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特許7022495低迷光感度の多開口撮像装置、撮像システム、および多開口撮像装置を提供するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-09
(45)【発行日】2022-02-18
(54)【発明の名称】低迷光感度の多開口撮像装置、撮像システム、および多開口撮像装置を提供するための方法
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20220210BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20220210BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20220210BHJP
   G03B 19/07 20210101ALI20220210BHJP
   G03B 19/12 20210101ALI20220210BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20220210BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B5/00 J
G03B15/00 B
G03B19/07
G03B19/12
G02B5/00 C
G02B5/00 Z
H04N5/225 900
H04N5/225 400
H04N5/225 300
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019572640
(86)(22)【出願日】2018-07-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 EP2018068140
(87)【国際公開番号】W WO2019008063
(87)【国際公開日】2019-01-10
【審査請求日】2020-02-07
(31)【優先権主張番号】102017211586.6
(32)【優先日】2017-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー-ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100134119
【弁理士】
【氏名又は名称】奥町 哲行
(72)【発明者】
【氏名】ウィパーマン・フランク
(72)【発明者】
【氏名】デュパーレ・ジャック
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第102015220566(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02
G03B 5/00
G03B 15/00
G03B 19/07
G03B 19/12
G02B 5/00
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多開口撮像装置であって、
光学チャネル(16a~h)のアレイ(14)であって、各光学チャネル(16a~16h)は、全視野(71)の部分視野(72a~d)を画像センサ(12)の画像センサ領域(24a~24h)に撮像するための光学系(64a~64h)を含む、アレイ(14)と、
前記光学チャネル(16a~16h)の光路(26a~26h)を前記多開口撮像装置の視線方向(27または27)に偏向させるためのビーム偏向手段(18)と、
前記アレイ(14)と前記ビーム偏向手段(18)との間のギャップ(29、29)を少なくとも部分的に閉じるように配置されたダイアフラム構造体(22;22’)と、
を含み、
前記アレイ(14)は、前記ビーム偏向手段(18)から距離を置いて配置され、前記光学系(64a~64h)を保持するキャリア(47)、前記アレイ(14)のハウジング(31)または前記ビーム偏向手段(18)への粒子の進入を少なくとも部分的に低減させるように構成された透明構造体(42a、42b) を含み、前記距離は前記ギャップ(29、29)を形成し、
前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、一方では前記キャリア(47)、前記ハウジング(31)または前記透明構造体(42a、42b)との機械的接触により、他方では前記ビーム偏向手段(18)との機械的接触により前記ギャップを閉じる、
多開口撮像装置。
【請求項2】
前記ビーム偏向手段(18)を駆動することにより前記ギャップ(29、29)の寸法を変化させて、第1の回転位置と第2の回転位置とを切り替えることができる、請求項1に記載の多開口撮像装置。
【請求項3】
前記アレイ(14)と前記ビーム偏向手段との間の前記光学チャネルは、前記ギャップ(29、29)および前記ダイアフラム構造体(22、22’)に沿って通過する、請求項1または2に記載の多開口撮像装置。
【請求項4】
光学チャネル(16a~16h)の光路(26a~26h)が前記ビーム偏向手段(18)によって偏向される方向は、各部分視野(72a~72d)に関連付けられ、前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、前記視線方向(27、27)に沿った前記部分視野に関連付けられた前記方向とは異なる方向からの光の入射を少なくとも部分的に低減させるように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項5】
前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、前記光学チャネル(16a~16h)の前記光路(26a~26h)が前記アレイ(14)と前記ビーム偏向手段(18)との間を通る方向に沿って配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項6】
前記ビーム偏向手段(18)は、第1の位置で、前記光路(26a~26h)を第1の視線方向(27)に向け、第2の位置で、前記光路(26a~26h)を第2の視線方向(27)に偏向させるように構成され、前記ビーム偏向手段(18)は、回転移動可能に支持され、前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転して移動可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項7】
前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、前記ビーム偏向手段(18)に機械的に接続され、前記ビーム偏向手段(18)と共に移動可能である、請求項6に記載の多開口撮像装置。
【請求項8】
前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、前記第1の位置および前記第2の位置で、一方では前記アレイ(14)または前記ビーム偏向手段(18)への粒子の進入を少なくとも部分的に低減させるように構成された透明構造体(42a、42b)と機械的に接触し、他方では前記ビーム偏向手段(18)と機械的に接触している、請求項6または7に記載の多開口撮像装置。
【請求項9】
前記アレイ(14)の第1の二次側面(31)に隣接する前記第1の位置にある前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、前記第1の二次側面(31)と機械的に接触し、前記アレイ(14)の反対側の第2の二次側面(31)に隣接する前記第2の位置で機械的に接触し、前記ビーム偏向手段(18)は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に回転可能に配置された第3の位置を含み、前記ダイアフラム構造体(22、22’)は、前記アレイ(14)の前記第1および第2の二次側面(31、31)から離間している、請求項6から9のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項10】
