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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-08
(45)【発行日】2022-02-17
(54)【発明の名称】折曲罫線入りシート
(51)【国際特許分類】
   B29C 53/06 20060101AFI20220209BHJP
   B65D 65/12 20060101ALI20220209BHJP
   C08J 5/18 20060101ALI20220209BHJP
【FI】
B29C53/06
B65D65/12
C08J5/18
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021114855
(22)【出願日】2021-07-12
【審査請求日】2021-07-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516045551
【氏名又は名称】本州印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(72)【発明者】
【氏名】陣野 公司
(72)【発明者】
【氏名】北村 和司
【審査官】岩田 行剛
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/076808(WO,A1)
【文献】特開2002-219746(JP,A)
【文献】特開平05-016221(JP,A)
【文献】特開平06-100016(JP,A)
【文献】特開平02-249626(JP,A)
【文献】特開2001-293777(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 53/00-53/84
B65D 65/12
C08J 5/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなり、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成された厚さTが0.3mmのシートであって、
上記折曲罫線は、
幅Wが0.3mm~0.4mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、
上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有し、
当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、
上記深溝部の長さLは、0.2mm、ピッチPは0.6mm~2.8mmである、折曲罫線入りシート。
【請求項2】
熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなり、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成された厚さTが0.3mmのシートであって、
上記折曲罫線は、
幅Wが0.3mm~0.4mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、
上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有し、
当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、
上記深溝部の長さLは、0.3mm、ピッチPは0.8mm~3.0mmである、折曲罫線入りシート。
【請求項3】
熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなり、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成された厚さTが0.3mmのシートであって、
上記折曲罫線は、
幅Wが0.3mm~0.4mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、
上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有し、
当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、
上記深溝部の長さLは、0.4mm、ピッチPは1.0mm~3.0mmである、折曲罫線入りシート。
【請求項4】
熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなり、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成された厚さTが0.4mmのシートであって、
上記折曲罫線は、
幅Wが0.3mm~0.5mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、
上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有し、
当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、
上記深溝部の長さLは、0.2mm、ピッチPは0.6mm~2.8mmである、折曲罫線入りシート。
【請求項5】
熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなり、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成された厚さTが0.4mmのシートであって、
上記折曲罫線は、
幅Wが0.3mm~0.5mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、
上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有し、
当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、
上記深溝部の長さLは、0.3mm、ピッチPは0.8mm~3.0mmである、折曲罫線入りシート。
【請求項6】
熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなり、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成された厚さTが0.4mmのシートであって、
上記折曲罫線は、
幅Wが0.3mm~0.5mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、
上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有し、
当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、
上記深溝部の長さLは、0.4mm、ピッチPは1.0mm~3.0mmである、折曲罫線入りシート。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特定の組成を有するシートに関し、詳しくは、当該シートの折曲加工を支援する折曲罫線の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえば化粧品等の製品は、包装箱に収容され商品として販売される。このような包装箱は、一般に、厚手の紙や樹脂シートからなり、所定の形状に裁断され、所定の折曲罫線に沿って折り曲げられることにより組み立てられる。典型的には、いわゆるトムソン加工により、紙や樹脂からなる原反シートが所定の形状に打ち抜かれると共に所定の折曲罫線が形成される。
【0003】
包装箱に要求される性能は、折曲加工が容易であること、折り曲げられた部位が綺麗なエッジ(直角)を形成すること、衝撃に対して十分な耐性を持つこと、である。この要請に対応するために、上記折曲罫線の構造が重要であることが知られている。従来、上記折曲罫線の構造について種々の提案がなされている(たとえば、特許文献1~特許文献2参照)。
【0004】
