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特許7022433人工股関節置換を移植するための外科用トレイ、器具、および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-09
(45)【発行日】2022-02-18
(54)【発明の名称】人工股関節置換を移植するための外科用トレイ、器具、および方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/56 20060101AFI20220210BHJP
   A61F 2/46 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
A61B17/56
A61F2/46
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018509606
(86)(22)【出願日】2016-08-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-09-06
(86)【国際出願番号】 US2016047031
(87)【国際公開番号】W WO2017034845
(87)【国際公開日】2017-03-02
【審査請求日】2019-07-11
(31)【優先権主張番号】62/208,127
(32)【優先日】2015-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518028206
【氏名又は名称】ヒップ イノベーション テクノロジー、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100069431
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 成則
(72)【発明者】
【氏名】ターマニーニ、ゼーファー
(72)【発明者】
【氏名】マクドナルド、ステェファン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァニエル、ブリアン
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィス、テイラー
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-521864(JP,A)
【文献】特表2009-530021(JP,A)
【文献】特表2014-516613(JP,A)
【文献】日本メディカルマテリアル株式会社, ,Kyocera PerFix JMM HIP SYSTEM 専用器具の使用方法,Ver.3.3,2008年03月,p2-5,[令和2年7月3日検索],インターネット<URL:http://www.kyocera.co.jp/prdct/medical/m_professional/yes/medical/pdf/pfx910_stem_v3.3.pdf>
【文献】DePuy,M.B.T.Revision Tray,2006年,p28-35,[令和2年7月3日検索],インターネット<URL:http://www.rpa.spot.pt/getdoc/a4433428-b2d8-4b2f-ad99-20d43e8af64b/MBT-Revision-Tray-Surgical-Technique-(DePuy).aspx>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/56
A61F 2/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
股関節置換手術で使用するために構成された外科用トレイ装置であって、
少なくとも2つの異なるサイズを有する複数のブローチを含みインプラント手術のための大腿骨の準備のために構成されたツールを含む第1のセットのトレイと、
少なくとも2つの異なるサイズを有する複数の骨カッターを含みインプラント手術用の寛骨臼を準備するために構成されたツールを含む第2のセットのトレイと、