前記アレイ(14)と前記ダイアフラム構造体(22; 22’)との間の距離を一時的に長くするために、前記回転運動中に、前記アレイ(14)と前記ダイアフラム構造体(22;22’)との間の並進運動を提供するように構成される、請求項9に記載の多開口撮像装置。
【請求項11】
前記ダイアフラム構造体は、前記光路(26a~26h)が偏向された場合に、一方では前記アレイ(14)または前記ビーム偏向手段(18)への粒子の進入を少なくとも部分的に低減させるように構成された透明構造体(42a、42b)と機械的に接触し、他方では前記ビーム偏向手段(18)と機械的に接触するように構成され、前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、光学画像安定化のための前記アレイ(14)と前記ビーム偏向手段(18)との間の相対運動により、最大相対運動の少なくとも30%を復元するように構成された復元力を生成する機械的剛性を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項12】
前記ダイアフラム構造体(22’)は磁性材料を含み、磁場提供要素(44a、44b)が、前記ダイアフラム構造体(22’)に隣接して配置され、前記ダイアフラム構造体(22’)を引き付けるように構成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項13】
透明構造体(42a、42b)が、前記光路が偏向される方向に沿って配置され、前記ビーム偏向手段(18)への粒子の進入を少なくとも部分的に低減させるように構成され、前記ダイアフラム構造体(22;22’)の表面粗さは、前記透明構造体(42a、42b)の表面粗さより大きい、請求項1から12のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項14】
前記ビーム偏向手段(18)は、互いに隣接して配置されたファセット(172a~172d)のアレイとして形成され、各光学チャネル(16a~16d)は前記ファセット(172a~172d)のうちの1つに関連付けられ、前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、前記ファセット(172a~172d)のアレイにわたって延在する、請求項1から13のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項15】
前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、弾性を有するように形成される、請求項1から14のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項16】
前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、部分的または完全に不透明になるように形成される、請求項1から15のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項17】
前記ビーム偏向手段(18)は、第1の反射主側面(174a)および第2の反射主側面(174b)を含み、前記第1および第2の反射主側面(174a、174b)は、最大60°の角度(δ)で互いに対して傾斜している、請求項1から16のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項18】
前記アレイ(14)は、前記光学チャネル(16a~16h)が通り、前記光学系(64a~64h)が取り付けられる透明キャリア(47)を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項19】
前記アレイ(14)と前記ビーム偏向手段(18)との間の距離を変化させることにより、前記多開口撮像装置の焦点を設定するための合焦手段を含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の多開口撮像装置。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか一項に記載の多開口撮像装置を含む第1のモジュールと、請求項1から19のいずれか一項に記載の多開口撮像装置を含む第2のモジュールと、を含む撮像システムであって、前記第1および第2のモジュールは、少なくとも立体的に前記全視野(71)を取り込むように構成される、撮像システム。
【請求項21】
前記第1のモジュール(10a)および前記第2のモジュール(10b)は、共通のビーム偏向手段(18)の共通のアレイ(14)および共通の画像センサ(12)の少なくとも一方を含む、請求項20に記載の撮像システム。
【請求項22】
多開口撮像装置を提供するための方法(1200)であって、
各光学チャネルが全視野の部分視野を画像センサの画像センサ領域に撮像するための光学系を含むように、光学チャネルのアレイ(14)を提供するステップ(1210)と、
前記光学チャネルの光路を前記多開口撮像装置の視線方向に偏向させるためのビーム偏向手段を配置するステップ(1220)と、
前記アレイと前記ビーム偏向手段との間のギャップを少なくとも部分的に閉じるために、ダイアフラム構造体を配置するステップ(1230)と、
を含み、
前記アレイ(14)は、前記ビーム偏向手段(18)から距離を置いて配置され、前記光学系(64a~64h)を保持するキャリア(47)、前記アレイ(14)のハウジング(31)または前記ビーム偏向手段(18)への粒子の進入を少なくとも部分的に低減させるように構成された透明構造体(42a、42b)を含み、前記距離は前記ギャップ(29、29)を形成し、
前記ダイアフラム構造体(22;22’)は、一方では前記キャリア(47)、前記ハウジング(31)または前記透明構造体(42a、42b)との機械的接触により、他方では前記ビーム偏向手段(18)との機械的接触により前記ギャップを閉じる、
方法(1200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多開口撮像装置、撮像システム、および多開口撮像装置を提供するための方法に関する。さらに、本発明は、多開口撮像装置、および視線方向を切り替えるための手段に潜在的に可撓性ダイアフラムを有する多開口撮像システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカメラは、対象物視野全体を撮像する撮像チャネルを備えている。カメラは、光学式画像安定化機能を実現するために、対物レンズと画像センサとの間の相対的な横方向の2次元変位を可能にする適応構成要素を備えている。
【0003】
線形チャネル配列を有する多開口撮像システムは、それぞれが対象物の一部のみを取り込み、かつ偏向ミラーを含む、いくつかの撮像チャネルで構成されている。偏向ミラーは、回転可能に支持され、とりわけ、同じカメラが異なる視線方向に向けられるように視線方向を切り替えることができ、視線方向は、例えば180°の角度を形成する。
【0004】
高品質の画像取り込みを可能にする、対象物領域または視野のマルチチャネル取り込みの概念を提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の基礎にある目的は、高画像品質の画像取り込みを可能にする、多開口撮像装置、撮像システム、および多開口撮像装置を提供するための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、独立請求項の主題によって達成される。
