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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-08
(45)【発行日】2022-02-17
(54)【発明の名称】電力管理付き補聴器
(51)【国際特許分類】
   H04R 25/00 20060101AFI20220209BHJP
【FI】
H04R25/00 Z
H04R25/00 H
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2016228236
(22)【出願日】2016-11-24
(65)【公開番号】P2017153067
(43)【公開日】2017-08-31
【審査請求日】2019-08-19
(31)【優先権主張番号】PA201570809
(32)【優先日】2015-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(31)【優先権主張番号】15198342.6
(32)【優先日】2015-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503021401
【氏名又は名称】ジーエヌ ヒアリング エー/エス
【氏名又は名称原語表記】GN Hearing A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨハンセン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ラスムッセン キム
【審査官】堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-138985(JP,A)
【文献】特開2014-212683(JP,A)
【文献】特開2009-021910(JP,A)
【文献】特許第5187485(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 25/00
H04R 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
補聴器であって、
難聴を補償するように構成されるプロセッサと、
再充電式バッテリを備えるバッテリ・ユニットと、
無線電力信号を受信するための無線受信器素子であって、前記無線電力信号を電力信号に変換するように構成される、無線受信器素子と、
第1の検出器信号を含む1つまたは複数の検出器信号を提供するための検出器アセンブリと、
前記プロセッサおよび前記検出器アセンブリに接続される電力コントローラを備えており、
前記電力コントローラが、前記第1の検出器信号に基づいて第1の電力モードおよび第2の電力モードを含む複数の電力モードから前記補聴器の電力モードを選択し、前記選択された電力モードを前記補聴器に適用するように構成されており、
前記第1の電力モードにおいて、前記電力信号が前記再充電式バッテリを充電するために用いられ、
前記第2の電力モードにおいて、前記電力信号が前記再充電式バッテリを充電することなく前記プロセッサに電力供給するために用いられ
前記検出器アセンブリが前記無線受信器素子に接続されており、
前記第1の検出器信号が前記無線受信器素子からの電力検出器信号に基づいており、
前記電力コントローラが、前記1つまたは複数の検出器信号が第1の充電ユニットでの充電を示す場合に、前記第1の電力モードを選択するように構成されており、
前記電力コントローラが、前記1つまたは複数の検出器信号が第1の電源ユニットでの電力供給を示す場合に、前記第2の電力モードを選択するように構成される、補聴器。
【請求項2】
前記検出器アセンブリが1つまたは複数の第1の検出器を備えており、
第1の検出器のそれぞれが前記電力検出器信号の電力信号特性を検出するように構成されており、
前記第1の検出器信号が前記電力検出器信号の1つまたは複数の電力信号特性を示す、請求項の補聴器。
【請求項3】
第1の電力特性が信号周波数であり、
前記第1の検出器信号が前記信号周波数を示す、請求項の補聴器。
【請求項4】
第2の電力特性が信号振幅であり、
前記第1の検出器信号が前記信号振幅を示す、請求項2または3の補聴器。
【請求項5】
第3の電力特性が信号変調であり、
前記第1の検出器信号が前記信号変調を示す、請求項2から4の何れか一項の補聴器。
【請求項6】
前記第1の電力モードの前記プロセッサが、充電中、スリープ・モードで動作するように構成される、請求項1から5の何れか一項の補聴器。
【請求項7】
前記第2の電力モードの前記プロセッサが、通常モードで動作するように構成される、請求項1から6の何れか一項の補聴器。
【請求項8】
前記電力コントローラが、前記1つまたは複数の検出器信号が充電しないことを示す場合に、デフォルト電力モードを選択するように構成されており、
前記デフォルト電力モードの前記プロセッサが、通常モードで動作するように構成される、請求項1からの何れか一項の補聴器。
【請求項9】
前記電力コントローラが、前記バッテリ・ユニットからバッテリ状態を示すバッテリ信号を受信するために前記バッテリ・ユニットに接続されており、