その一部を形成するステムを有するリバース型股関節寛骨臼カップの寸法決め、位置決め、および移植のために構成され、少なくとも2つの異なるサイズの複数の試用寛骨臼カップおよび1つまたは複数の試用寛骨臼カップに取り外し可能に取り付け可能な少なくとも2つの異なるサイズの複数の第1の試用寛骨臼ボールとを含む複数の試用インプラントと、試用寛骨臼カップに取り外し可能に取り付け可能なツールおよび試用寛骨臼ボールに取り外し可能に取り付け可能なツールを含み、前記試用インプラントに取り外し可能に構成された複数のツールと、を含む第3のセットのトレイと、
リバース型股関節置換手術で使用するための大腿骨カップの寸法決めおよびインプラント用に構成された複数の試用インプラントと、該試用インプラントに取り外し可能に取り付け可能に構成された複数のツールと、を含み、これらの試用インプラントには、ブローチまたは大腿骨インプラントの近位端に一時的に取り付けられるように適合された複数の第1の試用大腿骨カップと、大腿骨インプラントに一時的に取り付けられるように適合された複数の第2の試行大腿骨カップと、を有し、第1の試用大腿骨カップおよび第2の試用大腿骨カップのそれぞれは、逆股関節寛骨臼カップのステムに取り付けられるように構成された前記寛骨臼ボール上で関節運動するように適合された凹面を有する第4のセットのトレイと、
を具備する外科用トレイ装置。
【請求項2】
試用寛骨臼インプラントが、凸状の外面、凹状の内面の底部から延びるステムを備えた凹状の内面を含み、ステムは、開口部が取り外し可能に受容するように構成されためねじ開口部を有する、請求項1に記載の外科用トレー装置。
【請求項3】
前記第1のセットのトレイは、
大腿骨に挿入するための遠位端および近位端を有するリーマと、
リーマの近位端に接続するための右利き用ハンドルと、
リーマの近位端に接続するための左利き用ハンドルと、
リーマの近位端に接続するためのTハンドルと、
ブローチを大腿骨に打ち込むためのハンマー及び大腿骨インプラントの近位端にねじ込まれるように適合されたねじ部分を有するハンドルを含む箱骨刀と、
さらに具備する、請求項1に記載の外科用トレイ装置。
【請求項4】
前記第2のセットのトレイは、
骨カッターへの接続に適合された遠位端を有する駆動シャフトと、
前記ドライブシャフトの近位端への接続に適合した駆動シャフトハンドルと、
をさらに具備する請求項1に記載の外科用トレイ装置。
【請求項5】
駆動シャフトハンドルの遠位端は、駆動シャフトへの接続に適合されており、駆動シャフトハンドルの近位端は、ドリルへの接続に適合されている、請求項2に記載の外科用トレイ装置。
【請求項6】
前記第3のセットのトレイのツールは、
ドリルガイドハンドルと、
2以上のドリルビットと、
2以上のドリルガイドと、
2以上の第2の試行寛骨臼ボールと、
2以上の第1の試行寛骨臼ボールと、
2以上の試行寛骨臼カップと、
を具備し、
ハンドルと、その近位端にノブを有する内側シャフトと、複数の前傾ガイドロッドと、コレットと、寛骨臼ボールインパクタとを含む請求項1に記載の外科用トレイ装置。
【請求項7】
前記第4のセットのトレイは、
プレスと、大腿骨カップロケータと、ポリマーライナを大腿骨カップに押し込むためのプランジャと、
を具備する請求項1に記載の外科用トレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リバース型人工股関節に関連して使用される外科用器具および方法に関する。より詳細には、本発明は、股関節置換手術に使用される器具トレイ、外科用ツール、および試用インプラントに関する。
【背景技術】
【0002】
リバース型人工股関節は、米国特許8,313,531号および8,540,779号に記載されている。人工装具および修正手術方法も、米国特許第8,992,627号に記載されている。これらの3つの特許の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第8,313,531号
【文献】米国特許第8,540,779号
【文献】米国特許第8,992,627号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、外科医が、試用インプラントおよび特殊外科用ツールを使用して患者への移植のためにサイズおよび角度に基づいてリバース型人工股関節の最適な構成要素を識別することを可能にする、外科用トレイ、ツールおよび方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の特許に記載されているように、リバース型人工股関節は、一般に、寛骨臼カップのステムに固定された寛骨臼ボールと、大腿骨ステムに固定された大腿骨カップと、を含み、大腿骨カップは、寛骨臼ボールに関節接合する。本発明の外科用トレイ、ツールおよび方法は、外科医が、試用インプラントおよび特殊外科用ツールを使用して患者への移植のためにサイズおよび角度に基づいてリバース型人工股関節の最適な構成要素を識別することを可能にする。本開示では、外科用ツールを意味する用語「ツール」を使用する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1Aおよび図1Bは、インプラント手術のための大腿骨を準備するためのツールを含むトレイのセットを示している。