ところで、近年では、いわゆるカーボンニュートラルの要請に応えることが企業の責務となっている。一般に、紙や樹脂は、その製造時及び廃棄(焼却)時において多くの二酸化炭素を排出することから、これらに代わる素材として無機物質を配合した複合材シートが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。この複合材シートは、粉砕した炭酸カルシウム等の無機物(重量比55wt%以上)、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂および所要の添加剤が加熱・混練されたものである。石灰石は、一般的なプラスチック(典型的にはポリピロピレン)と比較して、同体積の焼却時に排出される二酸化炭素量を約58%削減できるとされており、プラスチック代替素材の主原料として石灰石が採用されることで、石油由来プラスチックの使用量が抑制され、焼却を含むライフサイクル全体で二酸化炭素の排出量が削減されるという効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第2898884号公報
【文献】特許第3172892号公報
【文献】特許第5461614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記無機物質を配合した複合材シートに従来の折曲罫線が形成された場合、組み立てられた包装箱は、上記性能を発揮することができない。特に、耐衝撃性能が発揮されず、製品の包装時や搬送時に包装箱が破壊されるおそれがある。
【0007】
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、無機物質を配合した複合材からなるシートであり、綺麗な折曲加工が容易であり、且つ耐衝撃性に優れた包装箱の組み立てが可能な折曲罫線入りシートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係る折曲罫線入りシートは、熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなる。このシートの厚さTは、0.3mmである。このシートは、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成されている。この折曲罫線は、幅Wが0.3mm~0.4mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有する。当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、上記深溝部の長さLは、0.2mm、ピッチPは0.6mm~2.8mmである
【0009】
(2) 本発明に係る折曲罫線入りシートは、熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなる。このシートの厚さTは、0.3mmである。このシートは、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成されている。この折曲罫線は、幅Wが0.3mm~0.4mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有する。当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、上記深溝部の長さLは、0.3mm、ピッチPは0.8mm~3.0mmである。
【0010】
(3) 本発明に係る折曲罫線入りシートは、熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなる。このシートの厚さTは、0.3mmである。このシートは、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成されている。この折曲罫線は、幅Wが0.3mm~0.4mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有する。当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、上記深溝部の長さLは、0.4mm、ピッチPは1.0mm~3.0mmである。
【0011】
(4) 本発明に係る折曲罫線入りシートは、熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなる。このシートの厚さTは、0.4mmである。このシートは、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成されている。この折曲罫線は、幅Wが0.3mm~0.5mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有する。当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、上記深溝部の長さLは、0.2mm、ピッチPは0.6mm~2.8mmである
【0012】
(5) 本発明に係る折曲罫線入りシートは、熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなる。このシートの厚さTは、0.4mmである。このシートは、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成されている。この折曲罫線は、幅Wが0.3mm~0.5mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有する。当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、上記深溝部の長さLは、0.3mm、ピッチPは0.8mm~3.0mmである。
【0013】
(6) 本発明に係る折曲罫線入りシートは、熱可塑性樹脂及び55重量%~62重量%の無機物質が含有された複合材からなる。このシートの厚さTは、0.4mmである。このシートは、所定の立体に成形するための折曲罫線が形成されている。この折曲罫線は、幅Wが0.3mm~0.5mm、且つ深さD1が0.1mm以下の罫線本体と、上記罫線本体内に当該罫線本体に沿って間欠的に並設された深溝部とを有する。当該深溝部は、幅W且つ深さD2が0.7T≧D2>D1を満たし、上記深溝部の長さLは、0.4mm、ピッチPは1.0mm~3.0mmである。
【0014】
この構成によれば、シートが熱可塑性樹脂に55重量%~65重量%の無機物質が含有された複合材からなるので、このシートにより組み立てられる包装箱は、その製造から廃棄にいたる過程において排出される二酸化炭素の量が削減される。しかも、折曲罫線が上記構造であるから、シートの折曲加工が容易であり、且つ折り曲げられた部位が綺麗な直角を形成できる。しかも、このシートによって組み立てられた包装箱は、十分な耐衝撃性を備える。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、包装箱の製造から廃棄に至る過程におけるいわゆるカーボンニュートラルの要請に応えつつ、包装箱として高い性能(作業性、加工性及び耐衝撃性)を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る折曲罫線入りシート10の正面図である。
図2図2は、シート10からなる包装箱20の外観斜視図である。
図3図3は、図3は、シート10の背面図である。
図4図4は、図1におけるIV-拡大斜視図である。
図5図5は、シート10に形成された折曲罫線11の平面図である。
図6図6は、図4におけるVI-VI断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る折曲罫線入りシートの一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る折曲罫線入りシート(以下、「シート」と称される。)10の正面図であり、シート10の表面27が現れている。図2は、このシート10が折曲加工されることにより組み立てられた包装箱20の外観斜視図である。図3は、シート10の背面図である。
【0019】
このシート10は、いわゆる無機物質が含有された複合材である。本実施形態では、無機物質として炭酸カルシウムが採用されており、その含有量は、58重量%~61重量%である。もっとも、炭酸カルシウムの含有量は、55重量%~62重量%の範囲で適宜変更され得る。
