲げ折り目線3は、図2を参照して詳細は後述する。
【0036】
次に、図2を参照して、本発明による一実施形態に係る棒状体の製造工程について説明する。
【0037】
図2Aは、製造工程の最初の段階を示している。シート状部材1がシート状部材の裏面11を上向きにして配置されている。
【0038】
図2Bは、折り返し部形成工程を示している。シート状部材1の両端部をそれぞれ裏面11側に折り返し、一端部折り返し部10A及び他端部折り返し部10Bを形成する。
【0039】
なお、折り返し部形成工程をやりやすいように、該折り返し部形成工程に先立って、シート部材に、軸方向の両端部に折り返し折り目線(図においては、一端部折り返し折り目線2A、他端部折り返し折り目線2B)を形成する。
【0040】
一端部折り返し折り目線2A、他端部折り返し折り目線2Bを形成しておくことで、一端部折り返し部10A、他端部折り返し部10Bの大きさを同一にすることが非常に容易になる。
【0041】
図2Cは、結合工程を示している。折り返し部形成工程を実施済みのシート状部材1をさらに棒状体の軸方向に沿って折り曲げて、該折り返し部形成工程により形成された一端部折り返し部10Aと他端部折り返し部10Bとを結合させることによって、棒状体が製造される。
【0042】
なお、結合工程をやりやすいように、折り返し部形成工程に先立って、シート部材に、一対の折り返し部を結合させるように、軸方向の折り曲げ折り目線3を形成する。
【0043】
折り曲げ折り目線3を形成しておくことで、大きさが同一となるように形成された一端部折り返し部10A、他端部折り返し部10Bの全面同士を確実に結合させることができる。
【0044】
また、一端部折り返し折り目線2A、他端部折り返し折り目線2B、折り曲げ折り目線3の形成は、例えば、エッジ状の刃物を押し当てることにより実現してもよく、あるいはシート状部材1の製造過程において予め当該部分のみを薄肉に製造することにより実現してもよい。
【0045】
次に、図3を参照して、図1の棒状体を玩具として使用した場合の使用方法について説明する。
【0046】
図3のように複数の棒状体(本実施形態では11本)を用い、一方の棒状体の側面の一部分を他方の棒状体の側面の一部分に結合させ、該他方の棒状体の側面の他の部分をさらに他方の棒状体の側面の他の部分に結合させる工程を繰り返すことで、複雑な立体形状を作り上げることができる。
【0047】
このように、本実施形態の棒状体によれば、一方の棒状体の側面のどの部分においても、他方の棒状体の側面のどの部分とも結合することができるので、複数の棒状体を組み合わせることで、任意の形状を高い自由度で作り上げることができる。
【0048】
また、棒状体の側面は面ファスナーであり、結合部分は着脱自在であるため、任意の形状を作り上げた後に結合部分を取り外すことで、繰り返して任意の形状を作り上げて遊ぶことができる。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、折り曲げ折り目線3の数は、1つに限定されない。
【0050】
以下、図4を参照して、本実施形態の棒状体の変更例について説明する。なお、同一の構成については、同一の符号を付して、説明を省略することがある。
【0051】
図4Aは、2つの折り曲げ折り目線として、第1追加折り曲げ折り目線3A及び第2追加折り曲げ折り目線3Bを有している。
【0052】
結合工程において、第1追加折り曲げ折り目線3A及び第2追加折り曲げ折り目線3Bに沿って棒状体の軸方向に沿って折り曲げて、一端部折り返し部10Aと他端部折り返し部10Bとを結合させることによって、断面が三角形の棒状体が形成される。
【0053】
図4Bは、折り曲げ折り目線3に加え、その両脇に、追加の折り曲げ折り目線として、第1追加折り曲げ折り目線3A’及び第2追加折り曲げ折り目線3B’を有している。
【0054】
結合工程において、折り曲げ折り目線3、第1追加折り曲げ折り目線3A及び第2追加折り曲げ折り目線3Bに沿って棒状体の軸方向に沿って折り曲げて、一端部折り返し部10Aと他端部折り返し部10Bとを結合させることによって、断面が四角形の棒状体が形成される。
【0055】
図4Cは、4つの折り曲げ折り目線として、第1追加折り曲げ折り目線3A’、第2追加折り曲げ折り目線3B’、第3追加折り曲げ折り目線3C及び第4追加折り曲げ折り目線3Dを有している。
【0056】
結合工程において、第1追加折り曲げ折り目線3A’、第2追加折り曲げ折り目線3B’、 第3追加折り曲げ折り目線3C及び第4追加折り曲げ折り目線3Dに沿って棒状体の軸方向に沿って折り曲げて、一端部折り返し部10Aと他端部折り返し部10Bとを結合させることによって、断面が四角形の棒状体が形成される。
【0057】
図4Dは、4つの折り曲げ折り目線として、第1追加折り曲げ折り目線3A’、第2追加折り曲げ折り目線3B’、第3追加折り曲げ折り目線3C’及び第4追加折り曲げ折り目線3D’を有している。
【0058】
結合工程において、第1追加折り曲げ折り目線3A’、第2追加折り曲げ折り目線3B’、 第3追加折り曲げ折り目線3C’及び第4追加折り曲げ折り目線3D’に沿って棒状体の軸方向に沿って折り曲げて、一端部折り返し部10Aと他端部折り返し部10Bとを結合させることによって、断面が五角形の棒状体が形成される。
【0059】
以上のように、追加折り曲げ折り目線(3A~3D)を一つ以上設けることにより、断面が多角形の棒状体を確実に製造できるようにしてもよい。
【0060】
多角形の棒状体とすることにより、結合力の強い面の部分と、比較的結合力の弱い角の部分とが形成される。そのため、任意の形状を作り上げる上での自由度を維持しつつ、適度な難易度を実現し、玩具として子供の想像力をより掻き立てるような使用ができる。
【0061】
棒状体の構成について一通り説明したが、これを玩具として用いる場合は、それぞれ赤、青、黄などに着色された複数の棒状体で構成される。
【0062】
また、図4A~Dで説明した各多角形の棒状体としたものの全部又は一部を含む構成としてもよい。
【0063】
さらに、棒状体の長さや太さは、変更してさまざまな長さや太さの棒状体で構成することとしてもよい。
【0064】
そのような構成とすることで、任意の形状を作り上げる上での自由度をさらに高め、玩具として子供の想像力を強く掻き立てるような使用ができる。
【0065】
また、棒状体は、着色して子ども向けの玩具として用いるだけでなく、高齢者向けの介護施設や障がい者向けの福祉施設においてレクリエーション用の道具として用いてもよい。
【0066】
さらに、美術作品用の部材として、オブジェの製作や、オスメス混在の面ファスナーとの着脱性を有する布で被覆などされた壁面上での貼り絵の製作などに用いてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1…シート状部材、2A…一端部折り返し折り目線、2B…他端部折り返し折り目線、3…折り曲げ折り目線、3A…第1追加折り曲げ折り目線、3B…第2追加折り曲げ折り目線、3C…第3追加折り曲げ折り目線、3D…第4追加折り曲げ折り目線、10…表面、10A…一端部折り返し部、10B…他端部折り返し部、11…裏面。
図1
図2
図3
図4