(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-09
(45)【発行日】2022-02-18
(54)【発明の名称】無人飛行体の発着用プラットフォーム
(51)【国際特許分類】
B64F 1/12 20060101AFI20220210BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20220210BHJP
B64C 27/04 20060101ALI20220210BHJP
B62B 1/18 20060101ALN20220210BHJP
B62B 1/26 20060101ALN20220210BHJP
【FI】
B64F1/12
B64C39/02
B64C27/04
B62B1/18
B62B1/26 Z
(21)【出願番号】P 2021055894
(22)【出願日】2021-03-29
【審査請求日】2021-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】592158969
【氏名又は名称】西武建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】井上 靖雄
(72)【発明者】
【氏名】二村 憲太郎
(72)【発明者】
【氏名】川前 勝三郎
(72)【発明者】
【氏名】井戸田 和也
(72)【発明者】
【氏名】栗城 友花
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-104491(JP,A)
【文献】特開2020-138639(JP,A)
【文献】特開2020-11592(JP,A)
【文献】特開2002-225715(JP,A)
【文献】実開平7-35240(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64F 1/12
B64C 39/02
B64C 27/04
B62B 1/18
B62B 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人飛行体が発着するプラットフォームであって、ベースプレートと、このベースプレートの上方にこのベースプレートの間に空間部を形成しつつ設けられ前記無人飛行体の発着が行なわれるアッパープレートとを備え、前記ベースプレートの側部に、このベースプレートの側部を持ち上げるリフトバーが設けられ、前記ベースプレートの前記リフトバーが設けられた側部と反対側の側部に、前記ベースプレートの側部が持ち上げられた際に接地させられる転動体が設けられ、前記空間部に、前記ベースプレートの不要な動きを拘束するウェイトが着脱可能に収納されていることを特徴とする無人飛行体の発着用プラットフォーム。
【請求項2】
前記ベースプレートに多数の支柱が立設され、これらの支柱に前記アッパープレートが取り付けられて、これらのベースプレート、複数の支柱、および、アッパープレートとの間に前記空間部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無人飛行体の発着用プラットフォーム。
【請求項3】
前記アッパープレートが複数に分割され、分割されたアッパープレートの少なくとも一つと残余のアッパープレートとの間に、これらを回動可能に、若しくは、接離可能に連結する連結具が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無人飛行体の発着用プラットフォーム。
【請求項4】
前記ベースプレート、前記アッパープレート、および、前記複数の支柱が着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の無人飛行体の発着用プラットフォーム。
【請求項5】
前記アッパープレートの前記無人飛行体が発着される面に衝撃吸収材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の無人飛行体の発着用プラットフォーム。
【請求項6】
前記衝撃吸収材がシート状に形成され、前記アッパープレートに止着部材を介して着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項5に記載の無人飛行体の発着用プラットフォーム。
【請求項7】