【0020】
このようなシート10は、一般に次のようにして製造される。原料としての炭酸カルシウムが粉砕され、熱可塑性樹脂(典型的にはポリプロピレン)および所定の添加剤と共に加熱、混練される。炭酸カルシウムの含有量は、前述のように55重量%~62重量%である。この作業は、二軸押出機により行われ、炭酸カルシウムが均一に分散された溶融状態の複合体が生成される。この複合体は、Tダイ法によりシート状に押し出形され、さらに延伸加工によって所要の複合材シートとして成形され、市販されている。本実施形態では、シート10は、株式会社TBM製複合材シート(商品名「LIMEX:(登録商標)」)が採用されている。シート10の厚さTは、特に限定されるものではないが、本実施形態では、T=0.3mm~0.4mmに設定される。
【0021】
図1が示すように、シート10は、所定の外形形状に形成されている。シート10の所定の位置に折曲罫線11(11a~11f)が形成されている。折曲罫線11は、図1において点線で示されており、シート10は、折曲罫線11に沿って折り曲げられるようになっている。同図において、参照符号12~15は、シート10に設けられた切込である。各切込12~15及び折曲罫線11bが設けられることにより、包装箱の上蓋16~18(図2参照)が構成される。折曲罫線11dが設けられることにより、下蓋19~22(図2参照)が構成される。
【0022】
前述のように成形された複合材シート(原反シート)は、いわゆるトムソン加工により打ち抜かれ、図1及び図3が示す外形のシート10が形成される。このトムソン加工において、上記折曲罫線11も同時に形成される。トムソン加工の内容は公知であるから、その詳しい説明は省略される。シート10が折り曲げられることによって、図2が示すように、底面が一辺50mmの正方形で、高さが180mmの包装箱20が組み立てられる。
【0023】
包装箱20の組立要領は、次のとおりである。図3において、下蓋19、21の側片25、26が折曲罫線11eに沿って山折りされながら、折曲罫線11dに沿って下蓋19~22が谷折りされ、折曲罫線11fに沿って止め代23が折り返される。さらに、折曲罫線11cによりシート10が谷折りされ、シート10が筒状に形成される。このとき、止め代23がシート10の端縁24に固定(典型的には接着剤による接着)される。同時に、上記側片25、26は、それぞれ、下蓋22、20の表面側に固定(典型的には接着剤による接着)される。この作業により、図2が示すように、シート10が四角柱状に形成される。
【0024】
もっとも、シート10の外形形状は、適宜設計変更がされ得る。本実施形態では、シート10は、図2が示す四角柱状の包装箱を組み立てるための外形であるが、たとえば、40mm×40mm×120mmの包装箱、25mm×25mm×120mmの包装箱、85mm×85mm×45mmの包装箱等、様々な形状の包装箱を組み立てるための形状に設計変更される。なお、組み立てられる包装箱の形状は、角柱状に限定されるものではく、これに対応してシート10の外形形状もデザインされる。
【0025】
図4は、図1におけるIV-拡大斜視図である。図5は、折曲罫線11の平面図、図6は、図4におけるVI-VI断面図である。
【0026】
同図が示すように、折曲罫線11は、シート10の表面27側に形成されている。折曲罫線11(11a~11f)は、同図及び図1が示すように配置されているが、各折曲罫線11a~11fは、すべて同一の構造である。折曲罫線11は、罫線本体31と、深溝部32とを有する。罫線本体31は、真直に延びる浅い溝であり、深溝部32は、罫線本体31の内部に設けられている。深溝部32は、図4が示すように、罫線本体31に沿って間欠的に並設されている。
【0027】
図4及び図5が示すように、罫線本体31の幅Wは、0.3mm~0.5mmに設定される。本実施形態では、罫線本体31の幅Wは、折曲罫線11の幅寸法と一致する。罫線本体31の深さD1は、本実施形態では、図6が示すようにD1=0.1mmに設定されている。もっとも、深さD1は、0.1mm以下であればよい。深溝部32の深さD2は、罫線本体31の深さD1よりも大きく設定される。ただし、0.7T≧D2を満たすように設定される。図5が示すように、上記深溝部32の長さLは、0.2mm~0.4mm、ピッチPは0.6mm~3.0mmである。
【0028】
前述の要領(図3及び図2参照)で包装箱20が組み立てられる際に、シート10の表面27に上記構造の折曲罫線11が形成されていることから、シート10を折り曲げる作業が容易である。具体的には、罫線本体31の幅Wが0.3mm~0.5mmに設定されているから、シート10は、折曲罫線11に沿って円滑に折り曲げられる。また、深溝部32の長さLが0.2mm~0.4mm、ピッチPが0.6mm~3.0mmであり、深さD2は、0.7T≧D2であるから、シート10が容易に直角に折り曲げられ、シート10の折り曲げられた部位は、綺麗なエッジを形成する。しかも、組み立てられた包装箱は、耐衝撃性にも優れる。
【実施例
【0029】
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされる。ただし、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【0030】
図1図6が示す構造を備えたシートを製作した。このシートの原材料は、株式会社TBM製複合材シート(商品名「LIMEX:(登録商標)」)であり、トムソン加工により成形されたものである。シートの厚さTは、0.3mm及び0.4mmを採用した。シートの外形形状は、組み立てられた包装箱のサイズが底面50mm×50mmで、高さが180mmとなるように設計されている。シートが含有する炭酸カルシウムの量は、60重量%であり、ポリプロピレンと混練されている。なお、この炭酸カルシウムの配合割合は、55重量%~62重量%であればよい。
【0031】
次のような試験を行った。すなわち、このシートにより包装箱を組み立て、組み立てられた包装箱に化粧品を収容し、0.4mの高さから床(本実施例では、鉄板)に落下させたときの包装箱の状態を観察した。次の3つの観点から試験の評価を行った。
【0032】
評価A:折曲作業の容易性
評価B:折曲加工の正確性(折曲作業において直角を形成できるか)
評価C:耐衝撃性(折曲罫線が破壊されないか)
【0033】
[試験条件]
供試シートに関し(図5及び図6参照)、シートの厚みをT、折曲罫線の幅をW、罫線本体の深さをD1、深溝部の深さをD2、深溝部の長さ及び間隔をそれぞれL、Pとする。試験結果は、各評価A~Cについて、良(○)、可(△)又は不良(×)で示される。
【0034】
(1)第1試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表1に示される。
【0035】
(2)第2試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表2に示される。
【0036】
(3)第3試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表3に示される。
【0037】
(4)第4試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表4に示される。
【0038】
(5)第5試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表5に示される。
【0039】
(6)第6試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表6に示される。
【0040】
(7)第7試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表7に示される。
【0041】
(8)第8試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表8に示される。
【0042】
(9)第9試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表9に示される。
【0043】