【0007】
本発明の発見は、ビーム偏向手段と光学チャネルのアレイとの間のギャップを閉じるための追加のダイアフラム構造体を配置することにより、低い迷光に基づいて高品質の画像取り込みを達成できるように、多開口撮像装置がその瞬間に向けられていない方向から入射する迷光を低減または防止することさえできることを認識したことである。
【0008】
一実施形態によれば、多開口撮像装置は、光学チャネルのアレイを含み、各光学チャネルは、全視野の部分視野を画像センサの画像センサ領域に撮像するための光学系を含む。多開口撮像装置は、光学チャネルの光路を多開口撮像装置の視線方向に偏向させるためのビーム偏向手段を含む。さらに、多開口撮像装置は、アレイとビーム偏向手段との間のギャップを少なくとも部分的に閉じるように配置されたダイアフラム構造体を含む。
【0009】
さらなる実施形態は、撮像システムおよび多開口撮像装置を提供するための方法に関する。
【0010】
さらなる有利な実施態様は、従属請求項の主題である。
【0011】
本発明の好ましい実施形態は、添付の図面を参照した後に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態による多開口撮像装置の概略斜視図である。
図2】光学チャネルのアレイが単一ラインで形成された一実施形態による多開口撮像装置の概略側断面図である。
図3】ビーム偏向手段が回転軸の周りで回転運動を行うように構成された一実施形態による多開口撮像装置の概略側断面図である。
図4a】実施形態によるビーム偏向手段の有利な実施態様を示す図である。
図4b】実施形態によるビーム偏向手段の有利な実施態様を示す図である。
図4c】実施形態によるビーム偏向手段の有利な実施態様を示す図である。
図4d】実施形態によるビーム偏向手段の有利な実施態様を示す図である。
図4e】実施形態によるビーム偏向手段の有利な実施態様を示す図である。
図4f】実施形態によるビーム偏向手段の有利な実施態様を示す図である。
図5a】ビーム偏向手段の第1の回転位置における一実施形態による多開口撮像装置の概略図であり、ダイアフラム構造体がギャップを閉じている。
図5b】ビーム偏向手段の第2の位置における図5aの多開口撮像装置の概略図であり、ダイアフラム構造体が異なる位置でギャップを閉じている。
図5c】第1の位置と第2の位置との間の任意の中間位置における図5aの多開口撮像装置の概略図である。
図6】光学画像安定装置を含む、一実施形態による多開口撮像装置の概略側断面図である。
図7】ビーム偏向手段から始まる多開口撮像装置の視線方向に沿って配置された透明構造体を含む、一実施形態による多開口撮像装置の概略斜視図である。
図8】任意選択で透明構造体を備えてもよいが、それがなくても容易に実行できる一実施形態による多開口撮像装置の概略側断面図である。
図9】例えば、前述の多開口撮像装置を使用して取り込むことができる、一実施形態による全視野の概略図である。
図10】ハウジングと、少なくとも第1および第2の多開口撮像装置と、を含む撮像システムの概略斜視図である。
図11】一実施形態による、例えば図10の撮像システムに配置することができる、第1の多開口撮像装置および第2の多開口撮像装置を含む概略設定を示す図である。
図12】一実施形態による多開口撮像装置を提供するための方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態をより詳細に説明する前に、異なる図において、同一の要素、対象物および/または構造、または同等の機能または同等の効果の要素には、同じ符号が付けられており、異なる実施形態で示されているこれらの要素の説明は、相互に交換可能または相互に適用可能であることを指摘しておく。
【0014】
図1は、一実施形態による多開口撮像装置10の概略斜視図である。多開口撮像装置10は、画像センサ、光学チャネル16a~16hのアレイ、ビーム偏向手段18、およびダイアフラム構造体22を含む。各光学チャネル16a~16hは、全視野の部分視野を画像センサ12の画像センサ領域24a~24hに撮像するための光学系64a~64hを含む。光学チャネル16a~16hは、光路26a~26hのコースを表していると理解することができる。光路26a~26hは、散乱または集光などによって、アレイ14に配置されたそれぞれの光学系64a~64hによって影響を受ける可能性がある。個々の光学チャネル16a~16hは、それぞれ完全な撮像光学系を形成するかまたは含み、屈折、回折またはハイブリッドレンズのような少なくとも1つの光学部品または光学系を含み、多開口撮像装置により穴として取り込まれた対象物全体の一部を撮像することができる。これは、光学系64a~64hの1つ、いくつか、またはすべてが光学素子の組み合わせであってもよいことを意味する。開口部ダイアフラムは、1つ、いくつかまたはすべての光学チャネル16a~16hに対して配置することができる。
【0015】
画像センサ領域24a~24hは、例えば、対応する画素アレイを含むチップからそれぞれ形成されてもよく、画像センサ領域24a~24hは、共通の回路基板または共通のフレックス基板のような共通の基板または共通の回路キャリアに搭載されてもよい。あるいは、画像センサ領域24a~24hがそれぞれ、画像センサ領域24a~24hにわたって連続的に延在する共通ピクセルアレイの一部から形成されることも考えられ、共通ピクセルアレイは、例えば、シングルチップ上に形成される。例示的に、画像センサ領域24a~24hの共通ピクセルアレイのピクセル値のみが読み出される。2つ以上の光学チャネルに対して1つのチップが存在し、異なる光学チャネルなどに対して別のチップが順に存在するなど、これらの代替物の種々の混合も可能である。画像センサ12のいくつかのチップの場合、これらは、例えば、それらすべてが一緒にまたはグループなどで1つまたはいくつかの回路基板または回路キャリアに搭載されてもよい。
【0016】
ビーム偏向手段18は、光学チャネル16a~16hの光路26a~26hを偏向するように構成される。ここで、ビーム偏向手段18は、例示的に、光学系64a~64hまたはアレイ14に面し、それらに対して傾斜している反射主側面を含むことができる。傾斜により、光路26a~26hは視線方向27に偏向することができ、視線方向27は、多開口撮像装置10に対する相対的な方向を表すことができ、それに沿って取り込まれる対象物領域が配置される。
【0017】
前記アレイは、前記ビーム偏向手段から距離を置いて配置され、前記光学系を保持するキャリア、前記アレイのハウジングおよび/または前記ビーム偏向手段への粒子の進入を少なくとも部分的に低減させるように構成された透明構造体を含み、前記距離は前記ギャップを形成する。ギャップ29、すなわち距離は、アレイ14とビーム偏向手段18との間に位置する。ここで、多開口撮像装置10は、ダイアフラム構造体22がギャップ29を少なくとも部分的に閉じるように実施される。したがって、図示するように、ダイアフラム構造体22は、アレイ14またはキャリア47および/またはビーム偏向手段18と重なり合ってもよい。これは、ダイアフラム構造体22がアレイ14および/またはビーム偏向手段18と機械的に接触してもよいし、あるいはビーム偏向手段18とアレイ14との間に空間的に配置された領域または体積の外側に配置されてもよいことを意味する。アレイ14への機械的接触の代替として、ダイアフラム構造体22は、図7に関連して以下で議論される透明構造体42のような透明構造体と機械的に接触してもよい。あるいは、ダイアフラム構造体がアレイ14とビーム偏向手段18との間に空間的に位置するように、ダイアフラム構造体22をアレイ14および/またはビーム偏向手段18に配置してもよい。両方の場合において、アレイ14とビーム偏向手段18との間のギャップ29は、少なくとも部分的に、すなわち、少なくとも50%、少なくとも70%、少なくとも90%、または好ましくは完全に閉じられる。