前記ウェイトが水缶によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無人飛行体の発着用プラットフォーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無人飛行体の発着が行なわれる発着用プラットフォームに係わり、特に、発着時の姿勢の安定化を図ることのできる無人飛行体の発着用プラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遠隔操作や自動制御によって飛行する無人飛行体が普及し、この無人飛行体にカメラを搭載して、人間が近づくことが困難な箇所を空撮することが行なわれている。
【0003】
ところで、無人飛行体は、ある基点を基準に発着させられることが多いが、この基点における地形が必ずしも平坦でなく、これに起因して、発着時における無人飛行体の姿勢が不安定になってしまうことが想定される。
【0004】
このような不具合が生じると、たとえば、無人飛行体の飛行開始時に斜めに上昇する現象や、着地時に無人飛行体が傾き、そのブレード等が地面等に接触して損傷してしまう現象を招くおそれがあり、その対策が要望されている。
【0005】
そして、このような要望への対応を目的とした従来の技術が、例えば、特許文献1において提案されている。
【0006】
この従来の技術は、無人飛行体の飛行の基点に、矩形状のプラットフォームを設置して平坦に近い発着面を形成し、この発着面において無人飛行体を発着させるようにしたもので、無人飛行体の発着時の姿勢を極力安定化することが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、前述したプラットフォームは、特に、無人飛行体の着地時の衝撃等に起因した不用意な動きを耐えるために、ある程度の重量が必要である。
【0009】
このようにプラットフォームの重量を確保すると、このプラットフォームを基点に搬送して設置する際の作業に影響を与え、設置作業を煩雑なものとすることが想定される。
【0010】
本発明は、前述した従来技術における不具合を解消すべくなされたもので、無人飛行体の発着時の姿勢の安定化を図りつつ、不使用時や搬送時における重量を軽減して簡便な作業で設置することができる無人飛行体の発着用プラットフォームを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の無人飛行体の発着用プラットフォームは、ベースプレートと、このベースプレートの上方にこのベースプレートの間に空間部を形成しつつ設けられ前記無人飛行体の発着が行なわれるアッパープレートとを備え、前記ベースプレートの側部に、このベースプレートの側部を持ち上げるリフトバーが設けられ、前記ベースプレートの前記リフトバーが設けられた側部と反対側の側部に、前記ベースプレートの側部が持ち上げられた際に接地させられる転動体が設けられ、前記空間部に、前記ベースプレートの不要な動きを拘束するウェイトが着脱可能に収納されていることを特徴としている。
【0012】
このように構成された無人飛行体の発着用プラットフォームにおいては、リフトバーを把持して持ち上げて転動体を接地させることにより、この転動体を中心としてベースプレートを回動させて、このベースプレートを設置面から浮かす。
【0013】
これによって、発着用プラットフォームの、転動体を除く主要構成部材が設置面から浮いた状態に保持される。
【0014】
この状態で、発着用プラットフォームを押すことにより、この発着用プラット-フォームを設置位置まで移動させる。
【0015】
ここで、発着用プラットフォームの重量の殆どが転動体によって支持されていることから、発着用プラットフォームの前述した移動を容易に行なうことができる。
【0016】
発着用プラットフォームを設置位置まで移動させた後は、リフトバーを降ろしてベースプレートを設置面に当接させることにより、発着用プラットフォームを設置することができる。
【0017】
発着用プラットフォームが設置されると、そのアッパープレートによって平坦な発着面が形成され、この平坦なアッパープレート上において無人飛行体の発着を行なうことができる。
【0018】
したがって、無人飛行体は、アッパープレート上に降下した状態においてほぼ水平な姿勢に保持され、かつ、発進時においてほぼ鉛直に浮上させられ、安定した発着姿勢を保持することができる。
【0019】
一方、前記ウェイトは、ベースプレートとアッパープレートの間に形成されている空間部に着脱可能に装着されていることから、このウェイトを交換することにより、その重量を、発着用プラットフォームの設置箇所における設置面の状況に応じて増減することができる。
【0020】