(10)第10試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表10に示される。
【0044】
(11)第11試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表11に示される。
【0045】
(12)第12試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表12に示される。
【0046】
(13)第13試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表13に示される。
【0047】
(14)第14試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表14に示される。
【0048】
(15)第15試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表15に示される。
【0049】
(16)第16試験
T=0.3mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表16に示される。
【0050】
(17)第17試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表17に示される。
【0051】
(18)第18試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表18に示される。
【0052】
(19)第19試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表19に示される。
【0053】
(20)第20試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表20に示される。
【0054】
(21)第21試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表21に示される。
【0055】
(22)第22試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表22に示される。
【0056】
(23)第23試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表23に示される。
【0057】
(24)第24試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表24に示される。
【0058】
(25)第25試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表25に示される。
【0059】
(26)第26試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表26に示される。
【0060】
(27)第27試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表27に示される。
【0061】
(28)第28試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表28に示される。
【0062】
(29)第29試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表29に示される。
【0063】
(30)第30試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表30に示される。
【0064】
(31)第31試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表31に示される。
【0065】
(32)第32試験
T=0.3mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表32に示される。
【0066】
(33)第33試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表33に示される。
【0067】
(34)第34試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表34に示される。
【0068】
(35)第35試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表35に示される。
【0069】
(36)第36試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.21mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表36に示される。
【0070】
(37)第37試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表37に示される。
【0071】
(38)第38試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表38に示される。
【0072】
(39)第39試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表39に示される。
【0073】
(40)第40試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表40に示される。
【0074】
(41)第41試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表41に示される。
【0075】
(42)第42試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表42に示される。
【0076】
(43)第43試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表43に示される。
【0077】
(44)第44試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.25mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表44に示される。
【0078】
(45)第45試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表45に示される。
【0079】
(46)第46試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表46に示される。
【0080】
(47)第47試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表47に示される。
【0081】
(48)第48試験
T=0.3mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表48に示される。
【0082】
(49)第49試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表49に示される。
【0083】
(50)第50試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表50に示される。
【0084】
(51)第51試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表51に示される。
【0085】
(52)第4試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表52に示される。
【0086】
(53)第53試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表53に示される。
【0087】
(54)第54試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表54に示される。
【0088】