図2図2A図2Bおよび図2Cは、インプラント手術のための寛骨臼を準備するためのツールを含むトレイのセットを示している。
図3図3A図3Bおよび図3Cは、寛骨臼カップおよび寛骨臼ボールの寸法決めおよび移植のための試用インプラントおよびツールを含むトレイのセットを示している。
図4図4A図4Bおよび図4Cは、大腿骨カップの寸法決めおよび移植のための試用インプラントおよびツールを含むトレイのセットを示している。
図5図5A図5B図5C図5Dおよび図5Eは、試用寛骨臼カップの立面図、断面図および斜視図を含む。
図6図6A図6B図6Cおよび図6Dは、試用寛骨臼カップとともに使用するための第1の試作寛骨臼ボールの立面図、断面図および斜視図を含む。
図7図7A図7B図7C図7D図7Eおよび図7Fは、移植された寛骨臼カップとともに使用するための第2の試用寛骨臼ボールの立面図、断面図、詳細図および斜視図を含む。
図8図8A図8B図8C図8Dおよび図8Eは、図7A図7Fに図示されたタイプの第2の試作寛骨臼ボールの様々な図、および、寛骨臼カップのステムに配置された前記ボールの立面図および断面図を含む。
図9図9A図9Bおよび図9Cは、試用寛骨臼カップを設置および取り外しするために使用されるハンドルを斜視図および立面図で示し、寛骨臼の代表的な部分にある試用寛骨臼カップにねじ込まれたハンドルの断面図を示している。
図10図10A図10B図10C図10D図10Eおよび図10Fは、第1の試用大腿骨カップの立面図、断面図、詳細図および斜視図を含む。
図11図11A図11B図11C図11D図11Eおよび図11Fは、図10A図10Fに図示されたタイプの第1の試用大腿骨カップの追加図、および、第1の大腿骨インプラントにおける前記カップの斜視図および正面図を含む。
図12図12A図12B図12C図12D図12Eおよび図12Fは、第2の試用大腿骨カップの立面図、断面図、詳細図および斜視図を示している。
図13図13A図13B図13C図13D図13E図13Fおよび図13Gは、図12A図12Fに図示されたタイプの第2の試用大腿骨カップの追加図、および、第2の大腿骨インプラントにおけるカップの斜視図、立面図および断面図を示している。
図14図14は、試用寛骨臼カップ内の第1の試作寛骨臼ボール、および、カップに対してボールを着脱するために使用されるツールを示す断面図である。
図15図15は、第1の試作寛骨臼ボールに対して関節接合位置にある第1の試用大腿骨カップを示す断面図である。
図16図16A図16B図16C図16D図16E図16F図16G、および図16Hは、ライナを大腿骨カップに押し付けるために使用されるプレスアセンブリおよびその構成要素の様々な図を示している。
図17図17は、大腿骨カップを有する図16A図16Hのプレスアセンブリの立面図である。
図18図18は、図17の断面図である。
図19図19は、挿入取り外しツールの斜視図である。
図20図20は、図19のツールの立面図である。
図21図21は、挿入取り外しツールとともに使用するように構成された試用寛骨臼ボールの他の実施形態の立面図である。
図22図22は、ツールが図21の試用寛骨臼ボールと接触して寛骨臼カップからボールを取り外すのを容易にする際の図19および図20のツールの位置を示す斜視図である。
図23図23は、手術で使用される従来の電動ドリルの立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
股関節インプラント手術用の大腿骨を準備するために使用されるツールは、図1Aおよび図1Bの第1のセットのスチール・トレイ1および2のそれぞれに含まれる。
【0008】
