(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-08
(45)【発行日】2022-02-17
(54)【発明の名称】電流測定モジュール
(51)【国際特許分類】
G01R 15/00 20060101AFI20220209BHJP
【FI】
G01R15/00 500
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020063164
(22)【出願日】2020-03-31
【審査請求日】2020-03-31
(31)【優先権主張番号】10 2019 108 541.1
(32)【優先日】2019-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】520113767
【氏名又は名称】エーバーシュペッヒャー コントロールズ ランダウ ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】Eberspaecher Controls Landau GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Max-Planck-Strasse 3, 76829 Landau, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】シュテフェン ヴァンドレス
(72)【発明者】
【氏名】マルク-アルノ ヴァイマン
【審査官】青木 洋平
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-028057(JP,A)
【文献】特開2000-131350(JP,A)
【文献】特開2014-119315(JP,A)
【文献】特開2002-164634(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0111757(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0113153(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両におけるバッテリ電流を測定する電流測定モジュールであって、前記電流測定モジュールは、
プリント基板(12)と、
前記プリント基板(12)に固定されかつ少なくとも1つの第1シャント・コンタクト面(30)を規定する第1バスバー(16)と、
前記プリント基板(12)に固定されかつ少なくとも1つの第2シャント・コンタクト面(42)を規定する第2バスバー(18)と、
前記第1バスバー(16)に対応付けられている、前記プリント基板(12)における第1測定導体路(44)と、
前記第2バスバー(18)に対応付けられている、前記プリント基板(12)における第2測定導体路(46)と、
はんだ付けによって前記第1バスバー(16)および前記第1測定導体路(44)に接続されている第1コンタクト領域(50)、およびはんだ付けによって前記第2バスバー(18)および前記第2測定導体路(46)に接続されている第2コンタクト領域(52)を備えたシャント抵抗(48)と、を有
し、
前記プリント基板(12)は、前記第1バスバー(16)に対して、第1測定貫通開口部(24)を有し、前記第1バスバー(16)は、前記第1測定貫通開口部(24)に係合する第1貫通コンタクト領域(26)を有し、
前記第1バスバー(16)の前記第1貫通コンタクト領域(26)は、前記プリント基板(12)の第1面(32)の領域に位置決めされ、前記プリント基板(12)の前記第1面(32)における表面と面一である前記第1シャント・コンタクト面(30)を規定し、前記第1バスバー(16)は、前記第1面(32)とは反対側を向いた、前記プリント基板(12)の第2面(34)において延在しており、前記プリント基板(12)に対して離間されて配置されており、
前記プリント基板(12)は、前記第2バスバー(18)に対して、第2測定貫通開口部(36)を有し、前記第2バスバー(18)は、前記第2測定貫通開口部(36)に係合する第2貫通コンタクト領域(38)を有し、
前記第2バスバー(18)の前記第2貫通コンタクト領域(38)は、前記プリント基板(12)の前記第1面(32)の領域に位置決めされ、前記プリント基板(12)の前記第1面(32)における表面と面一である前記第2シャント・コンタクト面(42)を規定し、前記第2バスバー(18)は、前記第1面(32)とは反対側を向いた、前記プリント基板(12)の前記第2面(34)において延在しており、前記プリント基板(12)に対して離間されて配置されている、電流測定モジュール。
【請求項2】
前記第1貫
通コンタクト領域(26)は、前記第1バスバー(16)におい
て成形部(28)を有し、かつ/または前記第2貫
通コンタクト領域(38)は、前記第2バスバー(18)におい
て成形部(40)を有する、ことを特徴とする、請求項
1記載の電流測定モジュール。
【請求項3】
前記第1貫
通コンタクト領域(26)が、プレスばめによって前記第1測定貫通開口部(24)に収容されており、かつ/または前記第2貫