たとえば、設置面がコンクリートやアスファルト等によって形成されて比較的安定したものである場合には、ベースプレートの支持が安定して行なわれていることから、このベースプレートを設置面に押しつける力も少なくて済む。
【0021】
また、設置面が砂利や土等によって形成されてその表面に凹凸がある場合、この凹凸を平滑化するために、設置面を大きな力で押しつける必要がある。
【0022】
このような設置面の状況に応じてウェイトの重量を調整して、発着プラットフォームの姿勢調整および安定化を図ることができる。
【0023】
そして、発着用プラットフォームを撤収する際には、前述した作業と逆の作業によって行なうことができる。
【0024】
また、前記ベースプレートに多数の支柱を立設し、これらの支柱にアッパープレートを取り付けて、これらのベースプレート、複数の支柱、および、アッパープレートとの間に、ウェイトが収納される空間部を形成するように構成することができる。
【0025】
このような構成とすることにより、空間部を形成する構成部材を多数の支柱とすることにより、空間部を形成する構成部材、ひいては、発着プラットフォームの軽量化を図ることができる。
【0026】
また、アッパープレートを複数に分割し、分割されたアッパープレートの少なくとも一つと残余のアッパープレートとの間に、これらを回動可能に、若しくは、接離可能に連結する連結具を設けた構成とすることができる。
【0027】
このような構成とすることにより、分割された一方のアッパープレートを回動させることにより、その下方に形成されている空間部上方を開放することができる。
【0028】
このように、空間部上方を開放することにより、空間部内に収納されているウェイトを露出させ、このウェイトの収納作業や交換作業等を容易にすることができる。
【0029】
また、ベースプレート、アッパープレート、および、複数の支柱を着脱可能に連結した構成とすることができる。
【0030】
このような構成とすることにより、非使用時に、これらを分解して収納するようにして、その収納スペースを小さく抑えることができる。
【0031】
また、アッパープレートの無人飛行体が発着される面に衝撃吸収材を設けておくことも可能である。
【0032】
このような構成とすることにより、無人飛行体の発着時における無人飛行体へ加わる衝撃を緩和することができる。
【0033】
そして、衝撃吸収材をシート状に形成するとともに、アッパープレートに止着部材を介して着脱可能に装着しておくことができる。
【0034】
このような構成とすることにより、非使用時に衝撃吸収部材を取り外して収納することにより、その劣化を防止することができるとともに、メンテナンス等において、その取り替え作業を円滑なものとすることができる。
【0035】
さらに、ウェイトを水缶によって構成することができる。
このような構成とすることにより、ウェイト内に充填する水の量を調整してその重量調整を行ない、また、撤去時において、ウェイト内の水を廃棄することによりその重量を最小として、発着プラットフォームの移動をより容易にすることができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、無人飛行体の発着時の姿勢の安定化を図りつつ、不使用時や搬送時における重量を軽減して簡便な作業で設置することができる無人飛行体の発着用プラットフォームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図4】本発明の一実施形態の作用を説明するための側面図である。
【
図5】本発明の一実施形態の作用を説明するための正面図である。
【
図6】本発明の一実施形態の作用を説明するための正面図である。
【
図7】本発明の一実施形態の作用を説明するための正面図である。
【
図8】本発明の一実施形態の作用を説明するための側面図である。
【
図9】本発明の一実施形態の作用を説明するための側面図である。
【
図10】本発明の他の実施形態を示す平面図である。
【
図11】本発明の他の実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の第1の実施形態について、
図1ないし
図9を参照して説明する。
図1において、符号1は、本実施形態の無人飛行体の発着用プラットフォーム(以下、プラットフォームと略称する)を示す。
【0039】