【0018】
全視野の複数または多数の部分視野は、光学チャネルによって取り込まれてもよく、各部分視野は、少なくとも1つの光学チャネル16a~16hによって取り込まれてもよい。その結果、部分視野を各光学チャネルに関連付けることができ、部分視野が光学チャネルによって取り込まれる。各部分視野に対して、例えば、多開口撮像装置10および/またはビーム偏向手段18から開始する場合、光学チャネル16a~16hのそれぞれの光路26a~26hがビーム偏向手段18によって偏向される方向を関連付けることができる。ダイアフラム構造体22は、特に現在設定されている視線方向の部分視野に関連する方向とは異なる方向からの光の入射を少なくとも部分的に防止または低減するように構成することができる。ダイアフラム構造体22を、視線方向27の反対側に配置または位置決めされたキャリア47および/またはビーム偏向手段18の端部に配置することにより、視線方向27の反対方向からの迷光の入射を少なくとも部分的に低減させることができる。ギャップ29が完全に閉じられ、ダイアフラム構造体22が完全に不透明になるように形成されると、例えば、視線方向とは反対の方向、またはさらなる方向からの迷光の程度が完全に低減されることさえあり得る。迷光を減らす度合いが増すにつれて、画像品質を向上させることができる。
【0019】
図2は、アレイ14が単一ラインで形成される実施形態による多開口撮像装置20の概略側断面図を示し、これは、図1の二重ラインアレイとは対照的に、光学系64の単一ラインが配置されている。
【0020】
ダイアフラム構造体22は、アレイ14および/またはビーム偏向手段18の少なくとも一方に機械的に固定して接続され、したがってこの要素によって保持され得る。ギャップ29を閉じるために、他の要素で緩いまたは固定された機械的接触を得ることができる。
【0021】
図3は、ビーム偏向手段18が回転軸44の周りで回転運動38を行うように構成された別の実施形態による多開口撮像装置30の概略側断面図を示し、ビーム偏向手段18の第1の位置および第2の位置は、回転運動38に基づいて得ることができる。ビーム偏向手段18は、第1の位置で、光路26を第1の視線方向27に向けるように構成される。さらに、ビーム偏向手段18は、破線で示される第2の位置で、光路26を第2の視線方向27に向け直すように構成される。ビーム偏向手段18は、例えば、2つの対向する反射主側面174a、174bを含んでもよく、異なる反射主側面174aまたは174bは、異なる位置で光学系64に面する。これは、異なる位置で、ビーム偏向手段18が異なる主側面により光路を偏向することを意味する。
【0022】
回転運動38によって切り替えることができる位置に基づいて、第1の位置において、第1のギャップ29は、例えば、多開口撮像装置20に関連して説明するように、ダイアフラム構造体22によって少なくとも部分的に閉じられ得る。回転運動38に基づいて、ギャップ29は、画像センサ12からビーム偏向手段18に向かう方向に平行であり、かつアレイ14のライン延長方向に平行な方向xに沿ってその寸法が変化し得る。第2の位置では、迷光が未使用の視線方向27から入るのを防止するために、ギャップ29をダイアフラム構造体22によって閉じることができる。
【0023】
多開口撮像装置に対するいくつかの要件に従って、多開口撮像装置の高さは、x方向に垂直で、かつ厚さ方向とも呼ばれるy方向のように、ライン延長方向に垂直な方向に沿って、低くまたは最小限にすることさえ望ましい。画像センサ12および/またはアレイ14に対するビーム偏向手段18の対角配置により、ビーム偏向手段18の面積の偏差は、光路26の完全な撮像および/または偏向を可能にするために、画像センサ12の面積よりも比較的大きくなる可能性がある。これは、主側面174aおよび/または174bがy方向に平行に配置されるようにビーム偏向手段18が傾斜したならば、ビーム偏向手段18はアレイ14および/または画像センサ12よりも高くなるかもしれないことを意味し、それは努力した最小の構造的高さを打ち消してしまう。
【0024】
図示する2つの位置の間で切り替えるために、主側面174aおよび/または174bが第1および第2の位置の間の位置でx方向に平行になるようにビーム偏向手段18を駆動することも可能である。この場合、ビーム偏向手段18の二次側面は、移動中にアレイ14に近づき、かつ/あるいはそこから後退することがあり、そのためギャップ29および/または29の寸法が変化することがある。しかしながら、同時に、対応する動きを可能にするために、ビーム偏向手段18とアレイ14との間に有限の距離が必要である。この距離によってギャップ29および/または29が生じるが、これらは、対応するギャップを通って迷光が入るのを少なくとも部分的に防止するために、説明したダイアフラム構造体22および/または22によって閉じられ得る。
【0025】
言い換えれば、偏向ミラーが回転できるようにするために、ミラー(ビーム偏向手段)の前縁部と後続の撮像光学系のアレイとの間の距離を設定する必要があり得る。このギャップは透明であり、したがって光を透過する。これは、カメラの意図した視線方向に対応しない方向から光が構造体に不利に入射する可能性があり、その結果、撮像品質が低下することを意味する。この効果は、ダイアフラム構造体22および/または22によって打ち消すことができる。
【0026】
ダイアフラムは、ビーム偏向手段の延長部全体にわたって延在し、したがって、不透明および/または可撓性材料で作られたアレイ対物レンズの幅全体にわたって延在し、線形チャネル配置を有する多開口撮像装置のビーム偏向手段の側面/縁部に配置することができる。これは、例えば、シーリングリップの効果に似ている場合がある。
【0027】
以下に本明細書に記載の多開口撮像装置のさらなる詳細を説明する前に、ビーム偏向手段18の好ましい実施形態について説明する。同じことが平面鏡または両面鏡として実施されてもよいが、空間を節約する実現は、ウェッジ形状に基づいて得ることができる。さらに、ビーム偏向手段18にいくつかのウェッジを配置し、それぞれがそのファセットを形成することができ、多開口撮像装置の各光学チャネルはファセットに関連付けられる。ビーム偏向手段の基準位置に対するファセットの傾斜が異なるので、光路を異なる方向に偏向させることができ、これにより方向の偏向の発散、すなわち、方向の異なる偏向または2つの方向の偏向の差が可能になり、対象物領域全体の異なる下位領域を取り込むことができる。
【0028】
図4a~図4fを参照して、ビーム偏向手段18の有利な実施態様を説明する。この実施態様は、個別にまたは任意の組み合わせで実行できる多くの利点を示すが、制限的な効果はない。
【0029】
図4aは、本明細書に記載のビーム偏向手段においてビーム偏向領域46の1つとして使用することができるビーム偏向要素172の概略側断面図を示す。ビーム偏向要素172は、1つ、複数、またはすべての光学チャネル16a~16dに対して有効であり、一連の多角形の断面を含むことができる。三角形の断面が示されているが、他の任意の多角形も使用することができる。代わりにまたはさらに、断面は少なくとも1つの曲面を含んでもよく、特に反射面では、少なくとも部分的に、平面実装が撮像誤差を回避するために有利であり得る。2つの主側面174a、174bは、角度δだけ互いに傾斜していてもよい。角度δは、1°~89°の値を示し得るが、好ましくは5°~60°の値、特に好ましくは10°~30°の値を含む。これは、主側面174a、174bが好ましくは最大で60°の角度だけ互いに対して傾斜するように配置されることを意味する。