前記電力コントローラが、前記バッテリ信号に基づいて前記複数の電力モードから前記電力モードを選択するように構成される、請求項1からの何れか一項の補聴器。
【請求項10】
前記検出器アセンブリが磁気センサを備えており、
前記1つまたは複数の検出器信号が磁石の存在を示す第2の検出器信号を含んでおり、
前記電力コントローラが前記第2の検出器信号に基づいて前記複数の電力モードから前記電力モードを選択するように構成される、請求項1からの何れか一項の補聴器。
【請求項11】
前記検出器アセンブリが加速度計を備えており、
前記1つまたは複数の検出器信号が前記補聴器の動きを示す第3の検出器信号を含んでおり、
前記電力コントローラが前記第3の検出器信号に基づいて前記複数の電力モードから前記電力モードを選択するように構成される、請求項1から10の何れか一項の補聴器。
【請求項12】
前記検出器アセンブリが接触センサを備えており、
前記1つまたは複数の検出器信号が第1の電源ユニットが前記補聴器に取り付けられているかを示す第4の検出器信号を含んでおり、
前記電力コントローラが前記第4の検出器信号に基づいて前記複数の電力モードから前記電力モードを選択するように構成される、請求項1から11の何れか一項の補聴器。
【請求項13】
前記補聴器が、無線入力信号を前記電力コントローラに提供するための前記電力コントローラに接続される無線ユニットを備えており、
前記無線ユニットからの前記無線入力信号が無線充電ユニットの存在を示しており、
前記電力コントローラが前記無線ユニットからの前記無線入力信号に基づいて前記複数の電力モードから前記電力モードを選択するように構成される、請求項1から12の何れか一項の補聴器。
【請求項14】
補聴器を動作させる方法であって、
前記補聴器において、無線電力信号を外部ユニットから受信するステップと、
前記無線電力信号を電力信号に変換するステップと、
第1の検出器信号を取得するステップと、
前記第1の検出器信号に基づいて第1の電力モードおよび第2の電力モードを含む複数の電力モードから前記補聴器の電力モードを選択するステップと、
前記選択された電力モードを前記補聴器に適用するステップを備えており、
前記第1の電力モードにおいて、前記電力信号が前記補聴器のバッテリ・ユニットの再充電式バッテリを充電するために用いられ、
前記第2の電力モードにおいて、前記電力信号が前記再充電式バッテリを充電することなく前記補聴器のプロセッサに電力供給するために用いられ
前記第1の検出器信号が前記電力信号に基づいており、
前記第1の検出器信号が、前記外部ユニットが前記補聴器を充電するための第1の充電ユニットであることを示す場合に、前記第1の電力モードが選択され、
前記第1の検出器信号が、前記外部ユニットが前記補聴器に電力供給するための第1の電源ユニットであることを示す場合に、前記第2の電力モードが選択される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力管理付き補聴器および関連する方法に関する。より詳細には、本開示は、複数の異なる電源により電力供給することが可能な補聴器に関する。さらに、補聴器を動作させる方法が開示される。
【背景技術】
【0002】
充電式バッテリ技術の発展と共に、有線または無線で充電可能な再充電式バッテリを有する聴覚デバイスが登場している。聴覚デバイスのユーザは、聴覚デバイスがユーザから取り外されオフにされた、聴覚デバイスが使用中でない期間の間に、たとえば夜間または他の非使用期間の間に、定期的に聴覚デバイスのバッテリを再充電する必要がある。ユーザが聴覚デバイスを再充電するのを忘れバッテリが切れた場合、使えるようになる前に、ユーザは聴覚デバイスを取り外し充電器に置いてバッテリを再充電する必要がある。これは不便であり、利便性を低下させる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
再充電式バッテリ、特に無線再充電式バッテリを有する聴覚デバイスの利便性を向上するデバイスおよび方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
難聴を補償するように構成されるプロセッサと、再充電式バッテリを備えるバッテリ・ユニットと、無線電力信号を受信するための無線受信器素子であって、無線電力信号を電力信号に変換するように構成される、無線受信器素子と、第1の検出器信号を含む1つまたは複数の検出器信号を提供するための検出器アセンブリと、プロセッサおよび検出器アセンブリに接続される電力コントローラとを備える補聴器が開示される。電力コントローラは、1つまたは複数の検出器信号、たとえば第1の検出器信号および/または第2の検出器信号に基づいて複数の電力モードから補聴器の電力モードを選択するように構成される。電力コントローラは、選択された電力モードを補聴器に適用するように構成される。
【0005】
また、補聴器を動作させる方法であって、補聴器において、無線電力信号を外部ユニットから受信するステップと、検出器アセンブリなどによって第1の検出器信号を取得するステップと、電力コントローラなどによって、第1の検出器信号に基づいて複数の電力モードから補聴器の電力モードを選択するステップと、選択された電力モードを補聴器に適用するステップとを備える方法が開示される。