本実施形態のプラットフォーム1は、ベースプレート2と、このベースプレート2の上方にこのベースプレート2の間に空間部Sを形成しつつ設けられ後述する無人飛行体Fの発着が行なわれるアッパープレート3とを備え、ベースプレート2の側部に、このベースプレートの側部を持ち上げるリフトバー4が設けられ、ベースプレート2のリフトバー4が設けられた側部と反対側の側部に、ベースプレート2の側部が持ち上げられた際に接地させられる転動体5が設けられ、空間部Sに、ベースプレート2の不要な動きを拘束するウェイトWが着脱可能に収納されている。
【0040】
前記ベースプレート2には、
図1および
図2に示すように、多数の支柱6が立設されており、これらの支柱6にアッパープレート3が取り付けられて、これらのベースプレート2、複数の支柱6、および、アッパープレート3との間に、ウェイトWが収納される空間部Sが形成されている。
【0041】
前記各支柱6の上端部には断面矩形状の複数の支持部材7が取り付けられており、これらの支持部材7は、プラットフォーム1の前後方向に間隔をおいて並行となるように設置され、これらの支持部材7上にアッパープレート3がビス等の固定手段によって固定されている。
【0042】
本実施形態においては、ベースプレート2、アッパープレート3、および、複数の支柱6が着脱可能に連結された構成となっている。
【0043】
さらに、前記アッパープレート3は、
図2および
図3に示すように、複数に分割(本実施形態においては2分割)され、分割されたアッパープレート3の少なくとも一つと残余のアッパープレート3との間に、これらを回動可能に連結する蝶番からなる連結具8が設けられている。
【0044】
これによって、一つのアッパープレート3が、残余のアッパープレート3を支持体として上方へ回動可能となされ、この上方への回動により、
図6、および、
図7に示すように、空間部Sの上方を開放するようになされている。
このように空間部Sの上方が開放されることにより、空間部S内に収納されているウェイトWの出し入れが容易となる。
【0045】
前記アッパープレート3の無人飛行体Fが発着される面にはシート状の衝撃吸収材9がほぼ全面に亘って装着されている。
【0046】
前記衝撃吸収材9は、
図1、および、
図5に示すように、この衝撃吸収材9、および、アッパープレート3を上限に貫通し、かつ、衝撃吸収材9に係止させられるストッパ10と、一端がストッパ10の下端に固定され支持部材7の下部を取り囲むように取り回される係止紐11と、アッパープレート3の下面に取り付けられ、係止紐11の他端が着脱可能にかけ止めされるフック12とからなる止着手段Rによって固定されるようになっている。
【0047】
さらに、本実施形態においては、前記ウェイトWが水缶によって構成されている。
このウェイトWは、充填する水の量を調整することによって重量調整が行なわれるようになっているとともに、プラットフォーム1を設置面に押しつける外力を調整するようになっている。
【0048】
このように構成されたプラットフォーム1においては、
図4に示すように、リフトバー4を把持して持ち上げて転動体5を設置面に接触させることにより、この転動体5を中心としてベースプレート2を回動させて、このベースプレート2を設置面から浮かす。
【0049】
これによって、プラットフォーム1の、転動体5を除く主要構成部材が設置面から浮いた状態に保持することができる。
【0050】
この状態で、プラットフォーム1を押すことにより、このプラットフォーム1を設置位置まで移動させる。
【0051】
ここで、プラットフォーム1の重量の殆どが転動体5によって支持されることから、プラットフォーム1の前述した移動を容易に行なうことができる。
【0052】
プラットフォーム1を設置位置まで移動させた後は、リフトバー4を降ろしてベースプレート2を設置面に当接させることにより、
図1に示すように、プラットフォーム1を設置することができる。
【0053】
プラットフォーム1が設置されると、衝撃吸収材9とアッパープレート3によって平坦な発着面が形成され、この平坦なアッパープレート3上において無人飛行体Fの発着を行なうことができる。
【0054】
したがって、無人飛行体Fは、アッパープレート3上に降下した状態においてほぼ水平な姿勢に保持され、かつ、発進時においてほぼ鉛直に浮上させられ、安定した発着姿勢を保持することができる。
【0055】
一方、ウェイトWは、ベースプレート2とアッパープレート3の間に形成されている空間部Sに着脱可能に装着されていることから、このウェイトWを交換することによりその重量を調整して、プラットフォーム1を設置面に押しつける力を適切な値に調整することができる。
【0056】