【0030】
ビーム偏向要素172は、例示的に、第1の側面174a、第2の側面174b、および第3の側面174cを含む。側面174a、174bのような少なくとも2つの側面が反射するように実装されるので、ビーム偏向要素172が両側面で反射するように実装される。側面174a、174bは、ビーム偏向要素172の主側面または面、すなわち側面174cの面積よりも大きい側面であってもよい。
【0031】
言い換えれば、ビーム偏向要素172は、ウェッジ形状であり、両側面で反射するように形成され得る。側面174cの反対側、すなわち側面174aと側面174bとの間に、側面174cよりもかなり小さい別の側面があってもよい。言い換えれば、側面174a、174b、174cによって形成されるウェッジは、所望のように先細ではなく、尖った側に面が設けられ、その結果、切頭されている。
【0032】
図4bは、ビーム偏向要素172の概略側断面図を示し、ビーム偏向要素172のサスペンションまたは変位軸176が記載されている。変位軸176は、例えば、回転軸44であってもよい。変位軸176は、その周りでビーム偏向要素172がビーム偏向手段18において回転および/または並進して移動可能あってもよく、断面の重心178に対して偏心して変位してもよい。あるいは、重心は、厚さ方向182およびそれに垂直な方向184に沿ったビーム偏向要素172の寸法の半分を表す点であってもよい。
【0033】
主側面174aは表面法線175aを含んでもよく、一方、主側面174bは表面法線175bを含んでもよい。ビーム偏向手段の第1の位置と第2の位置とを切り替えるために、変位軸176の周りの回転運動を使用する場合、ビーム偏向手段の回転運動は、2つの位置の間で、図3に関連して説明されているように、主側面174aまたは174bの一方がアレイ14に完全に面するような配向を回避できるように実行することができる。これは、回転運動による第1および第2の動作状態または動作位置の間の変化中に、第2の主側面の表面法線175aおよび表面法線175bは、任意の時点で、画像センサに向かう方向に対して少なくとも10°の角度を示し、場合によっては画像センサの表面法線と平行になり得ることを意味すると理解することもできる。したがって、角度の1つが0°または180°であることを避けることができ、これは、厚さ方向に沿ったビーム偏向手段の高いまたはほぼ最大の広がりを意味する。
【0034】
変位軸176は、例えば、厚さ方向182に沿って変化せず、それに垂直な方向にオフセットを示してもよい。あるいは、厚さ方向182に沿ったオフセットも考えられる。変位は、例えば、変位軸176の周りのビーム偏向要素172の回転により、重心178の周りの回転の場合よりも大きな制御経路が得られるように行われてもよい。これは、変位軸176の変位により、回転の場合に側面174aと側面174bとの間の縁部が移動する経路が、重心178の周りの回転と比較して等しい回転角度で増加する可能性があることを意味する。好ましくは、ビーム偏向要素172は、縁部、すなわち、側面174aと側面174bとの間のウェッジ形状断面の鋭角側が画像センサに面するように配置される。その結果、それぞれの他の側面174aまたは側面174bは、より小さい回転運動によって光学チャネルの光路を偏向させることができる。ここで、主側面が画像センサに垂直であるようなビーム偏向要素172の動きは必要ないので、厚さ方向182に沿ったビーム偏向手段のスペース要件が低くなるように回転を実行できることが明らかになる。
【0035】
側面174cは、二次側面または背面とも呼ぶことができる。いくつかのビーム偏向要素は、1つの接続要素が側面174cに配置されるか、またはビーム偏向要素の断面を通過するように、すなわち変位軸176の領域内のように、ビーム偏向要素内に配置されるように互いに接続されてもよい。特に、保持要素は、方向182に沿ってビーム偏向要素172を越えて突出しないように、または低い程度、すなわち最大で50%、最大で30%または最大で10%突出しないように配置して、保持要素が増加せず、方向182に沿った設定全体の延長を決定しないようにすることができる。あるいは、厚さ方向182の延長は、光学チャネルのレンズによって決定されてもよく、これは、これらが厚さの最小値を規定する寸法を示すことを意味する。
【0036】
ビーム偏向要素172は、ガラス、セラミック、ガラスセラミック、プラスチック、金属、またはこれらの材料および/またはさらなる材料の組み合わせから形成されてもよい。
【0037】
言い換えれば、ビーム偏向要素172は、先端部、すなわち主側面174aと174bとの間の縁部が画像センサに向けられるように配置されてもよい。ビーム偏向要素は、これが背面またはビーム偏向要素内でのみ行われるように保持することができ、これは、主側面がマスクされないことを意味する。共通の保持要素または接続要素は、背面174cの上に延在してもよい。ビーム偏向要素172の回転軸は、偏心して配置されてもよい。
【0038】
図4cは、画像センサ12と、互いに隣接して配置された光学チャネル16a~16dの単一ラインアレイ14と、を含む多開口撮像装置40の概略斜視図を示す。ビーム偏向手段18は、光学チャネルの数に対応し得る多数のビーム偏向要素172a~172dを含む。あるいは、少なくとも1つのビーム偏向要素が2つの光学チャネルによって使用される場合のように、より少数のビーム偏向要素が配置されてもよい。あるいは、ビーム偏向手段18の偏向の方向が並進運動によって切り替えられる場合のように、より多くの数が配置されてもよい。各ビーム偏向要素172a~172dは、光学チャネル16a~16dに関連付けられてもよい。ビーム偏向要素172a~172dは、多数の要素172として形成されてもよい。あるいは、ビーム偏向要素172a~172dの少なくとも2つ、いくつか、またはすべてが一体的に形成されてもよい。
【0039】
図4dは、ビーム偏向要素172の概略断面側面図を示し、その断面は、単純な三角形または四角形に必ずしも対応しないことを意味する自由形状領域として形成される。したがって、側面174cは、保持要素の取り付けを可能にする凹部186を備えてもよく、凹部186はまた、ほぞ継ぎシステムの舌のような突出要素として形成されてもよい。加えて、断面は、主側面174a、174bよりも小さい領域延長部を含み、それを互いに接続する第4の側面174dを含む。
【0040】
図4eは、第1のビーム偏向要素172aおよび第2のビーム偏向要素172bの概略断面側面図を示しており、第2のビーム偏向要素172bは、図示の方向において、第1のビーム偏向要素172aの背後に位置している。ここで、凹部186a、186bは、それらが凹部内に接続要素を配置することが可能であるように、それらが基本的に一致するように配置されてもよい。
【0041】
図4fは、例示的に接続要素188に接続された4つのビーム偏向要素172a~172dを含むビーム偏向手段18の概略斜視図を示す。接続要素を使用して、並進および/または回転してアクチュエータによって動かすことができる。接続要素188は、一体に形成され、ビーム偏向要素172a~172dにおいて、y方向のような延長方向に沿って通過してもよい。あるいは、接続要素188は、ビーム偏向要素172a~172dが一体に形成されている場合のように、ビーム偏向手段18の少なくとも一方の側面にのみ接続されてもよい。あるいは、アクチュエータへの接続および/またはビーム偏向要素172a~172dの接続は、接着、リンジングまたははんだ付けなどの任意の他の方法で行われてもよい。ビーム偏向要素172a~172dは、ビーム偏向要素172a~172d間にギャップが生じないように、または可能な限り最小のギャップとなるように、短い距離に位置するように、または直接当接さえするように形成されてもよい。
【0042】