(55)第55試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表55に示される。
【0089】
(56)第56試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表56に示される。
【0090】
(57)第57試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表57に示される。
【0091】
(58)第58試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表58に示される。
【0092】
(59)第59試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表59に示される。
【0093】
(60)第60試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表60に示される。
【0094】
(61)第61試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表61に示される。
【0095】
(62)第62試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表62に示される。
【0096】
(63)第63試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表63に示される。
【0097】
(64)第64試験
T=0.4mm
W=0.4mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表64に示される。
【0098】
(65)第65試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表65に示される。
【0099】
(66)第66試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表66に示される。
【0100】
(67)第67試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表67に示される。
【0101】
(68)第68試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表68に示される。
【0102】
(69)第69試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表69に示される。
【0103】
(70)第70試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表70に示される。
【0104】
(71)第71試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表71に示される。
【0105】
(72)第72試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表72に示される。
【0106】
(73)第73試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表73に示される。
【0107】
(74)第74試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表74に示される。
【0108】
(75)第75試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表75に示される。
【0109】
(76)第76試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表76に示される。
【0110】
(77)第77試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表77に示される。
【0111】
(78)第78試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表78に示される。
【0112】
(79)第79試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表79に示される。
【0113】
(80)第80試験
T=0.4mm
W=0.3mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表80に示される。
【0114】
(81)第81試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表81に示される。
【0115】
(82)第82試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表82に示される。
【0116】
(83)第83試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表83に示される。
【0117】
(84)第84試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.28mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表84に示される。
【0118】
(85)第85試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表85に示される。
【0119】
(86)第86試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表86に示される。
【0120】
(87)第87試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表87に示される。
【0121】
(88)第88試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.15mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表88に示される。
【0122】
(89)第89試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表89に示される。
【0123】
(90)第90試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表90に示される。
【0124】
(91)第91試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表91に示される。
【0125】
(92)第92試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.3mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表92に示される。
【0126】
(93)第93試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.2mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表93に示される。
【0127】
(94)第94試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.3mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表94に示される。
【0128】
(95)第95試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.4mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表95に示される。
【0129】
(96)第96試験
T=0.4mm
W=0.5mm D1=0.1mm D2=0.1mm
L=0.5mmとし、P=0.4mm~3.0mmについて試験を行った。
試験結果は、表96に示される。
【0130】