これによって、設置面が砂利や土で形成されて表面に凹凸がある場合でも、プラットフォーム1を設置面に押しつける力で凹凸をなくすことができる。
この結果、プラットフォーム1を安定した姿勢に保持することができるとともに、無人飛行体Fの発着を安定させることができる。
【0057】
また、設置面がコンクリートやアスファルト等によって形成されて比較的安定したものである場合には、ベースプレート2の支持が安定して行なわれていることから、このベースプレート2を設置面に押しつける力が小さくなるように調整することができる
【0058】
そして、プラットフォーム1を撤収する際には、前述した作業と逆の作業によって行なうことができるが、必要に応じてウェイトWの水を廃棄して撤収することにより、プラットフォーム1の重量を少なくして、前述した撤収作業をより容易にすることができる。
【0059】
このように、本実施形態においては、プラットフォーム1の設置作業や撤収作業を簡便なものとすることができる。
【0060】
また、空間部Sを形成する主要な構成部材を多数の支柱6とすることにより、空間部Sを形成する構成部材、ひいては、プラットフォーム1の軽量化を図ることができる。
【0061】
そして、
図6に示すように、一方のアッパープレート3を回動させてその下方に形成されている空間部Sの上方を開放することにより空間部S内に収納されているウェイトWを露出させ、
図7に示すように、このウェイトWの収納作業や交換作業等を容易にすることができる。
【0062】
前記支柱6を、ベースプレート2やアッパープレート3に着脱可能に連結したことにより、非使用時に、これらを分解して収納するようにして、その収納スペースを小さく抑えることができる。
【0063】
一方、無人飛行体Fは、設置されたプラットフォーム1のアッパープレート3(衝撃吸収材9)上に、
図8に矢印で示すように降下させられ、
図9に矢印で示すように浮上させられる。
【0064】
ここで、前述したようにプラットフォーム1が安定した姿勢に保持されていることにより、無人飛行体Fの発着も安定した状態で行なわせることができる。
【0065】
本実施形態においては、前述した無人飛行体Fの発着の際に、無人飛行体Fに加わる衝撃を衝撃吸収材9によって吸収ないしは緩和することができる。
これによって、無人飛行体Fの損傷を防止することができる。
【0066】
また、非使用時に、
図5に示すように、衝撃吸収材9を取り外して収納することにより、その劣化を防止することができるとともに、メンテナンス等において、その取り替え作業を円滑なものとすることができる。
【0067】
図10および
図11は、本発明の他の実施形態を示し、本実施形態は、分割されたアッパープレート3間に設けられる連結具13に変更を加えたものである。
【0068】
この連結具13は断面コ字状に形成されており、その開放部を用いてアッパープレート3に嵌め込んで用いられる。
【0069】
そして、一方のアッパープレート3を連結具13から引き抜くことにより、空間部Sの上方を開放するようになっている。
【0070】
なお、前記各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等、あるいは、適用する対象物は一例であって必要に応じ適宜変更可能である。
【0071】
たとえば、前記ウェイトWに充填される水に代えて砂を充填するようにしてもよく、重量の異なるウェイトWを複数用意しておき、これらを択一的に使用することもできる。
【符号の説明】
【0072】
1 (無人飛行体の発着用)プラットフォーム
2 ベースプレート
3 アッパープレート
4 リフトバー
5 転動体
6 支柱
7 支持部材
8 連結具
9 衝撃吸収材
10 ストッパ
11 係止紐
12 フック
13 連結具
F 無人飛行体
R 止着手段
S 空間部
W ウェイト
【要約】
【課題】簡無人飛行体の発着時の姿勢の安定化を図りつつ、不使用時や搬送時における重量を軽減して簡便な作業で設置することができる無人飛行体の発着用プラットフォームを提供することを課題とする。
【解決手段】ベースプレート2と、このベースプレートの上方にこのベースプレートの間に空間部Sを形成しつつ設けられ無人飛行体Fの発着が行なわれるアッパープレート3とを備え、ベースプレートの側部に、このベースプレートの側部を持ち上げるリフトバー4が設けられ、ベースプレート2のリフトバーが設けられた側部と反対側の側部に、ベースプレートの側部が持ち上げられた際に接地させられる転動体5が設けられ、空間部Sに、ベースプレートの不要な動きを拘束するウェイトWが着脱可能に収納されていることを特徴とする。
【選択図】
図1