これは、ビーム偏向手段18が、互いに隣接して配置されたファセットのアレイとして形成され、各光学チャネルがファセットの1つに関連付けられることを意味する。ダイアフラム構造体は、ファセットのアレイにわたって延在してもよい。
【0043】
ビーム偏向手段は、第1および第2の反射主側面174a、174bを備えてもよく、主側面は、60°以下の角度δで互いに対して傾斜してもよい。
【0044】
続いて、図4a~図4fによるウェッジ形状ファセットを含む回転移動可能なビーム偏向手段18を含む多開口撮像装置50について、図5a~図5cを参照して説明する。例示的に、アレイ14のそれぞれの光学系64は、マルチパートレンズの組み合わせとして形成される。多開口撮像装置50は、例示的に、主側面174aと174bとの間の接続縁部または二次側面174dに機械的に取り付けることができるダイアフラム構造体22を含む。光学系64は、ハウジング31に配置されてもよい。任意選択で、画像センサ12は、ハウジング31内に配置されてもよい。後続の説明は、光学系64が配置されるハウジングに関するものであるが、同じ説明は、キャリア47について説明したように、例示的にキャリアを含む光学チャネルのアレイにも同様に、制限なく適用される。光学系64は、直接的にまたは保持構造を介して間接的に、潜在的に透明なキャリア46に配置されてもよい。ハウジング31は、例えば、主側面31、31を備えてもよく、主側面31は、ビーム偏向手段18に面するように配置され、ビーム偏向手段18に隣接するハウジング31の側面を提供することを特徴とする。例えば、図1を考慮すると、キャリア47はまた、ビーム偏向手段18に面するように配置された主側面を含んでもよく、画像センサ12に面するように配置された主側面を含んでもよい。二次側面31、31は、2つの主側面31、31を互いに接続することができる。少なくともハウジング31の主側面31は、アレイの主側面であると理解することができる。
【0045】
図5aは、ダイアフラム構造体22がギャップ29を閉じるビーム偏向手段18の第1の位置を有する多開口撮像装置50を示している。
【0046】
図5bは、ビーム偏向手段18の第2の位置にある多開口撮像装置50を示しており、ダイアフラム構造体22がギャップ29を閉じている。図5aに示す第1の位置では、ダイアフラム構造体は、可能な限り最も外側の位置、すなわち二次側面31に隣接する、すなわち二次側面31に隣接する主側面31、または図1に例示するように二次側面31において機械的に接触することができる。図5bは、ダイアフラム構造体22がハウジング31または二次側面31に隣接するアレイに機械的に接触する状況を示している。
【0047】
図5cは、第1の位置と第2の位置との間の任意の中間位置にある多開口撮像装置50を示している。第3の位置では、ダイアフラム構造体22は二次側面31と二次側面31との間の領域に向けられている。図5aおよび図5bに基づいて、ダイアフラム構造体22は、弾性または可撓性であるように形成されてもよく、例えば、可撓性ダイアフラムまたはシールリップを提供してもよい。ここで、ダイアフラム構造体22は、シリコン、ポリウレタンまたは他のエラストマのような弾性材料を含んでもよい。第1の位置と第2の位置との間で切り替えている間、ダイアフラム構造体22は主側面31を横切って掃引してもよい。しかし、図5cに示すように、ビーム偏向手段18とアレイ14またはハウジング31との間の可変距離に基づいて、ダイアフラム構造体22がアレイ14またはハウジング31と接触していない状況が生じ得る。ここで、多開口撮像装置50は、例示的に、アレイとビーム偏向手段18との間の距離を一時的に増加させるために、ビーム偏向手段18および/またはアレイ14を並進移動させるように構成されたアクチュエータを含んでもよい。これは、多開口撮像装置50が、ビーム偏向手段の回転運動中に、一時的にアレイとダイアフラム構造体との間の距離を増加させるために、アレイ14とダイアフラム構造体22との間の並進運動を提供するように構成できることを意味する。
【0048】
言い換えると、好ましくは可撓性材料で作られたダイアフラムは、ミラーのすべてのファセットにわたって延在しており、したがって、アレイ対物レンズの幅全体が、線形チャネル配置を有する多開口撮像装置のビーム偏向手段の1つの側面/縁部に配置されている。これはシーリングリップに類似している。可撓性ダイアフラムは、2つの使用状態、つまりアレイ対物レンズの上または下の第1および第2の位置に適用され、アレイ対物レンズとビーム偏向手段との間のギャップを閉じて、迷光がカメラに入射しないように、または低減された範囲でのみ入射するようにする。カメラが使用されていない場合、およびビーム偏向手段が中間位置にある場合は、第3の状態では、アレイ対物レンズの上下どちらにも可撓性ダイアフラムを適用しなくてもよい。
【0049】
図6は、一実施形態による多開口撮像装置60の概略側断面図を示している。多開口撮像装置50と比較して、多開口撮像装置60は、アレイ14またはハウジング31および/またはビーム偏向手段18に力を加えるように構成された光学画像安定装置34を含む。生成された力により、画像センサ12により提供される画像の画像軸の一方または両方に沿ったアレイ14の並進変位などにより、画像センサ12とアレイ14とビーム偏向手段18との間の相対運動を得ることができる。代わりにまたはさらに、y方向に沿ったようなビーム偏向手段18の並進相対運動および/または軸176の周りの回転運動を生成して、光学画像安定化を得ることができる。光学画像安定化は、部分視野または全視野が取り込まれる取り込みプロセス中に、視野が取り込まれる対象物領域に対して多開口撮像装置60が移動する場合に有利であり得る。光学画像安定装置34は、画像のぼけを低減または防止するために、この動きを少なくとも部分的に打ち消すように構成され得る。例えば、ライン延長方向zに平行に配置され得る第1の画像軸36に沿った光学画像安定化については、光学画像安定装置34は、画像センサ12とアレイ14とビーム偏向手段18との間の第1の相対運動を生成するように構成され得る。ここで垂直に配置された第2の画像軸38に沿った光学画像安定化については、光学画像安定装置34は、画像センサ12とアレイ14とビーム偏向手段18との間に第2の相対運動を生成するように構成され得る。第1の相対運動では、光学画像安定装置34は、並進的に画像軸36に沿ってアレイ14または画像センサ12を変位させるように構成され得る。代わりにまたはさらに、光学画像安定装置34は、画像36に沿ってビーム偏向手段18の並進運動を生成するように構成されてもよい。光学画像安定装置34は、対応する相対運動が画像センサ12とアレイ14とビーム偏向手段18との間で形成されるように、構成要素の運動を実行するように構成される。相対移動は、ライン延長方向7に平行で、かつ光路に垂直に実行されてもよい。しかしながら、例えば、画像センサ12にさらなる部品を電子的に接続することによる機械的ストレスをわずかな程度のみにするか、または機械的ストレスがかからないようにするために、アレイ14を並進運動で画像センサ12に対して移動させることが有利であり得る。
【0050】
第2の相対運動を生成するために、光学画像安定装置34は、ビーム偏向手段18の回転運動を生成または可能にし、かつ/あるいは画像軸38に沿った画像センサ12とアレイ14との間の並進相対運動、および/またはアレイ14とビーム偏向手段18との間の並進相対運動を提供するように構成することができ、このために対応するアクチュエータを配置することができる。回転運動38と平行に、またはその一部として、回転運動を生成するために、光学画像安定装置34は、例示的に、回転運動38を生成するように構成されたアクチュエータを含んでもよい。並進相対運動として第1および第2の相対運動を制御するように光学画像安定装置34を実装することは、光学画像安定化を得るために可能であるが、この場合、第2の画像軸38に沿った部品の並進運動を回避できるので、第2の相対運動を回転運動38として実施することが有利であり得る。この方向は、いくつかの実施態様によれば、可能な限り小さく保たれるべき多開口撮像装置60の厚さ方向に平行にすることができる。このような目標は、回転運動によって達成できる。