通コンタクト領域(38)が、プレスばめによって前記第2測定貫通開口部(36)に収容されている、ことを特徴とする、請求項
1または2記載の電流測定モジュール。
【請求項4】
前記第1コンタクト領域(50)および前記第2コンタクト領域(52)のうちの少なくとも1つのコンタクト領
域において、前記はんだ付けは、
前記第1シャント・コンタクト面および前記第2シャント・コンタクト面のうちの対応してい
るシャント・コンタクト
面を完全に覆いかつ
前記第1測定導体路および前記第2測定導体路のうちの対応してい
る測定導体
路との結合を形成するはんだ付け領
域を有する、ことを特徴とする、請求項
1から
3までのいずれか1項記載の電流測定モジュール。
【請求項5】
前記第1コンタクト領域(50)および前記第2コンタクト領域(52)のうちの少なくとも1つのコンタクト領
域において、前記はんだ付けが、
前記第1シャント・コンタクト面および前記第2シャント・コンタクト面のうちの対応してい
るシャント・コンタクト
面を完全に覆う第1はんだ付け領
域と、
前記第1測定導体路および前記第2測定導体路のうちの対応してい
る測定導体
路との結合を形成する、前記第1はんだ付け領
域とは
さらに別の第2はんだ付け領
域とを有する、ことを特徴とする、請求項
1から
4までのいずれか1項記載の電流測定モジュール。
【請求項6】
前記第1測定導体路(44)および前記第2測定導体路(46)に接触接続していて、前記プリント基板(12)に設けられている測定電子装置(14)を有する、ことを特徴とする、請求項1から
5までのいずれか1項記載の電流測定モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、例えば電動駆動式車両のような車両において、バッテリ電流を測定するために使用可能な電流測定モジュールに関する。
【0002】
例えば電動駆動式車両においてエネルギ源として利用されるリチウムイオンバッテリにおける適切なバッテリマネージメントには、特にバッテリ電流を検出して評価するバッテリマネージメントシステムが使用される。車両用のこのような電気駆動システムにおける電流は極めて大きくなり得るため、このような大電流の検出用にこのようなバッテリマネージメントシステムを設計しなければならない。
【0003】
本発明の課題は、簡単かつコスト的に有利に実現可能な構造でありながら大電流を確実に検出可能にする、特に、車両におけるバッテリ電流を測定する電流測定モジュールを提供することである。
【0004】
上記の課題は、本発明により、特に、車両におけるバッテリ電流を測定する電流測定モジュールによって解決され、この電流測定モジュールは、
・プリント基板と、
・プリント基板に通されておりかつプリント基板に固定されかつ少なくとも1つの第1シャント・コンタクト面を規定する第1バスバーと、
・プリント基板に通されておりかつプリント基板に固定されかつ少なくとも1つの第2シャント・コンタクト面を規定する第2バスバーと、
・第1バスバーに対応付けられている、プリント基板における第1測定導体路と、
・第2バスバーに対応付けられている、プリント基板における第2測定導体路と、
・はんだ付けによって第1バスバーおよび第1測定導体路に接続されている第1コンタクト領域、およびはんだ付けによって第2バスバーおよび第2測定導体路に接続されている第2コンタクト領域を備えたシャント抵抗と、を有する。
【0005】
電流測定の際に使用されるこのようなシャント抵抗を、プリント基板に通されている2つのバスバーに直接に接続することにより、監視対象の回路との電気的な接触接続が形成されるだけではなく、このようなシャント抵抗において一般に熱の形態で発生する損失出力を、バスバーを介して確実に排出することも可能である。これにより、例えば、比較的損失出力が小さいいわゆるSMD(Surface-Mounted-Device)シャント抵抗が使用可能であり、この場合に損失出力は、熱の形態で効率的に排出することが可能であり、これにより、過負荷が回避され、より大きな損失出力用に設計される抵抗を使用する必要がない。同時に、電流測定モジュールのこの構造により、4端子測定法を用いて、バスバーを介して導かれる電流の検出が可能になる。
【0006】
バスバーとシャント抵抗との間の電気接続を形成するために提案されるのは、プリント基板が、第1バスバーに対して、第1測定貫通開口部を有することであり、第1バスバーは、第1測定貫通開口部に嵌め込まれる第1貫通/コンタクト領域を有し、第1バスバーの第1貫通/コンタクト領域は、プリント基板の第1面の領域に位置決めされる第1シャント・コンタクト面を規定し、第1バスバーは、第1面とは反対側を向いた、プリント基板の第2面において延在しており、プリント基板は、第2バスバーに対して、第2測定貫通開口部を有し、第2バスバーは、第2測定貫通開口部に嵌め込まれる第2貫通/コンタクト領域を有し、第2バスバーの第2貫通/コンタクト領域は、プリント基板の第1面の領域に位置決めされる第2シャント・コンタクト面を規定し、第2バスバーは、第1面とは反対側を向いた、プリント基板の第2面において延在している。
【0007】