トレイ1は、リーマ3、右手用ハンドル4および左手用ハンドル5を含む。また、トレイ1には、Tハンドル6および箱骨刀(box osteotome)7が含まれる。大腿骨頭を切断することによって大腿骨が手術のために準備された後、箱骨刀7は、リーマ3の正確な位置決めのためのガイドとして、大腿骨の初期開口部を作るための中央パンチとして使用される。次いで、リーマ3の近位端3aへの接続に適したTハンドル6がリーマに固定され、外科医は、リーマ3の遠位端3bを初期開口部内に配置し、圧力を加えながらハンドルを回転させて大腿骨にポケットを形成する。右手用ハンドル4および左手用ハンドル5は、それぞれ、トレイ2に関連して以下に説明するように、ブローチ8の使用の準備において、リーマを回転させて大腿骨に深いポケットを形成するためにリーマの近位端3aへ接続するのに適している。右手用ハンドル4は右利きの外科医によって使用され、左手用ハンドル5は左利きの外科医によって使用される。
【0009】
トレイ2は、2つ以上の異なるサイズのブローチ8のセットを含む。ブローチは、9mm(図1Bの左手側)から21mm(図1Bの右手側)の範囲のサイズを有する。図では各ブローチ8は、左から右へ行くにつれて左のものより1mm大きくなっている。図面から分かるように、ブローチはテーパ状であり、各ブローチのサイズは、ブローチの頂部、近位端8aの最大直径を指す。やすりとしても知られているブローチ8は、深いポケットに挿入され、近位端8aにおいてハンマー9を用いて大腿骨内に打ち込まれる。ハンドル10は、大腿骨インプラント75(図13参照)の近位端またはその近くのねじ窪み75aにねじ込まれ、大腿骨インプラントを大腿骨内に移植するために使用される。
【0010】
股関節移植手術のための寛骨臼を準備するために使用されるツールは、図2A図2Bおよび図2Cの第2のセットのスチール・トレイ11、12および13のそれぞれに含まれる。
【0011】
トレイ11および12は、対応する大きさの寛骨臼カップを受け入れるのに適切なサイズに寛骨臼骨を切断するために使用される、2つまたは3つ以上の(図2Aおよび2Bには25個図示されている)異なるサイズの寛骨臼骨カッター14を累積的に含む。ドリル140(図23参照)を寛骨臼骨カッター14に接続するために、駆動シャフトおよび駆動シャフトハンドルが使用される。
【0012】
トレイ13は、2つの異なるサイズの駆動シャフト15および2つの駆動シャフトハンドル16を図示している。駆動シャフトは、寛骨臼骨カッターへの接続に適した遠位端15bと、駆動シャフトハンドル16の遠位端16bへの接続に適した近位端15aとを有する。駆動シャフトハンドル16の近位端16aは、ドリル140のチャック141への接続に適している。
【0013】
寛骨臼カップおよび寛骨臼ボールを移植するための試用インプラントおよびツールは、図3A図3Bおよび図3Cの第3のセットのスチール・トレイ21、22および23のそれぞれに含まれる。
【0014】
トレイ21は、ドリル・ガイド・ハンドル24、2つまたは3つ以上のドリル・ビット25、2つまたは3つ以上のドリル・ガイド26、2つまたは3つ以上の第2の試用寛骨臼ボール27、および試用寛骨臼ボール挿入取り外しツール28を含む。各ドリル・ビット25は、対応する大きさのドリル・ガイドを有する。
【0015】
トレイ22は、2つまたは3つ以上の第1の試用寛骨臼ボール29、2つまたは3つ以上の試用寛骨臼カップ30、およびユニバーサル・ハンドル31を含む。
【0016】
トレイ23は、寛骨臼カップ・インパクタ・アセンブリの要素を含む。トレイ23は、他のユニバーサル・ハンドル31、寛骨臼カップ・ハンドル32、近位端にノブ34を有する内部シャフト33、2つの前傾ガイド・ロッド35、少なくとも1つ、好ましくは3つのコレット38、および、少なくとも1つ、好ましくは3つの寛骨臼ボール・インパクタ37を含む。傾斜前傾ガイド36は、ガイド36を寛骨臼カップ・ハンドル32上の適切な位置に維持するための蝶ねじ(図示せず)を有する。これは、2016年7月15日に出願された本出願人の係属中の国際出願PCT/US16/42441号に詳細が記載されている。
【0017】
大腿骨カップを移植するための試用インプラントおよびツールは、図4A図4Bおよび図4Cの第4のセットのスチール・トレイ41、42および43のそれぞれに含まれる。
【0018】
トレイ41および42は、2つまたは3つ以上の第1の試用大腿骨カップ44のみを含む。これら第1の試用大腿骨カップ44のサイズ、ネック長さおよびオフセット角度は変化し得る。それらは、好ましくは、ブローチが大腿骨から取り外される前に、トレイ2からブローチ8の近位端に一時的に固定されるように構成される。代替的に、それらは、図11Eおよび11Fに示すように、大腿骨インプラント49の近位端に一時的に固定することができる。