【発明の効果】
【0006】
補聴器および/または方法の重要な利点は、補聴器のユーザが補聴器用に異なる電源、たとえば据え置き型の充電器および無線ポータブル外部電源などを単純かつ便利な方法で使用できることである。
【0007】
補聴器および/または方法の重要な利点は、補聴器を異なる電源により電力供給および/または充電できることである。
【0008】
本開示によって、補聴器のユーザは、補聴器を装着した場合に、無線ポータブル外部電源を用いて補聴器に電力供給することが可能になる。
【0009】
それらの例示的実施形態の以下の詳細な説明により、添付の図面を参照して、上記および他の特徴および利点が当業者にとって容易に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、1つの例示的な補聴器を模式的に示す。
図2図2は、1つの例示的な補聴器を模式的に示す。
図3図3は、1つの例示的な検出器アセンブリを模式的に示す。
図4図4は、1つの例示的なバッテリ・ユニットを模式的に示す。
図5図5は、1つの例示的な検出器アセンブリを模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、様々な実施形態が、図面を参照して説明される。全体を通して、同様の参照番号は同様の要素を指す。したがって、同様の要素は、各図の説明について詳細に説明されることはない。また、図面が実施形態の説明を容易にするためのものにすぎないことに留意されたい。これらは、特許請求の範囲に記載された発明の網羅的な説明として、または特許請求の範囲に記載された発明の範囲を限定するものとして意図されていない。加えて、例示された実施形態は、示された全ての側面または利点を有する必要はない。特定の実施形態と共に説明される側面または利点は、その実施形態に必ずしも限定されず、任意の他の実施形態において、そのように示されていなくとも、またはそのように明記されていなくとも実施することができる。
【0012】
全体を通して、同一の参照番号が、同一または対応する部分について使用される。
【0013】
補聴器は、難聴を補償するように構成されるプロセッサを備える。補聴器は、1つまたは複数の入力信号をプロセッサに提供するためのマイクロフォン・アセンブリを備える。プロセッサは、マイクロフォン・アセンブリおよび/または無線ユニットからの入力信号を処理し、出力信号を提供して、レシーバとも称される出力トランスデューサにより音声出力信号に変換できるようにする。補聴器は、耳掛け型(BTE:Behind-The-Ear)とすることができる。BTE補聴器の大きさおよび位置によって、外部電源ユニットを取り付けて使用することが可能となり得るので、BTE聴覚デバイスは非常に有利である場合がある。
【0014】
補聴器は、再充電式バッテリを備えるバッテリ・ユニットを備える。バッテリ・ユニットは、電力信号を介して電力を受信するための電力入力端子を備える。任意で、バッテリ・ユニットは、電力コントローラから1つまたは複数の制御信号を受信するための1つまたは複数の制御入力端子を備える。バッテリ・ユニットは、プロセッサなどの補聴器の電気部品に電力を提供するための電力出力端子を備える。任意で、バッテリ・ユニットは、バッテリ・ユニットの制御入力端子で受信された制御信号に基づいて、第1の電力モードでバッテリを充電するなどのために、電力入力端子で受信された電力をバッテリに供給するように構成されるスイッチング回路を備える。スイッチング回路は、バッテリ・ユニットの制御入力端子で受信された制御信号に基づいて、第2の電力モードでプロセッサに電力供給するなどのために、電力入力端子で受信された電力を電力出力端子に供給するように構成することができる。1つの例示的な補聴器では、スイッチング回路は、バッテリを充電するためにバッテリに、また、プロセッサに電力供給するために電力出力端子に、両方に電力を供給するように構成することができる。
【0015】
補聴器は、無線電力信号を受信するための無線受信器素子を備え、無線受信器素子は無線電力信号を電力信号に変換するように構成される。無線受信器素子は、誘導コイルと、任意で整流回路とを備える。誘導コイルは無線電力信号をAC電力信号に変換し、AC電力信号は整流回路によってDC電力信号である電力信号に変換される。1つの例示的な補聴器では、電力信号は誘導コイルからのAC電力信号であり、バッテリ・ユニットは電力信号をDC電力信号に変換するための整流回路を備える。
【0016】
補聴器は、第1の検出器信号を含む1つまたは複数の検出器信号を提供するための検出器アセンブリを備える。検出器アセンブリは、1次の第1の検出器および/または2次の第1の検出器を含む1つまたは複数の第1の検出器を備えることができ、第1の検出器信号は、第1の検出器の出力に基づくことができる。
【0017】
検出器アセンブリは、電力検出器信号を受信するなどのために無線受信器素子に接続することができる。第1の検出器信号は、無線受信器素子からの電力検出器信号に基づくことができる。電力検出器信号は、ACまたはDC電力信号とすることができる。
【0018】