【0051】
図6を考慮し、回転運動38および/または光学画像安定装置38によってトリガされ得るz方向に沿ったアレイ14の並進運動を考慮すると、ダイアフラム構造体22の変形が相対運動に基づいて行われるので、それぞれの相対運動が光学画像安定装置34によって生成される際に、ダイアフラム構造体22の弾性またはダイアフラム構造体の剛性、およびダイアフラム構造体22とアレイ14またはビーム偏向手段18との間の機械的接触に基づいて復元力を得ることができる。代わりにまたはさらに、そのような復元力は、弾性接続要素のような特別な別個のばね構造体によっても少なくとも部分的に得ることができる。復元力は、最大相対運動の、すなわち、光学画像安定装置34の力を引き出すときの光学画像安定装置34による相対運動に関連した最大たわみの、少なくとも30%、少なくとも20%、または少なくとも10%を復元するように構成され得る。
【0052】
言い換えれば、可撓性ダイアフラム22自体または追加的に導入または適用される要素は、ビーム偏向手段のばね要素として機能することができ、したがって、例えば後者を光学画像安定化に使用するときに復元効果を有し得る。
【0053】
図7は、ビーム偏向手段18から開始するときに、視線方向27、27に沿って配置された透明構造体42a、42bを含む、一実施形態による多開口撮像装置70の概略斜視図を示す。透明構造体42a、42bは、ごみまたは粒子がハウジング31、ビーム偏向手段18または他の部品に入るのを防止するように構成されてもよい。代わりにまたはさらに、ユーザの指などによるビーム偏向手段18への接触を防止またはより困難にすることができる。多開口撮像装置70は、例示的に、2つの視線方向および2つの透明構造体42a、42bを含み、透明構造体42a、42bの各々は、それぞれ視線方向27、27の一方にそれぞれ関連付けられ得る。例えば、1つの視線方向のみを示すように構成され得る多開口撮像装置10を考慮すると、多開口撮像装置は、1つのみの透明構造体42でも実施することができる。
【0054】
透明構造体42aは、例えば、ガラス材料および/またはポリマー材料を含むことができ、多開口撮像装置70によって取り込まれる電磁放射に対して基本的に透明になるように形成することができ、透明構造体にフィルタを導入することも考えられ得る。透明構造体42aおよび/または42bは、低い表面粗さを含むことができ、これは、透明構造体42aおよび/または42bが滑らかに形成されることを意味する。
【0055】
透明構造体42aおよび/または42bの粗さRの例示的であるが非限定的な値は、例えば、最大0.03μm、最大0.005μmまたは最大0.0005μmであってもよい。ダイアフラム構造体22は、粗さ値が透明構造体42aおよび/または42bの粗さよりも比較的大きい粗さを示してもよい。これにより、ダイアフラム構造体22が透明構造体42aおよび/または42bに機械的に接触した場合に、ダイアフラム構造体22がこれらの構造に付着するのをより困難にするか、または回避することさえ可能になる。これは、アレイ14との機械的接触の代替として、ダイアフラム構造体22が、時間的に交互に透明構造体42aおよび/または42bと機械的に接触し得ることを意味する。第1の位置および第2の位置において、ダイアフラム構造体は、一方でアレイまたは透明構造体42a、42bの一方と、他方でビーム偏向手段18と機械的に接触してもよい。
【0056】
言い換えれば、可撓性ダイアフラム22は、カバーガラス42aおよび/または42bのような滑らかな表面に付着しないように、かつ/あるいはビーム偏向手段によって適用可能な低い力で表面から除去できるように、粗い表面を含んでもよい。これは、付着が発生した場合でも、回転運動によりダイアフラム構造体22を透明構造体42aおよび/または42bから容易に除去することができることを意味する。
【0057】
図8は、任意選択で透明構造体42a、42bを含むことができる多開口撮像装置80の概略側断面図を示しているが、透明構造体42a、42bなしで容易に実施することもできる。多開口撮像装置80は、ダイアフラム構造体22に類似するように実施され得るダイアフラム構造体22’を含むが、強磁性または常磁性材料のような磁性材料または磁化可能材料をさらに含んでもよい。これらの材料は、例えば、粒子、チップ、削り屑または研削材としてダイアフラム構造体22の材料に導入されてもよい。これは、ダイアフラム構造体22’が磁性材料を含むことができることを意味する。磁場提供要素44aおよび/または44b、すなわち磁場源は、ハウジング31および/または透明構造体42aおよび/または42bに隣接して、したがってダイアフラム構造体22に隣接して配置されてもよい。磁場提供要素44aおよび/または44bは、好ましくは、適時に交互に、比較的強い磁場および比較的弱い磁場を提供する、あるいは磁場を提供しない要素であってもよい。磁場源44a、44bは、例えば電磁石であってもよい。代わりにまたはさらに、磁場源が例えば永久磁石を含み、短い距離で比較的大きな磁場および長い距離で比較的低い磁場を提供するために、ダイアフラム構造体22’に対して可変距離で配置されることも考えられる。
【0058】
磁場源44a、44bの磁場は、磁場に基づいてダイアフラム構造体22’に引力が加えられ、引力がビーム偏向手段18の回転運動を実行するか、少なくとも支援するように、実施することができる。代わりにまたはさらに、ビーム偏向手段18の回転運動の後に、ダイアフラム構造体22’の一部は、引力によってこの視野から移動される、すなわち引き出されるアレイ14の視野内に残る可能性も考えられる。
【0059】
言い換えれば、ビーム偏向手段18の回転運動に加えて可撓性ダイアフラムを引き付ける電磁石が、コイル、および場合によっては追加のコアからアレイ対物レンズの上下に形成されて、ダイアフラムがさらに改善された光シーリング効果を示すようにすることができる。
【0060】
ダイアフラム構造体の前述の配置により、多開口撮像装置の迷光抑制を改善することができる。そのような多開口撮像装置および/または多開口撮像システムは、線形チャネル配置および可能な最小サイズを有する概念に適用されてもよい。
【0061】
実施形態によれば、個々のチャネルで、2つまたはいくつかの、あるいはすべての光学チャネルについて、多開口撮像装置10、20、30、40、50、60または70のように、多開口撮像装置80または本明細書で説明する別の多開口撮像装置の焦点を変化させるように構成された合焦手段を設けることができる。ここで、例えば、アレイ14と画像センサ12との間の距離を変えるために、アクチュエータが使用されてもよい。これにより、光学チャネル、すなわち対物レンズの光学系が軸方向に移動する場合のように、アレイ14とビーム偏向手段18との間の可変距離が生じ得る。可撓性または弾性のダイアフラムのため、アレイ14とビーム偏向手段18との間のギャップは、x方向に沿ったダイアフラム構造体22’の軸方向の延長がアレイ14とビーム偏向手段18との間の最大距離以上である場合のように、閉じたままであってもよい。距離を短くする、および/またはその後で距離を長くする場合、ダイアフラム構造体22’の圧縮/伸長または変形により、ギャップを閉じたままにすることができる。
【0062】