【表1】
【0131】

【表2】
【0132】

【表3】
【0133】

【表4】
【0134】

【表5】
【0135】

【表6】
【0136】

【表7】
【0137】

【表8】
【0138】

【表9】
【0139】

【表10】
【0140】

【表11】
【0141】

【表12】
【0142】

【表13】
【0143】

【表14】
【0144】

【表15】
【0145】

【表16】
【0146】

【表17】
【0147】

【表18】
【0148】

【表19】
【0149】

【表20】
【0150】

【表21】
【0151】

【表22】
【0152】

【表23】
【0153】

【表24】
【0154】

【表25】
【0155】

【表26】
【0156】

【表27】
【0157】

【表28】
【0158】

【表29】
【0159】

【表30】
【0160】

【表31】
【0161】

【表32】
【0162】

【表33】
【0163】

【表34】
【0164】

【表35】
【0165】

【表36】
【0166】

【表37】
【0167】

【表38】
【0168】

【表39】
【0169】

【表40】
【0170】

【表41】
【0171】

【表42】
【0172】

【表43】
【0173】

【表44】
【0174】

【表45】
【0175】

【表46】
【0176】

【表47】
【0177】

【表48】
【0178】

【表49】
【0179】

【表50】
【0180】

【表51】
【0181】

【表52】
【0182】

【表53】
【0183】

【表54】
【0184】

【表55】
【0185】

【表56】
【0186】

【表57】
【0187】

【表58】
【0188】

【表59】
【0189】

【表60】
【0190】

【表61】
【0191】

【表62】
【0192】

【表63】
【0193】

【表64】
【0194】

【表65】
【0195】

【表66】
【0196】

【表67】
【0197】

【表68】
【0198】

【表69】
【0199】

【表70】
【0200】

【表71】
【0201】

【表72】
【0202】

【表73】
【0203】

【表74】
【0204】

【表75】
【0205】

【表76】
【0206】

【表77】
【0207】

【表78】
【0208】

【表79】
【0209】

【表80】
【0210】

【表81】
【0211】

【表82】
【0212】

【表83】
【0213】

【表84】
【0214】

【表85】
【0215】

【表86】
【0216】

【表87】
【0217】

【表88】
【0218】

【表89】
【0219】

【表90】
【0220】

【表91】
【0221】

【表92】
【0222】

【表93】
【0223】

【表94】
【0224】

【表95】
【0225】

【表96】
【0226】
以上の試験結果から明らかなように、供試シートの厚みT=0.3mm、あるいはT=0.4mmにおいて、折曲罫線の幅Wが0.3mm~0.5mmで、罫線本体の深さD1が0.1mm以下のとき、深溝部の深さD2が0.7T≧D2>D1を満たすならば、供試シートにより組み立てられる包装箱は、折曲罫線に沿って折り曲げる作業が容易であり、当該折曲作業において直角を正確に形成でき、しかも、耐衝撃性に優れる。加えて、このシートが採用されることにより、包装箱の製造から廃棄にいたる過程において排出される二酸化炭素の量が削減され、いわゆるカーボンニュートラルの要請に応えることができる。
【0227】
特に、深溝部の長さL=0.2mmのとき、深溝部の間隔P=0.6mm~2.8mmの範囲であれば、包装箱として高い性能を発揮する。また、深溝部の長さL=0.3mmのとき、深溝部の間隔P=0.8mm~3.0mmの範囲、あるいは、深溝部の長さL=0.4mmのとき、深溝部の間隔P=1.0mm~3.0mmの範囲であれば、包装箱として高い性能を発揮することが明らかになった。
【符号の説明】
【0228】
10・・・シート
11・・・折曲罫線
31・・・罫線本体
32・・・深溝部
【要約】
【課題】折曲罫線を有する包装箱用シートを改良し、作業性、加工性及び耐衝撃性を向上させる。シートは、いわゆるカーボンニュートラルに寄与する炭酸カルシウムが配合された複合素材からなる。
【解決手段】折曲罫線11は、罫線本体31と深溝部32とを有する。深溝部32は、罫線本体31の内部に並設されている。罫線本体31の幅Wは0.3mm~0.5mm、深さD1は0.1mm以下である。深溝部32の深さD2は、0.7T≧D2>D1を満たす。ここで、Tはシート10の厚みである。深溝部32の長さLは、0.2mm、間隔Pは0.6mm~2.8mmである。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6