検出器アセンブリは、1つまたは複数の第1の検出器を備えることができ、第1の検出器のそれぞれは、電力検出器信号の電力信号特性を検出するように構成される。第1の検出器信号は、電力検出器信号の1つまたは複数の電力信号特性を示すことができる。
【0019】
電力検出器信号の1つまたは複数の電力信号特性の第1の電力特性は信号周波数とすることができ、第1の検出器信号は信号周波数を示すことができる。したがって、検出器アセンブリの1次の第1の検出器は周波数検出器とすることができる。
【0020】
電力検出器信号の1つまたは複数の電力信号特性の第2の電力特性は信号振幅とすることができ、第1の検出器信号は信号振幅を示すことができる。したがって、検出器アセンブリの2次の第1の検出器は振幅検出器とすることができる。
【0021】
電力検出器信号の1つまたは複数の電力信号特性の第3の電力特性は信号変調とすることができ、第1の検出器信号は信号変調を示すことができる。したがって、検出器アセンブリの3次の第1の検出器は変調検出器とすることができる。
【0022】
検出器アセンブリは、1つまたは複数の第1の検出器のそれぞれの出力信号に基づいて第1の検出器信号を決定するように構成される論理回路を備えることができる。たとえば、1次の第1の検出器により検出された電力検出器信号の周波数が第1の周波数範囲、たとえば14から16MHz内にあるか、または第1の周波数、たとえば15MHzに対応する場合に、第1の検出器信号は、第1の電力モードを示す第1の値に設定することができる。たとえば、1次の第1の検出器により検出された電力検出器信号の周波数が第2の周波数範囲、たとえば100から150kHz内にあるか、または第2の周波数、たとえば125kHzに対応する場合に、第1の検出器信号は、第2の電力モードを示す第2の値に設定することができる。
【0023】
1つまたは複数の例示的な補聴器では、2次の第1の検出器により検出された電力検出器信号の振幅(電圧または電流)が、第1の振幅範囲内にあるか、第1の振幅閾値より大きいか、または第1の振幅、たとえば公称充電振幅の50%を超える振幅に対応する場合に、第1の検出器信号は、第1の電力モードを示す第1の値に設定することができる。2次の第1の検出器により検出された電力検出器信号の振幅(電圧または電流)が、第2の振幅範囲内にあるか、第2の振幅閾値より大きいか、または第2の振幅、たとえば公称外部電源振幅の50%を超える振幅に対応する場合に、第1の検出器信号は、第2の電力モードを示す第2の値に設定することができる。
【0024】
2次の第1の検出器により検出された電力検出器信号の振幅が閾値未満である場合に、第1の検出器信号は、デフォルト電力モードを示すデフォルト値に設定することができる。したがって、電力検出器信号の低い振幅は、外部電力供給がないことを示すものとみなすことができる。
【0025】
したがって、電力コントローラは、無線受信器素子からの電力検出器信号の周波数特性および/または振幅特性に基づいて、補聴器の電力モードを選択するように構成することができる。
【0026】
検出器アセンブリは、磁気センサ、たとえばホール素子またはリード・スイッチを備えることができる。1つまたは複数の検出器信号は、磁気センサからの出力などに基づいて、磁石の存在を示す第2の検出器信号を含むことができる。電力コントローラは、第2の検出器信号に基づいて、複数の電力モードから電力モードを選択するように構成することができる。
【0027】
検出器アセンブリは、加速度計を備えることができる。1つまたは複数の検出器信号は、加速度計からの出力などに基づいて、補聴器の動きを示す第3の検出器信号を含むことができる。電力コントローラは、第3の検出器信号に基づいて、複数の電力モードから電力モードを選択するように構成することができる。
【0028】
検出器アセンブリは、接触センサを備えることができる。1つまたは複数の検出器信号は、接触センサからの出力などに基づいて、第1の電源ユニットが補聴器に取り付けられているかを示す第4の検出器信号を含むことができる。電力コントローラは、第4の検出器信号に基づいて、複数の電力モードから電力モードを選択するように構成することができる。
【0029】
補聴器は、電力コントローラからの制御信号などに基づいて、第1の電力モードおよび/または第2の電力モードなどを含む複数の電力モードで動作するように構成される。複数の電力モードは、デフォルト電力モードを含むことができる。
【0030】
第1の電力モードは、バッテリが第1の充電ユニットで充電されることを特徴とすることができる。第1の電力モードでは、プロセッサは、出力トランスデューサの消音などを含むスリープ・モードで動作するように構成することができる。スリープ・モードでは、プロセッサは、たとえば難聴の補償など、通常の補聴器の動作の様々な機能または部品をオフにする、消音にする、または無効化することができる。第1の電力モードでは、バッテリ・ユニットは、電力出力端子における電力をスイッチ・オフするように構成することができる。第1の電力モードでは、バッテリ・ユニットはバッテリを充電するように構成することができる。第1の電力モードは、補聴器のバッテリが充電される無線充電モードとすることができる。
【0031】