【0019】
トレイ43は、大腿骨インプラント49に一時的に固定されるように構成されている2つまたは3つ以上の第2の試用大腿骨カップ45を含む(図11Eおよび11Fを参照)。また、このトレイは、ポリマ・ライナを大腿骨カップに押し付けるためのプレス46、大腿骨カップ・ロケータ47、およびプランジャ48および48aも含む(図16C、D、EおよびFも参照)。
【0020】
上述したトレイに含まれる様々な構成要素をより具体的に見ると、図5A図5Eは、試用寛骨臼カップ30の様々な図を示している。図5Eは、試用寛骨臼カップの斜視図である。図5Aは側面図であり、図5D図5Aの断面図である。図5Bは上面図であり、図5Cは底面図である。
【0021】
試用寛骨臼カップ30は、寛骨臼骨の準備された表面にぴったり合うように構成された外側面および内側窪み面を有する。外側面は好ましくは突面である。雌ねじが切られた開口部51を有するステム50は、窪み面の底部から延びており、カップは複数の任意の貫通開口部52を有していることを特徴としている。ねじ開口部51は、カップ30を寛骨臼に取り付けたり寛骨臼から取り外したりするために使用されるユニバーサル・ハンドル31のねじ山を受け入れる(図9Cを参照)。開口部51のねじ溝は、図6A図6Dに図示された第1の試用寛骨臼ボール29も受け入れる。
【0022】
本発明の試用寛骨臼ボールは、半球状であり、以下に説明するように平坦部分および斜面を含むことができる。図6Dは、試用寛骨臼ボール29の斜視図であり、図6Aはその側面図、図6Bはその上面図、図6Cはその断面図である。ねじ部分60は、開口部51にねじ込まれる。六角形の開口部61は、平坦部分62aに設けられており、ボール29をカップ30に出し入れするために使用されるツール28(図3A参照)を収容する。任意の傾斜部分62bは、ねじ部分60に近接しており、ボール29の基部を取り囲む傾斜エッジを形成する。
【0023】
図7および図8は、第2の試用寛骨臼ボール27と関連がある。
【0024】
図7A図7Fは、上記ボール27の様々な図を示している。ボール27は、人工装具のための最適なボールサイズを決定するために、移植された寛骨臼カップ70(図8Dおよび図8E参照)に一時的に固定することができる。図8A図8Cは、異なるサイズの第2の試用寛骨臼ボール27を示している。
【0025】
図7Fおよび図8Cは、ボール27の斜視図であり、図7Aおよび図8Aは、ボール27の側面図であり、図7Bおよび図8Bは、その上面図である。図7Cは、ボール27の底面図であり、図7Dは、図7Aの切断線7Dに沿った断面図である。図7Dの円で囲まれた部分7Eの詳細図は、図7Eに示されている。
【0026】
第2の試用寛骨臼ボール27は、識別するサイズ情報をインプリントするために使用される平坦な頂部62を含む。ボール27は、寛骨臼カップ70のステム71に嵌合する大きさの開口部63を有する。突起部65の側部には、ボールをステム71に配置しステムから取り外すのを容易にするためのスロット64が設けられている。
【0027】
ユニバーサル・ハンドル31は、図9Bの側面図および図9Aの斜視図に示されている。図9Cは、寛骨臼骨80の代表部分にある試用寛骨臼カップ30にねじ込まれたユニバーサル・ハンドル31の断面図である。ハンドル31は、寛骨臼骨80内に試用カップ30を配置するために使用される。
【0028】
第1の試用大腿骨カップ44の複数の図が図10に示されている。図11は、大腿骨インプラント49内のカップ44の図とともにカップ44のさらなる図を示している。
【0029】
第1の試用大腿骨カップ44の3つの異なる斜視図が、図10F図11Aおよび図11Cに示されている。異なる角度から見たカップ44の側面図が、図10A図11Bおよび図11Dに示されている。図10Bは、カップ44の上面図、図10Cは、その底面図であり、図10Dは、図10Aの断面線10Dに沿った断面図である。図10Eは、図10Dの丸で囲んだ部分10Eの詳細図である。図11Fは、インプラント49に固定されたカップ44の側面図であり、図11Eは、インプラント49に固定されたカップ44の斜視図である。
【0030】