ここでは、プリント基板に設けられている他のシステム領域との相互の干渉は、第1シャント・コンタクト面および/または第2シャント・コンタクト面が、プリント基板の第1面における表面と実質的に面一である、ことによって回避可能である。
【0008】
簡単に作製可能であるにもかかわらず安定した構成において、第1貫通/コンタクト領域は、第1バスバーにカップ型の成形部を有していてよく、かつ/または第2貫通/コンタクト領域は、第2バスバーにカップ型の成形部を有してよい。
【0009】
プリント基板の領域から熱を効率的に排出するために、さらに提案されるのは、第1バスバーが、プリント基板の第2面において、プリント基板に対して離間して配置されており、かつ/または第2バスバーが、プリント基板の第2面において、プリント基板に対して離間して配置されていることである。
【0010】
プリント基板におけるバスバーの安定した保持は、第1貫通/コンタクト領域が、プレスばめによって第1測定貫通開口部に収容されており、かつ/または第2貫通/コンタクト領域が、プレスばめによって第2測定貫通開口部に収容されている、ことによって容易に形成可能である。
【0011】
それぞれのバスバーの、また対応する測定導体路の電気的な接触接続のために、第1コンタクト領域および第2コンタクト領域のうちの少なくとも1つのコンタクト領域において、はんだ付けは、対応しているシャント・コンタクト面を実質的に完全に覆いかつ対応している測定導体路との結合を形成するはんだ付け領域を有していてよい。択一的には、第1コンタクト領域および第2コンタクト領域のうちの少なくとも1つのコンタクト領域において、はんだ付けが、対応しているシャント・コンタクト面を実質的に完全に覆う第1はんだ付け領域と、対応している測定導体路との結合を形成する、第1はんだ付け領域とは別の第2はんだ付け領域とを有する、ように規定可能である。
【0012】
さらに、第1測定導体路および第2測定導体路に接触接続して、プリント基板に測定電子装置を設けることが可能である。
【0013】
以下では、断面図で電流測定モジュールを示す添付の
図1を参照して本発明を詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【0015】
図1に示した電流測定モジュール10には、プリント基板12が含まれている。プリント基板12には、2つのバスバー16、18を介して流れる電流を検出もしくは評価可能な、概略的に示した測定電子装置14が設けられている。測定電子装置14は、例えばマイクロプロセッサを含んでいてよい。
【0016】
例えば電動駆動式車両におけるリチウムイオンバッテリのバッテリ電流を測定するために電流測定モジュール10を使用する際には、例えば、車両に設けられている接続端子20に第1バスバー16を接続し、これに対し、バッテリの概略的に示した負極または正極22に第2バスバー18を接続可能である。当然のことながら、バッテリと、例えば電気駆動式車両における駆動モータのような電気エネルギ消費装置との間の電流通流の別の領域に電流測定モジュール10を組み込むことが可能である。
【0017】
第1バスバー16との対応付けにおいて、プリント基板12は、第1測定貫通開口部24を有する。第1バスバー16には、第1貫通/コンタクト領域26が設けられており、これは、第1測定貫通開口部24に嵌合するように位置決めされておりかつ例えばプレスばめによってこの第1測定貫通開口部24に固定されている。例えば、第1貫通/コンタクト領域26は、例えば銅材料から構成される第1バスバーのカップ型の成形部28によって構成することが可能である。第1貫通/コンタクト領域26により、実質的に第1測定開口部24の横断面に対応する第1シャント・コンタクト面30が規定される。第1貫通/コンタクト領域26は、第1シャント・コンタクト面30が、実質的に、プリント基板12の第1面32における表面と面一になるように、これを収容する第1測定開口部24に嵌め込まれている。バスバー16は、第1貫通/コンタクト領域26に続くその部分が、第1面32とは反対側の、プリント基板12の第2面34から離間するように案内されている。
【0018】
第2バスバー18との対応付けにおいても、プリント基板12には第2測定貫通開口部36が設けられている。この第2測定貫通開口部36には、第2バスバー18に設けられている第2貫通/コンタクト領域38が嵌め込まれておりかつそこには例えばプレスばめによって保持されている。例えば、ここでもカップ型の成形部40として構成される第2貫通/コンタクト領域38には、第2シャント・コンタクト面42が設けられており、この第2シャント・コンタクト面42は、プリント基板12の第1面32の表面と実質的に面一に終端している。第2バスバー18の場合も、第2貫通/コンタクト領域38を支持するレール状の、バスバー18の部分は、プリント基板12の第2面34において、このプリント基板12に対して離間して延在している。この状態を保証もしく維持するために、バスバー16、18は、電流測定モジュール10を組み込む際に発生する力に対して実質的に剛性もしくは硬質とみなすことができる構成部分として構成されている。
【0019】