第2の電力モードは、プロセッサが第1の電源ユニットにより電力供給されることを特徴とすることができる。第2の電力モードは、バッテリが第1の電源ユニットにより充電されることを特徴とすることができる。第2の電力モードでは、プロセッサは、通常モードで動作するように構成することができる。第2の電力モードでは、バッテリ・ユニットは、無線受信器素子からの電力信号でプロセッサに電力供給するように構成することができる。第2の電力モードは、補聴器が通常動作中などに外部無線電源により電力供給される外部電源モードとすることができる。
【0032】
デフォルト電力モードは、プロセッサが補聴器のバッテリにより電力供給されることを特徴とすることができる。デフォルト電力モードでは、プロセッサは、通常モードで動作するように構成することができる。デフォルト電力モードでは、バッテリ・ユニットは、バッテリでプロセッサに電力供給するように構成することができる。
【0033】
補聴器は、プロセッサおよび検出器アセンブリに接続された電力コントローラを備える。電力コントローラは、1つまたは複数の検出器信号、たとえば第1の検出器信号および/または第2の検出器信号に基づいて、複数の電力モードから補聴器の電力モードを選択するように構成される。電力コントローラは、プロセッサおよび/または補聴器の他の部品、たとえば無線ユニットおよび/またはバッテリ・ユニットに1つまたは複数の制御信号を送信することなどによって、選択された電力モードを補聴器に適用するように構成される。
【0034】
1つまたは複数の例示的な補聴器では、電力コントローラは、1つまたは複数の検出器信号が第1の充電ユニットでの充電を示す場合にバッテリが充電される第1の電力モードを選択するように構成することができる。プロセッサは、第1の電力モードでは、充電中、スリープ・モードで動作するように構成することができる。
【0035】
1つまたは複数の例示的な補聴器では、電力コントローラは、1つまたは複数の検出器信号が第1の電源ユニットでの電力供給を示す場合にプロセッサが電力信号により電力供給される第2の電力モードを選択するように構成することができる。プロセッサは、第2の電力モードでは、通常モードで動作するように構成することができる。
【0036】
1つまたは複数の例示的な補聴器では、電力コントローラは、1つまたは複数の検出器信号が充電しないことを示す場合にデフォルト電力モードを選択するように構成することができ、デフォルト電力モードのプロセッサは、通常モードで動作するように構成される。
【0037】
電力コントローラをバッテリ・ユニットに接続して、バッテリ状態を示すバッテリ信号をバッテリ・ユニットから受信することができる。電力コントローラは、バッテリ信号に基づいて複数の電力モードから電力モードを選択するように構成することができる。たとえば、バッテリ信号は、たとえば論理「0」がバッテリ容量が低いこと(充電が必要)を示し、論理「1」がバッテリ容量が高いこと(充電が不要)を示す、論理信号とすることができる。1つまたは複数の例示的な補聴器では、バッテリ信号は、バッテリ状態を示すデジタルまたはアナログ信号とすることができる。
【0038】
補聴器は、無線入力信号を電力コントローラに提供するための、電力コントローラに接続された無線ユニットを備えることができる。無線ユニットからの無線入力信号は、第1の充電ユニットおよび/または第1の電源ユニットの存在を示すものとすることができる。電力コントローラは、無線ユニットからの無線入力信号に基づいて、複数の電力モードから電力モードを選択するように構成することができる。
【0039】
方法において、複数の電力モードは、本明細書に記載の第1の電力モードと、本明細書に記載の第2の電力モードとを含むことができる。方法において、電力モードを選択することは、第1の検出器信号または検出器信号の組み合わせが、第1の充電ユニットが無線電力信号を送信したことを示す場合に、第1の電力モードを選択することを備えることができる。方法において、電力モードを選択することは、第1の検出器信号または検出器信号の組み合わせが、第1の電源ユニットが無線電力信号を送信したことを示す場合に、第2の電力モードを選択することを備えることができる。
【0040】
図1は、1つの例示的な補聴器を図式的に示す。補聴器2は、難聴を補償するように構成されるプロセッサ4を備える。補聴器2は、再充電式バッテリ(図1では図示せず)を備えるバッテリ・ユニット6を備える。バッテリ・ユニット6は、プロセッサ4などの補聴器の電気部品に電力を提供するための電力出力端子6Aを備える。電力出力端子6Aは、プロセッサ4の電力入力端子4Aに接続される。補聴器2は、無線電力信号9Aを受信するための無線受信器素子8を備える。無線受信器素子8は、無線電力信号9Aを電力信号9Bに変換するように構成され、電力信号9Bは、バッテリ・ユニット6の電力入力端子6Bに接続された電力出力端子8Aにおいてバッテリ・ユニット6に提供される。補聴器2は、第1の検出器信号11Aを含む1つまたは複数の検出器信号11を提供するための検出器アセンブリ10を備える。補聴器2は、検出器アセンブリ10に接続された電力コントローラ12を備える。電力コントローラ12は、プロセッサ4および/またはバッテリ・ユニット6に接続される。電力コントローラ12の制御出力12Aは、任意で、選択された電力モードを補聴器2に適用するように、選択された電力によってプロセッサを制御するために、プロセッサ4の制御入力4Bに接続される。電力コントローラ12の制御出力12Bは、任意で、選択された電力モードを補聴器2に適用するように、選択された電力によってバッテリ・ユニット6を制御するために、バッテリ・ユニット6の制御入力6Cに接続される。