図9は、例えば、多開口撮像装置10、20、30、40、50、60、70または80のような、前述の多開口撮像装置を使用して取り込むことができる全視野71の概略図を示す。本明細書で説明する多開口撮像装置は、全視野のうちの4つの部分視野72a~72dを取り込むための4つの光学チャネルを例示的に含むように説明されているが、本明細書で説明される多開口撮像装置は、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも10、少なくとも20またはそれ以上の値の数のように、異なる数の光学チャネルで形成されてもよいことを指摘しておく。加えて、部分視野72a~72dのうちのいくつかが2つ以上の光学チャネルによって取り込まれることが考えられることを指摘しておく。多開口撮像装置の光学チャネルの光路は、互いに異なる部分視野72a~72dに向けられてもよく、部分視野72a~72dは各光学チャネルに関連付けられてもよい。例示的に、個々の部分画像を結合して全体画像を形成できるようにするために、部分視野72a~dは重なり合っている。多開口撮像装置が4とは異なる数の光学チャネルを含む場合、全視野71は4とは異なる数の部分視野を含んでもよい。代わりにまたはさらに、ステレオ、トリオ、クワトロカメラまたはより高い値のカメラを形成するために、少なくとも1つの部分視野72a~72dを、より多くのモジュール(多開口撮像装置)を有する第2のまたはより多くの数の光学チャネルによって取り込んでもよい。個々のモジュールは、ピクセルの断片によって置き換えられ、超解像の方法を実施するように構成され得る。例えば、多数の光学チャネルおよび/または多数の多開口撮像装置および/または多数の部分視野が、所望に応じて選択されてもよい。
【0063】
図10は、ハウジング73と、ハウジング73に配置された第1の多開口撮像装置10aおよび第2の多開口撮像装置10bと、を含む撮像システム100の概略斜視図を示す。撮像システム100は、多開口撮像装置10a、10bの取り込み領域の重複領域のように、多開口撮像装置10a、10bを立体的に使用して、全視野71を少なくとも部分的に取り込むように構成される。重複領域は、全視野71の一部を形成してもよいが、全視野71全体をほぼ完全にまたは完全に、すなわち少なくとも95%、少なくとも97%、または少なくとも99%の部分をカバーしてもよい。全視野71は、例えば、主側面74aから離れて面するハウジング73の主側面74bに配置される。例示的に、多開口撮像装置10a、10bは、主側面74bに配置されたダイアフラム78a、78cが少なくとも部分的に透明である、透明領域68a、68cを通して全視野71を取り込むことができる。主側面74aに配置されたダイアフラム78b、78dは、透明領域68b、68dを少なくとも部分的に光学的に封止する透明領域78b、78dをそれぞれ含むことができるので、多開口撮像装置10aおよび/または10bによって取り込まれた画像を破損する可能性がある、主側面74aに面する側面からの迷光の程度は少なくとも低減される。
【0064】
多開口撮像装置10a、10bは、互いに空間的に分離して配置されるように示されているが、多開口撮像装置10a、10bは、空間的に隣接してまたは組み合わせて配置されてもよい。例示的に、撮像装置10a、10bのアレイは、互いに隣接して、または互いに平行に配置されてもよい。アレイは、単一ラインで形成されてもよく、互いに対して配置されたラインを形成してもよく、各多開口撮像装置10a、10bは単一ラインアレイを含む。多開口撮像装置10a、10bは、共通のビーム偏向手段および/または共通のキャリア47および/または共通の画像センサ12を含んでもよい。少なくとも、多開口撮像装置20、30、40、50、60、70および/または80は、多開口撮像装置10aおよび/または10bの代替として、あるいはそれに加えて、および/またはさらなる多開口撮像装置10として配置されてもよい。ビーム偏向手段18またはアレイ14のような上記の共通要素は、共通の光学画像安定装置によって使用されてもよく、例えば、ビーム偏向手段の動きは、いくつかのモジュールの光学チャネルを合わせて効果を有することができ、これにより共通の光学画像安定化が可能になるからである。それに対応して、光学画像安定装置は、いくつかのモジュールに対して一緒に具体化されてもよく、および/または共通の基準チャネルがいくつかのモジュールに使用されてもよい。
【0065】
透明領域68a~68dは、使用されない場合に光学的設定をカバーする切り替え可能なダイアフラム78a~78dをさらに備えてもよい。ダイアフラム78a~78dは、機械的に動く部分を含んでもよい。機械的に動く部分の動きは、例えば他のタイプの動きにも同様に提供され得るように、アクチュエータを使用することにより起こり得る。代わりにまたはさらに、ダイアフラム78a~78dは、電気的に制御可能であってもよく、エレクトロクロミック層または一連のエレクトロクロミック層を含んでもよく、すなわち、エレクトロクロミックダイアフラムとして実施されてもよい。
【0066】
図11は、例えば、撮像システム100に配置することができる、第1の多開口撮像装置10aおよび第2の多開口撮像装置10bを含む概略設定を示している。アレイ14a、14bは、単一ラインで形成されてもよく、1つの共通ラインを形成してもよい。画像センサ12a、12bは、共通の基板上、または共通の回路基板または共通のフレックス基板のような共通の回路キャリア上にマークされてもよい。あるいは、画像センサ12a、12bは、互いに異なる基板を含んでもよい。もちろん、共通の画像センサ、共通のアレイおよび/または共通のビーム偏向手段18を含む多開口撮像装置、および別個の部品を含むさらなる多開口撮像装置のように、これらの代替物の異なる混合も可能である。共通の画像センサの利点として、共通のアレイおよび/または共通のビーム偏向手段は、少数のアクチュエータを駆動することでそれぞれの部品を非常に正確に動かすことができ、アクチュエータ間の同期を低減または回避することができるという事実である。さらに、高い熱安定性を得ることができる。代わりにまたはさらに、他のおよび/または相互に異なる多開口撮像装置は、共通のアレイ、共通の画像センサ、および/または共通のビーム偏向手段を含んでもよい。
【0067】
図12は、多開口撮像装置10のような多開口撮像装置を提供するための方法1200の概略フローチャートを示す。
【0068】
方法1200は、各光学チャネルが全視野の部分視野を画像センサの画像センサ領域に撮像するための光学系を含むように光学チャネルのアレイを提供するステップ1210を含む。ステップ1220では、光学チャネルの光路を多開口撮像装置の視線方向に偏向させるためのビーム偏向手段を配置するステップが行われる。ステップ1230では、アレイとビーム偏向手段との間のギャップを少なくとも部分的に閉じるために、ダイアフラム構造体を配置するステップが行われる。
【0069】
装置に関連していくつかの態様を説明したが、これらの態様はまた対応する方法の説明も表しているので、装置のブロックまたは要素も対応する方法ステップまたは方法ステップの特徴であると理解されることを理解されたい。同様に、方法ステップに関連して、または方法ステップとして説明された態様は、対応するブロックの説明または対応する装置の詳細または特徴も表す。
【0070】
上述の実施形態は、単に本発明の原理の例示を表しているにすぎない。本明細書に記載の配置および詳細の修正および変更は、他の当業者には明らかであることを理解されたい。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものであり、実施形態の説明および議論を使用して本明細書に提示された特定の詳細によって限定されない。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図4f
図5a
図5b
図5c
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12