ここで注意を促したいのは、択一的な一実施形態では、例えば実質的に円筒形の貫通/コンタクト部分と、プリント基板12の第2面34に配置されるべき、バスバー16、18のレール部分とを接続することによっても、貫通/コンタクト領域26、38を構成できることである。この場合には、貫通/コンタクト部分も、レール部分も共に、例えば銅のような金属材料から構成されているため、溶接による接合が考えられ得る。
【0020】
プリント基板12の第1面32には、2つの測定貫通開口部24、36の間に、例えば、
図1の図平面に対して直交する方向に延在する第1測定導体路44および第2測定導体路46が設けられている。これらは、測定貫通開口部24、36の領域から、測定電子装置14の領域に通じている。導体路44、46も、例えば、銅材料によって構成可能である。
【0021】
プリント基板12には、シャント抵抗48、好適にはSMD(Surface-Mounted-Device)シャント抵抗が設けられている。このシャント抵抗48は、その第1コンタクト領域50が、実質的に、第1貫通/コンタクト領域26における第1シャント・コンタクト面30をほぼ完全に覆うように位置決めされている。同様にシャント抵抗48の第2コンタクト領域52は、これが、第2バスバー18の第2貫通/コンタクト領域38における第2シャント・コンタクト面42を実質的に完全に覆うように位置決めされている。それゆえに2つのコンタクト領域50、52により、2つの測定貫通開口部24、36の間に延在する測定導体路44、46も覆われる。
【0022】
シャント抵抗48の第1コンタクト領域50は、はんだ付けにより、プリント基板12もしくは第1バスバー16および第1測定導体路44に電気的かつ機械的に結合されている。このために、第1シャント・コンタクト面30を実質的に完全に覆うはんだ付け領域54が設けられている。このはんだ付け領域54は、第2測定貫通開口部36の方向に、第1シャント・コンタクト面30を越えて延在しており、これにより、はんだ付け領域54は、第1測定導体路44と第1コンタクト領域50との間のはんだ付けも形成する。したがって、シャント抵抗48の第1コンタクト領域50に対して、第1シャント・コンタクト面30の上にかつ第1測定導体路44を越えて中断なしに延在する、シャント抵抗48の電気的かつ機械的な結合部の領域が構成される。
【0023】
第2コンタクト領域52に対しては、シャント抵抗48と、プリント基板12もしくはそこに設けられる第2バスバー18および第2測定導体路46とのはんだ付けの択一的な一構成形態が設けられている。第2コンタクト領域52の電気的かつ機械的な結合は、第2シャント・コンタクト面42を実質的に完全に覆う第1はんだ付け領域56によって行われる。第2測定導体路46との電気的もしくは機械的な結合は、第1はんだ付け領域56とは別に構成されている第2はんだ付け領域58によって行われる。ここで注意を促したいのは、好適には、2つのバスバー16、18に対して、もしくはこれらにそれぞれ関係付けられる測定導体路44、46に対して、対称的なもしくは同じ耐荷重性を有する結合を得るために、同じ種類のはんだ付けを、すなわちただ1つのはんだ付け領域54を有するか、または2つの別個のはんだ付け領域56、58を有する同じ種類のはんだ付けを行うことができることである。しかしながら基本的には、2つのコンタクト領域50、52において、異なる種類のはんだ付けを実現することも可能である。
【0024】
上で説明した電流測定モジュール10の構造によって可能になるのは、2つのバスバー16、18を介して導かれる電流を検出するために、2つの測定導体路44、46を介してシャント抵抗48に測定電子装置が接続される4端子測定法を行うことである。バスバー16、18の貫通/コンタクト領域と、シャント抵抗48のコンタクト領域50、52との大きな面積の電気的な接触接続により、シャント抵抗48の極めて良好な電気的かつ機械的な結合が得られるだけでなく、重要なことに、コンタクト領域50、52と、2つのバスバー16、18との効率的な伝熱結合も得られる。したがってバスバー16、18は、電流、すなわち例えばバッテリ電流を導通するという機能を有するだけではなく、同時に、シャント抵抗の領域に発生する熱をシャント抵抗48の領域から、ひいてはプリント基板12の領域から排出するためにも使用される。これには、2つのバスバー16、18が、第2面34において、すなわち一般にプリント基板12の背面において、プリント基板12から離間して延在していることも役立ち、これにより、バスバー16、18からプリント基板12に再び熱を伝達し得る熱接触が回避される。電流測定モジュール10は、簡単に作製可能であり、特に、構造的に簡単ながらも安定的な仕方でプリント基板12にバスバー16、18を接続することによっても作製可能である。シャント抵抗48の領域において、発生する損失出力によって発生する熱を効率的に排出可能であるため、その過剰な熱負荷が排除され、これにより、パワーシャント抵抗を使用しなくてもよく、したがってコスト的に有利にかつ簡単なはんだ付けによって接続可能なSMDシャント抵抗を使用可能である。
【0025】
最後に注意を促したいのは、当然のことながら、プリント基板12には、別の電子モジュールも設けることができることである。2つのバスバー16、18を相互に接続するように、例えば互いに並列に上記のような複数のシャント抵抗48を設けることも可能である。