【0041】
電力コントローラ12は、第1の検出器信号11Aに基づいて複数の電力モードから補聴器2の電力モードを選択するように、また、制御信号13Aをプロセッサ4に送信し、および/または制御信号を制御出力12Bを介してバッテリ・ユニット6に送信することで、選択された電力モードを補聴器2に適用するように構成される。
【0042】
補聴器2は、1つまたは複数の入力信号17Aをプロセッサ4に提供するためのマイクロフォン・アセンブリ16を備える。プロセッサ4は、マイクロフォン・アセンブリ16および/または任意で無線ユニット(図1では図示せず)からの入力信号17Aを処理し、出力信号17Bを提供して、レシーバとも称される出力トランスデューサ18により音声出力信号17Cに変換できるようにする。
【0043】
図2は、1つの例示的な補聴器102を示す。図1に関して説明済みの部品に加えて、補聴器102は任意で、第1の充電ユニットが存在し無線電力信号9Aを補聴器2に提供したかを示す無線ユニット信号26を提供するための、電力コントローラ12の入力に接続された出力端子24Aを有する無線ユニット24を備える。電力コントローラ12は、無線ユニット信号26、第1の検出器信号に基づいて複数の電力モードから補聴器の電力モードを選択し、選択された電力モードを補聴器102に適用するように構成される。検出器アセンブリ10は、電力検出器信号7を受信するために無線受信器素子8に接続される。第1の検出器信号11Aは、無線受信器素子8からの電力検出器信号7に基づく。1つまたは複数の補聴器では、第1の充電ユニットが無線電力信号9Aを提供したことを電力検出器信号7が示す場合に、第1の検出器信号は第1の電力モードを示す。1つまたは複数の補聴器では、第1の電源ユニットが無線電力信号9Aを提供したことを電力検出器信号7が示す場合に、第1の検出器信号は第2の電力モードを示す。バッテリ・ユニット6の制御出力6Dは、バッテリ・ユニット6からバッテリ状態を示すバッテリ信号28を提供するために、電力コントローラ12の入力に接続される。電力コントローラ12は、バッテリ信号28に基づいて、複数の電力モードから電力モードを選択するように構成される。
【0044】
図3は、1つの例示的な検出器アセンブリ10を示す。検出器アセンブリ10は、電力検出器信号7に基づいて第1の検出器信号11Aを提供するように構成される1次の第1の検出器14を備える。さらに、検出器アセンブリ10は、任意で、第2の検出器信号11Bを提供するように構成される磁気センサ20を備える。第2の検出器信号11Bは、第1の充電ユニット(図示せず)などに配置された磁石(図3では図示せず)の存在を示す。したがって、第2の検出器信号11Bを用いて、第1の充電ユニットが存在するかを判定することができる。電力コントローラ12は、任意で、第2の検出器信号11Bに基づいて、複数の電力モードから電力モードを選択するように構成される。検出器アセンブリ10は、任意で、補聴器の動きを示す第3の検出器信号11Cを提供するように構成される加速度計22を備える。動きの検出は、補聴器が第1の(据え置き型の)充電ユニットで充電されていないことを示し得る。したがって、検出器アセンブリ10により提供される1つまたは複数の検出器信号11は、少なくとも3つの検出器信号11A、11B、11Cを含むことができる。
【0045】
図4は、1つの例示的なバッテリ・ユニット6を図式的に示す。バッテリ・ユニット6は、再充電式バッテリ5と、1つまたは複数の制御可能なスイッチA、B、Cを介したバッテリ・ユニット6の接続可能な入力/出力とを備える。バッテリ・ユニット6は、制御入力6Cにおける電力コントローラ12からの制御信号に基づいて、第1のスイッチAを介して電力入力端子6Bとバッテリ5を接続/分離するように構成される。バッテリ・ユニット6は、制御入力6Cにおける電力コントローラ12からの制御信号に基づいて、第2のスイッチBによって電力導体34とバッテリ5を接続/分離するように構成される。これは、電力入力端子6Bにおける電力信号9Bを用いて、バッテリ5を充電せずに電力出力端子6Aに接続されたプロセッサ4に電力供給する第2の電力モードにおいて特に有益である。バッテリ・ユニット6は、制御入力6Cにおける電力コントローラ12からの制御信号に基づいて、第3のスイッチCを介して電力出力端子6Aとバッテリ5を接続/分離するように構成される。任意で、バッテリ・ユニットは、電力コントローラ12にバッテリ信号を提供するための、電力導体34に接続された制御出力6Dを備える。
【0046】