第1の試用大腿骨カップ44は、第1の窪み部分91から離れて(すなわち、反対側に)伸びるステムの形態のベース部分90を有する。ベース部分90には、ブローチ8の近位端またはインプラント49のステムを受け入れる開口部92が含まれる。カップをブローチまたはステムに配置し、その後取り外すのを容易にするために、スロット93および93aが設けられている。
【0031】
第2の試用大腿骨カップ45は、図12A図12Fの複数の図で示されている。図13A図13Gは、大腿骨インプラント75内のカップ45の図とともにカップ45のさらなる図を示している。カップ45の斜視図は、図12Fおよび図13Dに示され、その側面図は、図12Aおよび図13Aに示されている。カップ45の上面図は、図12Bおよび図13Cに示され、その底面図は、図12Cおよび図13Bに示されている。図12Dは、図12Aの切断線12Dに沿った断面図であり、図12Eは、図12Dの丸で囲んだ部分12Eの詳細図である。図13Eは、インプラント75内のカップ45の斜視図であり、図13Gは、インプラント75内のカップ45の側面図であり、図13Fは、図13Gの断面図である。
【0032】
第2の試用大腿部カップ45は、第2の窪み部分96から離れて伸び、大腿骨インプラント75内に受け入れられるようになっているステム95を有する。ステム95の開口部97は、スロット98と協働して、カップ45を大腿骨インプラント75に取り付け、大腿骨インプラント75から取り外すのを容易にする。
【0033】
図14は、試用寛骨臼ボール29の六角形の開口部に挿入された試用寛骨臼ボール挿入取り外しツール28を断面で示している。これは、寛骨臼骨80の代表部分に示された試用寛骨臼カップ30に対してボールを取り付け、取り外しするためのツールのボールに対する位置である。
【0034】
大腿骨カップ44は、図15において試用寛骨臼ボール29上の所定の位置に示されている。大腿骨カップ44は、インプラント49に取り付けられ、寛骨臼カップ30は、寛骨臼骨80内に示されている。
【0035】
ポリマ・ライナを大腿骨カップに押し付けるのに使用されるプレス46の要素が図16に示されている。プレス46の斜視図は、図16Aに示されている。図16A図16Fおよび図17および図18を参照すると、プレスは、ブラケット102が固定されたベース101を含む。シャフト104にはプレスバー103が設けられ、シャフト104の遠位端にはシリンダ105が設けられている。シリンダ105は、適切な大きさのプランジャ48に接触して押し付ける。大腿骨カップ110が内部にある大腿骨カップ・ロケータ47は、ベース101上に配置される。ポリマ・ライナ111の窪み部分は、プランジャ106に接して配置され、ライナ111の突部分は、図18の断面に示されるように大腿骨カップ110の窪み部分の上に配置される。次に、ライナ111が大腿骨カップ110の窪み部分の所定の位置に嵌め込まれるまで、安定化ハンドル108も保持しながら、プレスバー103を用いてシリンダ105をプランジャに接触させて下方に押し付けることによってプランジャ48を下方に押す。
【0036】
挿入取り外しツール120が図19および図20に示されている。ツールは、止血鉗子と同様の大きさおよび構造である。ツールは、ツールの近位端のハンドル121およびラチェット部分122を含む。ヒンジ123は、梃子を提供するように位置決めされ、グリッパ124は、遠位端に配置される。ヒンジ123とグリッパ124との間に位置するツールの部分は、任意選択により傾斜(例えば、約20°)していてもよい(図示せず)。
【0037】
この用途では、ツール120の好ましい用途は、寛骨臼カップ70から試用寛骨臼ボール27aを取り外すことである。図22は、この目的のためにボール27aに接して配置されたツール120を示している。ボール27aは、ボールを把持して寛骨臼カップ70のステム71(図8E参照)から引き抜くことができるように設けられた円周溝の形の窪み130の追加された構成とともに上述のボール27と同じ全ての構成を有する。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図11F
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図13G
図14
図15
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E
図16F
図16G
図16H
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23