異なる電力モードについてのスイッチ設定の例が、表1に示されている。表1において、「1」は閉じたスイッチ(接続)、すなわち2端子間の電気的接触があることを示し、「0」は開いたスイッチ(分離)、すなわち2端子間の電気的接触がないことを示す。1つの例示的な第3の電力モードでは、スイッチA、BおよびCが閉じられており、これによって、電力信号9Bによるバッテリ5の充電と、バッテリ・ユニット6の電力出力端子6Aへの電力信号9Bの供給との両方が可能になる。さらに、表1は、異なるモードにおける電力コントローラ12からプロセッサ4への制御信号についての例示的な制御信号値を示し、ここで「0」は通常モードを示し、「1」はスリープ・モードを示し、「2」は「電源オフ」モードを示す。
【0047】
【表1】
【0048】
さらに、以下の表2は、電力コントローラ12の例示的な動作と、1つまたは複数の検出器信号11A、11B、11C、無線ユニット信号26およびバッテリ信号28に基づいた電力モードの選択とを示す。検出器信号11、無線ユニット信号26および/またはバッテリ信号の異なる値に基づく例示的な選択される電力モードが示されており、ここでN/Aは、それぞれの信号(またはその信号を提供する部品)が補聴器に存在しないかまたはそれぞれの電力モードの選択に影響しないことを示す。第1の検出器信号について、「0」は、電力検出器信号の周波数が閾値未満であること、または電力検出器信号の周波数が第1の周波数範囲内にあることを示し、「1」は、電力検出器信号の周波数が閾値を超えること、または電力検出器信号の周波数が第2の周波数範囲内にあることを示す。第2の検出器信号について、「0」は、磁気センサ20が磁石を検出していない(第1の充電ユニットが存在しない)ことを示し、「1」は、磁気センサが永久磁石を検出した(第1の充電ユニットが存在する)ことを示す。第3の検出器信号について、「0」は、加速度計22が動きを検出していない(補聴器が第1の充電ユニットに配置されている)ことを示し、「1」は、加速度計22が動きを検出した(補聴器がユーザに装着されている)ことを示す。無線ユニット信号について、「0」は、無線ユニット24が第1の充電ユニットから存在信号を受信していない(補聴器が第1の充電ユニットに配置されていない)ことを示し、「1」は、無線ユニット24が第1の充電ユニットから存在信号を受信した(補聴器が第1の充電ユニットに配置されている)ことを示す。バッテリ信号について、「0」は、バッテリ充電状態が低いことを示し、「1」は、バッテリ充電状態が高いことを示す。
【0049】
【表2】
【0050】
図5は、1つの例示的な検出器アセンブリ10を示す。検出器アセンブリ10は、電力検出器信号7の周波数を示す出力信号を提供するように構成される周波数検出器である1次の第1の検出器14を備える。検出器アセンブリは、電力検出器信号7の振幅を示す出力信号を提供するように構成される振幅検出器である2次の第1の検出器30を備える。検出器アセンブリ10は、1次の第1の検出器14および2次の第1の検出器30のそれぞれの出力信号に基づいて、第1の検出器信号11Aを決定するように構成される論理回路32を備える。論理回路32は、1次の第1の検出器14により検出される電力検出器信号の周波数が、第1の充電ユニットにより使用される第1の周波数範囲内であり、電力検出器信号7の振幅が閾値を超える場合に、第1の検出器信号を第1の電力モードを示す第1の値に設定することができる。論理回路32は、1次の第1の検出器14により検出される電力検出器信号7の周波数が、第1の電源ユニットにより使用される第2の周波数範囲内であり、電力検出器信号の振幅が閾値を超える場合に、第1の検出器信号11Aを第2の電力モードを示す第2の値に設定することができる。論理回路32は、電力検出器信号7の振幅が閾値未満である場合に、第1の検出器信号11Aをデフォルト電力モードを示すデフォルト値に設定することができる。論理回路32は省略することができ、1次の第1の検出器14および2次の第1の検出器30の出力信号を検出器信号として使用し、電力コントローラ12に直接供給することができる。
【0051】
特定の特徴が示され説明されているが、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではないことは理解されるであろうし、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更および修正を実施できることは、当業者にとって明らかとなろう。本明細書および図面は、それに応じて、限定的な意味ではなく例示的な意味で考えられるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替形態、修正形態および均等形態を含むものとする。
【0052】
以下の項目は、補聴器および対応する方法の様々な特徴および実施形態を表す。
【0053】
(項目1)
難聴を補償するように構成されるプロセッサと、
再充電式バッテリを備えるバッテリ・ユニットと、
無線電力信号を受信するための無線受信器素子であって、無線電力信号を電力信号に変換するように構成される、無線受信器素子と、
第1の検出器信号を含む1つまたは複数の検出器信号を提供するための検出器アセンブリと、
プロセッサおよび検出器アセンブリに接続される電力コントローラを備えており、
電力コントローラが、第1の検出器信号に基づいて複数の電力モードから補聴器の電力モードを選択し、選択された電力モードを補聴器に適用するように構成される、補聴器。
【0054】
(項目2)
検出器アセンブリが無線受信器素子に接続されており、
第1の検出器信号が無線受信器素子からの電力検出器信号に基づく、項目1の補聴器。
【0055】
(項目3)
検出器アセンブリが、電力検出器信号の1つまたは複数の電力信号特性をそれぞれ検出するように構成される1つまたは複数の検出器を備えており、
第1の検出器信号が電力検出器信号の1つまたは複数の電力信号特性を示す、項目2の補聴器。
【0056】
(項目4)
特性の1つが信号周波数であり、第1の検出器信号が信号周波数を示す、項目3の補聴器。
【0057】
(項目5)
特性の1つが信号振幅であり、第1の検出器信号が信号振幅を示す、項目3の補聴器。
【0058】
(項目6)
特性の1つが信号変調であり、第1の検出器信号が信号変調を示す、項目3の補聴器。
【0059】
(項目7)
電力モードの1つが第1の電力モードを含んでおり、
電力コントローラが、バッテリが第1の充電ユニットで充電されることを1つまたは複数の検出器信号が示す場合に、第1の電力モードを選択するように構成される、項目1の補聴器。
【0060】
(項目8)
第1の電力モードのプロセッサが、スリープ・モードで動作するように構成される、項目7の補聴器。
【0061】
(項目9)
電力モードの他の1つが第2の電力モードを含んでおり、
電力コントローラが、無線電力信号から変換された電力でプロセッサが電力供給されることを1つまたは複数の検出器信号が示す場合に、第2の電力モードを選択するように構成される、項目7の補聴器。
【0062】
(項目10)
第2の電力モードのプロセッサが、通常モードで動作するように構成される、項目9の補聴器。
【0063】
(項目11)
複数の電力モードがデフォルト電力モードを含んでおり、
電力コントローラが、1つまたは複数の検出器信号が充電しないことを示す場合に、デフォルト電力モードを選択するように構成されており、
デフォルト電力モードのプロセッサが、通常モードで動作するように構成される、項目1の補聴器。
【0064】
(項目12)
電力コントローラが、バッテリ・ユニットからバッテリ状態を示すバッテリ信号を受信するためにバッテリ・ユニットに接続されており、
電力コントローラが、バッテリ信号にも基づいて複数の電力モードから電力モードを選択するように構成される、項目1の補聴器。
【0065】
(項目13)
検出器アセンブリが磁気センサを備えており、
1つまたは複数の検出器信号が磁場の存在を示す追加の検出器信号を含んでおり、
電力コントローラが追加の検出器信号にも基づいて複数の電力モードから電力モードを選択するように構成される、項目1の補聴器。
【0066】
(項目14)
検出器アセンブリが加速度計を備えており、
1つまたは複数の検出器信号が補聴器の動きを示す追加の検出器信号を含んでおり、
電力コントローラが追加の検出器信号にも基づいて複数の電力モードから電力モードを選択するように構成される、項目1の補聴器。
【0067】
(項目15)
検出器アセンブリが接触センサを備えており、
1つまたは複数の検出器信号が第1の電源ユニットが補聴器に取り付けられているかを示す追加の検出器信号を含んでおり、
電力コントローラが追加の検出器信号にも基づいて複数の電力モードから電力モードを選択するように構成される、項目1の補聴器。
【0068】
(項目16)
補聴器が、無線入力信号を電力コントローラに提供するための電力コントローラに接続される無線ユニットを備えており、
無線ユニットからの無線入力信号が無線ユニットの存在を示しており、
電力コントローラが無線ユニットからの無線入力信号にも基づいて複数の電力モードから電力モードを選択するように構成される、項目1の補聴器。
【0069】
(項目17)
補聴器を動作させる方法であって、
補聴器において、無線電力信号を外部ユニットから受信するステップと、
第1の検出器信号を取得するステップと、
第1の検出器信号に基づいて複数の電力モードから補聴器の電力モードを選択するステップと、
選択された電力モードを補聴器に適用するステップを備える、方法。
【符号の説明】
【0070】
2:補聴器
4:プロセッサ
4A:電力入力端子
4B:制御入力
5:バッテリ
6:バッテリ・ユニット
6A:バッテリ・ユニットの電力出力端子
6B:バッテリ・ユニットの電力入力端子
6C:バッテリ・ユニットの制御入力
6D:バッテリ・ユニットの制御出力
7:電力検出器信号
8:無線受信器素子
8A:無線受信器素子の電力出力端子
9A:無線電力信号
9B:電力信号
10:検出器アセンブリ
11:1つまたは複数の検出器信号
11A:第1の検出器信号
11B:第2の検出器信号
11C:第3の検出器信号
12:電力コントローラ
12A:制御出力
12B:制御出力
13A:電力コントローラからプロセッサへの制御信号
13B:電力コントローラからバッテリ・ユニットへの制御信号
14:1次の第1の検出器
16:マイクロフォン・アセンブリ
17A:入力信号
17B:出力信号
17C:音声出力信号
18:出力トランスデューサ
20:磁気センサ
22:加速度計
24:無線ユニット
26:無線ユニット信号
28:バッテリ信号
30:2次の第1の検出器
32:論理回路
34:電力導体
図1
図2
図3
図4
図5